JP2005006557A - Pcrによるビール有害乳酸菌の同定法 - Google Patents

Pcrによるビール有害乳酸菌の同定法 Download PDF

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Abstract

【課題】製品ビール、半製品および培養酵母に混入し得るビール有害菌、ラクトバチルスsp.ABBC74(Lactobacillus sp. ABBC74)株(受託番号FERMP-19330)またはラクトバチルス・リンドネリ(Lactobacillus lindneri)を迅速に検出することができ、かつ偽陽性が生じにくい検出および同定方法を提供する。
【解決手段】プライマーLPCITSL2およびLPCF1を用いて試料中のDNAを鋳型としてPCRを行うことによりラクトバチルスsp.ABBC74(FERMP-19330)を検出する、または、プライマーLLITSF8およびLL23SR12を用いて試料中のDNAを鋳型としてPCRを行うことによりLactobacillus lindneriを検出する。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビール有害菌、特にビール中で生育する乳酸菌の検出および同定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
製品ビール、半製品および培養酵母にビール有害菌が存在しないことを保証することは、品質管理上極めて重要である。そのため、これらを製品等を検査対象として、ビ−ル有害菌である乳酸菌をPCR法によって同定あるいは検出する方法が開発されてきた(特開平7−289295、特開2002−34578)。
【0003】
ラクトバチルス属の中で、特にLactobacillus sp. (受託番号FERM P−19330)株は、ラクトバチルス・コリノイデス(L. collinoides)属と16S rDNA塩基配列において99.5%の類似性を持っている(L. sp. ABBC74 16S rDNA配列;DDBJアクセッション番号E16651; L. collinoides 16SrDNA配列;DDBJアクセッション番号 AB005893 )。一方、L. sp. ABBC74株はDNA−DNAハイブリダイゼーション法においてL. collinoidesとの相同性は37%と低く、菌種レベルで異なる微生物と考えられる。また、L. collinoidesは一般的な知見より、ビール混濁性がある微生物としては認識されておらず、強いビール混濁性を持つLactobacillus sp. ABBC74株と識別して同定検出を行うことが望まれていた。また、Lactobacillus lindneriも、ビールに混入した場合混濁事故につながる可能性が高い微生物であり、特に注意を要する微生物として迅速かつできるだけ正確に検出及び同定することが望まれてきた。
【0004】
また、さらに特異性の高いDNA増幅を行うための技術として、ネスティッドPCR(nested PCR;「入れ子PCR」)が知られている。例えば、特開平11−75852にはL−ガラクトノラクトンデヒドロゲナーゼ遺伝子、この遺伝子を含むプラスミド、およびL−ガラクトノラクトンデヒドロゲナーゼに関する発明で、前記遺伝子をクローニングするのに、nested PCR法を用いたことが記載されている。また、特開平2000−157299には、HIVウィルスDNAの一部を欠失する配列を競合DNA断片として、nested PCR法を用いて当該ウィルスを定量する方法が記載されている。さらに、特開2002−159295にはHIV−1ウィルスと相同な配列を競合DNA断片として、nested PCR法を用いることにより、患者の細胞中のRNA―DNAハイブリッド濃度を測定する方法が記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−289259
【特許文献2】
特開2002−34578
【特許文献3】
特開平11−75852
【特許文献4】
特開2000−157299
【特許文献5】
特開2002−159295
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は製品ビール、半製品および培養酵母に混入し得るビール有害菌、特にラクトバチルス属菌(乳酸菌)、より具体的にはラクトバチルスsp. ABBC74(Lactobacillus sp. ABBC74)株(受託番号FERM P−19330)またはラクトバチルス・リンドネリ(Lactobacillus lindneri)を迅速に検出および同定する方法であって、偽陽性が生じにくい検出および同定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
Lactobacillus sp. ABBC74株は、ビールに混入した場合、混濁事故につながる可能性が高く、特に注意を要する微生物である。出願人らは16S rDNAを解読しその配列をもとにプライマーを開発していた。しかしながら、上述したように、Lactobacillus sp. ABBC74株は、ラクトバチルス・コリノイデス(L. collinoides)属と16S rDNA塩基配列において99.5%の類似性を持っており(L. sp. ABBC74 16S rDNA配列;DDBJアクセッション番号E16651; L. collinoides 16SrDNA配列;DDBJアクセッション番号 AB005893 )、当該遺伝子領域をもとに設計したいずれのプライマーもL. collinoidesと交差反応を示した。本発明者らは、菌種間の配列の比較において多様性が高いと報告されている16SrDNAおよび23SrDNAのスペーサー領域の遺伝子配列を新規に解読し、Lactobacillus sp. ABBC74株を特異的に検出できる実用性の高いプライマーを得ることに成功した。
【0007】
従って、本発明は下記のプライマーLPCITSL2(配列番号10)およびLPCF1(配列番号11)を用いて試料中のDNAを鋳型としてPCRを行うことを特徴とする、製品ビール、半製品および培養酵母に混入し得るビール有害乳酸菌ラクトバチルスsp. ABBC74(FERM P−19330)を検出する方法である。
LPCITSL2 5’−GTTCTCGGCTTAATTACTG−3’ (配列番号10)
LPCF1 5’−CACCCAAAGTCGGTTCGG−3’ (配列番号11)
【0008】
一方、出願人は、Lactobacillus sp. ABBC74株と同様にビール有害菌であるLactobacillus lindneriの23SrDNAを解読しその配列をもとにLactobacillus lindneriを検出するためのプライマーをいくつか作製してきたが、ごくまれなケースであるものの偽陽性反応を生ずることがあった。偽陽性反応とは、当該菌が存在しない場合でも、判定に迷う程度のうっすらとしたバンドを生じさせる反応をいう。この場合、偽陽性検体については増幅されたDNA断片のヌクレオチド配列を決定することによって菌種の特定を行い、ビール有害菌か否かを最終判定することが可能であるが、そのような方法は極めて高い精度を有する方法であるものの、2〜3日程度の時間を要するので、より迅速に判定することができることが好ましい。本発明者らは、菌種間の配列の比較において多様性が高いと報告されている16SrDNAおよび23SrDNAのスペーサー領域の遺伝子配列を新規に解読し、その領域の配列を有するプライマーを用いて、ビール有害菌、Lactobacillus lindneriに対してPCR行った場合に、極めて特異的な増幅を行い得ることを見いだし、これらのプライマーを用いることによって、Lactobacillus lindneriを特異的かつ高感度に検出および同定する方法を開発するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、下記のプライマーLLITSF8(配列番号16)およびLL23SR12(配列番号17)からなるプライマーセットLL2を用いて試料中のDNAを鋳型としてPCRを行うことを特徴とする、製品ビール、半製品および培養酵母等に混入し得るビール有害乳酸菌Lactobacillus lindneriを検出する方法である。
LLITSF8 5’−AACTTACACCGATCAAAATC−3’ (配列番号16)
LL23SR12 5’−CTTAACCTTGCATGCAACT−3’ (配列番号17)
【0010】
さらに、発明者らは、上記プライマーセットLL2を用いて得られたPCR産物を鋳型として、第2のPCRを行うネスティッドPCRを行うことによって、より感度高くビール有害乳酸菌Lactobacillus lindneriを検出することが出来ることを見いだした。
従って、本発明は上記プライマーLLITSF8およびLL23SR12からなる第1のプライマーセットLL2を用いて試料中のDNAを鋳型として第1のPCRを行い、プライマーLLITSNPF1(配列番号18)およびLL23SR10(配列番号19)からなるプライマーセットLL2N1、プライマーLLITSNPF1(配列番号18)およびLLITSNPR1(配列番号20)からなるプライマーセットLL2N2、および、プライマーLL23SNPF7(配列番号21)およびLL23SR6(配列番号22)からなるプライマーセットLL2N3、からなる群より選ばれるプライマーセットを第2のプライマーセットとして用いて前記第1のPCRの反応産物を鋳型として第2のPCRを行うことを特徴とする、ビール有害乳酸菌であるLactobacillus lindneriの検出方法である。
【0011】
LLITSNPF1 5’−GCTCAGTTTTGAGAGTA−3’ (配列番号18)
LL23SR10 5’−ATCACTCTCTTTGGTGCA−3’ (配列番号19)
LLITSNPR1 5’−ACTACGCAGTGACCAGTC−3’ (配列番号20)
LL23SNPF7 5’−AATACATAGCTGCGC−3’ (配列番号21)
LL23SR6 5’−CGCCGTTACACGTGTGGC−3’ (配列番号22)
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明においては、ビール中で生育し混濁事故を引き起こす可能性のある微生物、すなわち「ビール有害菌」が試料中に存在するか否かが、各菌種に特異的な2組のプライマーセットを用いたPCRまたはネスティッドPCRによって判定される。特に、ビール有害菌として、乳酸菌、ラクトバチルスsp. ABBC74(Lactobacillus sp. ABBC74;特開2002−34578;FERM P−19330)、ラクトバチルス・リンドネリ(Lactobacillus lindneri)が本発明によって検出及び同定される。いずれの菌種もビール製造において大きな問題となる。また、ビール製造業界においては、特に上記の菌を含む、ビール製造において有害である菌を概念的に一括りにして「ビール有害菌」と呼ぶことがあり、この「ビール有害菌」を検出および同定する簡便且つ迅速な方法が望まれてきた。
本発明によって検査される対象物(試料または検体とも呼ぶ)は特に限定されないが、一般にはビールの製造工程において存在する、あるいは排出される一切の材料、中間産物、最終産物その他が含まれる。本発明における検体としては、製品ビール、半製品ビール、培養酵母液が特に適しており、また工業上有用でもある。
【0013】
本発明においては、検体中に含まれる微生物由来のDNA、特にビール有害菌のゲノムDNAを鋳型としてPCRが行われる。必要に応じて検体の微生物を培養した後に、PCRを行うこともできる。PCRの鋳型となるDNAは通常PCR工程中の高温処理によって微生物から流出するためPCRに先立つ前処理は必須ではないが、DNAを簡便に抽出してもよい。例えば、リゾチームやN−アセチルムラミダーゼ等により細胞を溶解し、必要によりタンパク質分解酵素を作用させてタンパク質を分解し、クロロホルム/イソアミルアルコール抽出し、水相にエタノールまたはイソプロパノール等を加え、遠心分離することによって、上述したビール有害菌から簡便にDNAを抽出することができる。このような、ビール有害菌から簡便にDNAを抽出する方法は当業者によく知られたものである。
例えば、ビール製造工程中のサンプル、あるいは排出物を各微生物に応じた適切な寒天培地上に塗布し、各微生物に応じた適切な条件下で培養し、出現したコロニーを上述したような処理にかけることができる。培地としては、例えばMRS寒天培地、GAM寒天培地を利用することができる。その他の条件、例えば、温度、酸素等の条件は各微生物の特性に応じて選択することができる。
【0014】
PCRにおいて増幅すべき断片の長さは特に限定されないが、取り扱いの容易さと反応条件の設定しやすさの観点から約100〜約900塩基対が好ましく、約200〜約900塩基対がより好ましく、約400〜約900塩基対であることが特に好ましい。本発明においては使用するプライマー対の少なくとも一方は、各菌についてそれぞれ16S rDNAと23S rDNA間のスペーサー領域配列から選ばれる。特に、他の菌種と比較して相同性が高い場合には、プライマーの3’末端付近に変異を導入して良い。本発明の好ましい実施態様においては、ラクトバチルスsp. ABBC74を検出するためのプライマーLPCITSL2は、ラクトバチルス・コリノイデスとの交差反応を防止するため、3’末端付近に変異が導入される。
本明細書において用語「プライマーセット」とは、PCRにおいてプライマーとして機能する2本のオリゴヌクレオチドの組をいい、用語「プライマー対」あるいは「プライマーの組」と互換的に使用される。
【0015】
本発明においては更に感度の高い、かつ特異性の高い増幅を行うために上述のPCR反応後、第2のPCRを行ってもよい。このような方法はネスティッドPCR法(「入れ子PCR法」とも呼ばれる)と呼ばれる。ネスティッドPCR法は、増幅対象配列特異的な第1のプライマーセットを用いて1回目のPCRを行い、次に第1のプライマーセットによって増幅されるDNA断片を増幅し得る1対のプライマーであって第1のプライマーセットと共通のプライマーを含まない第2のプライマーセットを用いて、第1のプライマーセットを用いたPCR反応生成物を鋳型として2回目のPCRを行う方法である。これによって、1回目のPCRにおいて目的とするDNA断片以外が増幅されることがあったとしても、2回目のPCRにおいて再びその目的とするDNA断片でないDNA断片が増幅される可能性が極めて低いため、増幅すべきDNA配列に非常に特性の高い増幅を行うことができる。1回目のPCRにおいて増幅すべき断片の長さは特に限定されないが、取り扱いの容易さと反応条件の設定しやすさの観点から約100〜約900塩基対が好ましく、約200〜約900塩基対がより好ましく、約400〜約900塩基対であることが特に好ましい。
【0016】
2回目のPCRにおいて増幅すべき断片の長さは、1回目のPCRによって増幅されるDNA断片より短いという点以外には特に限定されず、一般にPCRにおいて適切な増幅が可能である範囲内であればよい。1回目のPCRに使用できる好ましいプライマーは上述したとおりである。2回目のPCRに使用するプライマー対は少なくともその一方が16S rDNAと23S rDNA間のスペーサー領域配列から選ばれてもよく、2つのプライマーのいずれもが16S rDNAまたは23S rDNA領域から選ばれてもよい。また、上述した1回目のPCRおよび2回目のPCRは、順番が逆でも良いが、その場合は、2回目のPCRに使用するプライマー対の少なくとの1つのプライマーが16S rDNAと23S rDNA間のスペーサー領域配列から選ばれるように1回目のPCRに使用するプライマー対を選択しなければならない。
【0017】
種々の生物のrDNAおよびスペーサー領域のヌクレオチド配列は当業者に知られており、本発明において検出対象とする乳酸菌(ラクトバチルス属細菌)についてもこれらの配列情報は例えば、http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrea/query.fcgi?db=PubMedから入手可能である。得られた配列情報を詳細に比較検討することによって、目的とする菌種に特異的な一群のプライマーが選択される。
本発明においては、上述したような2本のオリゴヌクレオチドからなるプライマー対を用いて試料中のDNAを鋳型としてPCRを行う。更に、場合により、上述第2のプライマー対を用いて1回目のPCRの生成物を鋳型として2回目のPCRが行われる。一方、増幅対象となるDNA断片(検出対象となるビール有害菌DNA)を陽性対照として試料に用いた場合と同じプライマー対および反応条件を用いてPCRを行うことができる。陽性対照として、一連の検査の対象となる菌種由来のDNAを予め混合したDNA混合物を用いても良い。本発明に用いるプライマーは特異性が高いため、そのような混合物を鋳型とした場合でも各検査における陽性対照DNAのみを増幅することができる。
PCRの反応条件は一般的な条件で良く、例えば、約95℃にて5〜10分間処理した後、約95℃にて15〜秒間、約55℃〜60℃にて15〜30秒間、約72℃にて15〜30秒間を25〜30サイクルでよい。これらの温度および時間はプライマーの長さおよびGC含量等を考慮して、当業者の一般的能力の範囲で適宜変更することができることは言うまでもない。
【0018】
増幅された核酸分子は、電気泳動等によってその存在およびヌクレオチド長(大きさ)を確認することができる。単に存在だけを知るためには、予めプライマーを標識しておき、PCR後、ゲルろ過等により短いオリゴヌクレオチドを除去し、残存する標識を調べることができる。より正確には、存在及び長さ(大きさ)を同定し、陽性対照と同じ大きさの分子が試料を増幅対象としたPCR産物において観察された場合に(例えば、ゲル電気泳動上のバンドとして)、検出対象とした微生物、特にビール有害菌が存在していたと判断することができる。そのような分子が観察されない場合には、試料中には検出対象の微生物が存在していなかったと判断することができる。本発明において検査対象とするビール有害菌はいずれも商業的に入手可能、あるいは公的機関から分譲を受けることが可能である。
【0019】
本発明の実施態様の一つにおいて、以下の表1に示したプライマー対を用いたPCRを行うことにより、上述したように、増幅産物の有無を指標として試料中のラクトバチルスsp. ABBC74が検出される。
【表1】
表1.ラクトバチルスsp. ABBC74検出用プライマー
Figure 2005006557
【0020】
本発明の別の実施態様において、表2に示したプライマー対を用いてPCRを行うことにより、増幅産物の有無を指標として試料中のラクトバチルス・リンドネリが検出される。
【表2】
表2.ラクトバチルス・リンドネリ検出用プライマー
Figure 2005006557
【0021】
本発明のさらに別の実施態様において、上記表2に示したプライマー対を用いてPCRを行った結果、増幅産物(増幅断片)が得られた場合に、得られた増幅産物を鋳型として、下記表3に記載のプライマーセットLL2N1、LL2N2またはLL2N3のいずれかを用いてさらに第2のPCRを行うことにより、第2のPCRによる増幅産物の有無を指標として試料中のラクトバチルス・リンドネリが検出される。
【表3】
表3.ラクトバチルス・リンドネリ検出用プライマー(第2のPCR用)
Figure 2005006557
【0022】
本発明に使用する各PCRにおけるプライマーの設計及び選択においては更に一般にPCR用プライマーとして望ましい条件を十分に考慮することができる。そのような条件は当業者にはよく知られたものであり、そのためのコンピュータープログラムも商業的に入手可能である。また、本発明のプライマーは、検出可能な適当な物質で標識されていてもよく、1〜8ヌクレオチドからなる追加の配列が5’末端側に付加されていてもよい。例えば、増幅された断片のヌクレオチド配列を決定する目的でこの断片を適当なベクターにクローニングできるように、各プライマーの5’末端に制限酵素の認識配列を含む6〜8ヌクレオチド程度の配列を付加することもできる。その場合に特異性を失わないように、上述したようなコンピュータープログラムを使用することもできる。
これらの各プライマーは、検出対象となる菌種に応じて組み合わせてキットとすることができる。また、複数の菌種を検出するために、各菌種に対応した複数のプライマーを同一キットに含めることもできる。
【0023】
【実施例】
実施例1. ラクトバチルスsp. ABBC74(L. sp. ABBC74)の検出および同定
(1)16S rDNA−23S rDNAスペーサー領域の解析
特異的プライマーを設計するため、L. sp. ABBC74株およびラクトバチルス・コリノイデス(L.collinoides) JCM1123 (標準株)の16SrDNAおよび23SrDNAのスペーサー領域の解析を実施した。
MRS液体培地(メルク社)を用いて25℃にてL. sp. ABBC74株およびL.collinoides JCM1123を3日間嫌気培養した。得られた菌体約10細胞を細胞溶解バッファー(10mM Tris−HCl, 1mM EDTA, 0.35mM シュークロース(pH8.0), 1mg/ml リゾチーム(シグマ社)、50μg/ml N−アセチルムラミダーゼ(生化学工業社))0.9mlに懸濁し、37℃で1時間インキュベートした。インキュベート後、セチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)バッファー(100mM Tris−HCl, 1.5M NaCl, 20mM EDTA, 20mg/ml CTAB, 40mg/ml 2−メルカプトエタノール(pH8.0), 80μg/ml プロテイナーゼ K(ナカライテスク社))2mlを添加し、50℃で2時間インキュベートした。
【0024】
インキュベート後、本溶液に2mlのクロロホルム−イソアミルアルコール(97:3)の混合溶液を加え、良く懸濁した。懸濁後、1,000gにて10分間遠心分離を行い、水相と溶媒相(クロロホルム−イソアミルアルコール混合液相)に分離した。水相2mlを新しい15ml容遠心用チューブ採取し、等量のイソプロパノールおよび2μlのグリコーゲン(ロシュ・ダイアグノスティックス社)を加えて良く混和し、4℃で1時間放置した。放置後、1,000gにて10分間遠心分離を行うことにより、菌体DNAをペレット化した。得られたペレットを70%エタノール1mlで洗浄後、風乾し、0.5ml Trisバッファー(10mM Tris−HCl(pH8.0))に溶解し、抽出DNA溶液を得た。
【0025】
得られた抽出DNA溶液それぞれ5μlを鋳型として、PCR反応を行った。PCR反応はタカラバイオ社のEx Taqを用いて表4に記載した反応液組成で行った。プライマーは細菌に対するユニバーサルプライマーである1512F (5’−GTCGTAACAAGGTAGCCGT−3’(配列番号1))およびLS23r (5’−TGCCAAGGCATCCACC−3’(配列番号2))を用いた。反応はApplied Biosystems社のGeneAmp PCR System 9700を用いて、表5に記載の条件で実施した。
【0026】
【表4】
表4.PCR反応液組成
Figure 2005006557
【0027】
【表5】
表5.PCR反応条件
Figure 2005006557
【0028】
上述のPCR反応により得られたPCR産物をpGEM Teasy(プロメガ社)にクローニングした。得られたコロニーからM13−20とM13Revのプライマーを用いてPCR反応で直接DNA増幅産物を得た。得られた約500bpのPCR産物をそれぞれExoSAP−IT(アマシャム・バイオサイエンス社)を用いて精製し、M13−20あるいはM13Revのプライマーを用いてシーケンス反応を行い、RISA384(島津製作所)で塩基配列を決定した。シーケンス反応はアマシャム・バイオサイエンス社のダイターミネーターキットを用い、実験手順はキットの説明書に従って実施した。
スペーサー領域配列の増幅およびシーケンス反応に用いたプライマーの配列は以下の通りである。
M13−20 CGACGTTGTAAAACGACGGCCAGT (配列番号3)
M13Rev GGAAACAGCTATGACCATGATTAC (配列番号4)
【0029】
塩基配列解析の結果得られたL. sp. ABCC74のスペーサー領域のヌクレオチド配列を配列番号5に、L.collinoidesのスペーサー領域のヌクレオチド配列を配列番号6に示した。
(2)特異的プライマーの設計
(1)で得られた遺伝子配列を比較した結果、下記の配列部のみ2塩基以上異なっていることが判明した(配列番号7(L. sp. ABBC74)および8(L. collinoides))。
Figure 2005006557
そこで、特異的プライマーを取得するため、以下の配列の下流プライマーを設計した。
LPCITSL 5’−GTTCTCGGCTTAATTAATG−3’ (配列番号9)
また、両者塩基配列の差異は2塩基であったため、特異性を高めるためにプライマー3’側から3番目の塩基を本来のAの代わりにCとしたLPCITSL2を設計して特異性評価を行った。
LPCITSL2 5’−GTTCTCGGCTTAATTACTG−3’ (配列番号10)
以上のプライマーを用いたPCRにより、L. collinoidesおよびL. sp. ABBC74とが識別され得るかを調査した。
【0030】
上流プライマーは16S rDNA配列中に存在する配列から得たLPCF1(5’−CACCCAAAGTCGGTTCGG−3’ (配列番号11))を共通で用いた。
供試菌株の培養条件およびDNA抽出法は(1)と同様とし、PCR反応は(1)に示した反応条件および試薬を用いて同様に実施した。PCR反応により得られた反応液5μlを、アガロース・ゲル電気泳動(2% W/V、TAEバッファー(組成:1LあたりTris 4.8g, 酢酸1.14ml, 0.5mM EDTA (pH8.0))に供した(100V 30分間)。電気泳動後、サイバーグリーンにより30分間染色し、陽性対照と同じ分子量のPCR産物の有無により判定した。アガロースは、シグマ社のA−9539を用い、TAE緩衝液はナカライテスク社のものを用いた。また、サイバーグリーンはBMA社のSYBR Green I Nucleic Acid Gel Stainを100mlのTAEバッファーに10μlを添加して作製した。
【0031】
試験の結果、LPCF1とLPCITSLの組み合わせには十分な特異性は認められなかったものの、LPCF1とLPCITSL2については、L. collinoidesとL. sp. ABBC74を識別可能であることが判明した(表6)。
【表6】
表6.プライマーの特性評価
Figure 2005006557
【0032】
(3)プライマーLPCF1およびLPCITSL2を組み合わせた場合の特異性調査
プライマーLPCF1およびLPCITSL2の組み合わせの特異性調査を以下の11株を用いて実施した。微生物の培養およびPCRは(1)および(2)と同様に行った。
【0033】
調査した株:ラクトバチルス・リンドネリ(L. lindneri) DSM20690, ラクトバチルス・ブレビス(L. brevis) JCM1059, ラクトバチルス・プランタルム(L. plantarum) JCM 1149, ラクトバチルス・ブクネリ(L. buchneri) JCM1115, ラクトバチルス・パラカゼイ(L. paracasei) JCM1133, ラクトバチルス・コリノイデス(L. collinoides) JCM 1123, ラクトバチルス・ファーメンタム(L. fermentum) JCM 1173, ラクトバチルス・コリニフォルミス(L. coryniformis) JCM 1164, ラクトバチルス・ラムノサス(L. rhamnosus) JCM 1136, ラクトバチルス・デルブルエキィ(L. delbruekii)JCM 1012, ラクトバチルス・カゼイ(L. casei) ATCC334。
試験の結果、いずれの細菌とも偽陽性反応を生じることはなく、プライマー、LPCF1およびLPCITSL2の組み合わせの特異性は高いことが示された。
【0034】
(4)プライマー対、LPCF1およびLPCITSL2の組み合わせによる検出感度
LPCITSL2の配列は、本来のL. sp. ABBC74由来の配列と1塩基異なっているので、LPCF1およびLPCITSL2を用いた場合の検出感度の確認を行った。
L. sp. ABBC74 株を実施例1の培養条件に準拠して培養し、バクテリア計算盤(エルマ社)を用いて、菌数を計測した。滅菌生理食塩水を用いて段階希釈を行い、検出用サンプルが50細胞から50000細胞の菌を含むように調製した。これを菌液として、(1)、(2)と同様にDNAの抽出およびPCRを行った。その結果、50細胞程度の菌数があれば検出が可能であることが明らかになり、十分実用的な検出感度を持っていることが示された。
【0035】
<配列表フリーテキスト>
配列番号1、3、4:PCRプライマー
配列番号10:改変PCRプライマー
【0036】
実施例2.ラクトバチルス・リンドネリ(L. lindneri)の検出及び同定
(1)L.lindneri 6S rDNA−23S rDNA間のスペーサー領域の解析
プライマーを設計するため、L.lindneri DSM20690の16S rDNAと23S rDNAの間にあるスペーサー領域の解析を実施した。
MRS液体培地(メルク社)を用いて25℃でL.lindneri DSM20690を3日間嫌気培養した。得られた菌体10細胞を実施例1に記載した細胞溶解バッファー0.9mlに懸濁し、37℃で1時間インキュベートした。インキュベート後、実施例1に記載のCTABバッファー2mlを添加し、50℃で2時間インキュベートした。インキュベート後、本溶液に2mlのクロロホルム−イソアミルアルコール(97:3)の混合溶液を加え、良く懸濁した。懸濁後、1,000gにて10分間遠心分離を行い、水相と溶媒相(クロロホルム−イソアミルアルコール混合相)に分離した。水相2mlを新しい15ml容遠心用チューブ採取し、等量のイソプロパノールを加えて良く混和し、4℃で1時間放置した。放置後、1,000gにて10分間遠心分離を行うことにより、菌体DNAをペレット化した。得られたペレットを70%エタノール1mlで洗浄後、風乾し、0.5ml Trisバッファー(10mM Tris−HCl(pH8.0))に溶解し、抽出DNA溶液を得た。
得られたDNA溶液5μlを鋳型として、PCR反応を行った。反応液組成および反応条件は実施例1と同様である。プライマーは細菌に対するユニバーサルプライマーである1512F (5’−GTCGTAACAAGGTAGCCGT−3’(配列番号12))およびLS23r (5’−TGCCAAGGCATCCACC−3’(配列番号13))を用いた。
【0037】
得られたPCR産物をpGEM Teasy(プロメガ社)にクローニングした。得られたコロニーを直接M13−20(配列番号3)ならびにM13Rev(配列番号4)のプライマーを用いてPCR反応で増幅しDNA増幅産物を得た。得られた約300bpのPCR産物(スペーサー領域1)ならびに約500bpのPCR産物(スペーサー領域2)をそれぞれExoSAP−IT(アマシャム・バイオサイエンス社)で精製し、M13−20あるいはM13Revのプライマーを用いてシーケンス反応を行い、RISA384(島津製作所)で塩基配列を決定した。シーケンス反応はアマシャム・バイオサイエンス社のダイターミネーターキットを用い、実験手順はキットの説明書に従って実施した。
スペーサー領域は長さと配列の異なるものが複数存在することが知られており、上記方法により2種のクローンが得られた。得られた2種類のスペーサー領域のヌクレオチド配列を配列番号14(スペーサー領域1)及び配列番号15(スペーサー領域2)に示した。
<配列表フリーテキスト>
配列番号12:PCRプライマー
【0038】
(2)プライマーの設計
得られたスペーサー領域1の塩基配列をもとに上流プライマーLLITSF8 (5’−AACTTACACCGATCAAAATC−3’(配列番号16))を設計した。下流プライマーは既に公知配列である23S rDNA配列を参照してLL23SR12(5’−CTTAACCTTGCATGCAACT−3’(配列番号17))を設計した。このプライマー対は本明細書においてプライマーセットLL2とも称する。
本プライマーの特異性調査を以下の11株を用いて実施した。微生物の培養およびDNA抽出法は(1)と同様に行った。
【0039】
調査した株:ラクトバチルスsp. ABBC74(L. sp. ABBC74)、ラクトバチルス・ブレビス(L. brevis) JCM1059, ラクトバチルス・プランタルム(L. plantarum)JCM 1149, ラクトバチルス・ブクネリ(L. buchneri) JCM1115, ラクトバチルス・パラカゼイ(L. paracasei)JCM1133, ラクトバチルス・コリノイデス(L. collinoides)JCM 1123, ラクトバチルス・ファーメンタム(L. fermentum)JCM 1173, ラクトバチルス・コリニフォリミス(L. coryniformis) JCM 1164, ラクトバチルス・ラムノサス(L. rhamnosus)JCM 1136, ラクトバチルス・デルブルエキィ(L. delbruekii)JCM 1012, ラクトバチルス・カゼイ(L. casei) ATCC334。
【0040】
PCR反応は、実施例1に示した反応条件および試薬を用いて同様に実施した。本PCR反応により得られた反応液5μlを、アガロース・ゲル電気泳動(2% W/V in TAEバッファーに供した(100V 30分間)。電気泳動後、サイバーグリーンにより30分間染色し、陽性対照と同じ分子量のPCR産物の有無により判定した。アガロースは、シグマ社のA−9539を用い、TAE緩衝液はナカライテスク社のものを用いた。また、サイバーグリーンはBMA社のSYBR Green I Nucleic Acid Gel Stainを100mlのTAEバッファーに10μlを添加して作製した。
その結果、いずれの細菌とも偽陽性反応を生じることはなく特異性は高いことが示された。
【0041】
(3)プライマーセットLL2のL.lindenriに対する反応性
プライマーセットLL2のL.lindneriに対する反応性を確認するため、3株のL.lindneri(L. lindneri DSM20690、L. lindneri DSM 20691、L.lindneri DSM 20692)との反応性を調査した。
DNA抽出法、PCR反応および電気泳動はすべて(2)と同じである。
試験の結果、いずれの菌株に対しても反応性は良好であり、当該プライマーはL.lindenriの検出及び同定のために使用できることが示された。
【0042】
(4)Nested PCR法によるL.lindenriの検出及び同定
(2)で得られたプライマーを用いた場合であっても陽性判定が得られた場合を想定して、この判定の真偽を迅速に確認するため、Nested PCR法を設計した。
Nested PCR法に用いる第2プライマーの配列と設計のもととなった領域を表7に示す。
【表7】
表7.Nested PCR用プライマー(2回目のPCR用プライマー)
Figure 2005006557
【0043】
上述のプライマーを用いて、(2)に示した供試菌由来のDNAに対してPCR反応を実施し、プライマーの特異性を調査した。PCR反応条件および電気泳動条件は(2)と同様である。その結果、いずれのプライマーも供試菌株との交差反応は認められなかった。
【0044】
(5)Nested PCR法におけるプライマーセットLL2および、プライマーセットLL2N1、LL2N2およびLL2N3のL.lindenriに対する反応性
Nested PCR法用第2プライマーの反応性を確認するため、(3)で得られたPCR産物を鋳型としてプライマーセットLL2N1、LL2N2およびLL2N3を用いてPCRを行った。なお、PCR産物は1000倍希釈したものを用い、Nested PCR反応液組成および反応条件は表8および表9の通りとした。試験の結果、これらの第2プライマーセットはいずれも低濃度のPCR産物にも良好な反応性を示した。
【0045】
【表8】
表8.Nested PCR反応液組成
Figure 2005006557
【0046】
【表9】
表9.Nested PCR反応条件
Figure 2005006557
【0047】
【発明の効果】
本発明により、ラクトバチルスsp. ABBC74およびラクトバチルス・リンドネリを迅速かつ特異的に検出及び同定することが出来る。また、本発明の方法は極めて特異性が高いため、食品等の品質検査においてしばしば問題になる偽陽性反応を回避することが出来る。
【0048】
【配列表】
Figure 2005006557
Figure 2005006557
Figure 2005006557
Figure 2005006557
Figure 2005006557
Figure 2005006557
Figure 2005006557
Figure 2005006557
Figure 2005006557
Figure 2005006557

Claims (6)

  1. プライマーLPCITSL2(配列番号10)およびLPCF1(配列番号11)を用いて試料中のDNAを鋳型としてPCRを行うことを特徴とする、ラクトバチルスsp. ABBC74(FERM P−19330)の検出方法。
  2. プライマーLLITSF8(配列番号16)およびLL23SR12(配列番号17)からなるプライマーセットLL2を用いて試料中のDNAを鋳型としてPCRを行うことを特徴とする、ラクトバチルス・リンドネリの検出方法。
  3. プライマーLLITSF8(配列番号16)およびLL23SR12(配列番号17)からなるプライマーセットLL2を用いて試料中のDNAを鋳型として第1のPCRを行い、プライマーLLITSNPF1(配列番号18)およびLL23SR10(配列番号19)からなるプライマーセットLL2N1、プライマーLLITSNPF1(配列番号18)およびLLITSNPR1(配列番号20)からなるプライマーセットLL2N2、および、プライマーLL23SNPF7(配列番号21)およびLL23SR6(配列番号22)からなるプライマーセットLL2N3、からなる群より選ばれるプライマーセットを第2のプライマーセットとして用いて前記第1のPCRの反応産物を鋳型として第2のPCRを行うことを特徴とする、ラクトバチルス・リンドネリの検出方法。
  4. 配列番号10に記載の配列を有するオリゴヌクレオチドおよび配列番号11に記載の配列を有するオリゴヌクレオチドを含む、ラクトバチルスsp. ABBC74(FERM P−19330)検出用キット。
  5. 配列番号16に記載の配列を有するオリゴヌクレオチドおよび配列番号17に記載のオリゴヌクレオチドを含む、ラクトバチルス・リンドネリ検出用キット。
  6. 配列番号16に記載の配列を有するオリゴヌクレオチドおよび配列番号17に記載の配列を有するオリゴヌクレオチドからなる第1のプライマーセットLL2、および、配列番号18に記載の配列を有するオリゴヌクレオチドおよび配列番号19に記載のオリゴヌクレオチドからなるプライマーセットLL2N1、配列番号18に記載の配列を有するオリゴヌクレオチドおよび配列番号20に記載の配列を有するオリゴヌクレオチドからなるプライマーセットLL2N2、および、配列番号21に記載の配列を有するオリゴヌクレオチドおよび配列番号22に記載の配列を有するオリゴヌクレオチドからなるプライマーセットLL2N3、からなる群より選ばれる第2のプライマーセットを含む、クトバチルス・リンドネリ検出用キット。
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