JP2005006449A - 小型電気機器および電池パック - Google Patents

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Yoshinari Aoshima
芳成 青嶋
Masahito Suzuki
雅人 鈴木
Masaru Hasuda
大 蓮田
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    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

【課題】二次電池21を駆動源とするとともに、その二次電池の電池残量を検出するための電池残量検出手段4を備えた小型電気機器にあって、回路構成の簡略化を図りながら消費電力を減少させ、比較的簡単な方法で正確な残量推定が行える様にする。
【解決手段】電池情報取得のための手段を電池ケース20内に、電池残量推定のための手段5を本体ケース11内に分離して備えるとともに、両者間のデータの受け渡しを記憶手段9を介して行う。更に、通常動作時における電流積算値と停止時における端子電圧とを電池情報として取得し、電流積算値で相対的な残量推定を行い、電圧値で残量の絶対補正を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、二次電池の残容量を推定可能とする小型電気機器と、その小型電気機器に装着して使用する電池パックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種電二次電池における残容量の推定としては、二次電池の端子電圧を測定し、その電圧値から電池残量を推定することが多い。しかしながら、二次電池の放電特性は一般的に残容量が10%程度までは電圧変化が少なく、その後急激に電圧が低下する傾向を示すため、容量変化に比例した残容量表示をすることが難しい。更に、二次電池の劣化や使用環境の変化等に伴って同一の充電率であっても端子電圧は異なる結果、充電率の推定は更に困難となる。
【0003】
そこで、満充電時の充電量を100%に、二次電池の端子電圧が下限値を下回った時点の残量を0%にセットするとともに、その間の容量は充放電量を積算することにより推定する方法も行われている。
【0004】
ところで、二次電池は充放電を繰り返したり長期間保存すると劣化し、その劣化度に応じて満充電時の容量が減少方向に変化することが知られている。この積算方法を利用することにより、満充電時から放電終了までの電流容量を積算すると劣化を考慮した満容量を推定することが可能であるが、二次電池が満充電状態から放電終了まで一度に使用されるとは限らず、むしろその途中で充放電を繰り返すことが多いため、この方法では現在の劣化状態に即した満容量を検出することは現実的には難しい。
【0005】
かかる不都合に対し、本出願人は以前、図6に例示する二次電池の開放回路電圧と充電率の関係が電池の劣化に拘りなく略一定になることを利用し、二次電池の残容量をリアルタイムに推測可能とする方法を提案した(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開2001−231179
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、二次電池はその分極が影響して端子電圧が収束するまでに長時間を有するものであり、充放電中にその収束値を推測して電池残量を算出するためには高い演算力能力を必要とするため、携帯電話の様な小型電気機器にあっては負担が大きい。
【0007】
本発明は上記不都合に鑑みてなされたものであって、電池情報の取得手段と電池残量の推定手段とを分離し、両者間のデータの受け渡しを記憶手段を介して行うことにより、電池情報取得手段と電池残量推定手段の動作タイミングを自由に設定でき、全体の回路構成の簡略化が図れる小型電気機器を提供することを目的とする。
【0008】
本発明は更に、電池情報として電流値の積算値と端子電圧とを利用するとともに、二次電池に流れる電流値がオフまたはそれに近い状態まで減少された段階で積算動作を停止する一方、電圧の取得も間欠的な動作とすることにより、消費電力を可及的に減少できる小型電気機器を提供することを目的とする。
【0009】
本発明は更にまた、電池残量の推定を、機器の使用中は電流値の積算値を利用して連続的に行う一方、機器の停止中における電圧値を利用して電池残量の補正を行うことにより、比較的簡単な方法で正確な残量推定が行える小型電気機器を提供することを目的とする。
【0010】
本発明はまた、電池情報の取得手段を電池パック内に収納し、電池残量推定手段を機器本体内に備えるとともに、両手段間をデータ伝送手段を介して情報の受け渡しを行うことにより、電池残量推定に伴う機器側の負担が軽減されるとともに、他の機器においても電池情報を利用した制御が行える小型電気機器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる小型電気機器43は、図1にその概略的な構成を示す如く、二次電池21を駆動源とするとともに、その二次電池21の電池残量を検出するための電池残量検出手段4を備えたものである。
【0012】
更に電池残量検出手段4は、二次電池21に対する充放電時の電流値を検出する電流検出手段8と、その電流検出手段8で検出された電流値を積算する電流積算手段6と、二次電池21の電圧値を検出する電圧検出手段7と、各手段から出力される電池情報を保存する記憶手段9と、その記憶手段9に格納された電池情報を利用して二次電池21の残量を推定可能とする電池残量推定手段5と、各手段の動作時期を制御可能とする制御手段1とを備えている。
【0013】
制御手段1は、電流検出手段8における電流値が設定値を上回る間は電圧検出手段7の動作を停止し、電流積算手段6を動作させて積算および記憶動作を継続させる。その一方、電流検出手段8における電流値が設定値を下回ると、電流積算手段6の動作を停止し、電圧検出手段7で端子電圧値の検出および記憶動作をさせることを特徴とする。
【0014】
電池残量推定手段5は、電圧検出手段7により取得された電圧値と、前記電流積算手段6により取得された積算値と、図6に例示する開放回路電圧特性とから、二次電池21の満容量を推定するとともに、その推定された満容量に対して電流積算手段6により算出される積算値を加算することにより現在の残容量を推定可能とする。
【0015】
上記した小型電気機器43は、図2に例示するごとく、本体ケース11内に操作手段2aや表示手段2bを含む所定の機能手段2を収納した機器本体に対し、電池ケース20内に二次電池21を収納した電池パック22を着脱自在に備えた構成とすることが好ましい。この場合、本体ケース11内に電池残量推定手段5を備える一方、電池ケース20内に上記した電池残量を取得するための手段を備える様に構成できる。
【0016】
更に、本体ケース11と電池ケース20には、少なくとも本体ケース11側に対して電池ケース20側の記憶手段9におけるデータを取り出し可能とするデータ伝送手段10を備え、本体ケース11内の機能手段2が動作中は、記憶手段9内に保存されたデータ中の積算値を継続的に取り出し可能とする一方、機能手段2が停止状態から起動された時点に対応して、記憶手段9内の電圧値が取り出される。
【0017】
また記憶手段9には、電圧情報が更新されるとフラグがセットされ、本体ケース11側からフラグを参照して電圧情報の取得要求を出すことも可能である。
【0018】
【発明の効果】
本発明は上記の如く、電池情報取得のための手段と電池残量推定のための手段とを分離し、両者間のデータの受け渡しを記憶手段9を介して行うことにより、電池情報取得手段と電池残量推定手段の動作タイミングを自由に設定でき、機器全体の回路構成の簡略化が図れる。
【0019】
更に、電池情報として電流値の積算値と端子電圧とを利用するとともに、二次電池21に流れる電流値がオフまたはそれに近い状態まで減少された段階で積算動作を停止する一方、電圧の取得も間欠的な動作とすることにより、消費電力を可及的に減少できる。
【0020】
更にまた、電池残量の推定を、機器の使用中は電流値の積算値を利用して連続的に行う一方、機器の停止中における電圧値を利用して電池残量の補正を行うことにより、比較的簡単な方法で正確な残量推定が行える。
【0021】
また、電池情報を取得するための手段を電池パック内に収納し、電池残量推定手段5を機器本体内に備えるとともに、両手段間をデータ伝送手段10を介して情報の受け渡しを行うことにより、電池残量推定に伴う機器本体側の負担が軽減されるとともに、他の機器においても電池情報を利用可能となった。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明にかかる小型電気機器を、図2〜図4に例示する如く、携帯電話44に実施した一例を示すがこれに限らず、ポケットタイプのパソコンや携帯型情報端末など、二次電池21を駆動源として使用した各種の小型電気機器に対しても略同様に実施できることは勿論である。
【0023】
携帯電話44は、図2にその外観形状を示す如く、扁平な矩形箱状の本体ケース11の正面側に、液晶表示板による表示画面12およびスピーカ13からなる表示部14と、キーボード15およびマイク16からなる操作部17とを備える。
【0024】
更に、本体ケース11の側面位置には、矩形薄板状の記憶媒体18が挿脱可能に嵌る媒体制御部19を備え、メモリカードの様な所定の記録媒体を介してデータの受け渡しが行える様にしている。また本体ケース11の裏面側には、電池ケース20内に二次電池21を内蔵した電池パック22を、電極23を介して着脱自在に取り付けるとともに、本体ケース11と電池ケース20の内部に分散して制御に必要な電子回路24を収納している。
【0025】
また、電源プラグ25から入力される商用交流電圧を低圧の直流電圧に変換して出力する充電器26を備え、電池パック22をセットした状態の携帯電話44をその充電器26に装着した期間に対応し、コネクタ27を介して携帯電話44の内部に備えた電子回路24に対して外部から所定の電力を供給可能としている。
【0026】
図3は、携帯電話44に内蔵する電子回路24がハードウェアとして備える機能を模式的に示したものであって、携帯電話44としての基本的な送受機能を備えた送受信部28に加え、1チップマイコンを制御の中心に備えた制御部29および記憶部30に格納されたソフトウェアを利用した制御動作によって各種の機能を実現している。なお、携帯電話44としての基本的な回路構成は従来の多機能電話と略同様なので、詳細な説明は省略する。
【0027】
本実施例にあっては更に、上記した電池ケース20内に電池情報取得部31を備える一方、その電池情報取得部31で取得したデータを利用して電池残量の推定動作を行う電池残量推定部32を、本体ケース11内に備えた制御部29においてプログラムで構成するとともに、データ伝送部33を介して必要な情報を互いに受け渡すことにより、二次電池21における残容量をリアルタイムで把握可能としている。なお本実施例では、電池情報取得部31と電池残量推定部32とを本体ケース11と電池ケース20に分離して備えた例を示したがこれに限らず、その全部を本体ケース11あるいは電池ケース20の何れか一方に備えることも可能である。
【0028】
またデータ伝送部33としては、無線状態でコマンドを送受信することにより、メモリ中の任意アドレスにアクセス可能なものを想定した。かかる構成を採用すれば、機器本体側ばかりでなく、他の携帯情報端末やパソコン装置などに電池パック22内の二次電池21に関する必要な情報を送り、その情報をもとに必要なデータ処理や表示を行わせることができる。しかしながらこれに限らず、本体ケース11側の信号線と電池ケース20側の信号線を電極23を介して直接接続可能とするなど、そのデータ受け渡しに必要な構成は任意に変更できることは勿論である。
【0029】
ここで図4は、図3における電池情報取得部31と電池残量推定部32の構成を明確にするため、電池ケース20内の二次電池21に対する充放電に関する構成を中心に表したブロック図である。二次電池21からの出力電圧は、制御回路34でその動作が制御される放電回路35を介して上記した本体ケース11内の各部に印加されることにより、通常は二次電池21を駆動電源として電子回路24は動作する。
【0030】
また、商用交流電源36から出力される100〜200Vの商用交流電圧は、充電器26に備えたAC−DCコンバータ37により低圧の直流電圧に変換されたのち、例えば本体ケース11の下面に備えた着脱自在なコネクタ27を介し、本体ケース11や電池パック22内の電子回路24に印加される。
【0031】
この本体ケース11の外部から送られる直流電圧は、その入力が検出されると二次電池21に代えて電子回路24の各部に駆動電力を供給すると同時に、制御回路34で制御される充電回路38によって充電電圧および充電電流を制御しながら二次電池21に印加することにより、本体ケース11側に備えた電池残量推定部32と連動して二次電池21における正確な電池残容量を把握しながら、満充電状態あるいはそれ以前の所定の充電率まで二次電池21を充電可能とする。
【0032】
電池情報取得部31は、充電電流Icの大きさを検出可能とする充電電流センサ39を充電回路38に、放電電流Idの大きさを検出可能とする放電電流センサ40を放電回路35に、電池温度Tcを検出可能とする温度センサ41を二次電池21の近傍に各々設け、更に二次電池21の端子電圧Vtを検出可能とするとともに、電池情報取得部31の全体を制御するプログラム式の制御回路34と、取得した情報を保存する記憶回路42を備える。
【0033】
かかる制御回路34に備えたプログラムにより、各センサによる検出値に基づいて二次電池21に対する充放電量を制御すると同時に、検出した充放電電流の積算および端子電圧の取得時期を規制する。
【0034】
なお本実施例にあっては、電池容量を電流値[mA]と時間[h]の積である電流容量[mAh]で表わしている。しかしながら、二次電池21の負荷が定電力の場合、電力[W]と時間[h]の積である電力量[Wh]で表現する方が都合がよい場合がある。その場合にあっては、算出した残電流容量を残電力量に換算し、その値を二次電池21の残容量として使用することも可能である。
【0035】
本発明は上記した構成にあって、電池情報取得部31における消費電力をできるだけ減少させる制御を行うことをその特徴の1つとする。すなわち、制御回路34が行う制御手順としては、図5に流れ図で示すごとく、ステップST1でプログラムをスタートすると、ステップST2で初期化を行ったあと、ステップST3における電流値判定工程に入る。
【0036】
かかるステップST3では、電流センサで検出される電流値が設定値を超えるか否かが判定される。かかる設定値は、携帯電話44であれば待ち受け受信に入った場合、ハンディパソコンであれば待機動作に入った場合や、メイン電源がオフされるような、その消費電力が極めて小さく、例えば自己放電量と同等かそれに近い値になった場合が基準となる。
【0037】
かかるステップST3で設定値を上回る電流値が判定されると、ステップST4で設定時間が経過したことを判定することにより、ステップST5において所定の設定周期で電流値の積算を行ったのち、ステップST6で積算値を記憶回路42へ保存する処理が行われる。
【0038】
この電流値の積算周期は、電流変動の大小に対応して設定されるものであって、電流変動が激しい場合にあってはできるだけ積算およびデータ記憶の周期を短くする一方、複数段階の定電力負荷の様な電流変化が小さい場合にあっては、負荷駆動の開始時に電流値と時刻のみを記憶回路42に保存すれば足りる。
【0039】
次に、ステップST3において電流値が設定値を下回ったことが判定されると、ステップST7で設定時間経過したか否かが判定され、経過したことが判定されるとステップST8で端子電圧を取得し、ステップST9でその電圧値を記憶回路42に記憶するとともに、ステップST10で記憶回路42にフラグを立てる処理を行う。
【0040】
ここでステップST7でおこなう時間判定は、二次電子に流れる電流が微少値にまで減少することにより、端子電圧が分極の影響を無視できる程度までその値が復帰した時点まで待つことが好ましい。
【0041】
しかしながら、その様な状態になるまで少なくとも何時間もの待ち時間を要するので、本実施例にあっては、例えば数十分毎に端子電圧を検出および記憶を行い、その記憶値を更新するか、時間列にしたがって複数記憶させることにより、その値から収束値を推定可能としている。
【0042】
なお、上記した電流の積算値と電圧値を格納する記憶回路42としては、RAMの様なコンピュータ用のメモリに限らず、レジスタも含まれ、読み書きすべき情報量の多少や種類に応じて、両者を使い分けることが可能である。
【0043】
更に図5に示す動作を、省電力モードを備えたCPUを使用してプログラムで実行する他に、コンパレータ、タイマーあるいは論理回路を組み合わせることにより、その一部または全体をハードウェア的に構成することも可能である。この場合、制御動作に必要な図1に示す電流検出手段、電圧検出手段、電流積算手段および制御手段を個別に構成し、各手段毎に通電時を規制可能とすることによって、電池情報取得部31全体の消費電力を更にきめ細かく制御できる。
【0044】
また本実施例にあっては、温度センサ41を電池ケース20内に備え、電池温度を電池情報として取り込んで残量の推測時における容量補正に利用する様に構成しているが、電池情報として取得する情報は限定されるものでなく、適宜増減して実施できる。
【0045】
一方、本体ケース11内の記憶部30には、電池パック22内の記憶回路42に備えた素電池の特性情報や、上記の様にして検出した電池情報あるいは図6に例示する開放回路電圧特性に基づき、電池の電池残量を検出するためのアルゴリズムを記載した電池残量推定用プログラムが含まれる。かかるアルゴリズムとしては、電池電圧が下限値を下回った完全放電時にその残容量を0%とし、満充電の検出時にその残容量を100%に設定するとともに、その間における残容量は充放電量を積算して行くことにより算出されるが、その電池残量の検出方法は限定されるものではない。
【0046】
更に、満充電時の検出方法として、電池温度Tcの時間変化率がある設定値以上になった時点とする方法、電池電圧が上昇後下降に転じて更にある設定値以上降下した時点とする方法、電池電圧の時間に対する二次微分が充電量100%に近い領域で正から負に変化した時点とする方法など、そのシステムに最適なアルゴリズムが採用される。
【0047】
更にまた、電池ケース20中の記憶回路42に予め格納しておいた電池情報を利用し、前記した満充電の検出と充放電量の積算動作を、実際に使用している二次電池21に対応させて行わせる。また、算出された電池残容量とその時刻は絶えず記憶部30中に記憶されており、例えば電池ケース20を本体ケース11から一旦外して再度取り付けた場合にあっては、取り外し中の経過時間と放電特性とから自己放電量を推測し、電池ケース20の取り外し前の電池残容量から自己放電量を引いて現在容量の補正を行うとともに、電池残量に関する報知情報を保存可能とする。かかる報知情報は、適宜時期に表示画面12上において表示されることにより、現在の電池残量が操作者に報知されるとともに、システム全体としての制御に利用される。
【0048】
また、オペレータによって下限の残容量を設定可能とし、その残容量に達したことが判定されると一部のデバイスの動作を省電力モードに遷移させ、あるいあは動作を停止させたり、機器全体をサスペンドの状態にするなどの電源管理を行うための情報として使用される。
【0049】
本発明は上記した構成にあって、満充電時における電池容量を、二次電池21の劣化に対応させて補正する構成にその特徴を有する。より具体的には、使用する二次電池21についての図6に例示する開放回路電圧と充電率の関係を示すデータを、記憶回路42に表形式の数値あるいは近似式等の所定の形式で保存しておく。
【0050】
更に、例えば携帯電話44の操作部17を操作して電源のオフ状態からオン状態にした時の様な長時間の停止またはそれに近い状態の後に、データ伝送部33を介して電池パック22内の記憶回路42にアクセスし、フラグの状態を参照する。このとき、フラグが立っていると二次電池21の端子電圧が更新されたことがわかるので、該当のアドレスにアクセスして電圧値Vaとその時の積算値A1を取得したのち、フラグはクリアされる。
【0051】
更に充放電を継続し、同様にして電圧値が更新されていることが判定されると、電圧値Vbとその時点での積算値A2を取得する。そこで、開放回路電圧特性から、電圧値Vaでの充電率aと、電圧値Vbにおける充電率bと、充電率aからbにまで変化するのに要した充電量(A2−A1)が求まるので、満容量をAとすると、A/(A2−A1)=100/(b−a)から、満容量A=100×(A2−A1)/(b−a)が演算により算出される。
【0052】
更に、現在の充電率b[%」から、その充電率での残容量BはA×b/100=b(A2−A1)/(b−a)と推測される。一方、記憶回路42に保存される積算値は、満充電時に「0」とし、放電量を負の符合で、充電量を正の符号で表わすことにすると、劣化の影響を考慮して補正された積算値は(B−A)となるから、その値で記憶回路42中の積算値を更新する。
【0053】
それ以後は、この積算値を基準として電流の積算を継続するとともに、その積算値を満容量に加算することにより、各時点における残容量がリアルタイムで推測されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成の基本的な構成を示す概略図である。
【図2】本発明を携帯電話に実施した一例を示す斜視図である。
【図3】電子回路の構成を概略的に示すブロック図である。
【図4】電池情報取得部の構成を示すブロック図である。
【図5】電池情報取得部における制御内容を示す流れ図である。
【図6】二次電池の開放回路電圧特性を示す説明図である。
【符号の説明】
1 制御手段
2 機能手段
3 選択手段
4 電池残量検出手段
5 電池残量推定手段
6 電流積算手段
7 電圧検出手段
8 電流検出手段
9 記憶手段
10 データ伝送手段
11 本体ケース
12 表示画面
13 スピーカ
14 表示部
15 キーボード
16 マイク
17 操作部
18 記憶媒体
19 媒体制御部
20 電池ケース
21 二次電池
22 電池パック
23 電極
24 電子回路
25 電源プラグ
26 充電器
27 コネクタ
28 送受信部
29 制御部
30 記憶部
31 電池情報取得部
32 電池残量推定部
33 データ伝送部
34 制御回路
35 放電回路
36 商用交流電源
37 AC−DCコンバータ
38 充電回路
39 充電電流センサ
40 放電電流センサ
41 温度センサ
42 記憶回路
43 小型電気機器
44 携帯電話

Claims (8)

  1. 二次電池を駆動源とするとともに、該二次電池の電池残量を検出するための電池残量検出手段を備えた小型電気機器であって、
    前記電池残量検出手段は、
    前記二次電池に対する充放電時の電流値を検出する電流検出手段と、
    該電流検出手段で検出された電流値を積算する電流積算手段と、
    前記二次電池の端子電圧値を検出する電圧検出手段と、
    前記各手段から出力される電池情報を保存する記憶手段と、
    該記憶手段に格納された電池情報から、二次電池の残量を推定する電池残量推定手段と、
    前記各手段の動作時期を制御可能とする制御手段とを備え、
    該制御手段は、
    前記電流検出手段における電流値が設定値を上回る間は、前記電圧検出手段の動作を停止し、前記電流積算手段を動作させて積算および記憶動作を継続させる一方、
    前記電流検出手段における電流値が設定値を下回ると、前記電流積算手段の動作を停止し、前記電圧検出手段で端子電圧値の検出および記憶動作をさせることを特徴とする小型電気機器。
  2. 前記電池残量推定手段は、
    前記電圧検出手段により取得された電圧値と、前記電流積算手段により取得された積算値と、開放回路電圧特性とから、二次電池の満容量を推定するとともに、その推定された満容量に対して前記電流積算手段により算出される積算値を加算することにより現在の残容量を推定可能とする請求項1記載の小型電気機器。
  3. 本体ケース内に所定の機能手段を収納した機器本体に対し、電池ケース内に二次電池を収納した電池パックを着脱自在に備えた小型電気機器であって、
    前記電池ケース内に、
    前記二次電池に対する充放電時の電流値を検出する電流検出手段と、
    該電流検出手段で検出された電流値を積算する電流積算手段と、
    前記二次電池の端子電圧値を検出する電圧検出手段と、
    前記各手段から出力される電池情報を保存する記憶手段と、
    前記各手段に対する制御動作を可能とする制御手段とを備える一方、
    前記本体ケース内には、
    前記記憶手段に格納された前記電池情報を適宜時期に取り出し、その電池情報に基づいて二次電池の残量を推定可能とする電池残量推定手段を備え、更に、
    前記制御手段は、
    前記電流検出手段における検出値が設定値を上回る間は、前記電圧検出手段の動作を停止し、前記電流積算手段を動作させて積算および記憶動作を継続させる一方、
    前記電流検出手段における検出値が設定値を下回ると、前記電流積算手段の動作を停止し、前記電圧検出手段で電圧値の検出および記憶動作をさせることを特徴とする小型電気機器。
  4. 前記電池残量推定手段は、
    前記電圧検出手段により取得された電圧値と、前記電流積算手段により取得された積算値と、開放回路電圧特性とから、二次電池の満容量を推定するとともに、その推定された満容量に対して前記電流積算手段により算出される積算値を加算することにより現在の残容量を推定可能とする請求項3記載の小型電気機器。
  5. 前記本体ケースと電池ケースに分離して、少なくとも本体ケース側に対して前記記憶手段内の任意データを取り出し可能とするデータ伝送手段を備え、
    前記本体ケース内の機能手段が動作中は、前記記憶手段内に保存された電池情報中の積算値を継続的に取り出し可能とする一方、
    前記機能手段が停止状態から起動された時点に対応して、前記記憶手段内に保存された電池情報中の電圧値が取り出される請求項4記載の小型電気機器。
  6. 前記記憶手段には、前記電圧値が更新されるとフラグがセットされ、前記本体ケース側からフラグを参照して電圧値の取得要求を出すことを特徴とする請求項5記載の小型電気機器。
  7. 本体ケース内に所定の機能手段を収納した機器本体に対して着脱自在に取り付けられる電池ケース内に二次電池を収納して構成した電池パックであって、
    前記電池ケース内に、
    前記二次電池に対する充放電時の電流値を検出する電流検出手段と、
    該電流検出手段で検出された電流値を積算する電流積算手段と、
    前記二次電池の端子電圧値を検出する電圧検出手段と、
    前記各手段から出力される情報を保存する記憶手段と、
    前記各手段に対する制御動作を可能とする制御手段と、を備え、
    該制御手段は、
    前記電流検出手段における電流値が設定値を上回る間は、前記電圧検出手段の動作を停止し、前記電流積算手段を動作させて積算および記憶動作を継続させる一方、
    前記電流検出手段における電流値が設定値を下回ると、前記電流積算手段の動作を停止し、前記電圧検出手段で電圧値の検出および記憶動作をさせることを特徴とする電池パック。
  8. 前記電池ケース内には更に、
    無線状態で前記記憶手段内における任意データを電池ケース外部との間で受け渡し可能とするデータ伝送手段を備えたことを特徴とする請求項7記載の電池パック。
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