JP2005005793A - 画像記録再生装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本装置を利用して動画像や静止画像を可搬性記憶媒体に記録する限りは、例えその記憶媒体が複数存在するようになったとしても、目的とする画像を簡単に見つけ出すことを可能にする。
【解決手段】カメラセンサ105で撮像した動画や静止画は符号化/復号化処理部106で符号化され、光ディスク装置108にセットされた光ディスクに記録されていく。また、光ディスクに記録された動画像、静止画を除くサムネイル、及び、TOC(Table Of Contents)、再生手続きを記述したプレイリストについては、本装置に搭載されたフラッシュメモリ109に、各光ディスクを識別する記憶媒体識別情報とともに記憶され管理される。利用者が、過去に撮影した画像を検索する際には、フラッシュメモリ109に記憶されたプレイリスト並びにサムネイルを表示器107に表示することで、目的とするコンテンツを含む光ディスクがどれであるのかを判別可能とする。
【選択図】 図1
【解決手段】カメラセンサ105で撮像した動画や静止画は符号化/復号化処理部106で符号化され、光ディスク装置108にセットされた光ディスクに記録されていく。また、光ディスクに記録された動画像、静止画を除くサムネイル、及び、TOC(Table Of Contents)、再生手続きを記述したプレイリストについては、本装置に搭載されたフラッシュメモリ109に、各光ディスクを識別する記憶媒体識別情報とともに記憶され管理される。利用者が、過去に撮影した画像を検索する際には、フラッシュメモリ109に記憶されたプレイリスト並びにサムネイルを表示器107に表示することで、目的とするコンテンツを含む光ディスクがどれであるのかを判別可能とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は動画や静止画、音声などの情報を記憶媒体に記憶するデジタルビデオカメラ等の画像記録再生装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルビデオカメラ等の撮像装置では、ランダムアクセス可能で比較的記憶容量の大きな光磁気ディスクなどの記憶媒体と、ランダムアクセス可能で記憶容量の小さな半導体メモリなどの記憶媒体が利用可能になっている。容量の大きな動画などのコンテンツを記録する場合には光磁気ディスクが利用され、その動画などのコンテンツの管理情報も、その光磁気ディスクに記録されるのが一般的である。一方、静止画などの小さな容量のコンテンツを記録する場合には半導体メモリが利用され、その静止画などのコンテンツの管理情報も半導体メモリに記録されるのが普通である。
【0003】
しかし、記録したコンテンツの数が増大し、これに伴い、記録媒体の数も増大した場合においては、どの記憶媒体にどのコンテンツが入っているのかを管理することが大変な作業になってしまうという問題がある。これは、その記憶媒体上のコンテンツの管理情報が、その記憶媒体にしか存在しないためである。すなわち、その記憶媒体の内容を確認し、所望のコンテンツが含まれているかどうかを確認するには、個々の記憶媒体に格納されたコンテンツを一々再生する以外にない。
【0004】
かかる点に鑑み、複数の記憶媒体の管理情報を、単一の記憶媒体上に集め、これを利用して、所望のコンテンツを探し出す作業を容易にする提案がある(特許文献1)。
【0005】
近年、動画などのコンテンツを扱う際に、そのコンテンツの記録時間だけ再生することによってしかその内容の把握ができないことや、その容量が大きく高度な情報圧縮などを施されている可能性の高い動画情報を処理する機器の負担などを鑑みて、その動画にメタデータ(付帯情報)を冗長に付加し利用することで、動画情報の利用を容易にしようとすることが行われている。例えば、動画中の特定の時間の映像や音声が、大きな動画データのどの部分に位置するのかという情報や、その動画中で、利用者にとって重要な部分(時間区間や撮影領域などの領域)の指示や、その部分を代表するような画像情報など、動画情報全体を参照すればわかる情報を、あらかじめ冗長に、異なる形式で記述しておく。これを利用することで、動画の任意部分の再生までにかかる時間の短縮や、利用者の所望のコンテンツの選択や、所望の部分の再生指示を、容易に行えるようにすることができる。
【0006】
また、近年、容量が大きく、動画コンテンツ内の情報が高度な情報圧縮などが施されているなど複雑な形式になっているために、その動画情報の編集処理の負担が大きいことを鑑みて、1つもしくは複数の動画コンテンツの編集を行い所望の動画コンテンツを作成する場合に、動画情報自身の編集を行わず、その動画情報の再生する区間や、その再生する手順などの情報を、再生指示情報として作成・記録し、この指示通りに動画情報の再生を行うことで、あたかも、所望の動画情報が作成されたかのように振る舞う情報処理装置などが現れてきている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−312876
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
複数の記憶媒体の管理情報を、単一の記憶媒体上に集め、これを利用して、所望のコンテンツを探し出す作業を容易にする提案では、管理情報だけしか扱っていないため、検索するにしても自ずと限界がある。
【0009】
本発明はかかる問題点に鑑みなされたものであり、目的とする画像ファイルの所在を、利用者にとって分かりやすく提示する技術を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため、例えば本発明の画像記録再生装置は以下の構成を備える。すなわち、
脱着可能な記憶媒体に画像をファイルとして記憶し、記憶された画像ファイルを再生する画像記録再生装置であって、
前記記憶媒体内に確保され、当該記憶媒体に記憶されるファイルを管理するため及び当該記憶媒体を特定する情報を有する管理情報を、所定の記憶保持手段に保存する第1の保存手段と、
前記記憶媒体に格納されている画像ファイルを代表する画像のサムネイル画像を前記記憶保持手段に保存する第2の保存手段と、
前記第1、第2の保存手段で保存された情報に従って目的とする画像ファイルを記憶している記憶媒体を検索する検索手段とを備える。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を説明する。
【0012】
<全体構成の説明>
図1は、本実施形態におけるデジタルビデオカメラ装置のブロック構成図である。同図において、101は装置全体の制御を司るCPUであり、102はCPU101の処理手順(プログラムや各種データ)を記憶してるROMであり、103は、CPU101の処理中の各種制御のためのワークエリアとして使用されるRAMである。
【0013】
104は入力手段であり、各種操作スイッチやダイヤル、タッチパネルなどから構成され、ユーザによる各種入力操作環境(ユーザインタフェースの一部)を提供するものである。105はカメラセンサであり、静止画や動画を撮影した結果をデジタルデータに変換するものである。106は符号化/復号化処理部で、カメラセンサ105で撮影した静止画や動画のデジタルデータに対して圧縮符号化したり、再生時の復号処理を行う符号化/復号化処理部である。なお、実施形態では、撮影して得た動画像についてMPEG符号化、静止画についてJPEG符号化を行うものとする(ただし、符号化の種類は如何なるものでも良い)。107は液晶等で構成されるユーザインタフェースの一部として機能する表示器であり、各種入力操作の状態や撮影中の画像、再生像をユーザに対して表示するためのものである。
【0014】
108は光ディスク装置であって、撮影した画像(MPEG、JPEGファイル)を記憶する書き込み可能且つ脱着可能な光ディスク(例えば書き込み可能DVDディスク等)を駆動する装置である。109はフラッシュメモリであって、詳細は後述するが、管理情報を記憶するためのものであるが、静止画等を記憶するためにも使用可能となっている。
【0015】
なお、記憶装置108、109として光ディスク装置とフラッシュメモリを例として使用しているが、記憶装置であれば、ハードディスクやフロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、不揮発性のメモリカード等のランダムアクセス可能な記憶媒体と、記憶媒体を駆動し、情報を記録するドライブなどで構成されるものであれば、その記憶媒体及び駆動装置の種類は問わない。
【0016】
但し、撮像画像をメインに記憶する記憶装置と、その管理情報を記憶する装置の2つの独立した装置を必要とする。また、同一の種類や形態の記憶媒体であっても、その個々の記憶媒体ごとに識別ことを目的とする識別情報が利用できるものとする。ただし、識別ができる必要のある範囲や状況には、様々なものがあり、ある情報処理装置内でだけ唯一性が保障される識別情報であったり、利用者の利用する複数の情報処理装置内で唯一性が保障される識別情報であったり、ハッシュ関数や乱数を利用する識別情報であったり、それ以外にもいろいろな方式が考えられるが、本発明ではそのいずれでも構わない。
【0017】
110は他の機器と通信を行うための通信手段であり、実施形態では、PCとの連携のためのUSB,IEEE1394、赤外線等のインタフェース、外部AV装置への出力及び入力を行うためのAV端子で構成される。ただし、インタフェースとしては、これ以外にもP1284,SCSI,モデム,Ethernet(登録商標)などの有線通信や BlueTooth,IEEE802.11b等のいずれであっても構わない。
【0018】
111は通信バスと呼ばれるもので、101から110までの機器・装置・手段を接続して、その間で自由にデータやプログラムのやり取りができるようにするものである。通信手段110により本実施形態の情報処理装置は、外部の様々な装置と接続し通信を行うことが可能である。本実施形態では、通信手段110により接続した外部ディスク装置として111、他の情報処理装置として112が接続可能になっている。
【0019】
本実施形態のデジタルビデオカメラ装置は、撮像した動画や静止画を記憶媒体(光ディスク)に記録する機能と、記憶媒体に記録済みの動画や静止画を再生する機能を有している。動画や静止画を記憶媒体に記録する場合には、カメラセンサ105で動画や静止画を撮影して得られる動画/静止画のデジタルデータを、CPU101の制御に従い通信バス111を介して、表示器107と符号化/復号化処理部106に転送する。すると、表示器107はそれを画面に表示し利用者に提示する。符号化/復号化処理部106は動画の場合にはMPEG符号化を行い、静止画の場合にはJPEG符号化を行い、その符号化されたデジタルデータを作成する。作成された符号化デジタルデータは、光ディスク装置108へ書き込まれる。この書き込み処理は、CPU101の制御に従い通信バス111を介して行われる。
【0020】
一方、記憶媒体(光ディスク)に記録済みの動画や静止画を再生する場合には、記憶媒体上に記録済みの符号化デジタルデータとして動画や静止画が記録されているので、指定されたファイル(MPEG動画像もしくはJPEG静止画)を記憶媒体から読出し、CPU101の制御に従い通信バス111を介して、符号化/復号化処理部106で復号処理を行わせ、その結果を表示器107へ転送することで利用者に提示する。このようにして、記憶媒体に記録済みの動画や静止画を再生する機能が実現される。
【0021】
なお、CPU101の処理はROM102に記憶されているプログラムに従って行われるが、各デジタルデータがCPU101の制御に従い通信バス111を介して転送される場合、一時的にRAM103に転送後、CPU101によって処理を施され、他の装置や手段に転送されるような場合なども含んでいるものとする。
【0022】
また、図1には特に示していないが、日時情報を保持するタイマ、光学系ユニットのオートフォーカス、絞り、ズーム等の制御を行うユニットも搭載されている。
【0023】
<記憶媒体の管理>
実施形態では、光ディスク上の所定エリア位置に、光ディスク装置108を介して、ユニークな識別情報(ID)が既に書き込まれているか否かを判断し、否の場合には、その識別情報(記憶媒体識別情報)を書き込む。ただし、なお、記憶媒体識別情報が書き込まれた上で販売されている記憶媒体の場合には、この書き込み処理は不要である。
【0024】
また、光ディスクには、撮像した動画像(MPEGファイル)、静止画(JPEGファイル)、後述するプレイリストを記憶保存することになるが、各ファイルの所在(種別、記憶位置や容量)に関する情報を管理するTOC(Tableof Contents)の領域が確保されることになる。
【0025】
また、詳細は後述するが、実施形態におけるフラッシュメモリ109にも、同様の情報を格納することになるので、TOCが確保されることになる。
【0026】
<TOCの説明>
先に説明したように、実施形態では、光ディスク装置108にセットされた光ディスクである記憶媒体上に、動画や静止画などの符号化デジタルデータを格納することになる。
【0027】
従って、本装置を利用していくに従って、次第に記憶媒体(光ディスク)の数が増加することになる。換言すれば、個々の撮像内容の管理が面倒になるし、場合によっては記憶媒体を交換しては再生し、目的とするコンテンツを探し出す必要がある。
【0028】
そこで、本実施形態では、フラッシュメモリ109にそれら複数の光ディスクなる記憶媒体に格納されたコンテンツを管理するようにした。なお、各光ディスクには、先に説明したように固有の記憶媒体識別情報が記憶されている。そして、その中に記憶されるファイル名等はそのディスク内でユニークになっているものの、他の記憶媒体内のファイル名と異なっているとの保証がない。したがって、フラッシュメモリ109には、各光ディスクの記憶媒体識別情報をディレクトリ名とするフォルダを作成し、その中に各ディスクを管理する情報を記憶するようにした。
【0029】
ここで問題となるのは、コンテンツ自身をフラッシュメモリ109に保存することは容量的に不可能である点、かと言って、単純に各記憶媒体に記憶されたコンテンツの撮影日時等の簡単な情報のみを管理するだけでは、目的とするコンテンツを探すのが十分とは言えない点を考慮する必要がある。
【0030】
かかる点に鑑み、実施形態では、各記憶媒体に格納されているコンテンツを、効率良く確認(検索)することを可能とするため、フラッシュメモリ109を利用した検索において、十分且つ容量的に少なくて済む管理情報を格納するに至った。
【0031】
以下は、フラッシュメモリ109に格納されるTOC(Table of Contents)について説明するが、各光ディスク等の記憶媒体にも、自身の動画像や静止画ファイルを記憶管理するTOCが設けられることになり、その構造は同様である。ただし、このTOCはそのアクセス頻度が高いので、光ディスク等のスピンドル系記憶媒体では、アクセス速度が速い領域(外周部)に格納されることが望ましい。
【0032】
図2は、実施形態におけるフラッシュメモリ109に格納されるTOCのフォーマットを示している。
【0033】
図示において、1行が1つの情報(動画像、静止画、音声、プレイリスト)に関するものである。第1フィールドの200(1)乃至200(n)には、個々の情報を識別するための番号が記憶され、“Medium ID”(第2フィールド)にはその情報を記憶している記憶媒体を特定する情報(記憶媒体識別情報)が格納される。なお、詳細な後述するが、フラッシュメモリ109だけに記憶される情報も存在するので、例えば“00”という記憶媒体識別情報はフラッシュメモリ109を示す情報として扱うことにしている。
【0034】
因に、或る光ディスクに着目したとき、その光ディスクには、自身が記憶するコンテンツのみしか存在しないことになるので、その光ディスクのTOCの第2フィールドは全て同じ、すなわち、自身の記憶媒体識別情報が格納される。一方、実施形態におけるフラッシュメモリ109には、複数の光ディスクに跨いだ情報を管理することになるので、この第2フィールドには過去に利用された複数の光ディスクを特定する記憶媒体識別情報が混在した状態で格納されることになる。また、当然、フラッシュメモリ109内のTOCのサイズは、利用経験のある個々の光ディスクのTOCのデータ量の合計相当のサイズとなる。
【0035】
“Mode”には、対象記憶媒体の記録データ(動画、静止画、音声、プレイリスト)を識別するための情報を設定する。“Rec Date”の欄には、記録開始した年月日時分秒情報を設定する。尚、対象記憶媒体へ、他記憶媒体に記録されたデータ(動画、静止画、音声等のデータ)を記録する場合、“Rec Date”の欄には、当該他記憶媒体のTOC領域に記録されている記録開始した年月日時分秒情報を設定する。つまり、オリジナルの動画像、静止画がコピーされたとしても、その撮影年月日時分秒情報は変更されることはない。
【0036】
“Start Address”の欄には、対象記憶媒体の記録開始位置(アドレス)を設定する。
【0037】
“Length”の欄には、対象記憶媒体の記録セクタ数を設定する。
【0038】
この記録セクタ数には制約がある。1つの行データ欄の“Length”の欄に設定できない記録セクタ数であったり、或いは後からのデータ編集等により複数の行データ欄に対応する複数のデータが1つのデータにされた場合、“Link Point”へフラグを立て、“Link No.”へ、関連するデータに対応する行データ欄の“No.”を設定する。これにより、“Link No.”に対応する行データ欄データにより示されるデータと、当該行データ欄により示されるデータとを1つのデータとして扱うことができる。対象記憶媒体へ他記憶媒体のTOC情報等が記録される場合には、“Ext.Point”へフラグを立てる。この場合、“Unique Code”の欄へ、当該他記憶媒体の前述した記憶媒体ごとの識別情報を設定することで、当該他記憶媒体を管理する。
【0039】
“Thumbnail Info”は、その動画、静止画、及び音声などのコンテンツを代表する画像情報を格納する、もしくはその画像情報の格納位置を示す部分である。この画像情報は、その記憶媒体に入っている動画や静止画、音声などのコンテンツの一覧情報を表示する際などに、使用されるものである。“Update Info”は、そのTOC上の行データ欄が最後に更新された年月日時分秒情報を設定する。
【0040】
以上、フラッシュメモリ109に記憶される管理情報を説明したが、利用者が光ディスクをセットし、その中に記憶された画像の再生手順(以下、プレイリスト)を設定すると、その光ディスクにそのプレイリストが格納されると共に、フラッシュメモリ109にも同内容が記憶される。このとき、それぞれのTOCも更新されることになる。
【0041】
ただし、フラッシュメモリ109は、光ディスクに格納された動画像や静止画の画像ファイルは格納せず、以下に説明するように、そのプレイリスト及びそのプレイリストにおいて記述された、小さいサイズのサムネイル画像が記憶されることになる。この結果、容量的に少ないフラッシュメモリ109においても、多数の光ディスクを管理することを可能にしている。フラッシュメモリ109はこのように、十分に小さいデータを記憶管理するものであるので、その容量は数十MB、多くて数百MB程度あれば十分にその機能を果たすことができる。従って、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、スマートメディア、SDカード等の既存のメモリカードが利用できる。
【0042】
<プレイリストの説明>
実施形態における光ディスクである記憶媒体上の動画や静止画、音声などのコンテンツの再生や編集など、コンテンツの活用を行う際に使用されるプレイリストの例を図3に示す。
【0043】
このプレイリストは、動画や静止画、音声コンテンツ及びその中の一部の時間区間や領域を単位として、1つもしくは複数の前記単位対する再生指示情報、前記単位に対するメタデータや代表サムネイル画像(これも一種のメタデータ)などの情報を記述したものである。ここではXML形式を利用して、その情報を記述している。なお、このプレイリストの作成作業そのものは、既にいくつか提案されているので、その詳述については省略する。また、図示において、301〜319は行番号を特定するためのものであり、実際にはこの行番号は記述されない点に注意されたい。
【0044】
行301はこのプレイリストの情報の記述が開始されることを示しており、同様に、行319はこのプレイリストの情報の記述が終了することを示している。行302から306までは、このプレイリスト情報に関するメタデータが記述されており、行303で代表画像として、“01:thumb¥100.jpg”を使用することが記述されている。
【0045】
ここで、“01”は記憶媒体(実施形態では光ディスク)識別番号であり、“thumb”はディレクトリと呼ばれるもので、記憶媒体上のコンテンツをグループ化して格納できるようにしてあるため、そのグループ名を示している。最後の“100.jpg”はデータであるファイル名であり、代表画像であるサムネイル画像のデータの名前が示されている。このようにして、このプレイリストの代表画像であるサムネイル画像のデータを特定している。行304では、このプレイリストのタイトルが“お誕生日”というものであることが記述されている(この文字列は予め登録してあるものの中から選択しても良いし、操作部を操作して個々の文字を入力することで行う)。行305はこのプレイリストの最終更新が行われた日時の情報であり、2003年5月12日の午後8時32分40秒に、このプレイリストの最終更新が行われたことが記述されている。
【0046】
行307から318は、このプレイリスト内の再生指示情報と、その再生対象区間に対するメタデータが記述されている。この中で記述される動画、静止画及び音声コンテンツの指示された時間区間や領域について、その記述された順番に再生を行うことになっており、この行為をプレイリストを再生するという。実際に行307から318までの間において、行307から312までの動画コンテンツが1つと、行313から318までの静止画コンテンツに関する情報の2つが記述されており、その記述順に再生が行われることになる。行307から312までを見てみると、行307で“01:mov¥100.mov”で示される動画コンテンツ(実施形態ではMPEGファイル)について、そのコンテンツの先頭を0時0分0秒として、2分後の部分から5分40秒までの時間区間を再生することを示している。行312はこの動画コンテンツに関する情報の記述が終了することを示している。
【0047】
行308から311はこの示された動画コンテンツの時間区間に対するメタデータが記述されており、行309でこの時間区間を代表するサムネイル画像が“01:thumb¥101.jpg”で示される静止画データであることが記述され、310でこの時間区間のタイトルが“ ろうそくを吹き消す”であることが示されている。
【0048】
同様に、行313から318について見てみると、“01:img¥201.jpg”で示される静止画コンテンツについて、その静止画コンテンツを20秒間表示することが示されている。行318はこの動画コンテンツに関する情報の記述が終了することを示している。行314から317は、この示された静止画コンテンツに対するメタデータが記述されており、この代表サムネイルが“01:thumb¥201.jpg”で示される静止画データであることが記述され、行316でこの時間区間のタイトルが“ご満悦の様子”であることが示されている。
【0049】
<処理内容の説明>
さて、上記のように、或る光ディスクに記録されたMPEG動画ファイル、JPEG静止画ファイル等についてプレイリストの作成を行うと、同一光ディスク上にそのプレイリストが保存されると共に、同プレイリスト及びそのプレイリスト内に記述されたサムネイル画像(JPEG)ファイルがフラッシュメモリ109にも記憶される。
【0050】
換言すれば、記録済みの光ディスクが複数存在し、且つ、幾つのプレイリストを作成したとしても、本装置を利用している限りは、その作成したプレイリスト並びにサムネイルがフラッシュメモリ109に記憶されることが保証されることになり、光ディスクをセットされている/いないに無関係に、本装置単独で、コンテンツの検索のための情報が確保されていることになる。
【0051】
画像の検索については、例えばフラッシュメモリ109内のTOCを参照することで、プレイリスト属性を持つもののみを絞り込み、プレイリストで記述されたタイトル(図3で示せば行304で記述された文字列)とともに、サムネイル画像(行303)の画像を表示し、適当な操作を行うことで、他のプレイリストに相当するタイトル及び代表サムネイル画像を次々と表示させれば良いであろう。そして、目的のコンテンツが発見し、再生指示を与えたとき、“XXXディスクをセットして下さい”等のメッセージを表示し、その光ディスクのセットを促し、セットされたのが検出された場合にそのプレイリストにしたがってコンテンツを再生する等で対処できる。図5は上記の検索を模式的に示している。
【0052】
なお、検索する際に、タイトルのみを表示するモードと、図5に示すように1つのプレイリストとその代表画像であるサムネイルを表示するモードとを交互に切り換えるようにしてもかまわない。
【0053】
ところで、サムネイルは、実施形態のデジタルビデオカメラの表示器に表示し、その内容が確認できる程度のものでよいので、その画像データサイズは十分に小さい。また、プレイリストは図3に示すごとく、せいぜい数十行程度のテキストファイルであるので、そのサイズも小さなものである。したがって、フラッシュメモリ109は適度なメモリ容量を有していれば、十分な数の光ディスク枚数を管理することができる。ただし、フラッシュメモリ109の容量が有限であることに変わりはないので、空エリアが無くなることを否定できない。そこで、実施形態では、かかる事態に備えて、入力手段から所定の指示があったとき、フラッシュメモリ109に記憶保持されている管理データ(TOC、プレイリスト、サムネイルの情報)を、光ディスクに所定のファイル名で書き込み保存するようにした。この結果、フラッシュメモリ109を利用者が初期化しても、過去の管理情報の安全性を確保する。また、管理データを記憶している光ディスクがセットされた場合には、検索処理と自動判定し、検索処理を行うようにした。
【0054】
また、このようにした場合、管理情報を待避した光ディスクを本装置にセットしたとき、フラッシュメモリ109内の管理情報よりも優先するようにした。理由は、管理情報を待避した光ディスクをセットしたということは、利用者は記憶媒体を利用しての検索を行うことを意図した、と考えるのが妥当であるからである。
【0055】
また、再度、フラッシュメモリ109の空エリアが無くなった場合には、既に待避した光ディスクに追加する状態で待避するようにした。この結果、普通に使用している限りは、管理情報を待避する記憶媒体は1つで済むようになる。
【0056】
<プレイリストの編集の説明>
各光ディスク上に記憶された動画像及び静止画等を利用したプレイリストを利用者が入力手段104及び表示器107を利用して作成したとき、そのプレイリストのファイルはそのときにセットしていた光ディスク並びにフラッシュメモリ109に格納されることは既に説明した。また、プレイリストは、再生すべき画像を複数組み合わせて記述できることも既に示した(図3参照)。
【0057】
従って、利用者は、本実施形態の装置に光ディスクをセットしなくても、フラッシュメモリ109に蓄積した既存のプレイリストを利用した、ある程度の編集ができることに他ならない。
【0058】
編集の種類は、既存のプレイリストの内容を変更を加える「修正編集」と、既存の複数のプレイリスト(の一部)を組み合わせた新たなプレイリストを作成する「新規作成」とに大別できる。
【0059】
「修正編集」としては、例えば、図3のようなプレイリストにおける動画像の再生開始時刻や終了時刻の変更であり、編集後は編集前のプレイリストに上書き(もしくは編集前のファイルを消去し、編集後のファイルを書き込む)する。図3の場合には、その中に含まれる再生は2つの画像(一方は動画像、もう一方は静止画像)存在するので、それぞれの時間軸に対する棒グラフを表示し、視覚的に、開始位置及び終了位置を変更したりして時間を設定する手法、もしくは、ダイレクトに時間を示す数字を入力する手法のいずれでも良い。
【0060】
また、「新規作成」の場合、基本的には、1つもしくは複数のプレイリスト中の再生すべき画像の選択を1つ1つ指定し、最後に終了を示す指示を与えることで、1つの新たなプレイリストを作成することになる。このとき作成されるプレイリストは、光ディスクのいずれにも存在せず、フラッシュメモリ109のみに存在するものとなる。従って、新規作成されたプレイリストにおけるTOCにおける“Medium ID”には、フラッシュメモリ109のIDが記述されることになる。
【0061】
ここで上記「修正編集」を行った場合、その修正後のプレイリストと、オリジナルの光ディスク(プレイリスト内で記述した画像が書き込まれた記憶媒体)に記憶されているプレイリストとの間に差異が生じることになる。
【0062】
そこで、本実施形態では、光ディスクとフラッシュンメモリ109の同期指示を受けた際(あるいは、本装置に光ディスクをセットしたことをトリガにしても良い)、その光ディスク内のTOCと、フラッシュメモリ109における同じ記憶媒体識別情報に基づくTOCとを比較し、最終更新日(図2の“UpdateDate”)を比較し、互いに相違するプレイリストが存在するか否かを判断し、もし同じファイルで更新日が異なるプレイリストが存在した場合には、利用者に光ディスクの情報を更新するかを問い合わせ、更新指示を受けた場合に互いに同じになるようにした。
【0063】
図6は光ディスクとフラッシュンメモリ109との同期処理を示している。
【0064】
先ず、ステップS1で光ディスク装置108にセットされた光ディスクの記憶媒体識別情報を取得する。この結果、フラッシュメモリ109内の比較対象となるTOCが判明するので、そのフラッシュメモリ109の該当するTOCと光ディスクのTOCとを比較する。
【0065】
そして、ステップS3において、双方のファイルの中で更新日が異なるプレイリストがあるかどうかを判断する。
【0066】
もし、更新日時が同じであると判断した場合には、同期状態が維持されていると判断し、本処理を終了する。また、同じファイル名(ファイル番号)のプレイリストでありながら、更新日時が異なるものがあると判断した場合には、ステップS4に進み、いずれの記憶媒体のファイルを更新するかを問い合わせるメッセージを表示器107に表示し、利用者の指示入力を待つ。なお、通常は、更新日時が最新のもので古いものを更新することになるであろうが、プレイリストの編集が間違ってしまい、最初の状態に戻したいという要望にも応えるため、いずれで更新するかを問い合わせるようにした。
【0067】
利用者からの指示入力があると、ステップS5に進んで、フラッシュメモリ109を更新するか、光ディスクを更新するのかを判断する。フラッシュメモリ109を更新すると判断した場合には、更新日が異なると判断したプレイリストを光ディスクからフラッシュメモリにコピー(上書き)し、フラッシュメモリ109内の該当するTOC(の更新日)を光ディスクと同じになるように更新する。
【0068】
一方、光ディスクを更新する、すなわち、修正後のプレイリストを光ディスクに反映させるとの指示があった場合には、ステップS7に進み、更新日が異なると判断したプレイリストをフラッシュメモリ109から光ディスクにコピー(上書き)し、光ディスク内の該当するTOC(の更新日)もそれに併せて更新する。
【0069】
以上の結果、動画像や静止画を記憶している記憶媒体(光ディスク)無しにプレイリストを修正編集した場合であっても、フラッシュメモリ109と光ディスクとの同期を取ることが可能となる。
【0070】
続いて、フラッシュメモリ109に記憶されている1つもしくは複数のプレイリストを利用して新規なプレイリストを作成した場合について説明することとする。
【0071】
先に説明したように、既存のプレイリストを利用して作成した新規プレイリスト内には、異なる光ディスク内に記憶された画像(動画像、静止画、場合によっては音声)を参照する記述が可能となる。従って、複数の光ディスクの画像に股がったプレイリストを作成し、それを再生する場合には、再生すべき画像が所在する光ディスクが変るたびに、その光ディスクのセットしなければならない。
【0072】
そこで、本実施形態では、複数記憶媒体に記憶された画像を組み合わせたプレイリストを作成した場合であって、図1に示すように外部ディスク112が接続されている場合に、入力手段から所定の操作を行ったとき、それらの画像を1つの光ディスクに保存することができるようにした。かかる処理によって、複数の光ディスクに分散して記憶された動画像、静止画、音声を1つにまとめることができ、例えば第3者に配布する際に有効なものとすることができる。
【0073】
以下、図7のフローチャートに従って説明する。なお、同処理は、既に複数の光ディスクに股がるプレイリストがフラッシュメモリ109に格納され、入力手段でそれが選択され、コンテンツ作成の指示があった場合に開始するものである。複数の光ディスクに分散して記憶された情報を参照するプレイリストは、TOCにおける“Medium ID”(記憶媒体識別情報)がフラッシュメモリ109を指し示すようになっているので、他のプレイリストと区別できるし、実際に、区別して表示(例えば色を変えて表示等)することで、容易にそのプレイリストを選択できるようにした。
【0074】
先ず、ステップS11において、指定されたプレイリストを解析し、必要とする光ディスクの記憶媒体識別情報を全て取得する。このとき、プレイリスト中に記述されたファイルは異なるものの、同じ光ディスクに存在することも有り得るので、取得すべき情報群を、記憶媒体識別情報をキーに並べ替える。
【0075】
次いで、ステップS12において、そのうちの1つをセットするようメッセージを表示器107に表示し、セットされたことを検出すると、ステップS13に進んで、その光ディスク内の参照しているファイルの全てを通信手段110を介して外部ディスク112に転送する。
【0076】
そして、ステップS14において、全ての光ディスク内のファイルの転送が完了したと判断するまで、上記処理を繰り返す。
【0077】
全てのファイルの外部ディスク装置112への転送が完了したと判断した場合、処理はステップS15に進んで、書き込み用光ディスクを要求するメッセージを表示器107に表示し、そのディスクがセットされるのを待つ。どのディスクがセットされると、処理はステップS16に進み、外部ディスク装置112にコピーしたファイルと注目プレイリストを書き込む。なお、このときセットされた光ディスクが新品で記憶媒体識別情報が存在しない場合には、本装置が割り当てる記憶媒体識別情報を書き込むことになる。
【0078】
次いで、ステップS17に進み、光ディスクのTOCを更新すると共に、フラッシュメモリ109のTOCも更新する。ここで注意したい点は、注目しているプレイリストはフラッシュメモリ109のみにしか存在しなかったが、上記書き込みが行われることで、光ディスクにも同じプレイリストが存在することになることである。従って、注目プレイリストの所在を示すフラッシュメモリ109を指し示していた記憶媒体識別情報を、書き込みを行った光ディスクの記憶媒体識別情報で更新し、一般のプレイリストを同じ状態にする。
【0079】
以上の結果、既存のプレイリストを利用して新規のプレイリストを作成し、そのプレイリストが複数の光ディスク内の画像ファイルを参照するものであったとしても、簡単な手順で1つの光ディスクで再生できるものとすることが可能となる。
【0080】
<時間区間の設定について>
図3の例の場合、動画“01:mov¥100.mov”を再生する際には、その先頭から2分経過した位置から、5分40秒までの区間を再生することが示されている。
【0081】
しかし、動画の符号化方式は情報圧縮なども含んでおり、撮影されている内容によって、動画内の時間区間のデータサイズが異なる場合があるため、動画内の任意の時間位置を探すことは容易ではない。最悪の場合、動画データは、撮影された時間順に、その動画内の情報が並んでいることを頼りに、任意の時間位置を探す場合は、先頭から探していくしかないという状況になる場合もある。これでは、スムースな再生が望めない。
【0082】
そこで、本実施形態では、動画や静止画及び音声などのコンテンツ内の時間や領域に関する情報を保持するデータを持たせ、これを活用するようにした。本実施形態では、時間マップ情報と呼ばれるテーブルデータ(ファイル)を使用し、これを動画コンテンツのデータに対応付けて記憶媒体上に記録し使用する。
【0083】
これを図4に示す。これは動画コンテンツ内に対して、記録時間の1分単位のインデックスとなっている。すなわち、カメラセンサ105で撮像し、符号化して光ディスクに書き込んでいるとき、その書き込み開始から1分単位にそれまで書き込んだデータ量を保持しておくものである。
【0084】
したがって、動画コンテンツの先頭から25分30秒後の部分から再生をしたい場合には、図示の場合、25分後が489Mバイト部分から始まっていることから、その489Mバイトの位置から動画データを読み出して、30秒後の部分が見つかったら、そこから再生を行うようにする。こうすることで、動画コンテンツの先頭から探すという手間が省けるのである。このデータは、CPU101によって解読され、プレイリストの再生指示を遂行する際に、符号化/復号化処理部で利用されるものであるから、フラッシュメモリ109に格納されるものから除外する。
【0085】
以上の時間マップ情報により、動画像の再生がスムースに行われ、プレイリスト中に複数の動画や静止画の再生指示の記述があっても、それらの間での切り換わりもスムースなものとなる。
【0086】
以上説明したように本実施形態によれば、光ディスク等の大容量の記憶媒体に記憶されたコンテンツの代表となるサムネイル画像を、不揮発性でアクセスが高速な記憶媒体であるフラッシュメモリ等に記憶しておくことで、簡単に目的とするコンテンツの所在を探し出すことが可能となる。また、実施形態で説明したように、フラッシュメモリには、単純にサムネイルのみではなく、プレイリスト中のタイトルも検索する際の情報として表示することで、目的とするコンテンツの検索の確実性も高めることが可能となる。
【0087】
また、実施形態に従えば、フラッシュメモリに記憶されたプレイリストを編集する際に、そのオリジナル画像を記憶している光ディスクが必須とはならないので、その光ディスクに何の変更も加えることなく、再生手順を変更することも可能となる。
【0088】
更に、プレイリストを編集した際には、必要に応じて、オリジナルコンテンツを記憶している光ディスクのプレイリストと同期がとれるので、同じ編集を2回行わなくても良くなる。従って、オリジナルの光ディスク無しに本装置でプレイリストを作成・編集した場合であっても、一旦同期処理を行えば、他の再生機能を有する装置で再生しても、利用者の意図が反映された状態で再生することが可能になる。特に、実施形態での装置で利用された光ディスクを他のデジタルビデオカメラやビデオデッキにセットして、それに録画することも有り得る。したがって、その光ディスクを本装置にセットした場合には、未知の動画像や未知のプレイリストが追加されることも起こり得る。しかしながら、この場合にも、その光ディスクのTOCも変更されることに変わりはないであろうから、これを手がかりに、フラッシュメモリ109にその未知のプレイリストを追加し、TOC同期を取るようにすることも可能である。
【0089】
更に、複数の光ディスクに股がる画像ファイルによるプレイリストを新規作成する場合には、既存のプレイリストを活用でき、尚且つ、必要に応じて、その新規作成したプレイリストにしたがったスムースな再生を可能とする1つの記憶媒体(光ディスク)を構成することができるようになるので、第3者に配布する等の目的に適した光ディスクを簡単に作成することも可能となる。
【0090】
<その他の実施形態>
上記実施形態では、プレイリストに記述されたサムネイル画像をフラッシュメモリに格納する例を示したが、プレイリストが必須とするものではない。すなわち、本装置で撮像し録画する際、その画像が動画像である場合には、先頭から所定時間後(例えば5秒後)の1フレームの画像に対するサムネイルを自動生成し、それをその記憶媒体識別情報に関連付けてフラッシュメモリに格納するようにしてもよい。静止画の場合には、無条件にそのサムネイルを作成し、フラッシュメモリに記憶してもよい。
【0091】
ただし、先に説明した作用効果を奏するために、検索する際の指標となる十分な情報を、尚且つ、不必要にフラッシュメモリを消費することを抑制するためには、実施形態で説明したように、利用者がプレイリストを作成した際に、その中に記述されたサムネイル並びにプレイリストをフラッシュメモリに記憶することが望ましい。
【0092】
更に、実施形態での装置で利用された光ディスクを他のデジタルビデオカメラやビデオデッキにセットして、それに録画することも有り得る。したがって、その光ディスクを本装置にセットした場合には、未知の動画像やプレイリストが追加され、それによってTOCも変更されることになるから、これらの情報に従って同期を取るようにしても良い。
【0093】
また、本実施形態では、デジタルビデオカメラ装置を例にしたが、可搬性記憶媒体(実施形態での光ディスク)に画像を録画する機能、及び、複数の可搬性記憶媒体の検索するための情報を記憶管理する管理用記憶装置(実施形態ではフラッシュメモリ)を有する装置であれば、適用可能である。例えば、書き込み可能なDVDビデオデッキにも適用できるであろうし、このような製品には、ハードディスクを内蔵したものも存在するので、そのハードディスクを実施形態におけるフラッシュメモリ109及び外部ディスク装置112として利用することも可能であろう。このような装置に適用する場合には、図1におけるカメラセンサ105が、他のビデオカメラからの映像を取り込む外部AV入力インタフェース、又は/及び、チューナとすることで実現できよう。
【0094】
以上説明したように、本実施形態では、記憶媒体上のTOC、プレイリストやメタデータなどの情報を、管理用記憶媒体に複製して保有することで、動画、静止画及び音声コンテンツの検索や簡単な一覧機能を提供できるようにし、かつ、そのコンテンツを再生しないで作成指示可能な範囲程度のプレイリストの作成を可能にし、簡単なコンテンツ作成やビデオ編集機能を、情報処理装置の高度な処理なしに提供できるようになった。また、その方式で作成したプレイリストの再生に適した記憶媒体の作成が可能となり、さらに作成したコンテンツを利用しやすくした。また、管理用記憶媒体や各記憶媒体間の情報の連携を容易に行えるようにし、それらの情報を適切な状態に保てるようになったので、利用者の管理負担の軽減が図れる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、本装置を利用して動画像や静止画像を可搬性記憶媒体に記録する限りは、例えその記憶媒体が複数存在するようになったとしても、目的とする画像を簡単に見つけ出すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるデジタルビデオカメラのブロック構成図である。
【図2】実施形態における管理情報(TOC)のデータ構造を示す図である。
【図3】本実施形態におけるプレイリストの記述例を示す図である。
【図4】本実施形態における時間マップ情報のデータ構造を示す図である。
【図5】実施形態における検索処理の概念図である。
【図6】実施形態における同期処理手順を示すフローチャートである。
【図7】実施形態におけるプレイリストに従ったコンテンツを含む光ディスクの作成処理手順を示すフローチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明は動画や静止画、音声などの情報を記憶媒体に記憶するデジタルビデオカメラ等の画像記録再生装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルビデオカメラ等の撮像装置では、ランダムアクセス可能で比較的記憶容量の大きな光磁気ディスクなどの記憶媒体と、ランダムアクセス可能で記憶容量の小さな半導体メモリなどの記憶媒体が利用可能になっている。容量の大きな動画などのコンテンツを記録する場合には光磁気ディスクが利用され、その動画などのコンテンツの管理情報も、その光磁気ディスクに記録されるのが一般的である。一方、静止画などの小さな容量のコンテンツを記録する場合には半導体メモリが利用され、その静止画などのコンテンツの管理情報も半導体メモリに記録されるのが普通である。
【0003】
しかし、記録したコンテンツの数が増大し、これに伴い、記録媒体の数も増大した場合においては、どの記憶媒体にどのコンテンツが入っているのかを管理することが大変な作業になってしまうという問題がある。これは、その記憶媒体上のコンテンツの管理情報が、その記憶媒体にしか存在しないためである。すなわち、その記憶媒体の内容を確認し、所望のコンテンツが含まれているかどうかを確認するには、個々の記憶媒体に格納されたコンテンツを一々再生する以外にない。
【0004】
かかる点に鑑み、複数の記憶媒体の管理情報を、単一の記憶媒体上に集め、これを利用して、所望のコンテンツを探し出す作業を容易にする提案がある(特許文献1)。
【0005】
近年、動画などのコンテンツを扱う際に、そのコンテンツの記録時間だけ再生することによってしかその内容の把握ができないことや、その容量が大きく高度な情報圧縮などを施されている可能性の高い動画情報を処理する機器の負担などを鑑みて、その動画にメタデータ(付帯情報)を冗長に付加し利用することで、動画情報の利用を容易にしようとすることが行われている。例えば、動画中の特定の時間の映像や音声が、大きな動画データのどの部分に位置するのかという情報や、その動画中で、利用者にとって重要な部分(時間区間や撮影領域などの領域)の指示や、その部分を代表するような画像情報など、動画情報全体を参照すればわかる情報を、あらかじめ冗長に、異なる形式で記述しておく。これを利用することで、動画の任意部分の再生までにかかる時間の短縮や、利用者の所望のコンテンツの選択や、所望の部分の再生指示を、容易に行えるようにすることができる。
【0006】
また、近年、容量が大きく、動画コンテンツ内の情報が高度な情報圧縮などが施されているなど複雑な形式になっているために、その動画情報の編集処理の負担が大きいことを鑑みて、1つもしくは複数の動画コンテンツの編集を行い所望の動画コンテンツを作成する場合に、動画情報自身の編集を行わず、その動画情報の再生する区間や、その再生する手順などの情報を、再生指示情報として作成・記録し、この指示通りに動画情報の再生を行うことで、あたかも、所望の動画情報が作成されたかのように振る舞う情報処理装置などが現れてきている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−312876
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
複数の記憶媒体の管理情報を、単一の記憶媒体上に集め、これを利用して、所望のコンテンツを探し出す作業を容易にする提案では、管理情報だけしか扱っていないため、検索するにしても自ずと限界がある。
【0009】
本発明はかかる問題点に鑑みなされたものであり、目的とする画像ファイルの所在を、利用者にとって分かりやすく提示する技術を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため、例えば本発明の画像記録再生装置は以下の構成を備える。すなわち、
脱着可能な記憶媒体に画像をファイルとして記憶し、記憶された画像ファイルを再生する画像記録再生装置であって、
前記記憶媒体内に確保され、当該記憶媒体に記憶されるファイルを管理するため及び当該記憶媒体を特定する情報を有する管理情報を、所定の記憶保持手段に保存する第1の保存手段と、
前記記憶媒体に格納されている画像ファイルを代表する画像のサムネイル画像を前記記憶保持手段に保存する第2の保存手段と、
前記第1、第2の保存手段で保存された情報に従って目的とする画像ファイルを記憶している記憶媒体を検索する検索手段とを備える。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を説明する。
【0012】
<全体構成の説明>
図1は、本実施形態におけるデジタルビデオカメラ装置のブロック構成図である。同図において、101は装置全体の制御を司るCPUであり、102はCPU101の処理手順(プログラムや各種データ)を記憶してるROMであり、103は、CPU101の処理中の各種制御のためのワークエリアとして使用されるRAMである。
【0013】
104は入力手段であり、各種操作スイッチやダイヤル、タッチパネルなどから構成され、ユーザによる各種入力操作環境(ユーザインタフェースの一部)を提供するものである。105はカメラセンサであり、静止画や動画を撮影した結果をデジタルデータに変換するものである。106は符号化/復号化処理部で、カメラセンサ105で撮影した静止画や動画のデジタルデータに対して圧縮符号化したり、再生時の復号処理を行う符号化/復号化処理部である。なお、実施形態では、撮影して得た動画像についてMPEG符号化、静止画についてJPEG符号化を行うものとする(ただし、符号化の種類は如何なるものでも良い)。107は液晶等で構成されるユーザインタフェースの一部として機能する表示器であり、各種入力操作の状態や撮影中の画像、再生像をユーザに対して表示するためのものである。
【0014】
108は光ディスク装置であって、撮影した画像(MPEG、JPEGファイル)を記憶する書き込み可能且つ脱着可能な光ディスク(例えば書き込み可能DVDディスク等)を駆動する装置である。109はフラッシュメモリであって、詳細は後述するが、管理情報を記憶するためのものであるが、静止画等を記憶するためにも使用可能となっている。
【0015】
なお、記憶装置108、109として光ディスク装置とフラッシュメモリを例として使用しているが、記憶装置であれば、ハードディスクやフロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、不揮発性のメモリカード等のランダムアクセス可能な記憶媒体と、記憶媒体を駆動し、情報を記録するドライブなどで構成されるものであれば、その記憶媒体及び駆動装置の種類は問わない。
【0016】
但し、撮像画像をメインに記憶する記憶装置と、その管理情報を記憶する装置の2つの独立した装置を必要とする。また、同一の種類や形態の記憶媒体であっても、その個々の記憶媒体ごとに識別ことを目的とする識別情報が利用できるものとする。ただし、識別ができる必要のある範囲や状況には、様々なものがあり、ある情報処理装置内でだけ唯一性が保障される識別情報であったり、利用者の利用する複数の情報処理装置内で唯一性が保障される識別情報であったり、ハッシュ関数や乱数を利用する識別情報であったり、それ以外にもいろいろな方式が考えられるが、本発明ではそのいずれでも構わない。
【0017】
110は他の機器と通信を行うための通信手段であり、実施形態では、PCとの連携のためのUSB,IEEE1394、赤外線等のインタフェース、外部AV装置への出力及び入力を行うためのAV端子で構成される。ただし、インタフェースとしては、これ以外にもP1284,SCSI,モデム,Ethernet(登録商標)などの有線通信や BlueTooth,IEEE802.11b等のいずれであっても構わない。
【0018】
111は通信バスと呼ばれるもので、101から110までの機器・装置・手段を接続して、その間で自由にデータやプログラムのやり取りができるようにするものである。通信手段110により本実施形態の情報処理装置は、外部の様々な装置と接続し通信を行うことが可能である。本実施形態では、通信手段110により接続した外部ディスク装置として111、他の情報処理装置として112が接続可能になっている。
【0019】
本実施形態のデジタルビデオカメラ装置は、撮像した動画や静止画を記憶媒体(光ディスク)に記録する機能と、記憶媒体に記録済みの動画や静止画を再生する機能を有している。動画や静止画を記憶媒体に記録する場合には、カメラセンサ105で動画や静止画を撮影して得られる動画/静止画のデジタルデータを、CPU101の制御に従い通信バス111を介して、表示器107と符号化/復号化処理部106に転送する。すると、表示器107はそれを画面に表示し利用者に提示する。符号化/復号化処理部106は動画の場合にはMPEG符号化を行い、静止画の場合にはJPEG符号化を行い、その符号化されたデジタルデータを作成する。作成された符号化デジタルデータは、光ディスク装置108へ書き込まれる。この書き込み処理は、CPU101の制御に従い通信バス111を介して行われる。
【0020】
一方、記憶媒体(光ディスク)に記録済みの動画や静止画を再生する場合には、記憶媒体上に記録済みの符号化デジタルデータとして動画や静止画が記録されているので、指定されたファイル(MPEG動画像もしくはJPEG静止画)を記憶媒体から読出し、CPU101の制御に従い通信バス111を介して、符号化/復号化処理部106で復号処理を行わせ、その結果を表示器107へ転送することで利用者に提示する。このようにして、記憶媒体に記録済みの動画や静止画を再生する機能が実現される。
【0021】
なお、CPU101の処理はROM102に記憶されているプログラムに従って行われるが、各デジタルデータがCPU101の制御に従い通信バス111を介して転送される場合、一時的にRAM103に転送後、CPU101によって処理を施され、他の装置や手段に転送されるような場合なども含んでいるものとする。
【0022】
また、図1には特に示していないが、日時情報を保持するタイマ、光学系ユニットのオートフォーカス、絞り、ズーム等の制御を行うユニットも搭載されている。
【0023】
<記憶媒体の管理>
実施形態では、光ディスク上の所定エリア位置に、光ディスク装置108を介して、ユニークな識別情報(ID)が既に書き込まれているか否かを判断し、否の場合には、その識別情報(記憶媒体識別情報)を書き込む。ただし、なお、記憶媒体識別情報が書き込まれた上で販売されている記憶媒体の場合には、この書き込み処理は不要である。
【0024】
また、光ディスクには、撮像した動画像(MPEGファイル)、静止画(JPEGファイル)、後述するプレイリストを記憶保存することになるが、各ファイルの所在(種別、記憶位置や容量)に関する情報を管理するTOC(Tableof Contents)の領域が確保されることになる。
【0025】
また、詳細は後述するが、実施形態におけるフラッシュメモリ109にも、同様の情報を格納することになるので、TOCが確保されることになる。
【0026】
<TOCの説明>
先に説明したように、実施形態では、光ディスク装置108にセットされた光ディスクである記憶媒体上に、動画や静止画などの符号化デジタルデータを格納することになる。
【0027】
従って、本装置を利用していくに従って、次第に記憶媒体(光ディスク)の数が増加することになる。換言すれば、個々の撮像内容の管理が面倒になるし、場合によっては記憶媒体を交換しては再生し、目的とするコンテンツを探し出す必要がある。
【0028】
そこで、本実施形態では、フラッシュメモリ109にそれら複数の光ディスクなる記憶媒体に格納されたコンテンツを管理するようにした。なお、各光ディスクには、先に説明したように固有の記憶媒体識別情報が記憶されている。そして、その中に記憶されるファイル名等はそのディスク内でユニークになっているものの、他の記憶媒体内のファイル名と異なっているとの保証がない。したがって、フラッシュメモリ109には、各光ディスクの記憶媒体識別情報をディレクトリ名とするフォルダを作成し、その中に各ディスクを管理する情報を記憶するようにした。
【0029】
ここで問題となるのは、コンテンツ自身をフラッシュメモリ109に保存することは容量的に不可能である点、かと言って、単純に各記憶媒体に記憶されたコンテンツの撮影日時等の簡単な情報のみを管理するだけでは、目的とするコンテンツを探すのが十分とは言えない点を考慮する必要がある。
【0030】
かかる点に鑑み、実施形態では、各記憶媒体に格納されているコンテンツを、効率良く確認(検索)することを可能とするため、フラッシュメモリ109を利用した検索において、十分且つ容量的に少なくて済む管理情報を格納するに至った。
【0031】
以下は、フラッシュメモリ109に格納されるTOC(Table of Contents)について説明するが、各光ディスク等の記憶媒体にも、自身の動画像や静止画ファイルを記憶管理するTOCが設けられることになり、その構造は同様である。ただし、このTOCはそのアクセス頻度が高いので、光ディスク等のスピンドル系記憶媒体では、アクセス速度が速い領域(外周部)に格納されることが望ましい。
【0032】
図2は、実施形態におけるフラッシュメモリ109に格納されるTOCのフォーマットを示している。
【0033】
図示において、1行が1つの情報(動画像、静止画、音声、プレイリスト)に関するものである。第1フィールドの200(1)乃至200(n)には、個々の情報を識別するための番号が記憶され、“Medium ID”(第2フィールド)にはその情報を記憶している記憶媒体を特定する情報(記憶媒体識別情報)が格納される。なお、詳細な後述するが、フラッシュメモリ109だけに記憶される情報も存在するので、例えば“00”という記憶媒体識別情報はフラッシュメモリ109を示す情報として扱うことにしている。
【0034】
因に、或る光ディスクに着目したとき、その光ディスクには、自身が記憶するコンテンツのみしか存在しないことになるので、その光ディスクのTOCの第2フィールドは全て同じ、すなわち、自身の記憶媒体識別情報が格納される。一方、実施形態におけるフラッシュメモリ109には、複数の光ディスクに跨いだ情報を管理することになるので、この第2フィールドには過去に利用された複数の光ディスクを特定する記憶媒体識別情報が混在した状態で格納されることになる。また、当然、フラッシュメモリ109内のTOCのサイズは、利用経験のある個々の光ディスクのTOCのデータ量の合計相当のサイズとなる。
【0035】
“Mode”には、対象記憶媒体の記録データ(動画、静止画、音声、プレイリスト)を識別するための情報を設定する。“Rec Date”の欄には、記録開始した年月日時分秒情報を設定する。尚、対象記憶媒体へ、他記憶媒体に記録されたデータ(動画、静止画、音声等のデータ)を記録する場合、“Rec Date”の欄には、当該他記憶媒体のTOC領域に記録されている記録開始した年月日時分秒情報を設定する。つまり、オリジナルの動画像、静止画がコピーされたとしても、その撮影年月日時分秒情報は変更されることはない。
【0036】
“Start Address”の欄には、対象記憶媒体の記録開始位置(アドレス)を設定する。
【0037】
“Length”の欄には、対象記憶媒体の記録セクタ数を設定する。
【0038】
この記録セクタ数には制約がある。1つの行データ欄の“Length”の欄に設定できない記録セクタ数であったり、或いは後からのデータ編集等により複数の行データ欄に対応する複数のデータが1つのデータにされた場合、“Link Point”へフラグを立て、“Link No.”へ、関連するデータに対応する行データ欄の“No.”を設定する。これにより、“Link No.”に対応する行データ欄データにより示されるデータと、当該行データ欄により示されるデータとを1つのデータとして扱うことができる。対象記憶媒体へ他記憶媒体のTOC情報等が記録される場合には、“Ext.Point”へフラグを立てる。この場合、“Unique Code”の欄へ、当該他記憶媒体の前述した記憶媒体ごとの識別情報を設定することで、当該他記憶媒体を管理する。
【0039】
“Thumbnail Info”は、その動画、静止画、及び音声などのコンテンツを代表する画像情報を格納する、もしくはその画像情報の格納位置を示す部分である。この画像情報は、その記憶媒体に入っている動画や静止画、音声などのコンテンツの一覧情報を表示する際などに、使用されるものである。“Update Info”は、そのTOC上の行データ欄が最後に更新された年月日時分秒情報を設定する。
【0040】
以上、フラッシュメモリ109に記憶される管理情報を説明したが、利用者が光ディスクをセットし、その中に記憶された画像の再生手順(以下、プレイリスト)を設定すると、その光ディスクにそのプレイリストが格納されると共に、フラッシュメモリ109にも同内容が記憶される。このとき、それぞれのTOCも更新されることになる。
【0041】
ただし、フラッシュメモリ109は、光ディスクに格納された動画像や静止画の画像ファイルは格納せず、以下に説明するように、そのプレイリスト及びそのプレイリストにおいて記述された、小さいサイズのサムネイル画像が記憶されることになる。この結果、容量的に少ないフラッシュメモリ109においても、多数の光ディスクを管理することを可能にしている。フラッシュメモリ109はこのように、十分に小さいデータを記憶管理するものであるので、その容量は数十MB、多くて数百MB程度あれば十分にその機能を果たすことができる。従って、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、スマートメディア、SDカード等の既存のメモリカードが利用できる。
【0042】
<プレイリストの説明>
実施形態における光ディスクである記憶媒体上の動画や静止画、音声などのコンテンツの再生や編集など、コンテンツの活用を行う際に使用されるプレイリストの例を図3に示す。
【0043】
このプレイリストは、動画や静止画、音声コンテンツ及びその中の一部の時間区間や領域を単位として、1つもしくは複数の前記単位対する再生指示情報、前記単位に対するメタデータや代表サムネイル画像(これも一種のメタデータ)などの情報を記述したものである。ここではXML形式を利用して、その情報を記述している。なお、このプレイリストの作成作業そのものは、既にいくつか提案されているので、その詳述については省略する。また、図示において、301〜319は行番号を特定するためのものであり、実際にはこの行番号は記述されない点に注意されたい。
【0044】
行301はこのプレイリストの情報の記述が開始されることを示しており、同様に、行319はこのプレイリストの情報の記述が終了することを示している。行302から306までは、このプレイリスト情報に関するメタデータが記述されており、行303で代表画像として、“01:thumb¥100.jpg”を使用することが記述されている。
【0045】
ここで、“01”は記憶媒体(実施形態では光ディスク)識別番号であり、“thumb”はディレクトリと呼ばれるもので、記憶媒体上のコンテンツをグループ化して格納できるようにしてあるため、そのグループ名を示している。最後の“100.jpg”はデータであるファイル名であり、代表画像であるサムネイル画像のデータの名前が示されている。このようにして、このプレイリストの代表画像であるサムネイル画像のデータを特定している。行304では、このプレイリストのタイトルが“お誕生日”というものであることが記述されている(この文字列は予め登録してあるものの中から選択しても良いし、操作部を操作して個々の文字を入力することで行う)。行305はこのプレイリストの最終更新が行われた日時の情報であり、2003年5月12日の午後8時32分40秒に、このプレイリストの最終更新が行われたことが記述されている。
【0046】
行307から318は、このプレイリスト内の再生指示情報と、その再生対象区間に対するメタデータが記述されている。この中で記述される動画、静止画及び音声コンテンツの指示された時間区間や領域について、その記述された順番に再生を行うことになっており、この行為をプレイリストを再生するという。実際に行307から318までの間において、行307から312までの動画コンテンツが1つと、行313から318までの静止画コンテンツに関する情報の2つが記述されており、その記述順に再生が行われることになる。行307から312までを見てみると、行307で“01:mov¥100.mov”で示される動画コンテンツ(実施形態ではMPEGファイル)について、そのコンテンツの先頭を0時0分0秒として、2分後の部分から5分40秒までの時間区間を再生することを示している。行312はこの動画コンテンツに関する情報の記述が終了することを示している。
【0047】
行308から311はこの示された動画コンテンツの時間区間に対するメタデータが記述されており、行309でこの時間区間を代表するサムネイル画像が“01:thumb¥101.jpg”で示される静止画データであることが記述され、310でこの時間区間のタイトルが“ ろうそくを吹き消す”であることが示されている。
【0048】
同様に、行313から318について見てみると、“01:img¥201.jpg”で示される静止画コンテンツについて、その静止画コンテンツを20秒間表示することが示されている。行318はこの動画コンテンツに関する情報の記述が終了することを示している。行314から317は、この示された静止画コンテンツに対するメタデータが記述されており、この代表サムネイルが“01:thumb¥201.jpg”で示される静止画データであることが記述され、行316でこの時間区間のタイトルが“ご満悦の様子”であることが示されている。
【0049】
<処理内容の説明>
さて、上記のように、或る光ディスクに記録されたMPEG動画ファイル、JPEG静止画ファイル等についてプレイリストの作成を行うと、同一光ディスク上にそのプレイリストが保存されると共に、同プレイリスト及びそのプレイリスト内に記述されたサムネイル画像(JPEG)ファイルがフラッシュメモリ109にも記憶される。
【0050】
換言すれば、記録済みの光ディスクが複数存在し、且つ、幾つのプレイリストを作成したとしても、本装置を利用している限りは、その作成したプレイリスト並びにサムネイルがフラッシュメモリ109に記憶されることが保証されることになり、光ディスクをセットされている/いないに無関係に、本装置単独で、コンテンツの検索のための情報が確保されていることになる。
【0051】
画像の検索については、例えばフラッシュメモリ109内のTOCを参照することで、プレイリスト属性を持つもののみを絞り込み、プレイリストで記述されたタイトル(図3で示せば行304で記述された文字列)とともに、サムネイル画像(行303)の画像を表示し、適当な操作を行うことで、他のプレイリストに相当するタイトル及び代表サムネイル画像を次々と表示させれば良いであろう。そして、目的のコンテンツが発見し、再生指示を与えたとき、“XXXディスクをセットして下さい”等のメッセージを表示し、その光ディスクのセットを促し、セットされたのが検出された場合にそのプレイリストにしたがってコンテンツを再生する等で対処できる。図5は上記の検索を模式的に示している。
【0052】
なお、検索する際に、タイトルのみを表示するモードと、図5に示すように1つのプレイリストとその代表画像であるサムネイルを表示するモードとを交互に切り換えるようにしてもかまわない。
【0053】
ところで、サムネイルは、実施形態のデジタルビデオカメラの表示器に表示し、その内容が確認できる程度のものでよいので、その画像データサイズは十分に小さい。また、プレイリストは図3に示すごとく、せいぜい数十行程度のテキストファイルであるので、そのサイズも小さなものである。したがって、フラッシュメモリ109は適度なメモリ容量を有していれば、十分な数の光ディスク枚数を管理することができる。ただし、フラッシュメモリ109の容量が有限であることに変わりはないので、空エリアが無くなることを否定できない。そこで、実施形態では、かかる事態に備えて、入力手段から所定の指示があったとき、フラッシュメモリ109に記憶保持されている管理データ(TOC、プレイリスト、サムネイルの情報)を、光ディスクに所定のファイル名で書き込み保存するようにした。この結果、フラッシュメモリ109を利用者が初期化しても、過去の管理情報の安全性を確保する。また、管理データを記憶している光ディスクがセットされた場合には、検索処理と自動判定し、検索処理を行うようにした。
【0054】
また、このようにした場合、管理情報を待避した光ディスクを本装置にセットしたとき、フラッシュメモリ109内の管理情報よりも優先するようにした。理由は、管理情報を待避した光ディスクをセットしたということは、利用者は記憶媒体を利用しての検索を行うことを意図した、と考えるのが妥当であるからである。
【0055】
また、再度、フラッシュメモリ109の空エリアが無くなった場合には、既に待避した光ディスクに追加する状態で待避するようにした。この結果、普通に使用している限りは、管理情報を待避する記憶媒体は1つで済むようになる。
【0056】
<プレイリストの編集の説明>
各光ディスク上に記憶された動画像及び静止画等を利用したプレイリストを利用者が入力手段104及び表示器107を利用して作成したとき、そのプレイリストのファイルはそのときにセットしていた光ディスク並びにフラッシュメモリ109に格納されることは既に説明した。また、プレイリストは、再生すべき画像を複数組み合わせて記述できることも既に示した(図3参照)。
【0057】
従って、利用者は、本実施形態の装置に光ディスクをセットしなくても、フラッシュメモリ109に蓄積した既存のプレイリストを利用した、ある程度の編集ができることに他ならない。
【0058】
編集の種類は、既存のプレイリストの内容を変更を加える「修正編集」と、既存の複数のプレイリスト(の一部)を組み合わせた新たなプレイリストを作成する「新規作成」とに大別できる。
【0059】
「修正編集」としては、例えば、図3のようなプレイリストにおける動画像の再生開始時刻や終了時刻の変更であり、編集後は編集前のプレイリストに上書き(もしくは編集前のファイルを消去し、編集後のファイルを書き込む)する。図3の場合には、その中に含まれる再生は2つの画像(一方は動画像、もう一方は静止画像)存在するので、それぞれの時間軸に対する棒グラフを表示し、視覚的に、開始位置及び終了位置を変更したりして時間を設定する手法、もしくは、ダイレクトに時間を示す数字を入力する手法のいずれでも良い。
【0060】
また、「新規作成」の場合、基本的には、1つもしくは複数のプレイリスト中の再生すべき画像の選択を1つ1つ指定し、最後に終了を示す指示を与えることで、1つの新たなプレイリストを作成することになる。このとき作成されるプレイリストは、光ディスクのいずれにも存在せず、フラッシュメモリ109のみに存在するものとなる。従って、新規作成されたプレイリストにおけるTOCにおける“Medium ID”には、フラッシュメモリ109のIDが記述されることになる。
【0061】
ここで上記「修正編集」を行った場合、その修正後のプレイリストと、オリジナルの光ディスク(プレイリスト内で記述した画像が書き込まれた記憶媒体)に記憶されているプレイリストとの間に差異が生じることになる。
【0062】
そこで、本実施形態では、光ディスクとフラッシュンメモリ109の同期指示を受けた際(あるいは、本装置に光ディスクをセットしたことをトリガにしても良い)、その光ディスク内のTOCと、フラッシュメモリ109における同じ記憶媒体識別情報に基づくTOCとを比較し、最終更新日(図2の“UpdateDate”)を比較し、互いに相違するプレイリストが存在するか否かを判断し、もし同じファイルで更新日が異なるプレイリストが存在した場合には、利用者に光ディスクの情報を更新するかを問い合わせ、更新指示を受けた場合に互いに同じになるようにした。
【0063】
図6は光ディスクとフラッシュンメモリ109との同期処理を示している。
【0064】
先ず、ステップS1で光ディスク装置108にセットされた光ディスクの記憶媒体識別情報を取得する。この結果、フラッシュメモリ109内の比較対象となるTOCが判明するので、そのフラッシュメモリ109の該当するTOCと光ディスクのTOCとを比較する。
【0065】
そして、ステップS3において、双方のファイルの中で更新日が異なるプレイリストがあるかどうかを判断する。
【0066】
もし、更新日時が同じであると判断した場合には、同期状態が維持されていると判断し、本処理を終了する。また、同じファイル名(ファイル番号)のプレイリストでありながら、更新日時が異なるものがあると判断した場合には、ステップS4に進み、いずれの記憶媒体のファイルを更新するかを問い合わせるメッセージを表示器107に表示し、利用者の指示入力を待つ。なお、通常は、更新日時が最新のもので古いものを更新することになるであろうが、プレイリストの編集が間違ってしまい、最初の状態に戻したいという要望にも応えるため、いずれで更新するかを問い合わせるようにした。
【0067】
利用者からの指示入力があると、ステップS5に進んで、フラッシュメモリ109を更新するか、光ディスクを更新するのかを判断する。フラッシュメモリ109を更新すると判断した場合には、更新日が異なると判断したプレイリストを光ディスクからフラッシュメモリにコピー(上書き)し、フラッシュメモリ109内の該当するTOC(の更新日)を光ディスクと同じになるように更新する。
【0068】
一方、光ディスクを更新する、すなわち、修正後のプレイリストを光ディスクに反映させるとの指示があった場合には、ステップS7に進み、更新日が異なると判断したプレイリストをフラッシュメモリ109から光ディスクにコピー(上書き)し、光ディスク内の該当するTOC(の更新日)もそれに併せて更新する。
【0069】
以上の結果、動画像や静止画を記憶している記憶媒体(光ディスク)無しにプレイリストを修正編集した場合であっても、フラッシュメモリ109と光ディスクとの同期を取ることが可能となる。
【0070】
続いて、フラッシュメモリ109に記憶されている1つもしくは複数のプレイリストを利用して新規なプレイリストを作成した場合について説明することとする。
【0071】
先に説明したように、既存のプレイリストを利用して作成した新規プレイリスト内には、異なる光ディスク内に記憶された画像(動画像、静止画、場合によっては音声)を参照する記述が可能となる。従って、複数の光ディスクの画像に股がったプレイリストを作成し、それを再生する場合には、再生すべき画像が所在する光ディスクが変るたびに、その光ディスクのセットしなければならない。
【0072】
そこで、本実施形態では、複数記憶媒体に記憶された画像を組み合わせたプレイリストを作成した場合であって、図1に示すように外部ディスク112が接続されている場合に、入力手段から所定の操作を行ったとき、それらの画像を1つの光ディスクに保存することができるようにした。かかる処理によって、複数の光ディスクに分散して記憶された動画像、静止画、音声を1つにまとめることができ、例えば第3者に配布する際に有効なものとすることができる。
【0073】
以下、図7のフローチャートに従って説明する。なお、同処理は、既に複数の光ディスクに股がるプレイリストがフラッシュメモリ109に格納され、入力手段でそれが選択され、コンテンツ作成の指示があった場合に開始するものである。複数の光ディスクに分散して記憶された情報を参照するプレイリストは、TOCにおける“Medium ID”(記憶媒体識別情報)がフラッシュメモリ109を指し示すようになっているので、他のプレイリストと区別できるし、実際に、区別して表示(例えば色を変えて表示等)することで、容易にそのプレイリストを選択できるようにした。
【0074】
先ず、ステップS11において、指定されたプレイリストを解析し、必要とする光ディスクの記憶媒体識別情報を全て取得する。このとき、プレイリスト中に記述されたファイルは異なるものの、同じ光ディスクに存在することも有り得るので、取得すべき情報群を、記憶媒体識別情報をキーに並べ替える。
【0075】
次いで、ステップS12において、そのうちの1つをセットするようメッセージを表示器107に表示し、セットされたことを検出すると、ステップS13に進んで、その光ディスク内の参照しているファイルの全てを通信手段110を介して外部ディスク112に転送する。
【0076】
そして、ステップS14において、全ての光ディスク内のファイルの転送が完了したと判断するまで、上記処理を繰り返す。
【0077】
全てのファイルの外部ディスク装置112への転送が完了したと判断した場合、処理はステップS15に進んで、書き込み用光ディスクを要求するメッセージを表示器107に表示し、そのディスクがセットされるのを待つ。どのディスクがセットされると、処理はステップS16に進み、外部ディスク装置112にコピーしたファイルと注目プレイリストを書き込む。なお、このときセットされた光ディスクが新品で記憶媒体識別情報が存在しない場合には、本装置が割り当てる記憶媒体識別情報を書き込むことになる。
【0078】
次いで、ステップS17に進み、光ディスクのTOCを更新すると共に、フラッシュメモリ109のTOCも更新する。ここで注意したい点は、注目しているプレイリストはフラッシュメモリ109のみにしか存在しなかったが、上記書き込みが行われることで、光ディスクにも同じプレイリストが存在することになることである。従って、注目プレイリストの所在を示すフラッシュメモリ109を指し示していた記憶媒体識別情報を、書き込みを行った光ディスクの記憶媒体識別情報で更新し、一般のプレイリストを同じ状態にする。
【0079】
以上の結果、既存のプレイリストを利用して新規のプレイリストを作成し、そのプレイリストが複数の光ディスク内の画像ファイルを参照するものであったとしても、簡単な手順で1つの光ディスクで再生できるものとすることが可能となる。
【0080】
<時間区間の設定について>
図3の例の場合、動画“01:mov¥100.mov”を再生する際には、その先頭から2分経過した位置から、5分40秒までの区間を再生することが示されている。
【0081】
しかし、動画の符号化方式は情報圧縮なども含んでおり、撮影されている内容によって、動画内の時間区間のデータサイズが異なる場合があるため、動画内の任意の時間位置を探すことは容易ではない。最悪の場合、動画データは、撮影された時間順に、その動画内の情報が並んでいることを頼りに、任意の時間位置を探す場合は、先頭から探していくしかないという状況になる場合もある。これでは、スムースな再生が望めない。
【0082】
そこで、本実施形態では、動画や静止画及び音声などのコンテンツ内の時間や領域に関する情報を保持するデータを持たせ、これを活用するようにした。本実施形態では、時間マップ情報と呼ばれるテーブルデータ(ファイル)を使用し、これを動画コンテンツのデータに対応付けて記憶媒体上に記録し使用する。
【0083】
これを図4に示す。これは動画コンテンツ内に対して、記録時間の1分単位のインデックスとなっている。すなわち、カメラセンサ105で撮像し、符号化して光ディスクに書き込んでいるとき、その書き込み開始から1分単位にそれまで書き込んだデータ量を保持しておくものである。
【0084】
したがって、動画コンテンツの先頭から25分30秒後の部分から再生をしたい場合には、図示の場合、25分後が489Mバイト部分から始まっていることから、その489Mバイトの位置から動画データを読み出して、30秒後の部分が見つかったら、そこから再生を行うようにする。こうすることで、動画コンテンツの先頭から探すという手間が省けるのである。このデータは、CPU101によって解読され、プレイリストの再生指示を遂行する際に、符号化/復号化処理部で利用されるものであるから、フラッシュメモリ109に格納されるものから除外する。
【0085】
以上の時間マップ情報により、動画像の再生がスムースに行われ、プレイリスト中に複数の動画や静止画の再生指示の記述があっても、それらの間での切り換わりもスムースなものとなる。
【0086】
以上説明したように本実施形態によれば、光ディスク等の大容量の記憶媒体に記憶されたコンテンツの代表となるサムネイル画像を、不揮発性でアクセスが高速な記憶媒体であるフラッシュメモリ等に記憶しておくことで、簡単に目的とするコンテンツの所在を探し出すことが可能となる。また、実施形態で説明したように、フラッシュメモリには、単純にサムネイルのみではなく、プレイリスト中のタイトルも検索する際の情報として表示することで、目的とするコンテンツの検索の確実性も高めることが可能となる。
【0087】
また、実施形態に従えば、フラッシュメモリに記憶されたプレイリストを編集する際に、そのオリジナル画像を記憶している光ディスクが必須とはならないので、その光ディスクに何の変更も加えることなく、再生手順を変更することも可能となる。
【0088】
更に、プレイリストを編集した際には、必要に応じて、オリジナルコンテンツを記憶している光ディスクのプレイリストと同期がとれるので、同じ編集を2回行わなくても良くなる。従って、オリジナルの光ディスク無しに本装置でプレイリストを作成・編集した場合であっても、一旦同期処理を行えば、他の再生機能を有する装置で再生しても、利用者の意図が反映された状態で再生することが可能になる。特に、実施形態での装置で利用された光ディスクを他のデジタルビデオカメラやビデオデッキにセットして、それに録画することも有り得る。したがって、その光ディスクを本装置にセットした場合には、未知の動画像や未知のプレイリストが追加されることも起こり得る。しかしながら、この場合にも、その光ディスクのTOCも変更されることに変わりはないであろうから、これを手がかりに、フラッシュメモリ109にその未知のプレイリストを追加し、TOC同期を取るようにすることも可能である。
【0089】
更に、複数の光ディスクに股がる画像ファイルによるプレイリストを新規作成する場合には、既存のプレイリストを活用でき、尚且つ、必要に応じて、その新規作成したプレイリストにしたがったスムースな再生を可能とする1つの記憶媒体(光ディスク)を構成することができるようになるので、第3者に配布する等の目的に適した光ディスクを簡単に作成することも可能となる。
【0090】
<その他の実施形態>
上記実施形態では、プレイリストに記述されたサムネイル画像をフラッシュメモリに格納する例を示したが、プレイリストが必須とするものではない。すなわち、本装置で撮像し録画する際、その画像が動画像である場合には、先頭から所定時間後(例えば5秒後)の1フレームの画像に対するサムネイルを自動生成し、それをその記憶媒体識別情報に関連付けてフラッシュメモリに格納するようにしてもよい。静止画の場合には、無条件にそのサムネイルを作成し、フラッシュメモリに記憶してもよい。
【0091】
ただし、先に説明した作用効果を奏するために、検索する際の指標となる十分な情報を、尚且つ、不必要にフラッシュメモリを消費することを抑制するためには、実施形態で説明したように、利用者がプレイリストを作成した際に、その中に記述されたサムネイル並びにプレイリストをフラッシュメモリに記憶することが望ましい。
【0092】
更に、実施形態での装置で利用された光ディスクを他のデジタルビデオカメラやビデオデッキにセットして、それに録画することも有り得る。したがって、その光ディスクを本装置にセットした場合には、未知の動画像やプレイリストが追加され、それによってTOCも変更されることになるから、これらの情報に従って同期を取るようにしても良い。
【0093】
また、本実施形態では、デジタルビデオカメラ装置を例にしたが、可搬性記憶媒体(実施形態での光ディスク)に画像を録画する機能、及び、複数の可搬性記憶媒体の検索するための情報を記憶管理する管理用記憶装置(実施形態ではフラッシュメモリ)を有する装置であれば、適用可能である。例えば、書き込み可能なDVDビデオデッキにも適用できるであろうし、このような製品には、ハードディスクを内蔵したものも存在するので、そのハードディスクを実施形態におけるフラッシュメモリ109及び外部ディスク装置112として利用することも可能であろう。このような装置に適用する場合には、図1におけるカメラセンサ105が、他のビデオカメラからの映像を取り込む外部AV入力インタフェース、又は/及び、チューナとすることで実現できよう。
【0094】
以上説明したように、本実施形態では、記憶媒体上のTOC、プレイリストやメタデータなどの情報を、管理用記憶媒体に複製して保有することで、動画、静止画及び音声コンテンツの検索や簡単な一覧機能を提供できるようにし、かつ、そのコンテンツを再生しないで作成指示可能な範囲程度のプレイリストの作成を可能にし、簡単なコンテンツ作成やビデオ編集機能を、情報処理装置の高度な処理なしに提供できるようになった。また、その方式で作成したプレイリストの再生に適した記憶媒体の作成が可能となり、さらに作成したコンテンツを利用しやすくした。また、管理用記憶媒体や各記憶媒体間の情報の連携を容易に行えるようにし、それらの情報を適切な状態に保てるようになったので、利用者の管理負担の軽減が図れる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、本装置を利用して動画像や静止画像を可搬性記憶媒体に記録する限りは、例えその記憶媒体が複数存在するようになったとしても、目的とする画像を簡単に見つけ出すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるデジタルビデオカメラのブロック構成図である。
【図2】実施形態における管理情報(TOC)のデータ構造を示す図である。
【図3】本実施形態におけるプレイリストの記述例を示す図である。
【図4】本実施形態における時間マップ情報のデータ構造を示す図である。
【図5】実施形態における検索処理の概念図である。
【図6】実施形態における同期処理手順を示すフローチャートである。
【図7】実施形態におけるプレイリストに従ったコンテンツを含む光ディスクの作成処理手順を示すフローチャートである。
Claims (9)
- 脱着可能な記憶媒体に画像をファイルとして記憶し、記憶された画像ファイルを再生する画像記録再生装置であって、
前記記憶媒体内に確保され、当該記憶媒体に記憶されるファイルを管理するため及び当該記憶媒体を特定する情報を有する管理情報を、所定の記憶保持手段に保存する第1の保存手段と、
前記記憶媒体に格納されている画像ファイルを代表する画像のサムネイル画像を前記記憶保持手段に保存する第2の保存手段と、
前記第1、第2の保存手段で保存された情報に従って目的とする画像ファイルを記憶している記憶媒体を検索する検索手段と
を備えることを特徴とする画像記録再生装置。 - 更に、各記憶媒体に記憶された、複数の画像ファイルを組み合わせて再生手順を記述したプレイリストを前記記憶保持手段に保存する第3の保存手段を備え、
前記第2の保存手段は、前記プレイリスト中に記述されたサムネイルファイルを前記記憶保持手段に保存し、
前記検索手段は、前記記憶保持手段に記憶されたプレイリストにしたがって検索することを特徴とする請求項1に記載の画像記録再生装置。 - 前記検索手段は、プレイリスト内に記述されたタイトル、並びに、サムネイルを表示する手段を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像記録再生装置。
- 更に、前記記憶保持手段に記憶保持されたプレイリストを修正する修正手段と、
該修正手段で修正されたプレイリストと、修正元のプレイリストを記憶していた前記記憶媒体内の該当するプレイリストとを同一化して同期させる同期手段とを備えることを特徴とする請求項2に記載の画像記録再生装置。 - 更に、前記記憶保持手段に記憶保持された複数のプレイリストを利用して新たなプレイリストを作成する作成手段と、
該作成手段で修正されたプレイリストで再生する画像ファイルを1つの記憶媒体に格納する指示を受けた場合、作成したプレイリスト内の記述にしたがって個々の記憶媒体から対象となる画像ファイルを一時的に読出す読出手段と、
該読出手段で画像ファイルの読出しが完了し、書き込み用記憶媒体をセットされた場合、当該書き込み用記憶媒体に前記読出し手段で読出した全画像ファイル及び作成したプレイリストを書き込むと共に、当該書き込み用記憶媒体並びに前記記憶保持手段内の管理情報を更新する手段と
を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像記録再生装置。 - 前記記憶媒体はディスク記憶媒体であって、前記記憶保持手段は不揮発性半導体記憶メモリであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の画像記録再生装置。
- 更に、撮像手段を備え、当該撮像手段で撮像した動画像、又は/及び静止画をファイルとして前記記憶媒体に記録することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像記録再生装置。
- 前記動画像を前記記憶媒体に記憶する際、所定時間間隔毎に、記録される容量を示す情報を前記記憶媒体に記録することを特徴とする請求項7に記載の画像記録再生装置。
- 脱着可能な記憶媒体に画像をファイルとして記憶し、記憶された画像ファイルを再生する画像記録再生装置の制御方法であって、
前記記憶媒体内に確保され、当該記憶媒体に記憶されるファイルを管理するため及び当該記憶媒体を特定する情報を有する管理情報を、所定の記憶保持手段に保存する第1の保存工程と、
前記記憶媒体に格納されている画像ファイルを代表する画像のサムネイル画像を前記記憶保持手段に保存する第2の保存工程と、
前記第1、第2の保存工程で保存された情報に従って目的とする画像ファイルを記憶している記憶媒体を検索する検索工程と
を備えることを特徴とする画像記録再生装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003164086A JP2005005793A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 画像記録再生装置及びその制御方法 |
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JP2003164086A JP2005005793A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 画像記録再生装置及びその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005005793A true JP2005005793A (ja) | 2005-01-06 |
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JP (1) | JP2005005793A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007049331A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Sony Corp | 記録装置、記録方法および記録プログラム、並びに、記録再生装置および記録再生方法 |
JP2010262694A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Sony Corp | 情報処理装置及び編集方法 |
-
2003
- 2003-06-09 JP JP2003164086A patent/JP2005005793A/ja not_active Withdrawn
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JP2007049331A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Sony Corp | 記録装置、記録方法および記録プログラム、並びに、記録再生装置および記録再生方法 |
JP2010262694A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Sony Corp | 情報処理装置及び編集方法 |
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