JP2005005068A - 反射防止構造を有する発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極機能と反射防止機能とを有する膜層を用いることにより反射防止構造を有する新規な発光素子を提供する。あわせて製造プロセスの省略により、コストを削減する。
【解決手段】反射防止構造20を有する発光素子は、反射層21と第一電極23とを有する反射防止構造と、第二電極50と、第一電極と第二電極との間に位置された発光層40とを備えている。第一電極は、電極としての機能と反射防止機能とを同時に有する。環境光が第一電極から反射されて第一反射光L1が得られ、環境光が反射層からも反射されて第二反射光L2が得られ、第一反射光と第二反射光との間に位相差があることで環境光の反射を低減する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射防止構造を有する発光素子に関し、特に反射防止層を電極として用いた発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
有機発光ダイオード(OLED:organic light emitting diode)は、有機層を発光層(active layer)とする発光ダイオードである。近年来、このような発光ダイオードは、だんだん平面パネル表示器(flat panel display)に用いられるようになり、これを用いたパネル表示器は、低電圧操作と高輝度と軽量薄型と広視野角と高コントラスト等の利点が得られる。
【0003】
しかし、有機発光素子は環境光を反射しやすいため、発光素子のコントラストが足りなくなり、素子の性能に悪影響を来たしている。一方、輝度コントラスト(luminance contrast)を高めるために最も多く用いられる方法は、発光面に偏光片(Polarizer)を貼り付けることである。しかし、この方法によっては、輝度が大幅に低下し、30%まで低下してしまうこともある。所要の輝度を確保するため、操作電圧を大幅に上げることが必要となり、これに起因して素子の寿命が短くなる。
【0004】
上述した問題を回避するため、真空メッキ方式を直接利用し有機発光素子に一層または複数層の薄膜を反射防止層(anti−reflecting coating)として形成し、これにより環境光の反射を低減する。例えば、米国特許第5,049,780は、反射防止構造を有する発光素子を開示しており、この反射防止構造は、光学干渉原理を利用して作られている。図1は、従来技術による反射防止構造付きの発光素子を示す断面図である。図1に示すように、まず基板100に反射防止構造200をメッキした後、陽極(anode)300と発光層(emitting layer:EL)400と陰極(cathode)500とを順次メッキしている。この反射防止構造200は、金属反射層210と透明導電層220と半透明薄金属層230とを含んでいる。この米国特許は、光学干渉原理を利用し、反射防止構造における各層の材質および厚さを適宜に選択することによって、半透明薄金属層230が反射する環境光L11と金属反射層210が反射する環境光L12との間に位相差(phase difference)を生じさせる。その結果、輝度コントラストを高め、その輝度を原輝度の50%以上に維持することができる。
【0005】
また、米国特許6,429,451によると、反射型陰極(light−reflective cathode)と電子輸送層(electron transporting layer)との間に、n−半導体材料で形成された反射低減層(reflection−reducing layer)が設けられている。これにより、陰極による環境光反射を低減することができるので、コントラストを向上させることが可能となる。ここで、適用されるn−半導体材料は、ZnOまたはZnSである。
【0006】
【特許文献1】
米国特許第5,049,780号明細書
【特許文献2】
米国特許第6,429,451号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら従来の反射防止構造は形成する層の数が多く、複雑な構造となってしまい、また、製造プロセスも多いためコスト高となってしまう。
【0008】
本発明の目的の一つは、反射防止構造を有する新規な発光素子を提供する。
【0009】
本発明の他の目的は、電極機能と反射防止機能とを有する膜層を用いることによって、製造プロセスにおける一つのステップを省略することができ、生産コストの低減が可能となる。
【0010】
本発明のもう一つの目的は、干渉原理を利用して反射防止構造を製作することで複数の反射光を互いに解消させ、これにより環境光の反射を低減し発光素子の輝度コントラストを向上させることができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために、反射防止構造を有する発光素子は、反射層と第一電極とを有する反射防止構造と、第二電極と、第一電極と第二電極との間に位置された発光層とを備えている。第一電極は、電極としての機能と反射防止機能とを同時に有する。環境光が第一電極から反射されて第一反射光が得られ、環境光が反射層からも反射されて第二反射光が得られ、第一反射光と第二反射光との間に位相差があることで環境光の反射を低減する。
【0012】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明の好ましい実施例の断面図であり、反射防止構造を有する発光素子を示している。図2に示すように、反射防止構造を有する本発明の発光素子は、基板10と、この基板10の上に設けられた反射防止構造20と、この反射防止構造20の上に設けられた発光層40と、この発光層40の上に設けられた電極50とを有する。
【0013】
本発明の特徴として、反射防止構造20に含まれる一つの反射防止層を電極として作用させ、つまり同時に反射防止層および電極として作用させる。詳しくは、反射防止構造20は、反射層21と透明導電層22と第一電極23とを含み、それぞれはスパッタリング(sputtering)或いは電子銃蒸着メッキ(e−gun evaporation)により形成されている。
【0014】
好ましくは、反射層21の反射率が80%を超え、厚さが400Å〜5000Åである。適用される反射層21は、金属層であり、例えばAl,Ag,Au,Cr,Mo等の高反射率金属から構成されている。好ましくは、透明導電層22の透過率が80%を超え、厚さが300Å〜3000Åである。適用される透明導電層22は、ITO(indium tin oxide:インジウム−錫酸化物),IZO(Indium zinc oxide:インジウム−亜鉛酸化物),Al:SiOまたはCr:SiOである。第一電極23は、電極として作用するだけでなく、反射防止機能もあり、更に半反射および半透過の効果も得られる。これら半反射および半透過の効果を得るために、第一電極23の厚さを薄くするのが好ましく、最も好ましい厚さは50Å〜1000Åである。
【0015】
本発明の反射防止構造20は、光干渉特性を有する。環境光が本発明の発光素子に入射するとき、第一電極23は、一部の環境光を反射して第一反射光L1を形成させ、一部の環境光をその下の透明導電層22へ透過させ、反射層21から反射されて第二反射光L2が形成される。ここで、光学干渉原理を利用して反射防止構造における各層の材質および厚みを適宜に選択することによって、第一反射光L1と第二反射光L2との間に位相差を生じさせることができる。これにより、環境光の反射を低減することで輝度コントラストを向上することが可能となる。好ましくは、第一反射光L1と第二反射光L2との間の位相差が180度となるように調整を行う。このように、本発明により環境光の反射を大幅に低減することができるので、操作電圧を大幅に上げる必要がなく輝度コントラストを向上することが可能となり、発光素子の寿命が長くなる。
【0016】
干渉原理を利用して環境光の反射を低減する従来の発光素子と比較して、本発明の第一電極は、電極として作用するだけでなく、反射防止の機能も持っている。これにより、一部の環境光が反射されるが、他の一部の環境光が透過する。このように、従来技術では第一電極としての層と半反射半透過層とをそれぞれ必要とするのに対して、本発明では第一電極としての層を作るだけで両方の効果が得られるので、製造プロセスにおける一つのステップを省略することができ、生産コストを低減することができる。
【0017】
そして、本発明の発光層40は、無機または有機の材質で構成されている。発光層40が有機の材質で構成された場合に、本発明の発光素子は有機発光素子となる。この際、第一電極は陽極としても陰極としてもよく、特に制限されることがない。第一電極23を陽極として第二電極50を陰極として用いた場合、第一電極23の仕事関数は、好ましくは4.6eVを超え、例えば4.7eV〜5.0eVである。適用される第一電極(陽極)23は、Al,Cr,Mo,Pt,Ni,Au等の金属であり、或いはTiN,CrN等の導電セラミックである。適用される第二電極(陰極)50は、LiF/AlまたはCa/Alである。
【0018】
一方、第一電極23を陰極として第二電極50を陽極として用いた場合、第一電極23の仕事関数は、好ましくは2eV〜3eVであり、例えば2.6eV〜2.7eVである。適用される第一電極23は、金属例えばCa,Mg,Li,Alであり、或いはAl/Li合金である。
【0019】
【発明の効果】
上述したように、本発明の反射防止構造は、反射層と第一電極とを有しており、第一電極は反射防止機能および電極機能を同時に持っている。また、本発明は、光干渉原理に基づいて、反射層から反射される環境光と第一電極から反射される環境光との間に位相差を生じさせることによって、環境光の反射を低減することができ、素子の輝度コントラストを向上することが可能となる。更に、本発明によれば、第一電極としての層を作るだけで反射防止機能および電極機能が同時に得られるので、製造プロセスにおける一つのステップを省略することができ、生産コストを低減することが可能となる。
【0020】
本発明は、好ましい実施例に基づいて以上のように説明されたが、このような説明は、本発明を制限するためではなく、当該分野の技術者は、本発明の精神および範囲内で本発明を変更および修正することが可能であるので、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって決めるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】反射防止構造を有する従来の発光素子を示す断面図である。
【図2】反射防止構造を有する本発明の好ましい実施例の発光素子を示す断面図である。
【符号の説明】
100 基板
200 反射防止構造
210 金属反射層
220 透明導電層
230 半透明薄金属層
300 陽極
400 有機発光層(EL)
500 陰極
L11 半透明薄金属層230から反射された環境光
L12 金属反射層210から反射された環境光
10 基板
20 反射防止構造
21 反射層
22 透明導電層
23 第一電極
40 発光層
50 第二電極
L1 第一反射光
L2 第二反射光

Claims (8)

  1. 反射層と反射防止機能を有する第一電極とを有する反射防止構造と、第二電極と、前記第一電極と前記第二電極との間に位置された発光層と、を備え、
    環境光が前記第一電極から反射されて第一反射光が得られ、環境光が前記反射層からも反射されて第二反射光が得られ、前記第一反射光と前記第二反射光との間に位相差があることで環境光の反射を低減することを特徴とする反射防止構造を有する発光素子。
  2. 前記反射層は金属層であり、反射率が80%を超えており、厚さが400Å〜5000Åであることを特徴とする請求項1に記載の反射防止構造を有する発光素子。
  3. 前記反射防止構造は、更に透明導電層を含み、前記透明導電層は反射層と第一電極との間に位置され、透過率が80%を超えており、厚さが300Å〜3000Åであることを特徴とする請求項1に記載の反射防止構造を有する発光素子。
  4. 前記第一電極の厚さが50Å〜1000Åであることを特徴とする請求項1に記載の反射防止構造を有する発光素子。
  5. 前記発光層が有機材料であることを特徴とする請求項1に記載の反射防止構造を有する発光素子。
  6. 第一電極は陽極であり、その仕事関数が4.6eVを超えており、そして金属または導電セラミックからなり、第二電極は陰極であることを特徴とする請求項5に記載の反射防止構造を有する発光素子。
  7. 前記第一電極はAl,Cr,Mo,Pt,Ni,Au,TiN又はCrNであることを特徴とする請求項6に記載の反射防止構造を有する発光素子。
  8. 前記第一電極は陰極であり、その仕事関数が2eV〜3eVであり、更に前記第一電極はCa,Mg,Li,Al或いはAl/Li合金からなる金属であり、第二電極は陽極であることを特徴とする請求項5に記載の反射防止構造を有する発光素子。
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