JP2005004888A - 光ディスク装置制御プログラムおよびホストコンピュータ - Google Patents

光ディスク装置制御プログラムおよびホストコンピュータ Download PDF

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浩史 岡本
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Abstract

【課題】記録品位テストを行うことで、より最適な書き込み設定値を求めることができ、なおかつ、ユーザーの手によって、記録品位テストや書き込み設定値の算出の条件等を設定できることで、求められる書き込み設定値にユーザーのアレンジを加えることができる、光ディスク装置制御プログラムおよびホストコンピュータを提供する。
【解決手段】光ディスクDに複数のデータを、データ毎に書き込み設定値を異ならせて書き込ませ、該データのそれぞれの記録品位情報を測定させる記録品位テスト機能と、前記記録品位情報に基づいて、好適書き込み設定値を求める設定値算出機能と、前記複数のデータの書き込み条件を、ユーザーに設定させる記録品位テスト条件設定機能とを、ホストコンピュータHに実現させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクにデータを書き込む光ディスク装置を接続可能なホストコンピュータに読み取られる光ディスク装置制御プログラム、および、その光ディスク装置制御プログラムを読み取るホストコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えばCD−R,RWやDVD+R,RW等の、書き込み可能な光ディスクが広く普及し、世界中の多数のメーカーが、書き込み可能な光ディスクを製造している。これにより、消費者は光ディスクの低価格化の恩恵に与る一方で、光ディスクにデータを書き込む光ディスク装置は、光ディスクの製造メーカーや製品の種類毎にそれぞれに異なる性質をもつ多種類の光ディスクのそれぞれに、高品位にデータを書き込めることが求められている。
【0003】
従来より、データを書き込み可能な光ディスクには、その光ディスクの種類を表すディスク識別情報や、光ディスクにデータを書き込む際の書き込み設定値などが、予め記録されているといった工夫がなされている。
【0004】
例えば、CD−Rであれば、ユーザーデータエリアよりも内周側に、そのCD−Rの製造メーカー名や、書き込み可能な倍速度や、使用されている色素の種類などのディスク識別情報が記録されている。そこで、従来の光ディスク装置(CD−R装置)においては、一般に普及している各CD−Rのディスク識別情報毎に、書き込み時のストラテジ等の書き込み設定値を、予め光ディスク装置内のROM等に記憶しておき、CD−Rから読み取ったディスク識別情報によって書き込み設定値を変更することで、各種のCD−Rに適した書き込み設定値でデータの書き込みを行えるようにしている。
【0005】
また、例えばDVD+RのADIPには、そのDVD+Rにデータを書き込むのに最適なストラテジが記録されている。そこで、従来の光ディスク装置(DVD+R装置)は、ADIPから読み取ったその最適なストラテジで、DVD+Rにデータを書き込むといったことも行われている。
【0006】
しかしながら、光ディスクには、同種の製品であっても個体毎に品質にばらつきがあることがあるため、ディスク識別情報によって光ディスクの種類を特定したり、光ディスクに記録されたストラテジで書き込みを行ったりしても、その書き込み設定値やストラテジが、データが書き込まれる光ディスクの個体にとって必ずしも真に最適なものではない場合がある。
【0007】
そこで、光ディスク毎に真に最適な書き込み設定値(書き込み出力)でデータを書き込むための記録再生装置及び記録再生方法が、特許文献1で提案されている。
特許文献1には、OPCにおいてデータの試し書きを行う際に、それぞれ異なる書き込み出力で複数のデータを書き込んだ後、書き込まれた複数のデータのジッタ値を測定して、その光ディスクの個体に最適な書き込み出力を求める光ディスク装置および光ディスクの書き込み方法が記載されている。
この装置または方法によれば、各光ディスクに対して最適な書き込み出力で書き込みが行えるものとされている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−123943号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の、ROM等の記憶手段にディスク識別情報毎の書き込み設定値を予め記憶している光ディスク装置においては、光ディスク装置の発売後に、新しい種類の光ディスクが発売された場合には、その光ディスクに対応した書き込み設定値を、光ディスク装置の記憶手段に書き込む必要がある。従来、そのためには、光ディスク装置の記憶手段(フラッシュROM等)を書き換える(いわゆるファームウェア更新を行う)必要があり、光ディスク装置のユーザーや光ディスク装置メーカーの作業負担が重いと共に、光ディスク装置のユーザーは、新しい種類の光ディスクが発売されても、ディスク装置メーカーがその光ディスクの最適な書き込み設定値を求めて、バージョンアップされたファームウェアを発表する等のサポートを行うまで、その光ディスクを最適ではない書き込み設定値でしか使用できないという課題がある。
【0010】
また、光ディスクのADIP等に予め記録されているストラテジによって書き込みを行う書き込み方法においては、光ディスク装置は、各光ディスクに最適とされるストラテジを認識することができるものの、光ディスク装置に搭載されるレーザードライバ等の書き込み機構は、各光ディスク装置によって異なるため、実際には、前記最適とされるストラテジを設定したとしても、実際のレーザー照射は、各光ディスク装置によって微妙に異なってしまう。従って、光ディスクに記録されたストラテジが、必ずしも、個々の光ディスク装置にとってその光ディスクへの真に最適のストラテジであるとは限らないという課題がある。
【0011】
一方、OPC実行時に、書き込んだデータのジッタ値を測定して、最適な書き込み出力を求める方法は、各光ディスクに個別に最適な書き込み出力を求めることができる。しかし、通常光ディスク装置の開発者が光ディスク毎の最適な書き込み設定値を求める方法は、光ディスク装置のファームウェアで再現するにはあまりにも複雑な手順を踏むため、実際には、光ディスク装置のファームウェアでも実行可能な程度に、非常に簡略化したアルゴリズムを採用するしかなく、正確な最適書き込み設定値を求めるのは困難であるという課題がある。
また、OPCは、光ディスクの一部(CD−Rであれば、ユーザーデータエリアよりも内周側のPCA)に対して書き込みを行うため、OPC実行時に求めた最適な書き込み設定値が、光ディスクのその他の部分(PCAよりも外周側の領域)に対しては最適な設定値とならない場合があるという課題がある。
【0012】
さらに、近年、光ディスクの低価格化に伴って、低品質の光ディスクが増えている。従来の光ディスク装置は、低品質の光ディスクに対して書き込み失敗率が高いという課題がある。例えば10枚組みパッケージの光ディスクを購入した場合に、そのうちの8枚程度の光ディスクでデータ書き込みに失敗するといったケースもある。
【0013】
また、特にオーディオファンの間では、光ディスクに記録された音楽を再生する場合に、光ディスクの記録品位や記録状態によって再生音の音質が異なることが指摘されている。しかし、音質の好みは各聴視者(ユーザー)によって異なるものであるが、従来の上記いずれの方法によっても、書き込み設定値は光ディスク装置によって決められるものであり、ユーザーの好みの再生音質となる記録品位や記録状態を、ユーザーの手によって選択することはできないという課題がある。
【0014】
本発明は、上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、様々な条件で光ディスクに試し書きを行う記録品位テストを行うことで、光ディスク装置のメーカーのサポートを待つことなく新種の光ディスクに好適な書き込み設定値で書き込みが行えると共に、より最適な書き込み設定値を求めることができ、なおかつ、ユーザーの手によって、記録品位テストや書き込み設定値の算出の条件等を設定できることで、求められる書き込み設定値にユーザーのアレンジを加えることができる、光ディスク装置制御プログラムおよびホストコンピュータを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光ディスク装置制御プログラムは、上記課題を解決するために、以下の構成を備える。すなわち、光ディスクにデータを書き込む光ディスク装置を接続可能なホストコンピュータに読み取られ、該光ディスク装置を制御する機能を該ホストコンピュータに実現させる光ディスク装置制御プログラムであって、前記光ディスク装置に、光ディスクに複数のデータを、それぞれのデータ毎にストラテジやレーザーパワー設定値等の書き込み設定値を異ならせて書き込ませ、該複数のデータのそれぞれの、ジッタ値やエラーレート等の記録品位情報を測定させ、該記録品位情報を前記ホストコンピュータに送信させる記録品位テスト機能と、該記録品位テスト機能によって前記ホストコンピュータが前記光ディスク装置から受信した前記記録品位情報に基づいて、前記光ディスクへの書き込みに適した好適書き込み設定値を求める設定値算出機能と、前記光ディスク装置に、前記光ディスクにデータを書き込む際の書き込み設定値として、前記設定値算出機能によって求められた前記好適書き込み設定値を設定させる書き込み設定機能と、前記記録品位テスト機能で書き込まれる前記複数のデータの書き込み条件を、ユーザーに設定させる記録品位テスト条件設定機能とを、前記ホストコンピュータに実現させることを特徴とする。
さらに、前記記録品位テスト条件設定機能は、前記複数のデータの、数、各書き込み設定値、各書き込み設定値を決定するアルゴリズムもしくは条件、または前記光ディスク上の書き込み位置を、ユーザーに設定させることを特徴とする。
また、前記記録品位テスト機能は、前記光ディスク装置に、光ディスクに前記複数のデータを、それぞれ書き込み設定値を所定値ずつ変えて書き込ませ、前記記録品位テスト条件設定機能は、前記所定値および/または前記複数のデータの数を、ユーザーに設定させることを特徴とする。
これによれば、光ディスクにデータを書き込む記録品位テスト機能によって測定した記録品位情報に基づいて、好適書き込み設定値を求める。従って、従来の、予め設定された書き込み設定値に比較して、より最適に近い書き込み設定値を求めることができ、また、光ディスク装置のメーカーのサポートを待つことなく新種の光ディスクに好適な書き込み設定値で書き込みが行うことが可能となる。さらに、ユーザーの手によって、記録品位テストの条件を設定できることで、求められる書き込み設定値にユーザーのアレンジを加えることができる。
【0016】
また、光ディスクにデータを書き込む光ディスク装置を接続可能なホストコンピュータに読み取られ、該光ディスク装置を制御する機能を該ホストコンピュータに実現させる光ディスク装置制御プログラムであって、前記光ディスク装置に、光ディスクに複数のデータを、それぞれのデータ毎にストラテジやレーザーパワー設定値等の書き込み設定値を異ならせて書き込ませ、該複数のデータのそれぞれの、ジッタ値やエラーレート等の記録品位情報を測定させ、該記録品位情報を前記ホストコンピュータに送信させる記録品位テスト機能と、該記録品位テスト機能によって前記ホストコンピュータが前記光ディスク装置から受信した前記記録品位情報に基づいて、前記光ディスクへの書き込みに適した好適書き込み設定値を求める設定値算出機能と、前記光ディスク装置に、前記光ディスクにデータを書き込む際の書き込み設定値として、前記設定値算出機能によって求められた前記好適書き込み設定値を設定させる書き込み設定機能と、前記設定値算出機能が前記好適書き込み設定値を求めるためのアルゴリズムまたは条件を、ユーザーに設定させる設定値算出条件設定機能とを、前記ホストコンピュータに実現させることを特徴とする。
さらに、前記記録品位テスト機能は、複数種類の記録品位情報を測定可能に設けられ、前記設定値算出条件設定機能は、前記設定値算出機能が前記好適書き込み設定値を求める際に用いる記録品位情報の種類を、ユーザーに選択させることを特徴とする。
また、前記設定値算出機能は、前記複数のデータの各書き込み設定値のうち、前記記録品位情報の値が所定の値に最も近くなっているデータを書き込んだ際の書き込み設定値を、前記好適書き込み設定値とし、前記設定値算出条件設定機能は、前記所定の値を、ユーザーに設定させることを特徴とする。
これによれば、光ディスクにデータを書き込む記録品位テスト機能によって測定した記録品位情報に基づいて、好適書き込み設定値を求める。従って、従来の、予め設定された書き込み設定値に比較して、より最適に近い書き込み設定値を求めることができ、また、光ディスク装置のメーカーのサポートを待つことなく新種の光ディスクに好適な書き込み設定値で書き込みが行うことが可能となる。さらに、ユーザーの手によって、設定値算出の条件を設定できることで、求められる書き込み設定値にユーザーのアレンジを加えることができる。
【0017】
また、前記設定値算出機能は、前記複数のデータの各書き込み設定値のうち、前記記録品位情報の値が所定の範囲内となっているデータを書き込んだ際の書き込み設定値を、前記好適書き込み設定値とし、前記設定値算出条件設定機能は、前記所定の範囲を、ユーザーに設定させることを特徴とする。
これによれば、例えば、好適書き込み設定値を求める際の記録品位の条件を厳しくして、より高品位にデータを書き込み可能な好適書き込み設定値を求めたり、条件を緩くして、粗悪な光ディスクに対しても、全てのデータが所定の範囲外となって好適書き込み設定値を求められなくなるといった不具合を抑えたりすることができる。
【0018】
また、複数種類の書き込み設定値のそれぞれの前記好適書き込み設定値を求めるために、前記ホストコンピュータに、前記記録品位テスト機能および前記設定値算出機能を複数回繰り返して行わせ、前記記録品位テスト機能は、前記複数のデータを、各回毎に一種類の書き込み設定値のみをそれぞれのデータ毎に異ならせ、他の種類の書き込み設定値は、前の回までに求められた前記好適書き込み設定値を用いて、光ディスクに書き込ませ、複数回行う前記記録品位テスト機能および前記設定値算出機能の順序を、ユーザーに設定させる設定値算出順序設定機能を、前記ホストコンピュータに実現させることを特徴とする。
これによれば、複数の書き込み設定値のそれぞれの好適書き込み設定値を、順次求めることで、より正確に求めることができると共に、ユーザーの手によって、各好適書き込み設定値を求める順番を設定できることで、求められる書き込み設定値にユーザーのアレンジを加えることができる。
【0019】
また、前記設定値算出機能によって求められた前記好適書き込み設定値を、前記ホストコンピュータおよび/または前記光ディスク装置の記憶手段に、複数記憶させることが可能な設定値記憶機能を、前記ホストコンピュータに実現させ、
前記書き込み設定機能は、前記光ディスクにデータを書き込む際の書き込み設定値を、前記記憶手段に記憶された前記好適書き込み設定値の中から選択して設定させることを特徴とする。
これによれば、異なる複数の好適書き込み設定値を保存しておき、それらを選択的に用いて書き込みを行うことができる。
【0020】
さらに、前記書き込み設定機能は、前記光ディスクにデータを書き込む際の書き込み設定値を、前記記憶手段に記憶された前記好適書き込み設定値の中から、ユーザーに選択させることを特徴とする。
これによれば、異なる条件で書き込みまたは算出した複数の好適書き込み設定値を保存しておき、それらを選択的に用いて書き込みを行うことができる。
【0021】
また、前記設定値記憶機能は、前記好適書き込み設定値を、光ディスクの種類を識別するために各光ディスクに予め記録されているディスク識別情報毎に複数、前記記憶手段に記憶させることが可能であることを特徴とする。
これによれば、一度求めた最適な書き込み設定値を、光ディスクの種類毎に保存しておくことができるため、同じ種類の光ディスクに対していちいち記録品位テストを行う必要がなくなる。
【0022】
また、前記記録品位テスト機能は、前記複数のデータを、光ディスクのユーザーデータエリアに書き込ませることを特徴とする。
これによれば、記録品位テストをユーザーデータエリアで行うことができるため、OPCによるPCAへの書き込みで書き込み設定値を求める場合に比較して、ユーザーデータエリアの書き込み特性を正確に把握することができ、また、ユーザーデータエリアの方が領域が広いからより多くの記録品位テストを行うことができるため、より正確かつ好適な書き込み設定値を求めることができる。
【0023】
また、前記光ディスク装置に、光ディスクにデータを書き込む際の前記書き込み設定値を、指定の値に設定させる書き込み設定コマンドと、前記光ディスク装置に、前記書き込み設定コマンドにより設定された書き込み設定値で、光ディスクにデータを書き込ませる書き込みコマンドと、前記光ディスク装置に、光ディスクに書き込まれたデータの前記記録品位情報を測定させ、該記録品位情報を前記ホストコンピュータに送信させる記録品位測定コマンドとを含む各種のコマンドを送信して、前記光ディスク装置を制御するコマンド送信機能を、前記ホストコンピュータに実現させ、前記記録品位テスト機能は、前記書き込み設定コマンドと前記書き込みコマンドとをもって、前記光ディスク装置に、光ディスクに複数のデータを、それぞれのデータ毎に前記書き込み設定値を異ならせて書き込ませ、前記記録品位測定コマンドをもって、前記光ディスク装置に、前記光ディスクに書き込まれた前記複数のデータのそれぞれの前記記録品位情報を測定させ、該記録品位情報を前記ホストコンピュータに送信させることを特徴とする。
これによれば、ホストコンピュータが、記録品位を測定するアルゴリズムを実行できるため、光ディスク装置のファームウェアがそれを実行する場合に比較して、より複雑な書き込みアルゴリズムを実行することができ、より正確かつ好適な書き込み設定値を求めることができる。
【0024】
さらに、前記ホストコンピュータの記憶部に書き換え可能に記憶されたマクロプログラムを、解析および実行するマクロ解析実行機能を、前記ホストコンピュータに実現させ、前記記録品位テスト機能および/または前記設定値算出機能は、前記光ディスク装置に送信されるコマンド文を含むマクロプログラムが、前記マクロ解析実行機能によって解析および実行されることで、前記ホストコンピュータに実現されることを特徴とする。
これによれば、記録品位テスト条件設定機能、設定値算出条件設定機能および/または設定値算出順序設定機能は、マクロプログラムを実行する上でのパラメータ、または、マクロプログラムの一部のアルゴリズムや実行順序を、ユーザーに設定可能に設けることで、簡単な構成で実現することができる。また、マクロプログラムを置き換えまたは変更することで、記録品位の様々な測定を行うことができる。また、従来のようにファームウェア更新によって、記録品位測定のアルゴリズムを変更する場合に比べ、簡単に記録品位測定のアルゴリズムを変更および更新することができる。従って、この光ディスク装置制御プログラムを用いれば、メーカーが作成した最適な記録品位測定アルゴリズムを実現するマクロプログラムを簡単に更新できる。
【0025】
さらに、ネットワークを介して他の機器から暗号化された前記マクロプログラムを受信するマクロ受信機能と、該マクロ受信機能で受信した前記マクロプログラムを復号するマクロ復号機能とを、前記ホストコンピュータに実現させることを特徴とする。
これによれば、例えば光ディスク装置のメーカーがマクロプログラムをユーザーに配信する場合等に、マクロプログラムに記載された書き込み設定値を求めるアルゴリズムを、第三者に参照されることがないように暗号化することができ、メーカーの、書き込み設定値を求める方法のノウハウが第三者に漏洩するのを防ぐことができる。
【0026】
また、本発明に係るホストコンピュータは、上記課題を解決するために、以下の構成を備える。すなわち、請求項1〜15のうちのいずれか一項記載の光ディスク装置制御プログラムが、読み取り可能にインストールされていることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光ディスク装置制御プログラムおよびホストコンピュータの好適な実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0028】
図1は、本実施の形態に係る光ディスク装置制御プログラムCが読み取り可能にインストールされたホストコンピュータHと、ホストコンピュータHに通信可能に接続された光ディスク装置Dとの内部構成を示すブロック図である。
なお、光ディスク装置Dは、必ずしもホストコンピュータHと物理的に別体に設ける必要はなく、例えば、ホストコンピュータHの筐体内に内蔵されて、ホストコンピュータH内で、ホストコンピュータHのメインボード等と接続されていても良い。
【0029】
ホストコンピュータHは、キーボードやマウス等の、ユーザーが操作してデータ等を入力可能な入力手段2と、ディスプレイ等の表示手段4と、ATAPIやUSB等のインタフェースにより光ディスク装置Dと通信する第一通信手段6と、LANやインターネット等のネットワークNを介して図示しない他のコンピュータ等と通信する第二通信手段8と、CPUやメモリやハードディスク12等から成り、ソフトウェアプログラムを実行可能な制御部10とを備える。
【0030】
ホストコンピュータHには、光ディスク装置制御プログラムCが、制御部10にコンピュータ読み取り可能に設けられ(インストールされ)ている。
光ディスク装置制御プログラムCは、制御部10によって実行されることで、ユーザーインタフェース(I/F)機能20と、書き込み機能21と、マクロ解析実行機能22と、マクロ受信/復号機能18と、設定値記憶機能23と、書き込み設定機能25と、設定値送受信機能29と、コマンド送信機能としてのコマンドインタフェース(I/F)機能24と、ログファイル作成機能26と、ログファイル暗号化機能27と、ログファイル送信機能28との各機能を、ホストコンピュータHに実現させるプログラムである。
【0031】
ユーザーI/F機能20は、入力手段2から入力されたデータを受け、また、処理結果等の情報を表示手段4に表示させる処理を行う。
書き込み機能21は、光ディスク装置D内の光ディスクWにデータを書き込ませる。
マクロ解析実行機能22は、ハードディスク12に記憶されている、光ディスク装置Dに送信するコマンドや各種の処理が記述されたマクロプログラム30を解析および実行する。
マクロ受信/復号機能18は、ネットワークNを介して他の機器から暗号化されたマクロプログラムを受信して復号する。
設定値記憶機能23は、マクロ解析実行機能22により実現された設定値算出機能によって求められた好適書き込み設定値(後述)を、記憶手段としてのハードディスク12の設定値記憶領域36および/または光ディスク装置Dの設定値記憶領域74に、光ディスクの種類を識別するために各光ディスクに予め記録されているディスク識別情報毎に複数、記憶させることができる。
書き込み設定機能25は、光ディスク装置D内の光ディスクWから読み出した前記ディスク識別情報に対応する、設定値記憶領域36または設定値記憶領域74に記憶された前記好適書き込み設定値の中から、光ディスクWにデータを書き込む際の書き込み設定値をユーザーに選択させて光ディスク装置Dに設定させる。
設定値送受信機能29は、書き込み設定機能25で選択された書き込み設定値を第二通信手段8およびネットワークNを介して他のコンピュータ等に送信し、また、他のコンピュータ等から受信した書き込み設定値を、設定値記憶機能23を介して設定値記憶領域36および/または設定値記憶領域74に記憶させる。
コマンドI/F機能24は、各種のコマンドを第一通信手段6を介して光ディスク装置Dに送信する。
ログファイル作成機能26は、マクロ解析実行機能22によるマクロプログラム30の実行結果を記録したログファイルを作成する。
ログファイル暗号化機能27は、そのログファイルを暗号化する。
ログファイル送信機能28は、その暗号化したログファイルを第二通信手段8およびネットワークNを介して他のコンピュータ等に送信する。
【0032】
ホストコンピュータHは、LANやインターネットや専用回線等のネットワークNを介して、図示しない他の機器としてのコンピュータ等に接続される。例えば、ホストコンピュータHをインターネット等を介して光ディスク装置メーカー内のコンピュータと通信可能に接続したり、LANに接続して、他の光ディスク装置が接続された他のコンピュータと通信可能に接続したりするとよい。
【0033】
光ディスク装置Dは、ATAPIやUSB等のインタフェースによりホストコンピュータHと通信する通信手段50と、CPUやメモリ等から成り、図示しないフラッシュROM等にプログラムとして記録されたファームウェアを実行可能な制御部52とを備える。
【0034】
光ディスク装置Dは、ホストコンピュータHから送信されてきたコマンドを解析および実行するコマンド解析実行手段60と、コマンド解析実行手段60が後述する識別情報読み出しコマンドを解析した際に、コマンド解析実行手段60によって呼び出されて実行される識別情報読み出し手段62と、同様に書き込み設定値読み出しコマンドが解析された際に実行される書き込み設定値読み出し手段64と、書き込みコマンドが解析された際に実行される書き込み手段66と、記録品位測定コマンドが解析された際に実行される記録品位情報送信手段68と、書き込み設定コマンドが解析された際に実行される書き込み設定手段70と、好適設定値記憶コマンドが解析された際に実行される設定値記憶手段71と、記憶設定値読み出しコマンドおよび書き込み設定値選択コマンドが解析された際に実行される書き込み設定値選択手段76とを、制御部52によって実行されることで実現する、ファームウェアを備える。
【0035】
なお、本発明の識別情報読み出しコマンド、書き込み設定値読み出しコマンド、書き込みコマンド、書き込み設定コマンド、記録品位測定コマンド、好適設定値記憶コマンド、記憶設定値読み出しコマンドおよび書き込み設定値選択コマンドの機能は、必ずしもそれぞれ一つのコマンドによって実現しなくてもよい。即ち、複数のコマンドを組み合わせてこれらのコマンドに該当する機能を実現するよう構成してもよいし、逆に、一つのコマンドによって複数の前記コマンドの機能を実現してもよい。
【0036】
識別情報読み出し手段62は、光ディスク装置Dに挿入された、CD−RやDVD+R等の書き込み可能な光ディスクWに予め記録されたディスク識別情報を、図示しないサーボドライバおよびレーザードライバを介して光ディスクWから読み取って、そのディスク識別情報を、コマンド解析実行手段60および通信手段50を介してホストコンピュータHに送信する。
【0037】
書き込み設定値読み出し手段64は、光ディスク装置Dに挿入された、CD−RやDVD+R等の書き込み可能な光ディスクWに予め記録された書き込み設定値を、図示しないサーボドライバおよびレーザードライバを介して光ディスクWから読み取って、その書き込み設定値を、コマンド解析実行手段60および通信手段50を介してホストコンピュータHに送信する。
光ディスクWに予め記録された書き込み設定値の例としては、DVD+RのADIPに記録されたストラテジ情報等が挙げられる。
【0038】
書き込み設定手段70は、光ディスクWにデータを書き込む際の、レーザーパワーや、ストラテジ等の書き込み設定値72を、書き込み設定コマンドにより指定された値に設定する。また、書き込み設定手段70は、書き込み設定値選択手段76によっても呼び出されて起動され、書き込み設定値72を、書き込み設定値選択手段76により指定された値に設定する。書き込み設定値72は、光ディスク装置Dの記憶手段に記憶され、後述する書き込み手段66に参照されて、光ディスクWにデータが書き込まれる際に反映される。
【0039】
設定値記憶手段71は、光ディスクの書き込み設定値を、ホストコンピュータHから受信して、光ディスクのディスク識別情報毎に、光ディスク装置DのフラッシュROM等の記憶手段の設定値記憶領域74に記憶する。設定値記憶領域74に記憶された書き込み設定値は、後述する書き込み設定値選択手段76により読み取られ、書き込み設定手段70を介して、書き込み設定値72として設定される。
【0040】
書き込み設定値選択手段76は、設定値記憶領域74に記憶された複数の書き込み設定値の中から、光ディスクWにデータを書き込む際の書き込み設定値を選択する。書き込み設定値選択手段76は、ホストコンピュータHから記憶設定値読み出しコマンドを受けると、設定値記憶領域74に記憶されている各書き込み設定値の内容を、読み出して、コマンド解析実行手段60および通信手段50を介してホストコンピュータHに送信する。
また、書き込み設定値選択手段76は、ホストコンピュータHから書き込み設定値選択コマンドを受けると、その書き込み設定値選択コマンドで指定された書き込み設定値を、書き込み設定手段70を介して、光ディスクWにデータを書き込む際の書き込み設定値72として設定させる。
【0041】
書き込み手段66は、図示しないサーボドライバおよびレーザードライバを介して、光ディスクW上の、書き込みコマンドにより指定されたアドレスに、書き込みコマンドにより指定されたデータを書き込む。書き込み手段66は、書き込み時には、記憶手段に記憶された書き込み設定値72を参照して、書き込み設定値72に基づいた設定でデータの書き込みを行う。
【0042】
記録品位情報送信手段68は、図示しないサーボドライバおよびレーザードライバを介して、光ディスクW上の、記録品位測定コマンドにより指定されたアドレスから、書き込まれているデータを読み出して、そのデータのジッタ値(記録品位情報)を測定し、その結果の情報を、コマンド解析実行手段60および通信手段50を介してホストコンピュータHに送信する。
【0043】
次に、ホストコンピュータHのマクロ解析実行機能22により解析および実行されるマクロプログラム30の内容について説明する。
図2は、マクロプログラム30の内容を示すフローチャートである。マクロプログラム30は、識別情報読み出しコマンドが記述され、光ディスクWに予め記録されたディスク識別情報を読み出すルーチンS1と、書き込み設定値読み出しコマンドが記述され、光ディスクWに予め記録された書き込み設定値(例えばDVD+RのADIPに記録されたストラテジ情報)を読み出すルーチンS2と、記録品位テスト条件設定機能を実現するルーチンS3と、記録品位テスト機能および設定値算出機能を実現するルーチンS4と、設定値記憶機能23を介して設定値記憶領域36に、および/または、好適設定値記憶コマンドによって光ディスク装置Dの設定値記憶領域74に、ルーチンS4で求められた好適な書き込み設定値を、ルーチンS1で読み出されたディスク識別情報毎に記憶させるルーチンS5とを含む。
【0044】
マクロプログラム30のルーチンS1には、識別情報読み出しコマンドと、識別情報読み出しコマンドに応じて光ディスク装置Dから送信されてきたディスク識別情報をホストコンピュータHの記憶手段に記憶させる命令が記述されている。さらに、読み出したディスク識別情報を、ログファイル作成機能26によってログファイルに記述させる命令が記述されている。
光ディスクWに予め記録されたディスク識別情報の例としては、CD−RのPCAに予め記録された、光ディスクのメーカー名、使用されている色素の種類および書き込み可能な倍速度等が挙げられる。
【0045】
ルーチンS2の内容を示すフローチャートを図3に示す。このフローチャートは、DVD+RのADIPからストラテジ情報を読み出す場合のものである。
ルーチンS2は、書き込み設定値読み出しコマンドが記述されたルーチンS11と、ルーチンS11の書き込み設定値読み出しコマンドに対する光ディスク装置Dからの応答メッセージとしてのADIP情報メッセージを待つステップS12と、ADIP情報メッセージに含まれるストラテジ情報を読み出すステップS13と、読み出したストラテジ情報の第1〜7パラメータをホストコンピュータHの記憶手段上のストラテジ変数領域34に格納するステップS14とを含む。
【0046】
ルーチンS3(図示せず)は、ルーチンS4で行われる記録品位テスト機能において、それぞれに書き込み設定値を変えて複数のデータを書き込む際の、複数のデータの書き込み条件をユーザーに設定させる記録品位テスト条件設定機能を実現するものである。ルーチンS3では、書き込み設定値の一種としてのレーザーパワー設定値を、データ毎に変えて複数のデータを書き込む際の、書き込むデータ数Naと、各データ間のレーザーパワー設定値の差Saとを、ユーザーに入力させる。また、ルーチンS3では、書き込み設定値の一種としてのストラテジの第1〜7の各パラメータを、データ毎に変えて複数のデータを書き込む際の、書き込むデータ数Nbと、各データ間のパラメータの値の差Sbとを、ユーザーに入力させる。なお、Na,Sa,Nb,Sbの各データの入力は、表示手段4に所定のダイアログ等を表示させて、入力手段2からユーザーにそれぞれの値を入力させるように構成するとよい。
【0047】
記録品位テスト機能および設定値算出機能を実現するルーチンS4の内容を示すフローチャートを、図4に示す。
ルーチンS4は、ストラテジ変数領域34に保存された第1〜7のパラメータで定められるストラテジで、レーザーパワー設定値をそれぞれ、ルーチンS3でユーザーに設定された所定値Saずつ異ならせて、Na個のデータを書き込み、そのNa個のデータのジッタ値を測定して最適なレーザーパワー設定値を求めるルーチンS21と、ルーチンS21で求めたレーザーパワー設定値で、ストラテジ第Xパラメータ(Xは1〜7で、それぞれS22〜S28に対応)をそれぞれ所定値Sbずつ異ならせてNb個のデータを書き込み、そのNb個のデータのジッタ値を測定して最適な第Xパラメータを求めて、その第Xパラメータをストラテジ変数領域34に保存するルーチンS22〜S28(なお、図4においては、最適な第3〜第6パラメータを求めるルーチンS24〜27を省略している)と、ルーチンS21と同様の処理を再度行うルーチンS29とを含む。
【0048】
最適なレーザーパワー設定値を求めるルーチンS21,S29の内容を示すフローチャートを、図5に示す。
ルーチンS21,S29は、ストラテジ変数領域34に保存された第1〜7パラメータを読み出して、書き込み設定コマンドをもって、光ディスク装置Dにその第1〜7パラメータを書き込み設定値として設定させるステップS31と、書き込み設定コマンドをもって、光ディスク装置Dに、レーザーパワー設定値を[パワー変数領域32の値−((Na−1)/2)×Sa]に設定させるステップS32と、設定した値を、ログファイル作成機能26によってログファイルに記述させるステップS33と、書き込みコマンドをもって、光ディスク装置Dに、光ディスクのユーザーデータエリアの所定アドレスに所定のデータを書き込ませるステップS34と、書き込み設定コマンドをもって、光ディスク装置Dに、レーザーパワー設定値をSaだけ増加させて設定させるステップS35と、記録品位測定コマンドをもって、光ディスク装置Dに、前記書き込まれたデータのジッタ値を測定させてホストコンピュータに送信させるステップS36と、受信したジッタ値(記録品位情報)を、ログファイル作成機能26によってログファイルに記述させるステップS37と、書き込んだデータの中で最適なジッタ値が測定されたデータを書き込んだ際のレーザーパワー設定値を、ホストコンピュータの記憶手段上のパワー変数領域32に保存するステップS38とを含む。
ステップS33〜S35は、レーザーパワー設定値を、ユーザーに設定された所定値Saずつ異ならせて、ユーザーに設定された回数(Na回)だけ行われる。
なお、ルーチンS21が実行される時点においては、パワー変数領域32には、標準的なレーザーパワー設定値(デフォルト値)が設定されているものとする。
【0049】
ルーチンS21,S29で書き込まれる複数(Na個)の各データのレーザーパワー設定値とジッタ値との関係を示すグラフを図7に示す。図7においては、Naとして5、すなわち5つのデータを書き込んで記録品位テストを行うことが指定された場合を示している。1回目に書き込まれるデータのレーザーパワー設定値は、前述の通り、[パワー変数領域32の値−((Na−1)/2)×Sa]で求められる値となっている。2回目以降、レーザーパワー設定値はSaずつ増加されて設定されるため、複数のデータの書き込み設定値は、パワー変数領域32の値を中心として上下にSaずつの差をもって均等に設定される。
図7の例においては、4回目に書き込まれたデータのジッタ値が最小(最適)となっていることから、ステップS38においては、4回目の書き込みの際のレーザーパワー設定値(=パワー変数領域32の値+Sa)が、パワー変数領域32に保存(上書き)される。
【0050】
最適なストラテジ第1パラメータを求めるルーチンS22(図4参照)の内容を示すフローチャートを、図6に示す。
ルーチンS22は、パワー変数領域32に保存されたレーザーパワー設定値を読み出して、書き込み設定コマンドをもって、光ディスク装置Dにそのレーザーパワー設定値を書き込み設定値として設定させるステップS41と、ストラテジ変数領域34に保存された第1〜7パラメータを読み出して、書き込み設定コマンドをもって、光ディスク装置Dにその第1〜7パラメータを書き込み設定値として設定させるステップS42と、書き込み設定コマンドをもって、光ディスク装置Dに、ストラテジ第1パラメータの値を[ストラテジ変数領域の第1パラメータ値−((Nb−1)/2)×Sb]に設定させるステップS43と、設定した値を、ログファイル作成機能26によってログファイルに記述させるステップS44と、書き込みコマンドをもって、光ディスク装置Dに、光ディスクのユーザーデータエリアの所定アドレスに所定のデータを書き込ませるステップS45と、書き込み設定コマンドをもって、光ディスク装置Dに、ストラテジ第1パラメータの値をSbだけ増加させて設定させるステップS46と、記録品位測定コマンドをもって、光ディスク装置Dに、前記書き込まれたデータのジッタ値を測定させてホストコンピュータに送信させるステップS47と、受信したジッタ値(記録品位情報)を、ログファイル作成機能26によってログファイルに記述させるステップS48と、書き込んだデータの中で最適なジッタ値が測定されたデータを書き込んだ際のストラテジ第1パラメータの値を、ホストコンピュータの記憶手段上のストラテジ変数領域34に保存するステップS49とを含む。
ステップS44〜S46は、ストラテジ第1パラメータの値を、ユーザーに設定された所定値Sbずつ異ならせて、ユーザーに設定された回数(Nb回)だけ行われる。
なお、ルーチンS22が実行される時点においては、ストラテジ変数領域34に記憶されている第1〜7パラメータの値は、ルーチンS2で光ディスクWから読み出された、光ディスクWに予め記録された書き込み設定値となっている。
【0051】
1回目のステップS45において書き込まれるデータのストラテジ第1パラメータの値は、前述の通り、[ストラテジ変数領域34の第1パラメータの値−((Nb−1)/2)×Sb]で求められる値となっている。2回目以降、レーザーパワー設定値はSbずつ増加されて設定されるため、複数のデータの書き込み設定値は、ストラテジ変数領域34の第1パラメータの値の値を中心として上下にSbずつの差をもって均等に設定される。
測定したジッタ値から、書き込まれたデータのジッタ値が最小(最適)となっているデータを書き込んだ際の第1パラメータの値が、ストラテジ変数領域34の第1パラメータの保存領域に保存(上書き)される。
【0052】
なお、各最適なストラテジ第2〜7パラメータを求めるルーチンS23〜28の処理内容は、ルーチンS23〜28の処理の内容は、ルーチンS22と同様であり、ルーチンS22のストラテジ第1パラメータを、それぞれストラテジ第2〜7パラメータに読み替えたものとなる。
【0053】
なお、ルーチンS4で用いられるNa,Sa,Nb,Sbの各値は、ルーチンS3でユーザーが入力した値を、マクロプログラム30を実行する際にマクロプログラム30に引数として渡すことにより実現される。
【0054】
マクロプログラム30をマクロ解析実行機能22により実行することで、記録品位テスト条件設定機能、記録品位テスト機能および設定値算出機能が実現され、求められた好適な書き込み設定値(好適書き込み設定値)が、パワー変数領域32およびストラテジ変数領域34に保存される(ルーチンS4)。
また、ログファイルに、光ディスクのディスク識別情報(ルーチンS1)と、各データ書き込み設定値(ステップS33,S43)およびジッタ値(ステップS37,S47)とが記録される。
【0055】
図2のルーチンS5には、上記ルーチンS4で求められた好適書き込み設定値を、設定値記憶機能23を介して、ハードディスク12の設定値記憶領域36および/または光ディスク装置Dの設定値記憶領域74に記憶する処理が記述されている。好適書き込み設定値を、設定値記憶領域36に保存するか、コマンドI/F機能24を介して設定値記憶領域74に保存するか、または両者に保存するかは、ユーザーにより選択可能に設けられる。
【0056】
設定値記憶領域36および設定値記憶領域74に記憶される書き込み設定値のデータの構造の概念図を、図8に示す。
各好適書き込み設定値のデータは、対応する光ディスクの、ルーチンS1で読み出されたディスク識別情報としてのメーカー名、色素の種類および書き込み倍速と、フォーマット種別(CD−RW、DVD+R等の種別)と、各好適書き込み設定値毎に付けられたデータ名およびコメントと、記録品位テストが実施された日付とに関連付けられて記憶される。データ名およびコメントは、好適な書き込み設定値の保存時にユーザーに入力させるよう構成すると良い。
【0057】
光ディスク装置Dの設定値記憶領域74に書き込み設定値を記憶する際、光ディスク装置Dで用いられるディスク識別情報は、ホストコンピュータHから、好適設定値記憶コマンドのパラメータとして送信するよう構成してもよいし、光ディスク装置Dの識別情報読み出し手段62によって読み出すよう構成してもよい。
【0058】
本実施の形態のマクロプログラム30で実現される記録品位テスト機能および設定値算出機能では、図4に示すように、まず、光ディスクWに予め記録されたストラテジ情報(ストラテジ第1〜7パラメータ)を使用し、レーザーパワーを異ならせて複数(Na個)のデータを書き込み、各データのジッタ値を測定して、最適なレーザーパワー設定値を求める(ルーチンS21)。続いて、ルーチンS21で求めたレーザーパワー設定値を用い、各ストラテジのパラメータを変更して記録品位テストを行い、最適な各ストラテジパラメータを求める(ルーチンS22〜S28)。ここで、ルーチンS22〜S28を二回繰り返す。これにより、一回目には、各パラメータの近似的な最適値を求めることになり、二回目には、各パラメータが近似的な最適値になった(即ち各パラメータの組み合わせがほぼ最適な)状態で、さらに各パラメータの微調整を行うため、より高精度にストラテジの各パラメータを求めることができる。その後、ストラテジの各パラメータが最適な値となった状態で、再度最適なレーザーパワー設定値を求める(ルーチン29)ことで、高精度に最適(好適)なレーザーパワー設定値を求めることができる。
なお、もちろん、記録品位テスト機能および設定値算出機能を実現するアルゴリズムは、本実施の形態に限定されるものではない。
【0059】
次に、マクロ受信/復号機能18(図1参照)について説明する。
マクロ受信/復号機能18は、ネットワークNおよび第二通信手段8を介して他の機器から暗号化されたマクロプログラムを受信して復号し、復号したマクロプログラム30をハードディスク12に保存する機能である。なお、ハードディスク12には、複数のマクロプログラム30,30・・を保存可能に設けられ、マクロ解析実行機能22は、実行するマクロプログラム30を、複数のマクロプログラム30,30・・の中からユーザーに選択させることができるように構成されている。
マクロ受信/復号機能18により、本願請求の範囲のマクロ受信機能およびマクロ復号機能が実現される。
マクロ受信/復号機能18により、例えば光ディスク装置Dのメーカーがマクロプログラムをユーザーに配信する場合等に、マクロプログラムに記載された書き込み設定値を求めるアルゴリズムを、第三者に参照されることがないように暗号化することができ、メーカーの、書き込み設定値を求める方法のノウハウが第三者に漏洩するのを防ぐことができる。
【0060】
次に、書き込み設定機能25(図1参照)について説明する。
書き込み設定機能25は、光ディスク装置D内の光ディスクWから読み出した前記ディスク識別情報に対応する、設定値記憶領域36および/または設定値記憶領域74に記憶された前記好適書き込み設定値の中から、光ディスクWにデータを書き込む際の書き込み設定値をユーザーに選択させて光ディスク装置Dに設定させる機能である。
【0061】
図9に、光ディスクWにデータを書き込む際の書き込み設定値をユーザーに選択させる際に、書き込み設定機能25がホストコンピュータHの表示手段4に表示させる選択画面(ダイアログ)80を示す。
選択画面80の上側のボックス82には、光ディスク装置Dの設定値記憶領域74に保存されている書き込み設定値の一覧が読み出されて表示される。光ディスク装置Dの設定値記憶領域74に保存されている書き込み設定値は、前記記憶設定値読み出しコマンドによって、ホストコンピュータHに読み出される。下側のボックス84には、ハードディスク12の設定値記憶領域36に保存されている書き込み設定値の一覧が読み出されて表示される。
【0062】
また、ボックス82,84には、書き込み設定値毎に、それらの保存時にユーザーによって入力されたコメント94も表示される。
好適書き込み設定値のデータの保存時にはコメントを付加して記憶し(前述)、選択時にコメントを表示するよう設けることで、ユーザーが各好適書き込み設定値の内容を判別しやすくすることができる。
【0063】
この選択画面80において、設定値記憶領域74に保存されている書き込み設定値の中から、光ディスクWにデータを書き込む際の書き込み設定値を選択するには、ボックス82に表示された書き込み設定値の中からラジオボタン86,86・・で所望の書き込み設定値を選択して、「ドライブへの設定」ボタン88を押下する。すると、書き込み設定機能25は、コマンドI/F機能24を介して書き込み設定値選択コマンドを光ディスク装置Dに送信することで、設定値記憶領域74内の前記所望の書き込み設定値を、光ディスクWにデータを書き込む際の書き込み設定値72として設定させる。
【0064】
また、選択画面80において、ボックス84内に表示された、ハードディスク12の設定値記憶領域36に保存された書き込み設定値を、光ディスクWにデータを書き込む際の書き込み設定値として設定したい場合には、ボックス84内に表示された書き込み設定値の中から所望の書き込み設定値をクリックして選択し、「設定リストへコピー」ボタン90を押下する。すると、書き込み設定機能25は、設定値記憶領域36から選択された書き込み設定値を読み出して、好適設定値記憶コマンドを光ディスク装置Dに送信して、その書き込み設定値を設定値記憶領域36に記憶させる。そして、選択された書き込み設定値は、設定値記憶領域36内の書き込み設定値となるため、ボックス82内に表示される。その後、ユーザーが、ボックス82内に新たに表示された書き込み設定値を選択して、「ドライブへ設定」ボタン88を押下すれば、その書き込み設定値を、光ディスクWにデータを書き込む際の書き込み設定値72として設定することができる。
なお、ハードディスク12の設定値記憶領域36の書き込み設定値を、光ディスク装置Dの設定値記憶領域74に保存せずに、直接書き込み設定値72として設定可能に構成してもよい。
【0065】
また、光ディスク装置Dの設定値記憶領域74に記憶された書き込み設定値を、ホストコンピュータHの設定値記憶領域36に保存することもできる。この操作は、ラジオボタン86,86・・で設定値記憶領域74の書き込み設定値を選択し、「ファイルへコピー」ボタン92を押下することで行うことができる。
この操作が行われると、書き込み設定機能25は、記憶設定値読み出しコマンドによって光ディスク装置Dの設定値記憶領域内の選択された書き込み設定値を読み出し、その書き込み設定値を、設定値記憶機能23を介して設定値記憶領域36に保存する。
【0066】
次に、設定値送受信機能29(図1参照)について説明する。
設定値送受信機能29は、設定値記憶領域36に記憶された書き込み設定値を、ネットワークNを介して他のコンピュータ等の機器に送信し、また、他のコンピュータ等の機器から受信した書き込み設定値を、設定値記憶機能23を介して設定値記憶領域36に記憶させることができる。なお、送受した書き込み設定値を、コマンドI/F機能24を介して、設定値記憶領域74に対して読み書き可能に設けてもよい。
【0067】
次に書き込み機能21について説明する。
書き込み機能21は、書き込みコマンドを光ディスク装置Dに送信することで、ユーザーにより選択された、ホストコンピュータHのハードディスク12上のデータ38等を、光ディスクWに書き込ませる機能である。
書き込みコマンドを受けた光ディスク装置Dは、書き込み手段66を起動し、指定されたデータ38を光ディスクWに書き込む。この書き込みの際の書き込み設定値は、書き込み設定手段70により設定された書き込み設定値72が用いられる。
【0068】
本実施の形態に係るホストコンピュータH、光ディスク装置制御プログラムCおよび光ディスク装置Dによれば、好適な書き込み設定値を求めるためのテスト書き込みのアルゴリズムや、好適な書き込み設定値を求めるアルゴリズム(即ち記録品位テスト機能および設定値算出機能のアルゴリズム)を、光ディスク装置Dのファームウェアではなく、ホストコンピュータHで実現するため、より複雑なアルゴリズムによって、より高精度に好適な書き込み設定値を求めることが可能となる。また、記録品位テストの結果を表す情報をホストコンピュータHが把握できるため、一般ユーザーの書き込み失敗時に、ログファイルを光ディスク装置メーカーにすぐに送信できることで、光ディスク装置メーカーは、書き込み失敗の原因を解析するなどして迅速に対策を講じることができるなど、ログファイルの情報を用いて種々のサポートやサービス等の利用をすることができる。
【0069】
また、ログファイルは、他のコンピュータに送信される際に、ログファイル暗号化機能27によって暗号化されてから送信されるため、ログファイルがネットワークN上で傍受された場合でも、ログファイルの内容を第三者に把握されるのを防ぐことができ、ユーザーのプライバシーや光ディスク装置Dの技術の漏洩を防ぐことができる。
【0070】
また、前記各アルゴリズムは、マクロプログラム30に記述されているため、実行するマクロプログラムを選択することで、様々なアルゴリズムを、従来の様にファームウェア書き換え等の煩わしさがなく、簡単に行うことができる。
また、記録品位テスト条件設定機能を実現するルーチンS3は、マクロプログラム30を実行する前に、マクロプログラム30に渡すべき所定の引数を、ユーザーに入力させるよう構成すればよく、簡単な構成で実現できる。なお、もちろん、記録品位テスト条件設定機能のルーチンを、マクロプログラム30の冒頭に組み込んで、マクロプログラム30を実行することで、記録品位テスト条件設定機能を実現するよう構成しても良い。
【0071】
さらに、ユーザーデータエリアに書き込みを行って記録品位テストを行うため、OPCによってテストの書き込みを行う場合に比較して、ユーザーデータエリアの書き込み特性を正確に把握でき、また、大容量のユーザーデータエリアを使用するため、より多くのテスト書き込みを行うことができる。
なお、この際、ユーザーデータエリアにデータを書き込むことで、光ディスクWを無駄にしてしまうこととなるが、ステップS38,S48で、その光ディスクWのディスク識別情報毎に、各書き込み設定値を、前記ストラテジ変数領域およびパワー変数領域に記憶するよう構成しておけば、以後、同種の(同じディスク識別情報の、あるいは同じパッケージで売られていた)光ディスクWに書き込みを行う場合には、記録品位測定を行わずに、そのディスク識別情報に対応する書き込み設定値でデータの書き込みを行うことができる(なお、ディスク識別情報を含む前記ログファイルを参照するよう構成してもよい)。こうすれば、1枚の光ディスクを無駄にするものの、それによりその種類の光ディスクに高精度に好適な書き込み設定値が求められるため、以後、同種の光ディスクに対する書き込み失敗率を大幅に下げることができる。従って、従来の様に、例えば低品質な光ディスクの10枚組のパッケージ中8枚で失敗をしていたことに比較すれば、1枚の光ディスクを犠牲にするだけで、以後は高精度に好適な書き込みを行うことができ、以後の書き込み失敗率を大幅に下げることができる。
【0072】
また、マクロプログラム30のルーチンS3で実現される記録品位テスト条件設定機能により、ユーザーの手によって、記録品位テストの条件を設定できる。これにより、求められる書き込み設定値にユーザーのアレンジを加えることができ、ユーザーが、より高品位な記録状態を実現する書き込み設定値や、好みの再生音質となる書き込み設定値を探求したりすることが可能となる。また、前記複数のデータの数を増やせば、より高精度な記録品位テストを行うことができ、数を減らせば、記録品位テストに掛かる時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態においては、記録品位テストで書き込まれる複数のデータの数Na(Nb)と、各データ間の設定値の差Sa(Sb)とをユーザーに設定可能にさせたが、本発明において、「複数のデータの数および各データ間の設定値の差(所定値)を入力させる」ことは、必ずしもNa(Nb)またはSa(Sb)を直接的に入力させることに限定されない。例えば、Na(Nb)またはSa(Sb)に替えて、書き込むデータの最高値Xa(Xb)および最低値Ma(Mb)(設定値の範囲)をユーザーに入力させるよう設けることも含む。複数のデータの数Naに替えて、書き込むデータの最高値Xaと最低値Maとを入力させた場合には、Naは、[Na=(Xa−Ma)/Sa]で求めることができる。同様に、各データ間の差Saに替えて書き込むデータの最高値Xaと最低値Maとを入力させた場合には、Saは、[Sa=(Xa−Ma)/Na]で求めることができる。すなわち、本発明の「複数のデータの数および各データ間の設定値の差(所定値)を入力させる」という概念は、複数のデータの数または各データ間の設定値の差(所定値)に替えて、データの最高値Xa(Xb)および最低値Ma(Mb)や設定値の範囲をユーザーに入力させることと実質的に同一であり、本発明はそれも含む。
【0073】
なお、記録品位テスト条件設定機能は、複数のデータの書き込み数や、各データ間の設定値の間隔をユーザーが設定可能なものに限定されず、例えば、書き込み記録品位テスト機能で書き込まれる前記複数のデータの書き込み設定値の中心値をユーザーに設定させたり、複数のデータの光ディスク上の書き込み位置を、ユーザーに設定させたりできるよう構成すれば、さらにユーザーの選択自由度を拡大させることができ好適である。
また、光ディスク上の特定の書き込み位置(内周寄りまたは外周寄り等)で書き込みテストを行って、例えば外周側の書き込みに適した書き込み設定値を求めることもできる。これは、特に、従来のOPC時に書き込み設定値を求める方法では得られなかった効果である。より好適には、内周寄りで好適な書き込み設定値と、外周寄りで好適な書き込み設定値をそれぞれ求めて、光ディスクWへのデータの書き込み時に、内周側と外周側とで書き込み設定値を切り替えられるよう設ければ、光ディスクWの全面にわたって好適な書き込み設定値で書き込みを行うことができる。
【0074】
さらに、記録品位テスト条件設定機能だけでなく、前記設定値算出機能が好適書き込み設定値を求めるためのアルゴリズムまたは条件(図5,図6のルーチンS21〜S29のアルゴリズムや条件)を、ユーザーに設定させる設定値算出条件設定機能や、複数回行う前記記録品位テスト機能および前記設定値算出機能の順序(図4におけるS21〜S29の順序)を、ユーザーに設定させる設定値算出順序設定機能を設ければ、さらにユーザーの選択自由度を拡大させることができ好適である。
【0075】
設定値算出条件設定機能は、例えば、記録品位テスト条件設定機能を実現する前記ルーチンS3において、所定のダイアログ等を表示させて、前記設定値算出機能が好適書き込み設定値を求めるためのアルゴリズムまたは条件を、入力手段2からユーザーに入力させるように構成するとよい。
【0076】
設定値算出条件設定機能の例をいくつか挙げる。
第1の例としては、記録品位テスト機能を、前記複数のデータのそれぞれにつき、複数種類の記録品位情報(例えば、データのジッタ値、エラーレートおよびベータ値)を測定可能に設け、設定値算出条件設定機能は、設定値算出機能が好適書き込み設定値を求める際に用いる記録品位情報の種類を、ユーザーに選択可能に構成する。前出の実施の形態においては、設定値算出機能は、データのジッタ値のみに基づいてデータの記録品位を判断していたが、この第1の例においては、ユーザーが選択した種類の記録品位情報に基づいて記録品位を判断する。
なお、ユーザーが選択できる記録品位情報の種類の数は、一つに限らず、複数を選択可能に設け、複数選択された場合には、設定値算出機能は、それぞれの記録品位情報を組み合わせて、好適な書き込み設定値を判断するよう設けると良い。
【0077】
第2の例としては、設定値算出機能が、前記複数のデータの記録品位情報が所定の値に最も近くなっているデータを書き込んだ際の書き込み設定値を、好適書き込み設定値とし、設定値算出条件設定機能は、その所定の値を、ユーザーに設定可能に設ける。例えば、記録品位情報として、通常−15%〜+10%が適正値とされているベータ値を採用し、ベータ値が何%(所定の値)に最も近いデータを書き込んだときの書き込み設定値を好適書き込み設定値とするかを、ユーザーに設定させるように設ける。ユーザーが例えば−5%を選択した場合には、ベータ値が−5%に最も近いデータを書き込んだときの書き込み設定値を好適書き込み設定値とする。
【0078】
第3の例としては、設定値算出機能は、前記複数のデータの各書き込み設定値のうち、記録品位情報の値が所定の範囲内となっているデータを書き込んだ際の書き込み設定値を、好適書き込み設定値とし、設定値算出条件設定機能は、その所定の範囲を、ユーザーに設定可能に設ける。例えば、記録品位情報としてジッタ値を採用し、ジッタ値が何%以下(所定の範囲内)のデータを書き込んだときの書き込み設定値を好適書き込み設定値とするかを、ユーザーに設定させるように設ける。ジッタ値がユーザーが設定した値(%)以下となるようなデータが存在しない場合には、好適な書き込み設定値を求めることができないエラーとして、設定値算出機能を中止するように設ける。
ジッタ値は、例えばDVD+Rにおいては通常9%以下が適正とされているが、ユーザーが例えば7%以下と設定すれば、通常より高品位な書き込み設定値を求めることができる。また、粗悪な光ディスクに対して、ジッタ値が9%以下となる書き込み設定値が存在せず好適書き込み設定値を求められなくなるといった不都合は、例えば所定の範囲を11%以下と設定して、悪いなりに好適な書き込み設定値を求めることにより回避することができるようになる。
【0079】
設定値算出条件設定機能を設けることにより、求められる書き込み設定値にユーザーのアレンジを加えることができ、ユーザーが、より高品位な記録状態を実現する書き込み設定値や、好みの再生音質となる書き込み設定値を探求したりすることが可能となる。
【0080】
また、本実施の形態に係る光ディスク装置制御プログラムCおよび光ディスク装置Dにおいては、設定値記憶領域36および設定値記憶領域74には、図8に示すように、同一のディスク識別情報に対して複数の好適書き込み設定値を記憶させることができる。
このように、一つのディスク識別情報(ディスクの種類)に対して複数の書き込み設定値を保存できるようにしているのは、同一種類(ディスク識別情報)の光ディスクWに対して、異なる条件やアルゴリズム等で記録品位テスト機能または設定値算出機能を行って求めた複数の書き込み設定値を、それぞれ保存しておくことができるようにするためである。ユーザーは、書き込み設定機能25および書き込み設定値選択手段76によって、設定値記憶領域36および設定値記憶領域74に保存された複数の書き込み設定値を、選択的に用いることができる。
【0081】
さらに、書き込み設定機能25および書き込み設定値選択手段76を、光ディスクWへのデータの書き込み時に、設定値記憶領域36,74に記憶された好適書き込み設定値に基づいて書き込みを行うか、光ディスクWに予め記録された書き込み設定値に基づいて書き込みを行うかを、ユーザーが選択できるように構成すると、ユーザーの書き込み設定値の選択の幅が広がり、なお好適である。
さらに、従来の様に光ディスク装置Dの工場出荷時にフラッシュROM等に予め既存の光ディスクの最適な書き込み設定値を保存しておいて、光ディスクWへのデータの書き込み時には、この工場出荷時に予め記憶された書き込み設定値に基づいて書き込むか、設定値記憶領域36,74に記憶されている書き込み設定値に基づいて書き込むか、光ディスクWに予め記録された書き込み設定値に基づいて書き込むか、等、各種の書き込み設定値を選択可能なように設ければ、なお好適である。
【0082】
この書き込み設定値選択手段76の選択方法は、ホストコンピュータHの書き込み設定機能25を介してユーザーが選択できるよう構成する他にも、光ディスク装置Dに切り替えスイッチ等のユーザーが操作可能な入力手段を設けるなどの手法によっても実現することができる。こうすると、ホストコンピュータHなしで、光ディスク装置D単体でも書き込み設定値を切り替えることができる。また、本発明を、ホストコンピュータHなしで単体で動作するCDレコーダやDVDレコーダ等の光ディスク装置に適用することもできる。
【0083】
また、記録品位テスト機能で求められ、設定値記憶領域36(74)に記憶された好適書き込み設定値を、設定値送受信機能29で他の機器と共有することができるため、他の機器(例えば他のコンピュータや光ディスク装置)で使用されたり、他の機器によって算出された好適な書き込み設定値を用いて光ディスクへの書き込みを行ったり、算出された好適書き込み設定値を、他の機器に送信したりできる。これにより、例えば、複数の機器において同様な記録品位テストを行う手間を省いたり、複数の光ディスク装置間で同一条件で書き込みを行って、求められた好適書き込み設定値を比較することで、各光ディスク装置間の記録品位のバラツキを把握したりすることができる。
【0084】
また、本実施の形態においては、書き込み設定値としては、レーザーパワー設定値とストラテジのみについて記述したが、本発明の書き込み設定値には、APCの設定値や、S/Hの設定値や、サーボの設定値等、光ディスクにデータを書き込む際にパラメータとなりうる全てのものを含む。また、記録品位情報としてはジッタ値のみについて記述したが、ジッタ値以外にも、エラーレートを測定するなど、本発明の記録品位情報としては、光ディスクに書き込まれたデータの記録品位を表すための全ての情報を含む。
【0085】
【発明の効果】
本発明に係る光ディスク装置制御プログラム、ホストコンピュータおよび光ディスク装置によれば、様々な条件で光ディスクに試し書きを行う記録品位テストを行うことで、光ディスク装置のメーカーのサポートを待つことなく新種の光ディスクに好適な書き込み設定値で書き込みが行えると共に、より最適な書き込み設定値を求めることができ、なおかつ、ユーザーの手によって、記録品位テストや書き込み設定値の算出の条件等を設定できることで、求められる書き込み設定値にユーザーのアレンジを加えることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る光ディスク装置制御プログラム、ホストコンピュータおよび光ディスク装置の内部構成を表すブロック図である。
【図2】マクロプログラムの内容を示すフローチャートである。
【図3】マクロプログラムの、光ディスクに記録された書き込み設定値を読み出すルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図4】マクロプログラムの、記録品位テスト機能、設定値算出機能および設定値記憶機能を実現させるルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図5】マクロプログラムの、最適なレーザーパワー設定値を求めるルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図6】マクロプログラムの、最適なストラテジ第1パラメータを求めるルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図7】光ディスクに書き込まれる複数の各データのレーザーパワー設定値とジッタ値との関係を示すグラフである。
【図8】設定値記憶領域に記憶される書き込み設定値のデータの構造の概念図である。
【図9】光ディスクにデータを書き込む際の書き込み設定値をユーザーに選択させる際に、ホストコンピュータの表示手段に表示される選択画面を示す図である。
【符号の説明】
H ホストコンピュータ
D 光ディスク装置
N ネットワーク
C 光ディスク装置制御プログラム
W 光ディスク
2 入力手段
4 表示手段
6 第一通信手段
8 第二通信手段
10 制御部
12 ハードディスク
18 マクロ受信/復号機能(マクロ受信機能およびマクロ復号機能)
20 ユーザーインタフェース機能
21 書き込み機能
22 マクロ解析実行機能
23 設定値記憶機能(記憶手段)
24 コマンドインタフェース機能(コマンド送信機能)
25 書き込み設定機能
26 ログファイル作成機能
27 ログファイル暗号化機能
28 ログファイル送信機能
29 設定値送受信機能
30 マクロプログラム
36 設定値記憶領域(記憶手段)
50 通信手段
52 制御部
60 コマンド解析実行手段
62 識別情報読み出し手段
64 書き込み設定値読み出し手段
66 書き込み手段
68 記録品位情報送信手段
70 書き込み設定手段
71 設定値記憶手段(記憶手段)
72 書き込み設定値
74 設定値記憶領域(記憶手段)
76 書き込み設定値選択手段
80 選択画面

Claims (16)

  1. 光ディスクにデータを書き込む光ディスク装置を接続可能なホストコンピュータに読み取られ、該光ディスク装置を制御する機能を該ホストコンピュータに実現させる光ディスク装置制御プログラムであって、
    前記光ディスク装置に、光ディスクに複数のデータを、それぞれのデータ毎にストラテジやレーザーパワー設定値等の書き込み設定値を異ならせて書き込ませ、該複数のデータのそれぞれの、ジッタ値やエラーレート等の記録品位情報を測定させ、該記録品位情報を前記ホストコンピュータに送信させる記録品位テスト機能と、
    該記録品位テスト機能によって前記ホストコンピュータが前記光ディスク装置から受信した前記記録品位情報に基づいて、前記光ディスクへの書き込みに適した好適書き込み設定値を求める設定値算出機能と、
    前記光ディスク装置に、前記光ディスクにデータを書き込む際の書き込み設定値として、前記設定値算出機能によって求められた前記好適書き込み設定値を設定させる書き込み設定機能と、
    前記記録品位テスト機能で書き込まれる前記複数のデータの書き込み条件を、ユーザーに設定させる記録品位テスト条件設定機能とを、前記ホストコンピュータに実現させることを特徴とする光ディスク装置制御プログラム。
  2. 前記記録品位テスト条件設定機能は、前記複数のデータの、数、各書き込み設定値、各書き込み設定値を決定するアルゴリズムもしくは条件、または前記光ディスク上の書き込み位置を、ユーザーに設定させることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置制御プログラム。
  3. 前記記録品位テスト機能は、前記光ディスク装置に、光ディスクに前記複数のデータを、それぞれ書き込み設定値を所定値ずつ変えて書き込ませ、
    前記記録品位テスト条件設定機能は、前記所定値および/または前記複数のデータの数を、ユーザーに設定させることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置制御プログラム。
  4. 光ディスクにデータを書き込む光ディスク装置を接続可能なホストコンピュータに読み取られ、該光ディスク装置を制御する機能を該ホストコンピュータに実現させる光ディスク装置制御プログラムであって、
    前記光ディスク装置に、光ディスクに複数のデータを、それぞれのデータ毎にストラテジやレーザーパワー設定値等の書き込み設定値を異ならせて書き込ませ、該複数のデータのそれぞれの、ジッタ値やエラーレート等の記録品位情報を測定させ、該記録品位情報を前記ホストコンピュータに送信させる記録品位テスト機能と、
    該記録品位テスト機能によって前記ホストコンピュータが前記光ディスク装置から受信した前記記録品位情報に基づいて、前記光ディスクへの書き込みに適した好適書き込み設定値を求める設定値算出機能と、
    前記光ディスク装置に、前記光ディスクにデータを書き込む際の書き込み設定値として、前記設定値算出機能によって求められた前記好適書き込み設定値を設定させる書き込み設定機能と、
    前記設定値算出機能が前記好適書き込み設定値を求めるためのアルゴリズムまたは条件を、ユーザーに設定させる設定値算出条件設定機能とを、前記ホストコンピュータに実現させることを特徴とする光ディスク装置制御プログラム。
  5. 前記記録品位テスト機能は、複数種類の記録品位情報を測定可能に設けられ、
    前記設定値算出条件設定機能は、前記設定値算出機能が前記好適書き込み設定値を求める際に用いる記録品位情報の種類を、ユーザーに選択させることを特徴とする請求項4記載の光ディスク装置制御プログラム。
  6. 前記設定値算出機能は、前記複数のデータの各書き込み設定値のうち、前記記録品位情報の値が所定の値に最も近くなっているデータを書き込んだ際の書き込み設定値を、前記好適書き込み設定値とし、
    前記設定値算出条件設定機能は、前記所定の値を、ユーザーに設定させることを特徴とする請求項4または5記載の光ディスク装置制御プログラム。
  7. 前記設定値算出機能は、前記複数のデータの各書き込み設定値のうち、前記記録品位情報の値が所定の範囲内となっているデータを書き込んだ際の書き込み設定値を、前記好適書き込み設定値とし、
    前記設定値算出条件設定機能は、前記所定の範囲を、ユーザーに設定させることを特徴とする請求項4〜6のうちのいずれか一項記載の光ディスク装置制御プログラム。
  8. 複数種類の書き込み設定値のそれぞれの前記好適書き込み設定値を求めるために、前記ホストコンピュータに、前記記録品位テスト機能および前記設定値算出機能を複数回繰り返して行わせ、
    前記記録品位テスト機能は、前記複数のデータを、各回毎に一種類の書き込み設定値のみをそれぞれのデータ毎に異ならせ、他の種類の書き込み設定値は、前の回までに求められた前記好適書き込み設定値を用いて、光ディスクに書き込ませ、
    複数回行う前記記録品位テスト機能および前記設定値算出機能の順序を、ユーザーに設定させる設定値算出順序設定機能を、前記ホストコンピュータに実現させることを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか一項記載の光ディスク装置制御プログラム。
  9. 前記設定値算出機能によって求められた前記好適書き込み設定値を、前記ホストコンピュータおよび/または前記光ディスク装置の記憶手段に、複数記憶させることが可能な設定値記憶機能を、前記ホストコンピュータに実現させ、
    前記書き込み設定機能は、前記光ディスクにデータを書き込む際の書き込み設定値を、前記記憶手段に記憶された前記好適書き込み設定値の中から選択して設定させることを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか一項記載の光ディスク装置制御プログラム。
  10. 前記書き込み設定機能は、前記光ディスクにデータを書き込む際の書き込み設定値を、前記記憶手段に記憶された前記好適書き込み設定値の中から、ユーザーに選択させることを特徴とする請求項9記載の光ディスク装置制御プログラム。
  11. 前記設定値記憶機能は、前記好適書き込み設定値を、光ディスクの種類を識別するために各光ディスクに予め記録されているディスク識別情報毎に複数、前記記憶手段に記憶させることが可能であることを特徴とする請求項9または10記載の光ディスク装置制御プログラム。
  12. 前記記録品位テスト機能は、前記複数のデータを、光ディスクのユーザーデータエリアに書き込ませることを特徴とする請求項1〜11のうちのいずれか一項記載の光ディスク装置制御プログラム。
  13. 前記光ディスク装置に、光ディスクにデータを書き込む際の前記書き込み設定値を、指定の値に設定させる書き込み設定コマンドと、
    前記光ディスク装置に、前記書き込み設定コマンドにより設定された書き込み設定値で、光ディスクにデータを書き込ませる書き込みコマンドと、
    前記光ディスク装置に、光ディスクに書き込まれたデータの前記記録品位情報を測定させ、該記録品位情報を前記ホストコンピュータに送信させる記録品位測定コマンドとを含む各種のコマンドを送信して、前記光ディスク装置を制御するコマンド送信機能を、前記ホストコンピュータに実現させ、
    前記記録品位テスト機能は、
    前記書き込み設定コマンドと前記書き込みコマンドとをもって、前記光ディスク装置に、光ディスクに複数のデータを、それぞれのデータ毎に前記書き込み設定値を異ならせて書き込ませ、
    前記記録品位測定コマンドをもって、前記光ディスク装置に、前記光ディスクに書き込まれた前記複数のデータのそれぞれの前記記録品位情報を測定させ、該記録品位情報を前記ホストコンピュータに送信させることを特徴とする請求項1〜12のうちのいずれか一項記載の光ディスク装置制御プログラム。
  14. 前記ホストコンピュータの記憶部に書き換え可能に記憶されたマクロプログラムを、解析および実行するマクロ解析実行機能を、前記ホストコンピュータに実現させ、
    前記記録品位テスト機能および/または前記設定値算出機能は、前記光ディスク装置に送信されるコマンド文を含むマクロプログラムが、前記マクロ解析実行機能によって解析および実行されることで、前記ホストコンピュータに実現されることを特徴とする請求項13記載の光ディスク装置制御プログラム。
  15. ネットワークを介して他の機器から暗号化された前記マクロプログラムを受信するマクロ受信機能と、
    該マクロ受信機能で受信した前記マクロプログラムを復号するマクロ復号機能とを、前記ホストコンピュータに実現させることを特徴とする請求項14記載の光ディスク装置制御プログラム。
  16. 請求項1〜15のうちのいずれか一項記載の光ディスク装置制御プログラムが、読み取り可能にインストールされていることを特徴とするホストコンピュータ。
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