JP2005004828A - 光ヘッド及びそれを用いた光記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで光学設計が容易な光ヘッド及びそれを用いた光記録再生装置を提供する。
【解決手段】DVD用偏光ホログラム素子12の格子面は、円形状の輪郭線l0内を4つの分割線l1〜l4で分割した6つの領域を有している。光路変更領域F1及び光路変更領域F2は、直線状分割線l2だけ離れて矢印T方向(トラック方向)に並んで設けられ、復路DVD用光の0次光の一部が入射する。光路変更領域F1を透過した0次光と光路変更領域F2を透過した0次光はそれぞれ別の光路に変更されて、DVD/CD用光検出器18内の異なる受光面に入射する。光路変更領域F1を透過した0次光と光路変更領域F2を透過した0次光はフォーカスエラー信号の生成に用いられる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録媒体に情報を記録し又は光記録媒体に記録された情報を再生する光ヘッド及びそれを用いた光記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光記録再生装置は、例えば円盤状の光記録媒体(光ディスク)の円周方向に沿って形成されたトラックの所定領域に情報を記録し、又は当該トラックの所定領域に記録された情報を再生する光ヘッドを備えている。光ヘッドには、光記録媒体に情報を記録するだけに用いる記録専用型と、情報を再生するだけに用いる再生専用型、及び記録再生の双方に使用可能な記録再生型とがある。従って、これらを搭載した装置はそれぞれ光記録装置、光再生装置、光記録再生装置となるが、本願では以下、それら全てを包含して光記録再生装置と総称する。
【0003】
従来の光記録再生装置は、例えばCD及びDVDの2種類の光記録媒体に対応させるため、各光記録媒体に対応して波長の異なる2種類の光源を備えると共に、各光記録媒体に対応して複数の光検出器を備えた光ヘッドを搭載している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、光記録再生装置はますます小型軽量化の要請が強くなってきており、光記録再生装置に搭載される光ヘッドの小型軽量化が切望されている。この要求に応えるため、光源と光検出器とを1パッケージ化したLD/PDユニットが用いられるようになってきている。LD/PDユニットを用いると光ヘッド内の光学素子群の部品点数を減少できるので光ヘッドを小型にすることが可能になる。しかしながら、LD/PDユニットは高価なため光ヘッド全体の部品コストが上昇してしまうという問題を有している。さらに、LD/PDユニットは光源と光検出器とが近接配置されているため光路設計上で種々の制約が生じる場合が多い。
【0005】
本発明の目的は、低コストで光学設計が容易な光ヘッド及びそれを用いた光記録再生装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、第1波長の光を射出する第1の光源と、前記第1波長と異なる第2波長の光を射出する第2の光源と、前記第2波長の光を回折させて複数の前記第2波長の光を射出する回折格子と、前記第1波長の光及び前記複数の第2波長の光の光路をほぼ一致させる共通光路用光学素子と、前記共通光路用光学素子の光射出側に配置され、光記録媒体の情報記録面に前記第1波長の光及び前記複数の第2波長の光を集光させる対物レンズと、前記共通光路用光学素子と前記対物レンズとの間の前記光路中に設けられ、前記情報記録面で反射回折した複数の前記第1波長の光の光路をそれぞれ変更する偏光ホログラム複合素子と、前記共通光路用光学素子と前記偏光ホログラム複合素子との間の前記光路中に設けられ、前記情報記録面で反射した前記複数の第1波長の光及び前記複数の第2波長の光を前記光路から分離する光分離素子と、前記光分離素子で前記光路から分離された前記複数の第1波長の光及び前記複数の第2波長の光をそれぞれ受光する複数の受光面が形成された光検出器と、前記光分離素子と前記光検出器との間の光路に設けられ、前記情報記録面で反射回折した複数の前記第2波長の光の光路をそれぞれ変更するホログラム素子とを有することを特徴とする光ヘッドによって達成される。
【0007】
上記本発明の光ヘッドにおいて、前記光分離素子と前記偏光ホログラム複合素子との間の前記光路に配置され、前記第1波長の光及び前記第2波長の光の光路を折り曲げる光路折り曲げ素子を有することを特徴とする。
【0008】
上記本発明の光ヘッドにおいて、前記光路中に光波面整形用のコリメートレンズが配置されていることを特徴とする。
【0009】
上記本発明の光ヘッドにおいて、前記偏光ホログラム複合素子は、前記情報記録面で反射回折した前記複数の第1波長の光の光路をそれぞれ変更する偏光ホログラム素子と、前記偏光ホログラム素子に重ね合わされて、前記第1波長の光の偏光方位を変換する1/4波長板とを有することを特徴とする。
【0010】
上記本発明の光ヘッドにおいて、前記偏光ホログラム素子は、前記複数の第1波長の光のうち、フォーカスエラー信号の生成に用いる光の光路を複数に分離する複数のフォーカスエラー信号生成用光路変更領域を有していることを特徴とする。
【0011】
上記本発明の光ヘッドにおいて、前記複数のフォーカスエラー信号生成用光路変更領域は、前記情報記録面のトラックの接線方向に離間して並んで設けられていることを特徴とする。
【0012】
上記本発明の光ヘッドにおいて、前記偏光ホログラム素子は、前記複数の第1波長の光のうち、トラッキングエラー信号の生成に用いる光の光路を複数に分離する複数のトラッキングエラー信号生成用光路変更領域を有していることを特徴とする。
【0013】
上記本発明の光ヘッドにおいて、前記ホログラム素子は、前記複数の第2波長の光のうち、フォーカスエラー信号の生成に用いる光の光路を複数に分離する複数のフォーカスエラー信号生成用光路変更領域を有していることを特徴とする。
【0014】
上記本発明の光ヘッドにおいて、前記ホログラム素子は、前記複数の第2波長の光のうち、トラッキングエラー信号の生成に用いる光の光路を複数に分離する複数のトラッキングエラー信号生成用光路変更領域を有していることを特徴とする。
【0015】
上記本発明の光ヘッドにおいて、前記受光面は、前記第1波長の光及び前記第2波長の光の双方の受光に共用されることを特徴とする。
【0016】
上記本発明の光ヘッドにおいて、前記受光面は、フォーカスエラー信号を生成するためのフォーカスエラー信号生成用受光面と、トラッキングエラー信号を生成するためのトラッキングエラー信号生成用受光面とが、同一基板上に近接して形成されていることを特徴とする。
【0017】
上記本発明の光ヘッドにおいて、前記フォーカスエラー信号生成用受光面は、2つ1組の受光面が隣接配置され、一の組の受光面には、フォーカスエラー信号生成用の一の光が入射し、他の組の受光面には、トラッキングエラー信号生成用の他の光が入射することを特徴とする。
【0018】
上記本発明の光ヘッドにおいて、前記トラッキングエラー信号生成用受光面は、4つの受光面が一列に配置されていることを特徴とする。
【0019】
また、上記目的は、上記本発明の光ヘッドを備えることを特徴とする光記録再生装置によって達成される。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態による光ヘッド及びそれを用いた光記録再生装置について図1乃至図5を用いて説明する。本実施の形態の光ヘッドは、複数ある光ディスク規格のうちDVD及びCDに対応するようになっている。DVD用光源(第1の光源)から射出される光の波長(第1波長)の代表値は650nmであり、CD用光源(第2の光源)から射出される光の波長(第2波長)の代表値は780nmである。また、DVD用光記録媒体の媒体光透過層(カバー層)の厚さは0.6mmであり、CD用光記録媒体のカバー層の厚さは1.2mmである。光記録媒体の記録密度はDVDの方がCDより高密度であり、光記録媒体に向けて射出される光に関する対物レンズの開口数(以下、NAという)はDVDの方がCDより高くなっており、具体的にはDVDがNA=0.60〜0.65でありCDがNA=0.45〜0.50である。
【0021】
本実施の形態の光ヘッドは、CD用光源及びDVD光源をハウジング内に内蔵しており、DVD及びCDの2種類の光記録媒体のそれぞれに対応して波長の異なる光を照射して情報の記録又は再生を行うことができるようになっている。
【0022】
図1は本実施の形態による光ヘッドの概略構造を示している。図1(a)は、光ヘッド1の光学系と光記録媒体Mの一部とを、光記録媒体Mの情報記録面にほぼ直交し、且つ情報記録面上のトラックの接線(タンジェンシャル)方向に平行な面で切断した断面を示している。図中の左右方向の矢印Tは光記録媒体Mのトラックの接線方向を示し、上下方向の矢印Gは光記録媒体Mの情報記録面の法線方向を示している。図1(b)は、光ヘッド1の光学系を光記録媒体Mの情報記録面の法線方向に見た状態を示しており、図中の左右方向の矢印Tは光記録媒体Mのトラックの接線方向を示し、上下方向の矢印Rは光記録媒体Mの半径(ラジアル)方向を示している。
【0023】
図1(a)及び図1(b)に示すように、第1の光源は、波長650nmの直線偏光の発散光線束を射出するDVD用レーザダイオード(以下、DVD用LDと略記する)2であり、第2の光源は波長780nmの直線偏光の発散光線束を射出するCD用レーザダイオード(以下、CD用LDと略記する)20である。
【0024】
まず、DVDの記録再生に用いる光学素子群の構成及び光学作用について説明する。DVD用LD2から射出された波長650nmのDVD用光(第1波長の光)はダイクロイックプリズム(共通光路用光学素子)4に入射し、ダイクロイックプリズム4を透過する。ダイクロイックプリズム4は波長650nmの光を透過させ、波長780nmの光を反射させて、ダイクロイックプリズム4を射出した両光の光路をほぼ一致させるように作用する。ダイクロイックプリズム4を透過したDVD用光は偏光ビームスプリッタ(光分離素子;以下、PBSと略記する)6にP偏光として入射し、PBS6をそのまま透過する。PBS6はP偏光の光を透過しS偏光の光を反射するビームスプリッタである。PBS6を透過した光ビームは、立上げミラー(光路折り曲げ素子)8で反射して光路を折り曲げられ、光記録媒体M方向に立上げられてDVD用コリメートレンズ10に入射する。DVD用コリメートレンズ10は、DVD用光に対しては発散光を平行光に変換するように作用し、CD用光に対しては発散光を略平行光に変換するように作用する。
【0025】
DVD用コリメートレンズ10で平行光にされたDVD用光は、対物レンズ16と共にアクチュエータCに搭載されたDVD用偏光ホログラム複合素子HOE1に入射する。DVD用偏光ホログラム複合素子HOE1は、DVD用偏光ホログラム素子12とDVD用1/4波長板14とを光軸方向に重ね合わせた複合光学素子である。本例のDVD用偏光ホログラム複合素子HOE1は、DVD用コリメートレンズ10側(光源側)にDVD用偏光ホログラム素子12が位置し、対物レンズ16側にDVD用1/4波長板14が位置している。DVD用偏光ホログラム素子12は、光源側から対物レンズ16に向かう直線偏光方位のDVD用光には作用せず、ほとんどを0次光(回折しない光)として透過させる。
【0026】
DVD用偏光ホログラム素子12を透過したDVD用光は、DVD用1/4波長板14により円偏光に変換されて対物レンズ16に入射する。DVD用光は対物レンズ16により、例えばNA=0.65でDVD用光記録媒体Ma内の情報記録面に集束光となって入射する。
【0027】
対物レンズ16は、球面収差補正用ホログラムが形成された二重焦点特殊対物レンズであり、例えば、プラスチック材料を射出成型して作製されている。球面収差補正用ホログラムは、DVD用光記録媒体Maの情報記録面に集束するDVD用光の集光スポットに生じるDVD用光記録媒体Maのカバー層の厚み誤差による球面収差を補正し、CD用光記録媒体Mbの情報記録面に集束するCD用光の集光スポットに生じるCD用光記録媒体Mbのカバー層の厚み誤差による球面収差を補正する機能を有している。
【0028】
対物レンズ16及びDVD用偏光ホログラム複合素子HOE1は、図1(a)、(b)に示すようにアクチュエータCの可動部(レンズホルダ)Hに搭載され、一体として光記録媒体M内の記録トラックに追従するように駆動される。これにより、アクチュエータCを全体として軽量化することができるので高速な記録/再生が可能となる。
【0029】
図示は省略するが、光ヘッド1は、光記録媒体Mの半径方向Rに平行に延びる2本のガイドに案内されて粗動モータの駆動により半径方向Rに移動できるようになっている。アクチュエータCは、光記録媒体Mのトラック接線方向のレンズホルダH両側面に隣接して配置されたマグネット(不図示)を有している。レンズホルダHのマグネット対向面にはフォーカス用及びトラッキング用のコイル(不図示)が巻回されている。
【0030】
また、レンズホルダHは、ハウジングのベースプレート部から屹立したワイヤーベース(共に不図示)から延びた例えば4本の導電性弾性体40、41、42、43に支持されている。導電性弾性体40、41、42、43はレンズホルダHのコイルに通電する配線としての機能と、レンズホルダHをワイヤーベースに対して移動可能に片持ち式に支持する機能とを有している。
【0031】
DVD用光記録媒体Ma内の情報記録面は、情報記録時にはDVD用光の強度変調により信号が記録され、情報再生時にはDVD用光に強度変調を与える。また、DVD用光は情報記録面のトラックピッチに応じて回折して反射する。回折して反射した復路DVD用光は、0次光と±1次光とが対物レンズ16を透過して平行光になって再びDVD用1/4波長板14に入射し、そこで往路の光の偏光方位と直交する直線偏光に変換される。これにより、DVD用偏光ホログラム素子12は、復路のDVD用光に含まれる0次光及び±1次光の3つの光ビームの各光路を、DVD/CD用光検出器18内の所定受光面に正確に導くように変更させる。
【0032】
ここで、DVD用偏光ホログラム複合素子HOE1の構成及びその光路変更(調節)作用について図2を用いて説明する。図2は、DVD用偏光ホログラム複合素子HOE1を対物レンズ16側から見た状態を示している。DVD用1/4波長板14はDVD用偏光ホログラム素子12より紙面手前に位置している。図中の上下方向の矢印Tは光記録媒体Mのトラックの接線方向を示し、左右方向の矢印Rは光記録媒体Mの半径方向を示している。図中の破線の円はDVD用光の光束の輪郭を示している。
【0033】
図2に示すように、DVD用偏光ホログラム素子12の格子面は、円形状の輪郭線l0内を4つの分割線l1〜l4で分割した6つの領域を有している。具体的には、DVD用偏光ホログラム素子12は、輪郭線l0の円の中心を通り光記録媒体Mの半径方向Rに延びて格子面を2分割する直線状分割線l1と、輪郭線l0の円の中心から光記録媒体Mのトラックの接線方向Tに所定の等距離だけ延びて、山状分割線l3及び逆山状分割線l4の両頂部直線に直角に接する直線状分割線l2とを有している。
【0034】
輪郭線l0と逆山状分割線l4とで形成される光路変更領域F1及び輪郭線l0と山状分割線l3とで形成される光路変更領域F2は、直線状分割線l2だけ離れて矢印T方向(トラック方向)に並んで設けられ、復路のDVD用光の0次光の一部が入射するようになっている。光路変更領域F1を透過した0次光と光路変更領域F2を透過した0次光はそれぞれ別の光路に変更されて、後程説明するDVD/CD用光検出器18内の異なる受光面に入射する。光路変更領域F1を透過した0次光と光路変更領域F2を透過した0次光はフォーカスエラー信号(以下、FESと略記する)の生成に用いられる。
【0035】
図2に示すように、FES生成用の光路変更領域F1及び光路変更領域F2は、線直線状分割線l1、l2の交差部には形成されず、直線状分割線l2の線分だけ離れてトラック接線方向Tに並設されている。この構成により、対物レンズ16がDVD用光記録媒体Maの半径方向Rに複数のトラックを跨いで移動する際にDVD用光に生じる溝横断ノイズを受光しないようにできるので、FESを精度よく生成できるようになる。
【0036】
直線状分割線l2の左側には、輪郭線l0、直線状分割線l1、及び逆山状分割線l4で光路変更領域T1が形成され、その下方には同様に輪郭線l0、直線状分割線l1、及び山状分割線l3で光路変更領域T2が形成されている。光路変更領域T1及び光路変更領域T2には、復路DVD用光のうち0次光及び+1次光の合成光が入射するようになっている。光路変更領域T1を透過した0次光及び+1次光の合成光と光路変更領域T2を透過した0次光及び+1次光の合成光とはそれぞれ別の光路に変更されて、後程説明するDVD/CD用光検出器18内の異なる受光面に入射する。
【0037】
直線状分割線l2の右側には、輪郭線l0、直線状分割線l1、及び逆山状分割線l4で光路変更領域T3が形成され、その下方には同様に輪郭線l0、直線状分割線l1、及び山状分割線l3で光路変更領域T4が形成されている。光路変更領域T3及び光路変更領域T4には、復路DVD用光のうち0次光及び−1次光の合成光が入射するようになっている。光路変更領域T3を透過した0次光及び−1次光の合成光と光路変更領域T4を透過した0次光及び−1次光の合成光とはそれぞれ別の光路に変更されて、後程説明するDVD/CD用光検出器18内の異なる受光面に入射する。
【0038】
光路変更領域T1〜T4を透過した復路のDVD用光は、プッシュプル法によるトラッキングエラー信号(以下、TESと略記する)の生成に用いられる。本実施の形態のように、DVD用偏光ホログラム複合素子HOE1をアクチュエータCに搭載して対物レンズ16と一体化することにより、対物レンズ16のラジアルシフト(光記録媒体Mの半径方向Rへの変位)時にTESに生じるオフセット成分を軽減することができる。
【0039】
図1に戻り、DVD用偏光ホログラム複合素子HOE1を透過したDVD用光は、DVD用1/4波長板14を2度通過しているためPBS6に対してS偏光となる。このため、復路のDVD用光は、DVD用コリメートレンズ10で集束光線束となり立上げミラー8を通って、PBS6のプリズム接合面で反射してDVD/CD用光検出器18の方向に進む。PBS6で反射されたDVD用光はCD用ホログラム素子HOE2に入射する。CD用ホログラム素子HOE2は、DVD用光に対しては光路変更作用を奏さず、CD用光に対して光路変更作用を奏するようになっている。
【0040】
CD用ホログラム素子HOE2をそのまま透過したDVD用光は、DVD/CD用光検出器18内に入射する。DVD/CD用光検出器18に入射した光ビームはその内部に設けられた所定の受光面に入射して電気信号に変換される。
【0041】
ここで、DVD/CD用光検出器18内の受光面のレイアウトについて図3を用いて説明する。図3は、DVD/CD用光検出器18内の受光面を光入射側から見た状態を示している。図中の左右方向の矢印Tは光記録媒体Mのトラックの接線方向を示し、上下方向の矢印Gは光記録媒体Mの情報記録面の法線方向を示している。図3に示すように、DVD/CD用光検出器18内の受光面30は、FESを生成するためのFES生成用受光面32とTESを生成するためのTES生成用受光面34とを有している。TES生成用受光面34と、FES生成用受光面32とは同一基板上に近接して形成されている。受光面30のFES生成用受光面32とTES生成用受光面34はDVD用光及びCD用光の双方の受光に共用されるようになっている。
【0042】
FESを生成するための受光面32は、それぞれフォトダイオード等の光電変換素子で形成された4つの長方形受光面A、B、C、Dが2×2のマトリクス状に配置されている。矢印G方向に並ぶ受光面A、Cの組には、DVD用偏光ホログラム素子12の光路変更領域F1を透過したDVD用光(0次光)が入射し、受光面B、Dの組には、光路変更領域F2を透過したDVD用光(0次光)が入射する。DVD用光がDVD用光記録媒体Maの情報記録面に合焦していれば、図3に示すように、光路変更領域F1を透過したDVD用光のスポットは受光面A、Cのほぼ中央に形成され、光路変更領域F2を透過したDVD用光のスポットは受光面B、Dのほぼ中央に形成されるようになっている。例えば、対物レンズ16がDVD用光記録媒体Maから遠ざかって、DVD用光がDVD用光記録媒体Maの情報記録面の手前に合焦するフォーカスずれが生じると、光路変更領域F1を透過したDVD用光のスポットは受光面A側がぼけ、光路変更領域F2を透過したDVD用光のスポットは受光面D側がぼける。また、対物レンズ16がDVD用光記録媒体Maに近付き過ぎて、DVD用光がDVD用光記録媒体Maの情報記録面の後ろに合焦するフォーカスずれが生じると、光路変更領域F1を透過したDVD用光のスポットは受光面C側がぼけ、光路変更領域F2を透過したDVD用光のスポットは受光面B側がぼける。従って、各受光面A〜Dで光電変換されて得られた検出電圧をVA〜VDとすると、FESは、FES=(VA+VD)−(VB+VC)として求められる。
【0043】
TESを生成するための受光面34は、それぞれフォトダイオード等の光電変換素子で形成された4つの長方形受光面E、F、G、Hが矢印G方向に一列に配置されている。受光面Eには、DVD用偏光ホログラム素子12の光路変更領域T1を透過したDVD用光(0次及び+1次の合成光)が入射し、受光面Fには、光路変更領域T2を透過したDVD用光(0次及び+1次の合成光)が入射する。受光面Gには、DVD用偏光ホログラム素子12の光路変更領域T3を透過したDVD用光(0次及び−1次の合成光)が入射し、受光面Hには、光路変更領域T4を透過したDVD用光(0次及び−1次の合成光)が入射する。
【0044】
DVD用光がDVD用光記録媒体Maのトラックに正確に追従していれば、光路変更領域T1乃至T4を透過したDVD用光は受光面E、F、G、Hでほぼ同じ光強度で受光される。これに対し、DVD用光がDVD用光記録媒体Maの所定トラックの一側方にずれると、光路変更領域T1、T2を透過したDVD用光の光強度が高くなるのに対して光路変更領域T3、T4を透過したDVD用光の光強度は低くなる。また、DVD用光が所定トラックの他側方にずれると、光路変更領域T1、T2を透過したDVD用光の光強度が低くなるのに対して光路変更領域T3、T4を透過したDVD用光の光強度は高くなる。従って、各受光面E〜Hで光電変換されて得られた検出電圧をVE〜VHとすると、TESは、TES=(VE+VF)−(VG+VH)として求められる。また、RF信号は、RF=VA+VB+VC+VD+VE+VF+VG+VHとして求められる。
【0045】
次に、再び図1に戻り、CDの記録再生に用いる光学素子群の構成及び光学作用について説明する。CD用LD20から射出された波長780nmのCD用光(第2波長の光)は、回折格子22に入射して3本のビーム(0次のメインビームと±1次のサブビーム)に分割される。回折格子22の格子面は、CD用光記録媒体Mbの情報記録面で、±1次のサブビームが、メインビーム位置を中心にトラック方向に所定距離隔てて対称に並び、且つメインビームに対して+1次のサブビームが半径方向に+d/2(dはトラックピッチ)、−1次のサブビームが−d/2だけずれて位置するように調整されている。回折格子22を透過したCD用光はダイクロイックプリズム4に入射する。ダイクロイックプリズム4は波長780nmの光を反射させるように作製されているので、3本のビームからなるCD用光はダイクロイックプリズム4内部の反射面で反射され、PBS6にP偏光として入射し、PBS6をそのまま透過する。PBS6を透過したCD用光は立上げミラー8で反射して光路を折り曲げられ、光記録媒体M方向に立上げられてDVD用コリメートレンズ10に入射する。DVD用コリメートレンズ10でCD用光は発散光から略平行光(若干の発散光)に変換される。
【0046】
DVD用コリメートレンズ10を透過したCD用光は、DVD用偏光ホログラム複合素子HOE1に入射する。CD用光は、DVD用偏光ホログラム素子12をそのまま透過して、DVD用1/4波長板14により直線偏光から楕円偏光に変換される。
【0047】
楕円偏光に変換されたCD用光は、対物レンズ16により、例えばNA=0.47でCD用光記録媒体Mb内の情報記録面に集束光となって入射する。
【0048】
CD用光記録媒体Mb内の情報記録面でCD用光の3ビームは回折して反射する。回折して反射したCD用光の3ビームはそれぞれ0次光と±1次光とが対物レンズ16を透過して再びDVD用1/4波長板14を透過する際に円に近い楕円偏光から往路のCD用光と直交する方向の振動成分が強い楕円偏光に変換される。次いで、復路のCD用光は、DVD用偏光ホログラム素子12を通りDVD用コリメートレンズ10で集束光線束となって立上げミラー8に至り、PBS6にS偏光の光として入射してPBS6で反射されてDVD/CD用光検出器18の方向に進む。PBS6で反射されたCD用光はCD用ホログラム素子HOE2に入射する。
【0049】
CD用ホログラム素子HOE2は、復路のCD用光の3ビームのそれぞれに含まれる0次光と±1次光の各光路を、DVD/CD用光検出器18内の所定受光面に正確に導くように変更させる。CD用ホログラム素子HOE2を透過した復路の光ビームは、DVD/CD用光検出器18内に入射してその内部の受光面で電気信号に変換される。
【0050】
ここで、CD用ホログラム素子HOE2の構成及びその光路変更(調節)作用について図4を用いて説明する。図4は、CD用ホログラム素子HOE2をPBS6側から見た状態を示している。図中の上下方向の矢印Tは光記録媒体Mのトラックの接線方向を示し、左右方向の矢印Rは光記録媒体Mの半径方向を示している。図中の破線の円はCD用光の光束の輪郭を示している。
【0051】
図4に示すように、CD用ホログラム素子HOE2の格子面は、円形状の輪郭線l10内を3つの分割線l11〜l13で分割された4つの領域を有している。具体的には、CD用ホログラム素子HOE2は、輪郭線l10の円の中心を通りCD用光記録媒体Mbの半径方向Rに延びて格子面を2分割する直線状分割線l11と、直線状分割線l11からほぼ対称に図上方に延びる曲線状分割線l12及びl13とを有している。
【0052】
輪郭線l10と直線状分割線l11及び曲線状分割線l12、l13とで形成される光路変更領域F11と、輪郭線l10と直線状分割線l11とで形成される光路変更領域F12とは、矢印T方向(トラック方向)に隣接して設けられ、復路CD用光の3ビームの0次光の一部が入射するようになっている。光路変更領域F11を透過した0次光と光路変更領域F12を透過した0次光はそれぞれ別の光路に変更されて、図3に示すDVD/CD用光検出器18内の受光面32に入射する。受光面32の受光面A、Cには、CD用ホログラム素子HOE2の光路変更領域F11を透過したCD用光(0次光)が入射し、受光面B、Dには、光路変更領域F12を透過したCD用光(0次光)が入射する。
【0053】
CD用光がCD用光記録媒体Mbの情報記録面に合焦していれば、図3に示すように、光路変更領域F11を透過したCD用光のスポットは受光面A、Cのほぼ中央に形成され、光路変更領域F12を透過したCD用光のスポットは受光面B、Dのほぼ中央に形成される。例えば、CD用光がCD用光記録媒体Mbの情報記録面の手前に合焦するフォーカスずれが生じると、光路変更領域F11を透過したCD用光のスポットは受光面A側がぼけ、光路変更領域F12を透過したCD用光のスポットは受光面D側がぼける。また、CD用光がCD用光記録媒体Mbの情報記録面の後ろに合焦するフォーカスずれが生じると、光路変更領域F11を透過したCD用光のスポットは受光面C側がぼけ、光路変更領域F12を透過したCD用光のスポットは受光面B側がぼける。従って、各受光面A〜Dで光電変換されて得られた検出電圧をVA〜VDとすると、FESは、FES=(VA+VD)−(VB+VC)として求められる。
【0054】
隣接配置された光路変更領域F11、F12の左側には光路変更領域T11が形成され、右側には光路変更領域T12が形成されている。光路変更領域T11には、復路CD用光の3ビームの情報記録面での各0次光及び+1次光の合成光が入射する。光路変更領域T11を透過したメインビームの0次光及び+1次光の合成光T11Mは光路を変更されて、図3に示すDVD/CD用光検出器18内の受光面34の受光面Gに入射する。光路変更領域T11を透過した+1次サブビームの0次光及び+1次光の合成光T11S1+1は光路を変更されて、受光面34の受光面Eに入射する。光路変更領域T11を透過した−1次サブビームの0次光及び+1次光の合成光T11S1−1は光路を変更されて図3の受光面34下方の受光面が形成されていない領域に入射する。
【0055】
一方、光路変更領域T12には、復路CD用光の3ビームの情報記録面での各0次光及び−1次光の合成光が入射する。光路変更領域T12を透過したメインビームの0次光及び−1次光の合成光T12Mは光路を変更されて、図3に示すDVD/CD用光検出器18内の受光面34の受光面Hに入射する。光路変更領域T12を透過した+1次サブビームの0次光及び−1次光の合成光T12S1+1は光路を変更されて、受光面34の受光面Fに入射する。光路変更領域T12を透過した−1次サブビームの0次光及び−1次光の合成光T12S1−1は光路を変更されて図3の受光面34下方の受光面が形成されていない領域に入射する。
【0056】
CD用光がCD用光記録媒体Mbのトラックに正確に追従していれば、光路変更領域T11及びT12を透過したCD用光は、受光面EとFでほぼ同じ光強度で受光され、受光面GとHでほぼ同じ光強度で受光される。これに対し、CD用光がCD用光記録媒体Mbの所定トラックの一側方にずれると、光路変更領域T11を透過したメインビームの+1次光の光強度が高くなるのに対して、+1次サブビームの+1次光の光強度は低くなる。一方、光路変更領域T12を透過したメインビームの−1次光の光強度が低くなるのに対して、+1次サブビームの−1次光の光強度は高くなる。
【0057】
また、DVD用光が所定トラックの他側方にずれると、光路変更領域T11を透過したメインビームの+1次光の光強度が低くなるのに対して、+1次サブビームの+1次光の光強度は高くなる。一方、光路変更領域T12を透過したメインビームの−1次光の光強度が高くなるのに対して、+1次サブビームの−1次光の光強度は低くなる。
【0058】
従って、各受光面E〜Hで光電変換されて得られた検出電圧をVE〜VHとすると、TESは、TES=(VE+VF)−(VG+VH)として求められる。このようにDVD/CD用光検出器18内の受光面34では、復路のCD用光ビームのうちメインビーム及び+1次サブビームの0次光及び+1次光の合成光と、メインビーム及び+1次サブビームの0次光及び−1次光の合成光とをそれぞれ受光して、差動プッシュプル法(DPP;Differential Push−Pull)法によるTESを生成する。これにより、光記録媒体Mの半径方向Rへの対物レンズ16のシフトによるノイズに対するS/N比を向上できる。なお、本実施の形態では復路のCD用光ビームのうち−1次サブビームの0次光及び±1次光の合成光はTES生成に利用していない。また、RF信号は、RF=VA+VB+VC+VD+VE+VF+VG+VHとして求められる。
【0059】
以上説明したように、本実施形態による光ヘッド1は、DVD用及びCD用の光記録媒体Ma、Mbのそれぞれに存在する面振れや偏心に対して各光記録媒体Ma、Mbの情報記録面上に十分絞られた点像を結び、且つ当該点像が情報トラックに正確に追従できるように、フォーカスエラー(FE)とトラッキングエラー(TE)とを検出する機能を有している。これらのエラー検出方法により光検出器18内で得られたFES及びTESに基づいて、光記録媒体Mの情報トラックに対する位置ずれに関するフィードバックがかけられて、対物レンズ16及びDVD用偏光ホログラム複合素子HOE1を一体的に搭載したアクチュエータCが駆動される。これにより、各光記録媒体Ma、Mbの情報記録面上の集光スポットは情報トラックに対して十分絞られ、正確に追従することができるようになる。
【0060】
このように、本実施の形態によれば、LD/PDユニットを用いなくても光ヘッド1内の光学素子群の部品点数を減少できるので光ヘッドを小型にすることが可能になる。しかも、高価なLD/PDユニットを使用しないため光ヘッド全体の部品コストを抑えることができる。さらに、光源と光検出器とを近接配置させる必要がないため光路設計上の自由度を高くすることができる。従って、低コストで光学設計が容易な光ヘッドを実現できる。
【0061】
図5は、本実施の形態による光ヘッド1を搭載した光記録再生装置50の概略構成を示している。光記録再生装置50は、図5に示すように光記録媒体Mを回転させるためのスピンドルモータ52と、光記録媒体Mにレーザビームを照射するとともにその反射光を受光する光ヘッド1と、スピンドルモータ52及び光ヘッド1の動作を制御するコントローラ54と、光ヘッド1にレーザ駆動信号を供給するレーザ駆動回路55と、光ヘッド1にレンズ駆動信号を供給するレンズ駆動回路56とを備えている。
【0062】
コントローラ54にはフォーカスサーボ追従回路57、トラッキングサーボ追従回路58及びレーザコントロール回路59が含まれている。フォーカスサーボ追従回路57が作動すると、回転している光記録媒体Mの情報記録面にフォーカスがかかった状態となり、トラッキングサーボ追従回路58が作動すると、光記録媒体Mの偏芯している信号トラックに対して、レーザビームのスポットが自動追従状態となる。フォーカスサーボ追従回路57及びトラッキングサーボ追従回路58には、フォーカスゲインを自動調整するためのオートゲインコントロール機能及びトラッキングゲインを自動調整するためのオートゲインコントロール機能がそれぞれ備えられている。また、レーザコントロール回路59は、レーザ駆動回路55により供給されるレーザ駆動信号を生成する回路であり、光記録媒体Mに記録されている記録条件設定情報に基づいて、適切なレーザ駆動信号の生成を行う。
【0063】
これらフォーカスサーボ追従回路57、トラッキングサーボ追従回路58及びレーザコントロール回路59については、コントローラ54内に組み込まれた回路である必要はなく、コントローラ54と別個の部品であっても構わない。さらに、これらは物理的な回路である必要はなく、コントローラ54内で実行されるソフトウェアであっても構わない。
【0064】
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
上記実施の形態では、光ヘッド1の主軸(DVD用LD2から立上げミラー8までの光学系の光軸に一致する)が光記録媒体Mのトラック接線方向Tに平行になるようにしているが、本発明はこれに限られない。トラック接線方向以外の何れの方向に主軸が配置されていてももちろんよい。
【0065】
また、上記実施の形態では、共通光路用光学素子としてダイクロイックプリズムを用いているが、それに代えてダイクロイックミラーを用いることもできる。
【0066】
また、上記実施の形態では、DVD用LD2及びCD用LD20のレーザ光射出強度の制御に関する説明は省略したが、例えば、ビームスプリッタで射出光の数%を分離させて不図示のモニタ用光検出器に導いたり、周辺光をモニタ用光検出器に導いたりすればよい。光源の出力/温度特性や光学設計の都合、あるいは光ヘッド内のスペースの余裕等から何れか適した方法を選べばよい。
【0067】
また、上記実施の形態では、対物レンズ16は、DVD用光及びCD用光の2つに対する球面収差補正用ホログラムが形成された二重焦点特殊対物レンズであるが、本発明はこれに限られない。例えば、DVD又はCDのいずれか1方のみに対して記録/再生を行う光ヘッドの場合には、DVD又はCDのいずれか1方の光に対する球面収差補正用ホログラムが形成された対物レンズを用いればよい。また、対物レンズ16は上記実施の形態に示すようにプラスチック材料で作製されることが望ましいが、他の材料、例えばガラス材等を用いて作製されてもより。
【0068】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、低コストで光学設計が容易な光ヘッドを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による光ヘッドの概略構造を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態による光ヘッドのDVD用偏光ホログラム複合素子HOE1の概略構造を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態による光ヘッドのDVD/CD用光検出器18の概略構造を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態による光ヘッドのCD用ホログラム素子HOE2の概略構造を示す図である。
【図5】本発明の一実施の形態による実施例1の光ヘッド1を搭載した光記録再生装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 光ヘッド
2 DVD用LD
4 ダイクロイックプリズム
6 PBS
8 立上げミラー
10 DVD用コリメートレンズ
12 DVD用偏光ホログラム素子
14 DVD用1/4波長板
16 対物レンズ
18 DVD/CD用光検出器
20 CD用LD
30 受光面
32 FES生成用受光面
34 TES生成用受光面
41、42、43、44 導電性弾性体
50 光記録再生装置
52 スピンドルモータ
54 コントローラ
55 レーザ駆動回路
56 レンズ駆動回路
57 フォーカスサーボ追従回路
58 トラッキングサーボ追従回路
59 レーザコントロール回路
C アクチュエータ
H 可動部(レンズホルダ)
HOE1 DVD用偏光ホログラム複合素子
HOE2 CD用ホログラム素子
M 光記録媒体
Ma 光記録媒体(DVD)
Mb 光記録媒体(CD)

Claims (14)

  1. 第1波長の光を射出する第1の光源と、
    前記第1波長と異なる第2波長の光を射出する第2の光源と、
    前記第2波長の光を回折させて複数の前記第2波長の光を射出する回折格子と、
    前記第1波長の光及び前記複数の第2波長の光の光路をほぼ一致させる共通光路用光学素子と、
    前記共通光路用光学素子の光射出側に配置され、光記録媒体の情報記録面に前記第1波長の光及び前記複数の第2波長の光を集光させる対物レンズと、
    前記共通光路用光学素子と前記対物レンズとの間の前記光路中に設けられ、前記情報記録面で反射回折した複数の前記第1波長の光の光路をそれぞれ変更する偏光ホログラム複合素子と、
    前記共通光路用光学素子と前記偏光ホログラム複合素子との間の前記光路中に設けられ、前記情報記録面で反射した前記複数の第1波長の光及び前記複数の第2波長の光を前記光路から分離する光分離素子と、
    前記光分離素子で前記光路から分離された前記複数の第1波長の光及び前記複数の第2波長の光をそれぞれ受光する複数の受光面が形成された光検出器と、
    前記光分離素子と前記光検出器との間の光路に設けられ、前記情報記録面で反射回折した複数の前記第2波長の光の光路をそれぞれ変更するホログラム素子と
    を有することを特徴とする光ヘッド。
  2. 請求項1記載の光ヘッドにおいて、
    前記光分離素子と前記偏光ホログラム複合素子との間の前記光路に配置され、前記第1波長の光及び前記第2波長の光の光路を折り曲げる光路折り曲げ素子を有すること
    を特徴とする光ヘッド。
  3. 請求項1又は2に記載の光ヘッドにおいて、
    前記光路中に光波面整形用のコリメートレンズが配置されていること
    を特徴とする光ヘッド。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光ヘッドにおいて、
    前記偏光ホログラム複合素子は、
    前記情報記録面で反射回折した前記複数の第1波長の光の光路をそれぞれ変更する偏光ホログラム素子と、
    前記偏光ホログラム素子に重ね合わされて、前記第1波長の光の偏光方位を変換する1/4波長板と
    を有することを特徴とする光ヘッド。
  5. 請求項4記載の光ヘッドにおいて、
    前記偏光ホログラム素子は、
    前記複数の第1波長の光のうち、フォーカスエラー信号の生成に用いる光の光路を複数に分離する複数のフォーカスエラー信号生成用光路変更領域を有していること
    を特徴とする光ヘッド。
  6. 請求項5記載の光ヘッドにおいて、
    前記複数のフォーカスエラー信号生成用光路変更領域は、前記情報記録面のトラックの接線方向に離間して並んで設けられていること
    を特徴とする光ヘッド。
  7. 請求項5又は6に記載の光ヘッドにおいて、
    前記偏光ホログラム素子は、
    前記複数の第1波長の光のうち、トラッキングエラー信号の生成に用いる光の光路を複数に分離する複数のトラッキングエラー信号生成用光路変更領域を有していること
    を特徴とする光ヘッド。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光ヘッドにおいて、
    前記ホログラム素子は、
    前記複数の第2波長の光のうち、フォーカスエラー信号の生成に用いる光の光路を複数に分離する複数のフォーカスエラー信号生成用光路変更領域を有していること
    を特徴とする光ヘッド。
  9. 請求項8記載の光ヘッドにおいて、
    前記ホログラム素子は、
    前記複数の第2波長の光のうち、トラッキングエラー信号の生成に用いる光の光路を複数に分離する複数のトラッキングエラー信号生成用光路変更領域を有していること
    を特徴とする光ヘッド。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光ヘッドにおいて、
    前記受光面は、
    前記第1波長の光及び前記第2波長の光の双方の受光に共用されること
    を特徴とする光ヘッド。
  11. 請求項10記載の光ヘッドにおいて、
    前記受光面は、
    フォーカスエラー信号を生成するためのフォーカスエラー信号生成用受光面と、トラッキングエラー信号を生成するためのトラッキングエラー信号生成用受光面とが、同一基板上に近接して形成されていること
    を特徴とする光ヘッド。
  12. 請求項11記載の光ヘッドにおいて、
    前記フォーカスエラー信号生成用受光面は、
    2つ1組の受光面が隣接配置され、一の組の受光面には、フォーカスエラー信号生成用の一の光が入射し、他の組の受光面には、トラッキングエラー信号生成用の他の光が入射すること
    を特徴とする光ヘッド。
  13. 請求項10乃至12のいずれか1項に記載の光ヘッドにおいて、
    前記トラッキングエラー信号生成用受光面は、
    4つの受光面が一列に配置されていること
    を特徴とする光ヘッド。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の光ヘッドを備えることを特徴とする光記録再生装置。
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