JP2005003552A - 回転羽根装置 - Google Patents

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JP2005003552A JP2003168238A JP2003168238A JP2005003552A JP 2005003552 A JP2005003552 A JP 2005003552A JP 2003168238 A JP2003168238 A JP 2003168238A JP 2003168238 A JP2003168238 A JP 2003168238A JP 2005003552 A JP2005003552 A JP 2005003552A
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Kazuki Ri
李  和樹
Kozo Yamada
高三 山田
Sakari Yokoyama
▲さかり▼ 横山
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Abstract

【課題】流体の運動エネルギを羽根車の回転エネルギにり効率よく変換すること、流体から泡抜きを行うこと等を可能とする。
【解決手段】流体の流入路49と流出路51とを備えたケース31と、円盤部71の外周に羽根部73を備えてケース31に回転自在に収容支持され流入路49から流入する塗料を羽根部73で回転方向に受けて回転する羽根車33とを備えた回転羽根装置であって、羽根車33の回転中心部に、泡抜き用の連通路を流出路51と共用の構成として対向配置したことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流量計、泡抜き装置等に適用可能な回転羽根装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の回転羽根装置としては、例えば、第13図に示す流量計に適用されたものがある。この流量計は、ケース215内に羽根車217が回転自在に支持され、羽根車217内にマグネット219が内蔵されている。マグネット219に対し、軸部221には例えばホール素子223が内蔵されている。
【0003】
そして、開口部224から流入した流体を羽根車217が受けて回転することにより流体の運動エネルギを羽根車117の回転に変換し、マグネット219の回転をホール素子223が検出することにより流量計測を行う。
【0004】
この流量計では、開口部224から流入した流体を羽根車217の羽根部225で回転方向に受けるため、流体の持つ運動エネルギを羽根車217の回転エネルギとして効率よく伝達することができ、小流量の計測に適していると言える。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−55514号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、第13図の流量計では、羽根車217の回転によりケース215内に泡が発生し、この泡が流体との比重差により羽根車217の回転中心側に集まる傾向がある。泡がケース215内で羽根車217の回転中心側に残存していると、その表面張力等によって羽根車217が回転抵抗を受けてエネルギ損失を招く。このため、流体の持つ運動エネルギを羽根車217の回転エネルギとして効率よく伝達することの障害となり、流量計の場合には流量計測に影響を及ぼし、正確な流量計測が損なわれる恐れがある。
【0007】
本願発明者の実験によれば、流量が多いとき泡による影響はそれほど現れなかったが、流量が少なくなると泡の影響が相対的に大きな割合を占め、回転抵抗を増大させて流量計測に悪影響が出た。
【0008】
本発明は、流体の運動エネルギを羽根車の回転エネルギにり効率よく変換すること、流体から泡抜きを行うこと等が可能な回転羽根装置の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、流体の流入路と流出路とを備えたケースと、円盤部の外周に羽根部を備えて前記ケースに回転自在に収容支持され前記流入路から流入する流体を羽根部で回転方向に受けて回転する羽根車とを備えた回転羽根装置であって、前記羽根車の回転中心部に、泡抜き用の連通路を前記流出路と共用の構成又は別構成として対向配置したことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1記載の回転羽根装置であって、前記羽根車の回転数を検出する回転数検出手段を設け、前記羽根車の回転数に基づいて流量計測を行うことを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】
請求項1の発明では、流入路から流入する流体を羽根部で回転方向に受けて羽根車が回転する。羽根車を回転させた流体は流出路から排出することができる。
【0012】
しかも、流入路から流入する流体に含まれる泡又は羽根車の回転によりケース内に発生した泡は、流体との比重差により羽根車の回転中心部へ移動し、該回転中心部に対向する連通路からケース外へ排出される。
【0013】
このため、泡がケース内に残存するのを抑制することができ、流体から泡を除去し、又は泡が羽根車の回転抵抗になるのを抑えることができる。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1の発明の効果に加え、前記羽根車の回転数を検出する回転数検出手段を設け、前記羽根車の回転数に基づいて流量計測を行うため、泡による回転抵抗を抑えることにより、羽根車の流量に応じた回転数を回転数検出手段により正確に検出し、微小流量の計測も無理なく正確に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
第1図は本発明の第1実施形態に係る回転羽根装置を流量計に適用した塗装装置の全体概略構成図を示している。
【0016】
第1図のように、この塗装装置1は、スプレーガン3と、ポンプ5と、塗料タンク7とからなり、スプレーガン3とポンプ5との間に流量計9を備えている。すなわち、本発明実施形態の流量計9は、塗装装置1に適用されたもので、流量計9が流量計測すべき流体は、塗料となっている。
【0017】
前記スプレーガン3は、塗装対象物である携帯電話のハウジング、化粧品の入れ物、あるいはおもちゃ等に塗料を吹き付けて塗装をするものである。スプレーガン3には、吹き付け量を微調整する調整ダイヤル11が備えられている。調整ダイヤル11を調整することによって、スプレーガン3内の絞りを調整し、吹き付け量を調整することができる。スプレーガン3は、塗料の供給路を構成するチューブ13を介して前記流量計9の流出路に接続され、流量計9の流入路に塗料の供給路を構成するチューブ15を介してポンプ5が接続されている。ポンプ5はパイプ17を介して前記塗料タンク7に接続されている。
【0018】
前記チューブ13,15は、例えばテフロン(登録商標)チューブであり、内径は4〜6mmなど細いものが用いられ、流れる塗料の流量は微小流量となっている。例えば、チューブ13,15内の流量は50ml/minであり、内圧は1〜1.5kg/cm程度となっている。
【0019】
前記チューブ13は、保持部材19によって支柱21に支持されている。保持部材19は、ハンドル23を緩めることによって支柱21に対する上下高さを調整できるようになっている。
【0020】
前記支柱21には、前記流量計9が支持されている。この流量計9は、ハウジング25に表示部27を備えている。表示部27は、流量計測値をディジタル表示するようになっている。
【0021】
なお、前記スプレーガン3は、多数連接されているのに対し、前記ポンプ5は、例えば1台備えられ、該ポンプ5から各別のチューブ15,13、…を介して各スプレーガン3、…に接続されている。また、流量計9も各スプレーガン3、…毎に配置されている。但し、1台のポンプ5に対し1つのスプレーガン3、1つの流量計9を配置し、これらの組み合わせを多数連設する構成にすることも可能である。
【0022】
前記流量計9を図2〜図6によりさらに説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る回転変換装置を適用した流量計本体を示し平面から見た断面図、図3は、図2のSA−SA矢視断面図、図4は、同要部拡大断面図、図5は、同羽根車の平面図、図6は、同羽根車の断面図である。
【0023】
図2、図3は、前記ハウジング25内に固定された流量計本体29を示している。流量計本体29は、回転変換装置を構成するケース31、羽根車33を備えるほか、回転数検出手段として近接センサ35を備えている。流量計本体29は、本実施形態において、羽根車33が水平に回転するように前記ハウジング25内に支持されている。但し、流量計本体29の配置状態は特に限定されるものではなく、羽根車33が上下方向に回転するように配置することもできる。
【0024】
図2〜図4のように、前記ケース31は、アルミニュウム等の軽金属で形成され、高い耐薬品性と軽量化とが図られている。ケース31は、ベース部37と蓋部39との合わせ構造となっている。
【0025】
前記ベース部37には、四角に締結用の雌ねじ部41が設けられている。ベース部37の中央部には、断面円形の収容凹部43が設けられている。収容凹部43の中心部には、支持穴45が設けられている。収容凹部43の外周囲には、シール溝47が周回状に設けられている。ベース部37には、収容凹部43に貫通する雌ねじ部46が設けられている。雌ねじ部46は、近接センサ35を螺合支持するものである。
【0026】
前記ベース部37には、流入路49が備えられ、流入路49は、前記収容凹部43に対し連通形成されている。
【0027】
前記流入路49は、塗料の流量との関係において直径0.5mmに設定され、流入路49から流入する塗料が羽根車33の回転方向で受けられるように配置設定されている。流入路49は、収容凹部43の内周面よりも若干中心側に入り込んだ位置で収容凹部43に連通している。これによって、流入路49から流入した塗料を1つの羽根部73に当て、該羽根部73が塗料の運動エネルギによって回転移動し、次の羽根部73が流入路49に対向するまでの間、前の羽根部73に対し塗料を十分に当てることができる。
【0028】
前記蓋部39には、断面円形の凸部57が設けられている。蓋部39には、前記ベース部37の四角の雌ねじ部41に対応する貫通孔(図視せず)が四角に設けられている。前記ベース部37に対し蓋部39が合わせられ、凸部57が収容凹部43に嵌合し、ケース31内に羽根収容空間部63が形成される。この状態で、蓋部39側から各貫通孔にボルト65が各別に挿通され、各ボルトが各雌ねじ部41に締結されてベース部37に対する蓋部39の締結固定が行われている。前記シール溝47には、Oリング67が収容保持されて蓋部39側に密接し、羽根収容空間部63のシールが行なわれている。
【0029】
前記蓋部39に、塗料の流出路51が設けられている。流出路51は、ケース31内に発生した泡抜き用の連通路を共用しており、羽根車33の回転中心部に対向配置されている。流出路51は、支持軸69の端部に対向し、該支持軸69よりも大径に形成されている。また、流出路51は、流出抵抗を減少するために前記流入路49よりも大径に形成されている。
【0030】
前記流入路49及び流出路51には、雌ねじ部で形成された入口部53及び出口部55が連通形成されている。入口部53には、前記チューブ15が螺合接続され、出口部55には前記チューブ13が螺合接続されている。
【0031】
前記羽根車33は、前記ケース31の羽根収容空間部63内に回転自在に収容支持され、前記流入路49から流入する塗料を羽根部73で回転方向に受け該塗料の流量に応じて回転する。
【0032】
前記羽根車33は、アルミニュウム等の軽金属で形成され、耐薬品性が高く、また比重が小さく低慣性モーメントとなっている。羽根車33は、同様な特性を有するものであれば他の材質で形成することもできる。例えば、羽根車33をテフロン(登録商標)等のフッ素樹脂で形成することもできる。
【0033】
前記羽根車33を図5、図6をも参照して説明する。羽根車33は、塗料の流量との関係において、本実施形態では直径20mm、厚さ1mm程度に形成されている。但し、羽根車33は、他の大きさを選択することも可能である。
【0034】
前記羽根車33は、円盤部71の外周に羽根部73が複数連接されたものである。羽根部73は、本実施形態において、鋸刃状に形成され、回転方向に方向性を有している。但し、羽根部73を回転方向に対称形状に形成することもできる。
【0035】
前記円盤部71の中心には、嵌合孔75が設けられている。嵌合孔75は、支持軸69にガタツキなく回転自在に支持される程度のものである。
【0036】
前記羽根車33には、前記近接センサ35と共に回転数検出手段を構成する検出対象部77が円盤部71表面の面加工により設けられている。本実施形態では、円盤部71表面に凹部79を加工することにより検出対象部77が設けられている。凹部79は、回転方向に等間隔で均等に設けられ、本実施形態では90°配置で4箇所に設けられている。各凹部79の間部81は、凹部79に対し相対的に凸部となっており、凹部79及び間部81とにより前記検出対象部77を構成している。
【0037】
なお、前記羽根車33をフッ素樹脂で形成する場合には、円盤部71の面加工として、例えば円盤部71に回転方向に等間隔でアルミ面を設け、近接センサ35による検出を行わせることになる。
【0038】
前記羽根車33は、支持軸69に回転自在に支持されている。支持軸69は、本実施形態においてテフロン(登録商標)等のフッ素樹脂で形成され、前記支持穴45,58に嵌合固定されている。この状態で、羽根部73と収容凹部43内周面との間に、相対回転を許す0.25mm程度の僅かな隙間が形成されている。羽根車33の円盤部71表面と収容凹部43との間にも、0.5mm程度の僅かな隙間が形成されている。
【0039】
前記羽根車33は、支持軸69に対し回転摺動するが、支持軸69がフッ素樹脂によって形成されているため、支持軸69に対する羽根車33の摩擦抵抗を少なくすることができる。また、支持軸69は、フッ素樹脂によって形成されることにより、シンナー等に対する耐薬品性が向上する。
【0040】
なお、、耐薬品性、低摩擦係数を有していれば支持軸69の材質は特に限定されるものではなく、例えばサファイヤ等の宝石類、その他を用いることも可能である。
【0041】
前記羽根車33の重量的な制限が緩和されるときには、羽根車33に対し支持軸69を固着し、支持軸69を支持穴45,58に対し回転自在に支持する構成にすることもできる。
【0042】
前記、羽根車33の両側には、ワッシャ85,87が設けられている。ワッシャ85,87は、例えばフッ素樹脂で形成され、耐薬品性を高くすると共に、摩擦係数を小さくして、羽根車33に対する摩擦抵抗を減少している。ワッシャ85,87は、本実施形態において支持軸69に対し圧入され、羽根車33を支持軸69の軸心に沿った方向で位置決め、且つ羽根車33を相対回転自在としている。ワッシャ85,87を羽根車33及び支持軸69の双方に対して相対回転自在に構成することも可能である。
【0043】
前記近接センサ35は、前記ケース31の雌ねじ部46に螺合固定されている。近接センサ35の先端は、羽根収容区間部63内に例えば0.6mm程度突出している。近接センサ35の先端と羽根車33の円盤部71との間には、例えば0.3mm程度の隙間が形成され、近接センサ35によって前記検出対象部77を非接触で検出可能となっている。近接センサ35は、羽根車33の回転によって間部81を検出し、凹部79では非検出となり、この検出、非検出の繰り返しにより、ディジタル信号を出力する構成となっている。
【0044】
従って、前記近接センサ35の出力によって、流量計9のコントローラにより羽根車33の回転数がカウントされる。このカウントされた回転数に基づいて流量が算出され、前記表示部27にディジタル表示される構成となっている。すなわち、羽根車33の回転数に基づいて、流量計測が行われる。
【0045】
次に作用を説明する。
【0046】
前記ポンプ5を駆動すると、塗料タンク7からパイプ17、ポンプ5、チューブ15、流量計9、チューブ13を通ってスプレーガン3に流体として塗料が供給される。スプレーガン3では例えば、調整ダイヤル11の調整によって噴射量が調整され、各スプレーガン3間で噴射量を均一にさせムラのない塗布を行わせることができる。
【0047】
すなわち、1台のポンプ5から各スプレーガン3までの流路長がそれぞれ異なる場合、ポンプ5から各スプレーガン3に到達する流量は僅かであるが、異なった量になることがある。各スプレーガン3でムラのない、均一な塗布を行うためには、ポンプ5からスプレーガン3に到達する塗料の供給量が多少異なっても、各スプレーガン3毎の調整ダイヤル11の調整により各スプレーガン3間での噴射量を均一にする必要がある。
【0048】
前記各スプレーガン3と各流量計9までの流路長は均一となるように設定してあるため、各スプレーガン3間で均一な噴射量を確保するためには、流量計9の表示部27を見ながら、調整ダイヤル11を調整する。これによって各スプレーガン3からの噴射量を微細に調整し、各スプレーガン3毎に均一な噴射量とし、対象物の均一な塗布を行わせることができる。
【0049】
前記流量計9内の流量計本体29では、塗料が図2の入口部53から流入し、さらに流入路49から羽根収容空間部63内に流入する。流入した塗料は、羽根車33の羽根部73で受けられる。羽根部73は、塗料の流れの運動エネルギの方向と同一方向に駆動力を受け、塗料から羽根部73へ効率よくエネルギー伝達を行うことができる。この駆動力により、羽根車33が支持軸69の周りに塗料の流量に応じて回転する。
【0050】
前記羽根部73を駆動した塗料は、羽根車33の回転中心部側へ移動して流出路51から流出し、出口部55からチューブ13へ流れる。チューブ13からは、前記のようにスプレーガン3へ塗料が供給される。
【0051】
前記羽根車33の回転は、近接センサ35により検出される。近接センサ35は、凹部79と間部81とによって、非検出、検出が繰り返され、ディジタル信号を出力する。前記流量計9のコントローラは前記ディジタル信号をカウントして羽根車33の回転数を演算し、該回転数に基づいて塗料の流量を計算する。計算された流量は、計測値として流量計9の表示部27にディジタル表示される。
【0052】
従って、作業者は表示部27を見ながら調整ダイヤル11を調整し、各スプレーガン3での噴射量を均一にすることができる。
【0053】
前記羽根車33の回転によって、羽根収容空間部63内に泡の発生を招くことがある。この泡は、塗料との比重差によって羽根車33の回転時に羽根車33の回転中心側へ集まる傾向になる。泡が羽根収容空間部63内に残存していると、その表面張力等によって羽根車33が回転抵抗を受け、微小流量の流量計測に影響を及ぼす恐れがある。
【0054】
前記のように流量が多いとき泡による影響はそれほど現れなかったが、流量が少なくなると泡の影響が相対的に大きな割合を占め、回転抵抗を増大させて流量計測に悪影響が出た。
【0055】
本発明の実施形態では、前記のように流出路51が羽根車33の回転中心部に対向配置されているため、羽根車33の回転中心部に集まった泡は、塗料と共に流出路51から排出され、羽根収容空間部63から泡を効果的に排出することができる。
【0056】
従って、羽根収容空間部63内での泡の残存が抑制され、泡による回転抵抗を抑制又は除去することができ、微小流量の流量計測をより正確に行わせることができる。
【0057】
前記塗装装置1においては、塗装対象物に応じて塗料の色を変更する必要がある。前記塗料の色の変更に際しては、燃料タンク7からスプレーガン3に至るまで全体的にシンナーによって洗浄される。すなわち、燃料タンク7にシンナーが収容され、ポンプ5を駆動することによって、燃料タンク7内のシンナーをパイプ17、ポンプ5、チューブ15、流量計9、チューブ13、スプレーガン3とを通過させ、スプレーガン3から噴出させることによって、前回に用いた塗料の洗浄を行う。この場合、流量計本体29においては、羽根車33の回転によってシンナーが羽根収容空間部63内にまで至り、各部を洗浄することができる。
【0058】
洗浄に際してケース31内に発生する泡も前記塗料の場合と同様に流出路51から排出され、羽根収容空間部63から泡を効果的に排出することができる。従って、泡の残存により塗料も残存するところ、泡と共に塗料の排出を確実に行わせ、羽根収容空間部63内全体の洗浄を効果的に行わせることができる。
【0059】
洗浄が完了したあと、燃料タンク7内に他の色の塗料を収容して、再びポンプ5を回転させ、前記同様に塗装対象物に他の色の塗料を吹き付けることができる。
(第2実施形態)
図7、図8は、本発明の第2実施形態に係る回転羽根装置を適用した流量計本体29Aを示し、図7は平面から見た断面図、図8は図7のSB−SB矢視断面図である。なお、本実施形態においても、基本的な構成は図2、図3の第1実施形態の構成とほぼ同様であり、対応する構成部分には同符号を付して説明する。
【0060】
本実施形態においては、泡抜き用の連通路を共用する流出路51Aを例えば一対設けて、羽根車33の回転中心部に対向配置したものである。前記流出路51Aは、支持軸69Aを挟むように対称的に配置されている。なお、流出路51Aの数は限定されるものではなく、さらに数を増加し羽根車33の回転中心の回りに周回状に配置することもできる。また、流出路51Aを単一配置とすることも可能である。支持軸69Aは、ケース31Aの蓋部39Aに設けた支持穴58にも支持され、両持ち支持となっている。
【0061】
本実施形態においても、羽根車33の回転中心部に集まってくる泡を、塗料と共に流出路51Aから排出させることができ、泡による回転抵抗を抑制して、微小流量の流量計測を正確に行わせることができる。洗浄時にも泡を流出路51Aから排出させることができ、洗浄を的確に行わせることができる。
【0062】
また本実施形態では、支持軸69Aを両持ち支持にすることで、羽根車33の支持をより確実に行なうことができる。
(第3実施形態)
図9、図10は、本発明の第3実施形態に係る回転羽根装置を適用した泡抜き装置91を示し、図9は平面から見た断面図、図10は図9のSC−SC矢視断面図である。なお、本実施形態においても、回転羽根装置としての基本的な構成は図2、図3の第1実施形態の構成と対応しており、具体的には多少の違いはあるものの、回転羽根装置として基本的に対応する構成部分には同符号を付して説明する。
【0063】
本実施形態の泡抜き装置91は、流出路93を連通路95とは別構成として設けたものである。流出路93は、前記収容凹部43に対し連通形成されている。流入路49及び流出路93は、羽根車33の回転円の接線方向に沿って相互に直線状となるように配置されている。連通路95は、泡抜き用として設けられ、羽根車33の回転中心部に対向配置されている。
【0064】
前記流入路49及び流出路93には、雌ねじ部で形成された入口部97及び出口部99が連通形成されている。入口部97には、チューブ101が螺合接続され、出口部99にはチューブ103が螺合接続されている。
【0065】
前記連通路95には、雌ねじ部で構成された出口部105が連通形成されている。出口部105には、チューブ107が螺合接続されている。
【0066】
従って、液体が図9、図10のチューブ101から入口部97に流入し、さらに流入路49から羽根収容空間部63内に流入する。流入した液体は、羽根車33の羽根部73で受けられ、羽根車33が支持軸69の周りに回転する。羽根車33の回転と共に前記羽根部73を通過した液体は、流出路93から流出し、出口部99からチューブ103へ流れる。
【0067】
前記液体に泡が含まれているときには、液体と泡との比重差により泡が羽根車33の回転中心部へ移動する。羽根車33の回転中心では、連通路95へ泡が移動し、チューブ107を通って排出される。連通路95からチューブ107を介した泡の排出は、自然排出で行うこと、流入路49及び流出路93間の液体の流れに影響しない程度の弱い吸引力で行うことの何れも可能である。
【0068】
従って、本実施形態によれば、チューブ101を流れる液体に気泡が含まれている場合でも、チューブ103から気泡の無い、又は気泡の少ない液体を取り出すことができる。
(第4実施形態)
図11、図12は、本発明の第4実施形態に係る回転羽根装置を適用した泡抜き装置91Aを示し、図11は平面から見た断面図、図12は図11のSD−SD矢視断面図である。なお、基本的な構成は図9、図10の第3実施形態の構成と同様であり、対応する構成部分には同符号を付して説明する。
【0069】
本実施形態においては、泡抜き用の連通路95Aを例えば一対設けて、羽根車33の回転中心部に対向配置したものである。前記連通路95Aは、支持軸69Aを挟むように対称的に配置されている。なお、連通路95Aの数は限定されるものではなく、さらに数を増加し羽根車33の回転中心の回りに周回状に配置することもできる。また、連通路95Aを単一配置とすることも可能である。支持軸69Aは、ケース31Aの蓋部39Aに設けた支持穴58にも支持され、両持ち支持となっている。
【0070】
本実施形態においても、羽根車33の回転中心部に集まる泡を、連通路95Aから排出させることができ、第3実施形態と同様にチューブ103から気泡の無い、又は気泡の少ない液体を取り出すことができる。
【0071】
また本実施形態では、支持軸69Aを両持ち支持にすることで、羽根車33の支持をより確実に行なうことができる。
【0072】
なお、上記各実施形態において、支持軸69、69Aを省略し、羽根車33の外周を収容凹部43の内周面で回転ガイドする構成とすることもできる。この場合は、部品点数が更に減少し、組み立て、部品管理が更に容易となる。本発明の回転変換装置は、流量計、泡抜き装置に限らず、回転する羽根車を備えた装置の何れにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の回転羽根装置を適用した流量計を備えた塗装装置の全体概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る回転羽根装置を適用した流量計本体を示し平面から見た断面図である。
【図3】第1実施形態に係り、図2のSA−SA矢視断面図である。
【図4】第1実施形態に係る回転羽根装置を適用した流量計本体の要部拡大断面図である。
【図5】第1実施形態に係る回転羽根装置を適用した流量計本体の羽根車の平面図である。
【図6】第1実施形態に係る回転羽根装置を適用した流量計本体の羽根車の断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る回転羽根装置を適用した流量計本体を示し平面から見た断面図である。
【図8】第2実施形態に係り、図7のSB−SB矢視断面図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る回転羽根装置を適用した流量計本体を示し平面から見た断面図である。
【図10】第3実施形態に係り、図9のSC−SC矢視断面図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る回転羽根装置を適用した流量計本体を示し平面から見た断面図である。
【図12】第4実施形態に係り、図11のSD−SD矢視断面図である。
【図13】従来例に係る回転羽根装置を備えた流量計の断面図である。
【符号の説明】
1 流量計
33 羽根車
35 近接センサ(回転数検出手段)
49 流入路
51,51A,93 流出路(連通路)
71 円盤部
73 羽根部
77 検出対象部(回転数検出手段)
91,91A 泡抜き装置
95,95A 連通路

Claims (2)

  1. 流体の流入路と流出路とを備えたケースと、円盤部の外周に羽根部を備えて前記ケースに回転自在に収容支持され前記流入路から流入する流体を羽根部で回転方向に受けて回転する羽根車とを備えた回転羽根装置であって、
    前記羽根車の回転中心部に、泡抜き用の連通路を前記流出路と共用の構成又は別構成として対向配置したことを特徴とする回転羽根装置。
  2. 請求項1記載の回転羽根装置であって、
    前記羽根車の回転数を検出する回転数検出手段を設け、
    前記羽根車の回転数に基づいて流量計測を行うことを特徴とする回転羽根装置。
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