JP2005003161A - トルクコンバータ付きトランスミッションの構造及びこれを備えた産業車両 - Google Patents

トルクコンバータ付きトランスミッションの構造及びこれを備えた産業車両 Download PDF

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Abstract

【課題】入力軸軸受支持部に対する入力軸の同心度を向上させて該同心度の狂いに伴う入力軸の芯振れの発生を回避して該芯振れに伴う騒音や振動を低減し、さらには入力軸軸受周りの構造を簡単化するとともに装置の組立工数を減少して製造コストの低減を実現したトルクコンバータ付きトランスミッションの構造及びこれを備えた産業車両を提供する。
【解決手段】入力軸にトルクコンバータを連結するとともに、トランスミッションケースにトルクコンバータケースをボルトにて締着してなるトルクコンバータ付きトランスミッションにおいて、前記トルクコンバータケースの内周に嵌設した軸受にて前記入力軸を軸支し、前記トルクコンバータケースをトランスミッションケースに前記入力軸に直角な平面からなる接合面にて固定したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてフォークリフトに適用され、トランスミッション部の入力軸にトルクコンバータを連結するとともに、トランスミッションケースにトルクコンバータケースをボルトにて締着してなるトルクコンバータ付きトランスミッション及び該トランスミッション備えた産業車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
フォークリフト等に用いられているトルクコンバータ付きトランスミッションにおいては、内部にトランスミッション(クラッチ付き変速装置)が収納されたトランスミッションケースと内部にトルクコンバータが収納されたトルクコンバータケースとをボルトにて締着し、該トランスミッションの入力軸を該トランスミッションケース内部及びトルクコンバータケースを貫通して該トルクコンバータのタービンに連結するように構成されている。
【0003】
図4には、かかるトルクコンバータ付きトランスミッションの従来の1例が示されている。
図4において、13はトランスミッションケース、21は該トランスミッションケース13に複数のボルトによって固定されたトルクコンバータケース(トルコンケース)、15は前記トランスミッションケース13内に設置されたトランスミッション部のクラッチ、16はトランスミッション部の変速ギアである。
20は前記トルクコンバータケース21内に設置されたトルクコンバータで、エンジン側に連結されるポンプ20b、前記クラッチ15側に連結されるタービン20a、及び後述するステ―タシャフトに固定されるステ―タ20cにて構成される。14は該トランスミッションケースの内部空間、23は該トルクコンバータケースの内部空間である。
【0004】
17は前記トルクコンバータ20のタービン20aと前記クラッチ15の入力側とを連結する入力軸である。該入力軸17は、前記トルクコンバータ20側端部を軸受20dにより前記トルクコンバータケース21に支持され、トランスミッション側端部を図示しない軸受により前記トランスミッションケース13に支持されている。
25はステ―タシャフトで、端部が前記トルクコンバータ20のステ―タ20cに固定され、根元部が前記トルクコンバータケース21に固定されている。
【0005】
18は前記入力軸17の中間部を前記ステ―タシャフト25に支持する入力軸軸受で、前記入力軸17は、前記入力軸軸受18の内輪を該入力軸17の外周17aに固定し、該入力軸軸受18の外輪を前記ステ―タシャフト25の内周に嵌設した支持孔25aに固定することにより、該ステ―タシャフト25に該軸受18を介して回転自在に支持される。
30は前記変速ギア16の回転軸であるアイドラ軸を支持するアイドラ軸受である。24は前記トルクコンバータ20の作動油圧を発生させるオイルポンプで、前記トルクコンバータポンプ20bに連動されている。
【0006】
2は前記トルクコンバータ20への作動油が通流する作動油路で、前記トルクコンバータケース21の内部及びステ―タシャフト25の内部に径方向及び軸方向に穿孔されて、図示しないコントロールバルブからの作動油を前記トルクコンバータ20に供給するものである。
1は前記作動油の油圧を調整するためのリリーフバルブ(逃し弁)で、前記ステ―タシャフト25の前記トランスミッションケース13との接合面に開口された装着用凹部内に組み込まれ、そのバルブケースがスナップリングによってステ―タシャフト25に固着されている。
【0007】
また、かかるトルクコンバータ付きトランスミッションの他の技術として特許文献1(特開平6−117531号公報)の技術がある。
かかる技術においては、トランスミッションの入力軸を該トランスミッションケース内部及びトルクコンバータケースを貫通して該トルクコンバータのタービンに連結するとともに、トランスミッションケースを本体ケースと中間ケースとに2分割して該中間ケースをトルクコンバータケースにボルトにて締着し、該中間ケースの内周に嵌設した入力軸軸受にて前記入力軸を軸支し、また該中間ケースの内周に嵌設したアイドラ軸受にてアイドラギア軸を軸支するように構成されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−117531号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図4に示されるような従来のトルクコンバータ付きトランスミッションにおいては、前記のように、入力軸17の中間部を支持する入力軸軸受18をステ―タシャフト25で支持し、さらに該ステ―タシャフト25をトルクコンバータケース21に固定するように構成されており、つまり該入力軸17がステ―タシャフト25を介在させてトルクコンバータケース21に支持される支持形態となっている。
このため、かかる従来技術にあっては、ステ―タシャフト25の入力軸軸受18支持部に対する入力軸17の同心度に狂いが生じ易く、かかる同心度の狂いによって引き起こされる入力軸17の芯振れによって、トランスミッションの騒音増大や入力軸17の振動による破損発生の増大を招き易い。
【0010】
また、かかる従来技術にあっては、ステ―タシャフト25に入力軸軸受18の外輪を固定する固定部を形成するとともに、トランスミッション油圧調整用のリリーフバルブ1をステ―タシャフト25の装着用凹部内に組み込むように構成されているため、鋳造品で構成されるステ―タシャフト25の入力軸軸受18支持部及びリリーフバルブ1支持部が厚肉となって、鋳造時における引け巣の発生に伴なう該引け巣からの破損や油漏れの発生を見やすく、またステ―タシャフト25の製造コストも高くなる。
【0011】
また、特許文献1記載の技術にあっては、前記のように、トランスミッションケースを本体ケースと中間ケースとに2分割して該中間ケースをトルクコンバータケースに固定し、該中間ケースの内周に嵌設した入力軸軸受にて入力軸を軸支するように構成されている。
このため特許文献1記載の技術にあっては、図4の従来技術のような入力軸の芯振れの発生は回避できるが、トランスミッションケースが本体ケースと中間ケースとの2つのケースで構成されているため構造が複雑となるとともに、2つに分割されたトランスミッションケースおよびトルクコンバータケースを多数ボルトで締着するためトランスミッション組立工数が増大して製造コストが高くなる。
等の問題点を有している。
【0012】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、入力軸軸受支持部に対する入力軸の同心度を向上させて該同心度の狂いに伴う入力軸の芯振れの発生を回避して該芯振れに伴う騒音や振動を低減し、さらには入力軸軸受周りの構造を簡単化するとともに装置の組立工数を減少して、製造コストの低減を実現したトルクコンバータ付きトランスミッションの構造及びこれを備えた産業車両を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる目的を達成するもので、トランスミッション部の入力軸にトルクコンバータを連結するとともに、トランスミッションケースに前記トルクコンバータが組み込まれたトルクコンバータケースをボルトにて締着してなるトルクコンバータ付きトランスミッションにおいて、前記トルクコンバータケースの内周に嵌設した軸受にて前記入力軸を軸支し、前記トルクコンバータケースをトランスミッションケースに前記入力軸に直角な平面からなる接合面にて固定したことを特徴とするトルクコンバータ付きトランスミッションの構造、及びかかる構造を備えた産業車両にある。
【0014】
かかる発明において、好ましくは、前記トルクコンバータケースにおける前記トルクコンバータ側の前記入力軸に直角な平面上に、前記トルクコンバータのステ―タシャフトの軸封部を形成するとともに、該ステ―タシャフトに前記軸受の側面を押圧する押え面を形成する。
また好ましくは、前記トルクコンバータケース側に、前記入力軸軸受及びアイドラ軸受を含む軸受の外輪側部の押え面を形成する。
さらに好ましくは、前記トルクコンバータのステ―タシャフト内部に形成されトルクコンバータの作動油が通流する作動油路内の油圧を調整するための逃し弁を前記トルクコンバータケースに設けるとともに、該逃し弁からの逃がし油をトルクコンバータケース内部空間に排出する排油路を前記トルクコンバータケース側に形成する。
【0015】
かかる発明によれば、トルクコンバータケースの内周に嵌設した軸受にて入力軸を直接に軸支し、該軸受をトルクコンバータケース側から堅固に押さえてトルクコンバータケースに固定するように構成したので、従来技術のような、入力軸の軸受をステ―タシャフトで支持し該ステ―タシャフトをトルクコンバータケースに支持する構造のものに比べて、軸受支持部に対する入力軸の同心度が向上して該同心度の狂いに伴う入力軸の芯振れの発生を回避でき、これにより、トランスミッションの騒音や振動を低減できる。
また前記トルクコンバータケースの入力軸に直角な平面上にステ―タシャフトの軸封部を形成することにより、ステ―タシャフト内部を通流するトルクコンバータ用作動油の漏れを完全に回避するとともに、ステ―タシャフトの取付部の剛性を増大できて堅牢な取付構造となる。
【0016】
また、ステ―タシャフトには、従来技術のような入力軸軸受の支持部や逃がし弁(リリーフバルブ)の支持部を設けることを要しないので、該ステ―タシャフトを薄肉化できることとなる。これにより、該ステ―タシャフトの鋳造時における引け巣の発生を確実に回避できて、該引け巣からの破損や油漏れの発生が回避された安定した品質のステ―タシャフトを得ることが可能となるとともに、該ステ―タシャフトの製造コストも低減できる。
【0017】
また、かかる発明において好ましくは、前記トルクコンバータケースの、トルクコンバータケースとトランスミッションケースとの接合面に、前記逃し弁の装着部、並びに入力軸の軸受及びアイドラ軸受の装着部を開口する。
このように構成すれば、トルクコンバータケースに、入力軸の軸受及びアイドラ軸受等の軸受、及び逃がし弁を設けて、これらの装着部をトルクコンバータケースとトランスミッションケースとの接合面に開口したので、軸受類及び逃がし弁を前記接合面側から容易に組立、分解できて、トランスミッションの組立、分解工数を低減できる。
【0018】
また、前記トランスミッションケース及びトルクコンバータケースをダイキャスト製品で構成するのがよいが、かかる発明によるトランスミッションは、トランスミッションケースとトルクコンバータケースとを、入力軸に直角な平面からなる接合面にて固定した構造であり、該接合面を境にしてトランスミッションケース及びトルクコンバータケースが開放形状に形成できるので、ダイキャスト製品で製作可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0020】
図1は本発明の実施例に係るフォークリフト用トルクコンバータ付きトランスミッションを示し、(A)はその要部断面図、(B)は(A)のZ部拡大図である。図2は図1(A)におけるA―A矢視図である。図3はコントロールバルブの正面外観図である。
【0021】
本発明の実施例を示す図1において、13はトランスミッションケース、14は該トランスミッションケースの内部空間、21はトルクコンバータケース(トルコンケース)、23は該トルクコンバータケースの内部空間である。15は前記トランスミッションケース13内に設置されたトランスミッション部のクラッチ、16はトランスミッション部の変速ギアである。
20は前記トルクコンバータケース21内に設置されたトルクコンバータで、エンジン側に連結されるポンプ20b、前記クラッチ15側に連結されるタービン20a、及び後述するステ―タシャフト25に固定されるステ―タ20cにて構成される。
17は前記トルクコンバータ20のタービン20aと前記クラッチ15の入力側とを連結する入力軸である。
【0022】
前記トルクコンバータケース21とトランスミッションケース13とは前記入力軸17の軸心に直角な平面からなる接合面26にて、複数のボルト21b(図2参照)によって固定されている。
前記入力軸17は、前記トルクコンバータ20側端部を軸受20dにより前記トルクコンバータケース21に支持され、トランスミッション側端部を図示しない軸受により前記トランスミッションケース13に支持されている。
さらに前記入力軸17は、その中間部を入力軸軸受18により前記トルクコンバータケース21に支持されている。即ち該入力軸17は、前記入力軸軸受18の内輪を該入力軸17の外周17aに固定し、該入力軸軸受18の外輪を前記トルクコンバータケース21の内周に嵌設した支持孔21aに固定することにより、該トルクコンバータケース21に該軸受18を介して回転自在に支持される。30は前記変速ギア16の回転軸であるアイドラ軸を支持するアイドラ軸受である。
【0023】
25はステ―タシャフトで、端部が前記トルクコンバータ20のステ―タ20cに固定され、根元部が前記トルクコンバータケース21に固定されている。即ち、該ステ―タシャフト25の根元部は、前記入力軸17に直角な平面上に形成された接合面25bにOリング026を嵌装して軸封部を形成するとともに、内周側の側面に形成した押え面25aにより前記入力軸軸受18の外輪側面を押圧して該軸受18の位置決めをしている。
また、前記アイドラ軸受30は、外輪が前記トルクコンバータケース21に形成された凹部28に固定され、外輪側面は前記トルクコンバータケース21に形成された押え面25dにより押圧されて、該アイドラ軸受30の位置決めをしている。24は前記トルクコンバータ20の作動油圧を発生させるオイルポンプで、前記入力軸17に連動されている。
【0024】
2は前記トルクコンバータ20への作動油が通流する作動油路で、前記トランスミッションケース13及びトルクコンバータケース21の内部に軸方向に穿孔されるとともに、ステ―タシャフト25の内部に径方向及び軸方向に穿孔されて、
コントロールバルブ22(図3参照)からの作動油を前記トルクコンバータ20に供給するものである。
【0025】
1は前記作動油の油圧を調整するためのリリーフバルブ(逃し弁)で、前記トルクコンバータケース21の接合面26に開口された装着用凹部27内に組み込まれ、図2に示されるように、そのバルブケース1dがボルト1eにより、トルクコンバータケース21に固着されるようになっている。
尚、前記リリーフバルブ1は、図3に示されるように、コントロールバルブ22の下面にバルブケース1dを固定することにより、該コントロールバルブ22に取付けてもよい。
【0026】
前記リリーフバルブ(逃し弁)1は、図1(B)に示されるように、ばね1bにより押圧される弁体1aにより前記作動油路2と前記トルクコンバータケース内部空間23とを連通する排油路3を開閉して、前記作動油路2内の作動油を該排油路3からトルクコンバータケース内部空間23に逃がすことにより、前記作動油路2内の作動油圧を許容圧力以内に保持するようになっている。1cは前記ばね1bを支持するばね受、1dはバルブケースである。
【0027】
以上のように、前記入力軸17の中間部を支持する入力軸軸受18、変速ギア16の回転軸であるアイドラ軸を支持するアイドラ軸受30、及び前記作動油圧調整用のリリーフバルブ1は、前記トルクコンバータケース21に、該トルクコンバータケース21と前記トランスミッションケース13との接合面26に臨んで設けられ、該接合面26側から組み込み、分解可能となっている。
【0028】
かかる実施例によれば、前記入力軸17を、トルクコンバータケース21の内周に形成した支持孔21aに嵌設した入力軸軸受18にて直接に軸支し、該軸受18の側面をステ―タシャフト25の端部の押え面25aで堅固に押さえてトルクコンバータケース21に固定するように構成したので、軸受18の支持部に対する入力軸17の同心度が向上し、該同心度の狂いに伴う入力軸の芯振れの発生を回避できる。
また前記トルクコンバータケース21の、前記入力軸17軸心に直角な平面上にステ―タシャフト25の軸封部接合面25bを形成することにより、該ステ―タシャフト25内部の作動油路2を通流するトルクコンバータ用作動油の漏れを完全に回避するとともに、該ステ―タシャフト25の取付部の剛性を増大できる。
【0029】
また、前記ステ―タシャフト25には、入力軸軸受17の支持部やリリーフバルブ1の支持部を設けることを要しないので、該ステ―タシャフト25を薄肉化できる。
これにより、該ステ―タシャフト25の鋳造時における引け巣の発生を確実に回避できて、該引け巣からの破損や油漏れの発生を防止できる。
【0030】
また、前記トルクコンバータケース21の、該トルクコンバータケース21とトランスミッションケース13との接合面26に、前記リリーフバルブ1の装着用凹部27、並びに前記入力軸軸受18の支持孔21a及びアイドラ軸受30の装着用凹部28を開口しているので、軸受類及びリリーフバルブ1を前記接合面26側から容易に組立、分解できる。
【0031】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明に係るトルクコンバータ付きトランスミッションの構造及びこれを備えた産業車両によれば、トルクコンバータケースの内周に嵌設した軸受にて入力軸を直接に軸支し、該軸受トルクコンバータケース側から堅固に押さえてトルクコンバータケースに固定するように構成したので、軸受支持部に対する入力軸の同心度が向上して該同心度の狂いに伴う入力軸の芯振れの発生を回避でき、これにより、トランスミッションの騒音や振動を低減できる。
また前記トルクコンバータケースの入力軸に直角な平面上にステ―タシャフトの軸封部を形成することにより、ステ―タシャフト内部を通流するトルクコンバータ用作動油の漏れを完全に回避して、ステ―タシャフトの取付部の剛性を増大でき、堅牢な取付構造となる。
【0032】
また、ステ―タシャフトには、入力軸軸受の支持部や逃がし弁の支持部を設けることを要しないので、該ステ―タシャフトを薄肉化できて、該ステ―タシャフトの鋳造時における引け巣の発生を確実に回避できて、該引け巣からの破損や油漏れの発生が回避された安定した品質のステ―タシャフトを得ることが可能となるとともに該ステ―タシャフトの製造コストも低減できる。
【0033】
また、トルクコンバータケースに入力軸の軸受及びアイドラ軸受等の軸受、及び逃がし弁を設けて、これらの装着部をトルクコンバータケースとトランスミッションケース戸の接合面に開口したので、軸受類及び逃がし弁を前記接合面側から容易に組立、分解できて、トランスミッションの組立、分解工数を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るフォークリフト用トルクコンバータ付きトランスミッションを示し、(A)はその要部断面図、(B)は(A)のZ部拡大図である。
【図2】図1(A)におけるA―A矢視図である。
【図3】コントロールバルブの正面外観図である。
【図4】従来技術を示す図1(A)対応図である。
【符号の説明】
1 リリーフバルブ
2 作動油路
3 排油路
13 トランスミッションケース
14 トランスミッションケース内部空間
15 クラッチ
16 変速ギア
17 入力軸
18 入力軸軸受
20 トルクコンバータ
21 トルクコンバータケース(トルコンケース)
21a 支持孔
23 トルクコンバータケース内部空間
24 オイルポンプ
25 ステ―タシャフト
25a,25d 押え面
25b 接合面
26 接合面
30 アイドラ軸受

Claims (11)

  1. トランスミッション部の入力軸にトルクコンバータを連結するとともに、トランスミッションケースに前記トルクコンバータが組み込まれたトルクコンバータケースをボルトにて締着してなるトルクコンバータ付きトランスミッションにおいて、前記トルクコンバータケースの内周に嵌設した軸受にて前記入力軸を軸支し、該トルクコンバータケースをトランスミッションケースに前記入力軸に直角な平面からなる接合面にて固定したことを特徴とするトルクコンバータ付きトランスミッションの構造。
  2. 前記トルクコンバータケースにおけるトルクコンバータ側の前記入力軸に直角な平面上に、前記トルクコンバータのステ―タシャフトの軸封部を形成するとともに、該ステ―タシャフトに前記軸受の側面を押圧する押え面を形成したことを特徴とする請求項1記載のトルクコンバータ付きトランスミッションの構造。
  3. 前記トルクコンバータケース側に、前記入力軸の軸受及びアイドラ軸受を含む軸受の外輪側部の押え面を形成してなることを特徴とする請求項1記載のトルクコンバータ付きトランスミッションの構造。
  4. 前記トルクコンバータのステ―タシャフト内部に形成されトルクコンバータの作動油が通流する作動油路内の油圧を調整するための逃し弁を前記トルクコンバータケースに設けるとともに、該逃し弁からの逃がし油をトルクコンバータケース内部空間に排出する排油路を前記トルクコンバータケース側に形成したことを特徴とする請求項1記載のトルクコンバータ付きトランスミッションの構造。
  5. 前記トルクコンバータケースの、前記トルクコンバータケースとトランスミッションケースとの接合面に、前記逃し弁の装着部、並びに入力軸の軸受及びアイドラ軸受の装着部を開口してなることを特徴とする請求項3記載のトルクコンバータ付きトランスミッションの構造。
  6. 前記トランスミッションケース及びトルクコンバータケースをダイキャスト製品で構成したことを特徴とする請求項1記載のトルクコンバータ付きトランスミッションの構造。
  7. トランスミッション部の入力軸にトルクコンバータを連結するとともに、トランスミッションケースに前記トルクコンバータが組み込まれたトルクコンバータケースをボルトにて締着してなるトルクコンバータ付きトランスミッションを備えた産業車両において、前記トルクコンバータケースの内周に嵌設した軸受にて前記入力軸を軸支し、前記トルクコンバータケースをトランスミッションケースに前記入力軸に直角な平面からなる接合面にて固定したことを特徴とするトルクコンバータ付きトランスミッションを備えた産業車両。
  8. 前記トルクコンバータケースにおけるトルクコンバータ側の前記入力軸に直角な平面上に、前記トルクコンバータのステ―タシャフトの軸封部を形成するとともに、該ステ―タシャフトに前記軸受の側面を押圧する押え面を形成したことを特徴とする請求項7記載のトルクコンバータ付きトランスミッションを備えた産業車両。
  9. 前記トルクコンバータケース側に、前記入力軸の軸受及びアイドラ軸受を含む軸受の外輪側部の押え面を形成してなることを特徴とする請求項7記載のトルクコンバータ付きトランスミッションを備えた産業車両。
  10. 前記トルクコンバータのステ―タシャフト内部に形成されトルクコンバータの作動油が通流する作動油路内の油圧を調整するための逃し弁を前記トルクコンバータケースに設けるとともに、該逃し弁からの逃がし油をトルクコンバータケース内部空間に排出する排油路を前記トルクコンバータケース側に形成したことを特徴とする請求項7記載のトルクコンバータ付きトランスミッションを備えた産業車両。
  11. 前記トルクコンバータケースの、前記トルクコンバータケースとトランスミッションケースとの接合面に、前記逃し弁の装着部、並びに入力軸の軸受及びアイドラ軸受の装着部を開口してなることを特徴とする請求項10記載のトルクコンバータ付きトランスミッションを備えた産業車両。
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JP2007162933A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Hyundai Motor Co Ltd 自動変速機用潤滑油路システム
JP2018017379A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 ダイハツ工業株式会社 変速ユニット

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