JP2005002540A - 柔軟で洗濯耐久性な水溶性不燃液 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、非ハロゲン系又は有機窒素系不燃液で防炎性、防黴性、撥水性を同時に兼ね備え、樹脂の被膜強度の低下を無くし柔軟性にするため、撥水性シリコーンを適応し洗濯耐久性も兼ね備えた不燃液を提供する。
【解決手段】本発明の水溶性不燃液は、防炎液とは異なる。不燃液を圧力注入し乾燥した木材は1500℃の高熱で30分以上放射しても炭化はするが延焼しない。本液を撥水シリコーンで半分程度に希釈し、更に、耐洗濯剤、殺菌剤を混入して加工剤とし難燃性ポリエステル繊維又はセルロース系混合布帛に含浸処理する。
【選択図】なし
【解決手段】本発明の水溶性不燃液は、防炎液とは異なる。不燃液を圧力注入し乾燥した木材は1500℃の高熱で30分以上放射しても炭化はするが延焼しない。本液を撥水シリコーンで半分程度に希釈し、更に、耐洗濯剤、殺菌剤を混入して加工剤とし難燃性ポリエステル繊維又はセルロース系混合布帛に含浸処理する。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐久性と柔軟性又は洗濯性を保持し、更に難燃機能を有する布帛に関するものであり、柔らかな混合布帛系繊維の特徴を生かし、且つ洗濯耐久性に優れた難燃性の衣料、カーテン、椅子張り地などのインテリア製品及び寝具類などに使用される。
【0002】
【従来の技術】従来のセルロース系難燃加工布帛は、洗濯により難燃剤が脱落して難燃性の度合いが低下してくるため、予め難燃剤を20重量%程度多量に使用し、難燃剤の脱落を見越した処理を行っていた。
特に病院用インテリア製品などは抗菌性、洗濯耐久性、難燃性を兼ね備えた化学薬剤はあるが、本発明のような後加工の含浸方式では優れた方法は見当たらなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来のハロゲン(臭素)系難燃薬剤からは焼却するとダイオキシンが発生する可能性の問題が指摘され、非ハロゲン系薬剤を主体に処方するようになった。しかし、いずれの難燃剤も難燃効果を出すのに必要な量を添加すると、樹脂の皮膜強度低下、耐熱・耐光性の低下、風合いの低下等の問題から、十分な難燃性及び諸物性を有した難燃加工方法は提供されておらず、その開発が求められていた。さらに、撥水加工法としては、パラフィン系、ジルコニウム系、フッ素系撥水剤などの後加工方法がある。しかし、これらの加工法では、加工処理によりいずれも難燃ポリエステル繊維の溶融特性が損なわれ、防炎性が低下するという問題がある。そこで本発明は、特定の撥水剤、殺菌剤、難燃剤、洗濯耐久剤を組み合わせることにより諸問題を解決する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、かかる問題を解決するため、研究開発をした結果、非ハロゲン系又は有機窒素系不燃液に柔軟性と撥水性を有する超マイクロシリコーンを混合させる。具体的には、リン酸水素二アンモン、リン酸グアニジン、ほう砂等を混合した固形物を20〜30重量%とし、マイナスイオン交換水70〜80重量%と混合して無色透明不燃液を作る。更に、撥水性超マイクロシリコーン10重量%にマイナスイオン交換水90重量%を混合して撥水性シリコーン水溶液とし、該撥水性シリコーン水溶液40〜60重量%と前記無色透明不燃液40〜60重量%を混合・攪拌して乳白色難燃液が完成する。水溶液にして各種薬剤を希釈すれば溶解性が良く、効果と共に撥水性の特徴を有する。本乳白色難燃液が付着すれば、樹脂の被膜強度低下、耐熱・耐光性の低下、風合いの低下は解消される。更に、請求項2に記載の殺菌効果についてはメチシリン耐性黄色ブドウ状球菌(以下「MRSA」という)に対する抗菌性を付与することが、重要な課題となっている。後加工によるセルロース系繊維の洗濯耐久性はメラミンをホルマリンで反応させメチロールメラミン水溶液で付与するか又はベッカミンJ−101(ヘキサ型メラミン樹脂)で付与して耐洗濯性の性能が得られる。
【0005】
【発明の原理】
本発明の原理を含む概要について説明する。本発明の非ハロゲン系又は有機窒素系不燃液はリン酸二水素アンモンを主薬とし、リン酸グアニジン及び四硼酸ナトリウムの配合薬剤をマイナスイオン交換水に混入・攪拌したもので、この水溶性不燃液を木材に圧力注入し、乾燥させた木材は1500℃のバーナーで30分間放射しても炭化はするが、延焼しない不燃性を有している。従って、本液は繊維に使用する場合は半分は水で希釈しても良い。本液を繊維に含浸乾燥させても硬さが残り柔軟性を失うため、本発明のシリコーンで撥水性と柔軟性をもたらした。更にMRSAに対する抗菌性をも共有する良好な物性を提供することができる。本発明は後加工による薬液を主体とし、低価格で性能を有するため耐洗濯性はベッカミンJ−101にて付与させる。
【0006】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により処理された繊維製品の防炎加工品は、ノンハロゲン又は有機窒素系でかつ防炎性、耐光性、耐熱性に優れているだけでなく、極めて良好な洗濯耐久性を有する防炎効果を示し、引裂強度の向上もみられ、特に重要な風合い物性が良好でありカーテン等のインテリア製品、シーツ、パジャマ等の着衣品、寝具品、自動車・鉄道車輌・航空機の座席シート等多くの用途に使用される。
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐久性と柔軟性又は洗濯性を保持し、更に難燃機能を有する布帛に関するものであり、柔らかな混合布帛系繊維の特徴を生かし、且つ洗濯耐久性に優れた難燃性の衣料、カーテン、椅子張り地などのインテリア製品及び寝具類などに使用される。
【0002】
【従来の技術】従来のセルロース系難燃加工布帛は、洗濯により難燃剤が脱落して難燃性の度合いが低下してくるため、予め難燃剤を20重量%程度多量に使用し、難燃剤の脱落を見越した処理を行っていた。
特に病院用インテリア製品などは抗菌性、洗濯耐久性、難燃性を兼ね備えた化学薬剤はあるが、本発明のような後加工の含浸方式では優れた方法は見当たらなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来のハロゲン(臭素)系難燃薬剤からは焼却するとダイオキシンが発生する可能性の問題が指摘され、非ハロゲン系薬剤を主体に処方するようになった。しかし、いずれの難燃剤も難燃効果を出すのに必要な量を添加すると、樹脂の皮膜強度低下、耐熱・耐光性の低下、風合いの低下等の問題から、十分な難燃性及び諸物性を有した難燃加工方法は提供されておらず、その開発が求められていた。さらに、撥水加工法としては、パラフィン系、ジルコニウム系、フッ素系撥水剤などの後加工方法がある。しかし、これらの加工法では、加工処理によりいずれも難燃ポリエステル繊維の溶融特性が損なわれ、防炎性が低下するという問題がある。そこで本発明は、特定の撥水剤、殺菌剤、難燃剤、洗濯耐久剤を組み合わせることにより諸問題を解決する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、かかる問題を解決するため、研究開発をした結果、非ハロゲン系又は有機窒素系不燃液に柔軟性と撥水性を有する超マイクロシリコーンを混合させる。具体的には、リン酸水素二アンモン、リン酸グアニジン、ほう砂等を混合した固形物を20〜30重量%とし、マイナスイオン交換水70〜80重量%と混合して無色透明不燃液を作る。更に、撥水性超マイクロシリコーン10重量%にマイナスイオン交換水90重量%を混合して撥水性シリコーン水溶液とし、該撥水性シリコーン水溶液40〜60重量%と前記無色透明不燃液40〜60重量%を混合・攪拌して乳白色難燃液が完成する。水溶液にして各種薬剤を希釈すれば溶解性が良く、効果と共に撥水性の特徴を有する。本乳白色難燃液が付着すれば、樹脂の被膜強度低下、耐熱・耐光性の低下、風合いの低下は解消される。更に、請求項2に記載の殺菌効果についてはメチシリン耐性黄色ブドウ状球菌(以下「MRSA」という)に対する抗菌性を付与することが、重要な課題となっている。後加工によるセルロース系繊維の洗濯耐久性はメラミンをホルマリンで反応させメチロールメラミン水溶液で付与するか又はベッカミンJ−101(ヘキサ型メラミン樹脂)で付与して耐洗濯性の性能が得られる。
【0005】
【発明の原理】
本発明の原理を含む概要について説明する。本発明の非ハロゲン系又は有機窒素系不燃液はリン酸二水素アンモンを主薬とし、リン酸グアニジン及び四硼酸ナトリウムの配合薬剤をマイナスイオン交換水に混入・攪拌したもので、この水溶性不燃液を木材に圧力注入し、乾燥させた木材は1500℃のバーナーで30分間放射しても炭化はするが、延焼しない不燃性を有している。従って、本液は繊維に使用する場合は半分は水で希釈しても良い。本液を繊維に含浸乾燥させても硬さが残り柔軟性を失うため、本発明のシリコーンで撥水性と柔軟性をもたらした。更にMRSAに対する抗菌性をも共有する良好な物性を提供することができる。本発明は後加工による薬液を主体とし、低価格で性能を有するため耐洗濯性はベッカミンJ−101にて付与させる。
【0006】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により処理された繊維製品の防炎加工品は、ノンハロゲン又は有機窒素系でかつ防炎性、耐光性、耐熱性に優れているだけでなく、極めて良好な洗濯耐久性を有する防炎効果を示し、引裂強度の向上もみられ、特に重要な風合い物性が良好でありカーテン等のインテリア製品、シーツ、パジャマ等の着衣品、寝具品、自動車・鉄道車輌・航空機の座席シート等多くの用途に使用される。
Claims (2)
- 含塩素系合成繊維とセルロース系繊維との混合布帛を、マイナスイオン交換水60〜80重量%にリン酸二水素アンモン15〜25重量%、リン酸グアニジン3〜10重量%、ほう砂2〜5重量%を混合した非ハロゲン系又は有機窒素系不燃液Aにおいて、柔軟性・撥水性な仕上剤として、超マイクロ撥水性シリコーン10重量%をマイナスイオン交換水90重量%で希釈してBとし、該B希釈液40〜70重量%と前記非ハロゲン系又は有機窒素系不燃液Aを30〜60重量%で混合・攪拌してなる撥水性を有する柔軟で洗濯耐久性な水溶性不燃液。
- 前記非ハロゲン系又は有機窒素系不燃液Aにおいて、該不燃液Aを30〜60重量%と前期B希釈液40〜70重量%の請求混合液にし、平均粒径2μm以下であるピリジン系抗菌剤を含有するとともに、メラミンを反応させメチロールメラミンの水溶液を得て洗濯耐久性を発揮させ、更に、リン酸グアニジン薬剤も耐ドライクリーニング性を有してなる請求項1に記載の柔軟で洗濯耐久性な水溶性不燃液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003195348A JP2005002540A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 柔軟で洗濯耐久性な水溶性不燃液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003195348A JP2005002540A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 柔軟で洗濯耐久性な水溶性不燃液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005002540A true JP2005002540A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34100194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003195348A Pending JP2005002540A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 柔軟で洗濯耐久性な水溶性不燃液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005002540A (ja) |
-
2003
- 2003-06-09 JP JP2003195348A patent/JP2005002540A/ja active Pending
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