【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、肌に対する負担が少ないことを特徴とする油性化粧料に関する。
さらに詳しくは、顔料の吸油量を表面処理技術を用いて低く抑えることで、肌からの皮脂の脱脂を最小限にし、それによって、肌の負担を少なくしながら、化粧持続性、耐水性、耐皮脂性、感触、転写防止効果、発色に優れた特徴を有する油性化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
顔料には一定量の油を吸収する特性があり、これは吸油量という指標で表される。化粧品で一般に使用される顔料は、表面処理されていないものでは、顔料100gあたり、40〜2000gのスクワランを吸収する特性を有している。従来、吸油量の多い粉体を選択して配合することで化粧持続性を改善する試みが行われている。(特許文献1、特許文献2、特許文献3)
さらに、表面処理剤としてNε−ラウロイル−L−リジンなどのアシル化リジンを用いて被覆した顔料を用いると、例えば肌上での伸びが良く、経時での化粧崩れのない化粧料が得られたり、柔らかい感触・滑らかな塗布感と高いモイスチャー感を持ち、かつ仕上がりの均一感、化粧持続性に優れる化粧料が得られることも知られている。(特許文献4、特許文献5)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−38318号公報
【特許文献2】
特開2000−212022号公報
【特許文献3】
特開平7−165533号公報
【特許文献4】
特開平9−208426号公報
【特許文献5】
特開2001−279129号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
吸油量が大きい粉体を用いた場合、経時で顔料が肌から皮脂を脱脂する場合があり、ぱさつきを感じるなど、肌や唇粘膜に負担になっている場合があった。また、従来の表面処理は表面処理による感触や耐皮脂性などの改善を目的に開発が行われており、表面処理を用いて吸油量を少なくコントロールすることについては行われていなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明人らは、上記の問題点を解決するために鋭意検討を行った結果、(A)スクワラン吸油量が、表面処理前を100として、80以下である表面処理板状顔料から選ばれる1種又は2種以上、及び/又は(B)スクワラン吸油量が、表面処理前を100として、55以下である表面処理非板状顔料から選ばれる1種又は2種以上、の表面処理顔料を、(A)、(B)の合計量が油性化粧料中の顔料の総量に対して40〜100質量%となるように配合し、かつこれらの顔料の保持効果に優れるポリブテンを油性化粧料の総量に対して5〜40質量%となるように配合することで、肌や口唇に負担の少ない油性化粧料が得られることを見出した。特に口紅においては、経時で口紅中の油分が粘膜から吸収され、顔料が主な残存成分となっていく中で、吸油量が少ない表面処理顔料を用いることでぱさつき感を抑制することが可能となった。さらに表面処理顔料として、炭素原子数6〜20の分岐又は直鎖のアルキル基を有する化合物にて被覆処理された顔料を用いた場合、これらの表面処理顔料は油剤中での分散性に大変優れているため、油性化粧料中で色剤の発色性が良くなり、彩度、ツヤが向上するメリットも見出された。
【0006】
すなわち、本発明は、(A)スクワラン吸油量が、表面処理前を100として、80以下である表面処理板状顔料から選ばれる1種又は2種以上、及び/又は(B)スクワラン吸油量が、表面処理前を100として、55以下である表面処理非板状顔料から選ばれる1種又は2種以上、の表面処理顔料を、(A)、(B)の合計量が油性化粧料中の顔料の総量に対して40〜100質量%となるように配合し、かつポリブテンを油性化粧料の総量に対して5〜40質量%となるように配合することを特徴とする油性化粧料にある。
【0007】
第2の発明は、表面処理顔料が、炭素原子数6〜20の分岐又は直鎖のアルキル基を有する化合物にて表面処理された顔料であることを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0008】
第3の発明は、炭素原子数6〜20の分岐又は直鎖のアルキル基を有する化合物が、アルキルアルコキシシラン、アルキルクロロシラン、アルキルチタネート、アルキルアルミネート、金属石鹸、メチルハイドロジェンシロキサンの水素原子にアルキレンを付加させアルキル化したものからなる群より選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0009】
第4の発明は、アルキルアルコキシシランが、オクチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシランから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0010】
第5の発明は、表面処理顔料が、湿式法にて表面処理されたものであることを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0011】
第6の発明は、湿式法による表面処理が、加熱下に粉砕しながら行われることを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0012】
第7の発明は、湿式法の溶媒が、水、低級アルコール、ヘキサン、アセトン、トルエン、シクロヘキサン、キシレンからなる群より選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0013】
第8の発明は、表面処理非板状顔料として、平均一次粒子径が1〜50nmの範囲にあるオクチルシリル化酸化チタン及び/又はオクチルシリル化酸化亜鉛が少なくとも選ばれることを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0014】
第9の発明は、ポリブテンが、イソブテンとn−ブテンを共重合して得られ、かつ常温で液体〜ペーストの形状を有することを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0015】
第10の発明は、ポリブテンの平均分子量が、500〜2700であることを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0016】
第11の発明は、常温常圧下における粘度が1〜100mm2/sの範囲にあるジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンから選ばれる1種又は2種以上を配合することを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0017】
第12の発明は、分岐シリコーン型ポリエーテル変性シリコーン、分岐シリコーン型ポリグリセリル変性シリコーン、アルキル・ポリエーテル共変性シリコーン、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン、部分架橋型ポリグリセリル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーンからなる群より選ばれる1種又は2種以上を配合することを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0018】
第13の発明は、シリコーン樹脂、フッ素化シリコーン樹脂、シリコーン化プルラン、アルキル化シリコーン、ポリアミド変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上を配合することを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0019】
第14の発明は、有機系樹脂粉末を油性化粧料の総量に対して0.1〜10質量%となるように配合することを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0020】
第15の発明は、有機系樹脂粉末の形状が球状であることを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0021】
第16の発明は、有機系樹脂粉末が、架橋型シリコーン樹脂粉末、架橋型アクリル樹脂粉末からなる群より選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0022】
第17の発明は、揮発性シリコーンを配合することを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0023】
第18の発明は、揮発性シリコーンが、シクロメチコン、メチルトリメチコン、及び下記(1)の化学式で示される化合物からなる群より選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする上記の油性化粧料にある。
[(CH3)3SiO]4Si (1)
【0024】
第19の発明は、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ラフィノース、トレハロースからなる群より選ばれる1種又は2種以上の保湿剤を、油性化粧料の総量に対して0.1〜20質量%となるように配合することを特徴とする上記の油性化粧料にある。
【0025】
第20の発明は、油性化粧料が、肌からの皮脂の脱脂が抑えられ、肌への負担が少ないことを特徴とする上記の皮脂の脱脂抑制用油性化粧料にある。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の油性化粧料は、(A)スクワラン吸油量が、表面処理前を100として、80以下である表面処理板状顔料から選ばれる1種又は2種以上、及び/又は(B)スクワラン吸油量が、表面処理前を100として、55以下である表面処理非板状顔料から選ばれる1種又は2種以上、の表面処理顔料を、(A)、(B)の合計量が油性化粧料中の顔料の総量に対して40〜100質量%となるように配合し、かつポリブテンを油性化粧料の総量に対して5〜40質量%となるように配合することを特徴とする。
【0027】
顔料のスクワラン吸油量の測定方法は以下の通りである。まず、顔料を10g前後量り取り、その質量を測定する。ついで、この顔料を攪拌棒でかき混ぜながら少量づつスクワランを添加していく。すると、顔料とスクワランの混合物の形態は一般的に粉末状から塊状を経てペースト状、さらに液状に変化する。本発明では、この過程の中で、顔料全体が濡れて、ペースト状になった直後の顔料とスクワラン全体の質量を測定し、最初の顔料の質量を差し引いて添加したスクワランの質量を求める。このスクワランの質量を最初に測定した顔料の質量で割り、100倍すると、顔料100gあたりのスクワランの添加量が求まる。本発明では、この操作を顔料ごとに2〜3回実施し、顔料100gあたりのスクワラン添加量の平均値を顔料のスクワラン吸油量とした。一般に非フッ素系の表面処理顔料ではあまり大きな誤差は生じないが、フッ素系の表面処理顔料を用いた場合は、攪拌の程度による誤差が生じやすいので、攪拌を長時間実施した方が誤差を少なくすることができる。この方法で吸油量を求めると、一般的に顔料の吸油量は、40〜2000くらいの範囲の値となる。
【0028】
本発明の油性化粧料に用いる顔料としては、通常の化粧料に使用されるものであれば、その形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、紡錘状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができ、例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料等が挙げられ、さらにこれらの顔料を複合化したものも使用することができる。具体的には、無機粉体としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン等;有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、シリコーンパウダー、シリコーンゴムパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリメチルシルセスキオキサン球状粉体、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン末、ラウロイルリジン等;界面活性剤金属塩粉体としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等;有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γー酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等のタール系色素をレーキ化したもの、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等の天然色素をレーキ化したもの等;パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;金属粉末顔料としては、アルミニウム、金、銀、銅、白金、ステンレス等の金属粉末が挙げられる。これらのうち、一次粒子径が1〜100nmの範囲にある酸化チタン、低次酸化チタン、酸化亜鉛、二酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化鉄、水酸化鉄、酸化セリウム、活性封鎖型酸化セリウム、金、銀、白金等の超微粒子顔料は、もともと未処理顔料の吸油量が大きいことから、本発明の吸油量を下げる効果が実感されやすく、配合が好ましいものとして挙げられる。これらの粉末は、シリカ、アルミナ、ジルコニア、酸化亜鉛、珪酸亜鉛等から選ばれる1種又は2種以上による無機酸化物処理が行われていてもいなくても構わない。
【0029】
本発明における板状顔料とは、上記の顔料のうち、顔料の一次粒子が板状の形状を有し、平滑面の平均径に対し、厚さが1/5以下であるものをいう。例えば、板状酸化チタン、板状硫酸バリウム、タルク、マイカ、板状カオリン、セリサイト、白雲母、板状合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、板状無水ケイ酸、板状ヒドロキシアパタイト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、板状セラミックスパウダー、板状アルミナ、板状窒化ホウ素、板状ポリメチルメタクリレートパウダー、ラウロイルリジン、板状酸化鉄、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン処理マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母、アルミニウム等が挙げられる。また本発明における非板状顔料とは、板状顔料でない、球状、棒状、針状、不定形状、紡錘状等の全ての顔料を意味する。
【0030】
本発明では、表面処理により顔料の吸油量を下げることが必要である。顔料として板状顔料を用いた場合、表面処理によりスクワラン吸油量を、処理前を100として、80以下に、非板状顔料を用いた場合、55以下にする必要がある。これらの値よりスクワラン吸油量が大きいと、本発明の効果が発揮されない。本発明においては、これら表面処理顔料を、油性化粧料中の顔料の総量に対して40〜100質量%となるように配合することが必要である。顔料の総量に対して表面処理顔料が40質量%より少ないと、本発明の効果を実感することができない。また、より肌実感が得られるためには、上記表面処理顔料を、油性化粧料中の顔料の総量に対して80〜100質量%となるように配合することが好ましい。
【0031】
本発明の油性化粧料において、上記表面処理顔料を含めた全顔料は、油性化粧料に対して5〜40質量%配合される。配合量が5質量%より少ないと発明の効果が発揮されず、40質量%よりも多いと油性化粧料としての処方を組むのに困難さが生じる。好ましくは、全顔料は10〜30質量%配合され、この範囲では、発明の効果がより実感され、油性化粧料として処方することも容易である。
【0032】
本発明における顔料の表面処理方法としては、表面処理顔料の吸油量が本発明において規定される範囲とすることが可能であれば、公知の各種表面処理剤や油剤による表面処理法を用いることができる。特に、炭素原子数が6〜20の分岐又は直鎖のアルキル基を有する化合物による表面処理の場合、処理顔料の油性化粧料中での分散性を顕著に向上させ、色材の発色を改善し、彩度、ツヤを向上させる効果が得られるため好ましい。
【0033】
本発明で用いる炭素数6〜20の分岐又は直鎖のアルキル基を有する化合物としては、アルキルアルコキシシラン、アルキルクロロシラン、アルキルチタネート、アルキルアルミネート、金属石鹸、メチルハイドロジェンシロキサンの水素原子にアルキレンを付加させアルキル化したもの、アルキル変性シリコーン、アクリル酸アルキル等が挙げられるが、特にアルキルアルコキシシラン、アルキルクロロシラン、アルキルチタネート、アルキルアルミネート、金属石鹸、メチルハイドロジェンシロキサンの水素原子にアルキレンを付加させアルキル化したものからなる群より選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。これらの処理は一般的に吸油量を下げる効果に優れている。本発明では、これらの化合物のうち、特にオクチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシランから選ばれることが好ましい。これらの化合物は均一な顔料の処理が可能であり、かつ吸油量を下げる効果に特に優れている。
【0034】
本発明では、顔料を表面処理して、表面処理後の顔料のスクワラン吸油量を、処理前を100として、板状顔料の場合80以下に、非板状顔料の場合は55以下にする必要がある。その表面処理の条件は、表面処理剤の種類、顔料の比表面積、粒子径、表面状態により変わってくるので、処理条件を変化させて、最低の吸油量が得られる処理条件を決定することが好ましい。一般に、処理量が最適値から少ないと吸油量は多くなり、処理量が多くなると、未反応物が増えて臭いが発生したり、加熱時に着色が起こる場合がある。
【0035】
表面処理剤として、炭素原子数6〜20の分岐又は直鎖のアルキル基を有する化合物を用いる場合、顔料の平均粒子径が100nm以下の場合、顔料の質量に対して3〜35質量%の範囲で、100nmを超え1μm以下の場合、3〜15質量%の範囲で、1μmを超える場合、1〜10質量%の範囲の処理量で最適なスクワラン吸油量を有する表面処理顔料が得られることが多い。
【0036】
炭素原子数6〜20の分岐又は直鎖のアルキル基を有する金属石鹸処理の場合は、一般に乾式法表面処理(例えば顔料と表面処理剤と場合により少量の溶媒を混合し、表面処理を行う方法)されたものは、本発明の吸油量の範囲よりも大きい吸油量を示してしまうことが多く、湿式法表面処理されたものを用いることが好ましい。本発明で言う湿式法とは、顔料を、水、低級アルコール、ヘキサン、アセトン、トルエン、シクロヘキサン、キシレン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、二酸化炭素、テルペン類などの溶媒と混合し、スラリー状又は溶液状にする過程を含んで表面処理を行うことをいう。本発明では、金属石鹸処理に限らず、より均一な処理が可能で、かつ吸油量を下げる効果が高い湿式法による表面処理が好ましい。湿式法で用いられる溶媒としては、汎用性に優れる、水、低級アルコール、ヘキサン、アセトン、トルエン、シクロヘキサン、キシレンからなる群より選ばれる1種又は2種以上が好ましい。さらに、湿式法で処理する場合には、処理時に処理剤と共に粉砕または混合を行いながら加熱処理を行う方法を用いるとより均一な表面処理を行うことができるため好ましい。
【0037】
本発明で用いる表面処理方法としては、上記の湿式法、乾式法以外に蒸着法(プラズマなどを用いて顔料に処理剤を蒸着させる方法)、気相法(空気、窒素ガスなどの気体中で表面処理を行う方法)、メカノケミカル法(ボールミル、オングミル(ホソカワミクロン社製)、ハイブリタイザー(奈良機械製作所製)等の機器を用いてメカノケミカル的に表面処理を行う方法)等が挙げられる。
【0038】
本発明の表面処理において、炭原子数6〜20の分岐又は直鎖のアルキル基を有する化合物は単独で使用しても、複数を併用しても、他の表面処理剤や油剤を併用してもよいが、表面処理剤としてフッ素化アルキル基を有する化合物が、全表面処理剤に対して10質量%を超えて含む場合、表面処理顔料の吸油量が、本願の規定範囲を逸脱する場合が多い。そのためフッ素化アルキル基を有する化合物のような、フッ素系化合物の表面処理剤における割合は、10質量%以下に抑えることが好ましく、含まないことがより好ましい。
【0039】
本発明では上記のような表面処理顔料を使用するが、表面処理非板状顔料として、平均一次粒子径が0.1〜0.5μmの範囲にあるオクチルシリル化酸化チタンを少なくとも配合していることが好ましい。この粒子径の酸化チタンは、メイクアップ化粧料では重要な位置を占める顔料であり、ルチル型、アナターゼ型、アモルファス型などの結晶型を有し、また、球状、棒状、紡錘状、ヒトデ状、不定形状などの形状を有するが、いずれの組み合わせの場合も肌に対する違和感が強めに現れる特徴がある。従って、この酸化チタンの吸油量を下げた場合、吸油量の変化の数値以上に得られる油性化粧料の肌実感が改善される特徴がある。
【0040】
本発明ではさらに表面処理非板状顔料として、平均一次粒子径が1〜50nmの範囲にあるオクチルシリル化酸化チタン及び/又はオクチルシリル化酸化亜鉛を少なくとも配合していることが好ましい。平均一次粒子径が1〜50nmの範囲にある金属酸化物顔料は紫外線防御の目的などで化粧料では多用されているが、いずれも吸油量の絶対値が大きい特徴があり、これらの顔料の吸油量を下げることは肌に対する負担をより減らすのに効果的である。
【0041】
本発明の油性化粧料では、上記の顔料と共にポリブテンを配合する。本発明で言うポリブテンとしては、化粧料で使用される各種のものが挙げられるが、特にイソブテンとn−ブテンを共重合して得られ、常温で液体〜ペーストの形状を持つものが好ましく用いることができる。さらに、ポリブテンの平均分子量が500〜2700の範囲に入るものが好ましく、800〜1200の範囲に入るものが特に好ましい。平均分子量が500未満であると高温の安定性に問題が生じ、また2700以上ではべたつきが激しくなり感触的に好ましくない。本発明で用いるポリブテンは、安定性を向上させる目的で水素添加処理が行われていても、また精製処理が行われていても構わない。この範囲のポリブテンは油性化粧料の塗布特性、安定性を改善する効果が高く、さらに本発明で用いる表面処理顔料との相性に優れる特徴がある。本発明の油性化粧料では、ポリブテンを油性化粧料の総量に対して5〜40質量%の範囲で配合する。この範囲では、顔料を肌表面に保持する効果が高く、感触にも優れている。また、上記顔料は吸油量が少ない分、皮脂や飲食時の油分に対して弱く化粧崩れしやすい面があり、それを防止するためにはポリブテンとの組み合わせが効果的である。
【0042】
本発明の油性化粧料では、通常化粧料に配合される油剤成分が配合される。油剤の例としては、例えばアボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、肝油、キャンデリラロウ、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、羊脂、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等;炭化水素油として、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、ポリブテン、α−オレフィンオリゴマー等;高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等;高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)等;エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、イソノナン酸イソノニル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等;グリセライド油としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル、トリ(カプリル、カプリン酸)グリセリン等が挙げられる。また、シリコーン油の例としては、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコーン、フッ素変性ジメチコノール、シリコーンガム等が挙げられる。
【0043】
さらに本発明の油性化粧料では、上記の各油剤のうち、常温常圧下でのでの粘度が1〜100mm2/sの範囲にあるジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンから選ばれる1種又は2種以上を配合することが好ましい。表面処理剤としてオクチルシラン系の化合物を使用した場合、これらの油剤は本発明の表面処理顔料の分散性向上に効果があり、また発色やつやの改善を期待できるメリットがある。
【0044】
本発明の油性化粧料では、界面活性能を有する各種の変性シリコーンを配合することが可能である。変性シリコーンの例としては、分岐シリコーン型ポリエーテル変性シリコーン、分岐シリコーン型ポリグリセリル変性シリコーン、アルキル・ポリエーテル共変性シリコーン、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン、部分架橋型ポリグリセリル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、糖変性シリコーン、グリセリル変性シリコーン、パーフルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性シリコーン、パーフルオロアルキル・ポリグリセリル共変性シリコーン等が挙げられる。本発明では、これらのうち、特に分岐シリコーン型ポリエーテル変性シリコーン、分岐シリコーン型ポリグリセリル変性シリコーン、アルキル・ポリエーテル共変性シリコーン、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン、部分架橋型ポリグリセリル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーンからなる群より選ばれる1種又は2種以上を配合することが好ましく、さらに好ましくはHLB値が1〜8の範囲にあるもの、特にHLB値が6〜8の範囲にあり、水によりゲル化する能力を有するものが好ましい。これら各種の変性シリコーンは油性化粧料の化粧持続性の向上に好ましい効果を与える。ここでHLB値とは、ポリエーテル基やポリグリセリル基等の親水性基の分子内における質量百分率を5で除した値である。
【0045】
本発明の油性化粧料では、トリメチルシロキシケイ酸などのシリコーン樹脂、シリコーン化プルランなどのシリコーン変性有機粘剤、トリフルオロプロピル変性ポリメチルシロキシケイ酸などのフッ素化シリコーン樹脂、アクリル化シリコーン、アルキル化シリコーン、ポリアミド変性シリコーン樹脂などのシリコーン系樹脂を配合していることが好ましい。特にシリコーン樹脂、フッ素化シリコーン樹脂、シリコーン化プルラン、アルキル化シリコーン、ポリアミド変性シリコーンからなる群より選ばれる1種又は2種以上を配合することが好ましい。これらの成分は油性化粧料の耐水性、耐皮脂性、化粧持続性の向上に役立つ。
【0046】
本発明では、顔料でもある有機系樹脂粉末を、油性化粧料の総量に対して0.1〜10質量%となるように配合することが好ましい。本発明で用いる有機系樹脂粉末としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、シリコーンパウダー、シリコーンゴムパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリメチルシルセスキオキサン球状粉体、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂等が挙げられる。本発明では、特にこれらの樹脂粉末のうち、架橋型シリコーン樹脂粉末、架橋型アクリル樹脂粉末に属する樹脂粉末から選ばれる1種又は2種以上を配合することが好ましい。本発明で用いる有機系樹脂粉末は、球状、棒状、板状、針状、不定形状など各種の形状を持つが、特に球状の形態を持つことが好ましい。この場合、シワやキメなどを光学的に効果的に隠蔽するなどの効果を油性化粧料に与えることができる。
【0047】
本発明の油性化粧料では揮発性溶媒を配合していても構わない。本発明で用いる揮発性溶媒としては、肌に安全な常圧での沸点が220℃未満のものを指し、例えば、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロビルアルコールなどの低級アルコール、環状5量体〜7量体のジメチルシクロシロキサンなどのシクロメチコン、メチルトリメチコン、直鎖状揮発性シリコーン、イソドデカンなどの軽質流動パラフィン、テルペン類、代替フロン類などが挙げられるが、特にシクロメチコン、メチルトリメチコン、及び下記(1)の化学式で示される化合物からなる群より選ばれる1種又は2種以上の揮発性溶剤が、本発明の表面処理顔料との相性に優れ、分散性を改善することから好ましい。
[(CH3)3SiO]4Si (1)
【0048】
本発明の油性化粧料では、ソルビトール、マルトース、マルチトール等の糖アルコール等、ステロールとして、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノステロール等、ブドウ糖、ショ糖、乳糖、ラフィノース、トレハロース、キシリトール、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリグリセリン、ヒアルロン酸及びその塩、コンドロイチン硫酸及びその塩、ピロリドンカルボン酸塩、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、エチルグルコシド、環状デキストリン(高度分岐環状デキストリン(例えば江崎グリコ社製クラスターデキストリン(登録商標)等)が挙げられる。)などの保湿剤を配合することが好ましい。特にグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ラフィノース、トレハロースからなる群より選ばれる1種又は2種以上の保湿剤を、油性化粧料の総量に対して0.1〜20質量%となるように配合することが好ましい。
【0049】
本発明の油性化粧料では、上記の各成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、通常化粧料に配合される各種の顔料、粘剤、紫外線吸収剤、防菌防腐剤、香料、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、昆虫忌避剤、生理活性成分等の成分を使用することができる。
【0050】
本発明で用いる紫外線吸収剤の例としては、例えばパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(別名;パラメトキシケイ皮酸オクチル)、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、p−メトキシハイドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、パラアミノ安息香酸(以後、PABAと略す)、エチルジヒドロキシプロピルPABA、グリセリルPABA、サリチル酸ホモメンチル、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、オクチルジメチルPABA、サリチル酸オクチル、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエタノールアミン、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェニン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノン、4−イソプロピル ジベンゾイルメタン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクチルトリアゾン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、これらの高分子誘導体、及びシラン誘導体等が挙げられる。
【0051】
また、有機系紫外線防御剤がポリマー粉末中に封止されたものを用いることも可能である。ポリマー粉末は中空であってもなくても良く、平均一次粒子径としては0.1〜50μmの範囲にあれば良く、粒度分布はブロードであってもシャープであっても構わない。ポリマーの種類としてはアクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、シリコーン樹脂、ナイロン、アクリルアミド樹脂等が挙げられる。これらのポリマー粉末中に、粉末質量の0.1〜30質量%の範囲で有機系紫外線防御剤を取り込ませた粉末が好ましく、特にUVA吸収剤である4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンを配合することが好ましい。紫外線防御成分としては、無機系と有機系を併用することが好ましい。また、UV−Aに対応したものとUV−Bに対応したものを組み合わせて用いることも好適である。
【0052】
防菌防腐剤としては、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール等、抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、トリクロサン、感光素、フェノキシエタノール等がある。
【0053】
本発明で用いる生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、抗炎症剤、老化防止剤、ひきしめ剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。その中でも、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分が特に好ましい。本発明では、これらの生理活性成分を1種又は2種以上配合することが好ましい。例えば、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カシスエキス、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カルカデエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クランベリーエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、蜂蜜、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
【0054】
また、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、グリシン、ヴァリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、シスチン、システイン、メチオニン、トリプトファン等のアミノ酸、エストラジオール、エテニルエストラジオールなどのホルモン、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、8−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン、アラントイン、トラネキサム酸、アズレン等の抗炎症剤、ビタミンA、B2、B6、C、D、K、ビタミンC配糖体、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、α−ヒドロキシ酸、8−ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ−オリザノールなどの血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、l−メントール、カンフルなどの清涼剤、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコルチゾン、ハッカ油等が挙げられる。
【0055】
本発明で用いる生理活性成分の油性化粧料の総量に対する配合量は、その活性成分の効果濃度によって異なり、それぞれの活性成分の効果濃度範囲に濃度設定することが好ましい。例えばアスコルビン酸ならば3質量%、アスコルビン酸配糖体ならば2質量%といった濃度が挙げられる。
【0056】
本発明の油性化粧料の具体的な用途としては、特に口紅、ファンデーション、コンシーラー、アイシャドウなどのメイクアップ化粧料に好適である。
【0057】
【実施例】
以下、実施例及び比較例によって本発明を更に詳細に説明する。
【0058】
実施例及び比較例の各組成物の各種特性に対する評価方法を以下に示す。
【0059】
[スクワラン吸油量の測定方法]
前述の吸油量の測定方法に基づいてスクワランに対する吸油量の測定を行った。尚、各表面処理顔料の吸油量は、未処理顔料の吸油量を100とした相対値で示した。
【0060】
[官能特性評価]
専門パネラーを各評価品目ごとに20名ずつ用意し(但し、品目によりパネラーが重複する場合もある)、各評価項目において優れていると判断したパネラーの数から、下記に示す分類によって評価を行った。
【0061】
【0062】
参考例(各種表面処理顔料のスクワラン吸油量)
非板状顔料として、平均一次粒子径が0.4μmの石原産業社製顔料級酸化チタンCR50、平均一次粒子径が35nmのテイカ社製超微粒子酸化チタンMT−500SAを、また板状顔料として、三信鉱工社製セリサイトFSEを用いて各種表面処理顔料を調製した。表面処理方法としては、ミキサーにオクチルトリエトキシシランと少量のn−ヘキサンを用いて混合し、加熱乾燥、粉砕を行って得られる乾式オクチルトリエトキシシラン処理、トルエン中にオクチルトリエトキシシランと顔料を混合、粉砕した後、溶剤を減圧加熱留去し、さらに加熱乾燥、篩処理して得られる湿式オクチルトリエトキシシラン処理、メチルハイドロジェンポリシロキサン(信越化学工業社製KF−9901)とイソプロピルアルコールと顔料を混合し、溶剤を減圧加熱留去し、さらに加熱乾燥、粉砕、篩処理して得られる湿式シリコーン処理、Nε−ラウロイル−L−リジン(味の素社製アミホープLL)を強アルカリ水溶液に溶解し、顔料の塩酸酸性スラリーに滴下、中和した後、ろ過、乾燥、粉砕、篩処理を行って得られる湿式Nε−ラウロイル−L−リジン処理(LL処理)を検討した。オクチルトリエトキシシランは顔料級酸化チタンおよび超微粒子酸化チタンについては10質量%、セリサイトについては3質量%にて処理し、メチルハイドロジェンポリシロキサンは顔料に対して3質量%、Nε−ラウロイル−L−リジンは顔料に対して10質量%で処理した。得られた各種表面処理顔料のスクワラン吸油量の測定結果を表1に示す。表1の結果より、湿式シリコーン処理やLL処理では、顔料と処理方法の組み合わせによって未処理顔料と比べて吸油量が多くなったり少なくなったりしていることが判るが、いずれも本発明の規定範囲外となっていることが判る。これに対してオクチルトリエトキシシラン処理(オクチルシリル化処理)の場合、顔料が異なっても、乾式法処理、湿式法処理、どちらの処理でも一律に吸油量が少ないことが判る。さらに、乾式法処理と湿式法処理を比較してみると、乾式法処理に対して湿式法処理の方が吸油量が少ないことが判る。
【0063】
【表1】
【0064】
実施例1〜4、比較例1〜3
表2に示す各処方の口紅を、下記の製造方法に従い作製した。
尚、実施例の表面処理板状顔料として、湿式法で製造したオクチルトリエトキシシラン4質量%処理雲母チタン(平均粒子径20μm、スクワラン吸油量69)、表面処理非板状顔料として湿式法で製造したオクチルトリエトキシシラン10質量%処理顔料級酸化チタン(平均粒子径0.3μm、アナターゼ型、スクワラン吸油量39)、乾式法で製造したオクチルトリエトキシシラン3質量%処理赤色202号(スクワラン吸油量44)、乾式法で製造したオクチルトリエトキシシラン3質量%処理赤色201号(スクワラン吸油量48)、乾式法で製造したオクチルトリエトキシシラン3質量%処理黄色4号アルミニウムレーキ(スクワラン吸油量50)を用いた。また、比較例としては、湿式法メチルハイドロジェンポリシロキサン3質量%処理(シリコーン処理)雲母チタン(平均粒子径20μm、スクワラン吸油量98)、湿式メチルハイドロジェンポリシロキサン3質量%処理(シリコーン処理)顔料級酸化チタン(平均粒子径0.3μm、アナターゼ型、スクワラン吸油量120)、乾式法で製造したアクリル化シリコーン4質量%処理(シリコーン樹脂処理)赤色202号(スクワラン吸油量115)、乾式法で製造したオクチルトリエトキシシラン6質量%処理赤色201号(スクワラン吸油量121)、乾式法で製造したアクリル化シリコーン4質量%処理(シリコーン樹脂処理)黄色4号アルミニウムレーキ(スクワラン吸油量110)を用いた。尚、実施例と比較例で用いたもとの顔料はそれぞれ同じグレードのものを使用した。また、ポリブテンとしては、平均分子量が約1000の常温液状のポリブテン及び平均分子量が約1000の水素添加ポリブテンを使用した。尚、表中の単位は質量%である。
【0065】
【表2】
【0066】
製造方法
成分Aを90℃にて溶解後、成分Bを混合し、ローラーを用いてさらに混合・粉砕を行った後、再溶解、脱気を行い、金型に充填し、冷却後とり出して容器に設置し製品を得た。
【0067】
実施例と比較例の口紅の官能特性を評価した結果を表2に示す。本発明の実施例は比較例と比べて口唇のぱさつきがなく、塗布感に優れ、口紅の色が鮮やかで、化粧持ち、うるおい感に優れていることが判る。実施例4は、本発明の規定する表面処理顔料の量を全顔料の配合量に対して50質量%としたものであるが、同30質量%の比較例1と比べても優れた性能を有しており、配合量により製剤の特性が異なっていることが判る。また、比較例2は吸油量が多めの処理顔料の組み合わせで作製したものであるが、ぱさつき感がでるなど評価は良くなかった。比較例3は未処理顔料の組み合わせで作製したものであるが、比較例2と同様に評価は良くなかった。実施例の製剤が特に従来の油性化粧料と差別化されている点は、塗布直後から経時まで高いレベルで唇のかさつきやつっぱり感を抑制していることである。これは皮脂量が僅かな唇から油分の脱脂がおこりにくいことが原因であると考えられる。
【0068】
実施例5
下記の処方と製造方法に従い、コンシーラーを作製した。処方中で用いた湿式法オクチルトリエトキシシラン処理黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラは、それぞれ6質量%処理されたものを用いた。それぞれのスクワラン吸油量は順に38、35、33であった。これらの顔料は非板状顔料に該当する。湿式法デセン・メチルハイドロジェンポリシロキサン処理顔料級酸化チタンは酸化チタン(CR50)をまずメチルハイドロジェンポリシロキサン(KF99P 信越化学工業製)4質量%で処理し、ついで白金系触媒存在下に1−デセンにて1質量%処理した後、n−ヘキサンで洗浄し、乾燥、粉砕したものを用いた(スクワラン吸油量は45)。また、湿式法オクチルトリエトキシシラン・Nε−ラウロイル−L−リジン処理板状硫酸バリウムは、板状顔料である板状硫酸バリウムを水系で5質量%のNε−ラウロイル−L−リジンで表面処理したものをさらに、トルエン中でオクチルトリエトキシシラン5質量%処理したものであり、スクワラン吸油量は75である。尚、処方中の単位は質量%である。
【0069】
処方
(1)ポリアミド変性シリコーン(Dow Corning 2−8178 Gellant) 16
(2)トリメチルシロキシケイ酸50質量%メチルトリメチコン溶液 1
(3)分岐シリコーン型ポリグリセリル変性シリコーン 0.2
(4)環状シリコーン5量体 7
(5)メチルトリメチコン 2
(6)メチルフェニル変性シリコーン(粘度8mm2/s)20
(7)パラメトキシケイ皮酸オクチル 2
(8)イソノナン酸イソノニル 残 量
(9)ジプロピレングリコール 0.4
(10)湿式法デセン・メチルハイドロジェンポリシロキサン処理顔料級酸化チタン 12
(11)湿式法オクチルトリエトキシシラン処理超微粒子酸化チタン(MT−500SA、参考例記載のもの) 4
(12)ポリメチルシルセスキオキサン末(GE東芝シリコーン社製トスパール145A) 0.5
(13)オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末35質量%環状シリコーン5量体混錬ペースト(東レダウコーニングシリコーン社製トレフィルE−508) 1.5
(14)湿式法オクチルトリエトキシシラン処理酸化鉄(黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ混合物) 0.7
(15)湿式法オクチルトリエトキシシラン・Nε−ラウロイル−L−リジン処理板状硫酸バリウム 4
【0070】
製造方法
各成分を混合した後、100℃にて加熱溶解し、さらによく攪拌した後、容器に充填して製品を得た。
【0071】
本品の評価結果を下記に示す。
【0072】
【0073】
上記の結果より、本発明の実施例は塗布直後及び経時で肌のぱさつきがなく、かつシワやシミを効果的に隠蔽できていることが判る。また、化粧崩れもしにくく、肌に負担をかけにくい製剤であることが判る。
【0074】
【発明の効果】
以上のことから、本発明は、顔料の吸油量を表面処理技術を用いて低く抑えることで、肌や唇からの脱脂を最小限にし、それによって、肌や唇の負担を少なくしながら、化粧持続性、耐水性、耐皮脂性、感触、転写防止効果、発色に優れた特徴を有する油性化粧料が得られることは明らかである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an oily cosmetic characterized by having a low burden on the skin.
More specifically, the oil absorption amount of the pigment is kept low by using surface treatment technology, thereby minimizing the degreasing of sebum from the skin, thereby reducing the burden on the skin while maintaining makeup durability, water resistance, The present invention relates to an oily cosmetic having characteristics excellent in sebum, feel, transfer prevention effect, and color development.
[0002]
[Prior art]
The pigment has a characteristic of absorbing a certain amount of oil, and this is represented by an index of oil absorption. The pigment generally used in cosmetics has a characteristic of absorbing 40 to 2000 g of squalane per 100 g of pigment when not subjected to surface treatment. Conventionally, attempts have been made to improve makeup sustainability by selecting and blending powder with a large oil absorption. (Patent Document 1, Patent Document 2, Patent Document 3)
Furthermore, N as a surface treatment agent ε -When pigments coated with acylated lysine such as lauroyl-L-lysine are used, for example, a cosmetic that has good elongation on the skin and that does not lose its makeup over time, or has a soft feel and smooth application It is also known that a cosmetic material having a feeling of high moisturizing, a uniform finish and excellent makeup sustainability can be obtained. (Patent Document 4, Patent Document 5)
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2000-38318 A
[Patent Document 2]
JP 2000-212022 A
[Patent Document 3]
JP-A-7-165533
[Patent Document 4]
JP-A-9-208426
[Patent Document 5]
JP 2001-279129 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
When powder with a large oil absorption is used, the pigment may degrease the sebum from the skin over time, and it may be a burden on the skin and lip mucous membranes, such as feeling crispy. Further, conventional surface treatments have been developed for the purpose of improving the feel and sebum resistance due to the surface treatment, and the surface treatment has not been used to control the oil absorption to a small extent.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above-mentioned problems, the present inventors have selected (A) a surface-treated plate-like pigment having a squalane oil absorption of 100 or less, where 100 is the value before surface treatment. 1 or 2 or more types of surface-treated pigments selected from surface-treated non-plate-like pigments having a squalane oil absorption amount of 55 or less, with 100 or less (B) the squalane oil absorption amount, The total amount of (A) and (B) is 40 to 100% by mass with respect to the total amount of pigments in the oily cosmetic, and the polybutene having excellent retention effect of these pigments is added to the total amount of the oily cosmetics. It was found that an oily cosmetic with less burden on the skin and lips can be obtained by blending so as to be 5 to 40% by mass with respect to the skin. Especially in lipsticks, the oil content in the lipstick is absorbed from the mucous membrane over time, and the pigment becomes the main remaining component. became. Furthermore, when a pigment coated with a compound having a branched or straight chain alkyl group having 6 to 20 carbon atoms is used as the surface-treated pigment, these surface-treated pigments are very excellent in dispersibility in oils. Therefore, it has been found that the coloring property of the colorant is improved in oily cosmetics, and the chroma and gloss are improved.
[0006]
That is, in the present invention, (A) one or two or more kinds selected from surface-treated plate-like pigments having a squalane oil absorption amount of 80 or less with respect to 100 before the surface treatment and / or (B) a squalane oil absorption amount is In addition, the total amount of (A) and (B) is one or two or more kinds of surface-treated pigments selected from surface-treated non-plate-like pigments having a surface treatment before 100 and 55 or less. The oil-based cosmetic is characterized by being blended so as to be 40 to 100% by mass with respect to the total amount of the pigment and polybutene is blended so as to be 5 to 40% by mass with respect to the total amount of the oil-based cosmetic. .
[0007]
A second invention is the above oily cosmetic, wherein the surface-treated pigment is a pigment surface-treated with a compound having a branched or straight chain alkyl group having 6 to 20 carbon atoms.
[0008]
In the third invention, the compound having a branched or straight chain alkyl group having 6 to 20 carbon atoms is used as a hydrogen atom of alkylalkoxysilane, alkylchlorosilane, alkyl titanate, alkylaluminate, metal soap, or methylhydrogensiloxane. The oily cosmetic is characterized in that it is one or more selected from the group consisting of alkylated alkylenes.
[0009]
A fourth invention is the above-mentioned oily cosmetic, wherein the alkylalkoxysilane is one or more selected from octyltriethoxysilane and octyltrimethoxysilane.
[0010]
A fifth invention is the above oily cosmetic, wherein the surface-treated pigment is surface-treated by a wet method.
[0011]
A sixth invention is the above-mentioned oily cosmetic, wherein the surface treatment by a wet method is performed while pulverizing under heating.
[0012]
In a seventh aspect of the present invention, the wet cosmetic solvent is one or more selected from the group consisting of water, lower alcohols, hexane, acetone, toluene, cyclohexane, and xylene. It is in.
[0013]
The eighth invention is characterized in that at least octylsilylated titanium oxide and / or octylsilylated zinc oxide having an average primary particle size in the range of 1 to 50 nm is selected as the surface-treated non-plate-like pigment. In oily cosmetics.
[0014]
According to a ninth aspect of the present invention, the polybutene is obtained by copolymerizing isobutene and n-butene and has a liquid to paste shape at room temperature.
[0015]
A tenth aspect of the invention resides in the above oily cosmetic, wherein the polybutene has an average molecular weight of 500 to 2700.
[0016]
The eleventh invention has a viscosity of 1 to 100 mm under normal temperature and normal pressure. 2 1 type or 2 types or more chosen from dimethylpolysiloxane and methylphenyl polysiloxane in the range of / s.
[0017]
The twelfth invention comprises a branched silicone type polyether-modified silicone, a branched silicone type polyglyceryl-modified silicone, an alkyl-polyether co-modified silicone, a partially crosslinked polyether-modified silicone, a partially crosslinked polyglyceryl-modified silicone, and a polyether-modified silicone. One or two or more selected from the group is blended in the above oily cosmetic.
[0018]
A thirteenth aspect of the invention is the oily cosmetic described above, wherein one or more selected from silicone resins, fluorinated silicone resins, siliconeized pullulans, alkylated silicones, and polyamide-modified silicones are blended.
[0019]
14th invention exists in said oily cosmetics characterized by mix | blending organic resin powder so that it may become 0.1-10 mass% with respect to the total amount of oily cosmetics.
[0020]
A fifteenth aspect of the present invention is the above oily cosmetic, wherein the organic resin powder has a spherical shape.
[0021]
According to a sixteenth aspect of the present invention, in the above oily cosmetic, the organic resin powder is one or more selected from the group consisting of a crosslinked silicone resin powder and a crosslinked acrylic resin powder.
[0022]
According to a seventeenth aspect of the present invention, there is provided the above oil-based cosmetic comprising volatile silicone.
[0023]
In an eighteenth aspect of the invention, the volatile silicone is one or more selected from the group consisting of cyclomethicone, methyltrimethicone, and a compound represented by the chemical formula (1) below: In oily cosmetics.
[(CH 3 ) 3 SiO] 4 Si (1)
[0024]
According to a nineteenth aspect of the present invention, there is provided one or more moisturizers selected from the group consisting of glycerin, diglycerin, polyglycerin, 1,3-butylene glycol, dipropylene glycol, raffinose and trehalose, and the total amount of the oily cosmetic. The oily cosmetic composition described above is characterized by being blended so as to be 0.1 to 20% by mass relative to the mass.
[0025]
According to a twentieth aspect of the invention, there is provided the oily cosmetic for suppressing sebum degreasing, wherein the oily cosmetic is capable of suppressing degreasing of sebum from the skin and has a small burden on the skin.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The oily cosmetic composition of the present invention comprises (A) one or more selected from surface-treated plate pigments having a squalane oil absorption amount of 80 or less, with 100 before the surface treatment, and / or (B) squalane oil absorption. The total amount of (A) and (B) is one or two or more kinds of surface-treated pigments selected from surface-treated non-plate-like pigments whose amount is 100 or less with respect to 100 before the surface treatment. It mix | blends so that it may become 40-100 mass% with respect to the total amount of an inside pigment, and mix | blends polybutene so that it may become 5-40 mass% with respect to the total amount of oil-based cosmetics.
[0027]
The method for measuring the squalane oil absorption of the pigment is as follows. First, about 10 g of pigment is weighed and its mass is measured. Next, the squalane is added little by little while stirring the pigment with a stir bar. Then, the form of the mixture of the pigment and squalane generally changes from a powder form to a paste form through a lump form and further into a liquid form. In the present invention, in this process, the mass of the pigment and the entire squalane immediately after the entire pigment is wetted to become a paste is measured, and the mass of the added squalane is obtained by subtracting the mass of the initial pigment. Dividing the mass of this squalane by the mass of the pigment measured first and multiplying it by 100 gives the amount of squalane added per 100 g of pigment. In the present invention, this operation was carried out 2 to 3 times for each pigment, and the average value of the amount of squalane added per 100 g of pigment was defined as the amount of squalane oil absorption of the pigment. In general, non-fluorinated surface-treated pigments do not cause much error, but when fluorine-based surface-treated pigments are used, errors due to the degree of stirring are likely to occur. can do. When the amount of oil absorption is determined by this method, the amount of oil absorption of the pigment is generally in the range of about 40 to 2,000.
[0028]
As the pigment used in the oily cosmetic of the present invention, the shape (spherical, rod-like, needle-like, plate-like, indeterminate shape, spindle-like, etc.) and particle size (fog) are used as long as they are used in ordinary cosmetics Can be used regardless of the shape, fine particle, pigment grade, etc.) and particle structure (porous, non-porous, etc.), for example, inorganic powder, organic powder, surfactant metal salt powder (Metal soap), colored pigments, pearl pigments, metal powder pigments and the like, and those obtained by combining these pigments can also be used. Specifically, as the inorganic powder, titanium oxide, zirconium oxide, zinc oxide, cerium oxide, magnesium oxide, barium sulfate, calcium sulfate, magnesium sulfate, calcium carbonate, magnesium carbonate, talc, mica, kaolin, sericite, Muscovite, synthetic mica, phlogopite, saucite, biotite, lithia mica, silicic acid, anhydrous silicic acid, aluminum silicate, magnesium silicate, magnesium aluminum silicate, calcium silicate, barium silicate, strontium silicate, Tungstic acid metal salt, hydroxyapatite, vermiculite, hydrite, bentonite, montmorillonite, hectorite, zeolite, ceramic powder, dicalcium phosphate, alumina, aluminum hydroxide, boron nitride, boron nitride, etc .; organic powder Polyamide powder, polyester powder, polyethylene powder, polypropylene powder, polystyrene powder, polyurethane powder, benzoguanamine powder, polymethylbenzoguanamine powder, polytetrafluoroethylene powder, polymethylmethacrylate powder, cellulose, silk powder, nylon powder, 12 Nylon, 6 nylon, silicone powder, silicone rubber powder, silicone elastomer spherical powder, polymethylsilsesquioxane spherical powder, styrene / acrylic acid copolymer, divinylbenzene / styrene copolymer, vinyl resin, urea resin, Phenol resin, fluorine resin, silicon resin, acrylic resin, melamine resin, epoxy resin, polycarbonate resin, microcrystalline fiber powder Starch powder, lauroyllysine, etc .; surfactant metal salt powders include zinc stearate, aluminum stearate, calcium stearate, magnesium stearate, zinc myristate, magnesium myristate, zinc cetyl phosphate, calcium cetyl phosphate, zinc cetyl phosphate Sodium, etc .; As colored pigments, inorganic red pigments such as iron oxide, iron hydroxide, iron titanate, inorganic brown pigments such as γ-iron oxide, inorganic yellow pigments such as yellow iron oxide, loess, black iron oxide, Inorganic black pigments such as carbon black, inorganic purple pigments such as manganese violet and cobalt violet, inorganic green pigments such as chromium hydroxide, chromium oxide, cobalt oxide and cobalt titanate, inorganic blue pigments such as bitumen and ultramarine blue, red 3 No., Red No. 104, Red No. 106, Red No. 201, Red 20 No., Red No. 204, Red No. 205, Red No. 220, Red No. 226, Red No. 227, Red No. 228, Red No. 230, Red No. 401, Red No. 505, Yellow No. 4, Yellow No. 5, Yellow No. 202, Yellow 203, yellow 204, yellow 401, blue 1, blue 2, blue 201, blue 404, green 3, green 201, green 204, green 205, orange 201, orange 203 No., orange No. 204, orange No. 206, orange No. 207, etc. tar-type pigments raked, carminic acid, laccaic acid, calsamine, brazirin, crocin etc. natural pigments, etc .; , Titanium oxide coated mica, titanium oxide coated mica, bismuth oxychloride, bismuth oxychloride coated, bismuth oxychloride, titanium oxide coated talc, fish scale foil, titanium oxide coated Mica; metallic powder pigments such as aluminum, gold, silver, copper, platinum, and metal powder such as stainless steel. Of these, the primary particle diameter is in the range of 1 to 100 nm, such as titanium oxide, low-order titanium oxide, zinc oxide, silicon dioxide, aluminum oxide, zirconium oxide, iron oxide, iron hydroxide, cerium oxide, and active-blocked cerium oxide. Since ultra-fine pigments such as gold, silver, and platinum originally have a large oil absorption amount of the untreated pigment, the effect of lowering the oil absorption amount of the present invention is easily realized, and can be preferably blended. These powders may or may not be subjected to inorganic oxide treatment with one or more selected from silica, alumina, zirconia, zinc oxide, zinc silicate and the like.
[0029]
The plate-like pigment in the present invention refers to the above pigments in which the primary particles of the pigment have a plate-like shape and the thickness is 1/5 or less with respect to the average diameter of the smooth surface. For example, plate-like titanium oxide, plate-like barium sulfate, talc, mica, plate-like kaolin, sericite, muscovite, plate-like mica, phlogopite, red mica, biotite, lithia mica, plate-like silicic acid, plate Hydroxyapatite, bentonite, montmorillonite, hectorite, plate ceramic powder, plate alumina, plate boron nitride, plate polymethylmethacrylate powder, lauroyl lysine, plate iron oxide, titanium oxide coated mica, titanium oxide treated mica, Examples thereof include bismuth oxychloride, titanium oxide-coated bismuth oxychloride, titanium oxide-coated talc, fish scale foil, titanium oxide-coated colored mica, and aluminum. Moreover, the non-plate-like pigment in the present invention means all pigments that are not plate-like pigments, such as spheres, rods, needles, irregular shapes, and spindles.
[0030]
In the present invention, it is necessary to reduce the oil absorption of the pigment by surface treatment. When a plate-like pigment is used as the pigment, the squalane oil absorption by the surface treatment must be 80 or less, with 100 before treatment, and when a non-plate-like pigment is used, it must be 55 or less. If the amount of squalane oil absorption is larger than these values, the effect of the present invention is not exhibited. In this invention, it is necessary to mix | blend these surface treatment pigments so that it may become 40-100 mass% with respect to the total amount of the pigment in oily cosmetics. When the amount of the surface-treated pigment is less than 40% by mass with respect to the total amount of the pigment, the effect of the present invention cannot be realized. Moreover, in order to obtain a more skin feeling, it is preferable to blend the surface-treated pigment so as to be 80 to 100% by mass with respect to the total amount of the pigment in the oily cosmetic.
[0031]
In the oily cosmetic of the present invention, the total pigment including the surface-treated pigment is blended in an amount of 5 to 40% by mass with respect to the oily cosmetic. When the blending amount is less than 5% by mass, the effect of the invention is not exhibited. When the blending amount is more than 40% by mass, it is difficult to formulate an oily cosmetic. Preferably, the total pigment is blended in an amount of 10 to 30% by mass. In this range, the effect of the invention is more actualized and it is easy to formulate as an oily cosmetic.
[0032]
As the surface treatment method of the pigment in the present invention, known surface treatment methods using various surface treatment agents and oil agents can be used as long as the oil absorption amount of the surface treatment pigment can be within the range specified in the present invention. it can. In particular, in the case of surface treatment with a compound having a branched or straight chain alkyl group having 6 to 20 carbon atoms, the dispersibility of the treated pigment in oily cosmetics is remarkably improved, and the coloring of the coloring material is improved. It is preferable because the effect of improving the saturation and gloss is obtained.
[0033]
Examples of the compound having a branched or straight chain alkyl group having 6 to 20 carbon atoms used in the present invention include alkylalkoxysilane, alkylchlorosilane, alkyl titanate, alkyl aluminate, metal soap, and hydrogen on methylhydrogensiloxane. Addition and alkylation, alkyl-modified silicone, alkyl acrylate, etc. are mentioned, but in particular, alkylene is added to hydrogen atom of alkylalkoxysilane, alkylchlorosilane, alkyl titanate, alkylaluminate, metal soap, methylhydrogensiloxane. It is preferable that it is 1 type or 2 types or more selected from the group which consists of what was alkylated. These treatments are generally excellent in the effect of reducing the oil absorption. In the present invention, among these compounds, octyltriethoxysilane and octyltrimethoxysilane are particularly preferred. These compounds can treat uniform pigments and are particularly excellent in reducing the oil absorption.
[0034]
In the present invention, the pigment is subjected to surface treatment, and the squalane oil absorption amount of the pigment after the surface treatment should be 100 or less in the case of a plate-like pigment, and 55 or less in the case of a non-plate-like pigment, with 100 being the treatment. is there. The surface treatment conditions vary depending on the type of the surface treatment agent, the specific surface area of the pigment, the particle diameter, and the surface condition. Therefore, it is possible to change the treatment conditions and determine the treatment conditions that can obtain the minimum oil absorption. preferable. In general, when the processing amount is less than the optimum value, the oil absorption amount increases, and when the processing amount increases, unreacted substances increase and smell may be generated or coloring may occur during heating.
[0035]
When a compound having a branched or straight chain alkyl group having 6 to 20 carbon atoms is used as the surface treating agent, when the average particle diameter of the pigment is 100 nm or less, the range of 3 to 35% by mass with respect to the mass of the pigment In the case of exceeding 100 nm and 1 μm or less, in the range of 3 to 15% by mass, in the case of exceeding 1 μm, it is possible to obtain a surface-treated pigment having an optimal squalane oil absorption amount with a processing amount in the range of 1 to 10% by mass. Many.
[0036]
In the case of treatment with a metal soap having a branched or straight chain alkyl group having 6 to 20 carbon atoms, generally a dry surface treatment (for example, a method of performing a surface treatment by mixing a pigment and a surface treatment agent and optionally a small amount of a solvent). ) Often shows an oil absorption greater than the range of the oil absorption of the present invention, and it is preferable to use a wet-treated surface treatment. In the wet method referred to in the present invention, the pigment is mixed with a solvent such as water, lower alcohol, hexane, acetone, toluene, cyclohexane, xylene, dimethylformamide, N-methylpyrrolidone, carbon dioxide, terpenes, etc. This refers to surface treatment including the process of making a solution. In the present invention, not only the metal soap treatment but also a surface treatment by a wet method is preferable because a more uniform treatment is possible and the effect of reducing the oil absorption is high. As the solvent used in the wet method, one or more selected from the group consisting of water, lower alcohol, hexane, acetone, toluene, cyclohexane and xylene, which are excellent in versatility, are preferable. Furthermore, in the case of processing by a wet method, it is preferable to use a method in which heat treatment is performed while pulverizing or mixing with a processing agent at the time of processing because a more uniform surface treatment can be performed.
[0037]
As the surface treatment method used in the present invention, in addition to the above wet method and dry method, a vapor deposition method (a method of depositing a treatment agent on a pigment using plasma or the like), a gas phase method (in a gas such as air or nitrogen gas). Surface treatment), mechanochemical method (ball mill, ong mill (manufactured by Hosokawa Micron Corporation), hybridizer (manufactured by Nara Machinery Co., Ltd.), etc.).
[0038]
In the surface treatment of the present invention, a compound having a branched or straight chain alkyl group having 6 to 20 carbon atoms may be used alone, in combination with a plurality, or in combination with other surface treatment agents or oil agents. However, when the compound having a fluorinated alkyl group as the surface treatment agent exceeds 10% by mass with respect to the total surface treatment agent, the oil absorption amount of the surface treatment pigment may deviate from the specified range of the present application. Many. Therefore, the ratio of the fluorine-based compound such as the compound having a fluorinated alkyl group in the surface treatment agent is preferably suppressed to 10% by mass or less, and more preferably not included.
[0039]
In the present invention, the above-mentioned surface-treated pigment is used, but at least octylsilylated titanium oxide having an average primary particle size in the range of 0.1 to 0.5 μm is blended as the surface-treated non-plate-like pigment. It is preferable. Titanium oxide of this particle size is a pigment that occupies an important position in makeup cosmetics, and has a crystal form such as a rutile type, anatase type, and amorphous type, and also has a spherical shape, a rod shape, a spindle shape, a starfish shape, Although it has a shape such as an indefinite shape, any combination has a characteristic that a sense of incongruity with the skin appears stronger. Therefore, when the oil absorption amount of the titanium oxide is lowered, there is a feature that the skin feeling of the oily cosmetic obtained more than the numerical value of the change in the oil absorption amount is improved.
[0040]
In the present invention, it is preferable that at least octylsilylated titanium oxide and / or octylsilylated zinc oxide having an average primary particle diameter in the range of 1 to 50 nm is further blended as the surface-treated non-plate-like pigment. Metal oxide pigments having an average primary particle size in the range of 1 to 50 nm are widely used in cosmetics for the purpose of ultraviolet protection, etc., but all have a feature that the absolute value of oil absorption is large. Lowering the amount is more effective in reducing the burden on the skin.
[0041]
In the oily cosmetic of the present invention, polybutene is blended together with the above pigment. The polybutene referred to in the present invention includes various types used in cosmetics, and in particular, those obtained by copolymerizing isobutene and n-butene and having a liquid to paste shape at room temperature are preferably used. Can do. Further, those having an average molecular weight of polybutene in the range of 500 to 2700 are preferable, and those having the average molecular weight in the range of 800 to 1200 are particularly preferable. If the average molecular weight is less than 500, there is a problem in stability at high temperatures, and if it is 2700 or more, stickiness becomes severe, which is not preferable in touch. The polybutene used in the present invention may be subjected to hydrogenation treatment for the purpose of improving stability or may be subjected to purification treatment. Polybutenes within this range are highly effective in improving the application characteristics and stability of oily cosmetics, and are further excellent in compatibility with the surface-treated pigment used in the present invention. In the oily cosmetic of the present invention, polybutene is blended in the range of 5 to 40% by mass with respect to the total amount of the oily cosmetic. In this range, the effect of holding the pigment on the skin surface is high and the touch is excellent. In addition, the above-mentioned pigment has a surface that is weak against sebum and oil at the time of eating and drinking because it has a small amount of oil absorption, and it is easy to break the makeup. In order to prevent this, a combination with polybutene is effective.
[0042]
In the oily cosmetic of the present invention, an oil component that is usually blended in cosmetics is blended. Examples of oils include, for example, avocado oil, linseed oil, almond oil, ibotarou, eno oil, olive oil, cacao butter, kapok wax, kaya oil, carnauba wax, liver oil, candelilla wax, beef tallow, beef leg fat, beef bone fat, cured Beef tallow, Kyonin oil, Whale wax, Hardened oil, Wheat germ oil, Sesame oil, Rice germ oil, Rice bran oil, Sugar cane wax, Sasanqua oil, Saflower oil, Shea butter, Cinnagi oil, Cinnamon oil, Jojoba wax, Shellac wax, Turtle oil , Soybean oil, tea seed oil, camellia oil, evening primrose oil, corn oil, lard, rapeseed oil, Japanese killi oil, nukarou, germ oil, horse fat, persic oil, palm oil, palm kernel oil, castor oil, hydrogenated castor Oil, castor oil fatty acid methyl ester, sunflower oil, grape oil, bayberry wax, jojoba oil, macadamia nut oil, beeswax, min Oil, cottonseed oil, cotton wax, molasses, mollusc kernel oil, montan wax, palm oil, hardened palm oil, tricoconut oil fatty acid glyceride, sheep oil, peanut oil, lanolin, liquid lanolin, reduced lanolin, lanolin alcohol, hard lanolin, lanolin acetate Lanolin fatty acid isopropyl, hexyl laurate, POE lanolin alcohol ether, POE lanolin alcohol acetate, lanolin fatty acid polyethylene glycol, POE hydrogenated lanolin alcohol ether, egg yolk oil, etc .; as hydrocarbon oils, ozokerite, squalane, squalene, ceresin, paraffin, paraffin Wax, liquid paraffin, pristane, polyisobutylene, microcrystalline wax, petrolatum, polybutene, α-olefin oligomer, etc .; Phosphoric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, behenic acid, undecylenic acid, oleic acid, linoleic acid, linolenic acid, arachidonic acid, eicosapentaenoic acid (EPA), docosahexaenoic acid (DHA), isostearic acid, 12-hydroxystearic acid Acids, etc .; higher alcohols include lauryl alcohol, myristyl alcohol, palmityl alcohol, stearyl alcohol, behenyl alcohol, hexadecyl alcohol, oleyl alcohol, isostearyl alcohol, hexyl decanol, octyldodecanol, cetostearyl alcohol, 2-decyltetra Decinol, cholesterol, phytosterol, POE cholesterol ether, monostearyl glycerol ether (batyl alcohol), monooleyl Lysyl ether (ceralkyl alcohol), etc .; ester oils include diisobutyl adipate, 2-hexyldecyl adipate, di-2-heptylundecyl adipate, N-alkyl glycol monoisostearate, isocetyl isostearate, triisostearin Trimethylolpropane acid, ethylene glycol di-2-ethylhexanoate, cetyl 2-ethylhexanoate, trimethylolpropane tri-2-ethylhexanoate, pentaerythritol tetra-2-ethylhexanoate, cetyl octanoate, octyldodecyl gum Ester, oleyl oleate, octyldodecyl oleate, decyl oleate, isononyl isononanoate, neopentyl glycol dicaprate, triethyl citrate, 2-ethylhexyl succinate, Amyl acid, ethyl acetate, butyl acetate, isocetyl stearate, butyl stearate, diisopropyl sebacate, di-2-ethylhexyl sebacate, cetyl lactate, myristyl lactate, isopropyl palmitate, 2-ethylhexyl palmitate, 2-hexyl palmitate Decyl, 2-heptylundecyl palmitate, cholesteryl 12-hydroxystearylate, dipentaerythritol fatty acid ester, isopropyl myristate, octyldodecyl myristate, 2-hexyldecyl myristate, myristyl myristate, hexyldecyl dimethyloctanoate, laurin Ethyl acid, hexyl laurate, N-lauroyl-L-glutamic acid-2-octyldodecyl ester, diisostearyl malate, etc .; as glyceride oil Acetoglyceryl, glyceryl triisooctanoate, glyceryl triisostearate, glyceryl triisopalmitate, glyceryl monostearate, glyceryl di-2-heptylundecanoate, glyceryl trimyristate, diglyceryl myristate, diglyceryl myristate, tri ( Capryl, capric acid) glycerin and the like. Examples of silicone oils include dimethylpolysiloxane, methylphenylpolysiloxane, fluorine-modified organopolysiloxane, alkyl-modified organopolysiloxane, amino-modified organopolysiloxane, amodimethicone, fluorine-modified dimethiconol, and silicone gum.
[0043]
Furthermore, in the oily cosmetic composition of the present invention, among the above oil agents, the viscosity at normal temperature and normal pressure is 1 to 100 mm. 2 It is preferable to blend one or more selected from dimethylpolysiloxane and methylphenylpolysiloxane in the range of / s. When an octylsilane-based compound is used as the surface treatment agent, these oil agents are effective in improving the dispersibility of the surface treatment pigment of the present invention, and also have an advantage that improvement in color development and gloss can be expected.
[0044]
In the oily cosmetic of the present invention, various modified silicones having surface active ability can be blended. Examples of the modified silicone include branched silicone type polyether modified silicone, branched silicone type polyglyceryl modified silicone, alkyl polyether co-modified silicone, partially crosslinked polyether modified silicone, partially crosslinked polyglyceryl modified silicone, polyether modified silicone, Examples thereof include sugar-modified silicone, glyceryl-modified silicone, perfluoroalkyl / polyoxyalkylene co-modified silicone, and perfluoroalkyl / polyglyceryl co-modified silicone. In the present invention, among these, branched silicone type polyether modified silicone, branched silicone type polyglyceryl modified silicone, alkyl / polyether co-modified silicone, partially crosslinked polyether modified silicone, partially crosslinked polyglyceryl modified silicone, polyether modified It is preferable to blend one or more selected from the group consisting of silicones, more preferably those having an HLB value in the range of 1 to 8, particularly an HLB value in the range of 6 to 8, and gelling with water. Those having the ability to be converted are preferred. These various modified silicones have a favorable effect on improving the makeup durability of oily cosmetics. Here, the HLB value is a value obtained by dividing the mass percentage of a hydrophilic group such as a polyether group or polyglyceryl group in the molecule by 5.
[0045]
In the oily cosmetics of the present invention, silicone resins such as trimethylsiloxysilicate, silicone-modified organic adhesives such as siliconeized pullulan, fluorinated silicone resins such as trifluoropropyl-modified polymethylsiloxysilicate, acrylated silicone, alkylated It is preferable to blend silicone resins such as silicone and polyamide-modified silicone resin. In particular, it is preferable to blend one or more selected from the group consisting of silicone resins, fluorinated silicone resins, siliconeized pullulans, alkylated silicones, and polyamide-modified silicones. These components are useful for improving the water resistance, sebum resistance and makeup durability of oily cosmetics.
[0046]
In this invention, it is preferable to mix | blend the organic resin powder which is also a pigment so that it may become 0.1-10 mass% with respect to the total amount of oily cosmetics. Examples of the organic resin powder used in the present invention include polyamide powder, polyester powder, polyethylene powder, polypropylene powder, polystyrene powder, polyurethane powder, benzoguanamine powder, polymethylbenzoguanamine powder, polytetrafluoroethylene powder, polymethyl methacrylate powder, cellulose, Silk powder, nylon powder, 12 nylon, 6 nylon, silicone powder, silicone rubber powder, silicone elastomer spherical powder, polymethylsilsesquioxane spherical powder, styrene / acrylic acid copolymer, divinylbenzene / styrene copolymer , Vinyl resin, urea resin, phenol resin, fluorine resin, acrylic resin, melamine resin, epoxy resin, polycarbonate resin And the like. In the present invention, among these resin powders, it is particularly preferable to blend one or more selected from resin powders belonging to a crosslinkable silicone resin powder and a crosslinkable acrylic resin powder. The organic resin powder used in the present invention has various shapes such as a spherical shape, a rod shape, a plate shape, a needle shape, and an indefinite shape, and particularly preferably has a spherical shape. In this case, effects such as optically effectively concealing wrinkles and textures can be given to the oily cosmetic.
[0047]
The oily cosmetic of the present invention may contain a volatile solvent. The volatile solvent used in the present invention refers to those having a boiling point of less than 220 ° C. at normal pressure safe for the skin. For example, lower alcohols such as ethyl alcohol, propyl alcohol, and isopropyl alcohol, cyclic pentamers to 7 Cyclomethicone such as dimethylcyclosiloxane, methyl trimethicone, linear volatile silicone, light liquid paraffin such as isododecane, terpenes, alternative chlorofluorocarbons, etc., particularly cyclomethicone, methyltrimethicone, and One or more volatile solvents selected from the group consisting of the compounds represented by the chemical formula (1) below are preferred because they are excellent in compatibility with the surface-treated pigment of the present invention and improve dispersibility.
[(CH 3 ) 3 SiO] 4 Si (1)
[0048]
In the oily cosmetics of the present invention, sugar alcohols such as sorbitol, maltose, maltitol, etc., sterols, cholesterol, sitosterol, phytosterols, lanosterol, etc., glucose, sucrose, lactose, raffinose, trehalose, xylitol, glycerin, propylene glycol, Dipropylene glycol, tripropylene glycol, polypropylene glycol, 1,3-butylene glycol, ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, polyglycerin, hyaluronic acid and its salt, chondroitin sulfate and its salt, pyrrolidone carboxylate, polyoxyethylene Methyl glucoside, polyoxypropylene methyl glucoside, ethyl glucoside, cyclic dextrin (highly branched cyclic dextrin For example Ezaki Glico Co. Cluster Dextrin (registered trademark), etc.).) It is preferable to blend a humectant such. In particular, one or more moisturizers selected from the group consisting of glycerin, diglycerin, polyglycerin, 1,3-butylene glycol, dipropylene glycol, raffinose, and trehalose are added to the total amount of the oily cosmetic. It is preferable to mix | blend so that it may become 1-20 mass%.
[0049]
In the oily cosmetics of the present invention, in addition to the above components, various pigments, adhesives, ultraviolet absorbers, antibacterial and preservatives, fragrances, and the like that are usually blended in cosmetics within the range that does not impair the effects of the present invention. Components such as salts, solvents, antioxidants, chelating agents, insect repellents and physiologically active ingredients can be used.
[0050]
Examples of ultraviolet absorbers used in the present invention include 2-ethylhexyl paramethoxycinnamate (also known as octyl paramethoxycinnamate), 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone, 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone- 5-sulfuric acid, 2,2′-dihydroxy-4-methoxybenzophenone, p-methoxyhydrocinnamic acid diethanolamine salt, paraaminobenzoic acid (hereinafter abbreviated as PABA), ethyldihydroxypropyl PABA, glyceryl PABA, homomenthyl salicylate, methyl- O-aminobenzoate, 2-ethylhexyl-2-cyano-3,3-diphenyl acrylate, octyldimethyl PABA, octyl salicylate, 2-phenyl-benzimidazole-5-sulfate, triethanolamine salicylate, 3 -(4-methylbenzylidene) camphor, 2,4-dihydroxybenzophenine, 2,2 ', 4,4'-tetrahydroxybenzophenone, 2,2'-dihydroxy-4,4'-dimethoxybenzophenone, 2-hydroxy -4-N-octoxybenzophenone, 4-isopropyl dibenzoylmethane, butylmethoxydibenzoylmethane, octyl triazone, 4- (3,4-dimethoxyphenylmethylene) -2,5-dioxo-1-imidazolidinepropionic acid 2-ethylhexyl, these polymer derivatives, a silane derivative, etc. are mentioned.
[0051]
It is also possible to use an organic ultraviolet protective agent sealed in a polymer powder. The polymer powder may or may not be hollow, the average primary particle diameter may be in the range of 0.1 to 50 μm, and the particle size distribution may be broad or sharp. Examples of the polymer include acrylic resin, methacrylic resin, styrene resin, polyurethane resin, polyethylene, polypropylene, polyethylene terephthalate, silicone resin, nylon, and acrylamide resin. In these polymer powders, a powder obtained by incorporating an organic ultraviolet protective agent in the range of 0.1 to 30% by mass of the powder mass is preferable, and 4-tert-butyl-4′-methoxydidiene which is a UVA absorber is particularly preferable. It is preferable to blend benzoylmethane. As the ultraviolet protection component, it is preferable to use an inorganic system and an organic system in combination. It is also preferable to use a combination of UV-A and UV-B.
[0052]
Antibacterial and antiseptics include paraoxybenzoic acid alkyl esters, benzoic acid, sodium benzoate, sorbic acid, potassium sorbate, phenoxyethanol, etc., and antibacterial agents include benzoic acid, salicylic acid, carboxylic acid, sorbic acid, paraoxybenzoic acid alkyl ester , Parachlorometacresol, hexachlorophene, benzalkonium chloride, chlorhexidine chloride, trichlorocarbanilide, triclosan, photosensitizer, phenoxyethanol and the like.
[0053]
Examples of the physiologically active ingredient used in the present invention include substances that give some physiological activity to the skin when applied to the skin. For example, anti-inflammatory agent, anti-aging agent, squeeze agent, hair growth agent, hair restorer, moisturizer, blood circulation promoter, antibacterial agent, bactericidal agent, desiccant, cooling agent, warming agent, vitamins, amino acid, wound Examples include healing promoters, stimulus relieving agents, analgesics, cell activators, enzyme components, and the like. Among these, natural plant extract components, seaweed extract components, and herbal medicine components are particularly preferable. In the present invention, it is preferable to blend one or more of these physiologically active ingredients. For example, Ashitaba extract, Avocado extract, Achacha extract, Altea extract, Arnica extract, Aloe extract, Apricot extract, Apricot kernel extract, Ginkgo biloba extract, Turmeric extract, Oolong tea extract, Ages extract, Echinacea leaf extract, Ogon extract, Oubak extract, Barley Extract, hypericum extract, nettle extract, Dutch mustard extract, orange extract, dried sea water, hydrolyzed elastin, hydrolyzed wheat powder, hydrolyzed silk, cassis extract, chamomile extract, carrot extract, kawara mugwort extract, calcade extract, kiwi extract, Kina extract, Cucumber extract, Guanosine, Gardenia extract, Kumazasa extract, Clara extract, Cranberry extract, Walnut extract, Grapefruit extract, Clematis , Chlorella extract, Mulberry extract, Gentian extract, Black tea extract, Yeast extract, Burdock extract, Fermented rice bran extract, Rice germ oil, Comfrey extract, Collagen, Cowberry extract, Saicin extract, Psycho extract, Saitai extract, Salvia extract, Savon Saw extract, Sasa extract, Hawthorn extract, Salamander extract, Shiitake extract, Giant extract, Shikon extract, Perilla extract, Linden extract, Shimotake extract, Peonies extract, Ginger root extract, Birch extract, Horsetail extract, Pterosa extract, Hawthorn extract, Elderberry Extract, Achillea millefolium extract, mint extract, sage extract, mallow extract, nematode extract, assembly extract, soybean extract, tiso extract Thyme extract, Chigaya extract, Chimpi extract, Toki extract, Toki-shinka extract, Tonin extract, Spruce extract, Dokudami extract, Tomato extract, Natto extract, Carrot extract, Garlic extract, Novara extract, Bacmond extract, Lotus extract, Parsley extract, Honey, Parietalia Extract, Buttercup extract, Bisabolol, Fuquitan popo extract, Fukinoto extract, Bukkuri extract, Butcher bloom extract, Grape extract, Propolis, Loofah extract, Safflower extract, Peppermint extract, Bodaiju extract, Button extract, Hop extract, Pine extract, Citrus extract, Mudzi extract , Peach extract, cornflower extract, eucalyptus extract, yukinoshita extract, yuzu extract, yokuinin extract, mugwort extract, labe Examples include dander extract, lettuce extract, lemon extract, lotus extract, rose extract, roman chamomile extract, royal jelly extract and the like.
[0054]
In addition, biopolymers such as mucopolysaccharide, sodium hyaluronate, sodium chondroitin sulfate, collagen, elastin, chitin, chitosan, hydrolyzed eggshell membrane, glycine, valine, leucine, isoleucine, serine, threonine, phenylalanine, arginine, lysine, Amino acids such as aspartic acid, glutamic acid, cystine, cysteine, methionine, tryptophan, hormones such as estradiol, etenyl estradiol, moisturizing ingredients such as sodium lactate, urea, sodium pyrrolidonecarboxylate, betaine, whey, sphingolipid, ceramide, cholesterol, Cholesterol derivatives, oily components such as phospholipids, ε-aminocaproic acid, glycyrrhizic acid, 8-glycyrrhetinic acid, lysozyme chloride, guaiazulene, Anti-inflammatory agents such as drocortisone, allantoin, tranexamic acid, azulene, vitamins A, B2, B6, C, D, K, vitamin C glycosides, calcium pantothenate, biotin, nicotinamide, allantoin, diisopropylamine dichloroacetate Active ingredients such as 4-aminomethylcyclohexanecarboxylic acid, cell activators such as α-hydroxy acid and 8-hydroxy acid, blood circulation promoters such as γ-oryzanol, wound healing agents such as retinol and retinol derivatives, cephalanthin, licorice Extract, pepper tincture, hinokitiol, garlic iodide extract, pyridoxine hydrochloride, nicotinic acid, nicotinic acid derivative, calcium pantothenate, D-pantothenyl alcohol, acetyl pantothenyl ethyl ether, biotin, allantoin, isop Pyrmethylphenol, estradiol, ethinylesteradiol, capronium chloride, benzalkonium chloride, diphenhydramine hydrochloride, takanal, camphor, salicylic acid, nonyl acid vanillylamide, nonanoic acid vanillylamide, piroctone olamine, pentadecanoic acid glyceryl, l-menthol, camphor, etc. And fresheners such as mononitroguaiacol, resorcin, γ-aminobutyric acid, benzethonium chloride, mexiletine hydrochloride, auxin, female hormone, cantalis tincture, cyclosporine, zinc pyrithione, hydrocortisone, mint oil and the like.
[0055]
The blending amount of the physiologically active ingredient used in the present invention with respect to the total amount of the oily cosmetic varies depending on the effective concentration of the active ingredient, and is preferably set within the effective concentration range of each active ingredient. For example, concentrations of 3% by mass for ascorbic acid and 2% by mass for ascorbic acid glycosides can be mentioned.
[0056]
As a specific use of the oily cosmetic of the present invention, it is particularly suitable for makeup cosmetics such as lipsticks, foundations, concealers and eye shadows.
[0057]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples and Comparative Examples.
[0058]
Evaluation methods for various properties of the compositions of Examples and Comparative Examples are shown below.
[0059]
[Measurement method of squalane oil absorption]
The oil absorption amount for squalane was measured based on the method for measuring the oil absorption amount described above. The oil absorption amount of each surface-treated pigment was expressed as a relative value with the oil absorption amount of the untreated pigment being 100.
[0060]
[Evaluation of sensory characteristics]
Prepare 20 expert panelists for each evaluation item (however, panelists may overlap depending on the item), and evaluate according to the following classification based on the number of panelists judged to be excellent in each evaluation item. It was.
[0061]
[0062]
Reference example (squalane oil absorption of various surface-treated pigments)
As non-plate-like pigments, pigment grade titanium oxide CR50 manufactured by Ishihara Sangyo Co., Ltd. with an average primary particle size of 0.4 μm, ultrafine titanium oxide MT-500SA manufactured by Teika Co., Ltd. with an average primary particle size of 35 nm, and plate pigments, Various surface-treated pigments were prepared using sericite FSE manufactured by Sanshin Mining Co., Ltd. As the surface treatment method, octyltriethoxysilane and a small amount of n-hexane are mixed in a mixer, dried with octyltriethoxysilane obtained by heating and drying, and octyltriethoxysilane and a pigment in toluene. After mixing and pulverizing, the solvent is distilled off by heating under reduced pressure, and further, wet octyltriethoxysilane treatment obtained by heat drying and sieving, methyl hydrogen polysiloxane (KF-9901 manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) and isopropyl alcohol. Pigment is mixed, the solvent is distilled off by heating under reduced pressure, and further wet silicone treatment obtained by heat drying, grinding and sieving, N ε -Wet N obtained by dissolving lauroyl-L-lysine (Amihope LL manufactured by Ajinomoto Co., Inc.) in a strong alkaline aqueous solution, dropping and neutralizing into a hydrochloric acid acidic slurry of the pigment, followed by filtration, drying, grinding and sieving. ε -Lauroyl-L-lysine treatment (LL treatment) was examined. Octyltriethoxysilane is treated with 10% by mass for pigment grade titanium oxide and ultrafine titanium oxide, 3% by mass for sericite, 3% by mass for methylhydrogenpolysiloxane, N ε -Lauroyl-L-lysine was treated at 10% by weight with respect to the pigment. Table 1 shows the measurement results of the amount of squalane oil absorption of the various surface-treated pigments obtained. From the results of Table 1, it can be seen that in wet silicone treatment and LL treatment, the amount of oil absorption is increased or decreased as compared to the untreated pigment depending on the combination of pigment and treatment method. It turns out that it is out of range. On the other hand, in the case of octyltriethoxysilane treatment (octylsilylation treatment), it can be seen that even if the pigment is different, the oil absorption amount is uniformly small in both the dry method treatment and the wet method treatment. Further, comparing the dry process with the wet process, it can be seen that the wet process has a smaller oil absorption than the dry process.
[0063]
[Table 1]
[0064]
Examples 1-4, Comparative Examples 1-3
Lipsticks of each formulation shown in Table 2 were produced according to the following production method.
In addition, as a surface-treated plate-like pigment in Examples, octyltriethoxysilane 4 mass% -treated mica titanium (average particle diameter 20 μm, squalane oil absorption 69) produced by a wet method, and a surface-treated non-plate-like pigment produced by a wet method Octyltriethoxysilane 10 mass% treated pigment grade titanium oxide (average particle size 0.3 μm, anatase type, squalane oil absorption 39), octyltriethoxysilane 3 mass% treated red No. 202 (squalane oil absorption produced by dry method) 44), octyltriethoxysilane 3 mass% treated red No. 201 (squalane oil absorption 48) produced by dry process, octyl triethoxysilane 3 mass% treated yellow No. 4 aluminum lake produced by dry process (squalane oil absorption 50) Was used. Moreover, as a comparative example, wet process methyl hydrogen polysiloxane 3 mass% treatment (silicone treatment) mica titanium (average particle diameter 20 μm, squalane oil absorption 98), wet methyl hydrogen polysiloxane 3 mass% treatment (silicone treatment) Pigment grade titanium oxide (average particle size 0.3 μm, anatase type, squalane oil absorption 120), 4% by mass of acrylated silicone produced by dry process (silicone resin treatment) Red No. 202 (squalane oil absorption 115), dry process Octyl triethoxysilane 6 mass% processed red No. 201 (squalane oil absorption 121) manufactured by the process, acrylated silicone 4 mass% processed (silicone resin treatment) yellow No. 4 aluminum lake (squalane oil absorption 110) manufactured by the dry method. Using. The original pigments used in Examples and Comparative Examples were of the same grade. As the polybutene, room temperature liquid polybutene having an average molecular weight of about 1000 and hydrogenated polybutene having an average molecular weight of about 1000 were used. The unit in the table is% by mass.
[0065]
[Table 2]
[0066]
Production method
After component A is dissolved at 90 ° C., component B is mixed, further mixed and pulverized using a roller, re-dissolved and degassed, filled into a mold, cooled and taken out into a container. Installed and got the product.
[0067]
Table 2 shows the results of evaluating the sensory characteristics of the lipsticks of Examples and Comparative Examples. It can be seen that the examples of the present invention have less lipiness than the comparative examples, are excellent in application feeling, have a bright lipstick color, have a long-lasting makeup, and are excellent in moisture. In Example 4, the amount of the surface-treated pigment specified by the present invention was 50% by mass with respect to the total amount of the pigment, but the performance superior to that of Comparative Example 1 of 30% by mass was obtained. It can be seen that the characteristics of the preparation differ depending on the blending amount. Further, Comparative Example 2 was prepared with a combination of treated pigments having a large oil absorption amount, but the evaluation was not good because of a feeling of crispness. Comparative Example 3 was prepared with a combination of untreated pigments, but as with Comparative Example 2, the evaluation was not good. The point that the preparations of the examples are particularly differentiated from conventional oily cosmetics is that they suppress the lip texture and tension at a high level from immediately after application to aging. This is thought to be due to the fact that oil is not easily degreased from the lips with a small amount of sebum.
[0068]
Example 5
A concealer was prepared according to the following formulation and manufacturing method. The wet-processed octyltriethoxysilane-treated yellow iron oxide, black iron oxide, and bengara used in the formulation were each treated with 6% by mass. The respective squalane oil absorptions were 38, 35, and 33 in this order. These pigments correspond to non-plate-like pigments. Wet process decene / methyl hydrogen polysiloxane treated pigment grade titanium oxide is obtained by first treating titanium oxide (CR50) with 4% by mass of methyl hydrogen polysiloxane (KF99P manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) and then in the presence of a platinum catalyst. After treating with 1% by mass with decene, it was washed with n-hexane, dried and crushed (squalane oil absorption was 45). Wet process octyltriethoxysilane / N ε -Lauroyl-L-lysine-treated plate-like barium sulfate is composed of plate-like barium sulfate, which is a plate-like pigment, in an aqueous system of 5 mass% ε -The surface treatment with lauroyl-L-lysine was further treated with 5% by mass of octyltriethoxysilane in toluene, and the squalane oil absorption was 75. In addition, the unit in prescription is the mass%.
[0069]
Prescription
(1) Polyamide-modified silicone (Dow Corning 2-8178 Gellant) 16
(2) Trimethylsiloxysilicate 50 mass% methyltrimethicone solution 1
(3) Branched silicone type polyglyceryl modified silicone 0.2
(4) Cyclic silicone pentamer 7
(5) Methyl trimethicone 2
(6) Methylphenyl modified silicone (viscosity 8mm 2 / S) 20
(7) Octyl paramethoxycinnamate 2
(8) Isononyl isononanoate Residual amount
(9) Dipropylene glycol 0.4
(10) Wet process decene / methyl hydrogen polysiloxane treated pigment grade titanium oxide 12
(11) Wet octyltriethoxysilane-treated ultrafine titanium oxide (MT-500SA, described in Reference Example) 4
(12) Polymethylsilsesquioxane powder (GE Toshiba Silicone Tospearl 145A) 0.5
(13) Organopolysiloxane elastomer spherical powder 35 mass% cyclic silicone pentamer kneaded paste (Trefill E-508 manufactured by Toray Dow Corning Silicone) 1.5
(14) Wet process octyltriethoxysilane-treated iron oxide (yellow iron oxide, black iron oxide, bengara mixture) 0.7
(15) Wet process octyltriethoxysilane / N ε -Lauroyl-L-lysine-treated plate-like barium sulfate 4
[0070]
Production method
After mixing each component, it heated and melt | dissolved at 100 degreeC, and also stirred well, Then, it filled the container and obtained the product.
[0071]
The evaluation results of this product are shown below.
[0072]
[0073]
From the above results, it can be seen that the examples of the present invention have no skin roughness immediately after application and over time, and can effectively hide wrinkles and spots. Moreover, it turns out that it is a formulation which is hard to dislodge makeup and hardly burdens the skin.
[0074]
【The invention's effect】
From the above, the present invention keeps the oil absorption amount of the pigment low by using the surface treatment technology, thereby minimizing the degreasing from the skin and lips, thereby reducing the burden on the skin and lips. It is clear that an oily cosmetic having characteristics excellent in durability, water resistance, sebum resistance, feel, anti-transfer effect, and color development can be obtained.