JP2005001203A - 画像記録装置 - Google Patents

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州太 ▲浜▼田
Shuta Hamada
Satoru Sekine
哲 関根
Takashi Hasebe
孝 長谷部
Saburo Shimizu
三郎 清水
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Abstract

【課題】記録媒体の搬送不良が生じたときに、記録媒体に着弾したインクが記録ヘッドのインクの吐出面に付着するのを防止する。
【解決手段】本発明に係る画像記録装置100は、光硬化型のインクを記録媒体2に吐出するラインヘッド12〜15と、記録媒体2を支持しながら搬送する搬送装置5とを備えており、搬送装置5の搬送ベルト10により支持された記録媒体2にラインヘッド12〜15からインクを吐出して当該記録媒体2に画像を記録するようになっている。そして画像記録装置100では、搬送装置5がラインヘッド12〜15に対して離れる方向に移動可能となっている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像記録装置に係り、特に記録媒体の搬送不良が生じたときに生じる不都合を解消できる画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
グラビア印刷方式より簡便・安価に画像を作成することができるという理由から、近年ではインクジェット記録方式が写真・各種印刷・マーキング・カラーフィルターといった特殊印刷等の様々な印刷分野に応用されてきている。特にインクジェット記録方式では、微細なドットを吐出・制御するインクジェット記録方式の画像記録装置と、色再現域・耐久性・吐出適性等を改善したインクと、インク吸収性・色材発色性・表面光沢等を飛躍的に向上させた専用紙と、を組み合わせることで銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となっている。
【0003】
ところで、従来のインクジェット記録方式の画像記録装置はインクの種類で分類することができる。すなわち従来のインクジェット記録方式の画像記録装置には、室温で固形のワックスインクを用いる相変化インクジェット方式、速乾性の有機溶剤を主体としたインクを用いるソルベント系インクジェット方式、光の被照射により硬化する光硬化型インクを用いる光硬化型インクジェット方式等がある。中でも、光硬化型インクジェット方式は他の記録方式に比べて比較的低臭気であり、専用紙以外にも速乾性・インク吸収性のない記録媒体に画像を記録できる点で注目されている。
【0004】
このような光硬化型インクジェット方式の画像記録装置では、記録媒体に向けてインクを微小な液滴として吐出する記録ヘッドと、記録媒体に向けて光を照射する光照射装置とが配されており、画像の記録動作中において、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出し、その後、記録媒体に着弾した直後のインクに光照射装置から光を照射して当該インクを即座に硬化させている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−145728号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような画像記録装置では、記録媒体に着弾したインクに光照射装置から光が照射されなければそのインクは硬化せずにそのまま記録媒体上に残るため、画像の記録動作中に記録媒体の搬送不良が生じて各部材の動作が停止した場合に、光の照射をまだ受けていない記録媒体上のインクが、記録ヘッドのインクの吐出面に付着したり、搬送不良の(又はその原因となった)記録媒体を取り出そうとした使用者の手や衣服に付着したりする可能性がある。
【0007】
本発明の目的は、記録媒体に着弾したインクが記録ヘッドのインクの吐出面に付着するのを防止することができる画像記録装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
光の被照射により硬化するインクを吐出する記録ヘッドと、記録媒体を支持する支持部材とを備え、前記記録ヘッドから吐出された前記インクが前記支持部材により支持された記録媒体に着弾して当該記録媒体に画像が記録される画像記録装置において、
前記記録ヘッドと前記支持部材とのうち、一方が他方に対して離れる方向に移動可能であることを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明では、記録ヘッドと支持部材とのうち、一方が他方に対して離れる方向に移動可能であるため、画像の記録動作中に記録媒体の搬送不良が生じたら、インクが付着した状態の記録媒体と記録ヘッドとの間隔を広げることができる。したがって、記録媒体に着弾したインクが記録ヘッドのインクの吐出面に付着するのを防止することができる。
【0010】
なお、請求項1の記載中、「一方が他方に対して離れる方向に移動」というのは、他方が固定された状態で一方のみがその他方に対して離れる方向に移動する意味と、一方と他方との両方が互いに離れる方向に移動する意味とをあらわしている。したがって、請求項1に記載の発明では、記録ヘッドが固定された状態で支持部材のみが記録ヘッドに対して離れる方向に移動してもよいし、支持部材が固定された状態で記録ヘッドのみが支持部材に対して離れる方向に移動してもよいし、記録ヘッドと支持部材との両方が互いに離れる方向に移動してもよい。
【0011】
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の画像記録装置において、
記録媒体の搬送不良の有無を検知するセンサを備え、
前記センサが記録媒体の搬送不良を検知したら、前記記録ヘッドと前記支持部材とのうち、一方が他方に対して離れる方向に移動することを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の発明では、記録媒体の搬送不良を検知するセンサを備えるため、画像の記録動作中に記録媒体の搬送不良が生じたら、インクが付着した状態の記録媒体と記録ヘッドとの間隔を確実に広げることができ、記録媒体に着弾したインクが記録ヘッドのインクの吐出面に付着するのを確実に防止することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、
請求項2に記載の画像記録装置において、
記録媒体に着弾したインクに光を照射する光照射装置と、
記録媒体を所定の方向に搬送する搬送装置と、
を備え、
前記記録ヘッドと前記支持部材とのうち、一方が他方に対して離れる方向に移動したら、前記搬送装置が、前記支持部材により支持された記録媒体を前記光照射装置による光の照射位置に搬送することを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の発明では、インクが付着した状態の記録媒体と記録ヘッドとの間隔を広げた後に、搬送装置がその記録媒体を光照射装置による光の照射位置に搬送するため、記録媒体上のインクに光を照射させてそのインクを硬化させることができる。したがって、記録媒体に着弾したインクが硬化せずにそのままの状態で放置されるのを防止することができ、記録媒体に着弾したインクが記録ヘッドのインクの吐出面に付着するのを確実に防止することができる。また、搬送不良の記録媒体を取り出す使用者の手や衣服が未硬化のインクによって汚れるのを防止することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載の画像記録装置において、
前記搬送装置が、前記支持部材により支持された記録媒体を前記光照射装置による光の照射位置に搬送したら、前記光照射装置による光の照射動作が停止することを特徴としている。
【0016】
請求項4に記載の発明では、搬送装置が記録媒体を光の照射位置に搬送したら、光照射装置による光の照射動作が停止するため、光照射装置が光を照射し続けるのを防止することができる。これにより、搬送不良の記録媒体を取り出す使用者に光が照射されるのを防止でき、また、光照射装置の光の照射にかかる消費電力も抑えることができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像記録装置において、
前記記録ヘッドと前記支持部材とのうち、一方が他方に対して離れる方向に移動するときの移動量が5〜50mmであることを特徴としている。
【0018】
請求項5に記載の発明では、記録ヘッドと支持部材とのうち、一方が他方に対して離れる方向に移動するときの移動量が5〜50mmであってその移動量が少ないので、記録媒体の搬送不良が生じたときに、インクが付着した状態の記録媒体と記録ヘッドとの間隔を即座に広げることができ、記録媒体に着弾したインクが記録ヘッドのインクの吐出面に付着するのを確実に防止することができる。また、使用者が搬送不良の記録媒体を取り出す際に、記録媒体が記録ヘッドのインクの吐出面に触れるのを防止することができる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像記録装置において、
記録媒体に着弾したインクに光を照射する光照射装置を備え、
前記インクは紫外線の被照射により硬化し、
前記光照射装置は記録媒体に着弾したインクに紫外線を照射することを特徴としている。
【0020】
請求項6に記載の発明では、記録媒体に着弾したインクに光照射装置から紫外線を照射することでそのインクを即座に硬化させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係る画像記録装置の実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
図1は画像記録装置100の側面図である。
【0022】
図1に示す通り、画像記録装置100は直方体状の筐体1を有している。筐体1の内部下方には多数枚の記録媒体2,2,…を収納可能な収納トレイ3が設けられており、トレイ3には多数枚の記録媒体2,2,…が互いに重ねられた状態で収納されている。収納トレイ3の一端部上側には、記録媒体2を収納トレイ3から1枚ずつ取り出す取出装置4が設けられている。
【0023】
収納トレイ3の上方には、記録媒体2を図1中の搬送方向Xに沿って搬送する搬送装置5が配設されている。詳しく説明すると、搬送装置5には4本のローラ6〜9がそれぞれ互いに離間した状態で配設されており、各ローラ6〜9には支持部材としての無端の搬送ベルト10が回転自在に掛けられている。
【0024】
4本のローラ6〜9のうち、少なくとも1本のローラ6〜9にはモータなどの駆動源が連結されており、その駆動源が作動すると、搬送ベルト10が図1中反時計回り方向に回転するようになっている。搬送装置5では、搬送ベルト10が上記の通り回転すると、搬送ベルト10の各部のうち、2本のローラ6,7のあいだに掛けられた部分で記録媒体2を平板状に支持しながらその記録媒体2を図1中の搬送方向Xに沿って搬送することができるようになっている。
【0025】
搬送装置5では、ローラ6と対向する位置に1本の押圧ローラ11が回転自在に配設されている。押圧ローラ11は搬送ベルト10を介してローラ6に向かって押圧されており、搬送ベルト10の回転に従動しながら回転するようになっている。さらに搬送装置5には、上記した4本のローラ6〜9、搬送ベルト10、押圧ローラ11などを一体として図1中上下方向に移動させる移動機構(図示略)が備えられており、搬送装置5が上記移動機構により上下方向に昇降可能とされている。
【0026】
搬送装置5の上方には、ブラック(Bk),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各プロセスカラーのインクを記録媒体2に向かってそれぞれ吐出する4つのラインヘッド12〜15が設けられている。各ラインヘッド12〜15は記録媒体2のほぼ全幅にわたり固定的に配された記録ヘッドであって、図1中の紙面において表側から裏側にかけて(又は裏側から表側にかけて)延在しており、下面からインクを吐出するようになっている。また画像記録装置100では、各ラインヘッド12〜15から吐出されるインクとして、光重合性化合物と光重合開始剤を含有した光硬化型のインクが用いられている。この光硬化型インクは紫外線の被照射により硬化するようになっている。
【0027】
記録媒体2の搬送方向Xの各ラインヘッド12〜15より下流側には、記録媒体2に向けて紫外線を照射する光照射装置としての紫外線照射装置16〜19が1つずつ設けられている。各紫外線照射装置16〜19は、紫外線を放射する線状光源と側面視して半円状を呈する長尺な反射部材などから構成されており、線状光源を反射部材で覆った構造を有している。上記線状光源としては、メタルハライドランプ、キセノンランプ、カーボンアーク灯、ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプなどのランプが用いられる。各紫外線照射装置16〜19では、線状光源が点灯すると、線状光源から紫外線が出射されてその紫外線が反射部材で反射し、記録媒体2に紫外線を照射できるようになっている。
【0028】
搬送装置5の左方には、筐体1から搬出された記録済みの記録媒体2を受ける搬出トレイ20が設けられている。
【0029】
取出装置4の近傍から搬送装置5の各ローラ6,11の近傍にわたる部分には、収納トレイ3から搬送装置5にわたって記録媒体2の搬送経路を形成する第1のガイド部材21が設けられており、第1のガイド部材21の始端と終端との近傍には、第1のガイド部材21に沿って記録媒体2を搬送する1対の搬送ローラ23,24がそれぞれ設けられている。また、搬送装置5のローラ7の近傍から搬出トレイ20の近傍にわたる部分には、搬送装置5から搬出トレイ20にわたって記録媒体2の搬送経路を形成する第2のガイド部材22が設けられており、第2のガイド部材22の終端の近傍にも、第2のガイド部材22に沿って記録媒体2を搬送する1対の搬送ローラ25が設けられている。
【0030】
ここで、1対の搬送ローラ24と搬送装置5の1対のローラ6,11とのあいだには、記録媒体2の重送の有無を検知するセンサ30が設けられている。センサ30は発光素子と受光素子とを互いに対向させた状態で配置したものである。センサ30は、発光素子と受光素子とのあいだを通過する記録媒体2に対して発光素子から光を発して受光素子でその光を受けるように構成されており、受光素子で受けた光量に応じて記録媒体2の重送を検知するようになっている。
【0031】
なお、「記録媒体2の重送」というのは、2枚以上の記録媒体2が重なった状態で搬送されることを意味している。また、図示していないが、記録媒体2の搬送経路の複数箇所には、記録媒体2の通過を検知する複数個のセンサが設けられており、本実施形態では、記録媒体2の搬送速度より求められる所定の時間が経過しても各センサが記録媒体2の通過を検知しなかった場合に、「記録媒体2の紙詰まり」と判断されるようになっている。そして本実施形態では、上記した記録媒体2の重送と紙詰まりとをあわせて「記録媒体2の搬送不良」という。
【0032】
続いて図2を参照しながら画像記録装置100の回路構成について説明する。図2は、画像記録装置100を制御する制御装置40の構成を示すブロック図である。
【0033】
制御装置40は画像記録装置100に内蔵されており、図2に示す通り、汎用のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成された制御部41を有している。制御部41は、ROMに記録された処理プログラムをRAMに展開してCPUにより当該処理プログラムを実行するようになっている。
【0034】
制御部41は、上記処理プログラムにしたがいながら取出装置4、搬送装置5、3対の搬送ローラ23,24,25、各ラインヘッド12〜16及び各紫外線照射装置16〜19の動作を制御するようになっている。特に画像記録装置100では、上記センサ30など(記録媒体2の搬送経路上に設けられたセンサを含む。)が制御部41に接続されており、制御部41はセンサ30などの検知結果に基づき搬送装置5を制御するようになっている。
【0035】
続いて画像記録装置100の動作について説明する。
記録媒体2に画像を記録する旨の信号が制御装置40の制御部41に入力されると、制御装置40の制御部41により制御された状態で画像記録装置100の各部材が作動して、画像記録装置100では以下のような動作がおこなわれる。
【0036】
取出装置4が収納トレイ3のなかから1枚の記録媒体2を取り出し、その取り出した記録媒体2を1対の搬送ローラ23に送り出す。送り出された記録媒体2は、2対の搬送ローラ23,24により第1のガイド部材21にガイドされながら収納トレイ3からセンサ30の近傍まで搬送される。
【0037】
記録媒体2がセンサ30の近傍を通過すると、記録媒体2の先端部が搬送装置5の押圧ローラ11とローラ6とのあいだに挟持され、記録媒体2は搬送ベルト10の回転にともないながら押圧ローラ11とローラ6とのあいだを通過して、その後、搬送ベルト10に支持された状態で各ラインヘッド12〜15及び各紫外線照射装置16〜19の直下を通過しながら搬送方向Xに沿って搬送される。
【0038】
このとき、各ラインヘッド12〜15が記録媒体2に向けてインクを滴として吐出するとともに、紫外線照射装置12〜15が記録媒体2に向けて紫外線を照射し、各ラインヘッド12〜15から吐出されたインクが、記録媒体2に着弾してその直後に紫外線の照射を受ける。これにより記録媒体2に着弾したインクが記録媒体2上で即座に硬化して記録媒体2に定着し、各プロセスカラーの無数のドットからなる所定の画像が記録媒体2に記録される。
【0039】
その後、記録済みの記録媒体2は、搬送ベルト10の回転にともなって第2のガイド部材22にガイドされながら搬送装置5から1対の搬送ローラ25の近傍まで搬送され、1対の搬送ローラ25により筐体1から搬出トレイ20に搬出される。
【0040】
以後、記録媒体2に画像を記録する旨の信号が制御装置40の制御部41に入力されるごとに、画像記録装置100が上記の各動作を繰り返しおこない、収納トレイ3に収納された記録媒体2に画像が順次記録されるようになっている。
【0041】
ところで、画像記録装置100では、記録媒体2は収納トレイ3から搬送装置5に向けて基本的に1枚ずつ搬送されるけれども、センサ30などが記録媒体2の搬送不良を検知したら、以下のような動作がおこなわれるようになっている。
【0042】
詳しく説明すると、画像記録装置100では、画像の記録動作中において、制御装置40の制御部41が常時、センサ30などの検知結果に基づき記録媒体2の搬送不良の有無を判断している。そして記録媒体2の搬送不良が生じたと制御装置40の制御部41により判定されたら、各ラインヘッド12〜15のインクの吐出動作が停止するとともに搬送ベルト10の回転が停止する。
【0043】
搬送ベルト10の回転が停止したら、搬送装置5が全体として図1においてやや下方に移動して停止し、各ラインヘッド12〜15のインクの吐出面(及び各紫外線照射装置16〜19)から搬送装置5の搬送ベルト10の上面までの間隔が広がる。このときの搬送装置5の移動量は5〜50mmである。
【0044】
そして、搬送装置5の搬送ベルト10が再度、図1において反時計回り方向に所定量だけ回転する。詳しく説明すると、このときの搬送ベルト10は、記録媒体2に着弾したインクで各紫外線照射装置16〜19による紫外線の照射を受けていないインクが各紫外線照射装置16〜19による紫外線の照射位置に移動するまで(又はその照射位置を通過するまで)回転する。言い換えると、搬送ベルト10は、記録媒体2の各部のうち、各ラインヘッド12〜15の直下に位置していた部分が紫外線照射装置16〜19による紫外線の照射位置に移動するまで(又はその照射位置を通過するまで)回転する。これにより、記録媒体2に着弾したインクがすべて、各紫外線照射装置16〜19から紫外線の照射を受けて記録媒体2上で硬化する。
【0045】
その後、搬送装置5の搬送ベルト10の回転が停止するとともに、各紫外線照射装置16〜19による紫外線の照射動作が停止(各紫外線照射装置16〜19の線状光源が消灯)し、制御装置40の制御部41は、記録媒体2の「搬送不良」が発生した旨をユーザに通知する処理をおこない、例えば、画像記録装置100の操作パネル(図示略)のディスプレイ上にメッセージを表示させたり、専用のブザーを鳴らしたりする。
【0046】
以上の画像記録装置100では、センサ30などが記録媒体2の搬送不良を検知したら、搬送装置5が全体として各ラインヘッド12〜15のインクの吐出面から離れるように下方に移動するため、記録媒体2の搬送不良が生じたときに、記録媒体2に着弾したインクが各ラインヘッド12〜15のインクの吐出面に付着するのを防止することができる。
【0047】
そしてさらに画像記録装置100では、搬送装置5が下方に移動して停止した状態において、記録媒体2に着弾したインクで各紫外線照射装置16〜19による紫外線の照射を受けていないインクが、各紫外線照射装置16〜19による紫外線の照射位置に移動するまで、搬送装置5が搬送ベルト10により記録媒体2を搬送するため、記録媒体2上のすべてのインクに紫外線を照射してそのすべてのインクを完全に硬化させることができる。これにより、記録媒体2に着弾したインクが硬化せずにそのままの状態で放置されるのを防止することができ、記録媒体2に着弾したインクが各ラインヘッド12〜15のインクの吐出面に付着するのを確実に防止することができる。またこの場合には、記録媒体2上のインクがすべて硬化しているため、その記録媒体2を画像記録装置100の外部に取り出す際にも、作業者の手や衣服が汚れることはない。
【0048】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の改良や設計の変更をおこなってもよい。
【0049】
例えば、上記画像記録装置100では、センサ30などが記録媒体2の搬送不良を検知したら、搬送装置5が全体として下方に移動したが、搬送装置5の2本のローラ6,7だけが搬送ベルト10に一定の張力を与えながら下方に移動する構成としてもよいし、4つのラインヘッド12〜15や4つの紫外線照射装置16〜19を上方に移動させる構成としてもよいし、4つのラインヘッド12〜15や4つの紫外線照射装置16〜19を上方に移動させてこれと同時に搬送装置5を全体として又は2本のローラ6,7を下方に移動させる構成としてもよい。
【0050】
ところで、上記画像記録装置100に用いられたインクは紫外線の被照射により硬化するものであったが、必ずしもこれには限定されず、紫外線以外の光の被照射により硬化するものであってもよい。本明細書中でいう「光」とは、広義の光であって、紫外線,電子線,X線,可視光線,赤外線などの電磁波を含むものである。紫外線以外の光で硬化する光硬化型のインクを画像記録装置100に用いられるインクとして用いる場合は、その光を照射する光源を各紫外線照射装置16〜19に配設しなければならない。
【0051】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、画像の記録動作中に記録媒体の搬送不良が生じたら、インクが付着した状態の記録媒体と記録ヘッドとの間隔を広げることができ、記録媒体に着弾したインクが記録ヘッドのインクの吐出面に付着するのを防止することができる。
【0052】
請求項2に記載の発明によれば、画像の記録動作中に記録媒体の搬送不良が生じたら、インクが付着した状態の記録媒体と記録ヘッドとの間隔を確実に広げることができ、記録媒体に着弾したインクが記録ヘッドのインクの吐出面に付着するのを確実に防止することができる。
【0053】
請求項3に記載の発明によれば、記録媒体に着弾したインクが硬化せずにそのままの状態で放置されるのを防止することができ、記録媒体に着弾したインクが記録ヘッドのインクの吐出面に付着するのを確実に防止することができる。また、搬送不良の記録媒体を取り出す使用者の手や衣服が未硬化のインクによって汚れるのを防止することができる。
【0054】
請求項4に記載の発明によれば、光照射装置が光を照射し続けるのを防止することができ、これにより、光が搬送不良の記録媒体を取り出す使用者に照射されるのを防止でき、また、光照射装置の光の照射にかかる消費電力も抑えることができる。
【0055】
請求項5に記載の発明によれば、記録媒体の搬送不良が生じたときに、インクが付着した状態の記録媒体と記録ヘッドとの間隔を即座に広げることができ、記録媒体に着弾したインクが記録ヘッドのインクの吐出面に付着するのを確実に防止することができる。また、使用者が搬送不良の記録媒体を取り出す際に、記録媒体が記録ヘッドのインクの吐出面に触れるのを防止することができる。
【0056】
請求項6に記載の発明によれば、記録媒体に着弾したインクに光照射装置から紫外線を照射することでそのインクを即座に硬化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像記録装置の側面図である。
【図2】画像記録装置の回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100…画像記録装置
1…筐体
2…記録媒体
3…収納トレイ
4…取出装置
5…搬送装置
6〜9…ローラ
10…搬送ベルト(支持部材)
11…押圧ローラ
12〜15…ラインヘッド(記録ヘッド)
16〜19…紫外線照射装置(光照射装置)
20…搬出トレイ
21…第1のガイド部材
22…第2のガイド部材
23,24,25…搬送ローラ
30…センサ
40…制御装置
41…制御部

Claims (6)

  1. 光の被照射により硬化するインクを吐出する記録ヘッドと、記録媒体を支持する支持部材とを備え、前記記録ヘッドから吐出された前記インクが前記支持部材により支持された記録媒体に着弾して当該記録媒体に画像が記録される画像記録装置において、
    前記記録ヘッドと前記支持部材とのうち、一方が他方に対して離れる方向に移動可能であることを特徴とする画像記録装置。
  2. 請求項1に記載の画像記録装置において、
    記録媒体の搬送不良の有無を検知するセンサを備え、
    前記センサが記録媒体の搬送不良を検知したら、前記記録ヘッドと前記支持部材とのうち、一方が他方に対して離れる方向に移動することを特徴とする画像記録装置。
  3. 請求項2に記載の画像記録装置において、
    記録媒体に着弾したインクに光を照射する光照射装置と、
    記録媒体を所定の方向に搬送する搬送装置と、
    を備え、
    前記記録ヘッドと前記支持部材とのうち、一方が他方に対して離れる方向に移動したら、前記搬送装置が、前記支持部材により支持された記録媒体を前記光照射装置による光の照射位置に搬送することを特徴とする画像記録装置。
  4. 請求項3に記載の画像記録装置において、
    前記搬送装置が、前記支持部材により支持された記録媒体を前記光照射装置による光の照射位置に搬送したら、前記光照射装置による光の照射動作が停止することを特徴とする画像記録装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像記録装置において、
    前記記録ヘッドと前記支持部材とのうち、一方が他方に対して離れる方向に移動するときの移動量が5〜50mmであることを特徴とする画像記録装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像記録装置において、
    記録媒体に着弾したインクに光を照射する光照射装置を備え、
    前記インクは紫外線の被照射により硬化し、
    前記光照射装置は記録媒体に着弾したインクに紫外線を照射することを特徴とする画像記録装置。
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