JP2005000243A - ハサミおよびその製造方法 - Google Patents

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勝彦 長谷川
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Abstract

【課題】紐類の容易に、切断面をきれいに切断し、両面テープの剥離紙をハーフカットすることができるハサミおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】一対のハサミ体12,14の開閉自在に軸支させてなるハサミにおいて、一方のハサミ体12を略L字型に屈曲させ、このL字型の底辺部16に載置台18を配設させ、他方のハサミ体14に刃体20を装着させ、ハサミ閉塞時に、刃体20の刃先と載置台18とが平行となるように、刃体20を両ハサミ体12,14の軸支点Oより下方に位置させて、両ハサミ体12,14を軸支させたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロープ、ホース等の紐類、表面に文字、絵、等を印刷したラベルの剥離紙またはテープ層、あるいはポスター等の印刷掲示物を壁面等に止着させるために止着具として使用する両面テープの剥離紙、等を切断することができるハサミおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷テープと剥離紙とを積層させたラベルの印刷テープ表面に文字等を印刷して所定長にカットし、書類、ファイル等の表面に貼付するラベルを製作するラベル印刷装置が種々販売されている。
【0003】
このラベル印刷装置には、印刷されたラベルの剥離紙を剥がし易くするため、カッタ刃を上下方向に移動させ、ラベルの剥離紙のみを切断するハーフカッタが装備されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、印刷されたラベルの角隅部等を切断(トリミング)するためのトリミング用ハサミもあった(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
さらに、各種容器のリサイクルを容易とするため、例えば酢、醤油等のビンにおいては、ビンの上端に圧着された注ぎ口を取り外すためのハサミ(例えば特許文献3参照)、またペットボトルにおいては、ペットボトルを切断するためのハサミ(例えば特許文献4参照)があった。
【0006】
【特許文献1】特開2002−103712号公報(第3−12頁、図8、9、19−21)
【特許文献2】特開平8−98962号公報(第2−3頁、図1−4)
【特許文献3】特許第3252088号公報(第2頁、図1−4)
【特許文献4】特開2000−140462号公報(第2−3頁、図1−7)
【0007】
また、既存の印刷されたラベルの剥離紙、ポスター等の印刷掲示物を壁面に止着するために表面に貼付された両面テープの剥離紙、を剥がし易くするためにハーフカットする手動利器であるハサミは皆無であった。
【0008】
また、一方のハサミ体の先端に刃先を、他方のハサミ体の先端に刃先の当接部を、それぞれ形成した剪定ハサミがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来、ラベルの剥離紙を切断する機能が装備されたラベル印刷装置は、印刷するラベルの剥離紙のみを切断(ハーフカット)することは可能であるが、既存の印刷されたラベルの剥離紙または印刷テープを切断することができなかった。
【0010】
また、トリミング用ハサミにおいても、既存の印刷されたラベルの剥離紙または印刷テープのみを切断(ハーフカット)することができなかった。
【0011】
また、ハーフカッタを備えたラベル印刷装置、トリミング用ハサミ、注ぎ口取り外し用ハサミおよびペットボトル切断用ハサミはいずれも、印刷掲示物を壁面等に止着させる両面テープの剥離紙を切断することはできなかった。
【0012】
また、一方のハサミ体の先端に刃先を形成した剪定ハサミにおいては、ロープ、ホース等の紐類を切断する際、刃先が他方のハサミ体の当接部に垂直、かつ平行に当接しないため、非常に大きな力を要するばかりか、切断面(切り口)がきれい(シャープ)ではなく、そのまま使用に供することができず、切断面をサンドペーパー等の研磨具により後処理する必要があった(図12(ロ)参照)。
【0013】
このため、既存の印刷されたラベルの剥離紙またはテープ層、ポスター等の印刷掲示物を壁面に止着するために印刷掲示物に貼付した両面テープの剥離紙、を手軽にハーフカットするハサミ、紐類を手軽に、かつその切断面をきれい(シャープ)に切断できるハサミの開発が強く望まれている。
【0014】
本発明は、このような要望に対処すべく、紐類を容易に、しかも切断面をきれい(シャープ)に切断することができるハサミ、既存の印刷されたラベルの剥離紙またはテープ層、あるいはポスター等の印刷掲示物に貼付された両面テープの剥離紙のみを容易にハーフカットすることができるハサミおよびその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のハサミは、一対のハサミ体を開閉自在に軸支させてなるハサミにおいて、一方のハサミ体を軸支点から先端に向けて略L字型に屈曲させ、このハサミ体のL字の底辺部に、載置台を配設させ、他方のハサミ体に刃体を装着させ、ハサミ閉塞時に、刃体の刃先と載置台とが平行となるように、刃体を両ハサミ体の軸支点より下方に位置させて、両ハサミ体を軸支させたことを特徴とするもの、または、ハサミ閉塞時に、刃体の刃先と載置台とを密着させた状態とすることにより、ロープ、ホース等の紐類を切断可能としたことを特徴とするもの、
または一方のハサミ体に配設させた載置台の長さ方向の両側にラベル案内ガイドを配設させ、ハサミ閉塞時に、刃体の刃先と載置台との間に所定間隔を保持させることにより、ラベルの剥離紙またはテープ層のみを切断することを特徴とするものである。
【0016】
本発明の製造方法は、一方のハサミ体を軸支点から先端に向けて略L字型に屈曲させ、他方のハサミ体を略直線状とし、一方のハサミ体のL字の底辺部に、載置台を、他方のハサミ体に、刃体を、ハサミ閉塞状態において軸支点より下方に位置させて、それぞれ仮止めし、両ハサミ体を閉塞させて、刃体の刃先と載置台とが密着状態となるように調整した上、載置台および刃体を各ハサミ体に固定することにより、載置台に対して刃体を垂直平行に当接させ、閉塞時にロープ、ホース等の紐類を切断するハサミを製造することを特徴とするもの、
または、両ハサミ体に載置台、刃体をそれぞれ仮止めした後、両ハサミ体を閉塞させて、刃体の刃先と載置台との間に所定間隔を保持した状態となるように調整した上、載置台および刃体を各ハサミ体に固定した後、一方のハサミ体に、載置台の長さ方向の両側にラベル案内ガイドを形成させてなる下部カバー体を、他方のハサミ体に、刃体の刃先を除く他の部分を隠蔽する上部カバー体を、それぞれ被設させることにより、閉塞時に、ラベルの剥離紙またはテープ層のみを切断するハサミを製造することを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係るハサミ、例えばラベル44の剥離紙46またはテープ層48のみを切断(ハーフカット)するハサミを製造する方法を、図1〜10に基づいて、以下に詳述する。
【0018】
本発明におけるハサミの基本構造は、一対のハサミ体12,14を開閉自在に軸支させてなるものである。
【0019】
通常の右利き用のハサミは、握る動作により親指が外側へ、他の指が内側へそれぞれ力が作用するため、親指を通す一方のハサミ体を手前側に、他の指を通す他方のハサミ体を奥側に、配して軸支させ、両ハサミ体の刃先によりこねるようにして被切断物を切断していたが、本発明においては、このこねりをなくし、後述の刃体20の刃先(本例においてはストッパー24)が載置部18に垂直、かつ平行に当接するように、親指を通す一方のハサミ体12を奥側に配し、他の指を通す他方のハサミ体14を手前側に配して、軸支させてある(換言すれば本発明に係るハサミ体12,14は通常のハサミ体とは逆に配して軸支させ、全く異なった新たな発想である)。
【0020】
一方の(親指を通す)ハサミ体12を軸支点Oから先端に向けて略L字型に屈曲させて成形する。
【0021】
他方の(他の指を通す)ハサミ体14を略直線状に成形する。
【0022】
本例において、両ハサミ体12,14は何れもステンレス板をプレス打抜加工により成形してある。
【0023】
次に、一方のハサミ体12のL字の底辺部16に、載置台18を、他方のハサミ体14に、刃体20を、ハサミ閉塞状態において両ハサミ体12,14の軸支点Oより下方に位置させて、それぞれ仮止めする。
【0024】
本例において、載置台18は、断面L型のステンレス板であり、刃体20は取替え容易な安全かみそり刃、カッタ刃等の薄刃体である。
【0025】
また、刃体20を装着するハサミ体14の対応個所は凹型に切欠き、この凹部22の両側にストッパー24が形成され、装着された刃体20の刃先が凹部22内に位置し、ストッパー24により刃体20の刃先と載置台18との間に所定間隔dを保持すると共に、刃体20の刃先が載置台18に直接接触することを防止している。
【0026】
この刃体20を、ハサミ閉塞状態において両ハサミ体12,14の軸支点Oより下方に位置させ、親指を通す一方のハサミ体12を奥側に、他の指を通す他方のハサミ体14を手前側に配して軸支させることにより、ラベル44の剥離紙46またはテープ層48のみを切断(ハーフカット)する際に、刃体20の刃先が載置部18側へ垂直、かつ平行に移動するため、押し切りおよび引き切りの各作用が得られる。
【0027】
この載置台18および刃体20の各ハサミ体12,14への仮止めおよび固定(本止め)手段は、ネジ26、ネジ孔を備えたナット28、各ハサミ体12,14および刃体20に穿孔させた通孔(図示略)によるものである。
【0028】
この載置台18および刃体20を各ハサミ体12,14へ仮止めするのは、プレス打抜加工により各ハサミ体12,14および通孔が一体成形されるため、特に通孔に寸法誤差が生じ易く、この誤差を緩衝させるため、一時的に仮止めし、ハサミを閉塞させた状態とし、その誤差を調整した上、確実に固定することにより、ハーフカット精度を向上させるためである。
【0029】
このため、ハサミ体14への刃体20の固定位置調整を容易とするため、固定部位の上方を開放させることが望ましい。
【0030】
このネジ26、ナット28等からなる刃体20の仮止めおよび固定(本止め)手段を採用することにより、刃体20の交換(替刃)も容易に行うことができる。
【0031】
次に、両ハサミ体12,14を閉塞させて、刃体20の刃先と載置台18との間に所定間隔dを保持した状態となるように調整した上、載置台18および刃体20を各ハサミ体12,14に固定(本止め)する。
【0032】
この刃体20の刃先と載置台18との間に保持させた間隔dにより、刃体20の刃先がラベル44の剥離紙46のみに当接し、テープ層48にまで達することがなく、剥離紙46のみの切断(ハーフカット)が可能となる。
【0033】
次に、一方のハサミ体12に、載置台18の長さ方向の両側にラベル案内ガイド30を形成させてなる下部カバー体32を、他方のハサミ体14に、刃体20の刃先を除く他の部分を隠蔽する上部カバー体34を、それぞれ被設させる。
【0034】
本例において、両カバー体32,34は、いずれも合成樹脂により成形してあり、要所にリブ36を形成してある。
【0035】
また、上部カバー体34により刃体20が隠蔽されるため、手、指が刃体20に触れることがなく、安全性が極めて向上する。
【0036】
また、ラベル案内ガイド30にアール(面取り)加工を施すことにより、切断時にラベル案内ガイド30外周面のアール形状に沿って湾曲し、その結果不用意にラベル44がハーフカット時に折曲がったり、損傷することがない。
【0037】
また、両カバー体32,34と各ハサミ体12,14とは、ネジ26およびネジ孔(図示略)を介して固着させてある。
【0038】
上記工程により、ハーフカット用のハサミが製造される。
【0039】
なお、図中38は載置台18上面に付された刃先当接部位を示す切断線、40は両ハサミ体12,14を密着させることにより先端部分のこねりを防止するための当接部、42は把手を示す。
【0040】
本発明に係るハーフカット用のハサミにより、ラベル44の剥離紙46のみを切断(ハーフカット)する手順を以下に説明する。
【0041】
まず、ラベル44を、載置台18上に、ラベル44の印刷されたテープ層48を下側に向け、一方のラベル案内ガイド30に沿わせて載置する。
【0042】
次に、載置台18、下部カバー体32をラベル44と共に片手で把持し、把手42を動かし、両ハサミ体12,14を閉塞させ、刃体20の刃先により、ラベル44の剥離紙46のみを切断(ハーフカット)する(図8参照)。
【0043】
この際、この刃体20を、ハサミ閉塞状態において両ハサミ体12,14の軸支点Oより下方に位置させ、親指を通す一方のハサミ体12を奥側に、他の指を通す他方のハサミ体14を手前側に配して軸支させてあるため、刃体20の刃先が載置部18側へ垂直、かつ平行に移動することにより、押し切りおよび引き切りの各作用が得られ、容易、かつ確実にラベル44の剥離紙46のみを切断することができる。
【0044】
また、載置台18上面に切断線38が付されているため、ラベル44の剥離紙46をハーフカットする位置を確認することができる。
【0045】
また、載置台18、下部カバー体32をラベル44と共に片手で把持するのに代えて、下部カバー体32を机、テーブル上に設置してハーフカットすることにより、より簡易に作業を行うことができる。
【0046】
この際、下部カバー体32にはリブ36が形成されているため、机、テーブル上に設置した場合、安定して設置することができるばかりか、他方のハサミ体14の把手42の下端部も机、テーブル上に設置されるため、ハサミを横に立てた状態のまま保管することが可能となる。
【0047】
また、ラベル44のテープ層48をハーフカットする場合には、ラベル44のテープ層48を上側に向けて載置させて行う。
【0048】
このハーフカット用のハサミにより、ポスター等の印刷掲示物50の裏面側に貼付された両面テープ52の剥離紙54のみを切断(ハーフカット)する手順を以下に説明する。
【0049】
載置台18上に両面テープ52が貼付された印刷掲示物50を、両面テープ52側を上方に向けて載置し、把手42を動かし、両ハサミ体12,14を閉塞させ、刃体20の刃先により両面テープ52の剥離紙54をハーフカットする(図10参照)。
【0050】
この際、刃体20の刃先が載置部18側へ垂直、かつ平行に移動し、押し切りおよび引き切りの各作用が得られ、容易、かつ確実に両面テープ52の剥離紙54のみを切断することができる。
【0051】
加えて、ラベル案内ガイド30にアール(面取り)加工を施してあるため、切断時にラベル案内ガイド30外周面のアール形状に沿って湾曲し、不用意に印刷掲示物50がハーフカット時に折曲がったり、損傷することがない。
【0052】
このように、本発明に係るハーフカット用のハサミを使用して、既存の印刷したラベル44の剥離紙46またはテープ層48のみならず、ポスター等の印刷掲示物50を壁面に止着するために印刷掲示物50に貼付した両面テープ52の剥離紙54をも、容易、かつ確実にハーフカットすることができる。
【0053】
さらに、一方のハサミ体12に載置台18を、他方のハサミ体14に刃体20を、それぞれ仮止めし、ハサミを閉塞させて、刃体20の刃先と載置台18との間に所定間隔dを保持した状態となるように調整した上、載置台18および刃体20を各ハサミ体12,14に固定(本止め)するため、刃体20の刃先と載置台18との間に保持させた所定間隔dの精度、換言すればハーフカット精度が向上し、ラベル44の剥離紙46またはテープ層48、両面テープ52の剥離紙54のみを確実、かつ正確にハーフカットすることができる。
【0054】
さらにまた、ネジ26、ナット28等からなる仮止めおよび固定(本止め)手段により刃体20をハサミ体14に固定するため、刃体20の交換(替刃)を容易に行うことができる。
【0055】
また、図11に本発明の別の例が示してある。
【0056】
本例は、ハサミ閉塞時に、他方のハサミ体14に配設した刃体20の刃先と、一方のハサミ体12に配設した載置台18とを密着させた状態としたものであり、製造方法は前例と同様であるため省略する。
【0057】
本例のハサミは、ロープ、ホース、コード等の紐類を切断する際に使用するものであり、刃体20の刃先が、載置台18に、垂直、かつ平行に当接するように移動するため、小さな力で紐類を切断することができるばかりか、切断面(切り口)がきれい(シャープ)であり、切断した紐類をそのまま使用に供することができ、使用性が極めて良い(図12(イ)参照)。
【0058】
この際、図13に示すように、下部カバー体32を省略し、正面において載置台18の長さ方向の両側を上方に向けて傾斜させて傾斜部56を形成することにより、両傾斜部56間に紐類58を挟持、案内させることができる。
【0059】
また、図14に本発明のさらに別の例が示してある。
【0060】
本例は、第2例と同様、ハサミ閉塞時に、他方のハサミ体14に配設した刃体20の刃先と、一方のハサミ体12に配設した載置台18とを密着させた状態とするものであり、第1例の刃体20の刃先と載置台18との間に保持させた所定間隔dに対応する厚さのシール材60を、載置台18上に貼付させたものであり、製造方法は第1例と同様であるため省略する。
【0061】
本例のハサミは、第2例と同様、ロープ、ホース、コード等の紐類58を切断する際に使用するものであり、刃体20の刃先が直接載置台18と接触するのではなく、シール材60を介して接触するため、刃体20の刃先の消耗を抑止することができるばかりか、刃体20の切れ味が悪くなった場合には、新たなシール材60を既貼付済シール材60の上面に貼付させて使用することにより、刃体20の切れ味を長期にわたり持続させることが可能となる。
【0062】
なお、全例において、一方のハサミ体12をL字型に屈曲させ、このL字の底辺部16に載置台18を、他方のハサミ体14に刃体20を、配設させてあるが、一方のハサミ体12のL字の底辺部16に刃体20を、他方のハサミ体14に載置台18を、配設させることは自明である。
【0063】
また、載置台18はハサミ体12と別体であるが、一体構造とすることは自明である。
【0064】
また、載置台18および刃体20の各ハサミ体12,14への仮止めおよび固定(本止め)手段は、ネジ26、ネジ孔を備えたナット28、各ハサミ体12,14および刃体20に穿孔させた通孔(図示略)からなるものであるが、他の仮止め(止着、固定、調整)手段を採用することは自由である。
【0065】
また、刃体20は薄刃体であるが、ハサミ体14に刃先を成形することにより、刃体20を省略できることは自明である。
【0066】
また、ラベル案内ガイド30にはアール(面取り)加工を施してあるが、このアール加工を省略しても、ラベル44の剥離紙46を容易にハーフカットでき、またロープ、ホース等の紐類58をも切断できることは自明である
【0067】
また、両把手42間の当接部位にストッパー部を形成させることは自由である。
【0068】
また、各カバー体32,34を省略することにより、材料コスト、製造工程数、製造時間を大幅に短縮できることは自明である。
【0069】
また、本発明に係るハサミは、全例の形状、構成に限定されることはない。
【0070】
【発明の効果】
本発明に係るハサミおよびその製造方法によれば、一方のハサミ体を略L字型に屈曲させ、このL字の底辺部に載置台を配設させ、他方のハサミ体に刃体を装着させ、ハサミ閉塞時に、刃体の刃先と載置台とが平行となるように、刃体を両ハサミ体の軸支点より下方に位置させて、両ハサミ体を軸支させてあるため、被切断物に刃体の刃先が垂直、かつ平行に当接するため、小さな力で極めて容易、かつ確実に被切断物を切断することができる。
【0071】
また、ハサミ閉塞時に、刃体の刃先と載置台とを密着させた状態とすることにより、ロープ、ホース等の紐類を切断用として使用することができると共に、刃体の刃先が、載置台に、垂直、かつ平行に当接するように移動するため、小さな力で紐類を切断することができるばかりか、切断面(切り口)がきれい(シャープ)であり、切断した紐類をそのまま使用に供することができ、使用性が極めて良い。
【0072】
また、一方のハサミ体に配設させた載置台の長さ方向の両側にラベル案内ガイドを配設させ、ハサミ閉塞時に、刃体の刃先と載置台との間に所定間隔を保持させることにより、既存の印刷したラベルの剥離紙またはテープ層のみならず、ポスター等の印刷掲示物を壁面に止着するために使用する両面テープを印刷掲示物に貼付した状態のまま両面テープの剥離紙をも、容易にハーフカットすることができる。
【0073】
また、製造工程において、一方のハサミ体に載置台を、他方のハサミ体に刃体を、それぞれ仮止めし、ハサミを閉塞させて、刃体の刃先と載置台とを密着状態あるいは所定間隔を保持した状態となるように調整した上、載置台および刃体を各ハサミ体に固定することにより、刃体の刃先と載置台とを確実に密着させた、あるいは保持させた所定間隔の精度、換言すれば切断精度、ハーフカット精度を向上させ、ロープ、ホース等の紐類の切断面(切り口)をきれい(シャープ)に切断することができ、あるいはラベルの剥離紙またはテープ層、両面テープの剥離紙のみを確実、かつ正確にハーフカットすることができる。
【0074】
さらにまた、仮止めおよび固定(本止め)手段により刃体をハサミ体に固定するため、刃体の交換(替刃)を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハーフカット用のハサミを示す正面図。
【図2】同、ハサミの閉塞状態を示す正面図。
【図3】同、背面図。
【図4】同、要部拡大平面図。
【図5】同、刃体の刃先部分を示す拡大正面図。
【図6】下部カバー体を示す、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は側面図。
【図7】切断操作工程を示す、内部構造を透過図示した正面図。
【図8】ラベルの剥離紙をハーフカットする状態を示す斜視図。
【図9】ラベルの剥離紙を剥がす状態を示す斜視図。
【図10】印刷掲示物に貼付された両面テープの剥離紙をハーフカットする状態を示す斜視図。
【図11】別の例の刃体の刃先部分を示す拡大断面図。
【図12】紐類の切断面を示す、(イ)は本例の斜視図、(ロ)は従来例の斜視図。
【図13】載置台の別の例を示す拡大正面図。
【図14】さらに別の例の刃体の刃先部分を示す拡大断面図。
【符号の説明】
12 ハサミ体
14 ハサミ体
16 底辺部
18 載置台
20 刃体
30 ラベル案内ガイド
32 下部カバー体
34 上部カバー体
44 ラベル
46 剥離紙
48 テープ層
58 紐類
O 軸支点
d 所定間隔

Claims (5)

  1. 一対のハサミ体(12),(14)を開閉自在に軸支させてなるハサミにおいて、
    一方のハサミ体(12)を軸支点(O) から先端に向けて略L字型に屈曲させ、
    このハサミ体(12)のL字の底辺部(16)に、載置台(18)を配設させ、
    他方のハサミ体(14)に刃体(20)を装着させ、
    ハサミ閉塞時に、刃体(20)の刃先と載置台(18)とが平行となるように、刃体(20)を両ハサミ体(12),(14)の軸支点(O) より下方に位置させて、両ハサミ体(12),(14) を軸支させたことを特徴とするハサミ。
  2. ハサミ閉塞時に、刃体(20)の刃先と載置台(18)とを密着させた状態とすることにより、ロープ、ホース等の紐類(58)を切断可能としたことを特徴とする請求項1記載のハサミ。
  3. 一方のハサミ体(12)に配設させた載置台(18)の長さ方向の両側にラベル案内ガイド(30)を配設させ、
    ハサミ閉塞時に、刃体(20)の刃先と載置台(18)との間に所定間隔(d) を保持させることにより、ラベル(44)の剥離紙(46)またはテープ層(48)のみを切断することを特徴とする請求項1記載のハサミ。
  4. 一方のハサミ体(12)を軸支点(O) から先端に向けて略L字型に屈曲させ、
    他方のハサミ体(14)を略直線状とし、
    一方のハサミ体(12)のL字の底辺部(16)に、載置台(18)を、
    他方のハサミ体(14)に、刃体(20)を、ハサミ閉塞状態において軸支点(O) より下方に位置させて、それぞれ仮止めし、
    両ハサミ体(12),(14)を閉塞させて、刃体(20)の刃先と載置台(18)とが密着状態となるように調整した上、載置台(18)および刃体(20)を各ハサミ体(12),(14)に固定することにより、
    閉塞時に、ロープ、ホース等の紐類(58)を切断可能としたハサミを製造することを特徴とするハサミの製造方法。
  5. 一方のハサミ体(12)を軸支点(O) から先端に向けて略L字型に屈曲させ、
    他方のハサミ体(14)を略直線状とし、
    一方のハサミ体(12)のL字の底辺部(16)に、載置台(18)を、
    他方のハサミ体(14)に、刃体(20)を、ハサミ閉塞状態において軸支点(O) より下方に位置させて、それぞれ仮止めし、
    両ハサミ体(12),(14)を閉塞させて、刃体(20)の刃先と載置台(18)との間に所定間隔(d) を保持した状態となるように調整した上、載置台(18)および刃体(20)を各ハサミ体(12),(14)に固定した後、
    一方のハサミ体(12)に、載置台(18)の長さ方向の両側にラベル案内ガイド(30)を形成させてなる下部カバー体(32)を、
    他方のハサミ体(14)に、刃体(20)の刃先を除く他の部分を隠蔽する上部カバー体(34)を、
    それぞれ被設させることにより、
    閉塞時に、ラベル(44)の剥離紙(46)またはテープ層(48)のみを切断するハサミを製造することを特徴とするハサミの製造方法。
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