JP2004536567A5 - - Google Patents

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JP2004536567A5
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Description

多数サンプルの発酵器及びその使用方法
著作権通知
37C.F.R. 1.71(e)に従って、この特許文書の一部は著作権の保護を受ける資料(material)を含む。著作権所有者は、特許庁の特許ファイル又は記録にあるような該特許文書又は特許開示のファクシミリ複写する誰にも反対しないが、さもなければ、全ての著作権の権利を保有する。
関連出願への相互参照
35U.S.C. 120及びその他の適用可能な法令又は規則に従って、本出願は2001年2月8日出願の“Multi−Sample Fermentor and Method of Using Same”と題する米国特許出願No.09/780,591の一部継続出願であって、前記出願による利益及び優先権を主張する。該出願の開示は、あらゆる目的のためその全体をここに援用した。
発明の背景
発酵は、多くの分野及び産業界で重要な技術であり、量産規模でも実験的な作業台規模でも行なわれている。例えば、抗生物質、ワクチン、合成生重合体、合成アミノ酸、蛋白質等、多数の製品の製造に、発酵システムが使用されている。発酵技術は、E.coliのような生体組織、及びその他、多数の細胞培養を用いた組換え蛋白質の製造に不可欠である。例えば組換えインスリン(Eli Lilly)、エリトロプロテイン(Amgen)、インターフェロン(Roche)等の市販医薬品の製造には、全て発酵を必須工程として含んでいる。
更に最近は、ヒトゲノムを含む数万の遺伝子の同定には、発酵、即ちこれらの遺伝子によってコード化された蛋白質の製造を利用することが重要であることを強調している。各遺伝子の機能の決定は、最も重要であるから、これら遺伝子によってコード化された蛋白質は、例えば発酵法によって作らなければならない。各遺伝子は少なくとも1つの遺伝子をコード化するので、数万の蛋白質を作り、単離しなければならない。しかし得られた蛋白質製品の発酵及び単離には、通常、幾つかの労力及び手間のかかる手順を必要とする。したがって、数万の異なる蛋白質を例えば分析に充分な量で製造できる発酵システムが必要である。他の利点は、高スループット処理や、多くの生物工学的用途に使用されるミクロタイタープレートフォーマットに追従し得る発酵システムである。
生物工学の急速な進歩により、従来の実験室的作業台に対する高スループット代替法が発展できたが、発酵法は、自動化には追従できなかった。例えば、現在の発酵技術での制限が、自動化高スループットシステムの特徴である連続処理を妨げている。現存の発酵システムは通常、バッチ式処理法又は連続式処理法のいずれかによる多数の取扱い工程を持っている。
発酵は通常、バッチ式又は連続式で行なわれる。バッチ式方法は、発酵器に、細胞が増殖する媒体を満たし、下流、即ち後処理のため、発酵器の端部から取り出した全内容物によって発酵を進行させる方法である。次いで発酵器を洗浄し、再び媒体を満たし、更に発酵法を再度行なうため、接種する。例えば、現在の製造規模のバッチ法は、まず大規模な容量の発酵容器中で発酵させ、次いで発酵媒体を処理して所望の発酵製品を単離した後、この製品を次の処理のため製造流中に移送し、最後に次のバッチ処理のため、発酵装置を洗浄するというものである。大規模バッチ式培養では、長時間に亘って細胞の増殖を維持するため、一般に、供給する栄養素の初期濃度を高くする必要がある。その結果、細胞の増殖の初期段階で基質阻害が起こり、次いで発酵の遅い段階で栄養素が不足する恐れがある。これらの欠点により、最適の細胞増殖速度及び発酵収率は得られない。この方法の他の欠点は、次の処理のため、大規模発酵装置から複数の発酵製品をそれぞれ別々のサンプル容器に分配する必要があることである。こうして、発酵製品を大規模に製造することにより、発酵製品は、自動化処理に直ぐには役立たない。更に別の欠点として、この材料を別のサンプル容器に移送したり、更には次のバッチ処理のため、発酵装置を洗浄、殺菌する際の効率低下がある。これらの欠点により、製造コストが増大し、製造時間が非効率的となり、収率も低下する。
連続バッチ法は、大規模発酵容器から発酵製品をサイホンで取り、次いで、計算した指数的増殖曲線に従って、この発酵媒体に連続的に栄養素を添加するというものである。しかし、この曲線は、近似式に過ぎず、大規模な工業的量の発酵媒体中での細胞の増殖を正確に予測するものではない。したがって、大規模発酵環境の予測できない性質のため、経験者は、供給速度を極めて綿密にモニターする必要がある。発酵環境の変化によっては、有毒化した発酵製品をサイホンで取って製造流に入れたり、或いは発酵媒体の不足のため最適な製造収率が低下する恐れがある。更に別の欠点として、予測できない発酵製品の収量は、次の処理工程の正確な実施に影響を与えることである。例えば、発酵収率が低下すると、吸引量、試薬の分配量、又は遠心時間がもはや最適化できないか、或いは予測さえできない。発酵方法を頻繁に又は連続的にモニターすることは、製造規模の方法では実施できないか或いは効率的でないことが多い。
現在の方法は、いずれも効率的な自動化した製造規模の発酵を提供していない。しかし、多くの産業界、特に生物工学工業では発酵は、重要な処理工程を維持し、したがって自動化高スループットシステムには発酵方法を取り入れる必要性が存在する。現代の製造方法に発酵法を融合させるには、人の限定的相互作用又はサンプル容器の移送により汚染されていない発酵製品を正確で既知で且つ繰り返し可能な量製造する方法が必要である。本発明は、これらの必要性を満足すると共に、他の必要性を満足することは、以下の詳細な説明及び図面の説明から明らかとなろう。
USSN 09/780,589
発明の概要:
本発明は、複数のサンプル、例えば8×12配列の小サンプルを同時に発酵させる方法及び装置を提供する。例えば本発明は、複数のサンプル容器を収容するために構成された容器フレーム、及び該サンプル容器に結合したガス分配装置を備えた発酵装置を提供する。この発酵器は、非常に多くのサンプルを発酵させて、例えば非常に多くの蛋白質を製造するために提供する。或いは、本発明の発酵器は、製造規模の発酵に一層効率的な道筋を提供する。
一面では本発明は、複数のサンプル容器を、例えば配列状態で収容するために構成された容器フレーム、及び例えば複数のサンプル容器が該容器フレームに配置された時、該サンプル容器にガスを供給するために構成されたガス分配装置を提供する。この容器フレームは通常、サンプル容器の配列、例えば少なくとも約96、384、又は1536のサンプルを保持した例えば8×12配列を収容するために構成されている。ガス分配装置は通常、複数のカニューレにガスを配送するために構成されたガス入口を有し、該カニューレは、サンプル容器にガスを供給するために構成されている。
一実施態様では、容器フレームは、例えば後発酵処理ステーションに輸送するために構成された輸送可能な容器フレームである。更に、この容器フレームは、温度制御された領域内、例えば水浴又は温度制御された部屋での配置用に任意に構成され、ここで温度コントローラが該容器フレーム及び/又は容器フレーム内の1つ以上のサンプル容器に結合している。
他の実施態様では、容器フレームはオートクレーブ殺菌可能である。例えば容器フレームは、それ自体で、又はガス分配装置及び/又はサンプル容器と組合せて、オートクレーブ殺菌可能である。
サンプル容器は通常、ガラス、プラスチック、金属、ポリカーボネート、又はセラミック等からなる。各サンプル容器は、50〜100mlの容量を有し、例えば約80ml未満、更に例えば約65mlのサンプルを保持するのに使用される。複数のサンプル容器中の各サンプルは、例えば単一の蛋白質を多量に作るため、或いは同時に多数の蛋白質を作るため、ほぼ同じか又は異なる組成を有する。
他の実施態様では、サンプル容器は、例えば発酵中に生成した圧力を解放するため、任意に通気口を備える。また、例えば温度、pH等をモニターするため、複数のサンプル容器中の1つ以上のサンプルと接触して、センサーが任意に配置される。
一実施態様では、ガス分配装置は、分配プレート、サンプル容器領域の配列、カニューレの配列、及び1つのガス入口を有する。分配プレートは通常、頂部分と底部分との間に中空の空間が生じるように、互いに結合した頂部分と底部分とを有する。サンプル容器領域の配列は通常、この底部分の底面に配置される。各サンプル容器領域は、凹部を有すると共に、サンプル容器の配列に対応して配置される。カニューレの配列は、例えばサンプル容器にガス流を供給するため、通常、前記中空空間と流動可能に連通すると共に、前記サンプル容器領域を貫通して前記分配プレートの底面から突き出ている。幾つかの実施態様では、カニューレは、複数の通路、例えば少なくとも3つの通路を有する。ガス入口は通常、発酵中、ガスを前記カニューレにより複数のサンプル容器中に配送するため前記中空空間と流動可能に連通している。例えばガス分配装置は、幾つかの実施態様では、装置の操作中、各サンプル容器に酸素、又は酸素と他の少なくとも1つのガスとの混合物を供給するガス供給源を有する。
他の実施態様では、ガス分配装置は、1つ以上の試薬をサンプル容器に配送するために、任意に構成されている。例えば1つ以上の試薬を複数のサンプル容器に分配するため、例えば分配器がガス分配装置に任意に結合している。分配器は通常、例えば複数のサンプル容器に対応する複数の開口部から複数のサンプル容器中に試薬を分配するために構成されている。
更に、例えば発酵中の複数のサンプルへのガス流を制御及び/又はモニターするため、プロセスコントローラがガス分配装置に操作可能に結合している。
他の一面では本発明は、多数サンプルの発酵用発酵器ヘッドを提供する。通常の発酵器ヘッドは、頂部分及び底部分を有する分配プレート、サンプル容器領域の配列、カニューレの配列及びガス入口を備える。分配プレートの底部分と頂部分とは、両者の間に中空の空間が生じるように、互いに結合している。サンプル容器領域の配列は通常、分配プレートの底部分の底面に配置され、各サンプル容器領域は、凹部を有すると共に、サンプル容器の配列に対応して配置されている。カニューレの配列は通常、前記中空空間と流動可能に連通すると共に、サンプル容器領域、例えば15〜16cmを貫通して分配プレートの底面から突き出ていて、またガス入口は、発酵中、ガスをカニューレにより複数のサンプル容器中に配送するため前記中空空間と流動可能に連通している。カニューレは通常、サンプル容器の底部分付近にガスを配送する。幾つかの実施態様では分配プレートは、サンプルにアクセスするための開口部の配列を更に有する。或いは、カニューレは、発酵中、サンプル容器からガスを配送するか、液体を配送するか、或いは液体を吸引するために適合される。発酵器ヘッドと一緒に使用したサンプル容器及びサンプルは通常、前述のものと同じである。
他の一面では本発明は、複数サンプルの発酵方法を提供する。この方法は通常、各サンプル容器が1つのサンプルを含有する複数のサンプル容器を容器フレーム中に供給する工程を含む。複数のサンプル容器中の複数のサンプルは通常、発酵させる。この発酵工程は、同時にガス、例えば酸素、空気、及び/又は窒素を、複数のサンプル容器に関連する複数のカニューレにより各サンプル容器に配送する工程を含む。各サンプルは通常、100ml未満の容積を有し、例えば前述のようなサンプル容器及び容器フレームを使用する。幾つかの実施態様では、これらサンプルへのガスの配送工程は、空気と酸素との比率が変化する間中、例えば直線的な時間に亘って、或いは段階的な時間に亘って、サンプルにガスを配送する工程を含む。
幾つかの実施態様では、これらの方法は、1つ以上の発酵条件を、1つ以上のサンプル容器に結合したセンサーで検出し、該サンプル容器中の発酵条件を調節する工程を更に含む。例えば、発酵条件の調節工程は任意に、供給原料溶液をサンプル容器に添加する工程を含む。検出工程は任意に、複数サンプルの中の1つのサンプルのpHを測定する工程、複数サンプルの中の1つのサンプルの酸化還元電位を測定する工程、複数サンプルの中の1つのサンプルの光学密度を測定する工程、及び/又は複数サンプルの中の1つのサンプルから発光を検出する工程を含む。
幾つかの実施態様では、これらの方法は、例えば、発酵工程と同じか又は異なる場所の同じセットのサンプル容器中のサンプルを前処理又は後処理する工程を更に含む。幾つかの実施態様では、この前処理及び/又は後処理工程は、機械的に行なわれる。前処理及び/又は後処理工程としては、限定されるものではないが、1つ以上の試薬の遠心、吸引、及び/又は分配が挙げられる。例えばこれらの方法は、サンプル容器を発酵後、遠心回転器に移送するか、或いはサンプル容器を例えば発酵前に容器フレーム中でオートクレーブ殺菌する工程を任意に含む。更に、カニューレも任意に容器フレームでオートクレーブ殺菌できる。
他の面では本発明方法は、複数のサンプル容器を配列状態に維持する輸送可能な容器フレーム中に該サンプル容器を配置する工程を含む。これら複数のサンプルは、容器フレーム中に複数のサンプル容器を配置する前又は配置した後、これらのサンプル容器中に任意に入れる。発酵器ヘッドは通常、例えばサンプルを容器に加える前又は加えた後、容器フレームに取付ける。発酵器ヘッドは通常、前述のようにカニューレの配列を有する。カニューレの配列は通常、サンプル容器の配列に対応し、発酵器ヘッドの取付け時にサンプル容器中に挿入される。次いで、サンプル容器中のサンプルを、同時にガス、例えば酸素、窒素、及び/又は空気を該カニューレの配列経由で複数のサンプルに配送することにより、発酵させる。幾つかの実施態様では、この発酵は、サンプル容器中で嫌気条件を維持するために不活性ガスを配送する工程を含む嫌気発酵である。これらの方法は、前述のような機械的工程、前処理工程、及び/又は後処理工程を任意に含む。例えば、これらの方法で使用されるサンプル容器及び/又はサンプル容器フレームは、遠心機と共用可能(compatible)にするため、任意に構成される。但し、この方法は、容器フレーム及び/又はサンプル容器を遠心分離のため遠心機に輸送する工程を更に含む。
幾つかの実施態様では、これらの方法は、吸引器又は分配器への輸送工程を含む。ここで吸引器は通常、容器フレーム内のサンプル容器の配列に対応する吸引ヘッドを有する。但し、この方法は、複数のサンプル容器に吸引ヘッドを操作可能に取付け、同時にサンプル容器内のサンプルを吸引する工程を更に含む。他の幾つかの実施態様では分配器は、サンプル容器の配列に対応する分配ヘッドを有し、またこの方法は、サンプル容器に分配ヘッドを操作可能に取付け、同時に複数のサンプル容器内に1つ以上の材料を分配する工程を更に含む。
別の一実施態様では、本発明は、複数の発酵サンプルを処理する方法を提供する。この方法は、複数のサンプル容器中で複数の発酵サンプルを発酵させて、複数の発酵したサンプルを得る工程、発酵したサンプルを含有するサンプル容器を遠心機ヘッドに機械的に輸送する工程、及び発酵を行なった同じサンプル容器中の発酵したサンプルをを遠心分離する工程を含む。例えば、約4〜約10個のサンプル容器を同時に遠心機ヘッドに機械的に任意に輸送する。個の方法は、発酵サンプルを遠心分離後、サンプル容器から上澄液を単離する工程も任意に含む。
発明の詳細な説明:
本発明は、発酵装置及び発酵方法を提供する。ここに提示した発酵器及び発酵方法は、以下に説明するような製造規模の発酵、例えば自動高スループット発酵を提供する。例えば本発明は、輸送可能な容器フレームを備えた多数サンプル発酵器を提供する。この発酵器は、容器フレーム内の整列したサンプル容器中に保持された複数のサンプルを同時に発酵させるために構成されている。これらのサンプル容器は、比較的小容量、例えば各サンプル容器中で約50〜80ml、更に通常は65mlののバッチ発酵を提供する。更に、輸送可能な容器フレームは、従来の発酵システムにはなかった高スループット性(aspect)をこのシステムに与える。この容器フレームは、処理、例えば同じサンプル容器内の上流又は下流での処理を行なうのに使用される。
本発明は、複数の小サンプルを用いたバッチ式発酵が可能な新規の発酵器装置を提供する。例えば、小さいサンプルサイズにより、大きなバッチ式プロセスで生じる最適増殖速度及び収率の低下という欠点が除去される。更に、本システムは、後発酵処理のためのサンプルの取扱を必要としない。本発明ではサンプル容器は、いかなる後処理工程においても直接使用され、同様に多くの洗浄及び滅菌工程を省略し、これにより一層安価で効率的で且つ迅速な発酵方法を提供する。
本発明は、例えば小さいサンプルサイズを使用することにより、連続供給システムの欠点を除去する。例えば、大規模連続供給方法で使用される見積りの増殖曲線は、本発明では不要である。したがって、連続供給方法における予想外の結果や頻繁にモニターするという問題は、本発明ではない。
本発明は、例えば小サンプルサイズを用い、多数のサンプルを同時に発酵させることにより、上記課題を解決する発酵装置を提供する。バッチ式で多数発酵、例えば小規模発酵を行なうことにより、最適の混合が達成され、最適温度及びpHが維持できると共に、以下の更なる説明により他の多数の利点が明白になるであろう。
I.多数サンプル発酵装置
本発明は、多数サンプル発酵装置を提供する。通常、本発明の装置は、サンプルホルダー又は容器フレームと、ガス分配システムとを備える。例えば、一実施態様では、容器フレームは、サンプル容器の配列を発酵のため保持及び/又は輸送するのに使用される。例えばサンプル容器の配列に対応するカニューレの配列を有する発酵器ヘッドは、例えば容器フレーム及び/又はサンプル容器に直接結合している。ガスが、多数サンプルの発酵を与えるカニューレ及び発酵器ヘッド経由で多数サンプル容器中に分配される。装置の各種構成成分を以下に詳細に説明し、次いで装置及び具体的な発酵器の使用方法を説明する。
複数のサンプル容器の保持に使用される容器フレーム
ここで用いた“容器フレーム”とは、複数のサンプル容器を所望の配列に保持及び/又は維持する配列を云う。通常、本発明の容器フレームは、輸送可能で且つオートクレーブ殺菌可能である。更に容器フレームは、移動可能な部品を持っている。輸送可能な容器フレームは、サンプル容器を所望の配列に保持しながら、容易に輸送、移動されるものである。例えば本発明の容器フレームは、例えば発酵終了後、処理ステーションに輸送するためのハンドルを任意に有する。オートクレーブ殺菌可能の容器フレームは、例えば所望ならばサンプル容器及びサンプルを含む滅菌用オートクレーブ中に直接置くことができるものである。
輸送可能の容器フレームを用いることにより、サンプル容器の全体の配列は、多数プロセス製造の際、一つの発酵処理ステーションに輸送したり、一つの発酵処理ステーションから他の処理ステーションに輸送するのに任意に使用される。例えば、輸送可能の容器フレームは、サンプル容器の配列を、水浴のような温度制御領域、例えば水浴中に浸漬した温度コントローラ及び温度コイルにより制御された水浴中に輸送するのに任意に使用される。他の形態の温度制御、例えば温度制御された、ゲル浴、オーブン、グローブボックス、又は空気室も任意に使用される。
通常、容器フレームは、複数のサンプル容器を配列状態、例えば長方形配列に維持する。図1に示す実施態様では、個々のサンプル容器15は、長方形配列で構成されているが、この配列は発酵に対し伝導的(conductive)か、或いは他の処理工程と共用可能ないかなる物理的構造にも任意に構成される。本発明の他の考えられる利用には、例えばハニカム、円形、三角形、又は直線的な構成(configuration)が一層効率的であるかも知れない。
本発明の容器フレームは通常、複数のサンプル容器を例えば配列して置くための複数の配置ウエルを有する。例えば配置ウエルは、内部にサンプル管が任意に配置される容器フレームの底部に複数の凹みを任意に含む。容器フレーム底部のこれらの凹み又はウエルの他に、容器フレームは、例えばサンプル管の上部を支持すると共に、これらの位置を維持するため、任意に上部分を有する。容器フレームの例を図1(容器フレーム250)及び図13(容器フレーム1300)に示す。
例えば各個々のサンプル容器の底部は、通常、配置ウエル、例えば図1の配置ウエル257又は図13の配置ウエル1350内に配置される。配置ウエルの配列は、好ましくはサンプル容器配列の構成を反映し、輸送可能の容器フレーム中に埋め込まれる。しかし配置ウエルは、他の構成で配列してよい。例えば配置ウエルは、各々一列のサンプル容器を保持した直線的なトラフとして配列できる。他の実施態様では、配置ウエルは、輸送可能の容器フレームに存在しない。例えば容器フレームは、凹み又はウエルのない堅固な底面を任意に有する。この場合、複数のサンプル容器は、容器フレーム中に例えば配列の構成を維持するため容器フレームの側面に対し堅く詰めて配置される。
本発明のサンプル容器としては、通常、試験管、その他のサンプル管、ジャー、フラスコ又はその他のサンプル保持用容器が挙げられる。通常、サンプル容器の容量は、約50〜約200ml、更に通常は、約80〜約100mlである。サンプル容器は通常、例えばオートクレーブ殺菌、処理、発酵等のため、容器フレームの配置ウエル配列中に置かれる。
幾つかの実施態様では、サンプル容器は、パイレックスガラス又はポリカーボネートで作られるが、他の好適な材料が、サンプル容器の製造に任意に使用される。例えば、発酵媒体に不活性であるか、多数プロセス製造において考えられる別の方法、例えば高スループットシステムに含まれるその他の材料に不活性である、プラスチック、セラミック、金属、例えばアルミニウム、その他の材料が任意に使用される。更に、発酵媒体が各個々のサンプル容器中で同じ媒体であってよいこと、或いはサンプル容器の配列が異種の発酵媒体の組合せを任意に含むことは理解されよう。例えば発酵媒体は、各個々のサンプル容器中で同じであってよく、また大量(bulk)合成法用の同じ発酵液(broth)培地を含有してよい。或いは、配列中の各サンプル容器は、特定成分の製造収率を最適化するため、僅かに異なる発酵液培地を持っていてよい。
幾つかの実施態様では、グリッパ(掴み部)付きサンプル容器が任意に使用される。この実施態様では、容器フレームは通常、例えば複数の容器を所望の構成に維持するため、又はサンプル容器の配列を発酵ステーション及び/又は処理ステーションに、また発酵ステーション及び/又は処理ステーションから輸送するのを助けるため、対応するグリッパ面を有する。
他の実施態様では、本発明のサンプル容器にセンサーが任意に設けられる。例えば発酵反応をモニターするため、サンプル容器内又は付近にpH又は温度のセンサーが任意に配置される。
発酵サンプルは、サンプル容器を容器フレームに配置する前又は後にサンプル要器中に置かれる。一実施態様では、例えばサンプル容器を容器フレームに収容しながら、細菌の移植、その他の準備工程が実施される。例えば細菌及び初期栄養剤を、前の処理ステーションの各サンプル容器中に分配する。各個々のサンプル容器中で直接、細菌を調製できるので、サンプルを発酵装置に移送する前に、別個の容器中で培養を接種して移植を開始する必要がない。発酵性細菌の移植に本発明の容器フレーム配列を用いると、別個の移植配列をなくすことにより、コストが低下する。いったん細菌を移植すると、サンプル容器は、例えば容器フレーム内で、発酵ステーション、例えば水浴、又はその他、加熱室のような温度制御領域に都合良く輸送される。発酵ステーションで又はその前の時間でも、ガス分配装置は、各サンプル容器中でガスを泡立たせ、発酵させるため、容器フレームに取付ける。ガス分配装置を以下、詳細に説明する。
複数サンプル容器へのガス供給に使用されるガス分配装置
ガス分配装置は、発酵中、サンプル容器にガス流を供給するのに使用される。このガス分配システムは通常、ガス供給源から容器フレームの複数のサンプル容器中にガスを流すために構成される。通常、ガス分配装置は、例えば頂部に置くか、ネジ止めした容器フレームに取付ける。例えば、ガス分配装置は通常、ガスが流れる複数のカニューレを有するか、或いはこれに結合させる。カニューレは、ガス配送のため、各サンプル容器内、例えばサンプル容器の底部まで延びている。このようなカニューレは、サンプル容器内のサンプルの撹拌も任意に与える。
ガス源は通常、1つ以上のガス、例えば空気及び酸素の供給源を有する。例えば一実施態様では、ガス源は、N2 ガス用入口及びO2 ガス用入口を有する。各ガスの比率は、プロセスコントローラを用いて手動で又は遠隔で制御できる。ガス比の調節能力によって、本発明では発酵中、増殖条件が変化した際、必要なガス、例えば酸素の量を最適化できる。例えばプロセスコントローラは、発酵の過程中、空気/酸素比を直線的に変化させるのに使用される。或いはこの比は、発酵の進行に従って段階的に変化させる。いかなる種類、混合物又は数のガスも本発明のガス源に任意に導入、混合され、1つ以上のサンプル容器に含まれる発酵サンプルに、例えば1セットのカニューレを介して供給される。
カニューレは、ダクト又は容器、例えばここで提供したような酵サンプル容器又は管に挿入するための小管である。本発明ではカニューレは、サンプル容器の内側に配置でき、例えば通常、軟質又は硬質の管で構成され、サンプル容器に各種ガスを配送するため、サンプル容器中に挿入される。一実施態様では、これらカニューレは通常、サンプル容器の配列に対応する配列に並べられる。本発明の一例の配列は、各々関連する硬質カニューレを有するサンプル容器8×12個の配列を含む。通常、カニューレは、通気及び混合を促進するため、各個々のサンプル容器のほぼ底部まで延びている。例えばカニューレは、ガス分配装置の底面から約15〜16cm任意に延びている。幾つかの実施態様では、各サンプル容器中に2つ以上のカニューレを備える。
図8に示す実施態様では、ガスは、カニューレ22内の3つの通路内を流れる。通路内のガス流は、任意に個々に又は集団で調整される。カニューレ内の1本の大きい通路よりも多数の小さい通路の方では小さい気泡が得られる。その結果、これらの多数通路で生じた気泡は、1本の通路で生じた気泡よりも表面積が大きい。好ましい実施態様では、各通路内のガス流を更に正確に調節すると共に、1組のサンプル容器に対し(across)確実に均一なガス配送を行なうため、通路は精密に貫通されている。本発明では、更に少ないか多い通路を用いることができる。例えば、カニューレは通常、約1〜約5の通路、更には通常、2又は3の通路を有する。これらの通路は、任意に同じか又は異なるサイズを有し、また円形であっても、或いは長方形、楕円形又は三角形のような他のいかなる非円形であってもよい。
一実施態様では、カニューレは、複数のサンプル容器に対応する個々のカニューレの配列からなるカニューレアッセンブリーに含まれる。各個々のカニューレは、カニューレをガス分配装置に結合させる留め具により任意に接続される。
ガス、例えば酸素又は酸素/空気混合物は、例えばマニホールド又はその他の分配システムからカニューレによりサンプル容器に配送され、こうして、所望ならば、容器フレーム内のサンプル容器の配列全体を酸素化する。例えばガス源は、図6、12、14に示すように、マニホールドを使用し又は使用することなく、ガス分配装置に任意に直接結合させる。
このようにして、ガス源から送られたガスの正確な混合物は、各個々のカニューレアッセンブリーに均一に分配される。ガス分配装置としては、ガス源から酸素、酸素含有混合物、又はサンプルを酵できる他のガス又はガス混合物を、複数のサンプル容器中に配送するものであれば、いかなるものも任意に使用される。ガス分配装置の例を図1、3、12、14に示し、以下にこれらの例について更に詳細に説明する。
幾つかの実施態様では、ガス分配装置は、例えばマニホールドを使用したカニューレの配列及びガス入口に1つ以上のプレートを取付けて構成され、酸素、酸素含有ガス混合物、又はサンプルを酵できる他のガス又はガス混合物をカニューレにより複数のサンプル容器中に配送する
通常、これらのプレートは、例えば気密液密シールを形成するため、一緒に整列してしっかり固定される。通常、プレート間、又は1つのプレート内には、中空の空間又は内部空間が存在し、この空間を通ってガスは、関連するカニューレ配列に均一に分配される。いかなる留め具も使用できる。例えばガイドピン、リベット、釘又は鋲、ナット/ボルトの組合せ、又は磁石が使用できる。好ましい実施態様では、ネジ又はナット/ボルトの組合せのような解放可能の留め具が使用されるが、幾つかの用途には接着剤のような永久型留め具が望ましいかも知れない。ガス分配装置には垂直の支持体が任意に取付けられ、これによりガス分配装置をサンプル容器の配列上に支持する。
これらのプレートは、酵中、プレートの構造一体性を維持するいずれかの好適な材料で任意に構成される。例えばプレートは、金属、プラスチック、セラミック、又はいずれかの好適な複合物で任意に構成される。一例では、プレートは、テフロン(登録商標)塗被アルミニウムで構成され、これによりプレートは、前述のような容器フレーム及びサンプル容器と一緒にオートクレーブ殺菌処理を受けることができる。
一実施態様では、ガス分配装置は、2つのプレートを有する。第一のプレート、例えば底プレートは通常、底面に複数のサンプル容器領域又は複数の凹みを有する。これらの凹みは、容器フレームに保持されたサンプル容器の配列に対応し、これらのサンプル容器に蓋をするのに役立つ。図9〜11は、凹み、例えば底部分646上のサンプル容器領域又は凹み625で囲まれた様相を示す。これらの凹み又は凹部は、例えば容器フレーム内のサンプル容器を固定するためにも使用される。図では凹みは円形で示したが、任意に、例えば各種のサンプル容器に対応するいずれかの形状である。
サンプル容器領域の周囲には通常、ガス及び集結圧力をサンプル容器から逃がすため、1つ以上の通気口が任意に設けられる。図11は、通気空間の一実施態様を示す。しかし、その他の通気空間及び凹部の構成は、サンプル容器内の集結圧力が他のサンプル容器を汚染することなく逃げられるように、任意に構成される。
サンプル容器の上面がガス分配装置の底面に隣接する場合、ガス、液体、エマルジョン、又はサンプル容器中に集結した過剰圧力は、ガス分配装置に作られた凹部及び/又は通気空間を通って逃げる。これら逃亡用エレメントの相互汚染は、ガス分配装置底面にある垂直端が、隣接するサンプル容器から各サンプル容器を分離するので、著しく減少する。更に、カニュールからのガス流は、特定のサンプル容器外側の汚染物が通気口内に吸引されないように、サンプル容器内で正圧を維持する。
幾つかの実施態様では、第一プレートは、ガスをサンプル容器に配送する複数のカニューレを有する。これらのカニューレは通常、このプレートの上面から該プレートを通って該プレートの底面の下に延びている。カニューレの長さは、一般にサンプル容器の底部から約1〜約0.1cm以内に届くのに充分な長さである。カニュールは、例えばカニュールを通ってサンプル容器内に分配されるガスのため、プレートの上面まで開いている。これらのカニューレは、例えば容器フレームに保持されたサンプル容器の配列に配置可能に構成される。
カニューレの他、第一プレートは、サンプル容器の配列に対応する複数の開口部を任意に備える。例えばこれらの開口部は、第一プレートを貫通する開口を備え、ガス分配装置を容器フレームに取付けた時、この開口から液体がサンプル容器内に添加される。
第一プレートは通常、例えばネジ又は接着剤で第二プレートに取付けられ、この第二プレートは通常、ガス流を第一プレートのカニューレ中に供給するため、1つ以上のガス入口を備える。このガス入口は、第二プレートと第一プレートとの間に作られた内部空間の中まで開いている。この内部空間は、ガス流をカニューレに供給する。
更に第二プレートも、例えばサンプル容器への液体の通路を与えるため、複数の開口部を有する。第二プレートの開口部は通常、第二プレートと第一プレートとを結合した際、第一プレート上の開口部と整列するか又は合致する。これらの開口部は、ガス分配装置に取付けた容器フレームのサンプル容器中に液体を添加できる開口を有する。また開口部は、液体をサンプル容器中に吸引又は分配するのに使用できる吸引器又は分配器の配列用開口としても役立つ。他の実施態様では、これらの開口部からサンプルを吸引したり、或いは栄養剤、水等を添加するのに、ピペット又は注入器が使用される。ガス分配装置は、密封環境を望む場合、開口部を覆うための蓋も任意に有する。第一プレート及び第二プレートは共同で、ガス又は液体をサンプル容器の配列に配送するための酵器ヘッド又はマニホールドを有する。更に詳細な例を以下に示す。
本発明の酵装置には、例えばカニューレへのガス流を制御する;カニューレ内で泡立つ空気対酸素比を変える;温度をモニターし、制御する;各種試薬の添加を支持する等のため、プロセスコントローラが任意に結合される。プロセスコントローラを用いた自動化プロセスを以下の例で更に詳細に説明する。
本発明の酵器装置には、その他の装置も任意に結合される。例えば分配器(dispenser)、吸引器、遠心機、その他の処理装置が、例えば酵を行なう同じ容器中でサンプルが処理できるように、任意に酵器に結合されるか、或いは容器フレームと併用するため任意に構成される。例えば分配器が、液体を例えばガス分配装置中の複数の開口部から、容器フレームに保持された複数のサンプル容器中に分配するため、任意に構成される。同様に吸引器が、本発明の容器フレーム及びガス分配マニホールドと調和(coordinate)させるため、任意に構成される。
遠心機も酵サンプルの処理に任意に使用される。例えば遠心機は、遠心分離の前にサンプルの移送を防止する遠心管としてサンプル容器を受け取るため、任意に構成される。本発明で使用される遠心分離システムに関する更なる情報は、例えば2001年8月9日出願のDowns等による“Automated Centrifuge and Method of using same”と題するUSSN 09/780,589参照。
II.多数サンプル酵器によるサンプルの酵法
前述の多数サンプル酵器は、例えば処理ステーションに輸送可能な例えば容器フレーム中で、複数のサンプルを同時に酵させるために使用される。本発明は、例えば1つ以上の処理工程と協力して、このような酵器を使用する方法も提供する。例えばこれらの方法は、容器フレーム中に通常、各サンプル容器が約50〜約100ml、更に通常65mlのサンプルを含有する複数のサンプル容器を供給する工程を含む。これらのサンプルは、容器フレーム内のサンプル容器中で酵させる。
ここで使用される酵は、一般に細胞を用いて、例えば水、空気、糖類、無機塩、窒素供給源等の原料、又は酵素基質を所望の生成物、例えば蛋白質に転化するいずれかの方法のことを云う。使用される細胞の種類としては、限定されるものではないが、動物細胞、イースト細胞、及び細菌細胞、例えばE.coli、Bacillus等が挙げられる。これらの細胞は通常、増殖媒体中で増殖してから、生成物が得られる。酵工程は通常、例えば細胞の増殖を促進するため、サンプル容器に関連する複数のカニューレを介して各サンプル容器にガスを同時に配送する工程を含む。例えばこれらの方法は通常、酵させる複数のサンプルを含有する容器フレームに前述のような酵器ヘッドを取付ける工程を含む。いったん酵すると、サンプルは、後処理ステーション、例えば遠心機に移送される。通常、後処理ステーションは、サンプルを酵させた同じ容器を受け入れるために構成される。更に幾つかの処理ステーションは、サンプル容器含有容器フレームを受け取るために、例えば分配又は吸入ステーションに構成される。具体的な方法は、以下、図4、5で説明する。
図4は、本発明に従って実施される酵方法300を説明する。ブロック310は、複数のサンプル容器15を供給する。多数の小容量の酵容器を供給することにより、大量酵法で使用される標準製造規模の容量よりも小容量の増殖媒体の方が収量及び栄養剤の必要量をいっそう予測できる点で、本方法は、大きな酵容器を使用する製造規模の酵方法よりも有利である。一回で酵できるサンプル容器の数は、本発明では制限されず、制限されるのは、いずれか一つの酵装置の構成の実施可能性だけか、或いは製造時、更なる処理工程で取り扱う可能性があるサンプル容器の数だけである。
ブロック315は、複数のサンプル容器を配列、例えば8×12の長方形配列に並べる。しかし、この配列は、酵装置に実用的ないかなる形状でも任意に構成される。例えばサンプル容器は、長方形配列、ハニカム構造、或いは直線配列で任意に並べられる。
ブロック320は、複数のカニューレをサンプル容器に対応する配列に並べる。本発明では、このカニューレ配列中の各カニューレは、ブロック315において並べたサンプル容器配列中の個々のサンプル容器に対応する。一実施態様では、複数のカニューレは、ブロック315で並べたサンプル容器の数により制限される。
ブロック325は、酸素及び/又は1つ以上の他のガスをサンプル容器中の酵媒体に配送するためのガス分配装置を作る。例えば一実施態様は、マニホールドの接続したガス分配器にカニューレ配列を固定する。カニューレ配列は、液密シールが得られるいかなる手段でも固定してよい。例えばカニューレは、ユニオンコネクターによりガス分配器に任意に接続される。或いはカニューレは、空気圧で分配器に接続するか、カニュール配列及びガス分配装置は、単一のユニットとして任意に成形される。他の実施態様では、分配器は、マニホールドを用いずに、ガス源に直接接続する。ガス分配装置の作製方法は、ガスが、対応するカニューレを通って各個々のサンプル容器に選択的に又は集団で配送されるように、ガス源から酸素及び/又は1つ以上の他のガスをガス分配器に均一に配送するいかなる方法を用いても任意に達成される。
ブロック330は、複数のサンプル容器を含有する容器フレームを温度制御領域に輸送する。当業者に公知の他の温度制御法も本発明内で意図するものである。例えば容器フレームは、加熱ゲル浴又は一定温度に維持するのに使用される温度制御室に任意に輸送される。
ブロック335は、ブロック330で作ったガス分配装置を、例えばネジを用いるか、単に頂部に置いて、図14に示すような溝アッセンブリーにより所定位置に保持することにより、容器フレームの頂部に置く。このような構成により、サンプル容器の配列は、ブロック340において酵する。
いったん酵が終わると、ブロック345は、容器フレームからガス分配装置を取り除く。サンプル容器は、例えば各サンプル容器に設けた掴み面を巧みに操作することにより、容器フレームからブロック350の後酵処理ステーションに直接、任意に移送される。この後酵処理ステーションは、サンプル容器から酵生成物を直接処理できるいずれかの処理工程を含む。例えばサンプル容器は、手動で又は機械的に容器フレームから自動化遠心機に直接移送してよい。或いはサンプル容器は、吸引ステーション又は検出ステーションに移送してよい。他の実施態様では、サンプル容器は、容器フレームから取り除かず、更なる処理、例えば容器フレーム中のサンプル容器の配列と調和させるために構成された分配器又は吸引器を用いて定量分配又は吸引のような更なる処理のためそのまま残す。
ブロック350では、サンプル容器中の酵生成物は、後酵処理ステーションに直接移送され、ブロック355では酵生成物はサンプル容器自体の中で直接処理される。例えば一実施態様では、サンプル容器は、遠心機ステーションに直接移送され、ここで、サンプル容器が遠心分離管として働くと共に、酵生成物が従来公知の方法に従って遠心分離されるように、サンプル容器は遠心機内に直接配置される。吸引、試薬分配、又は検出のような更なる処理工程も酵方法で使用されるサンプル容器中で直接生じる。この方法では、酵容器は、全製造方法中、サンプルを保持するサンプル容器を供給し、これによりサンプル容器からサンプル容器にサンプル材料を移送する余分の無駄を除去すると共に、製造方法の各工程でのサンプル容器の他、酵装置の洗浄及び殺菌に要するコストを低下させる。その他の多数プロセス製造又は分析も本発明に従って実施できる。
図5では、ブロックダイアグラム400は、本発明を1つの多数工程・多数プロセス製造に統合する方法を示す。ブロック410は、発酵前の処理ステーションを示す。一実施態様では、発酵液及び発酵栄養剤は、前処理ステーション410においてサンプル容器に添加される。多数工程製造又は分析に含まれる他の処理工程も本発明に従って意図するものである。例えば細菌移植は、前処理ステーション410においてサンプル容器内で起こる。前処理工程の例としては、限定されるものではないが、例えば溶剤の脱イオン化、材料の低温殺菌、例えば細胞栄養剤液の混合等が挙げられる。これらの工程は通常、水、細胞液、砂糖、窒素供給源等の発酵用原料を処理するのに使用される。輸送手段420、例えばロボット、技術者、又はコンベアベルト等は、処理ステーション410から発酵装置100のような発酵装置にサンプル容器を輸送するのに任意に使用される。本発明に従って示した他の実施態様の発酵装置も使用できる。例えば図14又は図1に示した発酵装置が任意に使用される。
更に、輸送手段420が、サンプル容器を個々に、集団で、又は発酵装置用に構成された配列で移送できることは理解されよう。例えば一実施態様では、容器フレームは、サンプル容器配列を発酵装置100に輸送する。同様に、発酵後、輸送手段430は、サンプル容器を発酵装置から後発酵処理ステーション410に輸送する。一実施態様では、輸送手段430は、サンプル容器の配列を保持した容器フレームを、遠心機処理ステーション410に輸送する。後処理ステーション410は任意に、吸引工程、分配工程、又は検出工程のような、多数プロセス又は分析において起こる他のいずれかの処理工程である。後処理工程の例としては、限定されるものではないが、脱イオン化、クロマトグラフィー、蒸発、ろ過、遠心分離、結晶化、乾燥等が挙げられる。これらの工程は、一般に発酵で生成した材料の精製、検索、及び濃縮に向けたものである。このようにして、多数処理工程は、同一サンプル容器中に含まれる各サンプルについて行なわれ、その結果、発酵方法を高スループット又はその他の多数プロセスシステムに導入することが可能である。具体的な発酵条件は次のとおりである。
本発明は、好ましくは可溶性蛋白質の高水準の製造が可能な発酵条件を用いる。これらの発酵条件は、高水準のイースト抽出物及びバクトトリプトン(bactotryptone)(豊富な媒体、ひどい液(terrific broth)又はTBと云う)の使用を含んでよい。第二に、この媒体は、1%グリセリン(追加の炭素供給源)で補強される。最後に、この媒体は、好ましくは通常50mM MOPSで緩衝処理される。或いは、アミノ酸、及びMOPSとは対照的な50mMホスフェートを含む限定的な(defined)媒体が使用される。最初の2つの添加物は、栄養剤を外見上失うことなく、細胞を約10時間以下の間、増殖させる。高度に緩衝処理された媒体は、発酵中、日常的に起こる、細胞が高水準の酸(低いpH)に曝されるのを防止する。
意外にも、ノーマルLutia Broth又はLB媒体で発現される5%未満のヒト蛋白質が通常、可溶性であることが見い出された。しかし、上記媒体を使用すると、E.coliで発現される15〜20%のヒト蛋白質は、今や可溶性で現れる。
好ましい実施態様では、発酵媒体は次のようにして調製される。TB媒体を7Lバッチで調製する。発酵ランに使用する日までTB媒体に抗体を加えない。7Lバッチを調製するため、以下の工程を行なう。(1)清浄な10Lパイレックス瓶に〜4L DI H2 O又は18メグオーム水を満たし、大きい撹拌棒を入れる。(2)イースト抽出物168gを加える。(3)Tryptone 84gを加える。(4)グリセリン70mlを加える。(5)完全に溶解するまで撹拌プレート上で撹拌する。(6)例えば18メグオーム水で6.3LにQS。(7)最長の液体サイクルでオートクレーブ殺菌する。例えばカーボン源のカラメル化又は燃焼を防止するため及び/又は急速冷却のため、できるだけ速くオートクレーブからTB媒体を取り出す。(8)TB媒体を室温で保存する。次いで(9)プロセスを記録する。TB媒体は全発酵器ランについて同じである。しかし、発酵器媒体は全てのランで同じである必要はない。例えば媒体の1つの相違は、発酵直前に加える抗体である。同じ日の発酵ランでは、TB媒体に以下のものを加えてよい。(1)350mlの1M MOPS pH7.6、(2)消泡剤 7ml、(3)20mg/mlクロラムフェニコール 7ml、(4)100mg/mlアンピシリン 7ml、(5)7L以下の容量まで充分18メグオーム水を添加、(6)ラベルにTB媒体に加えたものを全て記入、(7)きっちり蓋をし、瓶をよく振る、(8)プロセスを記録する。上記媒体は、本発明の発酵器及び方法で任意に使用する当業者に公知の多数の可能な選択の1つにすぎない。発酵終了後、サンプル容器は、例えば容器フレーム中の前述のような後処理ユニットに手動で又は機械的に移送する。例えばロボットが容器フレームからサンプル容器を取り出して、例えば遠心機中に置く。
III.発酵システム例
発酵器例#1
本発明による発酵装置の例を図1に示す。発酵装置10は、一般にサンプルホルダー配列255、カニューレアッセンブリー80及びガス分配装置270を備える。図示の発酵装置10は、前述のような直接、前−及び後−発酵処理と適合し得るサンプル容器中の多数バッチサンプルを別々に同時に発酵させるために構成されている。
サンプルホルダー配列255は、掴み面17、通常、配列110のようなサンプル容器の配列を形成する個々のサンプル容器15、輸送可能な容器フレーム250、及び配列110に対応する配置ウエルの配列260で構成される。掴み面17は、集団でサンプル容器配列110を形成する各個々のサンプル容器15上に任意に設けられる。掴み面17は、各サンプル容器の底部にあるのが好ましいが、サンプル容器15を、容器フレーム250又は他の処理ステーションに或いは容器フレーム250又は他の処理ステーションから移送できるならば、サンプル容器のいずれの面にも掴み面17は任意に設けられる。
各個々のサンプルウエル15の底部は、配置ウエル、例えば配置ウエル257内に置かれる。配置ウエルの配列260は、好ましくは配列110の構成を反映し、輸送可能な容器フレーム250中に埋め込まれる。
輸送可能な容器フレーム250を用いることにより、サンプル容器の全体の配列110は、多数プロセス製造において、1つの発酵処理ステーションに任意に輸送されたり、この発酵ステーションから他の処理ステーションに任意に輸送される。図示の本例では、輸送可能な容器フレーム250は、サンプル容器の配列110を、水浴のような温度制御された領域210に輸送する。この実施態様では、温度制御領域210は、水浴容器215中の水浴240で構成され、容器215は、水浴240中に浸漬された水浴温度コントローラ220及び温度コイル230により制御される。
図1〜3にガス分配装置の例を示す。ガス分配装置270は、マニホールド75にガス供給源85を接続して構成される。導管70は、マニホールド75をコネクター65に接続する。コネクター65は、マニホールド75をガス分配器55に接続する。図1、3の実施態様では、カニューレアッセンブリー80は、カニューレ配列120で構成され、この配列120は、サンプル容器配列110に対応する個々のカニューレ22で構成される。各個々のカニューレ22は、カニューレ22をガス分配装置270に結合させる留め具35により任意に接続される。カニューレ22は、好ましくは通気及び混合を促進するため、各個々のサンプル容器15のはぼ底部まで延びている。
他の実施態様では、各個々のカニューレは、ガス分配装置270に気密液密状に直接取付けられる。留め具の必要性をなくす場合、この実施態様は、カニューレ22を直接ガス分配装置22に一体的に統合し、これにより細菌汚染の可能性のある表面、溝、及び/又は凹みの数を減らして、発酵損傷の機会を低減させる。同様に、ガス分配装置270に統合すると、カニューレ22は、ガス分配装置270と一緒に任意にオートクレーブ殺菌され、これにより各カニューレ22を清浄化及び滅菌する前に、別々にほどく必要がなくなる。この利便性により、各バッチの均一性に加えて、時間も経費も節約される。例えば各カニューレ22は、各発酵ランの前に、個々に固定したり、或いは清浄化及び滅菌する前に個々にほどく必要がないので、人による過失の可能性は最小限になる。また、いずれか1つのカニューレ22中に不均一性があっても、個々のカニューレ22が各ランにおいて、常に同じサンプル容器と関連しているので、直ぐに明らかになる。図14に、統合したカニューレを示す。
図3において、ガス、例えば酸素は、マニホールド75から分配器55の中空空間60を通って分配器55の全ての部分に配送され、こうして所望ならば、サンプル容器110の全配列を酸素化する。酸素及び/又は1つ以上の他のガスは、カニューレアッセンブリー80手段により分配器55に接続した個々のカニューレ22を通って分配器55から配送される。
一実施態様では、カニューレアッセンブリー80は、分配器55の内面上のコネクター45と、分配器55の外面上のコネクター40とで構成される。留め具35は、個々のカニューレ22を分配器55上のコネクター40に取付ける。矢印25は、酸素及び/又は1つ以上の他のガスの流れを示し、酸素等のガスは、カニューレ22から発酵媒体20中に流れて気泡30を生成する。例えばガス源85は、図6、12に示すように、マニホールドを使用することなく、直接、分配プレート645に任意に結合させる。同様に、カニューレアッセンブリー80は、他の方法で作製できる。例えば図12に示すように、カニューレ22は、分配プレート645に直接取付ける。
この方法では、ガス源85から配送された正確なガス混合物は、各個々のカニューレアッセンブリー80に均一に分配される。酸素、酸素含有化合物、又はサンプルを発酵できる他のガス又はガス混合物をガス源85からサンプル容器15中に均一に配送するいかなるガス分配装置も任意に使用される。
図6、12は、ガス分配装置の他の実施態様を示す。ガス分配装置270は、マニホールド、マニホールド導管、又はマニホールドコネクターなしで構成されたカニューレ配列120に分配プレート645を直接取付けて構成される。この実施態様では、分配プレート645は、底部分646及び頂部分647(図示せず)で構成される。入口630は、酸素、酸素含有ガス混合物、又はサンプルを発酵できる他のガス又はガス混合物をガス源85(図示せず)から分配プレート645に配送する。
底部分646及び頂部分647は整列し、例えば気密液密シールを形成するため、開口部640を介して互いにしっかり固定される。両部分646及び647間には中空空間が存在し、この空間を通ってガスは、カニューレ配列120に均一に分配される。複数の開口部635は、分配プレート645に垂直支持体を固定するのに使用され、分配プレート645は、サンプル容器配列110に隣接して止める(rest)。いかなる好適な留め具も使用してよい。図示の例では、上部分647と底部分646とは、ネジで結合されて、分配プレート645を形成している。ネジは、アルミニウム脚を分配プレート645に垂直支持体として固定する。
図9〜11は、ガス分配装置の別の実施態様を示す。この実施態様ではカニューレ22は、底部分646に直接取付ける。開口部620は、栄養剤及びその他の溶液をサンプル容器15中に分配するための分配管760(図示せず)を保持する。開口部620は、例えばピペット又は注入器を用いてサンプルを吸い取ったり、或いは栄養剤、水等をサンプル容器に加えるため、発酵プロセス中、サンプル用通路に任意に使用される。固定用溝650により分配管760は、分配プレート645に固定できる。凹み655及び垂直端665で円形凹部を作り、サンプル容器領域625内のサンプル容器15の不動化を助ける。この実施態様では、凹み655は円形で、サンプル容器15の形状に対応しているが、他の好適な形状も使用できる。
サンプル容器領域625の周囲上には、通気口610が配置され、ガス及び集結圧力をサンプル容器15に逃がす。図11において、通気口610は、通気用空間675を形成する。垂直端670は、垂直端665よりも大きいので、通気用空間675は、凹部655よりも深い凹部を占める。垂直端670と665との高さの差は、垂直端680の高さに等しく、通気用空間675の深さを決定する。通気用空間675及び凹部655(したがって垂直端665、670、680も)の他の構成は、サンプル容器15内の集結圧力が他のサンプル容器を汚染することなく、通気用空間675を通って逃げられるように作ってよい。
サンプル容器15の上面が面660に接すると、ガス、液体、エマルジョン、又はサンプル容器15内に集結した過剰の圧力は、凹部655及び通気用空間675を通って逃げることができる。これらの脱出用エレメントの相互汚染は、垂直端670によりサンプル容器15と隣接するサンプル容器15とが分離されるので、著しく減少する。更にカニューレ22からのガス流は、サンプル容器15の外側の汚染物が通気用空間675を通って凹部625、655又は675によりサンプル容器15中に引き込まれないように、サンプル容器15内を正圧に維持する。その他の通気口610は、過剰のガス、液体、エマルジョン又は下方の圧力が、他のサンプル容器15を相互汚染することなく、通気口610を通って逃げられるように構成してよい。
図2に示すガス分配装置270の他の実施態様では、サンプル容器配列110は、ガス分配装置270が例えば分配プレート645を利用するのとは対照的に各個々のサンプル容器15を酸素化するように構成される。こうして、サンプル容器の配列110は、カニューレアッセンブリー80をいずれかの個々のサンプル容器15に調節することにより、集団で又は個々に任意に酸素化される(又は他の適当なガスを供給する)。例えば一利用例では、A部はB部よりも2倍長く酸素化できる(又は他の適当なガスを供給できる)。
図示の例では、カニューレ配列120は、個々のサンプル容器15で構成されたサンプル容器配列110に対応する。各個々のサンプル容器15は、分配器55に接続した個々のカニューレアッセンブリー80にも対応する。酸素及び/又は1つ以上の他のガスは、マニホールドコネクター65を通って分配器55に配送される。酸素及び/又は1つ以上の他のガスは、各カニューレアッセンブリー80を通るか、或いは選択的に特定のアッセンブリー80に配送してよい。例えばA部及びB部のカニューレアッセンブリー80が利用できるが、C部及びD部にはガスを流さない。
図3、12において、掴み面17は、例えば発酵が終ると、発酵装置又は他の処理ステーションに、或いは発酵装置又は他の処理ステーションからサンプル容器15を自動化又は手動により移送させる。一実施態様では、掴み面17は、磁石が掴み面17を引き付けて、サンプル容器を他の処理ステーションに移送させるように、磁石である。他の実施態様では、掴み機構は、サンプル容器の外側を握って移送を行なう。更に他の実施態様では、掴み面17は、サンプル容器の上部の所でリップである。発酵処理ステーションに又は発酵処理ステーションからサンプル容器を輸送するため掴むことができるその他の面は、本発明の範囲内である。例えば掴み面17は、サンプル容器15の内側、外側、上部又は底部上に任意に存在する。他の実施態様では、サンプルは、グリッパ構造の助けで所定位置に保持、輸送される。
図12は、ガス分配装置の一実施態様を示す。ガス分配装置270及びカニューレ22は、サンプル容器にガスを供給するのに共に使用される。本例では酸素、酸素と他のガスとの混合物、又は他のガス又はガス混合物は、入口630を通って分配プレート645内に導入される。ネジのような留め具は、開口部640を介して上部分647を底部分646に接続、整列させる。分配管760及びカニューレ22は、分配プレート645に直接取付けられ、部分646、647をほどき、分配管760又はカニューレ22のいずれか一方又は両方を取り替え、次いで再び部分646、647を固定することにより、取り替えることができる。分配管760、カニューレ22、入口630、及び部分646、647については、これらのエレメントが一ユニットとしてオートクレーブ殺菌されるように、共に固定したままにしておくことが好ましい。これにより各エレメントを別々に殺菌するため、各発酵後、配列270を解体する時間及びコストをかけることなく、重要な殺菌が行なえる。
図示の例では、個々のサンプル容器15の上面は、サンプル容器領域625内の面660に直接接している。サンプル容器15の上面は、凹部655内に配置される。面660は、好ましくはサンプル容器15の上面の全周とは接触していない。また通気口610は、面660とサンプル容器15の垂直端との間に隙間672が存在するように、面660に隣接して配置することが好ましく、これによりサンプル容器15から通気用空間675を通って逃げる過剰のガス、エマルジョン、又は圧力用の通路を作る。カニュール22を通るガス流は、汚染物が通気用空間675を通ってサンプル容器15内に引き込まれないように充分な圧力を供給する。
発酵器例#2
図13〜21は本発明発酵装置の他の実施態様を示す。一般にこの装置は、位置ウエルを有する容器フレーム、及びカニュール配列を有するガス分配装置を備える。各部品を以下に図面を参照して更に詳細に説明する。
図13に示すような容器フレーム1300は、底部分1310及び頂部分1320を側部分1325、1330で結合して構成される。この容器は、例えば側部分1325、1330に結合した取っ手1335、1340を握ることにより容易に輸送可能である。各側1325及び1330は、例えばピン1480を用いて、図16に示すようなガス分配装置を固定するためのピンを受けることができる2つの溝を有する。頂部分1320及び底部分1310は、共同で配置ウエルの配列1350を形成する。容器フレームの底部分1310は、サンプル容器が配置される配置ウエルの底部として役立つ複数の凹みを有する。例えば容器フレーム1300は、8×12配列の配置ウエルを有する。頂部分1320は、合わせ用の孔1360配列を有し、これらの孔は、複数のサンプル容器を容器フレーム中に受け入れて、これらを容器フレーム内の所定位置に保持する。容器フレーム1300の孔1360及び凹み1355は、共同で複数のサンプル容器、例えば管を保持するための棚を形成する。孔1360は、円形で示したが、この形状は、いかなる所望のサンプル容器も受け入れるために任意に構成される。
図14は、容器フレーム1300に結合したガス分配装置を示す。ガス分配装置は、ガス分配装置を容器フレーム上の所定位置に保持するため、溝1345内を滑動する4つのピン1480を有する。図14に示すように、ガス分配装置は通常、例えばネジ又はピンを用いて共に固定された第一プレート1465及び第二プレート1470を有する。任意の蓋1460も示す。更に、ガス分配装置は、ガス分配装置を簡単に配置し、取り外すため、第二プレート1470に取っ手1410、1420を取付けて構成される。
入口1430、1440は、ガス分配装置へのガス入口を与える。これらのガス入口は通常、ガス源からガスを受け入れて、これを例えば複数のカニューレに配送する。これ複数のカニューレは通常、ガス分配装置に例えば第一プレートの一部として取付けられる。例えば図示の実施態様では、カニューレ1450は、第一プレート1465の一部であり、第一プレートの上部から第一プレートを貫通して下方まで延びているので、カニューレは、配置ウエル、例えばウエル1350の内部、又は配置ウエル1350内に配置されたサンプル容器の内部に配置可能である。
第一プレート1465は通常、カニューレ配列及び複数の開口部を有する。第一プレートの開口部は、配置ウエル内のサンプル容器への道(access)を与えるため、第二プレート上の1セットの開口部と整列している。カニューレ配列は、第一プレートの一部として任意に成形するか、別途に成形した後、第一プレートに取付ける。例えば開口部中に受容してから、O−リングを用いて固定されるカニューレ配列を受けるため、例えば第一プレートには、別のセットの開口部が任意に存在する。
図18は、第一プレート1465の底面を示す。例えば第一プレートの底面上には、サンプル容器を覆って上記例1で説明したような通気空間を付与するため、サンプル容器領域1810又は凹みの配列が使用される。各サンプル容器領域は、関連する配置ウエル、ガスを配置ウエル内に置かれた各サンプル容器中にガスを配送するため各配置ウエルに関連するカニューレ、及び発酵中、集結した圧力を解放するための通気口と一緒に配置されたサンプル容器への道を与える開口部を有する。更に図18は、例えば第一プレートに第二プレートを例えば1セットのネジで取付けるのに使用される開口部1830、1840を示す。図19は、開口部1920、通気口1930、及びカニューレ1940を示す図18の一部の詳細図である。更に図19は、第一プレートと第二プレート間をシールするのに役立つガスケット又はO−リング1950を示す。
第二プレート1470は通常、プレート1465の1セットの開口部と対応する前述のような1セットの開口部を有する。2つのプレートのこれら開口部は、結合して、配置ウエル1350への道用両プレートを貫通して延びる通路を形成する。開口部は、シールシステムを望む場合は、図14に示すように、内部空間から閉じ、蓋を用いて覆うことができる。更に第二プレート1470は通常、ガス入口1430を有し、ここからガスは内部空間に流れる。図21は、図14に示すようなガス分配装置の側面図である。例えば図21は、第一プレートの下から配置ウエル中に延びるカニューレ1450と第一プレート及び第二プレートを貫通して延びる開口部1920とを示す。
図20は、第一プレート及び第二プレーとを有する図14のガス分配装置の断面図を示す。上プレート1470は、例えば開口部1830及び1840を貫通するネジを用いて、底プレート1465に取付ける。底部上にある第一プレートは、開口部2010及びカニューレ2020を有する。これらの開口部は、第一プレート1465中の開孔で、上プレートである第二プレート1470中の同様な開口部と整列している。カニューレは、例えば上プレートと底プレート間にシールを形成するため、O−リングで固定した他の1セットの開口部を通って第一プレート内に挿入される。これらのカニューレは、配置ウエル中に保持されたサンプル容器の配列中に容易に配置されるように、プレート1475から配置ウエル1350の中まで延びている。カニューレ2020は、プレート1470の中まで延びていないが、これと接している。カニュール2020とプレート1470とが接する所に隣接して、通気用空間2030があり、この空間によって、カニューレは上プレートの内部空間2040に連結している。内部空間2040には、ガスが入口、例えば入口1430から流入する。
図15は、液体添加マニホールドアッセンブリーに連結した容器フレームを示す。容器フレーム1300は、ピン1480を用いて上部に配置した第一プレート1465と一緒に示した。第一プレート上には第二プレート1470が配置され、またこのガス分配システムの第二プレート上には液体添加マニホールド1510を示した。液体添加マニホールドは、例えば第一及び第二プレート中の対応するセットの開口部を通って液体をサンプル容器中に加えるにの使用される。図16は、液体添加マニホールド1510を更に詳細に、例えばガス分配装置の第一及び第二プレート上の開口部と整列した開口部1620を示す。開口部1620は、液体試薬を装置のサンプル容器中に配送するのに使用される。マニホールド1510は、例えばピンを用いて、ガス分配システム上に置く。更に、A−A線に沿った液体添加マニホールドの断面図である図17は、サンプル容器に液体を分配するためのピペット又は添加用(additional)カニューレの使用方法を示す。
システム例3:自動化システム
図7は、自動化発酵装置の一例を示す。プロセスコントローラ705は、装置700の各種構成成分をモニターし、制御するもので、好ましくはオペレーターインターフェース付きのプログラム可能なコンピュータである。或いはプロセスコントローラ705は、機構のタイミング、溶液添加、温度調節、ガス流速及びガス混合物の調節、測定の検出、及び/又はオペレーターの介入を促進する警報又は注意報の送達のような装置の多数の構成成分を調整する(coordinate)いずれかの好適なプロセッサーである。電子結合710、775、795は、発酵装置700の各種構成成分をプロセスコントローラ705に接続する。例えば電子結合710により、コントローラ705は供給原料溶液720、735、745から溶液流を開始、停止、及びモニターできる。同様に、電子結合775により、コントローラ705は、サンプル容器15中へのサンプルの分配を開始、停止、モニターできる。電子結合795によっても、コントローラ705がセンサー790から情報を送ったり、受け取ったり、また温度制御された領域をモニターしたり調節することができる。その他の電子結合も本発明では任意に使用される。
発酵装置700の一実施態様では、供給原料溶液720、735、745は、個々の原料管725から分配管715中に(単独に、組合せて、連続的に、又は集団で)ポンプ送りされる。適切なソレノイドを選択すると、どの原料溶液を分配管725にポンプ送りするかが決まる。例えばソレノイド730は、原料溶液720から原料管725への流れを制御する。他の利用では、原料溶液720と735との混合物は同時に分配管715にポンプ送りされる。別の利用では、原料溶液720は、まず分配管715に供給した後、所定時間、温置し(コントローラ705で指示)、次いで原料溶液735を分配管715にポンプ送りする。供給原料の各種組合せを任意に使用して、一層多いか少ない原料溶液を何らかの所望の利用に従って装置700と併用してよい。
任意にぜん動ポンプであるポンプ710を用いて、分配管715は、原料溶液を個々の分配管760に移送する。各個々の分配管760は、個々のサンプル容器15に対応し、また管760は、例えばソレノイド765がいったん開くと、原料溶液720が分配管760から対応するサンプル容器15中に容量的に移送されるように配置される。各ソレノイド765は、個々のサンプル容器15に対応する。原料溶液の容量分配は、好ましくは分配する量、速度及び時間を制御するプロセスコントローラ705で制御される。分配管760は、プラスチック、金属、又は分配される原料溶液に対し反応しないいずれかの材料で任意に構成される。
一実施態様では、配送ソレノイド765は、原料溶液720、735及び745のような多数原料溶液を個々のサンプル容器15中に配送するため、ポンプ710及びコントローラ705と共同で働く。各ソレノイド765は、サンプル容器15に対応し、またこれらのソレノイド765は、共に多岐化され(manifolded together)、単独のぜん動ポンプ710の出力により供給される。各ソレノイド765は、好ましくは原料溶液720の容量を分配するため、連続的に開く。しかし、平行的に添加することも本発明内であると考える。
一実施態様では、原料溶液720を個々の分配管760に配送するため、ポンプ710及びソレノイド765を用い、原料溶液720は、分配管715経由で栄養剤を発酵媒体20に導入する。原料溶液720を添加後、ソレノイド730は閉じ、濯ぎ溶液745に対応するソレノイド740は開く。ポンプ710は、分配管715経由で濯ぎ溶液745を配送し、これにより分配管715を溶液745で濯ぎ、次いで廃棄物容器785中に流入させる。ソレノイド780は、分配管715から廃棄物容器785への流れを制御する。原料溶液735は、次に分配管715内をポンプ送りされ、管760に分配される。分配管715は、他に添加する前に、濯ぎ溶液745で再び濯ぐ。ソレノイド765は、下流での無駄な容量を最小にするため、好ましくは分配管760の極めて近くに配置する。このようにして、分配管715は、既知量の原料溶液720、735を、分配管715を経由する次の又は別の原料溶液の添加の際、相互汚染又は汚染することなく、正確に配送する。したがって、各添加は容量的に正確で、前の添加の原料溶液が次の添加を希釈するのは、最小の既知量である。このようにして、添加用の栄養剤、痕跡量のミネラル、ビタミン、糖類、炭水化物、窒素含有化合物、蒸発性液体、pHバランス用化合物、緩衝液、及びその他の液体を自動化でしかも高精度の方法で発酵媒体20に添加できる。
プロセスコントローラ705により調整されて、各種構成成分は、所定の時間間隔で、又はサンプル容器15内の特定の物性の測定に応じて、活性化できる。例えば一実施態様ではオペレーターは、特定の温度で所定時間、サンプル容器15を温置し、所望量の原料溶液720を添加し、更に、異なる温度で別の所定時間、温置することをプロセスコントローラ705にプログラムする。発酵条件のいかなる組合せもプロセスコントローラ705中にプログラムしてよい。このコントローラは、コンピュータ、コンピュータネットワーク、又はその他のデータ入力モジュール等を任意に備える。
好ましい実施態様では、プロセスコントローラ705は、温度制御、原料溶液の添加、ガス速度及びガス混合物の調節、温置時間、及びセンサー790から受けたデータに応答して濯ぎを調整する。センサー790は、色調変化を吸光分光分析的に検出し、蒸発速度をモニターし、光学密度の変化を測定し、光変化を測光的に検出し、pH変化を検出し、酸化還元電位を電解的に測定し、温度の変動をモニターし、或いはその他の物理的変化を検出して、このデータをプロセスコントローラ705に送ることができる。これに従って応答の際、プロセスコントローラ705は、装置700の各種構成成分を調節する。例えば酸化還元電位を測定することにより、センサー790は、発酵サンプルが過剰に酸素化されているか、或いは他のガスが過剰に供給されている場合を検出し、プロセスコントローラ705は、これに従ってガス流又はガス混合物比を調節する。別の例として、プロセスコントローラ705は、原料溶液720からpH緩衝液を加えることにより、センサー790で検出されたようなpH変化に応答できる。一実施態様では、最大の蛋白質発現は、発光をモニターすることにより検出できる。発光の時点では、最適発酵に達した後の発酵資源の廃棄を最小にするため、発酵は停止される。
各発酵媒体20、カニューレ22及び原料溶液の分配が均一なので、極めて少ない、例えば1つのセンサー790が、サンプル容器の配列110をモニターするのに必要な全てである。或いはサンプル容器15が各種の発酵媒体20を含むか、又は異なる発酵条件を受ける場合は、多くのセンサー790が任意に使用される。
上記自動化方法は、当業者に公知のいずれの発酵装置又は方法とも共同で任意に使用される。特にここで提示した発酵器を用いて発酵を実施すると、有益である。しかし、ここに提示した例は、説明の目的に提供したのであって、制限のないことが注目される。以上の発明は、明確性及び理解の目的で若干詳細に説明したが、この開示内容を読めば当業者ならば、形態及び詳細の各種変化も本発明の範囲を逸脱しない限り、可能であることは明らかであろう。例えば上記技術及び装置の全ては、種々組合せて使用でき、また本発明のその他の用途も考えられる。またこの説明で検討した特定の実施態様についての均等物も同様に本発明で使用できることが注目される。
本出願で引用した刊行物、特許、特許出願又はその他の文書は、各個々の刊行物、特許、特許出願又はその他の文書が、個別にあらゆる目的のため援用することを指摘したのと同様な程度まで、あらゆる目的のためここにその全体を援用した。
本発明による発酵装置の概略斜視図である。 本発明による発酵装置の概略上面図である。 本発明による各発酵サンプル容器の概略斜視図である。 本発明による発酵方法のブロックダイアグラムである。 本発明による多数処理手法における発酵システムの使用法を示すブロックダイアグラムである。 本発明によるガス配列の概略底面図である。 本発明による自動化発酵アッセンブリーである。 本発明によるカニューレの断面図である。 図6における分配プレートのサンプル容器領域の底面図である。 図9のE−E線におけるサンプル容器領域の断面図である。 図9のF−F線に沿ったサンプル容器領域の断面図である。 本発明による分配プレートを使用した発酵サンプル容器の概略斜視図である。 複数のサンプル容器を整列配置状態に維持するための容器フレームを示す概略図である。 ガス分配装置に結合した図13の容器フレームの概略図である。 液体添加用に構成された他のガス分配装置と結合した図13の容器フレームの概略図である。 図15の液体添能力を有するガス分配マニホールドの概略図である。 図16のA−A線に沿った断面の概略図である。 図14に示すガス分配装置の底面の概略図である。 図18の一部の詳細図である。 図19のB−B線に沿った、上プレート及び底プレートを有するガス分配装置の断面の概略図である。 図14に示すガス分配装置の側面の概略図である。
符号の説明
10 発酵器
15 サンプル容器
17 掴み面
20 発酵媒体
22 カニューレ
25 ガス流
30 気泡
55 分配器
60 中空空間
75 マニホールド
80 カニューレアッセンブリー
85 ガス源
110 サンプル容器の配列
120 カニューレの配列
210 温度制御領域
250 容器フレーム
270 ガス分配装置
300 発酵方法
610 通気口
620 開口部
625 サンプル容器領域又は凹み
640 孔
645 分配プレート
646 底部分
647 頂部分又は上部分
655 凹み又は凹部
705 プロセスコントローラ
705、710、775 電子結合
710 分配器
715、760 分配管
720、735、745 供給原料溶液
730、765、780 ソレノイド
785 廃棄物容器
790 センサー
1300 容器フレーム
1310 底部分
1320 頂部分又は上部分
1345 溝
1350 配置ウエル
1355 凹み
1360 孔
1430、1440 ガス入口
1460 蓋
1465 第一プレート
1470 第二プレート
1480 ピン
1450 カニューレ
1510 液体添加マニホールド
1620 開口部
1810 サンプル容器領域
1830、1840 開口部
1920 開口部
1930 通気口
1940 カニューレ
1950 O−リング
2010 開口部
2020 カニューレ
2030 通気用空間
2040 上プレートの内部空間

Claims (85)

  1. (a)複数のサンプル容器を収容するよう構成された容器フレーム、及び
    (b)前記複数のサンプル容器が前記容器フレーム内に配置された時、該サンプル容器にガスを供給するように構成されたガス分配装置
    を備えた発酵装置。
  2. 前記ガス分配装置は、複数のカニューレにガスを配送するよう構成されたガス入口を有し、該カニューレは、前記サンプル容器が前記容器フレーム内に配置された時、該サンプル容器にガスを供給するよう構成されている請求項1に記載の発酵装置。
  3. 前記ガス分配装置が、
    (a)頂部分及び底部分を有すると共に、該底部分と頂部分とは、両者の間に中空の空間を置いて、互いに結合している分配プレート、
    (b)前記底部分の底面に配置されたサンプル容器領域の配列であって、各サンプル容器領域は、凹部を有すると共に、サンプル容器の配列に対応して配置されている該サンプル容器領域の配列、
    (c)前記中空空間と流動可能に連通すると共に、前記サンプル容器領域を貫通して前記分配プレートの底面から突き出ているカニューレの配列、及び
    (d)発酵中、ガスを前記カニューレにより複数のサンプル容器中に配送するため前記中空空間と流動可能に連通するガス入口、
    を有する請求項1に記載の発酵装置。
  4. 各カニューレが複数の通路を有する請求項3に記載の発酵装置。
  5. 各カニューレが少なくとも3つの通路を有する請求項4に記載の発酵装置。
  6. 前記ガス分配装置が、前記サンプル容器に1つ以上の試薬を配送するよう構成されている請求項3に記載の発酵装置。
  7. 前記容器フレームが、サンプル容器の配列を収容するよう構成されている請求項1に記載の発酵装置。
  8. 前記容器フレームが、サンプル容器の8×12配列を収容するよう構成されている請求項7に記載の発酵装置。
  9. 前記容器フレームが、少なくとも96のサンプル容器を収容するよう構成されている請求項7に記載の発酵装置。
  10. 前記容器フレームが、96、384又は1536のサンプル容器を収容するよう構成されている請求項9に記載の発酵装置。
  11. 前記容器フレームが輸送可能である請求項1に記載の発酵装置。
  12. 前記容器フレームが、後発酵処理ステーションに輸送されるよう構成されている請求項11に記載の発酵装置。
  13. 前記容器フレームが、温度制御された領域内配置されるよう構成され、且つ温度コントローラが該容器フレーム及び/又は複数のサンプル容器に結合している請求項1に記載の発酵装置。
  14. 前記温度制御された領域が、水浴又は温度制御された部屋を有する請求項13に記載の発酵装置。
  15. 前記容器フレームが、オートクレーブ殺菌可能である請求項1に記載の発酵装置。
  16. 前記容器フレーム及びガス分配装置が、オートクレーブ殺菌可能である請求項1に記載の発酵装置。
  17. 複数のサンプル容器を更に備える請求項1に記載の発酵装置。
  18. 各サンプル容器の容量が、50〜100mlである請求項17に記載の発酵装置
  19. 各サンプル容器が、1つのサンプルを含有する請求項17に記載の発酵装置
  20. 各サンプルが80ml以下である請求項19に記載の発酵装置
  21. 各サンプルが、ほぼ同じ組成を有する請求項19に記載の発酵装置
  22. 各サンプルが、異なる組成を有する請求項19に記載の発酵装置
  23. 前記サンプル容器が、ガラス、プラスチック、金属、ポリカーボネート、及び/又はセラミックからなる請求項17に記載の発酵装置
  24. 1つ以上のサンプル容器が、1つの通気口を有する請求項17に記載の発酵装置。
  25. 前記複数のサンプル容器中の1つ以上のサンプルと接触するセンサーを更に備える請求項1に記載の発酵装置。
  26. 前記ガス分配装置が、発酵装置の操作中、各サンプル容器に酸素、又は酸素と他の少なくとも1つのガスとの混合物を供給するガス供給源を有する請求項1に記載の発酵装置。
  27. 前記ガス分配装置に操作可能に結合したプロセスコントローラを更に備える請求項1に記載の発酵装置。
  28. 前記複数のサンプル容器中に1つ以上の試薬を分配する分配器を更に備える請求項1に記載の発酵装置。
  29. 前記分配器が、サンプル容器に対応する複数の開口部から前記複数のサンプル容器中に前記試薬を分配するよう構成されている請求項28に記載の発酵装置。
  30. (a)頂部分及び底部分を有すると共に、該底部分と頂部分とは、両者の間に中空の空間を置いて、互いに結合している分配プレート、
    (b)前記底部分の底面に配置されたサンプル容器領域の配列であって、各サンプル容器領域は、凹部を有すると共に、サンプル容器の配列に対応して配置されている該サンプル容器領域の配列、
    (c)前記中空空間と流動可能に連通すると共に、前記サンプル容器領域を貫通して前記分配プレートの底面から突き出ているカニューレの配列、及び
    (d)発酵中、ガスを前記カニューレにより複数のサンプル容器中に配送するため前記中空空間と流動可能に連通するガス入口、
    を備えた、多数サンプル発酵用発酵器ヘッド。
  31. 前記分配プレートが、発酵中、サンプルにアクセスするための開口部の配列を更に有する請求項30に記載の発酵器ヘッド。
  32. 前記カニューレの配列が、8×12配列を有する請求項30に記載の発酵器ヘッド。
  33. 前記カニューレの配列が、少なくとも96のカニューレを有する請求項30に記載の発酵器ヘッド。
  34. 前記カニューレの配列が、96、384、又は1536のカニューレを有する請求項30に記載の発酵器ヘッド。
  35. 前記カニューレが、第一プレートの底面の下に15〜16cm延びている請求項30に記載の発酵器ヘッド。
  36. 前記サンプル容器の容量が、50〜200mlである請求項30に記載の発酵器ヘッド。
  37. 前記サンプル容器の容量が、50〜100mlである請求項30に記載の発酵器ヘッド。
  38. 前記カニューレが、サンプル容器の底部分付近にガスを配送する請求項30に記載の発酵器ヘッド。
  39. 前記ガス入口が、第二プレートの内部空間中に酸素又は窒素を配送し、こうして発酵中、酸素又は窒素をカニューレにより前記サンプル容器に供給する請求項30に記載の発酵器ヘッド。
  40. 各カニューレが、少なくとも3つの通路を有する請求項30に記載の発酵器ヘッド。
  41. 前記カニューレが、発酵中、ガスを配送するか、液体を配送するか、或いはサンプル容器から液体を吸引するよう構成される請求項30に記載の発酵器ヘッド。
  42. (a)各サンプル容器が1つのサンプルを含有する複数のサンプル容器を容器フレーム中に供給する工程、
    (b)該複数のサンプル容器中で複数のサンプルを発酵させる工程であって、同時にガスを、複数のサンプル容器に関連する複数のカニューレにより各サンプル容器に配送する工程を有する該発酵工程、
    を含む複数のサンプルの発酵方法。
  43. 各サンプルの容量が100ml未満である請求項42に記載の方法。
  44. 前記サンプル容器中でサンプルを前処理又は後処理する工程を更に含む請求項42に記載の方法。
  45. 前記前処理及び/又は後処理工程が、工程(b)とは異なる場所で行なわれる請求項44に記載の方法。
  46. 前記前処理及び/又は後処理工程が、機械的に行なわれる請求項44に記載の方法。
  47. 前記前処理及び/又は後処理工程が、1つ以上の試薬の遠心、吸引、又は分配を含む請求項44に記載の方法。
  48. ガスの配送工程が、前記複数のサンプルに酸素、空気、及び/又は窒素を配送する工程を含む請求項42に記載の方法。
  49. ガスの配送工程が、所定時間に亘って前記複数のサンプルに空気及び酸素を配送すると共に、該所定時間中、空気と酸素との比が変化する工程を含む請求項42に記載の方法。
  50. 前記比が、経時と共に直線的に変化するか、又は段階的に変化する請求項49に記載の方法。
  51. 前記サンプル容器を容器フレーム内で長方形配列、ハニカム配列、又は直線的配列に構成する工程を更に含む請求項42に記載の方法。
  52. 前記サンプル容器を遠心回転機中に移送する工程を更に含む請求項42に記載の方法。
  53. 1つ以上の発酵条件を、1つ以上のサンプル容器に結合したセンサーで検出し、該サンプル容器中の発酵条件を調節する工程を更に含む請求項42に記載の方法。
  54. 所定の時間間隔で検出し調節する工程を含む請求項53に記載の方法。
  55. 前記発酵条件の調節工程が、前記サンプル容器に供給原料溶液を添加する工程を更に含む請求項53に記載の方法。
  56. 前記検出工程が、複数サンプルの中の1つのサンプルのpHを測定する工程、複数サンプルの中の1つのサンプルの酸化還元電位を測定する工程、複数サンプルの中の1つのサンプルの光学密度を測定する工程、及び/又は複数サンプルの中の1つのサンプルから発光を検出する工程を含む請求項53に記載の方法。
  57. 前記容器フレーム中の複数のサンプル容器をオートクレーブ殺菌する工程を更に含む請求項42に記載の方法。
  58. 前記複数のカニューレを、容器フレーム中の複数のサンプル容器と同時にオートクレーブ殺菌する工程を更に含む請求項57に記載の方法。
  59. (a)複数のサンプル容器を配列状態に維持する輸送可能な容器フレーム中に該サンプル容器を配置する工程、
    (b)該複数のサンプル容器中に複数のサンプルを入れる工程、
    (c)該容器フレームに、カニューレの配列を有する発酵器ヘッドを取付ける工程であって、該カニューレの配列は前記サンプル容器の配列に対応し、該サンプル容器中に挿入される該取付け工程、
    (d)該複数のサンプル容器中の複数のサンプルを発酵させる工程であって、同時にガスを該カニューレの配列経由で複数のサンプルに配送する工程を有する該発酵工程、
    を含む複数のサンプルの発酵方法。
  60. 工程(c)が、工程(b)の前に行なわれる請求項59に記載の方法。
  61. 工程(b)が、工程(a)の前に行なわれる請求項59に記載の方法。
  62. ガスの配送工程が、工程(d)の間中、酸素、窒素、及び/又は空気を前記サンプル容器に配送する工程を含む請求項59に記載の方法。
  63. 工程(d)が、サンプル容器中で嫌気条件を維持するために不活性ガスを配送する工程を含む嫌気発酵である請求項59に記載の方法。
  64. 各サンプル容器の容量が50〜200mlである請求項59に記載の方法。
  65. サンプル容器の容量が80〜100mlである請求項59に記載の方法。
  66. 各サンプルの容量が200ml未満である請求項59に記載の方法。
  67. 各サンプルの容量が100ml未満である請求項59に記載の方法。
  68. 前記容器フレーム中のサンプル容器を機械的に輸送する工程を含む請求項59に記載の方法。
  69. 前記容器フレーム中の複数のサンプル容器を処理ステーションに同時に輸送する工程を更に含む請求項59に記載の方法。
  70. 前記処理ステーションが、遠心機、吸引器、及び/又は分配器を有する請求項69に記載の方法。
  71. 前記サンプル容器フレームが、遠心機と共用できる請求項70に記載の方法。
  72. 前記複数のサンプル容器が、遠心機と共用できる請求項70に記載の方法。
  73. 前記容器フレームからサンプル容器を取り出して、該サンプル容器を遠心機に導入する工程を更に含む請求項70に記載の方法。
  74. 前記吸引器が、前記容器フレーム内のサンプル容器の配列に対応する吸引ヘッドを有し、該方法がサンプル容器に該吸引ヘッドを操作可能に取付け、同時に複数のサンプル容器内の複数のサンプルを吸引する工程を更に含む請求項70に記載の方法。
  75. 1つ以上の材料を複数のサンプル容器中に分配する工程を更に含む請求項70に記載の方法。
  76. 前記分配器が、前記サンプル容器の配列に対応する分配ヘッドを有し、該方法がサンプル容器に該分配ヘッドを操作可能に取付け、同時に複数のサンプル容器内に1つ以上の材料を分配する工程を更に含む請求項70に記載の方法。
  77. 前記配列が8×12配列を含む請求項59に記載の方法。
  78. 前記配列が、96、384、又は1536のサンプル容器を有する請求項59に記載の方法。
  79. 発酵温度を制御するため、発酵工程中、前記容器フレーム中のサンプル容器を水浴に配置する工程を更に含む請求項59に記載の方法。
  80. (a)複数のサンプル容器中で複数の発酵サンプルを発酵させて、複数の発酵したサンプルを得る工程、
    (b)該発酵したサンプルを含有する複数のサンプル容器を遠心機ヘッドに機械的に輸送する工程、及び
    (c)発酵を行なった同じサンプル容器中の発酵したサンプルを遠心分離する工程、
    を含む複数の発酵サンプルの処理方法。
  81. 前記発酵サンプルを遠心分離した後、前記複数のサンプル容器から上澄液を単離する工程を更に含む請求項80に記載の方法。
  82. 少なくとも4つのサンプル容器が、同時に前記遠心機ヘッドに機械的に輸送される請求項80に記載の方法。
  83. 少なくとも10のサンプル容器が、同時に前記遠心機ヘッドに機械的に輸送される請求項80に記載の方法。
  84. 各サンプル容器が、100ml未満の発酵サンプルを含有する請求項80に記載の方法。
  85. 前記複数のサンプル容器が、8×12配列で保持される請求項80に記載の方法。
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