JP2004536477A - デジタル放送受信器がどの番組に同調中かを検出する装置および方法 - Google Patents
デジタル放送受信器がどの番組に同調中かを検出する装置および方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004536477A JP2004536477A JP2002553339A JP2002553339A JP2004536477A JP 2004536477 A JP2004536477 A JP 2004536477A JP 2002553339 A JP2002553339 A JP 2002553339A JP 2002553339 A JP2002553339 A JP 2002553339A JP 2004536477 A JP2004536477 A JP 2004536477A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- receiver
- programs
- program
- output
- audio output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 76
- 239000000284 extract Substances 0.000 claims abstract description 11
- 238000012360 testing method Methods 0.000 claims description 62
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 claims description 58
- 230000005236 sound signal Effects 0.000 claims description 35
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 24
- 230000008878 coupling Effects 0.000 claims description 8
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 claims description 8
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 claims description 8
- 238000003860 storage Methods 0.000 claims description 7
- 230000007704 transition Effects 0.000 claims description 7
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 claims description 6
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 34
- 230000006870 function Effects 0.000 description 7
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 6
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 5
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 5
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000008569 process Effects 0.000 description 4
- 125000000205 L-threonino group Chemical group [H]OC(=O)[C@@]([H])(N([H])[*])[C@](C([H])([H])[H])([H])O[H] 0.000 description 3
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 3
- 230000008859 change Effects 0.000 description 3
- 238000013144 data compression Methods 0.000 description 3
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 3
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 3
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 3
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 3
- 230000003595 spectral effect Effects 0.000 description 3
- 230000001934 delay Effects 0.000 description 2
- 238000000691 measurement method Methods 0.000 description 2
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 description 1
- 238000013473 artificial intelligence Methods 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 1
- 230000006837 decompression Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000007726 management method Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 1
- 238000011524 similarity measure Methods 0.000 description 1
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04H—BROADCAST COMMUNICATION
- H04H60/00—Arrangements for broadcast applications with a direct linking to broadcast information or broadcast space-time; Broadcast-related systems
- H04H60/35—Arrangements for identifying or recognising characteristics with a direct linkage to broadcast information or to broadcast space-time, e.g. for identifying broadcast stations or for identifying users
- H04H60/37—Arrangements for identifying or recognising characteristics with a direct linkage to broadcast information or to broadcast space-time, e.g. for identifying broadcast stations or for identifying users for identifying segments of broadcast information, e.g. scenes or extracting programme ID
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04H—BROADCAST COMMUNICATION
- H04H60/00—Arrangements for broadcast applications with a direct linking to broadcast information or broadcast space-time; Broadcast-related systems
- H04H60/56—Arrangements characterised by components specially adapted for monitoring, identification or recognition covered by groups H04H60/29-H04H60/54
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Circuits Of Receivers In General (AREA)
- Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
Abstract
モニタ中の受信器で受信のために選択された番組を識別する装置である。モニタ中の受信器は、受信器出力を有する。選択番組は、複数の受信可能な番組のうちの一つである。該装置は、複数番組のうちの所定の一つを受信するよう構成される同調復調器を有する。第一フィーチャ抽出器は、受信器出力から第一の特性フィーチャのセットを抽出する。第二フィーチャ抽出器は、前記所定番組から第二の特性フィーチャのセットを抽出する。比較器は、第一および第二の特性フィーチャのセットを比較する。第一および第二の特性フィーチャのセットが一致する場合に、コード抽出器は、前記所定番組から番組識別コードを抽出する。
Description
【0001】
本出願は、以下の出願に類似の内容を開示する:1998年5月12日出願の米国特許出願第09/076,517号、1998年6月16日出願の米国特許出願第09/116,397号;1999年10月27日出願の米国特許出願第09/427,970号;ならびに、1999年10月27日出願の米国特許出願第08/428,425号。
【0002】
(技術分野)
本発明は、一般的に放送のオーディエンス測定に関し、特にデジタル放送番組の同調データを生成する装置および方法に関する。
【0003】
(背景技術)
アナログテレビおよびラジオ放送のオーディエンス測定は、長い間、統計的に選択された世帯に設置した装置を用いて実施されてきた。それらの装置は、世帯内の各受信器がどのチャネルに同調されているかをモニタし、同調チャネルを、タイムスタンプ付きの一連の同調記録としてローカルメモリに記憶する。続いて、記憶された同調記録は、中央オフィスに転送され、別個に収集された参照データと比較される。参照データは、対象の各時間帯において受信可能なチャネルを通じてその世帯で視聴可能なすべての番組をまとめたリストを含み、それらのリストは通常、番組リスティング、放送局リスティング、ケーブルリスティングなどと呼ばれる。同調チャネルをリスティングと比較する工程を通じてどの番組が視聴されたかを特定することは、単純な作業であるが、必要なすべての参照データの収集、参照データに基づくリスティングの編集、およびリスティングの正確性の確認は、負担になる仕事である。
【0004】
それらの作業は、デジタルテレビの状況においてはさらに負担が大きくなる。様々なデジタルテレビ放送規格が、多くの国々で提案され採用されている。それらの放送規格は、伝送方法(たとえば地上波放送、ケーブル伝送、直接衛星放送など)によって異なり、さらに少なくともケーブルおよび地上波放送については、放送規格は世界の地域によって異なる。異なるシステムは一般的に相互運用できないが、それらのシステムでは通常、MPEG−2規格に従って構成されたデータパケットなどの、一連のデータパケットの時分割多重伝送が実施される。
【0005】
それらの放送規格に含まれるデータ圧縮方法体系によって、今までは1つのアナログ放送のみに使用可能であった各RF(無線周波)チャネルにおいて、いくつかの放送番組を多重化することが可能である。たとえば米国およびカナダでは、ATSCデジタル放送規格によれば、6MHz帯域幅で19メガビット/秒の伝送が可能である。このATSCビットレートは、各RFチャネルにおいて、1つの高精細度テレビ番組(HDTV)または数個の「標準精細度」テレビ番組(SDTV)をサポートできる。さらに、このATSCビットレートでは、テレビ番組と共に、番組ではない関連データを同時伝送することができる。したがって、アナログNTSCチャネルをデジタル放送フォーマットに変換することによって、各RFチャネルで、数個のSDTVサブチャネルと、おそらくは数個の低データレートサービスとを、伝送することが可能になる。
【0006】
他のアナログテレビシステム(PALまたはSECAMなど)を、欧州連合のDVB−T、あるいはそれの変形であるISDB−T(日本での使用が提案されている)やNorDigなどの、他のデジタル規格に置換しようとする際にも、同様の状況になると考えられる。各RFチャネルにおける複数の放送番組およびデータサービスの多重化によって、放送できる情報量が増大し、そのことが、チャネル検出に基づくオーディエンス測定に不透明さをもたらす可能性がある。
【0007】
したがって、チャネル番号または周波数を測定した後に、その測定内容を番組記録と比較して何が視聴されたかを検出するという、長らく確立されていたテレビ視聴測定手法が、アナログからデジタルテレビ放送への移行によって時代遅れになってしまう。デジタル放送では、各RFチャネルにおいて複数サブチャネルが多重化される可能性があるため、伝送チャネル周波数を検出しても、パネルメンバが視聴のために選択した番組が個別に特定されない場合がある。
【0008】
アナログテレビ局に対する同調を検出するための周波数測定方法をデジタルテレビに適用しても、明確な結果を得ることは一般的にできないが、アナログ受信器の同調検出に使用される他の手法は、新たな環境でも引き続き使用することが可能である。それらの手法には、少なくとも以下が含まれる:1)視聴者が選択した信号と、測定地域内に設けられた参照スキャニングチューナが同調した対応の信号との間の、信号の関連づけ(しばしばリアルタイム相関と呼ばれる方法);2)視聴者の選択番組から抽出されたシグナチャ(すなわちフィーチャセット)と、該当する時間帯に参照チューナで選択した各番組から抽出された対応の参照シグナチャのセットとの関連づけ;ならびに3)番組と共に放送される付属コードを読み出すことによる、視聴者選択番組の識別。
【0009】
番組音声を利用したリアルタイム相関法の主な利点は、たとえばマイクを用いてテレビまたはラジオのスピーカから選択番組の音を採取するとすれば、非進入的(non−intrusive)に実施できる点である。しかしデジタルな環境では、デジタル受信器(ラジオやテレビなど)が、音声データの受信時点と、スピーカによるその音声の再生時点との間に、遅延時間を発生させる場合がある。この遅延時間は、受信器内で使用される復号化方法によって異なる。したがって、リアルタイム相関をそのままデジタル領域で引き続き実施することは、難しい。遅延問題が解決したとしても、この方法では、同調された放送ソース(たとえば、アナログ伝送の場合には同調チャネル、デジタル放送の場合にはチャネルまたはサブチャネル)を示すことしかできないため、さらに、同調チャネルまたはサブチャネルで視聴されていた番組を検出するための、中央オフィスでの追加作業が必要である。またデジタルテレビでは、音声圧縮によって、アナログテレビより多くの音声番組を伝送できる。音声番組の数が増大するにつれて、スキャニング時間も増大する。デジタル放送が本格的に実施されるようになった際には、スキャニングを適切に制御しないと、該当するサブチャネルの検出に必要な平均時間が、実用的な範囲を超えて長くなりすぎる。
【0010】
測定中の受信器が同調した番組コンテンツをモニタするために、シグナチャによる手法も提案されている。このシステムでは一般的に、受信器が同調した番組から放送シグナチャを抽出し、その放送シグナチャを、番組の参照コピー(たとえば配信テープ)または以前の番組放送(たとえばコマーシャル)から抽出した対応の参照シグナチャと比較する。たとえば、本発明と同じ出願人による米国特許第4,697,209号には、番組コンテンツによって決定された時点(たとえば、モニタ中の番組の映像部分におけるシーン変更後)にサンプル世帯で放送シグナチャを収集する、番組モニタリングシステムが開示されている。それらの放送シグナチャは、選択された市場内で利用可能な放送ソースに同調される参照装置で収集した参照シグナチャと比較される。このシステムでは、放送シグナチャと参照シグナチャとの照合によって、番組を伝送するチャネルのみでなく、視聴された番組を識別できる。
【0011】
しかし、シグナチャ抽出に基づいて番組を識別するシステムは計算コストが高く、そのようなシステムの使用は、コンピュータハードウェアが高コストであることから多少制限されている。さらに、それらのシステムでは、既知の番組ソースから参照シグナチャを収集する際に、参照測定サイトに依存している。1式の参照装置が故障すると、その番組ソースのすべての参照シグナチャデータが消失してしまう可能性がある。
【0012】
付属コードの手法では、各番組に付属コードを付す。たとえばアナログテレビ放送の場合、モニタする各番組の垂直ブランキング期間内の選択ラインに、デジタルコードを書き込む。続いて、その付属コードをサンプル世帯で読み出し、コード−番組名ライブラリ内に記憶されている付属コードと比較する(たとえば中央オフィスのコンピュータで)。コード−番組名ライブラリは、手動で入力された番組名およびそれに関連のコードのリスティングを含む。したがって、サンプル世帯で視聴のために選択された番組の付属コードがわかれば、ライブラリから簡単に番組名を検出することができる。
【0013】
従来、付属コードによる構成は、まったくの成功であるとは言えなかった。その理由は、可能な限りすべての番組にコードを付さなければ完全な測定が実施できないという点と、判読不可能になるまですり減ったり変造されたりせずに様々な配信および放送工程を確実に通過できる付属コードが必要であるという点である。後者の問題点は、送信器が様々なデータ圧縮技術を用いて番組信号を符号化し、それを受信器が対応の復元技術を用いて復号化する、デジタルテレビにおいて特に深刻である。
【0014】
アナログ番組配信において使用されてきた様々な種類の識別コードは、基本的な放送機能に関係ないものである。それに対しデジタルテレビの配信環境では、いくつかのコードは伝送工程の一部を成す。ただし、オーディエンス測定に有用な他のレベルの識別手段を設けた規格を業界が採用するかどうかは、未だはっきりしない。様々なデジタル放送規格はすべて、各パケットに識別ラベルが含まれたデジタルデータパケットの伝送を要する。ある一つのRF周波数を複数のサブチャネルで共用する場合があるので、受信装置は識別ラベルを用いて、あるパケットがユーザ選択サブチャネルに属するのか、あるいは無視すべきものなのかを検出する。さらに、デジタル伝送で用いられるデータ圧縮は、異なるタイプのパケット(たとえば「新シーン」パケットの後に、ゆっくり変化する画像の更新用のパケットストリングが供給される)を送信することを前提にしている。したがってパケットラベルは、パケットの処理方法を受信器に伝達するためにも使用される。
【0015】
提案されているテレビ伝送規格は一般的に、パケット化デジタルデータの伝送に必要とされるラベル要件以外にも、番組(番組名やエピソードラベルなど)、制作日時および場所、ならびに予定放送日時などを識別するフィールドを含む、幅広い種類の追加のコードフィールドを設けている。
【0016】
(発明の開示)
本発明は、視聴のために選択されたデジタル番組の識別に関連する上記の問題点の一つ以上を改善するための構成に関する。
【0017】
本発明の一態様では、モニタ中の受信器で、複数の番組のうちのどれを受信するよう選択されているかを検出する方法が提供される。各番組は、音声信号部分を有し、該当チャネルにおいてデータパケットのシーケンスとして伝送される。モニタ中の受信器は、選択番組の音声信号部分を表す受信器音声出力を有する。該方法は以下を含む:a)一致を検出するまで、受信器音声出力を各番組の音声信号部分と比較すること;b)一致した番組に関連するデータパケットの一つから、識別コードを読み出すこと;ならびにc)その識別コードを、タイムスタンプ付きの記録として記憶装置内に記憶すること。
【0018】
本発明の他の態様は、モニタ中の受信器で受信のために選択された番組を識別する装置である。該装置は、同調復調器と、第一および第二フィーチャ抽出器と、比較器と、コード抽出器とを有する。モニタ中の受信器は、音声出力を有する。選択番組は、複数の受信可能な番組のうちの一つである。複数の受信可能番組の各々は、複数の無線周波数のうちの該当する一つにて、データパケットの時分割シーケンスとして配信される。同調復調器は、複数の受信可能番組のうちの所定の一つを受信する。第一フィーチャ抽出器は、音声出力から第一の特性フィーチャのセットを抽出する。第二フィーチャ抽出器は、前記所定番組から第二の特性フィーチャのセットを抽出する。比較器は、第一および第二の特性フィーチャのセットを比較し、第一および第二の特性フィーチャのセットが一致するかを検出する。コード抽出器は、前記所定番組から番組識別コードを抽出する。
【0019】
本発明の別の態様では、モニタ中の受信器で、複数の番組のうちのどれを受信するよう選択されているかを検出する方法が提供される。各番組は、該当するチャネルにおいて、データパケットのシーケンスとして伝送される。モニタ中の受信器は、選択番組を表す受信器出力を有する。該方法は以下を含む:a)一致を検出するまで、受信器出力を複数の各番組と比較すること;およびb)一致した番組に関連したデータパケットの一つから識別コードを読み出すこと。
【0020】
本発明のさらなる態様では、モニタ中の受信器が、複数の番組のうちのどれに同調中かを検出する方法が提供される。各番組は、該当するチャネルにおいてデータパケットのシーケンスとして伝送され、モニタ中の受信器は、選択番組を表す受信器出力を有する。該方法は以下を含む:a)受信器出力に基づき、テストパワースペクトルを検出すること;b)複数の番組に基づき、複数の参照パワースペクトルを検出すること;c)テストパワースペクトルを、必要に応じて各参照パワースペクトルと比較し、一致を検出すること;ならびにd)その一致に基づき、識別インディシアを検出すること。
【0021】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明の代表的な実施形態によるシステム10を、図1に示す。システム10は、周知のオーディエンス測定システムと同じ特徴を多く含むことが考えられる。たとえば、周知の測定システムと同様にシステム10は、統計的に選択された住居14内に記憶転送デバイス12を有する。デバイス12は、同調データを記憶した後、公衆電話交換ネットワーク16を通じて中央オフィス18に転送する。そのデータに基づき、テレビ視聴率報告20などが作成される。図1には周知の測定システムのいくつかの特徴が描かれているが、明確かつ簡潔な図示のために、同時に実施可能な他の多くの特徴が本図では省略されていると理解されるべきである。それらの他の特徴とは、視聴者22が誰であるかを視聴者自身が識別させる手動識別入力デバイスや、視聴者22が受動的かつ自動的に識別される受動識別デバイスなどが含まれる。視聴者22は、統計的に選択されたパネルのメンバであることが考えられる。そのパネルは、番組選択に関する統計的な情報を調査者に提供するために設置されるものである。したがって視聴者22は、パネリストと呼ばれることもある。
【0022】
デジタル放送の代表的な構成では、番組制作者24が、デジタルマスタリングしたテレビ番組(ドラマ、シットコム、コマーシャル、ドキュメンタリ、番組予告、公共サービスの告知など、またはその一部)を、放送局などの配信者26に送る。その番組は、統計的選択住居14を含むサービス領域内に配信される。番組は、いずれの長さであってもよい。
【0023】
番組には、識別コード(たとえば、1996年8月30日にAdvanced Television System Committeeによって発行されたATSC規格A57に記載されるようなコード、および/または上述の放送規格案で提供されるいずれかのコード、および/または、放送局、チャネル、あるいは番組ソースを特定または識別可能にする他のいずれかのコードまたはマーク)が埋め込まれている。適切であれば、識別コードの全体または一部分は、登録当局28(たとえばSociety of Motion Picture and Television Engineers)によって割り当てられる。符号化された番組は、デジタル信号パケットの時分割多重シーケンスとして、他の番組と組み合わせてテレビチャネルにて配信される。この配信が、統計的選択住居14で受信され、選択的に処理され、映像および/または音声信号として視聴者22に提供される。
【0024】
たとえば番組は、RF信号30として地上波で放送され、アンテナ32で受信される。アンテナ32が受信したユーザ選択RFチャネルを、デジタル受信器34が同調および復調する。デジタル受信器34はたとえば、セットトップボックス36および/またはテレビ38を含む。テレビ38は、デジタルテレビでもよいし、アナログテレビである場合は、セットトップボックス36が、受信デジタル放送信号をアナログ信号に変換して、アナログテレビで表示できるようにする。テレビ38は、音声出力信号40を発するスピーカ(図示せず)を含む。
【0025】
図1では、RF信号30がアンテナ32によって受信される地上波放送配信構成を略図で示したが、当業者であれば、他の多くの配信構成が可能であり、デジタルテレビ関連の規格や他の文献に、それらの構成が多く記載されていると理解するであろう。たとえば、RF信号30を地上波で放送する代わりに、ケーブルまたは衛星を介してRF信号30を発信できる。また、セットトップボックス36およびテレビ38を別個のユニットとして図示したが、それらの組み合わせを一つのハウジング内に設置することも可能である。さらに、本発明によればモニタ中のデジタル受信器34は、デジタルビデオレコーダ、ゲーム、ラジオ、および/またはコンピュータなどであってもよい。
【0026】
デジタル測定デバイス42は、分波器44を通じてアンテナ32に接続されている。それによりデジタル測定デバイス42は、視聴可能なすべてのテレビ番組信号および/またはラジオ番組信号などにアクセスできる。さらにデジタル測定デバイス42は、視聴者22が選択した番組の音声信号か、あるいはその音声信号のレプリカへのアクセスを有する。この音声信号は、マイク46、あるいはモニタ中のデジタル受信器34の一部である音声信号出力コネクタからの音声出力カプリング47などによって、非進入的に得られる。デジタル測定デバイス42にマイク46を接続するか、または音声出力カプリング47を介してモニタ中デジタル受信器34の音声出力を接続するかの、どちらを選択するかは、測定デバイス42の設置者が統計的選択住居14で実際に確認する、ユーザの番組受信装置の種類によって決まる。
【0027】
デジタル測定デバイス42からの出力が、記憶転送デバイス12に接続されている。記憶転送デバイス12は、同じ統計的選択住居14内に設けられた他のモニタ中の受信器54からも、同調データを受信する。アナログおよびデジタル放送の両方が視聴可能であって同じ統計的選択住居14内でその両方が利用されうる過渡期には、他のモニタ中の受信器54に、デジタルおよび/またはアナログ受信器が含まれる場合がある。
【0028】
図2に、デジタル測定デバイス42をさらに詳しく示す。デジタル測定デバイス42への測定入力としては、マイク46、オン/オフ検出器(図示せず)に接続されたオン/オフプロセッサからの受信器オン/オフ信号53、音声出力カプリング47、統計的選択住居14内に位置する1つ以上のアナログ受信器からの1つ以上の音声および/または映像入力48、ならびに/あるいは、デジタル再生デバイス56(図1参照のこと)から供給される入力50が含まれる。
【0029】
マイク46からの測定入力信号は、自動ゲイン制御回路60によって標準強度範囲内に調整され、同調番組を表す音声出力信号(または音声テスト信号)として、テストフィーチャ抽出器62に供給される。モニタ中のテレビから音声出力カプリング47が得られる場合には、同調番組を表す音声出力信号として音声出力カプリング47を、テストフィーチャ抽出器62に接続する。テストフィーチャ抽出器62の動作については、後に説明する。
【0030】
上記の同調入力に加え、デジタル測定デバイス42はさらに、視聴者22が利用可能なすべての同調選択肢を表す複数の参照入力を取得する。それらの参照入力は、アンテナ32や中間周波ソースなどの無線周波ソース、1つ以上の音声および/または映像入力48、ならびに/あるいは、デジタル伝送ストリームを伝送する入力50に由来することが考えられる。入力50は、様々なユーザ用デジタル放送装置(たとえば、デジタルテレビとデジタルVCR)の相互接続における適用が提案されているIEEE1394(「ファイアワイヤ」としても知られている)規格、および/またはPC業界のUSB2(Universal Serial Bus − 2)規格に従った入力であってもよい。それらの参照入力は、図2に示す参照リスト84内に記録される。したがって参照リスト84には、統計的選択住居14内の受信装置で利用可能になりうる全てのチャネルおよび/またはソースが記憶されていることが考えられる。
【0031】
1つ以上の音声および/または映像入力48に由来する参照入力は、マルチプレクサ64によって選択される。1つ以上の音声および/または映像入力48のうちの選択されたものは、アナログ参照フィーチャ抽出器66に供給される。抽出器66は、テストフィーチャ抽出器62と同様の動作をする。
【0032】
アンテナ32や中間周波ソースなどの無線周波ソースに由来する参照入力は、マルチプレクサ68によって選択され、同調復調器70によって同調および復調される。それにより、参照伝送ビットストリームが得られる。アンテナ32が同調復調器70に複数のチャネルを供給するため、同調復調器70は、アンテナ32から得られる各チャネルをスキャンするスキャニングチューナを含むことが好ましい。それにより、すべての参照チャネルをダイナミックな順序でスキャンでき、各参照チャネルで伝送される番組を、モニタ中のデジタル受信器34からの音声出力と並べて比較できる。利用可能なチャネルおよび/またはソースのみをより効率的にスキャンし、統計的選択住居14内の受信装置で利用不可能なチャネルおよび/またはソースに対する無駄なスキャニングを回避するために、スキャニングチューナは、利用可能なチャネルおよび/またはソースを記憶する参照リスト84を参照することが考えられる。同調復調器70によって得られた参照伝送ビットストリームは、伝送ビットストリームバッファ72に一時的に記憶される。また、入力50に由来する参照入力は、元から伝送ビットストリームの形態であるので、伝送ビットストリームバッファ72に直接に接続される。
【0033】
伝送ビットストリームバッファ72に一時的に記憶された参照伝送ビットストリームは、音声ビットストリーム読取り器74に送られる。読取り器74は、同調された参照ソース内のすべての音声データを抽出する。同時に、コード読取り器76が、音声データに関連する識別コードを抽出する。音声ビットストリーム読取り器74によって抽出された音声データは、音声ビットストリーム参照フィーチャ抽出器78に送られる。
【0034】
コード読取り器76は、比較器80が判定を下すまで、抽出した識別コードを一時的に記憶する。比較器80は、テストフィーチャ抽出器62が抽出した同調番組を表す音声出力信号と、音声ビットストリーム参照フィーチャ抽出器78が抽出した、モニタ中のデジタル受信器34で利用可能なチャネル(および/またはソース)の一つに対応する現在の参照フィーチャセットとの間の一致が検出されるかどうかを判定する。一致が検出された場合には、コード読取り器76が記憶していた識別コードは、入力/出力インタフェース82を介し、出力52を通じて記憶転送デバイス12に出力される。記憶転送デバイス12は、識別コードにタイムスタンプを付し、タイムスタンプ付きの識別コードを、中央オフィスに転送すべき記録として記憶する。一致が検出されない場合には、比較器80は、マルチプレクサ68および/または同調復調器70を制御して、一致を検出するまで次の入力および/またはチャネルを選択する。
【0035】
比較の実施において、比較器80は、伝送ビットストリームバッファ72に一時的に記憶された参照伝送ビットストリームの音声部分から音声ビットストリーム参照フィーチャ抽出器78が抽出した参照フィーチャセットと、テストフィーチャ抽出器62が抽出したテストフィーチャセットとを比較する。デジタル放送の環境では、同調復調器70のスキャニングチューナによって選択されたRFチャネル(主チャネル)は、数個のサブチャネル(副チャネル)を含む場合がある。このような状況では比較器80は、数個のサブチャネルに該当する参照フィーチャセットを同時に、テストフィーチャセットに比較するよう構成されてもよい。あるいは比較器80は、数個のサブチャネルに該当する参照フィーチャセットを1つずつ、テストフィーチャセットに比較する構成であってもよい。さらなる代替案としては、同調復調器70のスキャニングチューナが、一時に1つのRFチャネル内のサブチャネルをスキャンし、比較器80が、それらのサブチャネルに該当する参照フィーチャセットを1つずつ、テストフィーチャセットに比較するという構成も考えられる。
【0036】
図2では、コード読取り器76を別個のブロックとして示したが、コード読取り器76の機能を音声ビットストリーム読取り器74で実施してもよい。また、当機能や、同じく図2で別個のブロックとして示す他の機能(たとえば、フィーチャセットの抽出および比較)を、ハードウェアおよび/またはコンピュータソフトウェアを用いて実施することもできる。したがって図2のブロック図は、デジタル測定デバイス42が実施する機能を概略的に示すものであって、本発明を特定のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成に限定するものではないと理解されるべきである。
【0037】
同調番組を表す音声信号からテストフィーチャ抽出器62が抽出したテストフィーチャセットと、モニタ中のデジタル受信器34で利用可能なチャネルの一つで伝送される番組から音声ビットストリーム参照フィーチャ抽出器78が抽出した参照フィーチャセットとを比較する際に、一致の検出にかかる時間を短縮する目的で、より効率的なスキャンが実施されるよう同調復調器70のスキャニングチューナを制御することが可能である。たとえば、モニタ中のデジタル受信器34が前回同調された数個のチャネルまたは番組をスキャンした後に、他のチャネルまたは番組をスキャンする。あるいは、視聴者22がデジタル測定デバイス42内に、お気に入りの放送局、チャネル、または番組を一式、事前に記憶させておき、それらのお気に入りの放送局、チャネル、または番組をスキャンした後に、他のチャネルまたは番組をスキャンすることが考えられる。さらなる代替案としては、デジタル測定デバイス42は、モニタ中のデジタル受信器34を視聴者22が制御する際に使用するリモートコントロールからの同調信号を傍受するよう構成され、傍受したリモートコントロール信号に該当するチャネルからスキャニングを開始することも可能である。これらの構成は単独または組み合わせで実施でき、それに加え/その代わりに、視聴者の同調選択の尤度を予想する人工知能アルゴリズムを使用することも可能である。
【0038】
上述のとおり、測定装置を用いて、視聴者が出力するために選択した信号と、その視聴場所で利用可能な各信号とを比較することは周知である。その目的において、スキャニングチューナを用いて、視聴場所で利用可能な各信号に順次同調し、スキャニングチューナで同調したそれらの各信号を1つずつ、受信器が同調中の番組を表す受信器出力と比較することが知られている。一致が検出された場合は、スキャニングチューナのチャネルに注目しそれを用いて、視聴中の番組を検出できる。そのチャネルを記憶し、後に中央オフィス18に送信することが考えられる。中央オフィス18において、チャネルデータと、別個に編集された番組リスティングとを比較することで、視聴時にチャネルで伝送されていた番組を特定できる。
【0039】
本システムでは、ソース(チャネルやテレビ入力など)の検出に加え、比較して一致した番組のコードを読み取ることを通じて、測定中の番組のコード化識別子の特定をも実施することにより、番組リスティング機能の設置および管理に含まれる問題点を回避できる。ただし、番組内にコードを発見できない場合には、本発明のシステムはデフォルトで従来技術のモードになり、ソース由来のデータ(たとえばチャネルデータ)を中央オフィス18に送信する。
【0040】
本発明の好適な実施形態では、上述のフィーチャ抽出および比較作業は、短いテスト音声期間と、同様に短い参照音声期間との間の相似を検出することで実施する。それにより、デジタル受信器によって導入されうる遅延を補正でき、スキャニングを制御できる。短いテスト音声期間と参照音声期間との相似は、周波領域におけるパワースペクトルを比較することによって検出される。ただし、他の比較技術を用いてもよいと理解すべきである。また、遅延補正は、パワースペクトルの効率的な計算によって実施可能である。スキャニングは、平均時間分解能を最少にするために、現時点の相似判定を用いて次にどの参照信号をスキャンするかを管理することによって制御される。
【0041】
本発明の好適な実施形態では、フィーチャ抽出および比較作業は、変形離散コサイン変換(MDCT)または高速フーリエ変換(FFT)を実施してテストおよび参照スペクトルを生成し、それらのスペクトルを比較して一致するかを判定することで実施する。したがって、たとえばマイク46から得られる視聴中番組のテスト音声信号をデジタル化し、それをテストフィーチャ抽出器62で変形離散コサイン変換(MDCT)することで得られたスペクトルを、音声ビットストリーム参照フィーチャ抽出器78が同調復調器70の出力から得た同様のMDCTスペクトルと比較する。
【0042】
パワースペクトルによる番組照合方法には、いくつかの利点がある。たとえば、64ミリ秒程度の非常に短いセグメントのテストおよび参照音声信号を用いることで、テストおよび参照信号ストリームのその時点に関する不一致を十分に検出できる。当業界で周知であるとおり、長いセグメントが必要な場合には、同調測定の最少分解可能時間が容認できないほど長くなってしまうことがある。パワースペクトル方法ではさらに、テレビ内部での音声再生による意図的または非意図的なひずみや、マイクがひろう環境ノイズによって発生する影響を低減することが可能である。また、各遅延におけるスペクトル計算は、以下で説明するスライディング変換を使用して、前回の遅延から若干の音声データサンプルによる影響を除去し、現在の遅延を表す若干の新たな音声データサンプルを追加することによって、効率的に実施できる。さらに、パワースペクトル方法は信号レベルに依存しない。また、この方法では、テストおよび参照信号が一致する場合に、高い相関度スコアを生成する。
【0043】
一例として、テストフィーチャ抽出器62および音声ビットストリーム参照フィーチャ抽出器78は、高速フーリエ変換(FFT)を使用してパワースペクトルを生成するよう構成されている場合、図3に示すようなパワースペクトル90および92をそれぞれ生成する。これらのフィーチャ抽出器は、MDCTを使用してパワースペクトルを生成することも可能であると理解される。テストフィーチャ抽出器62は測定を実施し、モニタ中のデジタル受信器34によって導入される遅延時間以上の長さのテスト期間だけ、8kHZのサンプリングレートにてテスト音声データを取得する。続いて、サンプリングされた音声データにスライディングFFTを適用することによって、たとえばテストパワースペクトル90などの一連のテストパワースペクトルを生成する。各テストパワースペクトルは512個のサンプルを含むブロックに相当し、各テストパワースペクトルは、モニタ中のデジタル受信器34の遅延時間に相当する。参照側については、音声ビットストリーム読取り器74が、現在のデジタルストリーム内の各音声番組について、512サンプルのブロックを読み取る。音声ビットストリーム参照フィーチャ抽出器78が、FFTを使用して、それらの各ブロックを参照パワースペクトル92などの参照パワースペクトルに変換する。
【0044】
参照音声ブロックの一例およびテスト音声ブロックの一例は、以下のように表すことができる。
【0045】
【数1】
ここで、rjおよびtjはそれぞれ、参照ブロックRおよびテストブロックTのj番目の音声サンプルである。これらのブロックに対応するパワースペクトルは、以下のように示される。
【0046】
【数2】
ここで、piおよびqiはそれぞれ、参照およびテストブロックRおよびTにおいて指数iに相当する周波成分のパワーである。指数iは、たとえば以下の等式に従って、周波数に関係していることが考えられる。
【0047】
【数3】
続いて、比較器80が、2つの音声ブロック間の相似または相関を、以下の等式に従って計算する。
【0048】
【数4】
ここで、0≦m<n≦254であり、V(x,y)は、以下の式で与えられる加重関数である。
【0049】
【数5】
上記最後の2つの等式によって、2つの音声ブロックの重み付きスペクトルスロープを、効果的に比較できる。この比較は、マイク46がひろうノイズや、モニタ中のデジタル受信器34が生成するひずみ/特殊効果を克服するのに有利である。
【0050】
上述の相似測定は、マイク46によって元の信号に周囲ノイズが混じってしまう場合でも有効であり、セットトップボックス36またはテレビ38がひずみを導入する場合でも有効であるため、好適である。
【0051】
しかしこの相似測定は、状況によっては、エラー強さが十分でない場合がある。その理由は、比較器80が実施する相関が1対の音声ブロックに依存しており、それらのブロックが、該当信号の非常に短い(〜64ミリ秒)セグメントを表しているため、偶然かつ誤った相関が得られてしまうほどに、一方または両方の信号が周囲ノイズによって変造される場合があるためである。エラーに強い相似測定を達成するために、比較器80が、連続するm個の対の音声ブロックを相関させることが考えられる。そのような連続するm個の対の音声ブロックは、以下のように表せる。
【0052】
【数6】
ここで、Riはi番目の参照ブロックを表し、Tiはi番目のテストブロックを表す。続いて、比較器80は、以下の等式に従って一致度スコアM(R,T)を算出する。
【0053】
【数7】
ここでSjは、m個の相似のうち、j番目に相似性が高いものである。nは、m個のブロックのうちの、不一致のブロックの数である。M(R,T)>K(ここでKは、たとえば0.8などの限界値)である場合に、参照およびテスト音声信号は一致する。たとえばm=6の時、RおよびTは、384ミリ秒の総継続時間を表す。そのような時間分解能では、n=2を選択することで、良好な結果が得られる。
【0054】
音声内容がノイズ状もしくは無音である場合には、上記公式によって、誤った一致が算出される可能性がある。ノイズ状または無音の音声ブロックが誤った一致を発生させた場合には、不正確なコードが報告されることがある。さらに、ノイズ状もしくは無音のブロックによって一致がまったく算出されない際には、同調復調器70が同調中のチャネル、放送局、または番組を識別する正確なコードが報告されるまで、かなりの時間がかかってしまうことがある。したがって比較器80は、上記両状況を検出し、それらに対して異なる対応をするよう構成されることが考えられる。
【0055】
たとえば、テスト音声ブロックTは、パワースペクトルの標準偏差が限界値Kn未満である場合に、ノイズ状であると判定される。テスト音声ブロックTはさらに、以下の関係式を満たす場合に無音であると判定されうる。
【0056】
【数8】
ここでqiは、テストブロックTにおいて指数iに相当する周波成分のパワーである。sは特定の周波数に該当する指数であり、Ksは限界値である。ノイズ状および/または無音参照ブロックRも、同様に判定される。
【0057】
音声出力カプリング47またはマイク46からの、データとは対照的な無音の検出を、オン/オフプロセッサ55で用いて、テレビがオンであるかオフであるかを判定することも可能である。Ns個より多くのブロックにわたって連続的に無音が検出された場合には、テレビ38はNs個のブロックだけ前からオフであったと見なされる。
【0058】
セットトップボックス36またはテレビ38は、受信装置によって異なる遅延時間を導入する。この遅延問題を克服するために、テストフィーチャ抽出器62は、384ミリ秒より大幅に長い期間にわたって音声をサンプリングするよう構成されてもよい。テストフィーチャ抽出器62はたとえば、音声を2秒間サンプリングする。その場合のテストサンプルは、以下のように示される。
【0059】
【数9】
ここで、dkはk番目のサンプルである。M+1は、サンプルdの総数であって、サンプルレート×サンプル期間に等しい。サンプルレートが8kHであり、期間が2秒である場合、Mの値は(8000)(2)=16000である。上記セットDから、複数の異なるテスト音声ブロックTdが、以下のように生成される。
【0060】
【数10】
各テストブロックTdは、存在しうる遅延に相当する。M−(512)(m)個の存在しうる遅延があり、上述の例では、16000−512*6=12928個の存在しうる遅延がある。テスト信号Dと参照信号Rとの間の相似度スコアは、スコア(D,R)として表記でき、以下の式に従って算出される。
【0061】
【数11】
異なる参照音声ブロックに対して1Dは不変であるため、比較器80は、Dのスペクトルを一度のみ計算した後、Dをすべての参照フィーチャと比較する。すなわち比較器80は、テスト信号を、同時に多くの参照信号と比較する。Dのスペクトルを効率的に計算するには、後に説明するとおり、スライディングFFTを使用する。
【0062】
上記のすべての状況に対応するために比較器80は、新たなアプローチを用いて、テレビ視聴状態が不明である時間を短縮する。この新たなアプローチでは比較器80は、自身の動作(視聴の報告および同調復調器70の設定)を、比較結果(一致、ノイズ、無音RT、無音T、不一致)のみでなく、さらに自身の状態(S、V、W、O)と、2つのカウンタ(nCountおよびsCount)の値とに基づいて決定する。よって比較器80は、以下の状態表に従って動作する。
【0063】
【表1】
上記表において、比較器80の状態は、それぞれS、V、W、およびOとして表記される、サーチ、確認、結果待ち、および音声オフである。比較結果は、一致、不一致、ノイズ、無音RT、および無音Tである。無音RTは、テスト信号と参照信号の両方が無音であることを表し、無音Tは、テスト信号のみが無音であることを表す。カウンタnCountは、比較器80が「ノイズ」を結果として返信してきた連続回数を記録する。カウンタsCountは、比較器80が「無音RT」または「無音T」を結果として返信してきた連続回数を記録する。「一致」を示す一致限界値は、比較器80が状態Vの時のほうが、状態Sの時よりも低い。
【0064】
同調復調器70がテレビ38と同じチャネルに同調している時に得られる結果のいくつかは、「ノイズ」になる。その理由は、ノイズが間違いなく音声の一部であることと、シグナチャ抽出期間が短い場合に普通の音声がノイズ状になるためである。しかし、他の番組も同様にノイズを含むので、「ノイズ」状態によって、テスト信号と参照信号とが一致すると結論づけることはできない。ただし、番組はすべてノイズではないので、テスト信号および参照信号が同じ「ノイズ」である場合には、次のシグナチャが「一致」とされる確率が高い。この高確率は、さらなるデータを観測するまで、同調復調器70の設定を変更する必要がないことを示唆する。
【0065】
すべての照合結果が「ノイズ」である場合に、限界値T0およびT1を用いて、現在のチャネルを観測する最多回数を調整することができる。現在の番組が一度も「一致」とされていない場合は、その他の場合に比べて一致する可能性は低い。したがって、T0回まで照合を継続する。その他の場合は、T1回まで照合を継続する。限界値T2およびT3を用いる照合結果「無音RT」の場合に関しても、同じことが言える。
【0066】
このように、比較器80が実施する比較は、従来の2モード動作から14モード動作に拡充される。上記表において、それらのモードに対応の番号が付されている。14モード動作の利点としては、以下が含まれる。
【0067】
1)番組の照合に必要な時間が、番組内容によって調節される。したがって、特徴的な音声は、あまり特徴的でないものに比べて短い時間で照合できる。従来の2モード手法では対照的に、音声内容にかかわらずすべての番組に等しい長さの時間を用いるため、その時間長さは、最も難しいケースで必要とされる長さでなければならない。
【0068】
2)14モード手法は、テレビ視聴状態が不明である時間の平均長さを短縮する。「ノイズ」または「無音RT」期間である場合に、従来の2モード手法では、(チャネル数−1)×(各チャネルにかける時間)秒間だけ視聴不明状態が継続するが、新しい14モード手法では、最大でも(T1)×(各チャネルにかける時間)秒間しか無駄にしない。実際、(チャネル数−1)は、T1よりはるかに大きい。このように、視聴不明時間の長さは、新しい14モード手法によってかなり短縮される。
【0069】
3)本発明には、音声オフ検出が組み込まれている。音声オフが検出されると、「OffProcess()」(オフ処理)が起動され、他のすべてのシステムタスクが処理される。
【0070】
以下のいくつかの具体例が、上記表の理解のために有用であろう。比較器80が、状態Sの時に、テストおよび参照フィーチャの「一致」を検出した場合、比較器80は、コード読取り器76が読み取ったコードを報告し、状態Vに移行する。状態Vの時に、テストおよび参照フィーチャを比較して「ノイズ」を検出した場合、比較器80は、Thres(限界値)をT1に設定し、カウンタnCountの値を1に設定し、状態Wに移行する。比較器80が、状態Wの時に、テストおよび参照フィーチャの両方が無音(無音RT)であると検出した場合、比較器80は、カウンタsCountの値を1つインクリメントし、現在のカウンタsCount値をThres値と比較する。現在のカウンタsCount値がThres値より大きい場合は、比較器80は状態Sに移行し、次のチャネルをスキャンする。現在のカウンタsCount値がThres値以下である場合は、比較器80は状態Wにとどまる。無音Tの連続回数が所定限界値T4より大きい場合、ならびにオン/オフ信号53がオフを示す場合はいつでも、比較器80は状態Oに移行する。
【0071】
上記で言及したスライディングFFTは、以下のステップによって実施できる。
【0072】
ステップ1:FFTを用いて、データの第1ブロックのフーリエ変換を計算する。
【0073】
ステップ2:フーリエ変換のスキップ因数k(たとえば8)を、以下の等式に従って適用することにより、初期サンプルブロックに相当するスペクトルの各周波成分Fold(u0)を変更して、対応の中間周波成分F1(u0)を得る。
【0074】
【数12】
ここで、iは−1の平方根であり、u0は対象の周波指数である。Nは、上記等式で使用するブロックのサイズであり、たとえば512である。周波指数u0はたとえば、45から70まで変化する。この第一のステップでは、2つの複素数の乗算が実施されることに留意すべきである。
【0075】
ステップ3:古いN個のサンプルブロックのうちの最初のk個のサンプルの影響を、初期サンプルブロックに対応するスペクトルの各F1(u0)から除去し、8つの新しいサンプルの影響を、現在のサンプルブロックインクリメントに対応するスペクトルの各F1(u0)に含める。それにより、以下の等式に従った、各周波指数u0における新しいスペクトル振幅Fnew(u0)が得られる。
【0076】
【数13】
ここで、再度iは−1の平方根であり、foldおよびfnewは時間ドメインのサンプル値である。この第二のステップでは、複素数を、実数と複素数との積の総和に加算することを含むことに留意すべきである。この計算を、対象の周波指数範囲(たとえば45から70)にわたって繰り返すことで、新しい音声ブロックのフーリエ変換が得られる。
【0077】
上述のとおり、デジタル信号処理業界で周知である変形離散コサイン変換を、FFTの代わりに上述の方法において使用することが可能である。
【0078】
本発明が提供するテレビ同調測定は非進入的であり、設置者が同調測定デバイスを取り付けるためにパネリストの装置を開けることはないため、設置者がパネリストの装置に損害を与えるリスクがない。たとえば、マイク46を非進入的に使用して、モニタ中のデジタル受信器34の音声出力を取得し、それをテストフィーチャ抽出器62で処理する。他の例では、音声出力カプリング47を、モニタ中のデジタル受信器34の音声信号出力コネクタ(たとえば音声出力ジャックなど)に接続することで、音声出力を非進入的に取得し、それを参照フィーチャ抽出器66で処理する。
【0079】
また本発明によれば、オーディエンス測定時点で番組を明確に識別できる。そのため、指定された複数の番組と、ある種の世帯同調中間データとを関連させるための別個の測定システムの運営コストを回避でき、調査者にとって経済的利点がある。
【0080】
さらに本発明は、アナログ放送の測定に使用される現存するシステムとの互換性がある。すなわち、長い移行期間中にアナログおよびデジタルの両放送が実施され、アナログおよびデジタルの両受信器が存在し続ける限り、2式の装置から2式のデータを得て、中央設備でそれらを調和させなければならないよりは、統計的選択住居に測定装置を1組設置するだけのほうが、明らかに好適である。
【0081】
本発明の特定の変更例を、上記で説明した。本発明の分野の当業者であれば、他の変更を見い出すであろう。たとえば、比較器80が、プログラムされたマイクロプロセッサを含み、デジタル測定デバイス42の様々な動作を制御することが考えられる。
【0082】
さらに、テストおよび参照パワースペクトルを比較する際に、それらのスロープを比較し、同じ符号を有する時に一致すると見なすこともできる。ただし、他の照合アルゴリズムを実施することも可能である。たとえば、選択された周波数において振幅を比較してもよいし、スロープの照合を、対応スロープの大きさなどの他の基準に基づいて実施してもよい。
【0083】
また、本発明を特にテレビとの関連で説明してきたが、本発明はラジオ、VCR、DVDなどの他のデバイスとの関連でも利用可能であると理解すべきである。
【0084】
また、本発明を、統計的選択住居14における同調選択の検出の状況において説明してきた。しかし本発明は、番組配信の検出および/または確認や、番組配信ルートの決定などの、他の用途にも利用できる。
【0085】
このように本発明の上記説明は、単に例示的であって、発明の最適な実施形態を当業者に教示する目的でなされたと解釈される。本発明の精神から逸れることなく詳細を実質的に変更することが可能であり、添付の請求の範囲に含まれるすべての変更の独占的使用が留保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による測定システムを示す略ブロック図である。
【図2】図1においてDMDと記されたブロックのさらなる詳細を提供する略ブロック図である。
【図3】高速フーリエ変換で処理された2つの一致する信号を示す略図である。
本出願は、以下の出願に類似の内容を開示する:1998年5月12日出願の米国特許出願第09/076,517号、1998年6月16日出願の米国特許出願第09/116,397号;1999年10月27日出願の米国特許出願第09/427,970号;ならびに、1999年10月27日出願の米国特許出願第08/428,425号。
【0002】
(技術分野)
本発明は、一般的に放送のオーディエンス測定に関し、特にデジタル放送番組の同調データを生成する装置および方法に関する。
【0003】
(背景技術)
アナログテレビおよびラジオ放送のオーディエンス測定は、長い間、統計的に選択された世帯に設置した装置を用いて実施されてきた。それらの装置は、世帯内の各受信器がどのチャネルに同調されているかをモニタし、同調チャネルを、タイムスタンプ付きの一連の同調記録としてローカルメモリに記憶する。続いて、記憶された同調記録は、中央オフィスに転送され、別個に収集された参照データと比較される。参照データは、対象の各時間帯において受信可能なチャネルを通じてその世帯で視聴可能なすべての番組をまとめたリストを含み、それらのリストは通常、番組リスティング、放送局リスティング、ケーブルリスティングなどと呼ばれる。同調チャネルをリスティングと比較する工程を通じてどの番組が視聴されたかを特定することは、単純な作業であるが、必要なすべての参照データの収集、参照データに基づくリスティングの編集、およびリスティングの正確性の確認は、負担になる仕事である。
【0004】
それらの作業は、デジタルテレビの状況においてはさらに負担が大きくなる。様々なデジタルテレビ放送規格が、多くの国々で提案され採用されている。それらの放送規格は、伝送方法(たとえば地上波放送、ケーブル伝送、直接衛星放送など)によって異なり、さらに少なくともケーブルおよび地上波放送については、放送規格は世界の地域によって異なる。異なるシステムは一般的に相互運用できないが、それらのシステムでは通常、MPEG−2規格に従って構成されたデータパケットなどの、一連のデータパケットの時分割多重伝送が実施される。
【0005】
それらの放送規格に含まれるデータ圧縮方法体系によって、今までは1つのアナログ放送のみに使用可能であった各RF(無線周波)チャネルにおいて、いくつかの放送番組を多重化することが可能である。たとえば米国およびカナダでは、ATSCデジタル放送規格によれば、6MHz帯域幅で19メガビット/秒の伝送が可能である。このATSCビットレートは、各RFチャネルにおいて、1つの高精細度テレビ番組(HDTV)または数個の「標準精細度」テレビ番組(SDTV)をサポートできる。さらに、このATSCビットレートでは、テレビ番組と共に、番組ではない関連データを同時伝送することができる。したがって、アナログNTSCチャネルをデジタル放送フォーマットに変換することによって、各RFチャネルで、数個のSDTVサブチャネルと、おそらくは数個の低データレートサービスとを、伝送することが可能になる。
【0006】
他のアナログテレビシステム(PALまたはSECAMなど)を、欧州連合のDVB−T、あるいはそれの変形であるISDB−T(日本での使用が提案されている)やNorDigなどの、他のデジタル規格に置換しようとする際にも、同様の状況になると考えられる。各RFチャネルにおける複数の放送番組およびデータサービスの多重化によって、放送できる情報量が増大し、そのことが、チャネル検出に基づくオーディエンス測定に不透明さをもたらす可能性がある。
【0007】
したがって、チャネル番号または周波数を測定した後に、その測定内容を番組記録と比較して何が視聴されたかを検出するという、長らく確立されていたテレビ視聴測定手法が、アナログからデジタルテレビ放送への移行によって時代遅れになってしまう。デジタル放送では、各RFチャネルにおいて複数サブチャネルが多重化される可能性があるため、伝送チャネル周波数を検出しても、パネルメンバが視聴のために選択した番組が個別に特定されない場合がある。
【0008】
アナログテレビ局に対する同調を検出するための周波数測定方法をデジタルテレビに適用しても、明確な結果を得ることは一般的にできないが、アナログ受信器の同調検出に使用される他の手法は、新たな環境でも引き続き使用することが可能である。それらの手法には、少なくとも以下が含まれる:1)視聴者が選択した信号と、測定地域内に設けられた参照スキャニングチューナが同調した対応の信号との間の、信号の関連づけ(しばしばリアルタイム相関と呼ばれる方法);2)視聴者の選択番組から抽出されたシグナチャ(すなわちフィーチャセット)と、該当する時間帯に参照チューナで選択した各番組から抽出された対応の参照シグナチャのセットとの関連づけ;ならびに3)番組と共に放送される付属コードを読み出すことによる、視聴者選択番組の識別。
【0009】
番組音声を利用したリアルタイム相関法の主な利点は、たとえばマイクを用いてテレビまたはラジオのスピーカから選択番組の音を採取するとすれば、非進入的(non−intrusive)に実施できる点である。しかしデジタルな環境では、デジタル受信器(ラジオやテレビなど)が、音声データの受信時点と、スピーカによるその音声の再生時点との間に、遅延時間を発生させる場合がある。この遅延時間は、受信器内で使用される復号化方法によって異なる。したがって、リアルタイム相関をそのままデジタル領域で引き続き実施することは、難しい。遅延問題が解決したとしても、この方法では、同調された放送ソース(たとえば、アナログ伝送の場合には同調チャネル、デジタル放送の場合にはチャネルまたはサブチャネル)を示すことしかできないため、さらに、同調チャネルまたはサブチャネルで視聴されていた番組を検出するための、中央オフィスでの追加作業が必要である。またデジタルテレビでは、音声圧縮によって、アナログテレビより多くの音声番組を伝送できる。音声番組の数が増大するにつれて、スキャニング時間も増大する。デジタル放送が本格的に実施されるようになった際には、スキャニングを適切に制御しないと、該当するサブチャネルの検出に必要な平均時間が、実用的な範囲を超えて長くなりすぎる。
【0010】
測定中の受信器が同調した番組コンテンツをモニタするために、シグナチャによる手法も提案されている。このシステムでは一般的に、受信器が同調した番組から放送シグナチャを抽出し、その放送シグナチャを、番組の参照コピー(たとえば配信テープ)または以前の番組放送(たとえばコマーシャル)から抽出した対応の参照シグナチャと比較する。たとえば、本発明と同じ出願人による米国特許第4,697,209号には、番組コンテンツによって決定された時点(たとえば、モニタ中の番組の映像部分におけるシーン変更後)にサンプル世帯で放送シグナチャを収集する、番組モニタリングシステムが開示されている。それらの放送シグナチャは、選択された市場内で利用可能な放送ソースに同調される参照装置で収集した参照シグナチャと比較される。このシステムでは、放送シグナチャと参照シグナチャとの照合によって、番組を伝送するチャネルのみでなく、視聴された番組を識別できる。
【0011】
しかし、シグナチャ抽出に基づいて番組を識別するシステムは計算コストが高く、そのようなシステムの使用は、コンピュータハードウェアが高コストであることから多少制限されている。さらに、それらのシステムでは、既知の番組ソースから参照シグナチャを収集する際に、参照測定サイトに依存している。1式の参照装置が故障すると、その番組ソースのすべての参照シグナチャデータが消失してしまう可能性がある。
【0012】
付属コードの手法では、各番組に付属コードを付す。たとえばアナログテレビ放送の場合、モニタする各番組の垂直ブランキング期間内の選択ラインに、デジタルコードを書き込む。続いて、その付属コードをサンプル世帯で読み出し、コード−番組名ライブラリ内に記憶されている付属コードと比較する(たとえば中央オフィスのコンピュータで)。コード−番組名ライブラリは、手動で入力された番組名およびそれに関連のコードのリスティングを含む。したがって、サンプル世帯で視聴のために選択された番組の付属コードがわかれば、ライブラリから簡単に番組名を検出することができる。
【0013】
従来、付属コードによる構成は、まったくの成功であるとは言えなかった。その理由は、可能な限りすべての番組にコードを付さなければ完全な測定が実施できないという点と、判読不可能になるまですり減ったり変造されたりせずに様々な配信および放送工程を確実に通過できる付属コードが必要であるという点である。後者の問題点は、送信器が様々なデータ圧縮技術を用いて番組信号を符号化し、それを受信器が対応の復元技術を用いて復号化する、デジタルテレビにおいて特に深刻である。
【0014】
アナログ番組配信において使用されてきた様々な種類の識別コードは、基本的な放送機能に関係ないものである。それに対しデジタルテレビの配信環境では、いくつかのコードは伝送工程の一部を成す。ただし、オーディエンス測定に有用な他のレベルの識別手段を設けた規格を業界が採用するかどうかは、未だはっきりしない。様々なデジタル放送規格はすべて、各パケットに識別ラベルが含まれたデジタルデータパケットの伝送を要する。ある一つのRF周波数を複数のサブチャネルで共用する場合があるので、受信装置は識別ラベルを用いて、あるパケットがユーザ選択サブチャネルに属するのか、あるいは無視すべきものなのかを検出する。さらに、デジタル伝送で用いられるデータ圧縮は、異なるタイプのパケット(たとえば「新シーン」パケットの後に、ゆっくり変化する画像の更新用のパケットストリングが供給される)を送信することを前提にしている。したがってパケットラベルは、パケットの処理方法を受信器に伝達するためにも使用される。
【0015】
提案されているテレビ伝送規格は一般的に、パケット化デジタルデータの伝送に必要とされるラベル要件以外にも、番組(番組名やエピソードラベルなど)、制作日時および場所、ならびに予定放送日時などを識別するフィールドを含む、幅広い種類の追加のコードフィールドを設けている。
【0016】
(発明の開示)
本発明は、視聴のために選択されたデジタル番組の識別に関連する上記の問題点の一つ以上を改善するための構成に関する。
【0017】
本発明の一態様では、モニタ中の受信器で、複数の番組のうちのどれを受信するよう選択されているかを検出する方法が提供される。各番組は、音声信号部分を有し、該当チャネルにおいてデータパケットのシーケンスとして伝送される。モニタ中の受信器は、選択番組の音声信号部分を表す受信器音声出力を有する。該方法は以下を含む:a)一致を検出するまで、受信器音声出力を各番組の音声信号部分と比較すること;b)一致した番組に関連するデータパケットの一つから、識別コードを読み出すこと;ならびにc)その識別コードを、タイムスタンプ付きの記録として記憶装置内に記憶すること。
【0018】
本発明の他の態様は、モニタ中の受信器で受信のために選択された番組を識別する装置である。該装置は、同調復調器と、第一および第二フィーチャ抽出器と、比較器と、コード抽出器とを有する。モニタ中の受信器は、音声出力を有する。選択番組は、複数の受信可能な番組のうちの一つである。複数の受信可能番組の各々は、複数の無線周波数のうちの該当する一つにて、データパケットの時分割シーケンスとして配信される。同調復調器は、複数の受信可能番組のうちの所定の一つを受信する。第一フィーチャ抽出器は、音声出力から第一の特性フィーチャのセットを抽出する。第二フィーチャ抽出器は、前記所定番組から第二の特性フィーチャのセットを抽出する。比較器は、第一および第二の特性フィーチャのセットを比較し、第一および第二の特性フィーチャのセットが一致するかを検出する。コード抽出器は、前記所定番組から番組識別コードを抽出する。
【0019】
本発明の別の態様では、モニタ中の受信器で、複数の番組のうちのどれを受信するよう選択されているかを検出する方法が提供される。各番組は、該当するチャネルにおいて、データパケットのシーケンスとして伝送される。モニタ中の受信器は、選択番組を表す受信器出力を有する。該方法は以下を含む:a)一致を検出するまで、受信器出力を複数の各番組と比較すること;およびb)一致した番組に関連したデータパケットの一つから識別コードを読み出すこと。
【0020】
本発明のさらなる態様では、モニタ中の受信器が、複数の番組のうちのどれに同調中かを検出する方法が提供される。各番組は、該当するチャネルにおいてデータパケットのシーケンスとして伝送され、モニタ中の受信器は、選択番組を表す受信器出力を有する。該方法は以下を含む:a)受信器出力に基づき、テストパワースペクトルを検出すること;b)複数の番組に基づき、複数の参照パワースペクトルを検出すること;c)テストパワースペクトルを、必要に応じて各参照パワースペクトルと比較し、一致を検出すること;ならびにd)その一致に基づき、識別インディシアを検出すること。
【0021】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明の代表的な実施形態によるシステム10を、図1に示す。システム10は、周知のオーディエンス測定システムと同じ特徴を多く含むことが考えられる。たとえば、周知の測定システムと同様にシステム10は、統計的に選択された住居14内に記憶転送デバイス12を有する。デバイス12は、同調データを記憶した後、公衆電話交換ネットワーク16を通じて中央オフィス18に転送する。そのデータに基づき、テレビ視聴率報告20などが作成される。図1には周知の測定システムのいくつかの特徴が描かれているが、明確かつ簡潔な図示のために、同時に実施可能な他の多くの特徴が本図では省略されていると理解されるべきである。それらの他の特徴とは、視聴者22が誰であるかを視聴者自身が識別させる手動識別入力デバイスや、視聴者22が受動的かつ自動的に識別される受動識別デバイスなどが含まれる。視聴者22は、統計的に選択されたパネルのメンバであることが考えられる。そのパネルは、番組選択に関する統計的な情報を調査者に提供するために設置されるものである。したがって視聴者22は、パネリストと呼ばれることもある。
【0022】
デジタル放送の代表的な構成では、番組制作者24が、デジタルマスタリングしたテレビ番組(ドラマ、シットコム、コマーシャル、ドキュメンタリ、番組予告、公共サービスの告知など、またはその一部)を、放送局などの配信者26に送る。その番組は、統計的選択住居14を含むサービス領域内に配信される。番組は、いずれの長さであってもよい。
【0023】
番組には、識別コード(たとえば、1996年8月30日にAdvanced Television System Committeeによって発行されたATSC規格A57に記載されるようなコード、および/または上述の放送規格案で提供されるいずれかのコード、および/または、放送局、チャネル、あるいは番組ソースを特定または識別可能にする他のいずれかのコードまたはマーク)が埋め込まれている。適切であれば、識別コードの全体または一部分は、登録当局28(たとえばSociety of Motion Picture and Television Engineers)によって割り当てられる。符号化された番組は、デジタル信号パケットの時分割多重シーケンスとして、他の番組と組み合わせてテレビチャネルにて配信される。この配信が、統計的選択住居14で受信され、選択的に処理され、映像および/または音声信号として視聴者22に提供される。
【0024】
たとえば番組は、RF信号30として地上波で放送され、アンテナ32で受信される。アンテナ32が受信したユーザ選択RFチャネルを、デジタル受信器34が同調および復調する。デジタル受信器34はたとえば、セットトップボックス36および/またはテレビ38を含む。テレビ38は、デジタルテレビでもよいし、アナログテレビである場合は、セットトップボックス36が、受信デジタル放送信号をアナログ信号に変換して、アナログテレビで表示できるようにする。テレビ38は、音声出力信号40を発するスピーカ(図示せず)を含む。
【0025】
図1では、RF信号30がアンテナ32によって受信される地上波放送配信構成を略図で示したが、当業者であれば、他の多くの配信構成が可能であり、デジタルテレビ関連の規格や他の文献に、それらの構成が多く記載されていると理解するであろう。たとえば、RF信号30を地上波で放送する代わりに、ケーブルまたは衛星を介してRF信号30を発信できる。また、セットトップボックス36およびテレビ38を別個のユニットとして図示したが、それらの組み合わせを一つのハウジング内に設置することも可能である。さらに、本発明によればモニタ中のデジタル受信器34は、デジタルビデオレコーダ、ゲーム、ラジオ、および/またはコンピュータなどであってもよい。
【0026】
デジタル測定デバイス42は、分波器44を通じてアンテナ32に接続されている。それによりデジタル測定デバイス42は、視聴可能なすべてのテレビ番組信号および/またはラジオ番組信号などにアクセスできる。さらにデジタル測定デバイス42は、視聴者22が選択した番組の音声信号か、あるいはその音声信号のレプリカへのアクセスを有する。この音声信号は、マイク46、あるいはモニタ中のデジタル受信器34の一部である音声信号出力コネクタからの音声出力カプリング47などによって、非進入的に得られる。デジタル測定デバイス42にマイク46を接続するか、または音声出力カプリング47を介してモニタ中デジタル受信器34の音声出力を接続するかの、どちらを選択するかは、測定デバイス42の設置者が統計的選択住居14で実際に確認する、ユーザの番組受信装置の種類によって決まる。
【0027】
デジタル測定デバイス42からの出力が、記憶転送デバイス12に接続されている。記憶転送デバイス12は、同じ統計的選択住居14内に設けられた他のモニタ中の受信器54からも、同調データを受信する。アナログおよびデジタル放送の両方が視聴可能であって同じ統計的選択住居14内でその両方が利用されうる過渡期には、他のモニタ中の受信器54に、デジタルおよび/またはアナログ受信器が含まれる場合がある。
【0028】
図2に、デジタル測定デバイス42をさらに詳しく示す。デジタル測定デバイス42への測定入力としては、マイク46、オン/オフ検出器(図示せず)に接続されたオン/オフプロセッサからの受信器オン/オフ信号53、音声出力カプリング47、統計的選択住居14内に位置する1つ以上のアナログ受信器からの1つ以上の音声および/または映像入力48、ならびに/あるいは、デジタル再生デバイス56(図1参照のこと)から供給される入力50が含まれる。
【0029】
マイク46からの測定入力信号は、自動ゲイン制御回路60によって標準強度範囲内に調整され、同調番組を表す音声出力信号(または音声テスト信号)として、テストフィーチャ抽出器62に供給される。モニタ中のテレビから音声出力カプリング47が得られる場合には、同調番組を表す音声出力信号として音声出力カプリング47を、テストフィーチャ抽出器62に接続する。テストフィーチャ抽出器62の動作については、後に説明する。
【0030】
上記の同調入力に加え、デジタル測定デバイス42はさらに、視聴者22が利用可能なすべての同調選択肢を表す複数の参照入力を取得する。それらの参照入力は、アンテナ32や中間周波ソースなどの無線周波ソース、1つ以上の音声および/または映像入力48、ならびに/あるいは、デジタル伝送ストリームを伝送する入力50に由来することが考えられる。入力50は、様々なユーザ用デジタル放送装置(たとえば、デジタルテレビとデジタルVCR)の相互接続における適用が提案されているIEEE1394(「ファイアワイヤ」としても知られている)規格、および/またはPC業界のUSB2(Universal Serial Bus − 2)規格に従った入力であってもよい。それらの参照入力は、図2に示す参照リスト84内に記録される。したがって参照リスト84には、統計的選択住居14内の受信装置で利用可能になりうる全てのチャネルおよび/またはソースが記憶されていることが考えられる。
【0031】
1つ以上の音声および/または映像入力48に由来する参照入力は、マルチプレクサ64によって選択される。1つ以上の音声および/または映像入力48のうちの選択されたものは、アナログ参照フィーチャ抽出器66に供給される。抽出器66は、テストフィーチャ抽出器62と同様の動作をする。
【0032】
アンテナ32や中間周波ソースなどの無線周波ソースに由来する参照入力は、マルチプレクサ68によって選択され、同調復調器70によって同調および復調される。それにより、参照伝送ビットストリームが得られる。アンテナ32が同調復調器70に複数のチャネルを供給するため、同調復調器70は、アンテナ32から得られる各チャネルをスキャンするスキャニングチューナを含むことが好ましい。それにより、すべての参照チャネルをダイナミックな順序でスキャンでき、各参照チャネルで伝送される番組を、モニタ中のデジタル受信器34からの音声出力と並べて比較できる。利用可能なチャネルおよび/またはソースのみをより効率的にスキャンし、統計的選択住居14内の受信装置で利用不可能なチャネルおよび/またはソースに対する無駄なスキャニングを回避するために、スキャニングチューナは、利用可能なチャネルおよび/またはソースを記憶する参照リスト84を参照することが考えられる。同調復調器70によって得られた参照伝送ビットストリームは、伝送ビットストリームバッファ72に一時的に記憶される。また、入力50に由来する参照入力は、元から伝送ビットストリームの形態であるので、伝送ビットストリームバッファ72に直接に接続される。
【0033】
伝送ビットストリームバッファ72に一時的に記憶された参照伝送ビットストリームは、音声ビットストリーム読取り器74に送られる。読取り器74は、同調された参照ソース内のすべての音声データを抽出する。同時に、コード読取り器76が、音声データに関連する識別コードを抽出する。音声ビットストリーム読取り器74によって抽出された音声データは、音声ビットストリーム参照フィーチャ抽出器78に送られる。
【0034】
コード読取り器76は、比較器80が判定を下すまで、抽出した識別コードを一時的に記憶する。比較器80は、テストフィーチャ抽出器62が抽出した同調番組を表す音声出力信号と、音声ビットストリーム参照フィーチャ抽出器78が抽出した、モニタ中のデジタル受信器34で利用可能なチャネル(および/またはソース)の一つに対応する現在の参照フィーチャセットとの間の一致が検出されるかどうかを判定する。一致が検出された場合には、コード読取り器76が記憶していた識別コードは、入力/出力インタフェース82を介し、出力52を通じて記憶転送デバイス12に出力される。記憶転送デバイス12は、識別コードにタイムスタンプを付し、タイムスタンプ付きの識別コードを、中央オフィスに転送すべき記録として記憶する。一致が検出されない場合には、比較器80は、マルチプレクサ68および/または同調復調器70を制御して、一致を検出するまで次の入力および/またはチャネルを選択する。
【0035】
比較の実施において、比較器80は、伝送ビットストリームバッファ72に一時的に記憶された参照伝送ビットストリームの音声部分から音声ビットストリーム参照フィーチャ抽出器78が抽出した参照フィーチャセットと、テストフィーチャ抽出器62が抽出したテストフィーチャセットとを比較する。デジタル放送の環境では、同調復調器70のスキャニングチューナによって選択されたRFチャネル(主チャネル)は、数個のサブチャネル(副チャネル)を含む場合がある。このような状況では比較器80は、数個のサブチャネルに該当する参照フィーチャセットを同時に、テストフィーチャセットに比較するよう構成されてもよい。あるいは比較器80は、数個のサブチャネルに該当する参照フィーチャセットを1つずつ、テストフィーチャセットに比較する構成であってもよい。さらなる代替案としては、同調復調器70のスキャニングチューナが、一時に1つのRFチャネル内のサブチャネルをスキャンし、比較器80が、それらのサブチャネルに該当する参照フィーチャセットを1つずつ、テストフィーチャセットに比較するという構成も考えられる。
【0036】
図2では、コード読取り器76を別個のブロックとして示したが、コード読取り器76の機能を音声ビットストリーム読取り器74で実施してもよい。また、当機能や、同じく図2で別個のブロックとして示す他の機能(たとえば、フィーチャセットの抽出および比較)を、ハードウェアおよび/またはコンピュータソフトウェアを用いて実施することもできる。したがって図2のブロック図は、デジタル測定デバイス42が実施する機能を概略的に示すものであって、本発明を特定のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成に限定するものではないと理解されるべきである。
【0037】
同調番組を表す音声信号からテストフィーチャ抽出器62が抽出したテストフィーチャセットと、モニタ中のデジタル受信器34で利用可能なチャネルの一つで伝送される番組から音声ビットストリーム参照フィーチャ抽出器78が抽出した参照フィーチャセットとを比較する際に、一致の検出にかかる時間を短縮する目的で、より効率的なスキャンが実施されるよう同調復調器70のスキャニングチューナを制御することが可能である。たとえば、モニタ中のデジタル受信器34が前回同調された数個のチャネルまたは番組をスキャンした後に、他のチャネルまたは番組をスキャンする。あるいは、視聴者22がデジタル測定デバイス42内に、お気に入りの放送局、チャネル、または番組を一式、事前に記憶させておき、それらのお気に入りの放送局、チャネル、または番組をスキャンした後に、他のチャネルまたは番組をスキャンすることが考えられる。さらなる代替案としては、デジタル測定デバイス42は、モニタ中のデジタル受信器34を視聴者22が制御する際に使用するリモートコントロールからの同調信号を傍受するよう構成され、傍受したリモートコントロール信号に該当するチャネルからスキャニングを開始することも可能である。これらの構成は単独または組み合わせで実施でき、それに加え/その代わりに、視聴者の同調選択の尤度を予想する人工知能アルゴリズムを使用することも可能である。
【0038】
上述のとおり、測定装置を用いて、視聴者が出力するために選択した信号と、その視聴場所で利用可能な各信号とを比較することは周知である。その目的において、スキャニングチューナを用いて、視聴場所で利用可能な各信号に順次同調し、スキャニングチューナで同調したそれらの各信号を1つずつ、受信器が同調中の番組を表す受信器出力と比較することが知られている。一致が検出された場合は、スキャニングチューナのチャネルに注目しそれを用いて、視聴中の番組を検出できる。そのチャネルを記憶し、後に中央オフィス18に送信することが考えられる。中央オフィス18において、チャネルデータと、別個に編集された番組リスティングとを比較することで、視聴時にチャネルで伝送されていた番組を特定できる。
【0039】
本システムでは、ソース(チャネルやテレビ入力など)の検出に加え、比較して一致した番組のコードを読み取ることを通じて、測定中の番組のコード化識別子の特定をも実施することにより、番組リスティング機能の設置および管理に含まれる問題点を回避できる。ただし、番組内にコードを発見できない場合には、本発明のシステムはデフォルトで従来技術のモードになり、ソース由来のデータ(たとえばチャネルデータ)を中央オフィス18に送信する。
【0040】
本発明の好適な実施形態では、上述のフィーチャ抽出および比較作業は、短いテスト音声期間と、同様に短い参照音声期間との間の相似を検出することで実施する。それにより、デジタル受信器によって導入されうる遅延を補正でき、スキャニングを制御できる。短いテスト音声期間と参照音声期間との相似は、周波領域におけるパワースペクトルを比較することによって検出される。ただし、他の比較技術を用いてもよいと理解すべきである。また、遅延補正は、パワースペクトルの効率的な計算によって実施可能である。スキャニングは、平均時間分解能を最少にするために、現時点の相似判定を用いて次にどの参照信号をスキャンするかを管理することによって制御される。
【0041】
本発明の好適な実施形態では、フィーチャ抽出および比較作業は、変形離散コサイン変換(MDCT)または高速フーリエ変換(FFT)を実施してテストおよび参照スペクトルを生成し、それらのスペクトルを比較して一致するかを判定することで実施する。したがって、たとえばマイク46から得られる視聴中番組のテスト音声信号をデジタル化し、それをテストフィーチャ抽出器62で変形離散コサイン変換(MDCT)することで得られたスペクトルを、音声ビットストリーム参照フィーチャ抽出器78が同調復調器70の出力から得た同様のMDCTスペクトルと比較する。
【0042】
パワースペクトルによる番組照合方法には、いくつかの利点がある。たとえば、64ミリ秒程度の非常に短いセグメントのテストおよび参照音声信号を用いることで、テストおよび参照信号ストリームのその時点に関する不一致を十分に検出できる。当業界で周知であるとおり、長いセグメントが必要な場合には、同調測定の最少分解可能時間が容認できないほど長くなってしまうことがある。パワースペクトル方法ではさらに、テレビ内部での音声再生による意図的または非意図的なひずみや、マイクがひろう環境ノイズによって発生する影響を低減することが可能である。また、各遅延におけるスペクトル計算は、以下で説明するスライディング変換を使用して、前回の遅延から若干の音声データサンプルによる影響を除去し、現在の遅延を表す若干の新たな音声データサンプルを追加することによって、効率的に実施できる。さらに、パワースペクトル方法は信号レベルに依存しない。また、この方法では、テストおよび参照信号が一致する場合に、高い相関度スコアを生成する。
【0043】
一例として、テストフィーチャ抽出器62および音声ビットストリーム参照フィーチャ抽出器78は、高速フーリエ変換(FFT)を使用してパワースペクトルを生成するよう構成されている場合、図3に示すようなパワースペクトル90および92をそれぞれ生成する。これらのフィーチャ抽出器は、MDCTを使用してパワースペクトルを生成することも可能であると理解される。テストフィーチャ抽出器62は測定を実施し、モニタ中のデジタル受信器34によって導入される遅延時間以上の長さのテスト期間だけ、8kHZのサンプリングレートにてテスト音声データを取得する。続いて、サンプリングされた音声データにスライディングFFTを適用することによって、たとえばテストパワースペクトル90などの一連のテストパワースペクトルを生成する。各テストパワースペクトルは512個のサンプルを含むブロックに相当し、各テストパワースペクトルは、モニタ中のデジタル受信器34の遅延時間に相当する。参照側については、音声ビットストリーム読取り器74が、現在のデジタルストリーム内の各音声番組について、512サンプルのブロックを読み取る。音声ビットストリーム参照フィーチャ抽出器78が、FFTを使用して、それらの各ブロックを参照パワースペクトル92などの参照パワースペクトルに変換する。
【0044】
参照音声ブロックの一例およびテスト音声ブロックの一例は、以下のように表すことができる。
【0045】
【数1】
ここで、rjおよびtjはそれぞれ、参照ブロックRおよびテストブロックTのj番目の音声サンプルである。これらのブロックに対応するパワースペクトルは、以下のように示される。
【0046】
【数2】
ここで、piおよびqiはそれぞれ、参照およびテストブロックRおよびTにおいて指数iに相当する周波成分のパワーである。指数iは、たとえば以下の等式に従って、周波数に関係していることが考えられる。
【0047】
【数3】
続いて、比較器80が、2つの音声ブロック間の相似または相関を、以下の等式に従って計算する。
【0048】
【数4】
ここで、0≦m<n≦254であり、V(x,y)は、以下の式で与えられる加重関数である。
【0049】
【数5】
上記最後の2つの等式によって、2つの音声ブロックの重み付きスペクトルスロープを、効果的に比較できる。この比較は、マイク46がひろうノイズや、モニタ中のデジタル受信器34が生成するひずみ/特殊効果を克服するのに有利である。
【0050】
上述の相似測定は、マイク46によって元の信号に周囲ノイズが混じってしまう場合でも有効であり、セットトップボックス36またはテレビ38がひずみを導入する場合でも有効であるため、好適である。
【0051】
しかしこの相似測定は、状況によっては、エラー強さが十分でない場合がある。その理由は、比較器80が実施する相関が1対の音声ブロックに依存しており、それらのブロックが、該当信号の非常に短い(〜64ミリ秒)セグメントを表しているため、偶然かつ誤った相関が得られてしまうほどに、一方または両方の信号が周囲ノイズによって変造される場合があるためである。エラーに強い相似測定を達成するために、比較器80が、連続するm個の対の音声ブロックを相関させることが考えられる。そのような連続するm個の対の音声ブロックは、以下のように表せる。
【0052】
【数6】
ここで、Riはi番目の参照ブロックを表し、Tiはi番目のテストブロックを表す。続いて、比較器80は、以下の等式に従って一致度スコアM(R,T)を算出する。
【0053】
【数7】
ここでSjは、m個の相似のうち、j番目に相似性が高いものである。nは、m個のブロックのうちの、不一致のブロックの数である。M(R,T)>K(ここでKは、たとえば0.8などの限界値)である場合に、参照およびテスト音声信号は一致する。たとえばm=6の時、RおよびTは、384ミリ秒の総継続時間を表す。そのような時間分解能では、n=2を選択することで、良好な結果が得られる。
【0054】
音声内容がノイズ状もしくは無音である場合には、上記公式によって、誤った一致が算出される可能性がある。ノイズ状または無音の音声ブロックが誤った一致を発生させた場合には、不正確なコードが報告されることがある。さらに、ノイズ状もしくは無音のブロックによって一致がまったく算出されない際には、同調復調器70が同調中のチャネル、放送局、または番組を識別する正確なコードが報告されるまで、かなりの時間がかかってしまうことがある。したがって比較器80は、上記両状況を検出し、それらに対して異なる対応をするよう構成されることが考えられる。
【0055】
たとえば、テスト音声ブロックTは、パワースペクトルの標準偏差が限界値Kn未満である場合に、ノイズ状であると判定される。テスト音声ブロックTはさらに、以下の関係式を満たす場合に無音であると判定されうる。
【0056】
【数8】
ここでqiは、テストブロックTにおいて指数iに相当する周波成分のパワーである。sは特定の周波数に該当する指数であり、Ksは限界値である。ノイズ状および/または無音参照ブロックRも、同様に判定される。
【0057】
音声出力カプリング47またはマイク46からの、データとは対照的な無音の検出を、オン/オフプロセッサ55で用いて、テレビがオンであるかオフであるかを判定することも可能である。Ns個より多くのブロックにわたって連続的に無音が検出された場合には、テレビ38はNs個のブロックだけ前からオフであったと見なされる。
【0058】
セットトップボックス36またはテレビ38は、受信装置によって異なる遅延時間を導入する。この遅延問題を克服するために、テストフィーチャ抽出器62は、384ミリ秒より大幅に長い期間にわたって音声をサンプリングするよう構成されてもよい。テストフィーチャ抽出器62はたとえば、音声を2秒間サンプリングする。その場合のテストサンプルは、以下のように示される。
【0059】
【数9】
ここで、dkはk番目のサンプルである。M+1は、サンプルdの総数であって、サンプルレート×サンプル期間に等しい。サンプルレートが8kHであり、期間が2秒である場合、Mの値は(8000)(2)=16000である。上記セットDから、複数の異なるテスト音声ブロックTdが、以下のように生成される。
【0060】
【数10】
各テストブロックTdは、存在しうる遅延に相当する。M−(512)(m)個の存在しうる遅延があり、上述の例では、16000−512*6=12928個の存在しうる遅延がある。テスト信号Dと参照信号Rとの間の相似度スコアは、スコア(D,R)として表記でき、以下の式に従って算出される。
【0061】
【数11】
異なる参照音声ブロックに対して1Dは不変であるため、比較器80は、Dのスペクトルを一度のみ計算した後、Dをすべての参照フィーチャと比較する。すなわち比較器80は、テスト信号を、同時に多くの参照信号と比較する。Dのスペクトルを効率的に計算するには、後に説明するとおり、スライディングFFTを使用する。
【0062】
上記のすべての状況に対応するために比較器80は、新たなアプローチを用いて、テレビ視聴状態が不明である時間を短縮する。この新たなアプローチでは比較器80は、自身の動作(視聴の報告および同調復調器70の設定)を、比較結果(一致、ノイズ、無音RT、無音T、不一致)のみでなく、さらに自身の状態(S、V、W、O)と、2つのカウンタ(nCountおよびsCount)の値とに基づいて決定する。よって比較器80は、以下の状態表に従って動作する。
【0063】
【表1】
上記表において、比較器80の状態は、それぞれS、V、W、およびOとして表記される、サーチ、確認、結果待ち、および音声オフである。比較結果は、一致、不一致、ノイズ、無音RT、および無音Tである。無音RTは、テスト信号と参照信号の両方が無音であることを表し、無音Tは、テスト信号のみが無音であることを表す。カウンタnCountは、比較器80が「ノイズ」を結果として返信してきた連続回数を記録する。カウンタsCountは、比較器80が「無音RT」または「無音T」を結果として返信してきた連続回数を記録する。「一致」を示す一致限界値は、比較器80が状態Vの時のほうが、状態Sの時よりも低い。
【0064】
同調復調器70がテレビ38と同じチャネルに同調している時に得られる結果のいくつかは、「ノイズ」になる。その理由は、ノイズが間違いなく音声の一部であることと、シグナチャ抽出期間が短い場合に普通の音声がノイズ状になるためである。しかし、他の番組も同様にノイズを含むので、「ノイズ」状態によって、テスト信号と参照信号とが一致すると結論づけることはできない。ただし、番組はすべてノイズではないので、テスト信号および参照信号が同じ「ノイズ」である場合には、次のシグナチャが「一致」とされる確率が高い。この高確率は、さらなるデータを観測するまで、同調復調器70の設定を変更する必要がないことを示唆する。
【0065】
すべての照合結果が「ノイズ」である場合に、限界値T0およびT1を用いて、現在のチャネルを観測する最多回数を調整することができる。現在の番組が一度も「一致」とされていない場合は、その他の場合に比べて一致する可能性は低い。したがって、T0回まで照合を継続する。その他の場合は、T1回まで照合を継続する。限界値T2およびT3を用いる照合結果「無音RT」の場合に関しても、同じことが言える。
【0066】
このように、比較器80が実施する比較は、従来の2モード動作から14モード動作に拡充される。上記表において、それらのモードに対応の番号が付されている。14モード動作の利点としては、以下が含まれる。
【0067】
1)番組の照合に必要な時間が、番組内容によって調節される。したがって、特徴的な音声は、あまり特徴的でないものに比べて短い時間で照合できる。従来の2モード手法では対照的に、音声内容にかかわらずすべての番組に等しい長さの時間を用いるため、その時間長さは、最も難しいケースで必要とされる長さでなければならない。
【0068】
2)14モード手法は、テレビ視聴状態が不明である時間の平均長さを短縮する。「ノイズ」または「無音RT」期間である場合に、従来の2モード手法では、(チャネル数−1)×(各チャネルにかける時間)秒間だけ視聴不明状態が継続するが、新しい14モード手法では、最大でも(T1)×(各チャネルにかける時間)秒間しか無駄にしない。実際、(チャネル数−1)は、T1よりはるかに大きい。このように、視聴不明時間の長さは、新しい14モード手法によってかなり短縮される。
【0069】
3)本発明には、音声オフ検出が組み込まれている。音声オフが検出されると、「OffProcess()」(オフ処理)が起動され、他のすべてのシステムタスクが処理される。
【0070】
以下のいくつかの具体例が、上記表の理解のために有用であろう。比較器80が、状態Sの時に、テストおよび参照フィーチャの「一致」を検出した場合、比較器80は、コード読取り器76が読み取ったコードを報告し、状態Vに移行する。状態Vの時に、テストおよび参照フィーチャを比較して「ノイズ」を検出した場合、比較器80は、Thres(限界値)をT1に設定し、カウンタnCountの値を1に設定し、状態Wに移行する。比較器80が、状態Wの時に、テストおよび参照フィーチャの両方が無音(無音RT)であると検出した場合、比較器80は、カウンタsCountの値を1つインクリメントし、現在のカウンタsCount値をThres値と比較する。現在のカウンタsCount値がThres値より大きい場合は、比較器80は状態Sに移行し、次のチャネルをスキャンする。現在のカウンタsCount値がThres値以下である場合は、比較器80は状態Wにとどまる。無音Tの連続回数が所定限界値T4より大きい場合、ならびにオン/オフ信号53がオフを示す場合はいつでも、比較器80は状態Oに移行する。
【0071】
上記で言及したスライディングFFTは、以下のステップによって実施できる。
【0072】
ステップ1:FFTを用いて、データの第1ブロックのフーリエ変換を計算する。
【0073】
ステップ2:フーリエ変換のスキップ因数k(たとえば8)を、以下の等式に従って適用することにより、初期サンプルブロックに相当するスペクトルの各周波成分Fold(u0)を変更して、対応の中間周波成分F1(u0)を得る。
【0074】
【数12】
ここで、iは−1の平方根であり、u0は対象の周波指数である。Nは、上記等式で使用するブロックのサイズであり、たとえば512である。周波指数u0はたとえば、45から70まで変化する。この第一のステップでは、2つの複素数の乗算が実施されることに留意すべきである。
【0075】
ステップ3:古いN個のサンプルブロックのうちの最初のk個のサンプルの影響を、初期サンプルブロックに対応するスペクトルの各F1(u0)から除去し、8つの新しいサンプルの影響を、現在のサンプルブロックインクリメントに対応するスペクトルの各F1(u0)に含める。それにより、以下の等式に従った、各周波指数u0における新しいスペクトル振幅Fnew(u0)が得られる。
【0076】
【数13】
ここで、再度iは−1の平方根であり、foldおよびfnewは時間ドメインのサンプル値である。この第二のステップでは、複素数を、実数と複素数との積の総和に加算することを含むことに留意すべきである。この計算を、対象の周波指数範囲(たとえば45から70)にわたって繰り返すことで、新しい音声ブロックのフーリエ変換が得られる。
【0077】
上述のとおり、デジタル信号処理業界で周知である変形離散コサイン変換を、FFTの代わりに上述の方法において使用することが可能である。
【0078】
本発明が提供するテレビ同調測定は非進入的であり、設置者が同調測定デバイスを取り付けるためにパネリストの装置を開けることはないため、設置者がパネリストの装置に損害を与えるリスクがない。たとえば、マイク46を非進入的に使用して、モニタ中のデジタル受信器34の音声出力を取得し、それをテストフィーチャ抽出器62で処理する。他の例では、音声出力カプリング47を、モニタ中のデジタル受信器34の音声信号出力コネクタ(たとえば音声出力ジャックなど)に接続することで、音声出力を非進入的に取得し、それを参照フィーチャ抽出器66で処理する。
【0079】
また本発明によれば、オーディエンス測定時点で番組を明確に識別できる。そのため、指定された複数の番組と、ある種の世帯同調中間データとを関連させるための別個の測定システムの運営コストを回避でき、調査者にとって経済的利点がある。
【0080】
さらに本発明は、アナログ放送の測定に使用される現存するシステムとの互換性がある。すなわち、長い移行期間中にアナログおよびデジタルの両放送が実施され、アナログおよびデジタルの両受信器が存在し続ける限り、2式の装置から2式のデータを得て、中央設備でそれらを調和させなければならないよりは、統計的選択住居に測定装置を1組設置するだけのほうが、明らかに好適である。
【0081】
本発明の特定の変更例を、上記で説明した。本発明の分野の当業者であれば、他の変更を見い出すであろう。たとえば、比較器80が、プログラムされたマイクロプロセッサを含み、デジタル測定デバイス42の様々な動作を制御することが考えられる。
【0082】
さらに、テストおよび参照パワースペクトルを比較する際に、それらのスロープを比較し、同じ符号を有する時に一致すると見なすこともできる。ただし、他の照合アルゴリズムを実施することも可能である。たとえば、選択された周波数において振幅を比較してもよいし、スロープの照合を、対応スロープの大きさなどの他の基準に基づいて実施してもよい。
【0083】
また、本発明を特にテレビとの関連で説明してきたが、本発明はラジオ、VCR、DVDなどの他のデバイスとの関連でも利用可能であると理解すべきである。
【0084】
また、本発明を、統計的選択住居14における同調選択の検出の状況において説明してきた。しかし本発明は、番組配信の検出および/または確認や、番組配信ルートの決定などの、他の用途にも利用できる。
【0085】
このように本発明の上記説明は、単に例示的であって、発明の最適な実施形態を当業者に教示する目的でなされたと解釈される。本発明の精神から逸れることなく詳細を実質的に変更することが可能であり、添付の請求の範囲に含まれるすべての変更の独占的使用が留保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による測定システムを示す略ブロック図である。
【図2】図1においてDMDと記されたブロックのさらなる詳細を提供する略ブロック図である。
【図3】高速フーリエ変換で処理された2つの一致する信号を示す略図である。
Claims (64)
- モニタ中の受信器で複数の番組のうちのどれを受信するよう選択されているかを検出する方法において、前記各番組は、音声信号部分を有し、データパケットのシーケンスとして該当チャネルにおいて伝送され、前記モニタ中の受信器は、選択番組の音声信号部分を表す受信器音声出力を有する、方法であって、
a)一致を検出するまで、前記受信器音声出力を前記各番組の音声信号部分と比較するステップと、
b)前記一致した番組に関連するデータパケットの一つから、識別コードを読み出すステップと、
c)前記識別コードを、タイムスタンプ付きの記録として記憶装置内に記憶するステップと、を含む方法。 - 請求項1に記載の方法であって、前記受信器音声出力は可聴音声信号を含み、前記a)は、
a1)前記モニタ中の受信器に隣接配置された非進入的センサを通じて、前記可聴音声信号から前記受信器音声出力を取得するステップと、
a2)一致を検出するまで、前記取得した受信器音声出力を、前記各番組の音声信号部分とそれぞれ比較するステップと、を含む方法。 - 請求項1に記載の方法であって、前記a)は、前記モニタ中の受信器の同調履歴に基づいて前記音声信号部分をスキャンするステップを含む方法。
- 請求項1に記載の方法であって、前記a)は、お気に入りの放送局またはチャネルまたは番組のリストに基づいて前記音声信号部分をスキャンするステップを含む方法。
- 請求項1に記載の方法であって、前記a)は、傍受したリモートコントロール信号に基づいて前記音声信号部分をスキャンするステップを含む方法。
- 請求項1に記載の方法であって、前記a)は、同調選択の尤度の予想に基づいて前記音声信号部分をスキャンするステップを含む方法。
- 請求項1に記載の方法であって、前記b)は、
b1)データパケットの時分割多重シーケンスをデマルチプレクスすることで、前記受信器音声出力に一致する前記番組に関連する伝送ビットストリームを生成するステップと、
b2)前記伝送ビットストリームから識別コードを読み出すステップと、を含む方法。 - 請求項1に記載の方法であって、前記a)は、
a1)チャネルまたはソースを選択するステップと、
a2)前記受信器音声出力をデジタル化するステップと、
a3)前記デジタル化した受信器音声出力に第1の変換を適用し、受信器音声出力スペクトルを得るステップと、
a4)前記選択したチャネルまたはソースから得られる前記複数の番組のうちの一つの音声信号部分に第2の変換を適用し、対応の音声信号部分スペクトルを生成するステップと、
a5)前記受信器音声出力スペクトルと前記音声信号部分スペクトルとを比較し、総計された1つの一致度スコアを生成するステップと、
a6)前記スコアが所定値を上回る場合に、前記一致が検出されたと判定するステップと、
a7)前記スコアが所定値以下である場合に、前記複数番組のうちの異なる一つを選択し、必要に応じて前記a4)からa7)を繰り返すステップと、を含む方法。 - 請求項8に記載の方法であって、前記a)はさらに、前記a6)およびa7)によって一致が得られない場合に前記a1)に戻るステップを含む方法。
- 請求項8に記載の方法であって、前記第1および第2の変換は同じ変換である方法。
- 請求項10に記載の方法であって、前記各第1および第2の変換は変形離散コサイン変換である方法。
- 請求項10に記載の方法であって、前記各第1および第2の変換は高速フーリエ変換である方法。
- 請求項8に記載の方法であって、前記a5)は、前記受信器音声出力スペクトルと前記音声信号部分スペクトルとを、複数の周波数の各々において比較するステップを含む方法。
- 請求項8に記載の方法であって、前記第1および第2の変換の少なくとも一方は、対応の信号の400ミリ秒未満から計算される方法。
- 請求項1に記載の方法であって、前記a)は、
a1)前記受信器音声出力の少なくとも一部分をデジタル化するステップと、
a2)前記デジタル化した部分からフィーチャセットを抽出するステップと、
を含み、
前記デジタル化した部分は少なくとも、前記フィーチャセットに加え、前記モニタ中の受信器によって導入される遅延に関連して必要なだけの長さを有する方法。 - 請求項1に記載の方法であって、前記a)は、前記受信器音声出力を前記音声信号部分と比較して、前記受信器音声出力と前記音声信号部分とが一致する場合に同じ出力を生成し、前記受信器音声出力と前記音声信号部分とが不一致である場合に異なる出力を生成し、前記受信器音声出力および前記音声信号部分の少なくとも一方がノイズ状である場合にノイズ出力を生成し、前記受信器音声出力および前記音声信号部分の少なくとも一方が無音である場合に無音出力を生成するステップを含む方法。
- 請求項16に記載の方法であって、前記a)は、前記受信器音声出力および前記音声信号部分の少なくとも一方の無音およびノイズ状ブロックをカウントするステップを含む方法。
- 請求項16に記載の方法であって、前記a)は、サーチ、確認、結果待ち、および音声オフの各状態間を移行するステップを含む方法。
- 請求項1に記載の方法であって、前記a)は、前記受信器音声出力の重み付きスロープを、前記音声信号部分の重み付きスロープと比較するステップを含む方法。
- 請求項1に記載の方法であって、前記a)は、サーチ、確認、結果待ち、および音声オフの各状態間を移行するステップを含む方法。
- モニタ中の受信器で受信のために選択された番組を識別する装置において、前記モニタ中の受信器は音声出力を有し、前記選択番組は複数の受信可能な番組のうちの一つを含み、前記各複数の受信可能番組は、複数の無線周波数のうちの該当する一つにおいてデータパケットの時分割シーケンスとして配信される、装置であって、
前記複数の受信可能番組のうちの所定の一つを受信するよう構成される、同調復調器と、
前記音声出力から第1の特性フィーチャのセットを抽出するよう構成される、第1フィーチャ抽出器と、
前記所定番組から第2の特性フィーチャのセットを抽出するよう構成される、第2フィーチャ抽出器と、
前記第1および第2の特性フィーチャのセットを比較し、前記第1および第2の特性フィーチャのセットが一致するかを判定するよう構成される、比較器と、
前記所定番組から番組識別コードを抽出するよう構成される、コード抽出器と、を有する装置。 - 請求項21に記載の装置であって、前記比較器がマイクロプロセッサを含む装置。
- 請求項21に記載の装置であってさらに、前記モニタ中の受信器に隣接配置され、前記モニタ中の受信器の前記音声出力を取得するよう構成されるマイクを有する装置。
- 請求項21に記載の装置であってさらに、前記モニタ中の受信器の前記音声出力を取得するよう構成される、前記モニタ中の受信器音声出力コネクタへのカプリングを有する装置。
- 請求項21に記載の装置であって、前記同調復調器が、前記複数の番組をスキャンし、そのスキャンした番組を第2フィーチャ抽出器に供給するよう構成されるスキャニングチューナを含む装置。
- 請求項25に記載の装置であって、前記スキャニングチューナが、前記モニタ中の受信器の同調履歴に基づいて前記複数の番組をスキャンするよう構成される装置。
- 請求項25に記載の装置であって、前記スキャニングチューナが、お気に入りの放送局またはチャネルまたは番組のリストに基づいて前記複数の番組をスキャンするよう構成される装置。
- 請求項25に記載の装置であって、前記スキャニングチューナが、傍受したリモートコントロール信号に基づいて前記複数の番組をスキャンするよう構成される装置。
- 請求項25に記載の装置であって、前記スキャニングチューナが、同調選択の尤度の予想に基づいて前記複数の番組をスキャンするよう構成される装置。
- 請求項21に記載の装置であって、
前記第2フィーチャ抽出器が、データパケットの時分割多重シーケンスをデマルチプレクスすることで、前記受信器音声出力に一致する番組に関連する伝送ビットストリームを生成するよう構成され、
前記コード抽出器が、前記伝送ビットストリームから番組識別コードを読み出すよう構成される装置。 - 請求項21に記載の装置であって、
前記第1フィーチャ抽出器が、前記音声出力をデジタル化し、そのデジタル化した音声出力に第1の変換を適用することで受信器音声出力スペクトルを得るよう構成され、
前記第2フィーチャ抽出器が、前記各複数の番組の音声信号部分に第2の変換を適用することで番組スペクトルを生成するよう構成され、
前記比較器が、前記受信器音声出力スペクトルと前記番組スペクトルとを比較して、総計された1つの一致度スコアを生成するよう構成され、
前記比較器は、前記スコアが所定値を上回る場合に、前記一致が検出されたと判定するよう構成され、
前記比較器は、前記スコアが所定値以下である場合に、前記複数番組のうちの異なる一つを選択し、必要に応じて前記受信器音声出力スペクトルと前記番組スペクトルとの比較を繰り返すよう構成される装置。 - 請求項31に記載の装置であって、前記第1および第2の変換は同じ変換である装置。
- 請求項32に記載の装置であって、前記各第1および第2の変換は変形離散コサイン変換である装置。
- 請求項32に記載の装置であって、前記各第1および第2の変換は高速フーリエ変換である装置。
- 請求項31に記載の装置であって、前記比較器が、前記受信器音声出力スペクトルと前記番組スペクトルとを、複数の周波数の各々において比較するよう構成される装置。
- 請求項31に記載の装置であって、前記第1および第2の変換の少なくとも一方が、対応の信号の所定時間未満から計算される装置。
- 請求項21に記載の装置であってさらに、前記番組識別コードをタイムスタンプ付きの記録として記憶するよう構成されるメモリを有する装置。
- 請求項21に記載の装置であって、前記コード抽出器は、前記第1および第2の特性フィーチャのセットが一致する場合にのみ前記番組識別コードを抽出するよう構成される装置。
- 請求項21に記載の装置であって、前記第1フィーチャ抽出器が、前記受信器音声出力の少なくとも一部分をデジタル化し、そのデジタル化した部分からフィーチャセットを抽出するよう構成され、
前記デジタル化した部分は少なくとも、前記フィーチャセットに加え、前記モニタ中の受信器によって導入される遅延に関連して必要なだけの長さを有する装置。 - 請求項21に記載の装置であって、前記比較器は、前記第1および第2の特性フィーチャのセットを比較し、前記第1と第2の特性フィーチャのセットが一致する場合に同じ出力を生成し、前記第1と第2の特性フィーチャのセットが不一致である場合に異なる出力を生成し、前記第1および第2の特性フィーチャのセットの少なくとも一方がノイズ状である場合にノイズ出力を生成し、前記第1および第2の特性フィーチャのセットの少なくとも一方が無音である場合に無音出力を生成するよう構成される装置。
- 請求項40に記載の装置であって、前記比較器が、前記第1および第2の特性フィーチャのセットの少なくとも一方のための、無音およびノイズ状ブロックカウンタを含む装置。
- 請求項40に記載の装置であって、前記比較器が、サーチ、確認、結果待ち、および音声オフの各状態間を移行する装置。
- 請求項21に記載の装置であって、前記比較器が、前記第1および第2の特性フィーチャのセットの重み付きスロープを比較する装置。
- 請求項21に記載の装置であって、前記比較器が、サーチ、確認、結果待ち、および音声オフの各状態間を移行する装置。
- モニタ中の受信器で複数の番組のうちのどれを受信するよう選択されているかを検出する方法において、前記各番組は、該当するチャネルにおいてデータパケットのシーケンスとして伝送され、前記モニタ中の受信器は、選択番組を表す受信器出力を有する方法であって、
a)一致を検出するまで、前記受信器出力を前記複数の番組の各々と比較するステップと、
b)前記一致した番組に関連したデータパケットの一つから識別コードを読み出すステップと、を含む方法。 - 請求項45に記載の方法であって、前記a)は、
a1)前記モニタ中の受信器に隣接配置された非進入的センサを通じて、前記受信器出力を取得するステップと、
a2)一致を検出するまで、前記取得した受信器出力を、前記複数の番組の各々と比較するステップと、を含む方法。 - 請求項45に記載の方法であって、前記a)は、前記モニタ中の受信器の同調履歴に基づいて前記複数の番組をスキャンするステップを含む方法。
- 請求項45に記載の方法であって、前記a)は、お気に入りの放送局またはチャネルまたは番組のリストに基づいて前記複数の番組をスキャンするステップを含む方法。
- 請求項45に記載の方法であって、前記a)は、傍受したリモートコントロール信号に基づいて前記複数の番組をスキャンするステップを含む方法。
- 請求項45に記載の方法であって、前記a)は、同調選択の尤度の予想に基づいて前記複数の番組をスキャンするステップを含む方法。
- 請求項45に記載の方法であって、前記a)は、
a1)前記受信器出力に第1の変換を適用して、受信器出力スペクトルを得るステップと、
a2)前記複数の番組のうちの一つに第2の変換を適用して、対応の信号部分スペクトルを得るステップと、
a3)前記受信器出力スペクトルと前記信号部分スペクトルとを比較することによって、スコアを生成するステップと、
a4)前記スコアが所定値を上回る場合に、一致が検出されたと判定するステップと、
a5)前記スコアが所定値以下である場合に、一致は検出されなかったと判定し、前記複数番組のうちの次の一つを選択し、前記a2)からa5)を繰り返すステップと、を含む方法。 - 請求項51に記載の方法であって、前記第1および第2の変換は同じ変換である方法。
- 請求項52に記載の方法であって、前記各第1および第2の変換は変形離散コサイン変換である方法。
- 請求項52に記載の方法であって、前記各第1および第2の変換は高速フーリエ変換である方法。
- モニタ中の受信器が複数の番組のうちのどれに同調中かを検出する方法において、前記各番組は、該当するチャネルにおいてデータパケットのシーケンスとして伝送され、前記モニタ中の受信器は、選択番組を表す受信器出力を有する、方法であって、
a)前記受信器出力に基づき、テストパワースペクトルを検出するステップと、
b)前記複数の番組に基づき、複数の参照パワースペクトルを検出するステップと、
c)前記テストパワースペクトルを、必要に応じて前記各参照パワースペクトルと比較し、一致を検出するステップと、
d)前記一致に基づき、識別インディシアを検出するステップと、を含む方法。 - 請求項55に記載の方法であって、
前記a)は、前記受信器出力に第1の変換を適用することによって前記テストパワースペクトルを得るステップを含み、
前記b)は、前記複数の番組に第2の変換を適用することによって前記複数の参照パワースペクトルを生成するステップを含む方法。 - 請求項56に記載の方法であって、前記第1および第2の変換は同じ変換である方法。
- 請求項57に記載の方法であって、前記各第1および第2の変換は変形離散コサイン変換である方法。
- 請求項57に記載の方法であって、前記各第1および第2の変換は高速フーリエ変換である方法。
- 請求項55に記載の方法であって、前記識別インディシアは、前記モニタ中の受信器が同調中のチャネルである方法。
- 請求項55に記載の方法であって、前記識別インディシアは、前記モニタ中の受信器が同調中の番組に関連した番組ラベルである方法。
- 請求項55に記載の方法であって、前記識別インディシアは、前記モニタ中の受信器が同調中のチャネルに関連した放送局である方法。
- 請求項55に記載の方法であって、
前記a)は、n個の前記受信器出力のサンプルブロックに基づき、n個のテストパワースペクトルを検出するステップを含み、
前記b)は、前記複数の番組のうちの一つに基づき、n個の参照パワースペクトルを検出するステップを含み、
前記c)は、前記n個のテストパワースペクトルを、前記n個の参照パワースペクトルと比較し、1つの一致度スコアを生成するステップを含み、
前記d)は、前記1つの一致度スコアに基づいて識別インディシアを検出するステップを含む方法。 - 請求項55に記載の方法であって、
前記a)は、n+m個の前記受信器出力のサンプルブロックに基づき、n+m個のテストパワースペクトルを検出するステップを含み、
前記b)は、前記複数の番組のうちの一つに基づき、n個の参照パワースペクトルを検出するステップを含み、
前記c)は、前記n+m個のテストパワースペクトルを、前記n個の参照パワースペクトルと比較し、1つの一致度スコアを生成するステップを含み、
前記d)は、前記1つの一致度スコアに基づいて識別インディシアを検出するステップを含む方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US09/748,961 US20020114299A1 (en) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | Apparatus and method for measuring tuning of a digital broadcast receiver |
PCT/US2001/041333 WO2002052759A2 (en) | 2000-12-27 | 2001-07-10 | Apparatus and method for determining the programme to which a digital broadcast receiver is tuned |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004536477A true JP2004536477A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=25011640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002553339A Pending JP2004536477A (ja) | 2000-12-27 | 2001-07-10 | デジタル放送受信器がどの番組に同調中かを検出する装置および方法 |
Country Status (10)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US20020114299A1 (ja) |
EP (1) | EP1346498A2 (ja) |
JP (1) | JP2004536477A (ja) |
CN (1) | CN1509537A (ja) |
AR (1) | AR030463A1 (ja) |
BR (1) | BR0115780A (ja) |
CA (1) | CA2428064A1 (ja) |
MX (1) | MXPA03004846A (ja) |
WO (1) | WO2002052759A2 (ja) |
ZA (1) | ZA200304974B (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9332363B2 (en) | 2011-12-30 | 2016-05-03 | The Nielsen Company (Us), Llc | System and method for determining meter presence utilizing ambient fingerprints |
US9489640B2 (en) | 2006-07-12 | 2016-11-08 | The Nielsen Company (Us), Llc | Methods and systems for compliance confirmation and incentives |
Families Citing this family (44)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6919930B2 (en) * | 2001-04-06 | 2005-07-19 | Zenith Electronics Corporation | Digital television signal translator |
US20030131350A1 (en) * | 2002-01-08 | 2003-07-10 | Peiffer John C. | Method and apparatus for identifying a digital audio signal |
JP3669965B2 (ja) * | 2002-02-19 | 2005-07-13 | 株式会社ビデオリサーチ | 視聴チャンネル判定方法及び装置 |
JP2005536794A (ja) * | 2002-08-26 | 2005-12-02 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | コンテンツ識別の方法、装置、及びソフトウエア |
US7510856B2 (en) | 2003-03-25 | 2009-03-31 | Hyman Edward D | Method for plasmid preparation by conversion of open circular plasmid to supercoiled plasmid |
WO2005113808A1 (en) * | 2004-05-13 | 2005-12-01 | Hyman Edward D | Method for plasmid preparation by conversion of open circular plasmid ot supercoiled plasmid |
US20070067816A1 (en) * | 2003-08-07 | 2007-03-22 | Koninklijke Philips Electronics., N.V. | Fast service scan for digital television receivers |
JP2005064718A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-03-10 | Toshiba Corp | デジタル放送受信機及びデジタル放送受信方法 |
WO2005036877A1 (en) | 2003-09-12 | 2005-04-21 | Nielsen Media Research, Inc. | Digital video signature apparatus and methods for use with video program identification systems |
US9027043B2 (en) | 2003-09-25 | 2015-05-05 | The Nielsen Company (Us), Llc | Methods and apparatus to detect an operating state of a display |
AU2003275467B2 (en) * | 2003-10-07 | 2010-11-25 | The Nielsen Company (Us), Llc | Methods and apparatus to extract codes from a plurality of channels |
US7626960B2 (en) * | 2004-04-20 | 2009-12-01 | Nokia Corporation | Use of signaling for auto-configuration of modulators and repeaters |
CN102523063A (zh) | 2004-08-09 | 2012-06-27 | 尼尔森(美国)有限公司 | 用于监视来自各种源的音频/视觉内容的方法及装置 |
US7623823B2 (en) * | 2004-08-31 | 2009-11-24 | Integrated Media Measurement, Inc. | Detecting and measuring exposure to media content items |
US20060224798A1 (en) * | 2005-02-22 | 2006-10-05 | Klein Mark D | Personal music preference determination based on listening behavior |
JP2007006247A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Toshiba Corp | 電子機器およびチャンネル検出方法 |
US20240080436A1 (en) * | 2005-08-16 | 2024-03-07 | The Nielsen Company (Us), Llc | Display device on/off detection methods and apparatus |
EP1932263A4 (en) | 2005-08-16 | 2012-04-04 | Nielsen Media Res Inc | METHOD AND DEVICES FOR DETECTING ON / OFF OF A DISPLAY DEVICE |
JP4621572B2 (ja) * | 2005-09-22 | 2011-01-26 | 株式会社ビデオリサーチ | 視聴チャンネル判定方法及び装置 |
CN1968025B (zh) * | 2005-11-18 | 2011-09-28 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 无线电接收装置及方法 |
US20070137988A1 (en) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Microsoft Corporation | Computer control of audio/video switching |
US10885543B1 (en) * | 2006-12-29 | 2021-01-05 | The Nielsen Company (Us), Llc | Systems and methods to pre-scale media content to facilitate audience measurement |
CN101669308B (zh) | 2007-02-20 | 2013-03-20 | 尼尔森(美国)有限公司 | 表征媒体的方法和装置 |
US7787548B2 (en) * | 2007-03-15 | 2010-08-31 | Nokia Corporation | Digital broadcast service discovery correlation |
US7796706B2 (en) * | 2007-03-15 | 2010-09-14 | Nokia Corporation | Digital broadcast service discovery correlation |
WO2008110886A2 (en) * | 2007-03-15 | 2008-09-18 | Nokia Corporation | Digital broadcast service discovery correlation |
US10489795B2 (en) | 2007-04-23 | 2019-11-26 | The Nielsen Company (Us), Llc | Determining relative effectiveness of media content items |
US8458737B2 (en) | 2007-05-02 | 2013-06-04 | The Nielsen Company (Us), Llc | Methods and apparatus for generating signatures |
CN101918999B (zh) | 2007-11-12 | 2013-11-13 | 尼尔森(美国)有限公司 | 执行音频水印嵌入以及水印检测和提取的方法和设备 |
US8457951B2 (en) | 2008-01-29 | 2013-06-04 | The Nielsen Company (Us), Llc | Methods and apparatus for performing variable black length watermarking of media |
CN102982810B (zh) | 2008-03-05 | 2016-01-13 | 尼尔森(美国)有限公司 | 生成签名的方法和装置 |
US20090307061A1 (en) * | 2008-06-10 | 2009-12-10 | Integrated Media Measurement, Inc. | Measuring Exposure To Media |
US20090307084A1 (en) * | 2008-06-10 | 2009-12-10 | Integrated Media Measurement, Inc. | Measuring Exposure To Media Across Multiple Media Delivery Mechanisms |
US8180712B2 (en) | 2008-09-30 | 2012-05-15 | The Nielsen Company (Us), Llc | Methods and apparatus for determining whether a media presentation device is in an on state or an off state |
US8793717B2 (en) | 2008-10-31 | 2014-07-29 | The Nielsen Company (Us), Llc | Probabilistic methods and apparatus to determine the state of a media device |
US8335872B2 (en) * | 2008-12-31 | 2012-12-18 | Ibiquity Digital Corporation | Systems and methods for fast seek and scan functions in a digital radio broadcast receiver |
US8990142B2 (en) | 2009-10-30 | 2015-03-24 | The Nielsen Company (Us), Llc | Distributed audience measurement systems and methods |
US9167242B1 (en) * | 2010-05-04 | 2015-10-20 | Leif Meyer | Sensor measurement system and method |
US8918802B2 (en) | 2011-02-28 | 2014-12-23 | The Nielsen Company (Us), Llc | Methods and apparatus to monitor media exposure |
CA2859560A1 (en) | 2011-12-19 | 2013-06-27 | The Nielsen Company (Us), Llc | Methods and apparatus for crediting a media presentation device |
US9692535B2 (en) | 2012-02-20 | 2017-06-27 | The Nielsen Company (Us), Llc | Methods and apparatus for automatic TV on/off detection |
US9369780B2 (en) * | 2014-07-31 | 2016-06-14 | Verizon Patent And Licensing Inc. | Methods and systems for detecting one or more advertisement breaks in a media content stream |
US9924224B2 (en) | 2015-04-03 | 2018-03-20 | The Nielsen Company (Us), Llc | Methods and apparatus to determine a state of a media presentation device |
IL249978A0 (en) * | 2017-01-08 | 2017-06-29 | Levi Ofer | A method and device for determining the effectiveness of advertising and/or broadcast programs |
Family Cites Families (98)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2573279A (en) * | 1946-11-09 | 1951-10-30 | Serge A Scherbatskoy | System of determining the listening habits of wave signal receiver users |
US2630525A (en) * | 1951-05-25 | 1953-03-03 | Musicast Inc | System for transmitting and receiving coded entertainment programs |
US2766374A (en) * | 1951-07-25 | 1956-10-09 | Internat Telementer Corp | System and apparatus for determining popularity ratings of different transmitted programs |
US3004104A (en) * | 1954-04-29 | 1961-10-10 | Muzak Corp | Identification of sound and like signals |
US3492577A (en) * | 1966-10-07 | 1970-01-27 | Intern Telemeter Corp | Audience rating system |
US3845391A (en) * | 1969-07-08 | 1974-10-29 | Audicom Corp | Communication including submerged identification signal |
JPS5619141B1 (ja) * | 1970-10-24 | 1981-05-06 | ||
US4025851A (en) * | 1975-11-28 | 1977-05-24 | A.C. Nielsen Company | Automatic monitor for programs broadcast |
US4225967A (en) * | 1978-01-09 | 1980-09-30 | Fujitsu Limited | Broadcast acknowledgement method and system |
US4313197A (en) * | 1980-04-09 | 1982-01-26 | Bell Telephone Laboratories, Incorporated | Spread spectrum arrangement for (de)multiplexing speech signals and nonspeech signals |
US4425642A (en) * | 1982-01-08 | 1984-01-10 | Applied Spectrum Technologies, Inc. | Simultaneous transmission of two information signals within a band-limited communications channel |
JPS58198934A (ja) * | 1982-05-17 | 1983-11-19 | Sony Corp | 秘話装置 |
US4547804A (en) * | 1983-03-21 | 1985-10-15 | Greenberg Burton L | Method and apparatus for the automatic identification and verification of commercial broadcast programs |
US4523311A (en) * | 1983-04-11 | 1985-06-11 | At&T Bell Laboratories | Simultaneous transmission of speech and data over an analog channel |
US4512013A (en) * | 1983-04-11 | 1985-04-16 | At&T Bell Laboratories | Simultaneous transmission of speech and data over an analog channel |
US4816904A (en) * | 1983-06-09 | 1989-03-28 | Control Data Corporation | Television and market research data collection system and method |
US4703476A (en) * | 1983-09-16 | 1987-10-27 | Audicom Corporation | Encoding of transmitted program material |
FR2555383A1 (fr) * | 1983-11-23 | 1985-05-24 | Barrault Christian | Dispositif de surveillance automatique de recepteurs radio ou television a fins d'etudes statistiques d'audience des differentes stations emettrices |
US4697209A (en) * | 1984-04-26 | 1987-09-29 | A. C. Nielsen Company | Methods and apparatus for automatically identifying programs viewed or recorded |
US4647974A (en) * | 1985-04-12 | 1987-03-03 | Rca Corporation | Station signature system |
DE3523809A1 (de) * | 1985-05-21 | 1986-11-27 | Polygram Gmbh, 2000 Hamburg | Verfahren zur zeitkompression von informationen in digitaler form |
US4677466A (en) * | 1985-07-29 | 1987-06-30 | A. C. Nielsen Company | Broadcast program identification method and apparatus |
GB8611014D0 (en) * | 1986-05-06 | 1986-06-11 | Emi Plc Thorn | Signal identification |
US4718106A (en) * | 1986-05-12 | 1988-01-05 | Weinblatt Lee S | Survey of radio audience |
US5394274A (en) * | 1988-01-22 | 1995-02-28 | Kahn; Leonard R. | Anti-copy system utilizing audible and inaudible protection signals |
AU613741B2 (en) * | 1988-02-29 | 1991-08-08 | Information Resources, Inc. | Passive data collection system for market research data |
FR2628588A1 (fr) * | 1988-03-14 | 1989-09-15 | Croquet Cie | Procede et systeme d'acquisition et de transmission d'informations sur l'audience de programmes televises |
US4931871A (en) * | 1988-06-14 | 1990-06-05 | Kramer Robert A | Method of and system for identification and verification of broadcasted program segments |
US4945412A (en) * | 1988-06-14 | 1990-07-31 | Kramer Robert A | Method of and system for identification and verification of broadcasting television and radio program segments |
US4955070A (en) * | 1988-06-29 | 1990-09-04 | Viewfacts, Inc. | Apparatus and method for automatically monitoring broadcast band listening habits |
US5213337A (en) * | 1988-07-06 | 1993-05-25 | Robert Sherman | System for communication using a broadcast audio signal |
US4858000A (en) * | 1988-09-14 | 1989-08-15 | A. C. Nielsen Company | Image recognition audience measurement system and method |
US5023929A (en) * | 1988-09-15 | 1991-06-11 | Npd Research, Inc. | Audio frequency based market survey method |
GB8824969D0 (en) * | 1988-10-25 | 1988-11-30 | Emi Plc Thorn | Identification codes |
US5019899A (en) * | 1988-11-01 | 1991-05-28 | Control Data Corporation | Electronic data encoding and recognition system |
US5532732A (en) * | 1988-12-23 | 1996-07-02 | Gemstar Development Corporation | Apparatus and methods for using compressed codes for monitoring television program viewing |
US4943973A (en) * | 1989-03-31 | 1990-07-24 | At&T Company | Spread-spectrum identification signal for communications system |
US5319453A (en) * | 1989-06-22 | 1994-06-07 | Airtrax | Method and apparatus for video signal encoding, decoding and monitoring |
US5251324A (en) * | 1990-03-20 | 1993-10-05 | Scientific-Atlanta, Inc. | Method and apparatus for generating and collecting viewing statistics for remote terminals in a cable television system |
US5200822A (en) * | 1991-04-23 | 1993-04-06 | National Broadcasting Company, Inc. | Arrangement for and method of processing data, especially for identifying and verifying airing of television broadcast programs |
US5497185A (en) * | 1991-04-25 | 1996-03-05 | Le Groupe Videotron Ltee. | Remote control system for television audience data gathering |
US5138659A (en) * | 1991-05-02 | 1992-08-11 | General Instrument Corporation | Conversion of television signal formats with retention of common control data stream |
US5278988A (en) * | 1991-06-14 | 1994-01-11 | A. C. Nielsen Company | Automated receiver monitoring method and apparatus |
FR2681997A1 (fr) * | 1991-09-30 | 1993-04-02 | Arbitron Cy | Procede et dispositif d'identification automatique d'un programme comportant un signal sonore. |
US5450122A (en) * | 1991-11-22 | 1995-09-12 | A.C. Nielsen Company | In-station television program encoding and monitoring system and method |
US5319735A (en) * | 1991-12-17 | 1994-06-07 | Bolt Beranek And Newman Inc. | Embedded signalling |
US5436653A (en) * | 1992-04-30 | 1995-07-25 | The Arbitron Company | Method and system for recognition of broadcast segments |
GB9221678D0 (en) * | 1992-10-15 | 1992-11-25 | Taylor Nelson Group Limited | Identifying a received programme stream |
US5495282A (en) * | 1992-11-03 | 1996-02-27 | The Arbitron Company | Monitoring system for TV, cable and VCR |
US5437050A (en) * | 1992-11-09 | 1995-07-25 | Lamb; Robert G. | Method and apparatus for recognizing broadcast information using multi-frequency magnitude detection |
NZ259776A (en) * | 1992-11-16 | 1997-06-24 | Ceridian Corp | Identifying recorded or broadcast audio signals by mixing with encoded signal derived from code signal modulated by narrower bandwidth identification signal |
DE4238681C2 (de) * | 1992-11-17 | 1994-10-27 | Werum Karl Ludwig | Verfahren und Erfassungseinrichtung zum Registrieren des Hörerverhaltens von Rundfunk- und Fernsehsendungen |
CA2106143C (en) * | 1992-11-25 | 2004-02-24 | William L. Thomas | Universal broadcast code and multi-level encoded signal monitoring system |
US5600364A (en) * | 1992-12-09 | 1997-02-04 | Discovery Communications, Inc. | Network controller for cable television delivery systems |
US5659350A (en) * | 1992-12-09 | 1997-08-19 | Discovery Communications, Inc. | Operations center for a television program packaging and delivery system |
EP0920207B2 (en) * | 1992-12-09 | 2006-09-27 | Sedna Patent Services, LLC | Interactive terminal for television delivery system |
US5798785A (en) * | 1992-12-09 | 1998-08-25 | Discovery Communications, Inc. | Terminal for suggesting programs offered on a television program delivery system |
US5550928A (en) * | 1992-12-15 | 1996-08-27 | A.C. Nielsen Company | Audience measurement system and method |
US5379345A (en) * | 1993-01-29 | 1995-01-03 | Radio Audit Systems, Inc. | Method and apparatus for the processing of encoded data in conjunction with an audio broadcast |
US5404160A (en) * | 1993-06-24 | 1995-04-04 | Berkeley Varitronics Systems, Inc. | System and method for identifying a television program |
US5485518A (en) * | 1993-09-30 | 1996-01-16 | Yellowstone Environmental Science, Inc. | Electronic media program recognition and choice |
US5481294A (en) * | 1993-10-27 | 1996-01-02 | A. C. Nielsen Company | Audience measurement system utilizing ancillary codes and passive signatures |
AU682420B2 (en) * | 1994-01-17 | 1997-10-02 | Gfk Telecontrol Ag | Method and device for determining video channel selection |
US5488408A (en) * | 1994-03-22 | 1996-01-30 | A.C. Nielsen Company | Serial data channel metering attachment for metering channels to which a receiver is tuned |
US5450490A (en) * | 1994-03-31 | 1995-09-12 | The Arbitron Company | Apparatus and methods for including codes in audio signals and decoding |
US5404377A (en) * | 1994-04-08 | 1995-04-04 | Moses; Donald W. | Simultaneous transmission of data and audio signals by means of perceptual coding |
US5526427A (en) * | 1994-07-22 | 1996-06-11 | A.C. Nielsen Company | Universal broadcast code and multi-level encoded signal monitoring system |
US5594934A (en) * | 1994-09-21 | 1997-01-14 | A.C. Nielsen Company | Real time correlation meter |
GB9425333D0 (en) * | 1994-12-15 | 1995-02-15 | Philips Electronics Uk Ltd | Telivision receiver |
US5737025A (en) * | 1995-02-28 | 1998-04-07 | Nielsen Media Research, Inc. | Co-channel transmission of program signals and ancillary signals |
US5629739A (en) * | 1995-03-06 | 1997-05-13 | A.C. Nielsen Company | Apparatus and method for injecting an ancillary signal into a low energy density portion of a color television frequency spectrum |
US5963914A (en) * | 1995-04-17 | 1999-10-05 | Skinner; Gary R. | Network time and work tracker |
US5726701A (en) * | 1995-04-20 | 1998-03-10 | Intel Corporation | Method and apparatus for stimulating the responses of a physically-distributed audience |
US5768680A (en) * | 1995-05-05 | 1998-06-16 | Thomas; C. David | Media monitor |
US5654748A (en) * | 1995-05-05 | 1997-08-05 | Microsoft Corporation | Interactive program identification system |
US5675510A (en) * | 1995-06-07 | 1997-10-07 | Pc Meter L.P. | Computer use meter and analyzer |
US5822360A (en) * | 1995-09-06 | 1998-10-13 | Solana Technology Development Corporation | Method and apparatus for transporting auxiliary data in audio signals |
JPH0993550A (ja) * | 1995-09-22 | 1997-04-04 | Toshiba Corp | 補完番組検知及び表示装置 |
CA2184949C (en) * | 1995-09-28 | 2000-05-30 | Ingemar J. Cox | Secure spread spectrum watermarking for multimedia data |
US5881360A (en) * | 1995-10-11 | 1999-03-09 | Adcom Information Services, Inc. | Non-video path data collection device |
US5872588A (en) * | 1995-12-06 | 1999-02-16 | International Business Machines Corporation | Method and apparatus for monitoring audio-visual materials presented to a subscriber |
US6035177A (en) * | 1996-02-26 | 2000-03-07 | Donald W. Moses | Simultaneous transmission of ancillary and audio signals by means of perceptual coding |
JP3625344B2 (ja) * | 1996-11-05 | 2005-03-02 | 株式会社ビデオリサーチ | 視聴チャンネル検出装置 |
US5889548A (en) * | 1996-05-28 | 1999-03-30 | Nielsen Media Research, Inc. | Television receiver use metering with separate program and sync detectors |
US5857190A (en) * | 1996-06-27 | 1999-01-05 | Microsoft Corporation | Event logging system and method for logging events in a network system |
US5819156A (en) * | 1997-01-14 | 1998-10-06 | Compaq Computer Corp. | PC/TV usage tracking and reporting device |
US6675383B1 (en) * | 1997-01-22 | 2004-01-06 | Nielsen Media Research, Inc. | Source detection apparatus and method for audience measurement |
US5796952A (en) * | 1997-03-21 | 1998-08-18 | Dot Com Development, Inc. | Method and apparatus for tracking client interaction with a network resource and creating client profiles and resource database |
US6112053A (en) * | 1997-07-14 | 2000-08-29 | General Electric Company | Television viewership monitoring system employing audio channel and synchronization information |
US6184918B1 (en) * | 1997-09-30 | 2001-02-06 | Intel Corporation | Method and apparatus for monitoring viewing of broadcast data |
US6286140B1 (en) * | 1997-11-20 | 2001-09-04 | Thomas P. Ivanyi | System and method for measuring and storing information pertaining to television viewer or user behavior |
US6124877A (en) * | 1997-12-08 | 2000-09-26 | Soundview Technologies, Inc. | System for monitoring and reporting viewing of television programming |
JP4287053B2 (ja) * | 1998-05-12 | 2009-07-01 | ニールセン メディア リサーチ インコーポレイテッド | デジタルテレビ用視聴率測定システム |
US5974299A (en) * | 1998-05-27 | 1999-10-26 | Massetti; Enrico Emilio | Audience rating system for digital television and radio |
US6202210B1 (en) * | 1998-08-21 | 2001-03-13 | Sony Corporation Of Japan | Method and system for collecting data over a 1394 network to support analysis of consumer behavior, marketing and customer support |
US6405370B1 (en) * | 1998-10-09 | 2002-06-11 | Adcom Information Services, Inc. | Television audience monitoring system and method employing tuner interface of set-top converter box |
US6567978B1 (en) * | 1998-10-09 | 2003-05-20 | Adcom Information Services, Inc. | Television audience monitoring system and method employing display of cable converter box |
US6519769B1 (en) * | 1998-11-09 | 2003-02-11 | General Electric Company | Audience measurement system employing local time coincidence coding |
-
2000
- 2000-12-27 US US09/748,961 patent/US20020114299A1/en not_active Abandoned
-
2001
- 2001-07-10 BR BRPI0115780-9A patent/BR0115780A/pt not_active IP Right Cessation
- 2001-07-10 EP EP01959801A patent/EP1346498A2/en not_active Withdrawn
- 2001-07-10 JP JP2002553339A patent/JP2004536477A/ja active Pending
- 2001-07-10 WO PCT/US2001/041333 patent/WO2002052759A2/en not_active Application Discontinuation
- 2001-07-10 CN CNA018210740A patent/CN1509537A/zh active Pending
- 2001-07-10 CA CA002428064A patent/CA2428064A1/en not_active Abandoned
- 2001-07-10 MX MXPA03004846A patent/MXPA03004846A/es unknown
- 2001-08-21 AR ARP010103992A patent/AR030463A1/es unknown
-
2003
- 2003-06-26 ZA ZA2003/04974A patent/ZA200304974B/en unknown
-
2004
- 2004-03-29 US US10/811,543 patent/US20040181799A1/en not_active Abandoned
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9489640B2 (en) | 2006-07-12 | 2016-11-08 | The Nielsen Company (Us), Llc | Methods and systems for compliance confirmation and incentives |
US10387618B2 (en) | 2006-07-12 | 2019-08-20 | The Nielsen Company (Us), Llc | Methods and systems for compliance confirmation and incentives |
US11741431B2 (en) | 2006-07-12 | 2023-08-29 | The Nielsen Company (Us), Llc | Methods and systems for compliance confirmation and incentives |
US9332363B2 (en) | 2011-12-30 | 2016-05-03 | The Nielsen Company (Us), Llc | System and method for determining meter presence utilizing ambient fingerprints |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2002052759A3 (en) | 2003-01-23 |
US20020114299A1 (en) | 2002-08-22 |
WO2002052759A2 (en) | 2002-07-04 |
BR0115780A (pt) | 2006-04-11 |
CA2428064A1 (en) | 2002-07-04 |
AR030463A1 (es) | 2003-08-20 |
MXPA03004846A (es) | 2005-02-14 |
ZA200304974B (en) | 2005-06-29 |
CN1509537A (zh) | 2004-06-30 |
US20040181799A1 (en) | 2004-09-16 |
EP1346498A2 (en) | 2003-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004536477A (ja) | デジタル放送受信器がどの番組に同調中かを検出する装置および方法 | |
US5481294A (en) | Audience measurement system utilizing ancillary codes and passive signatures | |
JP4287053B2 (ja) | デジタルテレビ用視聴率測定システム | |
US7587728B2 (en) | Methods and apparatus to monitor reception of programs and content by broadcast receivers | |
US7647605B2 (en) | Coded/non-coded program audience measurement system | |
US8255963B2 (en) | System and method for monitoring video data | |
JP2003523692A (ja) | デジタル放送のための視聴者測定システムおよび方法 | |
AU2001281320A1 (en) | Apparatus and method for determining the programme to which a digital broadcast receiver is tuned | |
AU5783301A (en) | Identification of a viewer selected television program |