JP2004533565A - 電気機械式施錠の方法と装置 - Google Patents
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Abstract
電気機械式ロックは、第1構造に取り付けられるようになっているラッチング組立体(20)と、第2構造に取り付けられるようになっている受止め部品(90)とを含み、ラッチング組立体と受止め部品を、受止め部品がラッチング組立体において受入れ状態で合体されるように、位置決めすることができる。ラッチング組立体は少なくとも1つの掛け金要素(60)を含み、掛け金要素は、これが受止め部品と機械的に係合する捕捉状態と、受止め部品を掛け外す解除状態との間で可動である。ラッチング組立体はさらに着装部材(23)を含み、着装部材は、第1位置にあるときには掛け金要素と係合し、掛け金要素を解除状態に維持する。ラッチング組立体はまた、着装部材と結合した偏向要素(84)を含み、これは着装部材を第1位置へ駆りたてる働きをする。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、広範には施錠の方法とシステムに関する。さらに詳しくは、本発明は、固定しなければ移動して互いに離れることがある2つの構造を共に固定するために使用することができる、電気機械式装置を対象とする。本発明はまた、2つの構造を電気機械的に共に施錠する方法も対象とする。本発明は、ドアを電気機械的に施錠するときの使用に特に適合している。
【背景技術】
【0002】
2つの構造を共に施錠可能に固定して、この間の相対的移動を可能にするかまたは防止するための能力は、多くの施錠システムの目標となっている。非常に多くのさまざまな施錠機構が歴史の過程で開発されてきた。これらには、鍵作動式錠、組合せ錠、コード作動式錠などが含まれる。
【0003】
ドアを閉じた位置で選択的に施錠するために、多くの形式のロックがドアに付属している。容認された人物はロックに対するキーまたは文字組合せを提供されるので、選択的にドアを開錠してドアを開位置に移動させることができる。ある場合には、監視アクセスを可能にするようにドアが施錠される。そこで見張番は入口通路へのドアを監視する。容認された人物がアクセスしようとするときは、見張番は、ロックを非活動化させるスイッチを初期化するので、ドアを開けることができる。このようなシステムは、共同住宅において従業者のアクセスを管理するために事務所においてしばしば採用され、この場合、居住者はスイッチを初期化することができ、スイッチは施錠装置を非活動化して、客の建物への入来およびその他の関連適用を可能にする。
【0004】
電気的に制御されるロックの1つの形式は、一般的にはドア・ケーシングに取り付けられている電磁石を使用する。強磁性電気子がドアに取り付けられ、ケーシング上の電磁石装置と接触するように位置付けられている。電磁石は、これが電気子用電磁石の磁気吸引によって活動化されると、人がドアを容易に開けることができないほどの強さがある。セキュリティへの関心が強調されているので、より大きな力がこれらの磁気ロックに提供されて、ドアとケーシングを固定することが、ますます望ましくなっている。したがってこれに比例して電磁石の強さは増大している。しかしながら、強さのこのような増大は欠点なしでは済まない。いくつかの技術的進歩が材料について実施されているが、電磁石の強さを増大させると結果的にガウスがますます高くなる磁石を使用することになるのが、通常の場合である。これは当然、磁石が絶えず付勢されて磁石の付勢を絶つことによってアクセスが許される場合には、磁石のコストならびに電力消費を増加させる。この欠点に加えて、電磁石の寸法を増大することは、ドア・ケーシングに確保される組立体の寸法を増大させる。
【0005】
本発明は、電気機械的施錠システムと、機械的構造と共に電磁石を利用して2つの構造を共に選択的に施錠し終える方法とを提供することによって、これらの欠点と取り組むものである。したがって本発明は、破壊に抗する高い強さを提供することができると同時に電磁装置の寸法を小さくする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ドアとそのケーシングなどの2つの構造を共に固定するために使用することができ、望み通りに構造を動かして互いに離すことを可能にする、新しい有用な電磁ロックを提供することである。
【0007】
本発明の別の目的は、例えばセキュリティ・ドアと共に使用することができる新しい有用な電気機械式施錠システム、ならびにこの形式の電気機械式ロックを使用するドアを提供することである。
【0008】
本発明のさらに別の目的は、第1構造と第2構造とを共に電気機械的に施錠するための新しい有用な方法を提供することである。
【0009】
本発明のさらに別の目的は、小さな寸法と低いコストで製造することができ、同時に高い施錠強さを維持する電気機械的施錠構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって本発明によれば、電気機械式ロックは、選択的に、第1状態にあるときには第1および第2構造が互いに離れるように移動することを可能にし、第2状態にあるときには前記第1および第2構造が互いに離れるように移動することを防ぐようになっている。広範には電気機械式ロックは、第1構造に取り付けられるようになっているラッチング組立体と、第2構造に取り付けられるようになっているキャッチ部品とを含む。ラッチング組立体とキャッチ構造を、キャッチ部品がラッチング組立体において受入れ状態で格納されるように、位置決めすることができる。
【0011】
ラッチング組立体は少なくとも1つの掛け金要素を含み、掛け金要素は、これがキャッチ部品と機械的に係合する捕捉状態と、キャッチ部品を掛け外す解除状態との間で可動である。ラッチング組立体は、第1位置と第2位置の間で可動である着装部材を含む。着装部材は、第1位置にあるときには掛け金要素と係合し、これによって掛け金要素は解除状態にある。着装部材は、第2位置にあるときには掛け金要素が捕捉状態に移動できるようにする。ラッチング組立体は、着装部材と結合した偏向要素を含み、これは着装部材を第1力によって第1位置へ駆りたてる働きをする。
【0012】
本発明はまた、「オン」条件と「オフ」条件との間で切替え可能な電磁装置を含む。この電磁装置は、キャッチ部品が受入れ状態にあるときには、着装部材とキャッチ部品を磁気的に共に係合させる働きをし、電磁装置は「オン」条件にある。この係合は第1力に打ち勝つための十分な磁気力によるもので、これによってキャッチ部品は動いて受入れ状態から離れ、電磁装置は「オン」条件にあり、結果的に掛け金要素は捕捉状態へ動く。
【0013】
本発明の電磁ロックを、基部とカバーとを含むハウジングの中に取り付けることもできる。カバーが基部に固定されているときには、ハウジングは、キャッチ部品を受け入れるように寸法決めされた入口通路を有する内部を有する。掛け金要素は、ハウジングの内部で回転するように取り付けられる。ある実施例では、掛け金要素は一対の相反する突出トラニオンを有する。ハウジングの基部壁部分とカバーは、各々互いに離隔した関係にあり、基部壁部分とカバーは各々、トラニオンを回転可能に受け入れて取り付けるためのシートを備えている。ハイジングの中に複数の掛け金要素を備えることもできる。
【0014】
掛け金要素は、さまざまな形を取ることができ、いくつかの異なる方式で操作される。ある例では、掛け金要素は偏向されるかまたは捕捉状態にあってもよい。掛け金要素を、解除状態と捕捉状態との間で掛け金要素を動かすように作用するカム表面を有するつめとして形成することができる。このカム表面を掛け金要素上の傾斜平面部分によって形成することができ、この場合、着装部材は、着装部材が第1位置と第2位置の間を移動するときに掛け金要素が解除状態と捕捉状態の間を移動できるようにするために傾斜平面に沿って滑る部分を含む。掛け金要素を、溝孔開口部を有するつめとして形成することができる。この場合、着装部材は、溝孔開口部に受け入れられる部分を含むことができ、この部分は、着装部材が第1位置と第2位置の間を移動するときに掛け金要素が解除状態と捕捉状態の間を移動できるように作用する。着装部材は第1位置に向かってばね偏向されることが好ましい。
【0015】
キャッチ部品はさまざまな構造として形成できるが、このような構造の1つは、受入れ状態にあるときには掛け金要素によって係合されるように動作するリップ部分を含む電気子プレートである。電磁装置を、着装部材またはキャッチ部品に固定することができる。着装部材に固定されると、着装部材は、電磁装置の一部を形成するように導電性コイルのためのコアを形成することができる。
【0016】
本発明の電気機械式ロックは、ある2つの適当な構造が動いて互いに離れることを防止し、また可能にするためには有用であると同時に、特にドアのそのケーシング内における施錠を選択的に可能にするようになっている。したがって本発明は、ある構造における開口部のためのアクセス・ドアも対象とする。この場合、アクセス・ドアは、開口部の中に取り付けるようになっているケーシングと、ケーシングの中に取り付けるようになっておりかつ開状態と閉状態との間で可動であるドアとを含む。こうして本発明は、上に概略説明した電気機械式ロックを含む。
【0017】
電気機械式ロックは、上に概略説明したように、電力源に接続されるようになっている電気機械式施錠システムの中で使用することもでき、この施錠システムは、第1状態にあるときには1つまたは複数の第1または第2の構造が動いて互いに離れることを選択的に可能にし、第2状態にあるときにはこれらの構造が動いて互いに離れることを防止するようになっている。この施錠システムは、上に概略説明したように1つまたは複数の電気機械式ロック、ならびに「オン」状態と「オフ」状態との間で1つまたは複数の電気機械式ロックを選択的に切り替える働きをするコントローラを含む。
【0018】
最後に、本発明はまた、第1構造と第2構造とを共に電気機械式に施錠するための方法も含む。この方法は概して、少なくとも1つの機械的掛け金要素を含むラッチング手段を、第1構造に取り付ける第1ステップを含み、この掛け金要素は捕捉状態と解除状態との間で可動である。この方法は、掛け金要素を第1力によって解除状態に偏向させるステップを含む。この方法はまた、キャッチ手段を第2構造に取り付けるステップも含む。この方法は、受入れ状態ではキャッチ手段を掛け金手段と共に格納させること、および「オン」条件と「オフ」条件との間で切替え可能な電磁装置と共に掛け金要素とキャッチ手段とを機械的に結合することを含む。したがって、電気機械式装置が「オン」条件にあるときには、電磁装置は、ラッチング手段とキャッチ手段とを第1力に打ち勝つための十分な磁気力で磁気的に共同係合させ、これによって、キャッチ手段が移動して受入れ状態から離れ、この結果、前記ラッチング手段は捕捉状態に移動することになる。さらに、電磁装置が「オフ」条件にあるときは、ラッチング手段とキャッチ手段は互いに離脱し、前記掛け金要素は解除状態のままになっている。
【0019】
本発明は、添付の図面を参照して例示的な実施例の詳細な説明を考察すれば、さらに容易に認識され理解されることになろう。
【実施例】
【0020】
本発明は、2つの構造を選択的に共に施錠するために使用することができる電気機械式ロックを対象とする。したがって、電気機械式ロックは2つの構造を動かして互いに離すことを選択的に可能にするが、選択的にこれらの構造を共に閉条件に留めておくこともある。本発明の電気機械式ロックは、ドアを閉位置に選択的に施錠するが、ドアをそのケーシングに対して開位置に動かすことのできるドア・ロックとして特に適合している。これはスイング・ドアとスライド・ドアの両方を含む。本発明は、電気機械式ロックならびにコントローラを含むシステムを組み込んだドアを含み、このコントローラは、電気機械式ロックの活動化と非活動化を制御するように電源に接続されている。本発明はまた、下記の電気機械式構造に固有のステップによって2つの構造を電気機械式に固定する方法も企画する。
【0021】
本発明の例示的な第1実施例を図1から17までに示す。図1を参照すると、電気機械式ロック10が、ドア12の形をなす第1構造と、入口通路ドア開口部、内部ドアなどの、建物の構造部分の中に取り付けられた例えばケーシング14とに取り付けられて示されている。電気機械式ロック10は、後でさらに綿密に説明するように、ラッチング組立体20とキャッチ部品90とを含む。「ラッチング組立体」とは、キャッチ部品を受け入れてこれに係合する働きをし、本開示内容を読めば当業者には必ず理解されるように、複数の構造を含むことができるどのような構造も意味するものである。同様に「キャッチ部品」とは、ラッチング組立体によって受け入れられ、施錠可能にしたがって解除可能な様式で保持されることのできる所望の形状、構造、または構成を有するどのような部品も意味する。ラッチング組立体20をケーシング14に取り付けるために、複数のボルト16が設けられており、ボルト16は、当技術分野では周知のように、ラッチング組立体20における孔18を通って延び、ケーシング14の縁部の中に取り付けられる。この取付けは、電磁形式の既存の制御されたアクセス・セキュリティ・ロックに類似している。
【0022】
電磁着装部材がラッチング組立体20の中に受け入れられ、この組合せを図3、4に示す。これらの図では、コア22が3つのフィン24、25、26によって形成され、これらのフィンはベース・ウェブ27によってその片側に沿って接合されている。フィン25の周りなどの、コア22の中で電気コイル28が巻かれている。電気コイル28は銅巻線であることが好ましく、銅などの通常は金属である適当な導電性巻線によって形成されたコンポーネント・コイル29、30などの、1つまたは複数個別コイルで構成できる。コア22は、当技術分野では周知のどの形式にもすることができ、磁気技術分野では周知のように固体であっても積層されたものであってもよい。固体コアは一般的に透磁性材料によって作られ、積層コアは一般的に透磁性鋼の磁束指示層として構成される。したがってコア22とコイル28は、図1に示すように、コントローラ102によって切替え可能に操作される電源100に切替え可能に接続することができる電磁石を形成する。
【0023】
ラッチング組立体20用のハウジングは、図5、6にそれぞれ示された基部32とカバー50によって形成されている。基部32は、基部壁34と、側壁部分38、39、40によって形成された側壁36とを含む。基部32の隅部にはブロック42が位置しており、これらは隅部と一体的に形成されて、ボルト16用の孔18を備えている。L形リブ44が、基部32の前部にあるブロック42の各々から延在している。これらのリブ44は互いに向かって突出している。一対のシート46が、基部32の後部において、それぞれの各ブロック42の近くで、基部壁34と側部分40との上に位置している。各シート46の中には、円筒形空洞47が形成されている。一対のポスト48が、基部壁34の中央から上向きに突出し、下に説明するようにガイドを提供する。
【0024】
次に図6を参照すると、カバー50はカバー・パネル51を含んでいる。パネル51は3つの側部において側リブ52によって囲まれている。ブロック54がカバー50の各隅部にあって、上述のボルト16用の孔18を含む。一対のシート56がカバー50の背縁部に沿って配置され、各シートの中には円筒形空洞57が形成されている。一対のポスト58がカバー・パネル51の上に配置され、これはカバー・パネルの中央にあって、後で述べるようにガイドとして作用する。
【0025】
本発明のこの第1実施例の代表的な掛け金要素を図7、8に示す。ここでは掛け金要素60は、基部62と終端がフック66となっている細長いアーム64とを有するつめの形を呈する。一対の相反する突出トラニオン68は円筒形に外形構成され、基部62から外向きに延びている。アーム64はその片側にポスト65を備え、傾斜平面69がカム表面を形成し、この目的は後でさらに詳しく説明する。
【0026】
ここで図9を参照すると、ハウジング31を形成するための基部32とカバー50の組立体が、一対の掛け金要素60の取付けと共に示されている。図9に見ることができるように、カバー50が基部32の上に置かれると、ブロック54がブロック42と突合せになり、孔18が整列する。ここで、望むならば、寸法上の理由でブロック42を積み重ねることもできることが注目されよう。シート46の各々はそれぞれのシート56に対向して、各掛け金要素60のトラニオン68を取り付けるためのシート対を形成する。この目的のために、トラニオン68の各々はそれぞれの円筒形空洞47、57に受け入れられ、こうして掛け金要素60はハウジング31に対して旋回することができる。この取付けは図10に示されており、掛け金要素60の対の傾斜平面69が対面し、フック部分66もまた互いに対向して突き出ている。ブロック42の積み重ね構造を設けることによって、ブロック42の下部分が掛け金要素60のアーム64の旋回移動を妨げないように、適当な寸法がもたらされることがわかる。また図10においては、ボルト16はハウジング31を通って延びていることがわかる。さらに、カバー50の基部32への取付けが、後述のようにキャッチ部品を格納するために、ハウジング31お内部33への入口通路70を形成することがわかる。
【0027】
ラッチング組立体20の要素の機構を図11に示す。図11と共に図3も再び参照すると、コア22は、フィン24から延びる一対の相反して突出する取付けアーム71と、フィン26から突き出る一対の相反して突出する取付けアーム73とを有することがわかる。シート72が各アーム71に設けられ、シート74が各アーム73に設けられている。一対の横断リブ76がフィン24の上に形成され、チャネル77を画定している。同様に、一対の平行リブ78がフィン26の上に形成され、その間にチャネル79を画定している。一組のアーム71、73の間にロッド80が延在し、別の一組のアーム71、73の間には別のロッド80が延在している。
【0028】
ここで図11、12を参照すると、コア22をその付属する構造と共にここでは着装部材23と呼ぶこともでき、着装部材はハウジング31の内部33の中に取り付けられ、チャネル77、79の中にそれぞれ受け入れられたポスト48、58(図5、6)によって適所に保持されガイドされる。着装部材23は、各L形リブ44とそれぞれのアーム71の間に延在する圧縮ばね82によって第1位置へ偏向され、各ばね82はそのシート72の中に受け入れられている。図11を参照すると、代表的な掛け金要素60が一対のシート46、56の間で回転するために取り付けられ、圧縮ばね84によって捕捉状態に偏向されていることがわかる。下に説明するように、圧縮ばね84に沿ったロッド80が、捕捉と解除の間で掛け金要素60を動かすように作用する。
【0029】
次に図13、14を参照すると、着装部材23が第1位置にあるときには(図13)、ロッド80は傾斜平面69を支えて、掛け金要素60を圧縮ばね84の力に対抗して回転させることによって、掛け金要素60を強制的に離す。着装部材23は、ばね84よりも大きなばね定数を有する圧縮ばね82によって、その第1位置へ偏向される。したがって、他の力は全くなく、着装部材は後方にハウジング31の中へ偏向され、掛け金要素60は動かされて解除状態になる。しかし、着装部材23が入口通路70に向かって前進すると、ロッド80も同様に前方へ動く。これは、着装部材23の第2位置への移動に対応する。これが起こると、ロッド80は傾斜平面69に沿って移動し、これによって図14に示すように圧縮ばね84は掛け金要素60を動かして捕捉状態にすることができる。
【0030】
電気機械式ロック10の動作は、図15に最もよく示されている受止め部品90の構造を検討すればさらに明らかになろう。ここでは、受止め部品90は、基部92と頂部分94とを有するT形ブロックの形を呈し、頂部分94から一対のリップ96が相反して突出している。リップ96は、後で説明するように、掛け金要素60のフック部分66によって係合されるようになったショルダ97を形成する。受止め部品90を図1に示すようにドアなどの第2部分に固定するためのねじ99を受け入れるために、さら孔98が設けられている。受止め部品96は、電気機械式ロック技術の分野では周知のように電気子を画定し、受止め部品90が適当な強磁性材料として形成されていることは理解されよう。この用語「強磁性」は、物質が磁気力に引きつけられることを意味する。さらにまた、ここで使用されるような用語「リップ」は、掛け金要素によって明確に係合されることが可能で、制限なくフック、プロング、ループ、フランジ、ショルダ、カットアウトなどを含んでもよい、いかなる物理的構造も指す。
【0031】
最後に、図16、17に戻って、電気機械式ロック10の動作を完全に理解すべきである。図16では、着装部材23(コア22、アーム71、アーム73、ロッド80を含む)は圧縮ばね82によって第1位置へ偏向され、こうして傾斜表面69に作用するロッド80は、掛け金要素60を強制的に離し、これによってばね84を圧縮することがわかる。この位置で、掛け金要素60は解除状態にある。受止め部品90は、入口通路70を通じて受け入れられた状態で合体されるので、これはラッチング組立体20の内部に受け入れられる。コイル28を通って流れる電流が存在しない場合は、ばね82は掛け金要素60を解除位置に維持しているので、ドア12を旋回してケーシング14から離すことができる。しかし、図17に示すように、電流がコイル28内を流れているときは、コア22とコイル28は、受止め部品90を磁気的に保持する電磁石として作用する。ドア12が動かされるので、この磁気吸引は、着装部材23をばね82の力に対抗して第2位置に向かって前方へ動かし、こうしてロッド80は傾斜平面69に沿って前方へ移動する。こうして、ばね84は掛け金要素60を捕捉状態に偏向させる。この状態では、各掛け金要素60のフック部分66は、リップ96によって形成されて受止め部品90の受入れ状態からのさらなる移動を機械的に制約するショルダ97と係合する。
【0032】
次に、電磁石の強度は、ロッド80に対して傾斜平面69に沿って作用する圧縮ばね84の力と共に作用する磁気力が、ばね82の圧縮力に打ち勝つように十分であることだけが必要であることは、上記の説明から理解されるはずである。傾斜平面69の寸法に加えてばね82、84のばね定数を正しく選択することによって、これらはすべて通常の熟練した機械技術者の技法の範囲内にあるべきであるが、電磁石の力を代表的な磁気ロックよりも小さくすることができる。これは、既存の制御式アクセス磁気ロックにおいて使用される非常に大きくてかさばる電磁石を排除する。
【0033】
本発明の範囲を逸脱することなく、広範囲のさまざまな掛け金要素を本発明によって使用できることは理解されよう。さらにまた、広範囲のさまざまな着装部材ならびに広範囲のさまざまな受止め部品も使用することができる。例えば、受止め部品はどのような形状を取ってもよく、その上に、掛け金要素と係合する方法を提供するどのような構造も有することができよう。例えば図24に示すように、相反して突き出たウイングであるリップ96の代りに、受止め部品103を、正面に開口部107を有する中空ハウジング105として形成することもできる。したがって、開口部の縁はその周りに周辺「リップ」109を提供する。この場合、掛け金要素は受止め部品103の内部に延びて、開口部107の周辺リップ109と係合することができる。
【0034】
受止めを、掛け金要素によって係合されるアーチング・ループまたはループ部分として構成することもできる。したがって、例えば図25に示すように、弧状ループ106が受止め部品104を画定するプレート108の上に取り付けられている。ループ106は、掛け金要素と係合するための「リップ」を提供する。図24、25は受止め部品とその構造の単なる例であり、上記のように、受止め部品のための広範囲のさまざまな構造がラッチング組立体の構造に応じて可能であることを理解すべきである。
【0035】
他のラッチング組立体の例を挙げるために、またいずれにしても、当業者がこの適用の教示に基づいて開発できるさまざまな構造を制限する意図はなく、代替構造を図18〜23に示す。本発明の第2実施例を図18〜20に示す。ここではラッチング組立体120が示され、ハウジング131の中に取り付けられている。着装部材123は、電磁石125を上に支持するプレート124の形状を呈する。ばね182がハウジング131とプレート124とを相互連結し、ある適当な方式でガイドされる。プレート124は一対のロッド180を備え、ロッド180は、掛け金要素160のアーム部分164に形成されたカム・スロット169の中に受け入れられている。この構造では第1実施例における圧縮ばね84が排除される。
【0036】
図18、20に示すように、ばね182は着装部材123を第1位置へ偏位させる。この位置では、ロッド180がカム作用スロット169の中を滑って、掛け金要素160を解除位置へ強制する。磁気力がない場合には、受止め部品90は図18に示すように受入れ状態に移動することができ、図20に示すように受入れ状態から出ることもできる。しかし、磁流が電線185によって電磁石125に供給されると、磁気力はばね182の力を克服するために十分なものになる。したがって、図19に示すように、電磁石125は磁気力によって受止め部品90に接着する。こうして、受止め部品90は受入れ状態から離れようとするので、ロッド180はカム作用スロット169の中を滑って、明確に掛け金要素160を捕捉状態へ前進させる。このような状態では、掛け金要素160のフック部分166は受止め部品90のリップ96と係合する。
【0037】
本発明の第3実施例を図21に示す。ここでは、電磁石225が受止め部品290の一部として形成されていることがわかる。ヘッド部分294が一対のリップ296を提供し、受止め部品290を、電磁石225を形成する電磁コイルのためのコア材料で形成できることが理解されよう。いずれにしても、ラッチング組立体220は、図21に示すようにポスト228の上に滑り可能に取り付けられてばね282によって偏位される着装部材223を含む。掛け金要素260はプレート224の相反する端部において軸261上にピボット旋回式に取り付けられ、受止め部品290に接触すると、適当なカム表面によって(図21に示すように)解除状態に保持される。コイルばね(図示されていないが、図22、23において後で説明するものと同様である)が軸262の周りに延在し、掛け金部材260を捕捉位置へ偏位する。しかしながら、ばね282の作用のために、着装部材223はカム部材260を上述のように解除位置へ強制する。電流が電磁石225に加えられると、磁気力は結合プレート224と受止め部品290に加えられる。したがって、ケーシング14から離れるドア12の動きによって、プレート224がばね282の力を克服するので、この開示内容を読んだ当業者には理解されるように、受止め掛け金要素260は捕捉位置へ旋回する。
【0038】
最後に、図22、23に移ると、本発明の第4実施例が示されている。ここで、ラッチング組立体320は、ボルト322によって第1構造314に取り付けられたプレート24の形をなし、ボルト322は、プレートの中に形成された空洞342の中に受け入れられたベース・ブロック340を有する。ばね382は、プレート320を構造314の近くの第1位置へ偏位させる。受止め390は第2構造312に取り付けられて、ラッチング組立体320における受入れ位置にあるときにはプレート324と突合せになる。プレート324はこれに付属する電磁石325を有し、一対の掛け金要素360が軸361に回転可能にジャーナル軸受けで取り付けられ、コイルばね384によって捕捉状態へ偏位される。
【0039】
図23に示すように、電流が電磁石325に供給されると、受止め部品390がプレート324に磁気的に引き寄せられる。受止め部品390の構造部片314から離れる動きは、圧縮ばね382の力に対抗してプレート324を動かして部片314から離す。これが起ると、ばね384は図23に示すように掛け金要素360を回転させて捕捉状態にするように作用する。しかしながら、電磁力の解除によって、ばね382によって提供される第1力は、構造部片314に向かってプレート324を引くように、ばね384の力を克服するために十分となる。これが起ると、掛け金要素360の周辺上のカム作用表面369は、表面315に対して作用し、掛け金要素360を図22に示す解除位置へ回転させる。ここでもまた、電磁石を受止め部品390の一部にすることができ、掛け金要素360のための取付け部を、図21の実施例におけるように磁石に吸引されるプレートにすることもできる。
【0040】
上記の内容から、本発明は、第1および第2構造が第2状態にあるときには互いに離れることができ、第1状態にあるときには互いに離れることが防止されるように、これらの構造を電気機械式に共に施錠する方法を含むことが理解されるはずである。この方法は、どのような適当な動作順序でも取られる上述の構造に固有のステップのすべてを含む。しかしながら広くは、本発明の普遍的な方法は、捕捉状態と解除状態との間で移動可能な少なくとも1つの掛け金要素を含むラッチング手段を、第1構造の上に取り付けるステップを含む。この方法は、掛け金要素を第1力によって解除状態へ偏向するステップを含む。この方法は、受止め手段を第2構造の上に取り付けることを含む。電気機械式に施錠するための方法は、受止め手段とラッチング手段とを共に受入れ状態に合体することを含む。この方法は、受止め手段とラッチング手段とを、「オン」条件と「オフ」条件との間で切替え可能な電磁装置によって電気機械式に結合するステップを含む。このステップは、電磁装置が「オン」条件にあるときには電磁装置が第1力を克服するために十分な磁気力によってラッチング手段と受止め手段とを共に係合させ、これによって受入れ状態から離れる受止め手段の動きの結果として、ラッチング手段が捕捉状態へ動くようにして完了される。代替案として、電磁装置が「オフ」条件にあるときに、ラッチング手段と受止め手段は離脱することができ、掛け金要素は解除状態のままである。
【0041】
したがって本発明を、本発明の例示的実施例を対象としてある程度具体的に説明した。本明細書に含まれる本発明の概念から逸脱することなく、本発明の例示的実施例に対して改訂および変更を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】電源とコントローラが図式的に示されている、第1および第2構造に固定された本発明の例示的な第1実施例による電気機械式ロックの斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例によるラッチング組立体を含むハウジングの斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例による着装部材と電磁装置の斜視図である。
【図4】図3の線4−4に沿って取った断面図である。
【図5】図2のハウジングを形成するために使用される基部の平面図である。
【図6】図2のハウジングを形成するために使用されるカバーの内部を示す平面図である。
【図7】本発明の例示的な第1実施例によるラッチング要素の斜視図である。
【図8】図7のラッチング要素の縦側面図である。
【図9】図6のカバーを有する図5の基部の組立体を、図7、8に示すような一対の掛け金要素と共に示す分解正面図である。
【図10】組み立てたときの、図9の線10−10に沿って取った端部断面図である。
【図11】図5の基部に受け入れられた図3の着装部材と電磁装置を、図7に示すような1つの掛け金要素と共に示す斜視図である。
【図12】図5の基部に取り付けられた図3の着装部材と電磁コイルの実装を示す上面図である。
【図13】図5の基部に受け入れられて解除状態で示された図7の一対のラッチング要素を示す上面図である。
【図14】図13に類似しているが、捕捉状態にある掛け金要素の上面図である。
【図15】本発明の例示的な実施例によるキャッチ要素の斜視図である。
【図16】ドア・ケーシングなどの第1構造の上に取り付けられたラッチング組立体と、ドアなどの第2構造の上に取り付けられたキャッチ部品とを示し、キャッチ部品はラッチング組立体の中に受入れ状態で格納され、掛け金要素は解除位置にある上面図である。
【図17】電磁装置が「オン」条件に置かれ、第2構造はわずかに移動して第1構造から離れ、掛け金要素の捕捉状態への移動を示し、これによってキャッチ部品の受入れ状態からの離脱を防止する、図16の構造を示す上面図である。
【図18】解除状態にある本発明の第2実施例を示す、図16に類似の断面上面図である。
【図19】図18に類似しているが、ラッチング組立体においてキャッチ部品が受入れ状態から外れることを防止するために捕捉状態にある掛け金要素を示す、平面図である。
【図20】図19に類似しているが、掛け金要素は解除状態で示されて、キャッチ部品がラッチング組立体から外されるように電磁装置が「オフ」条件に置かれているときの、電気機械式ロックの作用を示す上面図である。
【図21】電磁石がキャッチ部品に付属している、本発明のさらに別の代替実施例を示す平面図である。
【図22】掛け金部品が解除状態で示されている、本発明のさらに別の実施例を図示する上面図である。
【図23】図22に類似しているが、捕捉状態に移動する掛け金要素を示す平面図である。
【図24】代替キャッチ部品の斜視図である。
【図25】さらに別の代替キャッチ部品の斜視図である。
【0001】
本発明は、広範には施錠の方法とシステムに関する。さらに詳しくは、本発明は、固定しなければ移動して互いに離れることがある2つの構造を共に固定するために使用することができる、電気機械式装置を対象とする。本発明はまた、2つの構造を電気機械的に共に施錠する方法も対象とする。本発明は、ドアを電気機械的に施錠するときの使用に特に適合している。
【背景技術】
【0002】
2つの構造を共に施錠可能に固定して、この間の相対的移動を可能にするかまたは防止するための能力は、多くの施錠システムの目標となっている。非常に多くのさまざまな施錠機構が歴史の過程で開発されてきた。これらには、鍵作動式錠、組合せ錠、コード作動式錠などが含まれる。
【0003】
ドアを閉じた位置で選択的に施錠するために、多くの形式のロックがドアに付属している。容認された人物はロックに対するキーまたは文字組合せを提供されるので、選択的にドアを開錠してドアを開位置に移動させることができる。ある場合には、監視アクセスを可能にするようにドアが施錠される。そこで見張番は入口通路へのドアを監視する。容認された人物がアクセスしようとするときは、見張番は、ロックを非活動化させるスイッチを初期化するので、ドアを開けることができる。このようなシステムは、共同住宅において従業者のアクセスを管理するために事務所においてしばしば採用され、この場合、居住者はスイッチを初期化することができ、スイッチは施錠装置を非活動化して、客の建物への入来およびその他の関連適用を可能にする。
【0004】
電気的に制御されるロックの1つの形式は、一般的にはドア・ケーシングに取り付けられている電磁石を使用する。強磁性電気子がドアに取り付けられ、ケーシング上の電磁石装置と接触するように位置付けられている。電磁石は、これが電気子用電磁石の磁気吸引によって活動化されると、人がドアを容易に開けることができないほどの強さがある。セキュリティへの関心が強調されているので、より大きな力がこれらの磁気ロックに提供されて、ドアとケーシングを固定することが、ますます望ましくなっている。したがってこれに比例して電磁石の強さは増大している。しかしながら、強さのこのような増大は欠点なしでは済まない。いくつかの技術的進歩が材料について実施されているが、電磁石の強さを増大させると結果的にガウスがますます高くなる磁石を使用することになるのが、通常の場合である。これは当然、磁石が絶えず付勢されて磁石の付勢を絶つことによってアクセスが許される場合には、磁石のコストならびに電力消費を増加させる。この欠点に加えて、電磁石の寸法を増大することは、ドア・ケーシングに確保される組立体の寸法を増大させる。
【0005】
本発明は、電気機械的施錠システムと、機械的構造と共に電磁石を利用して2つの構造を共に選択的に施錠し終える方法とを提供することによって、これらの欠点と取り組むものである。したがって本発明は、破壊に抗する高い強さを提供することができると同時に電磁装置の寸法を小さくする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ドアとそのケーシングなどの2つの構造を共に固定するために使用することができ、望み通りに構造を動かして互いに離すことを可能にする、新しい有用な電磁ロックを提供することである。
【0007】
本発明の別の目的は、例えばセキュリティ・ドアと共に使用することができる新しい有用な電気機械式施錠システム、ならびにこの形式の電気機械式ロックを使用するドアを提供することである。
【0008】
本発明のさらに別の目的は、第1構造と第2構造とを共に電気機械的に施錠するための新しい有用な方法を提供することである。
【0009】
本発明のさらに別の目的は、小さな寸法と低いコストで製造することができ、同時に高い施錠強さを維持する電気機械的施錠構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって本発明によれば、電気機械式ロックは、選択的に、第1状態にあるときには第1および第2構造が互いに離れるように移動することを可能にし、第2状態にあるときには前記第1および第2構造が互いに離れるように移動することを防ぐようになっている。広範には電気機械式ロックは、第1構造に取り付けられるようになっているラッチング組立体と、第2構造に取り付けられるようになっているキャッチ部品とを含む。ラッチング組立体とキャッチ構造を、キャッチ部品がラッチング組立体において受入れ状態で格納されるように、位置決めすることができる。
【0011】
ラッチング組立体は少なくとも1つの掛け金要素を含み、掛け金要素は、これがキャッチ部品と機械的に係合する捕捉状態と、キャッチ部品を掛け外す解除状態との間で可動である。ラッチング組立体は、第1位置と第2位置の間で可動である着装部材を含む。着装部材は、第1位置にあるときには掛け金要素と係合し、これによって掛け金要素は解除状態にある。着装部材は、第2位置にあるときには掛け金要素が捕捉状態に移動できるようにする。ラッチング組立体は、着装部材と結合した偏向要素を含み、これは着装部材を第1力によって第1位置へ駆りたてる働きをする。
【0012】
本発明はまた、「オン」条件と「オフ」条件との間で切替え可能な電磁装置を含む。この電磁装置は、キャッチ部品が受入れ状態にあるときには、着装部材とキャッチ部品を磁気的に共に係合させる働きをし、電磁装置は「オン」条件にある。この係合は第1力に打ち勝つための十分な磁気力によるもので、これによってキャッチ部品は動いて受入れ状態から離れ、電磁装置は「オン」条件にあり、結果的に掛け金要素は捕捉状態へ動く。
【0013】
本発明の電磁ロックを、基部とカバーとを含むハウジングの中に取り付けることもできる。カバーが基部に固定されているときには、ハウジングは、キャッチ部品を受け入れるように寸法決めされた入口通路を有する内部を有する。掛け金要素は、ハウジングの内部で回転するように取り付けられる。ある実施例では、掛け金要素は一対の相反する突出トラニオンを有する。ハウジングの基部壁部分とカバーは、各々互いに離隔した関係にあり、基部壁部分とカバーは各々、トラニオンを回転可能に受け入れて取り付けるためのシートを備えている。ハイジングの中に複数の掛け金要素を備えることもできる。
【0014】
掛け金要素は、さまざまな形を取ることができ、いくつかの異なる方式で操作される。ある例では、掛け金要素は偏向されるかまたは捕捉状態にあってもよい。掛け金要素を、解除状態と捕捉状態との間で掛け金要素を動かすように作用するカム表面を有するつめとして形成することができる。このカム表面を掛け金要素上の傾斜平面部分によって形成することができ、この場合、着装部材は、着装部材が第1位置と第2位置の間を移動するときに掛け金要素が解除状態と捕捉状態の間を移動できるようにするために傾斜平面に沿って滑る部分を含む。掛け金要素を、溝孔開口部を有するつめとして形成することができる。この場合、着装部材は、溝孔開口部に受け入れられる部分を含むことができ、この部分は、着装部材が第1位置と第2位置の間を移動するときに掛け金要素が解除状態と捕捉状態の間を移動できるように作用する。着装部材は第1位置に向かってばね偏向されることが好ましい。
【0015】
キャッチ部品はさまざまな構造として形成できるが、このような構造の1つは、受入れ状態にあるときには掛け金要素によって係合されるように動作するリップ部分を含む電気子プレートである。電磁装置を、着装部材またはキャッチ部品に固定することができる。着装部材に固定されると、着装部材は、電磁装置の一部を形成するように導電性コイルのためのコアを形成することができる。
【0016】
本発明の電気機械式ロックは、ある2つの適当な構造が動いて互いに離れることを防止し、また可能にするためには有用であると同時に、特にドアのそのケーシング内における施錠を選択的に可能にするようになっている。したがって本発明は、ある構造における開口部のためのアクセス・ドアも対象とする。この場合、アクセス・ドアは、開口部の中に取り付けるようになっているケーシングと、ケーシングの中に取り付けるようになっておりかつ開状態と閉状態との間で可動であるドアとを含む。こうして本発明は、上に概略説明した電気機械式ロックを含む。
【0017】
電気機械式ロックは、上に概略説明したように、電力源に接続されるようになっている電気機械式施錠システムの中で使用することもでき、この施錠システムは、第1状態にあるときには1つまたは複数の第1または第2の構造が動いて互いに離れることを選択的に可能にし、第2状態にあるときにはこれらの構造が動いて互いに離れることを防止するようになっている。この施錠システムは、上に概略説明したように1つまたは複数の電気機械式ロック、ならびに「オン」状態と「オフ」状態との間で1つまたは複数の電気機械式ロックを選択的に切り替える働きをするコントローラを含む。
【0018】
最後に、本発明はまた、第1構造と第2構造とを共に電気機械式に施錠するための方法も含む。この方法は概して、少なくとも1つの機械的掛け金要素を含むラッチング手段を、第1構造に取り付ける第1ステップを含み、この掛け金要素は捕捉状態と解除状態との間で可動である。この方法は、掛け金要素を第1力によって解除状態に偏向させるステップを含む。この方法はまた、キャッチ手段を第2構造に取り付けるステップも含む。この方法は、受入れ状態ではキャッチ手段を掛け金手段と共に格納させること、および「オン」条件と「オフ」条件との間で切替え可能な電磁装置と共に掛け金要素とキャッチ手段とを機械的に結合することを含む。したがって、電気機械式装置が「オン」条件にあるときには、電磁装置は、ラッチング手段とキャッチ手段とを第1力に打ち勝つための十分な磁気力で磁気的に共同係合させ、これによって、キャッチ手段が移動して受入れ状態から離れ、この結果、前記ラッチング手段は捕捉状態に移動することになる。さらに、電磁装置が「オフ」条件にあるときは、ラッチング手段とキャッチ手段は互いに離脱し、前記掛け金要素は解除状態のままになっている。
【0019】
本発明は、添付の図面を参照して例示的な実施例の詳細な説明を考察すれば、さらに容易に認識され理解されることになろう。
【実施例】
【0020】
本発明は、2つの構造を選択的に共に施錠するために使用することができる電気機械式ロックを対象とする。したがって、電気機械式ロックは2つの構造を動かして互いに離すことを選択的に可能にするが、選択的にこれらの構造を共に閉条件に留めておくこともある。本発明の電気機械式ロックは、ドアを閉位置に選択的に施錠するが、ドアをそのケーシングに対して開位置に動かすことのできるドア・ロックとして特に適合している。これはスイング・ドアとスライド・ドアの両方を含む。本発明は、電気機械式ロックならびにコントローラを含むシステムを組み込んだドアを含み、このコントローラは、電気機械式ロックの活動化と非活動化を制御するように電源に接続されている。本発明はまた、下記の電気機械式構造に固有のステップによって2つの構造を電気機械式に固定する方法も企画する。
【0021】
本発明の例示的な第1実施例を図1から17までに示す。図1を参照すると、電気機械式ロック10が、ドア12の形をなす第1構造と、入口通路ドア開口部、内部ドアなどの、建物の構造部分の中に取り付けられた例えばケーシング14とに取り付けられて示されている。電気機械式ロック10は、後でさらに綿密に説明するように、ラッチング組立体20とキャッチ部品90とを含む。「ラッチング組立体」とは、キャッチ部品を受け入れてこれに係合する働きをし、本開示内容を読めば当業者には必ず理解されるように、複数の構造を含むことができるどのような構造も意味するものである。同様に「キャッチ部品」とは、ラッチング組立体によって受け入れられ、施錠可能にしたがって解除可能な様式で保持されることのできる所望の形状、構造、または構成を有するどのような部品も意味する。ラッチング組立体20をケーシング14に取り付けるために、複数のボルト16が設けられており、ボルト16は、当技術分野では周知のように、ラッチング組立体20における孔18を通って延び、ケーシング14の縁部の中に取り付けられる。この取付けは、電磁形式の既存の制御されたアクセス・セキュリティ・ロックに類似している。
【0022】
電磁着装部材がラッチング組立体20の中に受け入れられ、この組合せを図3、4に示す。これらの図では、コア22が3つのフィン24、25、26によって形成され、これらのフィンはベース・ウェブ27によってその片側に沿って接合されている。フィン25の周りなどの、コア22の中で電気コイル28が巻かれている。電気コイル28は銅巻線であることが好ましく、銅などの通常は金属である適当な導電性巻線によって形成されたコンポーネント・コイル29、30などの、1つまたは複数個別コイルで構成できる。コア22は、当技術分野では周知のどの形式にもすることができ、磁気技術分野では周知のように固体であっても積層されたものであってもよい。固体コアは一般的に透磁性材料によって作られ、積層コアは一般的に透磁性鋼の磁束指示層として構成される。したがってコア22とコイル28は、図1に示すように、コントローラ102によって切替え可能に操作される電源100に切替え可能に接続することができる電磁石を形成する。
【0023】
ラッチング組立体20用のハウジングは、図5、6にそれぞれ示された基部32とカバー50によって形成されている。基部32は、基部壁34と、側壁部分38、39、40によって形成された側壁36とを含む。基部32の隅部にはブロック42が位置しており、これらは隅部と一体的に形成されて、ボルト16用の孔18を備えている。L形リブ44が、基部32の前部にあるブロック42の各々から延在している。これらのリブ44は互いに向かって突出している。一対のシート46が、基部32の後部において、それぞれの各ブロック42の近くで、基部壁34と側部分40との上に位置している。各シート46の中には、円筒形空洞47が形成されている。一対のポスト48が、基部壁34の中央から上向きに突出し、下に説明するようにガイドを提供する。
【0024】
次に図6を参照すると、カバー50はカバー・パネル51を含んでいる。パネル51は3つの側部において側リブ52によって囲まれている。ブロック54がカバー50の各隅部にあって、上述のボルト16用の孔18を含む。一対のシート56がカバー50の背縁部に沿って配置され、各シートの中には円筒形空洞57が形成されている。一対のポスト58がカバー・パネル51の上に配置され、これはカバー・パネルの中央にあって、後で述べるようにガイドとして作用する。
【0025】
本発明のこの第1実施例の代表的な掛け金要素を図7、8に示す。ここでは掛け金要素60は、基部62と終端がフック66となっている細長いアーム64とを有するつめの形を呈する。一対の相反する突出トラニオン68は円筒形に外形構成され、基部62から外向きに延びている。アーム64はその片側にポスト65を備え、傾斜平面69がカム表面を形成し、この目的は後でさらに詳しく説明する。
【0026】
ここで図9を参照すると、ハウジング31を形成するための基部32とカバー50の組立体が、一対の掛け金要素60の取付けと共に示されている。図9に見ることができるように、カバー50が基部32の上に置かれると、ブロック54がブロック42と突合せになり、孔18が整列する。ここで、望むならば、寸法上の理由でブロック42を積み重ねることもできることが注目されよう。シート46の各々はそれぞれのシート56に対向して、各掛け金要素60のトラニオン68を取り付けるためのシート対を形成する。この目的のために、トラニオン68の各々はそれぞれの円筒形空洞47、57に受け入れられ、こうして掛け金要素60はハウジング31に対して旋回することができる。この取付けは図10に示されており、掛け金要素60の対の傾斜平面69が対面し、フック部分66もまた互いに対向して突き出ている。ブロック42の積み重ね構造を設けることによって、ブロック42の下部分が掛け金要素60のアーム64の旋回移動を妨げないように、適当な寸法がもたらされることがわかる。また図10においては、ボルト16はハウジング31を通って延びていることがわかる。さらに、カバー50の基部32への取付けが、後述のようにキャッチ部品を格納するために、ハウジング31お内部33への入口通路70を形成することがわかる。
【0027】
ラッチング組立体20の要素の機構を図11に示す。図11と共に図3も再び参照すると、コア22は、フィン24から延びる一対の相反して突出する取付けアーム71と、フィン26から突き出る一対の相反して突出する取付けアーム73とを有することがわかる。シート72が各アーム71に設けられ、シート74が各アーム73に設けられている。一対の横断リブ76がフィン24の上に形成され、チャネル77を画定している。同様に、一対の平行リブ78がフィン26の上に形成され、その間にチャネル79を画定している。一組のアーム71、73の間にロッド80が延在し、別の一組のアーム71、73の間には別のロッド80が延在している。
【0028】
ここで図11、12を参照すると、コア22をその付属する構造と共にここでは着装部材23と呼ぶこともでき、着装部材はハウジング31の内部33の中に取り付けられ、チャネル77、79の中にそれぞれ受け入れられたポスト48、58(図5、6)によって適所に保持されガイドされる。着装部材23は、各L形リブ44とそれぞれのアーム71の間に延在する圧縮ばね82によって第1位置へ偏向され、各ばね82はそのシート72の中に受け入れられている。図11を参照すると、代表的な掛け金要素60が一対のシート46、56の間で回転するために取り付けられ、圧縮ばね84によって捕捉状態に偏向されていることがわかる。下に説明するように、圧縮ばね84に沿ったロッド80が、捕捉と解除の間で掛け金要素60を動かすように作用する。
【0029】
次に図13、14を参照すると、着装部材23が第1位置にあるときには(図13)、ロッド80は傾斜平面69を支えて、掛け金要素60を圧縮ばね84の力に対抗して回転させることによって、掛け金要素60を強制的に離す。着装部材23は、ばね84よりも大きなばね定数を有する圧縮ばね82によって、その第1位置へ偏向される。したがって、他の力は全くなく、着装部材は後方にハウジング31の中へ偏向され、掛け金要素60は動かされて解除状態になる。しかし、着装部材23が入口通路70に向かって前進すると、ロッド80も同様に前方へ動く。これは、着装部材23の第2位置への移動に対応する。これが起こると、ロッド80は傾斜平面69に沿って移動し、これによって図14に示すように圧縮ばね84は掛け金要素60を動かして捕捉状態にすることができる。
【0030】
電気機械式ロック10の動作は、図15に最もよく示されている受止め部品90の構造を検討すればさらに明らかになろう。ここでは、受止め部品90は、基部92と頂部分94とを有するT形ブロックの形を呈し、頂部分94から一対のリップ96が相反して突出している。リップ96は、後で説明するように、掛け金要素60のフック部分66によって係合されるようになったショルダ97を形成する。受止め部品90を図1に示すようにドアなどの第2部分に固定するためのねじ99を受け入れるために、さら孔98が設けられている。受止め部品96は、電気機械式ロック技術の分野では周知のように電気子を画定し、受止め部品90が適当な強磁性材料として形成されていることは理解されよう。この用語「強磁性」は、物質が磁気力に引きつけられることを意味する。さらにまた、ここで使用されるような用語「リップ」は、掛け金要素によって明確に係合されることが可能で、制限なくフック、プロング、ループ、フランジ、ショルダ、カットアウトなどを含んでもよい、いかなる物理的構造も指す。
【0031】
最後に、図16、17に戻って、電気機械式ロック10の動作を完全に理解すべきである。図16では、着装部材23(コア22、アーム71、アーム73、ロッド80を含む)は圧縮ばね82によって第1位置へ偏向され、こうして傾斜表面69に作用するロッド80は、掛け金要素60を強制的に離し、これによってばね84を圧縮することがわかる。この位置で、掛け金要素60は解除状態にある。受止め部品90は、入口通路70を通じて受け入れられた状態で合体されるので、これはラッチング組立体20の内部に受け入れられる。コイル28を通って流れる電流が存在しない場合は、ばね82は掛け金要素60を解除位置に維持しているので、ドア12を旋回してケーシング14から離すことができる。しかし、図17に示すように、電流がコイル28内を流れているときは、コア22とコイル28は、受止め部品90を磁気的に保持する電磁石として作用する。ドア12が動かされるので、この磁気吸引は、着装部材23をばね82の力に対抗して第2位置に向かって前方へ動かし、こうしてロッド80は傾斜平面69に沿って前方へ移動する。こうして、ばね84は掛け金要素60を捕捉状態に偏向させる。この状態では、各掛け金要素60のフック部分66は、リップ96によって形成されて受止め部品90の受入れ状態からのさらなる移動を機械的に制約するショルダ97と係合する。
【0032】
次に、電磁石の強度は、ロッド80に対して傾斜平面69に沿って作用する圧縮ばね84の力と共に作用する磁気力が、ばね82の圧縮力に打ち勝つように十分であることだけが必要であることは、上記の説明から理解されるはずである。傾斜平面69の寸法に加えてばね82、84のばね定数を正しく選択することによって、これらはすべて通常の熟練した機械技術者の技法の範囲内にあるべきであるが、電磁石の力を代表的な磁気ロックよりも小さくすることができる。これは、既存の制御式アクセス磁気ロックにおいて使用される非常に大きくてかさばる電磁石を排除する。
【0033】
本発明の範囲を逸脱することなく、広範囲のさまざまな掛け金要素を本発明によって使用できることは理解されよう。さらにまた、広範囲のさまざまな着装部材ならびに広範囲のさまざまな受止め部品も使用することができる。例えば、受止め部品はどのような形状を取ってもよく、その上に、掛け金要素と係合する方法を提供するどのような構造も有することができよう。例えば図24に示すように、相反して突き出たウイングであるリップ96の代りに、受止め部品103を、正面に開口部107を有する中空ハウジング105として形成することもできる。したがって、開口部の縁はその周りに周辺「リップ」109を提供する。この場合、掛け金要素は受止め部品103の内部に延びて、開口部107の周辺リップ109と係合することができる。
【0034】
受止めを、掛け金要素によって係合されるアーチング・ループまたはループ部分として構成することもできる。したがって、例えば図25に示すように、弧状ループ106が受止め部品104を画定するプレート108の上に取り付けられている。ループ106は、掛け金要素と係合するための「リップ」を提供する。図24、25は受止め部品とその構造の単なる例であり、上記のように、受止め部品のための広範囲のさまざまな構造がラッチング組立体の構造に応じて可能であることを理解すべきである。
【0035】
他のラッチング組立体の例を挙げるために、またいずれにしても、当業者がこの適用の教示に基づいて開発できるさまざまな構造を制限する意図はなく、代替構造を図18〜23に示す。本発明の第2実施例を図18〜20に示す。ここではラッチング組立体120が示され、ハウジング131の中に取り付けられている。着装部材123は、電磁石125を上に支持するプレート124の形状を呈する。ばね182がハウジング131とプレート124とを相互連結し、ある適当な方式でガイドされる。プレート124は一対のロッド180を備え、ロッド180は、掛け金要素160のアーム部分164に形成されたカム・スロット169の中に受け入れられている。この構造では第1実施例における圧縮ばね84が排除される。
【0036】
図18、20に示すように、ばね182は着装部材123を第1位置へ偏位させる。この位置では、ロッド180がカム作用スロット169の中を滑って、掛け金要素160を解除位置へ強制する。磁気力がない場合には、受止め部品90は図18に示すように受入れ状態に移動することができ、図20に示すように受入れ状態から出ることもできる。しかし、磁流が電線185によって電磁石125に供給されると、磁気力はばね182の力を克服するために十分なものになる。したがって、図19に示すように、電磁石125は磁気力によって受止め部品90に接着する。こうして、受止め部品90は受入れ状態から離れようとするので、ロッド180はカム作用スロット169の中を滑って、明確に掛け金要素160を捕捉状態へ前進させる。このような状態では、掛け金要素160のフック部分166は受止め部品90のリップ96と係合する。
【0037】
本発明の第3実施例を図21に示す。ここでは、電磁石225が受止め部品290の一部として形成されていることがわかる。ヘッド部分294が一対のリップ296を提供し、受止め部品290を、電磁石225を形成する電磁コイルのためのコア材料で形成できることが理解されよう。いずれにしても、ラッチング組立体220は、図21に示すようにポスト228の上に滑り可能に取り付けられてばね282によって偏位される着装部材223を含む。掛け金要素260はプレート224の相反する端部において軸261上にピボット旋回式に取り付けられ、受止め部品290に接触すると、適当なカム表面によって(図21に示すように)解除状態に保持される。コイルばね(図示されていないが、図22、23において後で説明するものと同様である)が軸262の周りに延在し、掛け金部材260を捕捉位置へ偏位する。しかしながら、ばね282の作用のために、着装部材223はカム部材260を上述のように解除位置へ強制する。電流が電磁石225に加えられると、磁気力は結合プレート224と受止め部品290に加えられる。したがって、ケーシング14から離れるドア12の動きによって、プレート224がばね282の力を克服するので、この開示内容を読んだ当業者には理解されるように、受止め掛け金要素260は捕捉位置へ旋回する。
【0038】
最後に、図22、23に移ると、本発明の第4実施例が示されている。ここで、ラッチング組立体320は、ボルト322によって第1構造314に取り付けられたプレート24の形をなし、ボルト322は、プレートの中に形成された空洞342の中に受け入れられたベース・ブロック340を有する。ばね382は、プレート320を構造314の近くの第1位置へ偏位させる。受止め390は第2構造312に取り付けられて、ラッチング組立体320における受入れ位置にあるときにはプレート324と突合せになる。プレート324はこれに付属する電磁石325を有し、一対の掛け金要素360が軸361に回転可能にジャーナル軸受けで取り付けられ、コイルばね384によって捕捉状態へ偏位される。
【0039】
図23に示すように、電流が電磁石325に供給されると、受止め部品390がプレート324に磁気的に引き寄せられる。受止め部品390の構造部片314から離れる動きは、圧縮ばね382の力に対抗してプレート324を動かして部片314から離す。これが起ると、ばね384は図23に示すように掛け金要素360を回転させて捕捉状態にするように作用する。しかしながら、電磁力の解除によって、ばね382によって提供される第1力は、構造部片314に向かってプレート324を引くように、ばね384の力を克服するために十分となる。これが起ると、掛け金要素360の周辺上のカム作用表面369は、表面315に対して作用し、掛け金要素360を図22に示す解除位置へ回転させる。ここでもまた、電磁石を受止め部品390の一部にすることができ、掛け金要素360のための取付け部を、図21の実施例におけるように磁石に吸引されるプレートにすることもできる。
【0040】
上記の内容から、本発明は、第1および第2構造が第2状態にあるときには互いに離れることができ、第1状態にあるときには互いに離れることが防止されるように、これらの構造を電気機械式に共に施錠する方法を含むことが理解されるはずである。この方法は、どのような適当な動作順序でも取られる上述の構造に固有のステップのすべてを含む。しかしながら広くは、本発明の普遍的な方法は、捕捉状態と解除状態との間で移動可能な少なくとも1つの掛け金要素を含むラッチング手段を、第1構造の上に取り付けるステップを含む。この方法は、掛け金要素を第1力によって解除状態へ偏向するステップを含む。この方法は、受止め手段を第2構造の上に取り付けることを含む。電気機械式に施錠するための方法は、受止め手段とラッチング手段とを共に受入れ状態に合体することを含む。この方法は、受止め手段とラッチング手段とを、「オン」条件と「オフ」条件との間で切替え可能な電磁装置によって電気機械式に結合するステップを含む。このステップは、電磁装置が「オン」条件にあるときには電磁装置が第1力を克服するために十分な磁気力によってラッチング手段と受止め手段とを共に係合させ、これによって受入れ状態から離れる受止め手段の動きの結果として、ラッチング手段が捕捉状態へ動くようにして完了される。代替案として、電磁装置が「オフ」条件にあるときに、ラッチング手段と受止め手段は離脱することができ、掛け金要素は解除状態のままである。
【0041】
したがって本発明を、本発明の例示的実施例を対象としてある程度具体的に説明した。本明細書に含まれる本発明の概念から逸脱することなく、本発明の例示的実施例に対して改訂および変更を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】電源とコントローラが図式的に示されている、第1および第2構造に固定された本発明の例示的な第1実施例による電気機械式ロックの斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例によるラッチング組立体を含むハウジングの斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例による着装部材と電磁装置の斜視図である。
【図4】図3の線4−4に沿って取った断面図である。
【図5】図2のハウジングを形成するために使用される基部の平面図である。
【図6】図2のハウジングを形成するために使用されるカバーの内部を示す平面図である。
【図7】本発明の例示的な第1実施例によるラッチング要素の斜視図である。
【図8】図7のラッチング要素の縦側面図である。
【図9】図6のカバーを有する図5の基部の組立体を、図7、8に示すような一対の掛け金要素と共に示す分解正面図である。
【図10】組み立てたときの、図9の線10−10に沿って取った端部断面図である。
【図11】図5の基部に受け入れられた図3の着装部材と電磁装置を、図7に示すような1つの掛け金要素と共に示す斜視図である。
【図12】図5の基部に取り付けられた図3の着装部材と電磁コイルの実装を示す上面図である。
【図13】図5の基部に受け入れられて解除状態で示された図7の一対のラッチング要素を示す上面図である。
【図14】図13に類似しているが、捕捉状態にある掛け金要素の上面図である。
【図15】本発明の例示的な実施例によるキャッチ要素の斜視図である。
【図16】ドア・ケーシングなどの第1構造の上に取り付けられたラッチング組立体と、ドアなどの第2構造の上に取り付けられたキャッチ部品とを示し、キャッチ部品はラッチング組立体の中に受入れ状態で格納され、掛け金要素は解除位置にある上面図である。
【図17】電磁装置が「オン」条件に置かれ、第2構造はわずかに移動して第1構造から離れ、掛け金要素の捕捉状態への移動を示し、これによってキャッチ部品の受入れ状態からの離脱を防止する、図16の構造を示す上面図である。
【図18】解除状態にある本発明の第2実施例を示す、図16に類似の断面上面図である。
【図19】図18に類似しているが、ラッチング組立体においてキャッチ部品が受入れ状態から外れることを防止するために捕捉状態にある掛け金要素を示す、平面図である。
【図20】図19に類似しているが、掛け金要素は解除状態で示されて、キャッチ部品がラッチング組立体から外されるように電磁装置が「オフ」条件に置かれているときの、電気機械式ロックの作用を示す上面図である。
【図21】電磁石がキャッチ部品に付属している、本発明のさらに別の代替実施例を示す平面図である。
【図22】掛け金部品が解除状態で示されている、本発明のさらに別の実施例を図示する上面図である。
【図23】図22に類似しているが、捕捉状態に移動する掛け金要素を示す平面図である。
【図24】代替キャッチ部品の斜視図である。
【図25】さらに別の代替キャッチ部品の斜視図である。
Claims (45)
- 選択的に、第1状態にあるときには第1および第2構造が互いに離れるように移動することを可能にし、第2状態にあるときには前記第1および第2構造が互いに離れるように移動することを防ぐようになっている電気機械式ロックであって、
(a)前記第1構造に取り付けられるようになっているラッチング組立体と、
(b)前記第2構造に取り付けられるようになっている受止め部品であって、前記ラッチング組立体と前記受止め部品は、前記受止め部品が前記ラッチング組立体に受入れ状態で合体されるように、位置決め可能である、前記受止め部品であって、前記ラッチング組立体は、
(1)前記受止め部品と機械的に係合する捕捉状態と、前記受止め部品を掛け外す解除状態との間で可動である、少なくとも1つの掛け金要素と、
(2)第1位置と第2位置の間で可動である着装部材であって、
(i)前記着装部材は、前記第1位置にあるときには前記掛け金要素と係合し、これによって前記掛け金要素は前記解除状態にあり、
(ii)前記着装部材は、前記第2位置にあるときには前記掛け金要素が前記捕捉状態に移動できるようにする、着装部材と、
(3)前記着装部材と結合して、前記着装部材を第1力によって前記第1位置へ駆りたてる働きをする偏向要素とを含む受止め部品と、
(c)「オン」条件と「オフ」条件との間で切替え可能な電磁装置であって、こうして前記受止め部品が前記受入れ状態にあって前記電磁装置が「オン」条件にあるときには、前記電磁装置は、前記第1力に打ち勝つための十分な磁気力によって前記着装部材と前記受止め部品を磁気的に共に係合させる働きをし、これによって前記受止め部品は動いて前記受入れ状態から離れ、結果的に前記掛け金要素は前記捕捉状態へ動く、電磁装置とを備えた電気機械式ロック。 - 基部とカバーとを含むハウジングを含み、前記基部は基部壁と側壁とを含み、前記基部と前記カバーは、前記受止め部品を中に受け入れるように寸法決めされた入口通路を有する内部領域を画定するために互いに固定可能であり、前記ラッチング組立体は前記ハウジングの中に配置されている、請求項1に記載の電気機械式ロック。
- 前記掛け金要素が前記ハウジングに対してピボット旋回するように取り付けられている、請求項2に記載の電気機械式ロック。
- 前記掛け金要素が一対の相反して突き出たトラニオンを含み、前記基部壁と前記カバーは互いに離隔して対向する関係にあり、前記基部壁と前記カバーは各々、前記トラニオンを回転可能に取り付けるシートを備えている、請求項3に記載の電気機械式ロック。
- 前記受止め部品が、前記捕捉状態にあるときには前記掛け金要素によって係合されるように動作するリップ部分を含む電気子プレートとして形成される、請求項1に記載の電気機械式ロック。
- 前記電磁装置が前記着装部材に固定されている、請求項1に記載の電気機械式ロック。
- 前記着装部材の一部分が導電性コイルのためのコアを形成する、請求項6に記載の電気機械式ロック。
- 前記電磁装置が前記受止め部品に固定されている、請求項1に記載の電気機械式ロック。
- 前記掛け金要素が前記捕捉状態の方へ偏向される、請求項1に記載の電気機械式ロック。
- 前記掛け金要素が、解除状態と捕捉状態との間で前記掛け金要素を動かすように作用するカム表面を有するつめとして形成された、請求項9に記載の電気機械式ロック。
- 前記カム表面が前記掛け金要素上の傾斜平面部分によって形成され、前記着装部材が、前記着装部材が前記第1位置と第2位置の間を移動するときに前記掛け金要素が前記解除状態と前記捕捉状態の間を移動できるようにするために前記傾斜平面に沿って滑る部分を含む、請求項10に記載の電気機械式ロック。
- 前記掛け金要素が、溝孔開口部を有するつめとして形成され、前記着装部材は、前記溝孔開口部に受け入れられる部分を含むことができ、この部分は、前記着装部材が前記第1位置と第2位置の間を移動するときに前記掛け金要素が前記解除状態と前記捕捉状態の間を移動できるように作用する、請求項1に記載の電気機械式ロック。
- 前記着装部材が前記第1位置に向かってばね偏向される、請求項1に記載の電気機械式ロック。
- 選択的に、第1状態にあるときには第1および第2構造が互いに離れるように移動することを可能にし、第2状態にあるときには前記第1および第2構造が互いに離れるように移動することを防ぐようになっている電気機械式ロックであって、
(a)入口通路のある内部を有し、前記第1構造の上に取り付けられるようになっているハウジングと、
(b)前記ハウジングの前記内部に配置されたラッチング組立体であって、
(1)各々が捕捉状態と解除状態との間で可動である一対の対向する掛け金要素と、
(2)各々が前記掛け金要素のそれぞれ1つを前記捕捉状態へ偏向させるように働く一対のばね要素と、
(3)第1位置と第2位置との間で可動の着装部材であって、
(i)前記着装部材は一対のピンを含み、各ピンは、前記着装部材が前記第1位置にあるときには前記掛け金要素のそれぞれ1つに係合する働きをして、これによって前記掛け金要素は解除状態にあり、
(ii)各前記ピンは、前記着装部材が第2位置にあるときには、そのそれぞれの前記掛け金要素が前記捕捉状態に移動できるようにする、着装部材と
(4)前記着装部材と結合して、前記着装部材を第1力によって前記第1位置へ駆りたてる働きをする偏向要素とを含むラッチング組立体と、
(c)前記第2構造の上に取り付けられるようになっている電気子であって、前記ラッチング組立体と前記電気子は、前記電気子を前記ラッチング組立体に対して受入れ状態に入口通路の中に合体することができるように位置付け可能である、電気子と、
(d)前記着装部材の上に配置された、「オン」条件と「オフ」条件との間で切替え可能な電磁装置であって、こうして前記電機子が受入れ状態にあって前記電磁装置が「オン」条件にあるときには、前記電磁装置は、前記第1力に打ち勝つための十分な磁気力によって前記電気子に磁気的に共に係合する働きをし、これによって前記電機子の受入れ状態から離れる動きは、前記着装部材を前記第2位置へ移動させ、前記掛け金要素を前記捕捉状態へ動かす、電磁装置とを備えた電気機械式ロック。 - 前記ハウジングが基部とカバーとを含み、前記基部は基部壁と側壁とを含み、前記基部と前記カバーは、前記電機子を中に受け入れるように寸法決めされた入口通路を有する内部領域を画定するために互いに固定可能であり、前記ラッチング組立体は前記ハウジングの中に配置されている、請求項14に記載の電気機械式ロック。
- 前記掛け金要素が各々一対の相反して突き出たトラニオンを含み、前記基部壁と前記カバーは互いに離隔して対向する関係にあり、前記基部壁と前記カバーは各々、前記トラニオンを回転可能に取り付けるシートを備えている、請求項15に記載の電気機械式ロック。
- 前記電磁装置が前記着装部材に固定され、前記着装部材の一部分が前記電磁装置のためのコアを形成する、請求項14に記載の電気機械式ロック。
- 前記電磁装置が前記受止め部品に固定されている、請求項12に記載の電気機械式ロック。
- 各前記掛け金要素が、前記解除状態と捕捉状態との間で前記掛け金要素を動かすように作用するカム表面を有するつめとして形成された、請求項14に記載の電気機械式ロック。
- 前記カム表面が前記掛け金要素上の傾斜平面部分によって形成され、前記ピンは各々、前記着装部材が前記第1位置と第2位置の間を移動するときに前記掛け金要素が前記解除状態と前記捕捉状態の間を移動できるようにするために傾斜平面に沿って滑るように動作する、請求項19に記載の電気機械式ロック。
- 各前記掛け金要素が、溝孔開口部を有するつめとして形成され、前記ピンは、それぞれの掛け金要素の前記溝孔開口部に受け入れられ、前記着装部材が前記第1位置と第2位置の間を移動するときに前記掛け金要素を前記解除状態と前記捕捉状態の間で移動させる、請求項14に記載の電気機械式ロック。
- 電力源に接続されて、選択的に、第1状態にあるときには第1および第2構造が互いに離れるように移動することを可能にし、第2状態にあるときには前記第1および第2構造が互いに離れるように移動することを防ぐようになっている電気機械式施錠システムであって、
(a)前記第1構造の上に取り付けられるようになっているラッチング組立体と、
(b)前記第2構造の上に取り付けられるようになっている受止め部品であって、前記ラッチング組立体と前記受止め部品は、前記受止め部品を前記ラッチング組立体に対して受入れ状態で合体することができるように位置付け可能であり、前記ラッチング組立体は、
(1)前記受止め部品と機械的に係合する捕捉状態と、前記受止め部品を掛け外す解除状態との間で可動である、少なくとも1つの掛け金要素と、
(2)第1位置と第2位置の間で可動である着装部材であって、
(i)前記着装部材は、前記第1位置にあるときには前記掛け金要素と係合し、これによって前記掛け金要素は解除状態にあり、
(ii)前記着装部材は、前記第2位置にあるときには前記掛け金要素が前記捕捉状態に移動できるようにする、着装部材と、
(c)前記着装部材と結合して、前記着装部材を第1力によって前記第1位置へ駆りたてる働きをする偏向部材とを含む受止め部品と、
(d)「オン」条件と「オフ」条件との間で切替え可能な電磁装置であって、こうして前記受止め部品が受入れ状態にあって前記電磁装置が「オン」条件にあるときには、前記電磁装置は、前記第1力に打ち勝つための十分な磁気力によって前記着装部材と前記受止め部品を磁気的に共に係合させる働きをし、これによって前記受止め部品は動いて前記受入れ状態から離れ、結果的に前記掛け金要素は前記捕捉状態へ動く、電磁装置と
(e)「オン」条件と「オフ」条件との間で前記電磁装置を選択的に切り替える働きをするコントローラとを備えた電気機械式施錠システム。 - 前記受止め部品が、前記捕捉状態にあるときには前記掛け金要素によって係合されるように動作するリップ部分を含む電気子プレートとして形成される、請求項22に記載の電気機械式施錠システム。
- 前記電磁装置が前記着装部材に固定されている、請求項22に記載の電気機械式施錠システム。
- 前記着装部材の一部分が導電性コイルのためのコアを形成する、請求項24に記載の電気機械式施錠システム。
- 前記電磁装置が前記受止め部品に固定されている、請求項22に記載の電気機械式施錠システム。
- 前記掛け金要素が前記捕捉状態の方へ偏向される、請求項22に記載の電気機械式施錠システム。
- 前記掛け金要素が、前記解除状態と捕捉状態との間で前記掛け金要素を動かすように作用するカム表面を有するつめとして形成された、請求項27に記載の電気機械式施錠システム。
- 一対の掛け金要素を含み、各前記掛け金要素は、前記受止め部品と機械的に係合する捕捉状態と、前記受止め部品を掛け外す解除状態との間で可動であり、前記着装部材は、前記第1位置にあるときには各前記掛け金要素と係合し、これによって各前記掛け金要素は前記解除状態にあり、前記第2位置にあるときには各前記掛け金要素が前記捕捉状態へ動くことを可能にする、請求項22に記載の電気機械式施錠システム。
- 各前記掛け金要素が、前記解除状態と捕捉状態との間で前記掛け金要素を動かすように作用するカム表面を有するつめとして形成された、請求項29に記載の電気機械式施錠システム。
- 前記カム表面が各前記掛け金要素上の傾斜平面部分によって形成され、前記着装部材は、着装部材が前記第1位置と第2位置の間を移動するときに前記掛け金要素が前記解除状態と前記捕捉状態の間を移動できるようにするために傾斜平面に沿って滑る部分を含む、請求項30に記載の電気機械式施錠システム。
- 前記掛け金要素が、溝孔開口部を有するつめとして形成され、前記着装部材は、前記溝孔開口部にそれぞれ受け入れられるピンを含み、ピンは、前記着装部材が前記第1位置と第2位置の間を移動するときに前記掛け金要素が前記解除状態と前記捕捉状態の間を移動できるように作用する、請求項29に記載の電気機械式施錠システム。
- 構造における開口部のためのアクセス・ドアであって、
(a)開口部に取り付けられるようになっているケーシングと、
(b)前記ケーシングに取り付けるようになっており、開位置と閉位置との間で可動であるドアと、
(c)前記ケーシングと前記ドアの第1に取り付けるようになっているラッチング組立体と、
(d)前記ケーシングと前記ドアの第2に取り付けるようになっている受止め部品であって、前記ラッチング組立体と前記受止め部品は、前記受止め部品が前記ラッチング組立体の中に受入れ状態で合体できるように位置付け可能であり、
(1)前記受止め部品と機械的に係合する捕捉状態と、前記受止め部品を掛け外す解除状態との間で可動である、少なくとも1つの掛け金要素と、
(2)第1位置と第2位置の間で可動である着装部材であって、
(i)前記着装部材は、前記第1位置にあるときには前記掛け金要素と係合し、これによって前記掛け金要素は前記解除状態にあり、
(ii)前記着装部材は、前記第2位置にあるときには前記掛け金要素が前記捕捉状態に移動できるようにする、着装部材と、
(3)前記着装部材と結合して、前記着装部材を第1力によって前記第1位置へ駆りたてる働きをする偏向部材と、
(c)「オン」条件と「オフ」条件との間で切替え可能な電磁装置であって、こうして前記受止め部品が前記受入れ状態にあって前記電磁装置が「オン」条件にあるときには、前記電磁装置は、前記第1力に打ち勝つための十分な磁気力によって前記着装部材と前記受止め部品を磁気的に共に係合させる働きをし、これによって前記受止め部品は動いて前記受入れ状態から離れ、結果的に前記掛け金要素は前記捕捉状態へ動く、電磁装置とを備えたアクセス・ドア。 - 前記受止め部品が、前記捕捉状態にあるときには前記掛け金要素によって係合されるように動作するリップ部分を含む電気子プレートとして形成される、請求項33に記載のアクセス・ドア。
- 前記電磁装置が前記着装部材に固定されている、請求項33に記載のアクセス・ドア。
- 前記着装部材の一部分が導電性コイルのためのコアを形成する、請求項35に記載のアクセス・ドア。
- 前記電磁装置が前記受止め部品に固定されている、請求項33に記載のアクセス・ドア。
- 前記掛け金要素が前記捕捉状態の方へ偏向される、請求項33に記載のアクセス・ドア。
- 前記掛け金要素が、解除状態と前記捕捉状態との間で前記掛け金要素を動かすように作用するカム表面を有するつめとして形成された、請求項38に記載のアクセス・ドア。
- 一対の掛け金要素を含み、各前記掛け金要素は、前記受止め部品と機械的に係合する捕捉状態と、前記受止め部品を掛け外す解除状態との間で可動であり、前記着装部材は、前記第1位置にあるときには各前記掛け金要素と係合し、これによって各前記掛け金要素は前記解除状態にあり、前記第2位置にあるときには各前記掛け金要素が前記捕捉状態へ動くことを可能にする、請求項33に記載のアクセス・ドア。
- 各前記掛け金要素が、前記解除状態と捕捉状態との間で前記掛け金要素を動かすように作用するカム表面を有するつめとして形成された、請求項40に記載のアクセス・ドア。
- 前記カム表面が各前記掛け金要素上の傾斜平面部分によって形成され、前記着装部材は、前記着装部材が前記第1位置と第2位置の間を移動するときに前記掛け金要素が前記解除状態と前記捕捉状態の間を移動できるようにするために傾斜平面に沿って滑る部分を含む、請求項41に記載のアクセス・ドア。
- 各前記掛け金要素が、溝孔開口部を有するつめとして形成され、前記着装部材は、前記溝孔開口部にそれぞれ受け入れられるピンを含み、ピンは、前記着装部材が前記第1位置と第2位置の間を移動するときに前記掛け金要素が前記解除状態と前記捕捉状態の間を移動できるように作用する、請求項40に記載のアクセス・ドア。
- 選択的に、第1状態にあるときには第1および第2構造が互いに離れるように移動することを可能にし、第2状態にあるときには前記第1および第2構造が互いに離れるように移動することを防ぐようになっている電気機械式ロックであって、
(a)前記第1構造に取り付けられるようになっているラッチング手段と、
(b)前記第2構造に取り付けられるようになっている受止め部品であって、
(1)前記ラッチング手段と前記受止め部品は、前記受止め部品が前記ラッチング手段に受入れ状態で合体されるとき、互いに係合し、
(2)前記ラッチング手段は、前記受止め手段と機械的に係合する捕捉状態と、受止め部品を掛け外す解除状態との間で可動である、受止め部品と、
(c)前記ラッチング手段を第1力によって前記解除状態へ駆りたてる働きをする偏向要素と、
(d)「オン」条件と「オフ」条件との間で切替え可能な電磁手段であって、こうして前記受止め部品が前記受入れ状態にあって前記電磁装置が「オン」条件にあるときには、前記電磁装置は、前記第1力に打ち勝つための十分な磁気力によって前記ラッチング手段と前記受止め手段を磁気的に共に係合させる働きをし、これによって前記受止め手段は動いて前記受入れ状態から離れ、結果的に前記ラッチング手段は前記捕捉状態へ動く、電磁手段とを備えた電気機械式ロック。 - 第2状態にあるときに第1および第2構造を電気機械式に施錠し、第1状態にあるときに前記第1および第2構造が互いに離れることができるようにする方法であって、
(a)少なくとも1つの機械的掛け金要素を含むラッチング組立体を前記第1構造に取り付け、
(1)前記掛け金要素は捕捉状態と解除状態の間で移動可能である
ステップと、
(b)前記掛け金要素を第1力によって解除状態へ偏向させるステップと、
(c)受止め部品を前記第2構造に取り付けるステップと、
(d)前記受止め部品とラッチング手段とをともに受入れ状態で合体するステップと、
(e)前記掛け金要素と前記受止め手段とを、「オン」条件と「オフ」条件との間で切替え可能な電磁装置で電気機械的に結合し、
(1)前記電磁装置が「オン」条件にあるときには、前記電磁装置は、前記第1力に打ち勝つための十分な磁気力によって前記ラッチング手段と前記受止め手段を磁気的に共に係合させる働きをし、これによって前記受止め手段は動いて前記受入れ状態から離れ、結果的に前記ラッチング手段は捕捉状態へ動き、
(2)前記電磁装置が「オフ」条件にあるときには、前記ラッチング手段と前記受止め手段は掛け外され、前記掛け金要素は解除状態のままであるステップとを含む方法。
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