JP2004533387A - 鉱石からのアルミニウム化合物およびシリカの製造 - Google Patents

鉱石からのアルミニウム化合物およびシリカの製造 Download PDF

Info

Publication number
JP2004533387A
JP2004533387A JP2002554624A JP2002554624A JP2004533387A JP 2004533387 A JP2004533387 A JP 2004533387A JP 2002554624 A JP2002554624 A JP 2002554624A JP 2002554624 A JP2002554624 A JP 2002554624A JP 2004533387 A JP2004533387 A JP 2004533387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum
solution
product
fluorosilicic acid
useful
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002554624A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004533387A5 (ja
Inventor
シムチャ ハレル
レヴ シャピラ
Original Assignee
エイティーアイ−アルミナム テクノロジーズ イスラエル リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from IL14064600A external-priority patent/IL140646A0/xx
Priority claimed from IL14403801A external-priority patent/IL144038A0/xx
Application filed by エイティーアイ−アルミナム テクノロジーズ イスラエル リミテッド filed Critical エイティーアイ−アルミナム テクノロジーズ イスラエル リミテッド
Publication of JP2004533387A publication Critical patent/JP2004533387A/ja
Publication of JP2004533387A5 publication Critical patent/JP2004533387A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F7/00Compounds of aluminium
    • C01F7/68Aluminium compounds containing sulfur
    • C01F7/74Sulfates
    • C01F7/76Double salts, i.e. compounds containing, besides aluminium and sulfate ions, only other cations, e.g. alums
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B33/00Silicon; Compounds thereof
    • C01B33/113Silicon oxides; Hydrates thereof
    • C01B33/12Silica; Hydrates thereof, e.g. lepidoic silicic acid
    • C01B33/126Preparation of silica of undetermined type
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F7/00Compounds of aluminium
    • C01F7/02Aluminium oxide; Aluminium hydroxide; Aluminates
    • C01F7/34Preparation of aluminium hydroxide by precipitation from solutions containing aluminium salts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F7/00Compounds of aluminium
    • C01F7/48Halides, with or without other cations besides aluminium
    • C01F7/50Fluorides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F7/00Compounds of aluminium
    • C01F7/68Aluminium compounds containing sulfur
    • C01F7/74Sulfates
    • C01F7/743Preparation from silicoaluminious materials, e.g. clays or bauxite

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)

Abstract

酸化アルミニウムを含有する鉱石から無機アルミニウム物質および非晶質シリカを製造する方法であって、次のステップを備える方法:(a)フルオロケイ酸アルミニウム溶液を入手するためにフルオロケイ酸を用いて前記鉱石を浸出させるステップ;(b)不溶性物質から前記浸出液を濾過するステップ;および(c)前記不溶性物質を洗浄するステップ。

Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、酸化アルミニウムおよびシリカを含有する鉱石から無機アルミニウム化合物およびシリカを製造する方法に関する。より詳細には、本発明は酸化アルミニウムを含有する粘土、ボーキサイト、石炭灰およびその他の鉱石からアルミニウム化合物を製造する方法に関する。
【0002】
(発明の背景)
ボーキサイトおよび焼成カオリンは、酸化アルミニウム(アルミナ)およびアルミニウム塩の製造に使用される主要鉱物である。この方法を実施するための様々な方法は従来から知られており、その一部はカーク・オスマー化学大辞典(Encyclopedia Kirk−Othmer)(第2巻;第252−271頁;第337頁)およびウルマン(Ullman)(第A1巻、第527−535頁)に記載されている。
バイヤー法(Bayer process)は、圧力下で苛性ソーダを使用することによりボーキサイトから水酸化アルミニウムを抽出するための既知の伝統的技術である。この製法は15を超える段階を含んでおり、費用のかかる製法である。ボーキサイトおよびカオリンから製造され、大部分は水の精製に使用される硫酸アルミニウムに関連する1つの問題は、それが0.3〜0.8%のFeを含んでいることにある(化学経済ハンドブック[Chemical Economics Handbook]、1998年)。したがって、例えば製紙産業で使用されるようなFeが100ppm未満である鉄無含有の硫酸アルミニウムを製造するためには、純粋の水酸化アルミニウムが使用されなければならない。ボーキサイトや粘土から水酸化アルミニウムを抽出するための方法は多数知られている。粘土からの方法は、通常は1,100℃を超える相当に高い温度の焼成ステップを必要とする。
【0003】
水酸化アルミニウムを製造するためにボーキサイトを使用するバイヤー法は120年前から知られている。しかし、この製法は、極めて複雑かつ費用がかかる。近年公表された、1999年にネハリ(Nehari)に付与された米国特許第5,993,758号明細書は、アルミノケイ酸塩からアルミナとシリカを回収するための工程を記載している。この工程は、(a)アルミノケイ酸カルシウムおよびアルミン酸カルシウム生成物を入手するために水和したCaClと一緒にアルミノケイ酸塩を約1,000℃へ加熱するステップであって、このときCaClが実質的にMgClを含んでいないステップ;(b)HClを用いてその生成物を浸出させてAlClおよびCaClを含有する溶液と不溶性シリカとを形成させるステップ;(c)その溶液から不溶性シリカを分離するステップ;および(d)その溶液からAlClを結晶化させ、結晶化AlClからアルミナを回収するステップ、を含んでいる。
この工程は、さらに次のステップを備えることができる:(e)ステップ(d)のCaCl溶液からMgClを確実に除去するステップ;および(f)このCaCl溶液をステップ(a)で使用するために再循環させるステップ。したがって、上記の工程の欠点が費用のかかることにあることは明白である。そこで、アルミノケイ酸塩を含有する材料からアルミナおよびシリカを回収するためにより費用効果的工程があれば有益であろう。この工程では、高温での焼成ステップを回避しなければならず、さらに工程における鉄汚染に対して非感受性でなければならない。
【0004】
(発明の要約)
本発明の目的は、酸化アルミニウムを含有する鉱石から無機アルミニウム物質および非晶質シリカを製造するための、次のステップを備える改良方法を提供することである:(i)フルオロケイ酸アルミニウム溶液を入手するためにフルオロケイ酸を用いて前記鉱石を浸出させるステップ;(ii)前記浸出液を不溶性物質から濾過するステップ;および(iii)前記不溶性物質を洗浄するステップ。
本発明の一つの好ましい実施形態では、本方法は上記で定義されており、それを硫酸と一緒に加熱することによって前記フルオロケイ酸アルミニウムからフッ素除去するステップをさらに含んでいる。
また、別の好ましい実施形態では、本発明の方法は上記で定義されており、フッ化アルミニウムの製造のために有用で、フッ化アルミニウムを入手するために前記フルオロケイ酸アルミニウム溶液を沸騰させるステップをさらに含んでいる。
【0005】
本発明のさらに別の好ましい実施形態では、本方法は上記で定義されており、このとき前記酸化アルミニウムを含有する鉱石は、粘土、石炭灰およびボーキサイトから選択される。
本発明のさらに別の好ましい実施形態では、本方法は上記で定義されており、このとき前記浸出させるステップは40〜80℃の温度範囲で実施される。さらに本発明によれば、本方法は上記で定義されており、このとき前記浸出させるステップは好ましくは60〜70℃の温度範囲で実施される。
本発明のさらに別の好ましい実施形態では、本方法は上記で定義されており、このとき前記不溶性物質は工程において溶解しなかったシリカ、酸化鉄および一部のアルミナである。
本発明のさらに別の好ましい実施形態では、本方法は上記で定義されており、このとき浸出段階へ供給されるフルオロケイ酸の濃度範囲は10〜30%である。
本発明のさらに別の好ましい実施形態では、本方法は上記で定義されており、このとき浸出段階へ供給されるフルオロケイ酸は少なくとも一部は回収かつ再使用される。
【0006】
本発明によれば、本方法は上記に定義した通りであり、非晶質シリカ生成物の製造のために有用で、さらに次のステップを含んでいる:(i)フッ化アルミニウム酸水和物を沈殿させるために前記フルオロケイ酸アルミニウムを沸騰させ、それによって四フッ化ケイ素およびフッ化水素酸が蒸発するステップ;および(ii)前記四フッ化ケイ素およびフッ化水素酸を凝縮させてフルオロケイ酸および非晶質シリカを入手するステップ。この工程で使用されるフルオロケイ酸の3分の2は回収されて次のバッチで使用される。
本発明によれば、本方法は上記に定義した通りであり、ケイ酸ナトリウムまたはケイ酸カリウム溶液を製造するために有用で、ケイ酸ナトリウムまたはケイ酸カリウム溶液を産生させるために、前記シリカを苛性ソーダまたは水酸化カリウム溶液中に溶解させることによって行う。
さらに本発明によれば、本方法は上記に定義された通りであり、フッ化アルミニウムを製造するために有用で、さらに次のステップを含んでいる:(i)フッ化アルミニウム三水和物を入手する前記フルオロケイ酸アルミニウム溶液を沸騰させるステップ;および(ii)無水フッ化アルミニウムを入手できるように入手したフッ化アルミニウム三水和物を加熱処理するステップ。
【0007】
本発明のさらに別の好ましい実施形態では、本方法は上記に定義されており、硫酸アルミニウム生成物を製造するために有用で、硫酸アルミニウム生成物が入手され、フルオロケイ酸の全部が次のバッチで使用されるために放出されるように、次のステップにおいて、好ましくは凝縮ステップ後に使用されるように、十分な量の硫酸を前記フルオロケイ酸アルミニウム溶液と混合することによって、前記浸出するステップから入手したフルオロケイ酸アルミニウム溶液をフッ素除去するステップを備えている。
本発明のさらに別の好ましい実施形態では、本方法は上記に定義されており、水酸化アルミニウム固体生成物を製造するために有用で、水酸化アルミニウム固体生成物および硫酸アルミニウム溶液を同時に入手できるように、上記の定義したように、アンモニウム水溶液を用いてフッ素除去ステップで入手した硫酸アルミニウムを中和するステップをさらに含んでいる。
本発明のさらに別の好ましい実施形態では、本方法は上記に定義されており、硫酸アルミニウムの中和のために水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムが使用され、それによって水酸化アルミニウムの製造と同時に、硫酸ナトリウムおよび硫酸カリウムが入手される。
本発明のさらに別の好ましい実施形態では、本方法は上記に定義されており、硫酸アルミニウムと硫酸ナトリウムまたは硫酸カリウムとの複塩であるミョウバンの製造のために有用で、ミョウバン塩生成物を入手できるように硫酸ナトリウム溶液中または硫酸カリウム溶液中で前記硫酸アルミニウムを沈殿させるステップをさらに含んでいる。
【0008】
(発明の詳細な説明)
本発明の好ましい実施形態は、ここでは用語「アルミニウム鉱石」と称する酸化アルミニウムを含有する粘土、石炭灰、ボーキサイトおよびその他の鉱石から選択された原料から無機アルミニウム物質および非晶質シリカを製造するための改良された方法を提供する。
本発明によれば、提案された工程では2種の主要原料が使用される。第1は、リン酸と過リン酸製造の副生成物であるフルオロケイ酸であり、これは鉱石から酸化アルミニウムを選択的に浸出させる。フルオロケイ酸は硫酸アルミニウムの製造工程では完全に回収されるが、他方フッ化アルミニウムの製造工程ではその3分の2しか回収されない。第2の原料は、次の入手源の少なくとも1つから選択されるアルミニウム鉱石である:(i)アルミナ構成要素はケイ酸アルミニウムであるカオリナイトであり、酸化アルミニウム構成要素はフルオロケイ酸中で可溶性である粘土。前記粘土の一般式はAl.2SiO.2HOである。その他のケイ酸アルミニウム粘土もあるが、フルオロケイ酸中の前記構成成分の可溶性は相当に低い。前記鉱石は、例えば遊離シリカ、酸化鉄、二酸化チタン等のような他の酸化物をさらに含んでいる。(ii)その組成は上記の粘土の組成と類似であるが、酸化物の含量はそれから灰が製造される石炭の出所によって相違する石炭灰。(iii)特に主要な2種のボーキサイト:アルミニウム成分が高度に可溶性である水酸化物Al(OH)であるギブサイト(gibbsite)ボーキサイト、およびフルオロケイ酸中で難溶性であるベーマイト(boehmite)−AlO(OH)(iv)酸化アルミニウムを含有するいずれか他の鉱石。
ここで、図1を参照すると、本発明による鉱石加工処理のための方法が示されており、本方法は工程の開始時にアルミニウム鉱石を浸出させるステップを含み、その後に2つの選択できる組み込み可能な製造順序が続く:1.第1生成物としての硫酸アルミニウムの製造で、それから第2生成物として水酸化アルミニウムが入手される。水酸化アルミニウムを加熱処理すると酸化アルミニウムが産生する。同時に、水酸化アルミニウムの産生とともに硫酸アルカリおよびミョウバンが入手される(左のパネルに定義された製造順序)、および;2.フッ化アルミニウムおよびシリカまたはケイ酸ナトリウムの製造(右のパネルに定義された製造順序)。
ここで、下記では「浸出」と称する第1ステップを参照すると、本発明によれば、流れ2によって浸出反応へ導入される酸化アルミニウムを含有する鉱石は選択的に40〜80℃の温度で、および最も好ましくは60〜70℃の範囲でフルオロケイ酸溶液(流れ3、22または32によって反応物へ導入される)によって浸出させられ、さらにそれによってフルオロケイ酸アルミニウム溶液が入手される。化学式1は上記の浸出反応を概要的に説明している:
Figure 2004533387
【0009】
本発明による前記浸出ステップは、濾過ステップおよび洗浄ステップの両方をさらに含んでいる。さらに、本発明による前記浸出ステップは、反応媒質中に溶解する酸化アルミニウムに対して選択的であり、このとき酸化鉄は極めて低い程度でしか溶解しないので、鉄無含有等級のアルミニウム生成物が提供される。
本発明の一つの好ましい実施形態では、反応しているフルオロケイ酸の少なくとも一部分は工程から流れ22および32によって再循環させられ、前記フルオロケイ酸は下記で定義する凝縮ステップにおいて回収される。本発明の特に好ましい実施形態によれば、流れ32を通すと工程で使用されたフルオロケイ酸の約3分の2が回収され、流れ22によると工程中のほぼ全部のフルオロケイ酸が回収される。しかしながら、流れ3を通して新鮮フルオロケイ酸を浸出反応へ導入することもできる。
前記浸出ステップの終了時に、結果として生じたフルオロケイ酸アルミニウムは不溶物から濾過され(流れ1)、下記で定義されるように少なくとも2種の代替法の1つにおいて加工処理される。
【0010】
ここで、左のパネルの囲み「脱フッ素」を参照すると、前記フルオロケイ酸アルミニウムが混合された硫酸と発熱反応させられ、化学式2による生成物として硫酸アルミニウムが産生する。温度は上記の通りに発熱反応によって沸騰まで上昇する。フルオロケイ酸は流れ21を通って蒸留される。「凝縮」ステップ後に、前記フルオロケイ酸は流れ22を通して結果として生じる上記の「浸出」バッチへ回収される。
Figure 2004533387
ここで、右のパネルを参照すると、前記フルオロケイ酸アルミニウム溶液は「沸騰」作業中に交互に、または同時に加熱されて蒸発させられる。その結果として、フッ化アルミニウムは流れ30を通る第1生成物として沈殿し、SiFおよび水蒸気を含有する気体(流れ31)は「凝縮」ステップを受けるが、この時前記浸出溶媒の約3分の2は流れ32を通して再循環させられる。凝縮ステップでは、反応(2a)によって入手された四フッ化ケイ素は反応(2b)によって水蒸気と反応してこの工程の副生成物である非晶質シリカを産生する(流れ321を参照)。
さらに、また右のパネルを参照すると、前記「凝縮」ステップの生成物は流れ322で「溶解」ステップへパージされるが、このとき苛性ソーダおよび/または苛性カリ溶液が混合されてケイ酸ナトリウム溶液またはケイ酸カリウム溶液を含有する副生成が入手される(流れ323)。
前記非晶質シリカ生成物は、それ自体が商業的に貴重であることが広く知られており、他方ケイ酸アルカリ溶液はエレクトロニクスおよび製紙産業、そして他の市場のために原料として使用される。
【0011】
ここで、また右のパネルを参照すると、フルオロケイ酸アルミニウム溶液(1)の流れは「沸騰」ステップに入っていく。四フッ化シリコン(31)およびフルオロケイ酸(32)の流れの少なくとも一部分は上記の「凝縮」ステップに向かって再循環される。同時に、または交互にフッ化アルミニウム三水和物が「加熱処理」段階へ向かう流れ30に導入されるが、このとき無水フッ化アルミニウム生成物が入手される。
本発明のさらに別の実施形態では、無水フッ化アルミニウムを生成するための工程が提供されるが、このとき図1に記載されている乾燥段階は多段階方法、即ち次の乾燥段階を含んでいる:(i)フッ化アルミニウム三水和物を産生するために110℃での乾燥;(ii)フッ化アルミニウム0.5水和物を産生するための250℃での焼成;および(iii)無水フッ化アルミニウムを産生するための550℃での焼成。
さらに、本発明の別の実施形態では、無水フッ化アルミニウムを生成するための工程があり、これにより水和されたフッ化アルミニウムの(550℃での)焼成段階では、一部の酸化アルミニウムが産生する。市販のフッ化アルミニウムは最終焼成段階で酸化アルミニウムを8%まで含有している。本発明で産生したフッ化アルミニウムは、これらの定義に良好に適合する。
【0012】
したがって、本発明の好ましい実施形態は、化学式2aに図式的に記載したようにフルオロケイ酸アルミニウム溶液を加熱することによってフッ化アルミニウムを沈殿させて四フッ化シリコンを蒸発させる工程である:
Figure 2004533387
産生した上記の流れ321の四フッ化シリコンおよび水は下記の化学式2bに記載するように反応する:
Figure 2004533387
このとき、シリカおよびフルオロケイ酸は冷却によって産生される。入手した
シリカは、濾過、洗浄および乾燥させて、この工程の副産物として生成することができる。
ここで、左のパネルを参照すると、前記「フッ素除去」ステップの生成物は下記の流れの少なくとも1つとして排液される:(i)硫酸アルミニウム生成物、(ii)「沈殿」ステップへの供給流れ(231)、および(iii)「中和」ステップへの供給流れ(221)。
本発明の一つの好ましい実施形態では、それによって硫酸アンモニウム溶液、硫酸ナトリウム溶液または硫酸カリウム溶液が前記水酸化アルミニウム沈殿物と一緒に入手されるように、「中和」ステップへ導入された水酸化アンモニウムは水酸化カリウムかまたは水酸化ナトリウムのどちらか一方によって同等に置換されてもよい。
前記「フッ素除去」ステップによって入手した硫酸アルミニウムから水酸化アルミニウムを生成できるが、このとき2種の工程が可能である:(i)水酸化アルミニウムの生成および(ii)焼成によって入手される酸化アルミニウムの生成。
ここで、硫酸アルミニウムの流れ(231)を参照すると、これは硫酸ナトリウムまたは硫酸カリウムと一緒に「沈殿」ステップへ導入される。したがってナトリウムまたは等価のカリウムミョウバン生成物が入手される。
【0013】
交互に、または同時に、前記硫酸アルミニウムは、流れ221によってアンモニウム水溶液と一緒に「中和」ステップへ導入される。水酸化アルミニウム固体生成物を収集するために、水酸化アルミニウム固体生成物が流れ223において収集され、このとき他の生成物は流れ222を通して「蒸発」ステップへ送り込んでいる。さらに、焼成ステップにおいて水酸化アルミニウムから入手できる酸化アルミニウムが極めて貴重な材料であることは注目に値する。水酸化アルミニウムの焼成工程はよく知られているので、本出願においては記載しない。
さらに、また本発明によれば、硫酸アンモニウムは、上記の「蒸発」ステップで入手し、流れ224によって純粋の硫酸アンモニウム生成物へ収集される。
本発明の好ましい実施形態によれば、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムは水酸化アルミニウムおよび硫酸ナトリウムもしくは硫酸カリウムを入手するために硫酸アルミニウムと反応させられる。
材料を効率的に再利用して副生成物を再循環することは本発明の明確な核心である。そこで、本発明による硫酸アンモニウム、硫酸カリウムおよび硫酸ナトリウムの製造は重要である:硫酸アンモニウムおよび硫酸カリウムは肥料になり、試薬の硫酸ナトリウムは多くの無機合成において使用した。さらに、工場で硫酸アルミニウムおよび硫酸アルカリを製造する場合は、高価格の複塩であるミョウバンを製造できる。
【0014】
本発明の一つの実施形態によれば、アルミニウム鉱石はフルオロケイ酸によって浸出させられ、酸化アルミニウムの約85%までが溶解かつ処理されて貴重なフッ化アルミニウムが産生される。残留物は溶解せず、シリカは95%までの酸化鉄およびフルオロケイ酸によって溶解しない約15%の酸化アルミニウムを含有している。酸化鉄(ferric chloride)は塩酸または硫酸中では溶解し、これにより塩化鉄または硫酸鉄(ferric sulfate)が産生する。それらのアンモニア処理によって様々な色合いの水酸化鉄色素および肥料等級の硫酸アンモニウムが産生する。これらの生成物はすべて商業的価値がある。
本発明によれば、前記浸出段階は60〜70℃で実施されるのが好ましい。不溶物は上記の通りに濾過および処理される。
本発明のさらにまた別の実施形態は、商業的価値があるシリカおよびケイ酸アルカリ溶液の同時生産であり、これらは苛性ソーダまたは苛性カリ中へのシリカの溶解によって入手され、エレクトロニクスや製紙産業およびその他の業種で使用される。
最後に、本発明の別の実施形態は図1に記載された前記工程であるが、このとき酸化アルミニウムを浸出させるために3モルのフルオロケイ酸が使用され、前記酸のほぼ全部が回収される。上述のように、フッ化アルミニウムの製造(図の右のパネル)では2モルのフルオロケイ酸しか回収されないので、流れ3に記載したように1モルのフルオロケイ酸をバッチ毎にその工程へ加えることである。
【0015】
【実施例】
実験1〜3で使用した粘土の組成は、35.5%の酸化アルミニウム、53.8%のシリカ、9.6%の酸化鉄、0.8%の酸化カルシウムおよび0.3%の酸化マグネシウムであった。
【0016】
【実施例1】
35.5%の酸化アルミニウムを含有する粘土のサンプル50.0gをマグネチックスターラー(電磁攪拌機)を用いてフルオロケイ酸(27.7%、322.0g)と一緒に約65℃で60分間混合した。スラリーを濾過し、不溶性物質を洗浄し(54.9g)、引き続いて乾燥させると(35.0g)、83%の酸化アルミニウムの溶解が達成された。
フルオロケイ酸アルミニウム(446.0g)を含有する濾液を200gまで蒸発させた。入手した、フッ化アルミニウム三水和物を含有する沈殿液を濾過し、洗浄し(34.7g)、25.1gの生成物を産生するために110℃で乾燥した。22.6gの量の前記フッ化アルミニウム三水和物をX線回折解析で定量分析したときに、純粋フッ化アルミニウム無水物(13.3g)を産生するように、さらに6時間550℃で加熱した。この最終生成物は、0.1%の酸化鉄および0.1%未満の酸化カルシウム、さらに微量のシリカを含有していた。この工程で粘土から83%の酸化アルミニウムが溶解され、粘土から生成物フッ化アルミニウムへの酸化アルミニウムの総転換収率は62%であった。
【0017】
【実施例2】
35.5%の酸化アルミニウムを含有する粘土のサンプル50.0gを、マグネチックスターラーを用いてフルオロケイ酸(27.7%、333.0g)と一緒に約65℃で60分間混合した。スラリーを濾過し、不溶性物質を洗浄し(55.0g)、引き続いて乾燥させると(35.2g)、80.9%の酸化アルミニウムの溶解が達成された。フルオロケイ酸アルミニウムを含有する濾液(380.0g)を200gまで蒸発させた。入手した沈殿液を濾過し、洗浄し(33.8g)、フッ化アルミニウム三水和物を含有する24.5gの生成物を得るために110℃で乾燥した。前記フッ化アルミニウム三水和物を最初は250℃まで加熱し、X線回折解析で定量分析したときに、純粋フッ化アルミニウム無水物(15.0g)を産生するように、その後550℃で2時間以上加熱した。この生成物は、0.1%の酸化鉄、残留物を含有する0.1%未満の酸化カルシウム、さらに微量のシリカを含有していた。この工程で粘土中の83%の酸化アルミニウムが溶解され、粘土から生成物フッ化アルミニウムへの酸化アルミニウムの総転換収率は63%であった。
再循環段階:追加の粘土50.0gのサンプルをフルオロケイ酸330g(27%)に加え、上記の濾液(200g)をマグネチックスターラーで混合し、約65℃で60分間加熱すると185gになった。不溶性物質を濾過し、洗浄し、100℃で乾燥させた。生成物の重量は35.00gであり、82%の酸化アルミニウムを溶解した。
濾液(375.0g)を加熱し、重量200gの濾液が入手されるまで四フッ化シリコンを蒸発させた。冷却すると、フッ化アルミニウムが沈殿し、これを濾過して洗浄し、38.8gのフッ化アルミニウム三水和物を産生するように、110℃で乾燥した;250℃で乾燥させるとフッ化アルミニウム0.5水和物が産生し、その後550℃で乾燥させると無水フッ化アルミニウム(23.9g)が産生した。再循環段階の収率は99.2%であった。
実験の2つの部分に対する酸化アルミニウムからフッ化アルミニウムへの総転換収率は80.5%であった。
【0018】
【実施例3】
上記と同様の実験を実施したが、フルオロケイ酸アルミニウムの蒸発は75mlの小量まで実施した。粘土からの酸化アルミニウムは84.3%溶解し、小量まで蒸発させることによってフッ化アルミニウムの総収率は89.9%へ増加した。
サンプル3の解析結果は、93.9%のAlFおよび5.4%のAlに相当する33.0%のAltotal、63.7%のF、0.10%のFe、0.08%のSiO、0.1%のCaOであった。
【0019】
【実施例4】
29.1%の酸化アルミニウム、45.0%のシリカ、3.6%の酸化鉄および7.5%の酸化カルシウムを含有する石炭灰のサンプルを粘土のサンプルと同様に処理した。サンプル25gをフルオロケイ酸130g(25.8%)と一緒に65℃で2時間混合したが、酸化カルシウムが存在しているために硫酸3.2gを加えると不溶性硫酸カルシウムを産生したので、これを石炭灰サンプルの不溶物と一緒に濾過した。乾燥後の不溶物および石膏の重量は21.1gであった。酸化アルミニウムの89%の溶解率が達成された。
フルオロケイ酸アルミニウムを含有する濾液の重量は296gであった。75gまで蒸発するとフッ化アルミニウム三水和物の沈殿液が入手され、これを乾燥させると14.5gとなった。酸化アルミニウムからフッ化物への転換収率は73%であった。溶解した酸化アルミニウムの83%はフッ化アルミニウムへ転換した。
粘土と石炭灰のサンプルは入手源毎に相違するので手順が相違する可能性はあるが、(a)フルオロケイ酸アルミニウムの製造および(b)フッ化アルミニウムの蒸発から沈殿、という2原則は、ほとんどの原料のための工程に共通である。実施例4では、酸化カルシウムが硫酸によって除去される例が与えられている。
【0020】
【実施例5】
56.5%の酸化アルミニウム、7.6%のシリカ、0.1%の酸化鉄、2.5%の酸化チタンおよび26.1%のLOIを含有するボーキサイトのサンプルを粘土のサンプルと同様に処理した。
サンプル25gをフルオロケイ酸320g(27.9%)と一緒に60℃で80分間混合した。スラリーを濾過した。乾燥後に溶解しないケーキの重量は、9.1gであった。25g中15.9gが溶解し、酸化アルミニウムの含量は6.5g:25×0.565g=14.1g、LOI=6.5であった。溶解した酸化アルミニウムの百分率を計算すると76.9%となった。
【0021】
【実施例6】
ボーキサイトサンプルの組成:36.9%のAlO;1.73%のSiO;35.8%のFe;3.03%のTiO;0.29%のSOおよび21.0%のLOI。
マグネチックスターラーを用いてサンプル25gをビーカー内で混合することによってフルオロケイ酸168g(28%のHSiF)と一緒に60℃の温度で2時間反応させ、その後スラリーを濾過した。溶解しなかったケーキの重量は23.4gで、乾燥後には12.8gであった。サンプル12.2gを溶解させた。溶解性物質の全部が溶解すれば、総計は25×(0.369+0.21+0.03)=15.2gとなるであろう。そこで溶解したAlの百分率を計算すると12.2×100/15.2=80.3%となった。
【0022】
【実施例7】
下記を含有する粘土の組成物:35.5%のAl、45.5%のSiO、9.6%のFe、1.6%のTiO、0.8%のCaO、0.3%のMgO。
上記の粘土組成物25gにフルオロケイ酸145.7g(以前の粘土バッチから入手した、コロイダルシリカを含有する25.8%のHSiF)を加えた。この懸濁液を40〜80℃まで60分間加熱した。懸濁液を冷却し、不溶物を濾過して洗浄した。湿ったケーキの重量は31.34gで、乾燥後には18.04gとなった。洗浄液を含有する濾液の重量は195gであり、前記濾液の含量は17.1%のAl(SiF、3.9%のHSiF、および0.020%のFe(二酸化チタン、酸化カルシウム、および酸化マグネシウムの存在は記録されなかった)であった。フルオロケイ酸アルミニウムを含有する濾液に、硫酸160g(95%)を30分以内に加えた。この懸濁液を加熱して水およびフルオロケイ酸を蒸発させた。残留液は60%のHSOを含有しており、これを25℃まで冷却した。硫酸アルミニウムの結晶を沈殿させ、濾過し、飽和硫酸アルミニウム溶液20mlで洗浄した。生成した結晶の重量は45gであった。生成物の分析はAl(SO 18HOを示した。
粘土の酸化アルミニウムの79%の溶解が達成され、実際に溶解した酸化アルミニウム全部から硫酸アルミニウムを入手した。これは硫酸アルミニウムの溶解度が1%である60%のHSOからの沈殿を達成するために使用した硫酸が高度に過剰であったためである。使用した硫酸の余剰分は次のバッチで使用するため、浪費にはならない。
【0023】
【実施例8】
石炭灰組成物:29.1%のAl、45.0%のSiO、7.5%のCaO、0.97%のMgO、3.6%のFeおよび1.6%のTiO
上記の石炭灰組成物25gに前のバッチから25.8%のHSiF201gを加えた。この懸濁液を50〜60℃の温度で2時間攪拌した。この懸濁液を冷却し、不溶物を濾過して取り除き、洗浄した。湿ったケーキの重量は26.7gであったが、乾燥後には17.5gとなった。フルオロケイ酸アルミニウムを含有している濾液および洗浄液の重量は296gであった。30分以内にフルオロケイ酸アルミニウム溶液に硫酸溶液(95%)100gを加えて、この溶液を100℃まで加熱した。酸性ガスHFおよびSiFを放出させ、冷却後にフルオロケイ酸として入手すると、次のバッチのために使用する準備が整ったことになる。入手したフルオロケイ酸の重量は200gであり、溶液の濃度は24.8%のHSiFであった。
硫酸アルミニウム溶液は硫酸および少量の沈殿物を含んでおり、これを濾過すると、乾燥後、硫酸カルシウム4gを含有していることが分かった。その後、硫酸および硫酸アルミニウムを60%のHSOに濃縮した。この溶液を25℃まで冷却し、硫酸アルミニウム35gを沈殿させて濾過した。この塩は、60%のHSO溶液から沈殿するAl(SO 18HOである。硫酸アルミニウムは90ppmの鉄分物質を含んでいた。
フルオロケイ酸の作用によって溶解しなかったケーキは、上記の組成物中に記載したように石炭灰の酸化鉄の全部分(3.6%)を含有していた。
【図面の簡単な説明】
【図1】
様々な鉱石からアルミニウム化合物およびシリカを製造する方法を示した図である。
【符号の説明】
1、2、3、21、22、30、31、32、222、223、224、322、323 流れ、221、231 供給流れ。

Claims (17)

  1. 酸化アルミニウムを含有する鉱石から無機アルミニウム物質および非晶質シリカを製造するための、次のステップを含む方法:
    (i) フルオロケイ酸アルミニウム溶液を入手するためにフルオロケイ酸を用いて前記鉱石を浸出させるステップ;
    (ii) 前記浸出液を不溶性物質から濾過するステップ;および
    (iii) 前記不溶性物質を洗浄するステップ;
  2. 前記フルオロケイ酸アルミニウムを硫酸と一緒に加熱することによりフッ素除去するステップをさらに含む請求項1記載の方法。
  3. フッ化アルミニウム製造のために有用な、フッ化アルミニウ
    ムを入手するために前記フルオロケイ酸アルミニウム溶液を沸騰させるステップ
    をさらに含む請求項1記載の方法。
  4. 前記酸化アルミニウムを含有する鉱石が、粘土、石炭灰およ
    びボーキサイトから選択される請求項1記載の方法。
  5. 前記浸出させるステップが40〜80℃の温度範囲で実施さ
    れる請求項1記載の方法。
  6. 前記浸出させるステップが60〜70℃の温度範囲で実施さ
    れる請求項1記載の方法。
  7. 前記不溶性物質が工程において溶解しなかったシリカ、酸化
    鉄および一部のアルミナである請求項1記載の方法。
  8. 浸出段階で供給されるフルオロケイ酸が10〜30%の濃度範囲内にある請求項1記載の方法。
  9. 浸出段階で供給されるフルオロケイ酸が少なくとも一部は回収かつ再利用される請求項1記載の方法。
  10. 非晶質シリカ生成物を製造するために有用な、さらに次のステップを含む請求項1記載の方法:
    (i) フッ化アルミニウム三水和物を沈殿させ、それによって四フッ化シリコンおよびフッ化水素酸が蒸発するように前記のフルオロケイ酸アルミニウム溶液を沸騰させるステップ;および
    (ii) フルオロケイ酸および非晶質シリカを入手するために前記の四フッ化シリコンおよびフッ化水素酸を凝縮させるステップ。
  11. 工程で使用されたフルオロケイ酸の3分の2が回収されて次のバッチで使用される請求項10記載の方法。
  12. ケイ酸ナトリウムまたはケイ酸カリウム溶液を製造するために有用な、前記シリカを苛性ソーダまたは水酸化カリウム溶液に溶解させることによって行う請求項10記載の方法。
  13. フッ化アルミニウムを製造するために有用な、さらに次のステップを含む請求項1記載の方法:
    (i) フッ化アルミニウム三水和物を入手するために前記フルオロケイ酸アルミニウム溶液を沸騰させるステップ;および
    (ii) 無水フッ化アルミニウムが入手されるように入手したフッ化アルミニウム三水和物を加熱処理するステップ。
  14. 硫酸アルミニウム生成物を製造するために有用な、硫酸アルミニウム生成物が入手され、フルオロケイ酸の全部が次のバッチで使用されるために放出されるように、十分量の硫酸を前記フルオロケイ酸アルミニウム溶液と一緒に混合することによって前記浸出するステップから入手されたフルオロケイ酸アルミニウム溶液からフッ素除去するステップをさらに含む請求項1記載の方法。
  15. 硫酸アルミニウム生成物を製造するために有用な、フルオロケイ酸の全部が回収されて次のバッチで使用される請求項1記載の方法。
  16. 水酸化アルミニウム固体生成物を製造するために有用な、水酸化アルミニウム固体生成物および硫酸アルミニウムが同時に入手されるように上記に定義したフッ素除去ステップにおいて入手される硫酸アルミニウムを、アンモニウム水溶液を用いて中和するステップをさらに含む請求項13記載の方法。
  17. ミョウバン生成物を製造するために有用な、ミョウバン塩生成物が入手されるように硫酸ナトリウム溶液中または硫酸カリウム溶液中に前記硫酸アルミニウムを沈殿させるステップをさらに含む請求項1記載の方法。
JP2002554624A 2000-12-31 2001-12-27 鉱石からのアルミニウム化合物およびシリカの製造 Pending JP2004533387A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IL14064600A IL140646A0 (en) 2000-12-31 2000-12-31 Method for the production of aluminum salts from clay and coal ash
IL14403801A IL144038A0 (en) 2001-06-27 2001-06-27 Production of aluminum fluoride from clays and coal ash
PCT/IL2001/001210 WO2002053500A2 (en) 2000-12-31 2001-12-27 Production of aluminum compounds and silica from ores

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004533387A true JP2004533387A (ja) 2004-11-04
JP2004533387A5 JP2004533387A5 (ja) 2005-10-20

Family

ID=26324000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002554624A Pending JP2004533387A (ja) 2000-12-31 2001-12-27 鉱石からのアルミニウム化合物およびシリカの製造

Country Status (14)

Country Link
US (1) US7090809B2 (ja)
EP (1) EP1345853A2 (ja)
JP (1) JP2004533387A (ja)
KR (1) KR20030074694A (ja)
CN (1) CN1642858A (ja)
BR (1) BR0116604A (ja)
CA (1) CA2433448A1 (ja)
EA (1) EA200300623A1 (ja)
HU (1) HUP0302802A2 (ja)
IL (1) IL156652A (ja)
MX (1) MXPA03005887A (ja)
NO (1) NO20032962L (ja)
PL (1) PL363430A1 (ja)
WO (1) WO2002053500A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009519829A (ja) * 2007-04-03 2009-05-21 ピンスー・インダストリアル・エルティーディー 石炭灰からシリカ、次いでアルミナを回収する方法

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL148376A0 (en) * 2002-02-26 2002-09-12 Ati Aluminum Technologies Isra A method for the production of pure silica
AU2005237179B2 (en) * 2005-11-25 2011-03-17 Outotec Oyj Process and plant for producing metal oxide from metal compounds
CN102268559A (zh) 2007-05-21 2011-12-07 奥贝特勘探Vspa有限公司 从铝土矿石中提取铝的工艺
US20080315459A1 (en) * 2007-06-21 2008-12-25 3M Innovative Properties Company Articles and methods for replication of microstructures and nanofeatures
CN101112990B (zh) * 2007-07-05 2010-09-08 东北大学 用油页岩联产白炭黑、氧化铝及硫酸铁的方法
US20100287827A1 (en) * 2009-05-13 2010-11-18 Chandrashekhar Sonwane Process for obtaining treated coal and silica from coal containing fly ash
US7897125B1 (en) * 2009-08-14 2011-03-01 Vithal Revankar Silicon tetrafluoride byproduct separation process
CN103534367A (zh) 2011-03-18 2014-01-22 奥贝特铝业有限公司 从含铝材料中回收稀土元素的方法
RU2013153535A (ru) 2011-05-04 2015-06-10 Орбит Элюминэ Инк. Способы извлечения редкоземельных элементов из различных руд
CA2863755C (en) 2011-06-03 2016-04-26 Orbite Aluminae Inc. Methods for preparing hematite
CN102952951A (zh) * 2011-08-22 2013-03-06 中国科学院过程工程研究所 一种从钨冶炼渣中提取钽、铌并联产氟硅酸钾的方法
CA2848751C (en) 2011-09-16 2020-04-21 Orbite Aluminae Inc. Processes for preparing alumina and various other products
WO2013104059A1 (en) 2012-01-10 2013-07-18 Orbite Aluminae Inc. Processes for treating red mud
RU2502568C2 (ru) * 2012-02-20 2013-12-27 Открытое акционерное общество "Территориальная генерирующая компания № 11" Способ комплексной переработки золы от сжигания углей
CN104520237B (zh) 2012-03-29 2018-05-01 奥佰特氧化铝有限公司 处理飞灰的方法
KR101443836B1 (ko) * 2012-04-17 2014-09-30 송병옥 카올린(큐랙스)에서 알루미나와 실리카를 분리하는 장치 및 방법
EP2676933B1 (de) * 2012-06-20 2014-12-03 Pleason Ventures LTD Verfahren zur kalten hydrochemischen Zersetzung von Natriumhydrogenalumosilikat
CA2878744C (en) 2012-07-12 2020-09-15 Orbite Aluminae Inc. Processes for preparing aluminum chloride and various other products by hcl leaching
CA2885255C (en) 2012-09-26 2015-12-22 Orbite Aluminae Inc. Processes for preparing alumina and magnesium chloride by hc1 leaching of various materials
US9534274B2 (en) 2012-11-14 2017-01-03 Orbite Technologies Inc. Methods for purifying aluminium ions
CN103553054B (zh) * 2013-08-01 2015-06-03 乔占印 一种稀土聚合氟硅酸铝及其制备方法
CN104445311B (zh) * 2014-10-30 2017-02-15 王立久 高含量二氧化硅质粉煤灰多联产洁净制备方法
CN105236416B (zh) * 2015-09-09 2017-10-20 洛阳国兴矿业科技有限公司 利用低品铝土矿制取白炭黑的方法
CN108579662B (zh) * 2018-04-20 2020-11-17 内江师范学院 一种从低品位高岭土中制备SiO2/Al2O3复合材料的方法
CN110844911A (zh) * 2019-12-20 2020-02-28 黄冈师范学院 一种利用含氟硅渣直接制备高纯白炭黑的方法
CN111203427A (zh) * 2020-01-13 2020-05-29 东江环保股份有限公司 废弃玻璃粉及酸洗废液的协同处理系统与处理方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1013267B (de) * 1952-07-21 1957-08-08 Grace W R & Co Herstellung von Aluminiumfluorid
US2842426A (en) * 1957-02-15 1958-07-08 Grace W R & Co Aluminum fluoride manufacture
GB1222823A (en) * 1967-04-14 1971-02-17 English Clays Lovering Pochin Improvements in or relating to the production of aluminium fluoride and/or silica
US4013754A (en) * 1973-06-12 1977-03-22 Continental Oil Company Static leaching copper ore
US3961030A (en) * 1974-08-12 1976-06-01 Freeport Minerals Company Production of alumina from ores
US3965248A (en) * 1974-08-12 1976-06-22 Freeport Minerals Company Removal of P2 O5 from aluminum fluoride enriched crystallization mother liquors
EP0134530A3 (en) * 1983-07-29 1985-09-11 Japan Australia Process Coal Company A process for removing mineral inpurities from coals and oil shales
US4539187A (en) * 1983-10-21 1985-09-03 Hydro Fuels, Inc. Method for separating and recovering silica, aluminum and iron from fly ash, mineral ores and mine tailings
US5242670A (en) * 1992-07-02 1993-09-07 Gehringer Ronald C Method for hydrofluoric acid digestion of silica/alumina matrix material for the production of silicon tetrafluoride, aluminum fluoride and other residual metal fluorides and oxides
IL116409A (en) * 1995-12-15 1999-11-30 Mashal Alumina Ind Ltd Process for the recovery of alumina and silica
CN1153141A (zh) * 1996-08-15 1997-07-02 张德明 自然反应一步酸溶法生产液体硫酸铝工艺

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009519829A (ja) * 2007-04-03 2009-05-21 ピンスー・インダストリアル・エルティーディー 石炭灰からシリカ、次いでアルミナを回収する方法

Also Published As

Publication number Publication date
IL156652A (en) 2006-04-10
PL363430A1 (en) 2004-11-15
NO20032962L (no) 2003-08-27
CN1642858A (zh) 2005-07-20
EA200300623A1 (ru) 2004-02-26
CA2433448A1 (en) 2002-07-11
WO2002053500A2 (en) 2002-07-11
NO20032962D0 (no) 2003-06-27
KR20030074694A (ko) 2003-09-19
US20040047791A1 (en) 2004-03-11
EP1345853A2 (en) 2003-09-24
HUP0302802A2 (hu) 2003-11-28
US7090809B2 (en) 2006-08-15
WO2002053500A3 (en) 2003-01-03
BR0116604A (pt) 2004-06-22
MXPA03005887A (es) 2005-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004533387A (ja) 鉱石からのアルミニウム化合物およびシリカの製造
US5993758A (en) Process for recovery of alumina and silica
US9517944B2 (en) Method for producing alumina
US20230040892A1 (en) A process for producing alumina and a lithium salt
US4237102A (en) Process for obtaining pure alumina by the hydrochloric attack of aluminous ores and extraction of the impurities by means of a sulphuric treatment
US4119698A (en) Reclamation treatment of red mud
EP0024131B1 (en) A method of obtaining alumina from clay and other alumino-silicates and alumina obtained by this method
US4241030A (en) Continuous process for obtaining pure alumina from an acidic liquor originating from the chlorosulphuric attack of an aluminous ore and for the purification of the liquor which has been freed from alumina
HU181002B (en) Process for preparing pure alum earth by means of acid digestion of aluminium minerals containing other elements as well
GB1596484A (en) Production of alumina
US1752599A (en) Method of treating aluminous materials for the production of aluminum sulphate and alumina therefrom
US7534411B2 (en) Process for the preparation of pure silica
US4366129A (en) Process for producing alumina and ferric oxide from aluminium carriers with high iron and silicon content
US4331636A (en) Method of producing pure alumina from alunite
US4526763A (en) Process for the production of alumina
US4670231A (en) Continuous procedure of obtention of compounds of aluminum from aluminum silicates and other aluminum ores
US2567544A (en) Process for the manufacture of sodium aluminum fluoride
US1410642A (en) Process oe producing alumina and potash
GB1569033A (en) Production of metallurgically pure alumina
US3525584A (en) Process for the production of aluminum fluoride
AU2002217404A1 (en) Production of aluminum compounds and silica from ores
US1914768A (en) Process of producing pure aluminium combinations adapted for the production of aluminium
KR800001413B1 (ko) 순수 알루미나의 제조방법
US1889710A (en) Process for making metallic sulphates
MXPA98004747A (en) Procedure to recover alumina and sil