JP2004532523A - ヘテロ構造のコンポーネント - Google Patents

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フランツ ホフマン,
リヒャルト ヨハネス リーケン,
ヴォルフガング レースナー,
トーマス シュルツ,
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インフィネオン テクノロジーズ アクチェンゲゼルシャフト
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    • H10K10/20Organic diodes
    • H10K10/29Diodes comprising organic-inorganic heterojunctions

Abstract

本発明は、単一のヘテロナノチューブの形態で提供されるヘテロ構造コンポーネントに関する。ヘテロナノチューブは、その長手方向に沿って複数の領域を有し、これらの領域の各々において、異なったエネルギーギャップを有する。このようなヘテロナノチューブは、特に、1つの領域において非導電性、半導電性、または金属導電性のいずれかであり得、かつ、カーボンナノチューブから、または窒化ホウ素ナノチューブから形成され得る。本発明は、さらに、上述のタイプのヘテロ構造コンポーネントを生成するための方法に関する。
【選択図】図1

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘテロ構造のコンポーネントに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、電子コンポーネントは、主に、シリコンMOS構造(MOS=金属酸化物半導体)または半導体ヘテロ構造に基づいて製作されている。
【0003】
通常の単純なシリコンMOS構造は、半導体シリコン層、シリコン層上に形成された酸化物層(SiO)、および酸化物層上に形成された金属層からなる。十分に高い正の電界が金属層に印加された場合、電界効果の結果として、酸化物層に隣接するシリコン層の領域において導電チャネル領域が形成される。チャネル領域の導電性のレベルは、印加された電界の電界強度によって変更され得る。
【0004】
典型的な半導体へテロ構造は、価電子帯と伝導体との間で異なったバンドギャップを有するが、その格子定数の相違はほんのわずかである、層状に積み重ねられて配置される少なくとも2つの異なった化合物半導体材料からなる。それらの格子定数がほんのわずかに異なるというという事実に基づいて、第2の異なった材料は、ずれることなく積み重なって成長させられ得るので、異なった化合物半導体材料をそれぞれ含む2つの層を有する不均質(heterogenous)な結晶が生成されるが、格子定数は、不均質な結晶全体にわたって同じである。2つの異なった化合物半導体材料のバンドギャップにおける差異が適切である場合、2つの異なった化合物半導体材料間の界面に極小電位が形成される。ドーパントは、化合物半導体材料の少なくとも1つに導入されている。このドーパントは、不均質な結晶内でほぼ自由に移動し、かつ極小電位に蓄積し得る電荷キャリアを提供し、従って、導電層が界面に形成される。ドーパントを有さないヘテロ構造は、特に、光学的用途のためにも生成される。
【0005】
ヘテロ構造を生成するために特に適切ないくつかの化合物半導体材料の例は、2つの化合物半導体材料、砒化ガリウム(GaAs)および砒化アルミニウムガリウム(AlGaAs)である。
【0006】
ヘテロ構造を生成するために適切である、さらなる1対の化合物半導体材料は、シリコン/シリコンガリウム(Si/SiGe)である。
【0007】
半導体へテロ構造のための材料のさらなる典型的な適切な組み合わせは、InP/InGaAsPおよびInP/InGaAlAsである。
【0008】
異なった層の順序が適切に選択されたとすると、異なったバンドギャップをそれぞれ有する、重ねて配置された複数の層を有する層構造から、例えば、ダイオード、トランジスタおよびレーザ等の異なった電子および光電子コンポーネントが実現されることが可能である。
【0009】
従来のシリコンMOSおよび化合物半導体へテロ構造技術は、進行中の小型化に関して、その限界に近付きつつある。
【0010】
非常に小さい寸法(例えば、[1]を参照)の半導電性、および金属導電構造としてカーボンナノチューブが公知である。カーボンナノチューブは、チューブ状の結晶構造を形成するように配置された炭素原子から形成されたフラーレンである。カーボンナノチューブは、0.2ナノメートル〜最高約50ナノメートルの直径、および最高数マイクロメートルの長さで生成され得る。直径は、通常、2〜30nmであり、長さは、最高数百ナノメートルである。カーボンナノチューブの伝導電子のバンドギャップ、従って、導電性は、例えば、直径およびキラリティ等のチューブパラメータを用いて調整され得る。
【0011】
しかしながら、ナノチューブは、炭素からのみでなく、窒化ホウ素からも生成され得、これらのナノチューブは、カーボンナノチューブと類似であり、かつカーボンナノチューブと格子適合的であることが知られており、すなわち、結晶化のためにカーボンナノチューブに利用可能であるものと同じ結晶構造が、これらのナノチューブに利用可能である([2]を参照)。窒化ホウ素ナノチューブは、窒化ホウ素ナノチューブの直径またはキラリティ等のチューブパラメータに関係なく、常に絶縁導電特性を有し、電子バンドギャップは、4eVである([3]を参照)。
【0012】
ナノチューブを生成するための公知のプロセスは、気相エピタキシャル成長(CVD=化学気相成長)、アーク放電技術およびレーザアブレーション(laser ablation)である。
【0013】
[4]は、カーボンナノチューブが化学置換反応を用いて窒化ホウ素ナノチューブに変換されることを可能にするプロセスを開示する。この場合、気体ホウ素および窒素を含む熱い雰囲気は、変換されるべきカーボンナノチューブを包囲する領域において生成される。雰囲気の温度が十分に高い場合、化学置換反応が生じ、ここで、カーボンナノチューブ中の炭素原子がホウ素原子および窒素原子と置換される。
【0014】
[5]は、異なったバンドギャップを有する2つの領域を有するカーボンナノチューブを開示する。
【0015】
同様のカーボンナノチューブが[6]において提示される。
【0016】
[7]は、触媒材料を生成するプロセスを記載する。
【0017】
さらに、[8]は、炭素層を含む内部構造、窒化ホウ素を含む中間構造、および炭素層を含む外部構造を有する多層(multi−walled)ナノチューブを記載する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明の目的は、非常にコンパクトでありながら高信頼性のヘテロ構造コンポーネントを提供することである。
【0019】
本発明の目的は、独立請求項に記載されるヘテロ構造コンポーネントによって達成される。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明は、単一のヘテロナノチューブを有するヘテロ構造コンポーネントを提供する。このヘテロナノチューブは、バンドギャップの第1の値を有する第1のナノチューブ材料から製作された第1の領域、および、バンドギャップの第1の値とは異なるバンドギャップの第2の値を有する第2のナノチューブ材料から製作された第2の領域を含む。第2の領域は、第1の領域の上流部にヘテロナノチューブの長手方向に配置される。第1のナノチューブ材料は、第2のナノチューブ材料とは異なった材料である。
【0021】
ヘテロ構造コンポーネントは、異なったバンドギャップをそれぞれ有する2つの領域(ヘテロナノチューブの長手方向のセクション)を有する単一のヘテロナノチューブの形態で設計される。この意味合いで、「ヘテロナノチューブ」という用語は、ナノチューブが、各場合について、異なった電子バンドギャップを有する少なくとも2つの領域を有するという点で、不均質であることを意味する。「ヘテロナノチューブ」という用語は、半導体へテロ構造という用語と同様に、ナノチューブが異なったバンドギャップを有する2つ以上の半導体から形成されることを意味する。
【0022】
ヘテロナノチューブは、2つよりも多い領域を有し得、すなわち、例えば、少なくともバンドギャップの第1の値またはバンドギャップの第2の値とは異なるバンドギャップのさらなる値を有する材料から製作された、さらなる領域を有し得る。さらなる領域は、第2の領域の上流部にヘテロナノチューブの長手方向に配置される。この場合、ヘテロナノチューブは、例えば、長手方向の一般的構造「1−2−3」または一般的構造「1−2−1」を有し、ここで、1、2および3は、3つの異なったバンドギャップを表す。
【0023】
第1、第2、およびさらなる領域におけるバンドギャップの値は、特に、各場合について、金属導電、半導電、および絶縁導電特性を含む群からの導電特性に対応し得る。
【0024】
例えば、2つの異なった領域を有するヘテロナノチューブは、例えば、ヘテロナノチューブが第1の領域において絶縁性であり、第2の領域において金属導電性であるように構成される。あるいは、ヘテロナノチューブは、第1の領域において半導電性であるか、または、第2の領域において金属導電性であり得る。あるいは、ヘテロナノチューブは、両方の領域において半導電性であるが、第1の領域におけるバンドギャップは、第2の領域におけるバンドギャップとは異なり得る。非常に一般的には、第1の領域におけるバンドギャップは、第2の領域におけるバンドギャップとは異なるが、導電特性は、必ずしも異なる必要はない。
【0025】
3つの領域を有する純粋な半導電性のヘテロナノチューブは、例えば、第1の領域において第1のバンドギャップで半導電性であり、第2の領域において第1のバンドギャップとは異なる第2のバンドギャップで半導電性であり、第3の領域において第1のバンドギャップおよび第2のバンドギャップとは異なる第3のバンドギャップ、または第1のバンドギャップのどちらかで半導電性であり得る。
【0026】
ヘテロナノチューブが金属導電性である領域において、ヘテロナノチューブは、金属導電性カーボンナノチューブとして形成され得る。
【0027】
ヘテロナノチューブが半導電性である領域において、ヘテロナノチューブは、半導電性カーボンナノチューブとして形成され得る。
【0028】
ヘテロナノチューブが絶縁性である領域において、ヘテロナノチューブは、窒化ホウ素ナノチューブとして形成され得る。
【0029】
ヘテロ構造コンポーネントは、極めてコンパクトであり、直径が0.2mm〜50mm、典型的には0.7nm〜40nm、および、長さが10nm〜10μm、典型的には20nm〜300nmである。カーボンナノチューブおよび窒化ホウ素ナノチューブが生成され得、かつカーボンナノチューブの導電特性が設定され得る良好な制御可能性に基づいて、ヘテロ構造コンポーネントは、さらに、高い制御可能性および所望の特性で生成され得る。
【0030】
本発明の例示的実施形態は、以下において図に示され、かつ、より詳細に説明される。
【0031】
図による例示は図式的であり、縮尺どおりではない。
【0032】
図1は、本発明の第1の実施形態によるヘテロ構造コンポーネントを示す。ヘテロ構造コンポーネントは、全長が400nm、直径が20nmの単一のヘテロナノチューブ110の形態で設計される。ヘテロナノチューブ110は、金属導電性ナノチューブから形成される第1の領域101、および、第1の領域に隣接し、かつ電気的絶縁性窒化ホウ素ナノチューブから形成される第2の領域を含む。第1および第2のナノチューブは、ヘテロナノチューブ(110)の長手方向に隣接し合うように構成され、従って、第1のナノチューブ、第2のナノチューブ、および、形成されるヘテロナノチューブ110全体の長軸が一致し、すなわち、単一の直線上に互いに平行に伸びる。第1の領域101において伸びる第1のナノチューブは、第1の領域101の上流部103にて終端し、第2の領域102において伸びる第2のナノチューブは、第1の領域101の上流部103にて開始する。第1の領域101および第2の領域102の各々は、200nmの長さを有する。
【0033】
ナノチューブ中の隣接し合う原子間の距離があいた領域におけるスケール上で、カーボンナノチューブおよび窒化ホウ素ナノチューブは、上流部103において、互いにわずかに係合し得、この係合は、ナノチューブの別々の結晶構造によって引き起こされる。
【0034】
第1のナノチューブおよび第2のナノチューブが同じ結晶構造で形成されることが好ましい。第1および第2のナノチューブは、同一か、または異なったキラリティを有し得る。キラリティは、全く任意には選択され得ず、むしろ、対応するナノチューブが所望のバンドギャップおよび/または所望の導電特性を有するように選択されるべきである。第1のナノチューブおよび第2のナノチューブがずれを有することなく、可能な限り嵌合されることが好ましい。しかしながら、現実的には、ヘテロナノチューブが上流部103、およびこの上流部103の周囲の環状領域においてずれを有することがある。これらのずれは、通常、環状領域におけるヘテロナノチューブの導電性を不利に変更する。
【0035】
ヘテロナノチューブの寸法を除いて、図1に示される実施形態に対応する本発明のさらなる実施形態(図示せず)において、ヘテロナノチューブの直径は2nmであり、その全長は30nmであり、第1および第2のヘテロナノチューブ領域の長さは、各場合について15nmである。
【0036】
ヘテロナノチューブの寸法を除いて、図1に示される実施形態に対応する本発明のさらなる実施形態(図示せず)において、ヘテロナノチューブの直径は40nmであり、その全長は500nmであり、第1のヘテロナノチューブ領域の長さは200nmであり、第2のヘテロナノチューブ領域の長さは300nmである。
【0037】
図2は、本発明の第2の実施形態によるヘテロ構造コンポーネントを示す。このヘテロ構造コンポーネントは、全長が100nm、および直径が1nmのヘテロナノチューブ210を有する。
【0038】
ヘテロナノチューブ210は、金属導電性ナノチューブから形成される第1の領域201、および第1の領域201に隣接し、かつ電気的絶縁性の窒化ホウ素ナノチューブから形成される第2の領域202を含む。第1の領域201および第2の領域202は、図1に示されるヘテロナノチューブ110の第1の領域101および第2の領域に対応する態様で配置される。図1に示されるヘテロナノチューブ110と比較して、ヘテロナノチューブ210は、さらに、金属導電性の第3のカーボンナノチューブから形成されるさらなる領域203を含む。第3のナノチューブは、第2のナノチューブが第1のナノチューブの上流部に配置されるのと同じ態様で第2のナノチューブの上流部に配置され、すなわち、第1のナノチューブ、第2のナノチューブ、第3のナノチューブ、および形成されるヘテロナノチューブ110全体のそれぞれの長軸が一致し、すなわち、単一の直線上に伸びる。第1の領域201において伸びる第1のナノチューブは、第1の領域201の上流部204にて終端し、第2の領域202において伸びる第2のナノチューブは、第1の領域201の上流部204にて開始する。第2の領域202において伸びる第2のナノチューブは、第2の領域202の上流部205にて終端し、さらなる領域203において伸びる第3のナノチューブは、第2の領域202の上流部205にて開始する。従って、第1のナノチューブおよび第2のナノチューブは、第1の領域101の上流部103にて嵌合される。第1および第3の領域201、210の各々は、ヘテロナノチューブ210の長手方向に49nmの長さを有する。第2の領域202は、2nmの長さを有し、2つの金属製カーボンナノチューブ間に埋め込まれる薄い窒化ホウ素環を形成する。
【0039】
図2に示されるヘテロ構造コンポーネントは、単純なトンネル接合の機能形態で示され、第2の領域200における絶縁性窒化ホウ素ナノチューブが第1の領域201における導電性の第1のナノチューブと、さらなる領域における導電性の第3のナノチューブ210との間でトンネルバリアとして利用される。
【0040】
長手方向に隣接し合うナノチューブ間の係合、および長手方向に隣接し合う2つのナノチューブ間の境界に近い接合領域におけるずれに関する上述の考察は、2つより多い領域を有する任意のヘテロナノチューブ、すなわち、例えば、図2に示されるヘテロナノチューブ210、さらに、図3および図4に記載され、かつ示されるヘテロナノチューブ310、410それぞれに当てはまる。
【0041】
図3は、本発明の第3の実施形態によるヘテロ構造コンポーネントを示す。ヘテロ構造コンポーネントは、全長が160nmおよび直径が0.8nmのヘテロナノチューブ310を含む。この構造の観点からいえば、ヘテロナノチューブ310は、図2に示されるヘテロナノチューブと類似であり、主な相違は、2つの絶縁性窒化ホウ素ナノチューブ302、305、および、2つの窒化ホウ素302、305間に埋め込まれた半導電性カーボンナノチューブ304が絶縁性窒化ホウ素ナノチューブの代わりに第2の領域202に提供されることである。従って、ヘテロナノチューブ310全体は、図3において左から右に見出されるように、金属導電性カーボンナノチューブから形成された、長さが70nmの第1の領域301、絶縁性窒化ホウ素ナノチューブから形成された長さが2nmの第2の領域302、半導電性カーボンナノチューブから形成された、長さが3nmの第3の領域303、絶縁性窒化ホウ素ナノチューブから形成された長さが2nmの第4の領域304、および金属導電性カーボンナノチューブから形成された長さが83nmの第5の領域305を含む。
【0042】
図3に示されたヘテロ構造コンポーネントは、領域302−303−304によって形成され、かつ第1の領域301において形成された「左側の」(図に示される例示において)導電層と、第5の領域305に形成される「右側の」導電層との間に埋め込まれた絶縁体−半導体−絶縁体層シーケンスを有する共振トンネルダイオードの機能形態をとる。
【0043】
共振トンネルダイオードは、例えば、高周波数電子機器回路において、または、論理回路を実現するために電界効果トランジスタが用いられる電界効果トランジスタに変わる論理用のモジュールとして用いられ得る。
【0044】
図4は、本発明の第4の実施形態によるヘテロ構造コンポーネントを示す。ヘテロ構造コンポーネントは、全長が210nm、直径が2.2のヘテロナノチューブ410を含む。この構造の観点からいえば、ヘテロナノチューブ410は、図3に示されたヘテロナノチューブ310と類似であり、主な相違は、金属導電性カーボンナノチューブが、第3の領域303における半導体カーボンナノチューブではなく、第3の領域403に提供されることである。従って、ヘテロナノチューブ410全体は、図4において左から右に見出されるように、金属導電性カーボンナノチューブから形成された長さが113nmの第1の領域401、絶縁性窒化ホウ素ナノチューブから形成された長さが1.5nmの第2の領域402、金属導電カーボンナノチューブから形成された長さが4nmの第3の領域403、絶縁窒化ホウ素ナノチューブから形成された長さが1.5nmの第4の領域404、金属導電性カーボンナノチューブから形成された長さが90nmの第5の領域405を含む。
【0045】
図4に示されるヘテロ構造コンポーネントは、領域402−403−404によって形成され、かつ第1の領域401において形成された「左側の」導電層と、第5の領域405に形成される「右側の」導電層との間に埋め込まれた絶縁体−半導体−絶縁体層シーケンスを有する単一の電子トンネルダイオードの機能形態をとる。第3の領域403において、電子は、クーロン阻止を用いて蓄積され得、第2の領域402において窒化ホウ素ナノチューブ、および第4の領域404において窒化ホウ素ナノチューブが、各場合について、トンネルバリアとして利用される。
【0046】
図4に示される単一の電子トンネルダイオードは、単一の電子トランジスタとしてのさらなるゲート電極420と組み合わせて用いられ得る。さらなるゲート電極420は、ヘテロナノチューブ410のすぐ隣に伸び、かつ、電界が第4の領域403に印加され得、従って、第3の領域403における電子のエネルギー準位がこのゲート電極420を用いて変更され得、従って、ゲート電極420と第3の領域403との間に印加された電圧の関数としてクーロン阻止が生成または消去され得るように配置される。絶縁材料、例えば、酸化物または窒化物から製作された絶縁層421は、ゲート電極420とヘテロナノチューブとの間に提供される。
【0047】
さらなる素子が、図1〜図4に示されたヘテロ構造コンポーネントの各々に提供され得る。例示的に、導電素子を提供することが可能であり、この導電素子を用いてヘテロナノチューブ(110、103)が駆動電子機器回路に電気的に接続され得る。これらの導電素子は、例えば、金属導電性カーボンナノチューブから、金属から、ドーピングポリシリコンから、または任意の他の適切な導電性材料から形成され得る。例示的に、金属は、ナノチューブの一方の端部上に気相成長またはスパッタリングされ得る。あるいは、金属がナノチューブの両方の端部上に気相成長またはスパッタリングされることも可能である。電気供給コンダクタは、導電素子と電気的に結合され得、さらに、駆動電子機器回路に電気的に結合され、従って、ヘテロナノチューブと駆動電子機器回路とが電気的に結合される。例示的に、気相成長金属ストリップまたはさらなるナノチューブが電気供給コンダクタとして用いられ得る。
【0048】
以下の記載は、ヘテロナノチューブ110、210、310、410から形成されるヘテロ構造コンポーネントを生成するための、本発明による方法の複数の実施形態を説明する。
【0049】
方法の第1の実施形態において、まず、第1のナノチューブが第1の領域101、201、202に生成され、その後、第2のナノチューブが第2の領域102、202、203に生成され、第1のナノチューブの上流部103、204、205上に第1のナノチューブの長手方向に嵌合され、従って、単一のヘテロナノチューブ110、210、310、410全体が第1のナノチューブおよび第2のナノチューブから形成される。
【0050】
ナノチューブは、この場合、例えば、気相エピタキシャル成長を用いて生成され得る。この場合、まず、第1の気相エピタキシャル成長工程において第1のナノチューブが基板上に生成される。その後、第2の気相エピタキシャル成長工程が実行され、ここで、第2のナノチューブが第1のナノチューブの上流部に生成される。第2の気相エピタキシャル成長工程では、第2の気相エピタキシャル成長工程において、選択的エピタキシャル成長を用いることによって、第2のナノチューブが第1のナノチューブ上にのみ生成され、基板上にはさらなるナノチューブが形成されないようにプロセス温度、プロセス圧力およびプロセス持続時等のプロセス条件が選択される。あるいは、ナノチューブは、アーク放電技術を用いて、またはレーザアブレーションを用いて生成され得る。
【0051】
第1の実施形態による方法は、さらに、例えば、図2、図3および図4のそれぞれに示されるヘテロナノチューブ210、310、410等の異なったヘテロナノチューブを有する2つよりも多い領域を有するヘテロナノチューブを生成するために用いられ得る。
【0052】
ヘテロナノチューブ110、210、310、410から形成されるヘテロ構造コンポーネントを生成する方法の第2の実施形態において、まず、第1のナノチューブが生成され、その後、第2のナノチューブが生成され、その後、第2のナノチューブは、第1のナノチューブの上流部103、204、205に第1のナノチューブの長手方向に嵌合して、第1のナノチューブに取り付けられ、従って、第1の領域101、201、202において第1のナノチューブを備え、第2の領域102、202、203において第2のナノチューブを備える単一のヘテロナノチューブ110、210は、第1のナノチューブおよび第2のナノチューブから形成される。
【0053】
従って、本発明のこの第2の実施形態において、まず、互いに接続されていない個々のナノチューブが生成され、これらのナノチューブは、その後、共に接合される。例示として、適切なナノマニピュレータ、すなわち、例えば、ナノ鉗子またはナノ吸引ピペット、またはナノ粒子を静電気で保持するための静電気機能ナノ保持ツール、または同様のツール等が、第1のナノチューブに第2のナノチューブを取り付けるために用いられ得る。
【0054】
各場合について、2つのナノチューブが、組みたてられた後、これらが互いに接触する接点で共に溶着されることが適宜可能であり、従って、組み立てられた2つのナノチューブ間に信頼性が高い接続が生成され、安定した単一のヘテロナノチューブが形成される。溶着は、例えば、接触の位置の所定の領域における2つのナノチューブに印加される局所的電界を用いて実行され得る。所定の領域においてのみゼロとは著しく異なる電界を形成するマスクが、局所的電界を生成するために用いられ得る。あるいは、用いられる局所的電界は、微細な導電チップの下、例えば、走査プローブ顕微鏡のチップの下の電界であり得る。
【0055】
溶着は、例えば、ショートパルスとして局所的電界を印加することによって実行され得る。あるいは、一定の電界が長い期間の間印加される。
【0056】
本方法の第2の実施形態においても、気相エピタキシャル成長、アーク放電技術、またはレーザアブレーションを用いて、第1のナノチューブおよび/または第2のナノチューブおよび/またはさらなるナノチューブを生成することが可能である。
【0057】
ヘテロナノチューブ110、210、310、410から形成されたヘテロ構造コンポーネントを生成するための方法の第3の実施形態において、まず、カーボンナノチューブが生成される。その後、カーボンナノチューブは、少なくとも第2の部分的なセクションにおいて窒化ホウ素ナノチューブに変換される。図2に示されるヘテロナノチューブについては、例えば、まず、カーボンナノチューブが従来技術を用いて生成される。その後、カーボンナノチューブは、第2の領域202において窒化ホウ素ナノチューブに変換される。ナノチューブは、第1の領域201および第3の領域203においてカーボンナノチューブとして残る。これは、図2に示されるヘテロナノチューブ210を生成する。
【0058】
カーボンナノチューブは、化学置換反応が起こった結果として窒化ホウ素ナノチューブに変換され得る。
【0059】
化学置換反応は、化学置換反応が生じるまで、変換されるべきであるカーボンナノチューブをホウ素原子および窒素原子を含む十分に熱い雰囲気に曝すことによって行われ得る。雰囲気は、例えば、適切に加熱された加熱炉の閉じられた閉鎖可能チャンバ内で生成され得る。
【0060】
カーボンナノチューブは、所定の部分的セクション、例えば、第1の部分的セクションにおいてのみ窒化ホウ素ナノチューブに変換されることを確実にするために、化学置換反応を実行した場合、第1の部分的セクションが、化学置換反応から遮蔽されて、化学置換反応が第2の部分的セクションにおいてのみ起こるようにマスクされることが可能である。
【0061】
この場合、化学置換反応は、[4]から公知であり、かつ本明細書の冒頭にて言及された、カーボンナノチューブを窒化ホウ素ナノチューブに変換する方法に基づく発明を用いて実行される。[4]に開示された方法と比較して、本方法は、この方法が実行された場合に用いられている適切なマスクによってさらに展開され、従って、カーボンナノチューブの部分領域のみか、または個々の部分領域のみが、ホウ素原子および窒素原子を含む雰囲気に曝され、従って、カーボンナノチューブは、これらの部分領域において窒化ホウ素ナノチューブに変換される。図2からのヘテロナノチューブ210を生成するために、例示的に、カーボンナノチューブが生成される。カーボンナノチューブの第1の領域201および第3の領域203が覆われる。第2の領域202は、対照的に、覆われない状態である。その後、ホウ素原子および窒素原子を含む熱い雰囲気が形成される。プロセスにおいて、カーボンナノチューブは、覆われない第2の領域202においてのみ窒化ホウ素ナノチューブに変換される。これによって、図2に示されるヘテロナノチューブ210がもたらされる。
【0062】
複雑なマスクは、対応して複雑なヘテロナノチューブを生成するために用いられ得る。
【0063】
炉内で単に加熱する代わりに、化学置換反応が、必要とされる程度に程よく加熱されたホウ素原子および窒素原子を含む雰囲気に変換されるべきカーボンナノチューブを曝すことによって、および、化学置換反応が、通常、電界を用いて触媒によって行われ、カーボンナノチューブが窒化ホウ素ナノチューブに変換されるように、適切な電界をカーボンナノチューブに印加することによって実行され得る。
【0064】
この場合、化学置換反応は、電界が、化学置換反応を行うために十分な電界強度を有するカーボンナノチューブの領域においてのみ起こる。
【0065】
電界は、その電界強度が、変換されるべき領域、すなわち、図2に示される実施例における第2の領域において変換を行うためのみに十分な強度であり、従って、カーボンナノチューブが、変換されるべき所望の領域においてのみ窒化ホウ素ナノチューブに変換されるようにカーボンナノチューブに印加される。
【0066】
用いられる電界は、任意の所望の電界であり得る。所望の領域(単数または複数)のみが変換されることを確実にするために、電界は、適切に構造化された、例えば、穿孔された金属ホイルによって所望の領域の外側で遮蔽される。
【0067】
あるいは、用いられる電界は、さらなる処置を行うことを必要とせず、空間的に制限された電界を発生するデバイスの電界である。例示的に、微細チップの下に大きくなった電界を用いることが可能である。走査プローブ顕微鏡のチップの下の電界を用いることが好ましい。走査プローブ顕微鏡のチップの下では、チップのすぐ周囲の領域においてのみ電界強度が高く、かつその領域の外側は極わずかである電界を生成することが可能である。従って、チップは、チップと対面して位置する局所的に区切られた非常に小さい領域が高電界に曝されることを可能にする。従って、チップがカーボンナノチューブから適切な距離を置いてカーボンナノチューブの細長い側壁に配置され、かつ、適切な電界がチップとナノチューブとの間に印加された場合、カーボンナノチューブは、チップの対向側に位置する領域においてのみ窒化ホウ素ナノチューブに変換される。
【0068】
種々の実施形態に対応する方法が、さらに、組み合わされ得る。この場合、生成工程が異なったナノチューブ、すなわち、少なくとも1つのカーボンナノチューブおよび少なくとも1つの窒化ホウ素ナノチューブを最初から生成する工程を含むヘテロナノチューブの領域がある。さらに、生成工程がカーボンナノチューブを窒化ホウ素ナノチューブに変換する工程を包含するヘテロナノチューブの領域がある。
【0069】
1変形によると、上述のヘテロ構造コンポーネントを生成する方法の実施形態において、所定の場所に提供され、かつ触媒材料から製作された触媒表面502が、触媒表面502がナノチューブ501に所定の場所において生成させる任意の所定のナノチューブ501の生成中に用いられ得る。
【0070】
図5は、本発明のこの変形による触媒表面上に配置されたナノチューブを示す。触媒表面502は、ナノチューブ501の所定の場所におけるターゲットをしぼった生成を可能にする。
【0071】
以下の刊行物が本明細書中で引用される。
【0072】
[1]C.Dekkerによる「Carbon Nanotubes as molecular wires」Physics Today、5月22日、22ページff(1999年)。
【0073】
[2]A.Loiseauらによる「Boron Nitride Nanotubes」Carbon Vol.36、743〜752ページ、1998年、例えば、744ページ、右側の段、第2節、3〜6行目)。
【0074】
[3]Blaseらによる「Stability and Band Gap Constancy of Boron Nitride Nanotubes」Europhys.Lett.28(5)、335〜340ページ(1994年))。
【0075】
[4]W.Hanらによる、Appl.Phys.Lett.73、3085(1998年)。
【0076】
[5]L.Chicoらによる「Pure Carbon Nanoscale Devices」Nanotube Heterojunctions、Physical Review Letters、Vol.76、No.6、971〜974ページ、1996年。
【0077】
[6]WO第01/57917 A2号
[7]H.T.Sohらによる「Integrated nanotube circuits:Controlled growth and ohmic contacting of singlewalled carbon nanotubes」Applied Physics Letters、Vol.75、No.5、627〜629号、1999年。
【0078】
[8]K.Suenageらによる「Synthesis of nanoparticles and Nanotubes with Well−Separated Layers of Boron Nitride and Carbon」SCIENCE、Vol.278、635〜655ページ、1997年。
【0079】
(参照符号のリスト)
図1
101 第1のナノチューブ領域
102 第2のナノチューブ領域
103 (第1のナノチューブの)上流部
110 ヘテロナノチューブ
図2
201 第1のナノチューブ
202 第2のナノチューブ
203 さらなるナノチューブ
204 (第1のナノチューブの)上流部
205 (第2のナノチューブの)上流部
210 ヘテロナノチューブ
図3
301 第1の領域
302 第2の領域
303 第3の領域
304 第4の領域
305 第5の領域
310 ヘテロナノチューブ
図4
401 第1の領域
402 第2の領域
403 第3の領域
404 第4の領域
405 第5の領域
410 ヘテロナノチューブ
420 ゲート電極
421 絶縁層
図5
501 ナノチューブ
502 触媒表面
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態によるヘテロ構造コンポーネントを示す。
【図2】図2は、本発明の第2の実施形態によるヘテロ構造コンポーネントを示す。
【図3】図3は、本発明の第3の実施形態によるヘテロ構造コンポーネントを示す。
【図4】図4は、本発明の第4の実施形態によるヘテロ構造コンポーネントを示す。
【図5】図5は、本発明の変形による触媒表面上に配置されたナノチューブを示す。

Claims (17)

  1. 個々のヘテロナノチューブ(110)を有するヘテロ構造コンポーネントであって、該へテロナノチューブは、
    バンドギャップの第1の値を有する第1のナノチューブ材料から製作された第1の領域(101)と、
    該第1のナノチューブ材料とは異なり、かつ、該バンドギャップの該第1の値とは異なった該バンドギャップの第2の値を有する第2のナノチューブ材料から製作された第2の領域(102)とを備え、
    該第2の領域(102)は、該第1の領域(101)の上流部(103)に該ヘテロナノチューブ(110)の長手方向に配置される、ヘテロ構造コンポーネント。
  2. 前記へテロナノチューブ(210)は、少なくとも前記バンドギャップの前記第1の値、または該バンドギャップの前記第2の値とは異なる前記バンドギャップのさらなる値を有する材料から製作された少なくとも1つのさらなる領域(203)を備え、
    該さらなる領域(203)は、該第2の領域(202)の上流部(205)に該ヘテロナノチューブ(210)の長手方向に配置される、請求項1に記載のヘテロ構造コンポーネント。
  3. 前記第1、前記第2、および前記さらなる領域における前記バンドギャップの値は、各場合について、金属導電、半導電および絶縁導電特性を含む群からの導電特性に対応する、請求項1または2に記載のヘテロ構造コンポーネント。
  4. 前記へテロナノチューブ(110、210)は、金属導電性である少なくとも1つの領域において、金属導電性カーボンナノチューブとして形成される、請求項3に記載のヘテロ構造コンポーネント。
  5. 前記ヘテロ構造ナノチューブ(110、210)は、半導電性である少なくとも1つの領域において、半導電性カーボンチューブとして形成される、請求項3または4に記載のヘテロ構造コンポーネント。
  6. 前記ヘテロナノチューブ(110、210)は、絶縁性である少なくとも1つの領域において、絶縁性カーボンナノチューブとして形成される、請求項3〜5のいずれか1つに記載のヘテロ構造コンポーネント。
  7. 前記へテロナノチューブ(110、210)は、絶縁性である少なくとも1つの領域において、窒化ホウ素ナノチューブとして形成される、請求項3〜6のいずれか1つに記載のヘテロ構造コンポーネント。
  8. ヘテロナノチューブ(110、210)から形成されるヘテロ構造コンポーネントを生成する方法であって、
    まず、第1のナノチューブが第1の領域(101、201、202)に生成され、
    その後、第2のナノチューブが第2の領域(102、202、203)に生成されて、該第1のナノチューブの前記上流部(103、204、205)に該第1のナノチューブの長手方向に嵌合し、従って、全体として、単一のヘテロナノチューブ(110、210)が該第1のナノチューブおよび該第2のナノチューブから形成される、方法。
  9. ヘテロナノチューブ(110、210)から形成されるヘテロ構造コンポーネントを生成する方法であって、
    まず、第1のナノチューブが生成され、
    その後、第2のナノチューブが生成され、
    その後、該第2のナノチューブが、該第1のナノチューブの上流部(103、204、205)に該第1のナノチューブの長手方向に嵌合され、該第1のナノチューブに取り付けられ、第1の領域(101、201、202)において該第1のナノチューブを含み、第2の領域(102、202、203)において該第2のナノチューブを含む単一のヘテロナノチューブ(110、210)が該第1のナノチューブおよび該第2のナノチューブから形成される、方法。
  10. 前記第1のナノチューブおよび/または前記第2のナノチューブを生成するために、気相エピタキシャル成長、アーク放電技術およびレーザアブレーションからなるプロセスの群より選択されたプロセスが用いられる、請求項8または9に記載の方法。
  11. 所定の場所に提供される触媒材料から製作された触媒表面(502)が前記ナノチューブの少なくとも1つのナノチューブ(501)の生成中に用いられ、該触媒表面(502)は、該ナノチューブ(501)が該所定の場所で生成されるようにする、請求項8〜10のいずれか1つに記載の方法。
  12. ヘテロナノチューブ(110、210)から形成されるヘテロ構造コンポーネントを生成する方法であって、
    まず、カーボンナノチューブが生成され、
    その後、該カーボンナノチューブが少なくとも第2の部分的セクションにおいて窒化ホウ素ナノチューブに変換される、方法。
  13. 前記カーボンナノチューブは、化学置換反応が実行された結果として窒化ホウ素ナノチューブに変換される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記化学置換反応が実行された場合、前記第1の部分的セクションは、該化学置換反応から遮蔽され、該化学置換反応は、前記第2の部分的セクションにおいてのみ生じるようにマスクされる、請求項13に記載の方法。
  15. 適切な電界は、前記化学置換反応が行われ、前記カーボンナノチューブが窒化ホウ素ナノチューブに変換されるように、該カーボンナノチューブに印加される、請求項13または14に記載の方法。
  16. 用いられる前記電界は、走査プローブ顕微鏡のチップの下の電界である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記第1の領域は、第1の金属導電性カーボンナノチューブ(201)から形成され、
    前記第2の領域は、絶縁性窒化ホウ素ナノチューブ(202)から形成され、
    前記さらなる領域は、金属導電性カーボンナノチューブ(210)から形成され、
    該第2の領域は、該第1の領域と該第2の領域との間のトンネル接合として形成される、請求項2に記載のヘテロ構造コンポーネント。
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