JP2004532109A - 植物表面生物濾過の前処理及び後処理システム及び方法 - Google Patents

植物表面生物濾過の前処理及び後処理システム及び方法 Download PDF

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Abstract

植物表面生物の濾過は、汚染水の生物的環境浄化を実行するための公知の方法である。本システム(10)は、オゾン発生器(18)によるオゾンなどの強い酸化剤を流入水や場合によっては流出水に加え、植物表面生物床(24)中の目標培養物若しくは水生植物が有機的に結合した栄養素を利用できるようにして望ましくない微小無脊椎動物の個体数を減少させると共に、植物表面生物が有機的に結合した栄養素を利用できるようにすることにより上記方法を改良している。昆虫の個体数を抑えるために、農薬(P)を加えることもできる。

Description

【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、2001年4月19日付け提出の仮出願第60/285,001号、標題「植物表面生物濾過の前処理システム及び方法(Periphyton Filtration Pretreatment System and Method)」の優先権を主張する。
【0002】
発明の背景
本発明は、水質を改良するためのシステム及び方法に関し、特に、付着した藻類コロニーにより水を生物的環境浄化するためのシステム及び方法、さらに特定すると、付着した藻類コロニーと協力して望ましくない毒素、微生物及び他の水中浮遊汚染物質に対して水を処理することに関する。
【背景技術】
【0003】
藻類は、約18,000の異なる種が存在する植物群から成り、その主な栄養素は、植物の成長に必須の一組の微量元素だけでなく炭素、窒素及び燐を含む。
【0004】
汚染された領域に対する生態系のバランスを回復する上で、廃水及び地下水からの汚染物質の除去が重要な問題となってきた。いくつかの藻類の種は重金属をそれらの細胞壁中に吸収できるので、環境への重金属の毒作用を低減することは公知である。藻類は、燐、カリウム、窒素、鉄、アルミニウム及びカルシウムのように過剰に存在し得る栄養素及び微量元素を吸収することもでき、よって生態系を修復するのに利用することができる。このような修復は、呼吸と光合成の結果としてプロセス中に二酸化炭素を吸収し酸素をも放出する固定の藻類上を水が流れる際に、行なわれ得る。さらに、PF(植物表面生物フィルター)上を通る水は、炭素の除去により、pHが増加する。濾過は、吸着、吸収、物理的な捕獲、及び他のもっと複雑な手段により行なわれ得る。
【0005】
この摂取を行うのに用いられるシステムは、植物表面生物フィルターとして知られている。この植物表面生物は、付着した微小藻類として周知の淡水、汽水及び/又は塩水の水生植物群の培養物(culture) を含む。浮遊性のプランクトンのような生物とは違って、底生生物又は付着した藻類は、様々な表面上で成長する着生植物の固定した群集である。流水の経路中に固定した藻類が存在する場合には、この固定藻類は、通過する水から栄養素及び他の化合物を取り除く一方、呼吸と光合成の結果によりCO2 を吸収しO2 を放出する。一旦コロニーができると、根又は付着根がこの培養物の表面を覆う。もし植物本体が採取されて根を後に残すなら、植物本体に含まれる栄養素及び他の汚染物質が水から除去されて天然の濾過効果を生じる。
【0006】
この技術のさらなる長所は、豊富な藻類を採取して魚や動物の飼料として使用でき、このことが食物連鎖に栄養素を戻すことに資することである。
【0007】
植物表面生物フィルター(PF)は、様々な用途に使用できる可能性を有する。例えば、水槽中にて生物フィルター又はバクテリアフィルターの代わりに用いることができる。上述のように、天然の植物表面生物を用いて、汚染された水から栄養素及び他の汚染物質を除去することができる。加えて、藻類の塊を採取することにより、種々のプロセスを用いて例えばメタン若しくはエタノール、肥料、人間若しくは動物の食品添加物若しくは栄養補助食品、化粧品又は医薬品などのバイオマスエネルギー源を作ることができる。
【0008】
繊維形状の藻類の高い生産性はまた、採取された藻類が木質繊維よりも強くて処理しやすいので、紙や紙製品の産業における用途をも作り出した。この能力により、水界生態系への人間の影響を管理する持続可能な方法が得られた。
【0009】
植物表面生物フィルターは、場所、種形成、化学特性、及び他のパラメータを変えると水中において異なる挙動をする。時として、現場経験では、利用可能な栄養素の濃度が低いことに起因して生産性が弱く又は乏しくなった。主要な栄養素の一部が利用できないなら、植物表面生物フィルターは、実質的な沈殿(precipitation) と物理的な捕獲能力及び同時濾過特性を得るのに必要な臨界量に達しようと努めることが示された。特に、微小無脊椎動物及びそれらの卵の存在は、所望の植物表面生物を摂取することにより、及び藻類の糸状体の根又は付着根を食べることにより、植物表面生物濾過システムの成功を危うくし得る。
【0010】
毒性シアノバクテリアは、毒素が環境中にて非常に永続的であり、藻類細胞の内側と外側の両方にて存在し得るという点において、特に厄介な濾過の課題をもたらす。水中に混合されたときのオゾンの強力な酸化効果により毒素含有水をオゾンにより処理することは周知であるが、オゾン処理された水の中の栄養素が利用可能になり、毒性藻類により再摂取される。
【0011】
藻類芝(algal turf)を作る研究は当該技術において周知である。藻類芝の技術は、Adeyの米国特許第4,333,263号並びに本発明者の米国特許第5,131,820号、第5,527,456号、第5,573,669号、第5,591,341号、第5,846,423号及び第5,985,147号に開示されており、これらの開示内容をここで援用する。
【特許文献1】
米国特許第4,333,263号明細書
【特許文献2】
米国特許第5,131,820号明細書
【特許文献3】
米国特許第5,527,456号明細書
【特許文献4】
米国特許第5,573,669号明細書
【特許文献5】
米国特許第5,591,341号明細書
【特許文献6】
米国特許第5,846,423号明細書
【特許文献7】
米国特許第5,985,147号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
発明の概要
従って、本発明の目的は、植物表面生物濾過床と協力して水を前処理及び/又は後処理するためのシステム及び方法を提供することである。
【0013】
別の目的は、植物表面生物濾過床における望ましくない微小無脊椎動物の個体数を減らすための上記システム及び方法を提供することである。
【0014】
さらなる目的は、採取された藻類塊の毒性レベルのみならず、流入水からの毒素を低減又は除去するための上記システム及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
これらの目的及びその他の目的は、本発明のシステム及び方法により達成される。本システムは、流入水(influent)、及びある場合には流出水(effluent)に強力な酸化剤を加えるための手段を含む。特定の実施態様では、水をオゾン処理することを伴う。水を処理する本方法は、処理が所望される水を、その中の望ましくない微生物の濃度を減じるのに十分な量のオゾンにさらすステップ、及び付着した藻類のコロニー上にこの水を流して、(限定する意図ではないが)栄養素などの望ましくない物質をそこから除去するステップを含む。
【0016】
構成と操作方法の両方に関して本発明を特徴付ける特徴が、その別の目的と長所と共に、添付図面に関連して示される以下の記載からよく理解されるであろう。図面は説明のためのものであり、本発明を限定するものでないことを明確に理解されたい。本発明により達せられるこれらの目的とその他の目的、及び本発明が与える長所は、添付図面と共に以下の記載を読むと十分に明らかとなるであろう。
【0017】
図面の簡単な説明
図1は、本発明の第一の実施態様の概略図である。
図2は、本発明の第二の実施態様の概略図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
好ましい実施態様の詳細な説明
以下、本発明の好ましい実施態様の説明を図1及び図2に関して行う。
【0019】
強力な酸化剤である不安定なO3 分子の特性ゆえに水を処理するのにオゾンを用いることは周知である。一般にオゾンは、例えば紫外線又はコロナ放電により発生される。オゾンは気体であるから、溶解又はばらばらになって小泡となって流入水及びある場合には流出水中の目標微生物と最適に接触しなければならない。最適な滞留時間は、処理される水中において粒子接触を最大化すべく実現されるべきである。これは、例えば混合室又は混合ポンプにより為し得る。
【0020】
植物表面生物フィルターの場所が処理される水から一定距離だけ離れているならば、例えば水/オゾンの組合わせを撹拌する1以上の静的混合器によって供給ポンプ又は管入口の下流及び一般にはそれに隣接して混合が行われ得る。滞留時間は植物表面生物フィルターまでの移動時間に等しく、これは接触時間が十分となるように調べ得る。加えて、別の静的混合器及びオゾン注入地点を、植物表面生物フィルターへの経路に沿って配置して効果と効率を増大させることができる。
【0021】
代わりの実施態様では、覆い付きの池を用いることができ、このような池の覆いは、最も高い場所にオゾン破壊ポートを有し、大気中に逃げる前にオゾンを捕まえる。水面下のタンクを用いて接触時間を延ばすことができ、このようなタンクは、水柱中にオゾンを最適に分散させるために高圧オゾン注入器をその底部に備える。
【0022】
本発明は次の利点を与える。
・ オゾンはプランクトン様の藻類、バクテリア、及び湖水中の他の有機的に結合した粒子を分解し、それにより植物表面生物の使用及び同時成長のために栄養素が利用可能となる。
・ 栄養素が利用可能となり植物表面生物によって取り除かれた後、毒性藻類が再成長する能力を制限することにより修復を実施するという状態下にて、水を元の水域又は別の水域に戻すことができる。
・ オゾンは、人間や他の動物に対して危険であると最近分かったシアノバクテリア(青−緑藻類)中に見いだされる特定の毒性化合物を壊す。無毒性化合物だけでなくこれらの毒性化合物も、(紙製品の産業などにおける産業的用途に成長した)糸状藻類により吸収可能である。
・ オゾンは微小無脊椎動物とそれらの卵の両方(これらは定着し、孵化し、所望の植物表面生物を摂取しつつ成長するので濾過の効果を低減させる)を壊す。
【0023】
単独又はオゾンと共に用いて性能を強化する他の装置としては、当該技術において公知のプラズマ点火器や紫外光処理システムがある。
【0024】
本発明の2つの実施態様を図1及び図2に概略的に示す。システム10の第1の実施態様(図1)では、深水11、浅水12又は支流13から水が管14とポンプ15〜17によってそれぞれ取り込まれている。オゾン発生器18は、処理の望まれる水が室20内にてオゾンに接触できるように、オゾン注入装置19にオゾンを提供する。別法として、上述したように、水中用のプラズマ点火器を使用できる。オゾン処理された水は、植物表面生物床24の入口端部23に水を分配する分配マニホールド22に移送管21を介して運ばれる。植物表面生物床24は、水が下方に流れて出口端部25に到達できるように傾斜している。次に、処理された水は、移送管システム26中に集められて、水路27に戻されるか、又は地下水の帯水層29の飲料水処理システム28に移送される。
【0025】
システム30の第2の実施態様(図2)では、流入水31がポンプでオゾン分配管32に送り込まれ、オゾン分配管32には、オゾン発生器33からのオゾンも注入される。オゾンにさらす前に、水は紫外線と音響エネルギー43の少なくとも1つにさらされ得る。オゾン注入ディフューザ34を通る通路に従って、水は移送管35を介して進んで複数のオゾン接触室36に入る。ここには3つ示されているが、これに限定されるものではない。十分にオゾン処理されると、水は放出管37を介して出ていく。
【0026】
上述した実施態様のどちらかでは、昆虫を抑えるために農薬を藻類コロニーに加えるさらなるステップを採用することができる。この農薬は、例えば殺虫剤、ピレスロイド、又は天然の除虫菊からなる群から選択し得る(ただし、これらに限定されるものではない)。
【0027】
特定の実施態様では、この農薬は、バチルス・セレンジェンサス・イスラリオアンス(BTI:bacillus therengensus isralioans)を含み得る。図1に示されたシステム10、30のどちらかにおけるさらなる要素が、BTI培養システム40を含み、ここでBTIは実質的に連続して培養され又は必要に応じて培養され、また、植物表面生物床24の入口23に隣接した滴下ホース42につながる管路41を介して、BTIの連続的な滴下が行なわれる。
【0028】
追加又は代わりの実施態様として、システム10、30の1以上の要素を解毒するためのさらなるシステム及び方法が考えられる。例(図1)として、当該技術において公知の手段により藻類コロニー24をその基部44から採取でき、また農薬Pを採取した藻類に加えて混合物24' を形成することができる。この混合物24' は、日光又は解毒作用を行う他の手段にさらされ、そしてすりつぶされて根覆い24" を形成する。このような根覆いは、基部44の上にて用いられて次の藻類コロニー24を形成し得る。この農薬は、天然の除虫菊、天然の胡椒、ニンニク、ニワトコ、及びレモンセージからなる群から選択できる(ただしこれらに限定されるものではない)。
【0029】
さらに、藻類コロニー24は、当該技術において公知の手段により採取することができ、農薬Pは、水が流れていない基部44に加えることができ、基部44を解毒することができる。解毒のための十分な時間の後に、アルカリ溶液のような作用薬が、藻類コロニー24上での水流を再開する前に加えられて農薬を解毒することができる。この場合、農薬は合成ピレスロイド又は天然の除虫菊の少なくとも1つを含み得る。
【0030】
オゾンを導入する代わりの方法や処理水に対する代わりの酸化剤の使用を含めて、別の実施態様を考え得ることは、当業者には明らかである。
【0031】
上述の記載において、簡潔、明瞭、及び理解のために特定の用語を用いてきたが、従来技術の要求を越えた不必要な限定を意味するものではない。これらの用語は、ここでの説明のために用いられているのであり、広く解釈されたい。また、ここに記載の装置の実施態様は例としてのものであり、本発明の範囲はその構成の厳密な詳細には限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の第一の実施態様の概略図である。
【図2】本発明の第二の実施態様の概略図である。
【符号の説明】
【0033】
10、30 本システム
11 深水
12 浅水
13 支流
14 管
15、16、17 ポンプ
18、33 オゾン発生器
19 オゾン注入装置
20 室
21 移送管
22 分配マニホールド
23 入口端部
24 植物表面生物床
25 出口端部
26 移送管システム
27 水路
28 飲料水処理システム
29 帯水層
31 流入水
32 オゾン分配管
34 オゾン注入ディフューザ
35 移送管
36 オゾン接触室
37 放出管
40 BTI培養システム
41 管路
42 滴下ホース
44 基部

Claims (37)

  1. 処理すべき水を、その中の望ましくない微生物の濃度を小さくするのに十分な量のオゾンにさらすステップ、及び付着した藻類のコロニー上に前記水を流して望ましくない物質をそこから除去するステップを含む水処理方法。
  2. 水をオゾンにさらす前記ステップが、混合室と水域のうちの少なくとも1つにオゾンを注入するステップ、処理すべき水を混合室にポンプで送り込むステップ、及び処理すべき水と注入されたオゾンを混合するステップを含む請求項1に記載の方法。
  3. 水をオゾンにさらす前記ステップの前に、空気を紫外線にさらすこととコロナ放電を作ることのうちの少なくとも1によってオゾンを発生させるステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
  4. 処理すべき水を、紫外線と音響エネルギーの少なくとも1つにさらすステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 水をオゾンにさらす前記ステップが、水を管の底端部に送り込み、管の底端部の付近にオゾンを注入し、そして管の頂端部に向かって上昇する間に水とオゾンを混合させることを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 水を藻類コロニー上に流す前記ステップに続いて、水をオゾンによって処理するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 水を藻類コロニー上に流す前記ステップに続いて、活性炭フィルターに水を通すステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  8. 殺虫剤、ピレスロイド又は天然の除虫菊からなる群から選択された農薬を藻類コロニーに加えて昆虫を抑えるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. バチルス・セレンジェンサス・イスラリオアンスを含んだ農薬を藻類コロニーに加えて昆虫を抑えるステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. バチルス・セレンジェンサス・イスラリオアンスを培養するステップをさらに含み、また、農薬を藻類コロニーに加える前記ステップが、藻類コロニーの入口にバチルス・セレンジェンサス・イスラリオアンスを実質的に連続して供給することからなる、請求項9に記載の方法。
  11. 水をオゾンにさらす前記ステップの前に、処理すべき水を水域から抽出するステップ;及び
    水を藻類コロニー上に流す前記ステップに続いて、処理された水を水域に戻すステップ
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  12. 水をオゾンにさらす前記ステップが、水域を覆い、該水域にオゾンを注入することからなる、請求項1に記載の方法。
  13. 水をオゾンにさらす前記ステップが、
    水を水域から供給管にポンプで送り込み;
    オゾンを供給管に注入し;そして
    この水を藻類コロニーの入口端部に送る
    ことを含む請求項1に記載の方法。
  14. オゾンを注入する前記ステップが、供給管に沿った複数の注入場所にてオゾンを注入することを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 水を藻類コロニー上に流す前記ステップに続いて、藻類コロニーから出てくる水を再循環させることによって、水をオゾンにさらす前記ステップと水を藻類コロニー上に流す前記ステップとを繰り返すステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  16. 水を藻類コロニー上に流す前記ステップに続いて、藻類コロニーを採取するステップ、採取した藻類に農薬を加えるステップ、混合した藻類と農薬を日光にさらして解毒を行うステップ、及び解毒済みの混合した藻類と農薬を用いて別の藻類コロニーの基部を形成するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  17. 前記農薬が、天然の除虫菊、天然の胡椒、ニンニク、ニワトコ及びレモンセージからなる群から選択された1又は複数の農薬を含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記コロニーが基部に付着し、また、
    水を藻類コロニー上に流す前記ステップに続いて、藻類コロニーを採取するステップ、コロニーの基部に農薬を加えるステップ、及び前記基部を解毒するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  19. 前記農薬が、合成ピレスロイドと天然の除虫菊からなる群から選択される、請求項18に記載の方法。
  20. 処理すべき水を、その中の望ましくない微生物の濃度を小さくし且つ利用可能な栄養素をそこから開放するのに十分な量のオゾンにさらすための手段;
    オゾンにさらされた水から望ましくない物質を除去するための付着藻類のコロニー;及び
    オゾンにさらされた水を、水をオゾンにさらす前記手段から前記藻類コロニーに送るための手段、
    を備えた水処理システム。
  21. 水をオゾンにさらす前記手段が、
    混合室、オゾンを混合室に注入するための手段、処理すべき水を混合室に送り込むためのポンプ、及び処理すべき水と注入されたオゾンを混合するための混合器
    を備える請求項20に記載のシステム。
  22. 空気を紫外線にさらすための手段とコロナ放電を作るための手段のうちの少なくとも1つを含んだオゾン発生手段をさらに備えた、請求項20に記載のシステム。
  23. 処理すべき水を、紫外線と音響エネルギーの少なくとも1つにさらすための手段をさらに備える、請求項20に記載のシステム。
  24. 底端部と頂端部を有する管;
    水を管の底端部に入れて頂端部に向けて上方に送るためのポンプ;
    管の頂端部に向けてポンプで送られる間に水とオゾンを混合させるために、管の底端部付近にオゾンを注入するための手段
    をさらに含む請求項20に記載のシステム。
  25. 藻類コロニーの下流にて水をオゾンにより処理するための手段をさらに備える、請求項20に記載のシステム。
  26. 水を流す前記ステップに続いて、水を活性炭フィルターに通すステップをさらに含む、請求項20に記載のシステム。
  27. 殺虫剤、ピレスロイド又は天然の除虫菊からなる群から選択された農薬を藻類コロニーに加えて昆虫を抑えるための手段をさらに備える、請求項20に記載のシステム。
  28. バチルス・セレンジェンサス・イスラリオアンスを含む農薬を藻類コロニーに加えて昆虫を抑えるための手段をさらに備える、請求項20に記載のシステム。
  29. バチルス・セレンジェンサス・イスラリオアンスを培養する手段をさらに備え、また、農薬を加える前記手段が、藻類コロニーの入口にバチルス・セレンジェンサス・イスラリオアンスを実質的に連続して供給するための手段を含む、請求項28に記載のシステム。
  30. 処理すべき水を水域から抽出するための手段;及び
    藻類コロニーの下流にて、処理された水を水域に戻すための手段
    をさらに備えた請求項20に記載のシステム。
  31. 水をオゾンにさらす前記手段が、
    水域上の覆い、及び
    オゾンを水域に注入するための手段
    を含む請求項20に記載のシステム。
  32. 水をオゾンにさらす前記手段が、
    入口端部と出口端部を有する供給管;
    水を水域から抽出して供給管に入れ、抽出した水を藻類コロニーの入口端部にポンプで送るように配置されたポンプ;及び
    オゾンを供給管に注入するための手段
    を含む請求項20に記載のシステム。
  33. 藻類コロニーから出てきた水を再循環させるために藻類コロニーの出口端部から水をオゾンにさらす前記手段に水を転送するための手段をさらに含む、請求項20に記載のシステム。
  34. 処理すべき水にさらした後に藻類コロニーを採取するための手段、及び採取した藻類に農薬を加えるための手段をさらに含む、請求項20に記載のシステム。
  35. 前記農薬が、天然の除虫菊、天然の胡椒、ニンニク、ニワトコ及びレモンセージからなる群から選択された1又は複数の農薬を含む、請求項34に記載のシステム。
  36. 藻類コロニーが付着した基部をさらに備え、また、藻類コロニーを採取するための手段、コロニーの基部に農薬を加えるための手段、及び基部を解毒するための手段をさらに備える、請求項20に記載のシステム。
  37. 前記農薬が、合成ピレスロイド及び天然の除虫菊からなる群から選択される、請求項36に記載のシステム。
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