JP2004532050A - 空気を脱臭する及び/又は清涼にする装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

空気を脱臭する及び/又は清涼にする装置及び方法が開示される。1つの非限定的実施形態において、装置は1つ以上の受動部材及び空気流動部材を備える。受動部材は、空気流動部材から取り外し可能であり、脱臭物質を含む場合は受動フィルタ部材として、又は空気中へ放出すべき物質を含む場合は受動放出部材として、別個に使用可能である。上述の方法において、受動フィルタ部材及び受動放出部材の多数の組み合わせを、空気流動部材と共に又は単独の部材として使用することができる。他の非限定的実施形態において、脱臭及び空気中への物質の放出の両方を行う装置が提供され得る。キットもまた提供される。放出されるべき物質は、その露出表面積を向上させる様々な方法で構成されてもよい。また、強度制御機構も提供される。

Description

【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2001年2月2日に出願された米国特許出願番号09/775,999の一部継続出願である。本出願はまた、以下のPCT出願、即ち2000年2月2日に出願されたUS/00/02907、US/00/03011及びUS00/03010;2000年3月2日に出願されたUS00/05403;及び2000年5月18日に出願されたUS/0013531の出願日遡及の利益を享受する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、空気を脱臭する及び/又は清涼にする装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
空気から悪臭を除去することが望ましい場合がよくある。状況によっては、空気中に物質を放出することが望ましいこともある。
【0004】
空気から悪臭を除去するのが望ましい1つの状況は、閉鎖した隔室及び冷蔵庫に食物を貯蔵及び保存することと関連している。多くの食料品は空気中に悪臭を放つ傾向にあり、その結果冷蔵庫内の限られた空間に悪臭がこもることは周知の問題である。この悪臭は、冷蔵庫のユーザにとって不快でいやなものであるというだけでなく、冷蔵庫内の他の食物の品質に悪影響をもたらし得る。例えば、食物には強い臭いを発するものがあること(例えば、魚、玉ねぎ)、及びこれらの臭いが氷を含む他の食物に移り、それら食物の風味や新鮮さを損ね得ることは既知である。悪臭を除去するのが望ましい他の状況は、ペットの汚物箱、「かび臭い空気」が蓄積し得る流しの下、又は閉鎖した部屋及び食器棚と関連する。やはり、これらの臭いは、その近辺にいる者にとっては不快でいやなものであり得る。
【0005】
他の状況では、例えば、殺虫剤及び芳香剤が挙げられるがこれらに限定されない、何らかの物質を空気中に放出するのが望ましい。芳香剤を大気中に放出するための物品及び装置が多数存在する。しかしながら、これらは壁のコンセントにつながれていることが多く、又は空気流動がないので部屋での拡散率が乏しく、又は持ち運びにくく、又はロウソクの場合、誰もいなければ危険である。更に、芳香が付与される領域の大きさは、例えば、リビングもしくは居間から食器棚もしくはクローゼット、又は更には車まで、様々であり得る。また、これら装置の多くでは、ユーザの感度及び芳香が付与される部屋の大きさに応じて、放出される香りの量を変更又は制御する(これは重要であり得る)ことはできない。最後に、ある時は、悪臭の除去がより重要であるか又は望ましく、またある時は空気の清涼が望ましいということも考えられる。
【0006】
当該技術分野には、例えば、米国特許第5,403,548号及び米国特許第5,772,959号に開示されたような密閉空間を脱臭する装置が存在する。しかしながら、これら装置の中には、普通は空気対流が達しない部分を含む複雑な構造の密閉空間を脱臭することができないものもある。これらの部分としては、冷蔵庫の青果及び野菜用引出しなどが挙げられる。悪臭は閉じ込められ、主隔室に置かれた脱臭装置では届かないこともある。また、当該技術分野には、例えば、ノレルコ・アロマテラピー・システム(NorelcoAromatherapy System)AT100として知られている装置など、芳香剤のような物質を放出する装置も存在する。空気芳香装置は、通常の空気対流により同様の密閉空間に到達することができないこともあり、及び/又は、持ち運びできず、安全な空気芳香が所望される領域に配置できないことがある。
【0007】
従って、いくつかの従来技術の装置及び方法が有する欠点を持たず、所望する時に空気を脱臭する及び/又は清涼にする装置及び方法の必要性が存在する。安全であり、火のついた香り放出ロウソクのように過度の危険を呈さずに、香りを放出することができる装置の必要性が存在する。電気コンセントに差し込む必要がなく、持ち運べる香り又は他の物質を空気中に放出することができる装置の必要性が存在する。更に、密閉空間及びより大きい空間にも香りを放出することができる装置を提供する必要がある。更に、放出される香りの強度をユーザが制御することができる香り放出装置の必要性が存在する。また、装置を再使用できるように、香り媒体を容易に交換することができる香り放出装置の必要性が存在する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
故に、本発明の目的は、空気を脱臭する及び/又は清涼にする装置及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(発明の概要)
本発明は、空気を脱臭する及び/又は清涼にする装置及び方法に関する。1つの非限定的実施形態において、装置は1つ以上の受動部材及び空気流動部材を備える。受動部材は、空気流動部材から取り外し可能であり、脱臭物質を含む場合は受動フィルタ部材として、又は空気中へ放出すべき物質を含む場合は受動放出部材として、別個に使用可能である。上述の方法において、受動フィルタ部材及び受動放出部材の多数の組み合わせを、空気流動部材と共に又は単独の部材として使用することができる。他の非限定的実施形態において、脱臭及び空気中への物質の放出の両方を行う装置が提供され得る。キットもまた、提供される。放出される物質は、その露出表面積量を向上させる様々な方法で構成されてもよい。また、強度制御機構も提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、空気を脱臭する及び/又は清涼にする装置(即ち、「装置(デバイス)」)及び方法に関する。空気を脱臭する装置及び方法は、冷蔵庫、クローゼット、洋服ダンスなどを含むがこれらに限定されない多様な密閉空間での使用に適し得る。装置が物質を放出するのに使用される時、部屋又はクローゼットなどの更に大きい空間でこの装置を効果的に使用することが可能である。しかしながら、本発明の装置及び方法は、かかる使用に何ら制限されるものではない。例えば、装置又はその一部分を、自動車内部のように比較的小さい空間に香りを漂わせるために単独で使用することができる。この装置はまた、他の場所において空気を脱臭する及び/又は清涼にするために別個に使用され得る1つ以上の構成要素を備えてもよい。
【0011】
本発明の装置は、いかなる好適な構成でも提供され得る。1つの非限定的実施形態において、本発明において有用な装置は、受動部材及び空気流動部材(即ち、「強制空気部材」)を備える。装置が空気を脱臭するのに使用される時、受動部材は「受動フィルタ部材」と呼ばれることがある。装置が物質を放出するのに使用される時、受動部材は「受動放出部材」と呼ばれることがある。本発明の装置は、好ましくは、空気流動部材と共に使用することができ、空気流動部材から取り外し可能であり、別個に使用することができる少なくとも1つの受動部材を備える。これは本発明の装置の使用の融通性を著しく高める。受動部材は、フィルタ部材、放出部材、又はこれらの組み合わせであってもよい。かかる実施形態において、この装置で使用される受動部材の大きさ及び形状は、受動部材が空気流動部材と共に使用され得る限りいかなるものでもよい。受動部材はまた、同一の形状及び/又は同一の大きさであり得る。
【0012】
用語「受動フィルタ部材」とは、本明細書で使用する時、部材のフィルタ媒体の到達範囲内に悪臭を送り込むためにもっぱら単独の空気対流及び拡散のみに頼るようなフィルタ部材を指す。用語「受動放出部材」とは、本明細書で使用する時、空気中に物質を放出するために拡散のみに頼る放出部材を指す。
【0013】
用語「強制空気フィルタ部材」とは、本明細書で使用する時、強制空気流動部材と結合されるフィルタ部材であって、フィルタ媒体を含有するフィルタ部材を通過して装置内に空気を引き込み、強制空気フィルタ部材が配置される空間において通常の空気対流を通して達成される以上に、フィルタ媒体を通過する空気流を増大させるフィルタ部材を指す。用語「強制空気放出部材」とは、本明細書で使用する時、強制空気流動部材と結合される放出部材であって、放出すべき物質を含有する放出部材を通過して装置内に空気を引き込み、強制空気放出部材が配置される空間において通常の空気対流を通して達成される以上に、放出すべき物質を通過する空気流を増大させる放出部材を指す。
【0014】
空気脱臭装置(又は簡単に「装置」)20の形態をなす本発明の装置の1つの非限定的実施形態が、図1に示されている。装置20は、空気流動部材22及び受動フィルタ部材(又は「フィルタ部材」)24などの1つ以上の受動フィルタ部材を備える。フィルタ部材24は、空気流動部材22と結合している。即ち、フィルタ部材24は、空気流動部材22と共に使用される。フィルタ部材24は、好ましくは、空気流動部材22と接触しており、一時的に付着されても、又は接触を保持されてもどちらでもよい。示される実施形態において、空気流動部材22は、フィルタ部材24の基部としての役割を果たす。図2に示すような空気流動部材22は、1つ以上の吸気口26から1つ以上の排気口28までの空気流路を有する。(例えば、空気流動部材の反対側に、図1及び図2に示す排気口28とは別の排気口28があってもよい。)本実施形態のフィルタ部材は、カートリッジ部材(又は簡単に「カートリッジ」)24を含み、フィルタ要素が空気流路に沿って流動する空気と相互作用するように構成される。本実施形態において、フィルタ要素を収容するカートリッジ部材24は、空気流動部材22から取り外し可能である。
【0015】
用語「取り外し可能」とは、本明細書で使用する時、容易に除去することができる部材、特に空気流動部材22などの別の部材からそれを除去するのにスクリュードライバなどの道具を必要としない場合を指す。好ましくは、カートリッジ部材24を取り外すのに、過剰な力は必要ない。更に、カートリジ部材24は、好ましくは、空気流動部材(又は他の装置)22の外側から直接アクセス可能であり、本発明の空気流動部材22を片手に保持し、もう一方の手でカートリッジ部材24を除去するか、又は単にカートリッジ部材24を空気流動部材22から持ち上げることによって、ドアを開けたりせずにカートリッジ部材24を除去することができる。
【0016】
図3及び図4に示すように、カートリッジ部材24は、上部30及び底部32とを有する。カートリッジ(この場合、フィルタ部材)24はまた、1つ以上の吸気口34、1つ以上の排気口36、及び吸気口からフィルタ部材を通って排気口まで延びる空気流路とを含んでもよい。本実施形態のフィルタ部材24は、空気流動部材22の上部に存在するので、フィルタ部材24の底部分32の排気口36は、少なくとも部分的に空気移動装置22上の吸気口26と列をなす。本実施形態において、フィルタ要素(即ち、「フィルタ」)40は、空気流路に沿って流動する空気と接触するようにフィルタ部材24に配置されている。フィルタ要素40は、図6及び図7により詳細に示されている。フィルタ要素40は、フィルタによる流れ又はフィルタを通る流れとして配置されてもよい。フィルタ要素40がフィルタを通る流れとして配設されるならば、フィルタ要素及びフィルタ媒体は、好ましくは、空気がフィルタ部材を通して搬送され得る程十分に空気透過性である。フィルタ部材24は、例えば、フォーム、不織布材、又は織布材の形態でフィルタ媒体用の支持体を含んでもよい。
【0017】
本発明の空気脱臭装置内での空気の脱臭は、空気流動部材によりフィルタ部材を通る空気流を増加させることにより高められる。1つの実施形態において、悪臭除去性能を向上させ、空気脱臭装置20の機械的構成を単純化するために、フィルタ部材24及び空気流動部材22は、好ましくは、空気流動部材22によって引き込まれた実質的に全ての空気が、フィルタ部材24を通じて強制的に流動され、その後、空気流動部材22の吸気口に吸い込まれるように配置される。言い換えれば、カートリッジ部材24の吸気口34は、好ましくは、空気流動部材22の吸気口26と連通している。この構成において、フィルタ部材24と空気流動部材22との間で必要とされる空気経路の接続は1つだけなので、複雑性が低減する。更に、1つの接続だけを係合解除すればよいのであれば、カートリッジ部材24の取り外しは非常に単純化される。いずれの取り外し可能な通気接続も、当然ながら通気能力を向上させる密閉部材を備えてもよい。かかる接続のいずれも、更に、接続を安定させる機械的係合部材を備えてもよい。
【0018】
ここで、図1に示す装置20の実施形態の構成要素部分をより詳細に説明する。
【0019】
図5は、図1及び図2に示す空気流動部材22の分解図である。空気流動部材22は、以下に記載する要素の全てを収容するような大きさに作られた主ハウジング42を備える。吸気口部材43は、主ハウジング42に結合され、空気流動部材22の上部を形成する。本実施形態において、2つの排気口取付具44が主ハウジング24の両側に設置され、排気口28を形成する。フィルタ部材24が、吸気口部材43の上に配置されているので、空気は吸引力によりフィルタ部材24から吸引される。例えば、ファンや送風機等の多種多様な好適な空気流動部材により空気が吸い込まれる。この吸引力を与える1つの好適な空気流動部材は、遠心ファン46である。遠心ファン46は、空気流動を最大にするのを助け、渦巻きポンプの中心近くへ空気が吸い込まれて、空気流動部材22の排気口28を通して入口方向へ垂直に排出されるようにする小室48内にある。排気口取付具44は、好ましくは、ファン46の回転がこれらの出口から見えるように主ハウジング42内に配置される。これは、ファン46が作動しているのを確認する手段となる。好ましくは、空気流動部材22は、少なくとも毎秒約100ml、より好ましくは少なくとも約200ml/s、最も好ましくは少なくとも約300ml/sの空気を吸気口26を通して装置内へと流動させる。ファン46を駆動するための適切な部材は、例えば、RF−330TKの名称により日本のマブチモーター株式会社(Mabuchi
Motor Co.,LTD.)から入手可能な直流モータといった小型モータである。
【0020】
モータ50は、サーキットボード52によって制御される。本発明の空気流動部材22は、好ましくは電気的に動力供給される。家庭用AC電力又は静的電力供給源からの電力を含む、多くの電力源を使用することができる。或いは及び好ましくは、電力は電池手段、好ましくはアルカリ乾電池又は充電式電池によって供給されてもよい。この実施例において、モータの動力は電池54、好ましくは1.5Vのアルカリ乾電池又は充電式電池を用いて供給され、2つの電池接触子56によってサーキットボードへ接続される。電池は、装置内に電池をしっかり嵌めて保持するのを助けるフォーム60の小片上に付着されたバッテリドア58によって装置内に収容される。サーキットボード52はまた、以下により詳細に述べる発光ダイオード(LED)62を制御する回路を含有する。
【0021】
本発明の装置のこの実施例において、電池、ファン、モータ、及び回路は非常に小さい電力消費しか必要とせず、長期間にわたって継続的に装置20を運転できるように設計されている。この装置20の実施形態は、20mA未満、より好ましくは10mA未満、最も好ましくは8mA未満を継続的に消費する。頻繁な電池交換の必要性を回避するために、この実施形態の交換可能な動力供給は、少なくとも1ヶ月、より好ましくは少なくとも2ヶ月、更により好ましくは少なくとも3ヶ月、最も好ましくは少なくとも4ヶ月持続するように設計されている。
【0022】
装置を容易に使用できるようにするために、電池交換の必要が近づいたことを知らせる指示器が好ましい。指示器はブザーや笛のような音声でもあり得、例えば、ライトの点滅又は旗が上がるといったような視覚的なものでもあり得る。この実施例において、指示器は、交換可能な電源装置の電圧が約0.9Vよりも下に低下する時に、1分当り数十回点滅する点滅発光ダイオード(LED)62である。この実施例のLEDは、交換可能な電池によって供給された電圧よりもはるかに高い3.0Vで作動する。このLEDの操作を可能にするため、この回路に電力供給する3.0V永久リチウム電池がサーキットボードに搭載されている。リチウム電池は、装置の寿命を約5年持続させると予測される。
【0023】
図3は、フィルタ部材24の1つの非限定例を示す斜視図である。フィルタ部材24のこの実施例は、カートリッジの形態をなす。そのカートリッジにより、フィルタ媒体は、フィルタ媒体が溢出する及び/又はフィルタ部材が配置される空間内の物品と接触することなく都合よく取り扱われる。本発明のフィルタ部材24は、1つ以上の吸気口34、1つ以上の排気口36、及びこの吸気口34から排気口36まで伸びるフィルタ部材24を通る空気流路を備える。
【0024】
フィルタ部材24は、フィルタ媒体を含有するフィルタ要素、即ちフィルタ40(図6及び図7により詳細に示されている)を含有する。フィルタ要素40は、ディスク形、楕円形、平行六面体形、方形、立方体形、直方体形、円筒形、角錐形、球形、不規則な形又は他の形状を含むがこれらに限定されないいかなる好適な形状をなすこともできる。図面に示す実施形態において、フィルタ要素40は、一般的な球形状をなすことができ、より詳細には、多様な直径及び厚さの数枚のディスクの形状をなし、これらのディスクが互いの上に配置される時、その形状は、球形もしくはその一部、又は円筒形に近似する。
【0025】
フィルタ媒体は、流路に沿って流れる空気と接触するように本発明のフィルタ部材24内に配置されている。本発明のフィルタ要素40は、例えば、ハニカム構造、フォーム、不織布ウェブもしくは織布ウェブ、又はフォームもしくはメッシュ等のような開孔網状構造などの形状をなすフィルタ媒体の支持体を含んでもよい。
【0026】
本発明の装置により空気を脱臭して悪臭を除去することは、臭いを中和し、悪臭分子を吸収し、及び/又は悪臭を構成する分子をフィルタ媒体の表面に吸着することができるフィルタ媒体によって達成されることができる。「吸着」という用語は、当技術分野において十分に定義されており、分子の表面への粘着を指し、これらの分子の表面での二次元方向への流動性を効果的に減退させることをいう。空気中に残留しているこれら分子はその後拡散し、追加分子も前記の表面に接触するようになり、次々と吸着される。その結果、悪臭分子のほとんどは一定時間内に、ある点における表面の1つの近くへと移動し、最終的には悪臭が空気中から除去される。
【0027】
本発明のフィルタ部材24は、活性炭、重炭酸ナトリウム(即ち、重曹)、シクロデキストリン、ゼオライト、アルミナ、ケイ酸塩、炭酸塩、オゾン、酸処理媒体、塩基処理媒体、金属(例えば、銀及び白金)、ドープ処理媒体、任意の他の既知の臭い除去物質及びこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、いかなる好適なフィルタ媒体又は臭い除去物質も含んでもよい。活性炭は、その比表面積が大きいために、臭いを吸着するのに非常に有効なフィルタ媒体であることが知られている。本発明のフィルタ部材24は更に、フィルタ要素40上に支持され、S原子やN原子を含むある種の悪臭を特に攻撃する薬剤を含んでもよい。更に又は或いは、フィルタ部材24は、過マンガン酸カリウムを含むフィルタ媒体などの、空気からエチレンを除去することができるフィルタ媒体を含んでもよい。
【0028】
活性炭を使用するならば、本発明のフィルタ部材は、好ましくは、少なくとも約2グラム、より好ましくは少なくとも約5グラム、最も好ましくは少なくとも約10グラムの活性炭を含む。好ましくは、本発明のフィルタ部材は、約100g未満、より好ましくは約50g未満、更により好ましくは約40g未満、最も好ましくは約30g未満の活性炭を含む。多種多様な活性炭ベースのフィルタ媒体が当該技術分野において既知である。好適な形状の支持された活性炭は、ドイツのヘルムート・サンドラー社ヘルザ工場(Helsa-Werke,Helmut
Sandler GmbH & Co KG,Germany)より、ヘルザテック(Helsa-tech)8126、8139、5600、及び5615の名称で市販されている網状ポリウレタンフォーム製品である。
【0029】
フィルタ媒体は、フィルタ要素40を形成するための任意の好適な様式で配置され得る。いくつかの非限定例は以下の通りである。フィルタ媒体は、フィルタ部材24内に遊離した(loose)形状(顆粒、ペレット、又は他の形状など)で設けられてもよい。好ましくは、フィルタ媒体が遊離した形状で提供される場合、フィルタ媒体がフィルタ部材24から漏れるか又は落ちるのを防ぐあるタイプの収容構成要素が存在する(しかし、なくてもよい)。フィルタ媒体は、支持構成要素上に、支持構成要素内に、又は支持構成要素上及び支持構成要素内の両方に設けられ得る。1つの非限定例において、支持構成要素は、透過性のフォーム片のような透過性物質であり得る。フィルタ媒体は、粒子の形状又は他の形状で設けられ、フォーム片又は他の透過性物質の上又はその中に配置され得る。或いは又は更に、フィルタ媒体は、かかる支持物質と一体成形され得る。この1つの非限定例は、透過性フォーム物質を形成するのに使用される組成物に含まれるべき重曹の場合である。フィルタ媒体は、フィルタ要素40を備える1つ以上の容器の中に設けられ得る。これらの容器には、箱、袋(ティーバッグタイプの要素)、小袋、又は他の容器を含み得る。これらの容器は空気の流動を促進するために、多孔性物質から作成されるか、又は孔もしくは開口を有していてもよい。フィルタ部材は、平坦、波形、又は非平滑化フィルタ要素の中及び/又は上に設けられてもよい(これは、加熱炉のフィルタ(永久又は使い捨て)に似ていてもよいが、そうである必要はない)。これらの容器又はフィルタ要素は、それぞれ2つ以上存在するならば、間隔をあけての又はあけないでの積み重ね及び並列を含むがこれらに限定されない、任意の好適な相互のつながりをもって配設されることができる。また、上述したタイプのフィルタ要素のタイプの例を任意に組み合わせて、更に別のフィルタ要素を作成することもできる。
【0030】
図7は、図3、図4、及び図6に示すフィルタ部材24の実施形態で使用するのに好適なフィルタ要素(即ち、「フィルタ」)40の1つの非限定例の概略的な断面図である。図7に示すフィルタ要素40は、上述のフィルタ要素のタイプのいくつかを組み合わせる。(しかしながら、これは主に、多様な異なるタイプのフィルタ要素の例示のためであり、フィルタ要素がこれら構成要素の全てを備える必要はないということが理解されるべきである。)
図7に示すフィルタ要素40は、上及び/又は中にフィルタ媒体(活性炭、重曹、又はその両方など)を有し得る数枚のディスク70を備える。ディスク70は、この目的に適するいかなる物質からも作成することができる。フィルタ要素40を通して空気を流動させたい場合、それらのディスクは、空気流動を通さなければならない。示される実施形態において、ディスク70は、空気流動を通す多孔性フォームからなる。ディスク70は、互いの上に配置される。重曹、活性炭、又はその両方などの追加フィルタ媒体は、ディスク70の積み重ね体の一番上、ディスクの積み重ね体の下、又はディスクの積み重ね体の両側(例えば、ディスクの積み重ね体の周りに巻き付けられて)に配置され得る。これらのフィルタ媒体は、実質上無限にある様々な様式(例えば、様々な空間的関係及び様々なタイプのフィルタ媒体)の組み合わせで配設され得る。
【0031】
例えば、1つの非限定的実施形態において、小袋、即ち重曹の小さな透過性袋などの容器72は、ディスク70の一番上に配置され得る。図7に示す小袋72は、間に重曹76を有する一対の多孔性側壁74を備える。重曹76は、粉末又は顆粒を含むがこれらに限定されない、任意の好適な形態であり得る。容器72は、ファンの作用により空気が容器72を貫流することができない程十分な厚さをもって、中に重曹を配することができ、重曹76は、容器72を通過して流動する空気を脱臭する役割のみを果たす。しかしながら、好ましくは、過剰に圧力(又は空気流量)が低下することなく、ファンによって引き込まれた空気が重曹の容器72を貫流するように、(十分に薄い層に重曹を分散させることによって、重曹の部分を別個の隔室に配置することによって、又はその他の機構によってであろうが)重曹の容器72は中に重曹を配する。
【0032】
ディスク70は、それに活性炭及び/又は重曹を固着し得る。ディスク70の積み重ね体の周りには、不織布材片78などの第一包装(又は、他に包装がない場合は「包装」)が巻き付けられている。第一包装78は、その上に任意の好適なフィルタ媒体を有し得る。1つの非限定例において、第一包装78は、その内側部分に重曹を有し得る。別の非限定例において、第一包装78は、その上に過マンガンカリウムを有し、これによりエチレンを除去することができる。いかなるフィルタ媒体粒子も漏れないように、この組立体全体は、織布ナイロン80片などの第二包装内に収容されてもよい。1つの実施形態において、このナイロンは、その織布片の平均の孔のサイズが約0.5mm2未満であるような点まで延伸される。別の非限定例において、中に重曹が入ったより大きな小袋を、ディスク70の積み重ね体の周りに巻き付けることができる。このより大きな小袋は、第一包装及び/又は第二包装の代替品として、又は第一包装及び/又は第二包装に加えて使用することができる。
【0033】
追加フィルタ部材もまた、この組立体の下に配置することができる。例えば、1つの非限定的実施形態において、追加臭い除去能力を付与するために、顆粒形態などの媒体82又は別の小袋をフィルタの下に設けることができる。1つの非限定的実施形態において、フィルタ要素は、ディスクの積み重ね体を備える代わりに、フィルタ媒体を収容する1つ以上の容器の構成(間隔をあけての又はあけないでの容器の積み重ね又は列を含むが、これらに限定されない)を備えることができる。多数のその他の実施形態も可能である。本発明のフィルタ要素40は、(いくつかの可能な変形例を例証するためだけに示された)本明細書で述べる全ての要素を備える必要はなく、代わりに、これら要素の1つのみ又はそれ以上を備えてもよいことが理解されるべきである。
【0034】
密閉空間はしばしば複雑な構造を有しており、その結果、通常の空気対流が密閉空間の隅々まで到達しない。そのような複雑な構造は、例えば、密閉空間内部の引出し又は中空要素のような別個の隔室を含む。故に、ファンを有する強制空気装置でさえ、1つの装置のみで、かかる密閉空間を脱臭するのは不充分であることが多い。
【0035】
本発明の方法の一態様により、通常の空気対流が十分に行き届かない密閉空間のそうした部分を脱臭することも可能である。これは、2つ以上のフィルタ部材を利用することにより達成される。そのフィルタ部材の各々は、互いに独立して配置され、受動フィルタとして使用され得る。任意選択的に、フィルタ部材の1つを、空気流動部材につないだまま使用してもよい。
【0036】
本発明の方法の1つの態様が特に好適である密閉空間は、密閉空間(冷蔵庫)内にあるが、密閉空間の残部(冷蔵庫内部)とは隔てられた隔室(例えば、冷蔵庫の野菜用引出し)を含む。この場合、フィルタ部材の1つが別個の隔室に置かれ、別のフィルタ要素が密閉空間の残部に置かれてもよい。従って、本発明の方法により、(野菜、肉などのための閉鎖隔室を有する)冷蔵庫、(靴保管戸棚、衣服保管容器などを有する)クローゼットなどといった密閉空間内の全ての隔室を脱臭することが可能である。特に別個の隔室が大きさに関して異なる場合、大きい隔室に強制空気フィルタ部材を置き、小さい隔室に受動フィルタ部材を置くことが有益である可能性がある。
【0037】
強制空気装置は、吸着媒体との空気接触の率を増すことによって受動装置よりも迅速に多量の悪臭除去を可能にする。従って、上述の強制空気装置は、大領域の密閉空間(例えば、冷蔵庫内部、クローゼットなど)における使用に適切である。その理由は、この強制空気装置が、この空間において、通常50〜800リットルという比較的大量の空気をフィルタ媒体を通して又は通り過ぎて移動させる能力を有するからである。受動装置は、空気をフィルタ媒体に移動させる際に拡散のみが有効であるか、または空気が強制空気装置に到達できないような、密閉空間内の小さい隔室(野菜引出し、靴保管容器など)での使用に適切である。
【0038】
本発明の装置が脱臭装置として使用される時、装置は、空気流動部材22に電池を挿入すること(まだ中に入っていない場合)、及び脱臭すべき密閉空間内にカートリッジ部材24に沿って空気流動部材22を配置することにより使用される。例えば、カートリッジ部材24は、空気流動部材の上部に直接置かれてもよく、また、重力及びカートリッジ部材と空気流動部材との接触部の表面トポロジーにより、その上の適所に保持されてもよい。例えば、図面に示すように、カートリッジ部材24と空気流動部材22との接触部は、各々が相補的な半球形の構造を有する場合のように、互いにぴったりと適合してもよい。強制空気フィルタ装置20は、好ましくは、冷蔵庫内部などの脱臭すべきより大きい密閉空間の1つに配置される。
【0039】
第二(及び第三、第四など)カートリッジ部材24を、1つ以上の冷蔵庫の引出しなどの脱臭すべきより小さい密閉空間の1つに配置し、受動フィルタとして使用してもよい。或いは、1つ以上のカートリッジ部材24を脱臭すべきより大きい密閉空間の1つに配置して、受動フィルタとして使用することもでき、また装置全体を脱臭すべきより大きい密閉空間に配置することもできる。更に、カートリッジ部材を脱臭すべき他の密閉空間に配置することもできるが、この他の空間は装置が置かれる場所とは異なる。例えば、この装置を冷蔵庫に配置し、追加カートリッジ部材をドレッサーの引出し又は他の任意の密閉空間に配置することができる。
【0040】
カートリッジ部材24が消耗した時は、このカートリッジ部材24を、単に空気流動部材22から持ち上げて、新たなカートリッジ24と交換することができる。他の密閉空間内のカートリッジ部材24も同様に、消耗した時は新たなカートリッジと交換することができる。
【0041】
この装置は、脱臭に使用される時、特に冷蔵庫といった密閉空間において、密閉空間から悪臭を除去し、密閉空間からエチレンを除去し、密閉空間の新鮮な臭いを維持し、密閉空間の浮遊細菌の移転を低減し、食品の新鮮さを維持し、食品の品質を改善し、食品の新鮮な風味を維持し、2つの食品間の臭い移りを防ぎ、食品の有効寿命を延長し、より長期間にわたり食品を新鮮に保ち、食品の腐敗を低減し、冷凍庫隔室における食品の冷凍焼けの発生を減らし、角氷(好ましくは自動製氷器によって作られた角氷)の新鮮な風味及び/又は臭いを維持し、冷蔵庫の冷却効率を高め、冷凍庫隔室に貯蔵された開封済みか又はある程度密封した箱の中のアイスクリーム上の氷晶の形成を防ぐか又は減らす利益、及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されないいくつかの利益を提供し得る。本発明は更に、かかる利益(即ち、技術的効果)を達成するための装置の使用に関する。
【0042】
この装置は、包装体又はキットの形態で提供されることができ、(a)1つ以上の受動フィルタ部材、強制空気フィルタ部材、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される装置、(b)任意選択的に、装置を含有する包装体、及び(c)任意選択的に、装置及び/又はその利点を使用する方法を消費者に伝えるために装置又は包装体と関連した一連の説明書といった印刷物を含む情報的指示を備える。
【0043】
装置は、任意選択的に、しかし好ましくは、出荷の間装置を保護し、及び/又は小売店において装置を展示し易くするためか、又は消費者に対してより訴えかけるための包装体に収容されている。任意の包装体は、段ボール箱、バブルラップフィルム、熱成形プラスチック包装体、発泡ポリスチレン(例えば、スタイロフォーム(STYROFOAM)(商標))などを含むが、これらに限定されない任意の好適なタイプの包装体を含むことができる。
この装置はまた、装置の利益(即ち、技術的効果)を消費者に伝える任意の情報的指示を備えてもよい。情報的指示がなければ(例えば、装置の使用により得られる潜在的な利益/技術的効果に気づかないので)装置を使用しない可能性のある消費者が、食品の品質の維持といった利益を得るために装置を使用する。
【0044】
情報的指示は装置自体と関連するか、又はその装置が包装体に包含される時は、包装体と関連して提供され得る。この状況において使用される時、語句「関連して」とは、情報的指示(例えば、一連の使用説明)が、装置自体(又は包装体自体)に直接印刷されるか、ビデオテープ、パンフレット、印刷広告、電子的広告、及び/又は言葉による伝達が挙げられるが、これらに限定されない様々な方法で提示されるかのいずれかにより、一連の使用説明を装置の消費者に伝えることを意味する。情報的指示は、伝えられた利益を得るために実行しなければならない(本明細書に述べた使用方法などの)工程を消費者に指示する一連の使用説明、利益、及びその利益を得るために実行しなければならない工程を伝える図、絵、及び/又はロゴなどを含み得るが、これらに限定されない。
【0045】
本発明の装置及び方法の多数の他の実施形態と同様に、同じ理由から他の特性も可能である。いくつかの非限定例を以下に述べる。
【0046】
図8及び図9は、本発明の装置の代替実施形態を示す。図8及び図9において、少なくとも1つの吸気口834、基部822の各側にある排気口828、並びに除去及び交換可能なフィルタ部材824を備える装置820が提示されている。
【0047】
フィルタ部材824は、ファンからの気流がフィルタ部材824の先端から入って、基部822上の排気口828を通って出るように基部822上に配置される。
【0048】
この実施例において、フィルタ部材824はフィルタ要素と電池を備える。フィルタ要素は、電池と同じ有効期間を示して両方を単一ユニットとして交換してもよいように設計されている。フィルタ部材824は、電池から基部822へ電流を流す2つの金属接触子を備える。装置のフィルタ要素は、図1に示す実施形態について述べた任意のタイプのフィルタ要素であり得る。フィルタ要素は、1.5ボルトのアルカリ「D」乾電池などの電池がフィルタ要素の空隙内に嵌合するような形状であり得る。
【0049】
図1に示す実施形態と同様に、基部822は、ファン、モータ、並びに電池及びフィルタ媒体を備えるフィルタ部材824の来たるべき交換の必要性を示して点滅するLED(図示せず)とモータとを制御するサーキットボードを含む。更に、基部822はまた、電池(フィルタ組立体に含まれる)からモータへ電流を流す金属接触子も含む。
【0050】
図10及び図11は、本発明の装置の別の代替実施形態を示す。図10及び図11において、基部1022の各側にある吸気口1090、複数の排気口1092、並びに除去及び交換可能なフィルタ要素部材1024を備える装置1020が提示されている。フィルタ部材1024は、ファンからの気流が、基部1022にある吸気口1090から入って、フィルタ部材1024内部のフィルタ媒体を通り、フィルタ部材1024にある排気口1092から出るように、基部1022上に配置される。
【0051】
この実施例において、フィルタ部材1024はフィルタ要素と電池を備える。フィルタ要素は、電池と同じ有効期間を示して両方を単一ユニットとして交換してもよいように設計されている。フィルタ部材1024は、電池1054から基部1022へ電流を流す2つの金属接触子(図示せず)を備える。装置のフィルタ要素は、図1の実施例で述べた任意のタイプのフィルタ要素であり得る。フィルタ要素は、空気が基部1022からフィルタ要素の底部及び中間部へと移動させられ、次いで、フィルタ要素を通って排気口1092から外へと流出しなくてはならないように成形される。このフィルタ要素は、1.5ボルトのアルカリ「D」乾電池がフィルタ要素の空隙内に嵌合するような形状をなす。
【0052】
この実施例において、基部1022はフィルタ組立体を通してより多くの空気流をもたらす多数のファンとモータを含んでもよい。フィルタハウジングの幾何学的配列から、この装置は、1つ又は2つのモータを動力源とした2つの遠心ファンの使用によって最もよい性能が得られる。基部は、電池1054及びフィルタ媒体を備えるフィルタ部材1024の交換の必要性を知らせて点滅するLED(図示せず)とモータとを制御するサーキットボードを備える。更に、基部1022はまた、電池1054(フィルタ組立体に含まれる)からモータへ電流を流す金属接触子も含む。任意選択的に、基部1022は、交換可能な電池を収容するように設計されてもよいので、フィルタ部材1024からは電池が排除される。
【0053】
本発明の装置及び方法はまた、(殺虫剤、エアフレッシュナー、防臭剤、アロマコロジー、アロマテラピー、又は雰囲気を調整したり、変えたり、さもなくば満たしたり、もしくは環境を変えるように作用する他の任意の物質もしくは臭いを含んだりするが、これらに限定されない)香り又は他の物質を空気中に放出するのに使用されてもよい。簡単にするために、香りを放出するという観点から放出装置について以下に述べることが理解されるべきである。本明細書で述べる装置及び方法は、本明細書で述べる他の全てのタイプの物質の放出にも適用できる。本明細書で述べる悪臭を空気から除去する技術を含むか又は含まない、空気中に香りを放出する装置を使用することが可能である。装置を放出装置に転用するには、フィルタ要素に代えて香り含有媒体を使用することができ、又は別の方法として、本明細書で述べるフィルタ要素のいずれにも香り含有媒体を追加することができる。
【0054】
香り含有媒体は、香油、灯芯から分散された液体、香り付きゲル、香り付きビーズ、香り付きセルロース、香り付き活性炭、又は他の香り含有媒体を含むが、これらに限定されない任意の好適な形態であり得る。香り含有媒体が、香り付きゲルの形態である場合、この香り付きゲルは、増粘剤と組み合わせたニートな香油から作成され得る。好適な増粘剤としては、ヒドロキシプロピルセルロースなどのデンプン、又は燻蒸シリカが挙げられる。これらの成分を任意の好適な割合で使用することができる。
【0055】
この香り含有媒体は、任意の好適な構造又は構成で提供され得る。上述の香り含有媒体は、上述の脱臭装置用のカートリッジ部材24と同様の放出部材に配置されてもよい。空気流動部材22は、空気脱臭装置で使用されるものと同一であり得る。他の実施形態において、空気流動部材22は、空気脱臭装置で使用されるものと類似するだけでもよい。更に別の実施形態において、空気流動部材22は、全く異なるタイプの装置であってもよい。
【0056】
ある実施形態においては、香り含有媒体の容積に対する表面積比を最大にするのが望ましいこともある。香り含有媒体の容積に対する表面積比を最大にする方法は数多くある。これらの例としては、香り媒体を波形又はハニカムタイプの構造上に設けることが挙げられるが、これらに限定されない。また、香り含有媒体と空気とを最大限に接触させることも望ましい。故に、いくつかの実施形態においては、香り放出媒体の表面積が、空気流路の断面積の約5倍以上、又はより好ましくは約10倍以上であることが望ましい(後者は、空気流動の方向に垂直な方向で測定される)。空気流路の断面積の大きさが吸気口から排気口までで変化する場合、空気流路の最大断面積が使用される。
【0057】
香り含有媒体がゲルの形態で提供される場合、空気流がゲルを通って又はその周りを流れる時に遮断されないようにゲルが配向されることが好ましい。構成のタイプ数は限定されないので、ゲルが空気流を遮断することはない。図12に示す1つの実施形態において、香り付きゲル塊100は、空シリンダ102に成形される内部を有する。中空シリンダ102は、軸Aを有し、この軸Aは、好ましくは空気流(矢印で示す)と実質的に同じ方向に配向される。参照番号120として概略的に表された外殻を有する香り付きゲル塊100は、カートリッジ内に設けられ得る。このカートリッジは、吸気口122及び排気口124を有することができる。香り付きゲル塊は、(複数のゲルビーズとは異なって)連続的であるか、又は共に嵌合する1つ以上のゲル片からなることができる。
【0058】
図13〜図16は、香り含有媒体が管状構造内に配置される他の実施形態を示す。図13は、らせん状に巻かれるか、又はらせん状に切断されたソーダストローに似た香り含有構造104を示す。香り付きゲルなどの香り含有媒体は、ソーダストロー構造を形成する包装材106の内側表面上に配置される。包装材106は、少なくとも1つの裂開可能な領域を含み、この領域は、本実施形態においては、らせん状の切れ目(spiral
cuts)又は弱化領域108の形態をなす。図13は、らせん状の切れ目又は弱化領域108が閉じていて、その中の香り付きゲルが環境に曝露されていない時の機械的操作前のこの構造を示す。図14は、図13に示す構造をねじるか、又は延伸することにより、らせん状の切れ目又は弱化領域108で分離して、香り含有媒体110が環境に露出された後のこの構造を示す。
【0059】
図15は、らせん状又はヘリカルコイル状に成形される香り含有構造112を示す。らせん状又はヘリカルコイル状の構造112全体は、チューブの形態である。図15に示す香り含有構造は、図13及び図14に示すより長いタイプの構造から形成され得る。図15に示す香り含有構造は、上述の脱臭装置用のカートリッジ部材24と同様のカートリッジ内に配置される。カートリッジは、上部分130と底部分132とを有する外殻120を有する。ヘリカルコイル状構造112によって形成されたチューブはまた、好ましくはその軸Aと共に空気流と実質的に同じ方向に配向される。ヘリカルコイル状構造112は、2つの端部114及び116を有する。かかる実施形態は、カートリッジの外殻120の内側表面上に固着されたヘリカルコイル状構造112の端部114及び116を備えることができる。構造112の端部114及び116は、カートリッジの外殻120の両部分(即ち、130及び132)に固着される。これにより、ユーザは、図16に示すようにカートリッジの一方の部分(例えば、130)を他方の部分(例えば、132)に対して回転させ、ゲルの露出表面積を増加させることで香りの強度を増大させることができる。
【0060】
本明細書で述べる装置は、本明細書中で特定された空気からの悪臭除去における使用のためのいずれの様式でも香り又は物質を放出するのに使用され得る。例えば、第一放出部材は、空気流動部材と共に物質を放出するのに使用され、第二放出部材は、同じか又は異なる物質を空気中に受動的に放出するのに、第一放出部材及び空気流動部材とは別個に使用され得る。この装置は、空気脱臭媒体、物質放出媒体、又はその両方を含むキットの形態で消費者に提供され得る。消費者はまた、空気流動部材と交換可能に、又は空気流動部材とは別個に、これら多様なタイプのカートリッジを使用することができる。
【0061】
装置は、物質を放出するために使用される時、上述の密閉空間を脱臭するのに使用される時と同じ様式で作動する。従って、例えば、放出媒体を含んだカートリッジ24は、空気流動部材22の上部に配置されることができ、空気は、放出媒体を通過してカートリッジ内に引き込まれ、空気流動部材の排気口28から放出される。装置が物質を放出するために使用される時、部屋又はクローゼットなどのより大きい密閉空間においてでさえ、物質を放出するために装置を有効に使用することが可能である。
【0062】
更に他の実施形態においては、脱臭及び香りなどの物質の空気中への放出の両方に装置を使用し、空気を芳香させるか又は清涼にすることができる。多様なタイプの臭い除去媒体は、一般に空気から悪臭を選択的に除去することができないので、かかる装置の開発はいくつかの問題を提起する。結果として、装置は、香料分子が放出されるとそれらを除去してしまう傾向にあるので、この装置の二重の目的を達成することができない。
【0063】
この望ましくない傾向に対処する1つの方法は、臭い除去時間と香り放出時間とを分けることである。図17に示す1つの非限定的実施形態において、装置は、空気脱臭装置のフィルタ部材24と同様の除去可能なカートリッジ部材140を含むことができる。このカートリッジ部材140は、空気流の軸Aに沿って縦に二分され、2つの部分142及び144を形成するように一部変更される。カートリッジ部材140の2つの部分142及び144は、不透過性の壁146により隔てられている。部材140の片方の部分142には、香料ゲルなどの香り放出媒体148が充填される。部材140の他方の部分144には、活性炭又はゼオライトなどの臭い吸着媒体150が充填される。これは、ペレット化されか、粉末化されるか、又は最も好ましくは開放フォーム上に支持され得る。装置上の吸気口は、好ましくは、ファンユニットがフィルタ媒体又は香り媒体、その両方ではなく、そのどちらかを通じて空気を流動させるように設計される。ユニットの設定は、フィルタ部材を一方位置から他方の位置に手動で回転させることにより、その臭い除去機能から香り放出機能に変えることができる。或いは、臭い除去から香り放出機能への変更は、フィルタ部材の自動回転により達成され得る。この回転は、電気タイマ又はバネなどの非電気的手段によって制御可能である。
【0064】
本明細書で述べる装置は、非限定数の任意選択的な機構を備えることができる。これら任意選択的な機構には、装置が物質を放出するために使用される時に、より望ましいものがあるが、これらの機構はまた脱臭装置の状況においても使用され得る。
例えば、空気流動部材、受動部材、又はその両方は、強度制御部(又は、「強度制御機構」)を備えてもよい。装置から放出される物質の強度は、任意の好適なタイプの強度制御機構によって制御され得る。
【0065】
ある実施形態において、強度制御機構は、装置を通る空気流を調整する機構を備える。空気流路は、例えば、部分的に又は完全に開放及び閉鎖され得る。かかる機構の1つの非限定的なバージョンが図18及び図19に示される。図18は、香りの強度を制御する機構の一実施形態の概略図である。図18に示す構成要素は、図1に示す実施形態と同様の香り放出装置の香りカートリッジ1824の底部、又は空気流動部材1822の上部を表し、これらの構成要素のどちらも、そこを通る空気の流動を少なくとも部分的に遮断することができる構成を備えることができる。(また、この機構は本発明において考えられる任意の他の実施形態上にも設けられ得ることが理解されるべきである。)説明を簡単にするために、図18に示す要素は、香りカートリッジ1824の底部を表すものとして示される。図18に示すように、香りカートリッジ1824の底部は、半円形状の排気口1836を有する。吸気口及び排気口は半円形状に限定されず、任意の好適な形状で設けられ得ることが理解されるべきである。
【0066】
図19は、香りカートリッジ1824の底部と空気流動部材1822の上部との間の接触面の概略的上面図であり、図18に示す機構を備える時、この2つがいかに相互作用して空気流量と香りの強度を低減するかを示している。空気流動部材1822の開口に対してカートリッジを回転させると、空気流路の開口の大きさが変化し(それが開放又は閉鎖され)、それにより全空気流及び放出される物質の強度が変化する。図19に示す実施形態において、カートリッジ1824を、空気流動部材1822に対して反時計回りに90°回転した。これにより、空気流動部材1822の吸気口1826の全面積の半分が被覆され、領域152は遮られないまま残り、装置を通じて流動する空気量が減少する。
【0067】
空気流を遮断する以外の代替実施形態において、強度制御機構は、香り放出媒体の表面積の一部を被覆する構成要素を備えることができる。かかる構成要素は、シャッタータイプの構成要素の性質を有し得る。
【0068】
他の実施形態において、強度は、放出媒体を通り過ぎて流動する空気量を変更することによって調整される。かかる実施形態の1つの非限定的なカテゴリーにおいて、強度制御機構は、空気流動装置とは別個に香り放出部材を動かす機構を備える。この実施形態のバージョンが図20及び図21に示されている。図20及び図21に示す実施形態は、吸気口162及び排気口164を有する香りカートリッジ160を含む。図20及び図21に示す実施形態において、機構は、カートリッジ160が回転する時、カートリッジ160を上げたり下げたりすることができるネジ要素166を備える。強度制御機構は、ネジ要素に限定されない。空気流動装置170とは別個に、香りカートリッジ160を動かすことができる任意のタイプの既知の装置を使用することができる。カートリッジ160を上げると、空気流動装置用の代替の吸気口又は通路168が形成される。これにより、香りカートリッジ160を通過する空気量が減少する。本実施形態の利点は、空気移動部材170を通る総空気流が不変であるということである。これにより、強度の設定を下げた時、香りは、より小さい領域に分配されるのではなく、部屋全体にむらなく分配される。
【0069】
前述のものに加え、1つ以上の放出部材を貯蔵するための物品が提供され得るので、これらの放出部材を再使用及び/又は交換可能に使用することができる。1つの非限定的実施形態において、この物品は貯蔵ケースを備えることができる。かかる貯蔵ケースは、封止された別個の隔室を含むがこれに限定されない多数の機構を備えることができるので、放出部材内の物質が混ざり合うことがない。
【0070】
本説明全体の中で述べた全ての特許、特許出願(及びそれに対して発行された特許と同様に、対応の公開された外国特許出願)及び刊行物の開示を、参考のために本明細書に示す。しかしながら、参考のために本明細書に示されたいずれの文献も、本発明を教示又は開示するものではないと明白に認められる
以上、本発明の原理、好ましい実施形態、及び操作モードを記述した。しかし、本発明は、説明した特定の実施形態に限られると解釈されるべきではない。従って、以上に記述した実施形態は、制限的というよりも実証例としてみなすべきであり、これら実施形態の様々な変形例が、次の請求の範囲にて定義される本発明の範囲から逸脱することなく当業者により作られるであろうことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】適所にカートリッジ部材を有する本発明の装置の一実施形態の斜視図である。
【図2】カートリッジを取り外した図1に示す装置の斜視図である。
【図3】図1に示す実施形態において使用されるカートリッジ部材の斜視図である。
【図4】カートリッジ部材の底面図である。
【図5】図1及び図2に示す装置の実施形態の分解斜視図である。
【図6】フィルタ媒体を示すために部分的に開放された先行図に示すカートリッジの側面図である。
【図7】図6に示すフィルタ媒体の概略的な断面図である。
【図8】本発明の装置の代替実施形態の上面図である。
【図9】図8に示す装置の側面図である。
【図10】本発明の装置の別の代替実施形態の側面図である。
【図11】図10に示す装置の端面図である。
【図12】香りを放出するのに使用される装置の実施形態のためのカートリッジの一部分の概略的な断面図であり、香り放出媒体は中空シリンダの形状をなしている。
【図13】香り放出媒体がらせん状に巻かれたチューブ内部にある実施形態の概略的な側面図であり、チューブをねじる前の状態が示されている。
【図14】図13に示すらせん状に巻かれたチューブの概略的な側面図であり、チューブがねじれて、その隙間から香り放出媒体が露出している。
【図15】香り放出媒体を含むコイル状チューブ構造の概略的な側面図であり、香り放出媒体の露出量を低下させるために、コイルがしっかりと巻かれている状態が示されている。
【図16】香り放出媒体を含むコイル状チューブ構造の概略的な側面図であり、香り放出媒体の露出量を増加させるために、コイルが拡張されている状態が示されている。
【図17】脱臭及び物質の放出の両方を行うことができるカートリッジの一部分の概略的な断面図である。
【図18】香りの強度を制御する機構の一実施形態の概略図である(示された機構は、香りカートリッジの底部又は空気流動部材の上部を表し、これらのいずれも、そこを通る空気の流動を少なくとも部分的に遮断することができる構成を備えることができる)。
【図19】香りカートリッジの底部と空気流動部材の上部との間の接触面の概略的な上面図であり、図18に示す機構を備える時、この2つがいかに相互作用して空気流量及び香りの強度を低減させるかを示している。
【図20】強度を制御するネジのような機構を有する香り放出装置の概略的な断面図であり、強度制御は低い強度に設定された状態を示している。
【図21】図20に示す香り放出装置の概略的な断面図であり、強度制御は高い強度に設定されている。

Claims (10)

  1. 空気を脱臭するためのシステムにおいて、1つ以上の物質を空気中に放出するためにも使用されることができ、
    空気流動部材と、前記空気流動部材と共に使用されるように構成された第一受動脱臭及び/又は放出部材とを備える第一脱臭及び/又は放出装置を備え、前記第一受動脱臭及び/又は放出部材は第一媒体を含み、前記第一受動脱臭及び/又は放出部材の少なくとも一部が、空気を脱臭するのに役立つ及び/又は空気に放出されるべき第一物質を含み、
    受動脱臭及び/又は放出部材を備える1つ以上の追加脱臭及び/又は放出部材は媒体を備え、該脱臭及び/又は放出部材は媒体を含み、該脱臭及び/又は放出部材の少なくとも一部が空気を脱臭するのに役立つ及び/又は空気に放出されるべき第二物質を含み、
    前記1つ以上の追加脱臭及び/又は放出部材が、前記空気流動部材と共に使用され得ることを特徴とするシステム。
  2. 1つ以上の物質を空気中に放出する方法であって、
    (a)空気流動部材と、前記空気流動部材に結合され、空気中に放出すべき物質を含む第一受動放出部材とを備える装置を提供し、
    (b)空気中に放出すべき物質を含み、単独の放出部材として使用され、また、前記空気流動部材と共に使用されるように構成された第二受動放出部材を提供し、
    (c)前記装置を第一位置に配置して中の物質を前記第一位置で空気中に放出し、
    (d)前記第一放出部材の位置とは別の第二位置に前記第二受動放出部材を配置して前記第二放出部材内の物質を前記第二位置で空気中に放出する各ステップを含むことを特徴とする方法。
  3. 単独で香り放出部材として空気流動部材と共に使用されることができ、単独構成を有する自蔵式の受動香り放出部材と、前記受動香り放出部材を単独で又は空気流動部材と共に使用する方法をユーザに指示する使用説明とを備えることを特徴とするキット。
  4. 空気を脱臭し及び/又は1つ以上の物質を空気中に放出するための装置であって、
    (a)空気流動部材と、
    (b)単独の脱臭部材として使用され、前記空気流動部材と共に使用されるように構成された1つ以上の受動脱臭部材と、
    (c)単独の物質放出部材として使用され、前記空気流動部材と共に使用されるように構成された1つ以上の受動物質放出部材とを備えることを特徴とするキット。
  5. 吸気口から排気口まで延びる空気流路を有し、露出表面積を有する放出媒体とを備え、物質を空気中に放出するための物品において、前記放出媒体を通って或いは前記放出媒体の周りに或いはその両方に、空気流路を有し、前記空気流路は最大断面積を有し、前記放出媒体の露出表面積は、前記空気流路の最大断面積の約5倍、もしくはそれ以上であることを特徴とする物品。
  6. 吸気口から排気口まで延びる空気流路を有し、物質を空気中に放出するための物品において、共に嵌合してゲル塊を形成するように構成された1つ以上のゲル片からなるゲル塊を含む放出媒体を備え、前記ゲル塊は、前記吸気口から前記排気口まで前記媒体を通って空気を流動させる少なくとも1つの通路を中に有することを特徴とする物品。
  7. 物質を空気中に放出するための物品において、内部及び外部、並びに少なくとも1つの裂開可能な区域を有する管状被覆と、
    前記管状被覆の内側に配置された放出媒体とを備えることを特徴とする物品。
  8. 吸気口から排気口まで延びる空気流路を有し、1つ以上の物質を空気中に放出するための装置において、
    前記空気流路に沿って流動する空気と相互作用するように構成され、放出すべき物質を含む受動部材と、前記空気流路に沿って空気を流動させる空気流動部材と、前記受動部材及び前記空気流動部材の少なくとも一方の一部分を含む強度制御機構とを備え、
    前記受動部材は、前記空気流動部材と結合され、また、それから取り外し可能であることを特徴とする装置。
  9. 空気を脱臭し、1つ以上の物質を空気中に放出するための製造物品において、空気脱臭媒体を含む第一媒体と、空気中に放出される物質を含む第二媒体とを備え、前記第一媒体及び前記第二媒体は、前記第一媒体及び前記第二媒体の一方だけが所与の時間中に作動するように構成されることを特徴とする製造物品。
  10. 空気を脱臭し、1つ以上の物質を空気中に放出するための装置であって、吸気口から排気口まで延びる空気流路を有し、該装置は、
    空気脱臭媒体を含む第一媒体、及び空気中に放出される物質を含む第二媒体を備えると共に、前記第一媒体及び前記第二媒体の少なくとも一方が、いかなる所与の時間にも前記空気流路に沿って流動する空気と相互作用するよう配置され得るように構成された受動部材と、
    前記空気流路に沿って空気を流動させる空気流動部材とを備え、
    前記受動部材は、受動部材を通って空気を流動させると共に、前記空気を排出する前記空気流動部材に結合され、また、それから取り外し可能であることを特徴とする装置。
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