JP2004531036A - 冷陰極蛍光ランプの駆動用の高周波駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガス放電ランプ用のインバータ回路が、DC電圧源、変圧器、及びスイッチング回路を有する一次回路と、共振インダクタ及び共振キャパシタを有するタンク回路と、この共振キャパシタに結合したランプ負荷とを有し、前記スイッチング回路が、インバータ回路の導通状態を制御する第1及び第2スイッチを具えて、このインバータ回路はさらに、前記第1及び第2スイッチに結合したキャパシタを有し、このキャパシタは前記変圧器の一次巻線の両端の電圧を維持する。従って、変圧器に必要な巻線比が半分に低減されて、これにより、変圧器における電力損失が低減されて、回路効率が改善される。これに加えて、漏洩インダクタンスに蓄積されるエネルギーが回収されるか、あるいはクランプキャパシタによって捕捉されて、これにより、スイッチの両端に電圧スパイクが発生することを防止する。従来技術では、プッシュプル・スイッチ構成のスイッチにおいて、このエネルギーを消費していた。
【選択図】図5
Description
【0001】
(発明の背景)
(1.発明の分野)
本発明は、液晶ディスプレイのブラックライトとして使用する冷陰極蛍光ランプ(CCFL:cold cathode fluorescent lamp)を駆動する装置に関するものである。
【0002】
(2.関連技術の説明)
オフィス及び家庭の照明に使用する慣例の熱陰極蛍光ランプ(FL:fluorescent lamp)と同様に、CCFLは高効率で長寿命の光源である。比較すれば、白熱ランプは15〜25ルーメン/ワットの範囲の効率を有するのに対し、FL及びCCFLは共に、40〜60ルーメン/ワットの範囲の効率を有する。さらに、白熱ランプの平均寿命は約1,000時間であるが、FL及びCCFLは10,000時間以上の平均寿命を有する。
【0003】
熱陰極FLとCCFLの主な相違は、CCFLは、FLが具えているフィラメントを省略している。CCFLは、その機械的構成及び高い効率により、液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)用のブラックライト照明の光源として一般に使用されている。LCDは、カラーであれモノクロであれ、携帯型コンピュータ及びテレビジョン、そして航空機及び自動車の計器パネルにおけるディスプレイとして広範に使用されている。
【0004】
しかし、CCFLの始動及び動作は、高い交流(AC)電圧を必要とする。通常の始動電圧はおよそ1,000VのAC(Vac)であり、通常の動作電圧は約600Vacである。こうした高いAC電圧を、蓄電池(リチャージャブル・バッテリ)のようなDC電源から発生させるために、携帯型コンピュータ及びテレビジョン、そして計器パネルは、昇圧変圧器を有するDC−ACインバータを具えている。
【0005】
図1に示すプッシュプル構成では、Lk1及びLk2は変圧器Tの漏洩インダクタンスであり、Ds1及びCs1はそれぞれ、スイッチS1のボディ・ダイオード及び内部キャパシタンス(容量)であり、そしてDs2及びCs2はそれぞれ、スイッチS2のボディ・ダイオード及び内部キャパシタンスである。巻線N3は、巻線N1及びN2に結合する。インダクタLrは、変圧器Tの漏洩インダクタンスを含めた共振インダクタである。インダクタLrとキャパシタCrとが共振タンクを形成して、負荷R0に高周波電圧を供給する。
【0006】
図2a〜図2dに、図1の回路に関連する代表的なスイッチング波形を示す。まず図2aに示すように、スイッチS1をオフ状態にした時点(t0)で、漏洩インダクタンスLk1に蓄積されているエネルギーが放出されて、キャパシタンスCs1が充電され、これにより、図2cに示すように、スイッチS1の両端に不所望な電圧スパイクが発生する。図1の回路構成に関連する他の問題は、高い電圧スパイクにより、スイッチS1及びS2に高い破壊電圧の定格が要求されるということである。
【0007】
時刻t1で、スイッチS2のゲート信号(図2b参照)を供給して、スイッチS2をゼロ電圧(図示せず)でオン状態にすることを可能にする。S2は一次巻線の電流を通す。。
【0008】
図2dに示すように、スイッチS2をオフ状態にした時点である時刻t2で、スイッチS2に2回目の電圧スパイクが発生する。この電圧スパイクは、漏洩インダクタンスLk2からエネルギーが放出された結果である
【0009】
図3に示すように、不所望な電圧スパイクを解消するか、あるいは最小化するための、従来技術の1つの解決法は、スイッチS1及びS2のそれぞれに、受動スナバ回路(R−C−D)を用いることによるものである。受動スナバ回路は、変圧器の漏洩エネルギー(Lk1、Lk2)を吸収するように設計する。スナバ回路を用いることの不所望な結果は、不所望なエネルギーを消費しなければならないことにより、コンバータ(変換器)回路の効率が低下することである。
【0010】
図4に示す、他の種類の慣例の安定器は、ハーフブリッジ・インバータ回路の構成を用いている。このハーフブリッジ・スイッチング回路は、スイッチS1及びS2、共振インダクタLr、及び共振キャパシタCrを具えている。漏洩インダクタンスがわずかである場合には、インダクタLrは、漏洩インダクタンスまたは独立したインダクタンスを表わすことができる。Crは、ランプの巻線キャパシタンスと遮蔽キャパシタンスとの組合わせを表わすことができる。Cdは、DC阻止キャパシタを表わす。入力電圧Vinは通常12Vである。CCFLまたは負荷(RL)が始動あるいは点弧されるまでは、端子への供給電圧が始動電圧未満では、ランプは電流を導通させず、例えば始動電圧では、端子電圧が1,000Vにもなり得る。一旦、CCFLの内部で電弧(電気的アーク)が始動されると、比較的広範囲の入力電流にわたって、端子電圧が始動電圧の約1/3の値の動作電圧まで降下する。1,000Vのオーダーの電圧を達成するためには、高い巻線比の絶縁変圧器に加えて、高い電圧ゲイン(利得)の共振インバータが必要になる。しかし、共振タンクのピーク励起電圧Vxは入力電圧の半分に過ぎず、共振インバータのゲインには制約がある。従って、1,000Vのオーダーの始動電圧を達成する唯一の手段は、変圧器に非常に高い巻線比を要求することである。しかし、このことは、高い巻線比の変圧器は、その特性上漏洩が大きく、従って効率が良くない、という点で問題である。従って、安定器がプッシュプル型であってもハーフブリッジ型であっても、スパイク電圧を低減するか、あるいはほとんど除去しつつ、慣例の安定器よりも動作が高効率である、改善された安定器を提供することが望まれる。
【0011】
(発明の概要)
従って、本発明の目的は、プッシュプル・スイッチ構成におけるスイッチング素子に関連する電圧スパイクを解消するか、あるいは大幅に低減するインバータ回路を提供することにある。
【0012】
本発明のさらなる目的は、絶縁変圧器に関連する漏洩エネルギーを回収して、回路の効率を改善したインバータ回路を提供することにある。
【0013】
本発明のさらに他の目的は、絶縁変圧器の巻線比を低減して、変圧器における電力損失を低減して回路効率をさらに改善したインバータ回路を提供することにある。
【0014】
本発明の好適例によれば、直流(DC)信号を、冷陰極蛍光ランプのような負荷を駆動する交流(AC)信号に高効率で変換するインバータ回路及び方法が提供される。このインバータ回路は、共振インダクタ及び共振キャパシタを有する共振タンクを具えて、この共振タンクは、DC信号源とハーフブリッジ・スイッチ構成の共通端子との間に変圧器を介して結合する。
【0015】
ハーフブリッジ・スイッチ構成の第2端子及び第3端子に、電圧クランプキャパシタを接続する。このキャパシタ電圧と電源(即ち入力)電圧との電圧差が、共振タンクの端子に印加される。共振タンクの両端の電圧差は、公称的には従来技術の構成の電圧の2倍になる。
【0016】
本発明によるインバータ回路は、DC電圧源を有する一次回路と、この一次回路と負荷回路とを結合する変圧器と、このインバータ回路の導通状態を制御する第1スイッチ及び第2スイッチを具えたスイッチング回路と、共振インダクタ及び共振キャパシタを有するタンク回路と、この共振キャパシタに結合したランプ負荷と、前記第1及び第2スイッチに結合され、前記変圧器の一次巻線の両端の電圧を維持するキャパシタとを具えている。
【0017】
従って、前記変圧器に必要な巻線比を、従来技術のインバータ回路と比較して半分に低減して、これにより、変圧器における電力損失を低減して、回路効率を改善することができる。
【0018】
本発明の他の要点によれば、変圧器に関連する漏洩インダクタンスに蓄積される漏洩エネルギーを回収するか、あるいはクランプキャパシタによって捕捉して、ハーフブリッジ・スイッチング構成を有するスイッチの両端における電圧スパイクの発生を防止するか、あるいは大幅に低減する。上述したように、従来技術の1つの構成では、この漏洩インダクタンスのエネルギーを放出すると、このエネルギーが、プッシュプル・スイッチに関連するキャパシタンスを充電して、これにより、これらのスイッチの両端に電圧スパイクが発生する。漏洩電流を捕捉することの追加的な利点は、スイッチの電圧定格を大幅に低減できることである。
【0019】
本発明の以上の特徴は、以下の図面を参照した本発明の実施例の詳細な説明から、より明らかになる。
【0020】
(好適な実施例の説明)
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
インバータ回路のプッシュプル・スイッチ毎に、オフ状態への切換え時に発生する電圧スパイクを防止する回路構成を提供する。これに加えて、この回路構成は、慣例のインバータ回路構成よりもより高効率である。
【0021】
(実施例1)
ここで図5を参照して説明する。図5に、本発明の回路構成の一実施例による好適なインバータ回路10を負荷RLに接続したものを図式的に示す。負荷RLは、冷陰極型の蛍光ランプにすることができるが、これに限定されない。負荷RLからの光は、コンピュータの液晶ディスプレイ(LCD)を照射するのに用いることができる。負荷RLは、変圧器Tの二次巻線に接続する。変圧器Tは、1つの一次巻線Np及び1つの二次巻線Nsを具えている。共振回路は、共振インダクタLrと共振キャパシタCrとで形成する。共振インダクタLr及び共振キャパシタCr以外には、共振回路の共振周波数に影響する他の個別のインダクタ及びキャパシタは存在しない。また、負荷RLと直列の、通常はキャパシタである個別の安定化素子も存在しない。これらの個別素子を、共振回路、あるいは負荷RLに直列接続する要素から除いたことにより、インバータ回路10の部品点数及びコストが低減される。
【0022】
ハーフブリッジ・スイッチング回路(即ちスイッチング段)は、スイッチS1及びS2を具えている。これらのスイッチは、駆動制御回路(図示せず)によってオン状態及びオフ状態にする。スイッチS1及びS2は決して同時にオン状態にはせず、図5に示すように、オン時間が50%弱のデューティ比を有する。ゼロ電圧のスイッチングの実現を可能にするためには、両方のスイッチが同時にオフ状態になる短いデッドタイム(死時間)を必要とする。変圧器Tの一次巻線Npの出力は、ハーフブリッジ・スイッチング回路の中点の接続端子に接続する(図5の点B参照)。クランプキャパシタC0は、ハーフブリッジ・スイッチング回路と並列に接続する。インバータ回路10は、12VのDC電源、即ち共振インダクタLrの一方の側に接続した電池(バッテリ)によって給電する。
【0023】
図5に示す回路構成は次のように動作する。第1ハーフ・スイッチングサイクル中に、スイッチS1がオン状態(S1オン/S2オフ)になると、入力電圧Vinが共振タンクの端子AとBに供給される。即ち、Vx=Vinとなる。この第1ハーフ・スイッチングサイクル中には、インダクタLrがエネルギーを蓄積して、このエネルギーは次のハーフ・スイッチングサイクル中(S1オフ/S2オン)に放出される。
【0024】
第2スイッチングサイクル中(S1オフ/S2オン)には、入力電圧Vinとキャパシタ電圧V0との電圧差が、共振タンクの端子AとBに印加される。ハーフブリッジのスイッチ構成において公称のデューティ比0.5を仮定すれば、第2ハーフ・スイッチングサイクル中には、キャパシタ電圧は公称的には入力電圧の2倍(2×Vin)に等しくなることが示される。標準的な回路解析によれば、第2ハーフ・スイッチングサイクル中には、電圧(−Vin)が共振タンクの端子AとBに印加されることが示される。要するに、各ハーフサイクル中に、共振タンク50の両端、即ち端子AとBにかかる電圧は、それぞれVin及び−Vinに等しくなる。このことは図4の従来技術の回路とは対照的であり、図4の回路では、共振タンク50の両端の電圧はそれぞれ1/2×Vin及び−1/2×Vinとなる。
【0025】
図6a〜図6dに、図5のインバータ回路10に関連する代表的なスイッチング波形を示す。まず図6a及び図6dを参照して説明すれば、上述したように、第1スイッチングサイクル中(S1オン/S2オフ)には、共振タンク50の両端の電圧VxがVinに等しくなる(図6d参照)。
【0026】
定常状態で適切に動作するためには、共振タンク50の端子AとBの間の平均電圧は0に近くなければならず、さもなければ、共振インダクタLr及び変圧器Tが飽和する、ということは、従来技術において周知である。Vxの平均値がゼロまたはゼロに近い値でなければならないとすれば、スイッチS1のボディ・ダイオードの電圧Vdsの平均値は、Vinの平均値に等しくなければならない。第2ハーフ・スイッチングサイクル中(S1オフ/S2オン)には、図6cに示すように、Vdsはピーク値2×Vinに達する。
【0027】
このピーク電圧は、部分的には、昇圧(ブースト)機能を提供すべく構成した回路によって実現される。特に、第1スイッチングサイクル中にインダクタLrに蓄積されているエネルギーの一部は、第2ハーフ・スイッチングサイクル中に放出される。この放出されたエネルギーは、クランプキャパシタC0によって捕捉されて維持される。キャパシタC0の電圧は、入力電圧Vinによってさらに追加されて、第2ハーフ・スイッチングサイクル中にピーク値2×Vinに達する。なお、クランプキャパシタC0用に選択するキャパシタンス値は、ピーク電圧が複数サイクルにわたって維持されるような値にする。
【0028】
Vxの平均電圧が、サイクル全体にわたってゼロまたはゼロに近くなければならないものとし、そして第1ハーフサイクル中にはVx=Vinであったので、従って、第2ハーフサイクル中にはVxが(−Vin)に等しくなければならず、これにより、サイクル全体にわたってゼロまたはゼロに近い値が維持される。第2ハーフ・スイッチングサイクル中(即ちS2オン/S1オフ)には、インバータ回路10の回路電圧は次式のように記述することができる。
Vin=Vx+V0 (式1)
この式は、次式のように書き換えることができる。
Vx=Vin−V0 (式2)
(式2)は、タンク励起電圧Vxが、入力電圧Vinとクランプキャパシタの電圧との差になることを表わす。上述したように、この第2ハーフサイクル中には、キャパシタ電圧を次式のように記述することができる。
V0=2×Vin (式3)
(式3)を(式2)に代入すれば、次式のようになる。
Vx=Vin−(2×Vin)=−Vin (式4)
第2ハーフサイクルについての電圧Vxを図6dに示す。
【0029】
なお、本発明の回路の平均タンク励起電圧は、図4の従来技術の平均タンク励起電圧の2倍である。結果として、変圧器Tに必要な巻線比を半分に低減することができる。これに対応して、漏洩インダクタンスが大幅に低減されて、これにより、回路全体の効率を改善することができる。これに加えて、ハーフブリッジ・スイッチの両端の最大電圧が、キャパシタ電圧V0によりクランプ(上限設定)されて、次式のようになる。
V0=Vin/(1−D)
ここに、DはスイッチS1のデューティ比であり、これは公称的に0.5である。回路10のさらなる利点は、回路の効率低下をもたらすスナバ回路網によって漏洩インダクタンス(のエネルギー)を消費する従来技術の回路とは異なり、本発明の回路10は、昇圧の特徴を利用することによって漏洩エネルギーを回収する。
【0030】
図7〜図9に、本発明の回路10の追加的な実施例を示し、これらの図に示す構成要素は図5と同じ参照記号を用いる。
【0031】
(実施例2)
図7に、本発明の回路10の一実施例を示し、ここでは共振インダクタLrが共振キャパシタCrと直列であり、負荷は共振キャパシタと並列である。
【0032】
(実施例3)
図8に、本発明の回路10の他の実施例を示す。本実施例では、スイッチS2はP型MOSFETであり、そしてクランプキャパシタC0の負端子に接続する。
【0033】
(実施例4)
図9に、本発明の回路10の他の実施例を示す。本実施例では、負荷回路内で、共振インダクタLrが共振キャパシタCrと直列である
【0034】
まとめて言えば、本発明の回路構成は、上述した従来技術の回路構成では達成不可能な利点を提供する。本発明の回路によって達成される第1の利点は、部分的には、漏洩インダクタンスが共振インダクタンスの一部であることによる高い効率である。特に、漏洩インダクタンスが共振インダクタンスの一部であることにより、漏洩インダクタンスのエネルギーが完全に回収されて、これにより、従来技術で使用しているスナバ回路の必要性をなくす。関連する第2の利点は、上記エネルギーの回収によって、ハーフブリッジ・スイッチの両端の電圧が低減されることである。巻線比が小さいことの結果として、関連する漏洩インダクタンスが最小化される。関連する第3の利点は、漏洩エネルギーが回収可能であることに加えて、変圧器がより小さい巻線比(即ち慣例の巻線比の半分)を有することの結果として、漏洩エネルギーも低減される。本発明の回路のタンク励起電圧が慣例の励起電圧の2倍であることによって、こうした小さい巻線比が達成可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】従来技術のLCDブラックライト照明用インバータ回路を示す回路図である
【図2】図2a〜図2dは、図1の回路内に存在する代表的な波形を示す図である。
【図3】従来技術のLCDブラックライト照明用インバータ回路を示す回路図である。
【図4】従来技術のLCDブラックライト照明用インバータ回路を示す回路図である。
【図5】本発明の実施例によるLCDブラックライト照明用インバータ回路を示す回路図である。
【図6】図6a〜図6dは、図5の回路内に存在する代表的な波形を示す図である。
【図7】本発明の実施例によるLCDブラックライト照明用インバータ回路を示す回路図である。
【図8】本発明の実施例によるLCDブラックライト照明用インバータ回路を示す回路図である。
【図9】本発明の実施例によるLCDブラックライト照明用インバータ回路を示す回路図である。
【符号の説明】
【0036】
50 共振タンク
S1、S2 スイッチ
T 変圧器
Np 一次巻線
Ns 二次巻線
RL 負荷
Lr 共振インダクタ
Cr 共振キャパシタ
C0 クランプキャパシタ
Vin 入力電圧
Claims (12)
- 負荷回路内のガス放電ランプ負荷を駆動するインバータ回路において、このインバータ回路が、
一次回路を具えて、該一次回路が、DC電圧源と、前記一次回路と前記負荷回路とを結合する変圧器と、第1スイッチ及び第2スイッチを具えたスイッチング回路とを有し、該スイッチング回路が、前記インバータ回路の導通状態を制御して;
前記インバータ回路がさらに、共振インダクタ及び共振キャパシタを有するタンク回路を具えて、前記ランプ負荷を前記共振キャパシタに結合して;
前記インバータ回路がさらに、前記第1及び第2スイッチに結合したキャパシタを具えて、該キャパシタが、前記変圧器の一次巻線の両端の電圧を維持する
ことを特徴とするインバータ回路。 - 前記一次回路が前記共振インダクタを具えていることを特徴とする請求項1に記載のインバータ回路。
- 前記負荷回路が前記共振インダクタを具えていることを特徴とする請求項1に記載のインバータ回路。
- 前記ランプ負荷を、前記共振キャパシタに並列に結合したことを特徴とする請求項1に記載のインバータ回路。
- 前記ランプ負荷を、前記共振キャパシタ及び前記共振インダクタに直列に結合したことを特徴とする請求項1に記載のインバータ回路。
- 前記共振インダクタを、前記変圧器の前記一次巻線に直列に結合したことを特徴とする請求項1に記載のインバータ回路。
- 前記共振インダクタを、前記変圧器の二次巻線に直列に結合したことを特徴とする請求項1に記載のインバータ回路。
- 前記一次回路が前記キャパシタを含むことを特徴とする請求項1に記載のインバータ回路。
- 前記共振インダクタが、前記キャパシタを昇圧させる機能を提供することを特徴とする請求項1に記載のインバータ回路。
- ガス放電ランプ用のインバータ回路内の電圧スパイクを除去する方法において、この方法が、
DC電圧源と、変圧器と、第1及び第2スイッチを具えたスイッチング回路とを有する一次回路を用意するステップを具えて、前記スイッチング回路が、前記インバータ回路の導通状態を制御し;
前記方法がさらに、共振インダクタ及び共振キャパシタを有するタンク回路を用意するステップを具えて、前記ガス放電ランプ負荷を前記共振キャパシタに結合して;
前記方法がさらに、前記第1及び第2スイッチに結合したキャパシタを用意するステップを具えて、前記キャパシタが、前記変圧器の一次巻線の両端の電圧を維持する
ことを特徴とする電圧スパイクの除去方法。 - さらに、前記インバータ回路の複数のスイッチングサイクルの各サイクル中に、前記変圧器からの漏洩エネルギーを回収するステップを具えていることを特徴とする請求項10に記載の方法。
- さらに、前記共振インダクタによって、前記キャパシタを昇圧させる機能を提供するステップを具えていることを特徴とする請求項10に記載の方法。
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