JP2004530644A - コンタクトレンズとの併用に適した人工涙組成物 - Google Patents
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Abstract
水性の人工涙/再湿潤用滴剤溶液が記載されている。この溶液はコンタクトレンズ装着中のための人工涙として且つコンタクトレンズのための再湿潤用滴剤として両方に利用できる。この溶液は、カチオン性抗菌性防腐剤とソフトコンタクトレンズとの間の結合またはその他複合体化を防止しそれによって装着中のコンタクトレンズに溶液を直接適用することを可能にするためのクエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システムの使用に基づいている。
Description
【0001】
発明の背景
本発明はコンタクトレンズのための再湿潤用滴剤(rewetting drop)としても利用できるように配合されている人工涙(artificial tear)組成物に関する。本発明の溶液の2つの機能は人工涙として有効であることばかりでなくコンタクトレンズ特にソフトコンタクトレンズと適合性であることも溶液に要求する。
【0002】
眼科用溶液は時々、不適切な仕方で使用される。たとえば、時々、コンタクトレンズ装着中に不適切な人工涙製品が点眼されたり、又はレンズの浸漬がこの目的に使用するように設計されてない溶液の中でなされたりする。製品のこの不適切な使用はうっかりであるかもしれないし又は意図的であることもあろう。いずれにしても、コンタクトレンズを処理するために設計されていない製品の使用は防腐剤(preservative)またはその他成分のレンズによる取込み(uptake)のせいで眼球刺激を生じることがある。従って、装着中のコンタクトレンズ向けに特に設計されている人工涙かつ再湿潤用滴剤製品は大いに望ましいであろう。
【0003】
人工涙溶液としては様々な配合物が従来記載され販売されている。コンタクトレンズを再湿潤させるための様々なタイプの配合物も従来記載され販売されている。ここに使用されとき、用語「再湿潤用滴剤」はコンタクトレンズを潤滑にし且つレンズを再水分補給する(re−hydrate)ことでレンズをより快適にさせるために装着中のコンタクトレンズに適用することのできる溶液を称する。
【0004】
本発明の目的は特にソフトコンタクトレンズとの併用に有効である改良された人工涙/再湿潤用滴剤を提供することである。さらに特に、本発明の主な目的は溶液の成分のいずれもがソフトコンタクトレンズ表面に吸着されることなく人工涙かつ再湿潤用滴剤として有効に機能することができる新規溶液を提供することである。
【0005】
発明の概要
本発明は現在の人工涙溶液の抗菌剤またはその他成分がソフトコンタクトレンズによって複合体化(complexation)されたり又はその他取込まれたりすることを防ぐためにクエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システム(buffer system)を使用することに基づいている。
【0006】
本発明の好ましい態様においては、クエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システムは幾つかのその他成分と組み合わされてソフトコンタクトレンズ向け再湿潤用滴剤として利用することも可能である有効な涙代替溶液を提供するように注意深くバランスされた成分の相当複雑な組合せを与える。
【0007】
クエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システムの使用は本発明の必須要素である。特に、この緩衝剤システムは本発明の人工涙/再湿潤用滴剤溶液がコンタクトレンズ特にソフトコンタクトレンズに直接適用されることを可能にする。このタイプの緩衝剤システムはコンタクトレンズを滅菌するために利用される溶液の中に従来利用されてきたが、それはここに記載されるタイプの人工涙製品すなわち装着中のコンタクトレンズに直接適用されることができ且つコンタクトレンズ向け再湿潤用滴剤として使用するのにも適する人工涙製品の中には使用されていなかった。
【0008】
クエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システムに加えて、本発明の人工涙/再湿潤用滴剤溶液は眼の水分補給(hydration)を促進するための一つまたはそれ以上の粘滑剤(demulcent、緩和剤)および眼科的に許容される抗菌性防腐剤も含有するであろう。
【0009】
好ましい態様の説明
本発明の人工涙/再湿潤用滴剤は幾つかの判定基準(criterion)に基づいて開発された。主要な判定基準は製品が米国薬局方(Pharmacopoeia)および日本薬局方の保存有効性規格(preservative effectiveness standards)ばかりでなくその他国々の同様の規格を満足しなければならないということである。保存有効性試験(preservative effectiveness test)または「PET」規格は製品が使用されている間中に製品の微生物汚染の危険性がないように十分な抗菌活性度を有することを製品に要求する。
【0010】
PET要件は使用者の安全性についての重要な事柄であるが、微生物汚染から配合物を防護するための抗菌剤の使用は問題を発生させる。特に、コンタクトレンズに適用されるべき溶液中への抗菌剤の使用は抗菌剤がコンタクトレンズに結合される、レンズの表面に吸着される、多孔性コンタクトレンズ材料の中に吸収される、又はそうでなくてもソフトコンタクトレンズによって取込まれる、ようになるせいで使用者の眼が刺激を受けるようになるという危険性を生じさせる。コンタクトレンズによる抗菌剤の「取込み」を伴うとして包括的にここに称されているこの潜在的問題は製品がコンタクトレンズを眼から取り外して単に水洗い又は洗浄するのに利用されるのではなく装着中のコンタクトレンズに適用される場合には特に有意である。
【0011】
本発明の溶液についての第二の大きな判定基準は装着中のコンタクトレンズの使い心地に干渉することなく角膜を潤滑にし且つ水分補給することにおける自然涙流体の効果を模する溶液を提供する必要性であった。
【0012】
上記目的はクエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システムを粘滑剤および眼科的に許容されるカチオン性抗菌性防腐剤と組み合せることによって達成された。上記の通り、緩衝剤システムはソフトコンタクトレンズによるカチオン性抗菌剤の取込み(すなわち、結合、吸着および/または吸収)を防止し、そしてそれによって、人工涙/再湿潤用滴剤がコンタクトレンズに直接適用されたときの眼球刺激の危険性を解消する。
【0013】
上記目的に要求されるクエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システムの濃度は様々な因子、たとえば、選ばれた具体的なカチオン性抗菌剤および使用された抗菌剤の濃度、に依存するであろう。コンタクトレンズによる抗菌剤の取込みを解消または有意に減少させるのに必要とされる緩衝剤システムの濃度はここでは「有効量」と称される。緩衝剤システムは一般的に約0.25重量/体積パーセント(「w/v %」)〜約0.65 w/v %の範囲にあるであろう。
【0014】
本発明に利用される粘滑剤は人工涙製品の分野で知られているもの全てを包含する。好ましい粘滑剤はヒドロキシプロピルメチルセルロース(「HPMC」)、グリコールおよびデキストランである。しかしながら、刺激緩和効果(demulcent effect)を与え且つ眼の水分補給を促進することが知られている様々なその他薬剤も利用されてもよい。これら薬剤も緩和効果(cushioning effect)を与え、それによって眼に対するコンタクトレンズの快適さを増大させる。
【0015】
眼の水分補給を促進するため且つ緩和効果を付与するために必要とされる粘滑剤の量は選ばれた具体的粘滑剤に依存して変動するであろう。上記目的のために要求される濃度はここでは「有効濃度」と称する。濃度は一般に約0.01 w/v %〜約5 w/v %の範囲にあるであろう。具体的粘滑剤についての好ましい濃度範囲は下記のとおりである:
【0016】
粘滑剤 濃度
カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC) 0.2〜2.5 w/v %
デキストラン70 0.1 w/v %
ゼラチン 0.01 w/v %
グリセリン 0.2〜1 w/v %
ヒドロキシエチルセルロース(HEC) 0.2〜2.5 w/v %
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC) 0.2〜2.5 w/v %
メチルセルロース 0.2〜2.5 w/v %
ポリエチレングリコール300 0.2〜1 w/v %
ポリエチレングリコール400 0.2〜1 w/v %
ポリソルベート80 0.2〜1 w/v %
ポリビニルアルコール 0.1〜4 w/v %
ポビドン 0.1〜2 w/v %
プロピレングリコール 0.2〜1 w/v %
【0017】
上記粘滑剤は単独又は一つもしくはそれ以上のその他粘滑剤との組合せどちらで使用されてもよい。HPMCとデキストラン70の組合せ使用は特に好ましい。
【0018】
本発明に利用されるカチオン性抗菌性防腐剤はポリマー性第四アンモニウム化合物類およびポリマー性ビグアニド類(biguanides)からなる群から選ばれる。好ましい抗菌性防腐剤はポリクォーターニウム(polyquaternium)−1およびポリヘキサメチレンビグアニド(「PHMB」)である。ポリクォーターニウム−1は最も好ましい。
【0019】
上記カチオン性抗菌剤は本発明の人工涙/再湿潤性滴剤溶液を微生物によって汚染されることから防ぐのに有効な量で利用される。かかる量はここでは「防腐有効量」と称される。
【0020】
抗菌剤の濃度は選ばれた具体的な抗菌剤およびクエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システムの濃度に依存性である。一般的な濃度範囲は0.00001〜0.01 w/v %である。本発明の好ましい溶液はポリクォーターニウム−1を約0.0001〜0.005 w/v %の濃度で含有する。
【0021】
本発明の人工涙/再湿潤用滴剤配合物は水溶液であり、そしてヒトの涙流体に比べて等張性であるように配合されている。溶液は一般に、水1キログラム当り約200〜400ミリオスモル(milliosmoles)(「mOsm/kg」)の範囲のオスモル濃度(osmolality)、好ましくは、約280 mOsm/kg〜約320 mOsm/kg、を有する。溶液はまた、生理学的に適合性のpHを有するように配合されている。
【0022】
本発明の人工涙/再湿潤用滴剤溶液の好ましい態様は下記実施例に記載されている。
【0023】
実施例1
1.配合物
成分 量( w/v % )
デキストラン70 0.1
HPMC(2910) 0.3
ホウ酸 0.2
クエン酸一水和物 0.021
クエン酸ナトリウム 0.56
NaCl 0.516
マンニトール 0.7
EDTA二ナトリウム 0.05
ポリクォーターニウム−1 0.001(+5%過剰)
NaOH/HCl pH 7.0にする量
水 100にする量
【0024】
II.物理的および光学的パラメーター
pH 7.05
オスモル濃度(mOsm/kg) 289
屈折率 1.3359
表面張力(ダイン/cm) 45
粘度(センチポアズ) 9.0
【0025】
上記配合物は下記手順によって製造された:
【0026】
I.受容容器の準備
滅菌濾過アセンブリーを取り付けられた滅菌受容容器を用意し、そして配合容器を較正する。
配合容器を精製水で最終体積の100%に較正する。
【0027】
II.2%HPMCストック溶液の調製
1.HPMC粉末を秤取する。
2.精製水(バッチ体積の50%)を沸点に加熱する。加熱を止める。
3.高速プロペラミキサーで攪拌しながらHPMC粉末スラリーをゆっくり添加しそれが均一に分散されるまで攪拌する。
4.冷たい精製水を100%のバッチ体積になるまで添加する。
5.この容器を冷蔵庫に一晩入れて置く。
6.HPMCストック溶液を15μmポリッシュフィルター(polish filter)に通して濾過する。濾過された2% HPMC溶液をクリーン容器に集める。
7.ラベルをつけそして溶液を更なる使用のために冷蔵庫の中に保管する。
【0028】
III.配合工程
1.2% HPMCストック溶液を滅菌受容容器(「容器I」)にいれ、そして容器内のHPMCを121℃で30分間加圧加熱する。
2.容器をオートクレーブから取り出す。攪拌しながら室温に放冷する。
3.別のクリーン受容容器の中に、精製水(20〜30℃)を最終バッチ体積の50%まで入れる。
4.下記成分を秤量しそして加え、そして容器IIに入れる:
a.ホウ酸
b.マンニトール
c.塩化ナトリウム
d.クエン酸ナトリウム
e.クエン酸
f.デキストラン70
g.エデト酸二ナトリウム
h.ポリクォーターニウム−1
連続攪拌によって、上記化学物質を溶液が透明になるまで溶解する。
5.容器IIの中の塩溶液のpHを測定する。必要ならば、6Nの水酸化ナトリウムおよび/または6Nの塩酸を使用してpHを7.0に調整する。
6.容器IIの中の塩溶液を0.22ミクロンのミリポア(Millipore)滅菌フィルター(単数または複数)に通して濾過して滅菌受容容器(容器I)の中に集める。
7.精製水(20〜30℃)で最終体積の100%に調節し、そして最終pHを無菌で測定する。
【0029】
実施例2
保存有効性試験
上記実施例1に記載された人工涙/再湿潤用滴剤配合物はそれが米国薬局方および日本薬局方のPET規格を満たすかどうかを決めるために試験された。配合物は米国薬局方24版(2000)、セクション51、第1809〜1811頁に記載された手順に従って試験された。溶液の防腐剤システムはグラム陽性(黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus))およびグラム陰性(大腸菌(Escherichia coli)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa))細菌、酵母(カンジダ・アルビカンス(Candida albicans))及びかび(mold)(黒色麹菌(Aspergillus niger))対して有効であるべきと定められた。配合物の2つのサンプルが試験された(すなわち、ロットNo.1およびロットNo.2)。試験データは下記の表1および2に示されている。
【0030】
【0031】
【0032】
上記の表1および2に記載された結果は配合物が米国薬局方のPET規格を満足していることを証明している。配合物によって示された抗菌活性度のレベルは日本薬局方のPET規格も満足する。上記規格を満足するのに要求される抗菌活性度のレベルは下記表に示されている:
【0033】
発明の背景
本発明はコンタクトレンズのための再湿潤用滴剤(rewetting drop)としても利用できるように配合されている人工涙(artificial tear)組成物に関する。本発明の溶液の2つの機能は人工涙として有効であることばかりでなくコンタクトレンズ特にソフトコンタクトレンズと適合性であることも溶液に要求する。
【0002】
眼科用溶液は時々、不適切な仕方で使用される。たとえば、時々、コンタクトレンズ装着中に不適切な人工涙製品が点眼されたり、又はレンズの浸漬がこの目的に使用するように設計されてない溶液の中でなされたりする。製品のこの不適切な使用はうっかりであるかもしれないし又は意図的であることもあろう。いずれにしても、コンタクトレンズを処理するために設計されていない製品の使用は防腐剤(preservative)またはその他成分のレンズによる取込み(uptake)のせいで眼球刺激を生じることがある。従って、装着中のコンタクトレンズ向けに特に設計されている人工涙かつ再湿潤用滴剤製品は大いに望ましいであろう。
【0003】
人工涙溶液としては様々な配合物が従来記載され販売されている。コンタクトレンズを再湿潤させるための様々なタイプの配合物も従来記載され販売されている。ここに使用されとき、用語「再湿潤用滴剤」はコンタクトレンズを潤滑にし且つレンズを再水分補給する(re−hydrate)ことでレンズをより快適にさせるために装着中のコンタクトレンズに適用することのできる溶液を称する。
【0004】
本発明の目的は特にソフトコンタクトレンズとの併用に有効である改良された人工涙/再湿潤用滴剤を提供することである。さらに特に、本発明の主な目的は溶液の成分のいずれもがソフトコンタクトレンズ表面に吸着されることなく人工涙かつ再湿潤用滴剤として有効に機能することができる新規溶液を提供することである。
【0005】
発明の概要
本発明は現在の人工涙溶液の抗菌剤またはその他成分がソフトコンタクトレンズによって複合体化(complexation)されたり又はその他取込まれたりすることを防ぐためにクエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システム(buffer system)を使用することに基づいている。
【0006】
本発明の好ましい態様においては、クエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システムは幾つかのその他成分と組み合わされてソフトコンタクトレンズ向け再湿潤用滴剤として利用することも可能である有効な涙代替溶液を提供するように注意深くバランスされた成分の相当複雑な組合せを与える。
【0007】
クエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システムの使用は本発明の必須要素である。特に、この緩衝剤システムは本発明の人工涙/再湿潤用滴剤溶液がコンタクトレンズ特にソフトコンタクトレンズに直接適用されることを可能にする。このタイプの緩衝剤システムはコンタクトレンズを滅菌するために利用される溶液の中に従来利用されてきたが、それはここに記載されるタイプの人工涙製品すなわち装着中のコンタクトレンズに直接適用されることができ且つコンタクトレンズ向け再湿潤用滴剤として使用するのにも適する人工涙製品の中には使用されていなかった。
【0008】
クエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システムに加えて、本発明の人工涙/再湿潤用滴剤溶液は眼の水分補給(hydration)を促進するための一つまたはそれ以上の粘滑剤(demulcent、緩和剤)および眼科的に許容される抗菌性防腐剤も含有するであろう。
【0009】
好ましい態様の説明
本発明の人工涙/再湿潤用滴剤は幾つかの判定基準(criterion)に基づいて開発された。主要な判定基準は製品が米国薬局方(Pharmacopoeia)および日本薬局方の保存有効性規格(preservative effectiveness standards)ばかりでなくその他国々の同様の規格を満足しなければならないということである。保存有効性試験(preservative effectiveness test)または「PET」規格は製品が使用されている間中に製品の微生物汚染の危険性がないように十分な抗菌活性度を有することを製品に要求する。
【0010】
PET要件は使用者の安全性についての重要な事柄であるが、微生物汚染から配合物を防護するための抗菌剤の使用は問題を発生させる。特に、コンタクトレンズに適用されるべき溶液中への抗菌剤の使用は抗菌剤がコンタクトレンズに結合される、レンズの表面に吸着される、多孔性コンタクトレンズ材料の中に吸収される、又はそうでなくてもソフトコンタクトレンズによって取込まれる、ようになるせいで使用者の眼が刺激を受けるようになるという危険性を生じさせる。コンタクトレンズによる抗菌剤の「取込み」を伴うとして包括的にここに称されているこの潜在的問題は製品がコンタクトレンズを眼から取り外して単に水洗い又は洗浄するのに利用されるのではなく装着中のコンタクトレンズに適用される場合には特に有意である。
【0011】
本発明の溶液についての第二の大きな判定基準は装着中のコンタクトレンズの使い心地に干渉することなく角膜を潤滑にし且つ水分補給することにおける自然涙流体の効果を模する溶液を提供する必要性であった。
【0012】
上記目的はクエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システムを粘滑剤および眼科的に許容されるカチオン性抗菌性防腐剤と組み合せることによって達成された。上記の通り、緩衝剤システムはソフトコンタクトレンズによるカチオン性抗菌剤の取込み(すなわち、結合、吸着および/または吸収)を防止し、そしてそれによって、人工涙/再湿潤用滴剤がコンタクトレンズに直接適用されたときの眼球刺激の危険性を解消する。
【0013】
上記目的に要求されるクエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システムの濃度は様々な因子、たとえば、選ばれた具体的なカチオン性抗菌剤および使用された抗菌剤の濃度、に依存するであろう。コンタクトレンズによる抗菌剤の取込みを解消または有意に減少させるのに必要とされる緩衝剤システムの濃度はここでは「有効量」と称される。緩衝剤システムは一般的に約0.25重量/体積パーセント(「w/v %」)〜約0.65 w/v %の範囲にあるであろう。
【0014】
本発明に利用される粘滑剤は人工涙製品の分野で知られているもの全てを包含する。好ましい粘滑剤はヒドロキシプロピルメチルセルロース(「HPMC」)、グリコールおよびデキストランである。しかしながら、刺激緩和効果(demulcent effect)を与え且つ眼の水分補給を促進することが知られている様々なその他薬剤も利用されてもよい。これら薬剤も緩和効果(cushioning effect)を与え、それによって眼に対するコンタクトレンズの快適さを増大させる。
【0015】
眼の水分補給を促進するため且つ緩和効果を付与するために必要とされる粘滑剤の量は選ばれた具体的粘滑剤に依存して変動するであろう。上記目的のために要求される濃度はここでは「有効濃度」と称する。濃度は一般に約0.01 w/v %〜約5 w/v %の範囲にあるであろう。具体的粘滑剤についての好ましい濃度範囲は下記のとおりである:
【0016】
粘滑剤 濃度
カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC) 0.2〜2.5 w/v %
デキストラン70 0.1 w/v %
ゼラチン 0.01 w/v %
グリセリン 0.2〜1 w/v %
ヒドロキシエチルセルロース(HEC) 0.2〜2.5 w/v %
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC) 0.2〜2.5 w/v %
メチルセルロース 0.2〜2.5 w/v %
ポリエチレングリコール300 0.2〜1 w/v %
ポリエチレングリコール400 0.2〜1 w/v %
ポリソルベート80 0.2〜1 w/v %
ポリビニルアルコール 0.1〜4 w/v %
ポビドン 0.1〜2 w/v %
プロピレングリコール 0.2〜1 w/v %
【0017】
上記粘滑剤は単独又は一つもしくはそれ以上のその他粘滑剤との組合せどちらで使用されてもよい。HPMCとデキストラン70の組合せ使用は特に好ましい。
【0018】
本発明に利用されるカチオン性抗菌性防腐剤はポリマー性第四アンモニウム化合物類およびポリマー性ビグアニド類(biguanides)からなる群から選ばれる。好ましい抗菌性防腐剤はポリクォーターニウム(polyquaternium)−1およびポリヘキサメチレンビグアニド(「PHMB」)である。ポリクォーターニウム−1は最も好ましい。
【0019】
上記カチオン性抗菌剤は本発明の人工涙/再湿潤性滴剤溶液を微生物によって汚染されることから防ぐのに有効な量で利用される。かかる量はここでは「防腐有効量」と称される。
【0020】
抗菌剤の濃度は選ばれた具体的な抗菌剤およびクエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システムの濃度に依存性である。一般的な濃度範囲は0.00001〜0.01 w/v %である。本発明の好ましい溶液はポリクォーターニウム−1を約0.0001〜0.005 w/v %の濃度で含有する。
【0021】
本発明の人工涙/再湿潤用滴剤配合物は水溶液であり、そしてヒトの涙流体に比べて等張性であるように配合されている。溶液は一般に、水1キログラム当り約200〜400ミリオスモル(milliosmoles)(「mOsm/kg」)の範囲のオスモル濃度(osmolality)、好ましくは、約280 mOsm/kg〜約320 mOsm/kg、を有する。溶液はまた、生理学的に適合性のpHを有するように配合されている。
【0022】
本発明の人工涙/再湿潤用滴剤溶液の好ましい態様は下記実施例に記載されている。
【0023】
実施例1
1.配合物
成分 量( w/v % )
デキストラン70 0.1
HPMC(2910) 0.3
ホウ酸 0.2
クエン酸一水和物 0.021
クエン酸ナトリウム 0.56
NaCl 0.516
マンニトール 0.7
EDTA二ナトリウム 0.05
ポリクォーターニウム−1 0.001(+5%過剰)
NaOH/HCl pH 7.0にする量
水 100にする量
【0024】
II.物理的および光学的パラメーター
pH 7.05
オスモル濃度(mOsm/kg) 289
屈折率 1.3359
表面張力(ダイン/cm) 45
粘度(センチポアズ) 9.0
【0025】
上記配合物は下記手順によって製造された:
【0026】
I.受容容器の準備
滅菌濾過アセンブリーを取り付けられた滅菌受容容器を用意し、そして配合容器を較正する。
配合容器を精製水で最終体積の100%に較正する。
【0027】
II.2%HPMCストック溶液の調製
1.HPMC粉末を秤取する。
2.精製水(バッチ体積の50%)を沸点に加熱する。加熱を止める。
3.高速プロペラミキサーで攪拌しながらHPMC粉末スラリーをゆっくり添加しそれが均一に分散されるまで攪拌する。
4.冷たい精製水を100%のバッチ体積になるまで添加する。
5.この容器を冷蔵庫に一晩入れて置く。
6.HPMCストック溶液を15μmポリッシュフィルター(polish filter)に通して濾過する。濾過された2% HPMC溶液をクリーン容器に集める。
7.ラベルをつけそして溶液を更なる使用のために冷蔵庫の中に保管する。
【0028】
III.配合工程
1.2% HPMCストック溶液を滅菌受容容器(「容器I」)にいれ、そして容器内のHPMCを121℃で30分間加圧加熱する。
2.容器をオートクレーブから取り出す。攪拌しながら室温に放冷する。
3.別のクリーン受容容器の中に、精製水(20〜30℃)を最終バッチ体積の50%まで入れる。
4.下記成分を秤量しそして加え、そして容器IIに入れる:
a.ホウ酸
b.マンニトール
c.塩化ナトリウム
d.クエン酸ナトリウム
e.クエン酸
f.デキストラン70
g.エデト酸二ナトリウム
h.ポリクォーターニウム−1
連続攪拌によって、上記化学物質を溶液が透明になるまで溶解する。
5.容器IIの中の塩溶液のpHを測定する。必要ならば、6Nの水酸化ナトリウムおよび/または6Nの塩酸を使用してpHを7.0に調整する。
6.容器IIの中の塩溶液を0.22ミクロンのミリポア(Millipore)滅菌フィルター(単数または複数)に通して濾過して滅菌受容容器(容器I)の中に集める。
7.精製水(20〜30℃)で最終体積の100%に調節し、そして最終pHを無菌で測定する。
【0029】
実施例2
保存有効性試験
上記実施例1に記載された人工涙/再湿潤用滴剤配合物はそれが米国薬局方および日本薬局方のPET規格を満たすかどうかを決めるために試験された。配合物は米国薬局方24版(2000)、セクション51、第1809〜1811頁に記載された手順に従って試験された。溶液の防腐剤システムはグラム陽性(黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus))およびグラム陰性(大腸菌(Escherichia coli)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa))細菌、酵母(カンジダ・アルビカンス(Candida albicans))及びかび(mold)(黒色麹菌(Aspergillus niger))対して有効であるべきと定められた。配合物の2つのサンプルが試験された(すなわち、ロットNo.1およびロットNo.2)。試験データは下記の表1および2に示されている。
【0030】
【0031】
【0032】
上記の表1および2に記載された結果は配合物が米国薬局方のPET規格を満足していることを証明している。配合物によって示された抗菌活性度のレベルは日本薬局方のPET規格も満足する。上記規格を満足するのに要求される抗菌活性度のレベルは下記表に示されている:
【0033】
Claims (8)
- コンタクトレンズ装着中のための人工涙として且つソフトコンタクトレンズのための再湿潤用滴剤として両方に使用するのに適する等張性水溶液であって、
溶液を点眼したとき加湿かつ潤滑の効果を付与するのに十分な量の粘滑剤;
使用前の溶液の細菌汚染を防止するのに十分な量の眼科的に許容されるカチオン性抗菌剤;
溶液がソフトコンタクトレンズに適用されたとき該レンズによる前記抗菌剤の取込みを防止するのに十分な量のクエン酸/クエン酸ナトリウム緩衝剤システム;および
水
を含む前記溶液。 - 抗菌剤がポリマー性第四アンモニウム化合物およびポリマー性ビグアニドからなる群から選ばれる、請求項1の人工涙/再湿潤用滴剤溶液。
- 抗菌剤がポリクォーターニウム−1およびPHMBからなる群から選ばれる、請求項2の人工涙/再湿潤用滴剤溶液。
- 抗菌剤がポリクォーターニウム−1を含む、請求項3の人工涙/再湿潤用滴剤溶液。
- 粘滑剤がセルロース誘導体、グリコールおよびデキストランからなる群から選ばれる、請求項4の人工涙/再湿潤用滴剤溶液。
- 粘滑剤がセルロース誘導体とデキストランの組合せを含む、請求項5の人工涙/再湿潤用滴剤溶液。
- 粘滑剤がデキストラン70とHPMCの組合せを含む、請求項6の人工涙/再湿潤用点眼液。
- コンタクトレンズ装着中向け人工涙として且つソフトコンタクトレンズ再湿潤用滴剤として両方に使用するのに適する水溶液であって、
下記(全ての量が重量/体積パーセントとして表わされている)
デキストラン70 0.1
HPMC(2910) 0.3
ホウ酸 0.2
クエン酸一水和物 0.021
クエン酸ナトリウム 0.56
NaCl 0.516
マンニトール 0.7
EDTA二ナトリウム 0.05
ポリクォーターニウム−1 0.001(+5%過剰)
NaOH/HCl pH 7.0にする量
水 100にする量
の配合を有する前記溶液。
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