JP2004530486A - タブを有する陰唇パッド - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、2001年6月8日付けの米国特許出願第60/297001号、2001年12月31日付けの米国特許出願第10/036981号、及び2001年12月31日付けの米国特許出願第10/038970号に基づく優先権を主張するものである。
【0002】
(技術分野)
本発明は、一般に、女性着用者の膣前庭内に配置されるように構成された陰唇パッドのような吸収性物品に関する。より具体的には、本発明は、その周辺部から外向きに延びる少なくとも1つのタブを有する陰唇パッドに関する。
【0003】
(背景技術)
月経流体のような、身体排出物を吸収するように構成された広汎な種類で多様な吸収性物品は、もちろん良く知られている。婦人衛生に係る分野においては、外陰部領域の付近に外部装着されるように開発された生理用ナプキンと、膣腔内に滞在し、そこからの月経血の流れを遮断するように開発されたタンポンという、婦人衛生保護の2つの基本形式が提供されている。単一形式の装置に両者の構造的特徴を融合することを試みている混合型の婦人衛生保護装置も提案されてきたが、構造上の及び解剖学的な機能上の明白な欠点が永続化したために、適切な利点を得る努力の影が薄くなり、あまり受け入れられていない。陰唇又は陰唇間装置として知られ、着用者の膣前庭の外部に少なくとも一部分的が残るようにされることで特徴付けられる他の挿入量の少ない装置も提案されている。
【0004】
これらの従来の装置の多くは、女性着用者によって陰唇間に装着される一層小さめの装置に対する消費者の要求を十分に満足させるものではない。それに対応して、幾つかの製造業者は、上述の従来の装置に比べて非常に小さいサイズの陰唇パッドを製造してきた。しかしながら、これらの装置の多くの構成は、膣及び尿道の位置についての女性の間に存在する多様性の認識に欠けているように見える。例えば、ある現在の装置は、吸収体コアの大部分が装置の中央に配置されており、端部に配置される吸収体コアは非常に少ない場合が多い。こうした装置は、膣及び尿道が膣前庭の中央に位置していない女性の大部分にはあまり保護を提供しない。他の装置は、装置の縦方向の長さのほぼ全体にわたって吸収体コアの一様な分布を提供するように見える。しかしながら、これらの他の装置の多くの設計は、典型的に、個人に合わせたフィット性及び/又は吸収能力を著しく高めることに失敗している。
【0005】
需要者が受け入れることに影響を及ぼす他の因子は、陰唇パッドを適正な位置に配置し及び/又は該陰唇パッドを除去することを含む、使いやすさである。典型的には、装着者は、陰唇パッドを彼女の指でつかんで、彼女の膣前庭内の適正な位置に配置する。装着者はまた、特に排尿時に陰唇パッドが排出されなかった場合には、これを除去するために陰唇パッドをつかむ必要がある。通常の陰唇パッドの配置及び/又は除去は、多大な困難を伴う場合が多い。したがって、陰唇パッドを膣前庭内の適切な位置に衛生的に配置し、並びに陰唇パッドを膣前庭から衛生的に除去することを容易にする改善された手段に対する必要性が存在している。
【0006】
(発明の開示)
本発明者らは、従来技術がもつ欠点及び問題を認識し、それに対応して革新的な陰唇パッドを開発するための徹底した研究を行った。それらの研究を行う中で、本発明者らはまた、陰唇パッドの周辺部から外向きに延びる少なくとも1つのタブが、装着者が陰唇パッドを膣前庭内に衛生的にかつ容易に配置し、及び/又は陰唇パッドを膣前庭から衛生的にかつ容易に除去する能力を高めることを見出した。
【0007】
本発明の一実施形態においては、吸収性物品は、流体透過性カバーと、液体不透過性バッフルと、吸収体とをもつものとして開示される。吸収体は、カバーとバッフルとの間に位置されることが望ましい。吸収性物品は、女性着用者の膣前庭内に配置されるように構成される。吸収性物品は、主要な縦方向軸線と、主要な横断方向軸線と、身体対向面と、身体対向面と反対側の表面とを含む。吸収性物品は、長さと、幅と、厚さと、第1及び第2の離間された縦方向側部と、第1及び第2の離間された横断方向端部域とを有する。縦方向側部は、横断方向端部域間を延び、全体として吸収性物品の周辺部を定める。吸収性物品の少なくとも一方の縦方向側部から横方向外向きに少なくとも1つのタブが延びる。
【0008】
本発明の別の実施形態においては、吸収性物品は、液体不透過性バッフルと吸収体とを含むものとして開示される。吸収性物品は、女性の装着者の膣前庭内に配置されるように構成される。吸収性物品は、主要な縦方向軸線と、主要な横断方向軸線と、身体対向面と、身体対向面と反対側の表面とを含む。吸収性物品は、長さと、幅と、厚さと、第1及び第2の離間された縦方向側部と、第1及び第2の離間された横断方向端部域とを有する。縦方向側部は、横断方向端部域間を延び、全体として吸収性物品の周辺部を定める。吸収性物品の少なくとも一方の縦方向側部から横方向外向きに延びているのは、少なくとも1つのタブである。
【0009】
さらに別の実施形態においては、吸収性物品は吸収体をもつものとして開示される。吸収性物品は、女性の装着者の膣前庭内に配置されるように構成される。吸収性物品は、主要な縦方向軸線と、主要な横断方向軸線と、身体対向面と、身体対向面と反対側の表面とを含む。吸収性物品は、長さと、幅と、厚さと、第1及び第2の離間された縦方向側部と、第1及び第2の離間された横断方向端部域とを有する。縦方向側部は、横断方向端部域間を延び、全体として吸収性物品の周辺部を定める。吸収性物品の少なくとも一方の縦方向側部から横方向外向きに少なくとも1つのタブが延びる。
【0010】
本発明の別の実施形態においては、吸収性物品は、流体透過性カバーと、液体不透過性バッフルと、吸収体とをもつものとして開示される。吸収体は、カバーとバッフルとの間に位置されることが望ましい。吸収性物品は、女性着用者の膣前庭内に配置されるように構成される。吸収性物品は、主要な縦方向軸線と、主要な横断方向軸線と、身体対向面と、身体対向面と反対側の表面とを含む。吸収性物品は、長さと、幅と、厚さと、第1及び第2の離間された縦方向側部と、第1及び第2の離間された横断方向端部域とを有する。縦方向側部は、横断方向端部域間を延び、全体として吸収性物品の周辺部を定める。吸収性物品の少なくとも一方の横断方向端部域の周辺部から外向きに少なくとも1つのタブが延びる。
【0011】
本発明のさらに別の実施形態においては、吸収性物品は、液体不透過性バッフルと、吸収体とをもつものとして開示される。吸収性物品は、女性着用者の膣前庭内に配置されるように構成される。吸収性物品は、主要な縦方向軸線と、主要な横断方向軸線と、身体対向面と、身体対向面と反対側の表面とを含む。吸収性物品は、長さと、幅と、厚さと、第1及び第2の離間された縦方向側部と、第1及び第2の離間された横断方向端部域とを有する。縦方向側部は、横断方向端部域間を延び、全体として吸収性物品の周辺部を定める。少なくとも一方の横断方向端部域の周辺部から外向きに少なくとも1つのタブが延びる。
【0012】
本発明のさらに別の実施形態においては、吸収性物品は、吸収体をもつものとして開示される。吸収性物品は、女性着用者の膣前庭内に配置されるように構成される。吸収性物品は、主要な縦方向軸線と、主要な横断方向軸線と、身体対向面と、身体対向面と反対側の表面とを含む。吸収性物品は、長さと、幅と、厚さと、第1及び第2の離間された縦方向側部と、第1及び第2の離間された横断方向端部域とを有する。縦方向側部は、横断方向端部域間を延び、全体として吸収性物品の周辺部を定める。吸収性物品の少なくとも一方の横断方向端部域の周辺部から外向きに、少なくとも1つのタブが延びる。
本発明の上記の及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明、特許請求の範囲の請求項、及び添付の図面によって、良く理解されることになるであろう。
【0013】
(発明を実施するための最良の形態)
各々において同様の部分が同様の参照記号で示される図面、即ち図1から図36までを参照すると、図2は、全体を42として表す着用者の膣前庭の内部に配置された、全体を40として表す陰唇パッドのような吸収性物品を図式的に示す(図1も見よ)。ここで用いる「陰唇パッド」という用語は、少なくとも何らかの吸収性構成材を有し、特に大陰唇の間に配置され、使用中に女性着用者の膣前庭(42)の中に少なくとも部分的に延びるように構成された装置を指す。以降の説明のために、膣前庭(42)は、前陰唇交連(44)から後方に位置する点の付近で始まり、後陰唇交連(46)に向かって後方に延び、膣前庭床部(48)によって内方に境界付けされた陰唇(本発明の図面には詳細に図示されていない)の内側に定められる領域と考える。大陰唇及び小陰唇が相互関連的に膣前庭(42)の外形を定めることから、女性の間には、大陰唇及び小陰唇の相対的寸法及び形状に関する多様性が存在するということを、当業者は十分に理解している。しかしながら、本記載の目的上、そのような差異は特定的には対処されず、膣前庭(42)への吸収性物品(40)の配置は、いずれの場合であれ、小陰唇に関するいかなるそのような考慮にも関係なく、大陰唇の間に取り付けることを必要とすると認識される。膣前庭(42)の後方に位置するのは、臀部(54)領域における肛門(52)へとつながる会陰(50)である。膣前庭(42)自体の内部には、本発明に関連する目的においては、膣口(56)、尿道口(58)、及び陰核(60)から成る主要な尿生殖器が位置する。この解剖学的領域に関する上記の簡単な概観を考慮に入れ、本発明の説明を容易にするために、便宜上、膣前庭(42)は一般に、後陰唇交連(46)と陰核(60)との間の領域であると見なす。しかしながら、ヒト女性のこの部分の解剖学的構造についてのより包括的な説明に関しては、Henry Gray著、『人体の解剖学』、アメリカ版、第30版、(Carmine D. Clemente編、Lea&Febiger社刊、1985年)、1571−1581ページに注意を向けられたい。
【0014】
図1及び図2に図示した解剖学的構造を参照すると分かるように、吸収性物品(40)は、膣前庭からの流体の流れに対して膣前庭を少なくとも部分的に閉塞するために、膣前庭(42)内部に少なくとも部分的に配置される。この観点において、吸収性物品(40)の主な使途は、膣口(56)を介して放出される月経液体の吸収のためであるが、吸収性物品は、女性の軽微な失禁に際して起こる尿の吸収のためのある種の失禁用装置として働くように同等に良好に適合させることができる。
【0015】
その1つの形態が図3に示されている吸収性物品(40)は、ほぼX方向に沿って延びる主要な縦方向軸線(L)をもつ。ここで用いる「縦方向」という用語は、吸収性物品(40)が使用されたときに、直立した女性着用者を左半身と右半身に二等分する垂直面とほぼ位置合わせされた(例えば概ね平行に)吸収性物品(40)の平面内の線、軸、又は方向を指す。図3においては、縦軸方向はほぼx軸によって示されている。吸収性物品(40)はまた主要な横断方向軸線(T)をもつ。ここで用いる「横断方向」、「横方向」又は「y方向」という用語は、縦軸方向とほぼ直交する線、軸、又は方向をほぼ指す。図3においては、横方向はほぼy軸によって示されている。「z方向」は通例、上述した垂直面とほぼ平行な線、軸、又は方向である。図4においては、z方向はほぼz軸によって示されている。「上側」という用語は、ほぼ着用者の頭部に向けられた方向を指し、一方「下側」又は「下方に」という用語は、ほぼ着用者の足に向けられた方向を指す。ここでの説明目的のために、吸収性物品(40)の各層、例えば流体透過性カバー(62)、液体不透過性バッフル(64)、及び/又は吸収体(66)は、上側又は身体対向面と、上側又は身体対向面に相対する面としても記載される下側表面とをもつ。
【0016】
ここで図5を参照すると、吸収性物品(40)は、流体透過性カバー(62)、液体不透過性バッフル(64)、及び該カバーと該バッフルとの間に位置する吸収体(66)を含むものとして示されている。図6に示すように、吸収体(66)は、第1の端部領域(70)と、第2の端部領域(72)と、各端部領域の間に配置された中央領域(74)をもつ。吸収性物品(40)は、該吸収性物品の少なくとも一部が女性着用者の膣前庭(42)の内部に配置されることを可能にする適切な寸法及び形状でなければならない。更に、吸収性物品(40)は月経液体、尿、又は着用者の膣口及び/又は尿道口からの他の身体排出物の流れを少なくとも部分的に塞ぎ遮断することが望ましい。
【0017】
吸収体(66)、従って吸収性物品(40)は、離間された第1の横断方向端部域(76)と第2の横断方向端部域(78)との間を延びる幾何学的形態をほぼ備える。吸収体(66)、従って吸収性物品(40)が、ここでは集合的に周辺側部(即ち周辺部を定める側部)と呼ばれることもある横断方向端部域(76、78)の間に亘る離間された第1の縦方向側部(80)及び第2の縦方向側部(82)も含むことによって、全体的な幾何学的形態が完成する。
【0018】
吸収体(66)の幾何学的形態は、吸収性物品(40)の全体的な寸法及び効率に影響を与える重要な因子である。一般に、吸収体(66)は、主要な横断方向軸線(T)とほぼ平行に位置し、一方の縦方向側部(80、82)から相対する縦方向側部(80、82)に引かれた線に沿って測定された最大幅(Wmax)と、同じく主要な横断方向軸線(T)とほぼ平行に位置し、一方の縦方向側部(80、82)から相対する縦方向側部(80、82)に引かれた線に沿って測定された最小幅(Wmin)をもつ。吸収体(66)の最大幅(Wmax)は通例、約30mm以下であり、或いは約40mm以下であり、或いは約50mm以下であり、或いは約60mm以下であり、或いは又、約70mm以下である。吸収体(66)の最小幅(Wmin)は通例、約30mm以上であり、或いは約20mm以上であり、或いは約10mm以上であり、或いは又、約5mm以上である。従って吸収体(66)は、約5mm以上最大約70mm以下の範囲に亘る幅をもつことができるが、吸収体のおおよその幅は、特に、女性着用者の膣前庭(42)内部の吸収性物品(40)の一般設計及び意図された配置に従って変化させることができる。当業者は、ある形態の吸収体(66)、従ってある形態の吸収性物品(40)は、最大幅(Wmax)に等しい最小幅(Wmin)をもつことがあることを容易に理解するであろう。そのような実例においては、通常は最大幅(Wmax)のみが示される。
【0019】
吸収体(66)はまた、主要な縦方向軸線(L)とほぼ平行に位置し、一方の横断方向端部域(76、78)から他方の横断方向端部域(76、78)に引かれた線に沿って測定された最大長さ(Lmax)をもつ。吸収体(66)の最大長さ(Lmax)は通例、約40mm以下であり、或いは約50mm以下であり、或いは約60mm以下であり、或いは約70mm以下であり、或いは約80mm以下であり、或いは約90mm以下であり、或いは又、約100mm以下である。吸収体(66)はまた、同じく主要な縦方向軸線(L)とほぼ平行に位置し、一方の横断方向端部域(76、78)から他方の横断方向端部域(76、78)に引かれた線に沿って測定された最小長さ(Lmin)をもつことができる。吸収体(66)の最小長さ(Lmin)は通例、約100mm以上であり、或いは約90mm以上であり、或いは約80mm以上であり、或いは約70mm以上であり、或いは約60mm以上であり、或いは約50mm以上であり、或いは又、約40mm以上である。従って吸収体(66)は約40mm以上最大約100mm以下の範囲に亘る長さをもつことができるが、吸収体のおおよその長さ(単数又は複数)は、特に、女性着用者の膣前庭(42)内部の吸収性物品(40)の一般設計及び意図された配置に従って変化させることができる。当業者は、ある形態の吸収体(66)、従ってある形態の吸収性物品(40)は、最大長さ(Lmax)に等しい最小長さ(Lmin)をもつことがあることを容易に理解するであろう。そのような実例においては、少なくとも図6、図8、及び図9に示すように、通常は最大長さ(Lmax)のみが示される。最小長さ(Lmin)に等しくない最大長さ(Lmax)をもつ吸収体(66)の形態、従って吸収性物品(40)の形態は、少なくとも図7及び図10に示されている。
【0020】
第1端部領域(70)及び第2端部領域(72)の各々は、吸収体(66)の中央領域(74)から横断方向端部域(それぞれ76及び78)に向かって、該吸収体の最大長さ(Lmax)の約30%以上、或いは約20%以上、或いは又、約10%以上の距離だけ、外方に最小限延びる。第1端部領域(70)及び第2端部領域(72)の各々は、吸収体(66)の中央領域(74)から横断方向端部域(それぞれ76及び78)に向かって、該吸収体の最大長さ(Lmax)の約20%以下、或いは約30%以下、或いは又、約40%以下まで、外方に最大限延びる。従って、端部領域(70、72)は、吸収体(66)の最大長さ(Lmax)の最小約20%から最大約80%までを占めることができるが、第1端部領域及び第2端部領域のおおよその寸法は、特に、女性着用者の膣前庭(42)内部の吸収性物品(40)の一般設計及び意図された配置に従って変化させることができる。
【0021】
吸収性物品(40)は、意図された量及び種類の身体排出物を吸収し保持するのに十分な能力を備えることが望ましい。吸収力は、全体が66として示される流体保持コア又は吸収体によって与えられる。少なくとも月経液体に関しては、吸収体(66)は、望ましくは約19g/g以上の最小能力をもち、或いは約18g/g以上の最小能力をもち、或いは約17g/g以上の最小能力をもち、或いは約16g/g以上の最小能力をもち、或いは約15g/g以上の最小能力をもち、或いは約14g/g以上の最小能力をもち、或いは約13g/g以上の最小能力をもち、或いは約12g/g以上の最小能力をもち、或いは約11g/g以上の最小能力をもち、或いは約10g/g以上の最小能力をもち、或いは約9g/g以上の最小能力をもち、或いは約8g/g以上の最小能力をもち、或いは約7g/g以上の最小能力をもち、或いは約6g/g以上の最小能力をもち、或いは約5g/g以上の最小能力をもち、或いは約4g/g以上の最小能力をもち、或いは約3g/g以上の最小能力をもち、或いは約2g/g以上の最小能力をもち、或いは又、約1g/gの最小能力をもつ。吸収体(66)はまた、約5g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約6g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約7g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約8g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約9g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約10g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約11g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約12g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約13g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約14g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約15g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約16g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約17g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約18g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約19g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約20g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは約25g/g以下の最大能力をもつことができ、或いは又、約30g/gの以下の最大能力をもつことができる。従って、吸収体(66)は、約1g/g以上最大約30g/g以下の範囲に亘る吸収力をもつことができるが、吸収体のおおよその能力は、特に、女性着用者の膣前庭(42)内部の吸収性物品(40)の一般設計及び意図された配置に従って変化させることができる。吸収体(66)への超吸収性ポリマーの添加、又は超吸収性ポリマーの被覆は通例、吸収力を実質的に向上させる効果があることを当業者は容易に認識するであろう。
【0022】
個々の要素をより詳細に説明すると、吸収体(66)は、上側表面即ち身体対向面と、下側表面(即ち、上側表面即ち身体対向面とは反対側の表面)とをもち、意図された身体排出物を吸収し、及び/又は吸着し、その後保持することのできる何らかの材料を含むことができる。好適な材料はまた、通常は親水性であり、圧縮可能であり、成形可能である。吸収体(66)は、当業者に周知の材料のいずれからも形成することができる。そのような材料の実例は、これらに限定されないが、種々の天然繊維又は合成繊維、クレープ加工したセルロースの詰め物の多数のプライ、フラフ・セルロース繊維、レーヨン又は他の再生セルロース材料、木材パルプ繊維又は粉砕木材パルプ繊維、空気堆積材料、テキスタイル繊維、ポリエステル繊維及びポリプロピレン繊維の配合物、吸収性発泡体、吸収性海綿体、超吸収性ポリマー、被覆された超吸収性ポリマー、繊維質のバンドル又はニット、若しくはいずれかの同等の材料又は材料の組み合わせを含む。同じく使用に好適なのは、そのために多数の公知の方法のいずれかに従って親水性を付与された疎水性材料であろう。しかしながら、吸収体(66)の総吸収力は、吸収性物品(40)の設計排出物荷重及び意図された使用と適合しなければならない。更に、吸収体(66)の寸法及び吸収力は変化させることができる。それ故に、吸収体(66)の大きさ、形状、及び構成を変化させることができる(例えば、吸収体は、少なくとも図11及び図12に示すように変化する厚さをもつか、又は親水性勾配をもつか、或いは超吸収性ポリマーを含有すること等が可能である)。
【0023】
吸収体(66)は通常、少なくとも図4に示すように、z軸にほぼ平行に引かれた線に沿って測定された厚さ、キャリパ、すなわち高さ(H)をもつ。吸収体(66)の最小厚さは通例、約9mm以上であり、或いは約8mm以上であり、或いは約7mm以上であり、或いは約6mm以上であり、或いは約5mm以上であり、或いは約4mm以上であり、或いは約3mm以上であり、或いは約2mm以上であり、或いは約1mm以上であり、或いは又、約0.5mm以上である。吸収体(66)の最大厚さは通例、約2mm以下であり、或いは約3mm以下であり、或いは約4mm以下であり、或いは約5mm以下であり、或いは約6mm以下であり、或いは約7mm以下であり、或いは約8mm以下であり、或いは約9mm以下であり、或いは又、約10mm以下である。従って、吸収体(66)は、約10mm又はそれ以下の厚さをもつことができるが、吸収体のおおよその厚さは、特に、女性着用者の膣前庭(42)内部の吸収性物品(40)の一般設計及び意図された配置に従って変化させることができる。
【0024】
吸収体(66)はまた、快適さのために望ましいと考えられる比較的低い密度をもつことが望ましい。一般に、吸収体は、密度が約0.5g/ccより低い。言葉を変えれば、吸収体(66)は通例、約0.5g/cc以下の最大密度をもち、或いは約0.4g/cc以下の最大密度をもち、或いは約0.3g/cc以下の最大密度をもち、或いは約0.2g/cc以下の最大密度をもち、或いは約0.1g/cc以下の最大密度をもち、或いは約0.09g/cc以下の最大密度をもち、或いは約0.08g/cc以下の最大密度をもち、或いは約0.07g/cc以下の最大密度をもち、或いは約0.06g/cc以下の最大密度をもち、或いは約0.05g/cc以下の最大密度をもち、或いは約0.04g/cc以下の最大密度をもち、或いは約0.03g/cc以下の最大密度をもち、或いは又、約0.02g/cc以下の最大密度を持つ。吸収体(66)はまた、通常、通例約0.01g/cc以上の最小密度をもち、或いは約0.02g/cc以上の最小密度をもち、或いは約0.03g/cc以上の最小密度をもち、或いは約0.04g/cc以上の最小密度をもち、或いは約0.05g/cc以上の最小密度をもち、或いは約0.06g/cc以上の最小密度をもち、或いは約0.07g/cc以上の最小密度をもち、或いは約0.08g/cc以上の最小密度をもち、或いは約0.09g/cc以上の最小密度をもち、或いは約0.1g/cc以上の最小密度をもち、或いは約0.2g/cc以上の最小密度をもち、或いは約0.3g/cc以上の最小密度をもち、或いは又、約0.4g/cc以上の最小密度をもつ。従って、吸収体(66)の密度は最大約0.5g/ccまでの範囲をとることができるが、該吸収体のおおよその密度は、特に、女性着用者の膣前庭(42)内部の吸収性物品(40)の一般設計及び意図された配置に従って変化させることができる。
【0025】
吸収体(66)はまた、望ましくは1平方メートル当たり約600グラム(gsm)より少ない坪量をもつ。言葉を変えれば、吸収体(66)は通例、約600gsm以下の最大坪量をもち、或いは約500gsm以下の最大坪量をもち、或いは、約400gsm以下の最大坪量をもち、或いは、約300gsm以下の最大坪量をもち、或いは、約200gsm以下の最大坪量をもち、或いは又、約100gsm以下の最大坪量をもつ。通常、吸収体(66)はまた、通例約0.1gsm以上の最小坪量をもち、或いは約50gsm以上の最小坪量をもち、或いは約100gsm以上の最小坪量をもち、或いは約150gsm以上の最小坪量をもち、或いは約200gsm以上の最小坪量をもち、或いは約250gsm以上の最小坪量をもち、或いは約300gsm以上の最小坪量をもち、或いは約350gsm以上の最小坪量をもち、或いは約400gsm以上の最小坪量をもち、或いは約450gsm以上の最小坪量をもち、或いは約500gsm以上の最小坪量をもち、或いは又、約550gsm以上の最小坪量をもつ。従って、吸収体(66)は、約600gsmか又はそれより少ない坪量をもつが、該吸収体のおおよその坪量は、特に、女性着用者の膣前庭(42)内部の吸収性物品(40)の一般設計及び意図された配置に従って変えることができる。好適な吸収体の詳細な例は、ポリプロピレン及びセルロース繊維の配合物より成り、KOTEX(登録商標)・マキシ・パンティライナーに使われ、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ニーナ所在のキンバリー−クラーク・コーポレーションより入手可能なコフォーム材料に類似のものであろう。
【0026】
随意的なバッフル(64)は通例、吸収体(66)の下側表面に存在し、液体不透過性である所望のいずれかの材料から構築することができる。バッフル(64)は、吸収体(66)の空気及び水蒸気の透過を許すが、体液の透過は遮断するものであることが望ましい。好適なバッフル材料の一例は、約0.025mm以上の最小厚及び約0.13mm以下の最大厚をもつ、微小エンボス加工された、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はポリエステルといったポリマー・フィルムである。二成分フィルム、並びに液体不透過性をもたせるように加工した織布及び不織布もまた用いることができる。別の好適な材料の一例は、独立気泡ポリオレフィン発泡体である。独立気泡ポリエチレン発泡体もまた良好に働く。
【0027】
バッフル(64)はまた、隣接する表面の全体又は一部を互いに結合することによって吸収体(66)との固定した関係を維持することができる。当業者に公知である多種多様な結合方法を用いてそうした固定関係を達成することができる。そのような方法の例は、これらに限定されないが、超音波結合、熱結合、又は2つの隣り合う表面の間に多種多様なパターンで接着剤を塗布することを含む。バッフル材料の詳細な例は、KOTEX(登録商標)パンティライナーに使われ、アメリカ合衆国イリノイ州ショーンバーグ所在のプライアント・コーポレーションより入手可能なポリエチレン・フィルムと同様のものであろう。
【0028】
随意的な流体透過性カバー(62)は上側表面と下側表面をもち、該上側表面は通例、着用者の身体に接触し、身体排出物を受け取る。カバー(62)は、可撓性であり女性着用者の膣前庭(42)内部の組織を刺激しない材料から成ることが望ましい。ここで用いる「可撓性」という用語は、応従性があり、容易に身体面に適合するか、又は外力の存在下で容易に変形することによって応答する材料を指すことを意図されている。
【0029】
カバー(62)は、快適さと適合性のために設けられ、身体排出物を身体から遠ざけ、吸収体(66)に向けて導く機能を果たす。カバー(62)は、その構造内にほとんど又は全く液体を保持せずに、女性着用者の膣前庭(42)内部の組織に接する比較的快適で且つ刺激のない表面を提供するものでなければならない。カバー(62)は、同じくその表面に接触する体液が容易に浸透するいずれかの織成材料又は不織材料から構築することができる。好適な材料の例は、レーヨン、及びポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、又は他の熱結合可能な繊維のボンデッドカーデッド・ウェブ、ポリプロピレン及びポリエチレンのコポリマーといったポリオレフィン、線状低密度ポリエチレン、ポリ乳酸のような脂肪酸エステルを含み、微細穿孔フィルム・ウェブ及び網材料もまた良好に働く。好適なカバー材料の詳細な一例は、KOTEX(登録商標)・パンティライナーのカバーストックとして使われ、ドイツ所在のサンドラー・コーポレーションより入手可能なポリプロピレン及びポリエチレンから成るボンデッドカーデッド・ウェブに類似のものであろう。好適な材料の他の例は、ポリマー及び不織布材料でできた複合材である。複合材は通例、通常はスパンボンド材料のウェブ上にポリマーを押し出すことによって形成された一体型シートの形状である。流体透過性カバー(62)はまた、そこに形成され体液が吸収体(66)に浸透する速度を増加させることを意図された複数の孔(図示せず)を包含することができる。
【0030】
生理学的に水和したカバー材料もまた使用に適している。ここで用いる「生理学的に水和した」という用語は、膣前庭(42)の組織と、その前庭環境に置かれた時の吸収性物品(40)との間に好適に湿った界面を維持するカバー材料を意味することが意図されており、これは、吸収性物品は膣前庭を通って移動してくる体液を受け取り、それを吸収体(66)に伝えねばならないという自明の要因を考慮して、膣前庭の湿気を帯びた組織環境内部に布又は布状構造体を介入させることに関連する快適さの要求に対して良好なものである。従って、カバー(62)は、使用に先立って(その時にはカバーは乾燥しているので)典型的な意味では「水和」しておらず、膣前庭(42)の内部で必要とされる妥当な水分レベル又は水分バランスを保持するようになる(又は少なくともその保持を妨害しない)。
【0031】
カバー(62)はまた、該カバーをより親水性にするために界面活性剤で処理された少なくとも一部の表面をもつことができる。その結果として、放出される体液がより容易にカバー(62)に浸透できるようになる。界面活性剤はまた、月経流体などの放出される体液が吸収体(66)によって吸収されずにカバー(62)から流れ出す可能性を減少させる。1つの好適な手法は、表面活性剤を、吸収体(66)の上側表面に重なり合うカバー(62)の上側表面の少なくとも一部にわたって実質的に均等に分布させることである。
【0032】
カバー(62)は、隣接する表面の全体又は一部を互いに結合することによって吸収体(66)との固定した関係を維持させることができる。当業者に公知である多種多様な結合方法を用いてそうした固定した関係を達成することができる。そのような方法の例は、これらに限定されるものではないが、2つの隣り合う表面の間に多種多様なパターンで接着剤を塗布すること、吸収体の隣接する表面の少なくとも一部をカバーの隣接する表面の一部に交絡させること、又はカバーの隣接する表面の少なくとも一部を吸収体の隣接する表面の一部に融合させることを含む。
【0033】
カバー(62)は通例、吸収体(66)の上側表面に存在するが、別の方法として該吸収体を取り囲み、部分的に又は全体的に包み込むようにすることができる。或いは、カバー(62)及びバッフル(64)は、少なくとも図5に示すように吸収体(66)の周辺部を越えて外方に延びる周辺部をもつことができ、周辺部で互いに接合して縁部(84)を形成することができる。例えば、糊付け、クリンピング、熱シール等といった公知の技術を用いて、縁部(84)を、吸収体(66)の全周辺部がその接合部によって囲まれるように全体的に形成するか、又はカバー(62)とバッフル(64)が部分的に周辺部で接合されるように形成することができる。吸収性物品(40)の着用者に刺激及び/又は不快感を与える可能性を最小限にするために、縁部(84)と、吸収性物品の少なくとも縁部にすぐ隣接する域部は、やわらかく、圧縮可能であり、適合可能であることが望ましい。望ましくは、そのように形成された縁部(84)は、約10mm以下、或いは約9mm以下、或いは約8mm以下、或いは約7mm以下、或いは約6mm以下、或いは約5mm以下、或いは約4mm以下、或いは約3mm以下、或いは約2mm以下、或いは又約1mm以下の幅をもつことが望ましい。また、そのように形成された縁部(84)は、約0.5mm以上、或いは約1mm以上、或いは約2mm以上、或いは約3mm以上、或いは約4mm以上、或いは約5mm以上、或いは約6mm以上、或いは約7mm以上、或いは約8mm以上、或いは又、約9mm以上の幅をもつことである。従って、そのように形成されたいずれかの縁部(84)は、約0.5mm以上最大約10mm以下の範囲に亘る幅をもつことができるが、いずれかの縁部のおおよその幅は、特に、女性着用者の膣前庭(42)内部の吸収性物品(40)の一般設計及び意図された配置に従って変えることができる。別の形態においては、カバー(62)及び/又はバッフル(64)は、吸収体(66)の周辺部と境を接する周辺部をもつことが可能である。
【0034】
随意的に、吸収体(66)の主要な縦方向軸線(L)の上に、又はこれと実質的に平行に、所望の折り曲げ軸(F)が位置させられる。所望の折り曲げ軸(F)は通常、縦軸方向即ちx方向に沿って引かれ、主要な縦方向軸線(L)の中心から、約10mm以下、或いは約9mm以下、或いは約8mm以下、或いは約7mm以下、或いは約6mm以下、或いは約5mm以下、或いは約4mm以下、或いは約3mm以下、或いは約2mm以下、或いは又、約1mm以下の距離まで離すことができる。所望の折り曲げ軸(F)は、主要な縦方向軸線(L)に沿って位置合わせされることが望ましい。所望の折り曲げ軸(F)は通例、縦軸方向に吸収体(66)の最大長さ(Lmax)の約90%以上、或いは約80%以上、或いは約70%以上、或いは約60%以上、或いは約50%以上、或いは又、40%以上まで最小限に延びる。所望の折り曲げ軸(F)は通例、吸収体(66)の最大長さ(Lmax)の約50%以下、或いは約60%以下、或いは約70%以下、或いは約80%以下、或いは約90%以下、或いは又、約100%以下だけ縦軸方向に延びる。所望の折り曲げ軸(F)は、吸収体(66)の寸法、形状、及び/又は構成から自然にもたらされるか、或いは、吸収体に脆弱化された軸線又は領域を与えて所望の折り曲げ軸(F)を生成することができる。所望の折り曲げ軸(F)はまた、例えば折り目加工すること、予め折畳むこと、スリット加工すること、エンボス加工すること等を含む当業者に公知のいずれかの技術によって、形成することができる。所望の折り曲げ軸(F)は、ここでは吸収体(66)に存在するものとして説明したが、所望の折り曲げ軸(F)は、カバー(62)、バッフル(64)及び/又は吸収体(66)のいずれかに形成するか、カバーとバッフルに形成するか、カバーと吸収体に形成するか、又はバッフルと吸収体に形成できることを、当業者は容易に理解するであろう。所望の折り曲げ軸(F)は、これが存在する時には通例、吸収性物品(40)を女性着用者の膣前庭(42)内部に配置する前に容易に折畳むことを可能にする。
【0035】
吸収性物品(40)はまた、少なくとも図4及び図5に示すように、z軸にほぼ平行に引かれた線に沿って測定された厚さ、キャリパ、すなわち高さ(H)をもつ。吸収性物品(40)の最小厚さは通例、約9mm以上であり、或いは約8mm以上であり、或いは約7mm以上であり、或いは約6mm以上であり、或いは約5mm以上であり、或いは約4mm以上であり、或いは約3mm以上であり、或いは約2mm以上であり、或いは約1mm以上であり、或いは又、約0.5mm以上である。吸収性物品(40)の最大厚さは通例、約1mm以下であり、或いは約2mm以下であり、或いは約3mm以下であり、或いは約4mm以下であり、或いは約5mm以下であり、或いは約6mm以下であり、或いは約7mm以下であり、或いは約8mm以下であり、或いは約9mm以下であり、或いは又、約10mm以下である。従って、吸収性物品(40)は約10mm又はそれ以下の厚さをもつことができるが、吸収性物品のおおよその厚さは、特に、女性着用者の膣前庭(42)内部の吸収性物品(40)の一般設計及び意図された配置に従って変えることができる。
【0036】
縦方向側部
女性着用者の膣前庭(42)内部への設置に先立ち、吸収性物品(40)は通例、少なくとも図12、図13、及び図14に示すように、主要な縦方向軸線(L)上に位置するか又はこれに平行に配設された軸線に沿って折畳まれる。そのような軸線に沿って折畳まれた時には、吸収性物品(40)は、該吸収性物品が膣前庭(42)内部に設置された時に着用者の指が汚れることを防ぐ凹部(92)を形成することになる。一旦挿入されると、吸収性物品(40)は膣前庭をふさぐために開く傾向をもつことになり、そのことによって、吸収性物品の上側表面と膣前庭(42)の組織との接触を維持する。吸収性物品(40)は、該吸収性物品の開く傾向を増大させるために、該吸収性物品が折畳まれる軸線に沿って弾性的な付勢力を付与することができる。或いは、少なくとも図11及び図12に示すように、所望ならば吸収性物品(40)の吸収体(66)を、その縦方向縁部に沿ってより厚くし、それにより、通例、吸収性物品(40)の上側表面が膣前庭(42)の組織と接触できるようにすることを意図する付勢効果を呈するするようにすることができる。しかしながら、ここで説明した吸収性物品(40)は、女性着用者の膣前庭(42)の組織との接触を維持するための付加的な特徴を必ずしも必要とはしない。本質的に湿気を帯びた膣前庭(42)の組織の表面は、通例、吸収性物品(40)の上側表面との接触を維持する傾向を呈する。
【0037】
上記のように、膣前庭(42)内部への設置に先立ち、着用者は主要な縦方向軸線(L)上に位置するか又はこれに平行に配設された軸線に沿って吸収性物品(40)を折畳むことができる。よって、少なくとも図14に示すように、着用者は折畳まれた吸収性物品(40)を縦方向側部近くに保持することができる。次に、着用者が折畳まれた吸収性物品によって形成された凹部(92)の中に挿入した指で力を及ぼすことにより、膣前庭(42)の内部に吸収性物品(40)を設置することができる。
【0038】
ここで説明した吸収性物品と共に使用するのに好適なものとして、吸収性物品(40)の少なくとも一方の縦方向側部から外方に延びる少なくとも1つの取り付け及び除去タブ(94)がある。そうしたタブ(94)は、1つでも陰唇パッドといった吸収性物品(40)の取り付け及び除去に関して効果的に働くものと説明できるが、少なくとも2つのタブ(94及び94´)即ち吸収性物品の縦方向側部(80、82)の各々から1つずつ延びるタブもまた、吸収性物品の取り付け及び除去に関して効果的であると考えられる。この結果として、以下の議論においては、他に特に指定のない限り、吸収性物品(40)は少なくとも2つのタブ(94、94´)をもつ。タブ(94、94´)は必ずしも同形とする必要はなく、或いはより適切に、互いの鏡像とする必要はないが、そうすることが望ましい。すなわち、1つのタブについての説明は他のいずれのタブについての説明にもなる。従って、他のタブのいずれについての議論も、解説の明快さのため省略される。対応する要素は図面の中で参照番号及びプライム付き参照番号を使って示される。更に、ここに開示する吸収性物品(40)の種々の別形態が図示されているが、ここでのタブ(94、94´)は、成形され寸法付けられた多数の他の好適な陰唇パッドに組み込むことができると理解されるであろう。そのような好適な形状及び寸法は、これらに限定されないが、長方形、卵形、楕円形、台形、円形状、三角形、正方形状、涙滴型、ひし形、蝶型、梨型、ハート型、又はその多種多様な組み合わせを含む。
【0039】
吸収性物品(40)の縦方向側部(80、82)から外方に延びるタブ(94)は好適な構成のいずれとすることもできる。タブ(94)の形状のための限定されない例示は、卵形、楕円形、台形、長方形、三角形、ひし形、円形、半円形、又は以上のいずれかの組み合わせを含む。タブ(94)は吸収性物品(40)と一体形成することもでき、又は吸収性物品に接合された別個の要素とすることもできる。タブ(94)が吸収性物品(4)に接合された別個の要素である時には、該タブは、溶融結合、接着、又は他の接合手段を含む多数の公知の方法によってそのように接合することができることを当業者は容易に認識するであろう。「一体成形される」という語句は、タブ(94)が吸収性物品(40)に接合されるのではなく、カバー(62)、バッフル(64)、及び/又は吸収体(66)の延長であるか、カバーとバッフルの延長であるか、カバーと吸収体の延長であるか、又はバッフルと吸収体の延長であることを指すことが意図されている。
【0040】
タブ(94)は、吸収性物品(40)の主要な縦方向軸線(L)とほぼ平行に位置する線に沿って測定された長さ(l)と、吸収性物品の主要な横断方向軸線(T)とほぼ平行に位置する線に沿って測定された幅(W)をもつ。タブ(94)は、吸収性物品(40)の膣前庭(42)内部への設置及び、随意的には吸収性物品の膣前庭からの除去に際して女性使用者を助けるのに十分な寸法をもつ。「十分な寸法」という語句は、タブ(94)が人差し指と親指の間で、また例えば2つのタブが存在する場合には人差し指と親指の間及び中指と人差し指の間で、つかむことができることを指すことが意図されている。通例、タブ(94)の長さ(l)は、吸収体(66)の最大長さ(Lmax)より大きくない。より詳細には、タブ(94)の長さ(l)は通例、約100mm以下であり、或いは約90mm以下であり、或いは約80mm以下であり、或いは約70mm以下であり、或いは約60mm以下であり、或いは約50mm以下であり、或いは約40mm以下であり、或いは約30mm以下であり、或いは約20mm以下であり、或いは約10mm以下であり、或いは又、約5mm以下である。言葉を変えれば、タブ(94)の長さ(l)は通例、吸収体(66)の最大長さ(Lmax)の約100%以下であり、或いは約90%以下であり、或いは約80%以下であり、或いは約70%以下であり、或いは約60%以下であり、或いは約50%以下であり、或いは約40%以下であり、或いは約30%以下であり、或いは約20%以下であり、或いは又、約10%以下である。タブ(94)の長さ(l)は通例、約1mm以上であり、或いは約5mm以上であり、或いは約10mm以上であり、或いは約20mm以上であり、或いは約30mm以上であり、或いは約40mm以上であり、或いは約50mm以上であり、或いは約60mm以上であり、或いは約70mm以上であり、或いは約80mm以上であり、或いは又、約90mm以上である。タブ(94)の長さ(l)は、特に、女性使用者の膣前庭(42)内部の吸収性物品の一般設計及び意図された配置に従って変化させることができることを、当業者は容易に認識するであろう。
【0041】
長さ(l)をもつことに加え、タブ(94)はまた幅(w)をもつ。タブ(94)の幅(w)は通例、約50mm以下であり、或いは約40mm以下であり、或いは約30mm以下であり、或いは約20mm以下であり、或いは約10mm以下であり、或いは約7.5mm以下であり、或いは約5mm以下であり、或いは約2.5mm以下であり、或いは又、約1mm以下である。タブ(94)の幅(w)は通例、約1mm以上であり、或いは約2.5mm以上であり、或いは約5mm以上であり、或いは約7.5mm以上であり、或いは約10mm以上であり、或いは約20mm以上であり、或いは約30mm以上であり、或いは又、約40mm以上である。タブ(94)の幅(w)は、特に、女性使用者の膣前庭(42)内部の吸収性物品の一般設計及び意図された配置に従って変化させることができると、当業者は容易に認識するであろう。
【0042】
タブ(94)の寸法はタブ材料の応力ひずみ特性によってのみ制限される。望ましくは、タブ(94、94´)に用いられるいずれの材料もやわらかく、圧縮可能であり、適合可能であって、従って流体透過性カバー(62)、液体不透過性バッフル(64)、及び/又は吸収体(66)に用いられた材料に類似している。そうした材料のいずれも、望ましくは吸収性物品(40)の着用者に対する刺激及び/又は不快感の可能性を最小化するのがよい。
【0043】
本発明によるタブ(94)は、吸収性物品(40)の縦方向側部(80、82)に沿った様々な位置に配設することができる。ここで説明した吸収性物品(40)との観点で言うと、タブ(94)は、第1の端部領域(70)か、第2の端部領域(72)か、又は中央領域(74)のいずれかに設置することができる。同時に第2のタブ(94´)は、第1の端部領域(70)か、第2の端部領域(72)か、又は中央領域(74)のいずれかにおける相対する縦方向側部(80、82)に沿って設置することができる。一般に、タブ(94)が特定の領域(70、72、74)の縦方向側部(80、82)から外方に延びる時には、いずれの第2のタブ(94´)も通例、相対する縦方向側部(80、82)の対応する領域(70、72、74)から外方に延びる。またタブ(94)の長さ( )に応じて、該タブは、ここで説明した領域(70、72、74)の1つ以上を覆うことができることにも注目されたい。ここで説明したタブ(94、94´)は、膣前庭への陰唇パッドの設置を助けるために、女性着用者にタブをつかむ機会を与える。更に陰唇パッドの除去を助けるために、女性着用者にタブをつかむ機会を与え、それにより、女性着用者の指が、汚れがちな陰唇パッドの身体側表面と接触する可能性を最小にする。
【0044】
図15から図20までを参照すると、吸収性物品(40)の多種多様な形態は、各縦方向側部(80、82)に沿って配設された少なくとも1つのタブ(94、94´)をもつものとして図示されている。
図21は、各縦方向側部に沿って配設された1つのタブ(94、94´)をもつ吸収性物品(40)を図示する。各タブ(94、94´)は、一体成形されたカバー(62)とバッフル(64)をもつ。図21のカバー(62)とバッフル(64)は一体成形されているが、各タブ(94、94´)は、吸収体(66)と一体形成されていないタブ吸収体(96、96´)をもつ。一般に、タブ吸収体(96、96´)の材料は吸収体(66)の材料と類似している。タブにおける吸収性材料の存在は通例、吸収性物品の吸収力を向上させる。図22は、図21の線22−22に沿って見た吸収性(40)物品の断面図である。
【0045】
図23は、各縦方向側部に沿って配設された1つのタブ(94、94´)をもつ吸収性物品(40)を示す。各タブ(94、94´)は、一体成形されたカバー(62)、バッフル(64)、及び吸収体(66)をもつが、縦方向側部の外方に延びる吸収体は、説明目的のためタブ吸収体(96、96´)と呼ばれる。図24は、図23の線24−24に沿って見た吸収性物品(40)の断面図である。
図25は、各縦方向側部に沿って配設された1つのタブ(94、94´)をもつ吸収性物品(40)を示す。各タブ(94、94´)は一体成形されたカバー(63)とバッフル(64)をもつ。図26は、図25の線26−26に沿って見た吸収性物品(40)の断面図である。
【0046】
横断方向端部域
ここでの説明では、通例主要な縦方向軸線(L)上に位置するか又はこれに平行に配設された軸線に沿って折畳まれると前述したが、吸収性物品(40)は、女性着用者の膣前庭(42)内部への設置に先立ち、主要な横断方向軸線(T)上に位置するか又はこれに平行に配設された軸線に沿って折畳むこともできる。そうした軸線に沿って折畳まれた時には、吸収性物品(40)は、該吸収性物品が膣前庭(42)内部に設置された時に着用者の指が汚れることを防ぐ凹部(92)をやはり通例形成する(図27及び図28を見よ)。一旦挿入されると、吸収性物品(40)は膣前庭をふさぐために開く傾向をもつことがあり、そのことによって、吸収性物品の上側表面と膣前庭(42)の組織との接触を維持する。吸収性物品(40)は、該吸収性物品の開く傾向を増大させるために、その周りで該吸収性物品が折畳まれる軸線に沿って弾性的に付勢される。或いは、所望ならば吸収性物品(40)の吸収体(66)を、その横断方向端部域(76、78)に沿ってより厚くし、それにより、通例、吸収性物品(40)の上側表面が膣前庭(42)の組織と接触できるようにすることを意図する付勢効果も呈する。しかしながら、ここで説明した吸収性物品(40)は、女性着用者の膣前庭(42)の組織との接触を維持するための付加的な特徴を必ずしも必要とはしない。本質的に湿気を帯びた膣前庭(42)の組織の表面は、通例、吸収性物品(40)の上側表面との接触を維持する傾向を呈する。
【0047】
ここで説明した吸収性物品の幾つかの別形態と共に使用するのに好適なのは、吸収性物品(40)の少なくとも一方の横断方向端部域(76、78)の周辺部から外方に延びる少なくとも1つの取り付け及び除去タブ(94)である。そうしたタブ(94)は、1つでも陰唇パッドのような吸収性物品(40)の取り付け及び除去に関して効果的に働くものと説明できるが、少なくとも2つのタブ(94及び94´)即ち吸収性物品の横断方向端部域(76、78)の各々から1つずつ延びるタブもまた、吸収性物品の取り付け及び除去に関して効果的であると考えられる。この結果として、以下の議論においては、他に特に指定のない限り、吸収性物品(40)は少なくとも2つのタブ(94、94´)をもつ。タブ(94、94´)は必ずしも同形とする必要はなく、或いはより適切に、互いの鏡像とする必要はないが、そうすることが望ましい。従って、1つのタブについての説明は他のいずれのタブについての説明にもなる。従って、他のいずれのタブについても、その議論は、解説の明快さのため省略される。対応する要素は図面の中で参照番号及びプライム付き参照番号を使って示される。更に、ここに開示する吸収性物品(40)の種々の別形態と共に図示されているが、ここでのタブ(94、94´)は成形され寸法付けられた多数の他の好適な陰唇パッドに組み込むことができると理解されるべきである。そのような好適な形状及び寸法は、これらに限定されないが、長方形、卵形、楕円形、台形、円形状、三角形、正方形状、涙滴型、ひし形、蝶型、梨型、ハート型、又はその多種多様な組み合わせを含む。
【0048】
吸収性物品(40)の横断方向端部域(76、78)の周辺部から外方に延びるタブ(94)は、好適な構成のいずれとすることもできる。タブ(94)の形状のための限定されない例は、卵形、楕円形、台形、長方形、三角形、ひし形、円形、半円形、又は以上のいずれかの組み合わせを含む。タブ(94)は吸収性物品(40)と一体形成することもでき、又は吸収性物品に接合された別個の要素とすることもできる。タブ(94)が吸収性物品(4)に接合された別個の要素である時には、該タブは、溶融結合、接着、又は他の接合手段を含む多数の公知の方法によってそのように接合することができると当業者は容易に認識するであろう。「一体成形される」という語句は、タブ(94)が吸収性物品(40)に接合されるのではなく、カバー(62)、バッフル(64)、及び/又は吸収体(66)の延長であるか、カバーとバッフルの延長であるか、カバーと吸収体の延長であるか、又はバッフルと吸収体の延長であることを指すことを意図されている。
【0049】
タブ(94)は、吸収性物品(40)の主要な横断方向軸線(T)とほぼ平行に位置する線に沿って測定された長さ(l)と、吸収性物品の主要な縦方向軸線(L)とほぼ平行に位置する線に沿って測定された幅(W)をもつ(図29及び図30を見よ)。タブ(94)は、膣前庭(42)内部への吸収性物品(40)の設置及び、随意的には吸収性物品の膣前庭からの除去に際して女性使用を援助するのに十分な寸法をもつ。「十分な寸法」という語句は、タブ(94)が人差し指と親指の間で、また例えば2つのタブが存在する場合には人差し指と親指の間及び中指と人差し指の間で、つかむことができることを指すことを意図されている。通例、タブ(94)の長さ(l)は、吸収体(66)の最大幅(Wmax)より大きくない。より詳細には、タブ(94)の長さ(l)は通例、約70mm以下であり、或いは約60mm以下であり、或いは約50mm以下であり、或いは約40mm以下であり、或いは約30mm以下であり、或いは約20mm以下であり、或いは約10mm以下であり、或いは又、約5mm以下である。言葉を変えれば、タブ(94)の長さ(l)は通例、吸収体(66)の最大幅(Wmax)の約100%以下であり、或いは約90%以下であり、或いは約80%以下であり、或いは約70%以下であり、或いは約60%以下であり、或いは約50%以下であり、或いは約40%以下であり、或いは約30%以下であり、或いは約20%以下であり、或いは又、約10%以下である。タブ(94)の長さ(l)は通例、約1mm以上であり、或いは約5mm以上であり、或いは約10mm以上であり、或いは約20mm以上であり、或いは約30mm以上であり、或いは約40mm以上であり、或いは約50mm以上であり、或いは又、約60mm以上である。タブ(94)の長さ(l)は、特に、女性使用者の膣前庭(42)内部の吸収性物品の一般設計及び意図された配置に従って変化させることができることを、当業者は容易に認識するであろう。
【0050】
長さ(l)をもつことに加え、タブ(94)はまた幅(w)をもつ(図29及び図30を見よ)。タブ(94)の幅(w)は通例、約50mm以下であり、或いは約40mm以下であり、或いは約30mm以下であり、或いは約20mm以下であり、或いは約10mm以下であり、或いは約7.5mm以下であり、或いは約5mm以下であり、或いは約2.5mm以下であり、或いは又、約1mm以下である。タブ(94)の幅(w)は通例、約1mm以上であり、或いは約2.5mm以上であり、或いは約5mm以上であり、或いは約7.5mm以上であり、或いは約10mm以上であり、或いは約20mm以上であり、或いは約30mm以上であり、或いは又、約40mm以上である。タブ(94)の幅(w)は、特に、女性使用者の膣前庭(42)内部の吸収性物品の一般設計及び意図された配置に従って変化させることができることを、当業者は容易に認識するであろう。
【0051】
タブ(94)の寸法はタブ材料の応力ひずみ特性によってのみ制限される。望ましくは、タブ(94、94´)に用いられるいずれの材料もやわらかく、圧縮可能であり、適合可能であって、従って流体透過性カバー(62)、液体不透過性バッフル(64)、及び/又は吸収体(66)に用いられた材料に類似している。そうした材料のいずれも、望ましくは吸収性物品(40)の着用者に刺激及び/又は不快感を与える可能性を最小にするのがよい。
【0052】
本発明によるタブ(94)は、吸収性物品(40)の横断方向端部域(76、78)の周辺部に沿った様々な位置に配設することができる。一般に、タブ(94)が吸収性物品(40)の横断方向端部域(76、78)の周辺部から外方に延びる時には、いずれの第2のタブ(94´)も通例、相対する横断方向端部域(76、78)の周辺部から外方に延びる。ここで説明したタブ(94、94´)は、膣前庭への陰唇パッドの設置を助けるために、女性着用者にタブをつかむ機会を与える。更に陰唇パッドの除去を援助するために、女性着用者にタブをつかむ機会を与え、それにより、女性着用者の指が、汚れがちな陰唇パッドの身体側表面と接触する可能性を最小にする。
【0053】
図31は各横断方向端部域(76、78)の周辺部に沿って配設された少なくとも1つのタブ(94、94´)をもつ吸収性物品を図示する。各タブ(94、94´)は一体成形されたカバー(62)及びバッフル(64)をもつ。図31のカバー(62)及びバッフル(64)は一体成形されているが、各タブ(94、94´)は、吸収体(66)と一体形成されていないタブ吸収体(96、96´)をもつ。一般に、タブ吸収体(96、96´)の材料は吸収体(66)の材料と類似している。タブにおける吸収性材料の存在は通例、吸収性物品の吸収力を向上させる。図32は、図31の線32−32に沿って見た吸収性(40)物品の断面図である。
【0054】
図33は、各横断方向端部域(76、78)の周辺部に沿って配設された少なくとも1つのタブ(94、94´)をもつ吸収性物品(40)を示す。各タブ(94、94´)は一体成形されたカバー(62)、バッフル(64)、及び吸収体(66)をもつが、横断方向端部域(76、78)の周辺部の外方に延びる吸収体は、説明目的のためタブ吸収体(96、96´)と呼ばれる。図34は、図33の線34−34に沿って見た吸収性物品(40)の断面図である。
図35は、各横断方向端部域(76、78)の周辺部に沿って配設された1つのタブ(94、94´)をもつ吸収性物品(40)を示す。各タブ(94、94´)は、一体成形されたカバー(62)とバッフル(64)をもつ。図36は、図35の線36−36に沿って見た吸収性物品(40)の断面図である。
【0055】
本発明の多様な別形態又は実施形態を開示し詳細に説明してきたが、他の実施形態も可能である。従って、特許請求範囲の請求項の精神及び範囲は、ここに含まれた多様な図示及び説明に限定されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】吸収性物品のための環境を図解する、ヒトの女性の簡単な解剖学的断面図である。
【図2】装着者の膣前庭内に配置される吸収性物品を図解する、ヒトの女性の簡単な解剖学的断面図である。
【図3】吸収性物品の様態を図示する上面図である。
【図4】図3に図示され、図3の線4−4に沿って見た吸収性物品の断面図である。
【図5】吸収性物品の別の様態を図示する断面図である。
【図6】図3に図示されたのと類似の吸収性物品の様態を図示する上面図である。
【図7】吸収性物品の別の様態を図示する上面図である。
【図8】吸収性物品のさらに別の様態を図示する上面図である。
【図9】吸収性物品のさらに別の様態を図示する上面図である。
【図10】吸収性物品のさらに別の様態を図示する上面図である。
【図11】吸収性物品のさらに別の様態を図示する断面図である。
【図12】実質的に折畳まれた状態の図11の様態を図示する断面図である。
【図13】実質的に主軸の周りで折畳まれた吸収性物品の様態の拡大図である。
【図14】実質的に主軸の周りで折畳まれ、膣前庭に配置するために装着者の指でつかまれている吸収性物品の様態の誇張された拡大図である。
【図15】縦方向側部の各々から外向きに延びる一対のタブを有する吸収性物品の様態の図である。
【図16】縦方向側部の各々から外向きに延びる一対のタブを有する吸収性物品の別の様態の図である。
【図17】縦方向側部の各々から外向きに延びる一対のタブを有する吸収性物品のさらに別の様態の図である。
【図18】縦方向側部の各々から外向きに延びる一対のタブを有する吸収性物品のさらに別の様態の図である。
【図19】縦方向側部の各々から外向きに延びる一対のタブを有する吸収性物品のさらに別の様態の図である。
【図20】縦方向側部の各々から外向きに延びる一対のタブを有する吸収性物品のさらに別の様態の図である。
【図21】縦方向側部の各々から外向きに延びる一対のタブを有する吸収性物品の別の様態の図である。
【図22】線22−22に沿って見た図21の吸収性物品の断面図である。
【図23】縦方向側部の各々から外向きに延びる一対のタブを有する吸収性物品のさらに別の様態の図である。
【図24】線24−24に沿って見た図23の吸収性物品の断面図である。
【図25】縦方向側部の各々から外向きに延びる一対のタブを有する吸収性物品の様態の図である。
【図26】線26−26に沿って見た図25の吸収性物品の断面図である。
【図27】実質的に主軸の周りで折畳まれた吸収性物品の様態の拡大図である。
【図28】実質的に主軸の周りで折畳まれ、膣前庭に配置するために装着者の指でつかまれている吸収性物品の様態の誇張された拡大図である。
【図29】横断方向端部域の各々から外向きに延びるタブを有する吸収性物品の別の様態の図である。
【図30】横断方向端部域の各々から外向きに延びるタブを有する吸収性物品のさらに別の様態の図である。
【図31】横断方向端部域の各々から外向きに延びるタブを有する吸収性物品のさらに別の様態の図である。
【図32】線32−32に沿って見た図31の吸収性物品の断面図である。
【図33】横断方向端部域の各々から外向きに延びるタブを有する吸収性物品のさらに別の様態の図である。
【図34】線34−34に沿って見た図33の吸収性物品の断面図である。
【図35】横断方向端部域の各々から外向きに延びるタブを有する吸収性物品のさらに別の様態の図である。
【図36】線36−36に沿って見た図35の吸収性物品の断面図である。
Claims (26)
- 吸収体(66)を備え、女性着用者の膣前庭内に配置されるように構成され、主要な縦方向軸線と、主要な横断方向軸線と、身体対向面と、前記身体対向面と反対側の表面と、長さと、幅と、厚さと、第1(80)及び第2(82)の離間された縦方向側部と、少なくとも一方の縦方向側部から外向きに延びる少なくとも1つのタブ(94)と、をさらに有する吸収性物品(40)。
- 前記タブは、前記吸収性物品を膣前庭内に配置する際に使用者がタブをつかんで吸収性物品の調整を行うことができるようにするのに十分な寸法をもつ請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記タブは、流体透過性材料からなる請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体はさらに、流体透過性カバー(62)を備える請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記流体透過性カバーが、前記少なくとも一方の縦方向側部から外向きに延びて、前記タブを形成する請求項4に記載の吸収性物品。
- 前記タブが、吸収性材料を有する請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記タブの吸収性材料はさらに、超吸収性ポリマーを含む請求項6に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体は、前記少なくとも一方の縦方向側部から外向きに延びて、前記タブを形成する請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体はさらに、超吸収性ポリマーを含む請求項8に記載の吸収性物品。
- 前記タブが、液体不透過性材料からなる請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品はさらに、液体不透過性バッフル(64)を含む請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記液体不透過性バッフルは、前記少なくとも一方の縦方向側部から外向きに延びて、前記タブを形成する請求項11に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体はさらに、超吸収性ポリマーを含む請求項1に記載の吸収性物品。
- 吸収体(66)を備え、女性着用者の膣前庭内に配置されるように構成され、主要な縦方向軸線と、主要な横断方向軸線と、身体対向面と、前記身体対向面と反対側の表面と、長さと、幅と、厚さと、離間された第1(76)及び第2(78)の横断方向端部域と、離間された第1(80)及び第2(82)の縦方向側部とを備え、前記縦方向側部が、前記横断方向端部域間の範囲にわたり、全体として吸収性物品の周辺部を定めており、少なくとも一方の横断方向端部域の周辺部から外向きに延びるように少なくとも1つのタブ(94)が設けられた吸収性物品(40)。
- 前記タブは、前記吸収性物品を膣前庭内に配置する際に使用者がタブをつかんで吸収性物品の調整を行うことができるようにするのに十分な寸法をもつ請求項14に記載の吸収性物品。
- 前記タブは、流体透過性材料からなる請求項14に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体はさらに、流体透過性カバー(62)を備える請求項14に記載の吸収性物品。
- 前記流体透過性カバーは、前記少なくとも一方の横断方向端部域の周辺部から外向きに延びて、前記タブを形成する請求項17に記載の吸収性物品。
- 前記タブが、吸収性材料を有する請求項14に記載の吸収性物品。
- 前記タブの吸収性材料はさらに、超吸収性ポリマーを含む請求項19に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体は、前記少なくとも一方の横断方向端部域の周辺部から外向きに延びて、前記タブを形成する請求項14に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体はさらに、超吸収性ポリマーを含む請求項21に記載の吸収性物品。
- 前記タブが、液体不透過性材料を有する請求項14に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品はさらに、液体不透過性バッフル(64)を含む請求項14に記載の吸収性物品。
- 前記液体不透過性バッフルは、前記少なくとも一方の横断方向端部域の周辺部から外向きに延びて、前記タブを形成する請求項24に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体はさらに、超吸収性ポリマーを含む請求項14に記載の吸収性物品。
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