JP2004530001A - 新規な反応性染料および求核基含有基材を染色するためのその使用 - Google Patents

新規な反応性染料および求核基含有基材を染色するためのその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、式I〔式中、変数は、独立して、次の意味を表す:Xは、水素、NO2、またはNR3R4であり、Yは、NR5R6、OR7、SR8もしくはSO2R9、または求核芳香族置換の条件下で脱離基として好適な基であり、R1〜R9は、独立して、水素、C1〜C8アルキル、非隣接CH2基が酸素原子、イミノ基もしくはC1〜C4アルキルイミノ基と交換されていてもよく、および/またはCH2基がカルボニル基で交換されていてもよいC2〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、あるいは活性部位もしくは活性部位の前駆体を含有する基であり、ただし、活性部位もしくは活性部位の前駆体を含有する少なくとも1つの基R1〜R9が存在する。〕で示される新規な反応性染料(I)に関する。本発明はまた、求核基を含有する基材を染色するための式Iで示される反応性染料の使用および式Iで示される少なくとも1種の反応性染料を含有する組成物に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、式I:
【化1】
Figure 2004530001
〔式中、変数は、独立して、以下の意味を表す:
Xは、水素、NO2、またはNR3R4であり、
Yは、NR5R6、OR7、SR8、もしくはSO2R9、または求核芳香族置換の条件下で脱離基として好適な基であり、
R1〜R9は、独立して、水素、C1〜C8アルキル、非隣接CH2基が、酸素原子、イミノ基もしくはC1〜C4アルキルイミノ基で交換されていてもよく、および/またはCH2基がカルボニル基で交換されていてもよいC2〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、または活性部位もしくは活性部位の前駆体を含有する基であり、
ただし、基R1〜R9の少なくとも1つは、活性部位もしくは活性部位の前駆体を含有する基である。〕
で示される新規な反応性染料に関する。
【0002】
本発明はまた、求核基を含有する基材を染色するための式Iで示される反応性染料の使用に関する。
【0003】
本発明はまた、式Iで示される少なくとも1種の反応性染料を含有する組成物に関する。
【背景技術】
【0004】
多種多様な基材を着色するための多数の反応性染料が記載されてきた。例えば、ウールのような窒素原子含有繊維を染色するための反応性染料の使用について、US 4,066,638、EP 107,614、EP 559,617、DE 3,441,273、およびDE 2,154,942の明細書に開示されている。
【0005】
US 4,102,641は、毛髪を染色するための繊維反応性基としてハロゲントリアジン基を含有する染料の使用に関する。
【0006】
さらに、JP 75,025,529 Aの明細書には、毛髪を染色するための染料配合物についての言及がなされている。使用される反応性染料は、ジアゾ成分としてのp-スルファトエチルスルホニルアニリンと繊維反応性基とをベースにしたものである。
【0007】
次に、本発明の目的は、染色しようとする基材との良好な相互作用性を示しかつさまざまな染色条件下で適用することのできるさらなる反応性染料を提供することである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
結果として、我々は、一般式Iで示される上記の反応性染料を見いだした。
【0009】
R1〜R9が、酸性水素原子を含有する基に対応する例では、式Iで示される反応性染料は、通常、プロトン化された形で存在する。もちろん、反応性染料はまた、その塩の形で、好ましくは生理学的に許容される塩の形でも存在しうる。
【0010】
後者の場合、好適なカチオンは、特に、金属またはアンモニウムのイオンから誘導される。これらは、主に、リチウム、ナトリウム、またはカリウムのイオン、あるいは無置換もしくは置換のアンモニウムカチオンを含む。置換アンモニウムカチオンは、例えば、モノアルキル、ジアルキル、トリアルキル、テトラアルキル、もしくはベンジルトリアルキルアンモニウムカチオン、または窒素を含有する五員もしくは六員の飽和複素環式化合物から誘導されるカチオン、例えば、ピロリジニウム、ピペリジニウム、モルホリニウム、ピペラジニウム、もしくはN-アルキルピペラジニウムのカチオン、またはそれらのN-モノアルキルもしくはN,N-ジアルキル置換生成物である。アルキルとは、一般に、1または2個のヒドロキシル基で置換することができかつ/またはエーテルのように1〜4個の酸素原子が挿入されていてもよい線状もしくは分枝状C1〜C20アルキルを意味する。
【0011】
R1〜R9により表される好適なC1〜C8アルキルの例は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、n-ヘキシル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル、1-エチル-2-メチルプロピル、n-ヘプチル、n-オクチル、または2-エチルヘキシルのような分枝状もしくは非分枝状アルキル鎖である。
【0012】
R1〜R9により表される好適なC2〜C8アルケニルの例としては、ビニル、プロペニル、イソプロペニル、1-ブテニル、2-ブテニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、2-メチル-1-ブテニル、2-メチル-2-ブテニル、3-メチル-l-ブテニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、1-ヘプテニル、2-ヘプテニル、1-オクテニル、または2-オクテニルのような分枝状もしくは非分枝状アルケニル鎖が挙げられる。
【0013】
非隣接CH2基が、酸素原子、イミノ基もしくはC1〜C4アルキルイミノ基と交換されていてもよく、および/またはCH2基がカルボニル基で交換されていてもよいR1〜R9により表されるC2〜C8アルキルの好適な例は、例えば、
-(CH2-CH2-O-)pH、-(CH2-CH2-O-)pCH3、-(CH2-CH(CH3)-O-)pH、-(CH2-CH2-NR-)pH、-(CH2-CH2-NR-)pCH3、もしくは-(CH2-CH(CH3)-NR-)pH〔式中、pは1もしくは2を表す〕、または
-CH2-OC(O)-[(CH2)R]H、-CH2-C(O)-O-[(CH2)r]H、-CH2-NR-C(O)-[(CH2)r]H、および-CH2-C(O)-NR-[(CH2)r]H〔式中、rは、0、1、2、3、4、もしくは5を表す〕であり、
ここで、Rは、独立して、水素、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、もしくはtert-ブチルを表す。
【0014】
後者の式は、例えば、基-CH2-O-C(O)-Hおよび-CH2-C-(O)-O-H(いずれの場合にも、rは0である)、-CH2-O-C(O)-CH3および-CH2-C(O)-O-CH3(いずれの場合にも、rは1である)、ならびに-CH2-O-C(O)-C2H5および-CH2-C(O)-O-C2H5(いずれの場合にも、rは2である)を包含する。
【0015】
次の記述内容は、活性部位または活性部位の前駆体を含有する基を表すときの基R1〜R9の意味に適用される。簡潔にするために、活性部位または活性部位の前駆体を含有する基を以下では「反応性基」と記す。
【0016】
反応性基が基材の適切な基、例えば毛髪のアミノ基またはヒドロキシ基との付加反応に関与する場合、これは、例えばビニルスルホン部位に関しては、毛髪のアミノ基またはヒドロキシ基が次のように反応性基に付加されることを意味する:
【化2】
Figure 2004530001
【0017】
一方、反応性基が基材の適切な求核基(HNuc-)、例えば毛髪のアミノ基またはヒドロキシ基との置換反応にかかわる場合、これは、例えばクロロトリアジン部位に関しては、反応性基中の脱離性の基または原子(例えば、この場合、塩素)が、次式に従って毛髪のアミノ基で置換されることを意味する:
【化3】
Figure 2004530001
【0018】
R1〜R9により表される付加反応性基は、例えば、アクリロイル、モノクロロアクリロイル、ジクロロアクリロイル、もしくはトリクロロアクリロイル、モノブロモアクリロイル、ジブロモアクリロイル、もしくはトリブロモアクリロイル、CO-CCl=CH-COOH、-CO-CH=C-Cl-COOH、2-クロロプロピオニル、1,2-ジクロロプロピオニル、1,2-ジブロモプロピオニル、3-フェニルスルホニルプロピオニル、3-メチルスルホニルプロピオニル、2-スルファトエチルアミノスルホニル、2-クロロ-2,3,3-トリフルオロシクロブチルカルボニル、2,2,3,3-テトラフルオロシクロブチルカルボニル、2,2,3,3-テトラフルオロシクロブチルスルホニル、2-(2,2,3,3-テトラフルオロシクロブチル)アクリロイル、1-もしくは2-アルキルスルホニルアクリロイルまたは1-もしくは2-アリールスルホニルアクリロイル、例えば、1-もしくは2-メチルスルホニルアクリロイルである。
【0019】
活性部位の前駆体を含有する(付加反応性)基として好適な基R1〜R9の例は、特に、-M1-SO2-C2H4Q〔式中、M1は、フェニレン、または非隣接CH2基を酸素原子、イミノ基、もしくはC1〜C4アルキルイミノ基と交換してもよい線状もしくは分枝状C1〜C8アルケンを表す〕である。例えば、これらは、CH2、(CH2)2、(CH2)3、(CH2)4、CH(CH3)CH2、CH(CH3)CH(CH3)、(CH2)5、(CH2)6、(CH2)2O(CH2)2、(CH2)3O(CH2)2、(CH2)2O(CH2)2O(CH2)2、(CH2)2NH(CH2)2、(CH2)3NH(CH2)2、(CH2)2NH(CH2)2NH(CH2)2
【化4】
Figure 2004530001
である。
【0020】
基Qは、アルカリ性反応条件下で開裂分離させることができる基、例えば、塩素、臭素、C1〜C4アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、OSO3H、SSO3H、OP(O)(OH)2、C1〜C4アルキルスルホニルオキシ、フェニルスルホニルオキシ、C1〜C4アルカノイルオキシ、C1〜C4ジアルキルアミノ、または以下の式:
【化5】
Figure 2004530001
〔式中、Z1、Z2、およびZ3は、同一であっても異なっていてもよく、独立して、C1〜C4アルキルもしくはベンジルを表し、
(外1)
Figure 2004530001
は、1当量のアニオンを表す。好適なアニオンとしては、例えば、フルオリド、クロリド、ブロミド、ヨージド、モノクロロ、ジクロロ、もしくはトリクロロアセテート、メタンスルホネート、ベンゼンスルホネート、または2-もしくは4-メチルベンゼンスルホネートが挙げられる。〕
で示される基を表す。
【0021】
好ましい基Qは、塩素、アセテート、およびSSO3Hであり、より好ましくは、Qは、OSO3Hを表す。
【0022】
活性部位を含有するR1〜R9により表される好適な基の例は、特に、-M1-SO2-CH=CH2〔式中、変数M1は、先に述べた意味を有する〕である。
【0023】
活性部位または活性部位の前駆体を含有する他の(付加反応性)基は、例えば、式IIa〜IIe〔式中、Uは、先に定義した-C2H4Qもしくはビニル基のいずれかを表す〕で示される基である。
【化6】
Figure 2004530001
Figure 2004530001
【0024】
置換反応するR1〜R9により表される反応性基の例は、複素環式親物質としての1,3,5-トリアジン、キノキサリン、フタラジン、ピリミジン、ピリダジン、または2-アルキルスルホニルベンゾチアゾールから誘導されるハロゲン置換された基である。
【0025】
ここでは特に、付加反応性置換基をさらに含有していてもよい次の複素環式基を挙げる:
【化7】
Figure 2004530001
Figure 2004530001
〔式中、Z4は、独立して、水素、C1〜C6アルキル、またはフェニルを表し、
Halは、フッ素、塩素、または臭素を表し、そして
U1は、水素またはニトロを表し、
U2およびU3は、独立して、水素、あるいはヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシスルホニル、もしくは式-SO2-U〔式中、Uは、先に述べた意味を有する〕で示される基により場合により置換され、かつ1もしくは2個の非隣接の酸素原子、イミノ基またはC1〜C4アルキルイミノ基が場合により挿入されていてもよいC1〜C6アルキルを表すか、あるいは
U2およびU3は、相互連結する窒素原子と一緒になって、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、ピペラジニル基、またはN-(C1〜C4アルキル)ピペラジニル基を形成するか、あるいは
U2は、式:
【化8】
Figure 2004530001
で示される基を表し、
ここで、環B1およびB2は、ヒドロキシスルホニルにより一置換もしくは二置換されていてもよく、および/またはベンゾ縮環されていてもよく、環B2は、塩素、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、シアノ、カルボキシル、アセチルアミノ、ヒドロキシスルホニルメチル、または式CH2-SO2-U、SO2-U、NH-CO-UもしくはNU2-CO-NU2-L-SO2-U(ここで、UおよびU2は、先に述べた意味を有し、Lは、ヒドロキシ、塩素、シアノ、カルボキシル、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4アルカノイルオキシまたはスルファトにより場合により置換されかつ1もしくは2個の非隣接の酸素原子、イミノ基またはC1〜C4アルキルイミノ基が場合により挿入されてもよいC2〜C6アルケンを表す。)で示される基により独立に一置換もしくは二置換されていてもよい。〕
【0026】
好適な基U2およびU3としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-ペンチル、ヘキシル、または2-メチルペンチルが挙げられる。
【0027】
他の基U2およびU3の例は、ヒドロキシメチル、1-ヒドロキシエチル-1、2-ヒドロキシエチル-1、1-ヒドロキシプロピル-1、2-ヒドロキシプロピル-1、3-ヒドロキシプロピル-1、1-ヒドロキシプロピル-2、2-ヒドロキシプロピル-2、1-ヒドロキシブチル-1、2-ヒドロキシブチル-1、3-ヒドロキシブチル-1、4-ヒドロキシブチル-1、1-ヒドロキシブチル-2、2-ヒドロキシブチル-2、1-ヒドロキシブチル-3、2-ヒドロキシブチル-3、1-ヒドロキシ-2-メチルプロピル-3、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル-3、3-ヒドロキシ-2-メチルプロピル-3、または2-ヒドロキシメチルプロピル-2のようなヒドロキシ(C1〜C4アルキル)である。
【0028】
他の基U2およびU3の例は、シアノメチル、シアノエチル、シアノプロピル、またはシアノブチル、さらにまたヒドロキシスルホニルメチル、2-ヒドロキシスルホニルエチル、2-もしくは3-ヒドロキシスルホニルプロピル、または2-もしくは4-ヒドロキシスルホニルブチルである。
【0029】
基Lは、例えば、(CH2)2、(CH2)3、(CH2)4、CH(CH3)CH2、CH(CH3)CH(CH3)、(CH2)5、または(CH2)6である。
【0030】
基Lは、例えば、(CH2)2O(CH2)2、(CH2)3O(CH2)2、(CH2)2O(CH2)2O(CH2)2、(CH2)2S(CH2)2、(CH2)3S(CH2)2、(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2、(CH2)2NH(CH2)2、(CH2)3NH(CH2)2、(CH2)2NH(CH2)2NH(CH2)2
【化9】
Figure 2004530001
でありうる。
【0031】
式I中のYは、基NR5R6、OR7、SR8、もしくはSO2R9、または求核芳香族置換の条件下で脱離基として好適な基に対応し、ここで、R5〜R9の定義は、先に述べたものと同一である。基NR5R6の場合、R5およびR6は同一であっても異なっていてもよい。
【0032】
したがって、好適であることが当業者に公知の基はいずれも、脱離基として機能する可能性がある。かくして、例えば、脂肪族または芳香族スルホン酸誘導体さらにまたフッ素により部分置換または完全置換された脂肪族スルホン酸誘導体は、この目的に好適である。
【0033】
求核芳香族置換の条件下で脱離基として機能させるのに好適な基としてのYの例は、以下のとおりである。
【化10】
Figure 2004530001
【0034】
ここでは、フッ素、塩素、臭素、または基
【化11】
Figure 2004530001
を挙げることもできる。
【0035】
Yが置換基SO2-CH=CH2またはSO2-C2H4Qと等価な場合(そのような場合、Yは、R9がそれぞれビニル基および基-C2H4QであるSO2R9に相当する)、これは、本発明の目的では、活性部位または活性部位の前駆体を含有する基であると見なされる。残りの基R1〜R8は、活性部位または活性部位の前駆体を含有するさらなる基であってもよいが、そうである必要はない。
【0036】
本発明の好ましい反応性染料は、XがNO2を表す染料である。
【0037】
同様に先に述べた好ましい実施形態に関して、さらに好ましい反応性染料は、YがSR8、SO2R9、または求核芳香族置換の条件下で脱離基として使用するのに好適な基を表す染料である。
【0038】
我々は、特に、式Iで示される反応性染料と、XがNO2を表し、YがSR8、SO2R9、フッ素、塩素、臭素、または以下の基、
【化12】
Figure 2004530001
特に好ましくはフッ素に対応する場合に関して先に述べた好ましい実施形態と、を特許請求する。
【0039】
本発明はまた、本発明の反応性染料の使用および求核基を含有する基材を染色するためのその好ましい実施形態に関する。
【0040】
そのような基材には、例えば、綿をベースとする編織布、新聞や雑誌を作製するための用紙、衛生目的などのためのセルロース系材料、家具製造などのための木製製品のような多種多様なグレードのセルロース製品、皮革のような獣皮、および動物皮膚、例えば一時的な入墨を施すときなどのヒト皮膚、ならびにヒト毛髪が包含される。
【0041】
本発明の反応性染料およびその好ましい実施形態は、好ましくは、ヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、および/またはイミノ基を含有する基材を染色するために使用される。
【0042】
特に、本発明の反応性染料およびその好ましい実施形態は、ケラチン繊維(なかでも動物またはヒトの毛髪が特に重要である)を染色するために使用される。
【0043】
本発明はまた、少なくとも1種の本発明の反応性染料を含有する組成物に関する。
【0044】
本発明の反応性染料は、通常、溶解された形で利用される。好ましい化粧料用途では、反応性染料は、化粧用として許容される水性媒質中に溶解される。
【0045】
この化粧用として許容される水性ビヒクルでは、pHは、pH3〜pH11、より好ましくはpH6〜pH11の間の種々の値をとる。それは、無機もしくは有機の塩基、弱酸の塩、または緩衝剤により目標値に設定される。一例として、アンモニア、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム、もしくは炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、モノ-、ジ-、もしくはトリ-エタノールアミン、リン酸水素二ナトリウム、クエン酸ナトリウム、またはホウ酸ナトリウムを挙げることができる。
【0046】
反応性染料は、組成物の全重量を基準にして0.01〜10重量%の濃度で該組成物中に存在する。
【0047】
毛髪着色用の組成物中の一般的な助剤は、アニオン性、カチオン性、非イオン性、もしくは両性の界面活性化合物、またはそれらの混合物である。界面活性化合物の例は、石鹸、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルナフタレンスルホネート、スルフェート、脂肪アルコールポリグリコールスルフェート、および脂肪アルコールのスルホネート、第四級アンモニウム塩、例えば、トリメチルセチルアンモニウムブロミド、セチルピリジニウムブロミド、クアタニウム1〜X(INCI)、ココイルトリメチルアンモニウムメチルスルフェート(INCI)、ヒドロキシエチルセチルジモニウムホスフェート(INCI)、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、場合によりオキシエチレン化された脂肪酸エタノールアミド、ポリオキシエチレン化された酸、アルコールおよびアミン、ポリグリセロール化されたアルコール、ポリオキシエチレン化またはポリグリセロール化されたアルキルフェノール、さらにまたポリオキシエチレン化されたアルキルスルフェートである。界面活性化合物は、調製物の全重量に基づいて0.5〜40重量%の濃度で本発明の組成物中に存在する。
【0048】
他の従来の助剤は、可溶化剤として作用する有機溶媒、例えば、C1〜C4アルコール、例えば、エタノールおよびイソプロパノール、グリコール、グリコールエーテル、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、2-メトキシエタノール、2-エトキシエタノール、または2-ブトキシエタノール、さらにまたグリセロールである。これらの溶媒は、通常、組成物の全重量を基準にして0〜40重量%の濃度で存在する。
【0049】
本発明の組成物の取扱いを単純化するために、通常、助剤として増粘剤を添加する。一般的な増粘剤は、セルロース誘導体、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、もしくはカルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、キサンタンガム、トラガントガム、アクリル酸ポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリ(ビニルアセテート-co-クロトン酸)、ポリ(ビニルアセテート-co-ビニルピロリドン)、ポリ(ブチルビニルエーテル-co-無水マレイン酸)、またはポリ(メチルビニルエーテル-co-無水マレイン酸)である。ベントナイトのような無機増粘剤もまた、好適である。これらの増粘剤は、通常、組成物の全重量を基準にして5重量%までの濃度で利用される。
【0050】
ゲルの形態で使用されるヘアケア組成物は、カルボマー(INCI)のようなゲル形成性物質をも含有する。特定のケア促進性を得るために、組成物は、カチオン性ポリマーおよびシリコーン化合物をさらに含有することもある。好適なカチオン性ポリマーは、例えば、ポリクアタニウム1〜x(INCI)、ビニルピロリドン/ビニルイミダゾリウム塩のコポリマー(Luviquat(登録商標)FC、Luviguat(登録商標)HM;BASF Aktiengesellschaft、Ludwigshafenにより販売されている)、硫酸ジエチルで四級化されたビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー(Luviquat PQ 11);カチオン性セルロース誘導体(ポリクアタニウム4および10)、アクリルアミドコポリマー(ポリクアタニウム7)、およびカチオン性グアーガム誘導体、例えば、グアーヒドロキシプロピルトリミニウム(triminium)クロリド(INCI)である。好適なシリコーン化合物は、例えば、アルキルポリシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアリールアルキルシロキサン、ポリエーテルシロキサン、またはシリコーン樹脂である。
【0051】
さらなる従来の助剤は、染料と反応しない温和な酸化防止剤、浸透剤、金属イオン封鎖剤、緩衝剤、香料油、光安定剤(UV-AおよびUV-Bフィルター)、保存剤、シャンプー、ならびに活性物質、例えば、d(+)-パントテニルアルコール、ビサボロール、ならびにビタミンA、C、Eなどのビタミンである。
【0052】
本発明の組成物は、クリーム、ペースト、ゲル、または他の任意の好適な形態として通常は増粘された液状形態で使用することができる。
【0053】
本発明のヘアカラー組成物には、先に本明細書で論じた染料のほかに、別の非酸化染料、酸化染料、および他の染料物質が含まれていてもよい。本発明に係るヘアカラー組成物および方法で使用するのに好適なオプションとしての非酸化染料および他の染料としては、準永久的染料、半永久的染料、一時的染料、および他の染料が挙げられる。ここで定義される非酸化染料としては、いわゆる「直接作用染料」、含金属染料、金属キレート染料、繊維反応性染料、酸性染料、塩基性染料、非イオン性染料、アニオン性染料、カチオン性染料、HC染料、ならびに他の合成染料および天然染料が挙げられる。
【0054】
本明細書に記載の組成物で使用される酸化ヘアカラー剤は、典型的には、まとめて染料形成性中間体(または前駆体)と呼ばれる少なくとも2つの成分から本質的になる酸化ヘアカラー剤であるが、それらに限定されるものではない。染料形成性中間体は、好適な酸化剤の存在下で反応して着色した分子を形成することができる。酸化ヘアカラー剤で使用される染料形成性中間体としては、芳香族ジアミン、アミノフェノール類、種々の複素環、フェノール類、ナフトール類、およびそれらの種々のジアミノベンゼン誘導体またはその誘導体が挙げられる。
【0055】
ヘアカラー組成物にはまた、無機酸化剤であっても有機酸化剤であってもよい少なくとも1種の酸化剤が含まれていてもよい。
【0056】
酸化剤は、好ましくは、組成物の重量を基準にして約0.01%〜約20%、より好ましくは約0.01%〜約10%、より好ましくは約1%〜約6%のレベルでカラー組成物中に存在する。ここで使用される好ましい酸化剤は、無機ペルオキシゲン酸化剤である。
【0057】
好ましい用途では、ヘアケア組成物を毛髪に適用し、5〜50分間、好ましくは10〜30分間にわたり毛髪に作用させ、その後、毛髪をすすぎ、場合により従来のシャンプーで洗浄する。
【0058】
加温状態で組成物を用いるかもしくは外部から熱を加えることにより染色を促進することができるか、または作用時間を短くしなければ染色を増強することができる。好ましくは、20〜40℃の範囲の温度を使用する。
【0059】
本発明の反応性染料は、均染物を生成し、白髪さえも良好に覆う。染色物は、外的影響としての光、洗濯、屋外暴露、および摩耗に対して良好な抵抗性を示す。
【0060】
一般的には、反応性染料はさまざまな染色形態をとるので、染色プロセスにおいて酸化剤としてのH2O2を用いないようにすることが可能である。特に有利なのは、色調が染料により決定され毛髪中で生成されないという点であり、これにより染料ブレンドの調製および種々の色調の形成が単純化される。
【実施例】
【0061】
実施例 1a:
2- ヒドロキシエチル -2'- アミノエチルスルホンの調製 :
245g(2.4mol)の濃度96%の硫酸を400gの氷に添加した。次に、484g(4mol)の2-アミノエチル-2'-ヒドロキシエチルスルフィド(J.R.Lotz, B.P.Block, W.C.Fernelius, J. Phys. Chem., 63 (1959), pp 541に記載されているように生成させた)を30分以内で滴下した。この処理で、温度が45℃まで上昇した。次に、1g(0.004mol)のタングステン酸ナトリウム(Merck KGaA, Darmstadtにより販売されている)および10gのクエン酸(Merck KGaA, Darmstadtにより販売されている)を添加し、濃度20%の水酸化ナトリウム溶液を用いて混合物をpH4.5に調整し、そして80℃まで加熱した。濃度20%の水酸化ナトリウム溶液を用いてpHを4.5〜5に保持しながら、953g(8.4mol)の濃度30%の過酸化水素水を3時間以内で滴下した。
【0062】
過剰の過酸化物を亜硫酸ナトリウムで破壊し、溶液をロータリーフィルムエバポレーターで濃縮し、そして合計1500mLのエタノールを少しずつ添加した。エタノールを添加するごとにその後で、混合物を濃縮し、最後に、200mLのメタノールを添加することにより残存する油を結晶化させた。775g(3.85mol)の2-ヒドロキシエチル-2'-アミノエチルスルホンを得た。
【0063】
実施例 1b:
【化13】
Figure 2004530001
21g(0.1mol)の1,5-ジフルオロ-2,4-ジニトロベンゼン(Clanant(Deutschland) GmbH, Frankfurtにより販売されている)および0.5gのEmulan(登録商標)EL(BASF Aktiengesellschaft, Ludwigshafenにより販売されている)を、30mLの水および70mLのアセトン中で攪拌した。この混合物に、33.1g(0.1mol)の硫酸塩形態の2-ヒドロキシエチル-2'-アミノエチルスルホン(実施例laに記載されているように生成させた)を室温で滴下した。この操作中、同時に炭酸水素ナトリウムを添加することによりpHを6〜7に保持した。2時間にわたり攪拌を継続し、次に、得られた沈殿を濾別した。乾燥後、112gの表題の化合物を得た。NMR分光法により構造を決定した。
【0064】
実施例 1c:
【化14】
Figure 2004530001
27g(0.08mol)の実施例1bのヒドロキシ化合物を、0〜5℃で80mLの濃度96%の硫酸に添加した。0〜5℃で2時間にわたり攪拌を継続し、次に、室温でさらに15時間攪拌した。温度が5℃を超えないように、反応混合物を100mLの氷水に添加した。混合物を室温まで加熱し、60gの塩化カリウムを用いて生成物を塩析させた。上記の式で示される生成物を真空濾過して取出し、25℃で真空乾燥させた。98.4%(HPLC面積%)の純度を有する39.8gの生成物を得た。
【0065】
実施例 1d:
【化15】
Figure 2004530001
20g(0.04mol)の実施例1Cの硫酸半エステルを200mLの水に添加した。固体ソーダを用いて、pHを8.5〜9に調整し、この値に保持した。次に、バッチを35℃で2時間攪拌し、さらに室温で15時間攪拌した。次に、濃度20%の塩酸を用いてバッチをpH7に設定し、沈澱生成物を濾別した。25℃で真空乾燥させた後、上記の式で示される生成物22.8gを得た。純度は、95.4%(HPLC面積%)であった。
【0066】
実施例 2a:
【化16】
Figure 2004530001
41g(0.1mol)の濃度約73%の実施例1bのフッ素化合物を、0.1gのEmulan(登録商標)ELが添加された250mLの水に添加した。次に、14.8g(0.12mol)のニコチン酸(Fluka Chemie AG, Buchs, Switzerlandにより販売されている)を添加し、炭酸水素ナトリウムを用いて混合物をpH6〜7に調整した。9時間にわたり混合物を60℃に加熱し、次にpHを7.5まで増加させ、そして攪拌をさらに8時間継続させた。上記の式で示される沈澱生成物を濾別し、35℃で真空乾燥させた。収量は36.3gであった。
【0067】
実施例 2b:
【化17】
Figure 2004530001
15g(0.05mol)の実施例2aのヒドロキシ化合物を、0〜5℃で100mLの濃度96%の硫酸に30分以内で添加した。0〜5℃で2時間にわたり攪拌を継続し、次に、室温でさらに15時間攪拌した。温度が5℃を超えないように、反応混合物を110mLの氷水に添加した。上記の式で示される生成物を真空濾過して取出し、25℃で真空乾燥させた。100%(HPLC面積%)の純度を有する16.8gの生成物を得た。
【0068】
実施例 3:
【化18】
Figure 2004530001
濃度10%の水酸化ナトリウム溶液を用いてpHを4に調整しながら、29.2g(0.1mol)のp-アミノベンゼンスルファトエチルスルホネート(Sajjan, Mumbai, Indiaにより販売されている)を250mLの水に溶解させた。0.5gのEmulan(登録商標)ELを導入し、続いて21g(0.1mol)の1,5-ジフルオロ-2,4-ジニトロベンゼンを導入した。炭酸水素ナトリウムを用いて、pHを6〜7に設定し、その値に保持した。30℃で5時間攪拌を行った。上記の式で示される沈澱生成物を濾別し、35℃で真空乾燥させた。収量は31.0gであった。
【0069】
実施例 4a:
【化19】
Figure 2004530001
37g(0.1mol)の実施例1bのフッ素化合物を250mLの水に添加し、さらに0.2gのEmulan(登録商標)ELを添加した。11g(0.12mol)のチオグリコール酸(Merck KGaA, Darmstadtにより販売されている)を添加し、次に、炭酸水素ナトリウムを用いて混合物をpH6.5に設定した。バッチを40℃まで加熱し、この温度で6時間にわたり攪拌を継続させた。冷却後、沈殿生成物を濾別し、35℃で真空乾燥させた。収量は33.9gであった。
【0070】
実施例 4b:
【化20】
Figure 2004530001
15.0gの実施例4aのヒドロキシ化合物を0〜5℃で100mLの濃度96%の硫酸に添加し、この温度で2時間にわたり攪拌した。続く17時間の攪拌時、温度は20℃から25℃まで上昇した。反応混合物を1000mLの氷水に添加し、そして濾過した。15gの塩化カリウムで濾液を塩析し、生成物を濾別し、35℃で真空乾燥させた。収量は、上記の式で示される化合物14.4gであった。
【0071】
実施例 5a:
【化21】
Figure 2004530001
41.0g(0.1mol)の実施例1bの化合物を250mLの水に添加し、続いて0.1gのEmulan(登録商標)ELを添加して懸濁させた。次に、9.4g(0.12mol)のメルカプトエタノール(Merck KGaA, Darmstadtにより販売されている)を添加し、炭酸水素ナトリウムを用いてpHを5.5〜6に設定した。35℃で5時間攪拌を行い、次に、混合物を室温まで冷却し、得られたチオエーテルを濾別した。湿った中間生成物(96g)を500mLの水中で攪拌し、0.3gのタングステン酸ナトリウム(Merck KGaA, Darmstadtにより販売されている)を添加し、そして混合物を80℃まで加熱した。この温度において63gの濃度30%の過酸化水素溶液を3時間以内で滴下した。室温まで冷却させてから、スルホンを塩化ナトリウムで塩析し、濾別し、そして乾燥させた。上記の式で示される化合物42.3g(HPLC:96.7面積%)を得た。
【0072】
実施例 5b:
【化22】
Figure 2004530001
0〜5℃において10.0gの実施例5aのヒドロキシ化合物を100mLの濃度96%の硫酸に45分以内で添加し、この温度で2時間にわたり攪拌した。続く17時間の攪拌時、温度は20℃から25℃まで上昇した。温度が5℃を超えないように、反応混合物を1000mLの氷水に徐々に添加した。
【0073】
5〜10℃において炭酸カルシウムを添加することによりpHを5に設定した。沈澱した硫酸カルシウムを濾別し、酢酸を用いて濾液をpH4.5に設定し、ロータリーフィルムエバポレーターの真空下において30℃で濃縮乾固させた。真空乾燥キャビネット中において室温でさらに乾燥を行った。上記の式で示される生成物の収量は、20.3g(HPLC 93.4面積%)であった。
【0074】
着色例 :
1.25gの実施例1Cの反応性染料を25mLの水に溶解させ、リン酸水素ナトリウムを用いてpHを7に調整した。漂白されたヒト毛髪の束(2g)を36℃まで加熱された溶液に浸漬し、この温度で20分間にわたり溶液を作用させた。次に、毛髪を水ですすぎ、空気中で乾燥させた。毛髪は非常に濃い黄色に染色された。同一条件下において、実施例1d、2b、3、4b、および5bに記載されている本発明の反応性染料を用いて、同様に非常に濃い黄色の毛髪着色を得た。
【0075】
配合例:
A) ヘアカラークリーム
相I:
1.5g セテアレス-6(および)ステアリルアルコール(INCI)
1.5g セテアレス-25
6.0g セテアリルオクタノエート
3.0g セテアリルアルコール
相II:
2g 式1Cの反応性染料
2g プロピレングリコール
84g 蒸留水
q.s. pH7に調製するためのクエン酸/トリエタノールアミン
q.s. 保存剤
相III:
q.s. 香料油
【0076】
成分を60℃で溶解させ、相Iを相IIに添加した。30℃まで冷却させた後、相IIIを添加した。漂白されたヒト毛髪の束(2g)を0.5gの染色クリームで処理し、20分間作用させた。続いて水リンスを行った。着色例に記載されているような毛髪着色が得られた。
【0077】
B) ヘアカラーローション
5g 式1cの反応性染料
1.2g Natrosol(登録商標)250HR(Aqualon/Hercules Inc. Wilmington, Delaware, US-Aにより販売されている)、(ヒドロキシエチルセルロース(INCI))
1g プロピレングリコール
ad 100g 蒸留水
q.s. 保存剤
【0078】
漂白されたヒト毛髪の束(2g)を0.5gの染色ローションで処理し、20分間作用させた。続いて水リンスを行った。着色例に記載されているような毛髪着色が得られた。
【0079】
C) ヘアカラームース
2g 式1cの反応性染料
3g Luviskol(登録商標)VA 64(BASF Aktiengesellschaft, Ludwigshafenにより販売されている)、(PVP/VAコポリマー(INCI))
0.45g セテアレス-25(INCI)
0.10g ジメチコン(INCI)
10g プロパン/ブタン
ad 100g 蒸留水
q.s. 保存剤
【0080】
漂白されたヒト毛髪の束(2g)を0.5gのヘアカラームースで処理し、15分間作用させ、続いて水リンスを行った。非常に濃い染色が行われたうえに、毛髪は、櫛で梳くのが非常に容易であり、しかも手入れの行き届いた外観を有する。着色例に記載されているような毛髪着色が得られた。
【0081】
D) ヘアカラーシャンプー
5g 式1cの反応性染料
40g ナトリウムラウリルエーテルスルフェート(INCI)(Texapol(登録商標)N 28、Henkel KGaA、Dusseldorfにより販売されている)
10g Tego(登録商標)Betain L 7(Goldschmidt AG Degussa AG、Dusseldorfにより販売されている)
(コカミドプロピルベタイン(INCI))
2g Gluatin WQ(コムギ胚芽タンパク質)
ad 100g 蒸留水
q.s. 保存剤
q.s. 増粘剤としての食塩
【0082】
ヘアカラーシャンプーを使用することにより、毛髪の洗浄および染色を一度に行うことが可能になる。漂白されたヒト毛髪の束(2g)を0.5gのヘアカラーシャンプーで処理し、1分後、泡立ちを生じなくなるまですすいだ。着色例に記載されているような毛髪着色が得られた。
【0083】
E) カラーペースト
2g 式1cの反応性染料
7g 酸化チタン(IV)
15g Aerosil(登録商標)(Degussa AG、Dusseldorfにより販売されている)
10g Lutrol(登録商標)F 127(BASF Aktiengesellschaft, Ludwigshafenにより販売されているポリエチレングリコール)
ad 100g 蒸留水
q.s. 保存剤
【0084】
漂白されたヒト毛髪の束(2g)を0.5gのヘアカラーペーストで処理し、15分間作用させ、続いて水リンスを行った。着色例に記載されているような毛髪着色が得られた。
【0085】
F) ヘアカラーシャンプー
10g 式1cの反応性染料
2.20g キサンタンガム(Kelco Biopolymers, San Diego, California, US-Aにより販売されているKeltrol(登録商標)T)
20.0g ナトリウムラウリルエーテルスルフェート
2.50g オレインジエタノールアミド
0.10g Trilon(登録商標)B(BASF Aktiengesellschaft, Ludwigshafenにより販売されている)
ad 100g 蒸留水
q.s. 保存剤
【0086】
25gのカラーペーストを25mLの蒸留水と混合し、漂白されたヒト毛髪の束(2g)をこのシャンプーで処理し、20分間作用させた。続いて水リンスを行った。着色例に記載されているような毛髪着色が得られた。
【0087】
G) 酸化ヘアカラー配合物
I. 染料クリームエマルジョン
使用時の重量%
q.s. 水
24.75 エマルジョンベース
4.0 式3の反応性染料
4.125 30%水酸化アンモニウム水溶液
II. エマルジョンベース
使用時の重量%
q.s. 水
1.5 セテアレス-25
2.25 セチルアルコール
2.25 ステアリルアルコール
0.06 安息香酸ナトリウム
0.07 フェノキシエタノール
0.08 ベンジルアルコール
0.02 EDTA四ナトリウム
2.0 シリコーン(Dow Corning製のDC Q2-8220)
III. 過酸化水素エマルジョンベース
使用時の重量%
q.s. 水
4.2 セテアレス-25
6.25 セチルアルコール
6.25 ステアリルアルコール
IV. 過酸化水素クリーム
使用時の重量%
36 過酸化水素エマルジョンベース
17.7 35%過酸化水素
q.s. 水
【0088】
染料エマルジョンベースを次のようにワンポット法により調製する:
1. 容器に水を添加する。脂肪アルコールの融解温度を超えるまで攪拌しながら加熱する。
2. 脂肪アルコールおよび任意のエトキシル化脂肪アルコール、例えば、セテアレス-25、セチル、ステアリルおよびステアレス-2を添加し、融解させる。攪拌を強める。
3. 剪断力を加えながら混合を継続する。
4. 剪断力を加えながら冷却を開始し、適切な温度で保存剤を添加する。
5. 冷却中、均一になるまで混合しながらシリコーンを添加する。
6. 室温まで冷却させる。
【0089】
過酸化水素クリームも同様にワンポット法を用いて調製する。
【0090】
3つの成分すべてを十分に混合してから30分間かけて毛髪に適用し、続いて、水ですすぎ、そして乾燥させた。毛髪着色例に記載されているような毛髪着色が得られた。

Claims (10)

  1. 式I:
    Figure 2004530001
    〔式中、変数は、独立して、以下の意味を表す:
    Xは、水素、NO2、またはNR3R4であり、
    Yは、NR5R6、OR7、SR8、もしくはSO2R9、または求核芳香族置換の条件下で脱離基として好適な基であり、
    R1〜R9は、独立して、水素、C1〜C8アルキル、非隣接CH2基が、酸素原子、イミノ基もしくはC1〜C4アルキルイミノ基で交換されていてもよく、および/またはCH2基がカルボニル基で交換されていてもよいC2〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、または活性部位もしくは活性部位の前駆体を含有する基であり、
    ただし、基R1〜R9の少なくとも1つは、活性部位もしくは活性部位の前駆体を含有する基である。〕
    で示される反応性染料。
  2. XがNO2を表す、請求項1に記載の反応性染料。
  3. Yが、SR8、SO2R9、または求核芳香族置換の条件下で脱離基として好適な基を表す、請求項1または2に記載の反応性染料。
  4. Yが、SR8、SO2R9、フッ素、塩素、臭素、または以下の基
    Figure 2004530001
    を表す、請求項1または2に記載の反応性染料。
  5. Yがフッ素を表す、請求項1または2に記載の反応性染料。
  6. 求核基を含有する基材を染色するための、請求項1〜5のいずれかに記載の反応性染料の使用方法。
  7. ヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、および/またはイミノ基を含有する基材を染色するための、請求項6に記載の反応性染料の使用方法。
  8. ケラチン繊維を染色するための、請求項1〜5のいずれかに記載の反応性染料の使用方法。
  9. 動物またはヒトの毛髪を染色するための、請求項8に記載の反応性染料の使用方法。
  10. 請求項1〜5のいずれかに記載の反応性染料の少なくとも1種を含有する組成物。
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