JP2004528102A - 波面収差測定システムにおける焦点ずれ及び非点収差の補正 - Google Patents
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Abstract
Description
発明の技術分野
本発明は、光学機器に関し、詳細には、波面収差測定システムにおける焦点ずれ及び非点収差の補正に関する。本発明は、限定するものではないが、眼科用途における焦点ずれ及び非点収差補正に特に有用である。
【0002】
発明の背景
人間の眼は、複数のレンズ要素を用いて像となる光線を眼内の網膜に集束させる光学系である。網膜で生成される像の鮮明さは、視力を決定する1つの因子である。しかしながら、眼内のレンズや他の要素及び成分の異常により、理想光路から光線がずれる。収差と呼ばれるこのようなずれにより、像がぼやけ、視力の低下が起こる。従って、このような問題を解決するためには、収差を測定する方法及び装置が理想的である。
【0003】
眼によって生じる収差を検出するある方法では、眼から出射する光線の収差を決定する。網膜に1点として眼内に入射する光線は、眼によって生じた収差を含む波面として眼から反射或いは散乱する。波面の個別部分(即ち、サンプル)の伝搬方向を決定することにより、眼によって生じる収差を決定し補正することができる。
【0004】
図1に、波面の生成が例示されている。図1は、眼16の網膜14でのレーザー光12の反射により生成された波面10の模式図である。レーザー光12が網膜14の小さなスポット18に集束する。拡散反射器として作用する網膜14が、レーザー光12を反射し、点源波面10となる。理想的には、波面10は、平面波面20によって表わされる。しかしながら、眼16によって生じる収差により眼16から出射する波面10は、収差波面20Aとして例示されているように不完全な波面になる。波面10は、焦点ずれ、非点収差、球面収差、コマ、及び他の異常を導く収差を示す。このような収差を測定及び補正することにより、眼16がその最大潜在能力、即ち眼の解像度限界に達する。
【0005】
図2を参照すると、図1に例示されているような波面10を測定するための従来の装置が例示されている。収差を測定して、視力を矯正するべく矯正レンズの作製及び/または矯正処置を行うことができる。図2において、レーザー22が、ビームスプリッタ24によって眼16に配向されるレーザー光12を発生する。レーザー光12は、眼16の網膜14にスポット18を形成する。網膜14は、光をスポット18から反射させ、点源波面10が生成される。この点源波面10は、眼16内のレンズ、他の要素、及び成分を通過する際に収差が生じる。次に波面10は、第1のレンズ11及び第2のレンズ13を通過して集束され、コリメートされる。次に波面10は、ビームスプリッタ24を通過して波面センサ26に向かう。次に、波面センサ26で検出された情報がプロセッサ27で処理され、波面10の収差が決定される。
【0006】
図3に例示されているように、波面10を集束して平坦な波面を生成し、波面センサ26に投射する。波面10が発散光を含んでいる場合、波面10を構成する光線は、システム外まで発散を続けるため、波面10の価値ある情報が失われてしまう。これは、焦点ずれが大きい眼16で特に問題となる。図3に例示されているように、発散光線を含む曲線の波面10Aが第1のレンズ11を通過した後、交差点15に集束し、続いて第2のレンズ13を通過する。交差点15が、第2のレンズ13の前の焦点距離で生じる場合、得られる波面10Bはコリメートされる(即ち、平坦である)。焦点ずれの程度が異なる場合、レンズ13の焦点が交差点15に一致するようにレンズ11とレンズ13を互いに移動させる。不幸にも、眼16の焦点ずれが大きいと、レンズ11及びレンズ13を互いに比較的長い距離移動させなければならず、スペースに限りがある場合、この移動が問題となる。加えて、図3の焦点ずれ補正機構は、ある軸に沿った光が別の軸に沿った光よりも急速に集束/発散する非点収差等の眼の他の収差を補正できない。レンズ11及びレンズ13が、各軸に沿った光を等しく集束或いは発散させるため、この構成では非点収差を補正することができない。
【0007】
通常の波面センサ26は、画像装置32を備えた、誤差測定鏡28(図4)或いはハートマン−シャック(Hartman-Shack)小型レンズアレイ30(図5)を含む。誤差検査鏡28及びハートマン−シャック小型レンズアレイ30はそれぞれ、波面がそれらを通過するとスポットのアレイを生成する。画像装置32は、誤差検査鏡28或いはハートマン−シャックセンサ30によって生成されたスポットを捕捉するための画像面34を有する。一般に、画像装置32は、電荷結合素子(CCD)カメラである。
【0008】
波面センサ26は、波面10を誤差検査鏡28或いはハートマン−シャックセンサ30を通過させて、画像面34のスポットのアレイになった波面10をサンプリングする。画像面34上の各スポットは波面10の一部であり、より小さい部分が精度の高い収差の決定を可能にする。波面10によって画像面34に生成されたスポットのアレイを、理想的な眼の波面に相当するスポットの基準アレイと比較することにより、眼16によって生じた収差を計算することができる。
【0009】
ハートマン−シャック装置の例が、参照することを以って本明細書の一部とする1999年7月2日出願の名称が「視力及び網膜像の解像度を改善するための方法及び装置(Method and Apparatus for Improving Vision and the Resolution of Retina Images)」であるウィリアムズ(Williams)らに付与された米国特許第6,095,651号に開示されている。
【0010】
しかしながら、そのような従来技術による装置の収差の分解能は、誤差測定鏡のサブアパーチャの間隔36及びサブアパーチャの大きさ38(図4)によって、或いはハートマン−シャックセンサの小型レンズのサブアパーチャの大きさ40及び焦点長さ(図5)によって限定される。加えて、過度の焦点はずれ及び非点収差による大きな収差は、フォールドオーバーを引き起こし得る。誤差測定鏡でのフォールドオーバーは、例えば、画像面34上の2或いはそれ以上のスポット42A,42B及び42Cが重なり、これにより近接するサブアパーチャのスポット間の混同が生じる場合に起こる。同様に、ハートマン−シャックセンサでのフォールドオーバーは、画像面34上の2或いはそれ以上のスポット44A,44B及び44Cが重なる場合に起こる。通常のシステムは、一定のレベルの焦点ずれ及び非点収差を対応できるようにデザインされているが、このようなシステムは、非点収差及び/または焦点ずれが大きい個人の焦点ずれや非点収差には対応することができない。
【0011】
フォールドオーバーは、サブアパーチャの間隔36、サブアパーチャの大きさ38、または小型レンズの大きさ40が小さ過ぎる、収差の程度が大きい(例えば、大きな焦点ずれ及び/または非点収差)、またはこれらの条件が組み合わさった場合に起こる。従って、誤差測定センサのサブアパーチャの間隔36及びサブアパーチャの大きさ38(図4)、並びにハートマン−シャックセンサの小型レンズのサブアパーチャの間隔40及び焦点長さ(図5)は、良好な空間分解能を達成し、かつ大きな収差の測定が可能となるように選択しなければならない。従って、大きな収差を測定する能力を得るためには、空間分解能及び/またはダイナミックレンジが犠牲になり、その逆も同様である。
【0012】
誤差測定鏡及びハートマン−シャック法による制約により、大きな焦点ずれや非点収差を有する波面等の広範な収差を有する波面の測定において、このような装置の有効性が制限されてしまう。このような制限により、存在する光学系が潜在能力を完全に発揮することができない。従って、焦点ずれ及び/または非点収差を有する広範な収差を高精度に測定できる眼用装置及び方法が有用である。
【0013】
本発明の要約
本発明は、眼の収差を測定する眼用システムに用いられる波面の焦点ずれ及び非点収差を補正するための方法及び装置を提供する。本発明の方法及び装置は、少なくとも一部の焦点ずれ及び非点収差を補正することにより、波面の広範囲の収差を高精度に測定できる。
【0014】
本発明は、波面を集束させるために物理的距離によって分離された第1の光学レンズ及び第2の光学レンズを備えた眼の収差を測定するための眼用システムにおいて、2つのレンズ間の物理的な距離を変えることなく2つのレンズ間の光路長を調節する方法を提供する。この方法は、波面を第1の光路における第1の光学レンズを通過させるステップと、その波面を第1の光路から第2の光路に反射させるステップと、その波面を第3の光路に反射させるステップと、その波面を第2の光学レンズを通過させるステップとを含む。更に、この方法は、その波面を第3の光路に反射させてから、第2の光学レンズを通過する前に第4の光路に反射させるステップを含み得る。これらの反射により、これらのレンズ間の物理的距離を変更することなく第1の光学レンズ及び第2の光学レンズとの間の光路長を変え、これにより焦点ずれを補正することができる。また、これらの反射により、或る要素における増分変化が、レンズ間における光路長のより大きな増分変化となるため、狭い物理的領域において広い範囲の焦点ずれ補正を行うことができる。
【0015】
本発明の別の方法は、波面から非点収差を取り除くために波面を円柱レンズ組立体を通過させるステップを含む。この方法は、波面を第1の円柱レンズ及び第2の円柱レンズを通過させるステップと、円柱レンズ組立体の非点収差補正位置と波面の2等分線位置とが一致するように、第1の円柱レンズ及び第2の円柱レンズの向きを調節するステップと、第1の円柱レンズ及び第2の円柱レンズを互いに対して向きを調節して、円柱レンズの非点収差補正度数を調節して波面の非点収差を補正するステップを含む。
【0016】
一対のレンズ間の物理的距離を変えることなく、波面が通るこれらのレンズ間の光路長を変えるための本発明の装置は、第1の光路に沿った第1のレンズを通過した波面を第2の光路に反射させるために配置された第1の反射器と、その波面を第2の光路から第3の光路に反射させるために配置された第2の反射器と、その波面を第3の光路から、第2の光学レンズを通過する第4の光路に反射させるために配置された第3の反射器とを含む。
【0017】
非点収差を補正するための本発明の装置は、波面に第1の円柱屈折率を導入するための第1の円柱レンズと、波面に第2の円柱屈折率を導入するための第2の円柱レンズと、第1の円柱レンズ及び第2の円柱レンズを回動可能に取り付けるための支持体とを含む。第1の円柱レンズ及び第2の円柱レンズが、波面に対して及び互いに対して回動可能であるため、第1の円柱レンズ及び第2の円柱レンズを波面に対して及び互いに対して向きを調節して波面内の非点収差を補正することができる。
【0018】
本発明の詳細な説明
図6を参照すると、本発明に従った眼16の収差を測定するための波面測定装置100の好適な実施形態が例示されている。図示されているように、ビーム12がレーザー22によって生成され、ビームスプリッタ24によって眼16内に向けられる。ビーム12の直径が小さいため、レーザー22と眼16との間の光学要素によってビーム12が受ける影響が小さい。波面10は眼で反射され、波面センサ26に向かい、眼16によって生じた波面10の収差が測定される。
【0019】
波面10が比較的大きな焦点ずれ或いは非点収差を含むと、波面10の一部が波面センサ26に到達しなかったり、また波面センサ26の測定範囲を外れてしまう場合がある。従って、波面10内の比較的大きな焦点ずれ及び非点収差をそれぞれ補正するべく、波面10を新規の焦点ずれ補正装置102及び新規の非点収差補正装置104を通過させる。
【0020】
焦点ずれ補正装置102において、波面10が焦点ずれ補正要素を通過し、非点収差補正装置104において、波面10が非点収差補正要素を通過する。焦点ずれ補正及び非点収差補正の後の波面10に残っている収差は、波面センサ26によって検出される。次に、プロセッサ27が波面10の収差を、波面センサ26、焦点ずれ補正装置102において波面10が通過した焦点ずれ補正要素、及び非点収差補正装置104において波面10が通過した非点収差補正要素から得た情報に基づいて決定する。
【0021】
波面センサ26で測定する前に焦点ずれ及び非点収差を補正することにより、波面センサ26を、残っている収差をより正確に検出するように構成することができる。加えて、波面測定装置100は、初めは波面センサの測定範囲を超えていた焦点ずれ及び非点収差の収差が、波面10の収差の決定に考慮される焦点ずれ補正装置102の装置の補正要素及び非点収差補正装置104の装置の補正要素によって補正されるため、広い範囲の収差を検出することができる。
【0022】
本発明のビーム12及び波面10の生成、並びにプロセッサ27による波面10の収差の決定は当分野で周知である。加えて、波面10の決定において焦点ずれ補正要素及び非点収差補正要素を計算に入れるようにするプロセッサ27の変更は当業者には容易に理解できよう。本発明の焦点ずれの補正及び非点収差の補正については、その詳細を後述する。
【0023】
焦点ずれ補正
図7を参照すると、本発明に従った好適な焦点ずれ補正装置102が例示されている。この焦点ずれ補正装置102は、波面の焦点ずれ(焦点ずれを含む波面は曲線波面10A)を補正するための第1のレンズ120及び第2のレンズ122を含み、波面センサ26(図6)で測定するために焦点ずれが補正された波面(平坦波面10B)を生成する。焦点ずれ補正装置102は、波面内の少なくとも一部の焦点ずれを取り除き、波面センサ26が波面内に残っている焦点ずれを測定できるようにする。従って、残っている焦点ずれをより正確に検出するように波面センサを構成することができる。次に、焦点ずれ補正装置102によって補正された焦点ずれの量と波面センサ26によって決定された焦点ずれをプロセッサ27で合計して、合計の焦点ずれによる眼16(図6)の収差を決定することができる。
【0024】
焦点ずれ補正装置102の第1のレンズ120は、波面10(図6)を集束させるために球面レンズである。波面10が、第1の光路124Aに沿って第1のレンズ120を通過する。レンズ120は、曲線波面10Aの散乱光を交差点125に集束させる。
【0025】
第1の反射器126Aは、波面10を第1の光路124Aから第1の光路124Aとは異なる第2の光路124Bに反射させる。好適な実施形態では、第1の反射器126Aはプリズム126の一表面である。ミラー等の別の反射器を用いることもできる。
【0026】
第2の反射器128が、波面10を第1の光路124A及び第2の光路124Bとは異なる第3の光路124Cに反射させる。第2の反射器128は、好ましくは逆反射器である。逆反射器において、第2の光路124B上の波面等の入射ビームが、逆反射器に対する波面10の方向に関係なく、それ自体と平行であるが伝播方向とは逆方向に反射される(例えば、光路124C)。逆反射器には、コーナーキューブ或いは当分野で周知の他の逆反射器を用いることができる。代替の実施形態は、ポロ反射器(porro reflector)或いは少なくとも2つの反射面を含み得る。例えば、反射器128は、第2の光路124B上の波面10を中間光路に沿ってミラー等の反射表面128Bに向かって反射させるために別のミラー等の第1の反射面128Aを含み得る。次に、第2の反射面128Bが、中間光路に沿って受け取った波面を第3の光路124Cに沿って反射させる。好適な実施形態では、第2の光路124Bと第3の光路124Cは実質的に同一の物理的距離である。
【0027】
例示されている実施形態では、波面を第3の反射器126Bが、第3の光路124Cから第4の光路124Dに反射させる。第1の光路124A及び第4の光路124Dは、好ましくは図示されているように実質的に同一直線状である。ここで、第3の反射器126Bは、第1の反射器126Aを提供するプリズム126の別の表面として形成される。別法では、反射器126Aと反射器126Bは、例えばプリズム126等の同じ装置の表面とする必要がなく、別の反射表面とすることができる。
【0028】
第2のレンズ122が、波面10が通過する第4の光路124Dに沿って配置されている。第2のレンズ122の焦点が交差点125と同じである場合、焦点ずれが補正された波面10Bが生成される。
【0029】
好ましくはないが、第2のレンズ122は、第3の光路124Cに沿って配置することもできる。第2のレンズ122が、波面を直接受け取るように第3の光路124Cに沿って配置されるため、第3の反射器126Bを排除できる。加えて、好ましくはないが、第1のレンズ120を第2の光路124Bに沿って配置することができる。波面が第2の光路124Bに沿って通過できるように第1のレンズ120が配置されるため、第1の反射器126Aを排除できる。
【0030】
図示されているように第1のレンズ120及び第2のレンズ122が波面10を集束するために物理的な距離によって分離されているが、レンズ120とレンズ122との間の物理的な距離を変更することなく、レンズ120とレンズ122との間の光路長を調節することができる。これは、焦点ずれ補正装置102内の反射器128と別の反射器126A及び反射器126Bとの間の距離を第2の光路124B及び第3の光路124Cに沿って変更することで達成できる。反射器128と別の反射器126A及び反射器126Bとの間の距離を変えることにより、レンズ120とレンズ122との間の物理的な距離を変えることなく、波面が移動しなければならないレンズ120とレンズ122との間の光路長を変えることができる。更に、反射器128による反射によって、反射器128と別の反射器126A及び反射器126Bとの間の距離の増分変化により、レンズ120とレンズ122との間の光路長が、その増分変化の2倍増分変化する。反射器128と第1の反射器126A及び第2の反射器126Bとの間の距離の変化により、第2の光路124Bにおける増分変化と第3の光路における増分変化とが起こるため、光路長は増分変化の2倍増分変化する。従って、限られた領域においてレンズ120及びレンズ122による広範囲の焦点ずれ補正が可能となる。
【0031】
反射器128は、或る光路の長さを変えるために焦点ずれ補正装置102の他の構成要素(即ち、反射器126A、反射器126B、レンズ120、及びレンズ122)に対して移動可能であるのが好ましい。代替の実施形態では、第2の反射器128が固定され、焦点ずれ補正装置の別の構成要素が光路長を変えるために移動可能である。
【0032】
非点収差補正
図8Aを参照すると、眼によって生成された非点収差のない波面パターンが例示されている。同心円は、眼がそれぞれの軸に沿って光を等しく集束していることを示す。非点収差のない眼は、眼全体に1つの補正度数(例えば、焦点ずれ)を有しており、1つの焦点ずれ補正度数を有するレンズで矯正することができる。
【0033】
図8Bを参照すると、乱視の眼によって生成された波面パターンが例示されている。同心楕円は、例えばX軸等の或る軸に沿ってより早く光を集束させ、Y軸等の別の軸に沿って光を遅く集束させる眼を示している。乱視の眼では、眼は、実質的に2つの屈折力を有しており、この2つの屈折力の差が乱視度数を表わしている。説明のために、2つの屈折力の中間の線を2等分線位置146と呼ぶことにする。2等分線位置146は、眼の2つの屈折力の中間に位置する。
【0034】
図9を参照すると、波面10(図6)の非点収差を補正するための好適な非点収差補正装置104が示されている。この非点収差補正装置104を用いて、非点収差波面(図8Bの同心楕円によって示されている)を、均一な屈折力を有する波面(図8Aの同心円によって示されている)に変換する。非点収差補正装置104は、波面の曲がり具合を選択的に大きくしたり小さくしたりするために円柱レンズ組立体を含む。円柱レンズ組立体は、支持体141に回動可能に取り付けられた第1の円柱レンズ140A及び第2の円柱レンズ140Bを含む。例示されている非点収差補正装置104では、第1の円柱レンズ140A及び第2の円柱レンズ140Bを波面に対して及び互いに対して向けることができるように、円柱レンズ140A及び円柱レンズ140Bはそれぞれ、第1の回動モータ142A及び第2の回動モータ142Bによって回動可能に支持体141に取り付けられている。円柱レンズ140Aおよび円柱レンズ140Bを波面10に対して及び互いに対して向けることにより、過度の曲がり具合を有する領域は曲がり具合を小さくし(例えば、過度の曲がり具合を有する軸に沿って光を散乱させることによって)、過小の曲がり具合を有する領域は曲がり具合を大きくして(例えば、過小の曲がり具合を有する軸に沿って光を集束させることにより)、波面10内の非点収差を補正することができる。
【0035】
非点収差補正装置104は、波面内の非点収差の少なくとも一部を取り除いて、波面センサ26が波面内の残りの非点収差を測定できるようにする。従って、残っている非点収差をより正確に検出できるように波面センサを構成することができる。次に、非点収差補正装置104によって補正された非点収差の量と波面センサ26によって決定された非点収差とをプロセッサ27で合計して、合計の非点収差による眼16(図6)の収差を決定することができる。
【0036】
例示されている実施形態の第1の円柱レンズ140Aは発散円柱レンズである。好ましくは、発散円柱レンズは、平凹円柱レンズ(即ち、一側が平坦で他側が内向きに凹んでいる、図10Aを参照)である。平凹円柱レンズは、例えばX’(図10A)等の曲線の軸に沿って光を発散させ、これにより発散を大きくするが、例えばY’(図10A)等の別の軸に沿った光には影響を与えない。第1の円柱レンズ140Aを用いて、例えばX軸(図8B)に沿ってより曲がった波面10の領域から曲がり具合を小さくする。波面10が、平凹円柱レンズの平坦な面から入射し、曲線状の平面から出射するのが好ましい。
【0037】
例示的な実施形態の第2の円柱レンズ140Bは、平凸円柱レンズ(即ち、一側が平坦で他側が外向きに凸状である、図10Bを参照)である。平凸円柱レンズは、例えばX’’(図10B)等の或る軸に沿って光を集束させて集束をより大きくするが、例えばY’’(図10B)等の別の軸に沿った光には影響を与えない。平凸円柱レンズにより、そのレンズを通過する光が曲線状の軸に沿って集束する。第2の円柱レンズ140Bを用いて、Y軸(図8B)に沿って曲がり具合が小さい波面10の領域の曲がり具合を大きくする。波面10が、平凹円柱レンズの曲線状の面から入射し、その平坦な面から出射するのが好ましい。
【0038】
回動モータ142A及び回動モータ142Bは、対応する円柱レンズ140A及び円柱レンズ140Bのそれぞれを波面10(図6)の光軸144の周りを回動させることができるように、円柱レンズ140A及び円柱レンズ140Bに機能的に接続されている。本発明と共に使用するのに好適な回動モータは、入手が容易であって好適な回動モータの中から選択することができる。また、円柱レンズ140A及び円柱レンズ140Bへの回動モータの接続方法は当業者には明らかであろう。
【0039】
円柱レンズ140A及び円柱レンズ140Bを波面10に対して回動させることにより、非点収差補正装置104の非点収差補正位置を、波面の2等分線位置146(図8B)と整合させることができる。非点収差補正位置は、例えばY’等の第1の円柱レンズの平坦な軸と例えばY’’等の第2の円柱レンズの平坦な軸との中間の位置である。
【0040】
非点収差補正度数は、円柱レンズ140A及び円柱レンズ140Bを互いに回動させて設定することができる。非点収差補正度数は、円柱レンズ140A及び円柱レンズ140Bの平坦な軸が互いに直角の時に最大となり、円柱レンズ140A及び円柱レンズ140Bの平坦な軸が互いに平行の時に最小になる。円柱レンズ140A及び円柱レンズ140Bの度数が互いに反対の正負の符合の組み合わせの場合、円柱レンズの平坦な軸が互いに平行で、円柱レンズ140A及び円柱レンズ140Bが波面10に対して影響を与えない。
【0041】
使用する場合、例示的な実施形態の非点収差補正装置104を、波面10が光軸144に沿って通過する。波面10は、第1の円柱レンズ140及び第2の円柱レンズ140Bを通過する。円柱レンズ140Aの平坦な軸及び円柱レンズ140Bの平坦な軸の両方を、初めはそれぞれの回動モータ142A及び回動モータ142Bによって波面の2等分線位置146に整合させておく。これらの平坦な軸は互いに整合しており、波面10に対して如何なる非点収差補正も行わない。次に、モータ142A及びモータ142Bによって円柱レンズ140A及び円柱レンズ140Bの平坦な軸を、2等分線位置146から互いに反対の方向に等しい角度回動させ、波面10に非点収差補正を行う。非点収差補正位置及び非点収差補正度数は、波面補正装置100のプロセッサ27による波面10の収差決定の計算に入れられる。
【0042】
例示されている例のように、2等分線位置146が45度(図8B)である場合、円柱レンズ140A及び円柱レンズ140Bの平坦な軸(即ち、図10Aに示されている平凹レンズ140AのY’、及び図10Bに示されている平凸レンズ140BのY’’)は当初は45度に設定し、次に第1の円柱レンズ140Aを60度まで回動させ、第2の円柱レンズ140Bを30度まで回動させて非点収差補正を行う。この例では、第1の円柱レンズ140Aを90度まで回動させ、第2の円柱レンズ140Bを0度まで回動させて、第1の円柱レンズ140Aの平坦な軸と第2の円柱レンズ140Bの平坦な軸とが互いに直交するようにして最大非点収差補正を得ることができる。
【0043】
本発明は、例示目的のために、人の眼によって生成される波面収差の測定について説明してきたが、当業者であれば、例えば、眼鏡、望遠鏡、双眼鏡、単眼鏡、コンタクトレンズ、人間の眼、またはこれらの組み合わせを含む他の光学系によって生成される収差を測定するために用いることができることを容易に理解できよう。
【0044】
従って、本発明は2,3の特定の実施形態について説明してきたが、当業者であれば様々な変形形態、変更形態、及び改良形態が可能であることを理解できよう。例えば、代替の実施形態では、第1の円柱レンズ140Aが集束レンズであって第2の円柱レンズ140Bが発散レンズであったり、平凹レンズ及び平凸レンズの平坦な面が互いに向き合うように構成されたり、追加のレンズが更なる非点収差補正に用いられたり、初めはレンズを互いに向きを合わせ次にレンズを波面10に対して向きを調節したり、またレンズを波面に対して及び互いに対して実質的に同時に向きを調節したりする。このような変形形態、変更形態、及び改良形態は当業者には明らかであり、明確に本明細書に記載しているわけではないが、本明細書の一部であり本発明の精神及び範囲内に含まれるものである。従って、前記した説明は例示目的であって限定するものではない。本発明は、添付の特許請求の範囲及びその等価物によってのみ限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】眼の網膜によって反射されたレーザービームによって生成される波の模式図である。
【図2】眼によって生じる収差を測定するための従来技術による装置の模式図である。
【図3】従来技術による焦点ずれ補正装置の一部を示す模式図である。
【図4】収差を測定するために従来技術による装置に用いられる誤差検査鏡装置の模式図である。
【図5】収差を測定するために従来技術による装置に用いられるハートマン−シャック小型レンズアレイシステムの模式図である。
【図6】本発明に従った光学系によって導入された波面の収差を測定するための装置の模式図である。
【図7】本発明に従った図6の装置に用いられる、波面から焦点ずれ要素を取り除くための焦点ずれ補正装置の模式図である。
【図8A】非点収差を含まない波面を示す図である。
【図8B】非点収差波面を示す図である。
【図9】本発明に従った図6の装置に用いられる、波面から非点収差要素を取り除くための非点収差補正装置の模式図である。
【図10A】本発明に用いる凹円柱レンズの斜視図である。
【図10B】本発明に用いられる凸円柱レンズの斜視図である。
Claims (32)
- 波面を集束するために物理的距離によって分離された第1の光学レンズ及び第2の光学レンズを備えた眼の収差を測定するための眼用システムにおいて、前記2つのレンズ間の前記物理的距離を変えないで前記2つのレンズ間の光路長を調節する方法であって、
(a)前記波面を第1の光路における前記第1の光学レンズを通過させるステップと、
(b)前記波面を前記第1の光路から前記第1の光路とは異なる第2の光路に反射させるステップと、
(c)前記波面を前記第1の光路及び前記第2の光路とは異なる第3の光路に反射させるステップと、
(d)前記波面を前記第2の光学レンズを通過させるステップとを含むことを特徴とする方法。 - 更に、前記ステップ(c)の後であって前記ステップ(d)の前に、(e)前記波面を第4の光路に反射させるステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記第1の光路と前記第4の光路とが実質的に同一直線上であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記ステップ(b)及び前記ステップ(e)が1つの反射器装置によって行われることを特徴とする請求項3に記載の方法。
- 前記1つの反射器装置がプリズムであることを特徴とする請求項4に記載の方法。
- 前記第2の光路と前記第3の光路とが実質的に同じ物理的距離を有することを特徴とする請求項5に記載の方法。
- 前記ステップ(b)及び前記ステップ(c)が1つの反射器装置によって行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記第2の光路及び前記第3の光路の物理的距離を調節できることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記第2の光路と前記第3の光路の物理的距離を前記1つの反射器装置を移動させることによって調節できることを特徴とする請求項7に記載の方法。
- 前記1つの反射器装置が逆反射器であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 更に、非点収差を補正するための方法を含み、この方法が、
(1)前記波面を、第1の円柱レンズ及び第2の円柱レンズを含む円柱レンズ組立体を通過させるステップと、
(2)非点収差補正位置が前記波面の前記2等分線位置と一致するように前記円柱レンズ組立体の向きを調節するステップと、
(3)前記第1の円柱レンズ及び前記第2の円柱レンズを互いに向きを調節して、前記円柱レンズ組立体の非点収差補正度数を調節するステップとを含むことを特徴とする請求項2に記載の眼用システム。 - 前記ステップ(b)と前記ステップ(c)が別々に行われることを特徴とする請求項11に記載の非点収差矯正方法。
- 眼の収差を測定するために眼用システムにおいて波面から非点収差を取り除くための方法であって、
(a)波面を、第1の軸を有する第1の円柱レンズ及び第2の軸を有する第2の円柱レンズを備えた円柱レンズ組立体を通過させるステップと、
(b)前記円柱レンズ組立体の非点収差補正位置と前記波面の2等分線位置とが一致するように、前記第1の円柱レンズの前記第1の軸及び前記第2の円柱レンズの前記第2の軸の向きを調節するステップと、
(c)前記第1の円柱レンズ及び前記第2の円柱レンズを互いに向きを調節して、前記円柱レンズ組立体の非点収差補正度数を調節するステップとを含むことを特徴とする方法。 - 前記ステップ(b)及び前記ステップ(c)を実質的に同時に行うことを特徴とする請求項13に記載の方法。
- 前記ステップ(b)及び前記ステップ(c)を別々に行うことを特徴とする請求項13に記載の方法。
- 前記ステップ(b)を前記ステップ(c)の前に行うことを特徴とする請求項15に記載の方法。
- 前記ステップ(c)を前記ステップ(b)の前に行うことを特徴とする請求項15に記載の方法。
- 波面を集束するために物理的距離によって分離された第1の光学レンズ及び第2の光学レンズを備えた眼の収差を測定するための眼用システムにおいて、前記2つのレンズ間の前記物理的距離を変えないで前記2つのレンズ間の光路長を調節するための装置であって、
第1の光路に沿った前記第1のレンズを通過した前記波面を、前記第1の光路とは異なる第2の光路に反射させるように配置された第1の反射器と、
前記第2の光路からの前記波面を、前記第1の光路及び前記第2の光路とは異なる第3の光路に反射させるように配置された第2の反射器と、
前記第3の光路からの前記波面を、前記第2の光学レンズを通過する第4の光路に反射するように配置された第3の反射器とを含むことを特徴とする装置。 - 前記第1の光路及び前記第4の光路が実質的に同一直線上にあることを特徴とする請求項18に記載の装置。
- 1つの反射器装置が、少なくとも前記第1の反射器と前記第3の反射器とを含むことを特徴とする請求項19に記載の装置。
- 前記1つの反射器装置がプリズムであることを特徴とする請求項20に記載の装置。
- 前記第2の反射器が逆反射器を含むことを特徴とする請求項18に記載の装置。
- 前記逆反射器がコーナーキューブであることを特徴とする請求項22に記載の装置。
- 前記第2の光路と前記第3の光路とが実質的に同じ物理的距離であることを特徴とする請求項19に記載の装置。
- 前記第2の光路及び前記第3の光路の物理的距離を調節可能であることを特徴とする請求項24に記載の装置。
- 前記第2の光路及び前記第3の光路の物理的距離を、前記逆反射器を移動させることによって調節可能であることを特徴とする請求項25に記載の装置。
- 更に、非点収差補正装置を含み、この装置が、
前記波面に第1の円柱屈折率を導入するべく前記波面の光路内に配置された第1の円柱レンズと、
前記波面に第2の円柱屈折率を導入するべく前記波面の光路内に配置された第2の円柱レンズとを含み、
前記第1の円柱レンズ及び前記第2の円柱レンズが前記波面に対して及び互いに対して回動可能に取り付けられており、
前記調節可能なレンズ組立体の非点収差補正を、前記第1の円柱レンズ及び前記第2の円柱レンズの前記波面に対する向き及び互いに対する向きを変えることによって調節できることを特徴とする請求項18に記載の眼用システム。 - 更に、前記波面に対して前記第1の円柱レンズの向きを調節するために前記第1の円柱レンズに機能的に連結された第1の回動モータと、
前記波面に対して前記第2の円柱レンズの向きを調節するために前記第2の円柱レンズに機能的に連結された第2の回動モータとを含むことを特徴とする請求項27に記載の非点収差補正装置。 - 眼の収差を測定するための眼用システムにおいて、波面の非点収差を補正するための装置であって、
前記波面に第1の円柱屈折率を導入するべく前記波面の光路内に配置された第1の円柱レンズと、
前記波面に第2の円柱屈折率を導入するべく前記波面の光路内に配置された第2の円柱レンズとを含み、
前記第1の円柱レンズ及び前記第2の円柱レンズが前記波面に対して及び互いに対して回動可能に取り付けられており、
前記調節可能なレンズ組立体の非点収差補正を、前記第1の円柱レンズ及び前記第2の円柱レンズの前記波面に対する向き及び互いに対する向きを変えることによって調節できることを特徴とする装置。 - 更に、前記波面に対して前記第1の円柱レンズの向きを調節するために前記第1の円柱レンズに機能的に連結された第1の回動モータと、
前記波面に対して前記第2の円柱レンズの向きを調節するために前記第2の円柱レンズに機能的に連結された第2の回動モータとを含むことを特徴とする請求項29に記載の装置。 - 前記装置の非点収差補正位置が前記波面の2等分線位置と一致するように、前記第1の円柱レンズ及び前記第2の円柱レンズが前記波面に対して向きが合わせられていることを特徴とする請求項30に記載の装置。
- 前記第1の円柱レンズ及び前記第2の円柱レンズが、その非点収差補正の大きさにより前記波面の非点収差を相殺するように、互いに対して向きが調節されることを特徴とする請求項30に記載の装置。
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