JP2004527221A - 試験サンプル中のCryptosporidium生物の存在を決定するための組成物、方法およびキット - Google Patents

試験サンプル中のCryptosporidium生物の存在を決定するための組成物、方法およびキット Download PDF

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Abstract

本発明は、Cryptosporidium生物、および特にCryptosporidium parvum生物由来の核酸配列に標的化された新規のオリゴヌクレオチドを記載し、このオリゴヌクレオチドは試験サンプル中のCryptosporidium生物の存在を決定するのに有用である。本発明のオリゴヌクレオチドとしては、ハイブリダイゼーションアッセイプローブ、ヘルパープローブおよび増幅プライマーが挙げられる。本発明は、生存可能なオーシスト由来の精製したリボ核酸を得るための新規の方法をさらに記載する。

Description

【0001】
本出願は、米国仮出願60/232,028(2000年9月12日出願)の権利を主張し、この米国仮出願60/232,028の内容は、本明細書中に参考として本明細書によって援用される。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、水、糞、食物または他のサンプル媒体の試験サンプル中の、一般にCryptosporidium生物、特にCryptosporidium parvum生物の存在を決定するのに有用な、ハイブリダイゼーションアッセイプローブ、ヘルパープローブ、増幅プライマー、核酸組成物、プローブミックス、方法およびキットに関する。
【0003】
本発明は、さらに、生存しているオーシスト(oocyst)(例えば、Cryptosporidium生物)から精製されたリボ核酸を得るための方法に関する。次いで、この精製されたリボ核酸は、1つ以上の増幅オリゴヌクレオチドおよび/もしくはハイブリダイゼーションアッセイプローブを用いた増幅ならびに/または検出に、利用可能になり得る。
【0004】
(参考文献の援用)
本明細書中に言及される全ての参考文献は、参考としてその全体が本明細書によって援用される。これらの参考文献の援用は、独立したものであり、これら全ての参考文献の内容の任意の部分または任意の特定の参考文献が、特許出願についての任意の国または地域の制定上の開示要件を満たすために必須の材料であるべきとみなされることを、本発明者らが断言または承認しているとして解釈されるべきではない。それにもかかわらず、本発明者らは、適切である場合、審査の権威者または裁判所によって本願発明に必須であると判断された材料を提供するためにこのような参考文献のうちのいずれかに依存するという権利を保有する。本明細書中に言及されない参考文献は、本願発明に対して先行分野であるとことを認める。
【0005】
(発明の背景)
Cryptosporidiumは、種々の動物(ヒトを含む)を感染し得る胞子虫綱寄生虫である。1つの特定の種(Cryptosporidium parvum)が、免疫適合性の成体または乳児において胃腸炎を引き起こすことによって、そして場合によっては、免疫不全の個体(例えば、乳児、高齢者およびAIDS患者)において生命を脅かす下痢を時おり引き起こすことによって、ヒトに対して特定の脅威を引き起こす、コクシジウム寄生虫である。Cryptosporidium parvumに感染したAIDS患者における死亡率は、50%と高い死亡率である。Cryptosporidium parvumの伝染は、糞便−口腔経路または水源の汚染、水泳プール、および未処理の地表水による直接的なものである。30個ほどの少ない微視的なオーシストが感染し得、Cryptosporidium parvumは、発展途上国における持続性の下痢の主要な原因であると考えられ、そして米国の水供給に対する重大な脅威である。
【0006】
Cryptosporidium parvumは、環境因子に対して非常に耐性である厚い壁のオーシストとして天然に存在し、低温かつ湿潤の設定に維持された場合、その環境に数ヶ月の間生存する能力を示す。オーシストは、飲料水の従来の塩素処理に対して非常に耐性であり、そしてオーシストの大きさは、地方自治体の水道局によって代表的に使用される水濾過システムに対して問題を提示している。実際、Cryptosporidium parvumのオーシストは、非常に強靭であるので、完全な強度の漂白に対する24時間の曝露後も、その完全性および生存性を維持し得る。環境手段および化学手段による崩壊に対するこれらの耐性は、生水の全供給のほぼ90パーセントが、Cryptosporidium parvumオーシストで感染しているので、特に警戒が必要である。
【0007】
米国において、Cryptosporidium parvumを検出するための環境保護団体によって最近承認された方法は、「Method 1622」と称される抗体染色方法である。この方法は、いくつかの欠点(これには、アッセイの主観性、高い抗体バックグラウンドが容認できない多数の偽陽性を生じること、およびその実験室に集中する局面、顕微鏡分析に数時間も必要とすることが挙げられる)有する。Cryptosporidium parvumを検出するための現在利用可能な他の方法(ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によるゲノムDNAの検出、酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)のような免疫学的アッセイを含む)は、有意な感度の問題および特異性の問題を有する。従って、試験サンプル中のCryptosporidium生物(そして、特に、Cryptosporidium parvum)の存在を決定するために使用され得る、感度が高くかつ特異的なアッセイ、ならびに厚い壁のオーシストの内容物を放出させるための方法に対する必要性が存在する。
【0008】
(発明の要旨)
本発明は、水、糞、食物または他のサンプル媒体のような試験サンプル中にCryptosporidium属またはCryptosporidium parvum種に属する生物が存在するか否かを決定するのに有用な、オリゴヌクレオチドを特徴とする。この特徴であるオリゴヌクレオチドは、増幅するかならびに/またはCryptosporidium属もしくはCryptosporidium parvum種に属する生物が試験サンプル中に存在するか否かを決定するのに有用な、増幅プライマー、ハイブリダイゼーションアッセイプローブおよび/またはヘルパープローブ中に含まれ得る。
【0009】
例えば、このハイブリダイゼーションアッセイプローブは、Cryptosporidium生物由来の核酸中に存在する標的領域に優先的にハイブリダイズし得、検出可能なプローブ:標的ハイブリッドを形成する。この検出可能なプローブ:標的ハイブリッドが、Cryptosporidium属に属する生物(これには、例えば、Cryptosporidium agni種、Cryptosporidium baileyi種、Cryptosporidium bovis種、Cryptosporidium crotali種、Cryptosporidium meleagridis種、Cryptosporidium muris種、Cryptosporidium nasorum種、Cryptosporidium parvum種、Cryptosporidium serpentis種および/またはCryptosporidium wrairi種、ならびにCryptosporidium属に属する他の生物が挙げられ得る)の存在を示す。1つの実施形態において、本発明は、Cryptosporidium生物が試験サンプル中に存在するか否かを決定するためのハイブリダイゼーションアッセイプローブを提供し、このプローブは、好ましくは、Cryptosporidium生物由来の標的核酸中に存在する標的核酸配列中に存在する少なくとも10個連続する塩基領域に対して、少なくとも80%相補的(好ましくは、少なくとも90%相補的、そしてより好ましくは100%相補的)である少なくとも10個連続する塩基領域を含み、この標的核酸配列は、以下(5’から3’に読む):
【0010】
【化1】
Figure 2004527221
からなる群より選択される。これらのプローブは、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で、標的核酸に優先的にハイブリダイズし、かつ非Cryptosporidium生物由来の核酸にハイブリダイズしない。
【0011】
別の実施形態において、本発明は、Cryptosporidium parvum種の生物が試験サンプル中に存在するか否かを決定するためのハイブリダイゼーションアッセイプローブを提供し、このプローブは、好ましくは、Cryptosporidium parvum生物由来の標的核酸中に存在する標的核酸配列中に存在する少なくとも10個連続する塩基領域に対して、少なくとも少なくとも80%相補的(好ましくは、少なくとも90%相補的、そしてより好ましくは100%相補的)である少なくとも10個連続する塩基領域を含み、この標的核酸配列は、以下(5’から3’に読む):
【0012】
【化2】
Figure 2004527221
からなる群より選択される。これらのプローブは、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で、試験サンプル中に存在する、標的核酸に優先的にハイブリダイズし、かつ非Cryptosporidium parvum生物(特に、Cryptosporidium muris、Cryptosporidium baileyiおよびCryptosporidium wrairi)由来の核酸にハイブリダイズしない。
【0013】
好ましくは、本発明のCryptosporidiumプローブおよびCryptosporidium parvumプローブは、100塩基長まで(好ましくは、12〜50塩基長、より好ましくは18〜35塩基長)のオリゴヌクレオチドを含み、かつ標的核酸配列に実質的に相補的である(好ましくは、第1の標的核酸配列に完全に相補的である)。オリゴヌクレオチドは、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)、DNAおよびRNAの組合わせからなり得るか、あるいは、このオリゴヌクレオチドは、核酸アナログ(例えば、ペプチド核酸)であり得るか、または1つ以上の改変ヌクレオシド(例えば、リボフラノシル部分に対する2’−O−メチル置換を有する、リボヌクレオシド)を含み得る。
【0014】
プローブは、好ましくは、検出可能な標識を含む。標識は、任意の適切な標識物質(放射性同位体、酵素、酵素補因子、酵素基質、色素、ハプテン、化学発光分子、蛍光分子、燐光性分子、電気化学発光分子、発色団、明確に規定された条件下で標的核酸に安定にハイブリダイズし得ない塩基配列領域、およびこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない)であり得る。1つの特に好ましい実施形態において、標識は、アクリジニウムエステルである。
【0015】
別の実施形態において、本発明は、Cryptosporidium生物(または、特に、Cryptosporidium parvum生物)が試験サンプル中に存在するか否かを決定するのに有用な、プローブミックスを意図する。例えば、Cryptosporidium属由来の生物の存在を決定するために、プローブミックスは、上記のCryptosporidiumプローブのうちの1つおよび1つのヘルパープローブを含み得る。好ましくは、ヘルパープローブは、100塩基長まで、より好ましくは、12〜50塩基長、さらにより好ましくは18〜35塩基長のオリゴヌクレオチドである。好ましくは、ヘルパープローブは、Cryptosporidium生物由来の標的核酸中に存在する標的核酸配列中に存在する少なくとも10個連続する塩基領域に対して、少なくとも80%相補的(好ましくは、少なくとも90%相補的、そしてより好ましくは100%相補的)である少なくとも10個連続する塩基領域を含み、この標的配列配列は、以下(5’から3’に読む):
【0016】
【化3】
Figure 2004527221
、ならびにこれらの混合物からなる群より選択される。これらのヘルパープローブは、好ましくは標的配列に相補的であるが、必ずしもそうである必要はない。
【0017】
試験サンプル中のCryptosporidium parvum生物の存在を決定するために、プローブミックスは、上記のCryptosporidium parvumプローブのうちの1つおよび1つのヘルパープローブを含み得る。好ましくは、ヘルパープローブは、100塩基長まで、より好ましくは、12〜50塩基長、さらにより好ましくは18〜35塩基長のオリゴヌクレオチドである。好ましくは、ヘルパープローブは、Cryptosporidium parvum生物由来の標的核酸中に存在する標的核酸配列中に存在する少なくとも10個連続する塩基領域に対して、少なくとも80%相補的(好ましくは、少なくとも90%相補的、そしてより好ましくは100%相補的)である少なくとも10個連続する塩基領域を含み、この標的配列配列は、以下(5’から3’に読む):
【0018】
【化4】
Figure 2004527221
、ならびにこれらの混合物からなる群より選択される。これらのヘルパープローブは、好ましくは標的配列に相補的であるが、必ずしもそうである必要はない。
【0019】
Cryptosporidium parvumプローブミックスについての好ましい実施形態において、ハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17および配列番号18からなる群より選択される配列中に存在する少なくとも10個連続する塩基領域に対して、少なくとも80%相同性である少なくとも10個連続する塩基領域を有するオリゴヌクレオチドを含み;そしてヘルパープローブは、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、および配列番号44からなる群より選択される配列中に存在する少なくとも10個連続する塩基領域に対して、少なくとも80%相同性である少なくとも10個連続する塩基領域を有するオリゴヌクレオチドを含む。
【0020】
Cryptosporidium parvumプローブミックスについての別の好ましい実施形態において、ハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17および配列番号18からなる群より選択される配列中に存在する少なくとも10個連続する塩基領域に対して、少なくとも80%相同性である少なくとも10個連続する塩基領域を有するオリゴヌクレオチドを含み;そしてプローブミックスは、第1のヘルパープローブおよび第2のヘルパープローブを含む。ここで、第1のヘルパープローブは、配列番号29、配列番号30、配列番号33、配列番号34、配列番号37、配列番号38、配列番号41、および配列番号42からなる群より選択される配列中に存在する少なくとも10個連続する塩基領域に対して、少なくとも80%相同性である少なくとも10個連続する塩基領域を有するオリゴヌクレオチドを含み、ここで、第2のヘルパープローブは、配列番号31、配列番号32、配列番号35、配列番号36、配列番号39、配列番号40、配列番号43、および配列番号44からなる群より選択される配列中に存在する少なくとも10個連続する塩基領域に対して、少なくとも80%相同性である少なくとも10個連続する塩基領域を有するオリゴヌクレオチドを含む。
【0021】
Cryptosporidium parvumプローブミックスについての別の好ましい実施形態において、ハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号7、配列番号11、配列番号15および配列番号19からなる群より選択される配列中に存在する少なくとも10個連続する塩基領域に対して、少なくとも80%相同性である少なくとも10個連続する塩基領域を有するオリゴヌクレオチドを含み;そしてヘルパープローブは、配列番号29、配列番号30、配列番号33、配列番号34、配列番号37、配列番号38、配列番号41、および配列番号42からなる群より選択される配列中に存在する少なくとも10個連続する塩基領域に対して、少なくとも80%相同性である少なくとも10個連続する塩基領域を有するオリゴヌクレオチドを含む。
【0022】
本発明はまた、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で、上記のハイブリダイゼーションアッセイプローブおよび/またはヘルパープローブとそのプローブに対する標的核酸との間に形成される安定な核酸二重鎖を含む組成物を意図する。
【0023】
本発明はまた、増幅アッセイにおけるCryptosporidium生物の存在を検出するために有用な増幅プライマーを特徴とする。1つの好ましい実施形態において、本発明は、試験サンプル中に存在するCryptosporidium生物由来の核酸を増幅するための少なくとも1つの増幅プライマーを提供し、この増幅プライマーは、好ましくは、Cryptosporidium生物由来の標的核酸中に存在する標的核酸配列中に存在する少なくとも10個連続する塩基領域に対して、少なくとも80%相補的(好ましくは、少なくとも90%相補的、より好ましくは100%相補的)である少なくとも10個連続する塩基領域を含む。この標的核酸配列は、以下(5’から3’に読む):
【0024】
【化5】
Figure 2004527221
からなる群より選択される。この増幅プライマーは、必要に応じて、RNAポリメラーゼによって認識されるか、あるいはRNAポリメラーゼによる開始または伸長を促進する、5’配列を含む。含まれる場合、T7プロモーター(例えば、配列番号69:aatttaatacgactcactatagggagaが好ましい。
【0025】
本発明はさらに、増幅条件下で核酸ポリメラーゼと接触させた場合に、以下:配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67および配列番号68からなる群より選択される塩基配列を有する核酸領域を介して結合し、そして伸長をもたらす増幅プライマーを意図する。この実施形態の増幅プライマーはまた、必要に応じて、RNAポリメラーゼによって認識されるか、またはRNAポリメラーゼによる開始もしくは伸長を増強する、5’配列を含む。配列番号69のT7プライマーが、好ましい。
【0026】
本発明の増幅プライマーは、好ましくは少なくとも2つの増幅プライマーのセットで使用される。好ましいセットは、少なくとも10個連続した塩基の領域を含む第一の増幅プライマーを含み、この塩基の領域は、配列番号45、配列番号46、配列番号49、配列番号51、配列番号52、配列番号55、配列番号57、配列番号58、配列番号61、配列番号63、配列番号64および配列番号67からなる群から選択される配列に存在する、少なくとも10個連続した塩基の領域に対して少なくとも80%相補性である。これらの好ましいセットの第二の増幅プライマーは、少なくとも10個連続した塩基の領域を含み、この塩基の領域は、配列番号47、配列番号48、配列番号50、配列番号53、配列番号54、配列番号56、配列番号59、配列番号60、配列番号62、配列番号65、配列番号66および配列番号68からなる群から選択される配列に存在する、少なくとも10個連続した塩基の領域に対して少なくとも80%相補性である。
【0027】
本発明はさらに、増幅条件下で、上記の増幅プライマーとこのプライマーに対する標的核酸との間に形成される安定な核酸二重鎖を含む組成物を意図する。
【0028】
本発明は、Cryptosporidium生物またはCryptosporidium parvum生物が試験サンプル中に存在するか否かを決定するための方法をさらに特徴とする。一つの実施形態において、本発明は、Cryptosporidium生物が試験サンプル中に存在するか否かを決定する方法を提供し、この方法は、以下の工程:(a)プローブがCryptosporidium生物に由来する標的核酸に優先的にハイブリダイズすることを可能にする条件下で、それによって、試験サンプルを、Cryptosporidium生物を検出するための上記ハイブリダイゼーションアッセイプローブの一つと接触させ、検出に安定なプローブ:標的ハイブリッドを形成する、工程;および(b)試験サンプル中のCryptosporidium生物の存在または非存在の指標としてこのハイブリッドが、試験サンプル中に存在するか否かを決定する工程を包含する。この方法は、試験サンプル中に存在するCryptosporidium生物の量を見積もるための手段として、試験サンプル中に存在するハイブリッドの量を定量する工程をさらに包含し得る。
【0029】
別の実施形態において、本発明は、Cryptosporidium parvum生物が試験サンプル中に存在するか否かを決定する方法を提供し、この方法は、以下の工程:(a)プローブが、Cryptosporidium parvum生物に由来する標的核酸に優先的にハイブリダイズすることが可能な条件下で、試験サンプルをCryptosporidium parvum生物を検出するための上記ハイブリダイゼーションアッセイプローブの一つと接触させ、それによって検出に安定なプローブ:標的ハイブリッドを形成する、工程;および(b)試験サンプル中のCryptosporidium parvum生物の存在または非存在の指標として、このハイブリッドが、試験サンプルに存在するか否かを決定する工程を包含する。この方法は、試験サンプル中に存在するCryptosporidium parvum生物の量を見積もるための手段として、試験サンプル中に存在するハイブリッドの量を定量する工程をさらに包含し得る。
【0030】
Cryptosporidium生物またはCryptosporidium parvum生物が試験サンプル中に存在するか否かを決定する方法、または試験サンプル中に存在するこれらの生物の量を決定する方法は、試験サンプルとCryptosporidiumまたはCryptosporidium parvumにとって適切な上記のヘルパープローブの少なくとも1つを、所望どおりに接触させる工程をさらに包含し得る。(好ましいハイブリダイゼーションアッセイプローブおよびヘルパープローブの組み合わせは、プローブミックスとして上に記載される。)ヘルパープローブに加えて、あるいは代替的に、この方法は、Cryptosporidium生物またはCryptosporidium parvum生物由来の核酸に存在する標的核酸配列を増幅するのに適切な、上記の増幅プライマーの少なくとも1つを、試験サンプルと所望どおりに接触させる工程をさらに包含し得る。
【0031】
本発明はまた、試験サンプル中に存在するCryptosporidium生物由来の核酸に存在する標的核酸配列を増幅するための方法を意図し、この方法は、以下の工程:(a)増幅条件下で、試験サンプルと上記の増幅プライマーの少なくとも1つを接触させる工程;および(b)標的核酸配列を増幅する工程を包含する。この増幅された標的核酸配列は、Cryptosporidium生物、特にCryptosporidium parvum生物由来の核酸に存在し得る。好ましい増幅方法は、上記の増幅プライマーの少なくとも2つのセットを含む。
【0032】
一つの実施形態において、Cryptosporidium生物由来の核酸配列に存在する標的核酸配列を増幅するための方法は、さらに、以下の工程:(a)ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で、試験サンプルを標的核酸またはそれらの相補体に優先的にハイブリダイズするハイブリダイゼーションアッセイプローブと接触させ、それによって検出に安定なプローブ:標的ハイブリッドを形成する、工程;および(b)試験サンプル中のCryptosporidium生物またはCryptosporidium parvum生物の存在または非存在の指標として、ハイブリッドが、試験サンプルに存在するか否かを決定する工程を包含する。上記のハイブリダイゼーションアッセイプローブは、この方法にとって特に好ましい。
【0033】
本発明はまた、Cryptosporidium生物が試験サンプル中に存在するか否かを決定するためのキットを意図する。これらのキットは、Cryptosporidium由来の核酸に対して特異的な上記のハイブリダイゼーションプローブの少なくとも1つを含み、そして必要に応じて、試験サンプル中のCryptosporidium生物の存在またはその量を決定するための指示書を含む。別の実施形態において、このキットは、Cryptosporidium由来の核酸に適切な上記のヘルパープローブの少なくとも1つをさらに含む。さらなる実施形態において、このキットまたは、Cryptosporidium生物由来の核酸に存在する標的核酸配列を増幅するために適切な上記の増幅プライマーの少なくとも1つを含む。なお別の実施形態において、このキットは、上記のヘルパープローブの少なくとも1つおよび上記の増幅プライマーの少なくとも1つをさらに含む。
【0034】
同様に、本発明は、Cryptosporidium parvum生物が試験サンプル中に存在するか否かを決定するためのキットを意図する。これらのキットは、Cryptosporidium parvum由来の核酸に対して特異的な上記のハイブリダイゼーションプローブアッセイの少なくとも1つを含み、そして必要に応じて、試験サンプル中のCryptosporidium parvum生物の存在またはその量を決定するための指示書を含む。別の実施形態において、このキットは、Cryptosporidium parvum生物由来の核酸に適切な上記のヘルパープローブの少なくとも1つをさらに含む。さらなる実施形態において、このキットまたは、Cryptosporidium parvum生物由来の核酸に存在する標的核酸配列を増幅するために適切な上記の増幅プライマーの少なくとも1つを含む。別の実施形態において、このキットは、上記のヘルパープローブの少なくとも1つおよび上記の増幅プライマーの少なくとも1つを含む
本発明はまた、Cryptosporidium生物またはCryptosporidium parvum生物由来の核酸に存在する標的核酸配列を増幅するためのキットを意図する。このキットは、上記増幅プライマーの少なくとも1つ、および、必要に応じて、Cryptosporidium生物またはCryptosporidium parvum生物由来の核酸を適切な場合に増幅するための指示書を含む。
【0035】
本発明のハイブリダイゼーションアッセイプローブが、必要とされ得る特異性の程度に依存して、増幅プライマーまたは捕獲プローブとして使用され得ること、本発明の増幅プライマーが、ハイブリダイゼーションアッセイプローブまたは捕獲プローブとして使用され得ること、そして本発明のヘルパープローブが、増幅プライマーまたは捕獲プローブとして使用され得ることは、当業者に理解される。
【0036】
本発明は、Cryptosporidium生物のような生オーシストから精製されたRNAを得るための方法をさらに特徴とする。次いで、オーシストから単離されたリボ核酸は、上記の増幅プライマーおよび/またはハイブリダイゼーションアッセイプローブの少なくとも1つを用いて、増幅および/または検出のために利用可能となり得る。
【0037】
好ましい実施形態において、生オーシストから精製されたRNAを得るための方法は、以下の工程:(i)オーシストを含むと疑われる流体サンプルを、この流体サンプルの入った容器内でオーシストを濃縮するのに十分なスピードおよび時間で遠心分離する工程;(ii)遠心分離の工程の間に形成される上清を容器から除去する工程;(iii)存在するならば、緩衝化溶液中に濃縮されたオーシストを再懸濁する工程;(iv)オーシストおよびそこから放出するRNAを溶解するのに十分な速度および時間で、多数の粒子が存在する上記緩衝化溶液を、振動させる工程、または別の攪拌する工程(例えば、ボルテックス);(v)RNAに結合するフィルター(例えば、シリカベースのマトリックス)上に放出されたRNAを固定化する工程;(vi)放出RNA以外のオーシスト成分(例えば、タンパク質、DNAおよび他の混入物)を取り除くために、緩衝化溶液で一回以上フィルターを洗浄することによって、放出したRNAを精製する工程;ならびに(vii)そのフィルターから精製したRNAを取り出す工程、を包含する。本方法の工程(iii)において使用される緩衝化溶液は、好ましくは、グアニジニウム(guanidinium)チオシアナートのようなカオトロピック剤を含む。これは、オーシストから放出される内因性リボヌクレアーゼを不活性化する。オーシストを溶解するために使用される粒子は、例えば、ガラス、ジルコニアガラス、ジルコニア、ステンレス鋼、クロム鋼またはタングステンカーバイドであり得るが、約3.7g/ccの密度を有するジルコニアガラス粒子が好ましい。好ましくは、この粒子は一般的に球状を有し、そして好ましくは、約0.1〜約2.5mmの範囲、より好ましくは、約0.5〜約1.0mmの範囲の平均直径を有し、そして最も好ましくは約1.0mmの平均直径を有する。
【0038】
本発明の他の特徴および利点は、以下に記載の本発明の好ましい実施形態の説明および特許請求の範囲から明らかである。
【0039】
(好ましい実施形態の説明)
本発明は、Cryptosporidium生物体由来の核酸に標的化したオリゴヌクレオチドを記載し、このオリゴヌクレオチドは、試験サンプルにおける、一般にはCryptosporidium生物体、特にCryptosporidium parvum生物体の存在または非存在を決定するために特に有用である。このオリゴヌクレオチドは、異なる方法におけるCryptosporidium生物体の検出を補助(例えば、ハイブリダイゼーションアッセイプローブ、ヘルパープローブおよび/または増幅プライマーとして機能することによる)し得る。本発明のハイブリダイゼーションアッセイプローブは、Cryptosporidium生物体由来の標的核酸中に存在する標的核酸配列に、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で優先的にハイブリダイズし得、試験サンプル中のCryptosporidium生物体、またはより具体的にはCryptosporidium parvum生物体の存在を示す検出可能な二重鎖を形成する。これらのプローブのいくつかは、Cryptosporidiumとその既知の最も近い系統発生的隣接物(closest phylogenetic neighbor)との間を識別し得ると考えられる。これらのプローブの他のものは、Cryptosporidium parvumとその既知の最も近い系統発生的隣接物との間を識別し得ると考えられる。本発明のヘルパープローブは、Cryptosporidium生物体由来の核酸中に存在する標的核酸配列に、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下でハイブリダイズし得、そしてハイブリダイゼーションアッセイプローブ:標的核酸二重鎖の形成を増強するために使用され得る。本発明の増幅プライマーは、Cryptosporidium生物体由来の核酸配列中に存在する標的核酸配列に、増幅条件下でハイブリダイズし得、そして核酸由来のCryptosporidium、より具体的にはCryptosporidium parvumを生成するための増幅反応におけるプライマーとして使用され得る。このプローブおよび増幅プライマーは、試験サンプルにおけるCryptosporidiumまたはCryptosporidium parvum生物体を検出および/または定量するためのアッセイにおいて使用され得る。
【0040】
本発明はさらに、生存可能なオーシスト(例えば、Cryptosporidium生物体)から精製されたRNAを得るための方法を記載する。この精製されたRNAは、1つ以上の増幅プライマーを用いる増幅に対して利用可能になり得、そして/またはハイブリダイゼーションアッセイプローブを用いる検出に対して利用可能になり得る。
【0041】
(A.定義)
以下の用語は、異なる意味を有するように明確に示されない限り、本明細書中でこの示される意味を有する。
【0042】
「標的核酸」または「標的」は、標的核酸配列を含む核酸を意味する。
【0043】
「標的核酸配列」、「標的ヌクレオチド配列」、「標的配列」、または「標的領域」は、一本鎖核酸分子のヌクレオチド配列の全てまたは一部を含む、特定のデオキシリボヌクレオチド配列またはリボヌクレオチド配列を意味する。
【0044】
「オリゴヌクレオチド」または「オリゴマー」は、互いに結合した2つ以上のヌクレオシドサブユニットまたは核酸塩基サブユニットから作製されるポリマーを意味する。このオリゴヌクレオチドは、DNAおよび/またはRNA、ならびにそれらのアナログであり得る。このヌクレオシドサブユニットの糖グループは、リボース、デオキシリボース、およびそれらのアナログ(例えば、リボフラノシル部分に対して2’−O−メチル置換を有するリボヌクレオシドが挙げられる)であり得る。(2’置換を有するヌクレオシドサブユニットを含み、そしてハイブリダイゼーションアッセイプローブ、ヘルパープローブ、および/または増幅プライマーとして有用なオリゴヌクレオチドは、Beckerら、「Method for Amplifying Target Nucleic Acids Using Modified Primers」米国特許第6,130,038号に開示される。) ヌクレオシドサブユニットは、連結(例えば、リン酸ジエステル連結)、改変された連結、またはその相補的標的核酸配列へのヌクレオチドのハイブリダイゼーションを阻止しない非ヌクレオチド部分によって、結合され得る。改変された連結としては、標準的なリン酸ジエステル連結が、異なる連結(例えば、ホスホロチオエート連結またはメチルホスホネート連結)で置換された連結が挙げられる。核酸塩基サブユニットは、例えば、DNAの天然のリン酸デオキシリボース骨格を偽(pseuodo)ペプチド骨格(例えば、カルボキシメチルリンカーによって核酸塩基サブユニットを中心の二級アミンに結合する、2−アミノエチルグリシン骨格)で置き換えることによって、結合され得る。(偽ペプチド骨格を有するDNAアナログは、一般に「ペプチド核酸」または「PNA」といわれ、そしてNielsenら、「Peptide Nucleic Acids」、米国特許第5,539,082号に開示される)。本発明によって意図されるオリゴヌクレオチドまたはオリゴマーの他の非限定的な例としては、「ロックされた(locked)核酸」、「ロックされたヌクレオシドアナログ」または「LNA」といわれる二環式および三環式のヌクレオシドアナログおよびヌクレオチドアナログを含む核酸アナログが挙げられる。(ロックされた核酸は、Wang、「Conformationally Locked Nucleosides and Oligonucleotide」、米国特許第6,083,482号;Imanishiら、「Novel Bicyclonucleoside and Oligonucleotide Analogues」、国際公開番号WO98/39352;およびWengelら、「Oligonucleotide Analogues」、国際公開番号WO99/14226に開示される。) 任意の核酸アナログ(ただし、改変されたオリゴヌクレオチドは、ストリンジェントなアッセイ条件またはストリンジェントな増幅条件下で標的核酸にハイブリダイズし得る)が、本発明によって意図される。ハイブリダイゼーションアッセイプローブの場合、この改変されたオリゴヌクレオチドはまた、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で標的核酸に優先的にハイブリダイズし得なければならない。
【0045】
規定された配列のオリゴヌクレオチドは、当業者に公知の技術によって(例えば、化学合成または生化学合成によって、および組換え核酸分子(例えば、細菌性ベクターまたはレトロウイルスベクター)からのインビトロまたはインビボでの発現によって)生成され得る。本開示によって意図される場合、オリゴヌクレオチドは、野生型染色体のDNAまたはそのインビボ転写産物からならない。オリゴヌクレオチドの1つの用途は、ハイブリダイゼーションアッセイプローブとしての用途である。オリゴヌクレオチドはまた、インビボまたはインビトロでの治療的増幅プライマーとして、あるいは罹患した細胞、感染した細胞、または病原性細胞への遺伝子の転写または翻訳をブロックまたは阻害するためのアンチセンス因子として、使用され得る。
【0046】
「ハイブリダイゼーションアッセイプローブ」または「プローブ」は、検出に安定なプローブ:標的ハイブリッドをストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で形成するために、その標的核酸配列に対して十分に相補的な塩基配列を有する、オリゴヌクレオチドを意味する。当業者に理解されるように、プローブは、ヒトの介入なしでは天然に見出されない形態(例えば、外来核酸で組換えられた形態、単離された形態、またはある程度精製された形態)で単離された、核酸分子またはそのアナログである。本発明のプローブは、標的領域の外側にさらなるヌクレオシドまたは核酸塩基(このようなヌクレオシドまたは核酸塩基が、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でのハイブリダイゼーションを妨げず、そしてハイブリダイゼーションアッセイプローブの場合には、標的核酸への優先的なハイブリダイゼーションを妨げない限り)を有し得る。非相補的な配列(例えば、標的捕獲配列(一般的には、ホモポリマー区域(例えば、ポリAテール、ポリTテールまたはポリUテール))、プロモーター配列、RNAの転写のための結合部位、制限エンドヌクレアーゼ認識部位、または所望の二次構造もしくは三次構造を与える配列(例えば、触媒的活性部位またはヘアピン構造))もまた含まれ得、これらは、検出および/または増幅を容易にするために使用され得る。規定された配列のプローブは、当業者に公知の技術によって(例えば、化学合成によって、および組換え核酸分子からのインビトロまたはインビボ発現によって)生成され得る。
【0047】
「安定な」または「検出について安定な」は、反応混合物の温度が、核酸二重鎖の融解温度よりも少なくとも2℃低いことを意味する。この反応混合物の温度は、この核酸二重鎖の溶融温度よりも、好ましくは少なくとも5℃低く、そしてさらにより好ましくは、この反応混合物の溶融温度よりも少なくとも10℃低い。
【0048】
「実質的に相同」「実質的に対応する(substantially corresponding)」または「実質的に対応する(substantially corresponds)」は、本発明のオリゴヌクレオチドが、参照塩基配列(RNAおよびDNA等価物を除く)中に存在する少なくとも10個連続した塩基領域に対して、少なくとも80%相同、好ましくは少なくとも90%相同、および最も好ましくは100%相同である、少なくとも10個連続した塩基領域を含む塩基配列を有することを意味する。(当業者は、容認できないレベルの非特異的ハイブリダイゼーションを妨げながら、標的配列へのこのオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションを可能にするために、種々の相同性のパーセンテージでハイブリダイゼーションアッセイ条件に対してなされ得る改変を容易に理解する。) 類似性の程度は、2つの配列を構成する核酸塩基の順序を比較し、そしてこの2つの配列の間に存在し得る他の構造的差異(ただし、この構造的差異は、相補的な塩基との水素結合を妨げない)は考慮しないことによって、決定される。2つの配列間の相同性の程度はまた、比較した少なくとも10個連続した塩基の各セットにおいて存在する塩基ミスマッチの数の観点から表され得、これは、0〜2塩基の差異の範囲であり得る。
【0049】
「実質的に相補的」は、本発明のオリゴヌクレオチドが、標的核酸配列(RNAおよびDNAの等価物を除く)中に存在する少なくとも10個連続した塩基領域に対して、少なくとも80%相補的、好ましくは少なくとも90%相補的、および最も好ましくは100%相補的な、少なくとも10個連続した塩基領域を含む塩基配列を有することを意味する。(当業者は、容認できないレベルの非特異的ハイブリダイゼーションを妨げながら、標的配列へのこのオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションを可能にするために、種々の相補性のパーセンテージでハイブリダイゼーションアッセイ条件に対してなされ得る改変を容易に理解する。) 相補性の程度は、2つの配列を構成する核酸塩基の順序を比較し、そしてこの2つの配列の間に存在し得る他の構造的差異(ただし、この構造的差異は、相補的な塩基との水素結合を妨げない)は考慮しないことによって、決定される。2つの配列間の相補性の程度はまた、比較した少なくとも10個連続した塩基の各セットにおいて存在する塩基ミスマッチの数の観点から表され得、これは、0〜2塩基の差異の範囲であり得る。
【0050】
「RNAおよびDNAの等価物」は、同じ相補性の塩基対ハイブリダイゼーション特性を有するRNA分子およびDNA分子を意味する。RNAおよびDNAの等価物は、異なる糖部分(すなわち、リボース 対 デオキシリボース)を有し、そしてRNAにおけるウラシルおよびDNAにおけるチミジンの存在によって異なり得る。RNAの等価物とDNAの等価物との間の差異は、相同性における差異には寄与しない。なぜなら、これらの等価物は、特定の配列に対して同じ程度の相補性を有するからである。
【0051】
「ハイブリダイゼーション」は、平行、または好ましくは、逆平行の配向で、特定のハイブリダイゼーションアッセイ条件下で一緒になって(come together)二本鎖領域を有する安定な構造を形成する、2つの完全または部分的に相補的な核酸鎖の能力をいう。この二本鎖構造(ときどき、ハイブリッドと呼ばれる)の2つの構成鎖は、水素結合によって結合される。これらの水素結合は、最も一般的には、単一の核酸鎖上に、塩基のアデニンおよびチミンもしくはウラシル(AおよびTもしくはU)またはシトシンおよびグアニン(CおよびG)を含むヌクレオチド間で形成するが、塩基対形成は、これらの「正準の」対のメンバーではない塩基間でも形成し得る。正準でない塩基対形成は、当該分野で周知である。(例えば、Roger L.P.Adamsら、The Biochemistry of the Nucleic Acids(第11版、1992)を参照のこと。)
「優先的にハイブリダイズする」は、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で、ハイブリダイゼーションアッセイプローブが、それらの標的核酸にハイブリダイズして少なくとも1つの目的の生物の存在を示す安定なプローブ:標的ハイブリッドを形成し得、そして非標的生物(特に、系統的に密接に関連した生物)の存在を示す、十分に多数の安定なプローブ:非標的ハイブリッドが形成されないことを意味する。従って、このプローブは、当業者が、Cryptosporidiumまたは適切な場合、Cryptosporidium parvum由来の核酸の存在(または非存在)を正確に検出することを可能にするように、非標的核酸よりも標的核酸に十分に大きな程度にハイブリダイズし、そして試験サンプル中の系統学的に密接に関連した生物の存在からその存在を区別する。一般的に、オリゴヌクレオチド配列とその標的配列との間の相補性の程度の減少は、その標的領域へのオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションの程度または速度を減少させる。しかし、1つ以上の相補的でないヌクレオシドまたは核酸塩基の包含は、非標的生物を区別するオリゴヌクレオチドの能力を促進し得る。
【0052】
好ましいハイブリダイゼーションは、以下に提供される実施例におけるように、当該分野で公知の技術および本明細書中に記載される技術を使用して測定され得る。好ましくは、試験サンプル中において標的ハイブリダイゼーションシグナルと非標的ハイブリダイゼーションシグナルとの間には、少なくとも10倍の差異、より好ましくは、少なくとも約100倍の差異、および最も好ましくは1,000倍の差異が存在する。好ましくは、試験サンプル中の非標的ハイブリダイゼーションシグナルは、バックグラウンドシグナルレベルでしかない。
【0053】
「ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件」、「ハイブリダイゼーションアッセイ条件」、「ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件」または「ストリンジェントな条件」は、ハイブリダイゼーションアッセイプローブが、標的核酸(好ましくは、CryptosporidiumまたはCryptosporidium parvum生物由来のrRNAまたはrDNA)に優先的にハイブリダイズし、そして密接に関連した非標的微生物に由来する核酸に優先的にハイブリダイズしないようにする条件を意味する。ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件は、プローブのGC含量および長さ、プローブ配列と試験サンプル中に存在し得る非標的配列の配列との間の類似性の程度、および標的配列を含む要因に依存して変化し得る。ハイブリダイゼーション条件は、ハイブリダイゼーション試薬または溶液の温度および組成を含む。以下の実施例の節は、本発明のプローブを使用してCryptosporidiumまたはCryptosporidium parvum生物由来の標的核酸を検出するための好ましいハイブリダイゼーションアッセイ条件を提供するが、他の受容可能なストリンジェントな条件は、当業者によって容易に確かめられ得る。
【0054】
本明細書中でオリゴヌクレオチドに関して使用される場合、「から本質的になる(consists essentially of)」または「から本質的になる(consisting essentially of)」は、特定の塩基配列に実質的に相同な塩基配列を有し、そして4つまでのさらなる塩基を有し得、そして/またはそこから2つの塩基が欠失され得るオリゴヌクレオチドを意味する。従って、これらの成句は、配列の長さの制限および配列の改変の制限の両方を含む。任意の付加または欠失は、オリゴヌクレオチドがその要求される特性(例えば、非標的核酸よりもその標的核酸に対して、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で優先的にハイブリダイゼーションし得る能力)を有することを妨げない特定の塩基配列の非物質的バリエーションである。このオリゴヌクレオチドは、任意の付加または欠失なしで特定の核酸配列に実質的に類似した塩基配列を含み得る。しかし、特定の塩基配列から本質的になるオリゴヌクレオチドを含むプローブまたはプライマーは、標的核酸へのプローブのハイブリダイゼーションに関与せず、そしてこのようなハイブリダイゼーションに影響しない他の核酸分子を含み得る。
【0055】
「核酸二重鎖」、「二重鎖」、「核酸ハイブリッド」または「ハイブリッド」は、二本鎖の水素結合領域を含む安定な核酸構造を意味する。このようなハイブリッドとしては、RNA:RNA、RNA:DNAおよびDNA:DNAの二重鎖分子およびそれらのアナログが挙げられる。この構造は、任意の公知の手段(プローブに結合した標識を必要としない手段を含む)によって検出可能であるように十分に安定である。例えば、検出方法は、光学活性であり、かつその表面での質量における変化に感受性であるプローブコーティング基板を含み得る。質量変化は、光に応答する光学活性基板の異なる反射特性および透過特性を生じ、そして固定された標的核酸の存在および量を示すように機能する。(光学検出のこの例示的な形態は、Nygrenら、「Devices and Methods for Optical Detection of Nucleic Acid Hybridization」米国特許第6,060,237号によって開示される。)
「増幅プライマー」または「プライマー」は、標的核酸にハイブリダイズし得、かつ核酸合成の開始のためのプライマーおよび/またはプロモーターの鋳型(例えば、相補鎖の合成のための、それにより、機能的なプロモーター配列を形成する)として作用し得るオリゴヌクレオチドを意味する。増幅プライマーがRNA構成を開始するように設計される場合、プライマーは、標的配列に相補的でないが、T7RNAポリメラーゼ、T3RNAポリメラーゼまたはSP6RNAポリメラーゼのようなRNAポリメラーゼによって認識される塩基配列を含み得る。増幅プライマーは、プライマー伸長の速度または量を妨げるかまたは減少させるように改変された3’末端を含み得る。(McDonoughら、「Methods of Amplifying Nucleic Acids Using Promoter−Primer Sequence」米国特許第5,766,849号は、改変されたかまたはブロックされた3’末端を有するプライマーおよびプロモーター−プライマーを開示する)。本発明の増幅プライマーは、化学的に合成され得るか、またはベクターから誘導され得、これらは、天然に存在する核酸分子ではない。
【0056】
「核酸増幅」または「標的増幅」は、少なくとも1つの標的核酸配列を有する核酸分子の数を増加させることを意味する。本発明に従う標的増幅は、直線的または指数関数的のいずれかであり得るが、指数関数的増幅が好ましい。
【0057】
「増幅条件」は、核酸増幅を可能にする条件を意味する。以下の実施例の節は、転写ベースの増幅方法で本発明のプライマーを使用して、CryptosporidiumまたはCryptosporidium paruvum生物由来の標的核酸配列を増幅するための好ましい増幅条件を提供するが、他の受容可能な増幅条件もまた、使用される特定の増幅方法に依存して当業者によって容易に確かめられ得る。
【0058】
「アンチセンス」、「反対のセンス」または「ネガティブなセンス」は、参照、すなわち、センスの核酸分子に完全に相補的な核酸分子を意味する。
【0059】
「センス」、「同じセンス」または「ポジティブなセンス」は、参照核酸分子に完全に相同な核酸分子を意味する。
【0060】
「アンプリコン」は、核酸増幅反応で生成され、そして標的核酸から誘導される核酸分子を意味する。アンプリコンは、標的核酸として同じまたは反対のセンスであり得る標的核酸配列を含む。
【0061】
「誘導された」は、生物から直接得られたか、または核酸増幅の産物である核酸に対する参照を意味する。従って、生物から「誘導された」核酸は、例えば、生物中に天然に存在しないアンチセンスRNA分子であり得る。
【0062】
「捕獲プローブ」は、ハイブリダイゼーションアッセイプローブによって標的化される領域以外の領域で標的核酸に、そして固定されたプローブにハイブリダイズし得、それにより、試験サンプル中の標的核酸を固定しそして単離するための手段を提供する、共に結合した1つ以上のオリゴヌクレオチドを意味する。捕獲プローブは、標的核酸にハイブリダイズする標的結合領域、および固定プローブにハイブリダイズする固定プローブ結合領域の両方を含む。捕獲プローブは、標的核酸および固定プローブの両方にストリンジェントな条件下でハイブリダイズし得、捕獲プローブの標的結合領域および固定プローブ結合領域は、異なるハイブリダイゼーション下でこれらの標的配列に結合するように設計され得る。この様式で、捕獲プローブは、固定プローブ結合領域の固定プローブへのハイブリダイゼーションを可能にする条件を調整する前に、溶液動力学においてより好ましい条件下で標的核酸に捕獲プローブが最初にハイブリダイズするように設計され得る。標的結合領域および固定プローブ結合領域は、お互いに直接隣接するか、または1つ以上の必要に応じて改変されたヌクレオチドによって分離されて、同じオリゴヌクレオチド内に含まれ得るか、あるいはこれらの領域は、非ヌクレオチドリンカーによってお互いに結合され得る。
【0063】
「固定プローブ」は、固定された支持体に捕獲プローブを結合させるためのオリゴヌクレオチドを意味する。固定プローブは、条件が同じか異なるかに関わらず捕獲プローブが標的核酸および固定プローブにハイブリダイズするように使用された条件下で安定したままである結合または相互作用によって、固体支持体に直接的または間接的のいずれかで結合される。固定プローブは、サンプル中の非結合物質からの、結合した標的核酸の分離を容易にする。
【0064】
「分離する(こと)」、「精製する(こと)」、または「精製された」は、サンプル維持容器に含まれるサンプルの1つ以上の成分が、溶液中に存在する1つ以上の他のサンプル成分から物理的に取り出されるかもしくは取り出されたか、またはそれらの存在下で希釈されるかもしくは希釈されたことを意味する。分離工程または精製工程の間に取り出されるかまたは希釈され得るサンプル成分としては、タンパク質、炭水化物、脂質、インヒビター、非標的核酸および非結合プローブが挙げられる。標的捕獲手順を使用して、固定捕獲プローブに結合された標的核酸は、好ましくは、分離工程または精製工程の間、サンプル中に維持される。
【0065】
「ヘルパープローブ」または「ヘルパーオリゴヌクレオチド」は、ハイブリダイゼーションアッセイプローブの位置と異なる位置の標的核酸にハイブリダイズするように設計され、それにより、標的核酸へのプローブのハイブリダイゼーション速度を増加させるか、プローブ:標的ハイブリッドの融解温度(T)を上昇させるかのいずれかを行なうか、またはその両方を行なうオリゴヌクレオチドを意味する。
【0066】
「系統学的に密接に関連した」は、生物が進化的な意味でお互いに密接に関連しており、従ってより遠く関連した生物よりも高い総核酸相同性を有することを意味する。系統樹上で隣接し、そして隣接位置の次の生物は、密接に関連している。系統樹上の隣接位置または隣接位置の次から遠く離れた位置の生物は、これらが有意な総核酸配列相同性を有する場合には、なお密接に関連している。
【0067】
「属特異的」は、プローブに関して、Cryptosporidium属の少なくとも2種に属する生物から誘導された核酸中に存在する標的核酸配列に、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で優先的にハイブリダイズし得ることを意味する。
【0068】
「種特異的」は、プローブに関して、Cryptosporidium parvum種に属する生物から誘導された核酸中に存在する標的核酸配列に、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で優先的にハイブリダイズし得ることを意味する。
【0069】
(B.ハイブリダイゼーション条件およびプローブ/プライマー設計)
ハイブリダイゼーション反応条件(最も重要には、ハイブリダイゼーションの温度およびハイブリダイゼーション溶液における塩濃度)は、本発明のハイブリダイゼーションアッセイプローブまたは増幅プライマーが、Cryptosporidium標的核酸配列を有する核酸に優先的にハイブリダイズし、試験サンプル中に存在することが疑われている他の非標的核酸にはハイブリダイズしないことを可能にするように選択され得る。減少した塩濃度および/または増加した温度(増加したストリンジェンシー条件)で、核酸ハイブリダイゼーションの程度は、二本鎖ハイブリッド分子中の対になったヌクレオチド塩基の間の水素結合が破壊される場合、減少する。このプロセスは、「融解」として公知である。
【0070】
一般的に言うと、最も安定なハイブリッドは、最も大きい数の連続した完全に一致した(すなわち、水素結合した)ヌクレオチド塩基対を有するハイブリッドである。このようなハイブリッドは、通常、ハイブリダイゼーション条件のストリンジェンシーが増加する場合に、最後に融解すると予想される。しかし、1つ以上のミスマッチの「非正準の」塩基対または不完全な塩基対(核酸のヌクレオチド配列における位置においてより弱い塩基対形成または既存でない塩基対形成を生じる)を含む二本鎖核酸領域は、核酸ハイブリッドが、試験サンプル中に存在し得る他の選択されていない核酸と交差反応することなく、ハイブリダイゼーションアッセイ中で形成および検出されることを可能にする比較的高いストリンジェンシーの条件下でなお十分に安定であり得る。
【0071】
従って、標的核酸のヌクレオチド配列と他方の系統学的に別であるが密接に関連した生物に属する非標的核酸のヌクレオチド配列の間の類似性の程度、および特定のハイブリダイゼーションアッセイプローブまたは増幅プライマーのヌクレオチド配列と、他方の標的核酸および非標的核酸のヌクレオチド配列の間の相補性の程度に依存して、1つ以上のミスマッチは、標的核酸にハイブリダイズしかつ非標的核酸にハイブリダイズしないプローブまたはプライマーに含まれるオリゴヌクレオチドの能力を必ずしも無効にしない。
【0072】
本発明のハイブリダイゼーションアッセイプローブは、プローブ:標的ハイブリッドの融解温度(T、潜在的に二本鎖の分子の半分が、所定の反応混合物中で一本鎖の変性状態である温度として定義される)と、試験サンプル中に存在すると予想されるが、プローブと検出されることを求められていない系統学的に最も密接に関連した生物のrRNAまたはrDNAとの間で形成されたミスマッチのハイブリッドのTとの間の差異を最大化するように、選択(chosen)、選択(selected)、および/または設計された。非標識の増幅プライマーおよびヘルパープローブは、本発明において有用であるハイブリダイゼーションアッセイプローブとして極端に高度な特異性を有することは必要でないが、これらは、特定の増幅またはハイブリダイゼーションアッセイ条件下で他の核酸より多くの1つ以上の標的核酸に優先的にハイブリダイズする同様の様式で設計される。
【0073】
プローブの設計において使用される核酸配列の同定を容易にするために、異なる生物由来のヌクレオチド配列を、相同性を最大化するために最初に整列した。この比較のためのヌクレオチド配列は、GenBankデータベースから得られ、そして以下の登録番号を有した:Cryptosporidium parvum(登録番号L16996、L16997、L25642、AF040725およびAF015772)、Cryptosporidium muris(登録番号L19069)、Cryptosporidium baileyi(登録番号L19068)、Cryptosporidium wrairi(登録番号U11440)、Esherichia coli(登録番号Z83204)、Cyclospora cayetanensis(登録番号AF111183)、Sarcocystis hominis(登録番号AF006470)、Entamoeba histolytica(登録番号X64142)およびEimeria praecox(登録番号U67120)。
【0074】
rRNA分子内に、二次構造(分子内水素結合によって部分的に引き起こされる)と機能との間の密接な関係が存在する。この事実は、維持される二次構造を生じる一次ヌクレオチド配列における進化的変化に対して制限を課す。例えば、塩基が、二重らせんの一本の「鎖」において変化する場合(分子内水素結合に起因して、両方の「鎖」は、同じrRNA分子の1部である)、相補性(これは、共分散と呼ばれる)、すなわち、必要な二次構造を保持するために、他の「鎖」の一次配列において、相殺的置換が通常生じる。これは、2つの非常に異なるrRNA配列が、保存された一次配列および保存された二次構造エレメントの両方に基づいて整列されることを可能にする。本明細書中に記載されたハイブリダイゼーションアッセイプローブについての潜在的な標的配列は、整列された配列の相同性におけるバリエーションに注目することによって同定された。
【0075】
各々の可変領域における配列の進化は、大部分が分岐している。この分岐に起因して、Cryptosporidiumの系統学的により遠緑種の対応するrRNA可変領域は、系統学的により近緑種のrRNAが示すよりも、Cryptosporidium rRNAとより大きな相違を示す。同様に、Cryptosporidium parvumの系統学的により遠緑種の対応するrRNA可変領域は、系統学的により近緑種のrRNAが示すよりも、Cryptosporidium parvum rRNAとより大きな相違を示す。Cryptosporidium(すなわち、Cryptosporidium parvum、Cryptosporidium muris、Cryptosporidium baileyi、およびCryptosporidium wrairi)とEscherichia coli、Cyclospora cayetanensis、Sarcocystis hominis、Entamoeba histolyticaおよびEimeria praecoxとの間の十分な変動を観察して、好ましい標的部位を同定し、そして非Cryptosporidium生物体とCryptosporidium生物体とを区別するために有用なハイブリダイゼーションアッセイプローブを設計した。同様に、Cryptosporidium parvumとCryptosporidium muris、Cryptosporidium baileyiおよびCryptosporidium wrairiとの間の十分な変動を観察して、好ましい標的部位を同定し、そして非Cryptosporidium parvum生物体(特に、その示されたCryptosporidium種)とCryptosporidium parvum生物体とを区別するために有用なハイブリダイゼーションアッセイプローブを設計した。
【0076】
本発明者らは、Cryptosporidium parvumと他のCryptosporidium種との間で異なる配列、およびCryptosporidium属のメンバーと他の生物体との間で異なる配列を、GenBank配列データベースにおいて公開されたrRNA配列およびCryptosporidium parvumの場合には、研究室でさらに決定しそして確認したrRNA配列の比較分析によって同定した。本明細書中に開示された目的のために使用または適用され得るコンピューターおよびコンピュータープログラムは、市販されている。本発明者らは、Cryptosporidium parvum、Cryptosporidium muris、Cryptosporidium baileyi、およびCryptosporidium wrairiの間の十分な類似性を観察して、本発明のCryptosporidiumプローブを設計した。本発明者らはまた、これらの同じ生物体の間の十分な変動を観察して、本発明のCryptosporidium parvumプローブを設計した。
【0077】
特有の潜在的な標的ヌクレオチド配列を単に推定的に同定することは、機能的に属特異的なハイブリダイゼーションアッセイプローブまたは種特異的なハイブリダイゼーションアッセイプローブを作製して、その配列を含むCryptosporidiumまたはCryptosporidium parvumのrRNAまたはrDNAにハイブリダイズし得ることを保証しない。種々の他の因子は、属特異的プローブまたは種特異的プローブに対する標的部位としての核酸遺伝子座の適合性を決定する。ハイブリダイゼーション反応(例えば、本明細書中に記載される反応)の程度および特異性は、多数の因子によって影響を受けるので、これらの因子の1つ以上の操作は、その標的に完全に相補的であるか否かにかかわらず、特定のオリゴヌクレオチドの正確な感度性および特異性を決定する。種々のアッセイ条件の重要性および有効性は、当業者に公知であり、Hogan、「Nucleic Acid Probes for Detection and/or Quantitation of Non−Viral Organisms」、米国特許第5,840,488号;Hoganら、「Nucleic Acid Probes to Mycobacterium gordonae」、米国特許第5,216,143号;およびKohne、「Method for Detection,Identification and Quantitation of Non−Viral Organisms」、米国特許第4,851,330号によって開示されている。
【0078】
ハイブリダイゼーションの所望の温度およびハイブリダイゼーション溶液の組成(例えば、塩濃度、界面活性剤および他の溶質)もまた、二本鎖ハイブリッドの安定性に大きく影響を与え得る。プローブが標的にハイブリダイズするのを可能にするイオン強度および温度のような条件は、属特異的プローブまたは種特異的プローブを構築する際に考慮に入れなければならない。ハイブリッド核酸の熱安定性は、反応混合物のイオン強度に伴って、一般には増大する。他方で、水素結合を破壊する化学試薬(例えば、ホルムアミド、尿素、ジメチルスルホキシドおよびアルコール)は、このハイブリッドの熱安定性を大いに減少させ得る。
【0079】
その標的に対するプローブの特異性を最大化するために、本発明の対象プローブを設計して、高ストリンジェンシーな条件下で、これらの標的にハイブリダイズさせる。このような条件下では、高い程度の相補性を有する単一の核酸鎖のみが、互いにハイブリダイズする。このような高い程度の相補性を有さない単一の核酸鎖は、ハイブリッドを形成しない。従って、アッセイ条件のストリンジェンシーは、ハイブリッドを形成するために2つの核酸鎖の間に存在しなければならない相補性の量を決定する。ストリンジェンシーは、プローブと標的核酸との間に形成されるハイブリッドと、プローブと試験サンプル中に存在する任意の非標的核酸との間に形成される潜在的なハイブリッドとの間の安定性の相違を最大化するように選択される。
【0080】
非標的生物体の配列に対して完全な相補性を有するハイブリダイゼーションアッセイプローブの長さを最小にすることによって、非標的核酸に対するGリッチ領域およびCリッチ領域の相補性を回避することよって、および非標的配列に対する出来る限り多くの不安定化ミスマッチを含むようにプローブを構築することによって、適切な特異性が達成され得る。プローブが特定の型の生物体のみを検出するのに適切であるか否かは、プローブ:標的ハイブリッドとプローブ:非標的ハイブリッドとの間の熱安定性相違に大きく依存する。プローブを設計する際に、これらのT値における相違は、出来る限り大きくあるべきである(好ましくは、2〜5℃以上)。このT値の操作は、プローブの長さおよびプローブの組成(例えば、GC含有量 対 AT含有量)に対する変化によって達成され得る。
【0081】
一般的に、オリゴヌクレオチドプローブについての最適なハイブリダイゼーション温度は、所定の二重鎖についての融解温度よりおよそ5℃低い。最適な温度より低い温度でのインキュベーションによって、ミスマッチの塩基配列がハイブリダイズするのを可能にし得、それによって特異性を減少させ得る。プローブが長いほど、塩基対間の水素結合が多くなり、一般にTはより高くなる。GおよびCの割合の増加もまた、Tを増加させる。なぜなら、G−C塩基対は、さらなる水素結合を示し、それによって、熱安定性がA−T塩基対よりも高くなるからである。このような考慮は、当業者に公知である(例えば、J.SAMBROOKら、MOLECULAR CLONING:A LABORATORY MANUAL,第11章(第2版、1989)を参照のこと)。
【0082】
を決定するための好ましい方法は、周知のHybridization Protection Assay(HPA)(Aenoldら、「Homogenous Protection Assay」、米国特許第5,283,174号によって開示される)を用いて、ハイブリダイゼーションを測定する。このTは、以下の様式においてHPAを使用して測定され得る。プローブ分子を、アクリジニウムエステルを用いて標識し、コハク酸リチウム緩衝液(0.1M コハク酸リチウム緩衝液、pH4.7、20mM EDTA、15mM アルドリチオール(aldrithiol)−2、1.2M LiCl、3%(v/v) 無水エタノール、2%(w/v)ラウリル硫酸リチウム)中で、過剰な量の標的を使用して、プローブ:標的ハイブリッドを形成するのを可能にする。次いで、プローブ:標的ハイブリッドを含有する溶液のアリコートを、コハク酸リチウム緩衝液に希釈し、種々の温度(予測されるT(代表的には、55℃)よりも低い温度から開始して、2〜5℃増加させていく)にて、5分間インキュベートする。次いで、この溶液を、穏やかなホウ酸アルカリ緩衝液(600mM ホウ酸、240mM NaOH、1%(v/v) TRITON(登録商標)X−100、pH8.5)で希釈し、等しいかまたはより低い温度で(例えば、50℃)にて、10分間インキュベートする。
【0083】
これらの条件下において、一本鎖プローブに結合されたアクリジニウムエステルは加水分解されるが、ハイブリダイズしたプローブに結合されたアクリジニウムエステルは、加水分解から比較的保護される。従って、加水分解処理した後に残存しているアクリジニウムエステルの量は、ハイブリッド分子の数に比例する。この残存しているアクリジニウムエステルは、過酸化水素およびアルカリをこの溶液に添加することによって残存するアクリジニウムエステルから生成される化学発光をモニタリングすることによって測定され得る。化学発光は、照度計(例えば、LEADER(登録商標) 450i 照度計(Gen−Probe Incorporated,San Diego,CA;カタログ番号3200i))で測定され得る。得られたデータを、最大シグナル(通常は、最も低い温度からの)% 対 温度としてプロットする。このTは、最大シグナルの50%が残存している温度として定義される。上記方法に加えて、Tは、当業者に公知の同位体方法によって決定され得る(例えば、米国特許第5,840,488号を参照のこと)。
【0084】
所定のハイブリッドに対するTは、使用されるハイブリダイゼーション溶液の性質に依存して変化することに注意しなければならない。因子(例えば、塩濃度、界面活性剤、および他の溶質)は、熱変性の間にハイブリッド安定性に影響を及ぼし得る(例えば、SAMBROOKら、前出、第11章を参照のこと)。プローブが標的にハイブリダイズするのを可能にする条件(例えば、イオン強度、および温度)は、プローブ構築物において考慮されるべきである。(ハイブリッド核酸の熱安定性は、反応混合物のイオン強度に伴って増加する。)他方で、水素結合を破壊させる化学試薬(例えば、ホルムアミド、尿素、ジメチルスルホキシド、およびアルコール)は、ハイブリッド熱安定性を大いに減少させ得る。
【0085】
その標的に対するハイブリダイゼーションアッセイプローブの特異性を保証するために、高ストリンジェンシーの条件下で標的核酸にのみハイブリダイズするプローブを設計することが好ましい。高度に相補的な配列のみが、高ストリンジェンシーな条件下で、ハイブリッドを形成する。従って、アッセイ条件のストリンジェンシーは、安定なハイブリッドを形成するために2つの配列間で必要とされる相補性の量を決定する。ストリンジェンシーは、プローブ:標的ハイブリッドと潜在的なプローブ:非ハイブリッドとの間の安定性における相違を最大にするように選択されなければならない。
【0086】
特定のストリンジェントなハイブリダイゼーション条件の例は、下記の実施例の節に提供される。もちろん、代替的なストリンジェントなハイブリダイゼーション条件は、本開示に基づいて、当業者によって決定され得る(例えば、SAMBROOKら、前出、第11章を参照のこと)。
【0087】
標的核酸配列領域の長さ、従って、プローブ配列の長さもまた、重要であり得る。いくつかの場合において、位置および長さが異なる、特定の領域由来のいくつかの配列が存在し得、これらの配列は、所望のハイブリダイゼーション特性を有するプローブを設計するために使用され得る。他の場合において、あるプローブが、単に一塩基だけが異なる別のプローブよりも、特異性の点から、より有意なプローブであり得る。完全には相補的でない核酸がハイブリダイズすることは可能であるが、完全に相補的な塩基の最も長いストレッチ、および塩基組成が、一般に、ハイブリッド安定性を決定する。
【0088】
ハイブリダイゼーションを阻害する強力な内部構造を形成することが公知のrRNA領域は、特に、前記のヘルパープローブが使用されないアッセイにおいて、それほど好ましい標的領域ではない。同様に、広範な自己相補性を有するプローブは、一般には回避され、特定の例外は以下で議論される。鎖が分子内ハイブリッドまたは分子間ハイブリッドに、全体的にまたは部分的に関与する場合、その鎖は、反応条件を変更しないで、新規の分子間プローブ:標的ハイブリッドの形成にそれほど関与し得ない。リボソームRNA分子は、水素結合によって、非常に安定な分子内らせん構造および二次構造を形成することが知られている。ハイブリダイゼーション条件下で実質的に一本鎖のままである標的核酸の領域に対するプローブを設計することによって、プローブと標的との間のハイブリダイゼーションの速度および程度が、増加され得る。
【0089】
ゲノムリボソーム核酸(rDNA)標的は、天然で二本鎖形態で存在し、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)の生成物も問題である。。これらの二本鎖標的は、天然でプローブとのハイブリダイゼーションに阻害性であり、ハイブリダイゼーション前に変性を必要とする。適切な変性およびハイブリダイゼーション条件は、当業者に公知である(例えば、Southern,E.M.,J.Mol.Biol.,98:503(1975)を参照のこと)。
【0090】
それらの標的核酸に対して完全に一致したオリゴヌクレオチドについての融解温度の推定値を提供する、多数の式が利用可能である。このような式の1つは、以下である:
=81.5+16.6(log10[Na])+0.41(G+Cの割合)−(600/N)
(ここで、Nは、ヌクレオチド数でのオリゴヌクレオチドの長さである。)この式は、14ヌクレオチド長と60〜70ヌクレオチド長との間のオリゴヌクレオチドに対するTの良好な推定値を与える。このような計算から、その後のTの経験的検証または「微調整」が、当業者に周知のスクリーニング技術を使用してなされ得る。ハイブリダイゼーションおよびオリゴヌクレオチドプローブに関するさらなる情報については、SANBROOKら、前出、第11章を参照にし得る。とりわけ当業者に周知のこの参照はまた、ハイブリッドのTに対するミスマッチの有効な推定を提供する。従って、2つ以上の生物体のリボソームRNA(またはrDNA)の所定の領域の既知のヌクレオチド配列から、これらの生物体を互いに区別するオリゴヌクレオチドが設計され得る。
【0091】
(C.核酸増幅)
好ましくは、本発明の増幅プライマーは、オリゴデオキシヌクレオチドであり、そして核酸ポリメラーゼによる伸長産物の合成のための基質として使用するのに、十分に長い。最適なプライマー長は、いくつかの因子を考慮しなければならず、これらの因子としては、反応温度、プライマーの構造および塩基組成、ならびにプローブの使用方法が挙げられる。例えば、最適な特異性のために、オリゴヌクレオチドプライマーは、一般に、標的核酸配列の複雑性に依存して、少なくとも12塩基長であるべきである。このような特異性が必要でない場合、より短いプライマーが使用され得る。このような場合、より低い温度で反応を行って、テンプレート核酸との安定なハイブリッド複合体を形成することが望ましくあり得る。
【0092】
所望の特徴を有する増幅プライマーおよびハイブリダイゼーションアッセイプローブを設計するための有用な指針は、表題「Preparation of Oligonucleotides」の節で、以下に記載される。増幅およびプローブ化のための最適な部位は、少なくとも2つ(好ましくは、3つ)のCryptosporidiumまたはCryptosporidium parvum核酸の保存領域を含む。これらの領域は、約15〜350塩基長、好ましくは、約15塩基長と150塩基長との間である。
【0093】
一セットの増幅プライマー(プライマーおよび/またはプロモーター−プライマー)を用いて観察された増幅の程度は、いくつかの因子に依存しており、これらの因子としては、プライマーがそれらの特定の標的配列にハイブリズする能力、および酵素学的に伸長または複製されるそれらの能力が挙げられる。異なる長さおよび塩基組成の増幅プライマーが使用され得るが、本発明において好ましい増幅プライマーは、18〜40塩基の標的結合領域を有し、標的に対する推定Tは、約42℃である。
【0094】
プローブハイブリダイゼーションに影響を及ぼすパラメータ(例えば、標的配列のT、相補性、および二次元構造)はまた、増幅プライマーハイブリダイゼーション、従って増幅プライマーの性能に影響を及ぼす。非特異的伸長(プライマーの二量体、または非標的複製)の程度もまた増幅効率に影響を及ぼし得る。従って、増幅プライマーは、特に、それらの配列の3’末端で、低い自己相補性または交差相補性を有するように選択される。それにもかかわらず、本発明者らは、下記の「シグナルプライマー」が自己相補性領域を含むように改変され得、それによって、そのシグナルプライマーを「Molecular Torch(分子トーチ)」または「Molecular Beacon(分子ビーコン)」シグナルプライマーこれらの用語は以下で定義される)へ転換し得る。冗長なホモポリマーの連続および高いGC含有量は、偽性のプライマー伸長を減少するために回避される。設計でのこれらの局面を補助するために、コンピュータープログラムが利用可能であり、これらとしては、Oligo Therapeutics,Inc.から入手可能なOligo Tech(登録商標)ソフトウェアが挙げられ、以下のURLでワールドワイドウェブにアクセスすることが出来る:http://www.oligosetc.com/OligoTech.html。
【0095】
本発明の増幅プライマーと組み合わせて使用される核酸ポリメラーゼとは、リボヌクレオチドもしくはデオキシリボヌクレオチドのいずれか、または両方を、核酸ポリマーまたは核酸鎖中に、テンプレートに依存的な様式で組み込む、化学薬剤、物理的薬剤または生物学的薬剤をいう。核酸ポリメラーゼの例としては、DNA依存性DNAポリメラーゼ、RNA依存性DNAポリメラーゼ、およびRNA依存性RNAポリメラーゼが挙げられる。DNAポリメラーゼは、テンプレートに依存的な様式において、そして5’から3’の方向で、核酸合成を引き起こす。二本鎖核酸における2つの鎖の代表的な逆平行方向に起因して、この方向は、テンプレート上の3’領域からテンプレート上の5’領域である。DNA依存性DNAポリメラーゼの例としては、E.coli DNAポリメラーゼI、Thermus aquaticus(Taq)由来の熱安定性DNAポリメラーゼ、およびBacillus stearothermophilus(Bst)由来のDNAポリメラーゼIの大フラグメントが挙げられる。RNA依存性DNAポリメラーゼの例としては、種々のレトロウイルス逆転写酵素(例えば、モロニーマウス白血病ウイルス(MMLV)逆転写酵素または鳥類骨髄芽球症ウイルス(AMV)逆転写酵素)が挙げられる。
【0096】
大部分の核酸増幅反応の間に、核酸ポリメラーゼは、標的核酸をテンプレートとして使用して、ヌクレオチド残基をプライマーの3’末端に付加し、それによってこの標的核酸の領域に部分的または完全に相補的なヌクレオチド配列を有する第二の核酸鎖を合成する。多数の核酸増幅反応において、生じた二本鎖構造を含む2つの鎖は、増幅反応が進行するのを可能にするように、化学的手段または物理的手段によって分離されなければならない。あるいは、新しく合成されたテンプレート鎖は、他の手段によって(例えば、鎖置換または元の標的鎖の一部または全てを消化する核酸分解(nucleolytic)酵素のその使用によって)、第二のプライマーまたはプロモーター−プライマーとのハイブリダイゼーションに有効可能にされ得る。このようにして、このプロセスは、多数のサイクルを通して繰り返され得、標的ヌクレオチド配列を有する核酸分子の数を大いに増加させる。
【0097】
第一増幅プライマーもしくは第二増幅プライマーのいずれか、またはそれらの両方は、プロモーター−プライマーであり得る。(いくらかの適用において、この増幅プライマーは、Kacianら、「Nucleic Acid Sequence Amplification Method,Composition and Kit」、米国特許第5,554,516号に開示されるように、センス鎖に相補的なプロモーター−プライマーのみからなり得る。)プロモーター−プライマーは、通常は、標的核酸分子またはプライマー伸長産物中に存在するヌクレオチド配列に相補的ではないオリゴヌクレオチドを含有する(このようなオリゴヌクレオチドの記載については、Kacianら、「Nucleic Acid Sequence Amplification Method」、米国特許第5,399,491号を参照のこと)。これらの非相補的な配列は、増幅プライマー上の相補的な配列に対して5’側に位置し得、そして核酸ポリメラーゼの作用を介して二重鎖が作製される場合、RNA合成の開始のための遺伝子座を提供し得る。このように、提供されるプロモーターは、標的核酸配列の複数のRNAコピーのインビトロ転写を可能にし得る。本明細書中のプライマーに対して言及される場合、このような言及は、この言及の内容が明らかに他を示さない限り、プロモータ−プライマーのプライマーの局面を含むことが意図されることが明らかである。
【0098】
いくつかの増幅系(例えば、Dattaguptaら、「Isothermal Strand Displacement Nucleic Acid Amplification」、米国特許第6,087,133号によって開示される増幅方法を参照のこと)において、増幅プライマーは、鎖置換を補助する5’非相補的ヌクレオチドを含み得る。さらに、5’エキソヌクレアーゼ活性を有する核酸ポリメラーゼと組み合わせて使用される場合、増幅プライマーは、酵素消化を防ぐために、それらの5’末端で改変を有し得る。あるいは、核酸ポリメラーゼは、5’エキソヌクレアーゼ活性を取り除くように、例えば、このようなヌクレアーゼ活性を有さない活性なポリメラーゼフラグメントを生成するプロテアーゼで処理することによって、改変され得る。このような場合、プライマーは、それらの5’末端で改変される必要はない。
【0099】
(1.オリゴヌクレオチドの調製)
本発明のオリゴヌクレオチドプライマーおよびプローブを、当該分野で公知の方法により容易に調製し得る。好ましくは、このオリゴヌクレオチドを、固相法により合成し得る。例えば、Caruthersは、標準的なホスホロアミダイト固相化学を用いて、ホスホロジエステル結合によりヌクレオチドを結合することを記載する(Caruthers、M.H.ら Methods Enzymol.、154:287(1987)を参照のこと)。シアノエチルホスホロアミダイト前駆物質を用いた自動化固相化学合成がBaroneにより記載される(Barone、A.D.ら、Nucleic Acids Res.、12(10):4051(1984)を参照のこと)。同様に、Batt、「Method and Reagent for Sulfurization of Organophosphorous Compounds」米国特許第5,449,769号は、ホスホロチオエート結合を含むオリゴヌクレオチドを合成する手順について開示する。さらにRileyら、「Process for the Purification of Oligomers」米国特許第5,811,538号は、メチルホスホネート結合を含む異なる結合を有するオリゴヌクレオチドの合成を開示する。さらに、オリゴヌクレオチドの有機合成方法は、当業者に公知であり、例えば、SAMBROOKら(前出、第10章)に記載される。
【0100】
特定のオリゴヌクレオチドの合成および精製の後に、いくつかの異なる手順が使用されて、このオリゴヌクレオチドを精製し、その質を調整し得る。適切な手順は、ポリアクリルアミドゲル電気泳動または高圧液体クロマトグラフィを含む。これら両方の手順は、当業者に周知である。
【0101】
本発明のオリゴヌクレオチド(ハイブリダイゼーションアッセイプローブ、増幅プライマーまたはヘルパープローブのいずれか)の全ては、化学基で修飾されて、これらの機能を増大し得るか、増幅産物の特性を亢進し得る。
【0102】
例えば、骨格修飾オリゴヌクレオチド、例えば、このオリゴヌクレオチドに、特定のポリメラーゼの核酸溶解活性もしくはヌクレアーゼ酵素に対する抵抗性を与える、ホスホロチオエート、メチルホスホネート、2’−O−アルキルまたはペプチド基を有するものは、このような酵素を、増幅または他の増幅反応において使用することを可能にし得る。修飾の別の例は、プローブまたはプライマーの核酸鎖中のヌクレオチド間に取りこまれた非ヌクレオチドリンカー(Arnoldら、「Non Nucleotide Linking Reagents for Nucleotide Probes」米国特許第6,031,091号)の使用を含み、これは、プローブのハイブリダイゼーションまたはプライマーのハイブリダイゼーションおよび伸長を妨げない。本発明のオリゴヌクレオチドはまた、所望される修飾ヌクレオチドおよび天然ヌクレオチドの混合物を含み得る。
【0103】
増幅プライマーの3’末端を、改変またはブロックして、DNA合成の開始を予防または阻害し得る(Kacianら、米国特許第5,554,516号に開示される)。プライマーの3’末端を、当該分野で公知の種々の方法により改変し得る。例えば、プライマーに対する適切な改変は、リボヌクレオチド、3’デオキシヌクレオチド残基(例えば、コルジセピン)、2’,3’−ジデオキシヌクレオチド残基、改変ヌクレオチド結合(例えば、ホスホロチオエート)および非ヌクレオチド結合(例えば、Arnoldら、米国特許第6,031,091号)、またはアルカンジオール改変(Wilkら、Nucleic Acids Res.、18:2065(1990))の添加を含み得るが、この改変は単に、標的核酸配列に対して相補的でないプライミング配列の3’側の領域からなり得る。さらに、異なる3’ブロックプライマーの混合物または3’ブロックおよび非ブロックプライマーの混合物は、以下に記載のように核酸増幅の効率を増大し得る。
【0104】
上記のように、プライマーの5’末端ヌクレオチドを改変して、いくつかの核酸ポリメラーゼに存在する5’エキソヌクレアーゼ活性に対し抵抗性にし得る。このような改変を、Arnoldら、米国特許第6,031,091号に開示されるような技術を使用して、非ヌクレオチド基をプライマーの5’末端に添加することにより実施し得る。
【0105】
一旦合成されると、選択されたオリゴヌクレオチドを、いくつかの周知の方法により標識し得る(例えば、SAMBROOK、前出、第10章)を参照のこと)。有用な標識は、放射性同位元素および非放射活性レポート基を含む。同位体標識としては、H、35S、32P、125I、57Coおよび14Cが挙げられる。同位体標識を、オリゴヌクレオチド中に、当該分野で公知の技術(例えば、ニックトランスレーション、末端標識、第2鎖合成、逆転写の使用、および化学的方法)により導入され得る。放射性標識プローブを使用する場合、ハイブリダイゼーションを、オートラジオグラフィー、シンチレーション計数またはγ線計数により検出し得る。選択される検出方法は、標識するために使用される特定の放射性同位体に依存する。
【0106】
非同位体物質もまた、標識に使用し得て、核酸配列中または核酸配列の末端に導入され得る。改変ヌクレオチドを、酵素的または化学的に導入し得る。プローブの化学的改変を、プローブの合成中または合成後に実施し得る(例えば、Arnoldら、米国特許第6,031,091号に開示されるような非ヌクレオチドリンカー基の使用を介する)。非同位体標識としては、蛍光分子(Tyagiら、「Detectably Labeled Dual Conformation Oligonucleotide Probes, Assays and Kits」米国特許第5,925,517号に開示される蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)対のような個々の標識または標識の組み合わせ、化学発光分子、酵素、補因子、酵素基質、ハプテンまたは他のリガンド)が挙げられる。
【0107】
本発明のハイブリダイゼーションアッセイプローブを用いて、好ましくはプローブをアクリジニウムエステルを伴った非ヌクレオチドリンカーを用いて標識する。アクリジニウムエステル標識を、Arnoldら、「Acridinium Ester Labelling and Purification of Nucleotide Probes」米国特許第5,185,439号に開示されるように実施し得る。
【0108】
(2.Cryptosporidiumリボソーム核酸の増幅)
本発明の増幅プライマーは、CryptosporidiumまたはCryptosporidium parvum生物体に由来する18Sリボソーム核酸領域を指向する。これらの増幅プライマーは、CryptosporidiumまたはCryptosporidium parvum生物体の存在を、核酸増幅アッセイにおいて検出するために使用されるハイブリダイゼーションアッセイプローブの少なくとも1つの標的核酸配列(またはその相補体)に隣接するか、重複するかまたは含まれ得る。上記のように、増幅プライマーはまた、非相補的塩基を、RNAポリメラーゼに結合し得るか、標的核酸をテンプレートとして用いてRNA転写を指示し得るプロモーター配列を含むこれらの5’末端に含み得る。T7プロモーター配列(例えば、配列番号69)を使用し得る。
【0109】
本発明の増幅プライマーは、Cryptosporidium生物体由来の核酸中に存在する標的核酸配列を、増幅条件下で増幅し得る。これらの増幅プライマーは、以下の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む:配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67または配列番号68。
【0110】
あるいは、本発明の増幅プライマーは、増幅条件下で核酸ポリメラーゼと結合する場合に、以下の塩基配列を有する核酸領域を介して結合または伸長が生じるオリゴヌクレオチドを含む:配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67または配列番号68。
【0111】
1つの好ましい実施形態において、Cryptosporidium核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅プライマーのセットが提供され、以下を含む:(i)配列番号45、配列番号51、配列番号57、または配列番号63の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む第1の増幅プライマー;および(ii)配列番号47、配列番号53、配列番号59、または配列番号65の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む第2の増幅プライマー。好ましくは、第1の増幅プライマーは、配列番号45の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、第2の増幅プライマーは、配列番号59の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0112】
別の好ましい実施形態において、Cryptosporidium核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅プライマーのセットが提供され、以下を含む:(i)配列番号45、配列番号51、配列番号57、または配列番号63の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む第1の増幅プライマー;および(ii)配列番号48、配列番号54、配列番号60、または配列番号66の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む第2の増幅プライマー。好ましくは、第1の増幅プライマーは、配列番号45の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、第2の増幅プライマーは、配列番号60の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0113】
なお別の実施形態において、Cryptosporidium核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅プライマーのセットが提供され、以下を含む:(i)配列番号46、配列番号52、配列番号58、または配列番号64の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む第1の増幅プライマー;および(ii)配列番号48、配列番号54、配列番号60、または配列番号66の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む第2の増幅プライマー。好ましくは、第1の増幅プライマーは、配列番号46の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、第2の増幅プライマーは、配列番号60の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0114】
なお別の実施形態において、Cryptosporidium核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅プライマーのセットが提供され、以下を含む:(i)配列番号46、配列番号52、配列番号58、または配列番号64の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む第1の増幅プライマー;および(ii)配列番号47、配列番号53、配列番号59、または配列番号65の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む第2の増幅プライマー。好ましくは、第1の増幅プライマーは、配列番号46の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、第2の増幅プライマーは、配列番号59の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0115】
さらに好ましい実施形態において、Cryptosporidium核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅プライマーのセットが提供され、以下を含む:(i)配列番号49、配列番号55、配列番号61、または配列番号67の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む第1の増幅プライマー;および(ii)配列番号50、配列番号56、配列番号62、または配列番号68の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む第2の増幅プライマー。好ましくは、第1の増幅プライマーは、配列番号49の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、第2の増幅プライマーは、配列番号62の塩基配列を有するかまたは実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0116】
本発明の増幅プライマーは、例えば、3’および/または5’末端がブロックされた改変(上記に議論されるように)、または配列の付加(RNAポリメラーゼ(例えば、T7、T3またはSP6 RNAポリメラーゼ)によって認識される特異的ヌクレオチド配列、RNAポリメラーゼによってRNA転写の開始または伸長を増大する配列、または分子間の塩基対を提供し、核酸の2次構造もしくは3次構造の形成を支持し得る配列を含むが、これらに限定されない)を有し得る。
【0117】
増幅プライマーを、核酸増幅手順(例えば、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、転写媒介性増幅(TMA)、核酸配列をベースにした増幅(NASBA)、自立した配列増幅(3SR)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、鎖解離増幅(SDA)、およびLoop−Mediated Isothermal Amplification(LAMP)において使用し、これらのそれぞれは、当該分野で周知である(例えば、Mullis、「Process for Amplifying Nucleic Acid Sequences」米国特許第4,683,202号;Erlichら、「Kits for Amplifying and Detecting Nucleic Acid Sequences」米国特許第6,197,563号;Walkerら、Nucleic Acids Res.、20:1691−1696(1992);Fahyら、「Self−sustained Sequence Replication(3SR):An Isothermal Transcription−Based Amplification System Alternative to PCR」PCR Methods and Applications、1:25−33(1991);Kacianら、米国特許第5,399,491;Kacianら、「Nucleic Acid Sequence Amplification Methods」米国特許第5,480,784号;Daveyら、「Nucleic Acid Amplification Process」米国特許第5,554,517号;Birkenmeyerら、「Amplification of Target Nucleic Acids Using Gap Filling Ligase Chain Reaction」米国特許第5,427,930号;Marshallら、「Amplification of RNA Sequences Using the Ligase Chain Reaction」米国特許第5,686,272号;Walker、「Strand Displacement Amplification」米国特許第5,712,124号;Notomiら、「Process for Synthesizing Nucleic Acid」欧州特許出願番号1 020 534 A1;Dattaguptaら、「Isothermal Strand Displacement Amplification」米国特許第6,214,587号;およびHELEN H.LEEら、NUCLEIC ACID AMPLIFICATION TECHNOLOGIES:APPLICATION TO DISEASE DIAGNOSIS(1997)を参照こと)。前出の「核酸増幅」の定義を満たす他の任意の増幅手順はまた、本発明者らにより企図される。
【0118】
本発明の増幅プライマーは、好ましくは非標識であるが、1つ以上のレポーター基を含み、ハイブリダイゼーションアッセイプローブと組み合わせてか、またはハイブリダイゼーションアッセイプローブを含まずに、標的核酸の検出を容易にし得る。増幅された標的配列を検出するための広範な種々の方法が利用可能である。例えば、ヌクレオチド基質またはプライマーは、新たに合成されたDNA中に取りこまれた検出可能な標識を含み得る。次いで、得られた標識増幅産物を一般的に、未使用の標識ヌクレオチドまたはプライマーから分離し、分離した生成物画分において、検出する(例えば、Wu。「Detection of Amplified Nucleic Acid Using Secondary Capture Oligonucleotides and Test Kit」米国特許第5,387,510号を参照のこと)。
【0119】
しかし、プライマーが、例えば、ドナー/アクセプター色素対を形成する2つの色素に結合することにより修飾されている場合、分離する工程は、必要でない。プライマーが標的核酸にハイブリダイズせず、このことにより物理的に2つの色素を分離する限り、修飾プライマーを、1つの色素対メンバーの蛍光が、他の色素対メンバーによりクエンチされたままであるように設計し得る。さらに、プライマーを改変して、2つの色素の間に位置する制限エンドヌクレアーゼ認識部位を含むようし得、改変プライマーと標的核酸との間でハイブリッドが形成される場合、制限エンドヌクレアーゼ認識部位は、2重鎖となり、適切な制限エンドヌクレアーゼによる切断またはニック形成に利用可能である。次いでハイブリッドの切断またはニック形成は、2つの色素を分離し、クエンチの減少に起因する蛍光の変化を生じる。この蛍光変化を、試験試料中の標的生物体の存在を示すものとして検出し得る。この型の改変プライマーは、「シグナルプライマー」として示され、Nadeauら、「Detection of Nucleic Acids by Fluorescence Quenching」米国特許第6,054,279号により開示される。
【0120】
有用に検出可能な標識を供し得る物質は、当該分野で周知であり、放射性同位元素、蛍光分子、化学発光分子、発色団およびリガンド(例えば、ビオチンおよびハプテン)(直接検出されないが、これらの特定的結合パートナー(例えば、それぞれアビジンおよび抗体)の標識形態と反応することにより容易に検出され得る。
【0121】
別のアプローチは、検出可能な標識オリゴヌクレオチドプローブとハイブリダイゼーションし、任意の従来の様式において、得られたハイブリッドを測定することにより増幅産物を検出することである。特に、この生成物を、化学発光アクリジウムエステル標識オリゴヌクレオチドプローブを標的配列にハイブリダイズし、ハイブリダイズしなかったプローブ上に存在するアクリジウムエステルを選択的に加水分解し、そして残ったアクリジウムエステルから生ずる化学発光を照度計中で測定することによって評価し得る(例えば、米国特許第5,283,174号およびNORMAN C. NELSONら、NONISOTOPIC PROBING、BLOTTING,AND SEQUENCING,第17章(Larry J.Kricka編、第2版 1995))。
【0122】
(D.Cryptosporidiumリボソーム核酸に対するハイブリダイゼーションアッセイプローブ)
本発明の実施形態は、新規なハイブリダイゼーションアッセイプローブに関する。ハイブリダイゼーションは、水素結合した二重鎖を形成する相補的な核酸の二本鎖の会合である。検出されるべき核酸配列(「標的配列」)にハイブリダイズし得る核酸配列は、標的配列のプローブとして働き得る。ハイブリダイゼーションは、DNA/DNA、DNA/RNA、およびRNA/RNAを含む相補的な核酸鎖の間で生じ得る。ヌクレオチド(塩基であるアデニン(A)、シトシン(C)、チミジン(T)、グアニン(G)、ウラシル(U)、イノシン(I)、およびそのアナログを含む)から形成された、二本鎖のデオキシリボ核酸(DNA)、またはリボ核酸(RNA)は、ハイブリダイズして二本鎖構造を形成し得る。この二本鎖構造でこの二本鎖は、相補的な塩基の対の間の水素結合によって一緒に保持される。一般に、Aは、TまたはUに対して水素結合し、一方Gは、Cに対して水素結合する。従って、ハイブリダイズした鎖にそった任意のポイントで、古典的な塩基対であるATまたはAU、TAまたはUA、GC、またはCGが見出され得る。従って、核酸の第一鎖が、第二鎖に対して相補的な十分連続する塩基を含み、そしてこの二本の鎖がそのハイブリダイゼーションを促進する条件下で一緒にされるとき、二本鎖の核酸が得られる。適切な条件下で、DNA/DNA、RNA/DNA、またはRNA/RNAハイブリッドが形成され得る。
【0123】
ハイブリダイゼーションの速度および程度は、多数の因子によって影響される。例えば、上記の二本の鎖の一方が全体としてまたは部分的にハイブリッドに関与している場合、これは新しいハイブリッドの形成に関与する能力が低いことが暗示される。目的の配列のかなりの部分が一本鎖であるようにプローブを設計することによって、ハイブリダイゼーションの速度および程度は一般に増大し得る。また、標的が、組み込まれたゲノム配列である場合、それはPCR産物の場合にそうであるように、天然に二本鎖形態で生じる。これらの二本鎖標的は、プローブとのハイブリダイゼーションを天然に阻害し、そしてハイブリダイゼーション工程の前に、変性を要する。さらに、十分な自己相補性が存在する場合は、分子内ハイブリッドおよび分子間ハイブリッドがプローブ内で形成され得る。ハイブリダイゼーションに対して阻害的な強力な内部構造を形成することが公知の核酸の領域は、好適度が低い。このような構造の例としては、ヘアピンループが挙げられる。同様に、広い自己相補性を有するプローブは一般に回避されるべきである。全てのこれらの所望されない構造は、注意深いプローブ設計を通じて回避され得、そして市販のコンピュータープログラム(例えば、Oligo Therapeutics,Inc.から入手可能なOligo Tech(登録商標)分析ソフトウェア)は、これらのタイプの相互作用についての検索のために利用可能である。
【0124】
いくつかの適用において、少なくともある程度の自己相補性を示すプローブは、検出の前にハイブリダイズしていないプローブをまず除去する必要なしに、試験サンプルにおいてプローブ:標的二重鎖の検出を促進することが所望され得る。例えば、「分子トーチ(Molecular Torch)」と呼ばれる構造は、自己相補性の明白な領域(鋳造された「標的結合ドメイン」および「標的閉鎖ドメイン」)を含むように設計され、この領域は、連結領域によって接続され、そして前に決定されたハイブリダイゼーションアッセイ条件下でお互いにハイブリダイズする。変性条件に対して曝露された場合、分子トーチの2つの相補性領域(完全にまたは部分的に相補的であり得る)は、融解し、事前に決定したハイブリダイゼーションアッセイ条件を回復するとき、標的配列に対するハイブリダイゼーションのために利用可能な標的結合ドメインを残す。標的結合ドメインが、標的閉鎖ドメインよりも標的配列に対するハイブリダイゼーションを支持するように分子トーチを設計する。分子トーチの標的結合ドメインおよび標的閉鎖ドメインは、この分子トーチが、標的核酸にハイブリダイズするときよりも自己ハイブリダイズされる場合、異なるシグナルが生じるように配置された相互作用する標識(例えば、発光体/クエンチャー)を含み、それによって分子トーチに会合した存在可能な標識を有するハイブリダイズしていないプローブの存在下で試験サンプル中のプローブ:標的二本鎖の検出を可能にする。(分子トーチは、Beckerら「Molecular Torches」米国特許出願番号09/346,551号および国際公開番号WO00/01850(その両方ともこれとともに共有権を享受する)に開示される)。
【0125】
自己相補性を有するハイブリダイゼーションアッセイプローブの別の例は、「分子ビーコン(Molecular Beacon)」と一般に呼ばれる構造である。分子ビーコンは、標的相補配列を有する核酸分子、標的核酸配列の非存在下で閉鎖されたコンフォメーションにおいてプローブを保持するアフィニティー対(または核酸アーム)、および標識対(プローブが閉鎖されたコンフォメーションにある場合相互作用する)を含む。標的核酸および標的相補性配列のハイブリダイゼーションは、アフィニティー対のメンバーを分け、それによってこのプローブを開放(open)コンフォメーションにシフトする。開放コンフォメーションへのシフトは、標識対(例えば、発蛍光団およびクエンチャー(例えば、DABCYL、およびEDANS))の相互作用の減少に起因して検出可能である。(分子ビーコン(Molecular Beacons)は、米国特許第5,925,517号においてTyagiらによって開示されている。
【0126】
プローブがその標的にハイブリダイズする速度は、プローブ領域における標的二次構造の熱安定性の1つの尺度である。ハイブリダイゼーション速度の標準的な測定値は、C1/2であり、ヌクレオチドのモル/L×秒として測定される。従って、それは、プローブの濃度×その濃度で最大ハイブリダイゼーションの50%が生じる時間である。この値は、固定した時間、一定量の標的に対して種々の量のプローブをハイブリダイズすることによって決定される。C1/2は、標準的な手順によって図示される。プローブ:標的ハイブリッド融点は、当業者に周知の同位体の方法で決定され得る。所定のハイブリッドに対する融点(Tm)は、用いられるハイブリダイゼーション溶液に依存して変化する。
【0127】
従って、第一の局面において、本発明は、プローブが、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下でCryptosporidium核酸に優先的にハイブリダイズする能力によって、非Cryptosporidium核酸からCryptosporidium核酸を識別し得るハイブリダイゼーションアッセイプローブを特徴とする。詳細には、Cryptosporidiumプローブは、Cryptosporidium生物体由来の核酸に存在する標的配列に実質的に相補的である塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含む。Cryptosporidiumプローブが、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下でCryptosporidium属に属する少なくとも2つの種の存在を検出し得るという条件では、本発明のCryptosporidiumプローブは、試験サンプル中に存在し得、そしてなおCryptosporidiumプローブとして特徴づけされるCryptosporidium属の全てのメンバーは検出できない。
【0128】
関連の局面において、本発明は、プローブが、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下でCryptosporidium parvum核酸に優先的にハイブリダイズする能力によって、非Cryptosporidium parvum核酸からCryptosporidium parvum核酸を識別し得るハイブリダイゼーションアッセイプローブを記載する。詳細には、Cryptosporidium parvumプローブは、Cryptosporidium parvum生物体由来の核酸に存在する標的配列に実質的に相補的である塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを含む。Cryptosporidium parvumプローブが、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下でCryptosporidium parvum種に属する少なくとも1つの株の存在を検出し得るという条件では、本発明のCryptosporidium parvumプローブは、試験サンプル中に存在し得、そしてなおCryptosporidium parvumプローブとして特徴づけされるCryptosporidium parvum種の全てのメンバーは検出できない。
【0129】
ハイブリダイゼーションアッセイの場合、標的核酸配列の長さ、従ってプローブ配列の長さは、重要であり得る。ある場合には、いくつかの配列は、所望のハイブリダイゼーション特徴を有するプローブを生じる、位置および長さの異なる特定の領域に由来し得る。他の場合には、1つの配列は、単に1塩基だけ異なる別の配列よりも良好なハイブリダイゼーション特徴を有し得る。完全に相補的でない核酸がハイブリダイズすることは可能であるが、完全に相同な塩基配列の最長のストレッチが、正常にはハイブリッド安定性を主に決定する。異なる長さおよび塩基組成のプローブが用いられ得るが、本発明において好ましいプローブは、100塩基長まで、より好ましくは12〜50塩基長、そしてなおより好ましくは18〜35塩基長のオリゴヌクレオチドを有する。
【0130】
ハイブリダイゼーションアッセイプローブは、18SリボソームRNA(rRNA)、またはそのコードDNA(rDNA)に実質的に相補的な塩基配列(CryptosporidiumまたはCryptosporidium parvumの標的配列)を含む。従って、このプローブは、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下でCryptosporidiumまたはCryptosporidium parvum生物体由来の標的配列に安定にハイブリダイズし得る。このハイブリダイゼーションアッセイプローブはまた、標的された核酸領域の外側のさらなる塩基を有し得る。この塩基は、Cryptosporidium由来核酸またはCryptosporidium parvum由来核酸に相補的であってもなくてもよいが、試験サンプル中に存在し得る非標的生物体由来の核酸には相補的でない。
【0131】
本発明のプローブ(およびプライマー)はまた、固体支持体に連結されている固定されたオリゴヌクレオチドに存在する実質的に相補的な塩基配列に対して、事前に決定したハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズし得る塩基配列(標的配列に対してハイブリダイズするように意図された塩基配列とは異なる)から構成される捕獲テール(capture tail)を含むように設計され得る。この固定されたオリゴヌクレオチドは好ましくは、磁気的に荷電された粒子に連結され、この粒子は、標的核酸に対してプローブがハイブリダイズするのに十分な時間の経過後、精製工程の間に反応容器中で単離され得る。このような精製工程を実施するために用いられ得る装置の例は、Acostaら、「Assay Work Station」米国特許第6,254,826号によって開示されている。このプローブは好ましくは、プローブ:標的ハイブリッドの融点がプローブ:固定オリゴヌクレオチドハイブリッドの融点よりも大きいように設計される。この方法では、ハイブリダイゼーションアッセイ条件の異なるセットを使用して、固定されたオリゴヌクレオチドへのプローブのハイブリダイゼーションの前に、標的核酸へのプローブのハイブリダイゼーションを容易にし得、これによって遊離のプローブの濃度を最大化し、そして好ましい液体相のハイブリダイゼーション動態を提供する。この「2工程(two−step)」標的捕獲方法は、Weisburgら「Two Step Hybridization and Capture of a Polynucleotide」、米国特許第6,110,678号によって開示されている。本発明に容易に適合可能である他の標的捕獲スキームは、当該分野で周知であり、そして例えば、Rankiら「Detection of Microbial Nucleic Acids by a One−Step Sandwich Hybridization Test」、米国特許第4,486,539号、およびStabinsky「Methods and Kits for Performing Nucleic Acid Hybridization Assays」米国特許第4,751,177号によって開示されたスキームを含む。
【0132】
Cryptosporidiumプローブについて、用語「標的核酸配列」、「標的ヌクレオチド配列」、「標的配列」、および「標的領域」とは、全てCryptosporidiumのrRNAもしくはrDNA、またはそれに相補的な配列に存在する核酸配列であって、非Cryptosporidium種に密接に関連する核酸には存在しない核酸配列をいう。Cryptosporidium parvumプローブについて、用語「標的核酸配列」、「標的ヌクレオチド配列」、「標的配列」、および「標的領域」とは全て、Cryptosporidium parvumのrRNAもしくはrDNA、またはそれに相補的な配列に存在する核酸配列であって、非Cryptosporidium parvum種に密接に関連する核酸には存在しない核酸配列をいう。標的配列に相補的なヌクレオチド配列を有する核酸は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、または転写媒介増幅(TMA)のような標的増幅技術によって生成され得る。(TMAは、例えば、Kacianら、米国特許第5,399,491号、およびKacianら、「Nucleic Acid Sequence Amplification Methods」、米国特許第5,480,784号によって開示されている)。
【0133】
Cryptosporidium含有試験サンプルに存在することが期待され得る生物体としては、例えば、Escherichia coli、Cyclospora cayetanensis、Sarcocystis hominis、Entamoeba histolytica、およびEimeria praecoxが挙げられる。この生物体のリストは、本発明のCryptosporidiumプローブを用いて識別され得る生物体の完全な代表であることを意図するものでは決してない。概して、本発明のCryptosporidiumプローブを用いて、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でプローブと安定にハイブリダイズしない任意の非Cryptosporidium核酸からCryptosporidium核酸を識別し得る。
【0134】
Cryptosporidium parvumに密接に関連した生物体としては、Cryptosporidium muris、Cryptosporidium baileyi、およびCryptosporidium wrairiが挙げられるが、このリストは、本発明のCryptosporidium parvumプローブを用いて識別され得る生物体の完全な代表であることを意図するものでは決してない。概して、本発明のCryptosporidium parvumプローブを用いて、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でプローブと安定にハイブリダイズしない任意の非Cryptosporidium parvum核酸からCryptosporidium parvum核酸を識別し得る。
【0135】
本発明のCryptosporidiumプローブは、好ましくは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、または配列番号4の塩基配列を有するか、またはその塩基配列に実質的に相当するオリゴヌクレオチドを含む。配列番号1または配列番号2の塩基配列を有するか、またはその塩基配列に実質的に相当するオリゴヌクレオチドを含むCryptosporidiumプローブは、好ましくは、配列番号1または配列番号2のヌクレオチド11と12(5’から3’側に読む)との間に配置された非ヌクレオチドリンカーによってプローブに連結されたアクリジニウムエステル標識を含む。そして配列番号3または配列番号4の塩基配列を有するか、またはその塩基配列に実質的に相当するオリゴヌクレオチドを含むCryptosporidiumプローブは好ましくは、配列番号3または配列番号4のヌクレオチド11と12(5’から3’側に読む)との間に配置された非ヌクレオチドリンカーによってプローブに連結されたアクリジニウムエステル標識を含む。プローブに対するこのアクリジニウムエステル標識の連結は、米国特許第5,185,439号、および米国特許第6,031,091号におけるArnoldらの教示に従って実行され得る。
【0136】
本発明のCryptosporidium parvumプローブは好ましくは、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、または配列番号20の塩基配列を有するか、またはその塩基配列に実質的に相当するオリゴヌクレオチドを含む。好ましいCryptosporidium parvumプローブの1グループは、配列番号5、配列番号9、配列番号13、または配列番号17の塩基配列を有するか、またはその塩基配列に実質的に相当するオリゴヌクレオチドを含み、そして好ましくは、配列番号5または配列番号9のヌクレオチド18と19(5’側から3’側に読む)との間、ならびに配列番号13または配列番号17のヌクレオチド9と10(5’側から3’側に読む)との間に配置された非ヌクレオチドリンカーによってプローブに連結されたアクリジニウムエステル標識を含む。別のグループの好ましいCryptosporidium parvumプローブは、配列番号6、配列番号10、配列番号14、または配列番号18の塩基配列を有するか、またはその塩基配列に実質的に相当するオリゴヌクレオチドを含み、そして好ましくは、配列番号6または配列番号10のヌクレオチド11と12(5’側から3’側に読む)との間、ならびに配列番号14または配列番号18のヌクレオチド9と10(5’側から3’側に読む)との間に配置された非ヌクレオチドリンカーによってプローブに連結されたアクリジニウムエステル標識を含む。好ましいCryptosporidium parvumプローブのさらなるグループは、配列番号7、配列番号11、配列番号15、または配列番号19の塩基配列を有するか、またはその塩基配列に実質的に相当するオリゴヌクレオチドを含み、そして好ましくは、配列番号7または配列番号11のヌクレオチド13と14(5’側から3’側に読む)との間、ならびに配列番号15または配列番号19のヌクレオチド12と13(5’側から3’側に読む)との間に配置された非ヌクレオチドリンカーによってプローブに連結されたアクリジニウムエステル標識を含む。好ましいCryptosporidium parvumプローブの最後のグループは、配列番号8、配列番号12、配列番号16、または配列番号20の塩基配列を有するか、またはその塩基配列に実質的に相当するオリゴヌクレオチドを含み、そして好ましくは、配列番号8または配列番号12のヌクレオチド16と17(5’側から3’側に読む)との間、ならびに配列番号16または配列番号20のヌクレオチド9と10(5’側から3’側に読む)との間に配置された非ヌクレオチドリンカーによってプローブに連結されたアクリジニウムエステル標識を含む。プローブに対するこのアクリジニウムエステル標識の連結は、米国特許第5,185,439号、および米国特許第6,031,091号におけるArnoldらの教示に従って実行され得る。
【0137】
従って、本発明の1つの局面において、Cryptosporidium生物体が試験サンプルに存在するか否かを決定するために有用であるCryptosporidiumハイブリダイゼーションアッセイプローブが、提供される。このプローブは、Cryptosporidium生物体由来の標的核酸に存在する標的核酸配列に存在する少なくとも10連続する塩基領域に少なくとも80%相補的である、少なくとも10連続する塩基領域を含む100塩基長までのオリゴヌクレオチドを含む。この標的配列は好ましくは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、または配列番号4の塩基配列を有し、そしてこのプローブは、ストリンジェントな条件下で、試験サンプルに存在する非Cryptosporidium生物体由来の核酸よりも標的核酸に対して、優先的にハイブリダイズする。
【0138】
あるいは、Cryptosporidiumプローブは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、または配列番号4の塩基配列に存在する少なくとも10連続する塩基領域に少なくとも80%相同である少なくとも10連続する塩基領域を含む100塩基長までのオリゴヌクレオチドを含む。このプローブは、試験サンプルに存在する非Cryptosporidium生物体由来の核酸よりも標的核酸に対してストリンジェントな条件下で優先的にハイブリダイズする。
【0139】
本発明の別の局面において、Cryptosporidium parvum生物体が試験サンプルに存在するか否かを決定するために有用であるCryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブが、提供される。このプローブは、Cryptosporidium parvum生物体由来の標的核酸に存在する標的核酸配列に存在する少なくとも10連続する塩基領域に少なくとも80%相補的である、少なくとも10連続する塩基領域を含む100塩基長までのオリゴヌクレオチドを含む。この標的配列は好ましくは、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、または配列番号20の塩基配列を有し、そしてこのプローブは、ストリンジェントな条件下で、試験サンプルに存在する非Cryptosporidium parvum生物体由来の核酸よりも標的核酸に対して、優先的にハイブリダイズする。
【0140】
あるいは、Cryptosporidium parvumプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、または配列番号20の塩基配列に存在する少なくとも10連続する塩基領域に少なくとも80%相同である少なくとも10連続する塩基領域を含む100塩基長までのオリゴヌクレオチドを含む。このプローブは、ストリンジェントな条件下で、試験サンプルに存在する非Cryptosporidium parvum生物体由来の核酸よりも標的核酸に対して優先的にハイブリダイズする。
【0141】
一旦合成されれば、このプローブは、任意の周知の方法によって検出可能な標識またはレポーター基で標識され得る(例えば、SAMBROOKら、前出、第10章を参照のこと)。このプローブは、標的配列の検出を容易にする検出可能部分(例えば、放射性同位体、抗原、または化学発光部分)で標識され得る。有用な標識としては、放射性同位体、および非放射性レポーター基が挙げられる。同位体標識としては、H、35S、32P、125I、57Co、および14C、が挙げられる。同位体標識は、ニックトランスレーション、エンドラベリング(末端標識化)、第二鎖合成、逆転写などの当該分野で公知の技術によって、および化学的方法によってオリゴヌクレオチドに導入され得る。放射線標識したプローブを用いる場合、ハイブリダイゼーションは、オートラジオグラフィー、シンチレーション計測、またはγ計測のような技術によって検出され得る。この検出方法の選択は、標識化のために用いられる特定の放射性同位体に依存する。
【0142】
非同位体物質はまた、標識化のために用いられ得、そしてヌクレオチドの間に、またはオリゴヌクレオチドの末端に内部導入され得る。改変されたヌクレオチドは、酵素的にまたは化学的に組み込まれ得る。オリゴヌクレオチドの化学的改変は、当該分野で公知の技術を用いてオリゴヌクレオチドの合成中にまたは合成後に実施され得る。例えば、米国特許第6,031,091号においてArnoldらによって開示された非ヌクレオチドリンカー基の使用による。非同位体の標識としては、蛍光分子、化学発光分子、蛍光化学発光分子、リン光分子、電気化学発光分子、発光団、酵素、酵素補因子、酵素基質、色素およびハプテンまたは他のリガンドが挙げられる。別の有用な標識技術は、ストリンジェントな条件下で標的核酸に安定にハイブリダイズ不能な塩基配列である。本発明のプローブは好ましくは、アクリジニウムエステルで標識される。(アクリジニウムエステル標識化は、米国特許第5,185,439号においてArnoldらによって開示されている)。
【0143】
選択されたハイブリダイゼーションアッセイプローブは、次いで、CryptosporidiumまたはCryptosporidium parvum生物を含むと思われる試験サンプルと接触し得る。一般的に、試験サンプルは、公知でない生物も含む供給源由来である。プローブを試験サンプルと接触させた後、この試験サンプルは、試験サンプル中の他の生物由来の核酸の存在下で、この試験サンプル中に存在し得るCryptosporidiumまたはcryptosporidium parvum生物由来の標的核酸分子にプローブを、優先的にハイブリダイゼーションすることを可能にする条件下でインキュベートされ得る。
【0144】
このプローブはまた、1つ以上の標識されていないヘルパープローブと組み合わされて、CryptosporidiumまたはCryptosporidium parvum生物由来の標的核酸への結合を容易にし得る。プローブが、試験サンプル中に存在する標的核酸にハイブリダイズした後、得られるハイブリッドは、当該分野で周知の種々の技術(例えば、ヒドロキシアパタイト吸着および放射性モニタリング)によって分離されそして検出され得る。他の技術としては、ハイブリダイズされていないプローブに関連するレベルを選択的に下げて、次いで、ハイブリダイズされたプローブに関連するレベルの残存する量を測定する技術とを含み、これは、米国特許第5、283、174号に開示される。本願発明者らは、特に、この後者の技術を好む。
【0145】
(E. Cryptosporidiumの検出において使用されるヘルパープローブ)
本発明の別の実施形態は、新規なヘルパープローブに関する。上述のように、ヘルパープローブが使用され、ハイブリダイゼーションアッセイプローブがそれらの意図した標的核酸にハイブリダイゼーションするのを容易にし得、その結果、ハイブリダイゼーションアッセイプローブは、ヘルパープローブが存在しない状態よりもさらに容易にプローブ:標的核酸二重鎖を形成する(ヘルパープローブは、Hoganら、「Means and Method for Enhancing Nucleic Acid Hybridization」、米国特許第5、030、557号によって開示されている)。各々のヘルパープローブは、標的核酸配列に十分に相補的であり、ヘルパープローブ:標的核酸二重鎖をストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で形成するオリゴヌクレオチドを含む。得られたヘルパープローブを使用するストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件は、関連するハイブリダイゼーションアッセイプローブが標的核酸に優先的にハイブリダイズするために使用される条件によって決定される。
【0146】
一本鎖RNAおよびDNAの領域は、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下でさえ、二次構造および三次構造に関与される。このような構造は、ハイブリダイゼーションアッセイプローブの標的核酸に対するハイブリダイゼーションを立体的に阻害し得るかブロックし得る。ヘルパープローブの標的核酸に対するハイブリダイゼーションは、標的核酸の二次構造および三次構造を変化させ、それによって標的領域がハイブリダイゼーションアッセイプローブによってより接近可能になるようにさせる。その結果、ハイブリダイゼーションアッセイプローブ:標的核酸二重鎖の動態および/または融点が高められる。ヘルパープローブは、一般的に、ハイブリダイゼーションアッセイプローブの標的領域付近に配置される核酸配列に対してハイブリダイズするように選択される。
【0147】
本発明のCryptosporidiumハイブリダイゼーションアッセイプローブで使用され得るヘルパープローブは、Cryptosporidium由来の核酸内の核酸配列に対して標的化される。同様に、本発明のCryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブで使用され得るヘルパープローブは、Cryptosporidium parvum由来の核酸内の核酸配列に対して標的化される。各々のヘルパープローブは、標的核酸中に存在する塩基領域を標的するオリゴヌクレオチドを含む。好ましくは、ヘルパープローブは、適切な場合、CryptosporidiumまたはCfyptosporidium parvum生物由来の標的核酸中に存在する標的核酸配列中に存在する少なくとも10連続する塩基領域と少なくとも80%相補性を有する少なくとも10連続する塩基領域を含む。ヘルパープローブおよびそれらの関連するハイブリダイゼーションアッセイプローブは、同じ標的核酸内に含まれる異なる標的核酸配列を有する。本発明のヘルパープローブは、好ましくは、100塩基長まで、さらに好ましくは、12〜50塩基長、なおさらに好ましくは、18〜35塩基長のオリゴヌクレオチドである。あるいは、ヘルパープローブは、それらの標的領域と少なくとも90%相補性であるか、または完全に相補性でさえあり得る。
【0148】
本発明において有用であり得るCryptosporidiumヘルパープローブの例は、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27または配列番号28の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含むプローブである。
【0149】
本発明において有用であり得るCryptosporidium parvumヘルパープローブの例は、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43または配列番号44の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含むプローブである。100pmolのプローブおよび0.1fmol〜100fmolの量の範囲の標的核酸を含む200μlのサンプル溶液が提供される場合、本願発明者らは、配列番号38(20pmol)および配列番号39(20pmol)のヌクレオチド塩基配列からなるヘルパープローブを発見したが、プローブの標的に対するハイブリダイゼーションを容易にするとは考えられず、これらのヘルパープローブの濃度の最適化は、Cryptosporidium parvum 18S rRNA標的核酸中に含まれる相補性配列に対する配列番号13または配列番号17のヌクレオチド塩基配列からなるハイブリダイゼーションアッセイプローブの改良されたハイブリダイゼーションを生じ得るとなお考えられる。
【0150】
ヘルパープローブが、Cryptosporidiumハイブリダイゼーションアッセイプローブと組み合わせて使用される場合、好ましいハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号1、配列番号2、配列番号3または配列番号4の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、そして好ましいヘルパープローブは、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27または配列番号28の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0151】
この組み合わせの1つの好ましい実施形態において、Cryptosporidiumハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号1、配列番号2、配列番号3または配列番号4の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、そしてヘルパープローブは、配列番号21、配列番号23、配列番号25または配列番号27の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0152】
この組み合わせのさらに好ましい実施形態において、Cryptosporidiumハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号1、配列番号2、配列番号3または配列番号4の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、そしてヘルパープローブは、配列番号22、配列番号24、配列番号26または配列番号28の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0153】
別の好ましい組み合わせは、Cryptosporidiumハイブリダイゼーションアッセイプローブが、配列番号1、配列番号2、配列番号3または配列番号4の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む場合、少なくとも2つのヘルパープローブを含む。この組み合わせにおいて、第1のヘルパープローブは好ましくは、配列番号21、配列番号23、配列番号25または配列番号27の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、そして第2のヘルパープローブは、好ましくは、配列番号22、配列番号24、配列番号26または配列番号28の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0154】
ヘルパープローブが、Cryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブと組み合わせて使用される場合、以下の組み合わせが好ましい。ハイブリダイゼーションアッセイプローブが、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17または配列番号18の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む場合、ヘルパープローブは、好ましくは、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43または配列番号44の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0155】
この組み合わせの1つの実施形態において、Cryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17または配列番号18の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、そしてヘルパープローブは、配列番号29、配列番号33、配列番号37または配列番号41の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0156】
この組み合わせのさらなる実施形態において、Cryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17または配列番号18の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、そしてヘルパープローブは、配列番号30、配列番号34、配列番号38または配列番号42の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0157】
この組み合わせの別の実施形態において、Cryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17または配列番号18の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、そしてヘルパープローブは、配列番号31、配列番号35、配列番号39または配列番号43の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0158】
この組み合わせのなおさらなる実施形態において、Cryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17または配列番号18の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、そしてヘルパープローブは、配列番号32、配列番号36、配列番号40または配列番号44の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0159】
別の好ましい組み合わせは、Cryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブが、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17または配列番号18の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む場合、少なくとも2つのヘルパープローブを含む。この組み合わせにおいて、第1のヘルパープローブは、好ましくは、配列番号29、配列番号30、配列番号33、配列番号34、配列番号37、配列番号38、配列番号41または配列番号42の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応する塩基配列を含み、そして第2のヘルパープローブは、好ましくは、配列番号31、配列番号32、配列番号35、配列番号36、配列番号39、配列番号40、配列番号43または配列番号44の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0160】
この組み合わせの1つの実施形態において、Cryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17または配列番号18の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。第1のヘルパープローブは、配列番号29、配列番号33、配列番号37または配列番号41の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、そして第2のヘルパープローブは、配列番号31、配列番号35、配列番号39または配列番号43の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0161】
この組み合わせのさらなる実施形態において、Cryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17または配列番号18の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。第1のヘルパープローブは、配列番号29、配列番号33、配列番号37または配列番号41の塩基配列を有するかまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、そして第2のヘルパープローブは、配列番号32、配列番号36、配列番号40または配列番号44の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0162】
この組み合わせの別の実施形態において、Cryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17または配列番号18の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。第1のヘルパープローブは、配列番号30、配列番号34、配列番号38または配列番号42の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、そして第2のヘルパープローブは、配列番号31、配列番号35、配列番号39または配列番号43の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0163】
この組み合わせのなおさらなる実施形態において、Cryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17または配列番号18の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。第1のヘルパープローブは、配列番号30、配列番号34、配列番号38または配列番号42の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、そして第2のヘルパープローブは、配列番号32、配列番号36、配列番号40または配列番号44の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0164】
なお別の好ましい組み合わせにおいて、Cryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号7、配列番号11、配列番号15または配列番号19の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、そして上記のヘルパープローブは、配列番号29、配列番号30、配列番号33、配列番号34、配列番号37、配列番号38、配列番号41または配列番号42の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0165】
この組み合わせの1つの実施形態において、Cryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号7、配列番号11、配列番号15または配列番号19の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、そしてヘルパープローブは、配列番号29、配列番号33、配列番号37または配列番号41の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0166】
この組み合わせのさらなる実施形態において、Cryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブは、配列番号7、配列番号11、配列番号15または配列番号19の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含み、そしてヘルパープローブは、配列番号30、配列番号34、配列番号38または配列番号42の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。
【0167】
(F. 核酸組成物)
別の関連する局面において、本発明は、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で、ハイブリダイゼーションアッセイプローブと標的核酸との間に形成される核酸ハイブリッド(「プローブ:標的」)を含む組成物を特徴とする。プローブと標的核酸との間に形成されるハイブリッドの用途の1つは、試験サンプル中の標的生物の存在もしくは量、または生物のグループの指標を提供することである。例えば、核酸ハイブリッド中に存在するアクリジニウムエステル(AE)は、アルカリ溶液中の加水分解に耐性であり、一方、一本鎖核酸中に存在するAEは、アルカリ溶液中で加水分解を受ける(米国特許第5、238、174号を参照のこと)。従って、結合していないAE標識されたプローブの加水分解の後に、核酸ハイブリッドに関連して残存するアクリジニウムエステルの化学発光を測定することによって、標的核酸の存在が検出され得る。
【0168】
本発明はまた、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で、ヘルパープローブと標的核酸との間に形成される核酸ハイブリッド(「ヘルパープローブ:標的」)を含む組成物を意図する。ヘルパープローブと標的核酸との間に形成されるハイブリッドの1つの用途は、ハイブリダイゼーションのための特定の核酸配列を利用可能にすることである。例えば、ヘルパープローブと標的核酸との間に形成されるハイブリッドは、ハイブリダイゼーションアッセイプローブを用いるハイブリダイゼーションのために利用可能な核酸配列を付与し得る。ヘルパープローブの使用の完全な記述は、Hoganら、米国特許第5,030,557号中に提供される。
【0169】
本発明はまた、増幅条件下、増幅プライマーと標的核酸との間に形成される核酸(「プライマー:標的」)を含む組成物を特徴とする。プライマーと標的核酸との間に形成されるハイブリッドの用途の1つは、増幅プライマーの3’末端で核酸ポリメラーゼのための開始部位を提供することである。例えば、ハイブリッドは、逆転写酵素、DNAポリメラーゼ(例えば、TaqポリメラーゼまたはT4 DNAポリメラーゼ)、およびRNAポリメラーゼ(例えば、T7ポリメラーゼ、SP6ポリメラーゼ、T3ポリメラーゼ)などのための開始部位を形成し得る。
【0170】
本発明の組成物は、試験サンプル中のCryptosporidiumまたはCryptosporiidium parvum生物の存在または量を決定するための組成物を含み、この組成物は、Cryptosporidium生物由来の標的核酸と、以下のオリゴヌクレオチドとの間に形成される核酸ハイブリッドを含む:配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51;配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67または配列番号68の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチド。
【0171】
本発明はまた、試験サンプル中のCryptosporidium生物の存在または量を決定するための組成物を意図し、この組成物は、Cryptosporidium生物由来の標的核酸と、以下のオリゴヌクレオチドを含むハイブリダイゼーションアッセイプローブとの間に形成される核酸ハイブリッドを含む:配列番号1、配列番号2、配列番号3または配列番号4の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチド。別の実施形態において、これらのプローブ:標的組成物は、さらに、Cryptosporidium由来の標的核酸にハイブリダイズするヘルパープローブを含み得、ここで、ヘルパープローブは、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27または配列番号28の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドかまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。核酸ハイブリッド組成物のこの後者のグループを形成するための好ましいハイブリダイゼーションアッセイプローブおよびヘルパープローブの組み合わせは、「Cryptosporidiumの検出において使用されるヘルバープローブ」の表題のもとに上記されたプローブの混合の組み合わせである。
【0172】
本発明は、試験サンプル中のCryptosporiidium parvum生物の存在または量を決定するための組成物を意図し、この組成物は、Cryptosporidium parvum生物由来の標的核酸と、以下のオリゴヌクレオチドを含むハイブリダイゼーションアッセイプローブとの間に形成される核酸ハイブリッドを含む:配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、または配列番号20の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチド。別の実施形態において、これらのプローブ:標的組成物は、さらに、Cryptosporidium parvum由来の標的核酸に対してハイブリダイズするヘルパープローブを含み、ここで、ヘルパープローブは、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43または配列番号44の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドまたはそれらの塩基配列に実質的に対応するオリゴヌクレオチドを含む。核酸ハイブリッド組成物のこの後者のグループを形成するために好ましいハイブリダイゼーションアッセイプローブおよびヘルパープローブの組み合わせは、「Cryptosporidiumの検出において使用されるヘルバープローブ」の表題のもとに上記されたプローブの混合の組み合わせである。
【0173】
本発明はまた、Cryptosporidium生物に由来する標的核酸中に存在する標的配列を増幅するための組成物を意図し、この組成物は、その標的核酸と、オリゴヌクレオチドを含む増幅プライマーとの間に形成される、核酸ハイブリッドを含み、このオリゴヌクレオチドは、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、または配列番号68の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する。これらの核酸ハイブリッド組成物を形成するための好ましい増幅プライマーの組み合わせは、見出し「Cryptosporidiumリボソーム核酸の増幅」のもとで、上記された組み合わせである。
【0174】
(G.アッセイ方法)
本発明は、試験サンプルにおける、Cryptosporidium生物またはCryptosporidium parvum生物に由来する核酸の存在または量についてアッセイするための種々の方法を意図する。使用される厳密なアッセイ条件、プローブ、および/またはプライマーが、使用される特定のアッセイ形式およびそのサンプルの供給源に依存して変化することを、当業者は理解する。
【0175】
本発明の1つの局面は、試験サンプルにおけるCryptosporidium生物の存在または量を決定するための方法に関し、この方法は、その試験サンプルを、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下でその試験サンプル中に存在する非Cryptosporidium生物由来の核酸よりもCryptosporidium由来標的核酸に優先的にハイブリダイズすることができるハイブリダイゼーションアッセイプローブと、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で接触させることによる。この方法において、その標的核酸は、配列番号1、配列番号2、配列番号3、または配列番号4の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、塩基配列を含む。(その供給源に依存して、その試験サンプルは、この方法のプローブが区別し得る未知の生物を含み得る。)この方法における使用のために好ましいプローブは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、または配列番号4を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む。
【0176】
好ましい実施形態において、試験サンプルにおける、Cryptosporidium生物の存在または量を決定するための方法はまた、その試験サンプルを、そのプローブがその標的核酸にハイブリダイズすることを促進するための1つ以上のヘルパープローブと接触させる工程をも、包含し得る。このヘルパープローブは、そのハイブリダイゼーションアッセイプローブの添加の前または後に、そのサンプルに添加され得るが、そのヘルパープローブとハイブリダイゼーションアッセイプローブとは、好ましくはその試験サンプルに同時に提供される。この方法における使用のために好ましいヘルパープローブは、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、または配列番号28の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む。この方法において使用され得るハイブリダイゼーションアッセイプローブとヘルパープローブとの特定の組み合わせは、見出し「Cryptosporidiumの検出において使用されるヘルパープローブ」のもとで、上記に示される。
【0177】
本発明の別の局面は、試験サンプルにおける、Cryptosporidium parvum生物の存在または量を決定するための方法に関し、この方法は、その試験サンプルを、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下でその試験サンプル中に存在する非Cryptosporidium parvum生物由来の核酸よりもCryptosporidium parvum由来標的核酸に優先的にハイブリダイズすることができるハイブリダイゼーションアッセイプローブと、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で接触させることによる。この方法において、その標的核酸は、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、または配列番号20の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、塩基配列を含む。(その供給源に依存して、その試験サンプルは、この方法のプローブが区別し得る未知の生物を含み得る。)この方法における使用のために好ましいプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、または配列番号20の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む。
【0178】
好ましい実施形態において、試験サンプルにおける、Cryptosporidium parvum生物の存在または量を決定するための方法はまた、その試験サンプルを、そのプローブがその標的核酸にハイブリダイズすることを促進するための1つ以上のヘルパープローブと接触させる工程をも、包含し得る。このヘルパープローブは、そのハイブリダイゼーションアッセイプローブの添加の前または後に、そのサンプルに添加され得るが、そのヘルパープローブとハイブリダイゼーションアッセイプローブとは、好ましくはその試験サンプルに同時に提供される。この方法における使用のために好ましいヘルパープローブは、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43、または配列番号44の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む。この方法において使用され得るハイブリダイゼーションアッセイプローブとヘルパープローブとの特定の組み合わせは、見出し「Cryptosporidiumの検出において使用されるヘルパープローブ」のもとで、上記に示される。
【0179】
本発明のなお別の局面は、試験サンプルにおけるCryptosporidium由来核酸を増幅するための方法に関し、この方法は、その試験サンプルを、1つ以上の増幅プライマーと増幅条件下で接触させる工程により、この1つ以上の増幅プライマーは、核酸ポリメラーゼと接触された場合、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、または配列番号68の塩基配列を有する核酸領域に結合するかまたはこの核酸領域を介して伸長を生じる。この方法における使用のために好ましい増幅プライマーは、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、または配列番号68の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含み、この増幅プライマーは、RNAポリメラーゼにより認識される核酸配列、またはRNAポリメラーゼによる開始もしくは伸長を増強する核酸配列を、必要に応じて含む。この方法において使用され得る増幅プライマーの特定の組み合わせは、見出し「Cryptosporidiumリボソーム核酸の増幅」のもとで、上記されている。
【0180】
好ましい実施形態において、試験サンプルにおけるCryptosporidium由来核酸を増幅するための方法は、その試験サンプルを、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下でその試験サンプル中に存在する非Cryptosporidium生物由来の核酸よりも増幅したCryptosporidium標的核酸に優先的にハイブリダイズすることができるハイブリダイゼーションアッセイプローブと、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で接触させる工程をさらに包含する。この試験サンプルは、一般的には増幅に十分な時間が過ぎた後で、そのハイブリダイゼーションアッセイプローブと接触されるが、この増幅プライマーとハイブリダイゼーションアッセイプローブとは、任意の順番でこのサンプルに添加され得、特に、このハイブリダイゼーションアッセイプローブが自己ハイブリダイズプローブ(例えば、上記で考察されたMollecular TorchまたはMolecular Beacon)である場合に、そのようにされ得る。試験サンプルをハイブリダイゼーションアッセイプローブと接触させるこの工程は、その試験サンプルにおけるCryptosporidium生物の存在または量が決定され得るように、実施される。この方法における使用のために好ましいプローブは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、または配列番号4の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む。このプローブは、その試験サンプルにおける検出を容易にする標識をさらに含み得る。
【0181】
1つの好ましい実施形態において、この方法は、Cryptosporidium由来核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅プライマーの組を用いて実行され、その組は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、または配列番号63の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む、第1の増幅プライマーと、配列番号48、配列番号54、配列番号60、または配列番号66の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む、第2の増幅プライマーと、を含む。その試験サンプルにおいて増幅したCryptosporidium核酸を特異的に検出するために使用されるハイブリゼーションアッセイプローブは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、または配列番号4の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む。
【0182】
別の好ましい実施形態において、この方法は、Cryptosporidium由来核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅プライマーの組を用いて実行され、その組は、配列番号46、配列番号52、配列番号58、または配列番号64の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む、第1の増幅プライマーと、配列番号48、配列番号54、配列番号60、または配列番号66の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む、第2の増幅プライマーと、を含む。その試験サンプルにおいて増幅したCryptosporidium核酸を特異的に検出するために使用されるハイブリゼーションアッセイプローブは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、または配列番号4の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む。
【0183】
好ましい実施形態において、試験サンプルにおけるCryptosporidium由来核酸を増幅するための方法は、その試験サンプルを、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下でその試験サンプル中に存在する非Cryptosporidium生物由来の核酸よりも増幅したCryptosporidium parvum標的核酸に優先的にハイブリダイズすることができるハイブリダイゼーションアッセイプローブと、ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件下で接触させる工程をさらに包含する。この試験サンプルは、一般的には増幅に十分な時間が過ぎた後で、そのハイブリダイゼーションアッセイプローブと接触されるが、この増幅プライマーとハイブリダイゼーションアッセイプローブとは、任意の順番でこのサンプルに添加され得、特に、このハイブリダイゼーションアッセイプローブが自己ハイブリダイズプローブ(例えば、上記で考察されたMollecular TorchまたはMolecular Beacon)である場合に、そのようにされ得る。試験サンプルをハイブリダイゼーションアッセイプローブと接触させるこの工程は、その試験サンプルにおけるCryptosporidium parvum生物の存在または量が決定され得るように、実施される。この方法における使用のために好ましいプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、または配列番号20の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む。このプローブは、その試験サンプルにおける検出を容易にする標識をさらに含み得る。
【0184】
1つの好ましい実施形態において、この方法は、Cryptosporidium由来核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅プライマーの組を用いて実行され、その組は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、または配列番号63の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む、第1の増幅プライマーと、配列番号47、配列番号53、配列番号59、または配列番号65の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む、第2の増幅プライマーと、を含む。その試験サンプルにおいて増幅したCryptosporidium parvum核酸を特異的に検出するために使用されるハイブリゼーションアッセイプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号17、配列番号18、または配列番号19の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む。
【0185】
別の好ましい実施形態において、この方法は、Cryptosporidium由来核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅プライマーの組を用いて実行され、その組は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、または配列番号63の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む、第1の増幅プライマーと、配列番号48、配列番号54、配列番号60、または配列番号66の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む、第2の増幅プライマーと、を含む。その試験サンプルにおいて増幅したCryptosporidium parvum核酸を特異的に検出するために使用されるハイブリゼーションアッセイプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号17、配列番号18、または配列番号19の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む。
【0186】
なお別の好ましい実施形態において、この方法は、Cryptosporidium由来核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅プライマーの組を用いて実行され、その組は、配列番号46、配列番号52、配列番号58、または配列番号64の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む、第1の増幅プライマーと、配列番号47、配列番号53、配列番号59、または配列番号65の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む、第2の増幅プライマーと、を含む。その試験サンプルにおいて増幅したCryptosporidium parvum核酸を特異的に検出するために使用されるハイブリゼーションアッセイプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号17、配列番号18、または配列番号19の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む。
【0187】
さらに別の好ましい実施形態において、この方法は、Cryptosporidium由来核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅プライマーの組を用いて実行され、その組は、配列番号46、配列番号52、配列番号58、または配列番号64の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む、第1の増幅プライマーと、配列番号48、配列番号54、配列番号60、または配列番号66の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む、第2の増幅プライマーと、を含む。その試験サンプルにおいて増幅したCryptosporidium parvum核酸を特異的に検出するために使用されるハイブリゼーションアッセイプローブは、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号17、配列番号18、または配列番号19の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む。
【0188】
さらに好ましい実施形態において、この方法は、Cryptosporidium由来核酸を増幅するための少なくとも2つの増幅プライマーの組を用いて実行され、その組は、配列番号49、配列番号55、配列番号61、または配列番号67の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む、第1の増幅プライマーと、配列番号50、配列番号56、配列番号62、または配列番号68の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む、第2の増幅プライマーと、を含む。その試験サンプルにおいて増幅したCryptosporidium parvum核酸を特異的に検出するために使用されるハイブリゼーションアッセイプローブは、配列番号8、配列番号12、配列番号16、または配列番号20の塩基配列を有するかもしくはその塩基配列に実質的に対応する、オリゴヌクレオチドを含む。
【0189】
(H.診断系)
本発明はまた、キット形態の診断系を企図する。本発明の診断系は、キットを包含し得、このキットは、少なくとも1回のアッセイのために十分な量で、本発明の任意のハイブリダイゼーションアッセイプローブ、ヘルパープローブ、および/または増幅プライマーを、包装材料中に含む。代表的には、このキットはまた、試験サンプルにおけるCryptosporidium生物またはCryptosporidium parvum生物の存在または量を決定するための増幅および/または検出アッセイにおいて、その包装されたプローブおよび/またはプライマーを使用するための指示を含み、この指示は、具体的な形態で記録されている(例えば、紙または電子媒体に含まれている)。
【0190】
この診断系の種々の成分は、種々の形態で提供され得る。例えば、必要な酵素、ヌクレオチド三リン酸、プローブ、および/またはプライマーが、凍結乾燥試薬として提供され得る。これらの凍結乾燥試薬は、再構成された場合に、それらが完全な混合物を形成し、そのアッセイにおいて使用できる状態であるその成分の各々が適切な比になるように、凍結乾燥前に前もって混合され得る。さらに、本発明の診断系は、このキットの凍結乾燥試薬を再構成するための再構成試薬を含み得る。Cryptosporidium生物に由来する標的核酸を増幅するための好ましいキットにおいて、その酵素、ヌクレオチド三リン酸、およびその酵素に必要な補因子は、再構成された場合に、本増幅方法における使用のために適切な試薬を形成する単一凍結乾燥試薬として、提供される。これらのキットにおいて、凍結乾燥プライマー試薬もまた、提供され得る。他の好ましいキットにおいて、凍結乾燥プローブ試薬が、提供される。
【0191】
代表的包装試薬としては、本発明のハイブリダイゼーションアッセイプローブ、ヘルパープローブ、および/または増幅プライマーを、固定限界内に保つことができる、固体マトリックス(例えば、ガラス、プラスチック、紙、箔、微粒子など)が挙げられる。従って、例えば、この包装材料としては、ミリグラム未満(例えば、ピコグラムまたはナノグラム)量の意図されるプローブもしくはプライマーを含むために使用される、ガラスバイアルが挙げられ得るか、またはこの包装材料は、本発明のプローブもしくはプライマーが作動可能に固定されている(すなわち、本発明の増幅および/または検出方法に関与できるように連結されている)、マイクロタイタープレートウェルであり得る。
【0192】
その指示は、代表的には、試薬および/または試薬濃度、ならびに少なくとも1つのアッセイ方法パラメータ(例えば、サンプル量あたりの使用する試薬の相対量であり得る)を示す。さらに、維持、時間、温度および緩衝液の条件のような詳細もまた、含まれ得る。
【0193】
本発明の診断系は、試験サンプルにおけるCryptosporidium生物またはCryptosporidium parvum生物の存在または量を増幅および/または決定することにおいて使用するためのキットを意図し、このキットは、本明細書中に記載される任意のハイブリダイゼーションアッセイプローブ、ヘルパープローブおよび/または増幅プライマーを有し、これらの成分は、それらが個々に提供されるか、または上記の好ましい組み合わせのうちの1つの状態で提供されるかに関わらない。
【0194】
(1.実施例)
実施例が、本発明の異なる局面および実施形態を例示するために、以下に提供される。これらの実施例が、本明細書中に記載される特定の実施形態に本発明を限定することは意図されないことを、当業者は認識する。
【0195】
(A.Cryptosporidium核酸の単離および精製)
CryptosporidiumリボゾームRNAを得るために、Eppendorf微小遠心機(Brinkmann Instruments,Inc.;Cat.No.22 62 120−3)を使用して、サンプルを、Eppendorf 1.5mlマイクロ試験チューブ(Brinkmann Instruments,Inc.、Westbury、NY;Cat.No.22 60 002 8)にて7,000rpmで5分間遠心分離することによって、Cryptosporidiumオーシストをそのサンプルからまず単離する。その後、その上清を吸引除去し、そして残りのペレットを、Amibion’s RNAaqueousTMキット(Ambion,Inc.,Austin、TX;Cat.No.AM−1912)に備わる溶解/結合緩衝液200μl中に再懸濁する。
【0196】
約1.0mmのジルコニア/シリカビーズ(BioSpec Products,Inc.,Bartlesvile,OK;Cat.No.11079110Z)を、2.0ml遠心分離バイアル(BioSpec Products,Inc.;Cat.No.10832)に添加し、このバイアルを約4分の3(1.5ml)満たす。その後、500μlのジエチルピロカルボネート(DEPC)処理水(Ambion,Inc.;Cat.No.9922)をこのバイアルに添加し、そしてこのバイアルを密封し、そして手で数回反転させ、その後、そのバイアルからDEPC処理水を吸引する。
【0197】
再懸濁したペレットをそのマイクロ試験チューブから取り出し、そしてビーズ含有バイアルに添加する。さらなる溶解/結合緩衝液を、そのバイアルを完全に満たすように添加し、その後、そのバイアルを再度密封し、そしてBeadBeaterTM(BioSpec Products,Inc.;Cat.No.3110BX)中に配置し、このBeadBeaterTMを5,000rpmにて2分間作動させる。このバイアルをこのBeadBeaterTMから取り出し、そして氷上に4分間配置し、その後、このBeadBeaterTM中で、5,000rpmにて2分間の2回目の作動に供す。このバイアルを、再び氷上に4分間配置する。
【0198】
その上清をこのバイアルからピペットで取り出し、それによって上清をビーズから分離させ、そしてその上清を新たな2ml遠心分離バイアル(BioSpec Products,Inc.;Cat.No.10832)に添加する。また、このバイアルに、上記RNAaqueousTMキットに備わるエタノール(64%)をその上清と等量添加し、その後、このバイアルを密封し、そして手で数回反転させて、その上清とエタノールとの完全な混合を確実にする。その後、この混合物を、上記RNAaqueousTMキットに備わる収集チューブのフィルターカートリッジに600μlアリコートで添加する。その後、その収集チューブを、上記Eppendorf遠心機中で13,000rpmにて30秒間遠心分離し、溶出物を吸引除去し、そして上記RNAaqueousTMキットからWash Solution Iを700μl、各フィルターカートリッジに添加する。その収集チューブを、13,000rpmにて30秒間もう1度遠心分離し、その溶出物を除去し、そして上記RNAaqueousTMキットからWash Solution 2/3を500μl、そのフィルターカートリッジに添加する。この最後の遠心分離とWash Solution 2/3での処理とを反復して、エタノールの除去を確実にする。その後、その収集チューブを13,000rpmにて30秒間遠心分離し、そしてその溶出物を除去し、その後、その収集チューブを13,000rpmにて2分間遠心分離する。
【0199】
その後、そのフィルターカートリッジを、上記RNAaqueousTMキットに備わる別の収集チューブの組に配置し、上記RNAaqueousTMキットに備わる溶出溶液(95℃に予め加熱した)を50μl、これらの新たな収集チューブに添加する。この収集チューブを、上記遠心機中で13,000rpmにて1分間遠心分離し、その後、別の上記予め加熱した溶出溶液50μlを、この収集チューブに添加する。13,000rpmにて1分間、最後の遠心分離を実施する。そしてこれらの最後の2つの遠心分離からの溶出物は、精製RNAを含む。
【0200】
(B.ハイブリダイゼーションアッセイプローブ)
CryptosporidiumまたはCryptosporidium parvum由来の核酸に特異的なハイブリダイゼーションアッセイプローブを、上記に示した公開された配列およびCryptosporidium parvumについて決定された18S rRNA配列から同定した。Cryptosporidiumに特異的なプローブを、Cryptosporidium parvum、Cryptosporidium muris、Cryptosporidium baileyiおよびCryptosporidium wrairiの18S rRNA配列と、Escherichia coli、Cyclospora cayetanensis、Sarcocystis hominis、Entamoeba histolyticaおよびEimeria praecoxの18S rRNA配列を比較することによって同定した。そして、Cryptosporidium parvumに特異的なプローブを同定するために、Cryptosporidium parvumの18S rRNA配列を、Cryptosporidium muris、Cryptosporidium baileyiおよびCryptosporidium wrairiの18S rRNA配列と比較した。可変性の領域を同定し、これらを試験して、特異性を確認し得た。
【0201】
配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号7、配列番号8、配列番号10、配列番号13、配列番号15、配列番号16および配列番号18の塩基配列を有するハイブリダイゼーションアッセイプローブを、以下に記載の実施例で扱う。これらのプローブを、米国特許第6,031,091号においてArnoldらによって開示されるように、非ヌクレオチドリンカーを用いて合成し、そして米国特許第5,185,439号においてArnoldらによって開示されるように、化学発光剤アクリジニウムエステル(AE)を用いて標識した。CryptosporidiumおよびCryptosporidium parvum核酸に対するプローブの反応性および特異性は、米国特許第5,283,1774号においてArnoldらによって開示される、相同保護アッセイ(Homogenous Protection Assay)(HPA)を使用して実証される。結果を、相対光単位(RLU)で示し、これは、ルミノメーターによって検出される光子の尺度である。
【0202】
(C.試薬)
種々の試薬を以下の実施例に示す。これらには、ハイブリダイゼーション試薬、選択試薬、増幅試薬、再構成緩衝液、酵素試薬、酵素希釈緩衝液およびオイル試薬が挙げられる。これらの試薬の処方およびpH値(関連する場合)は、以下のとおりである。
【0203】
ハイブリダイゼーション試薬:以下の実施例の「ハイブリダイゼーション試薬」は、50mM コハク酸、1%(w/v)ラウリル硫酸リチウム(LLS)、7.5mM アルドリチオール−2、0.6M LiCl、115mM LiOH、10mM エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、10mM エチレングリコールN,N,N’,N’−四酢酸(EGTA)および1.5%(v/v) エチルアルコール(無水)から作製される(pH4.7)。
【0204】
選択試薬:以下の実施例の「選択試薬」は、600mM ホウ酸、240mM NaOHおよび1%(v/v) TRITON(登録商標)X−100から作製される(pH8.5)。
【0205】
増幅試薬:以下の実施例の「増幅試薬」は、各4mMのATP、GTP、UTPおよびCTP、各1mMのdATP、dGTP、dTTPおよびdCTP、40mM トリゾーマ塩基(pH7.5)、25mM MgCl、17.5mM KClおよび5%(w/v) ポリビニルピロリドンから作製される。この増幅試薬は、1.5mlの滅菌脱イオン水で再構成される。
【0206】
酵素試薬:以下の実施例の「酵素試薬」は、125mM N−アセチル−L−システイン(NALC)、0.2%(v/v) TRITON(登録商標)X−102、20mM N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸(HEPES)(pH7.5)、0.1mM EDTA、0.1mM 酢酸亜鉛、0.2M トレハロース、2000ユニット モロニーマウス白血病ウイルス(「MMLV」)逆転写酵素および2000ユニット T7 RNAポリメラーゼから作製される(1「ユニット」の活性は、MMLV逆転写酵素については、37℃にて15分間での5.75fmolのcDNAの合成および放出として定義され、T7 RNAポリメラーゼについては、1「ユニット」の活性は、37℃にて20分間での5.0fmolのRNA転写物の生成として定義される)。この酵素試薬は、1.5mLの酵素希釈緩衝液で再構成される。
【0207】
酵素希釈緩衝液:以下の実施例の「酵素希釈緩衝液」は、140mM トリゾーマ試薬(pH8.0)、1mM EDTA、10%(v/v) TRITON(登録商標)X−102、70mM KClおよび20%(v/v) グリセロールから作製される。
【0208】
検出試薬:以下の実施例の「検出試薬」は、検出試薬I(0.1%(v/v) 過酸化水素および1mM 硝酸を含む)および検出試薬II(1N 水酸化ナトリウムおよび界面活性剤成分)を含む。
【0209】
オイル試薬:以下の実施例の「オイル試薬」は、鉱油である。
【0210】
(実施例1)
(Cryptosporidium核酸の特異的検出)
本実施例は、Cryptosporidium rRNAに標的化されるアクリジニウムエステル標識ハイブリダイゼーションアッセイプローブを含むプローブミックスが、非Cryptosporidium生物の存在下でCryptosporidium種を選択的に検出する能力を示す。配列番号3の塩基配列を有するハイブリダイゼーションアッセイプローブを、上記のように、ヌクレオチド11と12(5’から3’に読んで)との間に配置される非ヌクレオチドリンカーを含むように合成した。さらに、配列番号27および配列番号28の塩基配列を有する非標識ヘルパープローブを、このプローブミックスに含めて、Cryptosporidium核酸へのハイブリダイゼーションアッセイプローブのハイブリダイゼーションを促進させる。最初のヌクレオチド(5’から3’に読んで)(これは、対応するデオキシヌクレオチドと置換されている)を除いて、ヘルパープローブの各ヌクレオチドは、そのリボフラノシル部分に対して2’−O−メチル置換を含むように改変されたリボヌクレオチドである。
【0211】
Cryptosporidium核酸に対するハイブリダイゼーションアッセイプローブの特異性を、2連のサンプルセットのパネルを使用して決定する。各セットは、以下からなる群より選択された単離株由来の100ngの精製rRNA(1サンプル当たり50ng)を含む:Escherichia coli、Cyclospora cayetanenis、Sarcocystis hominis、Entamoeba histolytica、Eimeria praecox、Cryptosporidium parvum、およびCryptosporidium muris、Cryptosporidium baileyiおよびCryptosporidium wrairiの少なくとも1つ。Cryptosporidium parvumおよびCryptosporidium murisの単離株は、Waterborne Incorporated of New Orleans,LAから得られ得る(Cryptosporidium parvumについてはパート番号P102およびCryptosporidium murisについてはパート番号P104)。ネガティブコントロールサンプルのセットを含めて、バックグラウンドレベルを決定する。
【0212】
各サンプルを、12×75mmのポリプロピレンチューブ(Gen−Probe Incorporated;カタログ番号2440)に提供する。さらに、各チューブに、0.1pmolのハイブリダイゼーションアッセイプローブ、5.0pmolの各ヘルパープローブ、および100μlの1×ハイブリダイゼーション試薬を提供する。ハイブリダイゼーションをさせるために、チューブを、循環水浴(Precision Scientific、Winchester、VA;Model 260;カタログ番号51221035)中で30分間、60℃にてインキュベートする。ハイブリダイゼーション後、300μlの選択試薬を各チューブに添加し、そして各チューブを循環水浴中で10分間、60℃にてインキュベートして、ハイブリダイズされていないプローブに結合しているアクリジニウムエステル標識を加水分解する。サンプルを1分間氷上で冷却し、その後、検出試薬の自動注入を備えるLEADER(登録商標)450iルミノメーターにおいて分析する。10,000RLUよりも高い正味のRLU値を、陽性の結果とみなし、そして10,000RLU未満の正味のRLU値を、陰性の結果とみなす。正味のRLU値は、各サンプルセットの平均RLU値−ネガティブコントロールセットの平均RLU値(すなわち、バックグラウンドシグナル)に基づく。
【0213】
(実施例2)
(Cryptosporidium核酸の増幅および検出)
本実施例は、Cryptosporidium由来核酸に特異的なハイブリダイゼーションアッセイプローブを使用する、Cryptosporidium rRNAの標的配列の増幅およびその増幅されたrRNAの検出を示す。詳細には、配列番号1の塩基配列を有するCryptosporidiumハイブリダイゼーションアッセイプローブを、上記のように、ヌクレオチド11と12(5’から3’に読んで)との間に配置される非ヌクレオチドリンカーを含むように合成した。このハイブリダイゼーションアッセイプローブは、Cryptosporidium標的rRNAと同センスであり、そしてこのプローブを使用して、転写媒介増幅の生成物を検出する。転写媒介増幅を行うための手順は、先に記載され、そして米国特許第5,399,491号および同第5,480,784号においてKacianらによって記載される。さらに、このハイブリダイゼーションアッセイプローブは、実施例1のハイブリダイゼーションアッセイプローブと反対のセンスであり、これは、Cryptosporidium生物由来の核酸に特異的であると考えられる。従って、本実施例のハイブリダイゼーションアッセイプローブは、Cryptosporidium生物由来の核酸に特異的であることが予測される。
【0214】
Cryptosporidium parvumおよびCryptosporidium muris由来のリボソームRNAを、以下のプロモーター−プライマー/プライマーの組み合わせの1つを使用して、別々に増幅する:(i)配列番号69の5’末端プロモーター塩基配列および配列番号60の3’末端センステンプレート特異的塩基配列を有するプロモーター−プライマー、ならびに配列番号45のアンチセンステンプレート特異的塩基配列を有するプライマー;および(ii)配列番号69の5’末端プロモーター塩基配列および配列番号60の3’末端センステンプレート特異的塩基配列を有するプロモーター−プライマー、ならびに配列番号46のアンチセンステンプレート特異的塩基配列を有するプライマー。Cryptosporidium parvumおよびCryptosporidium muris単離株は、Waterborne Incorporated of New Orleans,LAから得られ得る(Cryptosporidium parvumについてはパート番号P102およびCryptosporidium murisについてはパート番号P104)。
【0215】
増幅を、12×75mmのポリプロピレンチューブ(Gen−Probe Incorporated;カタログ番号2440)で行う。各チューブは、2連のセットで0amol、0.2amolまたは2.0amolのCryptosporidium parvum rRNAまたはCryptosporidium muris rRNA、15pmol プロモーター−プライマー、15pmol プライマー、25μl 増幅試薬、および滅菌脱イオン水を含み、各チューブの総量を75μlにする。各サンプルに200μlのオイル試薬を加え、そして乾燥加熱浴(Gen−Probe Incorporated;カタログ番号4006)中で10分間、95℃にてインキュベートする。次いで、サンプルを、循環水浴(Lauda Dr.R.Wobser GmbH & Co.KG、Lauda−Koenigshofen、Germany;Model No.M20−S)に移し、そして5分間、42℃にてインキュベートし、その後、各チューブに25μlの再構成した酵素試薬を加える。循環水浴中42℃での60分間のインキュベーション後、100fmolのハイブリダイゼーションアッセイプローブを含む100μl 1×ハイブリダイゼーション試薬を、各チューブに加え、サンプルを、循環水浴中60℃で30分間インキュベートし、そしてアニールされたハイブリダイゼーションアッセイプローブ由来のシグナルを、実施例1に記載された様式で検出する。ネガティブコントロール(0amolの標的rRNA)の平均RLU値の10倍を超える平均RLU値を有するサンプルセットは、標的rRNAの増幅を示し、そしてネガティブコントロールの平均RLU値の10倍未満の平均RLU値を有するサンプルセットは、標的rRNAの増幅がないことを示す。
【0216】
(実施例3)
(Cryptosporidium parvum核酸の特異的検出)
本実施例は、Cryptosporidium parvum rRNAに標的化されるアクリジニウムエステル標識ハイブリダイゼーションアッセイプローブを含むプローブミックスが、非Cryptosporidium parvum生物の存在下でCryptosporidium parvum生物を選択的に検出する能力を示す。上記のように、以下の塩基配列の1つを有するハイブリダイゼーションアッセイプローブを合成する:(i)配列番号13(ヌクレオチド9と10(5’から3’に読んで)との間に非ヌクレオチドリンカーが配置される);(ii)配列番号15(ヌクレオチド12と13(5’から3’に読んで)との間に非ヌクレオチドリンカーが配置される);(iii)配列番号16(ヌクレオチド9と10(5’から3’に読んで)との間に非ヌクレオチドリンカーが配置される);および(iv)配列番号18(ヌクレオチド9と10(5’から3’に読んで)との間に非ヌクレオチドリンカーが配置される)。最初のヌクレオチド(5’から3’に読んで)(これは、対応するデオキシヌクレオチドと置換されている)を除いて、配列番号18の塩基配列を有するハイブリダイゼーションアッセイプローブの各ヌクレオチドは、そのリボフラノシル部分に対して2’−O−メチル置換を含むように改変されたリボヌクレオチドである。
【0217】
さらに、以下の塩基配列を有する非標識ヘルパープローブを、このプローブミックスに含めて、Cryptosporidium parvum核酸へのハイブリダイゼーションアッセイプローブのハイブリダイゼーションを促進させる:(i)配列番号15の塩基配列を有するハイブリダイゼーションアッセイプローブと共に使用するための、配列番号41または配列番号42;および(ii)配列番号13または配列番号18(示されるように改変された)の塩基配列を有するハイブリダイゼーションアッセイプローブと共に使用するための、配列番号41、配列番号42、配列番号43および配列番号44のいずれか1つまたはそれらの組み合わせ。最初のヌクレオチド(5’から3’に読んで)(これは、対応するデオキシヌクレオチドと置換されている)を除いて、これらのヘルパープローブの各ヌクレオチドは、そのリボフラノシル部分に対して2’−O−メチル置換を含むように改変されたリボヌクレオチドである。
【0218】
Cryptosporidium parvum核酸に対するハイブリダイゼーションアッセイプローブの特異性を、2連のサンプルセットのパネルを使用して決定する。各セットは、以下からなる群より選択された単離株由来の100ngの精製rRNA(1サンプル当たり50ng)を含む:Escherichia coli、Cyclospora cayetanensis、Sarcocystis hominis、Eimeria praecox、Entamoeba histolytica、Cryptosporidium parvum、およびCryptosporidium muris、Cryptosporidium baileyi、Cryptosporidium serpentisおよびCryptosporidium wrairiの少なくとも1つ。Cryptosporidium parvumおよびCryptosporidium murisの単離株は、Waterborne Incorporatedから入手可能である(Cryptosporidium parvumについてはパート番号P102およびCryptosporidium murisについてはパート番号P104)。ネガティブコントロールサンプルのセットを含めて、バックグラウンドレベルを決定する。
【0219】
各サンプルを、12×75mmのポリプロピレンチューブ(Gen−Probe Incorporated;カタログ番号2440)に提供する。さらに、各チューブに、0.1pmolのハイブリダイゼーションアッセイプローブ、5.0pmolの各ヘルパープローブ、および100μlの1×ハイブリダイゼーション試薬を提供する。ハイブリダイゼーションをさせるために、チューブを、循環水浴(Precision Scientific;Model 260;カタログ番号51221035)中で30分間、60℃にてインキュベートする。ハイブリダイゼーション後、300μlの選択試薬を各チューブに添加し、そして各チューブを循環水浴中で10分間、60℃にてインキュベートして、ハイブリダイズされていないプローブに結合しているアクリジニウムエステル標識を加水分解する。サンプルを1分間氷上で冷却し、その後、検出試薬の自動注入を備えるLEADER(登録商標)450iルミノメーターにおいて分析する。10,000RLUよりも高い正味のRLU値を、陽性の結果とみなし、そして10,000RLU未満の正味のRLU値を、陰性の結果とみなす。正味のRLU値は、各サンプルセットの平均RLU値−ネガティブコントロールセットの平均RLU値(すなわち、バックグラウンドシグナル)に基づく。
【0220】
(実施例4)
(Cryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブの感度)
本実施例は、標的を含むrRNA転写物を有するコントロールおよび種々の量のCryptosporidium parvumオーシストを含む水サンプルを使用し、サンプル中のCryptosporidium parvum核酸の検出についてのアクリジニウムエステル標識ハイブリダイゼーションアッセイプローブの感度を実証した。ハイブリダイゼーションアッセイプローブを、上記のように、配列番号13の塩基配列を有しかつヌクレオチド9と10(5’から3’に読んで)との間に配置される非ヌクレオチドリンカーを含むように合成した。ヘルパープローブは、本実施例では使用しなかった。
【0221】
このCryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブの感度を、2連のコントロールおよびサンプル(1つの例外を含む)のパネルを使用して決定した。コントロールサンプルは、以下を含んだ:(i)各チューブに95μl溶解試薬を含みそして転写物を含まない、第1のセット(「ネガティブコントロール」);(ii)各チューブに85μl溶解試薬および0.01fmol/μlの濃度の10μlの転写物を含む、第2のセット(「第1のポジティブコントロール」);(iii)各チューブに85μl溶解試薬および0.1fmol/μlの濃度の10μlの転写物を含む、第3のセット(「第2のポジティブコントロール」);および(iv)各チューブに85μl溶解試薬および1.0fmol/μlの濃度の10μlの転写物を含む、第4のセット(「第3のポジティブコントロール」)。溶解試薬は、1.925mlの溶解緩衝液(10mM Tris(pH8.0)、10mM CaClおよび1%(w/v)ドデシル硫酸ナトリウム(SDS))および20mg/mlの濃度の105μl プロテイナーゼKから作製された。
【0222】
5種の2連のサンプルを試験した。各セットのメンバーは、1ml溶解試薬中に、それぞれ、2×10、1×10、1×10、1×10および5×10の量のオーシストを含んだ。上記で詳述した単離および精製方法とは異なり、本実施例のCryptosporidium parvum rRNAを、エッペンドルフ微量遠心分離機(Brinkmann Instruments,Inc.;カタログ番号22 62 120−3)を使用して5分間、9,000rpmにて、エッペンドルフ1.5mlマイクロテストチューブ(Brinkmann Instruments,Inc.;カタログ番号22 60 002 8)中で各サンプルを高速遠心分離することによって、サンプルから単離した。約100μlの上清を各チューブから取り出し、そしてサンプルを、微量遠心分離機で2分間、9,000rpmで再度遠心分離した。ペレットを乱さないように上清を除去し、ペレットを100μlの溶解試薬中に再懸濁した。
【0223】
サンプルおよびコントロール全てに、100μlのオイル試薬を提供し、そして循環水浴(Lauda Dr.R.Wobser GmbH & Co.KG;Model No.M20−S)中で60分間、42℃にてインキュベートした。次いで、サンプルを、乾燥加熱浴(Gen−Probe Incorporated;カタログ番号4006)に移し、95℃にて90分間インキュベートした。その後、各チューブに100μlのプローブミックスを加えた。このプローブミックスは、2.2mlの1×ハイブリダイゼーション試薬および100fmol/μlの濃度の22μlのハイブリダイゼーションアッセイプローブを合わせて調製した。チューブの内容物を手短にボルテックスし、再度、循環水浴中で30分間60℃にてインキュベートし、標的rRNAへプローブをハイブリダイズさせた。
【0224】
ハイブリダイゼーション後、300μlの選択試薬を各チューブに添加し、そしてチューブを手短にボルテックスし、その後、循環水浴中で8分間60℃にてさらにインキュベートして、ハイブリダイズされなかったプローブに結合するアクリジニウムエステル標識を加水分解した。次いで、チューブの内容物を室温で5分間冷却し、その後、検出試薬の自動注入器を備えるLEADER(登録商標)450hcルミノメーター(Gen−Probe Incorporated)において分析した。この実験のRLU値および変動係数(CV)%値を、以下の表1に示す。ここで、「正味のRLU」は、ネガティブコントロール、ポジティブコントロールまたはサンプルコントロールの平均RLUからネガティブコントロールの平均RLUを引いたものである。
【0225】
(表1:ポジティブコントロール中に存在する種々の濃度の標的核酸および種々の量のCryptosporidium parvumオーシストから単離された種々の量の標的核酸に対するプローブのハイブリダイゼーション)
【0226】
【表1】
Figure 2004527221
この実験の結果は、1個のオーシスト当たり約6,000のrRNAコピー数を示唆するが、この値は、上記の新規でより効果的な単離および精製方法後よりも高かったかもしれない。このコピー数は、アルゴリズムy=mx+bを使用する直線外挿によって計算した。ここで、「y」は、相対光単位数であり、「m」は、傾きであり、「x」は、オーシスト数であり、そして「b」は、y切片であり、1fmolのポジティブコントロールは、約6.02×10の転写物コピーを含む。図1は、「平均正味RLU」 対 血球計数によって測定した「オーシスト」をプロットする、オーシスト力価グラフであり、これは、試験サンプル中のCryptosporidium parvumの存在を検出するために必要とされるオーシスト負荷の指標を提供する。これらの結果は、水サンプル中のCryptosporidium parvum生物の存在が、十分な標的配列を生成するための予備増幅工程を行う必要なく、直接検出され得ることを示す。
【0227】
(実施例5)
(Cryptosporidium parvum核酸の増幅および検出)
この実施例は、核酸増幅産物の検出のための、Cryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブの使用を説明する。特に、配列番号5、配列番号7、配列番号8または配列番号10の塩基配列を有するCryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブは、上記のように合成され、以下に位置する非ヌクレオチドリンカーを含む:(i)配列番号5の塩基配列のヌクレオチド18と19との間(5’から3’に読んで);(ii)配列番号7の塩基配列のヌクレオチド13と14との間(5’から3’に読んで);(iii)配列番号8の塩基配列のヌクレオチド16と17との間(5’から3’に読んで);および(iv)配列番号10の塩基配列のヌクレオチド11と12との間(5’から3’に読んで)。対応するデオキシヌクレオチドで置換される最初のヌクレオチド(5’から3’に読んで)を除いて、配列番号10の塩基配列を有するハイブリダイゼーションアッセイプローブの各ヌクレオチドは、リボフラノシル部分に対する2’−O−メチル置換を含むように改変されたリボヌクレオチドである。
【0228】
これらのハイブリダイゼーションアッセイプローブは、Cryptosporidium標的rRNAと同じセンスであり、そして転写物媒介増幅産物を検出するために使用される。転写媒介増幅を実行するための手順は、前出ならびにKacianら、米国特許第5,399,491号および同第5,480,784号によって記載される。さらに、これらのハイブリダイゼーションアッセイプローブは、それぞれ、実施例3の配列番号13、配列番号15、配列番号16および配列番号18の塩基配列を有するハイブリダイゼーションアッセイプローブの反対のセンスであり、これらは、Cryptosporidium parvum生物由来の核酸に特異的であると考えられる。従って、この実施例のハイブリダイゼーションアッセイプローブは、Cryptosporidium parvum生物由来の核酸に特異的であると予想される。
【0229】
Cryptosporidium parvum由来のリボソームRNAは、ハイブリダイゼーションアッセイプローブが、配列番号5、配列番号7または配列番号10の塩基配列を有する場合、以下のプロモーター−プライマー/プライマーの組み合わせの1つを使用して、増幅される:(i)配列番号69の5’末端プロモーター塩基配列および配列番号59の3’末端センステンプレート特異的塩基配列を有するプロモーター−プライマー、ならびに配列番号45のアンチセンステンプレート特異的な塩基配列を有するプライマー;(ii)配列番号69の5’末端プロモーター塩基配列および配列番号59の3’末端センステンプレート特異的塩基配列を有するプロモーター−プライマー、ならびに配列番号46のアンチセンステンプレート特異的な塩基配列を有するプライマー;(iii)配列番号69の5’末端プロモーター塩基配列および配列番号60の3’末端センステンプレート特異的塩基配列を有するプロモーター−プライマー、ならびに配列番号45のアンチセンステンプレート特異的な塩基配列を有するプライマー;そして(iv)配列番号69の5’末端プロモーター塩基配列および配列番号60の3’末端センステンプレート特異的塩基配列を有するプロモーター−プライマー、ならびに配列番号46のアンチセンステンプレート特異的な塩基配列を有するプライマー。そして、ハイブリダイゼーションアッセイプローブが配列番号8の塩基配列を有する場合、Cryptosporidium parvum由来のrRNAは、配列番号69の5’末端プロモーター塩基配列および配列番号62の3’末端センステンプレート特異的塩基配列を有するプロモーター−プライマー、ならびに配列番号49のアンチセンステンプレート特異的な塩基配列を有するプライマーを使用して増幅される。Cryptosporidium parvum単離株は、Part.No.P102としてWaterborn Incorporatedから入手可能である。
【0230】
増幅は、12×75mmのポリプロピレンチューブ(Gen−Probe Incorporated;カタログ番号2440)中で実行され、各々のチューブは、0amol、0.2amol、または2.0amolのCryptosporidium parvum rRNAを二連のセット、15pmolのプロモーター−プライマー、15pmolのプライマー、25μlのAmplification Reagentおよび各チューブ内の総容積を75μlにする滅菌脱イオン水を含む。各サンプルは、200μlのOil Reagentを受け、そして乾熱浴(Gen−Probe Incorporated;カタログ番号4006)中で95℃で10分間インキュベートされる。次いで、このサンプルを、循環水浴(Lauda Dr.R.Wobser GmbH&Co.KG;モデル番号M20−S)に移し、そして42℃で5分間インキュベートした後、再構成したEnzyme Reagent25μlを、各チューブに添加する。循環水浴中での42℃で60分間のインキュベーション後、ハイブリダイゼーションアッセイプローブ100fmol含有の1×Hybridization Reagentの100μlを、各サンプルに添加し、このサンプルを循環水浴中で60℃で30分間インキュベートし、アニールしたハイブリダイゼーションアッセイプローブからのシグナルを、実施例3に記載の様式で検出する。ネガティブコントロール(0amolの標的rRNA)についての平均RLUの10倍を上回る平均RLUを有するサンプルセットは、標的rRNAの増幅を示し、そしてネガティブコントロールについての平均RLUの10倍未満の平均RLUを有するサンプルセットは、標的rRNAの増幅がないことを示す。
【0231】
(実施例6)
(Cryptosporidium parvum標的転写物の増幅)
この実施例は、種々の濃度でのCryptosporidium parvum rRNA転写物配列の増幅および検出を説明する。特に、配列番号5の塩基配列を有するCryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブを、ヌクレオチド18と19との間(5’から3’に読んで)に位置する非ヌクレオチドリンカーを含むように、上記のように合成した。このハイブリダイゼーションアッセイプローブは、Cryptosporidium標的rRNAと同じセンスであり、そして転写媒介増幅産物の検出のために使用された。転写媒介増幅を実行するための手順は、前出ならびにKacianら、米国特許第5,399,491号および同第5,480,784号によって記載される。さらに、これらのハイブリダイゼーションアッセイプローブは、実施例3の配列番号13の塩基配列を有するハイブリダイゼーションアッセイプローブの反対のセンスであり、これは、Cryptosporidium parvum生物由来の核酸に特異的であると考えられる。従って、この実施例のハイブリダイゼーションアッセイプローブは、Cryptosporidium parvum生物由来の核酸に特異的であると予想された。
【0232】
この実施例について、2つの異なるプロモーター−プライマー/プライマーの組み合わせを使用した。第一のプロモーター−プライマー/プライマーの組み合わせは、配列番号69の5’末端プロモーター塩基配列および配列番号59の3’末端センステンプレート特異的塩基配列を有するプロモーター−プライマー、ならびに配列番号46のアンチセンステンプレート特異的な塩基配列を有するプライマーを含んだ(「プライマーセット1」)。これらのプロモーター−プライマー/プライマーの組み合わせの第二の組み合わせは、配列番号69の5’末端プロモーター塩基配列および配列番号59の3’末端センステンプレート特異的塩基配列を有するプロモーター−プライマー、ならびに配列番号45のアンチセンステンプレート特異的な塩基配列を有するプライマーを含んだ(「プライマーセット2」)。各プライマーセットについての作業ストックは、各々15pmol/μlの濃度でプライマーおよびプロモーター−プライマーを含有する、200μlの滅菌脱イオン水であった。
【0233】
次いで、各プライマーセットについての作業ストックを使用して、2つの増幅溶液を調製した。これらの溶液の第一の溶液を、375μlのAmplification Reagent、15μlのプライマーセット1の作業ストックおよび585μlの滅菌脱イオン水を合わせることによって調製した(「第一増幅溶液」)。これらの溶液の第二の溶液を、375μlのAmplification Reagent、15μlのプライマーセット2の作業ストックおよび585μlの滅菌脱イオン水を合わせることによって調製した(「第二増幅溶液」)。
【0234】
プローブストックを、約200μlの1×Hybridization Reagent中100fmol/μlの濃度で、ハイブリダイゼーションアッセイプローブから作製した。このストックから、プローブミックスを、30μlのプローブストックおよび3mlの2×Hybridization Reagentを合わせることによって、調製した。プローブストックのこの容積は、30サンプルまでに十分であった。
【0235】
転写物の希釈を行って、滅菌脱イオン水中10amol/μl、1amol/μl、0.1amol/μl、0.01amol/μlおよび0.001amol/μlの濃度を有する転写物ストックを調製した(転写物ストックの各amolは、約600,000コピーの転写物を含んだ)。これらのストック濃度の各々から、4個のEppendorf 1.5mlのマイクロ試験チューブ(Brinkmann Instrument,Inc.;カタログ番号22 60 002 8)のセットを調製し、これらの各々は、10μlの転写物ストック溶液を含んだ。各チューブセット由来の、各2個のチューブの内容物を、65μlの第一増幅溶液と合わせ、一方、各チューブセット由来の他の2個のチューブの内容物を、65μlの第二増幅溶液と合わせた。4個のネガティブコントロールチューブ(0amolの標的)もまた含まれ、これらの各々は、10μlの滅菌脱イオン水を含んだ。これらのネガティブコントロールの2個は、65μlの第一増幅溶液を受け、一方、他の2個のネガティブコントロールは、65μlの第二増幅溶液を受けた。
【0236】
各チューブは、200μlのOil Reagent(サンプルおよびコントロールの両方とも)を受け、そしてこれらのチューブを、乾熱浴(Gen−Probe Incorporated;カタログ番号4006)中で5分間95℃でインキュベートした。次いで、これらのチューブを循環水浴(Lauda Dr.R.Wobser GmbH&Co.KG;モデル番号M20−S)に移し、そして42℃で5分間インキュベートした後、再構成したEnzyme Reagent25μlを、各チューブに添加した。次いで、これらのチューブを穏やかに混合し、そして循環水浴中で42℃でさらに60分間インキュベートした。この3回目のインキュベーション後、100μlのプローブミックスをチューブに添加し、チューブをボルテックスし、そして循環水浴中での60℃で30分間の、4回目のインキュベーションに供した。次いで、各チューブに、300μlのSelection Reagentを提供し、ボルテックスし、循環水浴中で60℃で10分間インキュベートし、そして氷水上で1分間冷却した。アニールしたハイブリダイゼーションアッセイプローブからのシグナルを、(LEADER(登録商標)450hc照度計を、LEADER(登録商標)450i照度計の代わりに使用した点を除いて)実施例3に記載の様式で検出し、結果を以下の表2に示す。ネガティブコントロール(0amolの標的rRNA)についての平均RLUの10倍を上回る平均RLUを有するサンプルセットは、標的rRNAの増幅を示し、そしてネガティブコントロールについての平均RLUの10倍未満の平均RLUを有するサンプルセットは、標的rRNAの増幅がないことを示した。
【0237】
【表2】
Figure 2004527221
この実験の結果は、プライマーセット1が、標的核酸を増幅するためのこれらの条件下で有用であり、そして少なくとも最低6,000のコピー数(これは、オーシスト中に存在するrRNAの画分を示すと考えられる)を有するサンプル中に存在する、Cryptosporidium parvum由来の標的rRNAの存在を検出するために使用され得ることを実証する。図2は、「平均正味RLU」対「標的」をプロットする増幅グラフであり、これは、転写媒介増幅後に試験サンプル中のCryptosporidium parvum生物の存在を検出するために必要な開始rRNAコピー数を示す。この実施例から、サンプルrRNAが転写媒介増幅の実行によって増幅される場合、1,000コピーのrRNA(一個のCryptosporidium parvumオーシスト中に存在すると予測される量未満)が、試験サンプル中のCryptosporidium parvum生物の存在を検出するために十分であるようである。従来の実験によって、この実施例に示される条件および濃度は最適化され得、プライマーセット2は、標的配列を同様に増幅(定義のように)し得ると考えられる。
【0238】
(実施例7)
(非標的生物由来のrRNAの存在下でのCryptosporidium parvum標的転写物の増幅)
この実施例は、各々種々の濃度でのCryptosporidium muris rRNAの存在下でのCryptosporidium parvum rRNA標的配列の増幅および検出を説明する。特に、配列番号5の塩基配列を有するCryptosporidium parvumハイブリダイゼーションアッセイプローブを、上記のように、ヌクレオチド18と19との間(5’から3’に読んで)に位置する非ヌクレオチドリンカーを含むように合成した。このハイブリダイゼーションアッセイプローブは、Cryptosporidium標的rRNAと同じセンスであり、そして転写媒介増幅産物の検出のために使用された。転写媒介増幅を実行するための手順は、前出ならびにKacianら、米国特許第5,399,491号および同第5,480,784号によって記載される。さらに、これらのハイブリダイゼーションアッセイプローブは、実施例3の配列番号13の塩基配列を有するハイブリダイゼーションアッセイプローブの反対のセンスであり、これは、Cryptosporidium parvum生物由来の核酸に特異的であると考えられる。従って、この実施例のハイブリダイゼーションアッセイプローブは、Cryptosporidium parvum生物由来の核酸に特異的であると予想された。
【0239】
この実施例において、合計20個の12×75mmポリプロピレンチューブ(Gen−Probe Incorporated;カタログ番号2440)を、以下の表3に示されたCryptosporidium parvum転写物rRNAおよびCryptosporidium muris rRNAの量を含むように、マトリックス形式で設定した。この実施例の転写物を生成するために使用されたCryptosporidium parvumオーシストは、Part.No.P102としてWaterborn Incorporatedから得た。Cryptosporidium murisオーシストは、個人的な供給源から得たが、このCryptosporidium muris単離株は、Part.No.P104としてWaterborn Incorporatedから入手可能である。Cryptosporidium murisについて、二連のセットのチューブに、0amol、0.2amol、または2.0amol、20amol、200amolのCryptosporidium murisサンプルrRNAを提供した。次いで、これらのセットのチューブの各メンバーを、0amolまたは2amolのいずれかのCryptosporidium parvum転写物rRNAを有する2個のCryptosporidium parvumチューブのうちの1個と一致させた。各チューブに提供されるプロモーター−プライマー/プライマーの組み合わせは、配列番号69の5’末端プロモーター塩基配列および配列番号59の3’末端センステンプレート特異的塩基配列を有するプロモーター−プライマー、ならびに配列番号46のアンチセンステンプレート特異的な塩基配列を有するプライマーを含んだ。このプライマーセットを使用して、750μlのAmplification Reagentおよび30μlのプライマー作業ストック(滅菌脱イオン水中に15pmol/μlの各プロモーター−プライマーおよびプライマーを含む)からなる増幅溶液を調製した。
【0240】
各チューブに、25μlの増幅溶液を提供し、そして非コントロールチューブに、適切に希釈したサンプルrRNAの10μlを提供した。全てのチューブの総容積を、滅菌脱イオン水を用いて75μlにした。このチューブに、200μlのOil Reagentを別々に提供し、次いで乾熱浴中(Gen−Probe Incorporated;カタログ番号4006)中で10分間95℃でインキュベートし、その後、これらのチューブを循環水浴(Lauda Dr.R.Wobser GmbH&Co.KG;モデル番号M20−S)に移し、そして42℃で5分間インキュベートした。再構成したEnzyme Reagent25μlを各チューブに添加した後、これらのチューブを穏やかに混合し、そして循環水浴中で42℃でさらに60分間インキュベートした。この3回目のインキュベーション後、100μlのプローブミックスを各チューブに添加し、このプローブミックスは、1×Hybridization Reagent中、1pmol/mlのハイブリダイゼーションアッセイプローブからなった。次いで、チューブをボルテックスし、そして循環水浴中での60℃で30分間の、4回目のインキュベーションに供した。次いで、各チューブに、300μlのSelection Reagentを提供し、ボルテックスし、循環水浴中で60℃で10分間インキュベートし、そして氷水上で1分間冷却した。アニールしたハイブリダイゼーションアッセイプローブからのシグナルを、(LEADER(登録商標)450hc照度計を、LEADER(登録商標)450i照度計の代わりに使用した点を除いて)実施例3に記載の様式で検出し、結果を以下の表3に示す。ネガティブコントロール(0amolの標的rRNAおよび0amolの非標的rRNA)についてのRLUの10倍を上回るRLU値を有するサンプルは、標的rRNAまたは非標的rRNAの増幅を示し、そしてネガティブコントロールについてのRLUの10倍未満のRLU値を有するサンプルは、標的rRNAまたは非標的rRNAの増幅がないことを示した。
【0241】
【表3】
Figure 2004527221
この実験の結果は、このプライマーセットが、近縁の非標的生物由来の潜在的妨害核酸の存在下で、Cryptosporidium parvum由来の核酸に存在する標的配列を増幅するために有用であることを実証する。さらに、このデータは、このハイブリダイゼーションアッセイプローブが、Cryptosporidium parvum核酸由来のアンプリコンに特異的にハイブリダイズすることを実証する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、血球計算板計測により決定した「平均の正味RLU」対「オーシスト」をプロットしたオーシストの力価グラフである。この図は、オーシストの負荷が、試験サンプル中のCryptosporidium parvumの存在を直接的に検出するために必要なことを示す。
【図2】
図2は、「平均の正味RLU」対「標的」をプロットした増幅のグラフである。この図は、転写が媒介する増幅手順の後で、試験サンプル中のCryptosporidium parvum生物の存在を検出するのに必要な初期のrRNAコピー数の指標を提供する。

Claims (165)

  1. オリゴヌクレオチドを含むハイブリダイゼーションアッセイプローブであって、該プローブは、ストリンジェントな条件下で、試験サンプル中のCryptosporidium生物由来の核酸に存在する標的配列にハイブリダイズして、検出において安定であるプローブ:標的ハイブリッドを形成し、該オリゴヌクレオチドは、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、少なくとも80%相補的である少なくとも10個の連続した塩基領域を有し、ここで、該標的配列は配列番号1、配列番号2、配列番号3および配列番号4からなる群より選択され、そして該プローブは、ストリンジェントな条件下で、試験サンプル中の非Cryptosporidium生物由来の核酸にハイブリダイズせず、検出において安定であるプローブ:非標的ハイブリッドを形成しない、プローブ。
  2. 請求項1に記載のプローブであって、ここで、前記オリゴヌクレオチドは少なくとも10個の連続した塩基領域を有し、該塩基領域は標的配列に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して少なくとも90%相補的である、プローブ。
  3. 請求項1に記載のプローブであって、ここで、前記オリゴヌクレオチドは少なくとも10個の連続した塩基領域を有し、該塩基領域は標的配列に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して100%相補的である、プローブ。
  4. 請求項1に記載のプローブであって、ここで、前記オリゴヌクレオチドの塩基配列は前記標的配列の塩基配列に対して少なくとも80%相補的である、プローブ。
  5. 請求項1に記載のプローブであって、ここで、該プローブの塩基配列は、前記標的配列の塩基配列に対して少なくとも80%相補的である、プローブ。
  6. 請求項1に記載のプローブであって,ここで、該プローブの塩基配列は標的配列の塩基配列に対して完全に相補的である、プローブ。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のプローブであって、ここで、該プローブが100塩基までの長さである、プローブ。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のプローブであって、ここで、該プローブは12〜50塩基長である、プローブ。
  9. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のプローブであって、ここで、該プローブが18〜35の塩基長である、プローブ。
  10. 請求項1〜4または7〜9のいずれか1項に記載のプローブであって、ここで、該プローブは、ストリンジェントな条件下で前記標的配列にハイブリダズしない場合に、互いにハイブリダイズする塩基配列を含む、プローブ。
  11. 請求項1〜4または7〜9のいずれか1項に記載のプローブであって、ここで、該プローブは、ストリンジェントな条件下で、試験サンプ中に存在する、Cryptosporidium生物由来の核酸にも非標的生物由来の核酸にも適切にハイブリダイズしない1以上の塩基配列を含む、プローブ。
  12. 請求項11に記載のプローブであって、ここで、該プローブは前記1以上の塩基配列のうちの2つを含み、ここで、該2つの塩基配列は、該プローブが、ストリンジェントな条件下で前記標的配列にハイブリダイズしない場合に、互いにハイブリダイズする、プローブ。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載のプローブであって、検出可能な標識をさらに含む、プローブ。
  14. 請求項10〜12のいずれか1項に記載のプローブであって、相互作用する標識の群をさらに含む、プローブ。
  15. 請求項14に記載のプローブであって、前記相互作用する標識は発光標識および消光標識を含む、プローブ。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項に記載のプローブであって、ここで、前記オリゴヌクレオチドは、リボフラノシル部分に2’−O−メチル置換を含むように改変された少なくとも1つのリボヌクレオチドを含む、プローブ。
  17. 請求項1〜15のいずれか1項に記載のプローブであって、ここで、偽ペプチド骨格が前記オリゴヌクレオチドの塩基の少なくとも一部分を結合する、プローブ。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項に記載のプローブであって、ここで、前記ストリンジェントな条件は、50mMのコハク酸、1%(w/v)LLS、7.5mM アルドリチオール−2、0.6M LiCl、115mM LiOH、10mM EDTA、10mM EGTA、1.5%(v/v)エチルアルコール(無水)、pH4.7、および約60℃の試験サンプル温度で構成され、プローブ。
  19. 請求項1〜18のいずれか1項に記載のプローブおよび1以上のヘルパーオリゴヌクレオチドを含むプローブミックスであって、該ヘルパーオリゴヌクレオチドは、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、少なくとも80%相補的である少なくとも10個の連続した塩基領域を有し、ここで、該標的配列は、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27および配列番号28からなる群より選択される、プローブミックス。
  20. 請求項19に記載のプローブミックスであって、ここで、前記ヘルパーオリゴヌクレオチドのうちの1つの標的配列が、配列番号21、配列番号23、配列番号25および配列番号27からなる群より選択される、プローブミックス。
  21. 請求項19に記載のプローブミックスであって、ここで、前記ヘルパーオリゴヌクレオチドのうちの1つの標的配列が、配列番号22、配列番号24、配列番号26、および配列番号28からなる群より選択される、プローブミックス。
  22. 請求項19に記載のプローブミックスであって、ここで、前記1以上のヘルパーオリゴヌクレオチドは第1のヘルパーオリゴヌクレオチドおよび第2のヘルパーオリゴヌクレオチドを含み、ここで、該第1のヘルパーオリゴヌクレオチドの標的配列が、配列番号21、配列番号23、配列番号25および配列番号27からなる群より選択され、そして、ここで、該第2のヘルパーオリゴヌクレオチドの標的配列が、配列番号22、配列番号24、配列番号26、および配列番号28からなる群より選択される、プローブミックス。
  23. 増幅条件下でCryptosporidium生物に由来する核酸に存在する核酸配列を増幅する用途のための増幅プライマーであって、
    該プライマーは、少なくとも10個の連続した塩基領域を有するオリゴヌクレオチドを含み、該少なくとも10個の連続した塩基領域は、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域と少なくとも80%相補的であり、
    該標的配列は、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67および配列番号68からなる群より選択され、ここで、該プライマーは、RNAポリメラーゼにより認識されるかまたはRNAポリメラーゼによる開始もしくは伸長を増強する5’配列を必要に応じて含む、プライマー。
  24. 請求項23に記載のプライマーであって、ここで、前記標的配列が配列番号45、配列番号51、配列番号57および配列番号63からなる群より選択される、プライマー。
  25. 請求項23に記載のプライマーであって、ここで、前記標的配列が配列番号46、配列番号52、配列番号58および配列番号64からなる群より選択される、プライマー。
  26. 請求項23に記載のプライマーであって、ここで、前記標的配列が、配列番号47、配列番号53、配列番号59および配列番号65からなる群より選択される、プライマー。
  27. 請求項23に記載のプライマーであって、ここで、前記標的配列が配列番号48、配列番号54、配列番号60および配列番号66からなる群より選択される、プライマー。
  28. 請求項23に記載のプライマーであって、ここで、前記標的配列が配列番号49、配列番号55、配列番号61および配列番号67からなる群より選択される、プライマー。
  29. 請求項23に記載のプライマーであって、ここで、前記標的配列が配列番号50、配列番号56、配列番号62および配列番号68からなる群より選択される、プライマー。
  30. 請求項23〜29のいずれか1項に記載のプライマーであって、ここで、前記オリゴヌクレオチドは少なくとも10個の連続した塩基領域を有し、該少なくとも10個の連続した塩基領域は、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、少なくとも90%相補的である、プライマー。
  31. 請求項23〜29のいずれか1項に記載のプライマーであって、ここで、前記オリゴヌクレオチドは少なくとも10個の連続した塩基領域を有し、該少なくとも10個の連続した塩基領域は、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、100%相補的である、プライマー。
  32. 請求項23〜29のいずれか1項に記載のプライマーであって、ここで、前記オリゴヌクレオチドの塩基配列は前記標的配列の塩基配列に対して少なくとも80%相補的である、プライマー。
  33. 請求項23〜29のいずれか1項に記載のプライマーであって、ここで、該プライマーの塩基配列は前記標的配列の塩基配列に対して少なくとも80%相補的である、プライマー。
  34. 請求項23〜29のいずれか1項に記載のプライマーであって、ここで、該プライマーの塩基配列は、前記標的配列の塩基配列と完全に相補的である、プライマー。
  35. 請求項23〜32のいずれか1項に記載のプライマーであって、ここで、該プライマーは18〜40塩基長であり、そして必要に応じて5’配列を含み、該5’配列はRNAポリメラーゼにより認識されるかまたはRNAポリメラーゼによる開始もしくは伸長を増強する、プライマー。
  36. 請求項23〜35のいずれか1項に記載のプライマーであって、ここで、該プライマーは5’配列を含み、該5’配列はRNAポリメラーゼにより認識されるかまたはRNAポリメラーゼによる開始もしくは伸長を増強する、プライマー。
  37. 請求項36に記載のプライマーであって、ここで、RNAポリメラーゼにより認識されるかまたはRNAポリメラーゼによる開始もしくは伸長を増強する前記5’配列は、配列番号69の塩基配列を有するT7プロモーターである、プライマー。
  38. 請求項23〜32のいずれか1項に記載のプライマーであって、ここで、該プライマーは、増幅条件下で前記標的配列にハイブリダイズしない場合に、互いにハイブリダイズする塩基配列を含む、プライマー。
  39. 請求項38に記載のプライマーであって、相互作用する標識の群をさらに含む、プライマー。
  40. 請求項39に記載のプライマーであって、ここで、前記相互作用する標識が発光標識および消光標識を含む、プライマー。
  41. 増幅条件下で、Cryptosporidium生物由来の核酸に存在する核酸配列を増幅する用途のための1セットの増幅プライマーであって、ここで、該1セットのプライマーのうち少なくとも2つのプライマーが、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、少なくとも80%相補的である少なくとも10個の連続した塩基領域を有するオリゴヌクレオチドを含み、該標的配列は、以下:配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67および配列番号68からなる群より選択され、ここで、該1セットのプライマーのうちの1以上のプライマーは、RNAポリメラーゼにより認識されるかまたはRNAポリメラーゼによる開始もしくは伸長を増強する5’配列を必要に応じて含む、プライマーのセット。
  42. 請求項41に記載のプライマーであって、前記1セットのプライマーが以下:第1のプライマーおよび第2のプライマーを含み、ここで、該第1のプライマーの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、および配列番号63からなる群より選択され;ここで、該第2のプライマーの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59および配列番号65からなる群より選択される、プライマー。
  43. 請求項41に記載のプライマーであって、ここで前記1セットのプライマーは以下:第1のプライマーおよび第2のプライマーを含み、ここで、該第1のプライマーの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、配列番号63からなる群より選択され;ここで、該第2のプライマーの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60および配列番号66からなる群より選択される、プライマー。
  44. 請求項41に記載のプライマーであって、ここで前記1セットのプライマーは以下:第1のプライマーおよび第2のプライマーを含み、ここで、該第1のプライマーの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58、配列番号64からなる群より選択され;ここで、該第2のプライマーの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59および配列番号65からなる群より選択される、プライマー。
  45. 請求項41に記載のプライマーであって、ここで前記1セットのプライマーは以下:第1のプライマーおよび第2のプライマーを含み、ここで、該第1のプライマーの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58、配列番号64からなる群より選択され;ここで、該第2のプライマーの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60および配列番号66からなる群より選択される、プライマー。
  46. 請求項41に記載のプライマーであって、ここで前記1セットのプライマーは以下:第1のプライマーおよび第2のプライマーを含み、ここで、該第1のプライマーの標的配列は、配列番号49、配列番号55、配列番号61、配列番号67からなる群より選択され;ここで、該第2のプライマーの標的配列は、配列番号50、配列番号56、配列番号62および配列番号68からなる群より選択される、プライマー。
  47. 試験サンプル中のCryptosporidium生物の存在を決定する用途のためのオリゴヌクレオチドであって、該オリゴヌクレオチドは、少なくとも10個の連続した塩基領域を有し、該少なくとも10個の連続した塩基領域は、Cryptosporidium生物に由来する核酸に含まれる標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して少なくとも80%相補的であり、ここで、
    該標的配列は、配列番号1、配列番号2、配列番号3.配列番号4、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67および配列番号68からなる群より選択され、ここで、該オリゴヌクレオチドは、RNAポリメラーゼにより認識されるかまたはRNAポリメラーゼによる開始もしくは伸長を増強する5’配列を必要に応じて含む、オリゴヌクレオチド。
  48. 請求項47に記載のオリゴヌクレオチドであって、ここで、該オリゴヌクレオチドの塩基配列が、前記標的配列の塩基配列に対して少なくとも80%相補的である、オリゴヌクレオチド。
  49. 請求項47に記載のオリゴヌクレオチドであって、ここで、該オリゴヌクレオチドの塩基配列が、前記標的配列の塩基配列に対して完全に相補的である、オリゴヌクレオチド。
  50. 試験サンプル中のCryptosporidium生物の存在を決定する方法であって、該方法は以下の工程:
    ストリンジェントな条件下で、該試験サンプルと請求項1〜18のいずれか1項に記載のプローブとを接触させる工程;および
    該試験サンプル中のCryptosporidium生物の存在の指標としてのプローブ:標的ハイブリッドが形成されたか否かを決定する工程、
    を包含する、方法。
  51. 試験サンプル中に存在し得るCryptosporidium核酸を増幅する方法であって、該方法は以下の工程:
    該増幅条件下で、該試験サンプルと請求項23〜40のいずれか1項に記載のプライマーとを接触させる工程;および
    試験サンプル中に存在し得るCryptosporidium生物由来の核酸に存在する標的配列を増幅する工程、
    を包含する、方法。
  52. 請求項51に記載の方法であって、ここで、前記標的配列が、配列番号45、配列番号51、配列番号57および配列番号63からなる群より選択される、方法。
  53. 請求項51に記載の方法であって、ここで、前記標的配列が、配列番号46、配列番号52、配列番号58および配列番号64より選択される、方法。
  54. 請求項51に記載の方法であって、ここで、前記標的配列が、配列番号47、配列番号53、配列番号59および配列番号65からなる群より選択される、方法。
  55. 請求項51に記載の方法であって、ここで、前記標的配列が、配列番号48、配列番号54、配列番号60および配列番号66からなる群より選択される、方法。
  56. 請求項51に記載の方法であって、ここで、前記標的配列が、配列番号49、配列番号55、配列番号61および配列番号67からなる群より選択される、方法。
  57. 請求項51に記載の方法であって、ここで、前記標的配列が、配列番号50、配列番号56、配列番号62および配列番号68からなる群より選択される、方法。
  58. 請求項51〜57のいずれか1項に記載の方法であって、ハイブリダイゼーションアッセイプローブを用いて、試験サンプルにおいて増幅された標的配列の存在を決定する工程をさらに包含する、方法。
  59. 請求項58に記載の方法であって、前記決定する工程は請求項1〜18のいずれか1項に記載されるプローブを用いて実施される、方法。
  60. 試験サンプル中に存在し得るCryptosporidium核酸を増幅する方法であって、該方法は以下の工程:
    増幅条件下で、該試験サンプルと請求項41〜46のいずれか1項に記載の1セットのプライマーとを接触させる工程;および
    該試験サンプル中に存在し得るCryptosporidium生物に由来する核酸に存在する標的配列を増幅する工程、
    を包含する、方法。
  61. 請求項60に記載の方法であって、前記決定する工程が請求項1〜18に記載のいずれか1項に記載のプローブを用いて実施される、方法。
  62. キットであって、該キットは、パッケージ化された組み合わせにて、試験サンプル中のCryptosporidium生物の存在を決定する用途のための2以上のオリゴヌクレオチドを備え、該オリゴヌクレオチドの各々は、Cryptosporidium生物由来の核酸に含まれる標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、少なくとも80%相補的である少なくとも10個の連続した塩基領域を有し、ここで、該標的配列は、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67および配列番号68からなる群より選択され、そして、ここで1以上の該オリゴヌクレオチドは5’配列を必要に応じて含み、該5’配列は、RNAポリメラーゼにより認識されるかまたはRNAポリメラーゼによる開始もしくは伸長を増強する、キット。
  63. 請求項62に記載のキットであって、前記2以上のオリゴヌクレオチドは、第1のオリゴヌクレオチドおよび第2のオリゴヌクレオチドを備え、
    該第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号1、配列番号2、配列番号3および配列番号4からなる群より選択され;そして
    該第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67および配列番号68からなる群より選択される、
    キット。
  64. 請求項63に記載のキットであって、前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57および配列番号63からなる群より選択される、キット。
  65. 請求項63に記載のキットであって、前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58および配列番号64からなる群より選択される、キット。
  66. 請求項63に記載のキットであって、前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59および配列番号65からなる群より選択される、キット。
  67. 請求項63に記載のキットであって、前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60および配列番号66からなる群より選択される、キット。
  68. 請求項63に記載のキットであって、前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号49、配列番号55、配列番号61および配列番号67からなる群より選択される、キット。
  69. 請求項63に記載のキットであって、前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号50、配列番号56、配列番号62および配列番号68からなる群より選択される、キット。
  70. 請求項62に記載のキットであって、前記2以上のオリゴヌクレオチドは、第1のオリゴヌクレオチド、第2のオリゴヌクレオチドおよび第3のオリゴヌクレオチドを備え、ここで、
    該第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号1、配列番号2、配列番号3および配列番号4からなる群より選択され;そして
    該第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号46、配列番号49、配列番号51、配列番号52、配列番号55、配列番号57、配列番号58、配列番号61、配列番号63、配列番号64、および配列番号67からなる群より選択され、
    該第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号47、配列番号48、配列番号50、配列番号53、配列番号54、配列番号56、配列番号59、配列番号60、配列番号62、配列番号65、配列番号66、および配列番号68からなる群より選択される、
    キット。
  71. 請求項70に記載のキットであって、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、および配列番号63からなる群より選択され、
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59および配列番号65からなる群より選択される、
    キット。
  72. 請求項70に記載のキットであって、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、および配列番号63からなる群より選択され、
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60および配列番号66からなる群より選択される、キット。
  73. 請求項70に記載のキットであって、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58、および配列番号64からなる群より選択され、
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59および配列番号65からなる群より選択される、キット。
  74. 請求項70に記載のキットであって、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58、および配列番号64からなる群より選択され、
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60および配列番号66からなる群より選択される、キット。
  75. 請求項70に記載のキットであって、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号49、配列番号55、配列番号61、および配列番号67からなる群より選択され、
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号50、配列番号56、配列番号62および配列番号68からなる群より選択される、キット。
  76. キットであって、該キットは、パッケージ化された組み合わせにて、請求項1〜18のいずれか1項に記載のプローブおよび少なくとも1つのヘルパーオリゴヌクレオチドを有し、該ヘルパーオリゴヌクレオチドは、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、少なくとも80%相補的である少なくとも10個の連続した塩基領域を有し、ここで、該標的配列は、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27および配列番号28からなる群より選択される、キット。
  77. キットであって、該キットは、パッケージ化された組み合わせにて、2以上の増幅プライマーを備え、ここで、該プライマーのうち少なくとも2個は、請求項41〜46のいずれか1項に記載のプライマーのセットから選択される、キット。
  78. キットであって、該キットは、パッケージ化された組み合わせにて、請求項1〜18のいずれか1項に記載のプローブおよび記載の23〜40のいずれかに1項に記載の増幅プライマーを備える、キット。
  79. 請求項78に記載のキットであって、該キットは、少なくとも1個のヘルパーオリゴヌクレオチドをさらに備え、該ヘルパーオリゴヌクレオチドは、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、少なくとも80%相補的である少なくとも10個の連続した塩基領域を有し、該標的配列は、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27および配列番号28からなる群より選択される、キット。
  80. オリゴヌクレオチドを含むハイブリダイゼーションアッセイプローブであって、該プローブは、ストリンジェントな条件下で、試験サンプル中のCryptosporidium parvum生物由来の核酸に存在する標的配列にハイブリダイズして、検出において安定であるプローブ:標的ハイブリッドを形成し、該オリゴヌクレオチドは、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、少なくとも80%相補的である少なくとも10個の連続した塩基領域を有し、ここで、該標的配列は、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19および配列番号20からなる群より選択され、そして該プローブは、ストリンジェントな条件下で、試験サンプル中のCryptosporidium muris、Cryptosporidium baileyまたはCryptosporidium wrairi生物由来の核酸にハイブリダイズせず検出において安定であるプローブ:非標的ハイブリッドを形成しない、プローブ。
  81. 請求項80に記載のプローブであって、前記標的配列は配列番号5、配列番号9、配列番号13および配列番号17からなる群より選択される、プローブ。
  82. 請求項80に記載のプローブであって、前記標的配列は配列番号6、配列番号10、配列番号14および配列番号18からなる群より選択される、プローブ。
  83. 請求項80に記載のプローブであって、前記標的配列は配列番号7、配列番号11、配列番号15および配列番号19からなる群より選択される、プローブ。
  84. 請求項80に記載のプローブであって、前記標的配列は配列番号8、配列番号12、配列番号16および配列番号20からなる群より選択される、プローブ。
  85. 請求項80〜84のいずれか1項に記載のプローブであって、前記オリゴヌクレオチドは、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、少なくとも90%相補的である少なくとも10個の連続した塩基領域を有する、プローブ。
  86. 請求項80〜84のいずれか1項に記載のプローブであって、前記オリゴヌクレオチドは、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、100%相補的である少なくとも10個の連続した塩基領域を有する、プローブ。
  87. 請求項80〜84のいずれか1項に記載のプローブであって、前記オリゴヌクレオチドの塩基配列は、標的配列の塩基領域に対して、少なくとも80%相補的である、プローブ。
  88. 請求項80〜84のいずれか1項に記載のプローブであって、該プローブの塩基配列は、標的配列の塩基領域に対して、少なくとも90%相補的である、プローブ。
  89. 請求項80〜84のいずれか1項に記載のプローブであって、該プローブの塩基配列は、標的配列の塩基配列に対して、完全に相補的である、プローブ。
  90. 請求項80〜87のいずれか1項に記載のプローブであって、ここで、該プローブは100塩基までの長さである、プローブ。
  91. 請求項80〜87のいずれか1項に記載のプローブであって、ここで、該プローブは12〜50塩基までの長さである、プローブ。
  92. 請求項80〜87のいずれか1項に記載のプローブであって、ここで、該プローブは18〜35塩基までの長さである、プローブ。
  93. 請求項80〜87および請求項90〜93のうちのいずれか1項に記載のプローブであって、ここで、該プローブは、ストリンジェントな条件下で前記標的配列にハイブリダイズしない場合に、互いにハイブリダイズする塩基配列を含む、プローブ。
  94. 請求項80〜87および請求項90〜93のうちのいずれか1項に記載のプローブであって、ここで、該プローブは、1以上の塩基配列を含み、該塩基配列は、ストリンジェントな条件下で、Cryptosporidium parvumに由来する核酸にも前記試験サンプル中に存在する非標的生物に由来する核酸にも安定にハイブリダイズしない、プローブ。
  95. 請求項94に記載のプローブであって、該プローブは前記1以上の塩基配列のうちの2つを含み、ここで、該2つの塩基配列は、ストリンジェントな条件下で前記標的配列にハイブリダイズしない場合、互いにハイブリダイズする、プローブ。
  96. 請求項80〜95のいずれか1項に記載されるプローブであって、検出可能な標識をさらに含む、プローブ。
  97. 請求項93〜95のいずれか1項に記載されるプローブであって、相互作用する標識の群をさらに含む、プローブ。
  98. 請求項97に記載のプローブであって、ここで前記相互作用する標識が発光標識および消光標識を含む、プローブ。
  99. 請求項80〜98のいずれか1項に記載のプローブであって、ここで前記オリゴヌクレオチドは、リボフラノシル部分に2’−O−メチル置換を含むように改変された少なくとも1つのリボヌクレオチドを含む、プローブ。
  100. 請求項80〜98のいずれか1項に記載のプローブであって、偽ペプチド骨格が前記オリゴヌクレオチドの塩基の少なくとも一部分を結合する、プローブ。
  101. 請求項80〜100のいずれか1項に記載のプローブであって、ここで、前記ストリンジェントな条件は、50mMのコハク酸、1%(w/v)LLS、7.5mM アルドリチオール−2、0.6M LiCl、115mM LiOH、10mM EDTA、10mM EGTA、1.5%(v/v)エチルアルコール(無水)、pH4.7、および約60℃の試験サンプル温度で構成され、プローブ。
  102. 請求項80〜101のいずれか1項に記載のプローブおよび1以上のヘルパーオリゴヌクレオチドを含むプローブミックスであって、該ヘルパーオリゴヌクレオチドの各々は、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、少なくとも80%相補的である少なくとも10個の連続した塩基領域を有し、ここで、該標的配列は、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33,配列番号34,配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43および配列番号44からなる群より選択される、プローブミックス。
  103. 請求項102に記載のプローブミックスであって、ここで、前記プローブの標的配列は、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17、および配列番号18からなる群より選択され、そして
    前記ヘルパーオリゴヌクレオチドのうちの1つの標的配列は、配列番号29、配列番号33、配列番号37、配列番号41からなる群より選択される、プローブミックス。
  104. 請求項102に記載のプローブミックスであって、ここで、
    前記プローブの標的配列は、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17および配列番号18からなる群より選択され;そして
    前記ヘルパーオリゴヌクレオチドのうちの1つ標的配列は、配列番号30、配列番号34、配列番号38、および配列番号42からなる群より選択される、
    プローブミックス。
  105. 請求項102に記載のプローブミックスであって、ここで、
    前記プローブの標的配列は、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17および配列番号18からなる群より選択され;そして
    前記ヘルパーオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号31、配列番号35、配列番号39、および配列番号43からなる群より選択される、
    プローブミックス。
  106. 請求項102に記載のプローブミックスであって、ここで、
    前記プローブの標的配列は、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17および配列番号18からなる群より選択され;そして
    前記ヘルパーオリゴヌクレオチドのうちの1つの標的配列は、配列番号32、配列番号36、配列番号40、および配列番号44からなる群より選択される、プローブミックス。
  107. 請求項102に記載のプローブミックスであって、ここで、
    前記プローブの標的配列は、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17および配列番号18からなる群より選択され;そして
    前記1以上のヘルパーオリゴヌクレオチドは、第1のヘルパーオリゴヌクレオチドおよび第2のヘルパーオリゴヌクレオチドを含み、該第1のヘルパーオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号29、配列番号33、配列番号37、および配列番号41からなる群より選択され、そして、ここで、該第2のヘルパーオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号31、配列番号35、配列番号39、および配列番号43からなる群より選択される、
    プローブミックス。
  108. 請求項102に記載のプローブミックスであって、ここで、
    前記プローブの標的配列は、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17、および配列番号18からなる群より選択され;そして
    前記1以上のヘルパーオリゴヌクレオチドは、第1のヘルパーオリゴヌクレオチドおよび第2のヘルパーオリゴヌクレオチドを含み、ここで、該第1のヘルパーオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号29、配列番号33、配列番号37、および配列番号41からなる群より選択され、そして、ここで、該第2のヘルパーオリゴヌクレオチドの標的配列が、配列番号32、配列番号36、配列番号40、配列番号44からなる群より選択される、
    プローブミックス。
  109. 請求項102に記載のプローブミックスであって、ここで、
    前記プローブの標的配列は、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17、および配列番号18からなる群より選択され;そして
    前記1以上のヘルパーオリゴヌクレオチドは、第1のヘルパーオリゴヌクレオチドおよび第2のヘルパーオリゴヌクレオチドを含み、ここで、該第1のヘルパーオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号30、配列番号34、配列番号38、および配列番号42からなる群より選択され、そして、ここで、前記第2のヘルパーオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号31、配列番号35、配列番号39、配列番号43からなる群より選択される、プローブミックス。
  110. 請求項102に記載のプローブミックスであって、ここで、
    前記プローブの標的配列は、配列番号5、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号13、配列番号14、配列番号17、および配列番号18からなる群より選択され;そして
    前記1以上のヘルパーオリゴヌクレオチドは、第1のヘルパーオリゴヌクレオチドおよび第2のヘルパーオリゴヌクレオチドを含み、ここで、該第1のヘルパーオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号30、配列番号34、配列番号38、および配列番号42からなる群より選択され、そして、ここで、前記第2のヘルパーオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号32、配列番号36、配列番号40、配列番号44からなる群より選択される、プローブミックス。
  111. 請求項102に記載のプローブミックスであって、ここで、
    前記プローブの標的配列は、配列番号7、配列番号11、配列番号15および配列番号19からなる群より選択され;そして
    前記ヘルパーオリゴヌクレオチドのうちの1つの標的配列は、配列番号29、配列番号33、配列番号37、および配列番号41からなる群より選択される、プローブミックス。
  112. 請求項102に記載のプローブミックスであって、ここで、
    前記プローブの標的配列は、配列番号7、配列番号11、配列番号15および配列番号19からなる群より選択され;そして
    前記ヘルパーオリゴヌクレオチドのうちの1つの標的配列は、配列番号30、配列番号34、配列番号38、および配列番号42からなる群より選択される、プローブミックス。
  113. 試験サンプル中のCryptosporidium parvum生物の存在を決定する用途のためのオリゴヌクレオチドであって、該オリゴヌクレオチドは、少なくとも10個の連続した塩基領域を含むオリゴヌクレオチドを有し、該少なくとも10個の連続した塩基領域は、Cryptosporidium parvum生物に由来する核酸に含まれる標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して少なくとも80%相補的であり、ここで、該標的配列は、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19および配列番号20からなる群より選択され、ここで、該オリゴヌクレオチドは5’配列を必要に応じて含み、該5’配列は、RNAポリメラーゼにより認識されるかまたはRNAポリメラーゼによる開始もしくは伸長を増強する、オリゴヌクレオチド。
  114. 請求項113に記載のオリゴヌクレオチドであって、ここで、該オリゴヌクレオチドの塩基配列は、前記標的配列の塩基配列に対して少なくとも80%相補的である、オリゴヌクレオチド。
  115. 請求項113に記載のオリゴヌクレオチドであって、ここで、該オリゴヌクレオチドの塩基配列は、前記標的配列の塩基配列に対して完全に相補的である、オリゴヌクレオチド。
  116. 試験サンプル中のCryptosporidium parvum生物の存在を決定する方法であって、該方法は、以下の工程:
    ストリンジェントな条件下で、該試験サンプルと請求項80〜101のうちいずれか1項に記載のプローブとを接触させる工程;および
    プローブ:標的ハイブリッドが、試験サンプル中のCryptosporidium parvumの存在の指標としてストリンジェントな条件下で形成されるか否かを決定する工程、
    を包含する、方法。
  117. 請求項116に記載の方法であって、該方法は、増幅条件下において、前記試験サンプルに対して1以上の増幅プライマーを提供し、該プライマーの各々は、少なくとも10個の連続した塩基領域を含むオリゴヌクレオチドを含み、該少なくとも10個の連続した塩基領域は、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して少なくとも80%相補的であり、
    該標的配列は、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67および配列番号68からなるからなる群より選択され、そして、ここで、該プライマーは5’配列を必要に応じて含み、該5’配列は、RNAポリメラーゼにより認識されるかまたはRNAポリメラーゼによる開始もしくは伸長を増強する、方法。
  118. 請求項117に記載の方法であって、前記プライマーのうちの1つの標的配列が、配列番号45、配列番号51、配列番号57および配列番号63からなる群より選択される、方法。
  119. 請求項117に記載の方法であって、前記プライマーのうちの1つの標的配列が、配列番号46、配列番号52、配列番号58および配列番号64からなる群より選択される、方法。
  120. 請求項117に記載の方法であって、前記プライマーのうちの1つの標的配列が、配列番号47、配列番号53、配列番号59および配列番号65からなる群より選択される、方法。
  121. 請求項117に記載の方法であって、前記プライマーのうちの1つの標的配列が、配列番号48、配列番号54、配列番号60および配列番号66からなる群より選択される、方法。
  122. 請求項117に記載の方法であって、前記プライマーのうちの1つの標的配列が、配列番号49、配列番号55、配列番号61および配列番号67からなる群より選択される、方法。
  123. 請求項117に記載の方法であって、前記プライマーのうちの1つの標的配列が、配列番号50、配列番号56、配列番号62および配列番号68からなる群より選択される、方法。
  124. 請求項117に記載の方法であって、ここで、前記1以上のプライマーが、第1のプライマーおよび第2のプライマーを含み、ここで、該第1のプライマーの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57および配列番号63からなる群より選択され、そしてここで、該第2のプライマーの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59および配列番号65からなる群より選択される、方法。
  125. 請求項117に記載の方法であって、ここで、前記1以上のプライマーは、第1のプライマーおよび第2のプライマーを含み、ここで、該第1のプライマーの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57および配列番号63からなる群より選択され、そしてここで、該第2のプライマーの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60および配列番号66からなる群より選択される、方法。
  126. 請求項117に記載の方法であって、ここで、前記1以上のプライマーは、第1のプライマーおよび第2のプライマーを含み、ここで、該第1のプライマーの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58および配列番号64からなる群より選択され、そしてここで、該第2のプライマーの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59および配列番号65からなる群より選択される、方法。
  127. 請求項117に記載の方法であって、ここで、前記1以上のプライマーは、第1のプライマーおよび第2のプライマーを含み、ここで、該第1のプライマーの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58および配列番号64からなる群より選択され、そしてここで、該第2のプライマーの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60および配列番号66からなる群より選択される、方法。
  128. 請求項117に記載の方法であって、ここで、前記1以上のプライマーは、第1のプライマーおよび第2のプライマーを含み、ここで、該第1のプライマーの標的配列は、配列番号49、配列番号55、配列番号61および配列番号67からなる群より選択され、そしてここで、該第2のプライマーの標的配列は、配列番号50、配列番号56、配列番号62および配列番号68からなる群より選択される、方法。
  129. キットであって、該キットは、パッケージ化された組み合わせにて、請求項113〜115のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドおよび1以上のオリゴヌクレオチドを有し、該オリゴヌクレオチドは、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、少なくとも80%相補的である少なくとも10個の連続した塩基領域を有し、ここで、該標的配列は、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67および配列番号68からなる群より選択され、ここで、前記プライマーは5’配列を必要に応じて含み、該5’配列は、RNAポリメラーゼにより認識されるかまたはRNAポリメラーゼによる開始もしくは伸長を増強する、キット。
  130. 請求項129に記載のキットであって、該キットは、第1のオリゴヌクレオチドおよび第2のオリゴヌクレオチドを備え、
    該第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号17、配列番号18および配列番号19からなる群より選択され;そして
    該第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66および配列番号67からなる群より選択される、キット。
  131. 請求項130に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号5、配列番号9、配列番号13、および配列番号17からなる群より選択され;そして、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、配列番号63からなる群より選択される、キット。
  132. 請求項130に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号5、配列番号9、配列番号13、および配列番号17からなる群より選択され;そして、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58、配列番号64からなる群より選択される、キット。
  133. 請求項130に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号5、配列番号9、配列番号13、および配列番号17からなる群より選択され;そして、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59、配列番号65からなる群より選択される、キット。
  134. 請求項130に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号5、配列番号9、配列番号13、および配列番号17からなる群より選択され;そして、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60、配列番号66からなる群より選択される、キット。
  135. 請求項130に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号6、配列番号10、配列番号14、および配列番号18からなる群より選択され;そして、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、配列番号63からなる群より選択される、キット。
  136. 請求項130に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号6、配列番号10、配列番号14、および配列番号18からなる群より選択され;そして、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58、配列番号64からなる群より選択される、キット。
  137. 請求項130に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号6、配列番号10、配列番号14、および配列番号18からなる群より選択され;そして、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59、配列番号65からなる群より選択される、キット。
  138. 請求項130に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号6、配列番号10、配列番号14、および配列番号18からなる群より選択され;そして、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60、配列番号66からなる群より選択される、キット。
  139. 請求項130に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号7、配列番号11、配列番号15、および配列番号19からなる群より選択され;そして、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、配列番号63からなる群より選択される、キット。
  140. 請求項130に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号7、配列番号11、配列番号15、および配列番号19からなる群より選択され;そして、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58、配列番号64からなる群より選択される、キット。
  141. 請求項130に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号7、配列番号11、配列番号15、および配列番号19からなる群より選択され;そして、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59、配列番号65からなる群より選択される、キット。
  142. 請求項130に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号7、配列番号11、配列番号15、および配列番号19からなる群より選択され;そして、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60、配列番号66からなる群より選択される、キット。
  143. 請求項129に記載のキットであって、該キットは、第1のオリゴヌクレオチド、第2のオリゴヌクレオチドおよび第3のオリゴヌクレオチドを備え、
    該第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号17、配列番号18および配列番号19からなる群より選択され;
    該第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号46、配列番号51、配列番号52、配列番号57、配列番号58、配列番号63、配列番号64からなる群より選択され;そして
    該第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号47、配列番号48、配列番号53、配列番号54、配列番号59、配列番号60、配列番号65、および配列番号66からなる群より選択される、キット。
  144. 請求項143に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号5、配列番号9、配列番号13、配列番号17からなる群より選択され;
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、配列番号63からなる群より選択され;そして
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59および配列番号65からなる群より選択される、キット。
  145. 請求項143に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号5、配列番号9、配列番号13、および配列番号17からなる群より選択され;
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、および配列番号63からなる群より選択され;そして
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60、および配列番号66からなる群より選択される、キット。
  146. 請求項143に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号5、配列番号9、配列番号13、および配列番号17からなる群より選択され;
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58、配列番号64からなる群より選択され;そして
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59、および配列番号65からなる群より選択される、キット。
  147. 請求項143に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号5、配列番号9、配列番号13、および配列番号17からなる群より選択され;
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58、および配列番号64からなる群より選択され;そして
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60および配列番号66からなる群より選択される、キット。
  148. 請求項143に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号6、配列番号10、配列番号14、および配列番号18からなる群より選択され;
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、および配列番号63からなる群より選択され;そして
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59、および配列番号65からなる群より選択される、キット。
  149. 請求項143に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号6、配列番号10、配列番号14、および配列番号18からなる群より選択され;
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、および配列番号63からなる群より選択され;そして、
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60、および配列番号66からなる群より選択される、キット。
  150. 請求項143に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号6、配列番号10、配列番号14、および配列番号18からなる群より選択され;
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58、配列番号64からなる群より選択され;そして
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59、および配列番号65からなる群より選択される、キット。
  151. 請求項143に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号6、配列番号10、配列番号14、および配列番号18からなる群より選択され;
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58および配列番号64からなる群より選択され;そして
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60、および配列番号66からなる群より選択される、キット。
  152. 請求項143に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号7、配列番号11、配列番号15および配列番号19からなる群より選択され;
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、および配列番号63からなる群より選択され;そして
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59および配列番号65からなる群より選択される、キット。
  153. 請求項143に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号7、配列番号11、配列番号15、および配列番号19からなる群より選択され;
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号45、配列番号51、配列番号57、および配列番号63からなる群より選択され;そして
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60および配列番号66からなる群より選択される、キット。
  154. 請求項143に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号7、配列番号11、配列番号15および配列番号19からなる群より選択され;
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58および配列番号64からなる群より選択され;そして
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号47、配列番号53、配列番号59および配列番号65からなる群より選択される、キット。
  155. 請求項143に記載のキットであって、ここで、
    前記第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号7、配列番号11、配列番号15および配列番号19からなる群より選択され;
    前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号46、配列番号52、配列番号58、配列番号64からなる群より選択され;そして
    前記第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号48、配列番号54、配列番号60、および配列番号66からなる群より選択される、キット。
  156. 請求項129に記載のキットであって、ここで、該キットは、第1のオリゴヌクレオチドおよび第2のオリゴヌクレオチドを備え、
    該第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号8、配列番号12、配列番号16および配列番号20からなる群より選択され;
    該第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号49、配列番号50、配列番号55、配列番号56、配列番号61、配列番号62、配列番号67および配列番号68からなる群より選択される、キット。
  157. 請求項156に記載のキットであって、ここで、前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号49、配列番号55、配列番号61および配列番号67からなる群より選択される、キット。
  158. 請求項156に記載のキットであって、ここで、前記第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号50、配列番号56、配列番号62、および配列番号68からなる群より選択される、キット。
  159. 請求項129に記載のキットであって、該キットは、第1のオリゴヌクレオチド、第2のオリゴヌクレオチドおよび第3のオリゴヌクレオチドを備え、
    該第1のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号8、配列番号12、配列番号16、および配列番号20からなる群より選択され;
    該第2のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号49、配列番号55、配列番号61、および配列番号67からなる群より選択され;そして
    該第3のオリゴヌクレオチドの標的配列は、配列番号50、配列番号56、配列番号62、配列番号68からなる群より選択される、キット。
  160. キットであって、該キットは、パッケージ化された組み合わせにて、請求項80〜101のいずれか1項に記載のプローブおよび少なくとも1つのヘルパーオリゴヌクレオチドを備え、該ヘルパーオリゴヌクレオチドは、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、少なくとも80%相補的である少なくとも10個の連続した塩基領域を有し、ここで、該標的配列は、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43および配列番号44からなる群より選択さる、キット。
  161. キットであって、該キットは、パッケージ化された組み合わせにて、請求項80〜101のいずれか1項に記載のプローブおよび増幅プライマーを備え、該増幅プライマーは、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、少なくとも80%相補的である少なくとも10個の連続した塩基領域を有するオリゴヌクレオチドを含み、ここで、該標的配列は、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67および配列番号68からなる群より選択され、該プライマーは、5’配列を必要に応じて含み、該5’配列は、RNAポリメラーゼにより認識されるかまたはRNAポリメラーゼによる開始もしくは伸長を増強する、キット。
  162. 請求項161に記載のキットであって、該キットは、少なくとも1つのヘルパーオリゴヌクレオチドをさらに含み、該ヘルパーオリゴヌクレオチドは、標的配列中に存在する少なくとも10個の連続した塩基領域に対して、少なくとも80%相補的である少なくとも10個の連続した塩基領域を有し、該標的配列は、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号42、配列番号43および配列番号44からなる群より選択される。
  163. 生存可能なオーシストから精製RNAを得る方法であって、該方法は、以下の工程:
    オーシストを含有すると推測される流体サンプルを遠心分離する工程であって、該流体サンプルを含む容器中で該オーシストを濃縮するのに十分な速度および時間にて遠心分離する工程;
    該容器から上清を取り出す工程;
    存在する場合に、緩衝溶液中において、該濃縮されたオーシストを再懸濁する工程;
    複数の粒子の存在下で該緩衝溶液を攪拌する工程であって、該オーシストを溶解し、該溶解したオーシストからRNAを放出するのに十分な速度および時間にて攪拌する工程;
    該放出されたRNAをRNA結合フィルターに固定する工程;
    緩衝液で該フィルターを1回以上洗浄して該放出されたRNA以外のオーシスト成分を取り出すことによって該放出されたRNAを精製する工程;および
    該精製されたRNAを該フィルターから取り出す工程、
    を包含する、方法。
  164. 請求項163に記載の方法であって、前記攪拌する工程が前記緩衝溶液を含む容器を振動することを包含する、方法。
  165. 請求項163に記載の方法であって、前記粒子が一般的に球形状および約0.1mmから約2.5mmの範囲にある平均直径を有する、方法。
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