JP2004527039A - 画像監視付きウェブ頁のカラー精度改良方法 - Google Patents

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Abstract

コンピュータネットワーク上に存在するクライアントに関連付けられている表示装置の色応答を特徴付ける情報を取得し、その情報を使用してクライアントに提供するカラー画像を変更することにより、コンピュータネットワークにおけるカラー画像の表示精度を改善することができる。アップロードプロセスにおいて画像を監視することにより、更なる改善を実現することができる。具体的には、色補正された画像をウェブサーバーからネットワーク上のクライアントに提供するシステムにおいて、本発明は、カラー技術者による入力画像の準備状況を監視及び監査することにより、オリジナルの画像における精度を向上させる。一実施例においては、それぞれの画像の調節の責任を負う技術者を識別し、その技術者が色調節スキル基準を満たした場合に、アップロードを許可する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、カラー画像の生成(Color Imaging)に関し、更に詳しくは、表示装置におけるカラー画像の表示に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの成長に伴い、オンライン小売業者やその他の製品販売業者にとって大きなビジネスチャンスが創造された。既に消費者製品の主要小売業者の大部分は、ワールドワイドウェブ上に商用サイトの構築を完了している。同時に、ウェブサイトの利用により、これまで小規模小売業者が経験していたマーケティング障壁の多くが取り除かれた。更には、小規模小売業者と個人のウェブユーザーの両方にとって、オンラインオークションが人気のある取引形態になっている。いまや、小売業者であれば誰でも、潜在顧客が簡単にアクセスできるように製品情報を掲示し自社製品に対する注文を自動的に取得可能であるといっても過言ではない。
【0003】
それらの製品情報には多数の画像が含まれている。クライアント装置を操作するウェブ顧客は、オンラインの注文書を発行する前に、それらの画像によって製品を参照することができる。物品によっては、ユーザーが「サムネイル」画像をクリックすると、その物品を高解像度のフォーマットで参照可能なものも存在する。しかしながら、多くの場合に、それらの画像の品質が大きな懸念材料となる。特に、色が主なセールスポイントとなっている製品の場合、色の精度が非常に重要になるのである。
【0004】
例えば、衣料品の小売業者の場合には、セーターの画像は実際の色と可能な限り同一でなければならない。ところが、残念ながら、色の出力特性は表示装置ごとに大きく異なる。赤、緑、及び青(RGB)のピクセル値のレンダリング及び表示方法は、陰極線管(CRT)又はフラットパネルディスプレイ、ビデオカード、ドライバソフトウェア、及びオペレーティングシステムによって総合的に決定されるが、システムごとに、これらが大きく異なるのである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この結果、ワイン色に表示されたセーターを注文したオンライン顧客のところに明るい赤のセーターが届くことになる。現実に、この色精度の不良が、オンライン顧客による購入品返品の大きな原因となっている。数例において、この問題は、売り手のオンライン商品販売への委託により得られる利点を消失し、投資継続を損なうかもしれない。
【0006】
本発明は、色の出力特性が異なる表示装置を備えたコンピュータネットワークにおけるカラー画像表示精度の改善に関するものである。本発明は、色変換プロセスの入力側と出力側におけるウェブ頁の色精度を改善する。そのプロセスにおいて、画像はサーバにアップロードされ、表示のためにユーザにダウンロードされるものである。例えば、色補正画像がウェブサーバからネットワーク上のクライアントに提供されるシステムにおいては、本発明は、ウェブサーバにアップロードされる原画像における精度を大きく高める。
【0007】
画像をダウンロードする出力側のクライアントの表示装置間の比色分析的差異(colorimetric differences)は、部分的な色精度問題である。原画像が、アップロードプロセス中に入念に用意されず、管理されない場合、表示装置のためにした色補正の利点を打ち消してしまう。別の言い方すれば、アップロード中のカラーの品質の欠落は、「ガーベッジインーガーベッジアウト」状態になる。この場合、入力データの色の不正確さが大きすぎ、表示クライアントのための出力データを補正することができない。
【0008】
例として、セータ等の小売商品の画像を、デジタルカメラを使って、技術者が得ようとするケースを考えよう。技術者が、実物の商品と関連した画像を入念に検査し、調整しない場合、画像の色精度は、カメラの比色分析特性に基づいて変わり、その変化範囲は広い。
【0009】
この場合、特定の表示装置の色応答特性を補償するために画像に対する色調整は、役に立たない。特に、原画像の色は、不正確で、原商品と真にマッチングを取ることは不可能である。このように、色精度は、入力画像の準備する技術者のスキルと注意度により、大きく左右される。
【0010】
一つの実施例において、本発明は、画像の色特性の調節の責任を負う技術者を識別するステップと、技術者が資格付与基準を満たした場合に、前記画像のウェブサーバーへのアップロードを許可するステップと、を有する方法を提供する。
【0011】
他の実施例では、本発明は、画像の色特性の調節の責任を負う技術者を識別し、前記技術者が資格付与基準を満たした場合に、前記画像のウェブサーバーへのアップロードを許可する、プログラム可能なプロセッサに実行させる命令を格納するコンピュータ可読媒体を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、コンピュータネットワークにおけるカラー画像の表示精度を改善するシステム10のブロックダイアグラムである。このコンピュータネットワークは、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、又は、ワールドワイドウェブなどのグローバルコンピュータネットワークの形態を取ることができる。図1に示されているように、システム10は、ウェブサーバー12、ネットワーククライアント14、カラー画像サーバ16、カラープロファイルサーバ18を有する。複数サーバ12、16、18は、一体化され、共通ネットワークドメインとして管理され、又はネットワーク上で通信する独立サーバとして用意される。
【0013】
ウェブサーバ12は、要求に応えて、ウェブ頁をクライアント14に送る。該ウェブ頁は、ウェブサーバ12又はカラー画像サーバ16に記憶されるタグつきの画像を含んでもよい。一つの実施例において、色補正モジュールは、クライアント14と関連する表示装置の色応答特性に基づいて、画像を調整する。タグつき画像のカラーカスタム化に対し、色補正モジュールは、カラープロファイル及び他の同様な情報(データベースに蓄積された又はクライアント14からアップロードされた)にアクセスする。色補正モジュールは、カラー画像サーバ16、ウェブサーバ12、又はシステム10内の他の個所に存在してよい。
【0014】
ウェブサーバ12は、低解像度カラー画像と、より低い色強度の画像を蓄積してよい。より高解像度のカラー画像と更に高い色強度の画像が、カラー画像サーバ16に蓄積される。クライアント14は、多数のクライアントの1人で、ウェブサーバ12、カラー画像サーバ16、又は双方からカラー画像サーバをダウンロードする。ウェブ頁サーバ12からウェブ頁(カラー画像サーバ16からのタグのついた画像と共に)をダウンロードする、クライアント14が、多数いる可能性がある。例えば、クライアント14は、衣服、工芸等の小売商品を表す、タグのついた画像を持つウェブ頁にアクセスするような小売の顧客であってよい。
【0015】
不幸にも、クライアント14が使用すある表示装置が比色応答において、かなり異なることがある。カラー画像が、クライアント14の表示装置に表示される差異に十分表現されても、他のクライアントに関係する表示装置上では、より不満足に表示される可能性がある。陰極線管CRT又はフラットパネル表示装置、ビデオカード、ドライバソフト及びOSの色特性は、クライアント毎に、かなり異なる。個別クライアント14の色応答特性に基づいてカラー画像を調整すれば、これら差異を補償できる。
【0016】
色精度問題に妥協することは、ウェブサーバ12又はカラー画像サーバ16に、アップロードする為に画像を準備するプロセスにおいて、導入される可能性のある不正確さをもたらす。カメラ又は他の取得装置により、取得された原画像は、その商品を正確に表現するために、通常、カラー画像技術者による入念な準備が要求される。しかし、技術者に十分なスキルと注意が欠ける場合は、入力画像には、特定ネットワーククライアント14に対する色補正の試みを不可能にする不正確さが入り込む。
【0017】
一つの実施例において、本発明は、ウェブサーバにアップロードする原画像における精度を高める方法を提供する。本方法は、画像の色特性を調整するステップと、該調整を担当する技術者を識別するステップを有する。前記技術者が色調整スキルの基準を満足する場合、本方法は、ウェブサーバに対する画像のアップロードを可能にする。もしそうでなければ、アップロードはできない。このような仕方で、本発明は、該プロセスにアカンタビリティと管理を付け加えるもので、一つの適正なスキルのある技術者及び、しかるべき注意を払う技術者が、画像準備を取り扱うよう要請するものである。
【0018】
色調整スキルの基準は、一組のスキルの基準の一部分であってよい。前記基準は、技術者を管理する客観的色スキルテスト、及び技術者の提出した定期的な調査、の結果に一部基づいてもよい。このスキルテストによって、カラー技術者が、入力画像を調整し、画像が表現する商品に関する色精度基本的なスキルを有するか否かを決定する。この検査は、必要なスキルを持つカラー技術者が、然るべき注意を持ってそれらを実行するかどうかを決めるものである。このように、スキルの基準は、十分に訓練されていない又は画像準備において注意不足ある技術者を、識別するのに有用である。
【0019】
技術者のスキルを評価する為に、客観的なスキルテストを行うことができる。例えば、テストは、カラー画像の分野で高度なスキルを有するとして知られているようなドメインアドミニスタ又は独立の団体(organization)又は独立のエンティティが行ってもよい。該テストは、例えば、一連の異なる画像調整(ターゲット画像に関連する画像の比色特性の評価が後に続くが)のような、多数の色調整タスクを有していてもよい。技術者についての結果が許容できる誤差範囲内の場合、その技術者は、テストに合格となる。このテストの結果が上出来である場合、該技術者は、資格データベースに記録されて、資格証明書が与えられる。複数の実施例において、この資格証明書により、技術者は、複数の異なるウェブドメインの画像準備業務を遂行することが許される。
【0020】
技術者がスキル基準を満たす場合、各クライアント14に対し実行するカラーカスタム化がカラー精度に大きな影響をもつ、チャンスが大きくなる。具体的には、技術者がカラーカスタム化のために提出した入力画像が、カラー精度を高めるという大きなチャンスがある。クライアント14に対する必要な比色応答情報を入手する為には、本発明はカラープロファイリングプロセスを含んでよい。カラープロファイリングプロセスについて、以下説明する。
【0021】
更に図1を参照すれば、カラープロファイルサーバー18は、クライアント14のためのカラープロファイリングプロセスを実行することができる。一旦カラープロファイリングプロセスが完了すると、カラープロファイルサーバー18は、クライアント14に関連付けられた表示装置の比色分析応答を特徴付ける情報を生成する。この各クライアント14の情報は、カラープロファイルサーバー16からカラー画像サーバー16に伝達することが可能である。一実施例においては、この各クライアント14の情報は、その個別のクライアントにダウンロードされるカラープロファイルクッキーに保存される。
【0022】
クライアント14は、まずウェブサーバー12とやり取りし、ウェブ頁にアクセスする。ウェブ頁に最初にアクセスする時、クライアント14をカラープロファイルサーバー18にリダイレクトし、比色分析応答情報を取得するためのカラープロファイリングプロセスを完了することができる。具体的には、ウェブサーバ12が扱うウェブ頁は、1つ又はそれ以上のカラー画像サーバ16に蓄積されたタグのついた画像に対する、レファレンスを有する。
【0023】
カラー画像サーバ16がタグのついた画像に対する要求を受取ると、それは、まず、要求するクライアント14がカラープロファイルを持っているかどうかを判定する。一つの実施例において、カラー画像サーバ16は、クライアント14がカラープロファイルサーバ18ファイルクッキーをアップロードしたかどうかを検出する。検出した場合、一般的にクライアント14に対するカラープロファイリングプロセスを繰り返す必要はない。カラー画像サーバ16が要求する比色応答情報がクッキーに保存されているからである。
【0024】
例えば、クッキーは、クライアント14に関連する表示装置の比色応答を特徴付けるパラメータ情報を含めてよい。カラー画像サーバ16は、クッキーのコンテンツを引出し、クライアント14のカラープロファイルを準備する。他の方法として、カラープロファイルサーバ18は、カラープロファイリングプロセスの結果に基づいて、カラープロファイルを予め算出し、そのプロファイルをクッキーに付加してよい。パラメータ情報又は予め算出されたカラープロファイルは、クライアント14に関連する表示装置の推定黒点、ガンマ、フレーバランスに関する情報を含むものである。
【0025】
カラー画像サーバ16が、クライアント14からカラープロファイルクッキーを検出しない場合は、クライアントは、カラープロファイルサーバ18にリダイレクトされる。すると、カラープロファイルサーバ18は、カラープロフィリング・プロセスを完了する。カラープロフィリング・プロセスは、カラープロファイルサーバ18からクライアント14への、1つ又はそれ以上のウェブ頁の通信を含む。ウェブ頁は、黒点、ガンマ及びグレーバランス等の色応答情報に対し、一連のステップを通じてクライアント14に関連するユーザをガイドするように設計することができる。
【0026】
カラー画像サーバ16は、カラープロファイルクッキーから比色応答情報を引く出す。カラー画像サーバ16は、それから、ユーザが要求する1つ又はそれ以上の画像を受取る。
クライアント14のカラープロファイルを使って、カラー画像サーバ16は、要求された画像におけるカラー値を設定する。具体的には、カラー画像サーバ16は、画像に、色変換、マあ他の修正を行い、クライアント14に関連する表示装置の色応答に基づいて、画像における色値(color values)を調整する。カラー画像サーバ16は、次に、色修正した画像をクライアント14に送る。このようにして、クライアント14により表示される画像の色は、オリジナル画像の色に正確に一致する。
【0027】
ウェブサーバ12、クライアント14、カラー画像サーバ16とカラープロファイルサーバ18は、各々、夫々の装置にローカルにある,又は遠隔で実行されるコンピュータ読取り可能なメディア上に蓄積されるプログラムコードを実行する。クライアント14にとって、例えば、プログラムコードは、RAMに存在し、クライアントコンピュータによりアクセスされ,実行されるものである。このプログラムコードは、他のメモリ装置(固定ハードドライブ、又は,クライアント14に関連するリムーバブルメディアデバイス等)から該メモリにロードすることができる。
【0028】
まず、該プログラムコードは、コンピュータ読取り可能なメディア(例えば、磁気的、光学的、磁気光学的、その他ディスク又はテープメディア、若しくはEEPROM等の電子的メディアのような)に記憶させることができる。他の方法として、プログラムコードは、遠隔データアーカイブ(例えば、ローカルエリアネットワーク、又はグローバルネットワーク(インターネットのような)から伝送によりメディアにロードすることができる。該コードの重要な部分は、ウェブ頁コードであって、これは、夫々の装置に転送し、サーバ又はブラザーアプリケーションにより実行することができる。
【0029】
ウェブサーバ12で生成されるウェブ頁コード(例えば、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、エクステンシブマークアップ言語(XML)等は、画像タグ(カラー画像サーバ16又は他の箇所に蓄積された特定カラー画像を指定するものであるが)を含んでよい。クライアント14は、ウェブサーバ12が配送する特定ウェブ頁にアクセスし、HTMLを実行し、頁コンテントを組立てる場合、カラー画像サーバ16がアクセスされて、ウェブ頁コード内にあるタグのついた画像を取得する。このように、クライアント14のために組み立てられたウェブ頁のコンテントは、ウェブサーバ12とカラー画像サーバ16のような、システム10内の異なるリソースから得られる画像と他のオブジェクトを含んでよい。
【0030】
数例の実施例において,ウェブサーバ12とカラー画像サーバ16は、一体に組み立ててもよい。しかし、図1の例において、カラー画像サーバ16とウェブサーバ12は、個別のエンティティである。ウェブサーバ12とカラー画像サーバ16は、共通データベースサーバ,ファイルサーバと相互通信し、クライアント14への配信のために、選択されたカラー画像にアクセスする。更に、動作中には、ウェブサーバ12は、複数ウェブサーバの中の1つにより実施され、共通ファイルと1つ又はそれ以上のデータベースサーバにアクセスする。
【0031】
クライアント14は、種々の装置の形態をとり、ユーザがシステム10上のリソースにアクセスし、このリソースから取得したカラー画像を表示することを可能にする。クライアント14の例としては、Windows(登録商標)、Macintosh(登録商標)、Unix(登録商標)、又はLinux環境で稼動するデスクトップ又はポータブルコンピュータ、小型のポータブル装置用のPalm、Windows(登録商標) CE、又は類似のオペレーティングシステム環境に基づいた携帯情報端末(PDA)、携帯電話、インターネットアクセス用のセットトップボックスを有する対話型テレビ、公衆用のインターネットキオスク、並びに将来登場するであろうインターネット機器やその他の消費者用の電子装置が含まれる。
【0032】
クライアント14は、ウェブブラウザなどのグラフィカルな表示アプリケーションを実行し、システム10に付加されているウェブサーバー12やカラー画像サーバー16などのその他のリソース上に存在するリソースにアクセス可能なものが好ましい。ウェブブラウザアプリケーションにより、クライアント14に関連付けられているユーザーは、ウェブサーバー12が生成するウェブ頁とカラー画像サーバー16が提供する画像を容易に閲覧することができる。情報がユーザー対話型のフォーマットで提示されている場合には、その他のユーザーインターフェイスのアプリケーションもウェブサーバー12へのアクセスにおいて有用であろう。
【0033】
実施例の中には、静止画像に加え、色補正されたビデオ画像を配信するためにカラー画像サーバー16を構成してよい。MPEGクリップやストリーミングビデオなどのビデオの場合も、個別のクライアント14に関連付けられている表示装置の影響について補償しない場合は、同様の色精度問題の影響を受けることになる。従って、本発明の実施例の中には、放送のようなビデオコンテンツに特に有用なものも存在する。
【0034】
いずれの場合にも、クライアント14には、ウェブサーバ12及びカラー画像サーバー16から取得したカラー画像を表示するための、陰極線管やフラットパネルディスプレイなどの表示装置が含まれている。その他のタイプのディスプレイ、並びに電子ペーパーなどの動的な表示媒体も考えられる。ウェブサーバ12、クライアント14、及びカラー画像サーバー16間の通信は、TCP/IPなどの従来のネットワークプロトコルを使用して実現可能である。
【0035】
PDAや携帯電話などの前述のクライアント装置の中には、現時点では、比較的低品質のカラーディスプレイしか内蔵していないものも存在するが、近い将来、それらの装置も、高品質のカラーディスプレイを採用するものと予想される。従って、システム10は、PDA、携帯電話、及び類似の装置によって表示されるカラー画像品質の改善にも将来容易に適用できることになろう。
【0036】
カラープロファイリングプロセス、従って改善されたカラー精度は、クライアント14にとって、オプショナルである。複数の商品に対して、カラー精度は、さほど重要ではないかもしれない。クライアント14がウェブサーバ12からウェブ頁にアクセスする場合、ユーザは、デフォールトのカラー設定されたウェブ頁バージョン(これは低精度である)を閲覧するか、カラープロフィリング・プロセスの結果に基づいて形成されたより正確なウェブ頁を閲覧するかの、選択を与えられる。従って、カラー画像サーバ16は、1組のデフォールト画像を蓄積し、ユーザがカラープロファイリングオプションを選択しないイベントで使用してもよい。
【0037】
まず、カラー画像サーバ16によりクライアント14に配信されたウェブ頁は、カラープロフィリング・プロセスの開始のために1つ又はそれ以上のハイパーテキストリンクを持つウェブ頁に埋め込まれる。該ウェブ頁と該リンクは、カラープロフィリング・プロセスが以前終了していなかったイベントにおいて、クライアント14に提供される。適当なリンクを選択する際に、クライアント14は、カラープロファイルサーバ18と相互通信し、カラープロフィリング・プロセスを行う。
【0038】
リンクが選択されない場合は、クライアント14は,単に、カラー画像サーバ16による色補正をすることなく、デフォールトウェブ頁の画像を閲覧する。ウェブ頁で、クライアント14は、カラープロファイリング補正をしたかどうかの表示を見ることができる。その表示は、アイコンの形態を取って、カラープロファイリングが動作した時を表示するように色を変化させてもよい。
【0039】
ユーザーが、ハイパーテキストリンクをクリックしカラープロフィリング・プロセスを子ターとさせると、クライアント14は、カラー画像サーバー16にアクセスし、一連の命令のあるウェブ頁をユーザに配信する。カラー画像サーバー16が配信するこのウェブ頁は、ユーザをガイドして、クライアント14に関連する特定の表示装置の比色応答特性を推定するように設計された、多数のステップを進む。
【0040】
このプロセスが完了すると、カラープロファイルサーバー18は、実行された際にカラープロファイル情報を格納するクッキーを生成するコンテンツを有するウェブ頁を配信する。このクッキーは、そのカラー画像、並びにその時点以降にアクセスするカラー画像の変更に使用するべく、カラー画像サーバー16にアップロードされ、それにより、クライアント14に関連付けられている表示装置上に高品質のカラー出力を生成することができる。
【0041】
カラープロファリング情報を取得するその他の技法には、ユーザーによるカラー画像サーバー16との直接的なやり取りを必要としないものも存在する。代わりに、ユーザーは、自発的にウェブサイトを訪問し、カラープロファイリングを実行するのである。このウェブサイトは、カラープロファイルサーバー18が提供するか、或いはカラープロファイルサーバーと同一のドメイン内に存在するものであってもよい。この代わりに、ユーザーは、ダウンロードしたり、或いは彼らに物理的に提供されたソフトウェアを実行することにより、彼らの個別のクライアント14に関連付けられている表示装置をプロファイリングすることも可能である。
【0042】
図2は、図1に示されているシステムを内蔵するウェブ環境20のブロックダイアグラムである。この図2の例では、ウェブ環境は、ウェブサーバー12を含んでおり、このサーバーは、ワールドワイドウェブWWW22を介して、ウェブ頁を提供することができる。このウェブ環境21には、いくつかのクライアント141〜14Nも含まれている。カラー画像サーバ16は、ウェブサーバ12が配信するウェブ頁が参照する画像を提供する。カラープロファイルサーバ18は、WWW22条のクライアント141〜14Nにウェブ頁を提供して、カラープロフィリング・プロセスをガイドする。カラー画像技術者24は、カラー画像サーバ16にアップロードする為の画像を用意する。
【0043】
カラープロファイルサーバー18は、クライアント141〜14Nから取得した比色分析情報を(例えば、供給元及び供給先プロファイル又はパラメータ情報として)カラー画像サーバー16にWWW24を介して送信する。すると、カラー画像サーバー16は、実行時に、情報を格納するクッキーを生成するウェブ頁をクライアント141〜14Nに送信する。この結果、その比色分析情報が、将来のカラー画像のダウンロード又はアップロードにおいて使用可能となる。
【0044】
図3は、カラー補正のために提出される入力画像の品質を監視し検査するシステム25のブロックダイアグラムである。図3に示されるように、システム25は、カラー画像サーバ16に対するファイアウォールの後ろに配置される。システム25は、技術者ワークステーション26、画像取得装置28、画像アーカイブ30、資格モジュール(qualification)32、色補正モジュール34、資格データベース36、検査ワークステーション(audit workstation)38を含む。
【0045】
技術者ワークステーション26は、商業的に利用可能なグラフィックアート・エディティングソフト及び、安定した、キャリブレーションされた色出力を有する表示装置を備えたコンピュータである。技術者は、技術者ワークステーション26を使い,画像アーカイブ30にアップロードされた画像を調整し、画像が一層正確に、商品を表現するようにする。画像取得装置28は、カメラ又は他の画像入力装置であってよく、システム25のオプショナルな部分である。他の選択として、画像は、システム25の部分を構成しない画像取得装置から取得することができる。代りに、画像取得装置から取得した画像は、電子的にウェブ22を介して、又はリムーバブルデータ記憶メディア上で、電子的にシステム25に送ることができる。
【0046】
画像アーカイブ30は、ファイルとデータベースサーバを有しており、技術者ワークステーション26により調整された画像を蓄積し、カラー画像サーバ16によりアクセスされる。画像は、ウェブ頁(ウェブサーバ12により生成された)内でタグが付された画像に対応するかもしれない。画像は、画像アーカイブ30内で、様々のステージで蓄積される。例えば、画像は、未編集、編集中、最終ステップにおいて、記憶される。最終ステップ画像に対し、画像準備プロセスは、技術者ワークステーション26により完了する。未編集画像は、技術者ワークステーション26では処理されなかったものである。他方、編集中の画像は、編集の変化状態で記憶される。カラー画像サーバ16は、ウェブサ−バ12が生成するウェブ頁の中の1つのウェブ頁において、タグのついた特定の画像に関係付けられた後、最終ステージ画像にアクセスする。
【0047】
資格データベース36は、カラー画像技術者とその資格レベルのリストを記憶する。資格レベルは、スキルのレベルと技術者が有するケア(care)の指標を含めてよい。スキルレベルは、客観的テストにより決定されるが、ケアレベルは客観的テストと技術者が実際に準備した画像の検査により決定する。従って、システム25で操作する各技術者は、資格データベース36において,関連するスキルとケアを指標を有し、対応するプロファイルを有する。
【0048】
資格モジュール32は、カラー画像サーバ16又は、システム25内の異なるコンピュータ上で動作するソフトウェアプロセスである。資格モジュール32は、画像アーカイブ30で画像を解析し、許可された技術者がそれらを用意するかどうかを決定する。一つの実施例において、画像アーカイブ30の各画像ファイルは、ヘッダ又は他のファイル(画像を準備する技術者を識別するファイル)を指すポインタを含む。前記識別は、暗号化された、又は非暗号化のコード(技術者に割当てた)であってよい。他の実施例では、画像ファイルは、システムが維持するデータベースにおける画像ファイルのメタデータにおいて準備された識別番号を有し、非変化のままである。この場合、識別番号は、画像ファイルの外部に保存され、画像ファイルのコンテンツを修正する必要がない。
【0049】
画像に関連した技術者識別番号を使って、資格モジュール32は、資格データベース36から資格プロファイルを入手する。この資格プロファイルに基づいて、資格モジュール32は、画像を準備する技術者が必要なスキルとケアのレベルを有するかどうかを決定する。もし、有するのであれば、資格モジュール32は、色補正モジュール34へ送るための画像を承認する。この場合、色補正モジュール34は、特定のクライアント14の比色応答特性に基づいて、画像に対し色補正を実行してよい。
【0050】
技術者が必要なスキルとケアのレベルを持たない場合は、資格モジュール32は、色補正モジュール34へ送るための画像を承認しない。この場合、不正確な画像を補正する試みというよりむしろ、カラー画像サーバ16は、前記画像を、色補正が現在画像に対しできないという表示をつけて、クライアント14に提供する。こうして、カラー画像サーバ16へアップロードされる画像の監視は、色補正プロセスにおいて信用を育てることになる。デフォールト画像を提供することは、色補正されたが,未だ不正確である出力画像を提供するより、ましである。これにより、カラー補正プロセスが適正に機能していないことを回避できる。
【0051】
クライアント14が要求したような画像を評価する代りに、資格モジュール32は、画像の1バッチを修正するように構成される。画像が資格プロセスをパスする場合、即ち、画像を準備する技術者がスキルとケアのレベルに適合する場合、画像には、フラグが付され、特定のフォルダに置かれる。このように、カラー画像サーバ16が画像アーカイブ30からそれらを取り出すとき、許可された画像(qualified images)は、許可されていない画像と区別できる。
【0052】
検査ワークステーション(audit workstation)38は、技術者が準備した画像を検査するために設けられる。具体的には、検査ワークステーション38は、商業的に利用可能なグラフィックアート閲覧ソフト及び、キャリブレーションされ、安定した表示装置を備えたコンピュータの形態をとることができる。検査ワークステーション38は、又、正確な色測定装置(例えば、colorimeter、densitometer、spectrophotometer)を有してもよい。高度にスキルのある技術者は、検査ワークステーション38を使い、商品の色に関係した画像アーカイブから取り出した画像の色値(color values)を評価する。
【0053】
検査ワークステーション38を使って、技術者は、画像の色が、商品のターゲットカラーの予め規定された誤差範囲内にあるか否か、を決定する。いくつかの実施例においては、検査ワークステーション38は、ランダムに、又は提出日又は画像タイプのような基準西tがって、特定の技術者のために1組の画像を取り出す。このようなやり方で、検査ワークステーション38は、特定技術者が提出した画像をサンプルする。
【0054】
誤差範囲が、画像の一定パーセントに対し、満たされない場合、検査ワークステーション38は、技術者に対し、資格データベース36の資格プロファイルを変更する。例として、検査ワークステーション38は、単に、プロファイルを改訂し、技術者には資格がないことを表示し、又は、技術者を複数資格レベルの内の1つに当てる。こうして、レベルの低いスキルを持ち、低いケアで実行する技術者は、色が重要でない画像の準備に割当ててもよい。資格モジュール32は、資格データベース36“on-the-fly,”(即ち、クライアント14に対する特定の画像に対する要求に応答して)にある技術者資格プロファイルにアクセスできる。別の方法として、資格モジュール32は、画像アーカイブ30に提出した画像のバッチ修正(a batch qualification)の部分として、技術者資格プロファイルにアクセスしてよい。
【0055】
図3の例において、技術者ワークステーション26、検査ワークステーション38、資格データベース36が、共通ファイアウォールの背後にある共通ドメインの一部として、一般的に示されている。しかし、数例の実施例において、技術者は、多数の異なるウェブサーバ12とカラー画像サーバ16のために、画像を準備する責任を持つ。この場合、更に広範囲にアクセスでき、又は更にグローバルな資格データベース36を設けることが望ましい。
【0056】
具体的には、中央資格データベース36又は、分散された、折り返し(replicated)の資格データベースは、資格モジュール32と検査ワークステーション(ネットワークに存在する多数の種々のカラー画像サーバ上で動作する)によりアクセス可能である。この場合、一つのカラー画像サーバ16より多くものに対するサービスプロバイダである技術者の資格は、ネットワークを通して追跡できる。技術者の識別は、画像の中に埋め込まれたり、他の方法で、行われ、資格データベースを介して、色の複雑性の異なるレベルで画像を準備するために、グローバルな識別コード(技術者に資格を与える)の形態を取ることができる。
【0057】
他の方法として、識別コード自体は、所与のスキルとケアレベルの証拠として使われ、資格データベースへの参照を不要にする。代りに、検査ワークステーション38が実行した品質とケア評価の結果に基づいて、識別コードが、発行されたり、取消されたりする。
この場合、中央データバースに対し参照が行われ、識別コードの有効性が確認される。核識別コードは、スキルとケアのレベルに従って、カテゴリー化され、区分され、本来の許可証(intrinsic clearance)を持ち、カラー画像準備のレベルを実行する。
【0058】
図4は、技術者のスキル基準に基づいて入力画像に対する付加を監視するための例示的プロセスを説明するフローダイアグラムである。図4の例は、技術者が画像を調整し提出することから、色補正のためにカラー画像サーバ16への画像をアップロードまでのプロセスの概要を示す。技術者はカラー画像サーバ(40)における色値の調整をした後、この調整した画像を画像アーカイブ30にロードする(42)。
【0059】
画像が画像アーカイブ30にロードされた後、資格モジュール32は、画像を調整しアップロードする担当の技術者を識別する(44)。一旦技術者が識別されると、資格モジュール32は、資格プロファイル(46)を取り出し、資格プロファイルと関連する資格基準とを比較する(48)。再び、資格基準は、特定のカラー画像を準備する為の最低のスキルとケアのレベルを含む。資格プロファイルに適合する場合は、即ち、資格基準に適合するか、これを超える場合は、資格モジュール32は、カラー画像サーバ16に画像のアップロードを許可する(52)。該技術者は、その旨のアドバイスを受ける(54)。資格プロファイルが基準に適合しない場合は、資格モジュール32は、アップロードを認めない(56)。
【0060】
或る技術者が十分なスキルレベルを有し、十分なケアを行うことが知られている場合は、該技術者が用意する画像は、特定のクライアント14に対し色補正するときに、正確な結果を生成する可能性が高い。図5は、クライアント14に対するカラープロファイリングプロセスを詳細に示すフローチャートである。図5に示されているように、カラープロファイリングプロセスは、表示装置の標準的な設定への初期化を含む(58)。次に、表示装置の黒点推定値を判定する(60)。これは通常、ユーザが対話方式で行う。この黒点の推定値は、マルチチャネルの黒点推定値であってよい。黒点推定値を判定したら、表示装置のガンマの推定値を取得する。これも通常、ユーザが対話方式で行う(62)。このガンマは、緑チャネルに限定したものであってよい。
【0061】
次に、このプロセスでは、表示装置のグレーバランスを判定する(64)。このクレーバランスの推定では、緑チャネルをロック(固定)することができるが、これは、グレーバランスを判定するべく赤−青をシフトさせる一方で、ガンマ推定からの緑限定のガンマを一定に保持するという意味である。黒点、ガンマ、及びグレーバランスの推定を完了したら、カラープロファイルを生成する(66)。このカラープロファイルには、表示装置の黒点、ガンマ、及びグレーバランスを表す情報が格納される。このカラープロファイル、又はこのカラープロファイルの形成に有用なパラメータを、ウェブクッキー内に読み込むことができる(68)。クライアント14は、このウェブクッキーを保存し、将来、別の画像が要求される際にアップロードする。
【0062】
図5を参照して説明したカラープロファイリングプロセスを実行するために、カラープロファイルサーバー18は、一連のウェブ頁をクライアント14に対して配信する。それぞれのウェブ頁は、カラープロファイリングプロセスの所与のステップにおいて、ユーザーをガイドするべく設計されている。例えば、1つのウェブ頁には、ユーザーから表示装置の黒点の推定値を抽出するべく設計された命令と画像コンテンツが含まれる。
【0063】
一実施例においては、黒点の推定値は、複数のチャネル固有の黒点の推定値であってよい。その他のウェブ頁には、粗ガンマ(coarse gamma)、精細ガンマ(fine gamma)、及びグレーバランス情報を抽出するべく設計された命令とコンテンツが含まれている。具体的には、それぞれのウェブ頁は、クライアント14からカラープロファイルサーバー18に情報を転送するべくユーザーがクリック可能なハイパーテキストアイコンなどの対話型の媒体を含むことができる。必要な情報の収集が完了すれば、カラープロファイルサーバー18は、クッキーを生成し、ローカルに保存して将来使用するべく、それをクライアント14に提供する。
【0064】
図6は、カラーカスタマイズされたウェブ頁を提供するためのシステムを説明するブロックダイアグラムである。図6に示されているように、ウェブサーバー12は、ウェブ頁データベース70にアクセスして、ウェブ22を介して、クライアント141−14Nにウェブ頁を送る。一つの実施例において、カラー画像サーバ16は、画像アーカイブ30にアクセスする。画像アーカイブ30は、ウェブサーバ12が提供するウェブ頁により参照される画像を含む。図6の例において、カラー画像サーバ16は、色補正モジュール34を含む。色補正モジュール34は、クライアント141−14Nからの色補正された画像に対する要求に応答する。
【0065】
カラー画像サーバ16は、デフォールトカラー画像を、画像アーカイブ30から取り出す。クライアント14がカラープロファイルクッキーをアップロードする場合は、色補正画像を形成する。具体的には、色補正モジュール34は、カラープロファイルクッキーが支持する色応答特性に基づいて、デフォールト画像を修正する。色補正モジュール34は、画像の色値を設定し、クライアント14に関連する表示装置における比色応答差分(colorimetric response differences)を補償する。図3を参照して説明した通り、色補正モジュール34は、資格モジュール32と共に機能し、資格のある技術者が用意した図だけを補正する。他の方法として、色補正モジュール34は、画像アーカイブ30からの適正な画像だけを取り出スように構成されている。
【0066】
図7は、ネットワーククライアントのためのカラー画像の調整を説明するブロックダイアグラムである。図7に示すように、色補正を簡単にするために、技術者が用意し、画像アーカイブ30に蓄積した各画像は、ソースカラープロファイルと関係付けることができる。ソースカラープロファイルは、原画像と関連した1組のカラー応答特性を指定する。色補正モジュール34は、ネットワークを介して、クライアント14から、供給元(source)カラープロファイルとクライアント(即ち“destination”)カラープロファイルを受取る。
【0067】
クライアントカラープロファイルは、クライアント14に関連した表示装置の色応答特性を表わすものであり、タグがつけられた画像を要求するクライアント14がアップロードするウェブクッキーに保存される。色補正モジュール34は、供給元カラープロファイルとクライアントカラープロファイルを使って、色変換を行い、供給元カラープロファイルとクライアントカラープロファイルとの間の色応答差分(color response differences)を補償する。色変換を使って、色補正モジュール34は、色補正画像を生成し、それをネットワークを通じてクライアント14に送信する。
【0068】
供給元カラープロファイルとクライアントカラープロファイルは、商業ベースで利用可能なカラー管理システムにおける、供給元プロファイルと送り先(destination)プロファイルの使い方と実質的に類似のやり方で使用される。従って、技術者が行う画像準備プロセスの一部は、各画像に対し、供給元カラープロファイルの生成と修正を含むものである。技術者は、商業ベースデ利用可能なグラフィックアートソフトウェアツールを使って、供給元カラープロファイルを生成・修正できる。数例においては、準備のために技術者に提供した原画像は、画像取得装置により生成された供給元カラープロファイルを伴う。
【0069】
ここに説明した画像監視プロセスは、特に色補正プロセス(個別クライアント14のカラープロファイルを生成する)にとって役に立つ。一般的に、カラープロフィリング・プロセスは、no plug-in、Java(登録商標) scripts、又は他の重要なクライアント再度のプロセスを要求することが好ましい。代りに、ウェブサーバ12、クライアント14,カラー画像サーバ16,カラープロファイルサーバ18がウェブ頁を介してクライアントに配送される。このアプローチは、クライアント14に関連したエンドユーザに、重要な利便さをもたらす。同時に、ウェブサーバ12とカラー画像サーバ16は、個別ユーザの色情報を保持する必要はない。
【0070】
その代わりに、この情報は、クライアント14がカラー画像を要求した際に、例えば、クッキーの形態でカラー画像サーバー16にアップロードすることができる。又、サイト管理者は、彼ら自身のカラー画像をカラー画像サーバー16上に維持し、個別のクライアント14がアップロードしたカラープロファイルクッキーを処理する能力を有する色補正モジュールを内蔵することにより、色補正を提供することができる。従って、サイト管理者は、彼らのウェブ頁又は画像を中央ウェブ・レポジトリに掲示しなくてもよい。
【0071】
カラープロファイリングプロセスを実行するために、クライアント14は、カラープロファイルサーバー18とやり取りする。カラープロファイルサーバ18は、一連のウェブ頁をクライアント14に配信する。各ウェブ頁は、カラープロフィリング・プロセスの所定のステップを介してユーザをガイドするように設計されている。例えば、一つのウェブ頁は、命令と画像コンテントを含み、ユーザから表示装置の黒点推定値を抽出するように設計されている。
【0072】
一実施例においては、この黒点推定値は、表示装置の個別の色チャネルの複数のチャネル固有の黒点の推定値であってよい。その他のウェブ頁には、粗ガンマ、精細ガンマ、及びグレーバランス情報を抽出するべく設計された命令とコンテンツが含まれる。特に、各ウェブ頁は、クライアント14からカラープロファイルサーバー18に情報を転送するために、ユーザーがクリックすることができるハイパーテキストアイコンなどの対話型の媒体(interactive media)を含むことができる。
【0073】
必要な情報を収集したら、カラープロファイルサーバー18は、クッキーを生成し、ローカルに保存して将来使用するべく、そのクッキーをクライアント14に提供する。実施例の中には、2つのクッキーをクライアント14に提供可能なものも存在する。第1のクッキーは、カラープロファイルサーバー18に関連付けられたドメイン名に対応しており、その特定のクライアント14とカラープロファイルサーバー間における将来のやり取りに使用することができる。この第1のクッキーは、「プロファイラクッキー」(profiler cookie)と呼ぶことができる。
【0074】
第2のクッキーは、特定のカラー画像サーバー16(例えば、カラー画像をダウンロードする先である特定のオークション又は写真サイトに対応した)に関連付けられているドメイン名に対応することができる。換言すれば、この第2のクッキーは、そのカラープロファイリングプロセスが開始された特定のカラー画像サーバー16に対応したものである。この結果、そのカラー画像サーバー16から将来提供される画像は、その関連するドメインに関連付けられているこのクッキーの内容に基づいて変更されることになる。このクッキーは、画像のダウンロードを要求するクライアント14から提供されることになる。この第2クッキーは、「画像サーバークッキー」と呼ぶことができる。
【0075】
プロファイラクッキーを使用し、その他のドメインに関連付けられているカラー画像サーバー16で使用する画像サーバークッキーを生成することができる。具体的には、クライアント14に位置しているユーザーが、以前に色補正された画像をダウンロードしたことのないカラー画像サーバー16にアクセスした場合には、ユーザーは、カラープロファイリングオプションをクリックし、カラープロファイルサーバー18にアクセスすることができる。そのカラープロファイルサーバー18とのやり取りに際し、クライアント14は、カラープロファイリングプロセスを繰り返すのではなく、代わりに、単純にプロファイラクッキーをアップロードするのである。このプロファイラクッキーには、その新しいカラー画像サーバー16に関連付けられているドメインに関する情報を内蔵することができる。
【0076】
カラープロファイルサーバー18は、このプロファイラクッキーの受信に応答し、様々な理由から(特に、プライバシーに対する懸念の観点で)、そのクッキー内に示されているドメインに対してクッキーの内容を送信することについて、クライアント14に関連付けられているユーザーに対して通知するウェブ頁を提供し、ユーザーの承認を要求することができる。そして、ユーザーの承認が取得された場合には、カラープロファイルサーバー18は、プロファイラクッキー内のドメインによって指定されているカラー画像サーバー16にクッキーの内容を送信する。
【0077】
カラー画像サーバー16は、それ自体のドメイン用の画像サーバークッキーを生成し、将来使用するべく、そのクッキーをクライアント14に書き込む。この時点以降、クライアント14は、関連するウェブサーバー12に色補正された画像を要求する際には、関連するカラー画像サーバー16に適切な画像サーバークッキーをアップロードし、カラープロファイルサーバー18とのやり取りをスキップすることができる。クライアント14も、画像のアップロードを試みる際に、カラー画像サーバー16に適切な画像サーバークッキーをアップロードする。
【0078】
一方は、カラープロファイルサーバー18用、他方は、関連するウェブサーバー12又はカラー画像サーバー18用と分けたこの第1及び第2クッキーの使用方法は、部分的には既存のウェブの設計を考慮した結果である。具体的には、クライアントのブラウザ上に保存されているクッキーは、通常、それらが生成されたサーバーのドメインによってマーキングされており、普通、その他のドメインからは見えなくなっている。従って、カラープロファイルサーバー18が生成したクッキーは、通常、カラー画像サーバー16から見ることができず、この逆も同様である。
【0079】
又、クッキーの視認性は、クッキーをサーバーのドメイン内の経路によってマーキングすることにより、更に制限されることになる。この種のクッキーは、例え同一のドメイン用のものであっても、経路から外れた頁への要求については見えなくなる。更に、ブラウザは、通常、サーバーに対する各要求ごとに、すべての可視クッキーを送信する。これには、HTML頁用の最初の要求だけでなく、その頁に埋め込まれる画像に対する要求も含まれる。しかしながら、画像はHTML頁とは異なるサーバーから来ることもあるため、HTML頁用に送信されたクッキーは、画像用に送信されるクッキーとは異なる場合がある。
【0080】
上述のような内容を考慮し、カラープロファイルサーバー18は、カラープロファイリングプロセスの管理においてだけでなく、画像サーバークッキーの生成においても、仲介として機能している。この仲介機能により、中央サイトではなく、カラー画像サーバー16において、すべての加入者画像の色補正を実行することが可能になっている。又、この仲介機能により、クライアントが一旦カラープロファイリングプロセスを完了すれば、通常、彼は、別の加入者用の画像の色補正を取得するために、そのプロセスを繰り返す必要がなくなるのである。
【0081】
例外として、ユーザーは、クライアント14に関連付けられているローカルドライバソフトウェアや表示装置又はビデオカードなどのハードウェアが変化した場合に、自発的にカラープロファイリングプロセスを繰り返すことができる。実際に、ハードウェアの変化に対応するために定期的な更新を促すべく、プロファイラクッキー及び画像サーバークッキーに有効期限を適用することができる。
【0082】
3つの異なるサーバー(即ち、ウェブサーバー12、カラー画像サーバー16、及びカラープロファイルサーバー18)が色補正の手順に必要とされる作業を分担していることは明らかである。具体的には、プロファイラクッキー及び画像サーバークッキーの存在を前提とすれば、ウェブサーバー12は、加入者自身のウェブ頁のHTMLを提供すると共に、色補正の対象ではない画像の提供を含むそれらの頁に対する大部分のその他の要求を処理している(カラー画像サーバー16は、色補正の対象となる画像を提供している)。
【0083】
カラー画像サーバー16は、クライアント14から供給先プロファイルクッキーを受信すると、そのクッキーの内容と、関連する供給元プロファイルクッキーの内容に基づいて色補正を実行し、色補正された画像を供給先クライアントに提供する。又、カラー画像サーバー16は、カラー画像が本当に補正されているかどうかを示すアイコンを補正可能なカラー画像の近くに提供することもできる。カラー画像サーバー16は、例えば、供給先プロファイルクッキーを検出できない場合には、ユーザーに対してカラープロファイリングプロセスを開始するように促すアイコンを表示する。検出できた場合には、アイコンは、色補正が「オン」状態にある(即ち、色補正が画像に適用されている)ことを単純に示すことになる。
【0084】
前述のように、カラープロファイルサーバー18は、カラープロファイリングプロセス用の頁を提供する。カラー画像サーバー16が提供したカラー画像と共に表示されたアイコンをクリックすることによって、カラープロファイリングプロセスが起動された場合には、その個別のクライアント14は、関連するウェブサーバー12用の画像サーバークッキーを備えていない可能性が高い。但し、場合によっては、クライアント14は、自発的に色補正プロセスを繰り返すことにより、新しいハードウェア又はソフトウェア用にプロファイルを更新することができる。プロファイラクッキーが存在する場合には、画像サーバークッキーを生成するべく、プロファイラクッキーの内容を適切な画像サーバーのドメインに単純に送付することにより、このプロセスを省略することができる。
【0085】
プロファイラクッキーが存在しない場合には、完全なカラープロファイリングプロセスがカラープロファイルサーバー18から提供される。そして、カラープロファイリングプロセスが完了すれば、カラープロファイルサーバー18は、クライアント14用のプロファイラクッキーを生成し、関連するカラー画像サーバー16にプロファイラクッキーの内容を伝達する。すると、カラー画像サーバー16は、プロファイラクッキーの内容に基づいて画像サーバークッキーを生成し、そのカラープロファイリングプロセスを起動したオリジナルのネットワークサーバーのURLを呼び出す。
【0086】
カラープロファイルサーバー18が生成するプロファイラクッキーとカラー画像サーバー16が生成する画像サーバークッキー間で色補正情報を交換するこのメカニズムは、変更してもよい。具体的には、カラープロファイルサーバー18は、クッキーをクライアント14に提供するのではなく、認知されているウェブサーバー12のグループに関連付けられているすべてのカラー画像サーバー16に色補正情報を送信するように構成することができる。
【0087】
これにより、カラープロファイリングプロセスの結果、カラープロファイルサーバー18が取得したカラープロファイル情報は、ウェブサーバー12又はカラー画像サーバー16によって保存されるよう、「放送」することができる。この方法の利点は、情報の転送がシームレスであることである。クライアント14に関連付けられているユーザーは、カラープロファイルを更新する際を除き、初回のカラープロファイリングプロセスの後にカラープロファイルサーバー18とやり取りする必要がなくなる。その代わりに、それぞれのウェブサーバー12又はカラー画像サーバー16が、個別のクライアント14に関連付けられている色補正情報を(例えば、クライアントIDコードと共に)保存するのである。
【0088】
クライアント14がカラー画像サーバー16の中の1つにアクセスすると、クライアントIDコードを使用して適切な色補正情報が取得され、これによって色補正された画像が提供される。欠点は、それぞれのウェブサーバー12又はカラー画像サーバー16が、その個別のウェブサーバー12には決してアクセスしないであろうクライアントまでもを含む供給元及びクライアント14用の色補正情報のデータベースを維持することが必要になることである。従って、サイト管理者によっては、色補正情報の転送にクッキーを利用する方が効率的で望ましいものになりうるであろう。しかしながら、色補正情報の放送は、サイト管理者によっては受け入れ可能であって、エンドユーザーにとっても非常に便利な好適な選択肢として残ることになる。
【0089】
次に、間接クッキー転送法によるウェブサーバー12、クライアント14、カラー画像サーバー16、及びカラープロファイルサーバー18間での情報伝達に関連する詳細項目のいくつかについて説明する。この方法は、プロファイラクッキーの内容がカラープロファイルサーバー18から個別のカラー画像サーバー16に転送される前に、ユーザーが介入して承認を入力するという意味で間接的である。ウェブ頁をクライアント14に提供する際に、ウェブサーバー12は、関連付けれられているカラー画像サーバー16上に保存された補正可能な画像のURLを伝達する。更に、ウェブサーバー12は、画像の近くにカラープロファイリングアイコンを内蔵することが好ましい。このカラープロファイリングアイコンのURLは、関連するカラー画像サーバー16をポイントしており、そのアイコンに関連付けられているハイパーテキストリンクは、カラープロファイルサーバー18をポイントしている。クライアント14の場合には、写真又はオークション物品の画像を提供するプロセスの一部として、類似のアイコン又はその他のリンクを提供することができる。
【0090】
カラー画像サーバー16への色補正情報の伝達を実現するために、クライアント14が、アイコンに関連付けられているハイパーテキストリンクを辿ると、ユーザーが参照した頁のURLがカラープロファイルサーバー18に伝達される。URLを伝達するこのステップでは、ターゲットURLのパラメータとしてURLを含めるか、或いはアイコンをラッピングするフォームから情報をPOSTする(即ち、隠されたエントリフィールドにURLを保存する)ことによって実現することができる。後者の場合には、アイコンは、ボタンとして機能し、最小限のクライアントサイドのスクリプト作成が必要になる。更に、後述するように、ウェブサーバー12の名前と、カラープロファイリングプロセスが完了した後にカラー画像サーバー16から提供される完了頁のURLと、をカラープロファイルサーバー18への要求に含めることができる。ネットワークサーバーには、適切なURLを有するアイコンコードを挿入するサーバーサイドのスクリプト作成機能を提供することができる。
【0091】
カラープロファイリングプロセスのために、カラープロファイルサーバー18は、ウェブサーバー12が提供するウェブ頁の実行によって呼び出し可能ないくつかのウェブ頁を提供する。この場合には、「リターンURL」が、それぞれの頁に順番に手渡される。このリターンURLは、ターゲットURL内のパラメータとして、或いは、フォーム内の隠されたフィールドを使用することにより、伝達可能である。場合によっては、このリターンURLをサーバー変数として保存することもできる。前述のように、カラープロファイルサーバー18は、(1)プロファイラクッキーが存在しない場合の完全なカラープロファイリングと、(2)プロファイラクッキーが既に存在している場合の画像サーバークッキーの生成、という2つのシナリオを処理している。いずれのシナリオの場合にも、カラープロファイルサーバー18は、既存又は新しく生成されたプロファイリングクッキーの内容を関連するカラー画像サーバー16に転送する。特に、カラープロファイルサーバー18は、この情報を転送するべく、クライアント14に関連付けられているユーザーの許可を要求するボタンを提示することができる。
【0092】
このボタンのURLは、カラー画像サーバー16が提供する頁をポイントしている。カラー画像サーバー16に送信される要求には、リターンURLとプロファイラクッキーに書き込まれた色情報の両方が含まれている。この要求は、長さの観点から、URL内にすべての情報を記述するGET要求ではなく、フォームからのPOST要求であることが好ましい。カラープロファイルサーバー18は、リターンURLを参照することにより、カラー画像サーバー16の供給先頁のURLを判定する。クッキーの内容を転送する前に、ユーザーはその供給先を知りたいと思うであろう。従って、カラープロファイルサーバー18は、ボタンと共に、その特定のカラー画像サーバーの名前を表示する。カラー画像サーバーの名前は、ウェブサーバー12が提供するウェブサイトに関連付けることができる。URLからウェブサイトの名前を判定することが容易でない場合には、カラープロファイルサーバー18がアクセス可能なデータベースにおいてURLで名前を検索するか、或いはウェブサーバー12が生成する頁からの元々の要求においてリターンURLと共に名前を伝達することにより、名前を生成することができる。
【0093】
カラープロファイルサーバー18から情報を受信すると、関連するカラー画像サーバー16はカラープロファイリングプロセスが完了したことを示す頁を提供する。この頁は、カラープロファイルサーバー18から受信した色補正情報と「リターン」頁のURLを格納するPOST要求によって呼び出すことができる。カラー画像サーバー16は、関係するクライアント14にこの色補正情報をクライアントクッキーとして書き込む。
【0094】
この時点以降、この画像サーバークッキーがその個別のクライアント14によって保存され、色補正可能な画像のアップロード又はダウンロード要求と共に、関連するウェブサイトに関連付けられたそのカラー画像サーバー16に送信されることになる。ダウンロード要求に応答し、カラー画像サーバー16は、クライアント14から送信された画像サーバークッキーの内容を抽出し、その内容に基づいて要求された画像に色補正を適用し、色補正された画像をクライアント14に提供する。一方、アップロードの場合には、その要求に応答し、カラー画像サーバー16は、画像を受け付け、クライアント14から送信された画像サーバークッキーの内容を抽出し、将来使用するべく、そのクッキーの内容をその画像と関連付ける。
【0095】
代替方法として、色補正情報は、クライアント14がボタン、アンカー、又はその他の入力媒体をクリックした際に生成される要求に埋め込むのではなく、直接要求によってカラープロファイルサーバー18からカラー画像サーバー16に伝達することができる。この方法は、転送の承認をカラープロファイルサーバー18に提出することによってユーザーが介入する必要がない、という意味において直接的である。その代わりに、適切なカラー画像サーバー16へのプロファイルクッキーの内容の転送は、シームレスに行われ、バックグラウンドで実行される。
【0096】
実際に、好適な実施例においては、クライアント14に関連付けられているユーザーは、初回のプロファイリング以降にカラープロファイルサーバー18が送信する情報転送用の頁を目にすることすらない。この結果、カラープロファイルサーバー18からカラー画像サーバー16への色補正情報の転送は、転送を実行するべく供給元又はクライアント14に関連付けられているユーザーがリンクをクリックすることなく、自動的に実行される。この方法によれば、転送がユーザーからシームレスに見える。但し、結果は同一である(即ち、ユーザーがカラープロファイリングプロセスを再実行することなく、プロファイラクッキーに格納されている色補正情報が転送されることによって画像サーバークッキーが生成される)。
【0097】
直接要求による転送を円滑に実行するべく、クライアント14にクライアントIDを割り当てることができる。通常、このクライアントIDは、クライアント14に関連付けられているブラウザの画像サーバークッキーに保存可能であり、そこから受信することができる。ウェブサイトにとって初めてのクライアント(即ち、そのカラー画像サーバー16に画像サーバークッキーを送信しないクライアント)14には、新しいクライアントIDが割り当てられることになり、これは、カラー画像サーバーからの応答においてHTMLと共にクッキーとして送信される。
【0098】
この場合、カラープロファイルサーバー18をポイントするすべてのURLは、カラープロファイルサーバーが色補正情報に対する要求と個別のクライアント14を関連付けることができるように、パラメータとしてクライアントIDとウェブサイトIDの両方を有することになる。画像サーバークッキーが存在しない場合には、カラープロファイリングアイコンのURLはカラープロファイルサーバー18をポイントしている。この方法の場合、個別のウェブサーバー12と、対応するカラー画像サーバー16は、同じクッキーを参照することができるよう、同一のドメインに存在していることが好ましい。
【0099】
間接的な方法と同様に、色補正可能な画像の隣に(或いは、画像アップロード用のダイアログと共に)表示されるカラープロファイリングアイコンは、直接転送法の場合にも、カラー画像サーバーが画像サーバークッキーを受信するかどうかに応じて、カラー画像サーバー16又はカラープロファイルサーバー18から提供することができる。画像サーバークッキーが存在する場合には、プロファイリングアイコンは、ダウンロードされた画像と共にカラー画像サーバー16によって提供され、色補正がオン状態であることを示すように表示が構成される(例えば、その旨を通知するテキストメッセージを表示する)。画像サーバークッキーが存在しないのは、新しいクライアント14だけであるため、このケースは、カラー画像サーバー16が提供する大部分の画像に当てはまることになる。
【0100】
画像サーバークッキーが存在しない場合には、このアイコンはカラープロファイルサーバー18から提供される。換言すれば、カラー画像サーバー16が提供するウェブ頁に、カラープロファイルサーバー18が提供したアイコンが埋め込まれている。プロファイラクッキーが存在する場合には、カラープロファイルサーバー18は、クライアント14が既にカラープロファイリングプロセスを完了していることを示すアイコンを提供する。プロファイラクッキーが存在しない場合には、このアイコンは、その個別のクライアント14が、これまでカラープロファイリングプロセスを実行したことがないことを示すことになる。これは、カラープロファイリングが完了済みであることを示すカラーのアイコンと未完了を示す白黒のアイコンによって表現可能である。
【0101】
実施例の中には、クライアント14がカラープロファイリングプロセスを完了しているが、色補正情報がその特定のウェブサイトにまだ転送されておらず、画像がまだ色補正されていないことをアイコンによって表示可能なものも存在する。いずれの場合にも、カラープロファイルサーバー18は、クライアント14及びウェブサイトのIDも受信し、それらは、カラープロファイルサーバー18に転送されたURL内に含まれている。プロファイラクッキーが存在する場合には、カラープロファイルサーバー18は、特殊目的の要求によって、関連するカラー画像サーバー16にそのクライアントIDとプロファイラクッキーの内容を即座に転送する。
【0102】
クライアント14が画像サーバークッキーを提示した場合には、カラー画像サーバー16は、そのクッキーに格納されている情報に基づいて色補正を実行する。クライアント14の場合には、カラー画像サーバー16は、画像サーバークッキーの内容を受け付け、将来の色変更の際に取得するべく、アップロードされた画像と関連付ける。画像サーバークッキーが存在しない場合には、カラー画像サーバー16は、そのクライアント14用の色情報をカラープロファイルサーバー18から受信するべく、短時間待機する。情報が到着した場合には、カラー画像サーバー16は、クライアント14に関連付けられているブラウザに画像サーバークッキーを書き込む。到着しない場合には、カラー画像サーバー16は、未補正の画像をクライアント14に提供するか、或いは、クライアント14の場合には、アップロードされた画像に色補正情報を設定しない。
【0103】
この直接法の場合には、カラー画像サーバー16は、カラープロファイルサーバー18から転送される色補正情報を追跡する必要がある。これは、それらの情報が、クライアント14からの画像のアップロード及びダウンロード要求と同期して受信されないからである。従って、カラー画像サーバー16が個別のクライアント14に関連付けられている色補正情報を一時的に追跡すると共に、ウェブサーバー12がクライアントID情報の生成と追跡を行うべく、これら2つのサーバー間で共有可能なデータベースアプリケーションを内蔵することが必要になる。情報の画像サーバークッキーへの書き込みが完了すれば、その個別のクライアント14用のID及び色補正情報は、このデータベースから消去することができる。
【0104】
直接転送法によるIDの管理は、次のように実行可能である。即ち、カラープロファイルサーバー18が生成するオリジナルの色補正情報にユニークIDを付加することができる。このユニークIDは、カラー画像サーバー16に転送された色補正情報の複写においても維持可能である。このIDは、クライアント14がカラープロファイリングプロセスを反復した場合に変化する(このIDをプロファイラIDと呼ぶことができる)。このプロファイラIDは、カラープロファイリングプロセスを再実行するまで、変化することなく維持されることになる(この再実行は、数ヵ月後になろう)。実際に、プロファイラIDは、特定のカラープロファイリングシーケンスに対応している。このプロファイラIDは、クライアントID及び加入者IDによって補完される。クライアントIDは、ウェブサイトが色情報を要求している対象のクライアントを識別するものであり、加入者IDは、特定の加入者を識別する。
【0105】
クライアント及び加入者IDは、カラー画像サーバー16が特定のクライアント14用の色補正情報を備えていない場合に、URLパラメータによってカラープロファイルサーバー18に伝達される。そして、加入者IDは、カラープロファイルサーバーがプロファイラクッキーの内容又はカラープロファイリングプロセスの実行結果に基づいてクライアント用の適切な情報を判定した際に、色補正情報と共にカラープロファイルサーバー18からカラー画像サーバー16に伝達される。この情報をカラー画像サーバー16が受信し、それを画像サーバークッキーとしてクライアントのブラウザに書き込めば、加入者IDは不要となる。
【0106】
例示的なカラープロフィリング・プロセスを以下に詳細に説明する。図5に示されているプロセスを使用し、上記のとおり説明したプロファイラクッキーのコンテントを生成することができる。特筆すべきことに、クライアント14に関連付けられているユーザーが、ポインティング装置によってわずかに3回「クリック」するだけで、カラープロファイリングプロセスの全体を完了することができる。パッチを選択した後に、継続のためにユーザーが継続ボタンをクリックすることが必要であれば、プロセスには、更なるクリックが必要となる。
【0107】
しかしながら、ユーザーがパッチを選択した後に自動的に次のステップに進行するようになっていれば、全体のプロセスを3回のクリックで完了することができる。後述する任意選択のアナログ調節、別個のR,G及びBの黒点、及び精細ガンマの各ステップを勘案しても、このプロセスに必要とされるクリック数は、最大でも6回又は7回である。多くの実施例において、個別の要素を選択する方法を利用した場合には、このカラープロファイリングプロセスには、プラグインやクライアントサイドのスクリプト作成は不要であるが、スライダー調節を使用するものなどのいくつかの実施例においては、このようなメカニズムを提供することも可能である。
【0108】
このカラープロファイリングプロセスによれば、R,G及びBの蛍光体又はフォトダイオード素子の黒点とガンマの正確な値を判定することにより、クライアント14に関連付けられている表示装置を視覚的にプロファイリングすることができる。ガンマとは、装置のデジタル値の変化に伴う光度の変化率を表すパラメータγを意味している。「黒点」という用語は、当技術分野においては周知であり、表示装置の放射光がそれ以下には減少しないR,G及びBの値を意味している。この黒点は、しばしばブラックオンセット(Black Onset)とも呼ばれている。本発明によれば、任意選択により、モニタのR,G及びBの各色チャネルごとに1つずつ、3つの別個の黒点を判定する。高精度なモニタに使用する場合には、1つのダークグレーのRGBを選択し、これを使用してR,G及びBの1つの平均黒点値を推定することができる。
【0109】
古いCRTモニタなどのように、表示装置の中には、色チャネルごとに、非常に異なる黒点を生成するものも存在している。従って、単一のRGB黒点の計測値に基づいてカラープロファイルを生成すれば、精度が低下する恐れがある。しかしながら、チャネル固有の黒点を判定することにより、精度の低下を軽減することができる。換言すれば、それぞれの色チャネルごとに個別に黒点を推定することにより、表示装置の色応答のより正確な特徴付けを取得することができる。
【0110】
この正確な色の特徴付けにより、特定モニタに提供し表示するための画像変換の精度を向上させることができる。カラープロファイルサーバー18は、図5に示されているように、一連の指示用のウェブ頁をクライアント14に提供することにより、カラープロファイリングプロセスを遂行することができる。通常、このカラープロファイリングプロセスにおいては、(1)表示装置の赤、緑、及び青(R,G及びB)色チャネルのそれぞれの黒点、(2)R,G及びBの平均ガンマ、及び(3)R,G及びBのガンマの差、を判定する。表示装置の特性が大きく異なるため、前述の判定(2)は、(2a)粗ガンマ推定値と(2b)精細ガンマ推定値の判定に再分割することができる。次に、このプロセスについて、図8-14を参照して詳細に説明する。
【0111】
このカラープロファイリングプロセスにおいては、まず、カラー表示装置のそれぞれの色チャネル(例:R,G及びB)の推定黒点を判定する。黒点を判定した後に(これは、単なる推定値に過ぎないが)、このプロファイリングプロセスでは、表示装置が示すガンマを判定する。具体的には、このプロセスでは、粗ガンマを判定した後に、精細ガンマを判定する。この精細ガンマの判定は、部分的に粗ガンマに依存することができる。換言すれば、粗ガンマは、ファインチューニングされたガンマに収束させるための最初の推定値及び出発点として使用可能である。
【0112】
精細ガンマを判定した後に、このプロセスでは、表示装置が示すグレーバランスを判定する。グレーバランスとは、表示装置に使用されている色チャネル(例:赤、緑、及び青)の中の1つ又は複数のものに対する中立のグレーからの色シフトの量を示すものである。このグレーバランスの判定は、このカラープロファイリングプロセスにおいて前に判定されているガンマに部分的に依存することが可能であり、特定の実施例においては、精細ガンマに依存している。次に、このカラープロファイリングプロセスでは、カラープロファイルを生成する。カラープロファイルには、黒点、ガンマ、及びグレーバランスに基づいて表示装置の色応答を特徴付ける情報が格納される。次いで、このカラープロファイルをクッキー又はその他のコンテンツコンテナに読み込み、必要時にいずれかのカラー画像サーバー16にアップロードするべく、それぞれのクライアント14においてローカルに保存することができる。
【0113】
推定された黒点パラメータは、表示装置のダイナミックレンジを定義している。最大RGB値は常に白を定義しており、黒点は黒のエンドポイントを定義している。従って、結果的に、黒から白に連続的に変化するR,G及びB色チャネルの各値の範囲を定義することになる。この場合にも、黒点は、表示装置の放射光がそれ以下には減少しないR、G、又はB値を意味している。
【0114】
Rなどの個別の色チャネルにおいて、黒点とは、R値を減少させても表示装置の放射するRチャネル光がそれ以上には減少しない点のことである。表示装置の所与の色チャネルの黒点が高い場合には、暗い領域のそのチャネルの値は最も暗いシェードにマッピングされることになり、画像補正を行わなければ、シャドーのディテールが失われることになる。従って、正確な黒点の推定値の取得は、表示装置が示す画像の精度にとって重要である。
【0115】
マルチチャネルの黒点の推定値以外に、カラープロファイルには、ガンマパラメータとグレーバランスパラメータが含まれる。これらのパラメータが協働し、装置上での正確な表示のためのカラー画像の変更を可能にする個別の表示装置の色応答を定義する。ガンマパラメータは、画像の全体的な見え方に最も大きな影響を与えるものである。ガンマにより、画像の見え方が全体的に明る過ぎる(又は、暗過ぎる)ものになるかどうか、或いは、コントラストが強過ぎる(弱過ぎる)ものになるかどうかが決定される。人間の目は、グレーバランスに対する感度が非常に高いため、第3のパラメータであるRGBガンマの差、即ち「グレーバランス」は重要である。グレーバランスパラメータは、RGB色の組み合わせを生成した際の表示装置の異なる色チャネル間の相対的なバランス(或いは、インバランス)を示すものである。
【0116】
図8は、カラープロファイリングプロセスを詳細に示すフローチャートである。図8に示されているように、黒点の判定のために、カラープロファイルサーバー18は、まず、表示装置調節用のウェブ頁を提供することができる。このウェブ頁は、ユーザーに対して表示装置の輝度とコントラストを調節するように指示するものである。表示装置を調節するこのステップは、任意選択であるが、通常、黒点を判定するべく表示装置を準備する際に望ましいものである。カラープロファイルサーバー18は、バー、パッチ、文字(character)、文字(letter)、数字、及びこれらに類似のものなどの暗い要素からなる複数の行を含むウェブ頁を提供可能である。
【0117】
パッチやバーではなく、数字などの様々な形状を有する要素を表示することが望ましい。パッチやバーは、通常、長方形であるが、人間の目で違いを識別する際には、もっと複雑な形状を使用する方が有利である。即ち、例えば、数字、文字、及びその他の複雑な形状の場合、人間の目のパターン認識能力が作用し、結果的にグレースケールの違いに対する感度を高めることができる。人間の目は、パターン認識を実行するように要求されると、所与のパターンと周辺領域間の色のグラデーションに対する感度が向上する。複雑な形状は、単純な形状に比べて、提示される境界が長く、周囲の長さが長くなってコントラストを際立たせる。モニタを特徴付けるための黒点、粗ガンマ、及び精細ガンマの判定においては、複雑な形状を有する要素を使用可能である。
【0118】
行ではなく、ウェブ頁上に並んで配置した列として要素を配列することも可能である。更なる代替例として、それぞれの行又は列に、複数の要素ではなく、ただ1つ又は少数の要素を格納することも可能である。それぞれの所与の行における要素数が大きいほど、ユーザーは、隣接する行の要素間の違いを識別し易くなる。
【0119】
このウェブ頁は、ユーザーに対して表示装置の輝度とコントラストを最大に設定するように指示することができる(74)。要素からなる行(又は、列)は、連続して配置することができる。それぞれの行の要素の暗さ(又は、明るさ)は、同一であることが好ましい。しかしながら、連続するそれぞれの行の要素は、その他の隣接する行の要素とは暗さ(又は、明るさ)が相対的に異なっている。例えば、最も暗い要素の行を底部に配置し、シェードの明るさが徐々に増加する要素を格納する行を昇順(又は、降順)にその上に配置することができる。このウェブ頁では、ユーザーに対して最も暗い要素の行がかろうじて見えるところまで輝度を落とすように指示している(76)。この時点で、ユーザーは、「次へ」又はこれに類似のハイパーテキストアイコンを選択し、カラープロファイリングプロセスの次のステップ(例:赤、青、及び緑チャネルの個別の黒点の判定)に進むことができる。
【0120】
図9は、図8に示されているカラープロファイリングプロセスの表示装置調節において使用するウェブ頁96を示している。暗い要素の行98が表示されており、これらの要素は、それぞれの行が同一のグレーレベルの値を備えているが、隣接する行の要素とは異なるグレーレベルを備えている。一例として、暗い要素の行98(図9の例では、数字として示されている)は、8、16、14、及び32というグレーレベル値でユーザーに対して提示可能である。換言すれば、「0」、「1」、「2」、「3」の各行は、それぞれ、8、16、24、32のグレーレベルを備えることができる。
【0121】
これらの暗い要素の行が表示されると、ユーザーは、表示装置に提供されているアナログ又はデジタル制御機能を使用して表示装置の輝度とコントラストを最大に設定するように指示される。次いで、ユーザーは、最も暗い(最低のグレーレベル値の)要素を有する行がかろうじて見えるところまで表示装置の輝度を落とし、その後で「次へ」をクリックするように更に指示される(100)。この任意選択の表示装置調節のステップは、後述するように、それぞれの色チャネルに関して実行する黒点の判定用にモニタを準備するためのものである。
【0122】
それぞれの色チャネルごとに黒点を判定するプロセスを実行するべく、それぞれの色チャネル用の要素からなる複数の行(又は列)を連続したウェブ頁上に表示することができる。具体的には、チャネル固有の黒点判定用の赤チャネル、青チャネル、及び緑チャネルのウェブ頁をクライアントに対して提供することができる(順序はどのようなものであってよい)。表示装置調節用に提供する図9のウェブ頁96と同様に、それぞれのウェブ頁には、昇順又は降順の相対的な明るさ(又は、暗さ)を有する行として所与の色チャネル用の要素を配置することができる。これらの行は、グレーレベルのグラデーションのシーケンスを提供するものである。例えば、赤チャネルの黒点判定用のウェブ頁の底部の行は、そのウェブ頁に示されている要素の中で赤の最も暗いシェード(最低のグレー値)を有する要素からなる「0」の行である。ウェブ頁96と同様に、これらの行又は列による要素の配列は、説明用のものである。実施例の中には、複数の要素の列ではなく、一連の個別要素の表示によって十分なものも存在する。
【0123】
ユーザーにかろうじて見える最も暗い要素の列は、表示装置の個別のチャネルの黒点によって左右されることになる。これらの要素の行は、黒(即ち、RGB=0)を背景として表示されている。表示装置によっては、8や16以上の強度レベルを有する要素がユーザーには見えないものも存在する。ユーザーは、表示装置上においてかろうじて見え、且つ黒の背景と最も近接して一致(即ち、混合)する要素の行を選択するように指示される。このステップにより、黒点、即ち、色チャネル値が減少しても表示装置のその色チャネルの放射光がそれ以上減少しない可視の「カットオフ」点が判定される。この代わりに、所与の色の最もよく見えない要素の行を消去し、残っているかろうじて見えるバーをクリックするようにユーザーに指示することも可能である。いずれの場合にも、黒点を推定することができる。
【0124】
図10は、図8に示すカラープロファイリングプロセスの黒点判定に使用するウェブ頁102を示している。ウェブ頁102は、図9のウェブ頁96と実質的に類似のものであってよい。例えば、ウェブ頁102には、シェードされた要素の行104を含むことができる。この場合にも、アプリケーションによっては、要素の列の表示又は一連の要素で十分なものも存在する。図10に示されているように、ウェブ頁102は、ユーザーに対して表示装置上においてかろうじて見える要素の行を選択するように指示する。ウェブ頁96と同様に、ウェブ頁102の行104は、例えば、それぞれ、8、16、24、及び32の強度レベルを備える「0」、「1」、「2」、及び「3」の行として配列することができる。図10のウェブ頁102は、赤チャネルの黒点判定用のウェブ頁を表しており、黒を背景として設定された赤要素の行が含まれている。
【0125】
例えば、行の中のいずれかの要素をクリックして赤チャネルのかろうじて見える行を選択すると、緑チャネルの黒点を判定するための黒を背景として設定された緑要素の行を格納する実質的に同一のウェブ頁がユーザーに対して自動的に提供される。そして、かろうじて見える緑要素の行の選択に続き、青チャネルの黒点判定用の実質的に同一のウェブ頁がユーザーに対して提供され、ユーザーは同様の選択を行う。即ち、先行するチャネルの行の選択に続き、各色チャネルの黒点判定を実行する連続ウェブ頁を自動的に提供することができる。この代わりに、「次へ」アイコン又はこれに類似の装置をクリックするようにユーザーに促してもよい。無論、プロセスに必要とされる全体のクリック数を減少させるには、要素の選択に続いて自動的に連続ウェブ頁を提供することが望ましい。
【0126】
以上の結果、ユーザーは、各色チャネルのかろうじて見える要素の行を選択し、これにより、それぞれの色チャネルの黒点の情報が提供される。図8は、このプロセスについて更に説明している。具体的には、図8には、暗い赤の要素(又は、文字)の行の表示(78)と辛うじて見える行の選択(80)が示されており、更に、選択された行に基づいた赤チャネルの推定黒点の算出が示されている(82)。
【0127】
他の方法としては、推定黒点値は、選択した行に基づいて、後に算出することができる。
【0128】
同様に、緑チャネルの場合には、暗い緑の文字の行を表示した後に(84)、辛うじて見える行を選択し(86)、選択された行に基づいて緑チャネルの推定黒点を算出する(88)。最後に、青チャネルについて、暗い青の文字の行を表示した後に(90)、辛うじて見える行を選択し(92)、選択された行に基づいて青チャネルの推定黒点を算出する(94)。
【0129】
関連するクライアント14は、連続ウェブ頁のそれぞれに表示されたかろうじて見える要素の行を選択した後に、カラープロファイルサーバー18にその結果を送信する。この代わりに、最後の色チャネルの黒点判定を完了した後に、すべての色チャネルの結果を同時送信することも可能である。次いで、カラープロファイルサーバー18は、それぞれのチャネルごとに推定黒点を算出するか、或いは、例えば、カラー画像サーバー16が後で算出できるよう、パラメータを単純に保存することも可能である。
【0130】
表示装置のすべての動作は、RGBをXYZに関連付ける次の方程式によって表すことができる。
【0131】
【数1】
Figure 2004527039
【0132】
ここで、RGBは、次のとおりである。
【0133】
【数2】
Figure 2004527039
【0134】
変数dr、dg、及びdbは、1.0に正規化されたデジタル入力値である。パラメータko,r、ko,g、及びko,bは黒点であり、パラメータγr、γg、及びγbは赤、緑、及び青チャネルのガンマである。
【0135】
パラメータko,r、ko,g、及びko,bの値は、次のように判定する。即ち、モニタの特性とは無関係に、赤の場合には、人間の目で検出可能なXYZの最低限の可視の値の組が存在すると仮定し、これをベクトル(Xt,r,Yt,r,Zt,r)と表記する。このベクトルは、前述の方程式におけるRの固有の対応する値を備えることになり、これをRtと表記する。特定のγr及びko,rの値を有するモニタの場合には、次のように、Rtに関連付けられたdt,rと表記される固有の装置値が存在することになる。
【0136】
【数3】
Figure 2004527039
【0137】
この装置値dt,rが、カラープロファイリング手順において、前述のように(即ち、赤の黒点判定用のウェブ頁において最も暗いかろうじて見える要素の行を選択することにより)、ユーザーによって判定される。Rtの値は、経験的に判定する。例えば、ko,r=0.0及びγr=2.2の暗い部屋で較正された表示システムの場合には、赤パッチは、dt,r=8/255グレーレベルで可視であり、これはRt=(8/255)2.2を意味している。
【0138】
o,rの正確な値は、2つの同時方程式(即ち、Rtの前述の方程式と後述するR.33の方程式)を解くことによって算出可能である。この代わりに、2.2のガンマを仮定することにより、ko,rの妥当な推定値を取得可能である。この仮定を行った場合には、次のようにko,rの値を推定することができる。
【0139】
【数4】
Figure 2004527039
【0140】
同様に、ko,g及びko,bの値を判定可能である。
【0141】
図11は、カラープロファイリングプロセスにおけるガンマとグレーバランスの判定を示すフローチャートである。粗ガンマを判定するべく、カラープロファイルサーバー18が提供するウェブ頁の中の1つにより、ディザリングされた緑を背景とした一連の緑の要素(例:パッチ)が表示される(106)。この粗ガンマ判定用のウェブ頁は、最後の黒点判定用のウェブ頁において要素の行の選択が完了した後に、即座に且つ自動的に、或いは「次へ」アイコン又はこれに類似の装置の選択に応答して提供可能である。
【0142】
一実施例においては、この粗ガンマの判定は、緑の色チャネルにのみ限定される。具体的には、この粗ガンマの判定は、ディザリングされた緑を背景とする一連の緑要素を使用して実行される。緑は、赤、緑、及び青の中で、最も優勢で強いフォスファ(phospher)であり、コントラストが最大である。更に、緑は、最大のL*を備えている。又、緑は、目の明所視のV(λ)応答に最も近接して一致することにも留意されたい。この粗ガンマ判定法においては、緑の色チャネルのみを考慮し、赤と青は基本的に無視している。
【0143】
このような方法により、粗ガンマの計測においては、最も優勢な色チャネルに集中し、多くの表示装置で散見される赤−青のインバランスに起因する誤差を回避している。従って、粗ガンマの判定用に表示される要素は、異なる暗さ(又は、明るさ)の値を有する緑のパッチであってよい。この代わりに、先程参照した米国特許出願第09/631,312号明細書に記述されているように、すべての色チャネル用の合成粗ガンマを判定することも可能である。
【0144】
緑のパッチを表示すると、ディザリングされた背景に最も近接して混合して見えるパッチを選択するようにユーザーは指示される(108)。この「緑のパッチが、ディザリングされた背景と「混合」する」という表現は、それが背景のレベルに近接して一致するという意味である。ディザリングされた緑を背景として表示された一連の緑のパッチの例が図12の参照符号128によって示されている。この一連の緑のパッチとディザリングされた緑の背景は、カラープロファイルサーバー18が提供するウェブ頁に表示可能である。
【0145】
カラープロファイルサーバー18は、選択された緑のパッチに基づいて(この場合も、ポインティング装置でクリックすることによって選択可能である)粗ガンマを算出する(110)。このステップで(ディザリングされた緑を背景とする緑のパッチの組から1つの緑のパッチを選択することによって)判定された粗ガンマは、R,G及びBの平均ガンマの推定値として使用可能である。ディザリングされた緑の背景は、約25%〜50%で設定することができる。約33%内外でディザリングされた背景は、表示装置の黒から緑への遷移の実際の中間点に最も近接して一致し、一般の表示装置に好ましい。
【0146】
黒と緑を適切な周波数で交互に配置することにより、25%、33%、又は50%の緑の背景を生成することができる。CRTの場合、装置のビデオ帯域幅のため、個別のピクセルを調節して垂直ラインを形成するのではなく、所与の水平ラインにおいてピクセルのすべてをオン/オフする方が表示装置間で予測可能な出力が生成されるはずである。尚、フラットパネル装置の場合には、これは問題とはならない。しかしながら、CRTとフラットパネル装置の両方を使用するクライアントに対応する際には、交互の水平ラインを使用してディザリングされた背景を生成することが好ましい。
【0147】
大部分のモニタのガンマは1.6〜2.5の範囲にあるため、一連のパッチ128の中央パッチは、平均ガンマ2.0に基づいたものであってよい。中央パッチを取り囲むその他の緑のパッチは、比較的大きな刻み(例:互いに8グレースケールの間隔)で順番に配置することができる。粗ガンマは、次の方程式を使用して推定可能である。
【0148】
【数5】
Figure 2004527039
【0149】
ここで、d.33,gは背景と最も近接して混合して見える選択されたパッチのグレーレベル値(1.0に正規化されたもの)であり、ko,gは以前判定された黒点であり、G.33は緑チャネルの相対強度であって(1/3に等しい)、γgは緑のガンマである。粗ガンマを実際に算出する代わりに、精細ガンマプロセスにおいて使用するべく、選択されたパッチの緑レベル値を単純に持ち越すことも可能である。この場合、その値は最終的には破棄されることになる。
【0150】
粗ガンマの推定値を取得した後に、精細ガンマを推定する。精細ガンマは、R,G及びBの平均ガンマの精度を高めた(即ち、「ファインチューニング」した)推定値である。精細ガンマは、ディザリングされた緑を背景として提示された緑パッチの組からもう1つ別の緑のパッチを選択することにより、判定することができる。この場合に、中央パッチは、粗ガンマの判定用にユーザーが選択した緑パッチと同一のものであってよい。即ち、粗ガンマステップが精細ガンマステップに対して「情報提供」するのである。実際に、選択された粗ガンマパッチが精細ガンマ判定用の出発点として機能する。具体的には、粗ガンマの判定において選択された緑パッチを精細ガンマ判定用の中央パッチとして使用することができる。
【0151】
精細ガンマを判定するための一連のパッチが図13の参照符号130によって示されている。この一連のパッチは、粗ガンマプロセスにおいて選択された中央の緑パッチを中心とし、パッチ間の刻みの幅を更に狭めたシーケンスになっている。例えば、これらのパッチは、粗ガンマの判定においてパッチ間の刻みの幅として使用した8緑レベルではなく、4緑レベルの間隔を有することができる。この結果、粗ガンマの推定値から「学習」した中央値を有する更に間隔を狭めた一連のパッチを使用して粗ガンマの推定値を「ファインチューニング」することになる。
【0152】
図11を更に参照して、カラープロファイルサーバー18が提供するウェブ頁により、刻みの幅を狭めた一連の緑パッチの中に粗ガンマの推定で選択された緑パッチを表示する(112)。次いで、ユーザーは、粗ガンマの判定に使用されたものと同一のディザリングされた緑の背景と最も近接して混合する緑パッチを選択するように指示される(114)。そして、カラープロファイルサーバー18は、選択された緑パッチに基づいて1つの精細RGBガンマを算出する(116)。従って、この精細ガンマは、RGBチャネルについて推定された全体的なガンマであるが、緑チャネルから導出されたものである。この代わりに、前述のように、カラー画像サーバー16が精細ガンマの算出と色補正のレンダリングに使用できるよう、選択されたパッチのRGB値を単純に保存することも可能である。いずれの場合にも、精度を高めたガンマの推定値は、次の方程式によって算出することができる。
【0153】
【数6】
Figure 2004527039
【0154】
ここで、d.33,gは背景と混合している選択されたパッチの緑レベル値(1.0に正規化されたもの)であり、ko,gは以前判定された黒点であり、G.33は緑チャネルの相対強度であって(1/3に等しい)、γgは緑のガンマである。
【0155】
カラープロファイルサーバー18は、グレーバランスを判定するべく、複数のRGBパッチを表示するウェブ頁を提供する。これらのRGBパッチは、以前の精細ガンマのステップにおいて選択されたものと同一の緑の値と、この以前選択された緑の値と実質的に等しいか、或いはその値からシステマチックにシフトされた赤及び青の値を組み合わせて生成することができる。これらのRGBパッチは、前のステップ(精細ガンマ)の緑のディザリングされた背景と同様にディザリングされたグレーを背景として表示することができる(118)。この場合にも、このステップは、前のステップから「学習」しており、正しいガンマを特定するべく絞り込んでいく一連のカラープロファイリングステップ(粗ガンマ、精細ガンマ、及びグレーバランス)の一部を形成している。次いで、ユーザーは、ディザリングされた背景と最も近接して混合して見えるグレーパッチを選択するように指示される(120)。そして、選択されたグレーパッチに基づいて個別のRGBガンマを算出する(122)。特筆すべきことに、このグレーバランス判定の全体をユーザーのポインティング装置の1回のクリックによって実行可能である。
【0156】
従って、このグレーバランスのプロセスでは、精細ガンマのプロセスにおいて選択された緑の強度値を使用し、精細ガンマプロセスからのガンマ推定値に従って判定されたRGB値を有する中央パッチの値を中心として、赤及び青の+/−(プラス/マイナス)の違い(即ち、「シフト」)を示す複数のグレーパッチを生成する。例えば、精細ガンマプロセスにおいて選択された緑の値を赤及び青の実質的に同一の値と組み合わせて中央に表示する。そして、赤及び青のガンマをグレーバランス判定によってファインチューニングし、これによって表示装置の赤−青インバランスを識別する。従って、このグレーバランスのステップでは、赤と青のインバランスを判定する際に、緑ガンマを「ロック」している。換言すれば、このグレーバランスのアレイ内のすべてのパッチは、同一の緑値を有し、赤及び青の異なるグラデーションによって調節されている。このステップでは、1つの変動軸(緑)を除いているが、赤及び緑、又は青及び緑間のインバランスの識別は可能である。この結果、選択の範囲が、よりファインチューニングされた領域に限定され、ユーザーによる正確な選択の実行が可能になっている。
【0157】
このグレーバランス判定用の一連のパッチは、精細ガンマプロセスからのガンマ推定値に従って生成された中央グレーパッチを中心とし、その周囲に配列された赤−青シフトされたパッチを有する二次元のパッチのアレイであってよい。その他の実施例においては、赤チャネルを使用して最初のRGBガンマの推定値を判定した後に、緑及び赤、又は青及び赤間のインバランスを識別するグレーバランス判定を実行可能である。
【0158】
図14は、このグレーバランス判定において使用する5x5マトリックスに配置された二次元の一連のグレーパッチ132の例を示している。それぞれのパッチは、青の軸、又は赤の軸、或いは、それら両方の組み合わせによって中央のグレーパッチからシフトしているが、緑はシフトしていないことが好ましい。ユーザーは、ディザリングされたグレーの背景に最も近接して混合して見えるパッチを選択するが、この背景は、33%のディザリングされた背景であってよい。任意選択により、中央パッチは、それが好適な既定の選択肢であること示すべく強調表示してもよい。
【0159】
パッチの数とそれぞれのパッチのRGBの正確な値は極めて柔軟なものであってよい。例えば、図14の画像の場合には、すべてのパッチは、フォスファ、平均ガンマ、及び黒点に基づいたディスプレイ用の推定プロファイルに示されているものと同一のL*の値を備えるように選択可能である。中央パッチに隣接するパッチは、前述のパラメータから構築されるマトリックスTRC(tone reproduction curve)プロファイルから推定されるように、a*及びb*のすべての組み合わせについて+/-3ΔEだけ異なったものであってよい。
【0160】
グリッドアレイの外周縁のパッチは、R及びBが+/-6ΔEだけ中央から異なったものであってよい。この代わりに、簡単にするべく、+/-5グレーレベルや+/-10グレーレベルなど、+/-固定量だけR及びBが変化するように選択することも可能である。すべてのパッチが略定数であるL*の色空間のすべての方向に中央パッチから相対的に小さく偏位していることが好ましい。この試験は、R,G及びBのガンマに大きな違いが存在するかどうかを高感度で判定するのに有用であり、この結果、R及びB間の大きなグレーのインバランスが明らかになる。
【0161】
図14に示されているパッチの二次元フォーマットは、ユーザーが正しいパッチを選択するのに有用である。この実施例では、カラープロファイリングプロセスの前のステップ(即ち、精細ガンマ)からのパッチが中央に配置されている。隣接するパッチは、アレイが外に広がるに伴ってグレーレベルが変化しており、この結果、アレイの外周縁は、中央パッチから2グラデーションだけ変化したパッチを格納している。このアレイは、背景とのマッチング用の出発点としてユーザーを中央パッチに導く傾向を経験的に有している視覚的な「漏斗」効果(funnel effect)を生成している。二次元アレイにおけるパッチ間の違いは、一次元のパッチストリップよりも明瞭であり、且つ劇的である。アレイが外に広がるに伴って、シフトが大きくなる。従って、グラデーションが際立ち、ユーザーが適切なパッチを選択するのに有用である(適切なパッチは、多くの場合、カラープロファイリングプロセスの前のステップで選択された中央パッチとなる)。
【0162】
ユーザーが中央パッチを選択した場合には、1つのガンマ値をR,G及びBチャネルに使用する。その他のパッチの中の1つを選択した場合には、3つの別個のガンマを次の方程式に基づいて算出する。
【0163】
【数7】
Figure 2004527039
【0164】
ここで、γとd.33用の添え字は、R及びBチャネルの固有値を示している。それぞれのチャネルのd.33の値は、このグレーバランスステップにおいて選択された特定のパッチのRGBの値によって与えられる。これらの方程式を蛍光体値の組と組み合わせ、ICC(International Color Consortium)規格においてマトリックスTRC式と呼ばれている当技術分野において周知の方程式を使用し、クライアントの表示装置用の正確なプロファイルを生成する。この場合にも、この計算は、カラープロファイルサーバー18又はカラー画像サーバー16に関連付けられている色補正モジュールによって実行可能である。
【0165】
この好適な実施例における粗ガンマ、精細ガンマ、及びグレーバランスの判定ステップにおけるパッチ選択プロセスは、クライアント側で読み込みを要するアプリケーション、アプレット、又はその他のクライアントサイドスクリプトが不要であるため、有利である。代わりに、ユーザーは、ウェブ頁に表示されたパッチの中の1つを単純に選択するのである。しかしながら、その他の実施例において、アプリケーション、アプレット、又はクライアントサイドスクリプトを使用する場合には、ディザリングされた背景との比較用に1つのパッチの色をリアルタイムで調節するための滑らかなスライダバー、+/−矢印、及びこれらに類似のものを使用することが考えられる。この結果、ユーザーは、有限の数のパッチの組から最も近接して一致するものを選択するのではなく、1つのパッチを背景と正確に一致させる能力を有するようになる。又、このリアルタイム調節法は、非ネットワーク型の色の較正及び特徴付け法にも有用である。この場合、黒点、ガンマ、及び/又はグレーバランスを判定するべくユーザーが選択するパッチ又は要素は、スライダやその他の調節媒体により、ユーザーにとって視覚的に許容可能なレベルまで(即ち、パッチがディザリングされた背景と一致して見えるところまで)その色が調節される1つの調節可能なパッチであってよい。
【0166】
黒点、粗ガンマ、精細ガンマ、及びグレーバランスのプロセスに基づき、表示装置用のカラープロファイを生成する(124)。そして、カラープロファイルを生成したら、カラープロファイルクッキーを生成する(126)。将来使用するべく、カラープロファイルを表す情報は、カラープロファイルクッキーに付加される。具体的には、この情報を使用し、その特定のクライアント14とその特定のウェブサーバー12及びカラー画像サーバー16間で将来やり取りするための画像サーバークッキーを生成することができる。このカラープロファイルは、ネットワークにおける表示装置を特徴付けるのに特に有用であるが、非ネットワーク型のアプリケーションにおいても有用である。具体的には、本明細書で説明したカラープロファイリングプロセスは、ネットワークを介してではなく、装置においてローカルに生成又は取得されたコンテンツを補正するための個別の表示装置の較正及び特徴付けにも、そのまま使用可能である。
【0167】
有利なことに、クライアント14は、それらの表示装置の構成に関する情報を提供する必要はない。sRBG、Apple Macintosh RGB、及びこれらに類似のものなどの公表されている規格に基づいたフォスファ値の平均セット(average set)を使用し、非常に満足できる結果を生成することができる。必要に応じて、特に蛍光体値と白点の問題を解決するべく、更なるステップを追加することも可能である。このカラープロファイリングプロセスでは、結果的に、クライアント14に関連付けられている表示装置の色応答を特徴付ける情報をカラー画像サーバー16に伝達するためのコンテナ又は輸送手段として機能するクッキーを単純に生成している。この代わりに、場合によっては、VESAなどの通信プロトコルを利用してディスプレイから(及び/又は、コンピュータのオペレーティングシステムから)色度情報と白点を取得することができる。現在の技術では、高価な電子回路をもってしてもRGBの黒点及びガンマをハードウェアレベルで完全に維持することは困難であるため、本発明の有用性は持続することになろう。
【0168】
通常、クライアント14が実行するブラウザアプリケーションからの各要求には、特定のドメインにとって可視のすべてのクッキーが付加される。このため、通常のブラウザは、それぞれのドメイン毎に最大20個のクッキーに制限している。特定のウェブサイトに対するクッキーの割り当てを消費してしまうことを回避するべく、特定のクライアント14用のすべての色補正情報を1つのプロファイラクッキーと1つの画像サーバークッキーにパッキングすることが好ましい。場合に応じて、例えば、いくつかの項目を画像サーバークッキー又はプロファイラクッキーの値の文字列内にパッキングすることができる。具体的には、それぞれのクッキーは、R,G及びBのガンマ値を含む必要がある。それぞれのガンマ値は、1.0〜3.0の間の値であってよい。更に、クッキーには、黒と白の色度値(例:0〜+1000.0の間の値で表されたもの)を含むことができる。
【0169】
模範的なクッキーは、例えば、それぞれが区切り文字によって区切られて値の文字列にパッキングされた次の項目を有することができる。
【0170】
(1)クッキーフォーマットバージョンコード:数値コード(例:1〜3バイト、及び区切り文字)
【0171】
(2)クッキーの作成日:通常のクッキースタイルのタイムスタンプ(GMTの1970年1月1日の午前零時からの経過時間(単位:ミリ秒))(例:12〜13バイト、及び区切り文字)
【0172】
(3)この色情報が色補正シーケンスによって生成された時に、割り当てられた一意のプロファイラID:長整数(例:4バイト、及び区切り文字(但し、もっと長くなる可能性が高い))
【0173】
(4)RGBのガンマ及び黒点の値:それぞれ4十進数からなる1.0〜3.0の範囲の浮動小数点値のテキスト表現である。小数点を示すことができる。従って、ガンマ値は、最大でそれぞれ5又は6バイト及び区切り文字(従って、全体では、この3倍)を所要する。この代わりに、R,G及びBに選択された色調値を示しておき、後でクッキーを読み込んだ際にサーバーがガンマ及び黒点の値を算出できるようにしてもよい。
【0174】
(5)黒及び白の色度:それぞれ有意な4桁からなる0〜1000.0の範囲の浮動小数点値のテキスト表現である。従って、これは、それぞれ最大6又は7バイト及び区切り文字(従って、全体では、この2倍)を必要とする。
【0175】
(6)色のビット数:2つの十進数(2バイト及び区切り文字)
【0176】
(7)表示装置のIDコード:英数字コード(約10バイト及び区切り文字であってよい)
【0177】
(8)クッキーデータのチェックサム:長い整数(4バイト)
【0178】
前述の例のクッキーは、約68バイトと10個の区切り文字を有している。区切り文字は、文字列が「エスケープ」されないように選択する必要があり、通常、このような場合には、カレット(^)が使用される。従って、この値の文字列の通常のサイズは約80バイトになる。
【0179】
図15は、図1及び図2に示されているシステムにおける色補正情報の伝達を示すブロックダイアグラムである。具体的には、図15は、個別のクライアント14がアクセスする2つの異なるカラー画像サーバー16a、16bに対して既に画像サーバークッキーが生成されているシステム134を示している。この場合、クライアント14は、ウェブサーバー12からのウェブ頁にアクセスし、カラー画像サーバー16aに対して画像を要求する。別のウェブサーバー12に対して画像を要求する場合には、クライアント14は、カラー画像サーバー16bに対して画像を要求する。カラー画像サーバー16aは、色補正モジュール136とカラー画像のアーカイブ138の両方を内蔵している。同様に、カラー画像サーバー16bも、色補正モジュール140とカラー画像のアーカイブ142を含んでいる。
【0180】
クライアント14は、画像要求をカラー画像サーバー16aに送信する際に、ライン144によって示されているように、一緒に供給先プロファイルクッキー(即ち、画像サーバークッキー)を送信する。同様に、ライン146によって示されているように、クライアント14は、画像を要求する際に、画像サーバークッキーをカラー画像サーバー16bに送信する。いずれの場合にも、画像サーバークッキーには、それぞれ画像アーカイブ138、142から提供されるカラー画像を変更(即ち、色補正)する際に個別の色補正モジュール136、138が使用する色補正情報を提供するカラープロファイルが格納されている。従って、この要求を受信すると、カラー画像サーバー16a又は16bは、添付されている画像サーバークッキーを処理して内容を抽出し、抽出した内容に基づいて個別の色補正モジュール136、140を制御する。この結果、クライアント14は、参照符合148、150で示されているように、色補正された画像を受信することになる。
【0181】
次に、色補正モジュールが画像サーバークッキー内に格納されているカラープロファイルを利用する方法について説明する。図8〜14を参照して説明した実施例においては、個別のクライアント14に関連付けられているユーザーが選択した赤、緑、及び青要素に基づき、それぞれの色チャネルの黒点を推定している。従って、カラープロファイリングプロセスの出力は、黒点のRGB値とガンマ、又は個別のRGBガンマである。ここでは、これらの値が前述のように判定されていることを前提とする。表示装置のすべての動作は、RGBをXYZに関連付ける次の方程式によって与えられる。
【0182】
【数8】
Figure 2004527039
【0183】
ここで、RGBは、それぞれ次のとおりである。
【0184】
【数9】
Figure 2004527039
【0185】
値dr、dg、及びdbは、1.0に正規化された赤、緑、及び青チャネルのデジタル入力値である。パラメータko,r、ko,g、及びko,bは、赤、緑、及び青チャネルの黒点であり、γr、γg、及びγbは、赤、緑、及び青チャネルのガンマである。従って、個別の表示装置用の画像サーバークッキー内に格納されているガンマ及び黒点情報を前述の方程式で使用し、実際に、供給先装置のプロファイルを生成することができる。この供給先装置プロファイルと要求画像に対して以前算出されている供給元プロファイルを使用し、較正済みの出力をその表示装置上で生成するのに十分な画像データの変形を実行することができる。
【0186】
前述の方法は、バーンズ(Berns)の「CRT色彩測定:第1部「理論と実践」」(CRT Colorimetry. Part I:Theory and Practice)における方程式21などの表示装置を特徴付けるその他の試みとは異なるものである。大部分の特徴付けでは、「k」パラメータを使用し、黒点ではなく、黒のオフセットを表している。黒のオフセットは、RGB=0のディスプレイから計測又は感知される非ゼロの強度を意味している。本発明者らの経験によれば、本発明の実施例によるカラープロファイリングプロセスで使用するコントラスト/輝度調節手順により、この現象の影響が最小化される。但し、コントラスト/輝度調節の後も、非ゼロの黒点が発生する可能性は高く、従って、考慮しておく必要がある。
【0187】
このプロファイルの記述内容は、このフォーマットで使用することも可能であり、或いは、ICCが規定するものなどのフォーマットに変換することもできる。このフォーマットは、マトリックスTRCフォーマットとしても知られており、前述のものに類似の行列と組み合わせた方程式ではなく、R,G及びBの前述の式用の一般的なルックアップテーブルを利用している。前述の情報(例:ガンマ、黒点、及びこれらに類似のもの)は、クライアント14に関連付けられているコンピュータ上のクッキーに保存可能である。この代わりに、ユーザーが選択したパッチのRGB値である個別のデータをクッキーに保存することも可能であり、この場合には、将来、同一の入力情報を利用し、改善されたプロファイル技術を採用することができる。
【0188】
本明細書において説明したシステムを既存のウェブサイトの画像アーカイブ及びHTMLコードベースと共に実装するには、既存のウェブサーバー12を変更し、HTML頁に示されている既存の画像ファイルに対する参照を色補正モジュールを具備する適切なカラー画像サーバー16に対する参照によって置換する。例えば、
http://SubscriberName.com/images/ImageName.jpg
という既存の加入者画像ファイルの参照を、
http://correction.SubscriberName.com/images/ImageName.jpg
によって置換するのである。
【0189】
この結果、HTML頁内の変更されたこれらの参照により、カラー画像サーバー16に対して要求画像を提供するためのコマンドが発行される。カラー画像サーバー16は、このコマンドを受信する際に、画像サーバークッキーが存在する場合には、その画像サーバークッキーも共に受信し、色補正を適用するべくクッキー内に格納されている情報を適用する。次いで、カラー画像サーバー16は、関連する画像ファイルを読み取り、画像サーバークッキーに保存されている表示パラメータを利用して固有の表示プロファイルを作成し、クライアントのブラウザに送信する前に、供給元画像を供給先画像に変換する。
【0190】
ウェブサーバー12上に保存されているすべての画像は、加入者カラー画像サーバー16上に存在する同一名の対応するコピーファイルを有することができる。カラー画像サーバー16は、この画像ファイルのデータベースにアクセスし、クライアント14に送信されたHTML頁が参照している画像を読み取り、変換し、送信することができる。一実施例によれば、カラー画像サーバー16は、色管理用の非常に単純で迅速な技法を使用可能である。具体的には、カラー画像サーバー16上のすべての画像は、事前に定義されたRGB色空間を備えていることが好ましい。これは、通常、対応する供給元装置(例:スキャナ、デジタルカメラ、及びこれらに類似のものなど)から特定のウェブサイトに決められている標準的な色空間にオリジナルの画像を変換することを意味している。標準的なRGB色空間の優れた例がColorMatch RGBであり、これはD50の「仮想ディスプレイ」用の色温度を備えている。Adobe RGBなどのその他の色空間も極めて優れた色域を備えているが、その色温度はD65のものである。次のように、クライアント14に送信されたHTML頁上の画像が、ウェブサーバー12に関連付けられているカラー画像サーバー16を介して参照されると、
correction.SubscriberName.com/images/ImageName.jpg
カラー画像サーバー16は、対応する画像にアクセスし、その画像を供給先クライアントに送信する前にRGBデータをリアルタイムで変換する。この変換は、次の計算に従って実行可能である。
【0191】
【数10】
Figure 2004527039
【0192】
【数11】
Figure 2004527039
【0193】
尚、前述の行列は、処理速度を向上させるべく1つの行列に連結することができる。
【0194】
代替アーキテクチャとして、様々なウェブサイトのすべての画像を中央カラー画像サーバー16に保存することも可能である。このような実施例では、カラープロファイリングサーバー20は、存在してもよいが、カラー画像サーバー16と統合することも可能である。この場合、カラープロファイリングサーバー18は、本明細書において説明したように、カラープロファイリングプロセスのガイダンス用のウェブ頁を提供する。カラー画像サーバー16又はカラープロファイルサーバー18は、供給元及びクライアント14に関連付けられている個別のカラープロファイルを保存するためのデータベースサーバーを含むことができる。
クライアント14が、ウェブサーバー12の中の1つから送信されたコード内にタグで指定されている画像を要求すると、そのクライアントは、中央カラー画像サーバー16にダイレクトされる。カラー画像サーバー16は、クライアントから送信されたクライアントIDを使用して適切なカラープロファイルを取得し、それを適用して本明細書において説明した色補正法を使用し、要求されたカラー画像を変更することができる。この結果、カラー画像サーバー16は、クライアント14とカラー画像サーバー間でクッキー及びこれに類似のものを転送することなく、色補正された画像を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0195】
【図1】カラーカスタム化されたウェブ頁を提供するシステムのブロックダイアグラムである。
【図2】図1に示すシステムを内蔵するウェブベース環境のブロックダイアグラムである。
【図3】色補正のために提出された入力画像の品質の管理と検査のためのシステムのブロックダイアグラムである。
【図4】技術者のスキル基準に基づいて入力画像の付加を監督するプロセスを示すフローチャートである。
【図5】ネットワーククライアントに関連した表示装置のカラープロファイリングプロセスを示すフローチャートである。
【図6】カラーカスタム化されたウェブ頁を提供するシステムを、詳細に説明する為のブロックダイアグラムである。
【図7】色補正 ネットワーククライアントのためのカラー画像の調整を示すブロックダイアグラムである。
【図8】カラープロファイリングプロセスにおけるマルチチャネルの黒点判定を示すフローチャートである。
【図9】黒点判定の前に、色の表示をアナログ調節するためのウェブ頁の図である。
【図10】特定の色チャネルの黒点を判定するためのウェブ頁の図である。
【図11】カラープロファイリングプロセスにおけるガンマ及びグレーバランスの判定を示すフローチャートである。
【図12】カラープロファイリングプロセスにおける粗ガンマの判定に使用する一連のグレー要素を示している。
【図13】カラープロファイリングプロセスにおける精細ガンマの判定に使用する一連のグレー要素を示している。
【図14】カラープロファイリングプロセスにおけるグレーバランスの判定に使用する一連のグレー要素を示している。
【図15】図1及び図2に示すシステムにおける色補正情報の伝達を示すブロックダイアグラムである。

Claims (14)

  1. 画像の色特性の調節の責任を負う技術者を識別するステップと、
    前記技術者が資格付与基準を満たした場合に、前記画像のウェブサーバーへのアップロードを許可するステップと、を有する方法。
  2. 前記資格付与基準は、最低レベルの色調節スキルを含んでいる請求項1記載の方法。
  3. 前記資格付与基準は、前記画像の色特性の調節における最低レベルの処置を含んでいる請求項1記載の方法。
  4. 前記技術者が前記色調節スキル基準を満たした場合に、前記画像のアップロードを許可するアップロードパスワードを前記技術者に割り当てるステップを更に有する請求項1記載の方法。
  5. 前記画像を表す画像ファイルを作成するステップと、
    前記技術者の身元の識別子を前記画像ファイルに含めるステップと、を更に有する請求項1記載の方法。
  6. 前記技術者の身元の識別子を含む、前記画像を表す画像ファイルのメタデータを作成するステップを更に有する請求項1記載の方法。
  7. 前記技術者は、複数の画像を調節及びアップロードし、前記方法は、前記技術者によってアップロードされた前記画像を監査して前記調節の品質を評価するステップを更に有する請求項1記載の方法。
  8. 前記技術者が前記色調節スキル基準を満たした場合に、前記画像をアップロードする資格を前記技術者に与えるステップと、
    前記画像を表す画像ファイルを作成するステップと、
    前記技術者の身元の識別子を前記画像ファイルに含めるステップと、
    前記識別子を参照することによって前記技術者を識別するステップと、
    前記画像を監査して前記技術者によって実行された前記調節の品質を評価するステップと、
    前記評価した品質が許容できないものであった場合に、前記技術者の前記資格を取り消すステップと、を更に有する請求項1記載の方法。
  9. 前記技術者が前記色調節スキル基準を満たした場合に、前記画像をアップロードする資格を前記技術者に与えるステップと、
    前記画像を監査して前記技術者によって実行された前記調節の品質を評価するステップと、
    前記評価した品質が許容できないものであった場合に、前記技術者の前記資格を取り消すステップと、を更に有する請求項1記載の方法。
  10. 前記画像の前記色特性を調節して物理的な物品の見え方に更に密接に近づけるステップを更に有する請求項1記載の方法。
  11. 前記物理的な物品は、前記ウェブサーバーを介して販売される小売物品である請求項10記載の方法。
  12. クライアントに関連付けられている表示装置の色応答特性に基づいて前記画像の前記色特性を更に調節するステップと、
    前記調節した画像を前記ウェブサーバーから前記クライアントにコンピュータネットワークを介してダウンロードするステップと、を更に有する請求項10記載の方法。
  13. 1つ又は複数のウェブ頁を介してカラープロファイリングプロセルにおいて前記クライアントをガイドし前記表示装置の前記色応答特性を推定するステップを更に有する請求項12記載の方法。
  14. 請求項1〜13の中のいずれか一項記載の方法をプログラム可能なプロセッサに実行させる命令を格納するコンピュータ読取り可能な媒体。
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