JP2004526772A - 少なくとも一の有機求核試薬と少なくとも一の水酸化物イオン生成系を使用するケラチン繊維をランチオニン化するための組成物及び方法 - Google Patents

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Abstract

少なくとも一の有機求核試薬と少なくとも一の水酸化物イオン生成系を含有する、ケラチン繊維をランチオニン化するための組成物が開示され、少なくとも一の有機求核試薬はケラチン繊維の引張強さを増大するのに有効な量で存在している。少なくとも一の有機求核試薬を含有するケラチン繊維の前処理用組成物が開示され、前処理用組成物はリラクシング用組成物の適用前に適用され、さらに少なくとも一の有機求核試薬はケラチン繊維の引張強さを増大するのに有効な量で存在している。少なくとも一の有機求核試薬を使用する、ケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維をランチオニン化するための方法及び多成分キットも開示される。

Description

【発明の開示】
【0001】
本発明は、少なくとも一の有機求核試薬と少なくとも一の水酸化物イオン生成系を含有する、ケラチン繊維をランチオニン化するための組成物であって、該少なくとも一の有機求核試薬がケラチン繊維の引張強さを増大するのに有効な量で存在している組成物、及び該組成物を使用する方法に関する。本発明の組成物により、改善された機械的特性を有しつつ、毛髪を伸ばす(relaxed)又はストレート化することができる。また本発明は、少なくとも一の有機求核試薬を含有する、ケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物、及びこの組成物を使用する方法を提供する。
【0002】
非常に強い縮毛の縮れ(カール)をストレート化し又は伸ばすと、そのような毛髪を扱いやすくスタイリングがしやすくなる。今日の市場では、天然のカールした髪又は縮毛を伸ばし又はストレート化することができる「ヘアリラクサー(hair relaxers)」と称される毛髪の手入れ用製品の需要が増大している。ヘアリラクサーは、専門家によりヘアサロンで、もしくは個人消費者により自宅で適用され得る。
毛髪の繊維はタンパク質(ポリペプチド)からなるケラチン物質である。毛髪繊維中の多くのポリペプチドは、ジスルフィド結合(-S-S-)により互いに結合又は架橋している。ジスルフィド結合は、2つのスルフヒドリル基(-SH)(2つのシステイン残基の各々に一つ)の反応により形成され、その結果シスチン残基が形成される。シスチン残基は2つのポリペプチドの間に式-CH-S-S-CH-の架橋を有するものである。毛髪の繊維中には、ポリペプチド間の他の種類の結合、例えばイオン(塩)結合が存在し得るが、パーマネントによるカール形成又は毛髪の成形は、本質的にシスチン残基のジスルフィド結合に依存している。
【0003】
その結果、毛髪の繊維の伸長又はストレート化はアルカリ剤又は還元剤で毛髪の繊維のジスルフィド結合を切断することによって達成できる。アルカリ剤によるジスルフィド結合の化学的切断は、通常、毛髪の機械的ストレート化、例えば髪梳きと組合され、ストレート化は、一般に毛髪繊維内の反対のポリペプチド鎖の相対位置の変化により生じる。この反応は一般に中和組成物の適用及び/又はすすぐことにより終了させられる。
通常、アルカリ剤との反応は水酸化物イオンにより開始される。特に水酸化物イオンは、シスチン架橋(-CH-S-S-CH-)を破壊し、ランチオニン架橋(-CH-S-CH-)を形成する反応を開始させる。ランチオニン架橋は一硫黄原子分シスチン架橋よりも短く、よって反応の正味の効果はポリペプチド環の距離を短くすることである。アミノ酸分析によれば、シスチン残基の25mol%〜40mol%がランチオニン残基に転換されることが示されている。
【0004】
理論によって制限されるものではないが、水酸化物イオンによる、毛髪繊維内のジスルフィド結合の切断を説明するためには、当該分野で広く使用される2つの反応シーケンスがある。先に記載したように、これらの反応シーケンスの双方により、ランチオニン残基が形成される。従って、「ランチオニン化(lanthionizing)」という用語は、当業者が水酸化物イオンによるケラチン繊維のリラクシング又はストレート化を指す場合に使用される。
一方の反応シーケンスは、少なくとも一回の二分子求核置換反応を含み、ここで有効な水酸化物イオンが、シスチン残基のジスルフィド架橋を直接攻撃する。その結果、ランチオニン残基とHOSが形成される。Zviak, C., The Science of Hair Care, 185-186(1986)を参照。第2の反応シーケンスは、シスチン残基のジスルフィド結合に対してβ位にある炭素原子に結合した水素原子に、利用可能な水酸化物イオンが求核攻撃することにより開始される、少なくとも1回のβ-脱離反応を含む。同上。その結果、反応性二重結合(=CH)を含有するデヒドロアラニン残基が形成される。ついで、デヒドロアラニン残基の二重結合は、システイン残基のチオール基と反応してランチオニン残基を形成する。
【0005】
最も高い頻度で、市販のリラクシング用組成物は、水酸化グアニジン等の可溶性塩基にインシトゥーで転換可能な、水酸化カルシウム(Ca(OH))等の、わずかに可溶性の金属水酸化物を含有する組成物、又は水酸化ナトリウム(NaOH)等の、水溶性の強塩基を種々の割合で含有するエマルション又はゲルの形態である。
伝統的には、水酸化物イオンを生成するためにヘアケア産業において使用されている主要な2種のヘアリラクサーは、「アルカリ(lye)」(アルカリ=水酸化ナトリウム)リラクサーと、「アルカリ非含有」リラクサーと称されている。「アルカリ」リラクサーは、使用される担体、毛髪繊維の状態、及びリラクシングプロセスに所望される時間の長さに応じて、組成物の全重量に対して1.5重量%〜2.5重量%(0.38M〜0.63M)の範囲の濃度で水酸化ナトリウムを一般に含有する。水酸化ナトリウムは毛髪のストレート化に極めて有効であるが、毛髪繊維の強度を低下させ、毛髪繊維の破損によって部分的又は全体的な脱毛を生じる場合がある。
【0006】
ある製造業者は「アルカリ非含有」として水酸化リチウム及び水酸化カリウムのリラクサーを販売しており、これは技術的にアルカリ非含有であるが、これらのリラクサーはいまだに無機金属、例えばカリウム及びリチウムの可溶性水酸化物に依存している。例えば、チオグリコール酸、ジチオグリコール酸及び水酸化カリウムを使用するストレート化された毛髪の永続的なカール方法が知られている。Ogawa, S.ら., J. Cosmet. Sci., 51, 379-399(2000)を参照。この方法は3つの工程:(1)チオグリコール酸(3%〜9%)、ジチオグリコール酸(4%まで)、水酸化カリウム、EDTA及びモノエタノールアミンを使用する還元;(2)加熱処理;続く(3)毛髪の酸化、を含む。
【0007】
他の「アルカリ非含有」リラクサーは、例えばCa(OH)等のわずかに可溶性の供給源から得られる水酸化物イオンを使用し得る。例えばわずかに可溶性のCa(OH)は炭酸グアニジンと混合されて、溶解するが不安定な水酸化物イオンの供給源である水酸化グアニジンと、不溶性の炭酸カルシウム(CaCO)を生成する。この反応はCaCOの沈殿により完了せしめられ、実際、わずかに可溶性のカルシウム塩は不溶性のカルシウム塩に置き換えられる。
【0008】
他のリラクサーには、少なくとも一の多価金属水酸化物と、ケラチン繊維をランチオニン化するのに十分な量で少なくとも一の多価金属水酸化物を解離させるのに有効な少なくとも一の錯化剤を含有する組成物も含まれる。また、少なくとも一の多価金属水酸化物と、ケラチン繊維をランチオニン化するのに十分な量で少なくとも一の多価金属水酸化物を解離させるのに有効な少なくとも一のイオン交換樹脂を含有する組成物も公知である。さらに、少なくとも一の水酸化化合物と、システインとその誘導体から選択される少なくとも一の活性剤を含有する、ケラチン繊維をランチオニン化するための組成物も公知である。
水酸化物イオンを生成する組成物を使用してランチオニン化された毛髪の機械的特性は、ポリペプチド間の空間減少のため、毛髪は著しく弱くはならないものの(実際、高い降伏力を有する)、毛髪は破断前は低伸び率であることを示している。低伸び率と本質的に弱い点(毛髪が天然にねじれている箇所)が組合された高い降伏力のこの「脆弱性」により、髪の手入れ中に破断するおそれがある。
【0009】
よって、ランチオニン化された毛髪における水酸化物イオンを生成する組成物のリラクシング効率を保持すると同時に、ランチオニン化された毛髪に少なくとも一の所望の機械的特性を付与する、ケラチン繊維を伸ばすための組成物及び方法が、今だ必要とされている。
一側面において、本発明は、少なくとも一の有機求核試薬と少なくとも一の水酸化物イオン生成系を含有する、ケラチン繊維をランチオニン化するための組成物を提供するものであり、ここで少なくとも一の有機求核試薬は、組成物の全重量に対して0.1重量%を超え3重量%未満の範囲で、ケラチン繊維の引張強さを増大するのに有効な量で存在しており、但し、少なくとも一の求核試薬がシステインとその誘導体から選択される場合、少なくとも一の求核試薬は、組成物の全重量に対して1.5重量%を超え3重量%未満の量で存在している。ここで使用される場合「少なくとも一の」なる用語は、一又は複数であることを意味し、よって個々の成分、並びに混合物/組合せ物を含む。本発明において、ケラチン繊維はヒトのケラチン繊維、例えば毛髪、まつげ及び眉毛から選択される。一実施態様では、ケラチン繊維は毛髪である。
【0010】
本発明の他の側面では、本発明は少なくとも一の有機求核試薬を含有するケラチン繊維の前処理用組成物を提供するもので、該前処理用組成物はリラクシング用組成物を適用する前にケラチン繊維に適用され、ここで少なくとも一の有機求核試薬はケラチン繊維の引張強さを増大するのに有効な量で存在している。ここで使用される場合「リラクシング用組成物」なる用語は、ケラチン繊維をランチオニン化するのに有効な量で、少なくとも一の水酸化物イオン生成系を含有する組成物を意味する。
本発明のさらなる他の側面において、本発明は、(i)少なくとも一の有機求核試薬と(ii)少なくとも一の水酸化物イオン生成系とを含有する組成物を、ケラチン繊維をランチオニン化するのに十分な期間ケラチン繊維に適用することを含む、ケラチン繊維のリラクシングを達成するための、ケラチン繊維のランチオニン化方法を提供する。ランチオニン化は、ケラチン繊維のリラクシングが所望のレベルに達した時に終了させる。少なくとも一の有機求核試薬は、組成物の全重量に対して0.1重量%を超え3重量%未満の範囲で、ケラチン繊維の引張強さを増大するのに有効な量で存在している。
【0011】
また本発明は、少なくとも一の有機求核試薬を含有する前処理用組成物を適用することを含む、ケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法に関する。前処理用組成物を適用し、続いて、ケラチン繊維をランチオニン化するのに十分な期間、リラクシング用組成物を適用する。ランチオニン化は、ケラチン繊維が所望のリラクシングレベルに達した時に終了させる。少なくとも一の有機求核試薬は、ケラチン繊維の引張強さを増大するのに有効な量で存在している。
さらに本発明は、ケラチン繊維をランチオニン化するための多成分キットを提供するものであり、該キットは少なくとも二の成分を含有する。キットの第1の成分は少なくとも一の有機求核試薬を含有し、第2の成分は少なくとも一の水酸化物イオン生成系を含有する。
【0012】
上述した一般的記載と以下の詳細な記載は、双方とも単に例示と説明のためであり、本発明の請求の範囲を限定するものではないことを理解すべきである。
【0013】
上述したように、ケラチン繊維のランチオニン化は、シスチンのジスルフィド結合を切断し、ランチオニン架橋を形成可能な、水酸化物イオンの放出により促進される。これらのランチオニン架橋は毛髪をより脆弱にさせるものと考えられている。
【0014】
アミノ酸分析を使用して、本発明者らは、ランチオニン架橋に加え、他の異なる架橋が処理された毛髪に形成されることを見出した。これは、ランチオニン架橋を形成するための反応速度が競争反応を可能にするのに十分遅く、又は毛髪の「平滑化」によるポリペプチドの移動が潜在的反応性種を分離し、よって異なる架橋(すなわち非ランチオニン架橋)を形成可能であることを示唆している。
これらの非ランチオニン架橋は、デヒドロアラニン残基の反応性二重結合(=CH)と有機求核試薬との反応により形成され得る。例えば、伸びた毛髪は、ランチオニン架橋とリシノアラニン架橋(-CH-NH-(CH)-)の双方を含み得る。これらのリシノアラニン架橋は、デヒドロアラニン残基とリシン残基(HN-(CH)-)の側鎖との反応により形成され得る。さらに、処理された毛髪においてはセリン残基(-CHOH側鎖を有する)の数の増加が観察される。セリン残基はデヒドロアラニン残基の二重結合と水との反応により形成され得る。明らかに、セリン残基の形成は、ポリペプチド間の架橋の形成を除外する。
【0015】
さらに、本発明者らは、炭酸グアニジンと水酸化カルシウムとを混合し、得られる水酸化グアニジンを、リラクシング用組成物における水酸化物イオン生成系として使用すると、処理された毛髪においてβ-グアニジノアラニン残基(-CHNH-C(NH)-NH-側鎖を有する)が形成されることを見出した。これらのβ-グアニジノアラニン残基はデヒドロアラニンの二重結合とグアニジン残基との反応により形成され得る。セリン残基の形成の場合には、β-グアニジノアラニン残基の形成により、ポリペプチド間に架橋がなくなる。特に、水酸化グアニジンで処理された毛髪の機械的特性は、アルカリリラクサーで処理された毛髪よりも良好であることが観察された。
【0016】
よって、理論に制限されることを望むものではないが、本発明者らは、ランチオニン架橋を形成する反応と競争する有機求核試薬(例えばシステイン、水及びグアニジン)の反応により、ケラチン繊維の少なくとも一の機械的特性、例えば引張強さが増大されると考えている。このような競争反応を使用してランチオニンの架橋度合いを変えることにより、リラクシング用組成物のリラクシング効率を保持すると同時に、少なくとも一の所望する毛髪特性が提供され得る。例えば、前処理用組成物又はリラクシング用組成物のいずれかに少なくとも一の有機求核試薬を使用すると、リラクシング用組成物のリラクシング効率が保持されると同時に、伸びた毛髪の引張強さを増大させることができる。さらに、本発明により、リラクシング効率と引張強さとをバランスさせることが可能になる。
【0017】
公知のリラクシング用組成物は有機求核試薬を含有しうるが、このような有機求核試薬の存在を制御することはできず、及び/又はこのような有機求核試薬はケラチン繊維の引張強さを増大させるのに有効な量で存在しているわけではない。少なくとも一の有機求核試薬を制御して使用することにより、リラクシング度合いの正確性及び制御性が改善され、いずれにしても正確性と制御性の双方を所望のレベルにし得る。例えば、少なくとも一の有機求核試薬の相対濃度を変化させることにより、リラクシング用組成物のリラクシング効率を制御すること、すなわち非ランチオニン架橋及び/又は残基(例えばβ-グアニジノアラニン残基)に対するランチオニン架橋の比率を制御することが可能になる。当業者であれば、これらの相対濃度を変化させることが、相対反応速度、よってリラクシング効率に影響を及ぼす唯一の方法ではないことは分かるであろう。さらに当業者であれば、一部にはランチオニン化と競争することにより、また一部には生成された水酸化物イオンを消費することにより、非常に高濃度の少なくとも一の有機求核試薬が毛髪のランチオニン化を防止しうることを知っているため、処理された毛髪の引張強さとリラクシング度合いとを如何にしてバランスさせるか分かるであろう。特に、少なくとも一の所望する機械的特性を達成するために、当業者は、種々の要因、例えば少なくとも一の有機求核試薬の種類、リラクシング用組成物の種類、少なくとも一の有機求核試薬の浸透度合い(時間及び濃度)、生成された水酸化物イオンの量(時間及び濃度)、毛髪の種類及び適用方式を、如何にして考慮に入れるか知っているであろう。
【0018】
よって、ケラチン繊維のランチオニン化の前又はランチオニン化中に、強く局在化された濃度の少なくとも一の有機求核試薬でケラチン繊維を処理すると、少なくとも一の有機求核試薬とシステイン残基のチオール基との間に生じるデヒドロアラニン残基の反応性二重結合が競争する結果になる、と考えられる。つまり、ランチオニン化架橋の形成と残基の形成を生じる(すなわち架橋を欠く)少なくとも一の有機求核試薬の反応間に競争が存在すると考えられる。先に記載したように、少なくとも一の有機求核試薬は、リラクシング用組成物自体に導入することができ、少なくとも一の有機求核試薬は、ケラチン繊維への適用前に、リラクシング用組成物と組合せることができ、及び/又は少なくとも一の有機求核試薬は、リラクシング用組成物の適用前に、ケラチン繊維に適用することもできる。
【0019】
ここで使用される場合、「リラクシング効率」なる語句は、毛髪をストレート化するためのリラクシング用組成物の能力を意味する。効率%REは以下の実施例に記載されているようにして測定される。少なくとも一の有機求核試薬が前又は同時に使用されない同じリラクシング用組成物を使用した場合と比較して、少なくとも一の有機求核試薬を含有する組成物がリラクシング用組成物の前又は同時に使用されると、リラクシング用組成物の%REが維持されることにより、リラクシング効率の保持性が証明される。
ここで使用される場合、「増大した引張強さ」なる語句は、少なくとも一の有機求核試薬が前又は同時に使用されない同じリラクシング用組成物を使用した場合と比較して、少なくとも一の有機求核試薬を含有する組成物がリラクシング用組成物の前又は同時に使用された際に観察されるケラチン繊維の引張強さが増大していることを意味する。引張強さの増大度合いは、以下の実施例に記載した手順により測定される、仕事量(W)の減少%値が低減することで証明される。すなわち、少なくとも一の有機求核試薬で処理された毛髪は、少なくとも一の有機求核試薬で処理されなかった毛髪よりも損傷が少なく(引張強さの増大)、Wの減少%値は比較的低い。
【0020】
ここで使用される場合、「少なくとも一の有機求核試薬」なる語句は、安定であっても不安定な形態であっても、ケラチン繊維の引張強さを増大させ、ランチオニン化過程との競争に効果的な任意の有機求核試薬を称する。例えば、少なくとも一の有機求核試薬は、塩基性アミノ酸、アミン類、アルコール類及びメルカプタン類から選択され得る。同様に、ここで使用される場合、「少なくとも一の有機求核試薬の供給源」なる語句は、安定であっても不安定な形態であっても、ケラチン繊維の引張強さを増大させ、ランチオニン化プロセスとの競争に効果的な少なくとも一の有機求核試薬の任意の供給源を意味する。例えば、少なくとも一の有機求核試薬の供給源は、塩基性アミノ酸の誘導体、アミン類の誘導体、アルコール類の誘導体、メルカプタン類の誘導体、及びインシトゥーで反応して少なくとも一の有機求核試薬を生成する任意の化合物から選択され得る。前記誘導体の非限定的例には塩が含まれる。
【0021】
ここで使用される場合、「塩基性アミノ酸」なる語句は、天然の塩基性アミノ酸、例えばリシン、アルギニン及びヒスチジン、それらの異性体及びラセミ形態、並びに合成の塩基性アミノ酸、それらの異性体及びラセミ形態、及び上述したものの任意のものの誘導体を意味する。本発明の一実施態様では、少なくとも一の有機求核試薬はリシン及びアルギニンで、非イオン性形態(例えばリシン)及び/又はその誘導体の形態、例えばアンモニウム形態(例えば塩酸リシン)及び/又はカルボキシラート形態(例えばリシン酸ナトリウム(sodium lysinate))から選択される。
【0022】
本発明で使用されるアミン類は、次の式(I)
N(R) (I)
[上式中、各Rは独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択され、ここでRは、-COOR、-COON(R)、-OH、-SH、-N(R)及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の基で置換されていてもよい]
のアミン類、及びそれらの塩から選択され得る。明らかに、少なくとも一の基の各Rは、独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される。本発明で適切な塩の非限定的例には、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機酸の付加塩及び無機酸の付加塩が含まれる。例えば適切なアルカリ金属塩は、少なくとも一のRが-COOHから選択される場合に形成されるアミン塩である。本発明の一実施態様では、アミン類は、イソプロピルアミン、モノエタノールアミン及びアミノメチルプロパノールから選択される。
【0023】
本発明において、少なくとも一の有機求核試薬は、次の式(II):
R-OH (II)
[上式中、Rは、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択され、ここでRは、-COOR'、-COON(R')、-OH、-SH、-N(R')及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の基で置換されていてもよく、またR'は、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される]
のアルコール類、及びそれらの塩から選択され得る。
【0024】
本発明で使用されるメルカプタン類は、次の式(III):
R-SH (III)
[上式中、各Rは独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択され、ここでRは、-COOR、-COON(R)、-OH、-SH、-N(R)及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の基で置換されていてもよい]
のメルカプタン類、及びそれらの塩から選択され得る。本発明で適切な塩の非限定的例には、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機酸の付加塩及び無機酸の付加塩が含まれる。例えば適切なアルカリ金属塩は、少なくとも一のRが-COOHから選択される場合に形成されるメルカプタン塩である。当業者であれば、いくつかの実施態様において、システインは還元剤としての活性の故に、許容可能な求核試薬となり得ないことが分かるであろう。
【0025】
一実施態様では、式(I)、(II)及び(III)におけるRのアルキル基は、1〜4の炭素原子を有していてもよい。例えば、この実施態様において、これらの基はメチル基、エチル基及びプロピル基から選択され得る。他の実施態様において、式(I)、(II)及び(III)におけるRのアルキル基は、1〜6の炭素原子を有していてもよい。さらに他の実施態様において、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩は、ナトリウム塩、カリウム塩及びカルシウム塩から選択され得る。さらなる実施態様において、有機酸の付加塩及び無機酸の付加塩は、塩酸から誘導される塩、硫酸から誘導される塩、リン酸から誘導される塩、酢酸から誘導される塩、クエン酸から誘導される塩、及び酒石酸から誘導される塩から選択され得る。
【0026】
一実施態様において、本発明の組成物は、少なくとも一の有機求核試薬とは異なる、少なくとも一の付加的な有機求核試薬をさらに含有し得る。
ケラチン繊維の引張強さを増大するのに有効な少なくとも一の有機求核試薬の量は、多くのパラメータの関数である。当業者であれば、この量が、少なくとも有機求核試薬の種類、リラクサーの量及び種類、毛髪の種類、適用方式、及び所望する効果(リラクシング効率と引張強さのレベルの釣り合わせ)の関数であることが分かるであろう。
【0027】
本発明の組成物が少なくとも一の有機求核試薬及び少なくとも一の水酸化物イオン生成系を含有している場合、少なくとも一の有機求核試薬は、組成物の全重量に対して0.1重量%を超え3重量%未満の量で存在し得る。前処理用組成物に含有される場合、少なくとも一の有機求核試薬は、最初は、リラクシング用組成物で処理する前に、毛髪に吸い取らせる。当業者であれば、前処理における浸透度合いは、少なくとも時間、濃度、有機求核試薬の種類、毛髪の種類、及び適用方式の関数であることは分かるであろう。しかし、テストに依れば、少なくとも一の有機求核試薬での前処理による浸透レベルが最も高い場合でさえ、リラクシング用組成物は毛髪のストレート化において有効なままであり得ることが示されている。一実施態様において、少なくとも一の有機求核試薬は、少なくとも一の有機求核試薬を含有する前処理用組成物の全重量に対して100重量%までの任意の量で存在してよい。他の実施態様において、少なくとも一の有機求核試薬は、前処理用組成物の全重量に対して0.001重量%〜10.0重量%の範囲の量で存在している一方、他の実施態様では、0.01重量%〜2重量%の範囲の量で存在している。一実施態様において、少なくとも一の有機求核試薬は、前処理用組成物の全重量に対して0.2重量%の量で存在している。
【0028】
前処理用組成物又はリラクシング用組成物のいずれの形態であっても、本発明の組成物は、アルコール及び水等の溶媒;防腐剤;香料;UVフィルター;活性ヘアケア剤;可塑剤;アニオン性、カチオン性、両性、非イオン性及び双性イオン性の界面活性剤;毛髪のコンディショニング剤、例えばシリコーンフルイド、脂肪エステル、脂肪アルコール、脂肪鎖炭化水素、エモリエント、潤滑剤、及び浸透剤、例えばラノリン化合物、タンパク質加水分解物、及び他のタンパク質誘導体;アニオン性、カチオン性、両性、非イオン性及び双性イオン性のポリマー類;染料;ティント剤(tints);脱色剤;還元剤;pH調節剤;サンスクリーン剤;及び増粘剤から選択される、化粧品において従来的な少なくとも一の他の成分をさらに含有し得る。
【0029】
少なくとも一の水酸化物イオン生成系は、毛髪のランチオニン化に適切な水酸化物イオンを生成する組成のものから選択され得る。ここで使用される場合、「水酸化物イオン生成系」とは、水酸化物イオンを生成する化合物及び組成物、及び水酸化物イオンを含有する化合物及び組成物の双方を称する。例えば、一実施態様において、リラクシング用組成物は、インシトゥーで水酸化物イオンを生成する、少なくとも一の水酸化物イオン生成系を含有する。水酸化物イオン生成系は、例えば伝統的な「アルカリ」及び「アルカリ非含有」の毛髪のリラクシング用組成物、他の水溶性又はわずかに水溶性の水酸化物イオン供給源から選択され得る。
【0030】
さらに、少なくとも一の水酸化物イオン生成系は、キレート剤、金属イオン封鎖剤及びそれらの塩から選択される、少なくとも一の有機求核試薬とは異なる少なくとも一の薬剤を組合せて使用してもよい。少なくとも一の薬剤の非限定的例には、酸性官能基に対してα位にて、少なくとも一の電子吸引性部分を有する酸及びその誘導体が含まれる。これらの酸は、例えばカルボン酸、チオカルボン酸、リン酸、及びホスホン酸から選択され得る。電子吸引性部分は、例えば少なくとも一の電子吸引性原子、例えば窒素、酸素及び硫黄を含有する基、及びその誘導体から選択され得る。少なくとも一の薬剤の他の非限定的例には、その開示が出典明示によりここに取り込まれる、同時係属している米国特許出願第09/516942号に記載されているようなキレート剤、金属イオン封鎖剤及びそれらの塩が含まれる。よって、本発明の組成物は、前処理用組成物又はリラクシング用組成物のいずれの形態であっても、キレート剤、金属イオン封鎖剤及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の薬剤をさらに含有し得る。
【0031】
また本発明は、ケラチン繊維のリラクシングを達成するための、ケラチン繊維のランチオニン化方法に関する。本発明の一方法は、先に記載したような少なくとも一の有機求核試薬を含有する前処理用組成物をケラチン繊維に適用することを含むもので、少なくとも一の有機求核試薬は、組成物の全重量に対して0.1重量%を超え3重量%未満の範囲で、毛髪の引張強さを増大させるのに有効な量で存在している。次に、リラクシング用組成物を、ケラチン繊維をランチオニン化するのに十分な期間、ケラチン繊維に適用する。ランチオニン化はケラチン繊維が所望のリラクシングレベルに達したときに終了させる。
【0032】
本発明の第2の方法は、先に記載したような少なくとも一の有機求核試薬をさらに含有するリラクシング用組成物を、ケラチン繊維をランチオニン化するのに十分な期間、ケラチン繊維に適用することを含む。少なくとも一の有機求核試薬はケラチン繊維の引張強さを増大させるのに有効な量で存在している。ランチオニン化は前記ケラチン繊維が所望のリラクシングレベルに達したときに終了させる。ランチオニン化は前記ケラチン繊維が所望のリラクシングレベルに達したときに終了させる。
【0033】
また本発明の組成物は、少なくとも一の有機求核試薬と少なくとも一の水酸化物イオン生成系を含有する一品組成物として、又は多成分キットの形態で提供され得る。ケラチン繊維をランチオニン化するための多成分キットは、少なくとも二の別々の成分を含有する。キットの第1の成分は少なくとも一の有機求核試薬を含有する少なくとも一の組成物を含有している。この第1の成分は、エマルション、溶液、懸濁液、ゲル、クリーム及びペーストから選択される形態であってよい。キットの第2の成分は、水酸化物イオンを生成する少なくとも一の組成物を含有している。この第2の成分は、エマルション、溶液、懸濁液、ゲル、クリーム及びペーストから選択される形態であってよい。当業者であれば、組成物の安定性及び考慮される用途に基づき、組成物及び/又は多成分キットを如何にして保管及び/又は組合せるべきか決定することができる。
【0034】
多成分キットの一実施態様では、第1の成分は、第2の成分の適用前に毛髪に適用される前処理用組成物である。前処理用組成物は、水酸化物イオンの導入前に強く局在化された濃度の有機求核試薬を提供し得る。他の実施態様において、第1の成分は適用前に第2の成分と組合せられる。さらに他の実施態様において、キットの成分は一つは、ケラチン繊維をランチオニン化するため、混合時に、生成された水酸化物イオンが溶液に確実に十分に残存するように、十分な水又は他のイオン化溶媒を含有している。
【0035】
実施例以外において、又は特に記載しない限りは、明細書及び請求の範囲で使用されている成分量、反応条件等々を表す全ての数字は、全ての場合、「約」なる用語により修飾されていると理解されなければならない。従って、それに反する記載がなされていない限り、以下の明細書及び請求の範囲に記載された数値パラメータは、本発明により得ることが求められている所望の特性に応じて変動しうる近似値である。最低限でも、特許請求の範囲に均等論の適用を制限しようと試みるわけではなく、各数値パラメータは、有意数字の数と通常の四捨五入法に鑑みて解釈すべきである。
本発明の広い範囲を記載している数値範囲及びパラメータは近似値であるが、特定の実施例で示されている数値は、可能な限り正確に報告している。しかしながら、任意の数値は、それぞれの試験測定法に見出される標準偏差から必ず生じるある種の誤差を本来的に含む。次の実施例は、本発明の例証を意図したものであって、その範囲を制限するものではない。パーセントは重量基準である。
【実施例】
【0036】
実施例1.有機求核試薬をさらに含有するリラクシング用組成物で処理された毛髪の引張強さ
伸ばした毛髪に対するリラクシング用組成物中のリシナート(有機求核試薬)の効果を、市販されているアルカリ含有リラクシング用組成物に、種々の量のリシン酸ナトリウムを添加することにより研究した。リシン酸ナトリウムを、最終混合物が2.50重量%の有効な生成水酸化物イオンと、表1に示す濃度のリシナートを含有するように添加した。
全体で100の天然の縮毛繊維を、24時間、水中で平衡化した後、Dia-Stron機械的引張試験器により、3%の伸び率で引っ張った。毛髪を3%伸ばす仕事量をWとして記録した。同じ毛髪の繊維を24時間、水中で平衡化した後、20分間種々のリラクシング用混合物の一つで処理した。十分にすすいだ後、伸ばした毛髪を3%伸ばす仕事量を再度記録し、Wとして記録した。3%伸び率における仕事量の減少%(Wの減少%)を次の等式に従い算出した:
Wの減少%=(W/W)x100%
【0037】
結果を次の表1に示す:
【表1】
Figure 2004526772
表1の結果には、リシナート濃度が0.1重量%を超え3.0重量%未満である場合、処理された毛髪の引張強さが増大したことが示されている(Wの減少%がより低くなっていることにより分かる)。換言すれば、上述した濃度範囲において、少なくとも一の有機求核試薬(リシン酸ナトリウム)をさらに含有するリラクシング用組成物で処理された毛髪の引張強さは、リラクシング用組成物単独(すなわち少なくとも一の有機求核試薬を含有していない)で処理された毛髪のものよりも高かった。
【0038】
実施例2.有機求核試薬をさらに含有するリラクシング用組成物のリラクシング効率
伸ばした毛髪に対するリラクシング用組成物中のリシン酸ナトリウムの効果を、市販されているアルカリ含有リラクシング用組成物に、種々の量のリシン酸ナトリウムを添加することにより研究した。リシン酸ナトリウムを、最終混合物が2.50重量%の有効な生成水酸化物イオンと、表2に示す濃度のリシナートを含有するように添加した。混合30秒後、各最終混合物を、引き延ばされた天然の縮毛材料見本に適用し、直線状に配置してテープ止めした。最終混合物を毛髪材料見本に5分間作用させた。処理された毛髪材料見本を周囲温度で15分間放置した。毛髪材料見本をすすいでシャンプーし、ついで相対湿度90%のチャンバー内に24時間置いた。リラクシング効率%(%RE)は次のように定義される。
%RE=(Lf/L)x100%
ここで Lf=RH90%で24時間後の伸びた毛髪の長さ
t=直線状に配置された毛髪の長さ
リラクシング効率(%RE)が大きくなればなる程、処理後の毛髪はより直線状になる。結果を表2に示す。
【0039】
【表2】
Figure 2004526772
表2の結果には、0.1重量%を超え3.0重量%未満のリシナートがリラクシング用組成物に存在する場合、伸びた毛髪における引張強さが増大し(実施例1で示されるように)、少なくとも一の有機求核試薬を含有しないリラクシング用組成物の所望のリラクシング効率(%RE)を保持していることが示されている。これは、少なくとも一の有機求核試薬が0.1重量%を超え3重量%未満のリシナート量(例えば0.1%〜0.5%)で存在する、少なくとも一の有機求核試薬をさらに含有するリラクシング用組成物の%REが100であることで証明されている。
【0040】
実施例3.リシナート以外の有機求核試薬をさらに含有するリラクシング用組成物で処理された毛髪の引張強さ
実施例1の手順に従い、種々の量のイソプロピルアミン及びモノエタノールアミン(有機求核試薬)を、市販されているアルカリ含有リラクシング用組成物に添加した。これらの有機求核試薬を、最終混合物が2.50重量%の有効な生成水酸化物イオンと、表3に示す0.404%の有機求核試薬を含有するように添加した。結果を表3に示す。
【表3】
Figure 2004526772
表3の結果には、リラクシング用組成物が有機求核試薬(イソプロピルアミン又はモノエタノールアミン)をさらに含有する場合、処理された毛髪の引張強さが増大したことが示されている(Wの減少%がより低くなっていることから分かる)。
【0041】
再度、実施例1の手順に従い、5.0%のアルギニン溶液を10グラム、2.90重量%のNaOHを含有する90グラムの市販のアルカリ含有リラクシング用組成物に、最終混合物が2.50重量%の有効な生成水酸化物イオンと、表4に示す濃度の有機求核試薬を含有するように添加した。結果を表4に示す。
【表4】
Figure 2004526772
表4の結果には、リラクシング用組成物がアルギニンをさらに含有する場合、処理された毛髪の引張強さが増大したことが示されている(Wの減少%がより低くなっていることから分かる)。
【0042】
実施例4.有機求核試薬をさらに含有するアルカリ非含有のリラクシング用組成物で処理された毛髪の引張強さ
実施例1の手順に従い、市販されているアルカリ非含有のリラクサーで処理された毛髪の、Wの減少%を測定した。最終混合物が2.50重量%のNaOHに等価な有効な生成水酸化物イオンと、表5に示す濃度の求核試薬を含有するように、種々の量の有機求核試薬であるリシン酸ナトリウムを、市販されている水酸化カルシウムのクリームベースと混合する前に、活性剤溶液に添加した。結果を表5に示す。
【表5】
Figure 2004526772
表5の結果には、アルカリ非含有のリラクシング用組成物が有機求核試薬をさらに含有する場合、処理された毛髪の引張強さが増大したことが示されている(Wの減少%がより低くなっていることから分かる)。
【0043】
実施例5.有機求核試薬を含有する前処理用組成物とアルカリ含有リラクシング用組成物で処理された毛髪の引張強さ
天然の縮毛を、それぞれ有機求核試薬を含有する2つの異なる前処理用組成物で処理した。よって、リシン溶液(1gの溶液/毛髪1g)又はアルギニン溶液(1gの溶液/毛髪1g)のいずれかを用い、室温で10分間処理し、ついで乾燥した。次に、処理された毛髪を、2.50重量%のNaOHを含有する市販のアルカリ含有リラクシング用組成物で20分間伸ばし、すすいだ。表6(有機求核試薬=リシン)及び表7(有機求核試薬=アルギニン)に示すように、前処理用組成物中の有機求核試薬の濃度を変えた。Wの減少%を実施例1の手順に従い測定した。結果を表6及び表7に示す。
【0044】
【表6】
Figure 2004526772
【表7】
Figure 2004526772
表6及び表7の結果には、毛髪が少なくとも一の有機求核試薬を含有する前処理用組成物(表6ではリシン、また表7ではアルギニン)を用い、伸ばす前に処理された場合、アルカリ含有リラクシング用組成物で伸ばされた毛髪の引張強さが増大したことが示されている(Wの減少%がより低くなっていることから分かる)。表6の結果には、前処理用組成物中のリシンの濃度が0.5%〜10.0%の範囲にある場合、処理された毛髪の引張強さが増大したことが示されている。
【0045】
実施例6.有機求核試薬を含有する前処理用組成物とアルカリ非含有のリラクシング用組成物で処理された毛髪の引張強さ
天然の縮毛を、種々の濃度の有機求核試薬(リシン酸ナトリウム)を含有する前処理用組成物で処理した。毛髪を、室温で10分間、リシン酸ナトリウム溶液(1gの溶液/毛髪1g)を用いて処理し、ついで乾燥した。次に、処理された毛髪を、市販されているアルカリ非含有のリラクシング用組成物で20分間伸ばし、すすいだ。表8に示すように、溶液中の有機求核試薬の濃度を変えた。Wの減少%を実施例1の手順に従い測定した。結果を表8に示す。
【表8】
Figure 2004526772
表8の結果には、毛髪が1.0%のリシン酸ナトリウムを含有する前処理用組成物を用い、伸ばす前に処理された場合、アルカリ非含有のリラクシング用組成物で伸ばされた毛髪の引張強さが増大したことが示されている(Wの減少%がより低くなっていることから分かる)。

Claims (160)

  1. 少なくとも一の有機求核試薬と少なくとも一の水酸化物イオン生成系を含有する、ケラチン繊維をランチオニン化するための組成物であって、前記少なくとも一の有機求核試薬が前記ケラチン繊維の引張強さを増大するのに有効な量で存在しており、前記量が組成物の全重量に対して0.1重量%を超え3重量%未満の範囲であり、但し、前記少なくとも一の有機求核試薬がシステインとその誘導体から選択される場合、前記少なくとも一の有機求核試薬が、組成物の全重量に対して1.5重量%を超え3重量%未満の量で存在している組成物。
  2. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、少なくとも一の有機求核試薬の供給源から生成される、請求項1に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  3. 前記少なくとも一の有機求核試薬がインシトゥーで生成される、請求項2に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  4. 前記少なくとも一の有機求核試薬が塩基性アミノ酸、アミン類、アルコール類及びメルカプタン類から選択される、請求項1に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  5. 前記少なくとも一の有機求核試薬の供給源が、塩基性アミノ酸の誘導体、アミン類の誘導体、アルコール類の誘導体及びメルカプタン類の誘導体から選択される、請求項2に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  6. 前記塩基性アミノ酸がリシン、アルギニン及びヒスチジンから選択される、請求項4に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  7. 前記塩基性アミノ酸がリシン及びアルギニンから選択される、請求項6に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  8. 前記塩基性アミノ酸が、非イオン性形態、アンモニウム形態及びカルボキシラート形態のリシン及びアルギニンから選択される、請求項7に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  9. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、次の式:
    N(R)
    [上式中、各Rは独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される]
    のアミン類、及びそれらの塩から選択される、請求項4に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  10. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項9に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  11. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項10に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  12. Rの少なくとも一が、-COOR、-COON(R)、-OH、-SH、-N(R)及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の基で置換されており、ここで各Rが独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される、請求項9に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  13. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項12に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  14. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項13に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  15. 前記塩が、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機酸の付加塩及び無機酸の付加塩から選択される、請求項9に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  16. 前記塩が、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、塩酸から誘導される塩、硫酸から誘導される塩、リン酸から誘導される塩、酢酸から誘導される塩、クエン酸から誘導される塩、及び酒石酸から誘導される塩から選択される、請求項15に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  17. 前記アミン類が、イソプロピルアミン、モノエタノールアミン及びアミノメチルプロパノールから選択される、請求項4に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  18. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、次の式:
    R-OH
    [上式中、Rは、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される]
    のアルコール類、及びそれらの塩から選択される、請求項4に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  19. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項18に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  20. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項19に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  21. Rが、-COOR’、-COON(R')、-OH、-SH、-N(R')及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の基で置換されており、ここで各R'が独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される、請求項18に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  22. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項21に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  23. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項22に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  24. 前記塩が、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機酸の付加塩及び無機酸の付加塩から選択される、請求項18に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  25. 前記塩が、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、塩酸から誘導される塩、硫酸から誘導される塩、リン酸から誘導される塩、酢酸から誘導される塩、クエン酸から誘導される塩、及び酒石酸から誘導される塩から選択される、請求項24に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  26. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、次の式:
    R-SH
    [上式中、Rは、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される]
    のメルカプタン類、及びそれらの塩から選択される、請求項4に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  27. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項26に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  28. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項27に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  29. Rが、-COOR、-COON(R)、-OH、-SH、-N(R)及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の基で置換されており、ここで各Rが独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される、請求項26に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  30. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項29に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  31. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項30に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  32. 前記塩が、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機酸の付加塩及び無機酸の付加塩から選択される、請求項26に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  33. 前記塩が、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、塩酸から誘導される塩、硫酸から誘導される塩、リン酸から誘導される塩、酢酸から誘導される塩、クエン酸から誘導される塩、及び酒石酸から誘導される塩から選択される、請求項32に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  34. 溶媒;防腐剤;香料;UVフィルター;活性ヘアケア剤;可塑剤;アニオン性、カチオン性、両性、非イオン性及び双性イオン性の界面活性剤;毛髪のコンディショニング剤;シリコーンフルイド;脂肪エステル;脂肪アルコール、脂肪鎖炭化水素;エモリエント;潤滑剤;浸透剤;アニオン性、カチオン性、両性、非イオン性及び双性イオン性のポリマー類;染料;ティント剤;脱色剤;還元剤;pH調節剤;サンスクリーン剤;増粘剤;及びキレート剤、金属イオン封鎖剤及びそれらの塩から選択される少なくとも一の薬剤から選択される少なくとも一の他の成分をさらに含有している、請求項1に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  35. 前記少なくとも一の有機求核試薬とは異なる少なくとも一の付加的な求核試薬をさらに含有している、請求項1に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  36. 少なくとも一の有機求核試薬を含有するケラチン繊維の前処理用組成物であって、リラクシング用組成物を適用する前に前記ケラチン繊維に適用される前処理用組成物で、さらに前記少なくとも一の有機求核試薬が前記ケラチン繊維の引張強さを増大するのに有効な量で存在している組成物。
  37. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、少なくとも一の有機求核試薬の供給源から生成される、請求項36に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  38. 前記少なくとも一の有機求核試薬がインシトゥーで生成される、請求項36に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  39. 前記少なくとも一の有機求核試薬が塩基性アミノ酸、アミン類、アルコール類及びメルカプタン類から選択される、請求項36に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための組成物。
  40. 前記少なくとも一の有機求核試薬の供給源が、塩基性アミノ酸の誘導体、アミン類の誘導体、アルコール類の誘導体及びメルカプタン類の誘導体から選択される、請求項37に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  41. 前記塩基性アミノ酸がリシン、アルギニン及びヒスチジンから選択される、請求項39に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  42. 前記塩基性アミノ酸がリシン及びアルギニンから選択される、請求項41に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  43. 前記塩基性アミノ酸が、非イオン性形態、アンモニウム形態及びカルボキシラート形態のリシン及びアルギニンから選択される、請求項42に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  44. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、次の式:
    N(R)
    [上式中、各Rは独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される]
    のアミン類、及びそれらの塩から選択される、請求項39に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  45. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項44に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  46. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項45に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  47. 少なくとも一のRが、-COOR、-COON(R)、-OH、-SH、-N(R)及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の基で置換されており、ここで各Rが独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される、請求項44に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  48. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項47に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  49. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項48に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  50. 前記塩が、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機酸の付加塩及び無機酸の付加塩から選択される、請求項44に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  51. 前記塩が、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、塩酸から誘導される塩、硫酸から誘導される塩、リン酸から誘導される塩、酢酸から誘導される塩、クエン酸から誘導される塩、及び酒石酸から誘導される塩から選択される、請求項50に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  52. 前記アミン類が、イソプロピルアミン、モノエタノールアミン及びアミノメチルプロパノールから選択される、請求項39に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  53. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、次の式:
    R-OH
    [上式中、Rは、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される]
    のアルコール類、及びそれらの塩から選択される、請求項39に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  54. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項53に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  55. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項54に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  56. Rが、-COOR’、-COON(R')、-OH、-SH、-N(R')及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の基で置換されており、ここで各R'が独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される、請求項53に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  57. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項56に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  58. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項57に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  59. 前記塩が、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機酸の付加塩及び無機酸の付加塩から選択される、請求項53に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  60. 前記塩が、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、塩酸から誘導される塩、硫酸から誘導される塩、リン酸から誘導される塩、酢酸から誘導される塩、クエン酸から誘導される塩、及び酒石酸から誘導される塩から選択される、請求項59に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  61. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、次の式:
    R-SH
    [上式中、Rは、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される]
    のメルカプタン類、及びそれらの塩から選択される、請求項39に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  62. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項61に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  63. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項62に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  64. Rが、-COOR、-COON(R)、-OH、-SH、-N(R)及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の基で置換されており、ここで各Rが独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される、請求項61に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  65. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項64に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  66. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項65に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  67. 前記塩が、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機酸の付加塩及び無機酸の付加塩から選択される、請求項61に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  68. 前記塩が、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、塩酸から誘導される塩、硫酸から誘導される塩、リン酸から誘導される塩、酢酸から誘導される塩、クエン酸から誘導される塩、及び酒石酸から誘導される塩から選択される、請求項67に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  69. 溶媒;防腐剤;香料;UVフィルター;活性ヘアケア剤;可塑剤;アニオン性、カチオン性、両性、非イオン性及び双性イオン性の界面活性剤;毛髪のコンディショニング剤;シリコーンフルイド;脂肪エステル;脂肪アルコール、脂肪鎖炭化水素;エモリエント;潤滑剤;浸透剤;アニオン性、カチオン性、両性、非イオン性及び双性イオン性のポリマー類;染料;ティント剤;脱色剤;還元剤;pH調節剤;サンスクリーン剤;増粘剤;及びキレート剤、金属イオン封鎖剤及びそれらの塩から選択される少なくとも一の薬剤から選択される、少なくとも一の他の成分をさらに含有している、請求項36に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  70. 前記少なくとも一の求核試薬とは異なる少なくとも一の付加的な求核試薬をさらに含有している、請求項36に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  71. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、前処理用組成物の全重量に対して100重量%までの範囲の量で存在している、請求項36に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  72. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、前処理用組成物の全重量に対して0.001重量%〜10.0重量%の範囲の量で存在している、請求項71に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  73. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、前処理用組成物の全重量に対して0.01重量%〜2.0重量%の範囲の量で存在している、請求項72に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  74. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、前処理用組成物の全重量に対して0.2重量%の量で存在している、請求項73に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  75. ケラチン繊維のリラクシングを達成するための前記ケラチン繊維のランチオニン化方法において、少なくとも一の有機求核試薬を含有する前処理用組成物を前記ケラチン繊維に適用し、ここで前記少なくとも一の有機求核試薬はケラチン繊維の引張強さを増大させるのに有効な量で存在しており;
    前記ケラチン繊維をランチオニン化するのに十分な期間、前記前処理されたケラチン繊維にリラクシング用組成物を適用し;
    前記ケラチン繊維が、所望のリラクシングレベルに達した時に、前記ランチオニン化を終了させることを含む方法。
  76. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、少なくとも一の有機求核試薬の供給源から生成される、請求項75に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  77. 前記少なくとも一の有機求核試薬がインシトゥーで生成される、請求項75に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  78. 前記リラクシング用組成物が、インシトゥーで水酸化物イオンを生成する少なくとも一の水酸化物イオン生成系を含有している、請求項75に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  79. 前記少なくとも一の有機求核試薬が塩基性アミノ酸、アミン類、アルコール類及びメルカプタン類から選択される、請求項75に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  80. 前記少なくとも一の有機求核試薬の供給源が、塩基性アミノ酸の誘導体、アミン類の誘導体、アルコール類の誘導体及びメルカプタン類の誘導体から選択される、請求項76に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  81. 前記塩基性アミノ酸がリシン、アルギニン及びヒスチジンから選択される、請求項79に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  82. 前記塩基性アミノ酸がリシン及びアルギニンから選択される、請求項81に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  83. 前記塩基性アミノ酸が、非イオン性形態、アンモニウム形態及びカルボキシラート形態のリシン及びアルギニンから選択される、請求項82に記載のケラチン繊維のランチオニン化方法。
  84. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、次の式:
    N(R)
    [上式中、各Rは独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される]
    のアミン類、及びそれらの塩から選択される、請求項79に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  85. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項84に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  86. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項85に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。。
  87. 少なくとも一のRが、-COOR、-COON(R)、-OH、-SH、-N(R)及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の基で置換されており、ここで各Rが独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される、請求項84に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  88. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項87に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  89. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項88に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。。
  90. 前記塩が、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機酸の付加塩及び無機酸の付加塩から選択される、請求項84に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。。
  91. 前記塩が、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、塩酸から誘導される塩、硫酸から誘導される塩、リン酸から誘導される塩、酢酸から誘導される塩、クエン酸から誘導される塩、及び酒石酸から誘導される塩から選択される、請求項90に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  92. 前記アミン類が、イソプロピルアミン、モノエタノールアミン及びアミノメチルプロパノールから選択される、請求項79に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  93. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、次の式:
    R-OH
    [上式中、Rは、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される]
    のアルコール類、及びそれらの塩から選択される、請求項75に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  94. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項93に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  95. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項94に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  96. Rが、-COOR’、-COON(R')、-OH、-SH、-N(R')及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の基で置換されており、ここで各R'が独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される、請求項93に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  97. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項96に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  98. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項97に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  99. 前記塩が、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機酸の付加塩及び無機酸の付加塩から選択される、請求項96に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  100. 前記塩が、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、塩酸から誘導される塩、硫酸から誘導される塩、リン酸から誘導される塩、酢酸から誘導される塩、クエン酸から誘導される塩、及び酒石酸から誘導される塩から選択される、請求項99に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  101. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、次の式:
    R-SH
    [上式中、Rは、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される]
    のメルカプタン類、及びそれらの塩から選択される、請求項75に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  102. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項101に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  103. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項102に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  104. Rが、-COOR、-COON(R)、-OH、-SH、-N(R)及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の基で置換されており、ここで各Rが独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される、請求項101に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  105. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項104に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  106. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項105に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  107. 前記塩が、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機酸の付加塩及び無機酸の付加塩から選択される、請求項101に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  108. 前記塩が、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、塩酸から誘導される塩、硫酸から誘導される塩、リン酸から誘導される塩、酢酸から誘導される塩、クエン酸から誘導される塩、及び酒石酸から誘導される塩から選択される、請求項107に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  109. 前記少なくとも一の前処理用組成物及び前記リラクシング用組成物が、溶媒;防腐剤;香料;UVフィルター;活性ヘアケア剤;可塑剤;アニオン性、カチオン性、両性、非イオン性及び双性イオン性の界面活性剤;毛髪のコンディショニング剤;シリコーンフルイド;脂肪エステル;脂肪アルコール、脂肪鎖炭化水素;エモリエント;潤滑剤;浸透剤;アニオン性、カチオン性、両性、非イオン性及び双性イオン性のポリマー類;染料;ティント剤;脱色剤;還元剤;pH調節剤;サンスクリーン剤;増粘剤;及びキレート剤、金属イオン封鎖剤及びそれらの塩から選択される少なくとも一の薬剤から選択される、少なくとも一の他の成分をさらに含有している、請求項75に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  110. 前記少なくとも一の前処理用組成物及び前記リラクシング用組成物が、前記少なくとも一の求核試薬とは異なる少なくとも一の付加的な求核試薬をさらに含有している、請求項75に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  111. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、前処理用組成物の全重量に対して100重量%までの範囲の量で存在している、請求項75に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  112. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、前処理用組成物の全重量に対して0.001重量%〜10.0重量%の範囲の量で存在している、請求項111に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  113. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、前処理用組成物の全重量に対して0.01重量%〜2.0重量%の範囲の量で存在している、請求項112に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  114. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、前処理用組成物の全重量に対して0.2重量%の量で存在している、請求項113に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  115. ケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法において、ケラチン繊維をランチオニン化するのに十分な期間、前記ケラチン繊維にリラクシング用組成物を適用し、ここで前記リラクシング用組成物が、少なくとも一の有機求核試薬をさらに含有しており、さらに前記少なくとも一の有機求核試薬が、リラクシング用組成物の全重量に対して0.1重量%を超え3重量%未満の範囲であり、前記ケラチン繊維の引張強さを増大するのに有効な量で存在しており;
    前記ケラチン繊維が、所望のリラクシングレベルに達した時に、前記ランチオニン化を終了させることを含む方法。
  116. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、少なくとも一の有機求核試薬の供給源から生成される、請求項115に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  117. 前記少なくとも一の有機求核試薬がインシトゥーで生成される、請求項115に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  118. 前記リラクシング用組成物が、インシトゥーで水酸化物イオンを生成する少なくとも一の水酸化物イオン生成系を含有している、請求項115に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  119. 前記少なくとも一の有機求核試薬が塩基性アミノ酸、アミン類、アルコール類及びメルカプタン類から選択される、請求項115に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  120. 前記少なくとも一の有機求核試薬の供給源が、塩基性アミノ酸の誘導体、アミン類の誘導体、アルコール類の誘導体及びメルカプタン類の誘導体から選択される、請求項116に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  121. 前記塩基性アミノ酸がリシン、アルギニン及びヒスチジンから選択される、請求項117に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  122. 前記塩基性アミノ酸がリシン及びアルギニンから選択される、請求項121に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  123. 前記塩基性アミノ酸が、非イオン性形態、アンモニウム形態及びカルボキシラート形態のリシン及びアルギニンから選択される、請求項122に記載のケラチン繊維のランチオニン化方法。
  124. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、次の式:
    N(R)
    [上式中、各Rは独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される]
    のアミン類、及びそれらの塩から選択される、請求項119に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  125. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項124に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  126. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項125に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。。
  127. 少なくとも一のRが、-COOR、-COON(R)、-OH、-SH、-N(R)及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の基で置換されており、ここで各Rが独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される、請求項124に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  128. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項127に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  129. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項128に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。。
  130. 前記塩が、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機酸の付加塩及び無機酸の付加塩から選択される、請求項124に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。。
  131. 前記塩が、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、塩酸から誘導される塩、硫酸から誘導される塩、リン酸から誘導される塩、酢酸から誘導される塩、クエン酸から誘導される塩、及び酒石酸から誘導される塩から選択される、請求項130に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  132. 前記アミン類が、イソプロピルアミン、モノエタノールアミン及びアミノメチルプロパノールから選択される、請求項124に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  133. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、次の式:
    R-OH
    [上式中、Rは、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される]
    のアルコール類、及びそれらの塩から選択される、請求項119に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  134. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項133に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  135. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項134に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  136. Rが、-COOR’、-COON(R')、-OH、-SH、-N(R')及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の基で置換されており、ここで各R'が独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される、請求項133に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  137. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項136に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  138. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項137に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  139. 前記塩が、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機酸の付加塩及び無機酸の付加塩から選択される、請求項133に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  140. 前記塩が、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、塩酸から誘導される塩、硫酸から誘導される塩、リン酸から誘導される塩、酢酸から誘導される塩、クエン酸から誘導される塩、及び酒石酸から誘導される塩から選択される、請求項139に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  141. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、次の式:
    R-SH
    [上式中、Rは、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される]
    のメルカプタン類、及びそれらの塩から選択される、請求項119に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  142. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項141に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  143. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項142に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  144. Rが、-COOR、-COON(R)、-OH、-SH、-N(R)及び上述したものの任意のものの塩から選択される少なくとも一の基で置換されており、ここで各Rが独立して、水素原子、直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルキル基、及び直鎖状、分枝状、置換及び未置換のC-C10アルケニル基から選択される、請求項141に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  145. Rが1〜6の炭素原子を有している、請求項144に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  146. Rが1〜4の炭素原子を有している、請求項145に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  147. 前記塩が、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機酸の付加塩及び無機酸の付加塩から選択される、請求項141に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  148. 前記塩が、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、塩酸から誘導される塩、硫酸から誘導される塩、リン酸から誘導される塩、酢酸から誘導される塩、クエン酸から誘導される塩、及び酒石酸から誘導される塩から選択される、請求項147に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  149. 前記少なくとも一のリラクシング用組成物が、溶媒;防腐剤;香料;UVフィルター;活性ヘアケア剤;可塑剤;アニオン性、カチオン性、両性、非イオン性及び双性イオン性の界面活性剤;毛髪のコンディショニング剤;シリコーンフルイド;脂肪エステル;脂肪アルコール、脂肪鎖炭化水素;エモリエント;潤滑剤;浸透剤;アニオン性、カチオン性、両性、非イオン性及び双性イオン性のポリマー類;染料;ティント剤;脱色剤;還元剤;pH調節剤;サンスクリーン剤;及び増粘剤から選択される、少なくとも一の他の成分をさらに含有している、請求項115に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  150. 前記リラクシング用組成物が、前記少なくとも一の有機求核試薬とは異なる少なくとも一の付加的な求核試薬をさらに含有している、請求項115に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
  151. 互いに別個の少なくとも二の成分を有し、
    第1の成分が少なくとも一の有機求核試薬を含有し、
    第2の成分が少なくとも一の水酸化物イオン生成系を含有している、
    ケラチン繊維をランチオニン化するための多成分キット。
  152. 前記少なくとも一の有機求核試薬が、少なくとも一の有機求核試薬の供給源から生成される、請求項151に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための多成分キット。
  153. 前記第1の成分が前記第2の成分の適用前に前記ケラチン繊維に適用される、請求項151に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための多成分キット。
  154. 前記第1の成分が、前記ケラチン繊維への適用前に前記第2の成分と組合せられる、請求項151に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための多成分キット。
  155. 前記第1の成分及び前記第2の成分の少なくとも一が、エマルション、溶液、懸濁液、ゲル、クリーム及びペーストから選択される形態である、請求項151に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための多成分キット。
  156. 前記ケラチン繊維が毛髪である、請求項151に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための多成分キット。
  157. 前記ケラチン繊維が毛髪である請求項1に記載の組成物。
  158. 前記ケラチン繊維が毛髪である請求項36に記載のケラチン繊維をランチオニン化するための前処理用組成物。
  159. 前記ケラチン繊維が毛髪である請求項75に記載のケラチン繊維のランチオニン化方法。
  160. 前記ケラチン繊維が毛髪である請求項115に記載のケラチン繊維のリラクシングを達成するためのケラチン繊維のランチオニン化方法。
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