JP2004526352A - メッセージのアクセス方法および該方法に対応する方法ならびにソフトウェアプログラム - Google Patents
メッセージのアクセス方法および該方法に対応する方法ならびにソフトウェアプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004526352A JP2004526352A JP2002563667A JP2002563667A JP2004526352A JP 2004526352 A JP2004526352 A JP 2004526352A JP 2002563667 A JP2002563667 A JP 2002563667A JP 2002563667 A JP2002563667 A JP 2002563667A JP 2004526352 A JP2004526352 A JP 2004526352A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- message
- network element
- mms
- application
- receiving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L67/00—Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
- H04L67/34—Network arrangements or protocols for supporting network services or applications involving the movement of software or configuration parameters
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L51/00—User-to-user messaging in packet-switching networks, transmitted according to store-and-forward or real-time protocols, e.g. e-mail
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L51/00—User-to-user messaging in packet-switching networks, transmitted according to store-and-forward or real-time protocols, e.g. e-mail
- H04L51/07—User-to-user messaging in packet-switching networks, transmitted according to store-and-forward or real-time protocols, e.g. e-mail characterised by the inclusion of specific contents
- H04L51/18—Commands or executable codes
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L67/00—Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
- H04L67/01—Protocols
- H04L67/04—Protocols specially adapted for terminals or networks with limited capabilities; specially adapted for terminal portability
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L67/00—Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
- H04L67/50—Network services
- H04L67/55—Push-based network services
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L9/00—Cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communications; Network security protocols
- H04L9/40—Network security protocols
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L51/00—User-to-user messaging in packet-switching networks, transmitted according to store-and-forward or real-time protocols, e.g. e-mail
- H04L51/21—Monitoring or handling of messages
- H04L51/23—Reliability checks, e.g. acknowledgments or fault reporting
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L51/00—User-to-user messaging in packet-switching networks, transmitted according to store-and-forward or real-time protocols, e.g. e-mail
- H04L51/21—Monitoring or handling of messages
- H04L51/234—Monitoring or handling of messages for tracking messages
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L51/00—User-to-user messaging in packet-switching networks, transmitted according to store-and-forward or real-time protocols, e.g. e-mail
- H04L51/58—Message adaptation for wireless communication
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L69/00—Network arrangements, protocols or services independent of the application payload and not provided for in the other groups of this subclass
- H04L69/30—Definitions, standards or architectural aspects of layered protocol stacks
- H04L69/32—Architecture of open systems interconnection [OSI] 7-layer type protocol stacks, e.g. the interfaces between the data link level and the physical level
- H04L69/322—Intralayer communication protocols among peer entities or protocol data unit [PDU] definitions
- H04L69/329—Intralayer communication protocols among peer entities or protocol data unit [PDU] definitions in the application layer [OSI layer 7]
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W4/00—Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
- H04W4/12—Messaging; Mailboxes; Announcements
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Computer Security & Cryptography (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Information Transfer Between Computers (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
Abstract
本発明は、第1のメッセージたとえば移動無線システムおよび/またはインターネットを利用して送信された第1のメッセージたとえばMMSタイプのマルチメディアメッセージを、時間的にこの第1のメッセージのあとに送信された第2のメッセージを使って操作できるようにした方法たとえば呼戻または置換ができるようにした方法に関する。これによってこの種のシステムのユーザにとっていっそうユーザフレンドリーなシステムが得られる。この場合、このような第1のメッセージを条件付きで操作するオプションが提供される。さらに本発明によれば、この方法に適した通信装置、ネットワークエレメントおよびソフトウェアプログラムが提供される。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1のメッセージへのアクセス方法、有利にはMMS形式のマルチメディアメッセージへのアクセス方法に関するものであり、ここで第1のメッセージは送信アプリケーションまたはVASアプリケーションによって受信アプリケーションに送信される。
【0002】
さらに本発明は、相応する遠隔通信装置、ネットワークエレメント、並びにソフトウエアプログラムに関する。
【0003】
移動無線システムGSM(GSM−Global System for Mobile Communication )は音声電話の他に、160文字長までのショートテキストメッセージを送信ないし受信できる。このサービスはSMS(SMS−Short Message Service)と称される。GSM03.40バージョン7.4.0、リリース1998年;デジタルセルラー通信システム;ショートメッセージサービス(SMS)の技術的実現を参照のこと。
【0004】
次世代のUMTS移動無線システム(UMTS−Universal Mobile Telecommunication System)に対しては現在のところ、移動メッセージサービスのマルチメディア機能バリエーションが標準化されている。これはいわゆるMMS(MMS−Multimedia Messaging Service)である。3G TS22.140バージョン4.0.1、リリース2000年;第3世代パートナーシッププロジェクト;グループサービスおよびシステムアスペクト技術的仕様;サービスアスペクト;ステージ1;マルチメディアメッセージングサービス(MMS)参照のこと。マルチメディアコンテンツを有するメッセージを以下、SMSのテキストメッセージから区別するために略してMMsと称する(MM−Multimedia Message;複数:MMs)。SMSとは異なり、純粋なテキスト内容に制限されることはない。MMSではテキストを個人の好みに応じてフォーマットし、オーディオおよびビデオコンテンツをメッセージに埋め込むことができる。さらなる新規性は、MMsの配信の際に、いわゆるプッシュモード(到来するMMを遅延なしで受信側に配信する)といわゆるプルモード(受信側にはまず新たに到来したMMについて通知され、これに基づいていつこのMMを自分の受信器にダウンロードするかを自分で決定できる)との区別することができることである。この公知の関係が図1に示されており、参照符号12によりMMSサーバとして示されたネットワークエレメントが、参照符号11によりUMTSターミナルが示されている。
【0005】
これまでの従来技術によれば、MMSはWAP(WAP−Wireless Application Protocol)を介してのみ実現可能である。MMSに適した端末機とWAPゲートウエイとの間のエアインタフェースをブリッジオーバするために、WAPの使用がWSPに規定されている(WSP−Wireless Session Protocol)。WAP-203-WSP、バージョン4−5月2000年;ワイヤレスアプリケーションプロトコル、ワイヤレスセッションプロトコル仕様;チャプター8.4:“Header Encoding”参照。3G TS 22.140 バージョン4.0.1(s.o.);3G TS 23.140 バージョン4.0.0、リリース4,第3世代パートナーシッププロジェクト、グループターミナル技術的仕様、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)、機能的ディスクリプション、ステージ2参照。
【0006】
図2は、3G TS23.140バージョン4.0.0(上記参照)による現在の従来技術によるいわゆるトランザクションフローチャートを示す。ここには関与する3つの実体間でのWAPメッセージ交換がMMの送信と受信の場合で示されている。3つの実体とは、送信アプリケーションUAA(UAAはMMSユーザエージェントAに対する省略)、ネットワークエレメントRS(RSはMMSリレー/サーバの省略)、および受信アプリケーションUAB(UABはMMSユーザエージェントBに対する省略)である。MMSユーザエージェントとは、移動無線機または移動無線機に接続された機器(例えばラップトップ等)上でMMSを実現するアプリケーションである。MMSリレー/サーバは、該当領域ないしMMSサービスプロバイダのMMS環境にあるネットワークエレメントであり、このサービスプロバイダはアプリケーション「MMSユーザエージェント」に対してMMS機能性を提供する。
【0007】
以下、図2の公知のトランザクションフローチャート(送信アプリケーションUAAがMMAを受信アプリケーションUABに送信する)に基づき、WAPメッセージの交換について説明する。ここではまず単純に、送信アプリケーションUAA1と受信アプリケーションUAB12が同じMMSサービスプロバイダのMMSを供給することを前提にする。送信アプリケーションUAA1で形成されたMMAはWAPメッセージM-Send.reqによりネットワークエレメントRS2,12に送信される(このネットワークエレメントは送信側でも受信側でも機能を引き受けるので、二重参照符号2,12により示されている)。これに基づき受信アプリケーションUAA1はWAPメッセージM-Send.confを受信する。このWAPメッセージM-Send.confによりMMAがネットワークエレメントRS2,12により正しく受信されたことが確認される。このメッセージには、ネットワークエレメントRS2,12により設定された、送信されるMMAに対する個別の識別番号ID1を含むことができる。その後、ネットワークエレメントRS2,12は受信アプリケーションUAB11に対して、WAPメッセージM-Notification.indにより新たに到来し、ダウンロードの準備のできたMMAのメモリスペース(URI−Uniform Resource Identifirer;以下URIと略す)について情報通知する。これに基づきネットワークエレメントRS2,12は例えばWAPメッセージM-NotifyResp.reqにより、該当するMMAについての通知(M-Notification.ind)が成功裏に送信されたことの確認を受け取る。この時点でネットワークエレメントRS2,12はまだダインロード準備のできたMMに対するメッセージIDで予約されていない。2つのWAPメッセージM-Notification.indとM-NotifyResp.reqの交換の際には、このメッセージに対するただ1つの個別トランザクション識別番号(トランザクションID)が交換される。次に受信アプリケーションUABはWAPメッセージWSP GET(これによりURIはネットワークエレメントRS2,12に送信される)を用いてMMAの配信を要求する。WAPメッセージM-Retrieve.confにより受信アプリケーションUAB11はこれに基づいてネットワークエレメントRS2,12により所望されるメッセージMMAを配送する。ここでMMAはネットワークエレメントRS2,12により設定された個別の識別番号ID2により識別される。WAPメッセージM-Acknowledge.indによりMMAが受信アプリケーションUAB11によって正しく受信されたことが受領確認される。送信側が自分の送信したMMAが成功裏に受信されたことを通知して欲しいと表明した場合に対しては、ネットワークエレメントRS2,12はこれに対して、WAPメッセージM-Delivery.indを受信アプリケーションUAB11に送信することで応じることができる。
【0008】
図3は、公知の可能なMMSアーキテクチャを示す。ここではMM交換に関与する送信アプリケーションUAA1と受信アプリケーションUAB11が、種々異なるMMSサービスプロバイダ(MMSサービスプロバイダAとMMSサービスプロバイダB)からのMMSを要求する。この場合、関与するMMSサービスプロバイダのMMSEs(MMSE−Multimedia Messaging Service Environment=マルチメディアメッセージングサービス環境)間でMMをさらに転送する必要がある。参照符号4はMMSサービスプロバイダAのMMSEを表わし、参照符号14はサービスプロバイダBのMMSEを表わす。MMを2つのMMSEs間でさらに転送すること、正確に言えば送信側ネットワークエレメントRSA2(RSAはMMSリレー/サーバAに対する省略)と受信側ネットワークエレメントRSB12(RSBはMMSリレー/サーバBに対する省略)との間で転送することは例えばSMTP(SMTP−Simple Mail Transfer Protocol,3G TS 23.140バージョン4.0.0(s.o.)参照のこと)を介してインターネット(IP−インターネットプロトコル、参照符号20)により行われる。プロトコルSMPTは図3に参照符号22により示されている。移動無線網は図3には一般的にPLMN(PLMN−Public Land Mobile Network)として示されており、参照番号6が付されている。各MMには編集の際にMMが早くても受信側に、正確に言えば受信アプリケーションUAB11に配送されるべき時点を割当てることができる。これが使用されるならば、MMは送信側MMSEA4に−正確に言うならば参照符号3の付されたMMSサーバAのメモリに−この期限に達するまで中間記憶される。Report of the 3GPP TSG-T2 SWG3 MMS Ad Hoc Meeting #5 in Sophia Antipolis, France 10-12 October 2000; T-doc:T2M00092; Chapter 7; 3GPP TSG-T2 SWG3 参照のこと。その後で初めてMMは受信側MMSEB14に送信される。さらに各MMの編集の際に、所望の有効期限を指示することができる。MMは有効期限の満了まで、ないしは受信アプリケーションUAB11による先行のMMのダウンロードまで受信側MMSEB14(正確に言えば参照符号13の付されたMMSサーバBのメモリ)に記憶される。Report of the 3GPP TSG-T2 SWG3 MMS Ad Hoc Meeting #5 参照のこと。
【0009】
同様に図3の公知のMMS基準アーキテクチャから分るように、MMsはアプリケーションUAAないしUABから発するだけでなく、MMS VASアプリケーション(VAS=Value Added Services=付加価値サービス)からも発することがある。このVASアプリケーションは図3に参照符号7により示されている。ここでこれは付加サービスを提供するネットワーク側の装置である。この場合、MM7インタフェースはMMS VASアプリケーションとネットワークエレメントRSとの間の通信インタフェースとして用いられる。現在までこのインタフェースに対して義務的MMS固有メッセージは定義されていない。ここでの通信はHTTP(Hypertext Transport Protocol)またはSMTPに基づいて行うことができる。とりわけ標準化の現在の状態によれば、MM1に類似するコーディングをこのインタフェースに対して使用することができる。
【0010】
冒頭に述べた方法と装置では、メッセージは送信側ないし委託者により処理することができる。ただし前記メッセージが送信アプリケーションUAAに存在する場合である。メッセージが送信された場合には、それ以上の介入ないしアクセスを行うことができない。この問題は、メッセージを、無線を介して送信する場合だけでなく電子メール(Eメール)をインターネットおよび他の通信システム介して送信する場合にも当てはまる。
【0011】
本発明の課題は、冒頭に述べた方法および装置を改善して、送信側/受信側の必要性をより指向した、メッセージの処理ないし介入を可能にすることである。
【0012】
この課題は冒頭に述べた形式の方法において、第1のメッセージを操作するための操作ジョブを備える第2のメッセージを作成し、送信し、受信し、さらに転送および/または処理し、これにより第1のメッセージへの操作アクセスを許容または通知することにより解決される。
【0013】
さらにこの課題は相応の通信装置において、請求項35の構成によって解決される。相応の通信装置とは、とりわけ移動無線電話並びにインターネットと接続されたコンピュータを含む通信ユニットであると理解されたい。第2のメッセージを作成、送信、受信および/または処理するための本発明の手段は、例えば制御ユニットおよびプロセッサユニットのようなハードウエアユニットの他にソフトウエア解決手段を有している。このソフトウエア解決手段は、変更されたおよび/または新たに定義されたヘッドフィールドを備えるWAPメッセージの有利な変形であり、これを処理することができる。このソフトウエア解決手段については以降で説明する。
【0014】
とりわけ前記課題は相応のネットワークエレメントにおいて、請求項46の構成によって解決される。本発明ではこの種のネットワークエレメントは通信システムの一部であり、複数の送受信ユニット間、とりわけ複数の移動電話間および/またはインターネットに接続されたコンピュータ間の通信を可能にする。このような通信システムは、無線通信システムも含めて、通常はサービスプロバイダにより運営される。第2のメッセージを受信、処理および/または転送するための本発明の手段は、例えば制御ユニットおよびプロセッサユニットのようなハードウエア素子の他にソフトウエアを含んでいる。このソフトウエアは、相応に適合されたまたは新たに定義されたヘッドフィールドを備えるWAPメッセージの有利な変形であり、後で詳細に説明する。
【0015】
本発明のメッセージは従来のSMS、マルチメディアコンテンツを有するMM、またはその他の電子的メッセージとすることができる。以下、本発明をMMに基づいて説明するが、これによりこのメッセージ形式の制限されるものではない。第1のメッセージに対しては省略としてMMAを、第2のメッセージに対してはMMBを以下で使用する。
【0016】
本発明の利点は、第1のメッセージを送信後に操作できることであり、とりわけ呼戻、および/またはこれに対して後から変更ないし更新を行うことができることである。このような操作は本発明により、メッセージを移動無線システムを介して送信する際に、移動無線システム間で、とりわけインターネットオペレータIPバックボーンを介して移動無線網と他の通信システム間で、とりわけインターネットEメールの場合はインターネットを介して可能である。
【0017】
とりわけ本発明により、委託者から送信ユニットの送信アプリケーションによって少なくとも1つのネットワークエレメントを介して受信ユニットの受信アプリケーションへ送信された第1のメッセージ、とりわけMMS形式のマルチメディアメッセージを操作することができる。このとき、第1メッセージの送信後に操作情報を備える第2メッセージを送信ユニットから少なくとも1つのネットワークエレメントへ伝達する。このネットワークエレメントは、第1メッセージへの操作アクセスを許容または仲介する。
【0018】
第1メッセージと第2メッセージは、サービスプロバイダの少なくとも1つの送信側ネットワークエレメントとサービスプロバイダの少なくとも1つの受信側ネットワークエレメントとを介して受信アプリケーションに送信される。ここで少なくとも1つの送信側ネットワークエレメントと少なくとも1つの受信側ネットワークエレメントとはただ1つのサービスプロバイダの管轄エリアに属するか、または最も簡単な場合は同じにすることができる。
【0019】
受信アプリケーションと送信アプリケーションとが同じであることも可能である。
【0020】
特に有利には、第1のメッセージ、送信側ネットワークエレメント、受信側ネットワークエレメント、および/または受信アプリケーションへ操作アクセスを行う。
【0021】
受信アプリケーションがまだ操作ジョブについて情報通知されていなければ、第1のメッセージは有利には送信側サービスプロバイダまたは受信側サービスプロバイダの管轄領域で操作され、その際、有利には受信アプリケーションは操作について報告されない。これに対して第1のメッセージについての通知がすでに受信側で行われており、しかしこの第1のメッセージがまだダウンロードされていなければ、有利には第1のメッセージは送信側サービスプロバイダの管轄領域で、受信アプリケーションの情報なしで操作されるか、または操作は受信側サービスプロバイダの管轄領域で行われる。このとき有利には受信アプリケーションは操作およびその操作時点について情報通知される。
【0022】
本発明による操作は、呼戻と変更という2つのサービスフィーチャに限定されるものではない。後からの転送ジョブ、第2のメッセージを第1のメッセージに後から添付することなども本発明の操作の意味に理解すべきである。以下、呼戻ジョブと変更ジョブについて詳細に説明する。
【0023】
本発明の実施形態によれば、MMの呼戻(本開示内では「リコール」と称する)は、少なくとも受信側がMMを別の順序に移動するか、他の受信側にさらに転送するか、または開封するまで常に可能である。
【0024】
MMの後からの変更(本開示内では「リプレース」と称する)は本発明の実施形態では、受信側がこのMMをすでに処理した場合でも可能である。この場合、受信側には折り返し相応のMMの後からの変更について情報通知される。これは通知(ノティフィケーション)により受信側が更新されたMMのダウンロードを後から自分で開始するか(プルモード)、または更新されたMMを自動的に同時に配信することにより行われる(プッシュモード)。
【0025】
本発明の改善形態では、MMの送信側、すなわち送信アプリケーション(MMSユーザエージェント)またはMMS VASアプリケーションが以前に送信したMMを所定の条件の指示の下で再び呼び戻すか、または後から変更ないし更新を行うことができる。この送信側により選択可能な条件は第2のメッセージの情報エレメントに含むことができる。この条件は例えば、ダウンロード準備のできたMMについて受信側がまだ情報通知されていない場合だけのMMの呼戻、またはMMがすでに受信側の端末機器に配信されているが、まだ開封されていない場合だけ実行する変更ジョブである。これらのサービスフィーチャを以下、「条件付き呼戻(条件付きリコールまたは条件付きキャンセル)ないしは「条件付き変更」(条件付きリプレース)と称する。概念「変更」ないし「リプレース」とは置換と理解すべきであるが、変更のその他の形式でも良い。本発明の情報エレメントは、相応に補足されるかまたは新たに定義された、WAPメッセージ内にあるヘッドフィールドである。
【0026】
この本発明の利点は、以前に送信されたMMの呼戻および/または置換をスケーラブルに、かつフレキシブルに実現できることである。このサービスフィーチャはマルチメディアメッセージサービスの魅力を高める。
【0027】
メッセージ(MM)の送信側は、無条件の操作ジョブであっても、条件付きの操作ジョブであっても、送信アプリケーション「MMSユーザエージェント」またはMMS VASアプリケーションとすることができる。このような送信アプリケーションは例えば移動端末機上のアプリケーションであり、MMS VASアプリケーションは付加価値サービスを提供するネットワーク側のアプリケーションである。
【0028】
さらに本発明の対象は、WAPにおいて本発明の方法を、既存のヘッドフィールドの変更により、または新たに定義されたヘッドフィールドを、WAP−MMSエンキャプスレーション規格の該当するWAPメッセージに追加することにより実現することである。WAP−209−MMSエンキャプスレーション、リリース2000;ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル;WAPマルチメディアメッセージングサービス;メッセージ・エンキャプスレーション;MMSプロポーズドSCD1.0参照。
【0029】
同様に相応の2進符号化も本発明の対象である。これについては下の実施例でさらに説明する。
【0030】
以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、従来技術のUMTSによるプルモードとプッシュモードを比較する図である。
図2は、従来技術によるマルチメディアメッセージサービス(MMS)に対するトランザクション線図である。
図3は、従来技術によるマルチメディアメッセージサービスアーキテクチャの概略図である。
図4は、本発明による第1のメッセージの操作可能性を有するマルチメディアメッセージサービスを示す図である。
図5は、新たに定義されたヘッドフィールドの符号化を示す図である。
図6は、公知のヘッドフィールドでのX−Mmsステータスの補足を示す図である。
図7は、新たに挿入されたヘッドフィールド、X−Mms−オリジナルメッセージ・ステータスを示す図である。
図8は、新たに挿入されたヘッドフィールド、X−Mms−オリジナルメッセージIDを示す図である。
図9は、別に新たに定義されたヘッドフィールドの符号化を示す図である。
図10は、ヘッドフィールド、X−Mms−サポートフィーチャでの補足を示す図である。
【0031】
図4の上部を参照して、第1のメッセージMMAを、第1および第2のMMSサービスプロバイダ(サービスプロバイダAとサービスプロバイダB)の交換によって送信および受信する公知の経過を説明する。第1のメッセージMMAの送信後、送信側の送信アプリケーションUAA1にはWAPメッセージ、M-send.confにおいて前に送信されたMMAに対するメッセージIDが通知される(ID1)。この識別番号ID1はサービスプロバイダAのネットワークエレメントRSA2によって形成され、MMAを送信側インタフェース、送信アプリケーションUAA1/ネットワークエレメントRSA2内で一義的に表わす。MMAがサービスプロバイダBのネットワークエレメントRSB12から受信側アプリケーションUAB11にWAPメッセージ、M-Retrieve.confにより受信側で配送される際にも、同様にメッセージID(図2のID2)が通知される。この識別番号ID2は場合によってはネットワークエレメントRSB12により新たに形成され、MMAを受信側インタフェース、ネットワークエレメントRSB12/受信アプリケーションUAB11内で一義的に表わすのに用いられる。
【0032】
MMAを送信側ネットワークエレメントRSA2と受信側ネットワークエレメントRSB12との間で伝送するために、ID1を仮の識別番号(ID3)に変換することができる。この仮の識別番号(ID3)はMMAを種々異なるシステム間で識別する(図4では、米印でマークされた個所がインタフェース間でのメッセージIDの変換を意味する)。とりわけこのID3はグローバルに一義的であるべきである。例えばID3は、サービスプロバイダA、ID1、並びにID変換の時点についての情報を含む。このために送信側ネットワークエレメントRSA2はこの変換を復元できる情報ないし手段を有していなければならない。これは例えば引き渡し通知のためである。内部で明瞭なIDを使用するために、ID3を受信側ネットワークエレメントRSB12で上記の内部ID2に変換することができる。このID2はMMAを受信アプリケーションUAB11に対して同定する。そのためには受信側ネットワークエレメントRSB12も、この変換を復元できる情報ないし手段を有していなければならない。これは例えば引き渡し通知のためである。MMAは受信側でID2により識別される。
【0033】
本発明によれば、送信アプリケーション、受信アプリケーションおよび/または送信アプリケーションと受信アプリケーションとの間で検出されたネットワークエレメントにより、以前に送信された第1のメッセージMMAへアクセスすることができる。このアクセスは、第2のメッセージMMBを作成し、この第2のメッセージが第1のメッセージMMAへの操作アクセスを許容するかまたは通知することにより行われる。
【0034】
MMBの識別手段を図4に基づいて説明する。ここではMMBが識別番号ID4を有する。MMBを異なるサービスプロバイダシステム間で通知するために、ID4は送信側ネットワークエレメントRSA2により内部ID(ID6)に変換される。この内部IDはMMBをシステム間で識別する。とりわけID6がグローバルに一義的でなければならない場合、例えばサービスプロバイダA、ID4および変換の時点についての情報が含まれる。このために送信側ネットワークエレメントRSA2は、この変換を復元することのできる情報ないし手段を有していなければならない。これは例えば引き渡し通知のためである。内部で明瞭なIDを使用するために、ID6は受信側ネットワークエレメントRSB12により内部ID(ID5)に変換される。この内部IDはMMBを受信アプリケーションUAB11に対して同定する。このために受信側ネットワークエレメントRSB12は、この変換を復元することのできる情報ないし手段を有していなければならない。これは例えば引き渡し通知のためである。MMBは受信側でID5により識別される。
【0035】
MMAとMMBとの必要な接続を実現するために、ID4はID1に付いての参照を、ID6はID3についての参照を、そしてID5はID2についての参照を有する。受信アプリケーションUAB11の報告はMMAとMMBを介して2つのメモリスペースURI1ないしURI2を指示する。
【0036】
識別番号ID1とID3,ID3とID2,並びにID1とID3は同じであっても良い。同じようにID4とID6,ID6とID5、並びにID4、ID5、ID6は同じであっても良い。
【0037】
関与する送信側ネットワークエレメントの少なくとも1つおよび関与する受信側ネットワークエレメントの少なくとも1つは有利には、IDの一義的かつ可逆的な変換を行い、それについての情報を管理することができる。
【0038】
以下、操作手段「呼戻」および「変更」を例として説明する。とりわけ後者の概念は本発明では、第1のメッセージMMAの更新であると理解されたい。これはとりわけ第1のメッセージを第2のメッセージにより置換することにより行われる。しかし一般的に、本発明により開示された、操作のすべての形式に対するオプションのすべての組合せも実現可能である。これらは例えば、受信側に第1のメッセージの操作について情報が通知されるか否か、およびどの情報が受信側に通知されるか、操作の形式について情報を通知すべきか否か、受信側に送信側の操作機能についての情報を通知すべきか否か、第2のメッセージをプルモードまたはプッシュモードで配達すべきか否か、送信側または受信側ネットワークエレメントでの変更、または受信アプリケーションUABでの変更を行うべきか否か、送信側および/または受信側に操作の実行について通知すべきか否か等である。
【0039】
A.サービスフィーチャ「呼戻」
本発明によれば、第1のマルチメディアメッセージMMAをすでに送信し、このすでに送信したMMAを再び呼び戻したいと望むMMSのユーザは、新たな第2のメッセージMMBを情報付きで送信することができ、以前に送信された第1のメッセージMMAは再び呼び戻される。
【0040】
このことは本発明によれば有利には次のようにして実現される。すなわち送信側が新たなMMBを作成し、この新たなMMBは呼戻命令を含むが、有利には受信側に対する所定の内容(コンテンツ/メッセージボーイ)を含んでおらず、この新たなメッセージを以前に送信したMMAと同じ受信側に送信するのである。呼戻フラグとして有利には以前に送信したMMAのID1が使用される。呼戻情報を備えるMMBはまず送信側のネットワークエレメントに到達する。ここで有利には、ID1を備えるMMAがまだサービスプロバイダA(MMSEA)の管轄領域にあるか否か、またはこれがすでにサービスプロバイダBのMMSEBに転送されているか否かを検査する。例えば前者は送信側により選択された自分のMMAの配達に対する所望の時点にまだ達していない場合であり、後者はMMAがまだその有効持続期間を越えていないか、または受信アプリケーションUABに配達されていない場合である。MMAが、関与するMMSサービスプロバイダのMMSEで発見されると直ちに、MMAとMMBの消去を管轄ネットワークエレメントRSにより開始することができる。
【0041】
受信アプリケーションUABがすでにMMSEBで準備されたMMAについてメッセージング(通知)により知らされており、MMAがまだサービスプロバイダBの管轄領域/メモリに存在する場合、受信アプリケーションUABは新たなメッセージング(通知)により、MMAがサービスプロバイダBにより消去され、従って送信側がこれを呼び戻したのでダウンロードできないことが知らされる。さらにMMSサービスプロバイダBは、受信アプリケーションUABに呼戻命令を実行した日付を通知することができる。
【0042】
MMAがすでに受信側に配送されている場合、受信側の受信アプリケーションUABには上記の新たなメッセージング(通知)により、送信側がMMAを呼び戻したがっていることが知らされる。MMAの消去は直接、受信アプリケーションUABが呼戻サービスフィーチャをサポートする場合には受信アプリケーションUABで行われる。端末機器におけるこのサービスフィーチャの実現、ユーザの調整、MMSサービスプロバイダの調整および/またはネットワークプロバイダの調整に応じて、MMAの端末機器での消去をMMAがすでに受信側により処理されているか(例えば開封、既読、転送等)否かに依存させることができる。しかし配送後にまだ受信側により処理されていないMMsだけを消去するのが有利である。呼戻情報を備えるMMBは受信アプリケーションUABに必ずしも配送されなければならないものではない。これはすでにMMSEBで消去することができる。
【0043】
呼戻情報を備えるMMBが呼び戻すべきMMAの前にネットワークエレメントRSBに達した等の理由で、MMAの受信側(MMSユーザエージェントB)がMMAについてまだ通知を受けていなければ、やはり送信側により開始された呼戻アクションについて情報通知する必要はない。その代わりにネットワークエレメントRSBは有利には、呼戻に参照されるMMAを受け取り、これを到達の際に消去するまで待機する。このときこれは受信側には通知されない(ネットワークエレメントRSBが呼戻サービスフィーチャをサポートすることが前提である)。択一的にMMAの消去はネットワークエレメントRSAで行うこともできる。
【0044】
呼戻の委託者(MMSユーザエージェントA)は、自分により開始されたアクションの実行の結果および日付について、関与するMMSサービスプロバイダが可能である場合、情報通知される。
【0045】
ここで説明したサービスフィーチャ「呼戻」を置換できるようにするため、以下の情報の1つまたは複数を関与する実体(送信アプリケーションUAA、ネットワークエレメントRSA、ネットワークエレメントRSBおよび受信アプリケーションUAB)との間で付加的に交換することが提案される。
【0046】
送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)(MMの送信の際):
・MMBが呼戻命令であるというフラグ。
・呼び戻すべきMMAの識別番号。
・送信側が、自分の開始した呼戻アクションの結果についてフィードバックを要求しているという情報。
【0047】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)(MM送信後の確認の際):
・サービスプロバイダが呼戻サービスフィーチャをサポートしているか否かの通知。
【0048】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(送信側と受信側が異なるMMSEに所属する場合にだけ必要):
・MMBが呼戻命令であることのフラグ。
・呼び戻すべきMMAの識別番号。
・送信側が、自分の開始した呼戻アクションの結果についてフィードバックを供給しているという情報。
【0049】
情報をネットワークエレメントRSAとネットワークエレメントRSBとの間で通知することは、この情報がMMBの送信の際に存在していたか否かに依存する。
【0050】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)(該当するMMについての報告の場合)、有利にはメッセージにおいて:
・いつ呼戻が実行されたかという情報。
・以前に通知により予告されたMMAがもはやダウンロードできないという情報。MMSEBで消去されたMMAの同定はメッセージレファレンス(URI)に基づき行われる。
または:
・すでに配送されたMMAが送信側により呼び戻されているという情報。呼び戻されるMMAの同定は受信アプリケーションUABでメッセージIDに基づき行われる。
【0051】
受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(通知後):
・受信側が、以前に通知により予告されたMMAがもはやダウンロードできないことを理解したか否かの情報。
または:
・受信アプリケーションUABがMMAの呼戻を成功裏に実行できたか(すなわち消去)または指示したか否かについての情報。
・受信側にすでにダウンロードしたMMAが呼び戻されたため、受信アプリケーションにアクセスできる端末機器のメモリ(または接続された機器/メモリカード)には存在していないことが情報通知されたか(および/または呼戻に同意したか)否かについての情報。
【0052】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー・サーバA)(送信側と受信側が異なるMMSEに所属し、送信側がフィードバックを要求する場合だけ必要である):
・呼戻ジョブを成功裏に実行できたか否かの情報。
・いつ呼戻ジョブが実行されたかという情報。
・呼戻ジョブが自動的に実行されたか否かの情報。
・受信側が呼戻について情報通知されたか否か(および/または呼戻に同意したか否か)の情報。
・すでにダウンロードされたMMAが呼び戻され、従って受信アプリケーションUABにアクセスする端末機器のメモリ(または接続された機器/メモリカード)に存在しないという情報。
・呼び戻されたMMAの識別番号。
【0053】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→受信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)(通知時に):
・呼戻ジョブが成功裏に実行できたか否かの情報。
・いつ呼戻ジョブが実行されたかという情報。
・呼戻ジョブが自動的に実行されたか否かの情報。
・受信側が呼戻について情報通知されたか否か(および/または呼戻に同意したか否か)の情報。
・すでにダウンロードされたMMAが呼び戻され、従って受信アプリケーションUABにアクセスする端末機器のメモリ(または接続された機器/メモリカード)に存在しないという情報。
・呼び戻されたMMAの識別番号。
【0054】
付加的サービスフィーチャ:条件付き呼戻
この本発明の特別のアスペクトには、マルチメディアメッセージの条件付き呼戻(条件付きリコール/キャンセル)および条件付き変更ないし置換または更新(条件付き置換)の技術思想が基礎となる。本発明によれば、MMの送信側から送信された呼戻ジョブまたは変更ジョブの実行が所定の条件と結び付けられる。例えば送信側は、受信側に到着について情報通知されていない場合だけ所定のMMを呼戻または更新することを望む場合がある。別の場合では、受信アプリケーションUABが通知を受け取っていても、またはMMが読まれていても、送信側が消去または変更を望むこともあり得る。さらにこのサービスフィーチャを実現するためのコンセプトは本発明の一部であり、ここでは3GPP MMS仕様(上記3G TS23.140バージョン4.0.0参照)からのデータフィールドの導入ないし適合が必要である。ここではWAPの新たなヘッドフィールドが定義され、他のフィールドが整合または補足される。
【0055】
本発明のこの有利な実施形態によれば、第2のメッセージ(以下、MMBと称する)が、第1のメッセージ(MMA)を所定の条件下では削除ないし呼び戻すべきであるという情報と共に送信される。新たなMMBは、MMAの呼戻過程を実行するための情報を含んでいる。本発明によれば、呼戻命令の送信側は自分の意志を実行するための条件をセットする。このとき送信ユーザエージェントまたはVASアプリケーションは、どの場合に以前送信したMMを消去ないし無効とするかを設定する。
【0056】
サービスプロバイダは本発明により呼戻フィーチャの使用を他のサービスプロバイダの複数のドメインまたは所定のドメインに制限することができる。このことは、受信側のアドレスの識別、例えば受信側の呼び出し番号、メールアドレス等に基づいて行うことができる。さらなる手段は付加的識別子(フラグ)を呼び出し命令でセットすることである。
【0057】
さらに条件付き呼戻は以前に送信されたメッセージ、とりわけMMの処理フェーズないし処理状態に基づく。送信側はこの場合、MMのどの状態でこれを消去すべきかを決定する。送信側により設定可能な、呼戻のための条件は次のとおりである:
1.MMの呼戻を、これがまだサーバに存在し、受信側がそのことについてまだ知らない場合だけ行う。従って呼戻はこの場合、通知が送信されていない場合だけ行う。
2.MMの呼戻を、通知は送信されているが、MMがまだダウンロードされていない場合だけ行う。
3.MMの呼戻を、受信側がこれをまだ開封ないし既読にしていない場合だけ行う。この場合、呼戻はダウンロード後でも行うことができる。
4.MMの呼戻を、受信側でのMMの処理に依存せずに行う。この場合呼戻は、受信側がこのMMを呼んだ場合でも試みられる。
【0058】
このサービスフィーチャを実現する場合、有利には標準的条件「デフォルト値」が仮定される。例えば標準的条件が上記4つの場合の1つに相応することを取り決めることができる。この予備設定は例えば、呼戻命令を条件付きで実行するための表明がない限り、呼戻をMMの存在について通知する前にだけ実行するよう設定することができる。このシステムは、呼戻を消去すべきMMのダウンロード前にだけ、またはMMが開封ないし既読になった後でも実行するよう設定することもできる。
【0059】
以下にMMステータス条件付き呼戻フィーチャを実現するためのトランザクションを説明する。従ってすでに送信されたMMAは送信側により後から再び呼び戻すことができる。この呼戻は、送信側が新たなMMBを作成することにより行われるが、この新たなMMBは条件付き呼戻命令を含んでおり、有利には受信側に対する特定の内容(コンテンツ/メッセージ本体)は含んでいない。この新たなメッセージは、前に送信したMMAと同じ受信側に送信される。呼戻識別として有利には前に送信したMMAの識別番号(ID1)が使用される。呼戻情報を伴うMMBはまず送信側のネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)に到達する。ここではID1を備えるMMAがまだサービスプロバイダA(マルチメディアメッセージングサービス環境A、MMSEA)の管轄領域にあるか否か、またはこれがすでにサービスプロバイダBのMMSEBに転送されているか否かが検査される。前者は、送信側により選択された自分のMMAの所望の配送に対する時点にまだ達していない場合であり、後者は、MMAがまだその有効期限を過ぎておらず、かつ受信アプリケーションUABにまだ配送されていない場合である。
【0060】
MMAがMMSEで発見されると直ちに、MMAとMMBの消去を管轄のネットワークエレメントRSにより開始することができる。元の受信側が自分に宛てられたMMAを別のアドレスに転送している場合、有利には呼戻命令もネットワークエレメントRSBから相応に転送される。これにより呼戻を目的側のネットワークエレメントRSで行うことができる。ネットワークエレメントRSBが、MMが転送されたという情報のみを有しており、目的地が分らなければ(例えば元の受信側が自分に宛てられたMMをEメールアドレスに転送した場合)、呼戻命令の送信側は有利には転送による呼戻の失敗について情報通知される。秘密性の理由から、呼戻の失敗について通報し、その場合に理由にはコメントしないことも考えられる。
【0061】
呼戻命令の実行に有利なのは、MMがまだネットワークエレメントRSAまたはRSBの一方にあり、受信アプリケーションUABがまだこのメッセージについて通知されていない場合である。このような場合は、MMが送信側の希望により所定の時点で配送されるべきであるが、まだ到着していない場合である。この場合、MMはまだ送信側のネットワークエレメントRSAにある。MMをネットワークエレメントRSBに記憶することもできる。これは例えば受信側の端末機器が遮断されており、MMの有効期限をまだ越えていない場合である。この両方の場合で、MMの消去は選択された壮挙条件に依存しないで行うことができる。上に述べた4つの呼戻条件すべてはこの状況を網羅する。
【0062】
受信アプリケーションUABが、MMSEBにすでに存在するMMAについて通知(ノティフィケーション)によって情報を受けており、MMAがまだサービスプロバイダBの管轄領域/メモリに存在すべきである場合、本発明によれば呼戻は上記2,3,4により番号の付された場合にだけ行うことができる。条件付き呼戻のケース1に対しては、送信側が有利には説明を伴う通知を受け取る。この説明は、受信側がすでに前に送信されたMMについて情報を受けており、呼戻を実行できなかったという説明である。別の場合(2,3,4)に対して、受信アプリケーションUABは新たな通知(ノティフィケーション)により次の知識を得る。すなわちMMAがサービスプロバイダBにより消去されており、従ってもはやダウンロードすることができない、なぜならこれが呼び戻されたからであるという知識を得る。さらなる手段では、受信側が、MMがもはや存在していないか、またはこれが呼び戻されたことを自分に通知することを要求した場合に初めて受信側に呼戻について情報通知する。
【0063】
MMAがすでに受信側には移動されている場合、呼戻はケース4(処理程度に依存しない呼戻)および場合によりケース3(MMがまだ開封されていない/未読である)に対してだけ実行することができる。受信アプリケーションUABはケース3と4に対してだけ、有利には新たな通知(ノティフィケーション)により送信側がMMAの呼戻を希望しているという知識を得る。この通知は有利には消去の条件を含む。
【0064】
従ってMMAの消去は受信アプリケーションUABで直接行うことができる。ただしこれが呼戻フィーチャをサポートする場合である。ケース3であれば、MMは端末機器がMMがまだ開封されていないか、または未読であることを検出した場合だけ消去される。ケース4に対して消去は、前記のことに依存しないで行われる。両方の場合で、MMBは受信アプリケーションUABに配達する必要はない。このMMはすでにMMSEBで消去することができる。なぜなら通知(ノティフィケーション)が消去をトリガするからである。ケース1(通知前の呼戻)および2(ダウンロード前にだけ呼戻)に対しては呼戻を行うことができない。ここでは送信側は有利には、メッセージがすでに送信されている(ケース1)か、またはMMがすでにダウンロードされている(ケース2)ので、MMの呼戻ができなかったという情報によるフィードバックを受け取る。
【0065】
本発明による消去過程を実現するためのさらなる手段は、MMBの配達を呼戻情報と共に受信アプリケーションUABまで行うのである。消去はこの場合、受信側の端末機器でMMBにより行われ、MMBから発生した通知(ノティフィケーション)によってはトリガされない。この場合については以下で詳細に述べない。
【0066】
呼戻の委託者(送信アプリケーションUAAまたはVASアプリケーション)は有利には前記すべての場合で、自分により開始されたアクションの結果ないし実行の日付について情報を受ける。これはとりわけ委託者がこれを要求し、関与するMMSサービスプロバイダがこれを可能にする場合である。
【0067】
ここで説明したサービスフィーチャ「条件付き呼戻」を変換することができるようにするため、本発明では以下の情報の1つまたは複数を関与する実体(送信アプリケーションUAA、MMSネットワークエレメントRSA、MMSネットワークエレメントRSBおよび受信アプリケーションUAB)間で付加的に交換することが提案される。基礎として実際の3GPP仕様3GTS22.140バージョン4.0.1(上記参照)、3GTS23.140バージョン4.0.0(上記参照)、WAP仕様WAP−209−MMSEキャプスレーション、リリース2000(上記参照)、WAP−203−WSP、バージョン4−May−2000(上記参照)並びに3GPTSG−T2 SWG3 MMS Ad Hoc ミーティング#5のリポート(上記参照)を使用する。以下詳細に無条件呼戻を参照して相違と補足を説明する。
【0068】
曹品プリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)(MMの送信時に):
・呼戻を実行するための条件:
−通知前だけ呼戻。
−通知の送信後であってもダウンロード前だけ呼戻。
−MMが開封されていない/未読である場合だけ呼戻。
−MMの処理程度に依存しないで(MMAが読まれた後でも)呼戻。
【0069】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)(MM送信後の確認の際)
・サービスプロバイダが条件付き呼戻フィーチャをサポートしているか否かの通達。ここでシステムは、「呼戻」に対するサポートと「条件付き呼戻」に対するサポートとを区別することができる。
【0070】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(送信側および受信側が異なるMMSEに所属する場合だけ必要):
・呼戻実行のための条件:
−通知前だけ呼戻。
−通知の送信後であってもダウンロード前だけ呼戻。
−MMが未読である場合だけ呼戻。
−MMの処理程度に依存しないで(読まれた後でも)呼戻。
【0071】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)(該当するMMBについての通知の際):
・呼戻実行のための条件:
−通知の送信後であってもダウンロード前だけ呼戻。この条件は、MMがダウンロードされていない場合だけ通達される。
−MMが未読である場合だけ呼戻。
−MMの処理程度に依存しないで(読まれた後でも)呼戻。
【0072】
受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(通知の後で):
・条件付き呼戻ジョブが成功裏に実行できたか否かの情報。
・失敗した場合には、あり得る理由を伴う相応の通報。
【0073】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)(送信側および受信側が異なるMMSEに所属し、送信側がフィードバックを要求している場合だけ必要):
・条件付き呼戻ジョブが成功裏に実行できたか否かの情報。
・失敗した場合には、あり得る理由を伴う相応の通報。
【0074】
WAPメッセージの適合
以下、サービスフィーチャ「呼戻」に対するWAPメッセージの可能な変形について詳細に説明する。予め、WAP仕様ではMMSユーザエージェントがMMSクライアントに相応し、MMSリレー/サーバの代わりにMMSプロクシー/リレーについて説明することを述べておく。AP−203−WSP、バージョン4−May―2000(上記参照)。既存のMMSユーザエージェントについて説明するときはこれによりMMSクライアントも含むものである。同じことが概念:MMSリレー/サーバとMMSプロクシー/リレーについても当てはまる。分かり易くするため以下では、概念:MMSユーザエージェントとMMSリレー/サーバだけを使用する。
【0075】
サービスフィーチャ「呼戻」をMMSのWAP実現に追加するため、本発明ではWAPメッセージの変形、M-Send.req,M-Send.conf,M-Notification.ind,M-NotifyResp.indおよびM-Delivery.indが提案される。これらでは本発明により種々異なるヘッドフィールドが補足ないし変形される。WAP−203−WAP(上記参照)によれば、各ヘッドフィールドは符号化されたフィールド名と符号化されたフィールド値からなる。ここではフィールド値を符号化するのに全体で4つの手段が存在し、フィールド値の第1のオクテットが符号化の形式および長さについて決定する(表1参照)。
【0076】
A.1.WAPメッセージ M-Send.req(送信アプリケーションUAAからネットワークエレメントRSAへ)
MMAの送信側は、自分がこのMMAを再び呼び戻したいことを表明しなければならない。このことは別のMMBを同じ受信側に送信することにより行われる。この目的のために、WAPメッセージM-Send.reqでこれと共にMMBを送信することができ、ヘッドフィールドが補足される。このヘッドフィールドは、送信側が呼び戻したがっているMMの識別番号を有している(図2のMMAのID1)。このヘッドフィールドが名前X-Mms-Recall-IDと16進コード0x7F(10進:127)を有することが提案される。メッセージIDはエンキャプスレーション規格(WAP−209−MMSEエンキャプスレーション、リリース2000;ワイヤレスアプリケーションプロトコル;WAPマルチメディアメッセージングサービス;メッセージエンキャプスレーション;MMS提案SCD1.0)と同じであり、有利にはいわゆるテキストストリングにより符号化される。さらにMMの送信側には呼戻ジョブにより有利にはフィードバックを要求することのできる手段が与えられる。このために適切な標識X-Mms-Request-Reportと16進コード0x85(10進:133)を伴うヘッドフィールドをWAPメッセージM-Send.reqに導入することが提案される。このヘッドフィールドのフィールド値は有利にはエンキャプスレーション規格(上記参照)と同じであり、「フィードバックが希望される」に対しては〈オクテット128〉により、「フィードバックが希望されない」に対しては〈オクテット129〉により符号化される。
【0077】
さらに条件付き呼戻の場合に対して付加的に新たなヘッドフィールドを挿入することが提案される。この新たなヘッドフィールドは呼戻命令の実行に対する条件を通知する。このために例えば標識X-Mms-Recall-Condを備えるヘッドフィールドが提案される。このヘッドフィールドは有利には16進コード0x86(10進:134)を有する。このヘッドフィールドは有利には、「通知前だけの呼戻」に対しては〈オクテット128〉により、「通知の送信後であってもダウンロード前だけ呼戻」に対しては〈オクテット129〉により、「MMが未読の場合での呼戻」に対しては〈オクテット130〉により、そして「MMの処理程度に依存しない(既読後であっても)呼戻」に対しては〈オクテット131〉により符号化される。さらなる条件を導入する場合、有利には相応のフィールド値が追加される。〈オクテット131〉の導入とは択一的に、ヘッドフィールドX-Mms-Recall-Condのない呼戻命令を「既読後であっても呼戻」に対するものと取り決めることもできる。
【0078】
A.2 WAPメッセージ M-Send.conf (ネットワークエレメントRSAから送信アプリケーションUAAへ)
このWAPメッセージにより送信アプリケーションUAAには本発明では付加的に、サービスプロバイダAが送信側(MMSユーザエージェントA)の呼戻ジョブを受け入れたか否かが通知される。このために有利には、名前 X-Mms-Supported-Feature と16進コード0x83(10進:131)を備える新たなヘッドフィールドをWAPメッセージ M-Send.conf に挿入することが提案される。有利にはフィールド値としてエンキャプスレーション規格(上記参照)と同じものが使用され、〈オクテット128〉が委託確認を、〈オクテット130〉が負のフィードバックに使用される(図10参照)。
【0079】
さらに送信アプリケーションUAAには本発明により付加的に、サービスプロバイダAが条件付き呼戻をサポートしているか否かが通知される。このためにここでは、16進コード0x83(10進:131)を備えるX-Mma-Supported-Featureのフィールド値に例えば値〈オクテット131〉を補足することが提案される。この値はここでは条件付き呼戻のサポートに対するものである。MMAがまだネットワークエレメントRSAに記憶されており、受信アプリケーションUABにまだ通知されていない場合、MMは有利には消去され、送信アプリケーションUAAは有利にはこの実行について情報を受ける。このために本発明では、ヘッドフィールドX-Mms-StatusをWAPメッセージM-Send.confに追加することが提案される。このとき有利には新たなフィールド値〈オクテット138〉が「通知前に呼戻が必要」に対するものであると定義される。さらにここでは新たなフィールド値〈オクテット142〉を「メッセージが送信されたので呼戻が失敗」に対して設定することが提案される。このコード値は、条件付き呼戻のケース1(通知前だけ呼戻)を実行しようとする送信アプリケーションUAAに、メッセージがすでに送信された場合にMMAの消去ができなかったことの情報を与える。このような場合は、送信アプリケーションUAAと受信アプリケーションUABが同じネットワークエレメントRS、ここではネットワークエレメントRSAに配属されているときに発生する。
【0080】
A.3 WAPメッセージ M-Notification.ind (ネットワークエレメントRSBから受信アプリケーションUABへ)
受信アプリケーションUABがすでに、ダウンロードの準備のできたMMAについて情報を受けた場合、本発明ではWAPメッセージM-Notification.indで、適切な標識X-Mms-Recall-URIと16進コード0x80(10進:128)を備える新たに定義されたヘッドフィールドが使用される。この新たに定義されたヘッドフィールドによって受信アプリケーションUABには、前記のURIを備えるMMAがもはやダウンロード待機されていない、なぜなら送信側がこれを呼び戻したからであることが通報される。この新たに定義されたヘッドフィールドのフィールド値は有利にはエンキャプスレーション規格(上記参照)と同じであり、テキストストリングとして符号化される。
【0081】
受信アプリケーションUABに消去の時点について情報を与えることができるようにするため、本発明では適切な標識X-Mms-Date-of-Executionと16進コード0x84(10進:132)を備える新たに定義されたヘッドフィールドを補足することができる。このヘッドフィールドに対するフィールド値は有利にはエンキャプスレーション規格(上記参照)に従い長整数として符号化される。
【0082】
通知のURIでは本発明により、標準テキストメッセージの記憶場所が指示される(例えば:「このMMは送信側により再度消去されました」)。このテキストメッセージによりネットワークエレメントRSBは受信アプリケーションUABに、実行された呼戻ジョブについて情報を与えることができる。これはネットワークエレメントが呼戻サービスフィーチャをサポートしておらず(すなわち新たなヘッドフィールドを識別しない)、MMを通知で指示された記憶場所からダウンロードしようとする場合である。
【0083】
呼び戻すべきMMAがすでに受信アプリケーションUABに配送されている場合、本発明ではWAPメッセージM-Notification.indが章A.1で定義された、名前X-Mms-Recall-IDを備えるヘッドフィールドを含むことができる。受信アプリケーションUABはこれに基づきメッセージID(図2からのID2)を用いてMMAの消去を開始することができる(有利には呼戻サービスフィーチャをサポートする)。
【0084】
消去すべきMMAが受信アプリケーションUABによりダウンロードされた場合、条件付き呼戻の場合では、受信アプリケーションUABが有利にはMMAの消去のための条件について情報を受ける。このために有利には本発明で新たに定義された、16進コード0x86(10進:134)を備えるヘッドフィールドX-Mms-Recall-Condが使用される。この場合、コード値〈オクテット130〉がMMが未読の場合の呼戻(未読の呼戻)に対して、および〈オクテット131〉がMMの処理程度に依存しない呼戻(既読であっても呼戻)に対して必要なだけである。通知前だけの呼戻に対する〈オクテット128〉と、通知の送信後であってもダウンロード前だけの呼戻に対する〈オクテット129〉はここでは必要ない。なぜならこの例では両方の場合で、通知の送信前にMMAの消去を行うべきだからである。
【0085】
A.4 WAPメッセージ M-NotifyResp.req(受信アプリケーションUABからネットワークエレメントRSBへ)
本発明によれば有利には、WAPメッセージM-NotifyResp.reqでオプションとして新たなヘッドフィールドを追加することが提案される。この新たなヘッドフィールドによってネットワークエレメントRSBに、受信アプリケーションUABが成功裏に実行された呼戻ジョブについての通報を理解した否かが通知される。この目的のために有利には、他のWAPメッセージから既知のヘッドフィールドX-Mms-Statusが使用され、新たなフィールド値が定義される:〈オクテット136〉が「フィーチャ呼戻がサポートされている」を意味することが提案される。
【0086】
呼び戻すべきMMAがすでに受信アプリケーションUABに配送されている場合、本発明の変形実施例では、WAPメッセージM-NotifyResp.reqに、エンキャプスレーション規格で定義されたヘッドフィールドヘッドフィールドX-Mms-Statusが挿入され、これによりネットワークエレメントRSには、送信側の呼戻ジョブが受信アプリケーションUABに成功裏に実行できたか否かを通知することができる。このためにここではこのヘッドフィールドの拡張も必要である:フィードバックは有利には2つの新たなフィールド値、すなわち「呼戻ジョブが成功裏に実行された」に対する〈オクテット132〉と、「呼戻ジョブは実行できなかった」に対する〈オクテット133〉により実現される。
【0087】
条件付き呼戻の場合に対しては、「呼戻成功」に対する〈オクテット133〉および「呼戻失敗」に対する〈オクテット133〉、並びに上記で提案されたフィールド値、すなわち「通知前の呼戻成功」に対する〈オクテット138〉、および「呼戻失敗、なぜならメッセージが送信されたから」に対する〈オクテット142〉に、以下のフィールド値を追加することが提案される:
−〈オクテット140〉、「MMが既読になる前の呼戻成功」に対して、
−〈オクテット141〉、「MMが既読になったあとの呼戻成功」に対して、
−〈オクテット144〉、「読み戻し失敗、なぜならMMが既読であったから」に対して、
−〈オクテット145〉、「呼戻失敗、なぜならMMが消去されていたから」に対して、
これらの通報のおかげで、呼戻命令の送信側は自分のジョブ正確な結果について情報を受けることができる。
【0088】
A.5 WAPメッセージ M-Delivery.ind (ネットワークエレメントRSAから曹品プリケーションUAAへ)
さらに有利には章A.4で拡張されたヘッドフィールドX-Mms-Statusをここでも挿入する。これにより、新たなフィールド値〈オクテット132〉が「呼戻ジョブは成功裏に実行された」に対して、そして〈オクテット133〉が「呼戻ジョブを実行することができなかった〉に対して使用されていれば(図6参照)、送信側に呼戻ジョブを成功裏に実行できたか否かを通知することができる。さらに送信側は自分の呼戻ジョブの実行の日付について、章A.3で定義したヘッドフィールド(有利には符号 X-Mms-Date-of-Excution を有する)を用い情報を受けることができる。
【0089】
さらに有利には別の新たなフィールド値が定義される:
−〈オクテット139〉「ダウンロード前の呼戻成功」に対して
−〈オクテット143〉「呼戻失敗、なぜならMMがすでにダウンロードされていたから」に対して
これによりWAPメッセージ M-Delivery.ind 内のヘッドフィールド X-Mms-Status の種々のフィールド値によって、送信側に自分の呼戻が実行されたか否か、またどのような条件で実行されたかを通知することができる。
【0090】
条件付き呼戻の送信側にジョブの実行について情報通知する別の手段が新たなヘッドフィールドの定義により実現される。このヘッドフィールドは相応のWAPメッセージで使用される。そのために例えば名前 X-Mms-Recall-Status を備えるヘッドフィールドが提案される。このヘッドフィールドは上に示した場合で拡張ヘッドフィールド X-Mms-Status に対する代替として使用することができる。後者はさらに、WAP−209−MMSEキャプスレーション、リリース2000(上記参照)で定義された形態で使用することができる。新たなヘッドフィールド X-Mms-Recall-Status は有利には呼戻ジョブを実行するための情報だけを含む。X-Mms-Recall-Status に対しては16進コード0x88(10進:136)が提案される。種々異なる実施シナリオを網羅する可能なフィールド値は例えば:
−〈オクテット128〉「呼戻成功」に対して
−〈オクテット129〉「通知前に呼戻成功」に対して
−〈オクテット130〉「ダウンロード前に呼戻成功」に対して
−〈オクテット131〉「MMが読まれる前に呼戻成功」に対して
−〈オクテット132〉「MMが既読となった後に呼戻成功」に対して
−〈オクテット133〉「呼戻失敗」に対して
−〈オクテット134〉「呼戻失敗、なぜならメッセージが送信されたから」に対して
−〈オクテット135〉「呼戻失敗、なぜならMMがダウンロードされていたから」に対して
−〈オクテット136〉「呼戻失敗、なぜならMMが既読であったから」に対して
−〈オクテット137〉「呼戻失敗、なぜならメッセージが消去されたから」に対して
−〈オクテット138〉「呼戻失敗、メッセージを発見できなかったから」に対して
−〈オクテット139〉「呼戻失敗、メッセージがさらに転送されたから」に対して
さらなる理由または条件の場合に、フィールド値とコードを相応に補足することができる。
B.サービスフィーチャ「変更」
マルチメディアメッセージMMAを送信し、このすでに送信したMMを後から変更したいと望むMMSのユーザは本発明により、新たなMMBを情報と共に送信することができる。この情報は、このMMBは前に送信したMMAを変更し、とりわけ置換するものであるという情報である。下に示す実施例ではこのことは一般的に第1のメッセージMMAの変更に対して当てはまる。また例えば前に送信したMMAに後からデータを追加することにも当てはまる。
【0091】
MMAの変更は次のようにして実現される。送信側は、変更命令を含む新たなMMBを作成し、これを前に送信したMMAと同じ受信側に送信するのである。MMAを同定するために有利には前に送信し、今や変更すべきMMAのID1を使用する。変更情報を備えるMMBはまずネットワークエレメントRSAに到達する。ここでID1を有するMMAがまだサービスプロバイダAの管轄領域(MMSEA)内にあるか、またはすでにサービスプロバイダBのMMSEB内にあるかが検査される。MMAの送信側により最も早い配送に対する時点または有効期限が指示されているか否かに応じて両方の場合が可能である。MMAが関与するMMSサービスプロバイダのMMSEにおいて発見されると直ちに、MMBによるMMAの変更が管轄のネットワークエレメントRSにより開始される。実際にはこのアクションは、古いMMAを消去し、新たなMMBを受信側に送信することにより行われる。MMSサービスプロバイダは本発明によれば受信アプリケーションUABに対して、場合により実行された変更過程および/または変更過程の実行された日付(このMMは何月何日に更新された)について知らせることができる。
【0092】
MMAの受信側(受信アプリケーションUAB)がまだMMAについての通知を受け取っていなければ(例えば変更ジョブを備えるMMBが変更すべきMMAより前にネットワークエレメントRSBに到達したという理由で)、受信側に必ずしも送信側により開始された変更アクションについて情報通知する必要はない。その代わりにネットワークエレメントRSBは、変更すべきMMAを受け取るまで待機し、これを到着時にMMBにより変更、とりわけ置換する(このことはMMSネットワークエレメントRSBが呼戻サービスフィーチャをサポートしていることが前提である)。MMSサービスプロバイダは本発明によれば、受信アプリケーションUABに対してMMBの配送の際に、これが送信側により後から変更されたMMであり、この変更がいつ実行されたかを知らせることができる。
【0093】
受信アプリケーションUABがすでに、MMSEBで準備されているMMAについて通知(ノティフィケーション)により情報を受けており、MMAがまだサービスプロバイダBの管轄領域に存在する場合、本発明によれば受信アプリケーションUABは新たな通知(ノティフィケーション)により送信側が自分のMMAを後から変更したこと、およびいつこの変更が実行されたかを知ることができる。
【0094】
MMAがすでに受信側に配送されている場合、受信アプリケーションUABはまず、サービスプロバイダBから、MMAを置換するためのMMBが存在しているという通知を受け取るか、または変更ジョブを備えるMMBを受信アプリケーションUABに直接配送することができる。MMBがプッシュモードで配送されたか、またはプルモードで配送されたかに依存せずに、変更、とりわけMMAをMMBにより受信アプリケーションUABで直接置換することができる。ただし変更サービスフィーチャがサポートされている場合である。端末機器、ユーザの構成、サービスプロバイダの構成および/またはネットワークプロバイダでのこのサービスフィーチャの実現に応じて、変更、とりわけMMAの置換(および引いてはプルモードの場合、MMBの付加的要求)は端末機器において、MMAがすでに受信側により「処理された」か否かに依存せずに(例えば開封、既読、転送等)行うことができる。とりわけこのようなMMSをまだ受信側により処理されていなければ自動的に(すなわち受信側への問い合わせなしで)変更するのが有利である。受信側がMMAをすでに郵便到着箱から取り出し、転送または既読にしている場合には受信側に、少なくとも送信側がMMBにより以前に送信したMMAを変更したがっていることを情報通知することができる。
【0095】
送信側/ジョブ委託者(送信アプリケーションUAAまたはVASアプリケーション)は、本発明の有利な実施例によれば、自分の開始した変更アクションの実行の結果および日付について、関与するMMSサービスプロバイダがこれをサポートする場合には情報通知を受けることができる。
【0096】
受信アプリケーションUAB上でのMMAの識別はとりわけメッセージ基準に基づいて行うことができる。このメッセージ基準は有利にはURIであり、そのメモリスペースの下に受信側サービスプロバイダBの標準テキストメッセージが記憶されている。URIは有利にはMMAの識別番号ID1、または受信側ネットワークエレメント(とりわけネットワークエレメントRSB)により設定される第2の識別番号(ID2)から形成される。
【0097】
ここに説明したサービスフィーチャ変更、とりわけ置換を実行するために、本発明によれば、次の情報の1つまたは複数を関与する実体(送信アプリケーションUAA、ネットワークエレメントRSA、ネットワークエレメントRSBおよび受信アプリケーションUAB)との間で付加的に直接交換することが提案される:
送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)(MMの送信時に):
・MMBが変更命令であるというフラグ。
・変更すべきMMAの識別番号。
・送信側が自分の開始した変更アクションの結果についてのフィードバックを要求しているという情報。
【0098】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)(MM送信後の確認時に):
・サービスプロバイダが変更サービスフィーチャをサポートしているか否かの通知。
【0099】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー・サーバA)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(送信側および受信側が異なるMMSEに所属する場合だけ必要):
・MMBが変更命令であるというフラグ。
・変更すべきMMAの識別番号。
・送信側が自分の開始した変更アクションの結果についてフィードバックを要求しているという情報。
【0100】
ネットワークエレメントRSAとネットワークエレメントRSBとの間での情報交換はこの方法がMMBの送信時に存在していたか否かに依存する。
【0101】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)(到来するMMに関する通知時)、有利にはメッセージ内に:
・送信側がダウンロードのために備えているMMAを新たなMMBによって変更したという情報。2つのMMの識別は該当するMMについてのメッセージ基準(URI)に基づき行われる。
・ダウンロードのために備えているMMAが新たなMMBによって何時変更されたかという情報。または:
・送信側は既に前もって供給されたMMAを新たなMMBによって変更、例えば置換したいという情報。更新されるMMAの識別は別個のメッセージIDに基づき行われ、MMAを変更、例えば置換すべきMMBの識別はメッセージ基準(URI)に基づき行われる。
【0102】
受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(通知後):
・受信側に変更ジョブについて通知できたか否かという情報。
【0103】
PULLモードの場合、受信側に変更ジョブを有するMMBが存在する事が通知されると、受信側はこのMMBを公知のメカニズムを用いてネットワークエレメントRSBから引き出すことができる。PUSHモードではMMBのダウンロードは受信側ではなくサービスプロバイダによって開始される。このPUSHモードでは先行の2つのステップ、通知及びこの通知の確認を省略することができる。
【0104】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)(MMの配送時):
・MMBは受信アプリケーションUABにおいて実施されるべき変更ジョブを包含しているというフラグ。
・既に供給されたMMAが変更、例えば置換されるべきという情報。MMAの識別は別個のメッセージ識別番号(メッセージID)に基づき行われる。または、
・今まさに供給されたMMBは後に変更するMMであるという情報。
・MMBが送信側によって何時変更されたかという情報。
【0105】
受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(MMの配送後):
・変更ジョブを実施することができたか否かという情報。
・変更ジョブは自動的に実施されたか否かという情報。
・受信側に変更過程が伝えられたか(及び/又は受信側は変更に同意したか)否かという情報。
【0106】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)(送信側と受信側は異なるMMSEに属し且つ送信側がフィードバックを要求した場合にのみ必要):
・変更ジョブを実施することができたか否かという情報。
・変更ジョブは何時実施されたかという情報。
・変更ジョブは自動的に実施されたか否かという情報。
・受信側に変更について伝えられたか(及び/又は受信側は変更に同意したか)否かという情報。
・既にダウンロードされていたMMAは変更、例えば置換されたか否か、または、しかしながらMMAは変更前にまだ供給されていなかったという情報。
・変更、例えば置換されたMMAの識別番号。
【0107】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)(報告時):
・変更ジョブを実施することができたか否かという情報。
・変更ジョブは何時実施されたかという情報。
・変更ジョブは自動的に実施されたか否かという情報。
・受信側は変更について伝えられたか(及び/又は受信側は変更に同意したか)否かという情報。
・既にダウンロードされていたMMAは変更、例えば置換されたか否か、または、しかしながらMMAは変更前にまだ供給されていなかったという情報。
・変更、例えば置換されたMMAの識別番号。
【0108】
付加的なサービスフィーチャ:条件付き変更
本発明の有利な実施形態によれば、変更命令の送信側は自身の要望を実施するための条件を指定することができる。ここで送信アプリケーションUAAまたはVASアプリケーションが規定されており、ここでは事前に送信されたMMが変更される。条件付き変更を「Conditional Replace」と称することもできる。
【0109】
本発明によればサービスプロバイダはサービスフィーチャ「変更」の使用をサービスプロバイダの固有のまたは所定のドメインに制限することができる。このことは例えば受信側のアドレス(電話番号またはメールアドレスなど)の識別に基づき行うことができる。さらには、変更命令に付加的な識別子(フラグ)を使用することも考えられる。
【0110】
有利には条件付き更新は事前に送信されたメッセージ(ここではマルチメディアメッセージMM)の処理段階を基礎とする。この場合送信側は、MMのどの状態の時にこのMMが消去されるべきかを決定する。変更、例えば置換の考えられる条件は:
1.MMがサーバに存在し且つ受信側がこれをまだ知らない場合のみMMを変更する。すなわち変更は通知(Notification)がまだ送信されていなかった場合にのみ行われる。
2.通知(Notification)は既に送信されていたが、MMは未だダウンロードされていなかった場合にもMMは変更される。
3.受信側がMMを未開封ないし未読であった場合にMMを変更する。この場合、変更をダウンロード後にも行うことができる。
4.受信側におけるMMの処理段階に依存せずにMMを変更する。ここで変更は受信側がMMを既読である場合にも試みられる。
【0111】
このサービスフィーチャを実現するにあたり、有利には標準条件「デフォルト値」が使用される。例えば、標準条件を上述の4つの事例に対応するということを取り決めることができる。この事前の設定を、変更命令の条件付きの実施について詳細には示されていなかった場合には、変更は例えば通知前にのみ行われるべきであるように規定することができる。そのような変更は変更すべきMMをダウンロードする前にのみ、またはそれどころか開封後ないし既読後に行われるべきようにシステムを設計することもできる。
【0112】
以下ではMMステータス条件付きサービスフィーチャ「変更」を実現するためのトランザクションを検討する。すなわち既に送信されたMMAを送信側により、この送信側が条件付き変更命令及び受信側にとって所定の新たな内容(「Content/Message Body」)を包含する新たなMMBを作成することによって後に再度呼び戻すことができる。この新たなメッセージは以前にMMAを送信した受信側と同一の受信側に送信される。変更識別子として以前に送信されたMMAの識別番号(ID1)が使用される(上記参照)。変更情報を有するMMBは先ず送信側のネットワークエレメントRSAに到達する。このネットワークエレメントRSAではID1を有するMMAはサービスプロバイダAの管轄領域(MMSEA)内にあるか否か、またはMMAは既にサービスプロバイダBのMMSEBに転送されたか否かが検査される。前者は例えば、送信側がMMAを所望に配送するために選択した時点にはまだ達していない場合であり、後者は例えば、MMAは依然として有効時間を上回っておらず、受信アプリケーションUABに送信されていなかった場合である。
【0113】
MMAがMMSEにおいて発見されるやいなや、権限のあるネットワークエレメントRSによるMMAのMMBへの変更を開始することができる。本来の受信側がこの受信側へ配信されたMMを他のアドレスに転送した場合には、変更命令もネットワークエレメントRSによって相応に転送されるべきである。ネットワークエレメントRSBが、目的地を知らずにMMは転送されたという情報のみを有する場合(例えば本来の受信側がこの受信側へ発信されたMMをあるEメールアドレスに転送した場合)には、変更命令の送信側には転送に起因する呼戻の失敗を伝えることができる。信頼性の理由からオペレーションの失敗を伝えることも可能ではあるが、この場合には原因は説明されない。
【0114】
変更命令を実施するための殊に好適な事例は、MMが依然ネットワークエレメントRSAまたはRSBに存在し、受信アプリケーションUABにこのメッセージに関する通知が未だなされていなかった場合である。そのような事例は例えばMMが送信側の要望に基づき、まだ訪れていない所定の時点以降に供給されるべき場合に生じる可能性がある。ここではMMが依然として送信側のネットワークエレメントRSAに存在する。例えば受信側の端末機器がオフであり且つMMの有効時間が経過していなかった場合には、MMをネットワークエレメントRSBに記憶することもできる。これら2つの事例では、MMの変更を選択れた消去条件に依存せずに行うことができる。すなわち上述した4つ全ての変更条件はこの状況をカバーする。
【0115】
受信アプリケーションUABには通知(Notification)を用いることによりMMSEBにあるMMAが既に伝えられており、このMMAは依然としてサービスプロバイダBの管轄領域/メモリに存在する場合には、本発明によれば変更を上記において2、3及び4の番号を付した事例についてのみ行うことができる。条件付き変更の事例1では送信側は有利には、受信側には既に以前に送信されたMMが伝えられており、変更を行うことができなかったという通知を受け取る。他の事例(2、3及び4)では受信アプリケーションUABに新たな通知を用いて、MMAはMMBに変更されていて、したがってもはやダウンロードに備えないということを知らせることができる。この代わりに受信側は新たなMMBを要求することができる。
【0116】
MMAが既に受信側に供給されていた場合には、変更を事例4(処理段階に依存しない変更)、場合によっては事例3(MMは未開封/未読であった場合のみ変更)についてのみ行うことができる。事例3及び4の場合のみ、受信アプリケーションUABには有利には新たな通知を用いて、送信側はMMAの変更を欲していることが知らされる。この通知は有利には変更の条件を包含する。したがってMMAの更新は、MMSユーザエージェントAがサービスフィーチャ「変更」をサポートする限り、直接にこのMMSユーザエージェントAにおいて行うことができる。事例3の場合にMMは有利には、端末機器がMMは未開封ないし未読であったことを確認した場合にのみ変更される。事例4では変更はこれに依存せずにトリガされる。事例1(通知前の変更)及び事例2(ダウンロード前のみの変更)では、変更を行うことができない。送信側は有利には、通知が既に送信されていたため(事例1)、またはMMが既にダウンロードされていたため(事例2)、MMを変更することができなかったという情報を有するフィードバックを受け取る。
【0117】
本発明によれば、変更過程を実現するための別の可能性は、変更情報を有するMMBを受信アプリケーションUABに送信することである。この場合には変更は受信側の端末機器においてMMBによってトリガされ、MMBから発生する通知によってはトリガされない。この事例についてはさらに詳細には検討しない。
【0118】
変更のジョブ委託側(送信アプリケーションUAAまたはVASアプリケーション)には、有利には既述の全ての事例において、この委託側によって開始されるアクションの実行の結果及び必要に応じて日付が伝えられ、このことはジョブ委託側が要求し且つ関連するMMSサービスプロバイダがこれを実現できる場合に行われる。
【0119】
条件付き変更は受信アプリケーションUABに到達すべきMMであるので、このサービスフィーチャ「変更」をサポートしないMMSE(マルチメディア・メッセージング・サービス環境、Multimedia Messaging Service Environments)は有利には簡潔なMMとしての新たなMMBを処理する。すなわちMMBは、MMAの置換なしに、受信アプリケーションUABに新たなMMとして到達する。有利にはこのことについても送信側には伝えられる。
【0120】
今ここで説明したサービスフィーチャ「条件付き変更」を実現できるようにするために、本発明によれば以下の情報のうちの1つまたは複数の情報が関与する実体(送信アプリケーションUAA、ネットワークエレメントRSA、ネットワークエレメントRSB及び受信アプリケーションUAB)の間で付加的に交換されることが提案される。基礎として現在の3GPP規格3G TS140 version 4.0.1(上記参照)並びに3G TS 23.140 version 4.0.0(上記参照)及びWAP規格WAP-209-MMSEncapsulation;Release2000(上記参照)、WAP-203 WSP(上記参照)及びReport of the 3GPP TSG-T2 SWG3(上記参照)が使用される。以下では、無条件変更との比較における相違点及び補足点を詳細に検討する。
【0121】
送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)(MMを送信する場合)
・変更を実施するための条件:
−通知前にのみ変更。
−通知の送信後であっても、ダウンロード前にのみ変更。
−MMが未開封/未読であった場合にのみ変更。
−(MMAを既読であっても)MMの処理段階に依存しない変更。
【0122】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)(MMの送信後の確認時):
・サービスプロバイダが条件付き変更サービスフィーチャをサポートしているか否かという、このサービスプロバイダの通達。ここではシステムは「変更」のサポートと「条件付き変更」のサポートとを区別してもよい。
【0123】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(送信側と受信側は異なるMMSEに属している場合にのみ必要):
・置換を実施するための条件:
−通知前にのみ変更。
−通知の送信後であっても、ダウンロード前にのみ変更。
−MMが未読であった場合にのみ変更。
−(既読であっても)MMの処理段階に依存しない変更。
【0124】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)(到来したMMBに関する通知時):
・変更を実施するための条件
−通知の送信後であっても、ダウンロード前にのみ変更。この条件はMMがダウンロードされていなかった場合にのみ伝えられる。
−MMが未読であった場合にのみ変更。
−(既読であっても)MMの処理段階に依存しない変更。
【0125】
受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(通知後):
・条件付き変更ジョブを実施できたか否かの情報。
・失敗に終わった場合には考えられる理由の相応の通達。
【0126】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)(送信側と受信側は異なるMMSEに属し、送信側がフィードバックを要求した場合にのみ必要):
・条件付き変更ジョブを実施できたか否かの情報。
・失敗に終わった場合には考えられる理由の相応の通達。
【0127】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)(報告の際):
・条件付き変更ジョブを実施できたか否かの情報。
・失敗に終わった場合には考えられる理由の相応の通達。
【0128】
WAPメッセージの適応
以下では変更サービスフィーチャのためのWAPメッセージの可能な修正形態を詳細に説明する。適応及び割当は一例であり、勿論変形させることもできる。変更サービスフィーチャをMMSのWAP実現に導入するために、本発明によればWAPメッセージの修正形態、M-Send.req、M-Send.conf、M-Notification.ind、M-NotifyResp.req、M-Retrieve.conf、M-Acknowledge.ind及びM-Delivery.indが提案される。これらにおいて有利には、章A(サービスフィーチャ呼戻)におけるプロセスと同様に種々のヘッダフィールドが補完ないし修正される。以下では再びMMSユーザエージェントないしMMSプロキシ/サーバについて述べるが、これはMMSクライアントないしMMSプロキシ/リレーも意味している。
【0129】
B.1 WAPメッセージM-Send.req(送信アプリケーションUAAからネットワークエレメントRSA)
MMの送信側は、既に送信したMMAを後に新たなMMBに変更、例えば置換したいということを表明できるものとする。有利にはこのために、新たなMMBと共に送信されるWAPメッセージM-Send.reqには、MMBによって変更、例えば置換されるべきMMの識別番号を持つ別のヘッダフィールドが補完される(すなわち図2のMMAのID1)。このヘッダフィールドにX-Mms-Replace-IDという名称と16進数の符号化0x81(2進数:129)を持たせることが提案される。メッセージIDはカプセル化規格(上記参照)に従い有利にはテキスト列として符号化される。さらに変更ジョブを有するMMの送信側には有利にはフィードバックを要求する可能性が与えられる。このために、16進数の符号化0x85(2進数:133)及び好適な名称X-Mms-Request-Reportを有する、章A.1において規定されたヘッダフィールドがWAPメッセージM-Send.reqに挿入される。このヘッダフィールドのフィールド値は有利にはカプセル化規格(上記参照)にしたがって、「フィードバックが所望される」用の<Octet128>及び「フィードバックは所望されていない」用の<Octet129>でもって符号化される。
【0130】
さらには付加的に、変更命令の実施の条件を伝送する新たなヘッダフィールドが付加される。このために例えば、有利には16進数の符号化0x87(2進数:135)を備えた例示的な名称のX-Mms-Replace-Condを有するヘッダフィールドが提案される。このヘッダフィールドは有利には、通知前のみ置換(Replace only before Notification)用の<Octet128>、通知の送信後であってもダウンロード前のみの置換(Replace only before Downloading)用の<Octet129>、未読の場合における置換(Replace only before Reading)用の<Octet130>及び(既読であっても)MMの処理段階に依存しない置換(Replace even after Reading)用の<Octet131>でもって符号化される。別の条件を導入する場合には有利には相応のフィールド値が付加される。
【0131】
B.2 WAPメッセージM-Send.conf(ネットワークエレメントRSAから送信アプリケーションUAA)
本発明によればこのWAPメッセージを用いて、送信アプリケーションUAAはサービスプロバイダAが送信側(送信アプリケーションUAA)の変更ジョブに応じて処理を行ったか否か、ないし処理することができたか否かを伝える。このために、章A.2において呼戻サービスフィーチャのために挿入された、好適な名称X-Mms-Supported-Featureを有するヘッダフィールドを有利にはここでも使用することが提案される。フィールド値として「変更フィーチャはサポートされている」用の<Octet129>か、「サポートされていない」用の<Octet130>が使用される。
【0132】
さらに、条件付き変更の場合には、16進数の符号化0x83を有するX-Mms-Supported-Featureのフィールド値が値<Octet132>でもって補完されることが提案される。この値は条件付き変更ないし置換のサポートを表す。MMAが依然としてネットワークエレメントRSAに記憶されている場合、且つ受信アプリケーションUABに依然として通知されていなかった場合には、MMは変更されて、送信アプリケーションUAAには有利にはこの実施が伝えられる。このために本発明によれば、ヘッダフィールドX-Mms-StatusがWAPメッセージM-Send.confに付加される事が提案される。ここで有利には、「通知前に変更は成功」用の新たなフィールド値<Octet148>が規定される。さらにここでは、フィールド値<Octet152>を「通知が送信されていたため変更は失敗」のために設定することが提案される。この符号化された値は、条件付き置換(通知前のみの変更)の事例1を実施しようとした送信アプリケーションUAAに、通知が既に送信されていたのでMMAの更新を行うことができなかったということを伝える。この事例は、送信アプリケーションUAAと受信アプリケーションUABが同一のネットワークエレメントRS、すなわちネットワークエレメントRSAに配属している場合に生じる可能性がある。さらに有利には別の新たなフィールド値が規定される:
「ダウンロード前、変更は成功」用の<Octet149>、及び
「MMがダウンロードされていたので、変更は失敗」用の<Octet153>
後者の事例は、送信側が条件付き変更の事例2(ダウンロード前の変更)を要求した場合に生じる可能性がある。
【0133】
B.3 WAPメッセージM-Notification.ind(ネットワークエレメントRSBから受信アプリケーションUAB)
本発明によればWAPメッセージM-Notification.indにおいて、有利には好適な名称X-Mms-Replaced-URI及び16進数の符号化0x82(2進数:130)を有する新たなヘッダフィールドが補完される。このヘッダフィールドを用いて受信アプリケーションUABは、既に行われた通知の後に、MMAを送信側が別のURIを有する新たなMMBに置換したためこのMMAは示されているURIではもはやこれ以上ダウンロートに備えることができない、ということを伝える。この新たに規定されたヘッダフィールドのフィールド値は有利には、カプセル化規格(上記参照)にしたがいテキスト列として符号化される。受信アプリケーションUABに更新の時点を伝えるようにするために、本発明の有利な変形によれば章A.3において新たに規定された、好適な名称X-Mms-Date-of-Executionを有するヘッダフィールドが補完される。
【0134】
変更すべき、例えば置換すべきMMAが既に受信アプリケーションUABに存在する場合には、有利にはWAPメッセージM-Notification.ind内に章B.1において新たに規定された、好適な名称X-Mms-Replace-ID及び16進数の符号化0x81(2進数:129)を有するヘッダフィールドが補完される。受信アプリケーションUABはダウンロードされるMMBが相応のメッセージ識別番号を有するMMAについての変更命令を包含することを識別する。これに基づきMMBのダウンロードをユーザの設定、MMSサービスプロバイダ及び/又はネットワークプロバイダの設定に応じて、PUSHモードまたはPULLモードにおいて開始することができる。
【0135】
言及したように、WAPメッセージM-Notification.indが受信アプリケーションUABに、MMAを変更、例えば置換すべきメッセージMMBの到来を伝える。条件付き変更のために受信アプリケーションUABには変更の条件が伝えられなければならない。このために有利には新たに規定された、16進数の符号化0x87(2進数:135)を有するヘッダフィールドX-Mms-Replace-Condが使用される。この事例では符号化された値、MMが未読であった場合にのみ変更用の<Octet130>及び(既読であっても)MMの処理段階に依存しない変更用の<Octet131>だけが必要とされる。通知前のみの変更用の<Octet128>及び(通知の送信後でも)ダウンロード前のみの変更用の<Octet129>はここでは必要とされず、何故ならば両方の事例ではMMの変更は通知の送信前に行われるべきだったからである。MMAを変更するための条件が充足されている場合には、MMBが受信アプリケーションUABに到来する前であってもこのMMを既に消去することができる。
【0136】
B.4 WAPメッセージM-NotifyResp.ind(受信アプリケーションUABからネットワークエレメントRSB)
本発明によれば、WAPメッセージM-NotifyResp.ind内に、カプセル化規格(上記参照)において規定されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが挿入されることが提案される。ネットワークエレメントRSには、送信側の変更ジョブがPUSHモードにおいて成功であったか否かについて伝えることができるので、ここでもまた(章Aにおけるプロセス、サービスフィーチャ呼戻と同様に)このヘッダフィールドの拡張が必要である。フィードバックは本発明では有利には2つの新たなフィールド値、「変更ジョブの実施は成功した」用のフィールド値<Octet134>及び「変更ジョブを実施できなかった」用のフィールド値<Octet135>を用いて実現される。
【0137】
上記で提案したフィールド値<Octet134>及び<Octet135>並びに前述の「通知前の変更成功」用のフィールド値<Octet148>及び「通知が送信されていたため変更は失敗」用の<Octet152>に付加的に、以下のフィールド値が提案される:
−「MMの既読以前の変更成功、」用の<Octet150>
−「MMの既読以降の変更成功」用の<Octet151>
−「MMが既読であったため変更失敗」用の<Octet154>
−「MMが消去されていたため置換失敗」用の<Octet155>。
【0138】
これらを伝えることにより、変更命令の送信側に対してジョブの正確な結果に関して情報提供することができる。
【0139】
WAPメッセージM-Retrieve.conf(ネットワークエレメントRSBから受信アプリケーションUAB)
変更すべきMMAを既にMMSEBにおいてMMBに変更することができていた場合には、本発明によれば、MMBを受信アプリケーションUABに伝送するWAPメッセージM-Retrieve.confに有利には、カプセル化規格(上記参照)において規定され拡張された、「変更成功」用のフィールド値<Octet134>を有するヘッダフィールドX-Mms-Status及び、章A.3において新たに規定された好適な名称X-Mms-Date-of-Executionを有するヘッダフィールドが付加される。これによってネットワークエレメントRSBは受信アプリケーションUABに、MMBは後に変更されたMMであり、送信側の変更ジョブがMMSEBの管轄領域において何時実施されたかということを伝えることができる。
【0140】
変更すべきMMAが既に受信アプリケーションUABに存在する場合には、本発明によれば有利には、WAPメッセージM-Retrieve.conf内に同様に、章B.1において規定された名称X-Mms-Replace-IDを有するヘッダフィールドが補完される。受信アプリケーションUABが変更サービスフィーチャをサポートする場合には、このヘッダフィールドでもってMMAの変更を受信アプリケーションUABにおいてメッセージIDを用いることにより開始することができる(図2を参照されたい)。これによって他方では受信側に、送信側がMMAの新たなMMBへの変更を欲したということのみが示される。
【0141】
条件付き変更の場合には、上記で新たに規定されたヘッダフィールドX-Mms-Replace-Condが有利にはこのメッセージに付加されることが提案される。「MMが未読であった場合のみ置換」用のフィールド値<Octet130>及び既読であっても「MMの処理段階に依存しない置換」用のフィールド値<Octet131>を使用することができる。したがって受信アプリケーションUABには、いかなる場合に古いMMが置換されるべきかが伝えられる。
【0142】
B.6 WAPメッセージM-Acknowledge.ind(受信アプリケーションUABからネットワークエレメントRSB)
本発明によれば有利な構成では、WAPメッセージM-Acknowledge.ind内に、カプセル化規格(上記参照)において規定されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが付加されることが提案される。ネットワークエレメントRSには、送信側の変更ジョブがPULLモードにおいて成功することができたか否かを伝えることができるので、ここでもまた(章Aにおけるプロセス、サービスフィーチャ呼戻と同様に)このヘッダフィールドの拡張が必要である。フィードバックは本発明によれば有利には、2つの新たなフィールド値「変更ジョブは成功した」用の<Octet134>及び「変更ジョブは実施できなかった」用の<Octet135>を用いて実現される。
【0143】
さらにフィールド値<Octet149>、<Octet150>、<Octet151>、<Octet153>、<Octet154>及び「<Octet155>を使用することができる(上記参照)。
【0144】
B.7 WAPメッセージM-Delivery.ind(ネットワークエレメントRSAから送信アプリケーションUAA)
さらに、章B.4ないしB.6において拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusをここでもまた付加することが提案される。このヘッダフィールドを用いて送信側(送信アプリケーションUAA)には、ここで上述の新たなフィールド値が使用される場合であっても、変更ジョブを成功することができたか否かを伝えることができ、この場合には上述の値の一部または全てが生じる可能性がある。さらに送信側に対して、有利には変更ジョブの実施日時に関して、章A.3において規定された好適な名称X-Mms-Date-of-Executionを有するヘッダフィールドを用いて伝えることができる。
【0145】
条件付き変更命令の送信側に変更ジョブの実施を伝える別の可能性は、本発明によれば相応のWAPメッセージにおいて使用される新たなヘッダフィールドを規定することによって実現される。このために、例えば名称X-Mms-Replace-Statusを有するヘッダフィールドが提案される。このヘッダフィールドを上述の事例においては、拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusの代替として使用することができる。後者をさらに、WAP-209-MMSEncapsulation,Release2000(上記参照)において規定された形式で使用することができる。新たなヘッダフィールドは有利には変更ジョブを実施するための情報のみを包含する。X-Mms-Replace-Statusに対しては16進数の符号化0x89(2進数:137)が提案される。種々の実施シナリオをカバーする可能なフィールド値は例えば以下のものである:
−「変更成功」用の<Octet128>
−「通知前に変更成功」用の<Octet129>
−「ダウンロード前に変更成功」用の<Octet130>
−「MMの既読以前の変更成功」用の<Octet131>
−「MMの既読以降の変更成功」用の<Octet132>
−「変更失敗」用の<Octet133>
−「通知が送信されていたため変更失敗」用の<Octet134>
−「MMがダウンロードされていたため変更失敗」用の<Octet135>
−「MMは既読であったため変更失敗」用の<Octet136>
−「メッセージが消去されていたため変更失敗」用の<Octet137>
−「変更失敗、メッセージは発見されなかった」用の<Octet138>
−「変更失敗、メッセージは転送された」用の<Octet139>。
【0146】
別の理由または条件ではフィールド値及び符号化を相応に補完することができる。
【0147】
本発明によれば、上記のヘッダフィールドX-Mms-Replace-Statusと共にX-Mms-Replace-Statusについての別の択一形態は、変更命令及び呼戻命令を実施するためのフィードバックに使用することができる新たなヘッダフィールドである。このために、例示的な名称X-Mms-Operation-Statusを有するヘッダフィールドが提案される。このヘッダフィールドを16進数の符号化0x90(2進数:138)を有することができ、以下のフィールド値も有する:
−「オペレーション成功」用の<Octet128>
−「通知前にオペレーション成功」用の<Octet129>
−「ダウンロード前にオペレーション成功」用の<Octet130>
−「MMの既読以前のオペレーション成功」用の<Octet131>
−「MMの既読以降のオペレーション成功」用の<Octet132>
−「オペレーション失敗」用の<Octet133>
−「通知が送信されていたためオペレーション失敗」用の<Octet134>
−「MMがダウンロードされていたためオペレーション失敗」用の<Octet135>
−「MMが既読であったためオペレーション失敗」用の<Octet136>
−「メッセージが消去されていたためオペレーション失敗」用の<Octet137>
−「オペレーション失敗、メッセージは発見されなかった」用の<Octet138>
−「オペレーション失敗、メッセージは転送された」用の<Octet139>。
【0148】
図5はもう一度、フィールド名及びフィールド値の符号化を包含する有利には新たに挿入される7つのヘッダフィールドを示す。図6には、新たなフィールド値によって拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが示されている。図7及び8には択一的な実現可能性のヘッダフィールド(実施例3及び4、上記参照)が示されている。相応のWAPメッセージのヘッダフィールドにおける相応の補完は、説明の最後において表2から8にリスト化されている。個々の補完だけがこのヘッダフィールドにおいて行われることも勿論可能である。
【0149】
条件付き操作の事例に関して、図9は、フィールド名及びフィールド値の符号化を包含する新たに挿入されたヘッダフィールドX-Mms-Recall-Cond、X-Mms-Replace-Cond、X-Mms-Recall-Status、X-Mms-Replace-Status及びX-Mms-Operation-Statusを示す。図10には、新たなフィールド値によって拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Supported-Featureが示されている。図6に示したヘッダフィールドX-Mms-Statusは同様に、条件付き操作に関する新たなフィールド値を包含する。
【0150】
C. 2進符号化
C.1 呼戻ないし変更についての条件は無い場合
以下の実施例ではWAPメッセージにおいて使用されるヘッダフィールドについて詳細に検討し、ここでは差し当たり最初のメッセージの呼戻ないし変更に対する条件は設けられていない。ここでは例示的に以下のシナリオが前提とされる:
送信アプリケーションUAAはテキスト及びJPEG画像から成るMMAを受信側に送信し、このMMAを後に呼び戻そうとする(例1)、ないし新たなMMBと置換しようとする(例2)。
【0151】
M-Send.req(送信アプリケーションUAA→ネットワークエレメントRSA):
【0152】
【数1】
【0153】
アドレスabc@siemens.deを持つユーザの送信アプリケーションUAAは、テキスト(MIME content type"text/plain")及びJPEG画像(MIME content type"image/jpeg")から成るMMAを、アドレスxyz@siemens.deを持つユーザの受信アプリケーションUABに送信する。このために使用されるWAPメッセージM-Send.reqは例えばトランザクション識別番号ID10を有する。ネットワークエレメントRSAはこれに基づき、送信されたMMAに対して個別の識別番号を設定し、WAPメッセージM-Send.confを用いてWAPメッセージM-Send.reqが誤りなくネットワークエレメントRSAに伝送されたことを確認する。
【0154】
M-Send.conf(ネットワークエレメントRSA→送信アプリケーションUAA):
【0155】
【数2】
【0156】
2つのWAPメッセージM-Send.req及びM-Send.confにおいては同一のトランザクション識別番号(トランザクションID)が使用される。したがって、送信アプリケーションUAAにおいてメッセージ識別番号を有するWAPメッセージM-Send.confを一義的に所属のWAPメッセージM-Send.reqに対応付けることができ、これによって別個の識別番号AAAA.1111@mms-relay01.siemens.deを送信されたMMAに対応付けることができる。ネットワークエレメントRSAはMMAに対して、この例ではインタフェース送信アプリケーションUAA/ネットワークエレメントRSAに対して別個の識別番号AAAA.1111@mms-relay01.siemens.deを設定している。この識別番号はヘッダフィールドMessage-IDにある。
【0157】
例1:呼戻(条件無し)
MMAの送信側は、このMMAを(2時間後に)再び呼び戻そうとする。このことは、本発明によれば呼び戻されるべきMMAを送信した受信側と同一の受信側に送信される新たなMMBを用いて行われる。この状況では、有利にはWAPメッセージM-Send.reqにおいて、本発明により新たに規定された好適な名称X-Mms-Recall-IDを有するヘッダフィールドが使用され、このヘッダフィールドに呼び戻されるべきMMAのMessage-IDが登録される(図2におけるID1)。さらにWAPメッセージM-Send.reqは有利には、本発明により新たに規定された好適な名称X-Mms-Request-Reportを有するヘッダフィールドを包含し、このヘッダフィールドを用いて、与えられた呼戻ジョブに関するフィードバックを要求することができる。WAPメッセージM-Send.reqには、呼戻ジョブの場合有利にはヘッダフィールドのみが包含されており、別のマルチメディア内容("Message-Body")は包含されていない。下記のように、新たに規定されたヘッダフィールドは縁で囲まれている。
【0158】
M-Send.req(送信アプリケーションUAA→ネットワークエレメントRSA):
【0159】
【数3】
【0160】
MMBにおける呼戻命令を有するWAPメッセージM-Send.reqの受信側に対しても、有利にはネットワークエレメントRSAは即座にWAPメッセージM-Send.confでもって応答する。このWAPメッセージM-Send.confにはネットワークエレメントRSAによって設定されたMMBのためのメッセージ識別番号(ここではAAAA.2222@mms-relay01.siemens.de)が包含されている。さらにこのWAPメッセージM-Send.confは有利には、本発明により新たに規定されたヘッダフィールドX-Mms-Supported-Featureを包含し、このヘッダフィールドを用いて送信アプリケーションUAAに対してサービスプロバイダAは呼戻サービスフィーチャをサポートしているか否かを示すことができる(ここでは示している)。
【0161】
M-Send.conf(ネットワークエレメントRSA→送信アプリケーションUAA):
【0162】
【数4】
【0163】
受信側(ネットワークエレメントRSBと受信アプリケーションUABとの間のインタフェース)においてWAPメッセージを交換する場合には、受信アプリケーションUABは、
1.到来したMMについてまだ伝えられていなかったか、または
2.確かに伝えられてはいたが、MMはまだ取り出されていないか、または
3.MMを既に得ているか、
を区別する必要がある。
【0164】
第1及び第2の事例ではMMA、また呼戻命令を包含するMMBもサービスプロバイダBの管轄領域(MMSEB)において消去することができる。第1の事例では受信側はこのことを一度も知る必要はない。これに対して第2の事例では受信アプリケーションUABに対してサービスプロバイダBは有利には、送信側がMMAを後に呼び戻す場合には、このMMAはもはやこれ以上ダウンロードに備えていないということを伝えることが望ましい。このために本発明によればWAPメッセージM-Notification.indを使用することができる。
【0165】
第2の事例:M-Notification.ind(ネットワークエレメントRSB→受信アプリケーションUAB):
【0166】
【数5】
【0167】
WAPメッセージM-Notification.indにおいては、呼び戻されるMMAを識別するためにURIだけを使用することができる。何故ならばネットワークエレメントRSはこの時点では呼び戻されるMMAに対して「Message-ID」をまだ設定していないからである(このことはダウンロードでもって初めて行われる)。ヘッダフィールドX-Mms-Recalled-URI及びX-Mms-Date-of-Executionはこの呼戻通知を「従来の」通知と区別する。ヘッダフィールドX-Mms-Content-Locationはこの場合URIを示し、このURIの記憶スペースには有利にはサービスプロバイダBの標準テキストメッセージ(例えば:「MMは送信側によって再び消去された」)が存在する。したがって、呼戻サービスフィーチャの新たなヘッダフィールドを理解しない送信アプリケーション及び/又は受信アプリケーションに対しても、実施された呼戻ジョブを後に伝えることができる。
【0168】
WAPメッセージM-NotifyResp.reqでもって、WAPメッセージM-Notification.indは適切に受信されたことが確認される。ヘッダフィールドX-Mms-Statusはこの例では、本発明により新たに規定されたエントリのうちの1つ(すなわち「recall feature supported」)を持ち、このエントリでもってネットワークエレメントRSBは受信アプリケーションUABが呼戻に関する情報を有する第2の通知を理解したことを知ることができる。
【0169】
(さらに)第2の事例:M-NotifyResp.req(受信アプリケーションUAB→ネットワークエレメントRSB):
【0170】
【数6】
【0171】
しかしながら消去されるべきMMAが既に受信アプリケーションUABに伝送されていた場合(第3の事例)には、有利にはWAPメッセージM-Notification.indは好適に、既に行われた呼戻に関する通知ではなく呼戻命令自体を包含し、しかも呼び戻されるべきMMAの識別番号が登録される好適な名称X-Mms-Recall-IDを有するヘッダフィールドの形式で包含する。ここでは有利には識別番号が使用される(URIは使用されない)。何故ならば識別番号は(ここでは既述の第3の事例において)事前に行われたダウンロード後にネットワークエレメントRSBにも受信アプリケーションUABにも既知だからである。
【0172】
第3の事例:M-Notification.ind(ネットワークエレメントRSB→受信アプリケーションUAB):
【0173】
【数7】
【0174】
ヘッダフィールドX-Mms-Content-Locationはこの例ではURIを示し、このURIの記憶スペースにはサービスプロバイダBの標準テキストメッセージ(例えば:「送信側はメッセージIDBBBB.3333@mms-relay02.siemens.deを有するMMの呼戻を欲している」)が設けられている。したがって、呼戻サービスフィーチャの新たなヘッダフィールドを理解しない送信アプリケーション及び/又は受信アプリケーションには、送信側によって送信された呼戻ジョブを後に伝えることができる。
【0175】
MMAはこのインタフェースにおいて別の「メッセージID」を持てることを強調するために、この実施例では値BBBB.3333@mms-relay02.siemens.deが選択された(図2におけるMMAのID2に相応)。
【0176】
(さらに)第3の事例:M-NotifyResp.req(受信アプリケーションUAB→ネットワークエレメントRSB)
【0177】
【数8】
【0178】
受信アプリケーションUABはこの実施例ではWAPメッセージM-NotifyResp.reqを用いてフィードバックをネットワークエレメントRSBに送り返す。このために有利には、カプセル化規格(上記参照)により本発明において拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが使用される。この実施例においてはMMAを受信アプリケーションUABにおいて消去することができ、このことはフィールド値「呼戻成功」でもって表される。ネットワークエレメントRSBにおいてはWAPメッセージの組トランザクションID(ここでは:25)が、消去されたMMAのメッセージ識別番号(ここでは:BBBB.3333@mms-relay02.siemens.de)を推量することができる。これによって、フィードバックの作成が送信側によって所望され且つサービスプロバイダBによってサポートされる場合には、フィードバックを作成することができる。
【0179】
M-Delivery.ind(ネットワークエレメントRSA→送信アプリケーションUAA):
【0180】
【数9】
【0181】
送信側が自身によって開始した呼戻ジョブについてのフィードバックを所望した場合には、MMSリレー/サーバAはWAPメッセージM-Delivery.indを用いてフィードバックを送信アプリケーションUAAに送り返すことができる。フィールド「Message-ID」には呼戻ジョブの識別番号がある。ここで呼戻のステータスには同様に有利には拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが使用され、このヘッダフィールドにおいて、MMAの消去は成功したことがフィールド値「recall-successful」でもって確認される。送信アプリケーションUAAには、呼戻ジョブのメッセージ識別番号と、呼び戻されるべきMMAのメッセージ識別番号との関係が既知であるので、(関与するMMSサービスプロバイダがこれをサポートする場合には)送信側も呼戻ジョブを行うことができたか否かを伝えることができる。
【0182】
例2:変更(条件無し)
この例では送信側がMMAを(送信から1時間後に)更新しようとする。本来的に送信された2つのエレメントのうちJPEG画像(MIME content type"image/jpeg")のみが包含されたままであるとする。さらに件名「会議の議題」が変更されるものとする。
【0183】
本発明によれば新たなMMBが、変更ないし置換されるべきMMAを以前に送信した受信側と同一の受信側に送信される。このために有利には、本発明により新たに規定された好適な名称X-Mms-Replace-IDを有するヘッダフィールドが使用され、このヘッダフィールドにMMAの「Message-ID」が記録される。さらに有利には、WAPメッセージM-Send.reqが、同様に本発明により新たに規定された好適な名称X-Mms-Request-Reportを有するヘッダフィールドを包含し、与えられた変更ジョブに関するフィードバックをこのヘッダフィールドを用いて(この例において示されているように)要求することができる。
【0184】
M-Send.req(送信アプリケーションUAA→ネットワークエレメントRSA):
【0185】
【数10】
【0186】
変更命令を有するMMBを備えたこのWAPメッセージM-Send.reqの受信側にも、有利にはネットワークエレメントRSAは即座にWAPメッセージM-Send.confでもって応答する。このWAPメッセージには好適には、ネットワークエレメントRSAによって設定されたMMBのメッセージ識別番号(Message-ID)(ここでは:AAAA.5555@mms-relay01.siemens.de)及び同様に本発明により新たに規定されたヘッダフィールドX-Mms-Supported-Featureが包含されており、このヘッダフィールドを用いて送信アプリケーションUAAにはサービスプロバイダAが変更サービスフィーチャをサポートしているか否かを示すことができる。2つのWAPメッセージはこの例ではトランザクション識別番号IDD32を有する。
【0187】
M-Send.conf(ネットワークエレメントRSA→送信アプリケーションUAA):
【0188】
【数11】
【0189】
受信側(ネットワークエレメントRSBと受信アプリケーションUABとの間のインタフェース)においてWAPメッセージを交換する際には、受信アプリケーションUABが、
1.到来したMMについてまだ伝えられていなかったか、または
2.確かに伝えられてはいたが、MMをまだ取り出していないか、または
3.MMを既に得ているか、
を区別する必要がある。
【0190】
第1及び第2の事例においては、MMAをサービスプロバイダBの管轄領域(MMSEB)においてMMBに変更、例えば置換することができる。本発明では、受信側は第1の事例において通知の際にもダウンロードの際にも、これが後に変更、例えば置換されたMMであり、変更ジョブが何時実施されたかを知ることができる。有利には第2の事例においては、サービスプロバイダBが受信アプリケーションUABに対して、MMSEBにおける変更ジョブの実施直後に、送信側はMMAを新たなMMBに更新したこと、またこの更新が何時行われたかについて伝えることができる。本発明によれば、この通知は有利にはWAPメッセージM-Notification.indを用いて行われるべきであり、このWAPメッセージにおいては変更、例えば置換されたMMAを識別するためにURIのみを使用することができる。何故ならばネットワークエレメントRSBはこの時点ではMMAに対してメッセージ識別番号("Message-ID")をまだ設定していないからである(このことはMMAのダウンロードでもって初めて行われる)。ヘッダフィールドX-Mms-Replaced-URI及びX-Mms-Date-of-Executionはこの呼戻通知を「従来の」通知と区別する。ヘッダフィールドX-Mms-Content-Locationは、サーバにおいて目下の内容を有するMMBを何処で発見できるかを表示する。
【0191】
第2の事例:M-Notification.ind(ネットワークエレメントRSB→受信アプリケーションUAB):
【0192】
【数12】
【0193】
WAPメッセージM-NotifyResp.reqを用いて有利にはWAPメッセージM-Notification.indを適切に受信したことが受信アプリケーションUABによって確認される、図2を参照されたい。ヘッダフィールドX-Mms-Statusはこの例では本発明により新たに規定されたエントリ(すなわち「replace feature supported」)を有し、このエントリでもってネットワークエレメントRSBには、受信アプリケーションUABは変更ジョブが実施されたことに関する情報を有する第2のメッセージを理解したことが知らされる。
【0194】
(さらに)第2の事例:M-NotifyResp.req(受信アプリケーションUAB→ネットワークエレメントRSB):
【0195】
【数13】
【0196】
しかしながら変更されるべきMMAが既に受信アプリケーションUABに伝送されていた場合(第3の事例)には、本発明によればWAPメッセージM-Notification.indが有利には、既に行われた変更に関する通知ではなく変更命令自体を包含し、しかも変更、例えば置換すべきMMAの識別番号が登録される好適な名称X-Mms-Replace-IDを有するヘッダフィールドの形式で包含する。これに基づき受信アプリケーションUABによってMMBのダウンロードをPUSHモードまたはPULLモードにおいてWSP GET命令を用いることにより開始することができる。ヘッダフィールドX-Mms-Content-Locationはこの例ではURIを示し、このURIのメモリスペースにはサービスプロバイダBの標準テキストメッセージ(例えば:「送信側はメッセージID BBBB.3333@mms-relay02.siemens.deを有するMMAを後に変更しようとする」)が存在する。したがって、呼戻サービスフィーチャの新たなヘッダフィールドを理解しない受信アプリケーションにも、送信側によって送信された変更ジョブについて後に伝えることができる。
【0197】
第3の事例:M-Notification.ind(ネットワークエレメントRSB→受信アプリケーションUAB):
【0198】
【数14】
【0199】
URIをネットワークエレメントRSBに送信するWSP GET命令についての応答として、受信アプリケーションUABは、WAPメッセージM-Retrieve.confにおいてMMAを変更ないし置換するための変更されたタイトル及び変更されたマルチメディア内容(JPEG画像)を有するMMBを受け取る。WAPメッセージM-Retrieve.confにおいても有利には、好適な名称X-Mms-Replace-IDを有するヘッダフィールドが補完される。したがって、受信アプリケーションUABが変更サービスフィーチャをサポートする場合には、直接的に受信アプリケーションUABにおいてMMAをMMBに変更、例えば置換することができる。選択された配送モードに依存して、WAPメッセージM-Retrieve.confにおいては、トランザクション識別番号がWAPメッセージM-Notification.indから引き継がれるか(PUSHモード)、新たなトランザクション識別番号が設定される(PULLモード)。
【0200】
(さらに)第3の事例:M-Retrieve.conf(ネットワークエレメントRSB→受信アプリケーションUAB):
【0201】
【数15】
【0202】
MMAがこのインタフェースにおいて他のメッセージ識別番号(「Message-ID」)を有せることを強調するために、この実施例においては値としてBBBB.3333@mms-relay02.siemens.deが選択された(図2のID2に相応)。
【0203】
MMBがPULLモードで配送される場合:
第3の事例:M-Acknowledge.ind(受信アプリケーションUAB→ネットワークエレメントRSB):
【0204】
【数16】
【0205】
MMBの配送がPULLモードで行われると、受信アプリケーションUABは有利にはWAPメッセージM-Acknowledge.indを用いてフィードバックをネットワークエレメントRSBに送り返す。このために本発明により拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが使用される。この実施例においては、MMAを受信アプリケーションUABにおいて新たなMMBに置換することができており、このことはフィールド値「replace successful」でもって表される。ネットワークエレメントRSBにおいては、WAPメッセージの組M-Retrieve.conf及びM-Acknowledge.indのトランザクションID(Transaction-ID)(ここでは:48)から、置換されたMMAのメッセージID(ここでは:BBBB.3333@mms-relay02.siemens.de)を推測することができる。これによって、送信側によってフィードバックの作成が要求され且つサービスプロバイダBによってサポートされる場合には、このフィードバックの作成が可能である。
【0206】
MMBがPUSHモードで配送される場合:
第3の事例:M-NotifyResp.req(受信アプリケーションUAB→ネットワークエレメントRSB):
【0207】
【数17】
【0208】
MMBの配送がPUSHモードで行われる場合には、受信アプリケーションUABはMMBを適切に受信したことを、有利にはWAPメッセージM-NotifyResp.reqを用いて確認する。このために有利には本発明において拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが使用される。この実施例においてはMMAを受信アプリケーションUABにおいて新たなMMBに置換することができており、このことはフィールド値「replace successful」でもって表される。ネットワークエレメントRSBにおいては、3つのWAPメッセージM-Notification.ind、M-Retrieve.conf及びM-NotifyResp.reqのトランザクションID(ここでは:38)から、置換されたMMAのメッセージID(ここでは:BBBB.3333@mms-relay02.siemens.de)を推測することができる。これによって、送信側によってフィードバックの作成が要求され且つサービスプロバイダBによってサポートされる場合には、このフィードバックの作成が可能となる。
【0209】
M-Delivery.ind(ネットワークエレメントRSA→送信アプリケーションUAA):
【0210】
【数18】
【0211】
ネットワークエレメントRSAはWAPメッセージM-Delivery.indを用いてフィードバックを送信アプリケーションUAAに送り返すことができる。このフィールドMessage-IDには変更ジョブのIDが存在する。ここでは有利には変更ジョブのステータスに関しては同様に、拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが使用され、このヘッダフィールドにおいてMMAのMMBへの変更の成功がフィールド値「replace successful」でもって確認される。送信アプリケーションUAAには変更ジョブのメッセージIDと呼び戻されるべきMMAのメッセージIDとの関係が既知であるので、(関与するサービスプロバイダがこれをサポートする場合には)送信側には変更ジョブを実施することができたか否かを伝えることができる。
【0212】
例3:ステータス情報を伝送するための択一形態(条件無し)
前述した2つの実施例においては、WAPメッセージM-NotifyResp.ind(PUSHモード)またはM-Acknowledge.ind(PULLモード)を用いる受信アプリケーションUABから(サービスプロバイダBにおける)ネットワークエレメントRSBへ、与えられた呼戻ジョブないし変更ジョブの結果に関するフィードバックが伝送される、ないしWAPメッセージM-Delivery.indを用いるネットワークエレメントRSAから(サービスプロバイダAにおける)送信アプリケーションUAAへ、与えられた呼戻ジョブないし変更ジョブの結果に関するフィードバックが伝送される。このために新たなフィールド値がヘッダフィールドX-Mms-Statusに挿入された。このプロセスは確かに効果的であるが、ヘッダフィールドX-Mms-Statusを従来のように使用することには完全には応じていない。したがって以下では、フィードバックを伝送するための択一的な実施例を説明する。ここで呼戻ジョブないし変更ジョブの送信ないし実施は、例1及び例2において記述したように好適には変更されないままである。
【0213】
この択一形態でもって、(カプセル化規格(上記参照)において本来的に予定されているものと同様の)ヘッダフィールドX-Mms-Statusはさらには、送信側に最後に送信されたMM(すなわち呼戻ジョブまたは変更ジョブに包含されているMM)の状態を伝えることに専ら使用され、(実施例1及び2において説明したように)呼戻ジョブまたは変更ジョブの結果を伝えることには使用されない。したがってこの事例に関しては、送信側が呼戻ジョブまたは変更ジョブの結果に関して知ることができる別のヘッダフィールドが規定される。この新しいヘッダフィールドにX-Mms-Original-Message-Statusという名称を設け、16進数の符号化0x86(2進数:134)を付すことが提案される。さらに、フィールド値として、例えば「MMの呼戻は成功した」用の<Octet128>、「MMの呼戻は失敗している」用の<Octet129>、「MMの変更ないし置換は成功した」用の<Octet130>及び「MMの変更ないし置換は失敗している」用の<Octet131>が使用される。図7はこの択一形態において表されるヘッダフィールドを示す。
【0214】
例4:フィードバックを伝送するための択一形態(条件無し)
例1及び例2においては、フィードバックに関連するMMAが呼戻ジョブないし変更ジョブの結果に関してMMBのメッセージID及びWAPメッセージM-NotifyResp.indまたはM-Acknowledge.indにおけるトランザクションIDに基づいて識別された。
【0215】
呼び戻されたまたは変更、例えば置換されたMMAのメッセージIDを直接WAPメッセージM-NotifyResp.indまたはM-Acknowledgement.indを用いて(サービスプロバイダBへ)、ないしM-Delivery.indを用いて(サービスプロバイダAから)伝送することも考えられる。このために、例えば好適な名称X-Mms-Original-Message-IDを持つ新たなヘッダフィールドを挿入し、16進数の符号化0x87(2進数:135)を付すことが提案される。この新たなヘッダフィールドのフィールド値は有利にはオリジナルMMAのメッセージIDを包含し、カプセル化規格(上記参照)によりテキスト列として符号化される。図8はこの択一形態において表されるヘッダフィールドである。
【0216】
C.2 呼戻ないし変更について条件付きである場合
以下の実施例においては、最初のメッセージの条件付き呼戻ないし変更のためのWAPメッセージにおいて使用されるヘッダフィールドを詳細に検討する。ここでは一例として以下のシナリオを想定する。すなわち、MMS VASアプリケーションAはMMAを受信側に送信し、このMMAを後に呼び戻そうとする(例5)ないしMMBに置換しようとする(例6)。
【0217】
WAPメッセージM-Send.conf内には送信されたMMAには別個の識別番号(AAAA.1111@mms-relay01.siemens.de)が割り当てられる。このメッセージID1(「Message-ID 1」)は、呼戻及び置換の際にMMAを識別するために使用される、上記参照、Report of the 3GPPP TSG-T2 SWG3 MMS。
【0218】
例5:条件付き呼戻
MMAの送信側がこのMMAを(2時間後に)再び呼び戻そうとする。このことは呼び戻されるべきMMAを送信した受信側と同一の受信側に送信される新たなMMBを用いて行われる。この時点では、WAPメッセージM-Send.reqには有利には、呼び戻されるべきMMAの相応のメッセージIDを有するヘッダフィールドX-Mms-Recall-IDが使用される、例1を参照されたい。それに加えここでは、与えられた呼戻ジョブに関するフィードバックがヘッダフィールドX-Mms-Request-Reportを用いて要求される。本発明により新たに規定された、名称X-Mms-Recall-Condを有するヘッダフィールドはWAPメッセージM-Send.reqにおいて使用される。この例におけるフィールド値は<Octet130>とする。この値はメッセージが送信されたか否か、またはMMが既にダウンロードされたか否かには依存せずに、MMAが未読であった場合にのみ呼戻を実現する送信側の希望に相応する。
【0219】
M-Send.req(MMS VASアプリケーションA→ネットワークエレメントRSA):
【0220】
【数19】
【0221】
この場合、ネットワークエレメントRSAは、消去すべきMMが別のネットワークエレ
メントRSBへ転送されたことを確認するものとする。ここではMMBにおいて呼戻命令を含むWAPメッセージM-Send.reqを受信したことが、ネットワークエレメントRSAによりWAPメッセージM-Send.confによって確認応答される(図2も参照)。これにはネットワークエレメントRSにより与えられたMMBに対するメッセージID(ここではAAAA.2222@mms-relay01.siemens.de)が含まれている。さらにヘッダフィールドX-Mms-Supported-Featureには、本発明において新たに定義されたエントリ「条件付き呼戻フィーチャサポート」が含まれている。
【0222】
M-Send.conf(ネットワークエレメントRSA→MMS VASアプリケーション A):
【0223】
【数20】
【0224】
ここでは、受信アプリケーションUABに対し通知が行われこれによりMMが呼び出されたことをネットワークエレメントRSBが確認したものとする。呼戻の条件をまだ満たすことができる状態にあるため(MMはまだ未開封/未読)、呼戻ジョブの実行がさらに試される。その際、受信アプリケーションUABに対しWAPメッセージM-Notification.indにより、メッセージMMAがまだ未読であったならば事前にダウンロードされたメッセージMMAが呼び戻されることが通知される。この条件はやはりヘッダフィールドX-Mms-Recall-condにより通知され、これは(未読時のみ呼び戻されることに対する)フィールド値<Octet130>をもつ。
【0225】
メッセージMMAの識別はここでも識別番号により行われる。しかしこの識別は他のネットワークエレメントRSへの転送ゆえにメッセージID 1(AAAA.1111@mms-relay01.simenes.de)とは区別される(上述のWAP-209-MMSEncapsulation, Release 2000参照)。したがってこの実施例では別のメッセージID BBBB.3333@mms-relayu02.siemens.deが採用される。
【0226】
この例ではX-Mms-Content-Locationのヘッダフィールドは、サービスプロバイダBの標準テキストメッセージ(たとえば「送信側はメッセージID BBBB.3333@mms-relay02.siemens.deをもつメッセージMMを呼び戻したい」)が格納されている記憶場所を表すURIを指している。したがって呼戻フィーチャのヘッダフィールドを理解できない受信アプリケーションに対しても、送信側から送られた呼戻ジョブについてあとから通知することができる。
【0227】
M-Notification.ind(ネットワークエレメントRSB→受信アプリケーションUAB):
【0228】
【数21】
【0229】
WAPメッセージM-NotifyResp.indによりWAPメッセージM-Notification.indの適正な受信について確認応答される。メッセージMMAが未読であったならば、そのメッセージを条件付きの呼戻命令に従い消去することができる。さらにこの場合、受信アプリケーションUABに対し呼戻ジョブの結果について通知される。この目的でX-Mms-Statusヘッダフィールドが用いられる。この実施例ではこのヘッダフィールドには本発明により新たに定義されたエントリつまり「MM未読時のみ呼戻が成功する」ことに対する<Octet140>が収容されている。
【0230】
M-NotifyResp.ind(受信アプリケーションUAB→ネットワークエレメントRSB):
【0231】
【数22】
【0232】
呼び戻すべきメッセージMMAがすでに開封されていたならば、もはやそれを消去しようとは試みられない。その代わりにWAPメッセージM-NotifyResp.indには呼戻過程失敗についての情報が含まれる。なぜならばメッセージMMAは開封済みだったからである。このときヘッダフィールドX-Mms-Statusは、「メッセージMMは既読のため呼戻失敗」に対する値<Octet144>をもつことになる。
【0233】
M-NotifyResp.ind(受信アプリケーションUAB→ネットワークエレメントRSB):
【0234】
【数23】
【0235】
送信側が自身により指した呼戻ジョブに対する応答を望む場合、ネットワークエレメントRSAはWAPメッセージM-Delivery.indによって送信アプリケーションUAAへ応答を送り戻すことができる。フィールド"Message-ID"には呼戻ジョブのID(AAAA.2222@mms-relay01.siemens.de)がおかれる。ここでも呼戻の状態に関して拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが使用され、そこではたとえばメッセージMMAの消去成功がフィールド値「MM未読時に呼戻成功」によって確認応答される。呼戻ジョブのメッセージIDと呼び戻すべきメッセージMMAのメッセージIDとの関係は送信アプリケーションUAAにとって既知であるので、(関与しているMMSサービスプロバイダがサポートしているかぎり)送信側に対しその送信側の呼戻ジョブの実行を成功させることができたか否かを通知することができる。
【0236】
M-Delivery.ind(ネットワークエレメント→送信アプリケーションUAA):
【0237】
【数24】
【0238】
例6:条件付きの変更もしくは置換
この実施例では、送信側は自身のメッセージMMAを(送信後1時間たってから)更新することを望んでいる。ここではもともと送られた2つのエレメントのうち、そのまま残しておくのはJPEG画像(MIME content type "image/jpeg")だけとする。さらに件名「会議の議題」の変更を行うものとする(例2を参照)。ここではWAPメッセージM-Send.reqにおいて、置き換えるべきメッセージMMAの対応するIDをもつヘッダフィールドX-Mms-Replace-IDを使用するのがよい。さらにこの場合、X-Mms-Request-Reportのヘッダフィールドを用いて与えられた変更ジョブについての応答メッセージも要求される。本発明により新たに定義されたとえばX-Mms-Replace-Condという名称をもつヘッダフィールドが、WAPメッセージM-Send.reqにおいて使用される。この例におけるフィールド値は<Octet128>であるとする。この値は、メッセージMMAの受信側がこのメッセージについてまだ通知されていないときのみ呼戻を実現できる、という送信側の要求に対応している。
【0239】
M-Send.req(MMS VASアプリケーション A→ネットワークエレメントRSA):
【0240】
【数25】
【0241】
以下では2つのケースについて考察する:
ケース1:受信アプリケーションUABは通知(Notification)に基づきメッセージMMAをダウンロードした。
ケース2:メッセージMMAはまだネットワークエレメントRSA上にあり、受信アプリケーションUABへの通知は送信されていなかった。
【0242】
ケース1:
メッセージはすでに送信されたので、変更命令の実行に対する条件はもはや満たされない。したがって置換を行うことはもはやできない。この場合、変更命令をもつWAPメッセージM-Send.reqの受信がMMSリレー/サーバによりWAPメッセージM-Send.confを用いて確認応答される。このメッセージにはMMSリレー/サーバにより与えられたMMB用のメッセージID(ここではAAAA.2222@mms-relay01.siemens.de)が含まれている。さらにヘッダフィールドX-Mms-Supported-Featureには、本発明において新たに定義されたエントリ「条件変更フィーチャのサポート」が含まれている。変更ジョブは実行不可能であるため、ジョブ発行側に対しヘッダフィールドX-Mms-Response-Statusを用いてそのジョブの結果について通知される。この場合、フィールド値<Octet152>により、通知がすでに送信されていたため条件付きの置換を実行できなかったことが伝えられる:「通知が送信されていたため変更は失敗」。
【0243】
M-Send.conf(ネットワークエレメントRSA→MMS VASアプリケーション A):
【0244】
【数26】
【0245】
ネットワークエレメントRSAが条件付きの置換をサポートしていない場合、そのネットワークエレメントはメッセージMMBを通常のマルチメディアメッセージとして扱い、その結果、MMAの置換が配慮されることなくそのメッセージは通常のように受信側へ伝送される。
【0246】
ケース2:
通知がまだ送信されていない場合、変更命令実行の条件が満たされている。したがって要求どおりに置換を行うことができる。MMAをネットワークエレメントRSAにおいて消去することができ、送信側に対しヘッダフィールドX-Mms-Response-Statusを用いてこの過程について通知される。フィールド値<Octet152>により、条件付きの置換が通知送達前に行われたことが伝えられる:「通知前に変更成功」。
【0247】
M-Send.conf(ネットワークエレメントRSA→MMS VASアプリケーション A):
【0248】
【数27】
【0249】
その後、新たなメッセージMMBが受信アプリケーションUABに通常のマルチメディアメッセージとして届けられ、これは固有の通知として通告される。これにより受信側に対し、事前に送達されたメッセージMMAが送信側により新たなメッセージMMBで置き換えられたことが伝えられる。
【0250】
既述の方法のほかに本発明の一部分としてこれに対応する装置も含まれ、たとえば通信端末機器およびここでは殊に移動無線機器ならびにそれに対応するネットワークエレメントも含まれる。同様にこれに対応するソフトウェアプログラムも本発明に含まれる。
【0251】
【表1】
表1:WAP-203-WSP, Version 4-May-2000; Wireless Application Protocol, Wireless Session Protocol Specification; Chapter 8.4: "Header Encoding" によるフィールド値符号化のオプション
【0252】
【表2】
表2:WAPメッセージM-Send.reqへの付加的な挿入
【0253】
【表3】
表3:WAPメッセージM-Send.confへの付加的な挿入
【0254】
【表4】
表4:WAPメッセージM-Notification.indへの付加的な挿入
【0255】
【表5】
表5:WAPメッセージM-NotifyResp.reqへの付加的な挿入
【0256】
【表6】
表6:WAPメッセージM-Retrive.confへの付加的な挿入
【0257】
【表7】
表7:WAPメッセージM-Acknowledge.indへの付加的な挿入
【0258】
【表8】
表8:WAPメッセージM-Delivery.indへの付加的な挿入
【図面の簡単な説明】
【0259】
【図1】従来技術のUMTSによるプルモードとプッシュモードを比較する図である。
【0260】
【図2】従来技術によるマルチメディアメッセージサービスに対するトランザクション線図である。
【0261】
【図3】従来技術によるマルチメディアメッセージサービスアーキテクチャの概略図である。
【0262】
【図4】本発明による第1のメッセージの操作可能性を有するマルチメディアメッセージサービスを示す図である。
【0263】
【図5】新たに定義されたヘッドフィールドの符号化を示す図である。
【0264】
【図6A】公知のヘッドフィールドでのX−Mmsステータスの補足を示す図である。
【0265】
【図6B】公知のヘッドフィールドでのX−Mmsステータスの補足を示す図である。
【0266】
【図7】新たに挿入されたヘッドフィールド、X−Mms−オリジナルメッセージ・ステータスを示す図である。
【0267】
【図8】新たに挿入されたヘッドフィールド、X−Mms−オリジナルメッセージIDを示す図である。
【0268】
【図9A】別に新たに定義されたヘッドフィールドの符号化を示す図である。
【0269】
【図9B】別に新たに定義されたヘッドフィールドの符号化を示す図である。
【0270】
【図9C】別に新たに定義されたヘッドフィールドの符号化を示す図である。
【0271】
【図9D】別に新たに定義されたヘッドフィールドの符号化を示す図である。
【0272】
【図10】ヘッドフィールド、X−Mms−サポートフィーチャでの補足を示す図である。
【符号の説明】
【0273】
1 送信アプリケーション(MMSユーザエージェントA=UAA)
2 送信側のネットワークエレメント(MMSリレー/サーバA=RSA)
3 MMS記憶装置A(MMSサーバA)
4 MMS環境(=MMSE;MMSサービスプロバイダAの環境)
6 公衆移動ネットワーク(PLMN = Public Land Mobile Network)
7 VASアプリケーション(VAS = Value Added Service)
11 受信アプリケーション(MMSユーザエージェントB=UAB)
12 受信側のネットワークエレメント(MMSリレー/サーバB=RSB)
13 MMS記憶装置B(MMSサーバB)
14 MMSE環境(=MMSE;MMSサービスプロバイダBの環境)
20 IP インターネットプロトコル
21 レガシィメッセージシステム(Legacy Messaging System)
22 簡易メール転送プロトコル(SMTP = Simple Mail Transfer Protocol)
【0001】
本発明は、第1のメッセージへのアクセス方法、有利にはMMS形式のマルチメディアメッセージへのアクセス方法に関するものであり、ここで第1のメッセージは送信アプリケーションまたはVASアプリケーションによって受信アプリケーションに送信される。
【0002】
さらに本発明は、相応する遠隔通信装置、ネットワークエレメント、並びにソフトウエアプログラムに関する。
【0003】
移動無線システムGSM(GSM−Global System for Mobile Communication )は音声電話の他に、160文字長までのショートテキストメッセージを送信ないし受信できる。このサービスはSMS(SMS−Short Message Service)と称される。GSM03.40バージョン7.4.0、リリース1998年;デジタルセルラー通信システム;ショートメッセージサービス(SMS)の技術的実現を参照のこと。
【0004】
次世代のUMTS移動無線システム(UMTS−Universal Mobile Telecommunication System)に対しては現在のところ、移動メッセージサービスのマルチメディア機能バリエーションが標準化されている。これはいわゆるMMS(MMS−Multimedia Messaging Service)である。3G TS22.140バージョン4.0.1、リリース2000年;第3世代パートナーシッププロジェクト;グループサービスおよびシステムアスペクト技術的仕様;サービスアスペクト;ステージ1;マルチメディアメッセージングサービス(MMS)参照のこと。マルチメディアコンテンツを有するメッセージを以下、SMSのテキストメッセージから区別するために略してMMsと称する(MM−Multimedia Message;複数:MMs)。SMSとは異なり、純粋なテキスト内容に制限されることはない。MMSではテキストを個人の好みに応じてフォーマットし、オーディオおよびビデオコンテンツをメッセージに埋め込むことができる。さらなる新規性は、MMsの配信の際に、いわゆるプッシュモード(到来するMMを遅延なしで受信側に配信する)といわゆるプルモード(受信側にはまず新たに到来したMMについて通知され、これに基づいていつこのMMを自分の受信器にダウンロードするかを自分で決定できる)との区別することができることである。この公知の関係が図1に示されており、参照符号12によりMMSサーバとして示されたネットワークエレメントが、参照符号11によりUMTSターミナルが示されている。
【0005】
これまでの従来技術によれば、MMSはWAP(WAP−Wireless Application Protocol)を介してのみ実現可能である。MMSに適した端末機とWAPゲートウエイとの間のエアインタフェースをブリッジオーバするために、WAPの使用がWSPに規定されている(WSP−Wireless Session Protocol)。WAP-203-WSP、バージョン4−5月2000年;ワイヤレスアプリケーションプロトコル、ワイヤレスセッションプロトコル仕様;チャプター8.4:“Header Encoding”参照。3G TS 22.140 バージョン4.0.1(s.o.);3G TS 23.140 バージョン4.0.0、リリース4,第3世代パートナーシッププロジェクト、グループターミナル技術的仕様、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)、機能的ディスクリプション、ステージ2参照。
【0006】
図2は、3G TS23.140バージョン4.0.0(上記参照)による現在の従来技術によるいわゆるトランザクションフローチャートを示す。ここには関与する3つの実体間でのWAPメッセージ交換がMMの送信と受信の場合で示されている。3つの実体とは、送信アプリケーションUAA(UAAはMMSユーザエージェントAに対する省略)、ネットワークエレメントRS(RSはMMSリレー/サーバの省略)、および受信アプリケーションUAB(UABはMMSユーザエージェントBに対する省略)である。MMSユーザエージェントとは、移動無線機または移動無線機に接続された機器(例えばラップトップ等)上でMMSを実現するアプリケーションである。MMSリレー/サーバは、該当領域ないしMMSサービスプロバイダのMMS環境にあるネットワークエレメントであり、このサービスプロバイダはアプリケーション「MMSユーザエージェント」に対してMMS機能性を提供する。
【0007】
以下、図2の公知のトランザクションフローチャート(送信アプリケーションUAAがMMAを受信アプリケーションUABに送信する)に基づき、WAPメッセージの交換について説明する。ここではまず単純に、送信アプリケーションUAA1と受信アプリケーションUAB12が同じMMSサービスプロバイダのMMSを供給することを前提にする。送信アプリケーションUAA1で形成されたMMAはWAPメッセージM-Send.reqによりネットワークエレメントRS2,12に送信される(このネットワークエレメントは送信側でも受信側でも機能を引き受けるので、二重参照符号2,12により示されている)。これに基づき受信アプリケーションUAA1はWAPメッセージM-Send.confを受信する。このWAPメッセージM-Send.confによりMMAがネットワークエレメントRS2,12により正しく受信されたことが確認される。このメッセージには、ネットワークエレメントRS2,12により設定された、送信されるMMAに対する個別の識別番号ID1を含むことができる。その後、ネットワークエレメントRS2,12は受信アプリケーションUAB11に対して、WAPメッセージM-Notification.indにより新たに到来し、ダウンロードの準備のできたMMAのメモリスペース(URI−Uniform Resource Identifirer;以下URIと略す)について情報通知する。これに基づきネットワークエレメントRS2,12は例えばWAPメッセージM-NotifyResp.reqにより、該当するMMAについての通知(M-Notification.ind)が成功裏に送信されたことの確認を受け取る。この時点でネットワークエレメントRS2,12はまだダインロード準備のできたMMに対するメッセージIDで予約されていない。2つのWAPメッセージM-Notification.indとM-NotifyResp.reqの交換の際には、このメッセージに対するただ1つの個別トランザクション識別番号(トランザクションID)が交換される。次に受信アプリケーションUABはWAPメッセージWSP GET(これによりURIはネットワークエレメントRS2,12に送信される)を用いてMMAの配信を要求する。WAPメッセージM-Retrieve.confにより受信アプリケーションUAB11はこれに基づいてネットワークエレメントRS2,12により所望されるメッセージMMAを配送する。ここでMMAはネットワークエレメントRS2,12により設定された個別の識別番号ID2により識別される。WAPメッセージM-Acknowledge.indによりMMAが受信アプリケーションUAB11によって正しく受信されたことが受領確認される。送信側が自分の送信したMMAが成功裏に受信されたことを通知して欲しいと表明した場合に対しては、ネットワークエレメントRS2,12はこれに対して、WAPメッセージM-Delivery.indを受信アプリケーションUAB11に送信することで応じることができる。
【0008】
図3は、公知の可能なMMSアーキテクチャを示す。ここではMM交換に関与する送信アプリケーションUAA1と受信アプリケーションUAB11が、種々異なるMMSサービスプロバイダ(MMSサービスプロバイダAとMMSサービスプロバイダB)からのMMSを要求する。この場合、関与するMMSサービスプロバイダのMMSEs(MMSE−Multimedia Messaging Service Environment=マルチメディアメッセージングサービス環境)間でMMをさらに転送する必要がある。参照符号4はMMSサービスプロバイダAのMMSEを表わし、参照符号14はサービスプロバイダBのMMSEを表わす。MMを2つのMMSEs間でさらに転送すること、正確に言えば送信側ネットワークエレメントRSA2(RSAはMMSリレー/サーバAに対する省略)と受信側ネットワークエレメントRSB12(RSBはMMSリレー/サーバBに対する省略)との間で転送することは例えばSMTP(SMTP−Simple Mail Transfer Protocol,3G TS 23.140バージョン4.0.0(s.o.)参照のこと)を介してインターネット(IP−インターネットプロトコル、参照符号20)により行われる。プロトコルSMPTは図3に参照符号22により示されている。移動無線網は図3には一般的にPLMN(PLMN−Public Land Mobile Network)として示されており、参照番号6が付されている。各MMには編集の際にMMが早くても受信側に、正確に言えば受信アプリケーションUAB11に配送されるべき時点を割当てることができる。これが使用されるならば、MMは送信側MMSEA4に−正確に言うならば参照符号3の付されたMMSサーバAのメモリに−この期限に達するまで中間記憶される。Report of the 3GPP TSG-T2 SWG3 MMS Ad Hoc Meeting #5 in Sophia Antipolis, France 10-12 October 2000; T-doc:T2M00092; Chapter 7; 3GPP TSG-T2 SWG3 参照のこと。その後で初めてMMは受信側MMSEB14に送信される。さらに各MMの編集の際に、所望の有効期限を指示することができる。MMは有効期限の満了まで、ないしは受信アプリケーションUAB11による先行のMMのダウンロードまで受信側MMSEB14(正確に言えば参照符号13の付されたMMSサーバBのメモリ)に記憶される。Report of the 3GPP TSG-T2 SWG3 MMS Ad Hoc Meeting #5 参照のこと。
【0009】
同様に図3の公知のMMS基準アーキテクチャから分るように、MMsはアプリケーションUAAないしUABから発するだけでなく、MMS VASアプリケーション(VAS=Value Added Services=付加価値サービス)からも発することがある。このVASアプリケーションは図3に参照符号7により示されている。ここでこれは付加サービスを提供するネットワーク側の装置である。この場合、MM7インタフェースはMMS VASアプリケーションとネットワークエレメントRSとの間の通信インタフェースとして用いられる。現在までこのインタフェースに対して義務的MMS固有メッセージは定義されていない。ここでの通信はHTTP(Hypertext Transport Protocol)またはSMTPに基づいて行うことができる。とりわけ標準化の現在の状態によれば、MM1に類似するコーディングをこのインタフェースに対して使用することができる。
【0010】
冒頭に述べた方法と装置では、メッセージは送信側ないし委託者により処理することができる。ただし前記メッセージが送信アプリケーションUAAに存在する場合である。メッセージが送信された場合には、それ以上の介入ないしアクセスを行うことができない。この問題は、メッセージを、無線を介して送信する場合だけでなく電子メール(Eメール)をインターネットおよび他の通信システム介して送信する場合にも当てはまる。
【0011】
本発明の課題は、冒頭に述べた方法および装置を改善して、送信側/受信側の必要性をより指向した、メッセージの処理ないし介入を可能にすることである。
【0012】
この課題は冒頭に述べた形式の方法において、第1のメッセージを操作するための操作ジョブを備える第2のメッセージを作成し、送信し、受信し、さらに転送および/または処理し、これにより第1のメッセージへの操作アクセスを許容または通知することにより解決される。
【0013】
さらにこの課題は相応の通信装置において、請求項35の構成によって解決される。相応の通信装置とは、とりわけ移動無線電話並びにインターネットと接続されたコンピュータを含む通信ユニットであると理解されたい。第2のメッセージを作成、送信、受信および/または処理するための本発明の手段は、例えば制御ユニットおよびプロセッサユニットのようなハードウエアユニットの他にソフトウエア解決手段を有している。このソフトウエア解決手段は、変更されたおよび/または新たに定義されたヘッドフィールドを備えるWAPメッセージの有利な変形であり、これを処理することができる。このソフトウエア解決手段については以降で説明する。
【0014】
とりわけ前記課題は相応のネットワークエレメントにおいて、請求項46の構成によって解決される。本発明ではこの種のネットワークエレメントは通信システムの一部であり、複数の送受信ユニット間、とりわけ複数の移動電話間および/またはインターネットに接続されたコンピュータ間の通信を可能にする。このような通信システムは、無線通信システムも含めて、通常はサービスプロバイダにより運営される。第2のメッセージを受信、処理および/または転送するための本発明の手段は、例えば制御ユニットおよびプロセッサユニットのようなハードウエア素子の他にソフトウエアを含んでいる。このソフトウエアは、相応に適合されたまたは新たに定義されたヘッドフィールドを備えるWAPメッセージの有利な変形であり、後で詳細に説明する。
【0015】
本発明のメッセージは従来のSMS、マルチメディアコンテンツを有するMM、またはその他の電子的メッセージとすることができる。以下、本発明をMMに基づいて説明するが、これによりこのメッセージ形式の制限されるものではない。第1のメッセージに対しては省略としてMMAを、第2のメッセージに対してはMMBを以下で使用する。
【0016】
本発明の利点は、第1のメッセージを送信後に操作できることであり、とりわけ呼戻、および/またはこれに対して後から変更ないし更新を行うことができることである。このような操作は本発明により、メッセージを移動無線システムを介して送信する際に、移動無線システム間で、とりわけインターネットオペレータIPバックボーンを介して移動無線網と他の通信システム間で、とりわけインターネットEメールの場合はインターネットを介して可能である。
【0017】
とりわけ本発明により、委託者から送信ユニットの送信アプリケーションによって少なくとも1つのネットワークエレメントを介して受信ユニットの受信アプリケーションへ送信された第1のメッセージ、とりわけMMS形式のマルチメディアメッセージを操作することができる。このとき、第1メッセージの送信後に操作情報を備える第2メッセージを送信ユニットから少なくとも1つのネットワークエレメントへ伝達する。このネットワークエレメントは、第1メッセージへの操作アクセスを許容または仲介する。
【0018】
第1メッセージと第2メッセージは、サービスプロバイダの少なくとも1つの送信側ネットワークエレメントとサービスプロバイダの少なくとも1つの受信側ネットワークエレメントとを介して受信アプリケーションに送信される。ここで少なくとも1つの送信側ネットワークエレメントと少なくとも1つの受信側ネットワークエレメントとはただ1つのサービスプロバイダの管轄エリアに属するか、または最も簡単な場合は同じにすることができる。
【0019】
受信アプリケーションと送信アプリケーションとが同じであることも可能である。
【0020】
特に有利には、第1のメッセージ、送信側ネットワークエレメント、受信側ネットワークエレメント、および/または受信アプリケーションへ操作アクセスを行う。
【0021】
受信アプリケーションがまだ操作ジョブについて情報通知されていなければ、第1のメッセージは有利には送信側サービスプロバイダまたは受信側サービスプロバイダの管轄領域で操作され、その際、有利には受信アプリケーションは操作について報告されない。これに対して第1のメッセージについての通知がすでに受信側で行われており、しかしこの第1のメッセージがまだダウンロードされていなければ、有利には第1のメッセージは送信側サービスプロバイダの管轄領域で、受信アプリケーションの情報なしで操作されるか、または操作は受信側サービスプロバイダの管轄領域で行われる。このとき有利には受信アプリケーションは操作およびその操作時点について情報通知される。
【0022】
本発明による操作は、呼戻と変更という2つのサービスフィーチャに限定されるものではない。後からの転送ジョブ、第2のメッセージを第1のメッセージに後から添付することなども本発明の操作の意味に理解すべきである。以下、呼戻ジョブと変更ジョブについて詳細に説明する。
【0023】
本発明の実施形態によれば、MMの呼戻(本開示内では「リコール」と称する)は、少なくとも受信側がMMを別の順序に移動するか、他の受信側にさらに転送するか、または開封するまで常に可能である。
【0024】
MMの後からの変更(本開示内では「リプレース」と称する)は本発明の実施形態では、受信側がこのMMをすでに処理した場合でも可能である。この場合、受信側には折り返し相応のMMの後からの変更について情報通知される。これは通知(ノティフィケーション)により受信側が更新されたMMのダウンロードを後から自分で開始するか(プルモード)、または更新されたMMを自動的に同時に配信することにより行われる(プッシュモード)。
【0025】
本発明の改善形態では、MMの送信側、すなわち送信アプリケーション(MMSユーザエージェント)またはMMS VASアプリケーションが以前に送信したMMを所定の条件の指示の下で再び呼び戻すか、または後から変更ないし更新を行うことができる。この送信側により選択可能な条件は第2のメッセージの情報エレメントに含むことができる。この条件は例えば、ダウンロード準備のできたMMについて受信側がまだ情報通知されていない場合だけのMMの呼戻、またはMMがすでに受信側の端末機器に配信されているが、まだ開封されていない場合だけ実行する変更ジョブである。これらのサービスフィーチャを以下、「条件付き呼戻(条件付きリコールまたは条件付きキャンセル)ないしは「条件付き変更」(条件付きリプレース)と称する。概念「変更」ないし「リプレース」とは置換と理解すべきであるが、変更のその他の形式でも良い。本発明の情報エレメントは、相応に補足されるかまたは新たに定義された、WAPメッセージ内にあるヘッドフィールドである。
【0026】
この本発明の利点は、以前に送信されたMMの呼戻および/または置換をスケーラブルに、かつフレキシブルに実現できることである。このサービスフィーチャはマルチメディアメッセージサービスの魅力を高める。
【0027】
メッセージ(MM)の送信側は、無条件の操作ジョブであっても、条件付きの操作ジョブであっても、送信アプリケーション「MMSユーザエージェント」またはMMS VASアプリケーションとすることができる。このような送信アプリケーションは例えば移動端末機上のアプリケーションであり、MMS VASアプリケーションは付加価値サービスを提供するネットワーク側のアプリケーションである。
【0028】
さらに本発明の対象は、WAPにおいて本発明の方法を、既存のヘッドフィールドの変更により、または新たに定義されたヘッドフィールドを、WAP−MMSエンキャプスレーション規格の該当するWAPメッセージに追加することにより実現することである。WAP−209−MMSエンキャプスレーション、リリース2000;ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル;WAPマルチメディアメッセージングサービス;メッセージ・エンキャプスレーション;MMSプロポーズドSCD1.0参照。
【0029】
同様に相応の2進符号化も本発明の対象である。これについては下の実施例でさらに説明する。
【0030】
以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、従来技術のUMTSによるプルモードとプッシュモードを比較する図である。
図2は、従来技術によるマルチメディアメッセージサービス(MMS)に対するトランザクション線図である。
図3は、従来技術によるマルチメディアメッセージサービスアーキテクチャの概略図である。
図4は、本発明による第1のメッセージの操作可能性を有するマルチメディアメッセージサービスを示す図である。
図5は、新たに定義されたヘッドフィールドの符号化を示す図である。
図6は、公知のヘッドフィールドでのX−Mmsステータスの補足を示す図である。
図7は、新たに挿入されたヘッドフィールド、X−Mms−オリジナルメッセージ・ステータスを示す図である。
図8は、新たに挿入されたヘッドフィールド、X−Mms−オリジナルメッセージIDを示す図である。
図9は、別に新たに定義されたヘッドフィールドの符号化を示す図である。
図10は、ヘッドフィールド、X−Mms−サポートフィーチャでの補足を示す図である。
【0031】
図4の上部を参照して、第1のメッセージMMAを、第1および第2のMMSサービスプロバイダ(サービスプロバイダAとサービスプロバイダB)の交換によって送信および受信する公知の経過を説明する。第1のメッセージMMAの送信後、送信側の送信アプリケーションUAA1にはWAPメッセージ、M-send.confにおいて前に送信されたMMAに対するメッセージIDが通知される(ID1)。この識別番号ID1はサービスプロバイダAのネットワークエレメントRSA2によって形成され、MMAを送信側インタフェース、送信アプリケーションUAA1/ネットワークエレメントRSA2内で一義的に表わす。MMAがサービスプロバイダBのネットワークエレメントRSB12から受信側アプリケーションUAB11にWAPメッセージ、M-Retrieve.confにより受信側で配送される際にも、同様にメッセージID(図2のID2)が通知される。この識別番号ID2は場合によってはネットワークエレメントRSB12により新たに形成され、MMAを受信側インタフェース、ネットワークエレメントRSB12/受信アプリケーションUAB11内で一義的に表わすのに用いられる。
【0032】
MMAを送信側ネットワークエレメントRSA2と受信側ネットワークエレメントRSB12との間で伝送するために、ID1を仮の識別番号(ID3)に変換することができる。この仮の識別番号(ID3)はMMAを種々異なるシステム間で識別する(図4では、米印でマークされた個所がインタフェース間でのメッセージIDの変換を意味する)。とりわけこのID3はグローバルに一義的であるべきである。例えばID3は、サービスプロバイダA、ID1、並びにID変換の時点についての情報を含む。このために送信側ネットワークエレメントRSA2はこの変換を復元できる情報ないし手段を有していなければならない。これは例えば引き渡し通知のためである。内部で明瞭なIDを使用するために、ID3を受信側ネットワークエレメントRSB12で上記の内部ID2に変換することができる。このID2はMMAを受信アプリケーションUAB11に対して同定する。そのためには受信側ネットワークエレメントRSB12も、この変換を復元できる情報ないし手段を有していなければならない。これは例えば引き渡し通知のためである。MMAは受信側でID2により識別される。
【0033】
本発明によれば、送信アプリケーション、受信アプリケーションおよび/または送信アプリケーションと受信アプリケーションとの間で検出されたネットワークエレメントにより、以前に送信された第1のメッセージMMAへアクセスすることができる。このアクセスは、第2のメッセージMMBを作成し、この第2のメッセージが第1のメッセージMMAへの操作アクセスを許容するかまたは通知することにより行われる。
【0034】
MMBの識別手段を図4に基づいて説明する。ここではMMBが識別番号ID4を有する。MMBを異なるサービスプロバイダシステム間で通知するために、ID4は送信側ネットワークエレメントRSA2により内部ID(ID6)に変換される。この内部IDはMMBをシステム間で識別する。とりわけID6がグローバルに一義的でなければならない場合、例えばサービスプロバイダA、ID4および変換の時点についての情報が含まれる。このために送信側ネットワークエレメントRSA2は、この変換を復元することのできる情報ないし手段を有していなければならない。これは例えば引き渡し通知のためである。内部で明瞭なIDを使用するために、ID6は受信側ネットワークエレメントRSB12により内部ID(ID5)に変換される。この内部IDはMMBを受信アプリケーションUAB11に対して同定する。このために受信側ネットワークエレメントRSB12は、この変換を復元することのできる情報ないし手段を有していなければならない。これは例えば引き渡し通知のためである。MMBは受信側でID5により識別される。
【0035】
MMAとMMBとの必要な接続を実現するために、ID4はID1に付いての参照を、ID6はID3についての参照を、そしてID5はID2についての参照を有する。受信アプリケーションUAB11の報告はMMAとMMBを介して2つのメモリスペースURI1ないしURI2を指示する。
【0036】
識別番号ID1とID3,ID3とID2,並びにID1とID3は同じであっても良い。同じようにID4とID6,ID6とID5、並びにID4、ID5、ID6は同じであっても良い。
【0037】
関与する送信側ネットワークエレメントの少なくとも1つおよび関与する受信側ネットワークエレメントの少なくとも1つは有利には、IDの一義的かつ可逆的な変換を行い、それについての情報を管理することができる。
【0038】
以下、操作手段「呼戻」および「変更」を例として説明する。とりわけ後者の概念は本発明では、第1のメッセージMMAの更新であると理解されたい。これはとりわけ第1のメッセージを第2のメッセージにより置換することにより行われる。しかし一般的に、本発明により開示された、操作のすべての形式に対するオプションのすべての組合せも実現可能である。これらは例えば、受信側に第1のメッセージの操作について情報が通知されるか否か、およびどの情報が受信側に通知されるか、操作の形式について情報を通知すべきか否か、受信側に送信側の操作機能についての情報を通知すべきか否か、第2のメッセージをプルモードまたはプッシュモードで配達すべきか否か、送信側または受信側ネットワークエレメントでの変更、または受信アプリケーションUABでの変更を行うべきか否か、送信側および/または受信側に操作の実行について通知すべきか否か等である。
【0039】
A.サービスフィーチャ「呼戻」
本発明によれば、第1のマルチメディアメッセージMMAをすでに送信し、このすでに送信したMMAを再び呼び戻したいと望むMMSのユーザは、新たな第2のメッセージMMBを情報付きで送信することができ、以前に送信された第1のメッセージMMAは再び呼び戻される。
【0040】
このことは本発明によれば有利には次のようにして実現される。すなわち送信側が新たなMMBを作成し、この新たなMMBは呼戻命令を含むが、有利には受信側に対する所定の内容(コンテンツ/メッセージボーイ)を含んでおらず、この新たなメッセージを以前に送信したMMAと同じ受信側に送信するのである。呼戻フラグとして有利には以前に送信したMMAのID1が使用される。呼戻情報を備えるMMBはまず送信側のネットワークエレメントに到達する。ここで有利には、ID1を備えるMMAがまだサービスプロバイダA(MMSEA)の管轄領域にあるか否か、またはこれがすでにサービスプロバイダBのMMSEBに転送されているか否かを検査する。例えば前者は送信側により選択された自分のMMAの配達に対する所望の時点にまだ達していない場合であり、後者はMMAがまだその有効持続期間を越えていないか、または受信アプリケーションUABに配達されていない場合である。MMAが、関与するMMSサービスプロバイダのMMSEで発見されると直ちに、MMAとMMBの消去を管轄ネットワークエレメントRSにより開始することができる。
【0041】
受信アプリケーションUABがすでにMMSEBで準備されたMMAについてメッセージング(通知)により知らされており、MMAがまだサービスプロバイダBの管轄領域/メモリに存在する場合、受信アプリケーションUABは新たなメッセージング(通知)により、MMAがサービスプロバイダBにより消去され、従って送信側がこれを呼び戻したのでダウンロードできないことが知らされる。さらにMMSサービスプロバイダBは、受信アプリケーションUABに呼戻命令を実行した日付を通知することができる。
【0042】
MMAがすでに受信側に配送されている場合、受信側の受信アプリケーションUABには上記の新たなメッセージング(通知)により、送信側がMMAを呼び戻したがっていることが知らされる。MMAの消去は直接、受信アプリケーションUABが呼戻サービスフィーチャをサポートする場合には受信アプリケーションUABで行われる。端末機器におけるこのサービスフィーチャの実現、ユーザの調整、MMSサービスプロバイダの調整および/またはネットワークプロバイダの調整に応じて、MMAの端末機器での消去をMMAがすでに受信側により処理されているか(例えば開封、既読、転送等)否かに依存させることができる。しかし配送後にまだ受信側により処理されていないMMsだけを消去するのが有利である。呼戻情報を備えるMMBは受信アプリケーションUABに必ずしも配送されなければならないものではない。これはすでにMMSEBで消去することができる。
【0043】
呼戻情報を備えるMMBが呼び戻すべきMMAの前にネットワークエレメントRSBに達した等の理由で、MMAの受信側(MMSユーザエージェントB)がMMAについてまだ通知を受けていなければ、やはり送信側により開始された呼戻アクションについて情報通知する必要はない。その代わりにネットワークエレメントRSBは有利には、呼戻に参照されるMMAを受け取り、これを到達の際に消去するまで待機する。このときこれは受信側には通知されない(ネットワークエレメントRSBが呼戻サービスフィーチャをサポートすることが前提である)。択一的にMMAの消去はネットワークエレメントRSAで行うこともできる。
【0044】
呼戻の委託者(MMSユーザエージェントA)は、自分により開始されたアクションの実行の結果および日付について、関与するMMSサービスプロバイダが可能である場合、情報通知される。
【0045】
ここで説明したサービスフィーチャ「呼戻」を置換できるようにするため、以下の情報の1つまたは複数を関与する実体(送信アプリケーションUAA、ネットワークエレメントRSA、ネットワークエレメントRSBおよび受信アプリケーションUAB)との間で付加的に交換することが提案される。
【0046】
送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)(MMの送信の際):
・MMBが呼戻命令であるというフラグ。
・呼び戻すべきMMAの識別番号。
・送信側が、自分の開始した呼戻アクションの結果についてフィードバックを要求しているという情報。
【0047】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)(MM送信後の確認の際):
・サービスプロバイダが呼戻サービスフィーチャをサポートしているか否かの通知。
【0048】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(送信側と受信側が異なるMMSEに所属する場合にだけ必要):
・MMBが呼戻命令であることのフラグ。
・呼び戻すべきMMAの識別番号。
・送信側が、自分の開始した呼戻アクションの結果についてフィードバックを供給しているという情報。
【0049】
情報をネットワークエレメントRSAとネットワークエレメントRSBとの間で通知することは、この情報がMMBの送信の際に存在していたか否かに依存する。
【0050】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)(該当するMMについての報告の場合)、有利にはメッセージにおいて:
・いつ呼戻が実行されたかという情報。
・以前に通知により予告されたMMAがもはやダウンロードできないという情報。MMSEBで消去されたMMAの同定はメッセージレファレンス(URI)に基づき行われる。
または:
・すでに配送されたMMAが送信側により呼び戻されているという情報。呼び戻されるMMAの同定は受信アプリケーションUABでメッセージIDに基づき行われる。
【0051】
受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(通知後):
・受信側が、以前に通知により予告されたMMAがもはやダウンロードできないことを理解したか否かの情報。
または:
・受信アプリケーションUABがMMAの呼戻を成功裏に実行できたか(すなわち消去)または指示したか否かについての情報。
・受信側にすでにダウンロードしたMMAが呼び戻されたため、受信アプリケーションにアクセスできる端末機器のメモリ(または接続された機器/メモリカード)には存在していないことが情報通知されたか(および/または呼戻に同意したか)否かについての情報。
【0052】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー・サーバA)(送信側と受信側が異なるMMSEに所属し、送信側がフィードバックを要求する場合だけ必要である):
・呼戻ジョブを成功裏に実行できたか否かの情報。
・いつ呼戻ジョブが実行されたかという情報。
・呼戻ジョブが自動的に実行されたか否かの情報。
・受信側が呼戻について情報通知されたか否か(および/または呼戻に同意したか否か)の情報。
・すでにダウンロードされたMMAが呼び戻され、従って受信アプリケーションUABにアクセスする端末機器のメモリ(または接続された機器/メモリカード)に存在しないという情報。
・呼び戻されたMMAの識別番号。
【0053】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→受信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)(通知時に):
・呼戻ジョブが成功裏に実行できたか否かの情報。
・いつ呼戻ジョブが実行されたかという情報。
・呼戻ジョブが自動的に実行されたか否かの情報。
・受信側が呼戻について情報通知されたか否か(および/または呼戻に同意したか否か)の情報。
・すでにダウンロードされたMMAが呼び戻され、従って受信アプリケーションUABにアクセスする端末機器のメモリ(または接続された機器/メモリカード)に存在しないという情報。
・呼び戻されたMMAの識別番号。
【0054】
付加的サービスフィーチャ:条件付き呼戻
この本発明の特別のアスペクトには、マルチメディアメッセージの条件付き呼戻(条件付きリコール/キャンセル)および条件付き変更ないし置換または更新(条件付き置換)の技術思想が基礎となる。本発明によれば、MMの送信側から送信された呼戻ジョブまたは変更ジョブの実行が所定の条件と結び付けられる。例えば送信側は、受信側に到着について情報通知されていない場合だけ所定のMMを呼戻または更新することを望む場合がある。別の場合では、受信アプリケーションUABが通知を受け取っていても、またはMMが読まれていても、送信側が消去または変更を望むこともあり得る。さらにこのサービスフィーチャを実現するためのコンセプトは本発明の一部であり、ここでは3GPP MMS仕様(上記3G TS23.140バージョン4.0.0参照)からのデータフィールドの導入ないし適合が必要である。ここではWAPの新たなヘッドフィールドが定義され、他のフィールドが整合または補足される。
【0055】
本発明のこの有利な実施形態によれば、第2のメッセージ(以下、MMBと称する)が、第1のメッセージ(MMA)を所定の条件下では削除ないし呼び戻すべきであるという情報と共に送信される。新たなMMBは、MMAの呼戻過程を実行するための情報を含んでいる。本発明によれば、呼戻命令の送信側は自分の意志を実行するための条件をセットする。このとき送信ユーザエージェントまたはVASアプリケーションは、どの場合に以前送信したMMを消去ないし無効とするかを設定する。
【0056】
サービスプロバイダは本発明により呼戻フィーチャの使用を他のサービスプロバイダの複数のドメインまたは所定のドメインに制限することができる。このことは、受信側のアドレスの識別、例えば受信側の呼び出し番号、メールアドレス等に基づいて行うことができる。さらなる手段は付加的識別子(フラグ)を呼び出し命令でセットすることである。
【0057】
さらに条件付き呼戻は以前に送信されたメッセージ、とりわけMMの処理フェーズないし処理状態に基づく。送信側はこの場合、MMのどの状態でこれを消去すべきかを決定する。送信側により設定可能な、呼戻のための条件は次のとおりである:
1.MMの呼戻を、これがまだサーバに存在し、受信側がそのことについてまだ知らない場合だけ行う。従って呼戻はこの場合、通知が送信されていない場合だけ行う。
2.MMの呼戻を、通知は送信されているが、MMがまだダウンロードされていない場合だけ行う。
3.MMの呼戻を、受信側がこれをまだ開封ないし既読にしていない場合だけ行う。この場合、呼戻はダウンロード後でも行うことができる。
4.MMの呼戻を、受信側でのMMの処理に依存せずに行う。この場合呼戻は、受信側がこのMMを呼んだ場合でも試みられる。
【0058】
このサービスフィーチャを実現する場合、有利には標準的条件「デフォルト値」が仮定される。例えば標準的条件が上記4つの場合の1つに相応することを取り決めることができる。この予備設定は例えば、呼戻命令を条件付きで実行するための表明がない限り、呼戻をMMの存在について通知する前にだけ実行するよう設定することができる。このシステムは、呼戻を消去すべきMMのダウンロード前にだけ、またはMMが開封ないし既読になった後でも実行するよう設定することもできる。
【0059】
以下にMMステータス条件付き呼戻フィーチャを実現するためのトランザクションを説明する。従ってすでに送信されたMMAは送信側により後から再び呼び戻すことができる。この呼戻は、送信側が新たなMMBを作成することにより行われるが、この新たなMMBは条件付き呼戻命令を含んでおり、有利には受信側に対する特定の内容(コンテンツ/メッセージ本体)は含んでいない。この新たなメッセージは、前に送信したMMAと同じ受信側に送信される。呼戻識別として有利には前に送信したMMAの識別番号(ID1)が使用される。呼戻情報を伴うMMBはまず送信側のネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)に到達する。ここではID1を備えるMMAがまだサービスプロバイダA(マルチメディアメッセージングサービス環境A、MMSEA)の管轄領域にあるか否か、またはこれがすでにサービスプロバイダBのMMSEBに転送されているか否かが検査される。前者は、送信側により選択された自分のMMAの所望の配送に対する時点にまだ達していない場合であり、後者は、MMAがまだその有効期限を過ぎておらず、かつ受信アプリケーションUABにまだ配送されていない場合である。
【0060】
MMAがMMSEで発見されると直ちに、MMAとMMBの消去を管轄のネットワークエレメントRSにより開始することができる。元の受信側が自分に宛てられたMMAを別のアドレスに転送している場合、有利には呼戻命令もネットワークエレメントRSBから相応に転送される。これにより呼戻を目的側のネットワークエレメントRSで行うことができる。ネットワークエレメントRSBが、MMが転送されたという情報のみを有しており、目的地が分らなければ(例えば元の受信側が自分に宛てられたMMをEメールアドレスに転送した場合)、呼戻命令の送信側は有利には転送による呼戻の失敗について情報通知される。秘密性の理由から、呼戻の失敗について通報し、その場合に理由にはコメントしないことも考えられる。
【0061】
呼戻命令の実行に有利なのは、MMがまだネットワークエレメントRSAまたはRSBの一方にあり、受信アプリケーションUABがまだこのメッセージについて通知されていない場合である。このような場合は、MMが送信側の希望により所定の時点で配送されるべきであるが、まだ到着していない場合である。この場合、MMはまだ送信側のネットワークエレメントRSAにある。MMをネットワークエレメントRSBに記憶することもできる。これは例えば受信側の端末機器が遮断されており、MMの有効期限をまだ越えていない場合である。この両方の場合で、MMの消去は選択された壮挙条件に依存しないで行うことができる。上に述べた4つの呼戻条件すべてはこの状況を網羅する。
【0062】
受信アプリケーションUABが、MMSEBにすでに存在するMMAについて通知(ノティフィケーション)によって情報を受けており、MMAがまだサービスプロバイダBの管轄領域/メモリに存在すべきである場合、本発明によれば呼戻は上記2,3,4により番号の付された場合にだけ行うことができる。条件付き呼戻のケース1に対しては、送信側が有利には説明を伴う通知を受け取る。この説明は、受信側がすでに前に送信されたMMについて情報を受けており、呼戻を実行できなかったという説明である。別の場合(2,3,4)に対して、受信アプリケーションUABは新たな通知(ノティフィケーション)により次の知識を得る。すなわちMMAがサービスプロバイダBにより消去されており、従ってもはやダウンロードすることができない、なぜならこれが呼び戻されたからであるという知識を得る。さらなる手段では、受信側が、MMがもはや存在していないか、またはこれが呼び戻されたことを自分に通知することを要求した場合に初めて受信側に呼戻について情報通知する。
【0063】
MMAがすでに受信側には移動されている場合、呼戻はケース4(処理程度に依存しない呼戻)および場合によりケース3(MMがまだ開封されていない/未読である)に対してだけ実行することができる。受信アプリケーションUABはケース3と4に対してだけ、有利には新たな通知(ノティフィケーション)により送信側がMMAの呼戻を希望しているという知識を得る。この通知は有利には消去の条件を含む。
【0064】
従ってMMAの消去は受信アプリケーションUABで直接行うことができる。ただしこれが呼戻フィーチャをサポートする場合である。ケース3であれば、MMは端末機器がMMがまだ開封されていないか、または未読であることを検出した場合だけ消去される。ケース4に対して消去は、前記のことに依存しないで行われる。両方の場合で、MMBは受信アプリケーションUABに配達する必要はない。このMMはすでにMMSEBで消去することができる。なぜなら通知(ノティフィケーション)が消去をトリガするからである。ケース1(通知前の呼戻)および2(ダウンロード前にだけ呼戻)に対しては呼戻を行うことができない。ここでは送信側は有利には、メッセージがすでに送信されている(ケース1)か、またはMMがすでにダウンロードされている(ケース2)ので、MMの呼戻ができなかったという情報によるフィードバックを受け取る。
【0065】
本発明による消去過程を実現するためのさらなる手段は、MMBの配達を呼戻情報と共に受信アプリケーションUABまで行うのである。消去はこの場合、受信側の端末機器でMMBにより行われ、MMBから発生した通知(ノティフィケーション)によってはトリガされない。この場合については以下で詳細に述べない。
【0066】
呼戻の委託者(送信アプリケーションUAAまたはVASアプリケーション)は有利には前記すべての場合で、自分により開始されたアクションの結果ないし実行の日付について情報を受ける。これはとりわけ委託者がこれを要求し、関与するMMSサービスプロバイダがこれを可能にする場合である。
【0067】
ここで説明したサービスフィーチャ「条件付き呼戻」を変換することができるようにするため、本発明では以下の情報の1つまたは複数を関与する実体(送信アプリケーションUAA、MMSネットワークエレメントRSA、MMSネットワークエレメントRSBおよび受信アプリケーションUAB)間で付加的に交換することが提案される。基礎として実際の3GPP仕様3GTS22.140バージョン4.0.1(上記参照)、3GTS23.140バージョン4.0.0(上記参照)、WAP仕様WAP−209−MMSEキャプスレーション、リリース2000(上記参照)、WAP−203−WSP、バージョン4−May−2000(上記参照)並びに3GPTSG−T2 SWG3 MMS Ad Hoc ミーティング#5のリポート(上記参照)を使用する。以下詳細に無条件呼戻を参照して相違と補足を説明する。
【0068】
曹品プリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)(MMの送信時に):
・呼戻を実行するための条件:
−通知前だけ呼戻。
−通知の送信後であってもダウンロード前だけ呼戻。
−MMが開封されていない/未読である場合だけ呼戻。
−MMの処理程度に依存しないで(MMAが読まれた後でも)呼戻。
【0069】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)(MM送信後の確認の際)
・サービスプロバイダが条件付き呼戻フィーチャをサポートしているか否かの通達。ここでシステムは、「呼戻」に対するサポートと「条件付き呼戻」に対するサポートとを区別することができる。
【0070】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(送信側および受信側が異なるMMSEに所属する場合だけ必要):
・呼戻実行のための条件:
−通知前だけ呼戻。
−通知の送信後であってもダウンロード前だけ呼戻。
−MMが未読である場合だけ呼戻。
−MMの処理程度に依存しないで(読まれた後でも)呼戻。
【0071】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)(該当するMMBについての通知の際):
・呼戻実行のための条件:
−通知の送信後であってもダウンロード前だけ呼戻。この条件は、MMがダウンロードされていない場合だけ通達される。
−MMが未読である場合だけ呼戻。
−MMの処理程度に依存しないで(読まれた後でも)呼戻。
【0072】
受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(通知の後で):
・条件付き呼戻ジョブが成功裏に実行できたか否かの情報。
・失敗した場合には、あり得る理由を伴う相応の通報。
【0073】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)(送信側および受信側が異なるMMSEに所属し、送信側がフィードバックを要求している場合だけ必要):
・条件付き呼戻ジョブが成功裏に実行できたか否かの情報。
・失敗した場合には、あり得る理由を伴う相応の通報。
【0074】
WAPメッセージの適合
以下、サービスフィーチャ「呼戻」に対するWAPメッセージの可能な変形について詳細に説明する。予め、WAP仕様ではMMSユーザエージェントがMMSクライアントに相応し、MMSリレー/サーバの代わりにMMSプロクシー/リレーについて説明することを述べておく。AP−203−WSP、バージョン4−May―2000(上記参照)。既存のMMSユーザエージェントについて説明するときはこれによりMMSクライアントも含むものである。同じことが概念:MMSリレー/サーバとMMSプロクシー/リレーについても当てはまる。分かり易くするため以下では、概念:MMSユーザエージェントとMMSリレー/サーバだけを使用する。
【0075】
サービスフィーチャ「呼戻」をMMSのWAP実現に追加するため、本発明ではWAPメッセージの変形、M-Send.req,M-Send.conf,M-Notification.ind,M-NotifyResp.indおよびM-Delivery.indが提案される。これらでは本発明により種々異なるヘッドフィールドが補足ないし変形される。WAP−203−WAP(上記参照)によれば、各ヘッドフィールドは符号化されたフィールド名と符号化されたフィールド値からなる。ここではフィールド値を符号化するのに全体で4つの手段が存在し、フィールド値の第1のオクテットが符号化の形式および長さについて決定する(表1参照)。
【0076】
A.1.WAPメッセージ M-Send.req(送信アプリケーションUAAからネットワークエレメントRSAへ)
MMAの送信側は、自分がこのMMAを再び呼び戻したいことを表明しなければならない。このことは別のMMBを同じ受信側に送信することにより行われる。この目的のために、WAPメッセージM-Send.reqでこれと共にMMBを送信することができ、ヘッドフィールドが補足される。このヘッドフィールドは、送信側が呼び戻したがっているMMの識別番号を有している(図2のMMAのID1)。このヘッドフィールドが名前X-Mms-Recall-IDと16進コード0x7F(10進:127)を有することが提案される。メッセージIDはエンキャプスレーション規格(WAP−209−MMSEエンキャプスレーション、リリース2000;ワイヤレスアプリケーションプロトコル;WAPマルチメディアメッセージングサービス;メッセージエンキャプスレーション;MMS提案SCD1.0)と同じであり、有利にはいわゆるテキストストリングにより符号化される。さらにMMの送信側には呼戻ジョブにより有利にはフィードバックを要求することのできる手段が与えられる。このために適切な標識X-Mms-Request-Reportと16進コード0x85(10進:133)を伴うヘッドフィールドをWAPメッセージM-Send.reqに導入することが提案される。このヘッドフィールドのフィールド値は有利にはエンキャプスレーション規格(上記参照)と同じであり、「フィードバックが希望される」に対しては〈オクテット128〉により、「フィードバックが希望されない」に対しては〈オクテット129〉により符号化される。
【0077】
さらに条件付き呼戻の場合に対して付加的に新たなヘッドフィールドを挿入することが提案される。この新たなヘッドフィールドは呼戻命令の実行に対する条件を通知する。このために例えば標識X-Mms-Recall-Condを備えるヘッドフィールドが提案される。このヘッドフィールドは有利には16進コード0x86(10進:134)を有する。このヘッドフィールドは有利には、「通知前だけの呼戻」に対しては〈オクテット128〉により、「通知の送信後であってもダウンロード前だけ呼戻」に対しては〈オクテット129〉により、「MMが未読の場合での呼戻」に対しては〈オクテット130〉により、そして「MMの処理程度に依存しない(既読後であっても)呼戻」に対しては〈オクテット131〉により符号化される。さらなる条件を導入する場合、有利には相応のフィールド値が追加される。〈オクテット131〉の導入とは択一的に、ヘッドフィールドX-Mms-Recall-Condのない呼戻命令を「既読後であっても呼戻」に対するものと取り決めることもできる。
【0078】
A.2 WAPメッセージ M-Send.conf (ネットワークエレメントRSAから送信アプリケーションUAAへ)
このWAPメッセージにより送信アプリケーションUAAには本発明では付加的に、サービスプロバイダAが送信側(MMSユーザエージェントA)の呼戻ジョブを受け入れたか否かが通知される。このために有利には、名前 X-Mms-Supported-Feature と16進コード0x83(10進:131)を備える新たなヘッドフィールドをWAPメッセージ M-Send.conf に挿入することが提案される。有利にはフィールド値としてエンキャプスレーション規格(上記参照)と同じものが使用され、〈オクテット128〉が委託確認を、〈オクテット130〉が負のフィードバックに使用される(図10参照)。
【0079】
さらに送信アプリケーションUAAには本発明により付加的に、サービスプロバイダAが条件付き呼戻をサポートしているか否かが通知される。このためにここでは、16進コード0x83(10進:131)を備えるX-Mma-Supported-Featureのフィールド値に例えば値〈オクテット131〉を補足することが提案される。この値はここでは条件付き呼戻のサポートに対するものである。MMAがまだネットワークエレメントRSAに記憶されており、受信アプリケーションUABにまだ通知されていない場合、MMは有利には消去され、送信アプリケーションUAAは有利にはこの実行について情報を受ける。このために本発明では、ヘッドフィールドX-Mms-StatusをWAPメッセージM-Send.confに追加することが提案される。このとき有利には新たなフィールド値〈オクテット138〉が「通知前に呼戻が必要」に対するものであると定義される。さらにここでは新たなフィールド値〈オクテット142〉を「メッセージが送信されたので呼戻が失敗」に対して設定することが提案される。このコード値は、条件付き呼戻のケース1(通知前だけ呼戻)を実行しようとする送信アプリケーションUAAに、メッセージがすでに送信された場合にMMAの消去ができなかったことの情報を与える。このような場合は、送信アプリケーションUAAと受信アプリケーションUABが同じネットワークエレメントRS、ここではネットワークエレメントRSAに配属されているときに発生する。
【0080】
A.3 WAPメッセージ M-Notification.ind (ネットワークエレメントRSBから受信アプリケーションUABへ)
受信アプリケーションUABがすでに、ダウンロードの準備のできたMMAについて情報を受けた場合、本発明ではWAPメッセージM-Notification.indで、適切な標識X-Mms-Recall-URIと16進コード0x80(10進:128)を備える新たに定義されたヘッドフィールドが使用される。この新たに定義されたヘッドフィールドによって受信アプリケーションUABには、前記のURIを備えるMMAがもはやダウンロード待機されていない、なぜなら送信側がこれを呼び戻したからであることが通報される。この新たに定義されたヘッドフィールドのフィールド値は有利にはエンキャプスレーション規格(上記参照)と同じであり、テキストストリングとして符号化される。
【0081】
受信アプリケーションUABに消去の時点について情報を与えることができるようにするため、本発明では適切な標識X-Mms-Date-of-Executionと16進コード0x84(10進:132)を備える新たに定義されたヘッドフィールドを補足することができる。このヘッドフィールドに対するフィールド値は有利にはエンキャプスレーション規格(上記参照)に従い長整数として符号化される。
【0082】
通知のURIでは本発明により、標準テキストメッセージの記憶場所が指示される(例えば:「このMMは送信側により再度消去されました」)。このテキストメッセージによりネットワークエレメントRSBは受信アプリケーションUABに、実行された呼戻ジョブについて情報を与えることができる。これはネットワークエレメントが呼戻サービスフィーチャをサポートしておらず(すなわち新たなヘッドフィールドを識別しない)、MMを通知で指示された記憶場所からダウンロードしようとする場合である。
【0083】
呼び戻すべきMMAがすでに受信アプリケーションUABに配送されている場合、本発明ではWAPメッセージM-Notification.indが章A.1で定義された、名前X-Mms-Recall-IDを備えるヘッドフィールドを含むことができる。受信アプリケーションUABはこれに基づきメッセージID(図2からのID2)を用いてMMAの消去を開始することができる(有利には呼戻サービスフィーチャをサポートする)。
【0084】
消去すべきMMAが受信アプリケーションUABによりダウンロードされた場合、条件付き呼戻の場合では、受信アプリケーションUABが有利にはMMAの消去のための条件について情報を受ける。このために有利には本発明で新たに定義された、16進コード0x86(10進:134)を備えるヘッドフィールドX-Mms-Recall-Condが使用される。この場合、コード値〈オクテット130〉がMMが未読の場合の呼戻(未読の呼戻)に対して、および〈オクテット131〉がMMの処理程度に依存しない呼戻(既読であっても呼戻)に対して必要なだけである。通知前だけの呼戻に対する〈オクテット128〉と、通知の送信後であってもダウンロード前だけの呼戻に対する〈オクテット129〉はここでは必要ない。なぜならこの例では両方の場合で、通知の送信前にMMAの消去を行うべきだからである。
【0085】
A.4 WAPメッセージ M-NotifyResp.req(受信アプリケーションUABからネットワークエレメントRSBへ)
本発明によれば有利には、WAPメッセージM-NotifyResp.reqでオプションとして新たなヘッドフィールドを追加することが提案される。この新たなヘッドフィールドによってネットワークエレメントRSBに、受信アプリケーションUABが成功裏に実行された呼戻ジョブについての通報を理解した否かが通知される。この目的のために有利には、他のWAPメッセージから既知のヘッドフィールドX-Mms-Statusが使用され、新たなフィールド値が定義される:〈オクテット136〉が「フィーチャ呼戻がサポートされている」を意味することが提案される。
【0086】
呼び戻すべきMMAがすでに受信アプリケーションUABに配送されている場合、本発明の変形実施例では、WAPメッセージM-NotifyResp.reqに、エンキャプスレーション規格で定義されたヘッドフィールドヘッドフィールドX-Mms-Statusが挿入され、これによりネットワークエレメントRSには、送信側の呼戻ジョブが受信アプリケーションUABに成功裏に実行できたか否かを通知することができる。このためにここではこのヘッドフィールドの拡張も必要である:フィードバックは有利には2つの新たなフィールド値、すなわち「呼戻ジョブが成功裏に実行された」に対する〈オクテット132〉と、「呼戻ジョブは実行できなかった」に対する〈オクテット133〉により実現される。
【0087】
条件付き呼戻の場合に対しては、「呼戻成功」に対する〈オクテット133〉および「呼戻失敗」に対する〈オクテット133〉、並びに上記で提案されたフィールド値、すなわち「通知前の呼戻成功」に対する〈オクテット138〉、および「呼戻失敗、なぜならメッセージが送信されたから」に対する〈オクテット142〉に、以下のフィールド値を追加することが提案される:
−〈オクテット140〉、「MMが既読になる前の呼戻成功」に対して、
−〈オクテット141〉、「MMが既読になったあとの呼戻成功」に対して、
−〈オクテット144〉、「読み戻し失敗、なぜならMMが既読であったから」に対して、
−〈オクテット145〉、「呼戻失敗、なぜならMMが消去されていたから」に対して、
これらの通報のおかげで、呼戻命令の送信側は自分のジョブ正確な結果について情報を受けることができる。
【0088】
A.5 WAPメッセージ M-Delivery.ind (ネットワークエレメントRSAから曹品プリケーションUAAへ)
さらに有利には章A.4で拡張されたヘッドフィールドX-Mms-Statusをここでも挿入する。これにより、新たなフィールド値〈オクテット132〉が「呼戻ジョブは成功裏に実行された」に対して、そして〈オクテット133〉が「呼戻ジョブを実行することができなかった〉に対して使用されていれば(図6参照)、送信側に呼戻ジョブを成功裏に実行できたか否かを通知することができる。さらに送信側は自分の呼戻ジョブの実行の日付について、章A.3で定義したヘッドフィールド(有利には符号 X-Mms-Date-of-Excution を有する)を用い情報を受けることができる。
【0089】
さらに有利には別の新たなフィールド値が定義される:
−〈オクテット139〉「ダウンロード前の呼戻成功」に対して
−〈オクテット143〉「呼戻失敗、なぜならMMがすでにダウンロードされていたから」に対して
これによりWAPメッセージ M-Delivery.ind 内のヘッドフィールド X-Mms-Status の種々のフィールド値によって、送信側に自分の呼戻が実行されたか否か、またどのような条件で実行されたかを通知することができる。
【0090】
条件付き呼戻の送信側にジョブの実行について情報通知する別の手段が新たなヘッドフィールドの定義により実現される。このヘッドフィールドは相応のWAPメッセージで使用される。そのために例えば名前 X-Mms-Recall-Status を備えるヘッドフィールドが提案される。このヘッドフィールドは上に示した場合で拡張ヘッドフィールド X-Mms-Status に対する代替として使用することができる。後者はさらに、WAP−209−MMSEキャプスレーション、リリース2000(上記参照)で定義された形態で使用することができる。新たなヘッドフィールド X-Mms-Recall-Status は有利には呼戻ジョブを実行するための情報だけを含む。X-Mms-Recall-Status に対しては16進コード0x88(10進:136)が提案される。種々異なる実施シナリオを網羅する可能なフィールド値は例えば:
−〈オクテット128〉「呼戻成功」に対して
−〈オクテット129〉「通知前に呼戻成功」に対して
−〈オクテット130〉「ダウンロード前に呼戻成功」に対して
−〈オクテット131〉「MMが読まれる前に呼戻成功」に対して
−〈オクテット132〉「MMが既読となった後に呼戻成功」に対して
−〈オクテット133〉「呼戻失敗」に対して
−〈オクテット134〉「呼戻失敗、なぜならメッセージが送信されたから」に対して
−〈オクテット135〉「呼戻失敗、なぜならMMがダウンロードされていたから」に対して
−〈オクテット136〉「呼戻失敗、なぜならMMが既読であったから」に対して
−〈オクテット137〉「呼戻失敗、なぜならメッセージが消去されたから」に対して
−〈オクテット138〉「呼戻失敗、メッセージを発見できなかったから」に対して
−〈オクテット139〉「呼戻失敗、メッセージがさらに転送されたから」に対して
さらなる理由または条件の場合に、フィールド値とコードを相応に補足することができる。
B.サービスフィーチャ「変更」
マルチメディアメッセージMMAを送信し、このすでに送信したMMを後から変更したいと望むMMSのユーザは本発明により、新たなMMBを情報と共に送信することができる。この情報は、このMMBは前に送信したMMAを変更し、とりわけ置換するものであるという情報である。下に示す実施例ではこのことは一般的に第1のメッセージMMAの変更に対して当てはまる。また例えば前に送信したMMAに後からデータを追加することにも当てはまる。
【0091】
MMAの変更は次のようにして実現される。送信側は、変更命令を含む新たなMMBを作成し、これを前に送信したMMAと同じ受信側に送信するのである。MMAを同定するために有利には前に送信し、今や変更すべきMMAのID1を使用する。変更情報を備えるMMBはまずネットワークエレメントRSAに到達する。ここでID1を有するMMAがまだサービスプロバイダAの管轄領域(MMSEA)内にあるか、またはすでにサービスプロバイダBのMMSEB内にあるかが検査される。MMAの送信側により最も早い配送に対する時点または有効期限が指示されているか否かに応じて両方の場合が可能である。MMAが関与するMMSサービスプロバイダのMMSEにおいて発見されると直ちに、MMBによるMMAの変更が管轄のネットワークエレメントRSにより開始される。実際にはこのアクションは、古いMMAを消去し、新たなMMBを受信側に送信することにより行われる。MMSサービスプロバイダは本発明によれば受信アプリケーションUABに対して、場合により実行された変更過程および/または変更過程の実行された日付(このMMは何月何日に更新された)について知らせることができる。
【0092】
MMAの受信側(受信アプリケーションUAB)がまだMMAについての通知を受け取っていなければ(例えば変更ジョブを備えるMMBが変更すべきMMAより前にネットワークエレメントRSBに到達したという理由で)、受信側に必ずしも送信側により開始された変更アクションについて情報通知する必要はない。その代わりにネットワークエレメントRSBは、変更すべきMMAを受け取るまで待機し、これを到着時にMMBにより変更、とりわけ置換する(このことはMMSネットワークエレメントRSBが呼戻サービスフィーチャをサポートしていることが前提である)。MMSサービスプロバイダは本発明によれば、受信アプリケーションUABに対してMMBの配送の際に、これが送信側により後から変更されたMMであり、この変更がいつ実行されたかを知らせることができる。
【0093】
受信アプリケーションUABがすでに、MMSEBで準備されているMMAについて通知(ノティフィケーション)により情報を受けており、MMAがまだサービスプロバイダBの管轄領域に存在する場合、本発明によれば受信アプリケーションUABは新たな通知(ノティフィケーション)により送信側が自分のMMAを後から変更したこと、およびいつこの変更が実行されたかを知ることができる。
【0094】
MMAがすでに受信側に配送されている場合、受信アプリケーションUABはまず、サービスプロバイダBから、MMAを置換するためのMMBが存在しているという通知を受け取るか、または変更ジョブを備えるMMBを受信アプリケーションUABに直接配送することができる。MMBがプッシュモードで配送されたか、またはプルモードで配送されたかに依存せずに、変更、とりわけMMAをMMBにより受信アプリケーションUABで直接置換することができる。ただし変更サービスフィーチャがサポートされている場合である。端末機器、ユーザの構成、サービスプロバイダの構成および/またはネットワークプロバイダでのこのサービスフィーチャの実現に応じて、変更、とりわけMMAの置換(および引いてはプルモードの場合、MMBの付加的要求)は端末機器において、MMAがすでに受信側により「処理された」か否かに依存せずに(例えば開封、既読、転送等)行うことができる。とりわけこのようなMMSをまだ受信側により処理されていなければ自動的に(すなわち受信側への問い合わせなしで)変更するのが有利である。受信側がMMAをすでに郵便到着箱から取り出し、転送または既読にしている場合には受信側に、少なくとも送信側がMMBにより以前に送信したMMAを変更したがっていることを情報通知することができる。
【0095】
送信側/ジョブ委託者(送信アプリケーションUAAまたはVASアプリケーション)は、本発明の有利な実施例によれば、自分の開始した変更アクションの実行の結果および日付について、関与するMMSサービスプロバイダがこれをサポートする場合には情報通知を受けることができる。
【0096】
受信アプリケーションUAB上でのMMAの識別はとりわけメッセージ基準に基づいて行うことができる。このメッセージ基準は有利にはURIであり、そのメモリスペースの下に受信側サービスプロバイダBの標準テキストメッセージが記憶されている。URIは有利にはMMAの識別番号ID1、または受信側ネットワークエレメント(とりわけネットワークエレメントRSB)により設定される第2の識別番号(ID2)から形成される。
【0097】
ここに説明したサービスフィーチャ変更、とりわけ置換を実行するために、本発明によれば、次の情報の1つまたは複数を関与する実体(送信アプリケーションUAA、ネットワークエレメントRSA、ネットワークエレメントRSBおよび受信アプリケーションUAB)との間で付加的に直接交換することが提案される:
送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)(MMの送信時に):
・MMBが変更命令であるというフラグ。
・変更すべきMMAの識別番号。
・送信側が自分の開始した変更アクションの結果についてのフィードバックを要求しているという情報。
【0098】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)(MM送信後の確認時に):
・サービスプロバイダが変更サービスフィーチャをサポートしているか否かの通知。
【0099】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー・サーバA)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(送信側および受信側が異なるMMSEに所属する場合だけ必要):
・MMBが変更命令であるというフラグ。
・変更すべきMMAの識別番号。
・送信側が自分の開始した変更アクションの結果についてフィードバックを要求しているという情報。
【0100】
ネットワークエレメントRSAとネットワークエレメントRSBとの間での情報交換はこの方法がMMBの送信時に存在していたか否かに依存する。
【0101】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)(到来するMMに関する通知時)、有利にはメッセージ内に:
・送信側がダウンロードのために備えているMMAを新たなMMBによって変更したという情報。2つのMMの識別は該当するMMについてのメッセージ基準(URI)に基づき行われる。
・ダウンロードのために備えているMMAが新たなMMBによって何時変更されたかという情報。または:
・送信側は既に前もって供給されたMMAを新たなMMBによって変更、例えば置換したいという情報。更新されるMMAの識別は別個のメッセージIDに基づき行われ、MMAを変更、例えば置換すべきMMBの識別はメッセージ基準(URI)に基づき行われる。
【0102】
受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(通知後):
・受信側に変更ジョブについて通知できたか否かという情報。
【0103】
PULLモードの場合、受信側に変更ジョブを有するMMBが存在する事が通知されると、受信側はこのMMBを公知のメカニズムを用いてネットワークエレメントRSBから引き出すことができる。PUSHモードではMMBのダウンロードは受信側ではなくサービスプロバイダによって開始される。このPUSHモードでは先行の2つのステップ、通知及びこの通知の確認を省略することができる。
【0104】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)(MMの配送時):
・MMBは受信アプリケーションUABにおいて実施されるべき変更ジョブを包含しているというフラグ。
・既に供給されたMMAが変更、例えば置換されるべきという情報。MMAの識別は別個のメッセージ識別番号(メッセージID)に基づき行われる。または、
・今まさに供給されたMMBは後に変更するMMであるという情報。
・MMBが送信側によって何時変更されたかという情報。
【0105】
受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(MMの配送後):
・変更ジョブを実施することができたか否かという情報。
・変更ジョブは自動的に実施されたか否かという情報。
・受信側に変更過程が伝えられたか(及び/又は受信側は変更に同意したか)否かという情報。
【0106】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)(送信側と受信側は異なるMMSEに属し且つ送信側がフィードバックを要求した場合にのみ必要):
・変更ジョブを実施することができたか否かという情報。
・変更ジョブは何時実施されたかという情報。
・変更ジョブは自動的に実施されたか否かという情報。
・受信側に変更について伝えられたか(及び/又は受信側は変更に同意したか)否かという情報。
・既にダウンロードされていたMMAは変更、例えば置換されたか否か、または、しかしながらMMAは変更前にまだ供給されていなかったという情報。
・変更、例えば置換されたMMAの識別番号。
【0107】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)(報告時):
・変更ジョブを実施することができたか否かという情報。
・変更ジョブは何時実施されたかという情報。
・変更ジョブは自動的に実施されたか否かという情報。
・受信側は変更について伝えられたか(及び/又は受信側は変更に同意したか)否かという情報。
・既にダウンロードされていたMMAは変更、例えば置換されたか否か、または、しかしながらMMAは変更前にまだ供給されていなかったという情報。
・変更、例えば置換されたMMAの識別番号。
【0108】
付加的なサービスフィーチャ:条件付き変更
本発明の有利な実施形態によれば、変更命令の送信側は自身の要望を実施するための条件を指定することができる。ここで送信アプリケーションUAAまたはVASアプリケーションが規定されており、ここでは事前に送信されたMMが変更される。条件付き変更を「Conditional Replace」と称することもできる。
【0109】
本発明によればサービスプロバイダはサービスフィーチャ「変更」の使用をサービスプロバイダの固有のまたは所定のドメインに制限することができる。このことは例えば受信側のアドレス(電話番号またはメールアドレスなど)の識別に基づき行うことができる。さらには、変更命令に付加的な識別子(フラグ)を使用することも考えられる。
【0110】
有利には条件付き更新は事前に送信されたメッセージ(ここではマルチメディアメッセージMM)の処理段階を基礎とする。この場合送信側は、MMのどの状態の時にこのMMが消去されるべきかを決定する。変更、例えば置換の考えられる条件は:
1.MMがサーバに存在し且つ受信側がこれをまだ知らない場合のみMMを変更する。すなわち変更は通知(Notification)がまだ送信されていなかった場合にのみ行われる。
2.通知(Notification)は既に送信されていたが、MMは未だダウンロードされていなかった場合にもMMは変更される。
3.受信側がMMを未開封ないし未読であった場合にMMを変更する。この場合、変更をダウンロード後にも行うことができる。
4.受信側におけるMMの処理段階に依存せずにMMを変更する。ここで変更は受信側がMMを既読である場合にも試みられる。
【0111】
このサービスフィーチャを実現するにあたり、有利には標準条件「デフォルト値」が使用される。例えば、標準条件を上述の4つの事例に対応するということを取り決めることができる。この事前の設定を、変更命令の条件付きの実施について詳細には示されていなかった場合には、変更は例えば通知前にのみ行われるべきであるように規定することができる。そのような変更は変更すべきMMをダウンロードする前にのみ、またはそれどころか開封後ないし既読後に行われるべきようにシステムを設計することもできる。
【0112】
以下ではMMステータス条件付きサービスフィーチャ「変更」を実現するためのトランザクションを検討する。すなわち既に送信されたMMAを送信側により、この送信側が条件付き変更命令及び受信側にとって所定の新たな内容(「Content/Message Body」)を包含する新たなMMBを作成することによって後に再度呼び戻すことができる。この新たなメッセージは以前にMMAを送信した受信側と同一の受信側に送信される。変更識別子として以前に送信されたMMAの識別番号(ID1)が使用される(上記参照)。変更情報を有するMMBは先ず送信側のネットワークエレメントRSAに到達する。このネットワークエレメントRSAではID1を有するMMAはサービスプロバイダAの管轄領域(MMSEA)内にあるか否か、またはMMAは既にサービスプロバイダBのMMSEBに転送されたか否かが検査される。前者は例えば、送信側がMMAを所望に配送するために選択した時点にはまだ達していない場合であり、後者は例えば、MMAは依然として有効時間を上回っておらず、受信アプリケーションUABに送信されていなかった場合である。
【0113】
MMAがMMSEにおいて発見されるやいなや、権限のあるネットワークエレメントRSによるMMAのMMBへの変更を開始することができる。本来の受信側がこの受信側へ配信されたMMを他のアドレスに転送した場合には、変更命令もネットワークエレメントRSによって相応に転送されるべきである。ネットワークエレメントRSBが、目的地を知らずにMMは転送されたという情報のみを有する場合(例えば本来の受信側がこの受信側へ発信されたMMをあるEメールアドレスに転送した場合)には、変更命令の送信側には転送に起因する呼戻の失敗を伝えることができる。信頼性の理由からオペレーションの失敗を伝えることも可能ではあるが、この場合には原因は説明されない。
【0114】
変更命令を実施するための殊に好適な事例は、MMが依然ネットワークエレメントRSAまたはRSBに存在し、受信アプリケーションUABにこのメッセージに関する通知が未だなされていなかった場合である。そのような事例は例えばMMが送信側の要望に基づき、まだ訪れていない所定の時点以降に供給されるべき場合に生じる可能性がある。ここではMMが依然として送信側のネットワークエレメントRSAに存在する。例えば受信側の端末機器がオフであり且つMMの有効時間が経過していなかった場合には、MMをネットワークエレメントRSBに記憶することもできる。これら2つの事例では、MMの変更を選択れた消去条件に依存せずに行うことができる。すなわち上述した4つ全ての変更条件はこの状況をカバーする。
【0115】
受信アプリケーションUABには通知(Notification)を用いることによりMMSEBにあるMMAが既に伝えられており、このMMAは依然としてサービスプロバイダBの管轄領域/メモリに存在する場合には、本発明によれば変更を上記において2、3及び4の番号を付した事例についてのみ行うことができる。条件付き変更の事例1では送信側は有利には、受信側には既に以前に送信されたMMが伝えられており、変更を行うことができなかったという通知を受け取る。他の事例(2、3及び4)では受信アプリケーションUABに新たな通知を用いて、MMAはMMBに変更されていて、したがってもはやダウンロードに備えないということを知らせることができる。この代わりに受信側は新たなMMBを要求することができる。
【0116】
MMAが既に受信側に供給されていた場合には、変更を事例4(処理段階に依存しない変更)、場合によっては事例3(MMは未開封/未読であった場合のみ変更)についてのみ行うことができる。事例3及び4の場合のみ、受信アプリケーションUABには有利には新たな通知を用いて、送信側はMMAの変更を欲していることが知らされる。この通知は有利には変更の条件を包含する。したがってMMAの更新は、MMSユーザエージェントAがサービスフィーチャ「変更」をサポートする限り、直接にこのMMSユーザエージェントAにおいて行うことができる。事例3の場合にMMは有利には、端末機器がMMは未開封ないし未読であったことを確認した場合にのみ変更される。事例4では変更はこれに依存せずにトリガされる。事例1(通知前の変更)及び事例2(ダウンロード前のみの変更)では、変更を行うことができない。送信側は有利には、通知が既に送信されていたため(事例1)、またはMMが既にダウンロードされていたため(事例2)、MMを変更することができなかったという情報を有するフィードバックを受け取る。
【0117】
本発明によれば、変更過程を実現するための別の可能性は、変更情報を有するMMBを受信アプリケーションUABに送信することである。この場合には変更は受信側の端末機器においてMMBによってトリガされ、MMBから発生する通知によってはトリガされない。この事例についてはさらに詳細には検討しない。
【0118】
変更のジョブ委託側(送信アプリケーションUAAまたはVASアプリケーション)には、有利には既述の全ての事例において、この委託側によって開始されるアクションの実行の結果及び必要に応じて日付が伝えられ、このことはジョブ委託側が要求し且つ関連するMMSサービスプロバイダがこれを実現できる場合に行われる。
【0119】
条件付き変更は受信アプリケーションUABに到達すべきMMであるので、このサービスフィーチャ「変更」をサポートしないMMSE(マルチメディア・メッセージング・サービス環境、Multimedia Messaging Service Environments)は有利には簡潔なMMとしての新たなMMBを処理する。すなわちMMBは、MMAの置換なしに、受信アプリケーションUABに新たなMMとして到達する。有利にはこのことについても送信側には伝えられる。
【0120】
今ここで説明したサービスフィーチャ「条件付き変更」を実現できるようにするために、本発明によれば以下の情報のうちの1つまたは複数の情報が関与する実体(送信アプリケーションUAA、ネットワークエレメントRSA、ネットワークエレメントRSB及び受信アプリケーションUAB)の間で付加的に交換されることが提案される。基礎として現在の3GPP規格3G TS140 version 4.0.1(上記参照)並びに3G TS 23.140 version 4.0.0(上記参照)及びWAP規格WAP-209-MMSEncapsulation;Release2000(上記参照)、WAP-203 WSP(上記参照)及びReport of the 3GPP TSG-T2 SWG3(上記参照)が使用される。以下では、無条件変更との比較における相違点及び補足点を詳細に検討する。
【0121】
送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)(MMを送信する場合)
・変更を実施するための条件:
−通知前にのみ変更。
−通知の送信後であっても、ダウンロード前にのみ変更。
−MMが未開封/未読であった場合にのみ変更。
−(MMAを既読であっても)MMの処理段階に依存しない変更。
【0122】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)(MMの送信後の確認時):
・サービスプロバイダが条件付き変更サービスフィーチャをサポートしているか否かという、このサービスプロバイダの通達。ここではシステムは「変更」のサポートと「条件付き変更」のサポートとを区別してもよい。
【0123】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(送信側と受信側は異なるMMSEに属している場合にのみ必要):
・置換を実施するための条件:
−通知前にのみ変更。
−通知の送信後であっても、ダウンロード前にのみ変更。
−MMが未読であった場合にのみ変更。
−(既読であっても)MMの処理段階に依存しない変更。
【0124】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)(到来したMMBに関する通知時):
・変更を実施するための条件
−通知の送信後であっても、ダウンロード前にのみ変更。この条件はMMがダウンロードされていなかった場合にのみ伝えられる。
−MMが未読であった場合にのみ変更。
−(既読であっても)MMの処理段階に依存しない変更。
【0125】
受信アプリケーションUAB(MMSユーザエージェントB)→ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)(通知後):
・条件付き変更ジョブを実施できたか否かの情報。
・失敗に終わった場合には考えられる理由の相応の通達。
【0126】
ネットワークエレメントRSB(MMSリレー/サーバB)→ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)(送信側と受信側は異なるMMSEに属し、送信側がフィードバックを要求した場合にのみ必要):
・条件付き変更ジョブを実施できたか否かの情報。
・失敗に終わった場合には考えられる理由の相応の通達。
【0127】
ネットワークエレメントRSA(MMSリレー/サーバA)→送信アプリケーションUAA(MMSユーザエージェントA)(報告の際):
・条件付き変更ジョブを実施できたか否かの情報。
・失敗に終わった場合には考えられる理由の相応の通達。
【0128】
WAPメッセージの適応
以下では変更サービスフィーチャのためのWAPメッセージの可能な修正形態を詳細に説明する。適応及び割当は一例であり、勿論変形させることもできる。変更サービスフィーチャをMMSのWAP実現に導入するために、本発明によればWAPメッセージの修正形態、M-Send.req、M-Send.conf、M-Notification.ind、M-NotifyResp.req、M-Retrieve.conf、M-Acknowledge.ind及びM-Delivery.indが提案される。これらにおいて有利には、章A(サービスフィーチャ呼戻)におけるプロセスと同様に種々のヘッダフィールドが補完ないし修正される。以下では再びMMSユーザエージェントないしMMSプロキシ/サーバについて述べるが、これはMMSクライアントないしMMSプロキシ/リレーも意味している。
【0129】
B.1 WAPメッセージM-Send.req(送信アプリケーションUAAからネットワークエレメントRSA)
MMの送信側は、既に送信したMMAを後に新たなMMBに変更、例えば置換したいということを表明できるものとする。有利にはこのために、新たなMMBと共に送信されるWAPメッセージM-Send.reqには、MMBによって変更、例えば置換されるべきMMの識別番号を持つ別のヘッダフィールドが補完される(すなわち図2のMMAのID1)。このヘッダフィールドにX-Mms-Replace-IDという名称と16進数の符号化0x81(2進数:129)を持たせることが提案される。メッセージIDはカプセル化規格(上記参照)に従い有利にはテキスト列として符号化される。さらに変更ジョブを有するMMの送信側には有利にはフィードバックを要求する可能性が与えられる。このために、16進数の符号化0x85(2進数:133)及び好適な名称X-Mms-Request-Reportを有する、章A.1において規定されたヘッダフィールドがWAPメッセージM-Send.reqに挿入される。このヘッダフィールドのフィールド値は有利にはカプセル化規格(上記参照)にしたがって、「フィードバックが所望される」用の<Octet128>及び「フィードバックは所望されていない」用の<Octet129>でもって符号化される。
【0130】
さらには付加的に、変更命令の実施の条件を伝送する新たなヘッダフィールドが付加される。このために例えば、有利には16進数の符号化0x87(2進数:135)を備えた例示的な名称のX-Mms-Replace-Condを有するヘッダフィールドが提案される。このヘッダフィールドは有利には、通知前のみ置換(Replace only before Notification)用の<Octet128>、通知の送信後であってもダウンロード前のみの置換(Replace only before Downloading)用の<Octet129>、未読の場合における置換(Replace only before Reading)用の<Octet130>及び(既読であっても)MMの処理段階に依存しない置換(Replace even after Reading)用の<Octet131>でもって符号化される。別の条件を導入する場合には有利には相応のフィールド値が付加される。
【0131】
B.2 WAPメッセージM-Send.conf(ネットワークエレメントRSAから送信アプリケーションUAA)
本発明によればこのWAPメッセージを用いて、送信アプリケーションUAAはサービスプロバイダAが送信側(送信アプリケーションUAA)の変更ジョブに応じて処理を行ったか否か、ないし処理することができたか否かを伝える。このために、章A.2において呼戻サービスフィーチャのために挿入された、好適な名称X-Mms-Supported-Featureを有するヘッダフィールドを有利にはここでも使用することが提案される。フィールド値として「変更フィーチャはサポートされている」用の<Octet129>か、「サポートされていない」用の<Octet130>が使用される。
【0132】
さらに、条件付き変更の場合には、16進数の符号化0x83を有するX-Mms-Supported-Featureのフィールド値が値<Octet132>でもって補完されることが提案される。この値は条件付き変更ないし置換のサポートを表す。MMAが依然としてネットワークエレメントRSAに記憶されている場合、且つ受信アプリケーションUABに依然として通知されていなかった場合には、MMは変更されて、送信アプリケーションUAAには有利にはこの実施が伝えられる。このために本発明によれば、ヘッダフィールドX-Mms-StatusがWAPメッセージM-Send.confに付加される事が提案される。ここで有利には、「通知前に変更は成功」用の新たなフィールド値<Octet148>が規定される。さらにここでは、フィールド値<Octet152>を「通知が送信されていたため変更は失敗」のために設定することが提案される。この符号化された値は、条件付き置換(通知前のみの変更)の事例1を実施しようとした送信アプリケーションUAAに、通知が既に送信されていたのでMMAの更新を行うことができなかったということを伝える。この事例は、送信アプリケーションUAAと受信アプリケーションUABが同一のネットワークエレメントRS、すなわちネットワークエレメントRSAに配属している場合に生じる可能性がある。さらに有利には別の新たなフィールド値が規定される:
「ダウンロード前、変更は成功」用の<Octet149>、及び
「MMがダウンロードされていたので、変更は失敗」用の<Octet153>
後者の事例は、送信側が条件付き変更の事例2(ダウンロード前の変更)を要求した場合に生じる可能性がある。
【0133】
B.3 WAPメッセージM-Notification.ind(ネットワークエレメントRSBから受信アプリケーションUAB)
本発明によればWAPメッセージM-Notification.indにおいて、有利には好適な名称X-Mms-Replaced-URI及び16進数の符号化0x82(2進数:130)を有する新たなヘッダフィールドが補完される。このヘッダフィールドを用いて受信アプリケーションUABは、既に行われた通知の後に、MMAを送信側が別のURIを有する新たなMMBに置換したためこのMMAは示されているURIではもはやこれ以上ダウンロートに備えることができない、ということを伝える。この新たに規定されたヘッダフィールドのフィールド値は有利には、カプセル化規格(上記参照)にしたがいテキスト列として符号化される。受信アプリケーションUABに更新の時点を伝えるようにするために、本発明の有利な変形によれば章A.3において新たに規定された、好適な名称X-Mms-Date-of-Executionを有するヘッダフィールドが補完される。
【0134】
変更すべき、例えば置換すべきMMAが既に受信アプリケーションUABに存在する場合には、有利にはWAPメッセージM-Notification.ind内に章B.1において新たに規定された、好適な名称X-Mms-Replace-ID及び16進数の符号化0x81(2進数:129)を有するヘッダフィールドが補完される。受信アプリケーションUABはダウンロードされるMMBが相応のメッセージ識別番号を有するMMAについての変更命令を包含することを識別する。これに基づきMMBのダウンロードをユーザの設定、MMSサービスプロバイダ及び/又はネットワークプロバイダの設定に応じて、PUSHモードまたはPULLモードにおいて開始することができる。
【0135】
言及したように、WAPメッセージM-Notification.indが受信アプリケーションUABに、MMAを変更、例えば置換すべきメッセージMMBの到来を伝える。条件付き変更のために受信アプリケーションUABには変更の条件が伝えられなければならない。このために有利には新たに規定された、16進数の符号化0x87(2進数:135)を有するヘッダフィールドX-Mms-Replace-Condが使用される。この事例では符号化された値、MMが未読であった場合にのみ変更用の<Octet130>及び(既読であっても)MMの処理段階に依存しない変更用の<Octet131>だけが必要とされる。通知前のみの変更用の<Octet128>及び(通知の送信後でも)ダウンロード前のみの変更用の<Octet129>はここでは必要とされず、何故ならば両方の事例ではMMの変更は通知の送信前に行われるべきだったからである。MMAを変更するための条件が充足されている場合には、MMBが受信アプリケーションUABに到来する前であってもこのMMを既に消去することができる。
【0136】
B.4 WAPメッセージM-NotifyResp.ind(受信アプリケーションUABからネットワークエレメントRSB)
本発明によれば、WAPメッセージM-NotifyResp.ind内に、カプセル化規格(上記参照)において規定されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが挿入されることが提案される。ネットワークエレメントRSには、送信側の変更ジョブがPUSHモードにおいて成功であったか否かについて伝えることができるので、ここでもまた(章Aにおけるプロセス、サービスフィーチャ呼戻と同様に)このヘッダフィールドの拡張が必要である。フィードバックは本発明では有利には2つの新たなフィールド値、「変更ジョブの実施は成功した」用のフィールド値<Octet134>及び「変更ジョブを実施できなかった」用のフィールド値<Octet135>を用いて実現される。
【0137】
上記で提案したフィールド値<Octet134>及び<Octet135>並びに前述の「通知前の変更成功」用のフィールド値<Octet148>及び「通知が送信されていたため変更は失敗」用の<Octet152>に付加的に、以下のフィールド値が提案される:
−「MMの既読以前の変更成功、」用の<Octet150>
−「MMの既読以降の変更成功」用の<Octet151>
−「MMが既読であったため変更失敗」用の<Octet154>
−「MMが消去されていたため置換失敗」用の<Octet155>。
【0138】
これらを伝えることにより、変更命令の送信側に対してジョブの正確な結果に関して情報提供することができる。
【0139】
WAPメッセージM-Retrieve.conf(ネットワークエレメントRSBから受信アプリケーションUAB)
変更すべきMMAを既にMMSEBにおいてMMBに変更することができていた場合には、本発明によれば、MMBを受信アプリケーションUABに伝送するWAPメッセージM-Retrieve.confに有利には、カプセル化規格(上記参照)において規定され拡張された、「変更成功」用のフィールド値<Octet134>を有するヘッダフィールドX-Mms-Status及び、章A.3において新たに規定された好適な名称X-Mms-Date-of-Executionを有するヘッダフィールドが付加される。これによってネットワークエレメントRSBは受信アプリケーションUABに、MMBは後に変更されたMMであり、送信側の変更ジョブがMMSEBの管轄領域において何時実施されたかということを伝えることができる。
【0140】
変更すべきMMAが既に受信アプリケーションUABに存在する場合には、本発明によれば有利には、WAPメッセージM-Retrieve.conf内に同様に、章B.1において規定された名称X-Mms-Replace-IDを有するヘッダフィールドが補完される。受信アプリケーションUABが変更サービスフィーチャをサポートする場合には、このヘッダフィールドでもってMMAの変更を受信アプリケーションUABにおいてメッセージIDを用いることにより開始することができる(図2を参照されたい)。これによって他方では受信側に、送信側がMMAの新たなMMBへの変更を欲したということのみが示される。
【0141】
条件付き変更の場合には、上記で新たに規定されたヘッダフィールドX-Mms-Replace-Condが有利にはこのメッセージに付加されることが提案される。「MMが未読であった場合のみ置換」用のフィールド値<Octet130>及び既読であっても「MMの処理段階に依存しない置換」用のフィールド値<Octet131>を使用することができる。したがって受信アプリケーションUABには、いかなる場合に古いMMが置換されるべきかが伝えられる。
【0142】
B.6 WAPメッセージM-Acknowledge.ind(受信アプリケーションUABからネットワークエレメントRSB)
本発明によれば有利な構成では、WAPメッセージM-Acknowledge.ind内に、カプセル化規格(上記参照)において規定されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが付加されることが提案される。ネットワークエレメントRSには、送信側の変更ジョブがPULLモードにおいて成功することができたか否かを伝えることができるので、ここでもまた(章Aにおけるプロセス、サービスフィーチャ呼戻と同様に)このヘッダフィールドの拡張が必要である。フィードバックは本発明によれば有利には、2つの新たなフィールド値「変更ジョブは成功した」用の<Octet134>及び「変更ジョブは実施できなかった」用の<Octet135>を用いて実現される。
【0143】
さらにフィールド値<Octet149>、<Octet150>、<Octet151>、<Octet153>、<Octet154>及び「<Octet155>を使用することができる(上記参照)。
【0144】
B.7 WAPメッセージM-Delivery.ind(ネットワークエレメントRSAから送信アプリケーションUAA)
さらに、章B.4ないしB.6において拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusをここでもまた付加することが提案される。このヘッダフィールドを用いて送信側(送信アプリケーションUAA)には、ここで上述の新たなフィールド値が使用される場合であっても、変更ジョブを成功することができたか否かを伝えることができ、この場合には上述の値の一部または全てが生じる可能性がある。さらに送信側に対して、有利には変更ジョブの実施日時に関して、章A.3において規定された好適な名称X-Mms-Date-of-Executionを有するヘッダフィールドを用いて伝えることができる。
【0145】
条件付き変更命令の送信側に変更ジョブの実施を伝える別の可能性は、本発明によれば相応のWAPメッセージにおいて使用される新たなヘッダフィールドを規定することによって実現される。このために、例えば名称X-Mms-Replace-Statusを有するヘッダフィールドが提案される。このヘッダフィールドを上述の事例においては、拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusの代替として使用することができる。後者をさらに、WAP-209-MMSEncapsulation,Release2000(上記参照)において規定された形式で使用することができる。新たなヘッダフィールドは有利には変更ジョブを実施するための情報のみを包含する。X-Mms-Replace-Statusに対しては16進数の符号化0x89(2進数:137)が提案される。種々の実施シナリオをカバーする可能なフィールド値は例えば以下のものである:
−「変更成功」用の<Octet128>
−「通知前に変更成功」用の<Octet129>
−「ダウンロード前に変更成功」用の<Octet130>
−「MMの既読以前の変更成功」用の<Octet131>
−「MMの既読以降の変更成功」用の<Octet132>
−「変更失敗」用の<Octet133>
−「通知が送信されていたため変更失敗」用の<Octet134>
−「MMがダウンロードされていたため変更失敗」用の<Octet135>
−「MMは既読であったため変更失敗」用の<Octet136>
−「メッセージが消去されていたため変更失敗」用の<Octet137>
−「変更失敗、メッセージは発見されなかった」用の<Octet138>
−「変更失敗、メッセージは転送された」用の<Octet139>。
【0146】
別の理由または条件ではフィールド値及び符号化を相応に補完することができる。
【0147】
本発明によれば、上記のヘッダフィールドX-Mms-Replace-Statusと共にX-Mms-Replace-Statusについての別の択一形態は、変更命令及び呼戻命令を実施するためのフィードバックに使用することができる新たなヘッダフィールドである。このために、例示的な名称X-Mms-Operation-Statusを有するヘッダフィールドが提案される。このヘッダフィールドを16進数の符号化0x90(2進数:138)を有することができ、以下のフィールド値も有する:
−「オペレーション成功」用の<Octet128>
−「通知前にオペレーション成功」用の<Octet129>
−「ダウンロード前にオペレーション成功」用の<Octet130>
−「MMの既読以前のオペレーション成功」用の<Octet131>
−「MMの既読以降のオペレーション成功」用の<Octet132>
−「オペレーション失敗」用の<Octet133>
−「通知が送信されていたためオペレーション失敗」用の<Octet134>
−「MMがダウンロードされていたためオペレーション失敗」用の<Octet135>
−「MMが既読であったためオペレーション失敗」用の<Octet136>
−「メッセージが消去されていたためオペレーション失敗」用の<Octet137>
−「オペレーション失敗、メッセージは発見されなかった」用の<Octet138>
−「オペレーション失敗、メッセージは転送された」用の<Octet139>。
【0148】
図5はもう一度、フィールド名及びフィールド値の符号化を包含する有利には新たに挿入される7つのヘッダフィールドを示す。図6には、新たなフィールド値によって拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが示されている。図7及び8には択一的な実現可能性のヘッダフィールド(実施例3及び4、上記参照)が示されている。相応のWAPメッセージのヘッダフィールドにおける相応の補完は、説明の最後において表2から8にリスト化されている。個々の補完だけがこのヘッダフィールドにおいて行われることも勿論可能である。
【0149】
条件付き操作の事例に関して、図9は、フィールド名及びフィールド値の符号化を包含する新たに挿入されたヘッダフィールドX-Mms-Recall-Cond、X-Mms-Replace-Cond、X-Mms-Recall-Status、X-Mms-Replace-Status及びX-Mms-Operation-Statusを示す。図10には、新たなフィールド値によって拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Supported-Featureが示されている。図6に示したヘッダフィールドX-Mms-Statusは同様に、条件付き操作に関する新たなフィールド値を包含する。
【0150】
C. 2進符号化
C.1 呼戻ないし変更についての条件は無い場合
以下の実施例ではWAPメッセージにおいて使用されるヘッダフィールドについて詳細に検討し、ここでは差し当たり最初のメッセージの呼戻ないし変更に対する条件は設けられていない。ここでは例示的に以下のシナリオが前提とされる:
送信アプリケーションUAAはテキスト及びJPEG画像から成るMMAを受信側に送信し、このMMAを後に呼び戻そうとする(例1)、ないし新たなMMBと置換しようとする(例2)。
【0151】
M-Send.req(送信アプリケーションUAA→ネットワークエレメントRSA):
【0152】
【数1】
【0153】
アドレスabc@siemens.deを持つユーザの送信アプリケーションUAAは、テキスト(MIME content type"text/plain")及びJPEG画像(MIME content type"image/jpeg")から成るMMAを、アドレスxyz@siemens.deを持つユーザの受信アプリケーションUABに送信する。このために使用されるWAPメッセージM-Send.reqは例えばトランザクション識別番号ID10を有する。ネットワークエレメントRSAはこれに基づき、送信されたMMAに対して個別の識別番号を設定し、WAPメッセージM-Send.confを用いてWAPメッセージM-Send.reqが誤りなくネットワークエレメントRSAに伝送されたことを確認する。
【0154】
M-Send.conf(ネットワークエレメントRSA→送信アプリケーションUAA):
【0155】
【数2】
【0156】
2つのWAPメッセージM-Send.req及びM-Send.confにおいては同一のトランザクション識別番号(トランザクションID)が使用される。したがって、送信アプリケーションUAAにおいてメッセージ識別番号を有するWAPメッセージM-Send.confを一義的に所属のWAPメッセージM-Send.reqに対応付けることができ、これによって別個の識別番号AAAA.1111@mms-relay01.siemens.deを送信されたMMAに対応付けることができる。ネットワークエレメントRSAはMMAに対して、この例ではインタフェース送信アプリケーションUAA/ネットワークエレメントRSAに対して別個の識別番号AAAA.1111@mms-relay01.siemens.deを設定している。この識別番号はヘッダフィールドMessage-IDにある。
【0157】
例1:呼戻(条件無し)
MMAの送信側は、このMMAを(2時間後に)再び呼び戻そうとする。このことは、本発明によれば呼び戻されるべきMMAを送信した受信側と同一の受信側に送信される新たなMMBを用いて行われる。この状況では、有利にはWAPメッセージM-Send.reqにおいて、本発明により新たに規定された好適な名称X-Mms-Recall-IDを有するヘッダフィールドが使用され、このヘッダフィールドに呼び戻されるべきMMAのMessage-IDが登録される(図2におけるID1)。さらにWAPメッセージM-Send.reqは有利には、本発明により新たに規定された好適な名称X-Mms-Request-Reportを有するヘッダフィールドを包含し、このヘッダフィールドを用いて、与えられた呼戻ジョブに関するフィードバックを要求することができる。WAPメッセージM-Send.reqには、呼戻ジョブの場合有利にはヘッダフィールドのみが包含されており、別のマルチメディア内容("Message-Body")は包含されていない。下記のように、新たに規定されたヘッダフィールドは縁で囲まれている。
【0158】
M-Send.req(送信アプリケーションUAA→ネットワークエレメントRSA):
【0159】
【数3】
【0160】
MMBにおける呼戻命令を有するWAPメッセージM-Send.reqの受信側に対しても、有利にはネットワークエレメントRSAは即座にWAPメッセージM-Send.confでもって応答する。このWAPメッセージM-Send.confにはネットワークエレメントRSAによって設定されたMMBのためのメッセージ識別番号(ここではAAAA.2222@mms-relay01.siemens.de)が包含されている。さらにこのWAPメッセージM-Send.confは有利には、本発明により新たに規定されたヘッダフィールドX-Mms-Supported-Featureを包含し、このヘッダフィールドを用いて送信アプリケーションUAAに対してサービスプロバイダAは呼戻サービスフィーチャをサポートしているか否かを示すことができる(ここでは示している)。
【0161】
M-Send.conf(ネットワークエレメントRSA→送信アプリケーションUAA):
【0162】
【数4】
【0163】
受信側(ネットワークエレメントRSBと受信アプリケーションUABとの間のインタフェース)においてWAPメッセージを交換する場合には、受信アプリケーションUABは、
1.到来したMMについてまだ伝えられていなかったか、または
2.確かに伝えられてはいたが、MMはまだ取り出されていないか、または
3.MMを既に得ているか、
を区別する必要がある。
【0164】
第1及び第2の事例ではMMA、また呼戻命令を包含するMMBもサービスプロバイダBの管轄領域(MMSEB)において消去することができる。第1の事例では受信側はこのことを一度も知る必要はない。これに対して第2の事例では受信アプリケーションUABに対してサービスプロバイダBは有利には、送信側がMMAを後に呼び戻す場合には、このMMAはもはやこれ以上ダウンロードに備えていないということを伝えることが望ましい。このために本発明によればWAPメッセージM-Notification.indを使用することができる。
【0165】
第2の事例:M-Notification.ind(ネットワークエレメントRSB→受信アプリケーションUAB):
【0166】
【数5】
【0167】
WAPメッセージM-Notification.indにおいては、呼び戻されるMMAを識別するためにURIだけを使用することができる。何故ならばネットワークエレメントRSはこの時点では呼び戻されるMMAに対して「Message-ID」をまだ設定していないからである(このことはダウンロードでもって初めて行われる)。ヘッダフィールドX-Mms-Recalled-URI及びX-Mms-Date-of-Executionはこの呼戻通知を「従来の」通知と区別する。ヘッダフィールドX-Mms-Content-Locationはこの場合URIを示し、このURIの記憶スペースには有利にはサービスプロバイダBの標準テキストメッセージ(例えば:「MMは送信側によって再び消去された」)が存在する。したがって、呼戻サービスフィーチャの新たなヘッダフィールドを理解しない送信アプリケーション及び/又は受信アプリケーションに対しても、実施された呼戻ジョブを後に伝えることができる。
【0168】
WAPメッセージM-NotifyResp.reqでもって、WAPメッセージM-Notification.indは適切に受信されたことが確認される。ヘッダフィールドX-Mms-Statusはこの例では、本発明により新たに規定されたエントリのうちの1つ(すなわち「recall feature supported」)を持ち、このエントリでもってネットワークエレメントRSBは受信アプリケーションUABが呼戻に関する情報を有する第2の通知を理解したことを知ることができる。
【0169】
(さらに)第2の事例:M-NotifyResp.req(受信アプリケーションUAB→ネットワークエレメントRSB):
【0170】
【数6】
【0171】
しかしながら消去されるべきMMAが既に受信アプリケーションUABに伝送されていた場合(第3の事例)には、有利にはWAPメッセージM-Notification.indは好適に、既に行われた呼戻に関する通知ではなく呼戻命令自体を包含し、しかも呼び戻されるべきMMAの識別番号が登録される好適な名称X-Mms-Recall-IDを有するヘッダフィールドの形式で包含する。ここでは有利には識別番号が使用される(URIは使用されない)。何故ならば識別番号は(ここでは既述の第3の事例において)事前に行われたダウンロード後にネットワークエレメントRSBにも受信アプリケーションUABにも既知だからである。
【0172】
第3の事例:M-Notification.ind(ネットワークエレメントRSB→受信アプリケーションUAB):
【0173】
【数7】
【0174】
ヘッダフィールドX-Mms-Content-Locationはこの例ではURIを示し、このURIの記憶スペースにはサービスプロバイダBの標準テキストメッセージ(例えば:「送信側はメッセージIDBBBB.3333@mms-relay02.siemens.deを有するMMの呼戻を欲している」)が設けられている。したがって、呼戻サービスフィーチャの新たなヘッダフィールドを理解しない送信アプリケーション及び/又は受信アプリケーションには、送信側によって送信された呼戻ジョブを後に伝えることができる。
【0175】
MMAはこのインタフェースにおいて別の「メッセージID」を持てることを強調するために、この実施例では値BBBB.3333@mms-relay02.siemens.deが選択された(図2におけるMMAのID2に相応)。
【0176】
(さらに)第3の事例:M-NotifyResp.req(受信アプリケーションUAB→ネットワークエレメントRSB)
【0177】
【数8】
【0178】
受信アプリケーションUABはこの実施例ではWAPメッセージM-NotifyResp.reqを用いてフィードバックをネットワークエレメントRSBに送り返す。このために有利には、カプセル化規格(上記参照)により本発明において拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが使用される。この実施例においてはMMAを受信アプリケーションUABにおいて消去することができ、このことはフィールド値「呼戻成功」でもって表される。ネットワークエレメントRSBにおいてはWAPメッセージの組トランザクションID(ここでは:25)が、消去されたMMAのメッセージ識別番号(ここでは:BBBB.3333@mms-relay02.siemens.de)を推量することができる。これによって、フィードバックの作成が送信側によって所望され且つサービスプロバイダBによってサポートされる場合には、フィードバックを作成することができる。
【0179】
M-Delivery.ind(ネットワークエレメントRSA→送信アプリケーションUAA):
【0180】
【数9】
【0181】
送信側が自身によって開始した呼戻ジョブについてのフィードバックを所望した場合には、MMSリレー/サーバAはWAPメッセージM-Delivery.indを用いてフィードバックを送信アプリケーションUAAに送り返すことができる。フィールド「Message-ID」には呼戻ジョブの識別番号がある。ここで呼戻のステータスには同様に有利には拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが使用され、このヘッダフィールドにおいて、MMAの消去は成功したことがフィールド値「recall-successful」でもって確認される。送信アプリケーションUAAには、呼戻ジョブのメッセージ識別番号と、呼び戻されるべきMMAのメッセージ識別番号との関係が既知であるので、(関与するMMSサービスプロバイダがこれをサポートする場合には)送信側も呼戻ジョブを行うことができたか否かを伝えることができる。
【0182】
例2:変更(条件無し)
この例では送信側がMMAを(送信から1時間後に)更新しようとする。本来的に送信された2つのエレメントのうちJPEG画像(MIME content type"image/jpeg")のみが包含されたままであるとする。さらに件名「会議の議題」が変更されるものとする。
【0183】
本発明によれば新たなMMBが、変更ないし置換されるべきMMAを以前に送信した受信側と同一の受信側に送信される。このために有利には、本発明により新たに規定された好適な名称X-Mms-Replace-IDを有するヘッダフィールドが使用され、このヘッダフィールドにMMAの「Message-ID」が記録される。さらに有利には、WAPメッセージM-Send.reqが、同様に本発明により新たに規定された好適な名称X-Mms-Request-Reportを有するヘッダフィールドを包含し、与えられた変更ジョブに関するフィードバックをこのヘッダフィールドを用いて(この例において示されているように)要求することができる。
【0184】
M-Send.req(送信アプリケーションUAA→ネットワークエレメントRSA):
【0185】
【数10】
【0186】
変更命令を有するMMBを備えたこのWAPメッセージM-Send.reqの受信側にも、有利にはネットワークエレメントRSAは即座にWAPメッセージM-Send.confでもって応答する。このWAPメッセージには好適には、ネットワークエレメントRSAによって設定されたMMBのメッセージ識別番号(Message-ID)(ここでは:AAAA.5555@mms-relay01.siemens.de)及び同様に本発明により新たに規定されたヘッダフィールドX-Mms-Supported-Featureが包含されており、このヘッダフィールドを用いて送信アプリケーションUAAにはサービスプロバイダAが変更サービスフィーチャをサポートしているか否かを示すことができる。2つのWAPメッセージはこの例ではトランザクション識別番号IDD32を有する。
【0187】
M-Send.conf(ネットワークエレメントRSA→送信アプリケーションUAA):
【0188】
【数11】
【0189】
受信側(ネットワークエレメントRSBと受信アプリケーションUABとの間のインタフェース)においてWAPメッセージを交換する際には、受信アプリケーションUABが、
1.到来したMMについてまだ伝えられていなかったか、または
2.確かに伝えられてはいたが、MMをまだ取り出していないか、または
3.MMを既に得ているか、
を区別する必要がある。
【0190】
第1及び第2の事例においては、MMAをサービスプロバイダBの管轄領域(MMSEB)においてMMBに変更、例えば置換することができる。本発明では、受信側は第1の事例において通知の際にもダウンロードの際にも、これが後に変更、例えば置換されたMMであり、変更ジョブが何時実施されたかを知ることができる。有利には第2の事例においては、サービスプロバイダBが受信アプリケーションUABに対して、MMSEBにおける変更ジョブの実施直後に、送信側はMMAを新たなMMBに更新したこと、またこの更新が何時行われたかについて伝えることができる。本発明によれば、この通知は有利にはWAPメッセージM-Notification.indを用いて行われるべきであり、このWAPメッセージにおいては変更、例えば置換されたMMAを識別するためにURIのみを使用することができる。何故ならばネットワークエレメントRSBはこの時点ではMMAに対してメッセージ識別番号("Message-ID")をまだ設定していないからである(このことはMMAのダウンロードでもって初めて行われる)。ヘッダフィールドX-Mms-Replaced-URI及びX-Mms-Date-of-Executionはこの呼戻通知を「従来の」通知と区別する。ヘッダフィールドX-Mms-Content-Locationは、サーバにおいて目下の内容を有するMMBを何処で発見できるかを表示する。
【0191】
第2の事例:M-Notification.ind(ネットワークエレメントRSB→受信アプリケーションUAB):
【0192】
【数12】
【0193】
WAPメッセージM-NotifyResp.reqを用いて有利にはWAPメッセージM-Notification.indを適切に受信したことが受信アプリケーションUABによって確認される、図2を参照されたい。ヘッダフィールドX-Mms-Statusはこの例では本発明により新たに規定されたエントリ(すなわち「replace feature supported」)を有し、このエントリでもってネットワークエレメントRSBには、受信アプリケーションUABは変更ジョブが実施されたことに関する情報を有する第2のメッセージを理解したことが知らされる。
【0194】
(さらに)第2の事例:M-NotifyResp.req(受信アプリケーションUAB→ネットワークエレメントRSB):
【0195】
【数13】
【0196】
しかしながら変更されるべきMMAが既に受信アプリケーションUABに伝送されていた場合(第3の事例)には、本発明によればWAPメッセージM-Notification.indが有利には、既に行われた変更に関する通知ではなく変更命令自体を包含し、しかも変更、例えば置換すべきMMAの識別番号が登録される好適な名称X-Mms-Replace-IDを有するヘッダフィールドの形式で包含する。これに基づき受信アプリケーションUABによってMMBのダウンロードをPUSHモードまたはPULLモードにおいてWSP GET命令を用いることにより開始することができる。ヘッダフィールドX-Mms-Content-Locationはこの例ではURIを示し、このURIのメモリスペースにはサービスプロバイダBの標準テキストメッセージ(例えば:「送信側はメッセージID BBBB.3333@mms-relay02.siemens.deを有するMMAを後に変更しようとする」)が存在する。したがって、呼戻サービスフィーチャの新たなヘッダフィールドを理解しない受信アプリケーションにも、送信側によって送信された変更ジョブについて後に伝えることができる。
【0197】
第3の事例:M-Notification.ind(ネットワークエレメントRSB→受信アプリケーションUAB):
【0198】
【数14】
【0199】
URIをネットワークエレメントRSBに送信するWSP GET命令についての応答として、受信アプリケーションUABは、WAPメッセージM-Retrieve.confにおいてMMAを変更ないし置換するための変更されたタイトル及び変更されたマルチメディア内容(JPEG画像)を有するMMBを受け取る。WAPメッセージM-Retrieve.confにおいても有利には、好適な名称X-Mms-Replace-IDを有するヘッダフィールドが補完される。したがって、受信アプリケーションUABが変更サービスフィーチャをサポートする場合には、直接的に受信アプリケーションUABにおいてMMAをMMBに変更、例えば置換することができる。選択された配送モードに依存して、WAPメッセージM-Retrieve.confにおいては、トランザクション識別番号がWAPメッセージM-Notification.indから引き継がれるか(PUSHモード)、新たなトランザクション識別番号が設定される(PULLモード)。
【0200】
(さらに)第3の事例:M-Retrieve.conf(ネットワークエレメントRSB→受信アプリケーションUAB):
【0201】
【数15】
【0202】
MMAがこのインタフェースにおいて他のメッセージ識別番号(「Message-ID」)を有せることを強調するために、この実施例においては値としてBBBB.3333@mms-relay02.siemens.deが選択された(図2のID2に相応)。
【0203】
MMBがPULLモードで配送される場合:
第3の事例:M-Acknowledge.ind(受信アプリケーションUAB→ネットワークエレメントRSB):
【0204】
【数16】
【0205】
MMBの配送がPULLモードで行われると、受信アプリケーションUABは有利にはWAPメッセージM-Acknowledge.indを用いてフィードバックをネットワークエレメントRSBに送り返す。このために本発明により拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが使用される。この実施例においては、MMAを受信アプリケーションUABにおいて新たなMMBに置換することができており、このことはフィールド値「replace successful」でもって表される。ネットワークエレメントRSBにおいては、WAPメッセージの組M-Retrieve.conf及びM-Acknowledge.indのトランザクションID(Transaction-ID)(ここでは:48)から、置換されたMMAのメッセージID(ここでは:BBBB.3333@mms-relay02.siemens.de)を推測することができる。これによって、送信側によってフィードバックの作成が要求され且つサービスプロバイダBによってサポートされる場合には、このフィードバックの作成が可能である。
【0206】
MMBがPUSHモードで配送される場合:
第3の事例:M-NotifyResp.req(受信アプリケーションUAB→ネットワークエレメントRSB):
【0207】
【数17】
【0208】
MMBの配送がPUSHモードで行われる場合には、受信アプリケーションUABはMMBを適切に受信したことを、有利にはWAPメッセージM-NotifyResp.reqを用いて確認する。このために有利には本発明において拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが使用される。この実施例においてはMMAを受信アプリケーションUABにおいて新たなMMBに置換することができており、このことはフィールド値「replace successful」でもって表される。ネットワークエレメントRSBにおいては、3つのWAPメッセージM-Notification.ind、M-Retrieve.conf及びM-NotifyResp.reqのトランザクションID(ここでは:38)から、置換されたMMAのメッセージID(ここでは:BBBB.3333@mms-relay02.siemens.de)を推測することができる。これによって、送信側によってフィードバックの作成が要求され且つサービスプロバイダBによってサポートされる場合には、このフィードバックの作成が可能となる。
【0209】
M-Delivery.ind(ネットワークエレメントRSA→送信アプリケーションUAA):
【0210】
【数18】
【0211】
ネットワークエレメントRSAはWAPメッセージM-Delivery.indを用いてフィードバックを送信アプリケーションUAAに送り返すことができる。このフィールドMessage-IDには変更ジョブのIDが存在する。ここでは有利には変更ジョブのステータスに関しては同様に、拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが使用され、このヘッダフィールドにおいてMMAのMMBへの変更の成功がフィールド値「replace successful」でもって確認される。送信アプリケーションUAAには変更ジョブのメッセージIDと呼び戻されるべきMMAのメッセージIDとの関係が既知であるので、(関与するサービスプロバイダがこれをサポートする場合には)送信側には変更ジョブを実施することができたか否かを伝えることができる。
【0212】
例3:ステータス情報を伝送するための択一形態(条件無し)
前述した2つの実施例においては、WAPメッセージM-NotifyResp.ind(PUSHモード)またはM-Acknowledge.ind(PULLモード)を用いる受信アプリケーションUABから(サービスプロバイダBにおける)ネットワークエレメントRSBへ、与えられた呼戻ジョブないし変更ジョブの結果に関するフィードバックが伝送される、ないしWAPメッセージM-Delivery.indを用いるネットワークエレメントRSAから(サービスプロバイダAにおける)送信アプリケーションUAAへ、与えられた呼戻ジョブないし変更ジョブの結果に関するフィードバックが伝送される。このために新たなフィールド値がヘッダフィールドX-Mms-Statusに挿入された。このプロセスは確かに効果的であるが、ヘッダフィールドX-Mms-Statusを従来のように使用することには完全には応じていない。したがって以下では、フィードバックを伝送するための択一的な実施例を説明する。ここで呼戻ジョブないし変更ジョブの送信ないし実施は、例1及び例2において記述したように好適には変更されないままである。
【0213】
この択一形態でもって、(カプセル化規格(上記参照)において本来的に予定されているものと同様の)ヘッダフィールドX-Mms-Statusはさらには、送信側に最後に送信されたMM(すなわち呼戻ジョブまたは変更ジョブに包含されているMM)の状態を伝えることに専ら使用され、(実施例1及び2において説明したように)呼戻ジョブまたは変更ジョブの結果を伝えることには使用されない。したがってこの事例に関しては、送信側が呼戻ジョブまたは変更ジョブの結果に関して知ることができる別のヘッダフィールドが規定される。この新しいヘッダフィールドにX-Mms-Original-Message-Statusという名称を設け、16進数の符号化0x86(2進数:134)を付すことが提案される。さらに、フィールド値として、例えば「MMの呼戻は成功した」用の<Octet128>、「MMの呼戻は失敗している」用の<Octet129>、「MMの変更ないし置換は成功した」用の<Octet130>及び「MMの変更ないし置換は失敗している」用の<Octet131>が使用される。図7はこの択一形態において表されるヘッダフィールドを示す。
【0214】
例4:フィードバックを伝送するための択一形態(条件無し)
例1及び例2においては、フィードバックに関連するMMAが呼戻ジョブないし変更ジョブの結果に関してMMBのメッセージID及びWAPメッセージM-NotifyResp.indまたはM-Acknowledge.indにおけるトランザクションIDに基づいて識別された。
【0215】
呼び戻されたまたは変更、例えば置換されたMMAのメッセージIDを直接WAPメッセージM-NotifyResp.indまたはM-Acknowledgement.indを用いて(サービスプロバイダBへ)、ないしM-Delivery.indを用いて(サービスプロバイダAから)伝送することも考えられる。このために、例えば好適な名称X-Mms-Original-Message-IDを持つ新たなヘッダフィールドを挿入し、16進数の符号化0x87(2進数:135)を付すことが提案される。この新たなヘッダフィールドのフィールド値は有利にはオリジナルMMAのメッセージIDを包含し、カプセル化規格(上記参照)によりテキスト列として符号化される。図8はこの択一形態において表されるヘッダフィールドである。
【0216】
C.2 呼戻ないし変更について条件付きである場合
以下の実施例においては、最初のメッセージの条件付き呼戻ないし変更のためのWAPメッセージにおいて使用されるヘッダフィールドを詳細に検討する。ここでは一例として以下のシナリオを想定する。すなわち、MMS VASアプリケーションAはMMAを受信側に送信し、このMMAを後に呼び戻そうとする(例5)ないしMMBに置換しようとする(例6)。
【0217】
WAPメッセージM-Send.conf内には送信されたMMAには別個の識別番号(AAAA.1111@mms-relay01.siemens.de)が割り当てられる。このメッセージID1(「Message-ID 1」)は、呼戻及び置換の際にMMAを識別するために使用される、上記参照、Report of the 3GPPP TSG-T2 SWG3 MMS。
【0218】
例5:条件付き呼戻
MMAの送信側がこのMMAを(2時間後に)再び呼び戻そうとする。このことは呼び戻されるべきMMAを送信した受信側と同一の受信側に送信される新たなMMBを用いて行われる。この時点では、WAPメッセージM-Send.reqには有利には、呼び戻されるべきMMAの相応のメッセージIDを有するヘッダフィールドX-Mms-Recall-IDが使用される、例1を参照されたい。それに加えここでは、与えられた呼戻ジョブに関するフィードバックがヘッダフィールドX-Mms-Request-Reportを用いて要求される。本発明により新たに規定された、名称X-Mms-Recall-Condを有するヘッダフィールドはWAPメッセージM-Send.reqにおいて使用される。この例におけるフィールド値は<Octet130>とする。この値はメッセージが送信されたか否か、またはMMが既にダウンロードされたか否かには依存せずに、MMAが未読であった場合にのみ呼戻を実現する送信側の希望に相応する。
【0219】
M-Send.req(MMS VASアプリケーションA→ネットワークエレメントRSA):
【0220】
【数19】
【0221】
この場合、ネットワークエレメントRSAは、消去すべきMMが別のネットワークエレ
メントRSBへ転送されたことを確認するものとする。ここではMMBにおいて呼戻命令を含むWAPメッセージM-Send.reqを受信したことが、ネットワークエレメントRSAによりWAPメッセージM-Send.confによって確認応答される(図2も参照)。これにはネットワークエレメントRSにより与えられたMMBに対するメッセージID(ここではAAAA.2222@mms-relay01.siemens.de)が含まれている。さらにヘッダフィールドX-Mms-Supported-Featureには、本発明において新たに定義されたエントリ「条件付き呼戻フィーチャサポート」が含まれている。
【0222】
M-Send.conf(ネットワークエレメントRSA→MMS VASアプリケーション A):
【0223】
【数20】
【0224】
ここでは、受信アプリケーションUABに対し通知が行われこれによりMMが呼び出されたことをネットワークエレメントRSBが確認したものとする。呼戻の条件をまだ満たすことができる状態にあるため(MMはまだ未開封/未読)、呼戻ジョブの実行がさらに試される。その際、受信アプリケーションUABに対しWAPメッセージM-Notification.indにより、メッセージMMAがまだ未読であったならば事前にダウンロードされたメッセージMMAが呼び戻されることが通知される。この条件はやはりヘッダフィールドX-Mms-Recall-condにより通知され、これは(未読時のみ呼び戻されることに対する)フィールド値<Octet130>をもつ。
【0225】
メッセージMMAの識別はここでも識別番号により行われる。しかしこの識別は他のネットワークエレメントRSへの転送ゆえにメッセージID 1(AAAA.1111@mms-relay01.simenes.de)とは区別される(上述のWAP-209-MMSEncapsulation, Release 2000参照)。したがってこの実施例では別のメッセージID BBBB.3333@mms-relayu02.siemens.deが採用される。
【0226】
この例ではX-Mms-Content-Locationのヘッダフィールドは、サービスプロバイダBの標準テキストメッセージ(たとえば「送信側はメッセージID BBBB.3333@mms-relay02.siemens.deをもつメッセージMMを呼び戻したい」)が格納されている記憶場所を表すURIを指している。したがって呼戻フィーチャのヘッダフィールドを理解できない受信アプリケーションに対しても、送信側から送られた呼戻ジョブについてあとから通知することができる。
【0227】
M-Notification.ind(ネットワークエレメントRSB→受信アプリケーションUAB):
【0228】
【数21】
【0229】
WAPメッセージM-NotifyResp.indによりWAPメッセージM-Notification.indの適正な受信について確認応答される。メッセージMMAが未読であったならば、そのメッセージを条件付きの呼戻命令に従い消去することができる。さらにこの場合、受信アプリケーションUABに対し呼戻ジョブの結果について通知される。この目的でX-Mms-Statusヘッダフィールドが用いられる。この実施例ではこのヘッダフィールドには本発明により新たに定義されたエントリつまり「MM未読時のみ呼戻が成功する」ことに対する<Octet140>が収容されている。
【0230】
M-NotifyResp.ind(受信アプリケーションUAB→ネットワークエレメントRSB):
【0231】
【数22】
【0232】
呼び戻すべきメッセージMMAがすでに開封されていたならば、もはやそれを消去しようとは試みられない。その代わりにWAPメッセージM-NotifyResp.indには呼戻過程失敗についての情報が含まれる。なぜならばメッセージMMAは開封済みだったからである。このときヘッダフィールドX-Mms-Statusは、「メッセージMMは既読のため呼戻失敗」に対する値<Octet144>をもつことになる。
【0233】
M-NotifyResp.ind(受信アプリケーションUAB→ネットワークエレメントRSB):
【0234】
【数23】
【0235】
送信側が自身により指した呼戻ジョブに対する応答を望む場合、ネットワークエレメントRSAはWAPメッセージM-Delivery.indによって送信アプリケーションUAAへ応答を送り戻すことができる。フィールド"Message-ID"には呼戻ジョブのID(AAAA.2222@mms-relay01.siemens.de)がおかれる。ここでも呼戻の状態に関して拡張されたヘッダフィールドX-Mms-Statusが使用され、そこではたとえばメッセージMMAの消去成功がフィールド値「MM未読時に呼戻成功」によって確認応答される。呼戻ジョブのメッセージIDと呼び戻すべきメッセージMMAのメッセージIDとの関係は送信アプリケーションUAAにとって既知であるので、(関与しているMMSサービスプロバイダがサポートしているかぎり)送信側に対しその送信側の呼戻ジョブの実行を成功させることができたか否かを通知することができる。
【0236】
M-Delivery.ind(ネットワークエレメント→送信アプリケーションUAA):
【0237】
【数24】
【0238】
例6:条件付きの変更もしくは置換
この実施例では、送信側は自身のメッセージMMAを(送信後1時間たってから)更新することを望んでいる。ここではもともと送られた2つのエレメントのうち、そのまま残しておくのはJPEG画像(MIME content type "image/jpeg")だけとする。さらに件名「会議の議題」の変更を行うものとする(例2を参照)。ここではWAPメッセージM-Send.reqにおいて、置き換えるべきメッセージMMAの対応するIDをもつヘッダフィールドX-Mms-Replace-IDを使用するのがよい。さらにこの場合、X-Mms-Request-Reportのヘッダフィールドを用いて与えられた変更ジョブについての応答メッセージも要求される。本発明により新たに定義されたとえばX-Mms-Replace-Condという名称をもつヘッダフィールドが、WAPメッセージM-Send.reqにおいて使用される。この例におけるフィールド値は<Octet128>であるとする。この値は、メッセージMMAの受信側がこのメッセージについてまだ通知されていないときのみ呼戻を実現できる、という送信側の要求に対応している。
【0239】
M-Send.req(MMS VASアプリケーション A→ネットワークエレメントRSA):
【0240】
【数25】
【0241】
以下では2つのケースについて考察する:
ケース1:受信アプリケーションUABは通知(Notification)に基づきメッセージMMAをダウンロードした。
ケース2:メッセージMMAはまだネットワークエレメントRSA上にあり、受信アプリケーションUABへの通知は送信されていなかった。
【0242】
ケース1:
メッセージはすでに送信されたので、変更命令の実行に対する条件はもはや満たされない。したがって置換を行うことはもはやできない。この場合、変更命令をもつWAPメッセージM-Send.reqの受信がMMSリレー/サーバによりWAPメッセージM-Send.confを用いて確認応答される。このメッセージにはMMSリレー/サーバにより与えられたMMB用のメッセージID(ここではAAAA.2222@mms-relay01.siemens.de)が含まれている。さらにヘッダフィールドX-Mms-Supported-Featureには、本発明において新たに定義されたエントリ「条件変更フィーチャのサポート」が含まれている。変更ジョブは実行不可能であるため、ジョブ発行側に対しヘッダフィールドX-Mms-Response-Statusを用いてそのジョブの結果について通知される。この場合、フィールド値<Octet152>により、通知がすでに送信されていたため条件付きの置換を実行できなかったことが伝えられる:「通知が送信されていたため変更は失敗」。
【0243】
M-Send.conf(ネットワークエレメントRSA→MMS VASアプリケーション A):
【0244】
【数26】
【0245】
ネットワークエレメントRSAが条件付きの置換をサポートしていない場合、そのネットワークエレメントはメッセージMMBを通常のマルチメディアメッセージとして扱い、その結果、MMAの置換が配慮されることなくそのメッセージは通常のように受信側へ伝送される。
【0246】
ケース2:
通知がまだ送信されていない場合、変更命令実行の条件が満たされている。したがって要求どおりに置換を行うことができる。MMAをネットワークエレメントRSAにおいて消去することができ、送信側に対しヘッダフィールドX-Mms-Response-Statusを用いてこの過程について通知される。フィールド値<Octet152>により、条件付きの置換が通知送達前に行われたことが伝えられる:「通知前に変更成功」。
【0247】
M-Send.conf(ネットワークエレメントRSA→MMS VASアプリケーション A):
【0248】
【数27】
【0249】
その後、新たなメッセージMMBが受信アプリケーションUABに通常のマルチメディアメッセージとして届けられ、これは固有の通知として通告される。これにより受信側に対し、事前に送達されたメッセージMMAが送信側により新たなメッセージMMBで置き換えられたことが伝えられる。
【0250】
既述の方法のほかに本発明の一部分としてこれに対応する装置も含まれ、たとえば通信端末機器およびここでは殊に移動無線機器ならびにそれに対応するネットワークエレメントも含まれる。同様にこれに対応するソフトウェアプログラムも本発明に含まれる。
【0251】
【表1】
表1:WAP-203-WSP, Version 4-May-2000; Wireless Application Protocol, Wireless Session Protocol Specification; Chapter 8.4: "Header Encoding" によるフィールド値符号化のオプション
【0252】
【表2】
表2:WAPメッセージM-Send.reqへの付加的な挿入
【0253】
【表3】
表3:WAPメッセージM-Send.confへの付加的な挿入
【0254】
【表4】
表4:WAPメッセージM-Notification.indへの付加的な挿入
【0255】
【表5】
表5:WAPメッセージM-NotifyResp.reqへの付加的な挿入
【0256】
【表6】
表6:WAPメッセージM-Retrive.confへの付加的な挿入
【0257】
【表7】
表7:WAPメッセージM-Acknowledge.indへの付加的な挿入
【0258】
【表8】
表8:WAPメッセージM-Delivery.indへの付加的な挿入
【図面の簡単な説明】
【0259】
【図1】従来技術のUMTSによるプルモードとプッシュモードを比較する図である。
【0260】
【図2】従来技術によるマルチメディアメッセージサービスに対するトランザクション線図である。
【0261】
【図3】従来技術によるマルチメディアメッセージサービスアーキテクチャの概略図である。
【0262】
【図4】本発明による第1のメッセージの操作可能性を有するマルチメディアメッセージサービスを示す図である。
【0263】
【図5】新たに定義されたヘッドフィールドの符号化を示す図である。
【0264】
【図6A】公知のヘッドフィールドでのX−Mmsステータスの補足を示す図である。
【0265】
【図6B】公知のヘッドフィールドでのX−Mmsステータスの補足を示す図である。
【0266】
【図7】新たに挿入されたヘッドフィールド、X−Mms−オリジナルメッセージ・ステータスを示す図である。
【0267】
【図8】新たに挿入されたヘッドフィールド、X−Mms−オリジナルメッセージIDを示す図である。
【0268】
【図9A】別に新たに定義されたヘッドフィールドの符号化を示す図である。
【0269】
【図9B】別に新たに定義されたヘッドフィールドの符号化を示す図である。
【0270】
【図9C】別に新たに定義されたヘッドフィールドの符号化を示す図である。
【0271】
【図9D】別に新たに定義されたヘッドフィールドの符号化を示す図である。
【0272】
【図10】ヘッドフィールド、X−Mms−サポートフィーチャでの補足を示す図である。
【符号の説明】
【0273】
1 送信アプリケーション(MMSユーザエージェントA=UAA)
2 送信側のネットワークエレメント(MMSリレー/サーバA=RSA)
3 MMS記憶装置A(MMSサーバA)
4 MMS環境(=MMSE;MMSサービスプロバイダAの環境)
6 公衆移動ネットワーク(PLMN = Public Land Mobile Network)
7 VASアプリケーション(VAS = Value Added Service)
11 受信アプリケーション(MMSユーザエージェントB=UAB)
12 受信側のネットワークエレメント(MMSリレー/サーバB=RSB)
13 MMS記憶装置B(MMSサーバB)
14 MMSE環境(=MMSE;MMSサービスプロバイダBの環境)
20 IP インターネットプロトコル
21 レガシィメッセージシステム(Legacy Messaging System)
22 簡易メール転送プロトコル(SMTP = Simple Mail Transfer Protocol)
Claims (52)
- 第1のメッセージ(MMA)たとえばMMSタイプのマルチメディアメッセージ(MM)のアクセス方法において、
前記第1のメッセージ(MMA)は送信アプリケーション(1)またはネットワーク側のVASアプリケーション(7)により受信アプリケーション(11)に送信され、
第1のメッセージ(MMA)を操作する操作ジョブにより第2のメッセージ(MMB)が作成され、送信され、受信され、転送され、および/または処理されて、前記第1のメッセージ(MMA)への操作アクセスが指示され伝達されることを特徴とするアクセス方法。 - 前記の第1のメッセージ(MMA)と第2のメッセージ(MMB)は無線により移動無線システムを用いて移動無線システムの間で、たとえばインターオペレータIPバックボーン(Inter-Operator-IP-backbone)を介して、移動無線ネットワークと他のメッセージネットワークの間で、たとえばインターネットEメールによって、および/またはインターネットを介して送信される、請求項1記載の方法。
- 前記の第1のメッセージ(MMA)と第2のメッセージ(MMB)は、サービスプロバイダ(サービスプロバイダA)の少なくとも1つの送信側のネットワークエレメント(2)とサービスプロバイダ(サービスプロバイダB)の少なくとも1つの受信側のネットワークエレメント(12)を介して、受信側アプリケーション(11)に送信される、請求項1または2記載の方法。
- 前記少なくとも1つの送信側のネットワークエレメント(2)と前記少なくとも1つの受信側のネットワークエレメント(12)は、単一のサービスプロバイダ(サービスプロバイダA)の管轄エリア(4)に属しているかまたは同一である、請求項3記載の方法。
- 前記の送信アプリケーション(1)と受信アプリケーションは同一である、請求項1から4のいずれか1項記載の方法。
- 第1のメッセージ(MMA)に対する操作アクセスは、送信側のネットワークエレメント(2)、受信側のネットワークエレメント(12)および/または受信側アプリケーション(11)において行われる、請求項1から5のいずれか1項記載の方法。
- 前記操作ジョブには第1のメッセージ(MMA)の呼戻または消去が含まれる、請求項1から6のいずれか1項記載の方法。
- 前記操作ジョブには第1のメッセージ(MMA)の変更が含まれ、該変更はたとえば第1のメッセージ(MMA)を第2のメッセージ(MMB)で置き換えることにより行われる、請求項1から6のいずれか1項記載の方法。
- サービスプロバイダの関与するMMS環境(4,14)の少なくとも1つの側で変更ジョブが未サポートであれば、第2のメッセージ(MMB)は通常のメッセージとして受信アプリケーション(11)に送達され、有利にはそのことが送り側に通知される、請求項8記載の方法。
- 前記第2のメッセージ(MMB)は変更ジョブの場合にはプッシュモード(デリバーモード)またはプルモード(フェッチモード)でダウンロードされる、請求項8または9記載の方法。
- 前記第2のメッセージ(MMB)は操作ジョブにより第1のメッセージ(MMA)の受信側に送信され、該第1のメッセージ(MMA)を識別または同定するために有利にはその識別番号(ID1)が用いられ、該識別番号(ID1)により第1のメッセージ(MMA)が送信アプリケーション(1)またはVASアプリケーションと送信側のネットワークエレメント(2)との間で一義的に表される、請求項1から10のいずれか1項記載の方法。
- メッセージ送信時に送信側のネットワークエレメント(2)に対し送信アプリケーション(1)またはVASアプリケーション(7)から、
メッセージ(MMB)が操作ジョブであることを表すフラグ、
操作すべき第1のメッセージ(MMA)の識別番号、
送信側が該送信側により指示された操作の結果に関してフィードバックメッセージを要求していることを示す情報、
のうち1つまたは複数の情報が供給される、請求項1から11のいずれか1項記載の方法。 - 送信アプリケーション(1)またはVASアプリケーション(7)に対し送信側のネットワークエレメント(2)から、該ネットワークエレメント(2)が請求項1から12のいずれか1項記載の操作をサポートしているか否かについての情報、および/または操作ジョブが送信アプリケーション(1)またはVASアプリケーション(7)のサービスプロバイダ(サービスプロバイダA)によって受け入れられたか否かについての情報が供給される、請求項1から12のいずれか1項記載の方法。
- 送信アプリケーション(1)もしくはVASアプリケーション(7)と受信アプリケーションが複数のサービスプロバイダのそれぞれ異なるMMS環境(MMSEA,MMSEB)に属しているならば、受信側のネットワークエレメント(11)に対し送信側のネットワークエレメント(1)から、
第2のメッセージ(MMB)が操作ジョブであることを表すフラグ、
操作すべき第1のメッセージ(MMA)の識別番号、
送信側が該送信側により指示された操作の結果に関してフィードバックメッセージを要求していることを示す情報、
のうち1つまたは複数の情報が供給される、請求項1から13のいずれか1項記載の方法。 - それぞれ異なるサービスプロバイダ(サービスプロバイダA、サービスプロバイダB)のネットワークエレメント(2,12)は、第1および/または第2のメッセージに関連する識別番号(ID1,ID3;ID4,ID6,ID5)の一義的で可逆的な変換を行い、対応する情報を有利には管理する、請求項1から14のいずれか1項記載の方法。
- たとえば消去命令を含む操作ジョブが与えられたとき、第1のメッセージ(MMA)に関して受信アプリケーション(11)への通知がまだ行われていなければ、該第1のメッセージ(MMA)は送信側のサービスプロバイダ(サービスプロバイダA)のMMS環境(MMSEA)において、または受信側のサービスプロバイダ(サービスプロバイダB)の管轄エリア(MMSEB)において操作されたとえば消去され、有利には該操作について受信アプリケーション(11)には通知されない、請求項1から15のいずれか1項記載の方法。
- 操作ジョブが与えられたとき、受信側に通知が行われたがまだ第1のメッセージ(MMA)がダウンロードされていなければ、該第1のメッセージ(MMA)は受信側のサービスプロバイダ(サービスプロバイダB)のMMS環境(MMSEB)において操作され、受信アプリケーション(11)に対し該操作およびその時点に関して有利には通知される、請求項1から15のいずれか1項記載の方法。
- 操作ジョブが与えられたとき、受信側に通知が行われたがまだ第1のメッセージ(MMA)がダウンロードされていなければ、該第1のメッセージ(MMA)は送信側のサービスプロバイダ(サービスプロバイダA)のMMS環境(MMSEA)において操作され、受信アプリケーション(11)に対し該操作に関して有利には通知されない、請求項1から15のいずれか1項記載の方法。
- 受信アプリケーション(11)に対し受信側のネットワークエレメント(12)から、
通告されただけでまだ配送されていない第1のメッセージ(MMA)はもはやダウンロード可能な状態にないかまたは新たなメッセージ(MMB)によって変更されていて、第1および/または第2のメッセージ(MMA,MMB)は有利にはURI(Uniform Resource Identifier = 格納場所)に基づき識別されることを示す情報、
すでに配送済みの第1のメッセージ(MMA)の操作を送信側が望んでおり、該第1のメッセージ(MMA)を受信アプリケーションにおいて有利にはメッセージ参照子に基づき行い、該メッセージ参照子は有利には受信側のサービスプロバイダ(サービスプロバイダB)の標準テキストメッセージが格納されているURIであり、該URIは有利には第1のメッセージ(MMA)の識別番号(ID1)から、または受信側のネットワーク要素(12)により決定された第2の識別番号(ID2)から合成されているという情報、
サービスプロバイダ(サービスプロバイダAまたはB)の側における第1のメッセージ(MMA)の操作に関する通知、
操作オペレーションに関する通知および受信側が要求するならば操作されたメッセージが利用できないことに関する通知、
受信アプリケーション(11)において実行すべき操作ジョブが第2のメッセージ(MMB)に含まれることを表すフラグ、
すでに配送済みのいずれのメッセージ(MMA)を操作すべきであるのかを示す情報、
いつ操作が実行されたのかを示す情報、
配送された第2のメッセージ(MMB)があとから変更されたメッセージであることを示す情報、
行うべき操作の種類を示す情報、
のうち1つまたは場合によっては複数の情報が有利には通知として供給される、請求項1から18のいずれか1項記載の方法。 - 第2のメッセージ(MMB)について通知が行われた後、受信アプリケーション(11)から受信側のネットワークエレメント(12)に対し、
事前に通告しただけの第1のメッセージ(MMA)の操作成功を受信アプリケーション(11)が了解したことを示す情報、
すでにダウンロードされた第1のメッセージ(MMA)の操作を成功させることができたか否かを示す情報、
すでにダウンロードされたメッセージ(MMA)が操作されたことについて受信側に通知されているのかおよび/またはそのことについて受信側が同意しているのかを示す情報、
失敗であれば不成功の理由、
変更ジョブが与えられたならば、すでにダウンロードされた第1のメッセージ(MMA)が自動的に(プッシュモード)実行されたのかまたは受信側の指示に基づき(プルモード)実行されたのかを示す情報、
行われるべき操作がどのような種類であるのかを示す情報、
のうち少なくとも1つの情報が供給される、請求項1から19のいずれか1項記載の方法。 - 送信アプリケーション(1)もしくはVASアプリケーション(7)と受信アプリケーション(11)が複数のサービスプロバイダ(サービスプロバイダA、サービスプロバイダB)のそれぞれ異なるMMS環境(MMSEA,MMSEB)に属しているならば、受信側のネットワークエレメント(12)から送信側のネットワークエレメント(2)へ、
操作ジョブを成功させることができたのか否かを示す情報、
失敗であれば不成功の理由、
操作ジョブがいつ実行されたのかを示す情報、
操作ジョブが自動的に実行されたのか否かを示す情報、
受信側が操作について通知されたのか、および/または操作に同意したのか、および/または受信側により操作が指示されたのかを示す情報、
すでにダウンロードされた第1のメッセージ(MMA)が操作されたこと、あるいは第1のメッセージ(MMA)が変更前にはまだダウンロードされていなかったことを示す情報、
操作されたメッセージ(MMA)の暫定識別番号(ID3)、
どのような種類の操作が行われたのかを示す情報、
のうち1つまたは複数の情報が供給される、請求項1から20のいずれか1項記載の方法。 - 送信アプリケーション(1)またはVASアプリケーション(7)に対し送信側のネットワークエレメント(2)から、
操作ジョブが成功したか否かを示す情報、
失敗であれば不成功の理由
第1のメッセージ(MMA)が未知のアドレスに転送されたことから操作を実行できなかったことを示す情報、
操作ジョブがいつ実行されたのかを示す情報、
操作ジョブが自動的に実行されたのか否かを示す情報、
操作について受信側に通知されたのか、および/または受信側が操作について同意したのか、および/または受信側が操作を指示したのかを示す情報、
すでにダウンロードされたメッセージ(MMA)が操作されたこと、あるいは第1のメッセージ(MMA)は変更前にはまだ配送されていなかったことを示す情報、
操作されたメッセージ(MMA)の識別番号(ID1)、
のうち1つまたは複数の情報が供給される、請求項1から21のいずれか1項記載の方法。 - 前記第2のメッセージ(MMB)には送信アプリケーション(1)またはVASアプリケーション(7)により付加された少なくとも1つの情報要素が含まれており、該情報要素は操作アクセス実行に対する少なくとも1つの条件を有する、請求項1から22のいずれか1項記載の方法。
- 前記少なくとも1つの情報要素は第1のメッセージ(MMA)の処理状態に従った操作アクセスを表す、請求項23記載の方法。
- 送信アプリケーション(1)またはVASアプリケーション(7)により前記少なくとも1つの情報要素を用いることで、
第1のメッセージ(MMA)の操作は、該第1のメッセージ(MMA)がまだサーバ上にあり受信側に該第1のメッセージ(MMA)についてまだ通知されていないときだけ行われる、
第1のメッセージ(MMA)の操作は、通知が送信されたが第1のメッセージ(MMA)はまだダウンロードされていないときも行われる、
第1のメッセージ(MMA)の操作は、受信側が第1のメッセージ(MMA)をまだ未開封もしくは未読のときに行われる、
第1のメッセージ(MMA)の操作は、処理状態に左右されることなく行われる、
という条件のうち少なくとも1つの条件が決定される、請求項23または24記載の方法。 - 前記情報要素にデフォルト値が割り当てられ、条件が詳しく指定されていないときには該デフォルト値に従い操作が行われる、請求項23から25のいずれか1項記載の方法。
- 第1および第2のメッセージ(MMA,MMB)の伝送に関与するサービスプロバイダ(サービスプロバイダAおよび/またはサービスプロバイダB)のうち少なくとも1つのサービスプロバイダは、操作ジョブを固有のデーモンまたは異なるサービスプロバイダの特定のデーモンに合わせて制限し、これは有利には受信側の識別子(呼出番号、メールアドレス...)に基づきまたは付加的なフラグを利用して行われる、請求項23から26のいずれか1項記載の方法。
- 操作ジョブを含み送信側アプリケーション(1)またはVASアプリケーション(7)から送信側のネットワークエレメント(2)へ送信される第2のメッセージ(MMB)に対し、第1のメッセージ(MMA)の操作を実行するための条件として、
受信側へ通知される前のみ操作を行う、
通知送達後でもダウンロードされる前のみ操作を行う、
第1のメッセージ(MMA)がまだ未開封もしくは未読のときのみ操作を行う、
第1のメッセージ(MMA)の処理状態に左右されることなく操作を行う、
ことのうちの1つが付加される、請求項23から27のいずれか1項記載の方法。 - 送信側アプリケーション(1)またはVASアプリケーション(7)に対し送信側のネットワークエレメント(2)から第1または第2のメッセージ(MMA,MMB)の送信後の確認応答時に、該ネットワークエレメント(2)が前記の条件付き操作をサポートしているのか、および/または条件付きの操作ジョブが送信側のサービスプロバイダ(サービスプロバイダA)により受け入れられたのか否かが通知される、請求項23から28のいずれか1項記載の方法。
- 送信アプリケーション(1)もしくはVASアプリケーション(7)と受信アプリケーション(11)が複数のサービスプロバイダ(サービスプロバイダA、サービスプロバイダB)のそれぞれ異なるMMS環境(MMSEA,MMSEB)に属しているならば、受信側のネットワークエレメント(12)に対し送信側のネットワークエレメント(2)から第2のメッセージ(MMB)による第1のメッセージ(MMA)の操作に関する条件として、
受信側に通知される前にのみ操作を行う、
通知が送達された後でもダウンロード前にのみ操作を行う、
第1のメッセージがまだ未開封もしくは未読のときのみ操作を行う、
第1のメッセージ(MMA)の処理状態に左右されずに操作を行う、
ことのうち1つまたは複数の条件が伝達される、請求項23から29のいずれか1項記載の方法。 - 受信アプリケーション(11)に対し受信側のネットワークエレメント(12)から第2のメッセージ(MMB)による第1のメッセージ(MMA)の操作に関する条件として、有利には到来した第2のメッセージ(MMB)に関する通知に際して、
受信側に通知される前にのみ操作を行う、
通知の送達後でもダウンロード前にのみ操作を行う、
第1のメッセージ(MMA)がまだ未開封もしくは未読のときのみ操作を行う、
第1のメッセージ(MMA)の処理状態に左右されずに操作を行う、
ことのうち1つまたは複数が伝達される、請求項23から30のいずれか1項記載の方法。 - 条件の付された操作を含めてメッセージ(MM)の送信、受信および操作はWAPメッセージ(Wireless Application Protocol)により行われる、請求項1から31のいずれか1項記載の方法。
- 操作ジョブは既存のヘッダフィールド(X-Mms-Status; M-Mms-Supported-Feature)の変更および/または付加的なヘッダフィールド(X-Mms-Recall-ID; X-Mms-Recalled-URI; X-Mms-Replace-ID; X-Mms-Replaced-URI; X-Mms-Supported-Feature; X-Mms-Date-Of-Execution; X-Mms-Request-Report; X-Mms-Original-Message-Status; X-Mms-Original-Message-ID; X-Mms-Recall-Cond; X-Mms-Replace-Cond; X-Mms-Recall-Status;
X-Mms-Replace-Status; X-Mms-Operation-Status)の追加により、適切なWAPメッセージにインプリメントたとえばWAP-MMSEncapsulation標準に準拠するWAPメッセージにインプリメントされ、たとえばWAPメッセージであるM-Send.req, M-Send.conf, M-Notification.ind, M-NotifyResp.req, M-Retrieve.conf, M-Acknowledge.ind. M-Delivery.indのうちの少なくとも1つにインプリメントされる、請求項1から32のいずれか1項記載の方法。 - 第1のメッセージ(MMA)は操作ジョブの結果に関するフィードバックメッセージのために、第2のメッセージ(MMB)の識別番号(ID4)および対応するWAPメッセージのトランザクションID番号または付加的なヘッダフィールドに基づき識別され、新たなヘッダフィールドのフィールド値には第1のメッセージ(MMA)の識別番号(ID1)が含まれる、請求項1から33のいずれか1項記載の方法。
- 第1のメッセージ(MMA)たとえばMMSタイプのマルチメディアメッセージを作成し送信し受信および/または処理する手段が設けられている、請求項1から34のいずれか1項記載の方法を実施するための通信装置において、
第2のメッセージ(MMB)を作成し送信し受信および/または処理する手段が設けられており、
該第2のメッセージ(MMB)には、事前に送信された第1のメッセージ(MMA)を操作するための条件なしまたは条件付きの操作ジョブが含まれていることを特徴とする通信装置。 - 送信アプリケーション(1)またはVASアプリケーションおよびこれらのアプリケーション(1,7)と結合されたまたは結合可能な送信ユニットが設けられている、請求項35記載の通信装置。
- 受信アプリケーション(11)および該受信アプリケーション(11)と結合されたまたは結合可能な受信ユニットが設けられている、請求項35または36記載の通信装置。
- 条件なし操作ジョブおよび/または条件付き操作ジョブのサポート、操作ジョブのオペレーション成功またはオペレーション失敗および/または操作ジョブのオペレーション失敗の理由に関する送信側のネットワークエレメント(2)からの通知を評価するプロセッサユニットが設けられている、請求項35から37のいずれか1項記載の通信装置。
- 条件なしまたは条件付きの操作ジョブのオペレーションについての情報に関する受信側のネットワークエレメント(12)からの通知を評価するプロセッサユニットが設けられている、請求項35から38のいずれか1項記載の通信装置。
- 操作ジョブのオペレーション成功またはオペレーション失敗および/または操作ジョブオペレーション失敗の理由に関する通知を受信側のネットワークエレメント(12)へ送信する送信ユニットが設けられている、請求項39記載の通信装置。
- 送信ユニットおよび受信ユニットを備えた移動電話機として構成されている、請求項35から40のいずれか1項記載の通信装置。
- VASアプリケーション(7)の設けられたネットワークエレメントとして構成されている、請求項35から40のいずれか1項記載の通信装置。
- WAPメッセージを処理する手段が設けられており、該手段はたとえばWAP-MMSEncapsulation標準に準拠するWAPメッセージを処理し、たとえばWAPメッセージであるM-Send.req, M-Send.conf, M-Notification.ind, M-NotifyResp.req, M-Retrieve.conf, M-Acknowledge.ind, M-Delivery.indを処理し、該メッセージは操作ジョブに関連して交換すべき情報に応じて変更されたヘッダフィールドおよび/または付加的なフィールドを備えている、請求項35から42のいずれか1項記載の通信装置。
- 情報要素を生成する手段および該情報要素を送信アプリケーション(1)またはVASアプリケーション(7)により第2のメッセージ(MMB)に割り当てる手段が設けられており、前記情報要素には操作アクセスのオペレーションに対する少なくとも1つの条件が含まれている、請求項35から43のいずれか1項記載の通信装置。
- 操作ジョブを実行する手段が設けられている、請求項44記載の通信装置。
- 請求項35から45のいずれか1項記載の通信装置から送信された第1のメッセージ(MMA)たとえばMMSタイプのマルチメディアメッセージを受信および転送する手段が設けられていて、たとえば請求項1から34のいずれか1項記載の方法をネットワーク側で実施するためのネットワークエレメント(2;12)たとえば無線通信システムのネットワークエレメントにおいて、
操作ジョブを伴う第2のメッセージ(MMB)を受信、処理および/または転送する手段が設けられており、
前記操作ジョブは、受信されたおよび場合によってはすでに転送された第1のメッセージ(MMA)に係わるものであり、該第1のメッセージ(MMA)に対する操作アクセスを指示または仲介することを特徴とする、
ネットワークエレメント。 - 他のネットワークエレメント(12;2)および/または送信側および/または受信側の受信アプリケーション(1;11)への通知を受信、転送および/または生成ならびに送信する手段が設けられており、
該通知は、第2のメッセージ(MMB)において指定された操作ジョブの実行に対し送信側により定められた条件、条件付きの操作ジョブオペレーションの成功または失敗および/または条件付きの操作ジョブのオペレーション失敗の理由に係わる、
請求項46記載のネットワークエレメント。 - 操作ジョブを実行する手段が設けられている、請求項46または47記載のネットワークエレメント。
- 第1のメッセージ(MMA)は、受信ユニットのネットワークエレメント(2;12)および/または受信アプリケーション(11)において操作可能であり、たとえば消去可能および/または変更可能である、請求項48記載のネットワークエレメント。
- 第2のメッセージ(MMB)を受信、処理および/または転送する手段はWAPメッセージたとえばWAP-MMSEncapsulation標準に準拠したWAPメッセージを使用し、たとえばWAPメッセージであるM-Send.req, M-Send.conf, M-Notification.ind, M-NotifyResp.req, M-Retrieve,conf, M-Acknowledge.ind, M-Delivery.indを使用し、該WAPメッセージは、操作ジョブに関連して交換すべき情報に従い変更されたヘッダフィールドおよび/または付加的なヘッダフィールドを備えている、請求項46から49のいずれか1項記載のネットワークエレメント。
- プロセッサと、たとえば通信装置たとえば請求項35から45のいずれか1項記載の通信装置またはネットワークエレメントたとえば請求項46から50のいずれか1項記載のネットワークエレメントを備えた装置において実行可能なソフトウェアプログラムにおいて、
該ソフトウェアプログラムは前記装置とともに請求項1から34のいずれか1項記載の方法を該装置の側で実施または指示することを特徴とするソフトウェアプログラム。 - プロセッサと、たとえば通信装置たとえば請求項35から45のいずれか1項記載の通信装置またはネットワークエレメントたとえば請求項46から50のいずれか1項記載のネットワークエレメントを備えた装置にロード可能なソフトウェアプログラムにおいて、
該ソフトウェアプログラムによりプログラミングされた装置はプロセッサを含めて、請求項1から34のいずれか1項記載の方法を実施可能または指示可能となり、または実施または指示に整合されることを特徴とするソフトウェアプログラム。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE2001104713 DE10104713A1 (de) | 2001-02-02 | 2001-02-02 | Verfahren und Vorrichtungen zum Zugreifen auf Nachrichten |
EP01115495 | 2001-06-27 | ||
PCT/EP2002/000571 WO2002063839A2 (de) | 2001-02-02 | 2002-01-21 | Verfahren und vorrichtung zur manipulation übertragener nachrichten |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004526352A true JP2004526352A (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=26008397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002563667A Pending JP2004526352A (ja) | 2001-02-02 | 2002-01-21 | メッセージのアクセス方法および該方法に対応する方法ならびにソフトウェアプログラム |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20030086438A1 (ja) |
EP (1) | EP1356645A2 (ja) |
JP (1) | JP2004526352A (ja) |
DE (1) | DE10104713A1 (ja) |
WO (1) | WO2002063839A2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005190282A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Japan Research Institute Ltd | 電子メール送受信システム、電子メール送受信方法、および電子メール送受信プログラム |
JP2007181203A (ja) * | 2005-12-23 | 2007-07-12 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | クライアント受信装置、クライアント処理方法、送信装置、送信方法、送信受信システム、送信受信方法、プログラム製品(アプリケーション・ベースmmsをサポートする送信および受信の装置、方法、およびシステム) |
JP2012529121A (ja) * | 2009-06-02 | 2012-11-15 | クアルコム,インコーポレイテッド | 拡張sms/拡張ems/拡張mmsを提供するための方法および装置 |
Families Citing this family (34)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9246975B2 (en) | 2000-03-17 | 2016-01-26 | Facebook, Inc. | State change alerts mechanism |
US7624172B1 (en) | 2000-03-17 | 2009-11-24 | Aol Llc | State change alerts mechanism |
US7024462B1 (en) * | 2000-10-20 | 2006-04-04 | Amacis Limited | Electronic message routing |
KR100452343B1 (ko) * | 2001-12-28 | 2004-10-12 | 에스케이텔레텍주식회사 | 기계어 코드 실행영역을 포함하는 이동통신 단말기용 파일을 기록하는 저장매체 및 그를 이용한 파일 실행방법 |
US7099680B2 (en) * | 2002-05-03 | 2006-08-29 | M/A-Com Private Radio Systems, Inc. | Data interface protocol for two-way radio communication systems |
WO2003045041A1 (en) * | 2002-10-18 | 2003-05-30 | Nokia Corporation | Selectively recalling sent messages |
US7640306B2 (en) | 2002-11-18 | 2009-12-29 | Aol Llc | Reconfiguring an electronic message to effect an enhanced notification |
DE10314915A1 (de) * | 2003-04-01 | 2004-11-04 | T-Mobile Deutschland Gmbh | Verfahen zur sofortigen Zustellung von Emails an mobile Telekommunikationsendgeräte |
DE10328372A1 (de) * | 2003-06-24 | 2005-01-27 | Siemens Ag | Verfahren zum effizienten Verwalten von Speicherplatz der Speichervorrichtung eines Funkkommunikationsgeräts sowie zugehöriges Funkkommunikationsgerät |
DE10340865B3 (de) | 2003-09-04 | 2004-07-15 | Siemens Ag | Verfahren und System zur Handhabung von Daten sowie Automatisierungssystem mit mehreren Automatisierungseinrichtungen |
US7088993B2 (en) * | 2003-09-24 | 2006-08-08 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson(Publ) | Optimized message notification |
WO2005039075A1 (ja) * | 2003-10-15 | 2005-04-28 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 路車間通信システム |
EP1530380A1 (de) * | 2003-11-10 | 2005-05-11 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren zum Bereithalten einer Nachricht für einen Empfänger dem Empfänger |
DE10352377A1 (de) * | 2003-11-10 | 2005-06-16 | Siemens Ag | Verfahren zum Bereithalten einer Nachricht für einen Empfänger |
KR100584319B1 (ko) * | 2003-12-08 | 2006-05-26 | 삼성전자주식회사 | 수신측 문자메시지 삭제 가능한 이동통신단말기 및 그의문자메시지 전송 및 삭제 방법 |
EP1557988A1 (en) * | 2004-01-23 | 2005-07-27 | Motorola, Inc. | Method and device for wireless messaging |
CN100349474C (zh) * | 2004-07-09 | 2007-11-14 | 华为技术有限公司 | 一种多媒体消息业务中推送通知的处理方法 |
KR100696142B1 (ko) * | 2004-09-20 | 2007-03-20 | 삼성전자주식회사 | 에스엠에스 메시지 발신 취소 및 수신 메시지 보관 장치및 방법 |
KR101155335B1 (ko) * | 2005-01-07 | 2012-06-11 | 엘지전자 주식회사 | 이동통신 단말기의 멀티미디어 메시지 동작방법 |
CN100348007C (zh) * | 2005-03-02 | 2007-11-07 | 北京立通无限科技有限公司 | 一种通过短信触发gprs自动推送电子邮件到客户端的方法 |
US9282081B2 (en) * | 2005-07-28 | 2016-03-08 | Vaporstream Incorporated | Reduced traceability electronic message system and method |
KR100710231B1 (ko) * | 2005-10-10 | 2007-04-20 | 엘지전자 주식회사 | 멀티미디어 메시지의 예약 전송 취소 방법 및 이를 위한 이동통신 단말기 및 이를 위한 시스템 |
EP1944944A1 (en) * | 2007-01-12 | 2008-07-16 | Thomson Licensing | System and method for combining pull and push modes |
WO2008099484A1 (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-21 | Pioneer Corporation | 通信端末装置、通信管理装置、通信方法、通信プログラムおよび記録媒体 |
US8073122B2 (en) * | 2007-06-20 | 2011-12-06 | Microsoft Corporation | Message recall using digital rights management |
US8589493B2 (en) * | 2007-08-17 | 2013-11-19 | International Business Machines Corporation | Sending related information to indirect email recipients |
FR2941344A1 (fr) * | 2009-01-22 | 2010-07-23 | St Nxp Wireless France | Procede perfectionne de traitement de minimessages (sms) et appareil de communication sans fil permettant un tel traitement. |
US9477947B2 (en) * | 2009-08-24 | 2016-10-25 | International Business Machines Corporation | Retrospective changing of previously sent messages |
CN102045267B (zh) * | 2009-10-16 | 2013-01-09 | 华为技术有限公司 | 消息召回的方法及装置 |
US8625753B1 (en) * | 2011-06-03 | 2014-01-07 | Sprint Communications Company L.P. | Delivering recallable messages via internet or telephony communicaiton paths |
TWI647609B (zh) * | 2017-04-14 | 2019-01-11 | 緯創資通股份有限公司 | 即時通訊方法、系統及電子裝置與伺服器 |
WO2019207503A1 (en) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | nChain Holdings Limited | Partitioning a blockchain network |
US10693825B2 (en) * | 2018-06-06 | 2020-06-23 | T-Mobile Usa, Inc. | Systems and methods for editing, recalling, and deleting messages |
US20230188524A1 (en) * | 2021-05-13 | 2023-06-15 | Skypod, LLC | Parameter-triggered Multimedia Sharing System |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5623538A (en) * | 1995-08-30 | 1997-04-22 | Lucent Technologies Inc. | Shared distribution of internal message storage facilities by a plurality of communication terminals |
US5918158A (en) * | 1996-07-24 | 1999-06-29 | Lucent Technologies Inc. | Two-way wireless messaging system |
US5940740A (en) * | 1996-10-25 | 1999-08-17 | At&T Wireless Services, Inc. | Method and apparatus for message transmission verification |
US5943398A (en) * | 1997-04-02 | 1999-08-24 | Lucent Technologies Inc. | Automated message-translation arrangement |
US5978836A (en) * | 1997-07-28 | 1999-11-02 | Solectron Corporation | Workflow systems and methods |
EP0896485A3 (en) * | 1997-08-07 | 2000-03-15 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method for manipulating short messages and corresponding mobile communication terminal and short message service center |
FI973945A (fi) * | 1997-10-13 | 1999-04-14 | Nokia Telecommunications Oy | Lyhytsanomia välittävä tiedonsiirtojärjestelmä |
US20010045885A1 (en) * | 1998-08-20 | 2001-11-29 | Richard J. Tett | System and method retrieving and displaying paging messages |
FI112151B (fi) * | 1999-12-23 | 2003-10-31 | Nokia Corp | Sanoman välitys |
US20020040404A1 (en) * | 2000-01-28 | 2002-04-04 | Ibeam Broadcasting Corporation. | System and method for performing broadcast-enabled disk drive replication in a distributed data delivery network |
-
2001
- 2001-02-02 DE DE2001104713 patent/DE10104713A1/de not_active Withdrawn
-
2002
- 2002-01-21 EP EP02702291A patent/EP1356645A2/de not_active Withdrawn
- 2002-01-21 WO PCT/EP2002/000571 patent/WO2002063839A2/de not_active Application Discontinuation
- 2002-01-21 JP JP2002563667A patent/JP2004526352A/ja active Pending
- 2002-02-04 US US10/068,702 patent/US20030086438A1/en not_active Abandoned
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005190282A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Japan Research Institute Ltd | 電子メール送受信システム、電子メール送受信方法、および電子メール送受信プログラム |
JP4511167B2 (ja) * | 2003-12-26 | 2010-07-28 | 株式会社日本総合研究所 | 通信端末、電子メール送受信方法、および電子メール送受信プログラム |
JP2007181203A (ja) * | 2005-12-23 | 2007-07-12 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | クライアント受信装置、クライアント処理方法、送信装置、送信方法、送信受信システム、送信受信方法、プログラム製品(アプリケーション・ベースmmsをサポートする送信および受信の装置、方法、およびシステム) |
JP2012529121A (ja) * | 2009-06-02 | 2012-11-15 | クアルコム,インコーポレイテッド | 拡張sms/拡張ems/拡張mmsを提供するための方法および装置 |
US9130779B2 (en) | 2009-06-02 | 2015-09-08 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for providing enhanced SMS/EMS/MMS |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2002063839A2 (de) | 2002-08-15 |
US20030086438A1 (en) | 2003-05-08 |
DE10104713A1 (de) | 2002-08-08 |
WO2002063839A3 (de) | 2003-02-13 |
EP1356645A2 (de) | 2003-10-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004526352A (ja) | メッセージのアクセス方法および該方法に対応する方法ならびにソフトウェアプログラム | |
EP1783971B1 (en) | Duplicate notification message processing method in terminal | |
EP1519526B1 (en) | Unified messaging server and method integrating multimedia messaging service functions and legacy handsets | |
JP5006864B2 (ja) | 移動無線ネットワークにおけるデータ伝送のための方法および移動通信装置 | |
EP2063590B1 (en) | A method and system for transmitting email and a push mail server | |
US20020087549A1 (en) | Data transmission | |
JP4034071B2 (ja) | 遠隔通信網におけるメッセージの伝送のための方法 | |
JP2004518385A (ja) | Mmsシステムからのメッセージ送信方法および該方法のための装置 | |
JP5589099B2 (ja) | 特定用途向け登録データまたは登録解除データの送信方法、そのための、システム、サーバ、通信端末 | |
JP2006314135A (ja) | マルチメディア・メッセージ・サービス実施方法、マルチメディア・メッセージ・システム、マルチメディア・メッセージ・システムのサーバ、およびマルチメディア端末 | |
JP2007195188A (ja) | マルチメディア・メッセージ方法およびシステム | |
KR101490266B1 (ko) | 통합 ip 메시징 서비스의 메시지를 저장 및 검색하는 단말 및 방법 | |
WO2007033549A1 (fr) | Procede de transmission de message hors ligne | |
US20030065729A1 (en) | Managing a user group in a communication system | |
JP2004532485A (ja) | マルチメディアレファレンスを有するメッセージのハンドリングのための方法 | |
JP2004509572A (ja) | 移動無線ネットワークにおけるデータ伝送コストアカウント方法 | |
US20040185832A1 (en) | Messaging via a multimedia messaging service (mms) | |
CN1961561B (zh) | 传送sip中的内容间接使用的uri的方法和装置 | |
JP2009296100A (ja) | メッセージ通信処理方法、メッセージ通信処理システム及び通信端末装置 | |
GB2439463A (en) | Telecommunications services methods and apparatus | |
CN100556002C (zh) | 用于数据传输的方法和装置 | |
KR100656360B1 (ko) | 개방형 api를 이용한 인터넷 팩스 서비스 방법 | |
JP5011209B2 (ja) | メール処理システム及び通信端末装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080514 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081114 |