JP2004525696A - 流体変位用の作動機構および加圧装置 - Google Patents

流体変位用の作動機構および加圧装置 Download PDF

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Abstract

ねじ付きのスクリューおよびナット部材の組み合わせを、特に血管形成バルーン付きカテーテル等を加圧することに使用するために、迅速且つ選択的に螺合させ、または離脱させるための作動機構である。この機構は、ハウジングと、このハウジングを通して摺動自在に変位可能なねじ付きのスクリュー構造とを備える。部分的ねじ部を有したナット部材は、ねじ付きのスクリュー構造と選択的に係合および離脱可能である。この機構は、キャリア部材を有し、後方から組み立てられるように設計されている。キャリア部材は、1/4ターン型差し込み構成のような差し込み構成を介してハウジングと保持可能に係合されるように構成されていることが好ましい。また、それが実際に適切且つ十分に設置されたときに可聴指示を与えるように構成されていることが好ましい。ハウジングは、圧力ゲージを、ハウジングのねじ付き穴内に直接受け入れるように構成されていることが好ましい。作動機構を組み立てる改良された方法もまた提供される。

Description

【技術分野】
【0001】
[関連出願]
この出願は、2001年3月19日に出願された米国暫定出願第60/277,115号および2001年11月9日に出願された米国特許出願第10/045,392号の利益を主張する。
【0002】
本発明は、バルーン付きカテーテル等に対する流体加圧装置、特にスクリュー式プランジャを作動し、その結果生じた流体加圧を監視するための改良された装置に関する。
【背景技術】
【0003】
測定された圧力を閉じられた体積の流体に選択的に加えたり、除去したりすることに適用される流体加圧装置は、バルーン付きカテーテルの膨張および収縮に使用するために開発されている。このカテーテルは、血管内部の血管形成バルーン処置や、他のタイプのバルーン付きカテーテル法の処置で使用される。例えば、米国特許第4,838,864号は、カテーテル化されたバルーンを膨張および収縮するシリンジ装置を開示している。この装置は、手動操作型のスクリュー式プランジャを使用して、特定のバルーン圧力を達成したり、維持したりする。この圧力は、関連した圧力ゲージを使用して監視される。改良された注入及び加圧制御もまた、米国特許第5,168,757号および第5,713,242号に記載されている。両者は、参照により全体がここに組み入れられる。これら757号および242号特許は、ねじ付きのスクリュー式プランジャの急速前進と、そのスクリュー式プランジャとの螺合とを交互に可能にして、バルーン付きカテーテルの最終加圧期間に精密な制御を達成する急速解放機構を開示している。
【0004】
米国特許第5,713,242号に開示されている装置の断面図が、図1に概ね示されている(図1は、242号特許の図2に対応する)。図示されているように、この装置10では、ハウジング18内に設けられた流体変位室16の内部でピストン12がプランジャ14と係合している。この装置10のデザイン(特にハウジング18の壁20および22を参照)では、ピストン12は、前方から流体変位室16中に装着されなければならない。特にピストン12は、図1の左から右に向かって、流体変位室16の前部24へ滑入される。それから取付部品26およびクランプカバー28を係合させて、ハウジング18の端部を封止し、流体変位室16の端部24を閉鎖する。室16は、装置10の使用中に加圧されるので、封止されていることが重要である。取付部品26は、装置10の使用中に室16の圧力をモニタするように構成されたゲージ30を保持している。クランプカバー28と取付部品26は、ハウジング18とは別部品であるので、これらの部品は人手によって扱われる必要があり、このことが組立過程を複雑化し、労力を消耗する。加えて、装置10の遠端(即ち、取付部品26とクランプカバー28が配置されている端部)に配置されたこれら余分な部品は、室16から気泡を全て追い出すことによって、この装置を浄化しようとしている医者の視界を遮ることがある。
【0005】
本発明は、この従来技術デザインに対する改良であり、ユニットを完全に後方から組み付けられるようにする構造を含む。かくして、主ハウジングは、圧力ゲージを受けいれて支持する前方部分を含んで、単一の一体品として製作することができる。加えて、このデザインでは、部品の多くが、異なるサイズの装置と互換性をもつように、ユニバーサルになっている。
【0006】
[目的と要約]
本発明の実施例の1つの目的は、スクリュー式プランジャを作動し、その結果生じた流体加圧をモニタするための改良された装置を提供することである。
【0007】
本発明の実施例の他の目的は、流体変位装置を組み立てるための改良された構造及び方法を提供することである。
【0008】
本発明の実施例の更に異なる目的は、比較的組み立て易い流体変位装置を提供することである。
【0009】
本発明の実施例の他の目的は、余分の取付部品を必要とすることなく、圧力ゲージを直接受け入れるハウジングを備えた流体変位装置を提供することである。
【0010】
本発明の実施例の更に異なる目的は、使用中の強い室圧に耐える流体変位装置を提供することである。
【0011】
本発明の実施例の他の目的は、キャリア部材を備えた流体変位装置を提供することである。このキャリア部材は、それが装置に適切且つ十分に設置されたときに可聴指示を与えるように構成されている。
【0012】
本発明の実施例の更に異なる目的は、高い可視性を遠端に与える流体変位装置を提供することである。これによりユーザは、この装置を使用するために準備しながら、気泡を消去できる。
【0013】
本発明の実施例の更に異なる目的は、部品の多くが、異なるサイズの装置と互換性をもつように、ユニバーサルに設計された流体変位装置を提供することである。
【0014】
簡単に、そして先の目的の少なくとも1つに従って、本発明の実施例は、ねじ付きスクリューおよびナット部材の組み合わせを、迅速且つ選択的に螺合させ、また離脱させるための作動機構を提供する。これは、特にそのスクリューを制御流体プランジャとして使用して、バルーン付きカテーテル等を加圧するためである。この機構は、ハウジングと、このハウジングを通して摺動自在に変位可能なねじ付きスクリュー構造とを備える。部分的ねじ部を有したナット部材は、このねじ付きスクリュー構造と選択的に係合および離脱可能である。このナット部材は、スクリュー構造に対するナット部材の選択的移動が、スクリュー構造に対して部分的ねじ部の選択的螺合性を与えるように構成されている。ナット部材の少なくとも一部は、キャリア部材に配置され、そしてこのキャリア部材は、概ねハウジング内に配置されている。
【0015】
この機構は、複数のリンク部材を備え、その中の少なくとも1つは、ナット部材と係合される。リンク構造は、キャリア部材をリンク部材に結合させ、これにより、ナット部材とリンク部材が、キャリア部材に対して回動自在になるように構成されている。キャリア部材は、ハウジングの一端部に近接して配置され、このハウジングの逆端部は、圧力ゲージを直接ねじ付き穴内に受け入れるように構成されていることが好ましい。キャリア部材は、1/4ターン型差し込み構成のような差し込み構成を介してハウジングと保持可能に係合されるように構成されていることが好ましい。また、キャリア部材は、それが実際に適切且つ十分に設置されたときに可聴指示を与えるように構成されていることが好ましい。この可聴指示は、ハウジング上の対応する構造と係合するキャリア部材上のラッチ指によって与えられることが好ましい。キャリア部材上のラッチ指とハウジング上の保持構造との係合は、キャリア部材がハウジングに対して簡単には回転(即ち、逆回転)しないようなものであることが好ましい。
【0016】
前記ナット部材は二分岐され、前記ナット部材の前記部分的ねじ部から延びた一対の離れて対向する取付部を与えることが好ましい。前記取付部は、一対の隣接して配置されたリンク部材によって、前記ハウジングに効果的に結合されており、前記リンク部材は、別々に前記取付部に結合されて、それらの間に配置されると共に、前記ナット部材の並進運動をガイドするために縦列動作可能である。前記ナット部材は、係合位置と離脱位置との間を走行する際に、1つの平面内で、先細りする湾曲経路を移動することが好ましい。
【0017】
前記キャリア部材は、前記ハウジングの穴に受け入れられるものであり、前記穴の半径は、前記ねじ付きスクリュー構造の中心線から、前記キャリア部材に係合する前記リンク部材へ至る距離よりも大きいことが好ましい。前記キャリア部材は、ハウジング内に設けられた流体変位室内に、後方からピストンを装着することによって、前記装置が組み立てられるようにするものである。
【0018】
本発明のもう1つの形態は、作動機構を組み立てる方法を提供する。この組み立て方法は、ハウジングにホースを係合させる工程と、前記ハウジングにゲージを係合させる工程と、ピストン上に封止部材を配置する工程と、前記ハウジングの後端部から前記ハウジング内に前記ピストンを滑入する工程と、前記ハウジングの後端部を通して前記ハウジング内にキャリア部材を滑入する工程と、前記ハウジングに対し前記キャリア部材を概ね定位置にロックするように前記キャリア部材を回転する工程と、リンク部材をナット部材に設置する工程と、前記ナット部材を概ね前記キャリア部材内に配置する工程と、回動ピンを前記キャリア部材および前記リンク部材に係合させる工程と、前記ナット部材およびキャリア部材を通して前記ハウジングの後端部内にプランジャを滑入する工程と、前記プランジャを前記ピストンに係合させる工程とを備える。
【0019】
上述したように、この発明は、ハウジングを、成型によって、単一品として製造できるようにする。このことは、部品及び金型のコストを低減するだけでなく、組立を容易にし、これにより労働コストを低減する。これらの全ては、以下に示され説明される構造によって達成される。
【0020】
この発明の構造及び動作の構成および手法は、この発明の異なる目的及び利点と共に、添付した図面に関連してなされる以下の説明を参照することによって、最も良く理解される。図面では、同様の参照番号が同様の要素を識別している。
【0021】
[説明]
この発明は異なる形態の実施例を受け入れ可能であるが、以下のように理解される特定の実施例が、図面に示され、ここに詳細に説明される。この実施例の開示は、発明の原理の例示であって、この発明を、ここに図示され説明されたものに制限することを意図したものではない、と考えられるべきものである。
【0022】
図2〜5には、作動機構、特に本発明の実施例に係る流体変位装置40が示されている。以下で説明されるように、この装置40は、バルーン付きカテーテル等と関連して使用できる流体加圧装置である。流体変位装置40は、図1に示された従来技術の装置10とは幾分異なって設計され、それ故、図1に示されたものを超えるいくつかの利点を与えるものである。上述したように、図1は、米国特許第5,713,242号の図2に対応している。米国特許第5,713,242号は、参照によりその全体がここに組み入れられる。
【0023】
図2〜5に示された装置は、概ね円筒形のシリンジ本体、即ちハウジング42を有し、これは流体変位室44を与える(特に図4を参照)。ハウジング42は透明であって、流体吸引または投与中に、流体変位室44内の流体を見やすくすることが好ましい。ハウジング42はプラスチック製であって、ポリカーボネートや他のタイプの樹脂によって成型される。ハウジング42は、例えば図2の位置46に示された体積測定用の印を有するので、医者は、室44に含まれた流体の体積を簡単に決定できる。図示のように、ハンドル39がハウジング42に設けられていて、この装置の握りとその操作を容易にしている。
【0024】
ピストン48は、流体変位室44内(即ちハウジング42中)でスライド自在に変位可能である。クワドリングのような封止部材50がピストン48上に配置される。図4に示すように、封止部材50は、ピストン48上に設けられた2つの壁51および53の間に配置されることが好ましい。以下でより十分に説明されるように、潤滑剤を使用して、封止部材50をピストン48上に配置してもよい。封止部材50は、流体変位室44内の圧力保持およびピストン48を越える流体の漏洩防止用に構成されている。図4に示すように、ハウジング42は、流体変位室44と連通した流体導管52を有する。この流体導管52はまた、ホース54と連通している。このホースは、バルーン付きカテーテル構造(図示せず)や、流体供給貯蔵器(図示せず)や、応用に対応した他の好適な構造に接続されている。図5に示すように、コネクタ56が、流体導管52とバルーン付きカテーテルとの間のホース54上に設けられる。
【0025】
図4に示すように、流体導管52はまた、圧力ゲージ組立体58にも連通している。この圧力ゲージ組立体58は、例えば、ねじ穴60と螺合して、ハウジング42と直接係合していることが好ましい(図4及び5参照)。このために、圧力ゲージ組立体58には、ねじ部62が設けられ、これがハウジング42のねじ穴60と螺合する。ねじ部62とねじ穴60との間に接着剤を与えて、これらの部品間をロックおよび封止状態で係合させることもできる。図4及び5に示すように、ねじ穴60はハウジング42の端部62に概ね接近して設けられているので、圧力ゲージ組立体58は、設置されたときに、装置40の遠端62に概ね接近して配置される。圧力ゲージ組立体58は、医者に対して、流体導管52およびバルーン付きカテーテル内の圧力を指示するように構成されている。圧力ゲージ組立体58は、血管形成用に、あるいは装置40の他の実施例用のいずれかに好適なタイプである。圧力ゲージ組立体58がハウジング42と直接係合するように装置40が構成されているという事実は、装置40の遠端62に近接した可視性を増加させる。医者は、装置40を使用して流体を投与する前に、流体変位室44から全ての気泡を追い出そうとする。そのようなときに、可視性は重要になる。
【0026】
図4に最もよく示されているように、ピストン48は、ねじ付きスクリュー式プランジャ68のねじ切りされていないパイロットノーズ端66に装着されている。パイロットノーズ端66は、ピストン48の中央ジャーナル空洞70内で自由に回転するように構成されている。ピストン48は、スナップ動作式の締まり結合でねじ付きスクリュー式プランジャ68のパイロットノーズ端66に装着されている。この結合は、流体変位室44内に流体を吸引するために、ねじ付きスクリュー式プランジャ68が引き込まれたときに、パイロットノーズ端66がピストン48の中央ジャーナル空洞70から引き下がったり、後退したりすることを防止する。パイロットノーズ端66は、結合されたピストン48に対して自由に回転可能であるので、ピストン48は、ねじ付きスクリュー式プランジャ68の回転に対して、回転することなく、螺合して、線形に前進または後退する。これは、加圧された流体が、封止部材50とハウジング42の内壁72(図4参照)との間で流体変位室44から漏洩することを防止するためである。図2〜5に示すように、ねじ付きスクリュー式プランジャ68は、一体型のパームノブ74を有していることが好ましい。これは、以下で更に詳細に説明するように、ねじ付きスクリュー式プランジャ68の移動をし易くするものである。
【0027】
ナット部材80が、ハウジング42内に、概ねハウジング42の後端82の近くに配置されている。図2〜5に示すように、ナット部材80は、ハウジング42の開口81内に装着されていることが好ましい。この開口81は、一対の離隔されたフランジ83の間に設けられている。図5に示すように、ナット部材80は、部分的に形成されたねじ部84を有する。このねじ部84は、ねじ付きスクリュー式プランジャ68のねじ部86に選択的に係合させたり、またそこから離脱させることができる。この係合・離脱は、図6から図7へ進行するものとして図示されているように、ナット部材80全体を並進運動で変位させることによって行われる。図6および図7の位置の間を移動するナット部材80の運動は、実際には、先細りとなる湾曲経路の運動であって、そのままでは、真に線形ではない。
【0028】
ナット部材80、特にそのねじ部84は、ねじ付きスクリュー式プランジャ68およびピストン48の手動急速変位を可能とするために、ねじ付きスクリュー式プランジャ68から選択的に離脱される。これは、例えばホース54に接続された流体供給貯蔵器(図示せず)から流体変位室44内に塩水溶液を吸引するためである。ねじ付きスクリュー式プランジャ68からのナット部材80の離脱はまた、ねじ付きスクリュー式プランジャ68およびピストン48の急速前進を可能にする。これは、例えばホース54を通して溶液を放出し、バルーン付きカテーテルを使用して予め血管や心臓弁内に位置決めされていた血管形成バルーン(図示せず)を膨張させるためである。ねじ付きスクリュー式プランジャ68およびピストン48の急速後退はまた、血管形成バルーンを急速収縮させるために、流体変位室44内へ流体を迅速吸引することを可能にする。カテーテルへの接続に先行して、ねじ付きスクリュー式プランジャ68は、流体変位室44内に含まれている流体から全ての気泡が確実に消去されるように操作される。
【0029】
ナット部材80のねじ部84とねじ付きスクリュー式プランジャ68のねじ部86との選択的な係合(図7参照)または離脱(図6参照)を容易にするために、ナット部材80上の作動構造90を手操作で作動することによって、ナット部材80は選択的に変位させられる。この作動構造90は、ナット部材80上に設けられた握り部分96を有することが好ましい。この場合、握り部分96を掴んで変位させることによって、ナット部材80を変位させることができる。ナット部材80の変位は、図6及び7に示された位置の間で、並進運動に沿って案内されることが好ましい。
【0030】
図6,7及び12に示されているように、ナット部材80のねじ部84は、ナット部材80の下側ベース部分に形成されている。ナット部材80は、二分岐された直立部分を有し、これらは、一対の離隔された細長いアーム、即ち取付部100を与える(特に図12を参照)。取付部100は、実質的にキャリッジ構造を規定するもので、概ねねじ部84と一体化されている。取付部100のそれぞれは、開口101を有する。この開口を通して、ねじ付きスクリュー式プランジャ68が延びている(特に図4,6および7を参照)。
【0031】
図6は、ナット部材80の解除位置を示している。この位置では、ナット部材80のねじ部84は、ねじ付きスクリュー式プランジャ68のねじ部86から離脱されている。そのような位置では、ねじ付きスクリュー式プランジャ68は、ねじ付きスクリュー式プランジャ68を前方にスライドさせるか、流体変位室44を後方に引くことによって、流体変位室44内で軸方向に並進される。ノブ74の回転は必要ではない。本質において、ねじ付きスクリュー式プランジャ68のマクロ移動が可能である。
【0032】
これに対し、図7は、ナット部材80の係合位置を示している。この位置では、ナット部材80のねじ部84は、ねじ付きスクリュー式プランジャ68のねじ部86と係合している。そのような位置では、ねじ付きスクリュー式プランジャ68は、ノブ74を回転させることによってだけ、流体変位室44内で軸方向に並進される。本質において、ねじ付きスクリュー式プランジャ68のミクロ移動だけが可能である。上述したように、ねじ付きスクリュー式プランジャ68のパイロットノーズ端66は、ピストン48の中央ジャーナル空洞70内を自由に回転するように構成されている。従って、ナット部材80のねじ部84とねじ付きスクリュー式プランジャ68のねじ部86とが係合している場合、ねじ付きスクリュー式プランジャ68が回転しても、ハウジング42の流体変位室44内で、ピストン48を回転させることはない。
【0033】
ナット構造80が解除位置(図6)と係合位置(図7)との間を移動すると、その移動は、リンク構造の案内で、ねじ付きスクリュー式プランジャ68へと導かれる。図6及び7に示すように(図3〜5も参照のこと)、このリンク構造は、縦列動作するように配置、構成された2つのリンク部材102および104からなる。図4及び11に示すように、リンク部材102および104は、回動ピン106によって、隣接して対向する配列に固定されている。この回動ピンは、以下で更に詳細に説明されるように、ハウジング42内に受け入れられているキャリア部材110と係合している。ピン106は、リンク部材102および104に設けられた開口117および119(図4および5参照)を通して延びている。リンク部材102および104は、リンク部材102,104の一端において、ピン106にジャーナル受けされている。リンク部材102および104の逆端では、リンク部材102,104の一体型軸部112および114がそれぞれ、ナット部材80のそれぞれの取付アーム110に設けられた開口116内にジャーナル受けされている。かくして、軸部112および114は、図6及び7に示すように、リンク部材102および104をナット構造80に回転自在に結合するので、ピン106上で回転しなければならないナット部材80の運動は、リンク部材102および104によって制約される。
【0034】
図7に示すように、ナット部材80がねじ付きスクリュー式プランジャ68と最も緊密に係合されているときは、ナット部材80の握り部分96の並進運動は、「中心越え」のロック位置で終結することが好ましい。このロック位置は、ピストン48にかかる流体変位室44内の流体圧によってナット部材80に誘導される僅かな運動が、ねじ付きスクリュー式プランジャ68とナット部材80の間に、弛緩や離脱の傾向ではなく、緊密な係合を生じさせることを確実にする。
【0035】
図7の係合位置は、一対の戻り止め構造によって解除可能にロックされることが好ましい。この構造は、ハウジング42の直立したフランジ83のそれぞれの間で内向きに突出している起立されたリブ120の形態である。リンク部材102および104の軸部112および114はそれぞれ、ナット部材80の取付アーム100の開口116を通して僅かに突出しているので、軸部112および114の端部は、フランジ83を僅かに広げる締まり係合的で弾力的なくさび割り運動によって、ハウジング42のフランジ83上に起立されたリブ120を横切ってスライドしなければならない。その後、ナット部材80の握り部分96のゆっくりとした力強い手動の移動が必要となる。これは、ナット部材80を駆動して、図7に示した係合位置と図6に示した解除位置の間で、垂直にスライド移動させるためである。従って、図7に示したナット部材80の螺合位置では、リンク部材102および104の軸部112および114がハウジング42のフランジ83上のそれぞれのリブ120を越えているが、この螺合位置はその後、握り部分96に手動力が加えられることを必要とする。この力は、リンク部材102および104が再度リブ120を越えて(他方の方向に)、ナット部材80を図6に示す解除位置へと並進させるためものである。
【0036】
図6に示すように、ナット部材80が完全に解除位置へと並進されたときに、ナット部材80の外面130は、ハウジング42に設けられたフランジ134の突起132に接触していることが好ましい。この突起132は、ナット構造80が解除位置へ滑入する運動のストッパとして役立つ。この場合、ナット部材80のねじ部84は、ねじ付きスクリュー式プランジャ68のねじ部86から概ね離脱されている。
【0037】
上述したように、リンク部材102および104の開口117および119をそれぞれ通して延びるピン106は、ハウジング42内に受け入れられたキャリア部材110と係合している。キャリア部材110と、そのハウジング42との係合ついて、以下でより詳細に説明される。図5および13〜20に示すように、キャリア部材110は、概ね中空で概ね円筒形の部品の形態に設けられている。キャリア部材110は、ハウジング42と同様にプラスチック製である。事実、キャリア部材110とハウジング42は同じ樹脂で形成されている。
【0038】
図4,5,13,14,18,20に示すように、キャリア部材110には、開口160が設けられ、ここを通してピン106が延びている。キャリア部材110にはまた、開口または穴107が設けられ、ここを通してねじ付きスクリュー式プランジャ68が延びている。キャリア部材110の穴107の半径は、この装置の流体変位穴の半径を越えないことが好ましい。キャリア部材110はピン106を支持し、ピン106はリンク部材102および104と係合する。具体的には、キャリア部材110は概ね中空であって、2つの離れた壁162,164を有している。それぞれの壁は、ピン106を受け入れるための開口160を有している。
【0039】
図5に示すように、壁162はキャリア部材110の前面を規定し(キャリア部材110の前方の眺望を与える図13も参照のこと)、また壁164はキャリア部材110の後面を規定する(キャリア部材110の後方の眺望を与える図14も参照のこと)。キャリア部材110の前後の壁162および164の間を、部分壁166が延びている。壁162および164の間に切り抜き部168が規定され、この切り抜き部168内にナット部材80が配置されている。ピン106は、キャリア部材110に設けた開口160を通して、さらにリンク部材102および104に設けた開口117および119を通して延びている。キャリア部材110は、ピン106が簡単には軸方向に移動しないように、ピン106を概ね保持している。図5に示すように、ローレット端部170がピン106に設けてある。この端部は、ピン106がキャリア部材110へ設置された後は、軸方向に並進しないようにすることを助ける。
【0040】
図5及び13〜18に示すように、キャリア部材110の外面173には、キャリア部材110の後端に概ね近接して、突出面172が設けられている。キャリア部材110に設けられた突出面172を受け入れるための対応する切り抜き部174が、ハウジング42の後端部82に設けられている。ハウジング42の切り抜き部174とキャリア部材110の突出面172は、キャリア部材110がハウジング42の端部82の穴180内に挿入され、それからキャリア部材110をハウジング42内に固定するために、回転されるようになっていることが好ましい。具体的には、キャリア部材110とハウジング42は、次のように構成されている。即ち、キャリア部材110は、ハウジング42の後部を通して、1/4ターン型差し込み構成によって、ハウジング42の穴180内に挿入される。この場合、キャリア部材110は、穴180内に軸方向へ挿入され、それから1/4ターン回動されてキャリア部材110を適正位置にロックする。
【0041】
キャリア部材110は、ラッチ指178を備える。これは、キャリア部材110の前後壁162,164の間を延びた部分壁168の一部として形成されている。このラッチ指178は、ハウジング42の内壁に設けられた内向きに延びたフランジ190(図5参照)と係合することが好ましい。具体的には、キャリア部材110を概ねハウジング42の穴180内の定位置にロックするように、ラッチ指178は、ハウジング42上の内向きに延びたフランジ190と係合して、それを越える。ラッチ指178が内向きに延びたフランジ190と係合して越えたときに、可聴ノイズが生成されるように、ラッチ指178と内向きに延びたフランジ190は構成されている。このノイズは、この装置の組立作業者に対して、キャリア部材110が穴180内に完全に装着されたことを示す可聴指示を与えるに十分な大きさである。
【0042】
ハウジング42の内壁上には、フランジ190と正確に対向して(即ち、ハウジング42の内壁に沿って、フランジ190から180°の位置に)、もう1つの内向きに延びたフランジ191が設けられていることが好ましい。キャリア部材110の外面173には、突出面194が設けられている。これは、キャリア部材110の突起172から概ねキャリア部材110の前端に向けて延びている。キャリア部材110が穴180に挿入されるときに、突出面194は、ハウジング42のエッジ201(図4参照)に接触して、キャリア部材110が軸方向に深く穴180内に装着され過ぎることを防止する。換言すれば、突出面194とエッジ201の係合は、キャリア部材110の穴180への装着時に、その軸方向の移動を制限する。突出面194がエッジ201と係合すると、キャリア部材110は回転させられて、十分に装着される。キャリア部材110のラッチ指178がハウジングの内向きに延びたフランジ191と係合して、それを越えるだけでなく、キャリア部材110の突出面194がハウジング42の内面上で対向する内向きに延びたフランジ191と係合することが好ましい。キャリア部材110が穴180内に十分に装着されると、キャリア部材は、簡単に穴180から引き抜かれなくなる。それだけではない。キャリア部材110は、ハウジング42に対していずれの回転方向にも簡単に回転されなくなる。キャリア部材110がハウジング42内に適正に装着されると、キャリア部材110の切り抜き部168は、ハウジング42内の開口81と概ね整列する。
【0043】
ナット部材80の握り部材96が、容易なアクセスのために、概ねハウジング42の開口81から延び出すように、ナット部材80(と、それに係合したリンク部材102および104)は、キャリア部材110の切り抜き部168とハウジング42内の開口81内に受け入れられている。キャリア部材110は、ハウジング42と固定的に係合され、そしてピン106はキャリア部材110によって保持されている。ピン106は、ナット部材80上に保持されたリンク部材102および104を通して延びている。従って、ナット部材80は、ハウジング42の開口81内で、且つ概ねキャリア部材110の切り抜き部168内で、図6及び7に示された位置の間を回動可能である。
【0044】
キャリア部材110は、使用時に、ねじ付きスクリュー式プランジャ68が流体変位室44内を前方へ並進されるときの力に耐えるように構成されている。キャリア部材110は、装置40がハウジング42の後方から組み立てられる(即ち、後方装填される)ことを可能にする。この点については、装置40の組み立てを説明することに関連して以下で更に詳細に説明される。加えて、図4に示すように、キャリア部材110では、ねじ付きスクリュー式プランジャ68の中心線202からの距離200が、ねじ付きスクリュー式プランジャ68の中心線202からピン106までの距離202よりも大きなものになっている。
【0045】
更にまた、装置40の設計は、キャリア部材110を含むことによって、部品の多くが、異なるサイズの装置と互換性があるように、ユニバーサルとなっている。具体的には、ナット部材80と、リンク部材102および104と、ねじ付きスクリュー式プランジャ68は、異なるサイズの装置、特に異なるサイズの流体変位室44を有する装置に関連して使用できる。図示されたキャリア部材110は、図示されたものと同様に大きい流体変位室か、あるいは図示されたものよりも小さい流体変位室と共に使用されるように設計されている。勿論、大きなサイズの装置は、対応する大きな端部穴180およびキャリア部材も与えられる限り、与えられる。
【0046】
装置40を組み立てる方法が説明される。装置40を組み立てるには、ホース54がハウジング42に取り付けられる。それから、圧力ゲージ組立体58がハウジング42に係合される。具体的には、接着剤が圧力ゲージ組立体58のねじ部62上に配置され、そしてそのねじ部62がハウジング42内のねじ穴60に螺合される。続いて、封止部材50がピストン48上に嵌着される。このことを容易にするために、図5に示されたアプリケータ240によって図示されるように、潤滑剤が使用できる。それから、ピストン48がハウジング42内の穴180に滑入される(即ち、図4の右から左へ)。換言すれば、ピストン48は、装置40内へ後方装填される。それから、キャリア部材110が、これもまたハウジング42の後部から、ハウジング42上に設置される。上述したように、この設置は、1/4ターン型差し込み様式の設置を介して行われる。この場合、キャリア部材110は、穴180内へ軸方向に挿入され、それから1/4ターン回転される。この結果、キャリア部材110は、ハウジング42に対し適正位置にロックされる。上述したように、キャリア部材110上のロック指178は、キャリア部材110が十分且つ適正に設置されたときに、スナップまたはクリック音を発することが好ましい。キャリア部材110がハウジング42内に適正に設置されたときに、キャリア部材110の切り抜き部168は、ハウジング42の開口81と概ね整列される。その後、ナット部材80はキャリア部材110内に設置される。しかしながら、ナット部材80がキャリア部材110内に設置される前に、リンク部材102および104はナット部材80内に設置されていなければならない。
【0047】
図8〜11は、リンク部材102および104をナット部材80内に設置する様子を示している。図8〜11に示された例では、先ずリンク部材102がナット部材80に挿入され、次いでリンク部材104が挿入されるが、この設置はリンク部材104を先にし、リンク部材102を後にしてもよい。図8〜11を参照すると、リンク部材102および104の設置は、(図8の矢印Aによって表されるように)リンク部材102をナット部材80の取付アーム100の間に挿入することから開始し、それから(図8の矢印Bによって表されるように)リンク部材102の軸部112をナット部材80の開口116内に挿入する。その後開口117は、キャリア部材110に設けられた開口106と整列される(図9参照)。しかる後、他方のリンク部材104が、(図9の矢印Cによって表されるように)ある方位で取付アーム100の間に挿入される。この場合、リンク部材104の傾斜したクリアランス面272は、リンク部材102の対応する傾斜したクリアランス面274と係合するか、あるいはそれから僅かに離れて、図10に示す位置になる。図示の実施例では、クリアランス面272および274の一致した係合は、リンク部材104をリンク部材102とは逆の方位に指向させるので、軸部114は、図10に示すように、取付部100間に十分に挿入されて、ナット部材80に設けられた開口116と整列する。リンク部材104の軸部114が(図10の矢印Dによって表されるように)開口116中を通過した後に、リンク部材104は、開口116の案内で、(図10の矢印Eによって表されるように)回転させられる。この回転は、リンク部材104が、対向して整列されたクリアランス面272および274を含んで、鏡像方位でリンク部材102と整列するまで行われる。この位置は、図11に示されている。しかる後、ナット部材80は、リンク部材102および104と共に、キャリア部材110の切り抜き部168内へ挿入され、そしてピン106は、キャリア部材110の開口106内へ、さらにリンク部材102および104の開口117および119を通して挿入され、これにより、リンク部材102および104をキャリア部材110に対し回動可能な関係で概ね固定する。
【0048】
ナット部材80がキャリア部材110に設置され、ピン106がリンク部材102および104を通して設置された後、ねじ付きスクリュー式プランジャ68は、ハウジング42の後端へ概ね軸方向に挿入され、ピストン48と係合される。具体的には、ねじ付きスクリュー式プランジャ68のノーズ端66は、キャリア部材110の穴107を通り、さらにナット部材80に設けた穴101を通して挿入され、そして流体変位室44内でピストン48とスナップ式に嵌合する。この後、装置40は動作可能になる。
【0049】
上述したように、装置40は後方から組み立てられるように構成されている。具体的には、ピストン48とキャリア部材110の双方は、ハウジング42の後方から設置される。装置40を後方から組み立てるようにすることで、ハウジング42を単一の一体品として提供することができる。ハウジング42の前部はハウジング42の一部として成型することができ、余分な取付部品やクランプカバーを使用してゲージをハウジングに取り付ける必要がない。ゲージは直接ハウジング42と係合される。従って、本発明の設計は、部品点数を低減し、また労力を減少する。加えて、装置40の前方を封止することに関しては、何の問題もない。何故ならば、この装置の前部は、ハウジング42の残部と一体化されているからである。さらに、装置40の前方における視認性が改良されている。このことは、室44から気泡を追い出すことによって装置40を浄化しようとしているユーザにとって有利である。ハウジング42を単一品として成型することによって、このハウジングを単一の成型動作で製造できるようになり、これにより部品および金型のコストを低減し、発生する廃棄物を減少し、製造および組立過程を簡素化することができる。
【0050】
さらには、装置40の設計は、キャリア部材110を含むことによって、部品の多くが、異なるサイズの装置と互換性があるように、ユニバーサルとなっている。具体的には、ナット部材80と、リンク部材102および104と、ねじ付きスクリュー式プランジャ68は、異なるサイズの装置、特に異なるサイズの流体変位室44を有する装置に関連して使用できる。図示されたキャリア部材110は、図示されたものと同様に大きい流体変位室か、あるいは図示されたものよりも小さい流体変位室と共に使用されるように設計されている。勿論、大きなサイズの装置は、対応する大きな端部穴180およびキャリア部材も与えられる限り、与えられる。
【0051】
本発明の実施例が図示され説明されたが、当業者は、前述した開示の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明の種々の修正を工夫することが予測される。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】従来技術の作動機構の断面図である。
【図2】本発明の実施例による作動機構の斜視図である。
【図3】図2に示された作動機構の上面図である。
【図4】図2及び3に示された作動機構の、図3の線4−4に沿った断面図である。
【図5】図2〜4に示された作動機構の分解斜視図である。
【図6】図2〜5に示された作動機構の拡大断面図であり、作動機構の2つの可逆的動作位置を示す。
【図7】図2〜5に示された作動機構の拡大断面図であり、作動機構の2つの可逆的動作位置を示す。
【図8】図2〜5に示された作動機構の結合およびナット構造組立時の進行するステップを示す連続図である。
【図9】図2〜5に示された作動機構の結合およびナット構造組立時の進行するステップを示す連続図である。
【図10】図2〜5に示された作動機構の結合およびナット構造組立時の進行するステップを示す連続図である。
【図11】図2〜5に示された作動機構の結合およびナット構造組立時の進行するステップを示す連続図である。
【図12】図2〜5に示された作動機構のナット部材部品の斜視図である。
【図13】図2〜5に示された作動機構のキャリア部材部品の前立面図である。
【図14】キャリア部材の後立面図である。
【図15】キャリア部材の上面図である。
【図16】キャリア部材の右側の側立面図である。
【図17】キャリア部材の左側の側立面図である。
【図18】図14の線18−18に沿ったキャリア部材の断面図である。
【図19】図14の線19−19に沿ったキャリア部材の断面図である。
【図20】図17の線20−20に沿ったキャリア部材の断面図である。

Claims (17)

  1. 装置を加圧するための作動機構であって、
    ハウジングと、
    このハウジング内に概ね配置されたキャリア部材と、
    前記ハウジングを通して摺動自在に変位可能なねじ付きスクリュー構造と、
    部分的ねじ部を有して前記ねじ付きスクリュー構造に対し選択的に螺合および離脱可能である概ね前記キャリア部材内のナット部材と、
    前記ナット部材と係合した少なくとも1つのリンク部材と、
    前記キャリア部材を前記1つのリンク部材に結合させるリンク構造とを備え、
    前記ナット部材と1つのリンク部材は、前記キャリア部材に対し回動可能であり、前記ナット部材は、前記スクリュー構造に対し前記部分的ねじ部の選択的螺合性を与えるように、スクリュー構造に対して選択的に移動可能に構成されていることを特徴とする作動機構。
  2. 前記ハウジングは、一端部を有し、前記キャリア部材は、前記ハウジングの前記端部に近い開口内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の作動機構。
  3. 前記ハウジングは、圧力ゲージを直接ねじ穴に受け入れるように構成された逆端部を有することを特徴とする請求項2に記載の作動機構。
  4. 前記ハウジングは、逆端部を有し、前記作動機構は更に、前記逆端部に圧力ゲージを備えることを特徴とする請求項2に記載の作動機構。
  5. 前記キャリア部材は、差し込み構成を介して前記ハウジングと保持可能に係合されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の作動機構。
  6. 前記キャリア部材は、ラッチ指を有することを特徴とする請求項5に記載の作動機構。
  7. 前記ハウジングは、前記キャリア部材上の前記ラッチ指と係合する少なくとも1つの起立されたリブを有することを特徴とする請求項6に記載の作動機構。
  8. 前記ナット部材は二分岐され、前記ナット部材の前記部分的ねじ部から延びた一対の離れて対向する取付部を与えることを特徴とする請求項1に記載の作動機構。
  9. 前記取付部は、一対の隣接して配置されたリンク部材によって、前記ハウジングに結合されており、前記リンク部材は、別々に前記取付部に結合されて、それらの間に配置されると共に、前記ナット部材の並進運動をガイドするために縦列動作可能であることを特徴とする請求項8に記載の作動機構。
  10. 前記ナット部材は、係合位置と離脱位置との間を走行する際に、1つの平面内で、先細りする湾曲経路を移動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の作動機構。
  11. 前記キャリア部材は、前記ハウジングの穴に受け入れられるものであり、前記穴の半径は、前記ねじ付きスクリュー構造の中心線から前記キャリア部材に係合する前記リンク部材へ至る距離よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の作動機構。
  12. 前記ねじ付きスクリュー構造は、第1の端部と、この第1の端部に対向する第2の端部とを有し、前記ねじ付きスクリュー構造の前記第1の端部は、ハンドルを提供し、前記作動機構は更に、ピストンを備え、このピストンは、前記ねじ付きスクリュー構造の前記第2の端部に係合されることを特徴とする請求項1に記載の作動機構。
  13. 前記ハウジングは、流体変位室を設け、前記キャリア部材は、半径を有する穴を有し、前記流体変位室は、半径を有する穴を有し、前記キャリア部材の穴の半径は、前記流体変位室の穴の半径以上であることを特徴とする請求項1に記載の作動機構。
  14. 作動機構を組み立てる方法であって、
    ハウジングの端部にピストンを滑入する工程と、
    前記ハウジングの端部を通して前記前記ハウジング内にキャリア部材を滑入する工程と、
    前記ハウジングに対し前記キャリア部材を概ね定位置にロックするように、前記キャリア部材を回転する工程と、
    リンク部材をナット部材に設置する工程と、
    前記ナット部材を概ね前記キャリア部材内に配置する工程と、
    回動ピンを前記キャリア部材および前記リンク部材に係合させる工程と、
    前記ナット部材およびキャリア部材を通して、前記ハウジングの端部内にプランジャを滑入する工程と、
    前記プランジャを前記ピストンに係合させる工程と
    を備えることを特徴とする方法。
  15. 前記ハウジングの逆端部に、ホースを係合させることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記ハウジングに、ゲージを係合させることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  17. 前記ピストン上に、封止部材を配置することを特徴とする請求項14に記載の方法。
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