JP2004524881A - 個人用薬剤投薬カード - Google Patents
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Abstract
従来のクレジットカードとほぼ同様に個人が保持できる個人用薬剤投薬カード。この個人用薬剤投薬カードは、その表面に浅い凹部が形成されており、この中に、粉末状または顆粒状である投薬すべき薬剤または他の物質を入れることができる。この凹部の上には着脱式カバーが配置され、このカバーでその中身を一定位置に保持する。その薬剤または他の物質を、カードの表面上に配置して、着脱式カバーシートで被覆することも可能である。ユーザがその薬剤を服用したい時点で、ユーザはその着脱式カバーシートを単に取外し、凹部内に入れられた薬剤を通常舐めることができる。
Description
【技術分野】
【0001】
発明の背景
本発明は、薬剤パッケージに関し、特に、各自の財布やバッグの中で持ち運び可能な、クレジットカードなどと同様のサイズをした個人用薬剤投薬装置に関する。
個人が定期的に一定時間をおいて薬剤を服用しなければならない例は数多くある。糖尿病患者は、血糖値をコントロールするために、一定時間をおいて特定の薬剤を服用しなければならない。また、冠状動脈に問題がある患者は、冠状動脈の閉塞が起こった場合に備えて、ニトログリセリンなどの薬剤を常に携帯する必要がある。
【0002】
薬剤の携帯によく利用されるのが、比較的小型でポケットやバッグ内に入れられる、いわゆる薬入れや錠剤入れである。こうした入れ物は通常、中身が透けて見えるように、透明なプラスチック材料で形成されている。
もう1つ、個人の薬剤を携帯するためによく利用されるのが、各自が所望量の薬剤を入れて封をする、いわゆるファスナ付きビニール袋を使用する方法である。どちらの場合も、各自が、薬剤を薬入れか袋に入れて、これを持ち運ぶことを覚えている限りかなり有効な方法なのでであるが、忘れてしまうこともかなり頻繁にある。場合によっては、薬を忘れたことで命を脅かす危険な状況を招きかねないため、忘れることは重大な問題となる。したがって、各自が常に薬剤を服用できる状態にしておく手段を提供できれば望ましい。
【0003】
現代社会ではクレジットカードや身分証明書は当たり前の存在になっているため、ほぼすべての人が、大抵約8.775cm(3.375in)×5.525cm(2.125in)のプラスチック製または板紙製カードであるカード状装置数枚を持ち歩いている。クレジットカードサイズの薬剤パッケージは、これまでも従来技術で提案されてきた。その1例が、Ralph Bartell他に発行された米国特許第4,889,236号に開示されている。このパッケージは、暦に従ってスケジュール通りに服用すべき薬剤を含有するように設計された、硬質なブリスター包装による薬剤投薬カードである。このカードには、丸薬や錠剤を入れる、複数の仕切り穴が設けられている。このパッケージの場合、その周囲はクレジットカードとほぼ同じ寸法であるが、その厚さは、投薬する錠剤や丸薬を収容するために、クレジットカードの5〜10倍にもなってしまう。
【0004】
もう1つのクレジットカードサイズの薬剤パッケージが、Robert W.Gee,Sr.に発行された米国特許第3,958,690号に開示されている。このパッケージは、封筒内に摺動自在に入れられる折り畳み式カードと、カード内に折り畳まれて、糖尿病患者が使用する従来の糖入り袋などの薬剤を入れるスペースを画成するフレームとを含む。このパッケージは、フレームがオープン構造であるため、糖などの予め包装された薬剤にのみに適している。
発明の概要
上記を鑑みて、投薬できる状態の薬剤を入れる手段を有する個人向けカード状装置を提供することが、本発明の主要な目的の1つである。
【0005】
本発明のもう1つの目的は、カード状装置の凹部または表面から薬剤を舐めて取出すことのできる種類の個人用カード状装置を提供することである。
本発明の別の目的は、薬剤の投薬方法を提供することである。
本発明の上記のみならず他の目的を考慮すると、本発明は、請求の範囲に記載し示された新規特徴や形態、構造、配置、部品および構成要素の組合わせに属するものである。
【0006】
本発明は、薬剤を持ち運ぶようにされた薬剤投薬用カードを提供するものである。この投薬用カードは、比較的硬い材料で形成されたカード状基部と、薬剤を適用する基部上表面とを含む。この薬剤は、ユーザの口の一部が接触すると、ユーザがこれを溶かし出すことのできるものである。この薬剤投薬用カードはさらに、薬剤上に配置された着脱式カバーを含む。このカバーは、ユーザが薬剤に接触できるように着脱式になっている。
【0007】
薬剤は、粉末状であり、結合剤を含有したものである。
本発明によればさらに、クレジットカードと同様のサイズおよび形状であり、各自の薬剤を各自で持ち運べるようにされた個人用薬剤投薬カードが得られる。この個人用薬剤投薬カードは、クレジットカードと同様のサイズおよび形状で、比較的硬い材料で形成されたカード上基部を含む。この基部の表面には、少なくとも1つの浅い凹部が設けられており、この凹部内に薬剤が入れられる。この個人用薬剤投薬カードはさらに、凹部上を被覆する状態で基部上に配置されて、薬剤を基部上に封入する着脱式カバーを含む。このカバーは、ユーザが凹部内の薬剤を出入れできるように、少なくとも部分的に着脱式となっている。
【0008】
一実施形態において、この薬剤は、粉末状であり、結合剤を含む。別の実施形態において、この薬剤は、粉末状であり、この薬剤を表面上に保持できるようにゲル化物質を含む。
本発明の別の態様によれば、薬剤を与える方法が得られる。この方法は、薬剤をカードの基部表面に適用するステップ、および基部に着脱式カバーを適用して、薬剤を基部上に封入するステップを含む、薬剤を投入薬用カード内に包装するステップと、カバーを基部から少なくとも部分的に外して薬剤をユーザに露出するステップ、および薬剤を表面から溶かし出すステップを含む、薬剤を投薬するステップとを含む。
【0009】
したがって、本発明は、薬剤を中に保持できる凹部を設けたカード状装置を提供するものである。着脱式カバーシートで覆われていても薬剤が凹部から漏れ出すということがないように、薬剤を、ゲル化材料などの成分を用いれば凹部内に固定した状態で保持できる顆粒状の形態で導入する。別の実施形態では、微粒子状薬剤に結合剤が用いられている場合は特に、この薬剤を、凹部が形成されていないカードの表面上に配置することができる。こうすることにより、薬剤を服用する必要があるときに、その薬剤携帯者は通常、薬剤の表面を舐めることができる。口からの水分で薬剤が溶けるため、その薬を服用することができる。
【0010】
薬剤をカバーする目的を果たせるのであれば、いずれの種類の着脱式カバーを用いてもよい。一実施形態では、このカバーは、薄い可撓性プラスチックフィルムを含む。
本発明による個人用薬剤投薬カードは、所定時間の間、薬剤を財布やバッグ内に持ち歩く消費者にとって、便宜のよい方法である。大半の人は、財布やバッグを持ち歩いているため、その中に薬剤が入っていれば、消費者は必要なときにいつでも、特に緊急事態においてそれを服用することができる。しかし、薬剤の服用に個人向け薬剤投薬用カードを使用することは緊急時に限定されるものではなく、このカードは、毎日、または毎日ではなくとも周期的に一定量の薬剤を服用するために、特に、消費者が丸薬や錠剤を飲むよりカード状装置から薬剤を舐めることを好む場合に、便宜のよい媒体となり得る。
【0011】
上述に関連して、本発明はまた、薬剤の服用にカード表面を用いる方法を含むことができる。この方法は、(1)薬剤を適用したカード表面を準備するステップと、(2)薬剤をそこから取出すために、そのカード表面を接触させるステップとを含む。薬剤をカードから取出すには摩擦を利用することもできるが、溶かし出すのが好適であり、この溶かし出しは、口を接触させるか、適した溶剤を接触させるかのいずれかにより行うことができる。本発明による方法に関する他の態様は、本明細書内にてさらに説明する通りである。本明細書では、具体的に、図面に例示したさまざまなカード物品、およびそれに適用する薬剤に関する説明に言及している。
【0012】
したがって、本発明はさらに、被検者における治療効果を得るための方法を含む。この方法は、アスピリン、ビタミンK、ニトログリセリン、抗ヒスタミン剤、インスリン、糖、蛇咬傷用解毒剤、エピネフリン、ヘパリン、デメトレックス、ゾフラン、ドラマミン、スコポラミン、ニコチン置換剤、ペプシド、ヒデルギン、コンパジンおよびこれらの薬剤の組合わせを含むがこれらに限定するものではない薬剤の有効量を投与するステップを含む。この投与ステップは、カード表面からそこに適用されている薬剤を取出して実施されるものである。好適な実施形態において、この薬剤は、上記に詳しく説明したように、あるいは本発明を周知の当業者には明白であるように、適用される。このような当業者であれば、各薬剤に対してその有効量、投薬量、および/または適用計画を容易に最適化できるであろう。周知のように、具体的な条件下の所与被検者に対する、具体的な医学的状態についての具体的な投与量は日常的に変化するものであるが、その最適な量は、必要以上の実験をせずとも普通の処理で容易に決定できるものである。
【0013】
こうした方法のさまざまな好適な実施形態に、任意に、その薬剤と併用して、製薬上許容されるバインダ組成物の使用を含めることができる。このバインダおよびその製剤は、当業者には周知であるように、具体的な薬剤、粒度、および本発明の場合には投薬に用いられるカード/物品の表面および/または形状に応じてさまざまであるが、本発明におけるこの方法および製剤は、生分解性高分子、アクリル酸由来ポリマーおよびその置換誘導体、シクロデキストリン、脂質/リポタンパク質などを含むがこれらに限定するものではないバインダを含むものである。例えば、好適なバインダ組成物は、ローカストグリーンガム、キサンタンガム、プロピレングリコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびユーロタン(eurothane)を含むがこれらに限定するものではない。後者組成物は、薬剤に粘着性をもたせつつ、水分、唾液または他の適した溶剤に接触すると溶け出るという点で、本発明のさまざまな用途に特に有用である。
【0014】
上述したように、本発明にさらに、カード表面に適用されてカードと共に持ち運ばれる、本明細書に記載した例のいずれかの薬剤を含み、またこれらに限定するものではない治療用製剤を含めることができる。好適な実施形態におけるこうした薬剤はさらに、上述した種類のバインダを含む。他のさまざまな実施形態では、その薬剤を、上述したように、次の投薬用にこの物品に適用することができる。したがって、治療用に有効な量または濃度に関する上述に関して、本発明は、物品から取出すことにより治療用量を提供するのに十分な量で薬剤が適用されている投薬物品を含むことができる。
【0015】
本発明には、他にも数多くの利点と、本発明を具体化できる形態を考慮するとさらに明確になる他の目的とがある。こうした形態を、本明細書の一部を形成し、本明細書に添付されている図面に示す。これらの図面について、本発明の原則を例示するために以下に詳細に説明するが、以下の詳細な説明および添付図面のいずれも何ら制限を目的とするものでないことを理解されたい。
好適な実施形態の詳細な説明
図1および図2を参照すると、本発明の一実施形態による個人用薬剤投薬カード10が図示されている。この個人用薬剤投薬カード10は、従来のクレジットカードとサイズおよび形状が類似しており、上面16に浅い凹部14を形成した基部12を有する。個人用薬剤投薬カード10はまた、凹部14内に入れられた薬剤20を被覆する着脱式トップカバープレート18を含む。
【0016】
用語「薬剤」は、例えばビタミン錠剤および同種療法剤などのあらゆる消耗品を本質的に含むように広義で使用されている。この薬剤の例として、アスピリン、ビタミンK、ニトログリセリン、抗ヒスタミン剤、インスリン、糖、蛇咬傷用解毒剤、エピネフリン、ヘパリン、デメトレックス(一般名:スマトリプタン)、ゾフラン(一般名:オンダンセトロン)、ドラマミン、スコポラミン、ニコチン置換剤、ペプシド(一般名:プロクロルペラジン)、ヒデルギン、コンパジン(一般名:スマトリプタン)、およびこれら薬剤の組合わせが挙げられるが、これらに限定するものではない。したがって、用語「薬剤」は、市販の特定薬にも処方される薬にも特に限定されるものではなく、広義に用いられる用語である。さらに、本発明が提供する個人用薬剤投薬カードを、ヒトに薬剤を投薬する用途について記載しているが、本発明を、丸薬を飲み込めずとも薬剤を明らかに舐めることのできる動物に対する、緊急時や日毎の、または周期的な獣医学的使用にも応用することができる。獣医学的使用の場合、必要に応じて、カードのサイズを拡大し、形状を変えて使用することが可能である。
【0017】
基部12は、ポリ塩化ビニルなどのプラスチック材料で形成されている。一実施形態において、この基部12は、縦が約8.775cm(3.375in)、横が5.525cm(2.125in)、厚さが約0.104cm〜0.156cm(約0.040in〜0.060in)である。この基部12の上面16の一部にのみ、浅い凹部14が設けられており、この凹部は、縦が約7.475cm(約2.875in)、横が約4.225cm(1.625in)、深さが約0.078cm(約0.030in)である。
【0018】
好適な一実施形態において、薬剤20は、凹部14内に微粒子状または粉末状で入れられて、トップカバープレート18により凹部14内に保持される。通常、凹部をこの薬剤で実質的に充填して、薬剤を、基部12の上面16と同じ高さとする。この薬剤を服用するためには、例えば、トップカバープレート18を外して、薬剤を手の平に出すことができる。別の実施形態において、微粒子状または粉末状である薬剤にバインダを混合して、スラリを形成する。本発明の方法および製剤は、生分解性高分子、アクリル酸由来ポリマーおよびその置換誘導体、シクロデキストリン、脂質/リポタンパク質などを含むがこれらに限定するものではないバインダを含むものである。例えば、好適なバインダ組成物は、ローカストグリーンガム、キサンタンガム、プロピレングリコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびユーロタンを含むが、これらに限定されるものではない。後者組成物は、薬剤に粘着性をもたせつつ、水分、唾液または他の適した溶剤に接触すると溶け出るという点で、本発明のさまざまな用途に特に有用である。この薬剤を、凹部14の表面24に液体として適用した後、そこで乾燥させる。これにより、薬剤を凹部表面24の実質的に全体に行き渡らせることができる。
【0019】
別法として、薬剤を表面24に適用できるようにするため、薬剤をゲル化剤と調製してペースト状の物質を形成することもできる。この用途に適したゲル化物質の例として、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ユーロタン、ローカストグリーンガム、プロピレングリコールおよびキサンタンガムが挙げられる。ゲル化された薬剤は、その後乾燥させても、粘着状態のままでもよい。いずれの実施形態の場合にも、トップカバープレート18を外し、水や唾液などの溶剤で薬剤を溶液になるまで溶かすことで、この薬剤をカードから溶かし出すことができる。例えば、このカードを水や他の溶剤の入った容器内に入れてその溶液を飲む、または薬剤を服用すべき個人が、凹部からその薬剤を舐め出すことができる。
【0020】
トップカバープレート18も、比較的薄いプラスチック材料または板紙材料で形成することができる。トップカバープレート18は、透明でも、半透明でも、または不透明でもよい。一実施形態におけるトップカバープレート18は、厚さが約0.052cm〜0.078cm(約0.020in〜0.030in)であり、周囲寸法が実質的に上述した基部12の寸法と同じである。トップカバープレート18を基部12に固定する方法は、永久接着剤または剥離可能接着剤22など、または機械的ファスナの特定種類を含む適した手段のいずれでもよい。トップカバープレート18は、基部の上面16上に実質的に平坦に配置される。永久接着剤を用いる場合、カードを折り曲げてトップカバープレートを分断すれば薬剤を取出せるように、トップカバープレート18に切取線26を設けることができる。剥離可能接着剤を用いる場合、ユーザは単に、例えば指先や爪をトップカバープレート18の一端に差込んでこれを外し、基部からトップカバープレート18を引き離すことにより、その薬剤が微粒子状であれば凹部14内に入っている薬剤20を手の平に取り、薬剤が乾燥状態または別の方法で凹部表面に適用されていればこれを溶かし出すことができる。取出した微粒子を水に入れて服用することも可能である。その接着剤を基部12に施すことが好ましいが、トップカバープレート18の内側表面に施してもよい。
【0021】
図1に例示した個人用薬剤投薬カード10の基部12には1つの凹部14しか設けていないが、2つ以上の凹部を設けられることは明白であり、それぞれの表面に薬剤を適用することができる。例えば、図3を参照すると、個人用薬剤投薬カード11が図示されており、これは、図1に例示した個人用薬剤投薬カード10に類似しているが、基部13に2つの凹部15および17を設けられている。凹部15および17に入れる薬剤は同種でも異種でもよい。このような実施形態では、2枚のそれぞれに着脱式であるトップカバー部材28および29を設けて、薬剤入れ部分を1つずつ別々に開けられるようにする。トップカバー部材28および29を、接着剤22で基部に固定する。接着剤22を、例示したように凹部の3側部の周囲に延在させても、トップカバープレート18(図1)と同様に各凹部について4つの側部すべての周囲に施してもよい。
【0022】
図4〜図6を参照すると、本発明の別の実施形態によれば、個人用薬剤投薬カード30は、図1および図2に図示した個人用薬剤投薬カード10と同じ寸法にすることができ、薬剤20を入れる凹部14などの1つまたは複数の凹部を設けられる基部12を含む。薬剤を、図1および図2を参照しながら上述したように、凹部14の表面に液体として適用した後、そこで乾燥させることができる。別法として、薬剤をゲル化剤と共に調製して、凹部の表面全体に延ばすことができるペースト状物質を形成してもよい。この場合、薬剤20の上面が基部12の上面と実質的に同じ高さになるように、凹部14を薬剤で実質的に充填することが好ましい。
【0023】
この実施形態において、個人用薬剤投薬カード30は、可撓性プラスチック製剥離型ストリップである着脱式カバー部材32を含む。このカバー部材32は、透明でも、半透明でも、または不透明でもよい。一実施形態におけるカバーストリップ32は、厚さがおよそ0.013cm(およそ0.005in)であるプラスチック製薄膜である。カバーストリップ32は接着剤34で固定されており、図4に示したように、接着剤でこれを凹部14の周囲に密着させることができる。その接着剤を基部12に施すことが好ましいが、カバーストリップ32の内側表面に施してもよい。便宜上、カバーストリップ32の外周部を、接着剤34で基部12の上面から隆起したものとして図示しているが、カバーストリップ32は、その外側縁部を含めて、基部12の上面16上で実質的に平坦に配置されるものである。図4〜図6に例示した実施形態における接着剤34は、凹部に隣接して基部12上に施されている。この位置は、薬剤が凹部14内に、バインダやゲル化剤を含まない粉末状で入れられる場合に好適である。基部に複数の凹部が設けられている場合、複数枚の剥離型ストリップを各凹部にそれぞれ設けて、各凹部を別々に露出させられるようにできる。
【0024】
図5を参照すると、カバーストリップ32の一部が基部12の表面16から剥されて、ユーザが薬剤20を出入れできるようになっている。カバーストリップ32をほぼ完全に取外す位置まで剥すことができ、これにより、ユーザは文字通り、凹部14内の薬剤20表面に自分の舌を付けることができる。この場合、ユーザは本当に薬剤を舐めて、基部の凹部14からこれを溶かし出すことができる。
【0025】
凹部14は略矩形であるが、凹部がどのような形状であってもよいことは明白である。例えば、図7は、基部38の凹部37が略楕円である個人用薬剤投薬カード36を例示している。
図8および図9を参照すると、本発明の別の実施形態である個人用薬剤投薬カード40によれば、薬剤42は、基部48の平坦な上面46上に配置されている。薬剤を、基部48の表面46に液体として適用した後、そこで乾燥させる、または薬剤をゲル化物質と共に調製してから、表面46に適用することができる。しかし、基部48に、個人用薬剤投薬カード30(図5)の場合と同様に凹部を設けて、薬剤をその凹部表面に適用することもできる。基部48の周囲寸法は、例えば図1の基部12と同じにすることができる。この薬剤をカバーストリップ50でカバーする。カバーストリップ50を、厚さがおよそ0.013cm(およそ0.005in)の可撓性プラスチック材料による薄膜とすることができる。カバーストリップ50は、透明でも、半透明でも、不透明でもよい。基部48の周縁部に沿って剥離可能接着剤52を施し、これでカバーストリップ50を密着させる。この接着剤を基部48に施すことが好ましいが、カバーストリップ50の内側表面に施してもよい。カバーストリップ50を、図8に示すように、ほぼ完全に外す位置まで剥すことができ、これにより、ユーザは文字通り、表面46上の薬剤42表面に自分の舌を付けることができる。この場合、ユーザは本当に薬剤を舐めて、基部の表面から、または基部が凹部を設けている場合には凹部から、これを取出すことができる。
【0026】
本発明について、薬剤を乾燥した粉末状にしてガム状物質で一まとめにしておく必要は必ずしもないことを理解されたい。薬剤が実際にゲル化された状態で存在している場合もあれば、カルボキシルメチルセルロースナトリウムなどの物質で適宜ゲル化する場合もある。
以上、好適な実施形態を例示および説明してきたが、本発明の最も広義である態様において、本発明から逸脱することなくさまざまな変更および修正を加えられることを理解されたい。本発明のさまざまな特徴は、添付した請求の範囲内に定義された通りである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
新規であると考えられる本発明の特徴は、添付した請求の範囲内に詳しく定められている。添付図面と併せて以下の記載を参照することにより、本発明を、その他の目的および利点と共に最もよく理解できるであろう。図面における同様の参照番号は同様の構成要素であることを示している。
【図1】本発明の一実施形態による個人用薬剤投薬カードを示す斜視図である。
【図2】個人用薬剤投薬カードに設けられた凹部の一部を示すために、その中に入れられている薬剤の一部を取出した状態である、図1の個人用薬剤投薬カードを示す分解斜視図である。
【図3】薬剤を入れた複数の凹部を含む、本発明の別の実施形態による個人用薬剤投薬カードを示す斜視図である。
【図4】薬剤を入れた凹部上に配置された着脱式カバーストリップを含む、本発明の別の実施形態による個人用薬剤投薬カードを示す斜視図である。
【図5】着脱式カバーストリップを一部取外した状態である、図4の個人用薬剤投薬カードを示す斜視図である。
【図6】図5の線分6−6を通る断面から見た拡大縦断面図である。
【図7】薬剤を入れる凹部の形態が略楕円である、図4の例に類似の個人用薬剤投薬カードを示す斜視図である。
【図8】薬剤がカードの表面上に配置されている、本発明の別の実施形態による個人用薬剤投薬カードを示す斜視図である。
【図9】図8の線分9−9を通る断面から見た拡大縦断面図である。
【0001】
発明の背景
本発明は、薬剤パッケージに関し、特に、各自の財布やバッグの中で持ち運び可能な、クレジットカードなどと同様のサイズをした個人用薬剤投薬装置に関する。
個人が定期的に一定時間をおいて薬剤を服用しなければならない例は数多くある。糖尿病患者は、血糖値をコントロールするために、一定時間をおいて特定の薬剤を服用しなければならない。また、冠状動脈に問題がある患者は、冠状動脈の閉塞が起こった場合に備えて、ニトログリセリンなどの薬剤を常に携帯する必要がある。
【0002】
薬剤の携帯によく利用されるのが、比較的小型でポケットやバッグ内に入れられる、いわゆる薬入れや錠剤入れである。こうした入れ物は通常、中身が透けて見えるように、透明なプラスチック材料で形成されている。
もう1つ、個人の薬剤を携帯するためによく利用されるのが、各自が所望量の薬剤を入れて封をする、いわゆるファスナ付きビニール袋を使用する方法である。どちらの場合も、各自が、薬剤を薬入れか袋に入れて、これを持ち運ぶことを覚えている限りかなり有効な方法なのでであるが、忘れてしまうこともかなり頻繁にある。場合によっては、薬を忘れたことで命を脅かす危険な状況を招きかねないため、忘れることは重大な問題となる。したがって、各自が常に薬剤を服用できる状態にしておく手段を提供できれば望ましい。
【0003】
現代社会ではクレジットカードや身分証明書は当たり前の存在になっているため、ほぼすべての人が、大抵約8.775cm(3.375in)×5.525cm(2.125in)のプラスチック製または板紙製カードであるカード状装置数枚を持ち歩いている。クレジットカードサイズの薬剤パッケージは、これまでも従来技術で提案されてきた。その1例が、Ralph Bartell他に発行された米国特許第4,889,236号に開示されている。このパッケージは、暦に従ってスケジュール通りに服用すべき薬剤を含有するように設計された、硬質なブリスター包装による薬剤投薬カードである。このカードには、丸薬や錠剤を入れる、複数の仕切り穴が設けられている。このパッケージの場合、その周囲はクレジットカードとほぼ同じ寸法であるが、その厚さは、投薬する錠剤や丸薬を収容するために、クレジットカードの5〜10倍にもなってしまう。
【0004】
もう1つのクレジットカードサイズの薬剤パッケージが、Robert W.Gee,Sr.に発行された米国特許第3,958,690号に開示されている。このパッケージは、封筒内に摺動自在に入れられる折り畳み式カードと、カード内に折り畳まれて、糖尿病患者が使用する従来の糖入り袋などの薬剤を入れるスペースを画成するフレームとを含む。このパッケージは、フレームがオープン構造であるため、糖などの予め包装された薬剤にのみに適している。
発明の概要
上記を鑑みて、投薬できる状態の薬剤を入れる手段を有する個人向けカード状装置を提供することが、本発明の主要な目的の1つである。
【0005】
本発明のもう1つの目的は、カード状装置の凹部または表面から薬剤を舐めて取出すことのできる種類の個人用カード状装置を提供することである。
本発明の別の目的は、薬剤の投薬方法を提供することである。
本発明の上記のみならず他の目的を考慮すると、本発明は、請求の範囲に記載し示された新規特徴や形態、構造、配置、部品および構成要素の組合わせに属するものである。
【0006】
本発明は、薬剤を持ち運ぶようにされた薬剤投薬用カードを提供するものである。この投薬用カードは、比較的硬い材料で形成されたカード状基部と、薬剤を適用する基部上表面とを含む。この薬剤は、ユーザの口の一部が接触すると、ユーザがこれを溶かし出すことのできるものである。この薬剤投薬用カードはさらに、薬剤上に配置された着脱式カバーを含む。このカバーは、ユーザが薬剤に接触できるように着脱式になっている。
【0007】
薬剤は、粉末状であり、結合剤を含有したものである。
本発明によればさらに、クレジットカードと同様のサイズおよび形状であり、各自の薬剤を各自で持ち運べるようにされた個人用薬剤投薬カードが得られる。この個人用薬剤投薬カードは、クレジットカードと同様のサイズおよび形状で、比較的硬い材料で形成されたカード上基部を含む。この基部の表面には、少なくとも1つの浅い凹部が設けられており、この凹部内に薬剤が入れられる。この個人用薬剤投薬カードはさらに、凹部上を被覆する状態で基部上に配置されて、薬剤を基部上に封入する着脱式カバーを含む。このカバーは、ユーザが凹部内の薬剤を出入れできるように、少なくとも部分的に着脱式となっている。
【0008】
一実施形態において、この薬剤は、粉末状であり、結合剤を含む。別の実施形態において、この薬剤は、粉末状であり、この薬剤を表面上に保持できるようにゲル化物質を含む。
本発明の別の態様によれば、薬剤を与える方法が得られる。この方法は、薬剤をカードの基部表面に適用するステップ、および基部に着脱式カバーを適用して、薬剤を基部上に封入するステップを含む、薬剤を投入薬用カード内に包装するステップと、カバーを基部から少なくとも部分的に外して薬剤をユーザに露出するステップ、および薬剤を表面から溶かし出すステップを含む、薬剤を投薬するステップとを含む。
【0009】
したがって、本発明は、薬剤を中に保持できる凹部を設けたカード状装置を提供するものである。着脱式カバーシートで覆われていても薬剤が凹部から漏れ出すということがないように、薬剤を、ゲル化材料などの成分を用いれば凹部内に固定した状態で保持できる顆粒状の形態で導入する。別の実施形態では、微粒子状薬剤に結合剤が用いられている場合は特に、この薬剤を、凹部が形成されていないカードの表面上に配置することができる。こうすることにより、薬剤を服用する必要があるときに、その薬剤携帯者は通常、薬剤の表面を舐めることができる。口からの水分で薬剤が溶けるため、その薬を服用することができる。
【0010】
薬剤をカバーする目的を果たせるのであれば、いずれの種類の着脱式カバーを用いてもよい。一実施形態では、このカバーは、薄い可撓性プラスチックフィルムを含む。
本発明による個人用薬剤投薬カードは、所定時間の間、薬剤を財布やバッグ内に持ち歩く消費者にとって、便宜のよい方法である。大半の人は、財布やバッグを持ち歩いているため、その中に薬剤が入っていれば、消費者は必要なときにいつでも、特に緊急事態においてそれを服用することができる。しかし、薬剤の服用に個人向け薬剤投薬用カードを使用することは緊急時に限定されるものではなく、このカードは、毎日、または毎日ではなくとも周期的に一定量の薬剤を服用するために、特に、消費者が丸薬や錠剤を飲むよりカード状装置から薬剤を舐めることを好む場合に、便宜のよい媒体となり得る。
【0011】
上述に関連して、本発明はまた、薬剤の服用にカード表面を用いる方法を含むことができる。この方法は、(1)薬剤を適用したカード表面を準備するステップと、(2)薬剤をそこから取出すために、そのカード表面を接触させるステップとを含む。薬剤をカードから取出すには摩擦を利用することもできるが、溶かし出すのが好適であり、この溶かし出しは、口を接触させるか、適した溶剤を接触させるかのいずれかにより行うことができる。本発明による方法に関する他の態様は、本明細書内にてさらに説明する通りである。本明細書では、具体的に、図面に例示したさまざまなカード物品、およびそれに適用する薬剤に関する説明に言及している。
【0012】
したがって、本発明はさらに、被検者における治療効果を得るための方法を含む。この方法は、アスピリン、ビタミンK、ニトログリセリン、抗ヒスタミン剤、インスリン、糖、蛇咬傷用解毒剤、エピネフリン、ヘパリン、デメトレックス、ゾフラン、ドラマミン、スコポラミン、ニコチン置換剤、ペプシド、ヒデルギン、コンパジンおよびこれらの薬剤の組合わせを含むがこれらに限定するものではない薬剤の有効量を投与するステップを含む。この投与ステップは、カード表面からそこに適用されている薬剤を取出して実施されるものである。好適な実施形態において、この薬剤は、上記に詳しく説明したように、あるいは本発明を周知の当業者には明白であるように、適用される。このような当業者であれば、各薬剤に対してその有効量、投薬量、および/または適用計画を容易に最適化できるであろう。周知のように、具体的な条件下の所与被検者に対する、具体的な医学的状態についての具体的な投与量は日常的に変化するものであるが、その最適な量は、必要以上の実験をせずとも普通の処理で容易に決定できるものである。
【0013】
こうした方法のさまざまな好適な実施形態に、任意に、その薬剤と併用して、製薬上許容されるバインダ組成物の使用を含めることができる。このバインダおよびその製剤は、当業者には周知であるように、具体的な薬剤、粒度、および本発明の場合には投薬に用いられるカード/物品の表面および/または形状に応じてさまざまであるが、本発明におけるこの方法および製剤は、生分解性高分子、アクリル酸由来ポリマーおよびその置換誘導体、シクロデキストリン、脂質/リポタンパク質などを含むがこれらに限定するものではないバインダを含むものである。例えば、好適なバインダ組成物は、ローカストグリーンガム、キサンタンガム、プロピレングリコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびユーロタン(eurothane)を含むがこれらに限定するものではない。後者組成物は、薬剤に粘着性をもたせつつ、水分、唾液または他の適した溶剤に接触すると溶け出るという点で、本発明のさまざまな用途に特に有用である。
【0014】
上述したように、本発明にさらに、カード表面に適用されてカードと共に持ち運ばれる、本明細書に記載した例のいずれかの薬剤を含み、またこれらに限定するものではない治療用製剤を含めることができる。好適な実施形態におけるこうした薬剤はさらに、上述した種類のバインダを含む。他のさまざまな実施形態では、その薬剤を、上述したように、次の投薬用にこの物品に適用することができる。したがって、治療用に有効な量または濃度に関する上述に関して、本発明は、物品から取出すことにより治療用量を提供するのに十分な量で薬剤が適用されている投薬物品を含むことができる。
【0015】
本発明には、他にも数多くの利点と、本発明を具体化できる形態を考慮するとさらに明確になる他の目的とがある。こうした形態を、本明細書の一部を形成し、本明細書に添付されている図面に示す。これらの図面について、本発明の原則を例示するために以下に詳細に説明するが、以下の詳細な説明および添付図面のいずれも何ら制限を目的とするものでないことを理解されたい。
好適な実施形態の詳細な説明
図1および図2を参照すると、本発明の一実施形態による個人用薬剤投薬カード10が図示されている。この個人用薬剤投薬カード10は、従来のクレジットカードとサイズおよび形状が類似しており、上面16に浅い凹部14を形成した基部12を有する。個人用薬剤投薬カード10はまた、凹部14内に入れられた薬剤20を被覆する着脱式トップカバープレート18を含む。
【0016】
用語「薬剤」は、例えばビタミン錠剤および同種療法剤などのあらゆる消耗品を本質的に含むように広義で使用されている。この薬剤の例として、アスピリン、ビタミンK、ニトログリセリン、抗ヒスタミン剤、インスリン、糖、蛇咬傷用解毒剤、エピネフリン、ヘパリン、デメトレックス(一般名:スマトリプタン)、ゾフラン(一般名:オンダンセトロン)、ドラマミン、スコポラミン、ニコチン置換剤、ペプシド(一般名:プロクロルペラジン)、ヒデルギン、コンパジン(一般名:スマトリプタン)、およびこれら薬剤の組合わせが挙げられるが、これらに限定するものではない。したがって、用語「薬剤」は、市販の特定薬にも処方される薬にも特に限定されるものではなく、広義に用いられる用語である。さらに、本発明が提供する個人用薬剤投薬カードを、ヒトに薬剤を投薬する用途について記載しているが、本発明を、丸薬を飲み込めずとも薬剤を明らかに舐めることのできる動物に対する、緊急時や日毎の、または周期的な獣医学的使用にも応用することができる。獣医学的使用の場合、必要に応じて、カードのサイズを拡大し、形状を変えて使用することが可能である。
【0017】
基部12は、ポリ塩化ビニルなどのプラスチック材料で形成されている。一実施形態において、この基部12は、縦が約8.775cm(3.375in)、横が5.525cm(2.125in)、厚さが約0.104cm〜0.156cm(約0.040in〜0.060in)である。この基部12の上面16の一部にのみ、浅い凹部14が設けられており、この凹部は、縦が約7.475cm(約2.875in)、横が約4.225cm(1.625in)、深さが約0.078cm(約0.030in)である。
【0018】
好適な一実施形態において、薬剤20は、凹部14内に微粒子状または粉末状で入れられて、トップカバープレート18により凹部14内に保持される。通常、凹部をこの薬剤で実質的に充填して、薬剤を、基部12の上面16と同じ高さとする。この薬剤を服用するためには、例えば、トップカバープレート18を外して、薬剤を手の平に出すことができる。別の実施形態において、微粒子状または粉末状である薬剤にバインダを混合して、スラリを形成する。本発明の方法および製剤は、生分解性高分子、アクリル酸由来ポリマーおよびその置換誘導体、シクロデキストリン、脂質/リポタンパク質などを含むがこれらに限定するものではないバインダを含むものである。例えば、好適なバインダ組成物は、ローカストグリーンガム、キサンタンガム、プロピレングリコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびユーロタンを含むが、これらに限定されるものではない。後者組成物は、薬剤に粘着性をもたせつつ、水分、唾液または他の適した溶剤に接触すると溶け出るという点で、本発明のさまざまな用途に特に有用である。この薬剤を、凹部14の表面24に液体として適用した後、そこで乾燥させる。これにより、薬剤を凹部表面24の実質的に全体に行き渡らせることができる。
【0019】
別法として、薬剤を表面24に適用できるようにするため、薬剤をゲル化剤と調製してペースト状の物質を形成することもできる。この用途に適したゲル化物質の例として、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ユーロタン、ローカストグリーンガム、プロピレングリコールおよびキサンタンガムが挙げられる。ゲル化された薬剤は、その後乾燥させても、粘着状態のままでもよい。いずれの実施形態の場合にも、トップカバープレート18を外し、水や唾液などの溶剤で薬剤を溶液になるまで溶かすことで、この薬剤をカードから溶かし出すことができる。例えば、このカードを水や他の溶剤の入った容器内に入れてその溶液を飲む、または薬剤を服用すべき個人が、凹部からその薬剤を舐め出すことができる。
【0020】
トップカバープレート18も、比較的薄いプラスチック材料または板紙材料で形成することができる。トップカバープレート18は、透明でも、半透明でも、または不透明でもよい。一実施形態におけるトップカバープレート18は、厚さが約0.052cm〜0.078cm(約0.020in〜0.030in)であり、周囲寸法が実質的に上述した基部12の寸法と同じである。トップカバープレート18を基部12に固定する方法は、永久接着剤または剥離可能接着剤22など、または機械的ファスナの特定種類を含む適した手段のいずれでもよい。トップカバープレート18は、基部の上面16上に実質的に平坦に配置される。永久接着剤を用いる場合、カードを折り曲げてトップカバープレートを分断すれば薬剤を取出せるように、トップカバープレート18に切取線26を設けることができる。剥離可能接着剤を用いる場合、ユーザは単に、例えば指先や爪をトップカバープレート18の一端に差込んでこれを外し、基部からトップカバープレート18を引き離すことにより、その薬剤が微粒子状であれば凹部14内に入っている薬剤20を手の平に取り、薬剤が乾燥状態または別の方法で凹部表面に適用されていればこれを溶かし出すことができる。取出した微粒子を水に入れて服用することも可能である。その接着剤を基部12に施すことが好ましいが、トップカバープレート18の内側表面に施してもよい。
【0021】
図1に例示した個人用薬剤投薬カード10の基部12には1つの凹部14しか設けていないが、2つ以上の凹部を設けられることは明白であり、それぞれの表面に薬剤を適用することができる。例えば、図3を参照すると、個人用薬剤投薬カード11が図示されており、これは、図1に例示した個人用薬剤投薬カード10に類似しているが、基部13に2つの凹部15および17を設けられている。凹部15および17に入れる薬剤は同種でも異種でもよい。このような実施形態では、2枚のそれぞれに着脱式であるトップカバー部材28および29を設けて、薬剤入れ部分を1つずつ別々に開けられるようにする。トップカバー部材28および29を、接着剤22で基部に固定する。接着剤22を、例示したように凹部の3側部の周囲に延在させても、トップカバープレート18(図1)と同様に各凹部について4つの側部すべての周囲に施してもよい。
【0022】
図4〜図6を参照すると、本発明の別の実施形態によれば、個人用薬剤投薬カード30は、図1および図2に図示した個人用薬剤投薬カード10と同じ寸法にすることができ、薬剤20を入れる凹部14などの1つまたは複数の凹部を設けられる基部12を含む。薬剤を、図1および図2を参照しながら上述したように、凹部14の表面に液体として適用した後、そこで乾燥させることができる。別法として、薬剤をゲル化剤と共に調製して、凹部の表面全体に延ばすことができるペースト状物質を形成してもよい。この場合、薬剤20の上面が基部12の上面と実質的に同じ高さになるように、凹部14を薬剤で実質的に充填することが好ましい。
【0023】
この実施形態において、個人用薬剤投薬カード30は、可撓性プラスチック製剥離型ストリップである着脱式カバー部材32を含む。このカバー部材32は、透明でも、半透明でも、または不透明でもよい。一実施形態におけるカバーストリップ32は、厚さがおよそ0.013cm(およそ0.005in)であるプラスチック製薄膜である。カバーストリップ32は接着剤34で固定されており、図4に示したように、接着剤でこれを凹部14の周囲に密着させることができる。その接着剤を基部12に施すことが好ましいが、カバーストリップ32の内側表面に施してもよい。便宜上、カバーストリップ32の外周部を、接着剤34で基部12の上面から隆起したものとして図示しているが、カバーストリップ32は、その外側縁部を含めて、基部12の上面16上で実質的に平坦に配置されるものである。図4〜図6に例示した実施形態における接着剤34は、凹部に隣接して基部12上に施されている。この位置は、薬剤が凹部14内に、バインダやゲル化剤を含まない粉末状で入れられる場合に好適である。基部に複数の凹部が設けられている場合、複数枚の剥離型ストリップを各凹部にそれぞれ設けて、各凹部を別々に露出させられるようにできる。
【0024】
図5を参照すると、カバーストリップ32の一部が基部12の表面16から剥されて、ユーザが薬剤20を出入れできるようになっている。カバーストリップ32をほぼ完全に取外す位置まで剥すことができ、これにより、ユーザは文字通り、凹部14内の薬剤20表面に自分の舌を付けることができる。この場合、ユーザは本当に薬剤を舐めて、基部の凹部14からこれを溶かし出すことができる。
【0025】
凹部14は略矩形であるが、凹部がどのような形状であってもよいことは明白である。例えば、図7は、基部38の凹部37が略楕円である個人用薬剤投薬カード36を例示している。
図8および図9を参照すると、本発明の別の実施形態である個人用薬剤投薬カード40によれば、薬剤42は、基部48の平坦な上面46上に配置されている。薬剤を、基部48の表面46に液体として適用した後、そこで乾燥させる、または薬剤をゲル化物質と共に調製してから、表面46に適用することができる。しかし、基部48に、個人用薬剤投薬カード30(図5)の場合と同様に凹部を設けて、薬剤をその凹部表面に適用することもできる。基部48の周囲寸法は、例えば図1の基部12と同じにすることができる。この薬剤をカバーストリップ50でカバーする。カバーストリップ50を、厚さがおよそ0.013cm(およそ0.005in)の可撓性プラスチック材料による薄膜とすることができる。カバーストリップ50は、透明でも、半透明でも、不透明でもよい。基部48の周縁部に沿って剥離可能接着剤52を施し、これでカバーストリップ50を密着させる。この接着剤を基部48に施すことが好ましいが、カバーストリップ50の内側表面に施してもよい。カバーストリップ50を、図8に示すように、ほぼ完全に外す位置まで剥すことができ、これにより、ユーザは文字通り、表面46上の薬剤42表面に自分の舌を付けることができる。この場合、ユーザは本当に薬剤を舐めて、基部の表面から、または基部が凹部を設けている場合には凹部から、これを取出すことができる。
【0026】
本発明について、薬剤を乾燥した粉末状にしてガム状物質で一まとめにしておく必要は必ずしもないことを理解されたい。薬剤が実際にゲル化された状態で存在している場合もあれば、カルボキシルメチルセルロースナトリウムなどの物質で適宜ゲル化する場合もある。
以上、好適な実施形態を例示および説明してきたが、本発明の最も広義である態様において、本発明から逸脱することなくさまざまな変更および修正を加えられることを理解されたい。本発明のさまざまな特徴は、添付した請求の範囲内に定義された通りである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
新規であると考えられる本発明の特徴は、添付した請求の範囲内に詳しく定められている。添付図面と併せて以下の記載を参照することにより、本発明を、その他の目的および利点と共に最もよく理解できるであろう。図面における同様の参照番号は同様の構成要素であることを示している。
【図1】本発明の一実施形態による個人用薬剤投薬カードを示す斜視図である。
【図2】個人用薬剤投薬カードに設けられた凹部の一部を示すために、その中に入れられている薬剤の一部を取出した状態である、図1の個人用薬剤投薬カードを示す分解斜視図である。
【図3】薬剤を入れた複数の凹部を含む、本発明の別の実施形態による個人用薬剤投薬カードを示す斜視図である。
【図4】薬剤を入れた凹部上に配置された着脱式カバーストリップを含む、本発明の別の実施形態による個人用薬剤投薬カードを示す斜視図である。
【図5】着脱式カバーストリップを一部取外した状態である、図4の個人用薬剤投薬カードを示す斜視図である。
【図6】図5の線分6−6を通る断面から見た拡大縦断面図である。
【図7】薬剤を入れる凹部の形態が略楕円である、図4の例に類似の個人用薬剤投薬カードを示す斜視図である。
【図8】薬剤がカードの表面上に配置されている、本発明の別の実施形態による個人用薬剤投薬カードを示す斜視図である。
【図9】図8の線分9−9を通る断面から見た拡大縦断面図である。
Claims (36)
- 薬剤を携帯できるようにされた薬剤投薬カードであって、
比較的硬い材料で形成されたカード状基部と、
ユーザの口の一部を接触させることにより溶かし出すことのできる薬剤を収容するための前記基部上表面と、
ユーザが該薬剤に接触できるように、ユーザが着脱できる、前記薬剤上に配置された着脱式カバーと、
を含む薬剤投薬カード。 - 前記薬剤が、粉末状であり、結合剤を含む、請求項1に記載の薬剤投薬カード。
- 前記薬剤が、粉末状であり、前記薬剤を前記表面上に保持するためにゲル化物質を含む、請求項1に記載の薬剤投薬カード。
- 前記基部が浅い凹部を含み、前記表面が前記凹部内に位置しており、前記薬剤が前記表面に適用される、請求項1に記載の薬剤投薬カード。
- クレジットカードと同様のサイズおよび形状であり、個人向け薬剤を各自が携帯できるようにされた個人用薬剤投薬カードであって、
クレジットカードと同様のサイズおよび形状であり、比較的硬い材料で形成され、表面を有するカード状基部と、
前記基部の前記表面に適用された薬剤と、
前記薬剤上に配置され、前記基部に着脱自在に固定されており、ユーザが前記薬剤を出入れできるように、ユーザによる着脱が可能である着脱式カバーと、
を含む個人用薬剤投薬カード。 - 前記薬剤が、粉末状であり、結合剤を含む、請求項5に記載の個人用薬剤投薬カード。
- 前記薬剤が、粉末状であり、前記薬剤を前記表面上に保持するためにゲル化物質を含む、請求項5に記載の個人用薬剤投薬カード。
- 前記基部が少なくとも1つの浅い凹部を含み、前記薬剤が、前記表面の実質的に全体をカバーしながら前記凹部内に入れられる、請求項5に記載の個人用薬剤投薬カード。
- 前記カバーが、前記基部の前記表面上に実質的に平坦に配置される、請求項5に記載の個人用薬剤投薬カード。
- 前記カバーが、可撓性材料で形成されて前記凹部を被覆するように前記基部上に配置されており、前記薬剤を取出すことができるように、前記凹部から剥されるようにされている、請求項5に記載の個人用薬剤投薬カード。
- 前記カバーが、前記凹部の周囲を取囲んで接着剤により前記基部に密着している、請求項5に記載の個人用薬剤投薬カード。
- 前記カバーが、前記基部の周囲を取囲んで接着剤により前記基部に密着している、請求項5に記載の個人用薬剤投薬カード。
- クレジットカードと同様のサイズおよび形状であり、個人向け薬剤を各自が携帯できるようにされた個人用薬剤投薬カードであって、
クレジットカードと同様のサイズおよび形状で、比較的硬い材料で形成されており、少なくとも1つの浅い凹部が形成された表面を有するカード状基部と、
前記基部の前記凹部内に入れられた薬剤と、
前記薬剤を前記基部に封入するように、前記凹部を被覆するように前記基部上に配置されており、前記凹部内の前記薬剤を取出すことができるように、ユーザによる着脱が少なくとも部分的に可能である着脱式カバーと、
を含む個人用薬剤投薬カード。 - 前記薬剤が、粉末状であり、結合剤を含む、請求項13に記載の個人用薬剤投薬カード。
- 前記薬剤が、粉末状であり、前記薬剤を前記表面上に保持するためにゲル化物質を含む、請求項13に記載の個人用薬剤投薬カード。
- 前記薬剤が前記凹部を実質的に充填する、請求項13に記載の個人用薬剤投薬カード。
- 前記基部が、薬剤を入れるために複数の浅い凹部を含む、請求項13に記載の個人用薬剤投薬カード。
- 前記カバーが、前記基部の前記表面上で実質的に平坦に配置される、請求項13に記載の個人用薬剤投薬カード。
- 前記カバーが、可撓性材料で形成されて前記を被覆するように前記基部上に配置されて、前記凹部から剥せるようにされている、請求項13に記載の個人用薬剤投薬カード。
- 前記カバーが、前記凹部の周囲を取囲んで接着剤により前記基部に密着している、請求項13に記載の個人用薬剤投薬カード。
- 薬剤をカードの基部表面に適用するステップと、
該薬剤を該基部上に封入するために、着脱式カバーを該基部に適用するステップと、
を含む、薬剤を薬剤投薬カードに入れるステップと、
該カバーを該基部から少なくとも部分的に外して該薬剤をユーザに露出させるステップと、
該薬剤を該表面から溶かし出すステップと、
を含む、該薬剤を投薬するステップと、
を含む、薬剤投薬方法。 - 前記薬剤を前記表面に適用するステップが、粉末状である該薬剤および結合剤の溶液を形成するステップと、該溶液を前記表面に適用するステップと、前記溶液を前記表面上で乾燥させるステップとを含む、請求項21に記載の方法。
- 前記薬剤を前記表面に適用するステップが、粉末状である該薬剤にゲル化剤を組合わせてペースト状物質を形成するステップと、該物質を前記表面全体に塗り広げるステップとを含む、請求項21に記載の方法。
- 前記基部が少なくとも1つの浅い凹部を含み、前記薬剤を前記表面に適用するステップが、該凹部を該薬剤で実質的に充填するステップを含む、請求項21に記載の方法。
- 薬剤を適用した表面を有するカードを準備するステップと、
前記薬剤を取出すために、前記カード表面に接触するステップと、
を含む、薬剤の送出にカード表面を用いる方法。 - 前記接触ステップが、前記薬剤を摩擦により取出すものである、請求項25に記載の方法。
- 前記接触ステップが、前記薬剤を溶かし出すものである、請求項25に記載の方法。
- 前記薬剤が、口の接触により前記カード表面から取出される、請求項27に記載の方法。
- 前記カード表面が、前記適用される薬剤用に浅い凹部を含む、請求項25に記載の方法。
- 前記適用された薬剤の上にカバーを設けるステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
- アスピリン、ビタミンK、ニトログリセリン、抗ヒスタミン剤、インスリン、糖、蛇咬傷用解毒剤、エピネフリン、ヘパリン、デメトレックス、ゾフラン、ドラマミン、スコポラミン、ニコチン置換剤、ペプシド、ヒデルギン、コンパジンおよび前記薬剤の組合わせからなる群から選択される化合物の有効量を、カードの表面に接触して、そこに適用された薬剤を取出すことにより投与するステップを含む、被検者に治療効果をもたらす方法。
- 前記接触が、前記薬剤を前記カード表面から溶かし出すものである、請求項31に記載の方法。
- 前記薬剤が、口の接触により取出される、請求項32に記載の方法。
- 表面を有するカードと、
アスピリン、ビタミンK、ニトログリセリン、抗ヒスタミン剤、インスリン、糖、蛇咬傷用解毒剤、エピネフリン、ヘパリン、デメトレックス、ゾフラン、ドラマミン、スコポラミン、ニコチン置換剤、ペプシド、ヒデルギン、コンパジン、および前記薬剤の組合わせからなる群から選択される薬剤であって、前記カードの前記表面に治療に必要な服用量だけ適用された薬剤と、
を含む服用量投与物品。 - 前記薬剤が、製薬上許容されるバインダをさらに含む、請求項34に記載の物品。
- アスピリン、ビタミンK、ニトログリセリン、抗ヒスタミン剤、インスリン、糖、蛇咬傷用解毒剤、エピネフリン、ヘパリン、デメトレックス、ゾフラン、ドラマミン、スコポラミン、ニコチン置換剤、ペプシド、ヒデルギン、コンパジン、および前記薬剤の組合わせからなる群から選択され、カード表面に適用される薬剤を含む治療用製剤。
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