JP2004524333A - キレート剤及びコンディショニング剤を含む酸化組成物、並びに毛髪の処理方法 - Google Patents

キレート剤及びコンディショニング剤を含む酸化組成物、並びに毛髪の処理方法 Download PDF

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Abstract

毛髪を処理するのに適当な組成物であって、この組成物は、酸化剤と、特に不揮発性シリコーン及びアミノ官能化シリコーン類であるシリコーン物質、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー類、アルコキシル化アミン類並びにそれらの混合物から選択されるコンディショニング剤、及び少なくとも1.6%のキレート剤とを含む。本発明の組成は、高量のコンディショニング剤を毛髪に沈着させ、酸化毛髪染色並びに毛髪漂白のような毛髪の酸化処理中に毛髪の損傷を減少させるのに有用である。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、キレート剤及びコンディショニング剤を含む酸化組成物、並びに毛髪の処理方法に関する。開示されるこの組成物及び方法は、漂白、酸化による毛髪染色及びパーマのような酸化処理を受けた毛髪上におけるコンディショニング剤の良好な沈着を提供する。
【背景技術】
【0002】
メラニンは、毛髪に含まれる天然色素である。メラニン及び毛髪形成細胞は、毛根の毛球において自然に生成される。新しい細胞が生成される時、より古い細胞は皮膚から上方に押し出されて毛幹を形成するが、これは頭皮上に見ることのできる毛髪の一部である。毛髪は、概略的に、メラニンを含むコルテックスと呼ばれる中心部分と、キューティクルと呼ばれる外層とで構成されるものとして記述される。毛髪に弾力性やうねりのような特定の性質を与えるのは、コルテックスである。
【0003】
毛幹は、特別な毛髪タンパク質であるケラチンのさまざまな形態の混合物に変化した死んだ細胞から成る。ケラチンは、シスチンと呼ばれる特定のアミノ酸を高濃度で含む。各シスチン単位は異なる鎖に2つのシステインアミノ酸を含み、これは互いに近接するようになっており、2つの硫黄原子が共に結合して、ジスルフィド連結として知られる非常に強い化学結合を形成している。ジスルフィド連結によるケラチン鎖間のこのような架橋は、毛髪強度の主要因である。
【0004】
ここ数年間にわたり毛髪の漂白及び染色(又は着色)が、ますます一般的になっている。若者は彼らの毛髪の元々の色をより流行の色に変えたいと望んでおり、年配者もまた白髪を隠すために染色組成物を使用する場合がある。歳と共にメラニンの生成は遅くなり、時がたつにつれて白髪がますます多くなる。メラニンを化学的な処理によって意図的に改質すると、より明るい色調が得られる。このようなライトニングは、通常、漂白剤とも呼ばれる酸化剤のアルカリ溶液を用いてメラニン色素を酸化することによって行われる。使用できる酸化剤の例は、過酸化水素、過ホウ酸又は過炭酸、過硫酸のカリウム塩、ナトリウム塩又はアンモニウム塩、及び過カルバミドである。
【0005】
漂白剤は酸化染色処理中にも使用される。酸化(又は「パーマネント」)染料組成物は、毛髪中に拡散可能な小さい分子である「前駆体染料」を含む。これらの分子は主に3種類の芳香族化合物:ジアミン類、アミノフェノール類、及びフェノール類、に属するそれらは、毛幹に拡散するのに十分小さいけれども、毛幹にて過酸化水素のような酸化剤によって一旦活性化されると、さらに他の前駆体と反応してより大きな着色錯体を形成する。酸化毛髪染料組成物は、一般に染料前駆体及び過酸化物源に加えて、種々の追加的な化粧品及び過酸化物安定剤を含む。
【0006】
酸化剤は、いろいろなpHにわたって酸化染料前駆体を活性化できる。しかし、酸化溶液のpHを調整できる毛髪膨潤剤(HSA)を使用することによって染料酸化を改善できることが知られている。このようなHSAはさらに、毛髪繊維を膨潤させて過酸化物及び染色試薬が毛髪に拡散するのを助けると共に、より早くより完全に染料酸化及び毛髪染色が行えるように働き、酸化及び染色工程を改善する。過酸化物の毛髪酸化組成物のpHを調整するのに好ましい毛髪膨潤剤は、アンモニア(水酸化アンモニウム)又はモノエタノールアミン(MEA)を含むアルカリ水溶液である。
【0007】
普通は少量のキレート剤を安定剤又は防腐剤として種々の酸化組成物に使用する。例えば、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)は過酸化水素溶液にて一般に安定剤として使用されるが、さもないと素早く分解し過ぎるため長時間保存できない。エチレンジアミン二コハク酸(EDDS)も洗濯漂白製品の安定性を増大させる良好な安定剤成分として知られている。通常、酸化組成物の0.1重量%のような少量で使用され、前記酸化組成物に含まれる酸化剤を安定化させる。
【0008】
ブリーチ(脱色)及び酸化染色のような毛髪の酸化処理は良好な結果を与え、極めて一般的に使用されている。しかし、それらに欠点がないというわけではない。脱色及び酸化染色に使用される酸化剤は、毛髪をある程度損傷する。毛髪繊維に損傷が生じる仕組みは、完全にはわかっていない。しかし、ケラチン鎖を連結するジスルフィド結合の一部が、酸化組成物の存在下で破断することが知られている。繰り返し酸化処理を行うことで、毛髪が弱く傷つき易くなり、光沢及び艶がなくなる。過去数年間にわたりこの問題に対処するための膨大な努力がなされており、様々な解決策が提案されている。
【0009】
米国特許第4,138,478号には、水溶性の3−アミノ−1−ヒドロキシプロパン−1,1−ジホスホン化合物を用いて漂白及び染色の間に毛髪に生じる損傷を低減する試薬が開示されており、「発生期酸素(nascent oxygen)」によって毛髪を損傷から保護する。この特許によれば、「ジホスホン化合物は実質的に毛髪に吸着され、この化合物に存在するか、あるいは実質的に加えられる発生期酸素によって毛髪の分解を防止するように働く」。低量でのヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)及びエチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸(EDTMP)のような他の保護化合物が、米国特許第3,202,579号及び米国特許第3,542,918号に開示されている。
【0010】
今日、多くの染色組成物又は漂白組成物は、漂白組成物又は染色組成物をすすいだ後で毛髪に適用されるコンディショナーと共に販売され、及び/又は組成物がコンディショニング剤を含んでいる。コンディショニング剤の例は、シリコーン類、陽イオン性界面活性剤及び陽イオン性ポリマーである。コンディショナーは毛髪を当初の状態に戻しはしないが、コンディショニング剤の保護層にて損傷を隠し、それが毛髪の感触を改善する結果となる。
【0011】
今般驚くべきことに、先行技術に示唆されるよりも高濃度でキレート剤を配合するならば、キレート剤は漂白又は酸化染色のような酸化処理中又は酸化処理後の毛髪上にてコンディショニング剤(又は「コンディショナー」)の沈着を実質的に増加させ、結果として毛髪の感触の向上がより長く続くことがわかった。この目的において、キレート剤は酸化組成物と同時に、もしくは処理前に毛髪に適用され得ることがわかった。キレート剤、コンディショニング剤及び酸化組成物は、好ましくは同時に適用される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
理論に束縛されないが、沈着の仕組みは2つの理由により向上すると考えられている。第一に、キレート剤は、鉄、マンガン及び銅のような周囲からの及び固有の重金属イオンを非常に効果的に捕捉すると考えられる。キレート剤の存在がないと、このような重金属イオンは過酸化水素と反応し、ケラチンのジスルフィド結合を破壊することで毛髪の構造を弱くするフリーラジカルを形成すると考えられている。さらに、シリコーン類のような非カチオン性コンディショニング剤は、損傷を受けた毛髪により非効率に沈着するため、キレート剤は酸化による毛髪の損傷を低減し、それによってコンディショナーの沈着効率を実質的に増加させると考えられている。
【0013】
第2に、キレート剤及びコンディショニング剤を同時に使用する場合、本発明を実行するために必要とされる高濃度のキレート剤は、組成物のイオン強度を顕著に増加させ(大部分のキレート剤は約8〜約12の好ましいpHにおいて少なくとも部分的に溶解した塩の形態である)、それによってコンディショニング剤の毛髪上の沈着を増加させると考えられている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、組成物の重量で次を含む組成物に関する:
a)酸化剤;
b)少なくとも1.6%のキレート剤;
c)シリコーン物質、特に不揮発性シリコーン類及びアミノ官能化シリコーン類、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー類、アルコキシル化アミン類並びにそれらの混合物から選択されるコンディショニング剤。
【0015】
本発明は、毛髪が上述の定義による組成物と接触する工程を含む毛髪の処理方法も指向する。
本発明はまた、次の工程を含む毛髪の処理方法に関する:
i)キレート剤、並びにシリコーン物質、特に不揮発性シリコーン類及びアミノ官能化シリコーン類、カチオン性ポリマー類、アルコキシル化アミン類並びにそれらの混合物から選択されるコンディショニング剤を含む第1組成物と毛髪とを接触させる工程;及び
ii)工程i)の直後に、毛髪と、酸化剤を含む第2組成物とを接触させる工程。
【0016】
本発明はまた、次の工程を含む毛髪の処理方法に関する:
i)毛髪と、キレート剤及び酸化剤を含む第1組成物とを接触させる工程;及び
ii)工程i)又はii)の直後に、毛髪と、シリコーン物質、特に不揮発性シリコーン及びアミノ官能化シリコーン類、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー類、アルコキシル化アミン類並びにそれらの混合物から選択されるコンディショニング剤を含む第2組成物とを接触させる工程。
【0017】
本発明はさらに、これらの方法にしたがって毛髪を処理するのに適用されるキットを指向する。
【0018】
本発明のこれらの特徴及び他の特徴、態様及び利点は、本発明の開示を読むことによって当業者に明らかとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明を特に指摘し、そして明確に特許請求している特許請求の範囲をもって本明細書は結論づけられるが、本発明は以下の説明からよりよく理解されると考えられる。
【0020】
本明細書で使用する時、処理されるべき「毛髪」という用語は、「生きている」、すなわち生体上のものであっても、又は「生きていない」、すなわちかつら、ヘアピース又は非生体ケラチン性繊維の別の集合体中のものであってもよい。哺乳類、好ましくはヒトの毛髪が好ましい。しかしながら、羊毛、毛皮及び他のケラチン含有繊維は本発明による組成物に適当な基材である。
【0021】
本明細書で使用する時、「酸化組成物」という用語は、過酸化水素、過ホウ酸、過炭酸、過硫酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩又はその他の塩、及び過カルバミドのような毛髪に使用するのに適当な少なくとも1つの酸化剤を含む組成物を意味する。このような組成物の非限定的な例は、酸化染料組成物及び漂白組成物である。
【0022】
本明細書で使用する時、用語「毛髪の酸化処理」又は「少なくとも1つの酸化工程を含む毛髪の処理」は、毛髪と少なくとも1つの酸化組成物とが接触する少なくとも1つの工程を含む毛髪の全処理を包含することを指向する点において、幅広い意味に使用される。ヒトの毛髪における酸化処理の好ましい例は、漂白、酸化染色、又はパーマである。
【0023】
本明細書で使用する時、「直ぐ」という用語は、約1時間以内、好ましくは約30分以内、より好ましくは約15分以内を意味する。
【0024】
百分率は全て、特に指定がない限り総組成物に対する重量による。処理中に1を超える組成物が使用される場合、考慮されるべき総重量は、特に指定がない限り毛髪に同時に適用される全組成物の総重量(すなわち「頭部にて」見出される重量)である。比率は全て、特に異なる記述がない限り、重量比である。
【0025】
引用された参照文献はいずれも、全ての内容が参考として本明細書に組み入れられている。いずれの参照文献の引用も、特許請求されている本発明に対する先行技術としての利用可能性に関するいかなる決定について容認するものではない。
【0026】
(キレート剤)
用語「キレート剤」(又は「キレート化剤」又は「金属イオン封鎖剤」)は当該技術分野において周知であり、それぞれに金属イオンとキレートを形成することのできる分子又は異なる分子の混合物を指す。
【0027】
キレートは、金属を含めて原子の環ができるように化合物(キレート剤)が2つ以上の位置で金属イオンに配位した無機錯体である。キレート剤は、金属イオンと配位結合を形成する2以上の電子供与原子を含む。
【0028】
いずれのキレート剤も本明細書に用いるのに適当である。キレート剤は当該技術分野において周知であり、網羅的ではないがそれらのリストは、マーテル(AE Martell)及びスミス(RM Smith)、臨界安定度定数(Critical Stability Constants)、第1巻、プレナムプレス(Plenum Press)、ニューヨーク・アンド・ロンドン(1974年)、及びマーテル(AE Martell)及びハンクック(RD Hancock)、水溶液中の金属錯体(Metal Complexes in Aqueous Solution)、プレナムプレス(Plenum Press)、ニューヨーク・アンド・ロンドン(1996年)に見られ、双方とも本明細書に参考として組み入れられる。
【0029】
キレート剤に関しては、用語「それらの塩及びそれらの誘導体」は、参照しているキレート剤と同じ官能構造(同じ化学主鎖)を含み、同様の又はより優れたキレート化特性を有する全ての塩及び誘導体を意味する。これらの用語には、アルカリ金属塩、アルカリ土類塩、アンモニウム塩、置換アンモニウム塩(例えば、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム)、酸性部分を有するキレート剤のエステル、及びそれらの混合物、特に全てのナトリウム塩、カリウム塩、又はアンモニウム塩が挙げられる。「誘導体」という用語にはまた、「キレート界面活性剤」化合物(これらは同一のキレート機能を保持しつつ、界面活性剤部分を有するように変性されたキレート剤であり、変性されたエチレンジアミン三酢酸の例として米国特許第5284972号の「N−アシル−N,N’,N’−エチレンジアミン三酢酸」を参照のこと)が挙げられる。用語「誘導体」には、親キレート剤と同じ官能構造を有する1つ以上のキレート化剤を含む大きな分子もまた挙げられる。これらの大きな分子の例としては、次の構造式に従う単位ブロックから成るポリマーEDDS(エチレンジアミンジコハク酸)が挙げられ:
【0030】
【化1】
Figure 2004524333
米国特許第5,747,440号(ケレット(Kellett)ら)に開示されている。このモデルに基づき、以下で記載されるようなホスホン酸キレート剤の官能構造を繰り返すホスホン酸ポリマーキレート剤のような他の種類のキレート剤はまた、この文献の教示から合成することもできる。
【0031】
本明細書に用いるのに好ましいキレート剤は、カルボン酸類(特にアミノカルボン酸類)、ホスホン酸類(特に、アミノホスホン酸類)、及びポリリン酸類(特に直鎖ポリリン酸類)、それらの塩及びそれらの誘導体である。
【0032】
アミノカルボン酸キレート剤
本明細書で定義されるようなカルボン酸キレート剤は、少なくとも1つのカルボン酸部分(−COOH)を有するキレート剤である。
【0033】
本明細書に用いるのに適当なアミノカルボン酸キレート剤の例としては、ニトリロ三酢酸、及びジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミン二コハク酸(EDDS)、エチレンジアミンジグルタル酸(EDGA)、2−ヒドロキシプロピレンジアミン二コハク酸(HPDS)、グリシンアミド−N,N’−二コハク酸(GADS)、エチレンジアミン−N,N’−ジグルタル酸(EDDG)、2−ヒドロキシプロピレンジアミン−N,N’−二コハク酸(HPDDS)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)のようなポリアミノカルボン酸類、それらの塩、並びにそれらの誘導体が挙げられる。
【0034】
本明細書に用いるのに適当な他のアミノカルボン酸タイプのキレート剤は、N−2−ヒドロキシエチル−N,N−二酢酸又はグリセリルイミノニ酢酸のようなイミノ二酢酸誘導体(EP−A−317,542及びEP−A−399,133に記載されている)、イミノ二酢酸−N−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸及びアスパラギン酸N−カルボキシメチルN−2−ヒドロキシプロピル−3−スルホン酸(EP−A−516,102に記載されている)、β−アラニン−N,N’−ニ酢酸、アルパラギン酸−N−N’−二酢酸、アスパラギン酸−N−一酢酸、及びイミノ二コハク酸キレート剤(EP−A−509,382に記載されている)、エタノールジグリシン酸、それらの塩、並びにそれらの誘導体である。EP−A−476,257には適当なアミノベースのキレート剤が記載されている。EP−A−510,331にはコラーゲン、ケラチン又はカゼインから誘導される適当なキレート剤が記載されている。EP−A−528,859には適当なアルキルイミノ二酢酸キレート剤が記載されている。ジピコリン酸及び2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸もまた適当である。
【0035】
好ましいアミノカルボン酸キレート剤は、ジアミンN,N’−ジポリ酸及びモノアミンモノアミド−N,N’−ジポリ酸キレート剤、それらの塩、及びそれらの誘導体である。好ましいポリ酸は、カルボン酸基(−COOH)、スルホン酸基(−SO3H)、o−ヒドロキシフェニル基、m−ヒドロキシフェニル基及びp−ヒドロキシフェニル基から独立して選択される少なくとも2つの酸基を含む。適当なポリ酸類としては、二酸類、三酸類、四酸類、好ましくは二酸類が挙げられる。好ましい塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類塩、アンモニウム塩又は置換アンモニウム塩が挙げられる。EDTAは四酸(tetramonoacid)であり、この種の好ましいキレート剤には属さない。
【0036】
好ましくはポリ酸類は、ジカルボン酸類、好ましくは約3〜約10個の炭素原子、より好ましくは約4〜約6個の炭素原子、さらにより好ましくは約4個の炭素原子の炭素鎖長を有するジカルボン酸類である。
【0037】
本明細書に用いるのに適当な代表的なジアミンジポリ酸類としては、エチレンジアミン−N,N’−二コハク酸(EDDS)、エチレンジアミン−N,N’−ジグルタル酸(EDDG)、2−ヒドロキシプロピレンジアミン−N,N’−二コハク酸(HPDDS)(これらは全てEP0687292に開示されている)、エチレンジシステイン酸(EDC)(米国特許第5,693,854号に開示されている)、ジアミノアルキルジ(スルホコハク酸)(DDS)(米国特許第5,472,642号に開示されている)、及びEDDHA(エチレンジアミン−N,N’−ビス(オルト−ヒドロキシフェニル酢酸))(この調製方法は、EP331556に開示されている)が挙げられる。好ましいモノアミンモノアミド−N,N’−ジポリ酸は、米国特許第4,983,315号に記載されているグリシンアミド−N,N’−二コハク酸(GADS)である。
【0038】
本明細書に用いるのに極めて好ましいものは、エチレンジアミン−N,N’−二コハク酸(EDDS)、それらの誘導体及びそれらの塩である。本明細書に用いるのに好ましいEDDS化合物は、遊離の酸形態のもの、及びそれらの塩である。好ましい塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩及び置換アンモニウム塩(例えば、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム)が挙げられる。極めて好ましい塩は、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩及びカルシウム塩である。EDDSのこのような好ましいナトリウム塩の例としては、Na2EDDS及びNa3EDDSが挙げられる。
【0039】
EDDSの酸形態の構造は次のようなものである:
【0040】
【化2】
Figure 2004524333
EDDSは、例えば無水マレイン酸及びエチレンジアミンのような容易に入手可能で安価な出発物質から合成できる。無水マレイン酸及びエチレンジアミンからのEDDSの合成では、2つの不斉炭素原子のために3つの光学異性体[R,R]、[S,S]及び[S,R]の混合物(25%のS,S、50%のR,S及び25%のR,R)が生成される。EDDSの生分解は、光学異性体に固有であり、[S,S]異性体が最も素早く広範囲に分解する。
【0041】
米国特許第5,747,440号(ケレット(Kellett)ら)には、次の式の単位を有する変性ポリアミンを含むEDDS誘導体が開示されている。
【0042】
【化3】
Figure 2004524333
ジアミン−N,N’−ジポリ酸キレート剤及びモノアミンモノアミド−N,N’−ジポリ酸キレート剤以外の好ましいキレート剤としては、N,N’−ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N’−ニ酢酸(HBED)、それらの塩及びそれらの誘導体が挙げられる:
【0043】
【化4】
Figure 2004524333
適当なHBED誘導体の例は、PCT国際公開特許WO97/44313(ノバーティス(Novartis)に譲渡されている)に見られる。
【0044】
ポリリン酸キレート剤
適当なポリリン酸のキレート剤としては、1個を超えるP原子を含み、P−O−P結合を有する分子が挙げられる。ポリリン酸キレート剤及び塩(ポリホスフェート)は直鎖状であり、一般に式[Pn3n+1(n+2)-(n+2) +で表され、式中MはH+、Na+又はK+のような適当な対イオンであり、nは整数である。ポリリン酸タイプのキレート剤及びそれらのポリホスフェート塩は環状であることもでき、式[Pn3nn-n +を有することもできる。代表的な例としては、とりわけトリポリリン酸ナトリウム、ニリン酸四ナトリウム、ヘキサメタリン酸及びメタリン酸ナトリウムが挙げられる。
【0045】
ホスホン酸キレート剤
適当なホスホン酸のキレート剤としては、アミノアルキレンポリ(アルキレンホスホン酸)、エタン1−ヒドロキシジホスホン酸類及びニトリロトリメチレンホスホン酸類、それらの塩、並びにそれらの誘導体が挙げられる。このタイプの適当なキレート剤は、米国特許第4,138,478号(リーズ(Reese)ら)、米国特許第3,202,579号及び米国特許第3,542,918号(バース(Berth)ら)に開示され、これらは全て本明細書に参考として組み入れられる。
【0046】
本明細書に用いるのに好ましいホスホン酸タイプのキレート剤は、次の式(I)を有する:
【0047】
【化5】
Figure 2004524333
式中各Xは、水素又はアルキル基、好ましくは水素又は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、好ましくは水素から独立して選択され;各R1は−PO32又は次の式(II)を有する基から独立して選択される:
【0048】
【化6】
Figure 2004524333
本明細書に使用するのに好ましい式(I)に従うキレート剤は、アミノトリ−(1−エチルホスホン酸)、エチレンジアミンテトラ−(1−エチルホスホン酸)、アミノトリ−(1−プロピルホスホン酸)、アミノトリ−(イソプロピルホスホン酸)及び次の式(III)を有するキレート剤である:
【0049】
【化7】
Figure 2004524333
式中各R2は、−PO32又は次の式(IV)を有する基から独立して選択される:
【0050】
【化8】
Figure 2004524333
本明細書で使用するのに特に好ましい、式(IV)によるキレート剤は、アミノトリ−(メチレンホスホン酸)、エチレン−ジアミン−テトラ−(メチレンホスホン酸)(EDTMP)及びジエチレン−トリアミン−ペンタ−(メチレンホスホン酸)(DTPMP)である。
【0051】
他のキレート剤の例
本明細書に使用するのに適当な他のキレート剤の例としては、米国特許第5,955,415号に開示されるようなポリエチレンイミン類が挙げられるが、これらに限定されない。
【0052】
濃度
酸化剤と同時に使用する場合、キレート剤は通常、組成物の約1.6重量%を超えると良好な利益を与える。ほとんどのキレート剤において、最良の結果は約2重量%を超える濃度で達成される。5%を超える濃度も使用することができるが、このような高濃度を使用するのは規制上及び安全上の理由から実用的ではない。したがって、好ましい範囲は約2%を超え約5%まで、より好ましくは約2%を超え約4%までである。
【0053】
通常キレート剤は、酸化工程の前に前処理(第1組成物)として使用される際、前処理に使用される前記第1組成物(請求項及び本明細書において、「第1組成物」と呼ばれる)の0.1重量%を超え、好ましくは0.25重量%超え、より好ましくは0.5重量%を超え、さらにより好ましくは1重量%を超える濃度で良好な利益を与える。ほとんどのキレート剤において、最も良好な結果は第1組成物の約2重量%の濃度で達成される。
【0054】
コンディショニング剤を、キレート剤及び酸化剤を含む第1組成物の後の後処理として毛髪に適用する際、前記キレート剤は好ましくは前記第1組成物の0.1重量%を超え、好ましくは0.25重量%を超え、より好ましくは0.5重量%を超え、さらにより好ましくは1重量%を超える濃度で第1組成物中に存在する。5%を超える濃度も使用することができるが、このような高濃度を使用するのは規制上及び安全上の理由から実用的ではない。したがって、好ましい範囲は約2%を超え約5%まで、より好ましくは約2%を超え約4%までである。
【0055】
(コンディショニング剤)
本発明の組成物は、コンディショニング剤を含む組成物を含むか、又は組み合わせて使用される。本明細書で使用するコンディショニング剤は、特に不揮発性シリコーン及びアミノ官能化シリコーン類であるシリコーン物質、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー類、アルコキシル化アミン類、及びそれらの混合物から選択される。
【0056】
コンディショニング剤は、一般に組成物の約0.05重量%〜約20重量%、好ましくは約0.1重量%〜約15重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約10重量%、さらにより好ましくは約0.2重量%〜約2重量%の濃度で使用される。特定の組成物に使用される最小濃度は、コンディショニング利益を与えるのに十分な量でなければならない。使用できる最大濃度は、理論ではなく、むしろ実用的な観点から制限される。一般に約10%を超える濃度で使用することは必ずしも必要ではなく、高価であり、試薬の種類に依存するが(ポリマー性のコンディショナーが最もその傾向が強いが)、このような高濃度では毛髪の重みが増す場合があるので望ましくない。
【0057】
酸化剤が適用され、任意選択的に濯がれる直後に後処理として使用される際、後処理組成物におけるコンディショナーの濃度は、上述のものと同様であるが、後処理として適用される組成物の重量に対する濃度である。
【0058】
本明細書で使用するのに適当なシリコーンコンディショニング剤には、組成物中で混合する不揮発性化合物及び不溶性化合物が挙げられ、エマルションの形態、つまり分離された、通常は懸濁剤で懸濁される分散した非連続相、不溶性液滴の形態とする。この分散されたシリコーンコンディショニング構成成分はシリコーン流体のようなシリコーン流体ヘアコンディショニング剤を含み、毛髪のシリコーン流体の沈着効率を高め又は例えば毛髪の光沢を増加させるシリコーン樹脂のような(特に高い屈折率(例えば約1.46より上)のシリコーンコンディショニング剤を使用した場合(例えば高度にフェニル化されたシリコーン))他の成分を含むこともできる。
【0059】
シリコーン物質
シリコーンコンディショニング剤相は、不揮発性シリコーン構成成分を含んでよい。典型的には、揮発性シリコーン類が存在するならば、それは、揮発性シリコーン類をシリコーンゴム類及び樹脂のような非揮発性シリコーン物質成分を市販されている形態にするための溶媒又はキャリアとして使用することに付随するものである。
【0060】
本明細書で使用するシリコーンコンディショニング剤成分は、好ましくは25℃において約2.10-52/s〜約2m2/s(約20〜約2,000,000センチストークス)、より好ましくは約10-32/s〜約1.8m2/s(約1,000〜約1,800,000センチストークス)、さらにより好ましくは約5.10-22/s〜約1.5m2/s(約50,000〜約1,500,000センチストークス)、最も好ましくは約10-12/s〜約1.5m2/s(約100,000〜約1,500,000センチストークス)の粘度を有する。上記粘度は、ダウ・コーニング・コーポレート試験方法(Dow Corning Corporate Test Method)CTM0004(1970年7月20日)に記載のガラス毛管粘度計によって測定することができる。
【0061】
本明細書に使用され得るシリコーン流体の一種には、シリコーン油がある。用語「シリコーン油」は、25℃で1m2/s(1,000,000センチストークス)未満の粘度を有する流動性シリコーン物質を意味する。一般的に流体の粘度は、25℃において約5.10-62/s〜1m2/s間(約5〜1,000,000センチストークス間)、好ましくは約10-52/s〜約0.1m2/s(約10〜約100,000センチストークス間)である。適当なシリコーン油類は、ポリアルキルシロキサン類、ポリアリールシロキサン類、ポリアルキルアリールシロキサン類、ポリエーテルシロキサンコポリマー類、及びそれらの混合物が挙げられる。ヘアコンディショニング特性を有している他の不溶性、不揮発性シリコーン流体も使用することができる。この中で特に好ましいシリコーン類には、一般式を有するポリアルキルシロキサン類又はポリアリールシロキサン類が挙げられる:
【0062】
【化9】
Figure 2004524333
式中Rは脂肪族、好ましくはアルキル又はアルケニル、又はアリールであり、置換又は非置換基であってよく、xは1〜約8,000の整数である。適当な非置換R基としては、アルコキシ、アリールオキシ、アルカリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アルカミノ並びにエーテル置換、ヒドロキシル置換及びハロゲン置換された脂肪族基やアリール基が挙げられる。適当なR基としては、カチオン性アミン類及び四級アンモニウム基も挙げられる。
【0063】
シロキサン鎖上の置換脂肪族基又は置換アリール基は、結果的にシリコーン類が室温で流体のままであり、疎水性で、髪に適用しても刺激性や毒性を示さないか、そうでない場合には有害でなく、組成物のその他の成分と適合性を有し、正常の使用条件及び保管条件下で化学的に安定的であり、組成物中で不溶性であり、さらに髪及び/又は皮膚に沈着してコンディショニングし得る限りにおいて、いかなる構造であってもよい。各モノマーシリコーン単位のシリコーン原子における2つのR基は、同じ基でも別の基でもよい。好ましくは、2つのR基は同一基を示す。
【0064】
好ましいアルキル及びアルケニル置換基はC1〜C5アルキル及びアルケニル、より好ましくはC1〜C4、最も好ましくはC1〜C2のアルキル及びアルケニルである。他のアルキル−、アルケニル−、又はアルキニル−含有基(アルコキシ、アルカリール及びアルカミノなど)の脂肪族部分は、直鎖又は分枝状鎖であることができ、好ましくは1〜5個の炭素原子、より好ましくは1〜4個の炭素原子、さらにより好ましくは1〜3個の炭素原子、最も好ましくは1〜2個の炭素原子を有する。前述したように、このR置換基はまた、アミノ官能基(例えばアルカミノ基)を含有することができ、それは第一級、第二級又は第三級アミン又は第四級アンモニウムであることができる。これらには、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びトリアルキルアミノ並びにアルコキシアミノ基が挙げられ、その際脂肪族部分鎖長は好ましくは上述するものである。R置換基は、また、ハロゲン(例えば塩化物、フッ化物及び臭化物)、ハロゲン化した脂肪族基又はアリール基並びにヒドロキシ(例えばヒドロキシ基で置換した脂肪族基)のような他の基で置換することができる。適当なハロゲン化R基としては、例えば、−R1−C(F)3のようなトリ−ハロゲン化(好ましくフルオロ)アルキル基が挙げられ、式中R1はC1〜C3アルキルである。そのようなポリシロキサン類の例としては、ポリメチル−3,3,3−トリフルオロプロピルシロキサンが挙げられる。
【0065】
使用してよい非揮発性ポリアルキルシロキサン流体としては、例えばポリジメチルシロキサン類が挙げられる。これらのシロキサン類は、例えば、ゼネラルエレクトリック社(the General Electric Company)よりビスカシル(Viscasil)R及びSF96シリーズとして、ダウコーニング社(Dow Corning)よりダウコーニング200シリーズとして入手可能である。また、本明細書で使用するのに適当なのは、300nmの粒径を有するダウコーニング(Dow Corning)DC1664(TN)60,000センチストークスポリジメチルシロキサンであって、好ましくは沈着補助剤と組み合わせて使用される。ポリジメチルシリコーンは、ジメチコーン油としても既知である。他の適当なR基には、メチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ及びアリールオキシが挙げられる。シリコーンの末端キャップ上の3個のR基も、同一又は異なる基を表すことができる。適切なR基としては、メチル、エチル、プロピル、フェニル、メチルフェニル及びフェニルメチルが挙げられる。好ましいシリコーン類は、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン及びポリメチルフェニルシロキサンである。ポリジメチルシロキサンは、特に好ましい。
【0066】
使用してよいポリアルキルアリールシロキサン流体としては、例えばポリメチルフェニルシロキサン類がまた挙げられる。これらのシロキサン類は、例えばゼネラルエレクトリック社(General Electric Company)からSF1075メチルフェニル流体として又はダウコーニング社(Dow Corning)から556化粧品グレード流体として入手可能である。
【0067】
他の適当なシリコーンコンディショニング剤は、PCT国際公開特許WO98/04237の22〜29頁に開示されており、参考文献として本明細書に組み込まれる。
【0068】
エチレンオキシド、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシドの混合物もまた使用できるが、使用可能なポリエーテルシロキサンコポリマーとしては、例えば、ポリプロピレンオキシドで修飾したポリジメチルシロキサン(例えば、ダウコーニング製DC−1248)が挙げられる。エチレンオキシド及びポリプロピレンオキシドの濃度は、水及び本明細書の組成物への溶解性を妨げるように十分低くしなければならない。本明細書で使用してよいアルキルアミノ置換シリコーン類には、以下の式のものが挙げられる:
【0069】
【化10】
Figure 2004524333
式中x及びyは、分子量によって変わる整数であり、平均分子量は約5,000〜10,000である。
【0070】
このポリマーはまた「アモジメチコーン」として知られている。本明細書に用いるのに適当な他のアミノシリコーン類は、ゼネラルエレクトリック社(General Electric Company)から商品名SF1703、SM2115、SM2101及びSM2658として入手可能である。
【0071】
カチオン性界面活性剤
本発明の組成物において有用なカチオン性界面活性剤は、本発明の水性組成物に溶解した場合、正に荷電するアミノ又は第四級アンモニウム親水性部分を含有する。第四級アンモニウム部分及びシリコーン部分を含有するカチオン性界面活性剤もまた採用され得る。それらの中で本明細書において有用なカチオン性界面活性剤は次の文献に開示されており、本明細書に全て組み込まれる:マッカチャン(McCutcheon)の洗剤及び乳化剤(Detergents & Emulsifiers)、M.C.パブリッシング社(M.C.Publishing Co.)(北アメリカ版(North American edition )(1979年);シュワルツ(Schwartz)ら、表面活性剤(Surface Active Agents)、それらの化学及び技術(Their Chemistry and Technology)、(ニューヨーク、インターサイエンス出版(Interscience Publishers)、1949年;米国特許第3,155,591号(ヒルファー(Hilfer)、1964年11月3日発行);米国特許第3,929,678号(ラフリン(Laughlin)ら、1975年12月30年発行);米国特許第3,959,461号(ベイリー(Bailey)ら、1976年5月25日発行);及び米国特許4,387,090号(ボリッチ ジュニア(Bolich,Jr)、1983年6月7日発行)。
【0072】
第四級アンモニウム含有カチオン性界面活性剤の中で、本明細書で有用な物質は次の一般式のようなものである:
【0073】
【化11】
Figure 2004524333
式中R1〜R4は、独立して炭素数約1〜約22個の脂肪族基、アリール、又は、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、又は炭素数約1〜約22個のアルキルアリール基であり;Xは、ハロゲン(特に塩素)、アセテート基、ホスフェート基、ニトレート基、及びアルキルスルフェート基(好ましくはC1〜C3アルキル)より選択される陰イオンである。脂肪族基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合、並びにアミノ基のような他の基を含有していてもよい。
【0074】
さらに長鎖の脂肪族基類、例えば炭素数約12以上のものは、飽和であってもよいし、不飽和であってもよい。
【0075】
第四級アンモニウム塩はジアルキルジメチル−アンモニウムクロリドを含み、ここでアルキル基は約12〜約22個の炭素原子を有し、水素添加したタロー脂肪酸のような長鎖脂肪酸から誘導される(タロー脂肪酸は、R1及びR2が主に16〜18個の炭素原子を有する第四級化合物を生じる)。他のカチオン性界面活性剤には、R1〜R4基の少なくとも1つがアルコキシ(好ましくはC1〜C3アルコキシ)、ポリオキシアルキレン(好ましくはC1〜C3ポリオキシアルキレン)、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アルキルエステル、及びそれらの組み合わせから選択される1つ以上の親水性部分を含有するものが挙げられる。任意選択的に、カチオン性コンディショニング界面活性剤は、R1〜R4基中に2〜約10個の非イオン性親水性部分を含有する。本明細書の目的において、各親水性アミド、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルキルエステル、アルキルアミド又は他の単位は明瞭な非イオン性親水性部分であると考えられる。
【0076】
本明細書において有用な他のカチオン性界面活性剤は、PCT国際公開特許WO96/32919に開示されており、参考文献として本明細書に組み込まれる。
【0077】
カチオン性ポリマー類
適当なカチオン性ポリマー類はPCT国際公開特許WO96/32919の17〜21頁に開示されており、参考文献として本明細書に組み込まれる。本明細書の使用に適当なカチオン性多糖類ポリマー物質の例としては、次の式のものが挙げられる:
【0078】
【化12】
Figure 2004524333
ここで:
Aはデンプン又はセルロース無水グルコース残基のような無水グルコース残基であり、
Rはアルキレンオキシアルキレン、ポリオキシアルキレン、又はヒドロキシアルキレン基、あるいはそれらの組み合わせであり、
1、R2及びR3は、独立してアルキル、アリール、アルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシアルキル、又はアルコキシアリール基であり、各基は約18個までの炭素原子を含み、各カチオン性部分の炭素原子の総数(すなわち、R1、R2及びR3における炭素原子の合計)は、好ましくは約20以下であり、そして
Xは前述したようなアニオン対イオンである。
【0079】
カチオン性セルロースはアメルコール社(Amerchol Corp.)(米国、ニュージャージー州、エディソン)からポリマー(Polymer)JRTN、LRTN、KGTN及びLKTNシリーズのポリマーで、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースの塩として入手可能であり、これは当業界(CTFA)ではポリクアテルニウム10と称される。別のタイプのカチオン性セルロースとしては、ヒドロキシエチルセルロースとラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドを反応させたポリマー第四級アンモニウム塩類、業界(CTFA)ではポリクアテルニウム(Polyquaternium)24と呼ばれるものが挙げられる。これらの物質はアメルコール社(Amerchol Corp.)(米国、ニュージャージー州、エディソン)から商品名ポリマーLM−200(又はクアトリソフト(Quatrisoft))として入手可能である。
【0080】
アルコキシル化アミン類
アルコキシル化アミン類は、次の式に従うコンディショニング剤である:
【0081】
【化13】
Figure 2004524333
式中Rは、好ましくは8〜30個の炭素原子を有するアルキルであって、x及びyは、好ましくはx+yが1〜100、より好ましくは50、さらにより好ましくは1〜20の範囲となる整数である。
【0082】
(酸化剤)
本発明に従う組成物は、少なくとも1つの酸化剤を含む組成物を含むか、あるいはこの組成物と組み合わせて使用される。本明細書に使用するのに好ましい酸化剤は、水溶性過酸素酸化剤である。本明細書で定義される「水溶性」は、標準条件で少なくとも0.1g、好ましくは1g、より好ましくは10gの酸化剤を1リットルの脱イオン水に溶解できることを意味する。酸化剤は、メラニンの初期可溶化及び脱色(ブリーチ)にとって価値があり、毛幹での酸化染料前駆体の重合(酸化染色)を促進する。
【0083】
好ましい水溶性酸化剤は、水溶液中で過酸化水素を生成可能な無機過酸素物質である。水溶性の過酸素酸化剤は当該技術分野において周知であり、過酸化水素、過ヨウ素酸ナトリウム及び過酸化ナトリウムなどの無機アルカリ金属過酸化物、尿素過酸化物、メラミン過酸化物などの有機過酸化物、並びに過ホウ酸、過炭酸、過リン酸、過ケイ酸、過硫酸のアルカリ金属塩などの無機過水和塩漂白化合物が挙げられる。
【0084】
これらの無機過水和塩は、一水塩、四水塩などとして組み込まれてもよい。所望であれば、2以上のこのような酸化剤の混合物を使用することができる。本発明による組成物の使用に極めて好ましいのは過酸化水素である。
【0085】
従来の染色及び漂白組成物において、過酸化水素酸化剤の濃度は、通常、約0.1重量%〜約7重量%である。これまでは高濃度では効力という点から良好な結果が得られるが、毛髪の損傷が増加するという理由で現実的でなかった。今般、本発明によって与えられる酸化損傷からの保護により、酸化組成物において40%までの濃度で過酸化水素のような酸化剤の使用が可能となる。しかし、安全上の理由から、12%を超える濃度はヒトに使用する前に十分調査しなければならない。好ましくは酸化組成物中の酸化剤の濃度は、約0.5重量%〜約20重量%、より好ましくは約1重量%〜約15重量%である。
【0086】
本発明に従う組成物は、約7%(典型的には約12%)を超える濃度で優れた白髪被覆範囲、あざやかな色及び許容可能な損傷を提供する。
【0087】
(追加的な構成成分)
さらに、本発明の組成物は、キレート剤及び酸化剤に加えて、有効成分であってもよいが、有効成分でなくてもよい他の成分を含む複合組成物であってもよいことも意図する。これには、緩衝剤、酸化染料前駆体のような毛髪染色剤、非酸化染料、増粘剤、溶媒、酵素、アニオン性、非イオン性、両性及びカチオン性界面活性剤、キャリア、酸化防止剤、安定剤、パーマ活性物質、香料、毛髪膨潤剤及び/又はポリマー類が限定はされないが挙げられる。これら追加の成分の一部を以下で詳述する。
【0088】
最後に本発明に従う組成物は、例えば水性組成物、粉末、ゲル、又は水中油型エマルションのような通常のいずれの形態で提供することもできる。本発明による組成物において好ましい媒体は、耐塩性増粘剤又は水中油型エマルションを含む濃厚化水溶液である。
【0089】
(pH緩衝剤)
本発明に従う組成物はさらに、pH緩衝剤を含むのが好ましい。組成物のpHは、好ましくは約8〜約12、より好ましくは約9〜約11、さらにより好ましくは約9.5〜約10.5である。適当な緩衝剤は、当該技術分野において周知であり、例えばアンモニア/アンモニウムアセテート混合物及びモノエタノールアミン(MEA)が挙げられる。
【0090】
(酸化毛髪染料前駆体)
これらの化合物は当該技術分野において周知であり、芳香族ジアミン類、アミノフェノール類、及びそれらの誘導体が挙げられる(酸化染料前駆体の代表的ではあるが網羅的ではないリストは、サガリン(Sagarin)、「化粧品の科学及び技術(Cosmetic Science and Technology)」、インターサイエンス(Interscience)、スペシャルエディション、第2巻、308〜310頁に見出される)。前駆体をカップラーと共に使用することもできる。カップラーは、一般に無色の分子であり、活性化された前駆体の存在下で着色体を形成し得る。
【0091】
前駆体及びカップラーの選択は、所望の着色の色、色調及び強度によって決定される。本明細書では前駆体及びカップラーを単独で又は組み合わせて使用でき、灰色がかったブロンドから黒までの範囲の様々な色調を有する染料を提供できる。
【0092】
毛髪染料組成物は、一般に約0.001%〜約10%、好ましくは約0.1%〜約2%の酸化染料前駆体及びカップラーを含む。
【0093】
(増粘剤)
本発明の組成物はさらに、任意選択的に少なくとも約0.1%の増粘剤を含んでいてもよい。増粘剤は、滴ることなく毛髪に容易に適用できる組成物を提供するために組成物の26℃での粘度が約1Pa・s〜10Pa・s(1,000〜10,000cP)となるのに十分な量で含まれるのが好ましい。
【0094】
本明細書に用いるのに好ましいのは、塩に対して耐性のある増粘剤である。耐塩性増粘剤は、2重量%の濃度で導入され26.7℃で測定される場合に、3.8%DTPMP(四ナトリウム塩)及び1.95%NH3から成る水性組成物の粘度を、少なくとも1Pa・s(1,000cP)に増加させる化合物として本明細書では機能的に定義される。粘度は、10Pa・s(10,000cP)以下のサンプル用にS41スピンドル、10Pa・s(10,000cP)を超えるサンプル用にスピンドルS52を用い、サンプルサイズを2mL(S41スピンドルの場合)又は0.5mL(S52スピンドルの場合)にして1分あたり1回転の速度にてブルックフィールド粘度計DVIIにより測定できる。
【0095】
本明細書に用いるのに適当な耐塩性増粘剤の非限定的なリストとしては、キサンタン、グアー、ヒドロキシプロピルグアー、スクレログルカン、メチルセルロース、エチルセルロース(アクアコート(Aquacote)(登録商標)として市販されている)、ヒドロキシエチルセルロース(ナトロゾル(Natrosol)(登録商標))、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶セルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース(クルセル(Klucel)(登録商標))、ヒドロキシエチルエチルセルロース、セチルヒドロキシエチルセルロース(ナトロゾル(登録商標)プラス330)、N−ビニルピロリドン(ポビドン(Povidone)(登録商標))、アクリレート類/セテス−20イタコネートコポリマー(ストラクチャ(Structure)(登録商標)3001)、ヒドロキシプロピルスターチホスフェート(ストラクチャ(登録商標)ZEA)、ポリエトキシル化ウレタン類又はポリカルバミルポリグリコールエステル(例えば、PEG−150/デシル/SMDIコポリマー=アクリン(Aculyn)(登録商標)44)、PEG−150/ステアリル/SMDIコポリマー=アクリン46(登録商標))、トリヒドロキシステアリン(チキシン(Thixcin)(登録商標))アクリレート類コポリマー(例えば、アクリン(登録商標)33)、あるいは疎水変性されたアクリレート類コポリマー(例えば、アクリレート類/ステアレス−20メタクリレートコポリマー=アクリン(登録商標)22)が挙げられる。
【0096】
脂肪族アルコール類は増粘特性を有し、本発明の組成物に使用することができる。しかし脂肪族アルコール類は、上記定義に従う耐塩性増粘剤ではない。2%セチル及びステアリルアルコールの混合物は、例えば、上記で開示される条件下でブルックフィールド粘度計を用いて26℃で測定される場合、約0.7Pa・s(700cP)未満の粘度を有する。
【0097】
(実験)
(総櫛通り力)
次にアミノシリコーン及び塩化ジセチルジモニウムコンディショナーの沈着におけるキレート剤の影響を示す。
【0098】
1.95%NH3及び4.5%過酸化水素を含む標準漂白組成物を調製し、参照として使用した。この標準漂白組成物の一部を用いて3つの別のブリーチ組成物を調製した。第1のものには1重量%EDDS(三ナトリウム塩)を添加し、第2のものにはアミノシリコーン及び塩化ジセチルジモニウムコンディショニング剤の混合物2.25%を添加し、第3のものには1%EDDS及び同じコンディショニング剤の混合物を2.25%を添加した。ヴァージンヘアピースをこれら4つの組成物を用いて独立に1回漂白し、コンディショナーを含まない標準シャンプーで10回シャンプーした。次いでmJ単位の総櫛通り力を各ヘアピースについて次に要約するように測定した:
【0099】
【表1】
Figure 2004524333
*>400とは、ヘアピースに櫛を通すことができないことを意味する。
【0100】
総櫛通り力は、ぬれた状態の毛髪を有するヘアピースに櫛を通し、消費された全エネルギーを記録することによって測定される。この実験において使用される機械は、10Nの静電ロードセルを取り付けたインストロン5500テンシルテスターであった。ヘアピース(6グラム、長さ10インチ)をロードセルに取り付け、櫛を装置スタンドに固定した。
【0101】
総櫛通り力は、毛髪の質を定量するのに産業界で一般に使用される。この設定において総櫛通り力が150mJ未満であるということは、容易に櫛を通すことができ、優れた手触りを有する毛髪であることを意味する。
【0102】
(沈着試験)
次に代表的なアルコキシル化アミンコンディショニング剤:PEG2−大豆アミンの沈着におけるキレート剤の影響を示す。1.95%のNH3、4.5%の過酸化水素、0.23%のPEG2−大豆アミン、並びにそれぞれ0%、1.2%及び5%のEDDS(三ナトリウム塩)を含む3つのブリーチ組成物を調製した。3つの組成物を用いてヴァージンヘアピースを別々に1回漂白し、各ヘアピースについて毛髪上に沈着するPEG−2大豆アミンの量をすすぎの後に測定した*。以下の値が得られた:
【0103】
【表2】
Figure 2004524333
*分析方法を次に示す:
・PEG−2大豆アミンを抽出する。1gの毛髪を10mLのジクロロメタンに浸漬する。サンプルを1時間機械的に振とうする。
・次いで抽出物を2mLのクロマトグラフィーバイアル瓶にピペットで移す。
・PEG−2大豆アミンの分析を、光散乱検出器(Light Scattering Detection)を備えた高速液体クロマトグラフィーを用いて行う。使用する移動相は、メタノール中0.0075Mのギ酸アンモニウムである。
・較正、直線性、正確性及び精度をPEG−2大豆アミン標準を用いて遂行する。
【実施例】
【0104】
次の実施例は、本発明による酸化染料組成物を説明する。本明細書に記載する実施例及び実施形態は、例示することのみが目的であり、これらを考慮すればその変更又は変形が、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者には予想されるであろうと考える。
【0105】
(実施例の配合):エマルション
【0106】
【表3】
Figure 2004524333
【0107】
(配合実施例):濃厚化水溶液
【0108】
【表4】
Figure 2004524333
上述の組成物は、損傷を減少させ、且つコンディショナーの沈着を向上させる毛髪の染色に有用である。酸化染料前駆体及びカップラー(上記実施例においては、p−アミノフェノール、m−アミノフェノール、及びレゾルシノール)を含まない同様の組成物は、毛髪を漂白(ライトニング)するのに使用できる。
【0109】
酸化毛髪染料組成物は、通常、酸化染料前駆体(及び通常、毛髪膨潤剤)を含む染料成分(エマルションの場合には「染料クリーム」又は溶液の場合には「染料液」とも呼ばれる)、及び酸化剤(通常、過酸化水素)を含む過酸化水素成分(エマルションの場合には「過酸化水素クリーム」又は溶液の場合には「過酸化水素液」とも呼ばれる)を別々の容器に含むキットとして販売される。消費者は、染料成分と過酸化水素成分を使用直前に混合する。上記表中の実施例は、得られた混合物を示している。
【0110】
同様に漂白組成物は、通常2又は3個の個別の容器を含むキットとして販売される。第1のものは毛髪膨潤剤(例えば、アンモニア)を含み、第2のものは酸化剤を含み、第3のもの(任意)は第2の酸化剤(例えば、過硫酸、過炭酸、過ホウ酸のアルカリ塩又はアンモニウム塩)を含む。漂白組成物は、上述の組成物を使用直前に混合することによって得られる。
【0111】
これらのキットは当該技術分野において周知であり、各容器中の組成物は、標準アプローチのいずれか1つを利用して製造でき、それらには:
・水中油型プロセス
・転相プロセス
・ワンポットプロセス
が含まれる。
【0112】
キレート剤は、通常、製造プロセスの始めに室温にてある割合の水に添加され、溶解される。次いで脂肪族成分を添加し、上記で概説した手順にて通例で行われる通りに混合物を処理する。例えば、ワンポットプロセスにおいてポリマー及びキレート剤を予め水中に溶解させ、脂肪族物質を添加して、次いで全体を約70〜80℃に加熱する。
【0113】
エマルションの場合には、最終的に構築される製品を形成するために制御された冷却及び任意選択的な剪断プロセスを続けて行う。アンモニアの添加及びpH調整を行い、染料クリームの製造プロセスを完了する。
【0114】
アクリレートポリマーを含む液体溶液の場合には、これらを過酸化水素成分中に配合する。グリコール溶媒及び脂肪族成分は、染料成分中に配合される。構築された製品は、組成物を使用する前に染料成分及び過酸化水素成分を共に混合する時に形成され、ポリマー性アクリル酸基の脱プロトン化によって、ポリマー性ミクロゲルが得られる。2部の混合によってゲルを形成する、毛髪の着色におけるこれらの2部の水性組成物の製造の更なる詳述は、カスパーソン(Casperson)らの米国特許第5,376,146号及びコーエン(Cohen)らの米国特許第5,393,305号に見出すことができる。
【0115】
本発明の組成物は、増粘剤として(アクリン(Aculyn)(登録商標)46のような)ポリエーテルポリウレタンを含む2部水性組成物としても配合でき、カスパーソン(Casperson)らの米国特許6,156,076号及びジョーンズ(Jones)の米国特許6,106,578号に記載されている。
【0116】
異なる容器の組成物が使用前に混合され、得られた混合物が請求されるキレート剤及びコンディショニング剤を含む際、キレート剤及びコンディショニング剤がこれらの容器にどのように分配されるかに優先傾向はない。しかし、過酸化水素(又は使用される酸化剤のいずれか)によって変化し得るキレート剤、例えば二級アミンキレート剤は、無論染料成分中に配合されるべきである。しかし過酸化水素成分は、好ましくは過酸化水素を安定化するために少なくとも約0.1%の安定したキレート剤を含むべきである。この安定剤は、過酸化水素の早すぎる分解を防止するのに必要とされる。例えばEDTAは安定剤として過酸化水素成分中に使用され得る。
【0117】
(使用方法)
本明細書に記載する使用方法の実施例及び実施形態は、例示することのみが目的であり、これらを考慮すればその種々の変更又は変形が、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者には予想されるであろうと考える。
【0118】
(前処理なし)
本発明のキレート剤は、好ましくは、毛髪で適用される酸化組成物中で直接配合される(例えば、酸化染料組成物又は漂白剤)。
【0119】
酸化染料
酸化染料組成物は、通常、少なくとも2つの個別の容器を含むキットとして販売される:一方は、適当なキャリア中に毛髪膨潤剤(例えば、アンモニア)と共に酸化染料前駆体を含み(例えば、染料クリーム又は液体)、他方は、適当なキャリア中に酸化剤を含む(例えば、過酸化水素クリーム又は液体)。
【0120】
消費者は、使用直前に双方の成分を混合することによって酸化染料組成物を調製し、毛髪にそれを適用する。(毛髪全体への均一な適用を確実にするために)混合物を数分間作用させた後、酸化染料組成物を染色が生じるのに十分な時間(通常約30分)毛髪上に保持する。次いで消費者は毛髪を水道水で完全にすすぎ、乾燥させる。毛髪が元々の色から所望の色に変化するのが観測される。
【0121】
このコンディショニング剤も第三容器に部分的又は全体的に梱包されてよい。この場合、全3つの組成物は使用直前に混合され共に適用されるか、第三容器の内容は、他の容器の混合物から酸化染料組成物が生じた直後の後処理として(任意の濯ぎ工程と共に)適用され得る。
【0122】
漂白組成物
漂白組成物は、通常2又は3個の個別の容器を含むキットとして販売される。第1のものは毛髪膨潤剤(例えば、アンモニア)を含み、第2のものは酸化剤を含み、第3のもの(任意)は第2の酸化剤(例えば、過硫酸、過炭酸、過ホウ酸のアルカリ塩又はアンモニウム塩)を含む。消費者は全ての組成物を使用直前に混合することによって漂白組成物を調製し、この混合物を(酸化毛髪染料と同様に)漂白が生じるのに十分な時間(通常約30分)毛髪に適用する。
【0123】
コンディショニング剤は、付加的な第三又は第四の容器に部分的又は全体的に梱包することもできる。
この場合、全組成物を使用直前に混合することができ、又は付加的な容器の内容は、他の容器の混合物から酸化染料組成物が生じた直後の後処理として(選択的に濯ぎ準備工程と共に)適用され得る。
【0124】
(前処理あり)
キレート剤及びコンディショナーも前処理として毛髪に適用することができる。前処理組成物(「第1組成物」)は、酸化組成物(「第2組成物」)の直前又は長い時間間隔の後に適用できる。
【0125】
酸化組成物直前の前処理
毛髪に前処理が適用され、直後に酸化組成物が適用される場合、この前処理組成物は、酸化組成物を適用する前にすすぎ落とされてもよいが、酸化組成物の適用中毛髪に保持し、得られた混合物を酸化工程の後にすすぎ落とすのが好ましい。第1組成物(前処理)用の1つの容器、及び第2組成物(酸化組成物)用の1つ以上の容器を含むキットを、この方法に使用するのが有利である。第2組成物(例えば、酸化毛髪染料組成物又は漂白組成物)が使用直前に2つ以上の容器の内容物を混合することによって調製される場合に、2つ以上の容器が第2組成物に必要とされ得る。キットはまた、任意選択的にすすぎ工程後の第3工程として、第2組成物とは独立して適用されるコンディショニング剤を含む組成物用に別の容器を含むこともできる。
【0126】
カラーケア
前処理はまた、2回の酸化処理の間で処理の直前ではない任意の時間に「カラーケア」処理として行うことができる。2回の酸化処理は、好ましくは少なくとも1日あけて、より好ましくは少なくとも1週間あけて行われる。酸化毛髪染料処理は、一般に1ヶ月にほぼ1回繰り返され、もちろん毛髪は通常、各酸化処理の直後に水ですすがれる。「カラーケア」処理は、2回の酸化処理の間に現実的な回数で繰り返すことができ、それは1回、2回又はそれ以上であることができる。

Claims (17)

  1. 毛髪を処理するのに適当な組成物であって:
    a)酸化剤;
    b)シリコーン物質、特に不揮発性シリコーン類及びアミノ官能基化シリコーン類、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー類、アルコキシル化アミン類並びにそれらの混合物から選択されるコンディショニング剤;
    を含み、
    前記組成物がさらに:
    c)前記組成物の少なくとも1.6重量%のキレート剤
    を含むことを特徴とする組成物。
  2. 前記キレート剤が:
    i)カルボン酸、特にアミノカルボン酸キレート剤;
    ii)ホスホン酸、特にアミノホスホン酸キレート剤;
    iii)ポリリン酸、特に線状ポリホスホン酸キレート剤;並びに
    iv)それらの塩、それらの誘導体及びそれらの混合物
    から選択される請求項1に記載の組成物。
  3. 前記キレート剤が、ジアミン−N,N’−ジポリ酸類、モノアミンモノアミド−N,N’−ジポリ酸類及びN,N’−ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N’−二酢酸(HBED)、それらの塩、それらの誘導体及びそれらの混合物から成る群から選択されるアミノカルボン酸キレート剤から選択される請求項2に記載の組成物。
  4. 前記ポリ酸類が、カルボン酸基(−COOH)、スルホン酸基(−SO3H)、o−ヒドロキシフェニル基、m−ヒドロキシフェニル基及びp−ヒドロキシフェニル基から独立して選択される少なくとも2つの酸基を含む請求項3に記載の組成物。
  5. 前記キレート剤が、エチレンジアミン−N,N’−二コハク酸(EDDS)、エチレンジアミン−N,N’−ジグルタル酸(EDDG)、2−ヒドロキシプロピレンジアミン−N,N’−二コハク酸(HPDDS)、グリシンアミド−N,N’−二コハク酸(GADS)、エチレンジアミン−N,N’−ビス(オルト−ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、それらの塩、それらの誘導体、及びそれらの混合物から成る群から選択される請求項4に記載の組成物。
  6. 前記組成物が水中油型エマルション又は濃厚化水溶液の形態である請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. 耐塩性増粘剤をさらに含み、前記耐塩性増粘剤が、好ましくはキサンタン、グアー、ヒドロキシプロピルグアー、スクレログルカン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶セルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、セチルヒドロキシエチルセルロース、N−ビニルピロリドン、アクリレート類/セテス−20イタコン酸コポリマー、ヒドロキシプロピルデンプンホスフェート、ポリエトキシル化ウレタン類又はポリカルバミルポリグリコールエステル、トリヒドロキシステアリン、アクリレート類コポリマー又は疎水変性アクリレートコポリマー類及びそれらの混合物から選択される請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
  8. pHが8を超過し、好ましくは8〜12、より好ましくは9〜11.5、さらにより好ましくは9.5〜11である請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  9. 少なくとも1つの酸化毛髪染料前駆体をさらに含む請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  10. 前記コンディショニング剤がシリコーン物質から選択される請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
  11. 毛髪と、請求項1〜10のいずれかに記載の組成物とを接触させる工程を含む毛髪を処理する方法。
  12. 毛髪を処理する方法であって、次の工程:
    i)毛髪と、第1組成物とを接触させる工程であって、前記第1組成物が、酸化剤及び前記第1組成物の少なくとも0.1重量%、好ましくは0.25重量%のキレート剤を含む工程;並びに
    ii)工程i)の直後に、毛髪と、コンディショニング剤を含む第2組成物とを接触させる工程、
    を含む方法
  13. 前記第1組成物が、工程ii)の前に毛髪からすすぎ落とされ、前記第1組成物が前記第1組成物の少なくとも0.5重量%の前記キレート剤を含む請求項12に記載の毛髪を処理する方法。
  14. 毛髪を処理する方法であって、次の工程:
    i)酸化剤を含む第1組成物を適用する工程;
    ii)キレート剤及びコンディショニング剤を含む第2組成物を適用する工程;並びに
    iii)酸化剤を含む第3組成物を適用する工程;
    を含み、
    工程i)及びiii)は少なくとも1日あけること、工程ii)は工程iii)の直前には行わないことを特徴とする方法。
  15. 毛髪を処理する方法であって、次の工程:
    i)毛髪と、キレート剤を含む第1組成物とを接触させる工程;
    ii)工程i)の直後に、毛髪と、酸化剤を含む第2組成物とを接触させる工程;並びに
    iii)工程ii)の直後に、毛髪と、コンディショニング剤を含む第3組成物とを接触させる工程、
    を含む方法
  16. 前記第2組成物が、工程iii)の前に毛髪からすすぎ落とされ、前記第1組成物が前記第1組成物の少なくとも0.1重量%の前記キレート剤を含む請求項15に記載の毛髪を処理する方法。
  17. 異なる容器に収容される第1及び第2組成物を含む毛髪を染色するためのキットであって、
    ここで、前記第1組成物が酸化剤を含み、並びに前記第2組成物が毛髪膨潤剤及び酸化染料前駆体を含み、前記第1及び第2組成物から得られる混合物が請求項9に記載の組成物であることを特徴とするキット。
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