JP2004523942A - ワイヤレス通信システムにおけるセクタ化セルパターンによる周波数再使用のためのシステムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、ワイヤレス通信システムにおける周波数再使用のためのシステムおよび方法に関する。さらに詳しくは、本発明のシステムおよび方法は、限定数の通信チャネルしか利用できない場合に、各々セクタ化された(101A〜101D)ハブ(105)のアンテナパターン(202A〜202D)を有するセル(101、102、103、および104)のパターンにより、サービスエアリアの最大限のカバレージを達成する。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は通信システムおよび方法に関し、さらに詳しくは、送信および受信モードを同期させることにより、ポイントツーマルチポイントワイヤレスシステムを最適化するためのシステムおよび方法に関する。
(関連出願)
本願は、同一譲受人に譲渡された「SYSTEM AND METHOD FOR BROADBAND MILLIMETER WAVE DATA COMMUNICATION」と称する米国同時係属特許出願第09/434,707号、同一譲受人に譲渡された「MAXIMIZING EFFICIENCY IN A MULTI−CARRIER TIME DIVISION DUPLEX SYSTEM EMPLOYING DYNAMIC ASYMMETRY」と称する米国同時係属特許出願第09/604,437号、および同一譲受人に譲渡された「FREQUENCY REUSE FOR TDD」と称する米国同時係属特許出願第09/607,456号に関連し、これらを参照してここに組み込まれる。本願はまた、同一譲受人に譲渡された「SYSTEM AND METHOD FOR INBAND SIGNALING FOR SECTOR SYNCHRONIZATION IN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM」と称する米国特許出願と同時に出願される。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス無線リンクは、様々な適用業務のデータ通信リンクを提供するのにますます重要になってきた。例えば、インターネットサービスプロバイダは、従来の有線接続または光ファイバの敷設費を回避するために、都市環境でワイヤレス無線リンクを利用し始めた。ワイヤレス無線リンクシステムを利用してポイントツーマルチポイントアーキテクチャで複数のユーザにサービスを提供することは、有利であるかもしれない。ポイントツーマルチポイントシステムは一般的に、複数のサブユニット(時々リモートユニット、ノード、または加入者ユニットと呼ばれる)にサービスを提供する複数のハブユニットから構成される。サブは一般的にシステム上の個々のノードに関連付けられる。例えば個々のサブユニットをLANに接続して、LAN上のPCをポイントツーマルチポイントシステムを介して他のネットワークにブリッジさせることができる。各サブユニットはワイヤレスチャネルを介して特定のハブユニットと通信する。ポイントツーマルチポイントシステムでは、ハブユニットは、特定のカバレージエリアに関連付けられる複数のサブユニットの部分間の通信を制御することができる。ハブユニットは、サブユニットへの送信バーストおよびサブユニットからの受信バーストをスケジュールする。ハブユニットは、特定のサブユニットから受信したデータパケットを、そのようなフレームを介して同一カバレージエリア内の別のサブユニットへ、従来の有線ネットワークバックボーン、または別のハブユニットへ配布することができる。
【0003】
同一譲受人に譲渡された「FREQUENCY REUSE FOR TDD」と称する上述の特許出願に開示されたようなポイントツーマルチポイントシステムは、集合カバレージエリアを提供する複数の隣接配置されたハブユニットを含む。加えて、これらのハブは、30度または90度セクタなど特定のセクタに分割された個別カバレージエリアを持つことができる。加えて、ハブは周波数分割または他の技術を利用して、複数の通信チャネルを提供することができる。
【0004】
チャネル再使用技術は、受け入れがたいレベルの干渉を導入することなく、ネットワーク内のチャネルの再使用を可能にするために発達した。これらのチャネル再使用技術の目的は、隣接するハブ間の同一チャネル干渉を防止しながらチャネル可用性を最大にすることである。明らかに、これらのチャネル再使用技術は、ポイントツーマルチポイントシステムの帯域幅を増加するための貴重なツールである。しかし、本発明に従って、ポイントツーマルチポイントシステムは、同一チャネル干渉を回避しながら、従来のチャネル再使用技術で利用可能であるより高いチャネル可用性の最適化を可能にするために活用することのできるアーキテクチャ特性を含むことが認識されてきた。
【0005】
例えば、ポイントツーマルチポイントシステムのデータトラヒックは、固定または連続データレートであるよりむしろバースト的であるかもしれない。特に、サブユニットで実行されるインターネットブラウザアプリケーションは一般的に、ウェブサイトからHTMLコードをダウンロードする間、かなりのダウンリンク帯域幅を必要とするが、ユーザがHTMLコードに関連付けられる表示画面を読んでいる間は帯域幅をほとんどまたは全く必要としない。加えて、ブラウザなど多くのアプリケーションの帯域幅要件は非対称になることがある。特にインターネットブラウザはしばしば大量のデータをダウンロードするが、それに釣り合うだけアップロードすることはほとんどない。したがって、ポイントツーマルチポイントシステムは動的帯域幅割当(DBA)技術を実現して、非対称なバースト的トラヒックに関連付けられるデータスループットを最大にすることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、ネットワークの特定部分間としてのポイントツーマルチポイントシステムの独特の特徴に従って、ポイントツーマルチポイントシステムの帯域幅を最大にするためのシステムおよび方法を提供することである。
【0007】
本発明の追加の目的は、帯域幅の同期動的割当のためのシステムおよび方法を提供することである。
【0008】
本発明の追加の目的は、関連ハブユニットグループのセクタまたは他の部分の送信および受信モードを同期させて、ポイントツーマルチポイントシステムの帯域幅を最大にするためのシステムおよび方法を提供することである。
【0009】
本発明の追加の目的は、ポイントツーマルチポイントシステムにおけるセクタ間テレメトリのためのシステムおよび方法を提供することである。
【0010】
本発明の追加の目的は、個々のハブにおける帯域幅の高速動的割当を可能にしながら、隣接するハブの同期化を可能にする、本発明のシステムおよび方法に使用するための効率的な通信チャネルを提供することである。
【0011】
本発明のさらなる追加の目的は、ワイヤレス通信システムにおける周波数再使用のパターンを提供することである。
【0012】
本発明の別の目的は、通信周波数毎に2つの偏波を使用して4×4グリッドで16個のセルから構成される、ワイヤレス通信システムにおける周波数再使用の反復可能なパターンを提供することである。
【0013】
本発明のさらに別の目的は、パターン内の対面セクタが同期するようにした、4個のセルのサブクラスタ4個にグループ化された16個のセルから成るワイヤレス通信システムにおける周波数再使用の反復可能なパターンを提供することである。
【0014】
本発明のさらなる目的は、周波数再使用のパターンによって同一チャネルおよび/または隣接チャネルの干渉を低減する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
これらおよびその他の目的、特徴、および技術的利点は、複数のハブおよび該ハブに関連付けられるカバレージエリア内に分散された複数のサブを含むポイントツーマルチポイントシステムで作動するシステムおよび方法によって達成される。ポイントツーマルチポイントシステムは、周波数分割、時分割、または直交符号分割などのスペクトル分割技術を利用して、その通信帯域幅をチャネルに分割することが好ましい。また、ハブはセクタアンテナを介してそのカバレージエリア内のサブに通信する。スペクトル分割およびセクタアンテナを利用することにより、ポイントツーマルチポイントシステムの好適な実施形態は、チャネル再使用プランを介してチャネル割当を調整する。加えて、好適な実施形態では、同一チャネルでの時間二重分割(Time Duplex Division)(TDD)方式により個々のチャネルを送信および受信モードに分割する。このTDD方式では、ハブは送信モードで情報をハブに送信し、受信モードでサブから情報を受信する。さらに、ポイントツーマルチポイントシステムのハブは好ましくは、非対称な通信モードを達成するために、送信および受信モード間で帯域幅を動的に割り当てることができる。また、本発明を利用する好適な実施形態のサブは指向性アンテナを備える。
【0016】
隣接するハブの隣接セクタにおけるような同一チャネル干渉は重大な関心事である。特に、ハブアンテナはサービスエリアの複合カバレージを提供するために一般的にネットワークの他のハブに向けられるので、ハブ間暴露は問題となる。例えば、好適な実施形態のハブは、隣接するハブの同様のセクタアンテナと対面するように方向付けられた、30度から90度の間の方位を網羅するセクタアンテナを利用することができる。好適な実施形態のポイントツーマルチポイントシステムの場合、これらのポイントツーマルチポイントシステムのサブユニットは非常に指向性の高いアンテナを利用するので、サブユニットの暴露は重大な問題ではない。したがってサブユニットは、他のサブユニットまたは他のハブユニットからの著しい同一チャネル干渉に暴露されない。
【0017】
チャネル再使用プランを利用して、ハブ間同一チャネル干渉を緩和することができる。例えば、ネットワークのハブ用のチャネルを注意深く割り当てることにより、約1の再使用性能を達成することができる。さらに、「FREQUENCY REUSE FOR TDD」と称する上述の特許出願に示され記載されたような先進的チャネルプランニング技術を通して、後述するように、より高いチャネル再使用性能を達成することができる。
【0018】
それにもかかわらず、より大きいチャネル再使用を可能にする方法またはシステム最適化により、システム全体に対しより大きい帯域幅が可能になる。本発明は一実施形態で、ハブの送信および受信モードを同期させることによってこの目標を達成する。本発明の一実施形態は、地理的に隣接するハブのクラスタの対面セクタの動的帯域幅割当を同期させる一方、これらのハブの他のセクタが、周波数再使用および対面セクタ同期化を通して、独立して帯域幅を割り当てることを可能にする。ハブは、ハブが特定の方向で最も近い隣接ハブであるという意味で隣接している。この実施形態では、送信および受信モード間のガード時間は、好ましくは2つのハブのカバレージの半径をわずかに超える同期距離に対応するガード時間を選択することによって最小化される。例えば、30度のセクタ、4.5kmのセルで、最大再使用が6Rであり、9の再使用スケジュールの場合、ガード時間は約100μs、または再使用クラスタにおける最大距離からの伝搬に対応する実施形態のチャネル容量の約5%である。しかし、本発明は隣接ハブの対面セクタを同期させるので、同期距離は大幅に低減される。したがって、この実施形態では、ガード時間はチャネル容量の0.5%を占めるだけである。さらに、特定の同期決定に対してネットワークのずっと小さい部分が同期するので、この好適な実施形態ではシステムの計算要件が著しく低減される。また、対面セクタの同期化は、同期化テレメトリの実現を単純化する。
【0019】
本発明の別の実施形態では、セルの反復可能なパターンを使用して多数の周波数割当の再使用が可能になり、周波数毎に利用可能な2つの偏波モードがある、周波数再使用のパターンについて記載する。通信システムの運用に利用可能な周波数割当または通信チャネルの数が限定されている場合、そのような周波数再使用のパターンは特に有用である。特定の運用エリアに対する充分なカバレージを提供するためには、デッドスポットを回避し、あるいは当業界で「隣接チャネル干渉」として知られる、同一エリアで使用する周波数スペクトルの隣接チャネル間の干渉、または当業界で「同一チャネル干渉」として知られる、隣接エリアで同一周波数と同一偏波を使用する2つのセル間の干渉を防止するために、利用可能な周波数を再使用するセルのパターンを提供しなければならない。
【0020】
パターンにおけるセルの形状を円形として理想化し、さらに各セルを同様の半径を持つものとして理想化すると、そのようなセルの反復可能なパターンの形状は平坦な表面におけるオーバレイとして描くことができる。明らかに、平坦な表面といったそのような理想化、および等距離間隔に配置された実質的に理想的なセルは、実世界ではめったに起きない。しかし、本発明のシステムおよび方法は、そのような理想化に限定されず、むしろ、障害物、地形の特徴、異なるセルサイズ、セルの不規則な間隔等を見込んで軽微の変化を考慮に入れながら、全体的な周波数再使用パターンを使用することができる実世界の状況に適用可能であることを理解されたい。本発明の以下の開示では、理想化されたセル等から構成される理想化された反復可能なパターンについて論じるが、そのような理想化を本発明の限定と解釈すべきではない。
【0021】
実質的に同サイズで、形状が円形のセルの場合、マルチセルパターンにおけるこれらのセルの1つの配列は、同一ランクまたは同一ファイルで隣接する2つのセルの縁が一点で接している矩形グリットとして見ることができる。そのような配列では、斜めに隣接するセルは接していない。別のマルチセル配列では、パターン内のセルは6個の隣接するセルの各々に接する。セルを六角形の形状に理想化した場合、そのようなパターンは蜂の巣形に見える。
【発明の効果】
【0022】
発明者は経験的に、90゜セクタのセルの場合、広帯域ワイヤレスアクセスシステム用の効率的な周波数再使用のために、最小限8つの周波数割当および2つの偏波が必要であると判断した。これは、世界的に一般的な周波数の免許割当の規模を考慮して、時分割二重(「TDD」)システムにおける90゜セクタ化セルに対する周波数/偏波割当の合理的な要件である。例えば欧州では、予想免許割当は28GHz帯域に対しては2×112MHzまたは224MHzであり、42GHz帯域に対しては約500MHzである。北米の広帯域ワイヤレスアクセス事業者の大部分は、200MHzを超える割当を有する。新興の一般的なチャネルサイズは欧州では28MHz、北米では25MHzである。これらのチャネルサイズは周波数の予想免許割当と相まって、8個またはそれ以上の利用可能な周波数チャネルを可能にする。
【0023】
90゜セクタは、60゜、45゜、および30゜セクタなどのより小さいセクタサイズに比べて幾つかの欠点があるが、90゜セクタサイズは、ほとんど全ての広帯域ワイヤレスアクセス事業者および標準グループのプランニングのための基準線である。例えば幅広のセクタの場合、幅の狭いセクタに比較してRF性能が多少損なわれる。セル直径が減少し、それにより、所定のエリアを網羅するためにより多数のハブ/セルが必要になる。より幅広のセクタはまた、同一チャネルおよび隣接チャネル干渉の可能性をも高める。
【0024】
90゜セクタの運用上の欠点にもかかわらず、90゜セクタプランには重要な経済的な利点がある。1つの利点は戸外装備の低コストである。90゜セクタの場合、より小さいサイズのセクタと比較したとき、セクタが少なく、したがって無線機、アンテナ、および関連装備が一次および冗長の両方とも少なくてすむ。加えて、事業者にとっての重要なコストは屋根使用権である。家主はその建物の屋根に機器を配置する権利に対して、アンテナの台数に基づいて代価を請求する傾向があるので、90゜セクタは屋根使用権に対するコストの低下を意味する。また、より幅広のセクタはより大きいRFカバレージをもたらし、それはシステムの早期配備における重要な利点である。
【0025】
後に続く本発明の詳細な説明をよりよく理解することができるように、上記では本発明の特徴および技術上の利点をむしろ大まかに概説した。発明の請求の範囲の主題を構成する本発明の追加の特徴および利点について、以下で述べる。開示する概念および特定の実施形態は、本発明の同一目的を実施するために変更したり他の構造を設計するための基礎として容易に利用できることを当業者は理解されたい。また、そのような同等の構造は添付の請求の範囲に記載する発明の精神および範囲から逸脱しないことを当業者は理解されるはずである。その編成および運用方法の両方に関して本発明の特性であると信じられる新規の特徴は、さらなる目的および利点と共に、添付の図面に関連して考慮したときに以下の説明からいっそうよく理解されるであろう。しかし、各々の図は解説および説明のために提供するだけであって、本発明の範囲を画定するものとは意図されていないことをはっきりと理解されたい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明およびその利点をより完全に理解するために、今から添付の図面に関連して以下の説明を行う。
【0027】
図1は、本発明を利用する例示ポイントツーマルチポイントシステムを示す。該システムはクラスタ構成で展開することが好ましい。例示クラスタは複数のハブ(105、106、107、108)から構成されるが、図示した構成とは数が異なるクラスタを本発明に従って使用することができる。本発明を利用する通信ネットワークは、離して配置されるかまたは隣接して配置された追加のクラスタであって、本発明を利用するクラスタを含むことができる。
【0028】
ハブ105、106、107および108はセル101、102、103および104にカバレージを提供する。複数のサブ(109〜119)がセル101、102、103、および104にそれぞれ展開される。加えて、プロセッサシステム(120〜131)が個々のサブユニットにそれぞれ関連付けられる。ポイントツーマルチポイントシステムのサブユニットは代替的に、プロセッサシステムのLANネットワークに関連付けることができることを理解されたい。代替的にポイントツーマルチポイントシステムのサブユニットは中間ネットワークに接続することができる。例えば、サブユニットは中間ATMスイッチに接続することができる。さらに、本発明を使用するシステムは任意に多数のハブ、セル、およびサブユニットを含むことができる。本発明の説明を分かりやすくするために、例示的実施形態は4個のセルに関して説明した。
【0029】
図2Aは、図1に示したポイントツーマルチポイントシステムの例示セクタ構成を示す。前述の通り、システムはセル101、102、103、および104に関連付けられるカバレージエリアに分割される。さらに図示した実施形態のセル101、102、103、104は90度セクタ(101A〜101D、102A〜102D、103A〜103D、および104A〜104D)にセクタ化されるが、本発明では他のセクタサイズを同期させることができる。ハブ105、106、107、および108は、ハブ105用に図2Bで示したようなセクタアンテナを介して、セクタへ/から信号を送信および受信する。セクタアンテナ202Aないし202Dは、各セクタに離散アンテナ要素を利用することができる。代替的に、セクタアンテナは複数の狭ビームアンテナ要素を利用してセクタカバレージを同期させることができる。この構成では、セクタ101D、102C、103B、および104Aのいずれかに関連付けられるセクタアンテナから送信されるRF信号からのエネルギをこのグループの他のセクタアンテナで検出することができる。
【0030】
ポイントツーマルチポイントシステム全体に割り当てられたスペクトルは、チャネルに細分することが好ましい。時分割、周波数分割チャネル、周波数ホッピングチャネル、および直交符号チャネルなど、多数のチャネル分割方法を本発明に利用することができる。チャネルは分離した組に分割される。加えて、チャネルの組は、再使用スケジュールに従って、ポイントツーマルチポイントシステムのセクタ間で割り当てられる。この例示システムで、RF信号302〜307は、本発明を説明するために同一チャネルで送信される。例示の送信および受信信号と同時に他のチャネルで他の信号伝送が発生することができることを理解されたい。
【0031】
本発明では、特定のセルの少なくとも隣接セクタは、チャネル再使用プランに従って異なるチャネル組を提供される。例えば、セクタ104Bおよび104C用に割り当てられたチャネルは、セクタ104A用に割り当てられたチャネルとは異なる。しかし、セクタアンテナの前後分離、サイドローブ特性、および類似物によっては、セクタ104Bおよび104C内および/または104Aおよび104D内のようなチャネル組をセルで再使用することができる。
【0032】
図3は、ハブ105および106からそれぞれ同報通信される一連のRF送信信号(301〜306)を示す。ハブ105は、一連のRFタイムバーストまたはタイムスロット信号(302、303、および304)を送信し、信号はセクタ101D内を方向301に伝搬する。ハブ105はセクタアンテナを利用するので、RF信号302、303、および304に関連付けられるエネルギはセクタ101D全体に伝搬する。RF信号302はサブ109のための情報を含む。RF信号303はサブ110のための情報を含む。RF信号304はサブ111のための情報を含む。同様に、ハブ108は一連のRFタイムバーストまたはタイムスロット信号(305、306、および307)を送信し、信号はセクタ104内を308の方向に伝搬する。ハブ104はセクタアンテナを利用するので、RF信号305、306、および307に関連付けられるエネルギはセクタ104全体に伝搬する。RF信号305はサブ117のための情報を含むことができる。RF信号306はサブ118のための情報を含むことができる。RF信号307はサブ119のための情報を含むことができる。
【0033】
最終的に、RF信号302、303、および304は、セル104の範囲を超えてセル101、102、および103内に伝搬する。したがって、RF信号302、303、および304は、セル101、102、および103で同一チャネル干渉を引き起こし得る。好適な実施形態のポイントツーマルチポイントシステムでは、サブユニットは、関連付けられるハブの方向に向けられ、したがって一般的にクラスタの残りのハブを避けて方向付けられた、指向性の高いアンテナを利用する。したがって、サブは一般的にRF信号302、303、および304からの同一チャネル干渉を経験しない。
【0034】
しかし、ハブ105、106、および107は、RF信号が特定のハブに到着するときに、ハブがRF信号302、303、および304に関連付けられる特定のチャネルに対して受信モードである場合、同一チャネル干渉を経験する。好適な実施形態では、ハブ108は、ハブがセクタ101Dに利用し、ハブ106がセクタ102cに使用し、かつハブ107がセクタ103bに使用するのと同じ組のチャネルをハブ105としてセクタ104Aに利用する。したがって、RF信号302、303、および304は、ハブ106、107、および108へのそれらの到着時間によって、同一チャネル干渉を引き起こし得る。ハブ106、107、および108が送信モードのときにRF信号302、303、304が到着すれば、RF信号302、303、および304の影響は無視できるほど小さくなる。同様に、信号に関連付けられるチャネルに対してその到着時にハブが受信モードである場合、RF信号305、306、および307はハブ105、106、および107で同一チャネル干渉を引き起こすことがある。
【0035】
加えて、セクタ101Dおよbい104AのサブはRF信号309〜314を同報通信する。上述した通り、本システムの好適な実施形態のサブユニットは指向性の高いアンテナを利用する。該システムのアーキテクチャは、指向性の高いアンテナが、非常に幅の狭いビーム内に放射RFエネルギをそれぞれのハブの中心に集中させるように構成される。したがって、サブがシステム内の別のアンテナと結合して同一チャネル干渉を引き起こすことは起こりそうにない。この例示システムは、RF信号302〜307およびRF信号309〜314が同一周波数チャネルで送信されると考えていることを理解されたい。したがって、本発明を例証する例示システムは、TDMAバースト期間のRF信号送信のタイミングを制御する。
【0036】
本発明および方法の好適な実施形態は、ポイントツーマルチポイントシステム内の特定の送信を同期させて、ハブ送信が同一チャネル干渉を引き起こすのを防止する。言うまでもなく、送信窓の同期に加えて、またはそれと代替的に、受信窓も本発明に従って同期させることができる。チャネル間の隔離の量によっては、隣接するセクタの個々のチャネルを独立して同期させることができる。個々のチャネルを同期させることにより、適応時分割二重方式はチャネル毎にスループットを最大にすることができる。しかしこの方法は、最適な受信および送信の非対称性を計算するために、より大きい処理容量を必要とし、したがってより大きい装備コストおよび複雑さを必要とする。したがって、好適な実施形態は、隣接セクタ内で利用される全てのチャネルの送信および受信を同期させる。このようにして、本発明のシステムおよび方法は、コストおよび複雑さを好適なレベルに維持しながら、非対称時分割二重アルゴリズムの性能の向上を可能にする。
【0037】
図4Aないし4Dは、ハブ105、106、107、および108のセクタ101D、102C、103D、および104Aの送信および受信フレームの例示的タイミング図を示す。各ハブは時間t0で送信モードを開始するように同期させることが好ましい。ハブ105は、サブ109〜111のための情報をそれぞれ含むTXバースト401〜403を送信する。ハブ106は、サブ114のための情報を含むTXバースト404を送信する。ハブ107は、サブ115および116のための情報をそれぞれ含むバースト405および406を送信する。ハブ108は、サブ117〜119のための情報をそれぞれ含むバースト407〜409を送信する。また、好ましくは、各ハブはその送信モードを時間t6で終了するように同期する。
【0038】
加えて、ハブ105〜108はさらに、ハブ105〜108が時間t6から時間t7まで送信しないように同期する。また、ハブ105〜108は、時間t6から時間t7までサブからバーストを受信しない。この期間中に送信および受信の遅延がガード316を生み出す。好ましくは、ガードの期間は、それぞれのバーストに関連付けられるRF信号が、ハブが受信モードに入る前に同一チャネル干渉を経験するかもしれないハブを超えて伝搬するように選択される。隣接セクタの同期化は、この実施形態の同期距離を2つのハブの半径(ハブ105と108間の距離)よりわずかに大きくさせる。チャネルを利用する非同期セクタは空間的に充分に離れるかまたは異なる方向を向くので、隣接セクタの同期化と適切な再使用プランニングは、同一チャネル干渉を回避するのに充分である。
【0039】
そのような周波数再使用プランニングの例示の議論は、「FREQUENCY REUSE FOR TDD」と称する上記の関連特許出願に含まれている。周波数の使用を利用する環境では、構成始動動作中にハブを物理的に構成するために利用されるハブの不揮発性メモリに、割り当てられたチャネルを格納することによって、チャネルをハブおよびそれらのそれぞれのセクタに割り当てることができる。代替的に、動的チャネル割当アルゴリズムに従って動的にチャネルを割り当てることができる。この場合、チャネルコントローラが特定の動的割り当てアルゴリズムを実現し、それぞれのセクタで使用するために定期的にハブに割り当てられたチャネルを通信することができる。
【0040】
時間t7後、ハブ105〜108は同期して受信モードに入る。この時点で、ハブ105〜108は、他のハブから送信されたRF信号を検出することなく、それらのそれぞれのサブからの送信を受信することができる。受信モード中、ハブ105はサブ109〜111からRXバースト410〜412をそれぞれ受信する。ハブ106はサブ114からRXバースト413を受信する。同様にハブ107は、サブ115および116からRXバースト414および415をそれぞれ受信する。ハブ108は、サブ117〜119からRXバースト416〜418をそれぞれ受信する。ハブ105〜108は、それらの受信モードを時間t13で終了するように同期することが好ましい。
【0041】
加えて、この実施形態は他の利点を提供する。第一に、隣接ハブは直接通信が可能であり、したがって別個のテレメトリ線を使用することなく、フレームタイミングおよび/またはチャネル割り当てを調整することができる。第二に、チャネル割当を同期的に調整するために必要なテレメトリ帯域幅は、隣接ハブ構成でかなり低減される。さらに、隣接セクタの同期は、必要となる計算容量がクラスタ全体の同期よりずっと少なくてすむ。
【0042】
本発明は、チャネル再使用の増加に加えて他の考慮事項を通してシステムの利用率および性能の向上を可能にする。隣接セクタまたは隣接アンテナビームを同期させることによって、本発明は、他のセクタまたはアンテナビームに関連付けられる送信および受信の非対称性に対し他の任意の制約を課さない。例えば、隣接セクタ内のサブユニットは、特定の瞬間に総合してかなりの送信帯域幅を必要とするが、受信帯域幅はほとんど必要としないことがあり得る。同時に、非隣接セクタのサブユニットは総合して逆の帯域幅要件を必要とすることがあり得る。セクタのグループ全体が同期された場合、帯域幅の一部分は隣接セクタおよび非隣接セクタの両方で無駄になる。したがって、本発明は隣接セクタの送信および受信の非対称性を、他の非対称性とは独立して運用する。非対称性の関係を分断することによって、システムは、様々な時点でシステム全体を本質的に変化させる帯域幅要件に適応することができる。
【0043】
本発明は、ハブ105〜108が厳密な時間にそれらの送信モードまたは受信モードを開始または終了することを必要としないことをさらに理解されたい。しかし、より正確な同期化はガード時間を縮小し、それによってシステムのスループットを最大にする。さらに本発明は、サブへのチャネル帯域幅の特定の割当を必要としない。任意の数のチャネル分割技術を利用できることを理解されたい。単一送信/受信サイクル中の帯域幅は全て、特定のサブに割り当てることができる。代替的にセクタ内の各サブは、TDM/TDMA方式で送信/受信サイクル毎に利用可能な帯域幅の指定部分を受信することができる。代替的に、ポーリング方式に従ってサブに帯域幅を割り当てることができる。ハブは、帯域幅を特定のサブユニットにスケジュールするために、任意の数のアルゴリズムを実現することができる。受信および送信モードは他の技術により分割することができる。例えばサブはCSMA/CD技術を用いてバーストをハブに送信することができる。代替的にシステムは、通信チャネルへのサブアクセスのためにコンテンション期間および無コンテンション期間を使用することができる。
【0044】
本発明に関連して選択されたチャネルでハブとサブとの間に多数の他の信号伝送が発生し得ることを理解されたい。例えば、ハブは、全てのサブユニットに意図された同報通信バーストを送信することができる。ハブは制御チャネルバーストを送信することができる。加えて、ハブはタイミング情報を含むビーコン信号またはネットワーク割当ベクトルを送信して、サブユニットをハブと同期させることができる。該信号伝送は送信要求、送信許可、またはデータバーストの肯定応答を含むことができる。
【0045】
本発明は、送信および受信モードの確実な定義を必要としないことを理解されたい。例えばTDM/TDMA電話システムは送信および受信モードのタイミングおよび持続時間を厳格に定義し、システムを最適化して音声トラヒックを搬送する。対照的に、本発明は、非対称な送信および受信モードを持つシステム内で作動することができる。また、本発明は、送信および受信モードの持続時間が動的に変化するシステムで使用することができる。本発明と共に使用することのできる例示の動的帯域幅割当システムおよび方法は、「SYSTEM AND METHOD FOR BROADBAND MILIMETER WAVE DATA COMMUNICATION」と称する上述の特許出願に記載されている。好適な実施形態に従って送信および受信モードに割り当てられる帯域幅の動的変動を容易にするために、好適な実施形態の同期セクタを有するハブは、対応するハブおよび/または共通制御システムに変動を通信する。したがって、本発明のさらなる態様は、同一チャネル結合に曝されるハブの送信および受信モードを同期させるためのテレメトリ通信チャネルを提供する。
【0046】
この通信チャネルを提供するために幾つかの方法を取ることができる。同期化テレメトリのためにILEC(既存の地域通信事業者)からのリース接続を利用することができる。しかし、ILEC接続よりむしろポイントツーマルチポイントシステムに関連付けられる通信資源を利用することが好ましい。したがってセクタ同期化テレメトリは、ポイントツーマルチポイントネットワークに関連付けられるバックホールを利用することができる。バックホールは、広帯域光ファイバゲートウェイまたは他の広帯域データグレード接続、T1通信回線、ケーブル通信システム、または類似物など、任意の形の通信手段に実現することができる。しかし、そのような制御チャネルを利用してセクタ同期化を実現するクラスタの各ハブに、バックホールへの接続またはバックホールに接続された他のシステムへの接続が必要である。多くのシステムではこれで充分であるかもしれないが、特定のシステムは、バックホールに接続されていないハブを持つかもしれないので、それは最適な解決策ではない。
【0047】
図5は、主搬送波帯域に隣接して狭い搬送波帯域を含む同期化テレメトリの好適なオプションを示す。本発明の好適な実施形態では、ポイントツーマルチポイントシステムのスペクトルは50MHzの離散チャネルに分割される。主データ通信は、約46MHzを占める直交振幅変調(QAM)搬送波501を介して行われる。さらに、50MHzチャネルのガード空間に、好ましくは130kHzの帯域幅を有する狭帯域適応搬送波502が設定されて、同期化テレメトリが提供される。ハブは2レベルFSK変調を利用して、適応搬送波502を介して情報を伝送することが好ましい。好適な実施形態では、適応搬送波502は100kbpsの信号速度、10-12BERに対して10dBのC/N、1/2連結符号化、およびQAM電力レベルより10dB低い送信電力を含む。この種のチャネルを利用することにより、特定のクラスタのハブの隣接セクタアンテナビームを介して、制御チャネルを送信および/または受信することができる。
【0048】
狭帯域適応搬送波502は、50MHzシステム用に最適化された好適な信号伝送チャネルを提供することを理解されたい。しかし、テレメトリ制御チャネルは狭帯域搬送波として実現する必要はないことを理解されたい。本発明を広帯域ポイントツーマルチポイントシステムで利用する場合、テレメトリ制御チャネルは、より大きいスペクトルにわたって拡散スペクトル処理することができる。加えて、予め定められたチャネル内の関連ガード空間に適応搬送波502を配置する必要はない。適応搬送波は、明確に割り当てられたスペクトルを利用して実現することができる。
【0049】
好適な実施形態では、本発明を利用する隣接ハブは、それらのそれぞれのサブユニットから帯域幅要求を受信することができる。ハブは、帯域幅の計算に基づいて計算を実行することができる。この種のシステムでは、帯域幅制御装置を1つのハブに配置して、適応搬送波502を介して帯域幅計算の結果を受信することができる。代替的に、帯域幅制御装置は、それぞれのハブへの別個のシステムリンクとして実現することができる。
【0050】
帯域幅制御装置は受信した計算を利用して、同期セクタのための最適送信および受信モード持続時間を決定する。制御装置ハブは、適応搬送波を利用して、決定された送信および受信モード持続時間をハブに知らせる。この時点でハブは持続時間を利用して、送信および受信資源を隣接セクタ内のそれらのそれぞれのサブに割り当てる。制御装置は帯域幅要求を受信して、計算を直接実行することができることを理解されたい。しかし、ハブで計算を実行する方が、処理要求がより効率的に分散されるので好ましい。また、ハブは、適応搬送波リンクが中断された場合に受信および送信モードを制御する論理を含むことができることを理解されたい。例えばハブは一時的に、送信および受信モードの予め定められた長さに戻ることができる。代替的に、ハブは一時的に、等しい長さの受信および送信モードを定義することができる。
【0051】
例えば、本発明の帯域幅制御装置は、前方およびリバースリンクの両方の瞬時トラヒック要求を監視し、それによって搬送波チャネルが作動する適切な量のATDDおよび/または非対称性を決定することができる。本発明の好適な実施形態の帯域幅制御装置は、本発明のハブのプロセッサ(CPU)および関連メモリ(RAM)で作動可能である。制御装置は、所望の同期を達成するために、不揮発性メモリ内に隣接アンテナビームおよびそれぞれのチャネルの記録を含むことができる。代替的に、帯域幅制御装置は、セクタを動的に変化させ、かつ/または動的にチャネルを様々なセクタに割り当てる環境で作動することができる。この環境では、帯域幅制御装置は、セクタ構成および/またはチャネル割り当てアルゴリズムを実行するシステムの部分と更新して、隣接アンテナビームおよびそれらのチャネルに関する情報を得ることができる。言うまでもなく、適切なアルゴリズム制御動作を有する汎用プロセッサに基づくコンピュータシステムなど、追加および/または他の装置を、本発明の帯域幅制御装置の動作に利用することができる。
【0052】
図6Aを参照すると、組600は、周波数チャネル毎に2つの偏波が利用可能な通信システムのための、本書で「周波数」とも呼ばれる、8つの利用可能な周波数チャネルの概念的表現である。周波数の組601は1つの偏波であり、周波数の組602は別の偏波である。以下でさらに述べるように同一周波数であるが異なる偏波で作動するアンテナ間の干渉の可能性を最小にするために、周波数の組601および周波数の組602の偏波は相互に直交することが好ましい。偏波は水平および垂直配向あるいは左傾または右傾配向とすることができるが、それらに限定されない。
【0053】
以下の議論は8つの周波数および2つの偏波の周波数再使用パターンを展開するが、本発明のシステムおよび方法は、8つの周波数および2つの偏波に限定されないことを理解されたい。ここで開示する周波数再使用パターンがそれに基づいて適用される原理は、同様に、本発明のシステムおよび方法の周波数再使用パターンを展開する通信システムに9つ以上の周波数が利用可能な状況にも適用される。
【0054】
図6Bは図2Aに示したセルのような8つのセルを示しており、各セルは実質的に重なり合わない4つの90゜セクタに分割される。各セルのハブ、例えば図2Bに示すハブ105は、各セクタに少なくとも1つのアンテナを持つ。図6Bに示す通り、セルの対向セクタは同一の周波数/偏波割当で作動する。セル610を例として挙げると、セクタ610Aおよび610Dは周波数/偏波601Aで作動し、セクタ610Bおよび610Cは周波数/偏波602Tで作動する。セクタの指定はセル610にしか示されていないが、セクタの指定は全てのセルに適用され、明細書および図面全体で使用されることを理解されたい。図6Aに示すように8つの周波数および利用可能な周波数毎に2つの偏波により、利用可能な16の独特の周波数/偏波セクタ割当または「自由度」がある。周波数再使用プランにおける隣接チャネルおよび同一チャネル干渉を最小化するために、セル内の周波数/偏波セクタ割当間の「距離」を最大にすることが重要である。すなわち、最大周波数分離および直交偏波割当が好ましい。加えて、適応時分割二重システム(「ATDD」)の場合、周波数分離を最大にすると、セル内の独立した動的非対称フレームの使用に関連付けられる結合問題が最小化される。図6Aに示すような16の自由度の割当のパターンは、そのパターンが結果的にセクタ割当間の最大「距離」を生じるので、好適である。本発明のシステムおよび方法は、16の自由度の他の割当パターンの使用を考えている。
【0055】
上述したセクタ割当のパターンを使用し、16のセクタ割当または自由度の各々を一度使用すると、利用可能な8つの独特の「セル型」がある。図6Bのセルの各々は独特のセル型である。8つの独特のセル型は、図6Aの周波数/偏波割当を持つ通信システムのために運用エリアの最大カバレージを得ながら、同一チャネルおよび隣接チャネル干渉を最小にするように、特定の仕方で配設される。
【0056】
図7に注目すると、マルチセル周波数再使用パターンの区画が図示されている。図に示す通り、16セルの4×4の矩形グリッド710は、2×2ずつ4つのグループ701〜704で構成される。グリッド710の1回のインスタンスでカバーされるエリアより大きいエリアをカバーすることができるように、16セルのグリッド710は、図7の向きに関連して垂直方向および水平方向に反復可能である。グリッド710内のセルは、各セルが独特のランクおよびファイル位置を占めるように配設され、図7の最下行のセルは全て、720と指定されたランク内にあり、図7の最左端の列のセルは全て730と指定されたファイル内にある。16セルの矩形グリッド710内のセルは、ランクおよびファイル隣接セルは接するが、斜め方向の隣接セルは接しないように配設される。ランクおよびファイル指定は任意であり、パターン内のセルの配列を正確に記載するために便宜上使用するだけである。ランクおよびファイル指定は発明の一部ではなく、いかなるやり方でも発明を制限するとは解釈すべきでない。
【0057】
図8を参照すると、図7の矩形グリッド710の左下の象限に配置された4セルグループ703が示されている。セルグループ703の4つのセルの各々は、上述しかつ図6Bに示した8つのセル型のうちの独特の1つである。セル650はそのランクおよびファイル隣接セルに接している。すなわち、セル650はセル610および660に接している。セル610、620、650、および660はセルグループ703内で、ランクおよびファイル隣接セルの対面セルの偏波が同一とならないように配向される。例えば、セル650のセクタ650Bは1つの偏波であり、ランク隣接セル660内のその対面セクタは他の偏波である(図6Aの2つの偏波を参照されたい)。図7および図8の点検により、4つのセルグループ701〜704の各々について、ランクおよびファイル隣接セルの対面セルの偏波は同じでないことが示される。グループ内のセルのこの配向は、上述した通り、同一チャネルおよび隣接チャネル干渉を最小化するように働く。
【0058】
再び図7を参照し、今度はセルグループ704に注目すると、セルグループ704内の4つのセルの各々が、上述しかつ図6Bに示した8つのセル型のうちの独特の1つである。加えて、セルグループ704内のセルの各々が、セルグループ703に用いられたセル型とは異なるセル型である。言い替えると、図6Bに示された8つのセル型のうち、これらのセル型の4つがセルグループ703で使用され、これらのセル型の残りの4つがセルグループ704で使用されている。セルグループ704のセルの配向は、上述したセルグループ703のセルの配向と同様である。すなわち、ランクおよびファイル隣接セルの対面セルの偏波は同一ではない。さらに、かつ好ましくは、セル620、660、630、および670の場合のランク隣接セルの対面セルの極性は、図7に示す通り異なる。
【0059】
4つのセルグループにおけるセルの配向および配列について論じたが、セルグループ703および702のセル間に関係があり、セルグループ704および701のセル間にも関係があることを注目されたい。図7のセルグループ703および702を参照すると、セルグループの各々に同じ4つのセル型が表れており、セルグループの各々におけるセルの配列は同一であることが分かる。すなわち、セルグループ703内のセル650は、セルグループ702内のセル650Sと同一セル型である。しかし、各セルの周波数/偏波割当は対向するセクタの対間で交換されている。セルグループ703のセル650の場合、右上および左下のセクタは第1周波数/偏波組合せであるが、同じ第1周波数/偏波組合せは、セルグループ702内のセル650Sの左上および右下のセクタに現れる。同じことがグループ703および702の各セルに対しても当てはまる。この関係の別の見方として、セルグループ702内のセルは、セルグループ703内のセルの配向から90゜回転したものである。同様に、セルグループ704および701内のセルは同じ仕方で関係付けられる。
【0060】
セルグループ703/702および704/701間のセルの配向の変化の理由は、同一セル型のセルのセクタ間の同一チャネル干渉を最小化するためである。例えば、セル650Sがセル650と同一配向であった場合、セル650の対面セクタ650Aとセル650Sのセクタ650SCは、同一偏波の同一周波数で作動する。セル半径を「R」と指定すると、セル650および650Sのハブ間の距離は4R√2である。この距離は、同一チャネル干渉を防止するのには不充分であるかもしれない。対向セクタの周波数/極性の交換は、ハブ間の不充分な距離の問題を克服するのに役立つ。図7の周波数再使用プランを用いると、同一周波数/極性で作動する対面セクタを持つハブ間の距離は8R√2であり、これは上例の距離の2倍である。4×4矩形グリッド710について上述したパターンは、グリッド710より大きいエリアのカバレージを提供するために、水平および垂直方向に反復することができる。図7に示す通り、セルのランクおよびファイルは、水平および垂直方向の反復可能性の概念を示すために反復されている。本発明は、図7に示した特定の数のセルにも、セル型またはセクタ配向の特定の割当にも限定されないことを理解されたい。上述した概念を使用したどのような反復可能な矩形グリッドも、特許の範囲内に入ると考えられる。
【0061】
図9を見ると、ここで「シフトアンドスキッシュ(shift and squish)」パターンと呼ばれる、異なるセルのパターンが示されている。図7から分かる通り、矩形グリッド710の反復可能なパターンは、かなり大きい面積のデッドスペースをセル間に与える。シフトアンドスキッシュパターン910は、その間隙デッドスペースの多くを排除する。矩形グリッド710の場合と同様に、シフトアンドスキッシュパターン910は、各々8つのセル型2つで16のセルを含む。矩形グリッドパターン710の下2ランクのセルに類似した、シフトアンドスキッシュパターン910の下2行のセルは、図6Bに示した8つのセル型の1つずつで構成される。また、シフトアンドスキッシュパターン910の上2行のセルは、矩形グリッドパターン710の上2ランクのセルが下2ランクと同じ8つのセル型の別の組の1つずつで構成されるのと同様に、下2行と同じ8つのセル型の別の組の1つづつで構成される。しかし、矩形グリッド710とは異なり、シフトアンドスキッシュパターン910の上2行のセルは、シフトアンドスキッシュパターン910内の下2行のセルと同じ相対配向で配列されない。例えば、セル901〜904は、左から右の順番に901/902/903/904と配列されるが、対応するセル901S〜904Sは、左から右に904S/901S/902S/903Sと配列される。グリッド910の他の2行のセルに対して同じ関係が保持される。加えて、対応するセル型のセルの対向セクタの2対の周波数/偏波割当は交換される。
【0062】
シフトアンドスキッシュパターン910は、図9に示す通り反復可能である。パターン内の16のセルは、どのセルも同一セル型の2つのセルにいかなる方向にも接して隣接しないように配設される。パターンが図9に示すように反復されるので、この関係は成り立つ。
【0063】
セル901および911のように、シフトアンドスキッシュパターン910で同一周波数/偏波で作動する対面セクタを有するセルのハブ間の間隔は約10Rであり、これは、矩形グリッド710で対面セクタが同一周波数/偏波で作動するハブ間の距離の約88%である。セル901および911のハブ間の距離は、同一チャネル干渉を防止するのに充分でなければならない。
【0064】
図10を参照すると、別のマルチセル周波数再使用パターンの区画が示されている。16セルの4×4矩形グリッド1010は、4つの2×2グループ1001〜1004で構成される。16セルのグリッド1010は、グリッド1010の1インスタンスによってカバーされるエリアより大きいエリアをカバーすることができるように、図10の向きに関連して垂直および水平方向に反復可能である。グリッド1010のセルは、図7のグリッド710のセルと同様に、各セルが独特のランクおよびファイル位置を占めるように、かつランクおよびファイル隣接セルは接するが、斜めに隣接するセルは接しないように配設される。
【0065】
図11Aは、図6Aの周波数600の組と同様の、周波数チャネル毎に2つの偏波が利用可能な通信システムに使用される8つの利用可能な周波数チャネルの組1100を示す。組1100の16の周波数/偏波自由度のうち、8の周波数/偏波自由度の組1103、および残りの周波数/偏波自由度の組1104を示す。自由度の組1103は、図10の周波数再使用パターンで使用される。自由度の組1104は、図10の周波数再使用パターンのセルを配置するために必要ではなく、後述するように後で使用する可能性に備えて予備として保持される。
【0066】
図11Bは、図10の周波数再使用パターン矩形グリッド1010に使用される8つのセル型を示す。図11Bに示す通り、8つのセル型各々の特定のセルの各セクタは、そのセルの他のセクタに対して独特の周波数/偏波割当で作動する。各セル型に対し、1対の隣接セクタは第1偏波で作動し、他の対の隣接セクタは2つの利用可能な偏波のうち第2偏波で作動する。セル1110を例に挙げると、各セクタ1110A〜1110Dは、相互に異なる周波数/偏波で作動する。図11Aに示すように、4つの周波数および利用可能な周波数毎に2つの偏波により、8度の自由度が得られる。後述する制限により、矩形グリッド1010を埋めるために、8つの異なるセル型が使用される。
【0067】
図12を参照すると、図10の矩形グリッド1010の左下の象限に配置された4セルグループ1002が示されている。セルグループ1003の4つのセルの各々は、上述しかつ図11Bに示した8つのセル型のうちの独特のものである。加えて、4セルグループ1003内の各セルの対面セクタは、セルがランクおよびファイル隣接しているか、または斜めに隣接しているかに関わらず、同一周波数/偏波である。例えば、図12に示すように、4つのセルの中心を向いたセクタ1110D、1120C、1150B、および1160Aは全て、同一周波数/偏波割当である。加えて、セル1110のセクタ1110Cおよびセル1150のセクタ1150Aは対面しており、同一周波数/偏波割当を有する。同じことは次のセクタ、すなわち1150Dと1160C、1160Bと1120D、および1110Bと1120Aとの間にも当てはまる。さらに、4セルグループ1003内の斜めに隣接するセルの対向セクタ、すなわちセクタ1150Cと1120B、およびセクタ1110Aと1160Dは、同一周波数/極性割当を有する。同一チャネルおよび隣接チャネルの干渉を最小化しながら、これらの周波数/極性割当は、図10に示す矩形グリッド1010のパターン反復可能性を可能にする。
【0068】
再び図10を参照し、今度はセルグループ1004に注目すると、セルグループ1004内の4つのセルの各々は、上述しかつ図11Bに示した8つのセル型の独特のものである。加えて、セルグループ1004内のセルの各々は、セルグループ1003に用いられたセル型とは異なるセル型である。言い替えると、図11Bに示した8つのセル型のうち、これらのセル型の4つはセルグループ1003に用いられ、これらのセル型の他の4つがセルグループ1004に用いられる。セルグループ1004内のセルの配向は、上述したセルグループ1003のセルの配向と同様である。すなわち、4セルグループ1004の各セルの対面セクタは、セルがランクおよびファイル隣接しているかまたは斜めに隣接しているかに関わらず、同一周波数/偏波である。
【0069】
4つのセルグループのセルの配向および配列について論じたが、セルグループ1003および1002のセル間に関係があり、セルグループ1004および1001のセル間にも関係があることに注目されたい。図10のセルグループ1003および1002を参照すると、セルグループの各々に同じ4つのセル型が表れており、セルグループの各々におけるセルの配列およびセル内のセクタの配向は同一であることが分かる。すなわち、セルグループ1003内のセル1150は、セルグループ1002内のセル1150Sと同一セル型である。同様に、セルグループ1004および1001内のセルは同じ仕方で関係付けられる。
【0070】
矩形グリッド1010は、矩形グリッド710の反復可能性と同様に水平および垂直方向に反復することができる。反復パターン内の4つのセルの2×2グリッドのいずれか2つの内向きセクタは全て、同一周波数/偏波割当を持つことに注目されたい。そのような構成は、上で詳述した通り、これらの内向きセクタの同期化を可能にする。
【0071】
隣接する対面セクタではない同一周波数/偏波割当を持つ任意の2つの対面セクタ間の距離は6R√2である。この距離は、同一周波数/偏波割当を持つ非隣接対面セクタ間の同一チャネル干渉を防止するのに充分なはずである。同一チャネル干渉がある場合、干渉する非隣接対面セクタを持つ4つのセルの2つのグループも同期させて、同一チャネル問題を回避することができる。
【0072】
図13に目を向けると、図10の矩形グリッド1010と同様の矩形グリッド1310が示されている。しかし、グリッド1310は、ここで既存セクタと呼ばれる、システムの容量がユーザ要求をサポートするのに不充分であるセクタに対し、セクタオーバレイを含む。追加されるセクタオーバレイは、当業界で周知の通り、オーバレイが存在するセルのハブにおける追加アンテナおよび対応する回路機構を示している。追加セクタオーバレイは一般的に、既存セクタの単純な置換ではない。追加オーバレイは、既存のセクタとは異なる周波数であるが、同一偏波で作動する。この構成は、既存セクタとオーバレイセクタとの間での保護装置または冗長装置の共用を可能にする。オーバレイセクタのサイズは既存セクタのサイズと一般的に等しいか、それより低い。図13に示す通り、オーバレイセクタは45゜セクタであるが、本発明のシステムおよび方法は45゜セクタに限定されない。さらに、図13は4つのセル1〜4のセクタの各々に追加されたオーバレイセクタ1390を示し、それはオーバレイセクタの単なる使用例である。本発明のシステムおよび方法は、オーバレイセクタを4つの対面セクタのグループに追加することに限定されず、ユーザ要求によって必要になるより少数またはより多数のオーバレイセクタの追加を考えている。4つの隣接セルの4つの対面セクタの各々にオーバレイセクタを追加することにより、下にある4つの既存セクタの同期化と同様の仕方で、4つの追加オーバレイセクタを同期させることができる。当然、3つ以下のオーバレイセクタを追加し、同期させることもできる。
【0073】
本発明およびその利点を詳細に記載したが、添付の請求の範囲で規定する発明の精神および範囲から逸脱することなく、ここで様々な変更、代用、および変形を施すことができることを理解されたい。さらに、本願の範囲は、明細書に記載するプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、およびステップの特定の実施形態に限定するつもりはない。通常の熟練者が本発明の開示から容易に理解する通り、ここに記載した対応する実施形態と実質的に同じ機能を果たしあるいは実質的に同じ結果をもたらす、既存または今後開発されるプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップを本発明に従って利用することができる。したがって、請求の範囲はそのようなプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップをその範囲内に含めるつもりである。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】クラスタアーキテクチャに配設されたポイントツーマルチポイントシステムの図解例を示す略図である。
【図2A】図1に示したポイントツーマルチポイントシステムの例示セクタ構成を示す略図である。
【図2B】図2A中のセルの1つのためのハブ用のセクタ化アンテナ配列を示す略図である。
【図3】特定のセクタおよび特定のセクタにおけるハブから複数のサブへの送信の伝搬を示す略図である。
【図4A】隣接ハブの対向セクタに関連付けられるRXおよびTXフレームのタイミング図である。
【図4B】隣接ハブの対向セクタに関連付けられるRXおよびTXフレームのタイミング図である。
【図4C】隣接ハブの対向セクタに関連付けられるRXおよびTXフレームのタイミング図である。
【図4D】隣接ハブの対向セクタに関連付けられるRXおよびTXフレームのタイミング図である。
【図5】QAM搬送波信号および関連適応搬送波の例示的電力密度スペクトルを示すグラフである。
【図6A】周波数再使用パターン用に周波数チャネル毎に2つの偏波を持つ8個1組の周波数チャネルを示す。
【図6B】図6Aに示した周波数チャネル毎に2つの偏波を持つ8個1組の周波数チャネルを使用した8個の独特のセル型を示す。
【図7】各セルが90゜セクタに分割され、対向するセクタが同一周波数チャネルで同一偏波で作動する、4×4の矩形グリッドにおける16個のセルの反復可能なパターンを示す。
【図8】図7の16個のセルの反復可能なパターンから4個のセルの1群を示す。
【図9】各セルが4個の90゜セクタに分割され、対向するセクタが同一周波数チャネルで同一偏波で作動する、平行四辺形を形成する4×4のグリッドにおける16個のセルの反復可能なパターンを示す。
【図10】対面するセクタが同一の周波数チャネルおよび偏波で作動して、対面するセクタのハブアンテナ間の送信および受信の同期化を可能にする、図7の反復可能なパターンを示す。
【図11A】図10のパターンで使用された周波数チャネルおよび偏波ならびに図10のパターンで使用されず予備として保持された周波数チャネルおよび偏波を示す、図6Aに示した周波数チャネル毎に2つの偏波を持つ8個の周波数チャネルの組を示す。
【図11B】図10の周波数再使用パターンに使用された状態で、図11Aに示した周波数チャネル毎に2つの偏波を持つ4個の周波数チャネルの組を使用する8個の独特のセル型を示す。
【図12】図10の16個のセルの反復可能なパターンから4個のセルの1群を示す。
【図13】システムのユーザの容量要求の増加に適応するために追加周波数チャネルセクタのオーバレイを持つ図10の反復可能なパターンを示す。
【0001】
本発明は通信システムおよび方法に関し、さらに詳しくは、送信および受信モードを同期させることにより、ポイントツーマルチポイントワイヤレスシステムを最適化するためのシステムおよび方法に関する。
(関連出願)
本願は、同一譲受人に譲渡された「SYSTEM AND METHOD FOR BROADBAND MILLIMETER WAVE DATA COMMUNICATION」と称する米国同時係属特許出願第09/434,707号、同一譲受人に譲渡された「MAXIMIZING EFFICIENCY IN A MULTI−CARRIER TIME DIVISION DUPLEX SYSTEM EMPLOYING DYNAMIC ASYMMETRY」と称する米国同時係属特許出願第09/604,437号、および同一譲受人に譲渡された「FREQUENCY REUSE FOR TDD」と称する米国同時係属特許出願第09/607,456号に関連し、これらを参照してここに組み込まれる。本願はまた、同一譲受人に譲渡された「SYSTEM AND METHOD FOR INBAND SIGNALING FOR SECTOR SYNCHRONIZATION IN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM」と称する米国特許出願と同時に出願される。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス無線リンクは、様々な適用業務のデータ通信リンクを提供するのにますます重要になってきた。例えば、インターネットサービスプロバイダは、従来の有線接続または光ファイバの敷設費を回避するために、都市環境でワイヤレス無線リンクを利用し始めた。ワイヤレス無線リンクシステムを利用してポイントツーマルチポイントアーキテクチャで複数のユーザにサービスを提供することは、有利であるかもしれない。ポイントツーマルチポイントシステムは一般的に、複数のサブユニット(時々リモートユニット、ノード、または加入者ユニットと呼ばれる)にサービスを提供する複数のハブユニットから構成される。サブは一般的にシステム上の個々のノードに関連付けられる。例えば個々のサブユニットをLANに接続して、LAN上のPCをポイントツーマルチポイントシステムを介して他のネットワークにブリッジさせることができる。各サブユニットはワイヤレスチャネルを介して特定のハブユニットと通信する。ポイントツーマルチポイントシステムでは、ハブユニットは、特定のカバレージエリアに関連付けられる複数のサブユニットの部分間の通信を制御することができる。ハブユニットは、サブユニットへの送信バーストおよびサブユニットからの受信バーストをスケジュールする。ハブユニットは、特定のサブユニットから受信したデータパケットを、そのようなフレームを介して同一カバレージエリア内の別のサブユニットへ、従来の有線ネットワークバックボーン、または別のハブユニットへ配布することができる。
【0003】
同一譲受人に譲渡された「FREQUENCY REUSE FOR TDD」と称する上述の特許出願に開示されたようなポイントツーマルチポイントシステムは、集合カバレージエリアを提供する複数の隣接配置されたハブユニットを含む。加えて、これらのハブは、30度または90度セクタなど特定のセクタに分割された個別カバレージエリアを持つことができる。加えて、ハブは周波数分割または他の技術を利用して、複数の通信チャネルを提供することができる。
【0004】
チャネル再使用技術は、受け入れがたいレベルの干渉を導入することなく、ネットワーク内のチャネルの再使用を可能にするために発達した。これらのチャネル再使用技術の目的は、隣接するハブ間の同一チャネル干渉を防止しながらチャネル可用性を最大にすることである。明らかに、これらのチャネル再使用技術は、ポイントツーマルチポイントシステムの帯域幅を増加するための貴重なツールである。しかし、本発明に従って、ポイントツーマルチポイントシステムは、同一チャネル干渉を回避しながら、従来のチャネル再使用技術で利用可能であるより高いチャネル可用性の最適化を可能にするために活用することのできるアーキテクチャ特性を含むことが認識されてきた。
【0005】
例えば、ポイントツーマルチポイントシステムのデータトラヒックは、固定または連続データレートであるよりむしろバースト的であるかもしれない。特に、サブユニットで実行されるインターネットブラウザアプリケーションは一般的に、ウェブサイトからHTMLコードをダウンロードする間、かなりのダウンリンク帯域幅を必要とするが、ユーザがHTMLコードに関連付けられる表示画面を読んでいる間は帯域幅をほとんどまたは全く必要としない。加えて、ブラウザなど多くのアプリケーションの帯域幅要件は非対称になることがある。特にインターネットブラウザはしばしば大量のデータをダウンロードするが、それに釣り合うだけアップロードすることはほとんどない。したがって、ポイントツーマルチポイントシステムは動的帯域幅割当(DBA)技術を実現して、非対称なバースト的トラヒックに関連付けられるデータスループットを最大にすることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、ネットワークの特定部分間としてのポイントツーマルチポイントシステムの独特の特徴に従って、ポイントツーマルチポイントシステムの帯域幅を最大にするためのシステムおよび方法を提供することである。
【0007】
本発明の追加の目的は、帯域幅の同期動的割当のためのシステムおよび方法を提供することである。
【0008】
本発明の追加の目的は、関連ハブユニットグループのセクタまたは他の部分の送信および受信モードを同期させて、ポイントツーマルチポイントシステムの帯域幅を最大にするためのシステムおよび方法を提供することである。
【0009】
本発明の追加の目的は、ポイントツーマルチポイントシステムにおけるセクタ間テレメトリのためのシステムおよび方法を提供することである。
【0010】
本発明の追加の目的は、個々のハブにおける帯域幅の高速動的割当を可能にしながら、隣接するハブの同期化を可能にする、本発明のシステムおよび方法に使用するための効率的な通信チャネルを提供することである。
【0011】
本発明のさらなる追加の目的は、ワイヤレス通信システムにおける周波数再使用のパターンを提供することである。
【0012】
本発明の別の目的は、通信周波数毎に2つの偏波を使用して4×4グリッドで16個のセルから構成される、ワイヤレス通信システムにおける周波数再使用の反復可能なパターンを提供することである。
【0013】
本発明のさらに別の目的は、パターン内の対面セクタが同期するようにした、4個のセルのサブクラスタ4個にグループ化された16個のセルから成るワイヤレス通信システムにおける周波数再使用の反復可能なパターンを提供することである。
【0014】
本発明のさらなる目的は、周波数再使用のパターンによって同一チャネルおよび/または隣接チャネルの干渉を低減する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
これらおよびその他の目的、特徴、および技術的利点は、複数のハブおよび該ハブに関連付けられるカバレージエリア内に分散された複数のサブを含むポイントツーマルチポイントシステムで作動するシステムおよび方法によって達成される。ポイントツーマルチポイントシステムは、周波数分割、時分割、または直交符号分割などのスペクトル分割技術を利用して、その通信帯域幅をチャネルに分割することが好ましい。また、ハブはセクタアンテナを介してそのカバレージエリア内のサブに通信する。スペクトル分割およびセクタアンテナを利用することにより、ポイントツーマルチポイントシステムの好適な実施形態は、チャネル再使用プランを介してチャネル割当を調整する。加えて、好適な実施形態では、同一チャネルでの時間二重分割(Time Duplex Division)(TDD)方式により個々のチャネルを送信および受信モードに分割する。このTDD方式では、ハブは送信モードで情報をハブに送信し、受信モードでサブから情報を受信する。さらに、ポイントツーマルチポイントシステムのハブは好ましくは、非対称な通信モードを達成するために、送信および受信モード間で帯域幅を動的に割り当てることができる。また、本発明を利用する好適な実施形態のサブは指向性アンテナを備える。
【0016】
隣接するハブの隣接セクタにおけるような同一チャネル干渉は重大な関心事である。特に、ハブアンテナはサービスエリアの複合カバレージを提供するために一般的にネットワークの他のハブに向けられるので、ハブ間暴露は問題となる。例えば、好適な実施形態のハブは、隣接するハブの同様のセクタアンテナと対面するように方向付けられた、30度から90度の間の方位を網羅するセクタアンテナを利用することができる。好適な実施形態のポイントツーマルチポイントシステムの場合、これらのポイントツーマルチポイントシステムのサブユニットは非常に指向性の高いアンテナを利用するので、サブユニットの暴露は重大な問題ではない。したがってサブユニットは、他のサブユニットまたは他のハブユニットからの著しい同一チャネル干渉に暴露されない。
【0017】
チャネル再使用プランを利用して、ハブ間同一チャネル干渉を緩和することができる。例えば、ネットワークのハブ用のチャネルを注意深く割り当てることにより、約1の再使用性能を達成することができる。さらに、「FREQUENCY REUSE FOR TDD」と称する上述の特許出願に示され記載されたような先進的チャネルプランニング技術を通して、後述するように、より高いチャネル再使用性能を達成することができる。
【0018】
それにもかかわらず、より大きいチャネル再使用を可能にする方法またはシステム最適化により、システム全体に対しより大きい帯域幅が可能になる。本発明は一実施形態で、ハブの送信および受信モードを同期させることによってこの目標を達成する。本発明の一実施形態は、地理的に隣接するハブのクラスタの対面セクタの動的帯域幅割当を同期させる一方、これらのハブの他のセクタが、周波数再使用および対面セクタ同期化を通して、独立して帯域幅を割り当てることを可能にする。ハブは、ハブが特定の方向で最も近い隣接ハブであるという意味で隣接している。この実施形態では、送信および受信モード間のガード時間は、好ましくは2つのハブのカバレージの半径をわずかに超える同期距離に対応するガード時間を選択することによって最小化される。例えば、30度のセクタ、4.5kmのセルで、最大再使用が6Rであり、9の再使用スケジュールの場合、ガード時間は約100μs、または再使用クラスタにおける最大距離からの伝搬に対応する実施形態のチャネル容量の約5%である。しかし、本発明は隣接ハブの対面セクタを同期させるので、同期距離は大幅に低減される。したがって、この実施形態では、ガード時間はチャネル容量の0.5%を占めるだけである。さらに、特定の同期決定に対してネットワークのずっと小さい部分が同期するので、この好適な実施形態ではシステムの計算要件が著しく低減される。また、対面セクタの同期化は、同期化テレメトリの実現を単純化する。
【0019】
本発明の別の実施形態では、セルの反復可能なパターンを使用して多数の周波数割当の再使用が可能になり、周波数毎に利用可能な2つの偏波モードがある、周波数再使用のパターンについて記載する。通信システムの運用に利用可能な周波数割当または通信チャネルの数が限定されている場合、そのような周波数再使用のパターンは特に有用である。特定の運用エリアに対する充分なカバレージを提供するためには、デッドスポットを回避し、あるいは当業界で「隣接チャネル干渉」として知られる、同一エリアで使用する周波数スペクトルの隣接チャネル間の干渉、または当業界で「同一チャネル干渉」として知られる、隣接エリアで同一周波数と同一偏波を使用する2つのセル間の干渉を防止するために、利用可能な周波数を再使用するセルのパターンを提供しなければならない。
【0020】
パターンにおけるセルの形状を円形として理想化し、さらに各セルを同様の半径を持つものとして理想化すると、そのようなセルの反復可能なパターンの形状は平坦な表面におけるオーバレイとして描くことができる。明らかに、平坦な表面といったそのような理想化、および等距離間隔に配置された実質的に理想的なセルは、実世界ではめったに起きない。しかし、本発明のシステムおよび方法は、そのような理想化に限定されず、むしろ、障害物、地形の特徴、異なるセルサイズ、セルの不規則な間隔等を見込んで軽微の変化を考慮に入れながら、全体的な周波数再使用パターンを使用することができる実世界の状況に適用可能であることを理解されたい。本発明の以下の開示では、理想化されたセル等から構成される理想化された反復可能なパターンについて論じるが、そのような理想化を本発明の限定と解釈すべきではない。
【0021】
実質的に同サイズで、形状が円形のセルの場合、マルチセルパターンにおけるこれらのセルの1つの配列は、同一ランクまたは同一ファイルで隣接する2つのセルの縁が一点で接している矩形グリットとして見ることができる。そのような配列では、斜めに隣接するセルは接していない。別のマルチセル配列では、パターン内のセルは6個の隣接するセルの各々に接する。セルを六角形の形状に理想化した場合、そのようなパターンは蜂の巣形に見える。
【発明の効果】
【0022】
発明者は経験的に、90゜セクタのセルの場合、広帯域ワイヤレスアクセスシステム用の効率的な周波数再使用のために、最小限8つの周波数割当および2つの偏波が必要であると判断した。これは、世界的に一般的な周波数の免許割当の規模を考慮して、時分割二重(「TDD」)システムにおける90゜セクタ化セルに対する周波数/偏波割当の合理的な要件である。例えば欧州では、予想免許割当は28GHz帯域に対しては2×112MHzまたは224MHzであり、42GHz帯域に対しては約500MHzである。北米の広帯域ワイヤレスアクセス事業者の大部分は、200MHzを超える割当を有する。新興の一般的なチャネルサイズは欧州では28MHz、北米では25MHzである。これらのチャネルサイズは周波数の予想免許割当と相まって、8個またはそれ以上の利用可能な周波数チャネルを可能にする。
【0023】
90゜セクタは、60゜、45゜、および30゜セクタなどのより小さいセクタサイズに比べて幾つかの欠点があるが、90゜セクタサイズは、ほとんど全ての広帯域ワイヤレスアクセス事業者および標準グループのプランニングのための基準線である。例えば幅広のセクタの場合、幅の狭いセクタに比較してRF性能が多少損なわれる。セル直径が減少し、それにより、所定のエリアを網羅するためにより多数のハブ/セルが必要になる。より幅広のセクタはまた、同一チャネルおよび隣接チャネル干渉の可能性をも高める。
【0024】
90゜セクタの運用上の欠点にもかかわらず、90゜セクタプランには重要な経済的な利点がある。1つの利点は戸外装備の低コストである。90゜セクタの場合、より小さいサイズのセクタと比較したとき、セクタが少なく、したがって無線機、アンテナ、および関連装備が一次および冗長の両方とも少なくてすむ。加えて、事業者にとっての重要なコストは屋根使用権である。家主はその建物の屋根に機器を配置する権利に対して、アンテナの台数に基づいて代価を請求する傾向があるので、90゜セクタは屋根使用権に対するコストの低下を意味する。また、より幅広のセクタはより大きいRFカバレージをもたらし、それはシステムの早期配備における重要な利点である。
【0025】
後に続く本発明の詳細な説明をよりよく理解することができるように、上記では本発明の特徴および技術上の利点をむしろ大まかに概説した。発明の請求の範囲の主題を構成する本発明の追加の特徴および利点について、以下で述べる。開示する概念および特定の実施形態は、本発明の同一目的を実施するために変更したり他の構造を設計するための基礎として容易に利用できることを当業者は理解されたい。また、そのような同等の構造は添付の請求の範囲に記載する発明の精神および範囲から逸脱しないことを当業者は理解されるはずである。その編成および運用方法の両方に関して本発明の特性であると信じられる新規の特徴は、さらなる目的および利点と共に、添付の図面に関連して考慮したときに以下の説明からいっそうよく理解されるであろう。しかし、各々の図は解説および説明のために提供するだけであって、本発明の範囲を画定するものとは意図されていないことをはっきりと理解されたい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明およびその利点をより完全に理解するために、今から添付の図面に関連して以下の説明を行う。
【0027】
図1は、本発明を利用する例示ポイントツーマルチポイントシステムを示す。該システムはクラスタ構成で展開することが好ましい。例示クラスタは複数のハブ(105、106、107、108)から構成されるが、図示した構成とは数が異なるクラスタを本発明に従って使用することができる。本発明を利用する通信ネットワークは、離して配置されるかまたは隣接して配置された追加のクラスタであって、本発明を利用するクラスタを含むことができる。
【0028】
ハブ105、106、107および108はセル101、102、103および104にカバレージを提供する。複数のサブ(109〜119)がセル101、102、103、および104にそれぞれ展開される。加えて、プロセッサシステム(120〜131)が個々のサブユニットにそれぞれ関連付けられる。ポイントツーマルチポイントシステムのサブユニットは代替的に、プロセッサシステムのLANネットワークに関連付けることができることを理解されたい。代替的にポイントツーマルチポイントシステムのサブユニットは中間ネットワークに接続することができる。例えば、サブユニットは中間ATMスイッチに接続することができる。さらに、本発明を使用するシステムは任意に多数のハブ、セル、およびサブユニットを含むことができる。本発明の説明を分かりやすくするために、例示的実施形態は4個のセルに関して説明した。
【0029】
図2Aは、図1に示したポイントツーマルチポイントシステムの例示セクタ構成を示す。前述の通り、システムはセル101、102、103、および104に関連付けられるカバレージエリアに分割される。さらに図示した実施形態のセル101、102、103、104は90度セクタ(101A〜101D、102A〜102D、103A〜103D、および104A〜104D)にセクタ化されるが、本発明では他のセクタサイズを同期させることができる。ハブ105、106、107、および108は、ハブ105用に図2Bで示したようなセクタアンテナを介して、セクタへ/から信号を送信および受信する。セクタアンテナ202Aないし202Dは、各セクタに離散アンテナ要素を利用することができる。代替的に、セクタアンテナは複数の狭ビームアンテナ要素を利用してセクタカバレージを同期させることができる。この構成では、セクタ101D、102C、103B、および104Aのいずれかに関連付けられるセクタアンテナから送信されるRF信号からのエネルギをこのグループの他のセクタアンテナで検出することができる。
【0030】
ポイントツーマルチポイントシステム全体に割り当てられたスペクトルは、チャネルに細分することが好ましい。時分割、周波数分割チャネル、周波数ホッピングチャネル、および直交符号チャネルなど、多数のチャネル分割方法を本発明に利用することができる。チャネルは分離した組に分割される。加えて、チャネルの組は、再使用スケジュールに従って、ポイントツーマルチポイントシステムのセクタ間で割り当てられる。この例示システムで、RF信号302〜307は、本発明を説明するために同一チャネルで送信される。例示の送信および受信信号と同時に他のチャネルで他の信号伝送が発生することができることを理解されたい。
【0031】
本発明では、特定のセルの少なくとも隣接セクタは、チャネル再使用プランに従って異なるチャネル組を提供される。例えば、セクタ104Bおよび104C用に割り当てられたチャネルは、セクタ104A用に割り当てられたチャネルとは異なる。しかし、セクタアンテナの前後分離、サイドローブ特性、および類似物によっては、セクタ104Bおよび104C内および/または104Aおよび104D内のようなチャネル組をセルで再使用することができる。
【0032】
図3は、ハブ105および106からそれぞれ同報通信される一連のRF送信信号(301〜306)を示す。ハブ105は、一連のRFタイムバーストまたはタイムスロット信号(302、303、および304)を送信し、信号はセクタ101D内を方向301に伝搬する。ハブ105はセクタアンテナを利用するので、RF信号302、303、および304に関連付けられるエネルギはセクタ101D全体に伝搬する。RF信号302はサブ109のための情報を含む。RF信号303はサブ110のための情報を含む。RF信号304はサブ111のための情報を含む。同様に、ハブ108は一連のRFタイムバーストまたはタイムスロット信号(305、306、および307)を送信し、信号はセクタ104内を308の方向に伝搬する。ハブ104はセクタアンテナを利用するので、RF信号305、306、および307に関連付けられるエネルギはセクタ104全体に伝搬する。RF信号305はサブ117のための情報を含むことができる。RF信号306はサブ118のための情報を含むことができる。RF信号307はサブ119のための情報を含むことができる。
【0033】
最終的に、RF信号302、303、および304は、セル104の範囲を超えてセル101、102、および103内に伝搬する。したがって、RF信号302、303、および304は、セル101、102、および103で同一チャネル干渉を引き起こし得る。好適な実施形態のポイントツーマルチポイントシステムでは、サブユニットは、関連付けられるハブの方向に向けられ、したがって一般的にクラスタの残りのハブを避けて方向付けられた、指向性の高いアンテナを利用する。したがって、サブは一般的にRF信号302、303、および304からの同一チャネル干渉を経験しない。
【0034】
しかし、ハブ105、106、および107は、RF信号が特定のハブに到着するときに、ハブがRF信号302、303、および304に関連付けられる特定のチャネルに対して受信モードである場合、同一チャネル干渉を経験する。好適な実施形態では、ハブ108は、ハブがセクタ101Dに利用し、ハブ106がセクタ102cに使用し、かつハブ107がセクタ103bに使用するのと同じ組のチャネルをハブ105としてセクタ104Aに利用する。したがって、RF信号302、303、および304は、ハブ106、107、および108へのそれらの到着時間によって、同一チャネル干渉を引き起こし得る。ハブ106、107、および108が送信モードのときにRF信号302、303、304が到着すれば、RF信号302、303、および304の影響は無視できるほど小さくなる。同様に、信号に関連付けられるチャネルに対してその到着時にハブが受信モードである場合、RF信号305、306、および307はハブ105、106、および107で同一チャネル干渉を引き起こすことがある。
【0035】
加えて、セクタ101Dおよbい104AのサブはRF信号309〜314を同報通信する。上述した通り、本システムの好適な実施形態のサブユニットは指向性の高いアンテナを利用する。該システムのアーキテクチャは、指向性の高いアンテナが、非常に幅の狭いビーム内に放射RFエネルギをそれぞれのハブの中心に集中させるように構成される。したがって、サブがシステム内の別のアンテナと結合して同一チャネル干渉を引き起こすことは起こりそうにない。この例示システムは、RF信号302〜307およびRF信号309〜314が同一周波数チャネルで送信されると考えていることを理解されたい。したがって、本発明を例証する例示システムは、TDMAバースト期間のRF信号送信のタイミングを制御する。
【0036】
本発明および方法の好適な実施形態は、ポイントツーマルチポイントシステム内の特定の送信を同期させて、ハブ送信が同一チャネル干渉を引き起こすのを防止する。言うまでもなく、送信窓の同期に加えて、またはそれと代替的に、受信窓も本発明に従って同期させることができる。チャネル間の隔離の量によっては、隣接するセクタの個々のチャネルを独立して同期させることができる。個々のチャネルを同期させることにより、適応時分割二重方式はチャネル毎にスループットを最大にすることができる。しかしこの方法は、最適な受信および送信の非対称性を計算するために、より大きい処理容量を必要とし、したがってより大きい装備コストおよび複雑さを必要とする。したがって、好適な実施形態は、隣接セクタ内で利用される全てのチャネルの送信および受信を同期させる。このようにして、本発明のシステムおよび方法は、コストおよび複雑さを好適なレベルに維持しながら、非対称時分割二重アルゴリズムの性能の向上を可能にする。
【0037】
図4Aないし4Dは、ハブ105、106、107、および108のセクタ101D、102C、103D、および104Aの送信および受信フレームの例示的タイミング図を示す。各ハブは時間t0で送信モードを開始するように同期させることが好ましい。ハブ105は、サブ109〜111のための情報をそれぞれ含むTXバースト401〜403を送信する。ハブ106は、サブ114のための情報を含むTXバースト404を送信する。ハブ107は、サブ115および116のための情報をそれぞれ含むバースト405および406を送信する。ハブ108は、サブ117〜119のための情報をそれぞれ含むバースト407〜409を送信する。また、好ましくは、各ハブはその送信モードを時間t6で終了するように同期する。
【0038】
加えて、ハブ105〜108はさらに、ハブ105〜108が時間t6から時間t7まで送信しないように同期する。また、ハブ105〜108は、時間t6から時間t7までサブからバーストを受信しない。この期間中に送信および受信の遅延がガード316を生み出す。好ましくは、ガードの期間は、それぞれのバーストに関連付けられるRF信号が、ハブが受信モードに入る前に同一チャネル干渉を経験するかもしれないハブを超えて伝搬するように選択される。隣接セクタの同期化は、この実施形態の同期距離を2つのハブの半径(ハブ105と108間の距離)よりわずかに大きくさせる。チャネルを利用する非同期セクタは空間的に充分に離れるかまたは異なる方向を向くので、隣接セクタの同期化と適切な再使用プランニングは、同一チャネル干渉を回避するのに充分である。
【0039】
そのような周波数再使用プランニングの例示の議論は、「FREQUENCY REUSE FOR TDD」と称する上記の関連特許出願に含まれている。周波数の使用を利用する環境では、構成始動動作中にハブを物理的に構成するために利用されるハブの不揮発性メモリに、割り当てられたチャネルを格納することによって、チャネルをハブおよびそれらのそれぞれのセクタに割り当てることができる。代替的に、動的チャネル割当アルゴリズムに従って動的にチャネルを割り当てることができる。この場合、チャネルコントローラが特定の動的割り当てアルゴリズムを実現し、それぞれのセクタで使用するために定期的にハブに割り当てられたチャネルを通信することができる。
【0040】
時間t7後、ハブ105〜108は同期して受信モードに入る。この時点で、ハブ105〜108は、他のハブから送信されたRF信号を検出することなく、それらのそれぞれのサブからの送信を受信することができる。受信モード中、ハブ105はサブ109〜111からRXバースト410〜412をそれぞれ受信する。ハブ106はサブ114からRXバースト413を受信する。同様にハブ107は、サブ115および116からRXバースト414および415をそれぞれ受信する。ハブ108は、サブ117〜119からRXバースト416〜418をそれぞれ受信する。ハブ105〜108は、それらの受信モードを時間t13で終了するように同期することが好ましい。
【0041】
加えて、この実施形態は他の利点を提供する。第一に、隣接ハブは直接通信が可能であり、したがって別個のテレメトリ線を使用することなく、フレームタイミングおよび/またはチャネル割り当てを調整することができる。第二に、チャネル割当を同期的に調整するために必要なテレメトリ帯域幅は、隣接ハブ構成でかなり低減される。さらに、隣接セクタの同期は、必要となる計算容量がクラスタ全体の同期よりずっと少なくてすむ。
【0042】
本発明は、チャネル再使用の増加に加えて他の考慮事項を通してシステムの利用率および性能の向上を可能にする。隣接セクタまたは隣接アンテナビームを同期させることによって、本発明は、他のセクタまたはアンテナビームに関連付けられる送信および受信の非対称性に対し他の任意の制約を課さない。例えば、隣接セクタ内のサブユニットは、特定の瞬間に総合してかなりの送信帯域幅を必要とするが、受信帯域幅はほとんど必要としないことがあり得る。同時に、非隣接セクタのサブユニットは総合して逆の帯域幅要件を必要とすることがあり得る。セクタのグループ全体が同期された場合、帯域幅の一部分は隣接セクタおよび非隣接セクタの両方で無駄になる。したがって、本発明は隣接セクタの送信および受信の非対称性を、他の非対称性とは独立して運用する。非対称性の関係を分断することによって、システムは、様々な時点でシステム全体を本質的に変化させる帯域幅要件に適応することができる。
【0043】
本発明は、ハブ105〜108が厳密な時間にそれらの送信モードまたは受信モードを開始または終了することを必要としないことをさらに理解されたい。しかし、より正確な同期化はガード時間を縮小し、それによってシステムのスループットを最大にする。さらに本発明は、サブへのチャネル帯域幅の特定の割当を必要としない。任意の数のチャネル分割技術を利用できることを理解されたい。単一送信/受信サイクル中の帯域幅は全て、特定のサブに割り当てることができる。代替的にセクタ内の各サブは、TDM/TDMA方式で送信/受信サイクル毎に利用可能な帯域幅の指定部分を受信することができる。代替的に、ポーリング方式に従ってサブに帯域幅を割り当てることができる。ハブは、帯域幅を特定のサブユニットにスケジュールするために、任意の数のアルゴリズムを実現することができる。受信および送信モードは他の技術により分割することができる。例えばサブはCSMA/CD技術を用いてバーストをハブに送信することができる。代替的にシステムは、通信チャネルへのサブアクセスのためにコンテンション期間および無コンテンション期間を使用することができる。
【0044】
本発明に関連して選択されたチャネルでハブとサブとの間に多数の他の信号伝送が発生し得ることを理解されたい。例えば、ハブは、全てのサブユニットに意図された同報通信バーストを送信することができる。ハブは制御チャネルバーストを送信することができる。加えて、ハブはタイミング情報を含むビーコン信号またはネットワーク割当ベクトルを送信して、サブユニットをハブと同期させることができる。該信号伝送は送信要求、送信許可、またはデータバーストの肯定応答を含むことができる。
【0045】
本発明は、送信および受信モードの確実な定義を必要としないことを理解されたい。例えばTDM/TDMA電話システムは送信および受信モードのタイミングおよび持続時間を厳格に定義し、システムを最適化して音声トラヒックを搬送する。対照的に、本発明は、非対称な送信および受信モードを持つシステム内で作動することができる。また、本発明は、送信および受信モードの持続時間が動的に変化するシステムで使用することができる。本発明と共に使用することのできる例示の動的帯域幅割当システムおよび方法は、「SYSTEM AND METHOD FOR BROADBAND MILIMETER WAVE DATA COMMUNICATION」と称する上述の特許出願に記載されている。好適な実施形態に従って送信および受信モードに割り当てられる帯域幅の動的変動を容易にするために、好適な実施形態の同期セクタを有するハブは、対応するハブおよび/または共通制御システムに変動を通信する。したがって、本発明のさらなる態様は、同一チャネル結合に曝されるハブの送信および受信モードを同期させるためのテレメトリ通信チャネルを提供する。
【0046】
この通信チャネルを提供するために幾つかの方法を取ることができる。同期化テレメトリのためにILEC(既存の地域通信事業者)からのリース接続を利用することができる。しかし、ILEC接続よりむしろポイントツーマルチポイントシステムに関連付けられる通信資源を利用することが好ましい。したがってセクタ同期化テレメトリは、ポイントツーマルチポイントネットワークに関連付けられるバックホールを利用することができる。バックホールは、広帯域光ファイバゲートウェイまたは他の広帯域データグレード接続、T1通信回線、ケーブル通信システム、または類似物など、任意の形の通信手段に実現することができる。しかし、そのような制御チャネルを利用してセクタ同期化を実現するクラスタの各ハブに、バックホールへの接続またはバックホールに接続された他のシステムへの接続が必要である。多くのシステムではこれで充分であるかもしれないが、特定のシステムは、バックホールに接続されていないハブを持つかもしれないので、それは最適な解決策ではない。
【0047】
図5は、主搬送波帯域に隣接して狭い搬送波帯域を含む同期化テレメトリの好適なオプションを示す。本発明の好適な実施形態では、ポイントツーマルチポイントシステムのスペクトルは50MHzの離散チャネルに分割される。主データ通信は、約46MHzを占める直交振幅変調(QAM)搬送波501を介して行われる。さらに、50MHzチャネルのガード空間に、好ましくは130kHzの帯域幅を有する狭帯域適応搬送波502が設定されて、同期化テレメトリが提供される。ハブは2レベルFSK変調を利用して、適応搬送波502を介して情報を伝送することが好ましい。好適な実施形態では、適応搬送波502は100kbpsの信号速度、10-12BERに対して10dBのC/N、1/2連結符号化、およびQAM電力レベルより10dB低い送信電力を含む。この種のチャネルを利用することにより、特定のクラスタのハブの隣接セクタアンテナビームを介して、制御チャネルを送信および/または受信することができる。
【0048】
狭帯域適応搬送波502は、50MHzシステム用に最適化された好適な信号伝送チャネルを提供することを理解されたい。しかし、テレメトリ制御チャネルは狭帯域搬送波として実現する必要はないことを理解されたい。本発明を広帯域ポイントツーマルチポイントシステムで利用する場合、テレメトリ制御チャネルは、より大きいスペクトルにわたって拡散スペクトル処理することができる。加えて、予め定められたチャネル内の関連ガード空間に適応搬送波502を配置する必要はない。適応搬送波は、明確に割り当てられたスペクトルを利用して実現することができる。
【0049】
好適な実施形態では、本発明を利用する隣接ハブは、それらのそれぞれのサブユニットから帯域幅要求を受信することができる。ハブは、帯域幅の計算に基づいて計算を実行することができる。この種のシステムでは、帯域幅制御装置を1つのハブに配置して、適応搬送波502を介して帯域幅計算の結果を受信することができる。代替的に、帯域幅制御装置は、それぞれのハブへの別個のシステムリンクとして実現することができる。
【0050】
帯域幅制御装置は受信した計算を利用して、同期セクタのための最適送信および受信モード持続時間を決定する。制御装置ハブは、適応搬送波を利用して、決定された送信および受信モード持続時間をハブに知らせる。この時点でハブは持続時間を利用して、送信および受信資源を隣接セクタ内のそれらのそれぞれのサブに割り当てる。制御装置は帯域幅要求を受信して、計算を直接実行することができることを理解されたい。しかし、ハブで計算を実行する方が、処理要求がより効率的に分散されるので好ましい。また、ハブは、適応搬送波リンクが中断された場合に受信および送信モードを制御する論理を含むことができることを理解されたい。例えばハブは一時的に、送信および受信モードの予め定められた長さに戻ることができる。代替的に、ハブは一時的に、等しい長さの受信および送信モードを定義することができる。
【0051】
例えば、本発明の帯域幅制御装置は、前方およびリバースリンクの両方の瞬時トラヒック要求を監視し、それによって搬送波チャネルが作動する適切な量のATDDおよび/または非対称性を決定することができる。本発明の好適な実施形態の帯域幅制御装置は、本発明のハブのプロセッサ(CPU)および関連メモリ(RAM)で作動可能である。制御装置は、所望の同期を達成するために、不揮発性メモリ内に隣接アンテナビームおよびそれぞれのチャネルの記録を含むことができる。代替的に、帯域幅制御装置は、セクタを動的に変化させ、かつ/または動的にチャネルを様々なセクタに割り当てる環境で作動することができる。この環境では、帯域幅制御装置は、セクタ構成および/またはチャネル割り当てアルゴリズムを実行するシステムの部分と更新して、隣接アンテナビームおよびそれらのチャネルに関する情報を得ることができる。言うまでもなく、適切なアルゴリズム制御動作を有する汎用プロセッサに基づくコンピュータシステムなど、追加および/または他の装置を、本発明の帯域幅制御装置の動作に利用することができる。
【0052】
図6Aを参照すると、組600は、周波数チャネル毎に2つの偏波が利用可能な通信システムのための、本書で「周波数」とも呼ばれる、8つの利用可能な周波数チャネルの概念的表現である。周波数の組601は1つの偏波であり、周波数の組602は別の偏波である。以下でさらに述べるように同一周波数であるが異なる偏波で作動するアンテナ間の干渉の可能性を最小にするために、周波数の組601および周波数の組602の偏波は相互に直交することが好ましい。偏波は水平および垂直配向あるいは左傾または右傾配向とすることができるが、それらに限定されない。
【0053】
以下の議論は8つの周波数および2つの偏波の周波数再使用パターンを展開するが、本発明のシステムおよび方法は、8つの周波数および2つの偏波に限定されないことを理解されたい。ここで開示する周波数再使用パターンがそれに基づいて適用される原理は、同様に、本発明のシステムおよび方法の周波数再使用パターンを展開する通信システムに9つ以上の周波数が利用可能な状況にも適用される。
【0054】
図6Bは図2Aに示したセルのような8つのセルを示しており、各セルは実質的に重なり合わない4つの90゜セクタに分割される。各セルのハブ、例えば図2Bに示すハブ105は、各セクタに少なくとも1つのアンテナを持つ。図6Bに示す通り、セルの対向セクタは同一の周波数/偏波割当で作動する。セル610を例として挙げると、セクタ610Aおよび610Dは周波数/偏波601Aで作動し、セクタ610Bおよび610Cは周波数/偏波602Tで作動する。セクタの指定はセル610にしか示されていないが、セクタの指定は全てのセルに適用され、明細書および図面全体で使用されることを理解されたい。図6Aに示すように8つの周波数および利用可能な周波数毎に2つの偏波により、利用可能な16の独特の周波数/偏波セクタ割当または「自由度」がある。周波数再使用プランにおける隣接チャネルおよび同一チャネル干渉を最小化するために、セル内の周波数/偏波セクタ割当間の「距離」を最大にすることが重要である。すなわち、最大周波数分離および直交偏波割当が好ましい。加えて、適応時分割二重システム(「ATDD」)の場合、周波数分離を最大にすると、セル内の独立した動的非対称フレームの使用に関連付けられる結合問題が最小化される。図6Aに示すような16の自由度の割当のパターンは、そのパターンが結果的にセクタ割当間の最大「距離」を生じるので、好適である。本発明のシステムおよび方法は、16の自由度の他の割当パターンの使用を考えている。
【0055】
上述したセクタ割当のパターンを使用し、16のセクタ割当または自由度の各々を一度使用すると、利用可能な8つの独特の「セル型」がある。図6Bのセルの各々は独特のセル型である。8つの独特のセル型は、図6Aの周波数/偏波割当を持つ通信システムのために運用エリアの最大カバレージを得ながら、同一チャネルおよび隣接チャネル干渉を最小にするように、特定の仕方で配設される。
【0056】
図7に注目すると、マルチセル周波数再使用パターンの区画が図示されている。図に示す通り、16セルの4×4の矩形グリッド710は、2×2ずつ4つのグループ701〜704で構成される。グリッド710の1回のインスタンスでカバーされるエリアより大きいエリアをカバーすることができるように、16セルのグリッド710は、図7の向きに関連して垂直方向および水平方向に反復可能である。グリッド710内のセルは、各セルが独特のランクおよびファイル位置を占めるように配設され、図7の最下行のセルは全て、720と指定されたランク内にあり、図7の最左端の列のセルは全て730と指定されたファイル内にある。16セルの矩形グリッド710内のセルは、ランクおよびファイル隣接セルは接するが、斜め方向の隣接セルは接しないように配設される。ランクおよびファイル指定は任意であり、パターン内のセルの配列を正確に記載するために便宜上使用するだけである。ランクおよびファイル指定は発明の一部ではなく、いかなるやり方でも発明を制限するとは解釈すべきでない。
【0057】
図8を参照すると、図7の矩形グリッド710の左下の象限に配置された4セルグループ703が示されている。セルグループ703の4つのセルの各々は、上述しかつ図6Bに示した8つのセル型のうちの独特の1つである。セル650はそのランクおよびファイル隣接セルに接している。すなわち、セル650はセル610および660に接している。セル610、620、650、および660はセルグループ703内で、ランクおよびファイル隣接セルの対面セルの偏波が同一とならないように配向される。例えば、セル650のセクタ650Bは1つの偏波であり、ランク隣接セル660内のその対面セクタは他の偏波である(図6Aの2つの偏波を参照されたい)。図7および図8の点検により、4つのセルグループ701〜704の各々について、ランクおよびファイル隣接セルの対面セルの偏波は同じでないことが示される。グループ内のセルのこの配向は、上述した通り、同一チャネルおよび隣接チャネル干渉を最小化するように働く。
【0058】
再び図7を参照し、今度はセルグループ704に注目すると、セルグループ704内の4つのセルの各々が、上述しかつ図6Bに示した8つのセル型のうちの独特の1つである。加えて、セルグループ704内のセルの各々が、セルグループ703に用いられたセル型とは異なるセル型である。言い替えると、図6Bに示された8つのセル型のうち、これらのセル型の4つがセルグループ703で使用され、これらのセル型の残りの4つがセルグループ704で使用されている。セルグループ704のセルの配向は、上述したセルグループ703のセルの配向と同様である。すなわち、ランクおよびファイル隣接セルの対面セルの偏波は同一ではない。さらに、かつ好ましくは、セル620、660、630、および670の場合のランク隣接セルの対面セルの極性は、図7に示す通り異なる。
【0059】
4つのセルグループにおけるセルの配向および配列について論じたが、セルグループ703および702のセル間に関係があり、セルグループ704および701のセル間にも関係があることを注目されたい。図7のセルグループ703および702を参照すると、セルグループの各々に同じ4つのセル型が表れており、セルグループの各々におけるセルの配列は同一であることが分かる。すなわち、セルグループ703内のセル650は、セルグループ702内のセル650Sと同一セル型である。しかし、各セルの周波数/偏波割当は対向するセクタの対間で交換されている。セルグループ703のセル650の場合、右上および左下のセクタは第1周波数/偏波組合せであるが、同じ第1周波数/偏波組合せは、セルグループ702内のセル650Sの左上および右下のセクタに現れる。同じことがグループ703および702の各セルに対しても当てはまる。この関係の別の見方として、セルグループ702内のセルは、セルグループ703内のセルの配向から90゜回転したものである。同様に、セルグループ704および701内のセルは同じ仕方で関係付けられる。
【0060】
セルグループ703/702および704/701間のセルの配向の変化の理由は、同一セル型のセルのセクタ間の同一チャネル干渉を最小化するためである。例えば、セル650Sがセル650と同一配向であった場合、セル650の対面セクタ650Aとセル650Sのセクタ650SCは、同一偏波の同一周波数で作動する。セル半径を「R」と指定すると、セル650および650Sのハブ間の距離は4R√2である。この距離は、同一チャネル干渉を防止するのには不充分であるかもしれない。対向セクタの周波数/極性の交換は、ハブ間の不充分な距離の問題を克服するのに役立つ。図7の周波数再使用プランを用いると、同一周波数/極性で作動する対面セクタを持つハブ間の距離は8R√2であり、これは上例の距離の2倍である。4×4矩形グリッド710について上述したパターンは、グリッド710より大きいエリアのカバレージを提供するために、水平および垂直方向に反復することができる。図7に示す通り、セルのランクおよびファイルは、水平および垂直方向の反復可能性の概念を示すために反復されている。本発明は、図7に示した特定の数のセルにも、セル型またはセクタ配向の特定の割当にも限定されないことを理解されたい。上述した概念を使用したどのような反復可能な矩形グリッドも、特許の範囲内に入ると考えられる。
【0061】
図9を見ると、ここで「シフトアンドスキッシュ(shift and squish)」パターンと呼ばれる、異なるセルのパターンが示されている。図7から分かる通り、矩形グリッド710の反復可能なパターンは、かなり大きい面積のデッドスペースをセル間に与える。シフトアンドスキッシュパターン910は、その間隙デッドスペースの多くを排除する。矩形グリッド710の場合と同様に、シフトアンドスキッシュパターン910は、各々8つのセル型2つで16のセルを含む。矩形グリッドパターン710の下2ランクのセルに類似した、シフトアンドスキッシュパターン910の下2行のセルは、図6Bに示した8つのセル型の1つずつで構成される。また、シフトアンドスキッシュパターン910の上2行のセルは、矩形グリッドパターン710の上2ランクのセルが下2ランクと同じ8つのセル型の別の組の1つずつで構成されるのと同様に、下2行と同じ8つのセル型の別の組の1つづつで構成される。しかし、矩形グリッド710とは異なり、シフトアンドスキッシュパターン910の上2行のセルは、シフトアンドスキッシュパターン910内の下2行のセルと同じ相対配向で配列されない。例えば、セル901〜904は、左から右の順番に901/902/903/904と配列されるが、対応するセル901S〜904Sは、左から右に904S/901S/902S/903Sと配列される。グリッド910の他の2行のセルに対して同じ関係が保持される。加えて、対応するセル型のセルの対向セクタの2対の周波数/偏波割当は交換される。
【0062】
シフトアンドスキッシュパターン910は、図9に示す通り反復可能である。パターン内の16のセルは、どのセルも同一セル型の2つのセルにいかなる方向にも接して隣接しないように配設される。パターンが図9に示すように反復されるので、この関係は成り立つ。
【0063】
セル901および911のように、シフトアンドスキッシュパターン910で同一周波数/偏波で作動する対面セクタを有するセルのハブ間の間隔は約10Rであり、これは、矩形グリッド710で対面セクタが同一周波数/偏波で作動するハブ間の距離の約88%である。セル901および911のハブ間の距離は、同一チャネル干渉を防止するのに充分でなければならない。
【0064】
図10を参照すると、別のマルチセル周波数再使用パターンの区画が示されている。16セルの4×4矩形グリッド1010は、4つの2×2グループ1001〜1004で構成される。16セルのグリッド1010は、グリッド1010の1インスタンスによってカバーされるエリアより大きいエリアをカバーすることができるように、図10の向きに関連して垂直および水平方向に反復可能である。グリッド1010のセルは、図7のグリッド710のセルと同様に、各セルが独特のランクおよびファイル位置を占めるように、かつランクおよびファイル隣接セルは接するが、斜めに隣接するセルは接しないように配設される。
【0065】
図11Aは、図6Aの周波数600の組と同様の、周波数チャネル毎に2つの偏波が利用可能な通信システムに使用される8つの利用可能な周波数チャネルの組1100を示す。組1100の16の周波数/偏波自由度のうち、8の周波数/偏波自由度の組1103、および残りの周波数/偏波自由度の組1104を示す。自由度の組1103は、図10の周波数再使用パターンで使用される。自由度の組1104は、図10の周波数再使用パターンのセルを配置するために必要ではなく、後述するように後で使用する可能性に備えて予備として保持される。
【0066】
図11Bは、図10の周波数再使用パターン矩形グリッド1010に使用される8つのセル型を示す。図11Bに示す通り、8つのセル型各々の特定のセルの各セクタは、そのセルの他のセクタに対して独特の周波数/偏波割当で作動する。各セル型に対し、1対の隣接セクタは第1偏波で作動し、他の対の隣接セクタは2つの利用可能な偏波のうち第2偏波で作動する。セル1110を例に挙げると、各セクタ1110A〜1110Dは、相互に異なる周波数/偏波で作動する。図11Aに示すように、4つの周波数および利用可能な周波数毎に2つの偏波により、8度の自由度が得られる。後述する制限により、矩形グリッド1010を埋めるために、8つの異なるセル型が使用される。
【0067】
図12を参照すると、図10の矩形グリッド1010の左下の象限に配置された4セルグループ1002が示されている。セルグループ1003の4つのセルの各々は、上述しかつ図11Bに示した8つのセル型のうちの独特のものである。加えて、4セルグループ1003内の各セルの対面セクタは、セルがランクおよびファイル隣接しているか、または斜めに隣接しているかに関わらず、同一周波数/偏波である。例えば、図12に示すように、4つのセルの中心を向いたセクタ1110D、1120C、1150B、および1160Aは全て、同一周波数/偏波割当である。加えて、セル1110のセクタ1110Cおよびセル1150のセクタ1150Aは対面しており、同一周波数/偏波割当を有する。同じことは次のセクタ、すなわち1150Dと1160C、1160Bと1120D、および1110Bと1120Aとの間にも当てはまる。さらに、4セルグループ1003内の斜めに隣接するセルの対向セクタ、すなわちセクタ1150Cと1120B、およびセクタ1110Aと1160Dは、同一周波数/極性割当を有する。同一チャネルおよび隣接チャネルの干渉を最小化しながら、これらの周波数/極性割当は、図10に示す矩形グリッド1010のパターン反復可能性を可能にする。
【0068】
再び図10を参照し、今度はセルグループ1004に注目すると、セルグループ1004内の4つのセルの各々は、上述しかつ図11Bに示した8つのセル型の独特のものである。加えて、セルグループ1004内のセルの各々は、セルグループ1003に用いられたセル型とは異なるセル型である。言い替えると、図11Bに示した8つのセル型のうち、これらのセル型の4つはセルグループ1003に用いられ、これらのセル型の他の4つがセルグループ1004に用いられる。セルグループ1004内のセルの配向は、上述したセルグループ1003のセルの配向と同様である。すなわち、4セルグループ1004の各セルの対面セクタは、セルがランクおよびファイル隣接しているかまたは斜めに隣接しているかに関わらず、同一周波数/偏波である。
【0069】
4つのセルグループのセルの配向および配列について論じたが、セルグループ1003および1002のセル間に関係があり、セルグループ1004および1001のセル間にも関係があることに注目されたい。図10のセルグループ1003および1002を参照すると、セルグループの各々に同じ4つのセル型が表れており、セルグループの各々におけるセルの配列およびセル内のセクタの配向は同一であることが分かる。すなわち、セルグループ1003内のセル1150は、セルグループ1002内のセル1150Sと同一セル型である。同様に、セルグループ1004および1001内のセルは同じ仕方で関係付けられる。
【0070】
矩形グリッド1010は、矩形グリッド710の反復可能性と同様に水平および垂直方向に反復することができる。反復パターン内の4つのセルの2×2グリッドのいずれか2つの内向きセクタは全て、同一周波数/偏波割当を持つことに注目されたい。そのような構成は、上で詳述した通り、これらの内向きセクタの同期化を可能にする。
【0071】
隣接する対面セクタではない同一周波数/偏波割当を持つ任意の2つの対面セクタ間の距離は6R√2である。この距離は、同一周波数/偏波割当を持つ非隣接対面セクタ間の同一チャネル干渉を防止するのに充分なはずである。同一チャネル干渉がある場合、干渉する非隣接対面セクタを持つ4つのセルの2つのグループも同期させて、同一チャネル問題を回避することができる。
【0072】
図13に目を向けると、図10の矩形グリッド1010と同様の矩形グリッド1310が示されている。しかし、グリッド1310は、ここで既存セクタと呼ばれる、システムの容量がユーザ要求をサポートするのに不充分であるセクタに対し、セクタオーバレイを含む。追加されるセクタオーバレイは、当業界で周知の通り、オーバレイが存在するセルのハブにおける追加アンテナおよび対応する回路機構を示している。追加セクタオーバレイは一般的に、既存セクタの単純な置換ではない。追加オーバレイは、既存のセクタとは異なる周波数であるが、同一偏波で作動する。この構成は、既存セクタとオーバレイセクタとの間での保護装置または冗長装置の共用を可能にする。オーバレイセクタのサイズは既存セクタのサイズと一般的に等しいか、それより低い。図13に示す通り、オーバレイセクタは45゜セクタであるが、本発明のシステムおよび方法は45゜セクタに限定されない。さらに、図13は4つのセル1〜4のセクタの各々に追加されたオーバレイセクタ1390を示し、それはオーバレイセクタの単なる使用例である。本発明のシステムおよび方法は、オーバレイセクタを4つの対面セクタのグループに追加することに限定されず、ユーザ要求によって必要になるより少数またはより多数のオーバレイセクタの追加を考えている。4つの隣接セルの4つの対面セクタの各々にオーバレイセクタを追加することにより、下にある4つの既存セクタの同期化と同様の仕方で、4つの追加オーバレイセクタを同期させることができる。当然、3つ以下のオーバレイセクタを追加し、同期させることもできる。
【0073】
本発明およびその利点を詳細に記載したが、添付の請求の範囲で規定する発明の精神および範囲から逸脱することなく、ここで様々な変更、代用、および変形を施すことができることを理解されたい。さらに、本願の範囲は、明細書に記載するプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、およびステップの特定の実施形態に限定するつもりはない。通常の熟練者が本発明の開示から容易に理解する通り、ここに記載した対応する実施形態と実質的に同じ機能を果たしあるいは実質的に同じ結果をもたらす、既存または今後開発されるプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップを本発明に従って利用することができる。したがって、請求の範囲はそのようなプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップをその範囲内に含めるつもりである。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】クラスタアーキテクチャに配設されたポイントツーマルチポイントシステムの図解例を示す略図である。
【図2A】図1に示したポイントツーマルチポイントシステムの例示セクタ構成を示す略図である。
【図2B】図2A中のセルの1つのためのハブ用のセクタ化アンテナ配列を示す略図である。
【図3】特定のセクタおよび特定のセクタにおけるハブから複数のサブへの送信の伝搬を示す略図である。
【図4A】隣接ハブの対向セクタに関連付けられるRXおよびTXフレームのタイミング図である。
【図4B】隣接ハブの対向セクタに関連付けられるRXおよびTXフレームのタイミング図である。
【図4C】隣接ハブの対向セクタに関連付けられるRXおよびTXフレームのタイミング図である。
【図4D】隣接ハブの対向セクタに関連付けられるRXおよびTXフレームのタイミング図である。
【図5】QAM搬送波信号および関連適応搬送波の例示的電力密度スペクトルを示すグラフである。
【図6A】周波数再使用パターン用に周波数チャネル毎に2つの偏波を持つ8個1組の周波数チャネルを示す。
【図6B】図6Aに示した周波数チャネル毎に2つの偏波を持つ8個1組の周波数チャネルを使用した8個の独特のセル型を示す。
【図7】各セルが90゜セクタに分割され、対向するセクタが同一周波数チャネルで同一偏波で作動する、4×4の矩形グリッドにおける16個のセルの反復可能なパターンを示す。
【図8】図7の16個のセルの反復可能なパターンから4個のセルの1群を示す。
【図9】各セルが4個の90゜セクタに分割され、対向するセクタが同一周波数チャネルで同一偏波で作動する、平行四辺形を形成する4×4のグリッドにおける16個のセルの反復可能なパターンを示す。
【図10】対面するセクタが同一の周波数チャネルおよび偏波で作動して、対面するセクタのハブアンテナ間の送信および受信の同期化を可能にする、図7の反復可能なパターンを示す。
【図11A】図10のパターンで使用された周波数チャネルおよび偏波ならびに図10のパターンで使用されず予備として保持された周波数チャネルおよび偏波を示す、図6Aに示した周波数チャネル毎に2つの偏波を持つ8個の周波数チャネルの組を示す。
【図11B】図10の周波数再使用パターンに使用された状態で、図11Aに示した周波数チャネル毎に2つの偏波を持つ4個の周波数チャネルの組を使用する8個の独特のセル型を示す。
【図12】図10の16個のセルの反復可能なパターンから4個のセルの1群を示す。
【図13】システムのユーザの容量要求の増加に適応するために追加周波数チャネルセクタのオーバレイを持つ図10の反復可能なパターンを示す。
Claims (68)
- ワイヤレス通信システムにおける周波数再使用の反復可能なパターンにおいて、
2つのセルが実質的に重ならないように4×4グリッドに配設されたほぼ同一半径の16の実質的に円形セルであって、各セルはその隣接ランクおよびファイルセルと実質的に接しており、各セルは4つのアンテナを持つハブを含み、各アンテナは4つの実質的に重ならない90度セクタの個々の1つにサービスを提供し、かつ8つの周波数の各々によりかつ各周波数に対して2つの偏波のいずれかにより通信することができ、それによって各ハブに対し1組の対向する90度セクタが前記偏波の一方で前記8つの周波数の1つにより通信し、残りの組の対向する90度セクタが前記偏波の他方で前記8つの周波数の異なる1つにより通信するように構成された円形セルと、
各セル型が周波数の独特の組合せにより通信するように構成された8つのセル型と、
各グループが2×2グリッドのセルを含むように構成された第1および第2グループの4つのセルであって、
前記第1グループの4つのセルは前記8つのセル型のうち4つの異なるセル型を含み、前記セルは、ランクおよびファイル隣接セルの対面セクタが異なる偏波となるように配設され、かつ
前記第2グループの4つのセルは残りの4つの異なるセル型を含み、前記セルは、ランクおよびファイル隣接セルの対面セクタが異なる偏波となるように配設された
第1および第2グループの4つのセルと、
各グループが2×2グリッドのセルを含むように構成された第3および第4グループの4つのセルであって、
前記第3グループの4つのセルは前記第1グループと同じ4つのセル型を含み、周波数および偏波の割当が各セルの対向するセルの対間で交換され、前記4つのセルが前記第1グループと同一に配設され、かつ
前記第4グループの4つのセルは前記第2グループと同じ4つのセル型を含み、周波数および偏波の割当が各セルの対向するセルの対間で交換され、前記4つのセルが前記第2グループと同一に配設された
第3および第4グループの4つのセルと
を備えており、
前記4つのグループのセルが前記4×4グリッドに、前記第1および第3グループのセルがランクおよびファイル隣接せず、かつランクおよびファイル隣接グループ間の対面セルが異なる周波数となるように配設された、
周波数再使用の反復可能なパターン。 - 前記偏波が相互に直交する、請求項1に記載のパターン。
- 前記通信システムが時分割二重システムである、請求項1に記載のパターン。
- 前記通信システムが適応時分割二重システムである、請求項3に記載のパターン。
- 前記8つの周波数がミリメートル周波数範囲である、請求項4に記載のパターン。
- 前記8つの周波数が各々10〜60GHzの範囲内である、請求項5に記載のパターン。
- 前記セルが同期しない、請求項1に記載のパターン。
- 前記セル内の前記セクタが同期しない、請求項7に記載のパターン。
- 前記16のセルが略円形であり、ほぼ同一半径であり、かつ任意の2つの水平方向に隣接するセルおよび任意の2つの垂直方向に隣接するセル間の距離がセル半径のほぼ2倍となるように4×4矩形グリッドに配設される、請求項1に記載のパターン。
- 通信システムで矩形グリッドを形成するセルのマルチセルパターンで水平方向および垂直方向に反復可能なセルのパターンであって、各セルが4つの90度セクタに分割され、各セクタに少なくとも1つのアンテナを持ち、それによって各アンテナが各通信周波数に対し2つの偏波モードの一方で作動することができ、各セルが2つの周波数を使用し、各セルの隣接セクタは周波数および偏波を交互させるように構成されたパターン。
- 前記偏波が相互に直交する、請求項10に記載のパターン。
- グリッドを持ち斜めに交互させたセルを相互に90度回転する、請求項11に記載のパターン。
- 周波数の数が8である、請求項12に記載のパターン。
- 各セルが8つのセル型の1つであり、それにより各セル型は周波数および偏波の独特の組合せを使用する、請求項13に記載のパターン。
- 各セル型がパターン内で1回反復される、請求項14に記載のパターン。
- 前記通信システムが時分割二重システムである、請求項15に記載のパターン。
- 前記通信システムが適応時分割二重システムである、請求項16に記載のパターン。
- 前記8つの周波数がミリメートル周波数範囲である、請求項17に記載のパターン。
- 前記8つの周波数が各々10〜60GHzの範囲内である、請求項18に記載のパターン。
- 通信システムで矩形グリッドを形成するセルのマルチセルパターンで水平方向および垂直方向に反復可能なセルのパターンであって、各セルが4つの90度セクタに分割され、各セクタに少なくとも1つのアンテナを持ち、それによって各アンテナが各通信周波数に対し2つの偏波モードの一方で作動することができるパターンにおいて、
(a)各セルの隣接セクタの周波数および偏波を交互させるステップと、
(b)グリッド内の1対の交互の斜めのセルを相互に対し90度に配向させるステップとを含む、同一チャネル干渉を低減する方法。 - 隣接チャネル干渉が低減される、請求項20に記載の方法。
- 前記偏波が相互に直交する、請求項20に記載の方法。
- 周波数の数が8である、請求項22に記載の方法。
- 各セルが8つのセル型の1つであり、それにより各セル型が周波数および偏波の独特の組合せを使用する、請求項23に記載の方法。
- 各セル型がパターン内で1回反復される、請求項24に記載の方法。
- 前記通信システムが時分割二重システムである、請求項22に記載の方法。
- 前記通信システムが適応時分割二重システムである、請求項26に記載の方法。
- 前記8つの周波数がミリメートル周波数範囲である、請求項27に記載の方法。
- 前記8つの周波数が各々10〜60GHzの範囲内である、請求項28に記載の方法。
- 通信システムで矩形グリッドを形成するセルのマルチセルパターンで4×4グリッドに配設された16のセルのパターンであって、各セルは4つの90度セクタに分割され、各セクタに少なくとも1つのアンテナを持ち、それによって各アンテナが8つの通信周波数の各々に対し2つの偏波モードの一方で作動することができ、それによって各ハブに対し1組の対向する90度セクタが前記8つの周波数の1つにより一方の偏波で通信し、かつ他の組の対向する90度セクタが前記8つの周波数の異なる1つにより他方の偏波で通信するように構成されたパターンにおいて、
(a)16のセルを4つのセルの4つのグループに分割し、それにより各グループが2×2グリッドのセルを含むようにするステップと、
(b)各セル型が周波数の独特の組合せで通信するように構成された8つのセル型を提供するステップと、
(c)前記8つのセル型のうち4つの異なるセル型を含む第1グループの4つのセルを提供するステップであって、前記セルはランクおよびファイル隣接セルの対面セクタが異なる偏波となるように配設されて成るステップと、
(d)残りの4つの異なるセル型を含む第2グループの4つのセルを提供するステップであって、前記セルはランクおよびファイル隣接セルの対面セクタが異なる偏波となるように配設されて成るステップと、
(e)前記第1および第2グループのセルを前記16のセルパターン内で斜めに反復するステップと、
(f)反復される前記第1および第2グループのセルの各セルのセクタの周波数および偏波割当を、前記第1および第2グループのセルの周波数および偏波割当に対して90度回転させるステップと
とを含む、同一チャネル干渉を低減する方法。 - 隣接チャネル干渉が低減される、請求項30に記載の方法。
- 前記偏波が相互に直交する、請求項30に記載のパターン。
- 前記通信システムが時分割二重システムである、請求項32に記載のパターン。
- 前記通信システムが適応時分割二重システムである、請求項33に記載のパターン。
- 前記8つの周波数がミリメートル周波数範囲である、請求項34に記載のパターン。
- 前記8つの周波数が各々10〜60GHzの範囲内である、請求項35に記載のパターン。
- どの一つのセルの縁も6つの他のセルの縁と接するように、平行四辺形を形成する反復可能な4×4グリッドに配設された、ほぼ同一半径の16の実質的に円形のセルを含む、ワイヤレス通信システムにおける周波数再使用のパターンにおいて、各セルは4つのアンテナを持つハブを含み、各アンテナは4つの実質的に重ならない90度セクタのうちの別個の1つにサービスを提供し、かつ8つの周波数の各々でかつ各周波数に対し2つの偏波のいずれか一方で通信することができ、それによって各ハブに対し、1組の対向する90度セクタが前記8つの周波数の1つにより一方の偏波で通信し、かつ他の組の対向する90度セクタが前記8つの周波数の異なる1つにより他方の周波数で通信するように構成され、
各セル型が周波数の独特の組合せにより通信するように構成された8つのセル型と、
前記8つのセル型のうち4つの異なるセル型を含む第1グループの4つのセルであって、前記セルは、各セルの中心が同一線上にありかつ隣接セルの縁が接するように配設され、それにより隣接セルの対面セクタが異なる偏波になるようにした、第1グループの4つのセルと、
残りの4つの異なるセル型を含む第2グループの4つのセルであって、前記セルは、各セルの中心が同一線上にありかつ隣接セルの縁が接するように配設され、それにより隣接セルの対面セクタが異なる変化になるようにし、かつ前記第1および第2グループのセルは、各グループの各セルが他方のセルグループの少なくとも1つのセルと隣接しかつ接するように配設されるようにした、第2グループの4つのセルと、
前記第1グループと同じ4つのセル型を含む第3グループの4つのセルであって、周波数および偏波割当が各セルの対向セクタの対間で交換され、前記4つのセルは、各セルの中心が同一線上にありかつ隣接セルの縁が接するように配設され、それにより前記第2および第3グループのセルは、各グループの各セルが他方のグループの少なくとも1つのセルと隣接しかつ接するように配設され、かつそれにより第3グループのセルに隣接するセルが、第3グループの前記セルと一致する周波数の組合せの第1グループのセルと隣接しないように構成された、第3グループの4つのセルと、
前記第2グループと同じ4つのセル型を含む第4グループの4つのセルであって、周波数および偏波割当が各セルの対向セクタの対間で交換され、前記4つのセルは、各セルの中心が同一線上にありかつ隣接セルの縁が接するように配設され、それにより前記第3および第4グループのセルは、各グループの各セルが他方のグループの少なくとも1つのセルと隣接しかつ接するように配設され、かつそれにより第4グループのセルに隣接するセルが、第4グループの前記セルと一致する周波数の組合せの第2グループのセルと隣接しないように構成された、第4グループの4つのセルと
を含むパターン。 - 前記16のセルが略六角形である、請求項37に記載のパターン。
- 前記パターンが水平方向および垂直方向に反復される、請求項37に記載のパターン。
- 前記偏波が相互に直交する、請求項37に記載のパターン。
- 前記通信システムが時分割二重システムである、請求項40に記載のパターン。
- 前記通信システムが適応時分割二重システムである、請求項41に記載のパターン。
- 前記8つの周波数がミリメートル周波数範囲である、請求項42に記載のパターン。
- 前記8つの周波数が各々10〜60GHzの範囲内である、請求項43に記載のパターン。
- 前記セルが同期しない、請求項44に記載のパターン。
- 前記セル内のセクタが同期しない、請求項45に記載のパターン。
- 4つのセルの2×2グリッドに配設された4つのサブクラスタを含む4×4グリッドに配設された16のセルを含む、ワイヤレス通信システムにおける周波数再使用のパターンにおいて、各セルは4つのアンテナを持つハブを含み、各アンテナは4つの実質的に重ならない90度セクタのうちの別個の1つにサービスを提供し、かつ8つの周波数の各々でかつ各周波数に対し2つの偏波のいずれか一方で通信することができ、それによって各ハブに対し、各セクタは異なる周波数で通信し、2つの隣接セクタは一方の偏波で通信し、他の2つの隣接セクタは他方の偏波で通信し、
各セル型が周波数の独特の組合せにより通信し、それにより8つのセル型が前記一方の偏波の4つの周波数および前記他方の変化の4つの周波数から構成されるようにした、8つのセル型と、
前記8つのセル型のうち4つの異なるセル型を含む第1サブクラスタであって、前記セルは隣接セルの対面セクタが同一周波数および同一偏波で通信するように配設されて成る第1サブクラスタと、
残りの4つの異なるセル型を含む第2サブクラスタであって、前記セルは隣接セルの対面セクタが同一周波数および同一偏波で通信するように配設されて成る第2サブクラスタと、
前記第1サブクラスタと同一である第3サブクラスタと、
前記第2サブクラスタと同一である第4サブクラスタと
を含み、
前記サブクラスタは、前記第1および第3サブクラスタが隣接せず、かつ隣接サブクラスタ間の前記対面セルが同一周波数および同一偏波で通信しないように、前記4×4グリッドに配設されて成るパターン。 - 前記偏波が相互に直交する、請求項47に記載のパターン。
- 前記通信システムが時分割二重システムである、請求項47に記載のパターン。
- 前記通信システムが適応時分割二重システムである、請求項49に記載のパターン。
- 前記8つの周波数がミリメートル周波数範囲である、請求項50に記載のパターン。
- 前記8つの周波数が各々10〜60GHzの範囲内である、請求項51に記載のパターン。
- 前記セルの一部が同期する、請求項52に記載のパターン。
- 同一周波数および同一偏波で通信する隣接セクタが同期する、請求項53に記載のパターン。
- 前記隣接セクタが共通動的非対称同期化により通信する、請求項54に記載のパターン。
- 前記8つの周波数および2つの偏波のうち前記パターンで使用されない周波数および偏波の組合せで通信する少なくとも1つの追加セクタを含み、前記追加セクタが、前記追加セクタの偏波と同様の偏波を有する前記パターンのセクタの少なくとも1つの上に重ねられるように構成された、偏波請求項47に記載のパターン。
- 前記追加セクタが90度セクタである、請求項56に記載のパターン。
- 前記追加セクタが45度セクタである、請求項56に記載のパターン。
- 通信システムで矩形グリッドを形成するセルのマルチセルパターンを水平方向および垂直方向に反復可能なセルパターンで同一チャネル干渉を低減する方法であって、各セルは4つのアンテナを持つハブを含み、各アンテナは4つの実質的に重ならない90度セクタのうちの別個の1つにサービスを提供し、かつ前記通信システムで使用される各通信周波数に対し2つの偏波の一方で通信することができ、それによって各ハブに対し1組の対向する90度セクタが前記通信周波数の1つにより前記偏波の一方で通信し、かつ他の組の対向する90度セクタが前記通信周波数の異なる1つにより前記偏波の他方で通信し、
(a)各セル型が前記2組の周波数および偏波の独特の組合せを含むように構成された8つのセル型を提供するステップと、
(b)2×2グリッドに配設された4つのセルから成る2つのサブクラスタのセルであって、第1サブクラスタが各々前記8つのセル型のうちの異なるセル型である4つのセルを含み、かつ第2サブクラスタが各々残りの4つのセル型のうちの異なるセル型である4つのセルを含むように構成された2つのサブクラスタを提供するステップと、
(c)前記2つのサブクラスタをセルの前記マルチセルパターン内で水平方向および垂直方向に交互させるステップと、
(d)セルの前記マルチセルパターン内の交互の斜めセルの各対を相互に90度に配向させるステップとを含む方法。 - 隣接チャネル干渉が低減される、請求項59に記載の方法。
- 前記偏波が相互に直交する、請求項59に記載のパターン。
- 周波数の数が8である、請求項61に記載の方法。
- 周波数の数が少なくとも8である、請求項61に記載の方法。
- 前記セル型が前記パターン内で1回反復される、請求項63に記載の方法。
- 前記通信システムが時分割二重システムである、請求項61に記載のパターン。
- 前記通信システムが適応時分割二重システムである、請求項65に記載のパターン。
- 前記8つの周波数がミリメートル周波数範囲である、請求項66に記載のパターン。
- 前記8つの周波数が各々10〜60GHzの範囲内である、請求項67に記載のパターン。
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