JP2004523814A - 資金記憶装置から電子的な金額を伝送する方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
送金側の資金記憶装置から受取側の口座ないし資金記憶装置に遠距離通信ネットワーク及びデータネットワークを介して電子的な資金を伝送する方法が提案される。ここで必要とされるデータの伝送は、受取側または伝送過程の識別コードに関連して、少なくとも1つのサービスプロバイダの第1のサーバと第2のサーバとの間で行われる。
Description
【0001】
本発明は、資金記憶装置から口座ないし他の資金記憶装置に、遠距離通信ネットワーク及びデータネットワークを介して電子的な金額を伝送するための方法並びに装置に関する。
【0002】
インターネットは、介在する何億人のための通信手段及び情報源として使用される以外にも、購入源としての意義がますます増してきている。例えばソフトウェア、書籍及び旅行関連商品の売買は今日既にインターネットにおける重要な関心となっているが、広範で多彩なその他の商品及びサービスもインターネットを介してますます提供され、またその代価が支払われている。本来的に確立されており今日なお大部分で普及されているやり方での、インターネットにおける相応の給付に対する支払いは、個々のトランザクションのためでなくても少なくとも各取引相手に対して、重要なレコードをそれぞれ別個に入力することを要求する。したがってこのような支払方式は、知られたくない個人的なデータを取引相手に認識させ、それどころかそのデータを永続的に記憶させる可能性を与える。
【0003】
個人的な範囲と同様に取引上の範囲におけるその他の支払過程の処理にとっても、インターネットはその間に非常に重要なものとなった。工業国におけるほぼ全ての銀行は、「エレクトロニック・バンキング(Electronic Banking)」として口座管理及び支払過程の電子的な処理を提供している。
【0004】
それにもかかわらず、日常生活における支払過程の大部分は、今日なお現金または振込委託、または取立委託などの書面による委任、またはクレジットカードないしチェックカード(check card)によって行われている。特別な分野、例えば移動無線技術の分野では電子的な資金(いわゆるプリペイドカード)も重要になっているが、多大な困難がこの支払手段の広範な導入を妨害している。もっともこの支払手段は現金によらない「郵送料金前納(Postpaid)」方式に比べると著しい利点、例えば商人に対するユーザの匿名性、正式な信用評価の省略(これは殊に未成年者にとって関心を引く)、簡単な支出管理、商人に対するキャンセルに関する安全性という利点を有するものである。
【0005】
全体的に見て現在の発展状況では、商品またはサービスに対する煩雑な支払方式が非常に多数存在すると認められ、その運用は日常生活において著しい注意を払わねばならず、また異なる媒体及び入力様式との対応を要求する。このことは面倒であり、それに加え多様なセキュリティ上の危険(データ媒体ないし資金媒体の紛失、口座データないし認証コードの忘却など)と結びついている。
【0006】
インターネットの他に遠距離通信、例えば移動遠距離通信は今日において技術的且つ経済的に急速に発展している分野であり、また経済的な成長並びに新たな社会的な発展の重要な源となっている。工業国の大部分の人々にとって、移動電話(「携帯電話」)はますます普遍的な通信機器及び情報機器となっており、また商品及びサービスへのアクセスのためにもますます使用されている。この分野の発展も依然として、携帯電話を介して注文される情報、商品及びサービスの確実で、それと同時に簡単な支払いに対する可能性が十分でないことによって妨げられている。
【0007】
確かに、プリペイドカードを所有しているまたは所有していない携帯電話のユーザに支払の認可を可能にする解決策は存在し、これらの支払はラストシュリフト方式(Lastschriftverfahren、日本の口座振替に類似する制度)またはクレジットカード引落によるそれ自体は慣例のやり方で後に処理される。しかしながらこれらの方式、またインターネットにおいてその間定着した支払い処理も、クレジットカードまたは当座貸越(限度額)を有する当座預金口座に関する購入者の信用評価及び処理権限を前提としている。それに加えこれらの方法には、処理全体の透明性及び信頼性に関して不利に作用する時間的なずれ(タイムラグ)が内在する。
【0008】
したがって本発明の課題は、接続された遠距離通信ネットワーク及びデータネットワークを使用して支払取引を簡単に処理するための方法及び装置を提供することである。
【0009】
この課題は、方法に関しては請求項1の特徴を有する方法により解決され、装置に関しては請求項11記載の特徴を有する装置によって解決される。
【0010】
本発明は、電子的な資金(プリペイド口座ないしプリペイドカード)を基礎として十分に普遍的な支払方式を提供する基本的な着想を包含し、この支払方式をいわゆるB2C(Business−2−Consumer、企業対消費者取引)の領域、またC2C(Consumer−2−Consumer、消費者間取引)の領域における支払処理に適用することができ、すなわち現実の商店及び仮想の商店での購入、飲食店及び文化施設または自動販売機などにおける支払も、個人的な範囲における金額の「伝送」も可能にする。本発明はさらに、接続された遠距離通信ネットワーク及びデータネットワークの可能性を使用し、しかも殊に受取側全体にまたは個々のトランザクションに対応付けられているコードを使用して、リアルタイム(実時間)で処理するための可能性を使用する着想を包含する。
【0011】
ここで電子的な資金とは、遠距離通信ネットワークないしデータネットワークを介して支払取引を行うために扱える資金記憶装置の記憶内容であり、記憶装置が実際に前払いされた資金を有するか、または資金額が後の時点に初めて振替送金されるか否かに実質的に依存しない。以下の説明及び請求項では、ある金額を伝送しようと欲し、(現実または仮想の)商店に購入者として、また飲食業の設備に客として現れるプリペイド資金の所持者は、一般的に「送金側」と称される。日常生活において大抵は商店または飲食業の設備または文化施設などの所有者または経営者である、伝送すべき金額を受け取る者は一般的に「(金銭)受取側」と称される。受取側及び送金側はそれ以外ではアプリケーションであってもよく、受取側は例えば自動販売機におけるアプリケーションである。
【0012】
本発明による装置及び本発明による装置の中核は、第1のサーバ及び第2のサーバ(ないし単一のサービスプロバイダ)であり、これらのサーバでは電子的な送金のためにアクセスされる受取側の口座及び電子的な資金ないし電子的な送金のためにアクセスされる送金側の口座が管理される。これらのサーバ(極端な場合には1つのサービスプロバイダの単一のサーバによっても実現することができる)には所属の口座番号(口座コード)の他に、送金と関連して交換される情報をアドレッシングするために必要とされる、受取側及び送金側の識別子が記憶され、これらの識別子を以下では共通して第1の識別コードないし第2の識別コードと称する。
【0013】
ここでは最も簡単な場合では、この識別コードはそれぞれ受取側及び送金側によって使用される遠距離通信端末機器の端末機器呼出番号である。しかしながらこの識別コードは、(異なるサーバが共働する場合には、種々のプロバイダ固有に必要とされる)サーバ識別子及び国際的な送金の場合には国識別子(遠距離通信ネットワークの国番号)も包含することができる。この識別子はここでは不変の「静的な」識別コードである。
【0014】
本発明の着想の他の具現では、サービスの枠内における各送金に対して、必要な情報交換の際にアドレスとして使用される一義的なトランザクション番号(TAN)が付与されることによって、識別コードは「動的に」処理される。そのようなトランザクション番号は送金が実施される前に受取側によって、または送金の開始時にサービスプロバイダの第1のサーバによって要求され、この第1のサーバによって明確性の必要条件を考慮して、例えばランダム発生器を使用して形成される。
【0015】
伝送すべき金額が送金側または受取側でそれぞれの端末機器ないしこの端末機器と接続されたレジまたは他の入力装置において入力される。このことは経過の第2段階においても行うことができ、この第2段階では先ず識別コードが交換及び検査され、送金側は担当のサーバ側からアナウンスまたはメニュー案内を介して金額を入力することが要求される。この要求に基づいて関連する入力が行われる。
【0016】
商業的な領域(「B2B」または「B2C」)においてのこのアプリケーションの使用は、有利には受取側による申込(subscription)の枠内で行われる。通常の場合受取側は銀行口座を通知し、この銀行口座にプリペイドショッピングアプリケーションの枠内において受取側の資金記憶装置に伝送される代金が最終的に振替送金される。さらにトランザクション通貨を特定することができる。送金側は送金方式のために申込を行う必要は無い。しかしながらセキュリティ上の理由から、有利には所定の認証手段を使用して送金の認可が行われる。これについては以下を参照されたい。
【0017】
受取側によるサービスの有利な申込も同様に強制的に必要なものではない。もっとも正式な申込無しでは銀行取引を通知することはできないので、電子的な資金記憶装置(「プリペイド口座」)に伝送される金額をさらに振替送金することはできない。この構成では方法は殊に私人間の振替送金(「C2C」)に適している。
【0018】
端末機器の第1のサーバないし第2のサーバとの1つまたは複数のコネクションの確立後に、必要とされる入出力を一方では音声入力またはDTMF入力及び音声出力を用いる音声コネクションによって、他方ではテキスト通信(例えばSMSまたはEメール)の交換によってまたはこれらを組み合わせたものまたはUSSDによっても行うことができる。
【0019】
上述した申込過程でもって、受取側に関するレコードが第1のサーバにおけるトランザクションデータベースに格納される。受取側の口座は電子的な資金を管理するために適したものである必要があり、ここでは例えば(送金側のように)プリペイド口座であっても良い。受取側は複数の電話番号、また送金用の複数の目的口座を使用することができ、この場合にはもちろん使用すべき全ての電話番号及び口座番号をデータベースに格納することができる。「口座コード」の概念は以下では、口座番号ないし口座コード、口座が管理される外部サーバの場合によっては必要とされるサーバアドレスからなるもの全てと解する。言及したデータの他に、トランザクションデータベースに記憶される受取側レコードは好適には氏名ないし会社名も包含する。
【0020】
実質的なセキュリティ上の要素は、送金側レコード内の既に言及した認証レコードである。この認証レコードは例えばMSISDNの他に認証コード(PINなど)及び/又は送金側の生物測定学的なデータ(例えば乳頭パターン(Papillary Pattern)または網膜パターン)を包含し、これらのコードないしこれらのデータは、送金の場合によっては行われる認可に使用される。これらのコードないしこれらのデータは送金側の端末機器またはこの端末機器に配属されている入力機器において入力され、第1のサーバに伝送され、この第1のサーバでは格納されている相応のデータと比較される。比較の結果によってトランザクションが許可または阻止される。受取側では商業的な領域において、それ自体は公知であり且つ取引関係において実行されている認証メカニズムが適用される。
【0021】
言及した認可ステップは、方法の有利な実施においては少額の場合には実施されずに、所定の閾値を上回った金額の場合にのみ実施される。この閾値は有利にはサービスプロバイダまたは送金側自身が設定ないし変更することができる。
【0022】
提案される解決手段は機能ブロック、(1)送金方法及び検査過程の開始、(2)送金側のもとでの引落、(3)受取側のもとでの入金を含む。これらの機能ブロックを同一のサーバまたは異なるサーバにおいて実行することができ、これらのサーバは術語的に「第1のサーバ」及び「第2のサーバ」を表す。この1つまたは複数のサーバは、中央でサービスプロバイダのもとに設けることができるか、またはこのサービスプロバイダまたは複数のサービスプロバイダのもとでの複数のハードウェアによる実現において存在することができる。アプリケーションは、既述のように、有利にはデータベースへのアクセスであり、このデータベースは(具体的なネットワークコンセプト及びアプリケーションコンセプトに応じて)同様に中央でサーバのもとに設けることができるか、第1のサーバまたは第2のサーバに分割して設けることができるか、または複数のコピーにおいて異なる個所に設けることができる。
【0023】
提案される方法ではリアルタイム方式として、公知の支払処理方式と比べ改善された透明性及び信頼性が提供される。この方法はそれに加え以下の重要な利点をもたらす。すなわち、プリペイド口座上の電子マネーを限局的に特定されたサービス(特に通話料)の支払のためだけではなく、多様なやり方であらゆる種類の現実及び仮想の販売施設での商品、サービス、情報などの支払にも使用することができる。資金の前払いに関してユーザは生計費の実質的な部分について厳格な費用審査(cost control)を受け、故意でない帰責自由は原則的に排除されている。したがってこの方法は殊に有利には、これまで同等のアプリケーションが存在しなかった未成年者(または精神的な能力をもはや完全には有していない老人)にも使用することができる。
【0024】
提案される解決策ないしこの解決策の特別な実施形態のさらなる利点は以下のことである。
−方法は受取側の正式な申込が行われているか否かに依存せずに機能する。
−送金側及び受取側を異なるプロバイダに登録することができ、送金側のサービスプロバイダは異なるサービスプロバイダに送金側の識別コード(MSISDN)を伝送する必要は全くない。
−送金側は受取側自体に対しても受取側のプロバイダに対しても匿名のままである。何故ならば個人を特定するデータは伝送されないからである。
−受取側にとってもまた、受取側が種々のサービスプロバイダに登録されている送金側との関係を有する場合には、複数のサービスプロバイダに届け出る必要はない。
−全体のトランザクションは短い時間しか必要とされない。すなわちトランザクションはほぼリアルタイムで実行される。
−送金側はトランザクションを、送金側にとっては公知であり且つ信頼に足るサービスプロバイダを介して継続的に処理することができ、これによって送金側は送金に関する高い信頼性を得る。
−既存の移動電話ネットワーク及びサービスプロバイダのインフラストラクチャを消費者側において合理的に使用することができる。
−本発明による方法は、外部からの悪用的な遮断(blockade)の試みに対しても十分に耐性がある。
【0025】
本発明の利点及び実用性は、その他の点では従属請求項ならびに図面に基づいた有利な実施例の以下の説明から生じる。ここで図1は、本発明による装置の第1の実施形態の非常に簡略化された機能ブロック図である。図2は、第2の実施形態の非常に簡略化された機能ブロック図である。
【0026】
図1は第1の実施形態(企業対消費者取引)において提案されるアプリケーションの実質的なステップの概略図であり、図2は第2の実施形態(消費者間取引)において提案されるアプリケーションの実質的なステップの概略図である。
【0027】
これらの図面はその表記に基づき実質的に説明されているので、以下では詳細には図面を説明しない。
【0028】
図1及び図2には、アプリケーション及びこのアプリケーションによって処理されるプリペイド口座が種々のプロバイダの異なるサーバにおいて管理されるということを前提とすることが示唆されている。上記においては既に、アプリケーションを同様にして単一のサービスプロバイダの異なるサーバまたは、送金側のプリペイド資金も電子的にアクセス可能な受取側の口座も管理される、サービスプロバイダの同一のサーバにおいて実行できることを示唆した。
【0029】
先ず図1と関連させて、消費者(購入者)は(「売り主」のもとでの)商店、自動販売機またはインターネットにおける商品またはサービスの支払に関して、消費者のプリペイド資金からの送金によって支払う意思がある場合を考察する。
【0030】
金を受領するために受取側(売り主)は、特別に数字列として構成することができまたこの場合トランザクション番号(TAN)と称される、予定される送金のための有効な識別コードを必要とする。受取側はサービスプロバイダと固定的に接続されたコネクション、または要求された場合に初めて確立されるコネクションを介してこのTANを受け取る。TANを商品またはサービスを購入する直前、またこの購入に伴う送金過程の直前に、または予め(すなわち振り込むべき金額が既知となる前に)生成することができ、受取側に伝送することができる。
【0031】
予めTANを割り振ることは、トランザクションの処理を速めるために有意義である。この変形においては、アドレス(キー)としてのTANを用いる本来的な支払過程のために、伝送すべき金額をトランザクションデータベースに記憶する必要がある。択一的な実施形態においては、金額がTANの要求と関連してサービスプロバイダに伝送され、第1のサーバによって即座に目下生成されたTANと共にトランザクションデータベースに記録される。データベースにはアドレスを形成するトランザクション番号及び金額と共に受取側の識別子、例えば受取側の端末機器呼出番号または即座に送金過程のために使用される受取側のプリペイド口座の口座コードが登録されると解する。
【0032】
現実の商店における商売に関しては、レジ装置は第1のサーバと接続されている端末機器と直接に接続されており、その結果プリペイド支払過程ではサービスプロバイダとのコネクションが自動的に確立され、送金すべき金額は自動的に伝送される実施形態が有利である。仮想の商店(インターネットショップ)では金額の自動的な伝送は通常の事例である。
【0033】
トランザクション番号は受取側によって送金側に通知される。このことは現実の商店においては例えばレシート上の印字、レジ装置または付加的な装置などでの光学的な表示、場合によっては口頭でも行われ、インターネットショッピングの場合には送金側のスクリーンまたは携帯電話ディスプレイ上に表示することによって行われるが、アプリケーションの具体的な実施形態に応じて別個の技術的な伝送チャネル(ブルートゥース、インタールート(Interoute)など)も有効である。
【0034】
ここで送金側がTANを識別した後には、送金側は送金側のサービスプロバイダのサーバ(ここでは大抵「第2のサーバ」と称する)とのコネクションを確立する。この呼出番号は基本的に変更不可能であり、端末機器番号または特別番号(INサービス番号)を表す。呼出番号は好適には送金側の端末機器に(電話帳またはダイヤルキーに対応付けて直接メインメニューに)予め記憶されている。USSDとのシグナリングコネクションも伝送に使用できる。
【0035】
「純粋な」TANの入力は、受取側が送金側と同一のサービスプロバイダに登録されている場合にしか十分なものでないことを顧慮すべきである。それ以外の場合にはTANを入力する前にプロバイダID(NDC)が入力されなければならず、また国際的な送金の場合には付加的に国番号、ないしは海外のサービスプロバイダのサーバと連絡が取れる海外ネットワークの識別子を入力する必要がある。可能な限り完全な(最大限の)識別コードの入力がこれらの全ての事例の処理を可能にすると解する(もっとも比較的長い入力過程が必要とされる)。
【0036】
送金方法の開始を伴うデータを伝送した後には、先ず識別コードが有効であるか否か、また送金側のプリペイド口座上の額が予定される伝送過程に対して十分なものであるか否かを考慮して検査過程が行われる。両方とも肯定である場合には、送金側には伝送すべき金額の引落を送金側のPINの入力により認可することが要求される。
【0037】
この検査過程では、先ず第2のサーバによって第1のサーバとのコネクションが確立される。図1及び図2のように2つのサーバが異なるプロバイダのもとで作動している場合には、このコネクションの確立はプロバイダID及び必要に応じて付加的に国番号ないし相応のネットワーク識別子に基づいて行われる。第1のサーバにおいてはコネクションの確立後に、伝送されたレコードはTANであることが識別されて、キーとしてのTANを用いて関連するトランザクションデータ(金額、通貨、識別子及び必要に応じて付加的に受取側の名前)をトランザクションデータベースから読み出し、第2のサーバに伝送する。トランザクションデータベースにおいてエントリが発見されなかった場合には、TANは無効であって、伝送過程は中止される。
【0038】
送金側の第2のサーバには、送金側のプリペイド口座における電子的な資金が予定される送金に対して十分なものであるか否かを検査するための要求が伝送される。十分でない場合には、伝送が受取側及び/又は送金側の端末機器への相応の指示信号でもって中止される。伝送される金額が裏付けされている場合には、この金額が送金側のプリペイド口座において予約される。
【0039】
続いて言及した認可が送金側によって行われる。このために第2のサーバによって関連するトランザクションデータ(金額、通貨及び名前ないし受取側の識別子)が、テキスト情報として端末機器のディスプレイに光学的に表示するために伝送される、または音声通知の送金側への合成及び伝送を介しても伝送される。この送金側は伝送過程を認証及び認可するために例えばPINを入力する。入力されたPINは送金側レコードに格納されたPINと比較される。PINが有効である場合には、引落過程が開始される。PINが無効である場合には、ここでトランザクションは中止され、再び相応の指示信号が伝送される。
【0040】
伝送すべき金額が送金側のプリペイド口座から引き落とされる。この過程は時間に関して決定的であり、またリアルタイムで行われる。送金側のプリペイド口座と、受取側のプリペイド口座とが同一のプロバイダに存在する場合には、資金を即座に(リアルタイムで)受取側に入金記帳することができる。口座が外国のプロバイダにある場合には、当地の口座管理局に入金要求がなされ、入金が当地の体系の下で行われる。このために関与するサービスプロバイダは相応に規制されなければならない。その他のサービスプロバイダへの金額の振込は例えば、銀行振込の従来の方法によって行われる。
【0041】
いかなる場合においても有意義には、引落過程によってログレコードが作成され、受取側及び/又は送金側にはレジシステムを介してまたはコールまたはSMSなどによって、引落の実施に関して情報が提供される。ここでトランザクションの確認は第2のサーバから第1のサーバに伝送され、TANは再びトランザクションを識別するためのキーとして使用される。第1のサーバによって受取側の端末機器への支払確認が生成及び供給される。このアナウンスが売り主または自動販売機(例えば券売機、飲料自動販売機)による消費者への商品の引き渡しをトリガする。最後に商品またはサービスが支給された後では、トランザクションデータベースにおける行程のエントリが消去され、TANは新たに使用するために解除される。
【0042】
受取側の口座に伝送すべき金額が入金される。この口座はプリペイド口座、リアルタイムアカウントまたは通常の銀行振替口座であって良い。この過程は時間に関して決定的ではないが、最大限の信頼性でもって行われなければならない。ここではまた引落に関して既に言及した変形を、口座が外国のサーバにおいて開設されている否かに応じて区別することができる。入金過程に対してもログレコードが作成される。
【0043】
ここではC2Cアプリケーションとも称される私人間の送金の事例は、上述した商用的なアプリケーションと非常に類似したものであるが、幾つかのステップは省略されている、ないしはある程度変更されている。
【0044】
例えば通常の場合、個々の伝送過程に関するトランザクション番号は必要とされず、また付与されずに、必要とされる検査過程(この検査過程に所属する記憶装置アクセスも含めて)が受取側に一定に割り振られた識別コード、例えばそのコードの端末機器呼出番号に基づいて行われる。それに応じて、本来的な意味においてはTANによってアドレッシング及び読み出し可能なレコードを有するトランザクションデータベースも存在しない。相応の検査過程においてサービスプロバイダは、受取側の識別コード(受取側番号)が有効なMSISDNであり、また受取側がプリペイド口座を有しているか否かだけを検査する。
【0045】
この実施形態においては(送金側の)第2のサーバは、(受取側の)第1のサーバのトランザクションデータを有していないので、関連する金額をこのやり方で伝送することもできない。むしろ第2のサーバの側では送金側に向けられた伝送すべき金額の入力に関する要求が生成及び伝送される。
【0046】
ここで第2のサーバから第1のサーバへのトランザクション確認の伝送は選択的なものであり、また通常は時間に関して決定的ではない。何故ならば、通常の場合商品またはサービスの引き渡しはトランザクション確認の受領に依存しないからである。しかしながら、引落及び/又は入金確認を作成し、受取側にたとえばSMSまたはEメールによって伝送することも十分に可能である。この関連において、(時間的に近接して実施される他の送金過程と区別するために)個々の送金過程の固有の識別子も好適なものである。しかしながら個々の伝送過程のそのような識別子はC2C領域においては通常の場合受取側から発信され、サービスプロバイダによって単なる付加情報として伝送される。
【0047】
本発明の実施形態は既述の例、変形及び見解に限定されるものではなく、請求項の枠内において、同様に専門的な取引の枠内における複数のヴァリエーションにおいても可能である。例えば上述したステップは他の順序でも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による装置の第1の実施形態の非常に簡略化された機能ブロック図である。
【図2】
第2の実施形態の非常に簡略された機能ブロック図である。
本発明は、資金記憶装置から口座ないし他の資金記憶装置に、遠距離通信ネットワーク及びデータネットワークを介して電子的な金額を伝送するための方法並びに装置に関する。
【0002】
インターネットは、介在する何億人のための通信手段及び情報源として使用される以外にも、購入源としての意義がますます増してきている。例えばソフトウェア、書籍及び旅行関連商品の売買は今日既にインターネットにおける重要な関心となっているが、広範で多彩なその他の商品及びサービスもインターネットを介してますます提供され、またその代価が支払われている。本来的に確立されており今日なお大部分で普及されているやり方での、インターネットにおける相応の給付に対する支払いは、個々のトランザクションのためでなくても少なくとも各取引相手に対して、重要なレコードをそれぞれ別個に入力することを要求する。したがってこのような支払方式は、知られたくない個人的なデータを取引相手に認識させ、それどころかそのデータを永続的に記憶させる可能性を与える。
【0003】
個人的な範囲と同様に取引上の範囲におけるその他の支払過程の処理にとっても、インターネットはその間に非常に重要なものとなった。工業国におけるほぼ全ての銀行は、「エレクトロニック・バンキング(Electronic Banking)」として口座管理及び支払過程の電子的な処理を提供している。
【0004】
それにもかかわらず、日常生活における支払過程の大部分は、今日なお現金または振込委託、または取立委託などの書面による委任、またはクレジットカードないしチェックカード(check card)によって行われている。特別な分野、例えば移動無線技術の分野では電子的な資金(いわゆるプリペイドカード)も重要になっているが、多大な困難がこの支払手段の広範な導入を妨害している。もっともこの支払手段は現金によらない「郵送料金前納(Postpaid)」方式に比べると著しい利点、例えば商人に対するユーザの匿名性、正式な信用評価の省略(これは殊に未成年者にとって関心を引く)、簡単な支出管理、商人に対するキャンセルに関する安全性という利点を有するものである。
【0005】
全体的に見て現在の発展状況では、商品またはサービスに対する煩雑な支払方式が非常に多数存在すると認められ、その運用は日常生活において著しい注意を払わねばならず、また異なる媒体及び入力様式との対応を要求する。このことは面倒であり、それに加え多様なセキュリティ上の危険(データ媒体ないし資金媒体の紛失、口座データないし認証コードの忘却など)と結びついている。
【0006】
インターネットの他に遠距離通信、例えば移動遠距離通信は今日において技術的且つ経済的に急速に発展している分野であり、また経済的な成長並びに新たな社会的な発展の重要な源となっている。工業国の大部分の人々にとって、移動電話(「携帯電話」)はますます普遍的な通信機器及び情報機器となっており、また商品及びサービスへのアクセスのためにもますます使用されている。この分野の発展も依然として、携帯電話を介して注文される情報、商品及びサービスの確実で、それと同時に簡単な支払いに対する可能性が十分でないことによって妨げられている。
【0007】
確かに、プリペイドカードを所有しているまたは所有していない携帯電話のユーザに支払の認可を可能にする解決策は存在し、これらの支払はラストシュリフト方式(Lastschriftverfahren、日本の口座振替に類似する制度)またはクレジットカード引落によるそれ自体は慣例のやり方で後に処理される。しかしながらこれらの方式、またインターネットにおいてその間定着した支払い処理も、クレジットカードまたは当座貸越(限度額)を有する当座預金口座に関する購入者の信用評価及び処理権限を前提としている。それに加えこれらの方法には、処理全体の透明性及び信頼性に関して不利に作用する時間的なずれ(タイムラグ)が内在する。
【0008】
したがって本発明の課題は、接続された遠距離通信ネットワーク及びデータネットワークを使用して支払取引を簡単に処理するための方法及び装置を提供することである。
【0009】
この課題は、方法に関しては請求項1の特徴を有する方法により解決され、装置に関しては請求項11記載の特徴を有する装置によって解決される。
【0010】
本発明は、電子的な資金(プリペイド口座ないしプリペイドカード)を基礎として十分に普遍的な支払方式を提供する基本的な着想を包含し、この支払方式をいわゆるB2C(Business−2−Consumer、企業対消費者取引)の領域、またC2C(Consumer−2−Consumer、消費者間取引)の領域における支払処理に適用することができ、すなわち現実の商店及び仮想の商店での購入、飲食店及び文化施設または自動販売機などにおける支払も、個人的な範囲における金額の「伝送」も可能にする。本発明はさらに、接続された遠距離通信ネットワーク及びデータネットワークの可能性を使用し、しかも殊に受取側全体にまたは個々のトランザクションに対応付けられているコードを使用して、リアルタイム(実時間)で処理するための可能性を使用する着想を包含する。
【0011】
ここで電子的な資金とは、遠距離通信ネットワークないしデータネットワークを介して支払取引を行うために扱える資金記憶装置の記憶内容であり、記憶装置が実際に前払いされた資金を有するか、または資金額が後の時点に初めて振替送金されるか否かに実質的に依存しない。以下の説明及び請求項では、ある金額を伝送しようと欲し、(現実または仮想の)商店に購入者として、また飲食業の設備に客として現れるプリペイド資金の所持者は、一般的に「送金側」と称される。日常生活において大抵は商店または飲食業の設備または文化施設などの所有者または経営者である、伝送すべき金額を受け取る者は一般的に「(金銭)受取側」と称される。受取側及び送金側はそれ以外ではアプリケーションであってもよく、受取側は例えば自動販売機におけるアプリケーションである。
【0012】
本発明による装置及び本発明による装置の中核は、第1のサーバ及び第2のサーバ(ないし単一のサービスプロバイダ)であり、これらのサーバでは電子的な送金のためにアクセスされる受取側の口座及び電子的な資金ないし電子的な送金のためにアクセスされる送金側の口座が管理される。これらのサーバ(極端な場合には1つのサービスプロバイダの単一のサーバによっても実現することができる)には所属の口座番号(口座コード)の他に、送金と関連して交換される情報をアドレッシングするために必要とされる、受取側及び送金側の識別子が記憶され、これらの識別子を以下では共通して第1の識別コードないし第2の識別コードと称する。
【0013】
ここでは最も簡単な場合では、この識別コードはそれぞれ受取側及び送金側によって使用される遠距離通信端末機器の端末機器呼出番号である。しかしながらこの識別コードは、(異なるサーバが共働する場合には、種々のプロバイダ固有に必要とされる)サーバ識別子及び国際的な送金の場合には国識別子(遠距離通信ネットワークの国番号)も包含することができる。この識別子はここでは不変の「静的な」識別コードである。
【0014】
本発明の着想の他の具現では、サービスの枠内における各送金に対して、必要な情報交換の際にアドレスとして使用される一義的なトランザクション番号(TAN)が付与されることによって、識別コードは「動的に」処理される。そのようなトランザクション番号は送金が実施される前に受取側によって、または送金の開始時にサービスプロバイダの第1のサーバによって要求され、この第1のサーバによって明確性の必要条件を考慮して、例えばランダム発生器を使用して形成される。
【0015】
伝送すべき金額が送金側または受取側でそれぞれの端末機器ないしこの端末機器と接続されたレジまたは他の入力装置において入力される。このことは経過の第2段階においても行うことができ、この第2段階では先ず識別コードが交換及び検査され、送金側は担当のサーバ側からアナウンスまたはメニュー案内を介して金額を入力することが要求される。この要求に基づいて関連する入力が行われる。
【0016】
商業的な領域(「B2B」または「B2C」)においてのこのアプリケーションの使用は、有利には受取側による申込(subscription)の枠内で行われる。通常の場合受取側は銀行口座を通知し、この銀行口座にプリペイドショッピングアプリケーションの枠内において受取側の資金記憶装置に伝送される代金が最終的に振替送金される。さらにトランザクション通貨を特定することができる。送金側は送金方式のために申込を行う必要は無い。しかしながらセキュリティ上の理由から、有利には所定の認証手段を使用して送金の認可が行われる。これについては以下を参照されたい。
【0017】
受取側によるサービスの有利な申込も同様に強制的に必要なものではない。もっとも正式な申込無しでは銀行取引を通知することはできないので、電子的な資金記憶装置(「プリペイド口座」)に伝送される金額をさらに振替送金することはできない。この構成では方法は殊に私人間の振替送金(「C2C」)に適している。
【0018】
端末機器の第1のサーバないし第2のサーバとの1つまたは複数のコネクションの確立後に、必要とされる入出力を一方では音声入力またはDTMF入力及び音声出力を用いる音声コネクションによって、他方ではテキスト通信(例えばSMSまたはEメール)の交換によってまたはこれらを組み合わせたものまたはUSSDによっても行うことができる。
【0019】
上述した申込過程でもって、受取側に関するレコードが第1のサーバにおけるトランザクションデータベースに格納される。受取側の口座は電子的な資金を管理するために適したものである必要があり、ここでは例えば(送金側のように)プリペイド口座であっても良い。受取側は複数の電話番号、また送金用の複数の目的口座を使用することができ、この場合にはもちろん使用すべき全ての電話番号及び口座番号をデータベースに格納することができる。「口座コード」の概念は以下では、口座番号ないし口座コード、口座が管理される外部サーバの場合によっては必要とされるサーバアドレスからなるもの全てと解する。言及したデータの他に、トランザクションデータベースに記憶される受取側レコードは好適には氏名ないし会社名も包含する。
【0020】
実質的なセキュリティ上の要素は、送金側レコード内の既に言及した認証レコードである。この認証レコードは例えばMSISDNの他に認証コード(PINなど)及び/又は送金側の生物測定学的なデータ(例えば乳頭パターン(Papillary Pattern)または網膜パターン)を包含し、これらのコードないしこれらのデータは、送金の場合によっては行われる認可に使用される。これらのコードないしこれらのデータは送金側の端末機器またはこの端末機器に配属されている入力機器において入力され、第1のサーバに伝送され、この第1のサーバでは格納されている相応のデータと比較される。比較の結果によってトランザクションが許可または阻止される。受取側では商業的な領域において、それ自体は公知であり且つ取引関係において実行されている認証メカニズムが適用される。
【0021】
言及した認可ステップは、方法の有利な実施においては少額の場合には実施されずに、所定の閾値を上回った金額の場合にのみ実施される。この閾値は有利にはサービスプロバイダまたは送金側自身が設定ないし変更することができる。
【0022】
提案される解決手段は機能ブロック、(1)送金方法及び検査過程の開始、(2)送金側のもとでの引落、(3)受取側のもとでの入金を含む。これらの機能ブロックを同一のサーバまたは異なるサーバにおいて実行することができ、これらのサーバは術語的に「第1のサーバ」及び「第2のサーバ」を表す。この1つまたは複数のサーバは、中央でサービスプロバイダのもとに設けることができるか、またはこのサービスプロバイダまたは複数のサービスプロバイダのもとでの複数のハードウェアによる実現において存在することができる。アプリケーションは、既述のように、有利にはデータベースへのアクセスであり、このデータベースは(具体的なネットワークコンセプト及びアプリケーションコンセプトに応じて)同様に中央でサーバのもとに設けることができるか、第1のサーバまたは第2のサーバに分割して設けることができるか、または複数のコピーにおいて異なる個所に設けることができる。
【0023】
提案される方法ではリアルタイム方式として、公知の支払処理方式と比べ改善された透明性及び信頼性が提供される。この方法はそれに加え以下の重要な利点をもたらす。すなわち、プリペイド口座上の電子マネーを限局的に特定されたサービス(特に通話料)の支払のためだけではなく、多様なやり方であらゆる種類の現実及び仮想の販売施設での商品、サービス、情報などの支払にも使用することができる。資金の前払いに関してユーザは生計費の実質的な部分について厳格な費用審査(cost control)を受け、故意でない帰責自由は原則的に排除されている。したがってこの方法は殊に有利には、これまで同等のアプリケーションが存在しなかった未成年者(または精神的な能力をもはや完全には有していない老人)にも使用することができる。
【0024】
提案される解決策ないしこの解決策の特別な実施形態のさらなる利点は以下のことである。
−方法は受取側の正式な申込が行われているか否かに依存せずに機能する。
−送金側及び受取側を異なるプロバイダに登録することができ、送金側のサービスプロバイダは異なるサービスプロバイダに送金側の識別コード(MSISDN)を伝送する必要は全くない。
−送金側は受取側自体に対しても受取側のプロバイダに対しても匿名のままである。何故ならば個人を特定するデータは伝送されないからである。
−受取側にとってもまた、受取側が種々のサービスプロバイダに登録されている送金側との関係を有する場合には、複数のサービスプロバイダに届け出る必要はない。
−全体のトランザクションは短い時間しか必要とされない。すなわちトランザクションはほぼリアルタイムで実行される。
−送金側はトランザクションを、送金側にとっては公知であり且つ信頼に足るサービスプロバイダを介して継続的に処理することができ、これによって送金側は送金に関する高い信頼性を得る。
−既存の移動電話ネットワーク及びサービスプロバイダのインフラストラクチャを消費者側において合理的に使用することができる。
−本発明による方法は、外部からの悪用的な遮断(blockade)の試みに対しても十分に耐性がある。
【0025】
本発明の利点及び実用性は、その他の点では従属請求項ならびに図面に基づいた有利な実施例の以下の説明から生じる。ここで図1は、本発明による装置の第1の実施形態の非常に簡略化された機能ブロック図である。図2は、第2の実施形態の非常に簡略化された機能ブロック図である。
【0026】
図1は第1の実施形態(企業対消費者取引)において提案されるアプリケーションの実質的なステップの概略図であり、図2は第2の実施形態(消費者間取引)において提案されるアプリケーションの実質的なステップの概略図である。
【0027】
これらの図面はその表記に基づき実質的に説明されているので、以下では詳細には図面を説明しない。
【0028】
図1及び図2には、アプリケーション及びこのアプリケーションによって処理されるプリペイド口座が種々のプロバイダの異なるサーバにおいて管理されるということを前提とすることが示唆されている。上記においては既に、アプリケーションを同様にして単一のサービスプロバイダの異なるサーバまたは、送金側のプリペイド資金も電子的にアクセス可能な受取側の口座も管理される、サービスプロバイダの同一のサーバにおいて実行できることを示唆した。
【0029】
先ず図1と関連させて、消費者(購入者)は(「売り主」のもとでの)商店、自動販売機またはインターネットにおける商品またはサービスの支払に関して、消費者のプリペイド資金からの送金によって支払う意思がある場合を考察する。
【0030】
金を受領するために受取側(売り主)は、特別に数字列として構成することができまたこの場合トランザクション番号(TAN)と称される、予定される送金のための有効な識別コードを必要とする。受取側はサービスプロバイダと固定的に接続されたコネクション、または要求された場合に初めて確立されるコネクションを介してこのTANを受け取る。TANを商品またはサービスを購入する直前、またこの購入に伴う送金過程の直前に、または予め(すなわち振り込むべき金額が既知となる前に)生成することができ、受取側に伝送することができる。
【0031】
予めTANを割り振ることは、トランザクションの処理を速めるために有意義である。この変形においては、アドレス(キー)としてのTANを用いる本来的な支払過程のために、伝送すべき金額をトランザクションデータベースに記憶する必要がある。択一的な実施形態においては、金額がTANの要求と関連してサービスプロバイダに伝送され、第1のサーバによって即座に目下生成されたTANと共にトランザクションデータベースに記録される。データベースにはアドレスを形成するトランザクション番号及び金額と共に受取側の識別子、例えば受取側の端末機器呼出番号または即座に送金過程のために使用される受取側のプリペイド口座の口座コードが登録されると解する。
【0032】
現実の商店における商売に関しては、レジ装置は第1のサーバと接続されている端末機器と直接に接続されており、その結果プリペイド支払過程ではサービスプロバイダとのコネクションが自動的に確立され、送金すべき金額は自動的に伝送される実施形態が有利である。仮想の商店(インターネットショップ)では金額の自動的な伝送は通常の事例である。
【0033】
トランザクション番号は受取側によって送金側に通知される。このことは現実の商店においては例えばレシート上の印字、レジ装置または付加的な装置などでの光学的な表示、場合によっては口頭でも行われ、インターネットショッピングの場合には送金側のスクリーンまたは携帯電話ディスプレイ上に表示することによって行われるが、アプリケーションの具体的な実施形態に応じて別個の技術的な伝送チャネル(ブルートゥース、インタールート(Interoute)など)も有効である。
【0034】
ここで送金側がTANを識別した後には、送金側は送金側のサービスプロバイダのサーバ(ここでは大抵「第2のサーバ」と称する)とのコネクションを確立する。この呼出番号は基本的に変更不可能であり、端末機器番号または特別番号(INサービス番号)を表す。呼出番号は好適には送金側の端末機器に(電話帳またはダイヤルキーに対応付けて直接メインメニューに)予め記憶されている。USSDとのシグナリングコネクションも伝送に使用できる。
【0035】
「純粋な」TANの入力は、受取側が送金側と同一のサービスプロバイダに登録されている場合にしか十分なものでないことを顧慮すべきである。それ以外の場合にはTANを入力する前にプロバイダID(NDC)が入力されなければならず、また国際的な送金の場合には付加的に国番号、ないしは海外のサービスプロバイダのサーバと連絡が取れる海外ネットワークの識別子を入力する必要がある。可能な限り完全な(最大限の)識別コードの入力がこれらの全ての事例の処理を可能にすると解する(もっとも比較的長い入力過程が必要とされる)。
【0036】
送金方法の開始を伴うデータを伝送した後には、先ず識別コードが有効であるか否か、また送金側のプリペイド口座上の額が予定される伝送過程に対して十分なものであるか否かを考慮して検査過程が行われる。両方とも肯定である場合には、送金側には伝送すべき金額の引落を送金側のPINの入力により認可することが要求される。
【0037】
この検査過程では、先ず第2のサーバによって第1のサーバとのコネクションが確立される。図1及び図2のように2つのサーバが異なるプロバイダのもとで作動している場合には、このコネクションの確立はプロバイダID及び必要に応じて付加的に国番号ないし相応のネットワーク識別子に基づいて行われる。第1のサーバにおいてはコネクションの確立後に、伝送されたレコードはTANであることが識別されて、キーとしてのTANを用いて関連するトランザクションデータ(金額、通貨、識別子及び必要に応じて付加的に受取側の名前)をトランザクションデータベースから読み出し、第2のサーバに伝送する。トランザクションデータベースにおいてエントリが発見されなかった場合には、TANは無効であって、伝送過程は中止される。
【0038】
送金側の第2のサーバには、送金側のプリペイド口座における電子的な資金が予定される送金に対して十分なものであるか否かを検査するための要求が伝送される。十分でない場合には、伝送が受取側及び/又は送金側の端末機器への相応の指示信号でもって中止される。伝送される金額が裏付けされている場合には、この金額が送金側のプリペイド口座において予約される。
【0039】
続いて言及した認可が送金側によって行われる。このために第2のサーバによって関連するトランザクションデータ(金額、通貨及び名前ないし受取側の識別子)が、テキスト情報として端末機器のディスプレイに光学的に表示するために伝送される、または音声通知の送金側への合成及び伝送を介しても伝送される。この送金側は伝送過程を認証及び認可するために例えばPINを入力する。入力されたPINは送金側レコードに格納されたPINと比較される。PINが有効である場合には、引落過程が開始される。PINが無効である場合には、ここでトランザクションは中止され、再び相応の指示信号が伝送される。
【0040】
伝送すべき金額が送金側のプリペイド口座から引き落とされる。この過程は時間に関して決定的であり、またリアルタイムで行われる。送金側のプリペイド口座と、受取側のプリペイド口座とが同一のプロバイダに存在する場合には、資金を即座に(リアルタイムで)受取側に入金記帳することができる。口座が外国のプロバイダにある場合には、当地の口座管理局に入金要求がなされ、入金が当地の体系の下で行われる。このために関与するサービスプロバイダは相応に規制されなければならない。その他のサービスプロバイダへの金額の振込は例えば、銀行振込の従来の方法によって行われる。
【0041】
いかなる場合においても有意義には、引落過程によってログレコードが作成され、受取側及び/又は送金側にはレジシステムを介してまたはコールまたはSMSなどによって、引落の実施に関して情報が提供される。ここでトランザクションの確認は第2のサーバから第1のサーバに伝送され、TANは再びトランザクションを識別するためのキーとして使用される。第1のサーバによって受取側の端末機器への支払確認が生成及び供給される。このアナウンスが売り主または自動販売機(例えば券売機、飲料自動販売機)による消費者への商品の引き渡しをトリガする。最後に商品またはサービスが支給された後では、トランザクションデータベースにおける行程のエントリが消去され、TANは新たに使用するために解除される。
【0042】
受取側の口座に伝送すべき金額が入金される。この口座はプリペイド口座、リアルタイムアカウントまたは通常の銀行振替口座であって良い。この過程は時間に関して決定的ではないが、最大限の信頼性でもって行われなければならない。ここではまた引落に関して既に言及した変形を、口座が外国のサーバにおいて開設されている否かに応じて区別することができる。入金過程に対してもログレコードが作成される。
【0043】
ここではC2Cアプリケーションとも称される私人間の送金の事例は、上述した商用的なアプリケーションと非常に類似したものであるが、幾つかのステップは省略されている、ないしはある程度変更されている。
【0044】
例えば通常の場合、個々の伝送過程に関するトランザクション番号は必要とされず、また付与されずに、必要とされる検査過程(この検査過程に所属する記憶装置アクセスも含めて)が受取側に一定に割り振られた識別コード、例えばそのコードの端末機器呼出番号に基づいて行われる。それに応じて、本来的な意味においてはTANによってアドレッシング及び読み出し可能なレコードを有するトランザクションデータベースも存在しない。相応の検査過程においてサービスプロバイダは、受取側の識別コード(受取側番号)が有効なMSISDNであり、また受取側がプリペイド口座を有しているか否かだけを検査する。
【0045】
この実施形態においては(送金側の)第2のサーバは、(受取側の)第1のサーバのトランザクションデータを有していないので、関連する金額をこのやり方で伝送することもできない。むしろ第2のサーバの側では送金側に向けられた伝送すべき金額の入力に関する要求が生成及び伝送される。
【0046】
ここで第2のサーバから第1のサーバへのトランザクション確認の伝送は選択的なものであり、また通常は時間に関して決定的ではない。何故ならば、通常の場合商品またはサービスの引き渡しはトランザクション確認の受領に依存しないからである。しかしながら、引落及び/又は入金確認を作成し、受取側にたとえばSMSまたはEメールによって伝送することも十分に可能である。この関連において、(時間的に近接して実施される他の送金過程と区別するために)個々の送金過程の固有の識別子も好適なものである。しかしながら個々の伝送過程のそのような識別子はC2C領域においては通常の場合受取側から発信され、サービスプロバイダによって単なる付加情報として伝送される。
【0047】
本発明の実施形態は既述の例、変形及び見解に限定されるものではなく、請求項の枠内において、同様に専門的な取引の枠内における複数のヴァリエーションにおいても可能である。例えば上述したステップは他の順序でも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による装置の第1の実施形態の非常に簡略化された機能ブロック図である。
【図2】
第2の実施形態の非常に簡略された機能ブロック図である。
Claims (20)
- 例えば前払いされた資金を有する送金側の資金記憶装置から、受取側の口座ないし資金記憶装置に遠距離通信ネットワーク及びデータネットワークを介して、電子的な資金を伝送する方法において、
受取側または伝送過程の第1の識別コードを受取側に付与するステップと、
少なくとも前記第1の識別コード及び前記受取側の口座ないし資金記憶装置の口座コードを包含する受取側レコードを、サービスプロバイダの第1のサーバにおけるトランザクションデータベース及び/又は第1の口座管理データベースに記憶するステップと、
少なくとも第2の識別コード、例えば端末機器の呼出番号及び送金側の資金記憶装置の口座コードを包含する送金側レコードを、サービスプロバイダの第2のサーバにおける第2の口座管理データベースに記憶するステップと、
前記第1の識別コードを受取側から、例えば遠距離通信ネットワーク及びデータネットワーク外の送金側に伝送するステップと、
前記送金側の端末機器と前記第2のサーバとの間のコネクションをサーバ呼出番号または特別番号を使用して確立し、前記第1の識別コードを前記第2のサーバに伝送するステップと、
前記送金側及び前記受取側のサービスプロバイダ、または共通の1つのサービスプロバイダの第2のサーバと第1のサーバとの間のデータコネクションを確立し、前記第1の識別コードの一部を第1のサーバへのダイヤルないし選択に使用し、前記第1の識別コードを該第1のサーバに伝送するステップと、
前記第1の識別コード及び前記受取側の口座ないし資金記憶装置の存在を検査し、該検査結果が肯定である場合には口座コードを該第1の識別コードに対応付け、該検査結果を前記第2のサーバに伝送するステップと、
伝送すべき金額を前記受取側または前記送金側の端末機器において入力し、前記第2のサーバに伝送するステップと、
送金側資金記憶装置における金額の裏付けを検査し、裏付けされている場合には該金額を予約し、裏付けされていない場合にはシグナリングでもって中止するステップと、
伝送を認可するために送金側に要求を送出するステップと、
認可入力を前記送金側の端末機器から前記第2のサーバに伝送し、該認可入力を検査するステップと、
該検査の結果が肯定である場合には、前記送金側資金記憶装置から前記金額をリアルタイムで引き落とし、該引落を記録する、ないし該検査の結果が否定である場合には中止するステップと、
前記金額を前記受取側口座ないし前記受取側資金記憶装置に入金し、該入金を記録するステップと、
前記入金及び/又は前記引落に関する情報を前記受取側及び/又は前記送金側の端末機器に伝送するステップとを有することを特徴とする、電子的な資金を伝送する方法。 - 不変に有効な受取側番号、例えば受取側の端末機器の呼出番号を第1の識別コードとして使用する、請求項1記載の方法。
- 個々の伝送過程のために別個の、前記第1のサーバによって付与されたトランザクション番号を第1の識別コードとして使用し、該トランザクション番号を、該第1のサーバに設けられており伝送過程に関するデータが記憶されるトランザクションデータベースのメモリ領域のアドレッシングに使用する、請求項1記載の方法。
- 伝送すべき金額を送金側によって、前記第1の識別コードと関連させて該送金側の端末機器に入力し、前記第2のサーバに伝送し、該第2のサーバにおいて前記裏付けが検査されるまで中間記憶する、請求項1から3のいずれか1項記載の方法。
- 前記第2のサーバによって、前記送金側に対する伝送すべき金額の入力要求を生成及び伝送し、該送金側の端末機器に送出し、
該要求に反応して該金額を該送金側の端末機器に入力する、請求項1から3のいずれか1項記載の方法。 - 前記送金側レコードは認証レコード、例えば送金側の認証コードまたは生物測定学的なデータを包含し、引落ステップの実施前に該引落を認可するために以下のステップを実施する、すなわち、
前記認証コードまたは前記生物測定学的なデータを送金側によって該送金側の端末機器に入力し、
該認証コードまたは前記生物測定学的なデータを前記第2のサーバに伝送し、
伝送されたデータを、前記送金側レコードに存在するデータと比較し、一致する場合には引落許可信号を送出し、一致しない場合には引落阻止信号を送出する、請求項1から5のいずれか1項記載の方法。 - 認可ステップを金額が所定の閾値を上回る場合に実施し、該閾値は例えばサービスプロバイダまたは送金側によって調整される、請求項1から6のいずれか1項記載の方法。
- サービスプロバイダに対する受取側の申込の枠内において、前記受取側レコードに正規の銀行取引の口座番号を記憶する、請求項1から7のいずれか1項記載の方法。
- 受取側は、複数の口座及び/又は識別コード例えば呼出番号を有するサービスプロバイダに申込を行い、ここで例えば口座数は呼出番号の個数よりも少なく、前記受取側レコードにおける相応の全ての口座コード及び識別コードを記憶する、請求項1から8のいずれか1項記載の方法。
- 前記受取側番号は国番号及び前記第1のサーバのサーバ識別コードを包含する、請求項1から9のいずれか1項、例えば請求項2から9のいずれか1項記載の方法。
- 例えば請求項1から10のいずれか1項記載の方法を実施する、例えば前払いされた資金を有する送金側の資金記憶装置から、受取側の口座ないし資金記憶装置に遠距離通信ネットワーク及びデータネットワークを介してリアルタイムで伝送する装置において、該装置は、
少なくとも1つの受取側資金記憶装置と、少なくとも1つの受取側データ記憶装置と、受信した受取側データ例えば受取側の識別コードまたは伝送過程を、記憶されている受取側データと比較する比較手段とを備えた第1のサーバを有し、
少なくとも1つの送金側資金記憶装置と、少なくとも1つの送金側データ記憶装置と、受信した送金データ例えば伝送すべき金額のデータを、記憶されている送金側資金データないし送金側データと比較する手段とを備えた第2のサーバを有し、該第1のサーバと該第2のサーバは遠距離通信ネットワーク及びデータネットワークのデータ線を介して接続されており、ないし接続可能であり、または相互に統合されており、
前記遠距離通信ネットワーク及びデータネットワークに接続されている前記受取側の端末機器を有し、
前記遠距離通信ネットワーク及びデータネットワークに接続されている前記送金側の端末機器を有することを特徴とする、電子的な資金を伝送する装置。 - 前記第1のサーバには第1のトランザクションデータベースが記憶されており、該第1のトランザクションデータベースには前記受取側または送金過程の識別コードを使用して伝送される関連データ、例えば口座コード及び受取側の資金状態が記憶されている、請求項11記載の装置。
- 前記送金側データ記憶装置は前記送金側の認証レコードを記憶する記憶領域を有し、該記憶領域には目下入力された認証データと記憶されている認証データとを比較し、該比較の結果に応じて伝送過程に関する許可信号または阻止信号を出力する比較手段が配属されている、請求項11または12記載の装置。
- 前記第1のサーバは、伝送過程を一義的に特徴付ける識別コードを形成するランダム発生器手段と、該識別コードを前記受取側レコードに対応付ける結合手段とを有する、請求項11から13記載の装置。
- 前記第1のサーバ及び/又は前記第2のサーバは引落過程及び入金過程を、例えばログレコードとして記録する手段を有する、請求項11から14のいずれか1項記載の装置。
- 前記第1のサーバ及び/又は前記第2のサーバには、トランザクションの中止または引落及び/又は入金を前記送金側及び/又は前記受取側の端末機器にシグナリングする遠距離通信手段が配属されている、請求項11から15のいずれか1項記載の方法。
- 前記遠距離通信ネットワーク及びデータネットワークは移動無線ネットワークを包含し、前記送金側の端末機器及び/又は前記受取側の端末機器は移動無線端末機器として、または移動無線部が装備されているデータ処理機器として構成されており、該第1のサーバ及び/又は該第2のサーバには移動無線端末機器が配属されている、請求項11から16のいずれか1項記載の装置。
- 前記受取側の端末機器はレジ装置と、該端末機器が該レジ装置から伝送すべき金額を自動的に受信するように接続されている、請求項11から17のいずれか1項記載の装置。
- 商品またはサービスを自動的に支給する自動販売機において、請求項11から18のいずれか1項記載の装置とのデータコネクションを有することを特徴とする、自動販売機。
- 商品またはサービスに対して支払われるべき金額を電子的に徴収するレジ装置において、請求項11から18のいずれか1項記載の装置とのデータコネクションを有することを特徴とする、レジ装置。
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