JP2004520922A - 安全装置付き機器 - Google Patents
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Abstract
動作モードに切替え可能であり、機器主要部(2)を有し、前記機器主要部に対して非動作位置と動作位置との間で可動な機器補助部(20)を有し、前記機器主要部(2)と接続される安全スイッチ(12)を有し、前記動作モードのスイッチオンのために設けられる稼動可能な動作モードスイッチ(13, 14, 15, 16, 17, 18)を有する機器(1)において、安全装置(44)が設けられ、当該安全装置は、前記安全スイッチ(12)及び前記動作モードスイッチ(13, 14, 15, 16, 17, 18)の両方と協動し、上記安全装置は、前記機器補助部(20)の非動作位置から動作位置への移動により、前記動作モードスイッチ(13, 14, 15, 16, 17, 18)が既に稼動させられていたときに、当該機器の前記動作モードの所望されないスイッチオンが防止されるように設計される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器主要部を有し、前記機器主要部に対して非動作位置と動作位置との間で調整可能な機器補助部を有し、前記機器主要部と接続された安全スイッチを有し、前記安全スイッチは稼動させられていないときには動作モードのスイッチオンを防止し、前記動作モードのスイッチオンのために設けられる稼動可能な動作モードスイッチを有する機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
第1段落において説明されたような構成による機器は、本願出願人により型式番号HR1734の下商業的に販売されており、従って、公知である。この公知の機器はいわゆるブレンダであり、これは、機器主要部としては、ハウジングを有し且つ作業台に置くことができる駆動ユニットを有し、機器補助部としては、前記ハウジングの上部領域にある駆動装置上に配置されることができるゴブレット(ブレンダジャー)を有する。ゴブレットは回転駆動可能な刃を含み、該刃は、駆動ユニット内に収容されるモータ及び当該駆動ユニットの上部領域を貫通する駆動軸によって駆動されることができる。ゴブレットは、該ゴブレット内に設けられた刃が駆動されるときに、該ゴブレットの内容物が飛び散ったり又は噴出したりすることを防止するために蓋を閉じることが可能である。前記公知の機器においては、ゴブレットを前記駆動ユニットに配置可能な上述した上部領域に安全スイッチが設けられ、該安全スイッチは、ゴブレットが駆動ユニットに配置されているときには稼動させられ、ゴブレットが駆動ユニットから取り外されているときには稼動させられず、その結果、当該公知の機器が動作モードに切替えられるのを防止する。前記公知の機器においては複数のボタンが駆動ユニットに設けられており、これらのボタンの各々は動作モードスイッチを構成し、当該公知の機器を複数の動作モードに切替えるために設けられている。これらのボタンは、駆動ユニットにおいて容易に手又は手の指で触れることができる領域に設けられているが、このことは問題である。なぜなら、ゴブレットが駆動ユニット上に配置されるときには、ユーザはできる限り容易に且つしっかりと駆動ユニット上のゴブレットの位置決め及び固定を実行することができるように、通常1つの手でしっかりと駆動ユニットを持つからである。このように一方の手で駆動ユニットを持つことは、ボタンの1つが意図せずにそのオン位置に動かされる(すなわち稼動させられる)という望ましくない状況に至る可能性がある。これは、前記公知の機器において、駆動ユニット上へのゴブレットの配置の間に安全スイッチを稼動させ、従って機器の動作モードへの切替えを可能にすることにより、機器が安全スイッチの稼動の後に前記のそれぞれの動作モードに切替えられるという結果を導く。この結果、駆動ユニットに収容されているモータがスイッチオンされるのが早過ぎるため、ゴブレットに収容されている刃が駆動されるのが早過ぎる結果、ユーザが予想していなかった態様で回転させられ、ゴブレットの蓋がまだ閉じていないためにゴブレットの内容の一部が飛び散ったり又は噴出したりするという結果になるかもしれない。
【0003】
第1の段落において説明される型の機器は、また、特許文献DE 841 629から公知である。この公知の機器は、機器主要部として混合及び細断を行う機械を有し、機器補助部として混合及び細断を行う前記機械のミキシングボウルの蓋を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の問題を防止して、改良型の機器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明による機器のために本発明の機能が設けられ、これにより、本発明による機器は、以下の特徴を有する。即ち:
動作モードに切替え可能であり、
機器主要部を有し、
前記機器主要部に対して非動作位置と動作位置との間で可動な機器補助部を有し、
前記機器主要部と接続された安全スイッチを有し、前記機器補助部の前記非動作位置から前記動作位置への移動により稼動可能であり、前記安全スイッチは稼動させられていないときには前記動作モードのスイッチオンを防止し、
前記動作モードのスイッチオンのために設けられる稼動可能な動作モードスイッチを有し、
安全手段が設けられ、
当該安全手段は、前記安全スイッチ及び前記動作モードスイッチの両方と協動し、
上記安全手段は、前記機器補助部の非動作位置から動作位置への移動の前に前記動作モードスイッチが稼動させられていたときに、前記動作モードの所望されないスイッチオンが防止されるように設計される
機器である。
【0006】
本発明による機能を提供することによって、簡単に且つ経済的に、機器補助部が非動作位置から動作位置に移動させられたときに動作モードスイッチが意図せずして既に稼動させられていた場合に、意図せずに稼動させられた動作モードスイッチに伴う機器の動作モードへの望まれない切替えが防止されることが保証される。従って、本発明による機器の場合、非動作位置から動作位置への機器補助部の移動が常に最初に実行されなければならず、本機器はその後にのみ、動作モードスイッチの作動によって、意図的に選択された所望の動作モードに実際に切替えられることができるという利点が達成される。本発明による機器においては、機器補助部が非動作位置から動作位置へ調整される前に動作モードスイッチが意図せずに稼動させられる場合、有利なことに、関連した動作モードをスイッチオンするという結果にはならない。
【0007】
本発明による機器の場合、安全手段は機構部品を使用して得ることもできる。しかし、請求項2に記載の機能が追加で設けられることが特に有利であると分かっている。これは特に単純で、経済的で、何よりも耐疲労性であり操作上信頼性が高い本発明の実施態様を得る。
【0008】
上記の状況において、安全手段がマイクロコンピュータにより実現されることが特に有利であると分かっている。
【0009】
本発明の上述の側面及び他の側面は、後述する実施例から明らかになり、これらの実施例を参照して説明される。
【0010】
本発明は、図面に示される2つの実施例を参照して更に説明されるが、これら図面により本発明が制限されることはない。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は機器1を示し、これは台所機器、実際はいわゆるブレンダである。機器1は、回転駆動可能な混合器具の異なる回転速度、前記混合器具の異なる回転方向、前記混合器具の異なる駆動期間、そして、前記混合器具のパルス駆動によって区別される6つの動作モードを有する。
【0012】
機器1は、機器主要部2を有し、該機器主要部2は、駆動ユニットである。該機器主要部2はハウジング3を有する。ハウジング3は、モータM(図1に示さず)を収容する。モータMによって、結合素子(図1に示さず)は駆動手段を介して回転駆動可能である。ハウジング3は、配置領域4を有する。上記配置領域4において、合計4つの配置リブ5、6、7及び8が設けられ、これら配置リブ5〜8は加えて、いわゆる差し込み固定具の部品を構成する(しかしこれは図1に詳細には示されない)。加えて、配置領域4に通路9が設けられ、この通路9を通じて上述の結合素子が嵌合用結合素子に接触可能である。加えて、配置領域4に他の通路10が設けられ、この通路10を通じて安全スイッチ12の押しボタン11が突出する(図1に示さず)。
【0013】
6つの動作モードスイッチ13、14、15、16、17及び18は、機器主要部2又は該機器主要部2のハウジング3に提供される。動作モードスイッチ13〜18は、稼動可能な接触制御ボタンの形を取り、該ボタンの指による作動、また、これに伴う稼動は防止できない。6つの動作モードスイッチ13〜18の各々が1つの動作モードへの切替えのために提供される。
【0014】
機器1は更に、機器1の場合いわゆるゴブレットという形をとる機器補助部20を有する。機器補助部20は、容器21と該容器21に着脱可能に接続される蓋22から成る。容器21は、蓋22から遠い方の側に嵌合用配置領域23を有する。嵌合用配置領域23は、機器主要部2の配置領域4に配置され、該配置領域4に対して回転可能であり、機器主要部2に対する機器補助部20のこのような回転に際し、配置リブ5〜8は、いずれの場合においても差し込み固定を形成する手助けをする。機器補助部20は更に、取っ手及び注ぎ口25を有する。蓋22には開口部26が設けられ、処理される物体が該開口部を通じて容器21に導入されることができることも言及しておくべきであろう。
【0015】
機器補助部20の容器21に回転駆動型混合器具が既知の態様で収容されるが、図1には示されない。上記混合器具は、上述の嵌合用結合素子に接続され、該嵌合用結合素子は嵌合用配置領域23によって囲まれる。長く知られているように、これにより混合器具は、嵌合用結合素子と、モータMによって駆動可能な機器主要部2の結合素子とを介して回転的に駆動可能である。
【0016】
機器補助部20(すなわちゴブレット)は、機器主要部2に対して非動作位置と動作位置との間で移動(調整)可能である。図1は、非動作位置の機器補助部20を示し、この非動作位置では機器補助部20が機器主要部2から取り外されている。上述のように、機器補助部20は嵌合用配置領域23が機器主要部2の配置領域4の上になるように配置され、機器主要部2に対して回転されることができ、これにより機器補助部20は動作位置を取る。上述のように、安全スイッチ12は機器主要部2に接続され、その押しボタン11は図1に見られる。機器補助部20が非動作位置(図1に示す)から動作位置(図1に示さず)に調整(移動)させられるとき、該機器補助部がその嵌合配置領域23によって押しボタン11との有効接続状態に入り、これにより押しボタン11を押し下げ、この結果安全スイッチ12を稼動させる(この場合は閉じる)。
【0017】
図1の機器1の電気回路の部分30(図2に示される)を見ると、2つの本線接続31及び32が設けられており、これらは本線ケーブル(示されない)に接続されているということが明らかである。電圧処理回路33は、2つの本線接続31及び32に接続される。本線の電圧から供給される電圧処理回路33によってモータ供給電圧VMが発生され、該モータ供給電圧VMは、電圧処理回路33の2つの出力34及び35において利用可能にされる。電圧処理回路33によって直流供給電圧VDが更に生成可能であり、これは、電圧処理回路33の他の2つの出力36及び37において利用可能にされる。
【0018】
モータ供給電圧VMは、モータMに供給する役目を果たす。このために、モータ供給電圧VMは、モータMとモータ供給回路38とを有する直列回路に印加される。モータ供給回路38は、モータMを、異なる回転速度で、また、相互に対向する回転方向に、駆動することができるように設計される。モータMのそれぞれの回転速度及びそれぞれの回転方向は各場合において選択される動作モードによって決定され、当該機器は、6つの動作モードスイッチ13〜18の1つによりこれら動作モードに切替え可能である。モータ供給回路38は、全部で4つの制御入力39、40、41及び42を有する。第1の制御入力39を介して第1の制御信号CS1がモータ供給回路38に供給されてよく、当該第1の制御信号CS1によりモータMの駆動は可能にされる。3つの他の制御入力40、41及び42に3つの他の制御信号CS2、CS3及びCS4が供給されてよい。3つの他の制御信号CS2、CS3及びCS4によって、モータMのそれぞれの回転方向及びそれぞれの回転速度は固定されることができる。
【0019】
機器1は更にマイクロコンピュータ43を有する。マイクロコンピュータ43は一連の手段及び機能を提供し、本例において重要である安全手段のみが更に詳細に下で考察される。
【0020】
安全手段44はマイクロコンピュータ43によって提供される。図2において図式的に示されるように、安全手段44は、安全スイッチ12、並びに、6つの動作モードスイッチ13、14、15、16、17及び18の全ての両方と協動する。安全スイッチ12及び6つの動作モードスイッチ13〜18は一端でグラウンドに接続され、これにより、これらのスイッチ13〜18の各々を閉じることによって、グラウンド電位がマイクロコンピュータ43に、従って安全手段44に供給されることができる。これにより、安全スイッチ12及び6つの動作モードスイッチ13〜18のそれぞれの稼動時間から、特定のスイッチ12、13、14、15、16、17及び18が稼動させられたという事実が、グラウンド電位を供給することによって安全手段44に信号により伝えられることができることが保証される。
【0021】
機器1の場合、安全手段44は、機器補助部20の図1に示される非動作位置から図1に示されない動作位置への調整の前に関係する動作モードスイッチ13、14、15、16、17又は18が稼動させられた場合に、該安全手段44が前記機器1の関係する動作モードへの所望されない切替えを防止するように設計される。この場合は、安全手段44は、電子部品、すなわちマイクロコンピュータ43によって実現される。安全手段44は、安全スイッチ12及び各動作モードスイッチ13〜18のそれぞれの稼動瞬間を検出するように設計されている。この状況において、マイクロコンピュータを使用したスイッチの稼動瞬間の検出は当然それ自身長く知られていたことを述べておくべきであろう。このためここではこれについてこれ以上詳細には説明しない。この場合は、安全手段44は更に、安全スイッチ12の稼動瞬間が関連した動作モードスイッチ13、14、15、16、17又は18の稼動瞬間の前であるときに、関連した動作モードスイッチ13、14、15、16又は17によってのみ動作モードのスイッチオンを可能にするように有利に設計される。安全スイッチ12の稼動瞬間が動作モードスイッチ13〜18の1つの稼動瞬間の前である場合、安全手段44が、第1の制御信号CS1を生じてこれをモータ供給回路38に供給し、これによりモータMへの電源供給を可能にする。すなわち、モータMは機器補助部20に収容される混合器具の駆動を保証し、結果、稼動させられた動作モードスイッチによって稼動させられる動作モードが実行されることができる。他方では、6つの動作モードスイッチ13〜18の1つの稼動瞬間が安全スイッチ12の稼動瞬間の前である場合、安全手段44が第1の制御信号CS1を出力せず、この結果、モータ供給回路38においてモータMに対する電源供給が防止される。
【0022】
図3は図1による機器1で発生し得る合計5つの動作状況を示す。図3において、第1の行は安全スイッチ12のオン状態及びオフ状態に、第2の行は第1の動作モードスイッチ13のオン状態及びオフ状態に、第3の行はモータMのオン状態及びオフ状態に関係している。第1の動作モードスイッチ13は、6つの動作モードスイッチ13、14、15、16、17及び18の1つを表すように選択される。
【0023】
第1の動作状況Aにおいて、第1の動作モードスイッチ13はオン状態であるが、安全スイッチ12はオフ状態を取っており、この結果、安全手段は、モータMがオフ状態に留まるように、第1の制御信号CS1をモータ供給回路38に出力しない。
【0024】
第2の動作状況Bにおいて、第1の動作モードスイッチ13は、既にオン状態にある。ここで安全スイッチ12は、機器補助部20が機器主要部2上に配置されると、オフ状態からオン状態に変化する。この場合、安全手段44は、安全スイッチ12の稼動瞬間(時間)が、動作モードスイッチ13の稼動瞬間(時間)の後であることを検出し、この結果、安全手段44は第1の制御信号CS1をモータ供給回路38に出力せず、これにより該モータ供給回路38はモータMがスイッチオンされるのを防止する、つまりモータMは図3に示したようにオフ状態に保たれる。
【0025】
第2の動作状況Bの直接後に起こり得る第3の動作状況Cの場合、安全スイッチ12はオン状態を取っており、第1の動作モードスイッチ13はオン状態からオフ状態に変化する。この結果、モータMはオフ状態のままである。
【0026】
続いて、安全スイッチ12が既にオン状態になっており(機器補助部20が既に機器主要部2に配置されていることを意味する)、その次に、第1の動作モードスイッチ13が所与の期間TDの間オフ状態からオン状態に変化する(第1の動作モードスイッチ13を構成している接触制御ボタンに触れることにより達成される)、という第2の動作状況Dが起きる場合、安全手段44が安全スイッチ12の稼動瞬間は第1の動作モードスイッチ13の稼動瞬間の前であるということを検出し、この結果、安全手段44は第1の制御信号CS1を生じてこれをモータ供給回路38に出力し、これにより、図3に示すように、モータMがオフ状態からオン状態に変化するように、モータMが電源を供給されることを可能にする。換言すれば、第1の動作モードスイッチ13によって選択された動作モードが続いて機器1において実行される。
【0027】
機器補助部20が機器主要部2から取り外されることにより安全スイッチ12がオン状態からオフ状態に変化するという第5の動作状態Eが続いて生じる場合、安全手段44は安全スイッチ12のオン状態からオフ状態への変更を検出し、この結果、モータ供給回路38に対する第1の制御信号CS1の出力が終了され、図3に示されるように、今度はこれがモータMがオン状態からオフ状態に変化されるという結果を生じる。
【0028】
機器1の場合、いわゆる停止ボタンが更に設けられてもよく、この停止ボタンの作動の際には、機器補助部20が機器主要部2上に残っている結果安全スイッチ12は閉じたままである場合であっても、モータMがオン状態からオフ状態に変更される。
【0029】
図1及び2を参照して説明される機器1の場合、安全スイッチ12は直流電位、すなわち、グラウンドとマイクロコンピュータ43の入力との間で電気的に切替えられる。このような安全スイッチ12はまた、本線接続31又は32の下流に収容されてもよいという点に留意する必要がある。これにより、安全スイッチ12が開放状態のときには機器1へのあらゆる電圧の供給は停止されて電圧はマイクロコンピュータ43にのみ供給され、従って、安全スイッチ12が閉じられるとこの安全手段44にも供給されることになる。これは安全手段44により検出され、このような方法で安全スイッチ12のそれぞれの稼動瞬間が再び検出される。
【0030】
本発明の第2の実施例による機器の電気回路の図4において示される部分50を以下で説明する。
【0031】
回路の部分50は、押しボタン11を備える安全スイッチ12及び3つの動作モードスイッチを有するが、第1の動作モードスイッチ13及び第2の動作モードスイッチ14だけが図4に示される。安全スイッチ12並びに2つの動作モードスイッチ13及び14は、1つの端子において供給電圧+Vに接続される。安全スイッチ12並びに2つの動作モードスイッチ13及び14はそれぞれレジスタと、すなわちそれぞれレジスタR1、レジスタR2又はレジスタR3と接続される。回路の部分50は、モータMと、該モータMに直列に接続されるモータ供給回路38とを更に有し、当該直列回路は、モータ供給電圧VMに接続される。
【0032】
部分50は、更に、クロック端子Cと、データ端子Dと、低レベルLのみに応答するリセット端子Rと、同様に低レベルLのみに応答するセット端子Sと、第1の出力Qと、第2の出力
【外1】
とを有する、ポジティブエッジによって起動可能なDフリップフロップ回路51を有するが、第2の出力
【外2】
は用いられない。加えて第1のANDゲート52、第2のANDゲート53、第1のORゲート54及び第2のORゲート55が設けられる。第1のANDゲート52の第1の入力は、Dフリップフロップ回路51の出力Qと接続される。第1のANDゲート52の第2の入力は、第1の動作モードスイッチ13と接続される。第2のANDゲート53の第1の入力は、同様にDフリップフロップ回路51の出力Qと接続される。第2のANDゲートの第2の入力は、第2の動作モードスイッチ14と接続される。第1のANDゲート52の出力は、第2のORゲート55の第1の入力と接続される。第2のANDゲート53の出力は、第2のORゲート55の第2の入力と接続される。第2のORゲート55の出力は、モータ供給回路38の第1の制御入力39と接続される。
【0033】
第1の動作モードスイッチ13は、第1のORゲート54の第1の入力と出力側で接続される。第2の動作モードスイッチ14は、第1のORゲート54の第2の入力と出力側で接続される。第1のORゲート54の出力は、Dフリップフロップ回路51のクロック入力Cと接続される。第1の動作モードスイッチ13は、加えて、モータ供給回路38の第2の制御入力40と出力側で接続される。第2の動作モードスイッチ14は、加えて、モータ供給回路38の第3の制御入力41と出力側で接続される。第3の動作モードスイッチ(図示せず)は、モータ供給回路38の第3の制御入力42と出力側で接続される。
【0034】
Dフリップフロップ回路51に関してデータ入力D及びセット入力Sの両方に供給電圧+Vが供給されることも言及しておくべきであろう。安全スイッチ12は、リセット入力Rを有する出力側に接続される。
【0035】
この場合、Dフリップフロップ回路51、2つのANDゲート52及び53、並びに、2つのORゲート54及び55が安全手段56を構成し、該安全手段56は、安全スイッチ12並びに各々の動作モードスイッチ13及び14と協動し、機器補助部が非動作位置から動作位置へ移動(調整)したときに、動作モードスイッチ13又は14が既に稼動させられている場合には、機器の関連した動作モードへの所望されない切替えを防止する。この場合、安全手段56は、複数の電子部品、すなわち、部品51、52、53、54及び55を有する。しかし、図4による解決案の場合、安全スイッチ12並びに動作モードスイッチ13及び14のそれぞれの稼動瞬間は検出されない。安全スイッチ12が最初に稼動させられて次に動作モードスイッチ13及び14の1つが稼動させられるのか、又は、動作モードスイッチ13及び14の1つが最初に稼動させられ次に安全スイッチ12が稼動させられるのか、ということが他の手段で特定される。
【0036】
回路の部分50の動作方法は、更に詳細に下で説明される。安全スイッチ12並びに動作モードスイッチ13及び14が稼動させられていなかったとここで仮定する、すなわち、これらの開放された不導体状態を仮定する。
【0037】
上記のように仮定した起動状態において、Dフリップフロップ回路51のリセット入力RがレジスタR1を介してグラウンドに接続され、これは、データ入力D及びクロック入力Cにおいてどのレベルが存在するかに係わりなく、Dフリップフロップ回路51の出力Qで低レベルLが存在するという結果を生じる。出力Qにおいて低レベルLが存在するため、同様にANDゲート52の第1の入力において低レベルLが存在する。同様に第1のANDゲート52の第2の入力において低レベルLが存在する。なぜなら、第1のANDゲート52の第2の入力はレジスタR2を介してグラウンドに接続されているからである。これは、低レベルLが、第1のANDゲート52の出力においても存在するという結果になる。この低レベルLは、モータ供給回路38の第1の制御入力39に、第2のORゲート55を介して供給され、この結果、モータMがオフ状態のままであるように、モータMに対する電源が遮断されるという結果を有する。
【0038】
次に、非動作位置から動作位置への機器補助部の調整によって安全スイッチ12が閉じられたら、高レベルHがDフリップフロップ回路のリセット入力Rで生じるという結果になる。これは、Dフリップフロップ回路51が、データ入力Dにおいて存在する信号が、クロック入力Cの各エッジ変化を伴って出力Qに対して伝達される状態に変化するという効果がある。既に言及されたように、電圧+Vは常にデータ入力Dに印加される。
【0039】
ここで第1の動作モードスイッチ13が稼動させられる、すなわち閉じられると、低レベルLから高レベルHへの変化が第1のORゲート54を介してDフリップフロップ51のクロック入力Cにおいて起こる、即ちエッジが発生する。これは、データ入力Dにおけるレベル値(すなわち高レベルH)が出力Qに次に伝達され、従って高レベルHが第1のANDゲート52の第1の入力で生じる、という結果になる。第1の動作モードスイッチ13の閉止の結果として、第1のANDゲート52の第2の入力においても高レベルHが発生する。高レベルHが第1のANDゲート52の2つの入力の各々に存在するので、第1のANDゲート52の出力においても高レベルHが発生し、この高レベルHは第2のORゲート55にその第1の入力で供給される。この結果、第2のORゲート55は、モータ供給回路38の第1の制御入力39に、第1の制御信号CS1として第1の高レベルHを供給し、更にその結果、モータ供給回路38がモータMへの電源供給を可能にする、すなわち、モータMをオン状態に変更する。結果として、第1の動作モードスイッチ13の作動によってモータ供給回路38の第2の制御入力40に第2の制御信号CS2として供給される高レベルHのため、モータMは所与の回転速度及び所与の回転方向でモータ供給回路38によって駆動され、この回転速度及び回転方向は第1の動作モードスイッチ13によって選択された動作モードと一致する。
【0040】
上記の態様でスイッチオンされた動作モードにおいて第1の動作モードスイッチ13が開放された場合、第1の入力はレジスタR2を介してグラウンドに接続されているため、第1のANDゲート52の第2の入力において低レベルLが再び生じる。これは低レベルLが第1のANDゲート52の出力においても発生するという結果を有し、この低レベルLは第2のORゲート55を介してモータ供給回路38の第1の制御入力39に供給され、これはモータMに対する電力供給を遮断し、この結果、前にスイッチオンされた動作モードが終了することになる。
【0041】
動作モードがスイッチオンされるときに、機器補助部が動作位置から非動作位置に調整されることによって第1の動作モードスイッチ13が閉じられたままで安全スイッチ12が開放されると、Dフリップフロップ回路51のリセット入力RがレジスタR1を介して低レベルLを受信する。これはDフリップフロップ回路51がリセットされるという結果を生じ、これにより出力Qは低レベルLになり、この結果低レベルLが同様にANDゲート52の第1の入力に存在することになり、この低レベルLは、(閉じられた第1の動作モードスイッチ13のため)第1のANDゲート52の第2入力に存在する高レベルHに関係なく、第1ANDゲート52の出力において低レベルLを生じさせ、これは第2のORゲート55を介したモータ供給回路38の第1の制御入力39へ供給され、この結果、モータ供給回路38においてモータMへの電力供給が終了される、つまり、前にスイッチオンされた動作モードが終了させられる。
【0042】
開始点が、安全スイッチ12も動作モードスイッチ13及び14の1つのどちらも閉じていない開始状態であり、第1の動作モードスイッチ13が閉じていると仮定すると、レジスタR2で発生している高レベルHが、モータ供給回路38の第2の制御入力40と、第1のORゲート54を介してDフリップフロップ回路51のクロック入力Cとの両方に供給されるという結果になる。しかし、クロック入力Cに高レベルHを供給することは、Dフリップフロップ回路51の出力Qにおいて如何なる効果も有しない。なぜならDフリップフロップ回路51のリセット入力Rは、依然開放状態である安全スイッチのために低レベルLに位置しているからである。この結果、出力Qは、Dフリップフロップ回路51のデータ入力D及びクロック入力Cにどのレベルが適用されるかに関係なく低レベルLで固定する。従って、安全スイッチ12が開放状態であり、モータMがオフ状態のままであるとき、第1の動作モードスイッチ13の作動は、効果を有しない。
【0043】
既に閉じられている第1の動作モードスイッチ13の場合には、このとき安全スイッチ12が閉じられていると、Dフリップフロップ回路51を動作状態に変化させる高レベルHがDフリップフロップ回路51のリセット入力Rで発生し、データ入力Dに適用される高レベルHが出力Qに伝達される可能性があるが、これは、クロック入力Cにおいてレベルの変更がないため、即ちエッジが発生しないため、起こらない。続いてこのようなエッジが発生する場合、これは、既に前もってクロック入力Cに適用された、高レベルHからのエッジでしかないかもしれず、このとき、高レベルHが出力Qで発生し、この高レベルHは第1のANDゲート52の第1の入力に供給される。従って、高レベルHがこのとき第1のANDゲート52の第1の入力に存在するにも関わらず、第1の動作モードスイッチ13の開放のために、低レベルLは第1のANDゲート52の第2の入力に存在し、この結果、ANDゲート52の出力で発生している低レベルLが発生し、この低レベルLはモータMへの電力供給の防止という結果を招く。従って、第1の動作モードスイッチ13の前もって実行された閉止の後の安全スイッチの閉止の場合、モータMの所望されない始動、従って、それ自体が第1の動作モードスイッチ13によりスイッチがオンにされる動作モードの所望されないスイッチオンが防止されることが保証される。
【0044】
本発明は、上記の2つの実施例には制限されない。機器の動作モードへの所望されない切替えを防止するための安全手段は、また、機構部品によって提供されてもよい。
【0045】
更に、本発明による機器が絶対に台所機器のみであるという必要はないことを言及しておくべきであろう。本発明による機器は、また、機器主要部と、非動作位置と動作位置との間で機器主要部に対して調整可能な機器補助部とから成る他の機器、例えば基本機器と、該基本機器に接続されてもよい複数の器具とから成るDIY機器であってよく、例えば、前記基本機器は、ドリルに類似した態様で構成され、種々の補助機器を接続されていてもよい。
【0046】
本発明による機器はまた、処理されるべき材料を収容するための容器が固定的に台所機器に接続され、該容器の蓋が機器補助部を構成する台所機器であって、前記蓋が前記容器に対して開いた状態である非動作位置と前記容器を閉じる動作位置との間で調整可能であるような台所機器から成っていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施例による機器の上からの斜視図である。
【図2】図2は、図1の機器の電気回路の一部を示す。
【図3】図3は図1の機器において生じる可能性のある多くの動作状況を図式的に示す。
【図4】図4は、本発明の第2の実施例による機器の電気回路の一部を示す。
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器主要部を有し、前記機器主要部に対して非動作位置と動作位置との間で調整可能な機器補助部を有し、前記機器主要部と接続された安全スイッチを有し、前記安全スイッチは稼動させられていないときには動作モードのスイッチオンを防止し、前記動作モードのスイッチオンのために設けられる稼動可能な動作モードスイッチを有する機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
第1段落において説明されたような構成による機器は、本願出願人により型式番号HR1734の下商業的に販売されており、従って、公知である。この公知の機器はいわゆるブレンダであり、これは、機器主要部としては、ハウジングを有し且つ作業台に置くことができる駆動ユニットを有し、機器補助部としては、前記ハウジングの上部領域にある駆動装置上に配置されることができるゴブレット(ブレンダジャー)を有する。ゴブレットは回転駆動可能な刃を含み、該刃は、駆動ユニット内に収容されるモータ及び当該駆動ユニットの上部領域を貫通する駆動軸によって駆動されることができる。ゴブレットは、該ゴブレット内に設けられた刃が駆動されるときに、該ゴブレットの内容物が飛び散ったり又は噴出したりすることを防止するために蓋を閉じることが可能である。前記公知の機器においては、ゴブレットを前記駆動ユニットに配置可能な上述した上部領域に安全スイッチが設けられ、該安全スイッチは、ゴブレットが駆動ユニットに配置されているときには稼動させられ、ゴブレットが駆動ユニットから取り外されているときには稼動させられず、その結果、当該公知の機器が動作モードに切替えられるのを防止する。前記公知の機器においては複数のボタンが駆動ユニットに設けられており、これらのボタンの各々は動作モードスイッチを構成し、当該公知の機器を複数の動作モードに切替えるために設けられている。これらのボタンは、駆動ユニットにおいて容易に手又は手の指で触れることができる領域に設けられているが、このことは問題である。なぜなら、ゴブレットが駆動ユニット上に配置されるときには、ユーザはできる限り容易に且つしっかりと駆動ユニット上のゴブレットの位置決め及び固定を実行することができるように、通常1つの手でしっかりと駆動ユニットを持つからである。このように一方の手で駆動ユニットを持つことは、ボタンの1つが意図せずにそのオン位置に動かされる(すなわち稼動させられる)という望ましくない状況に至る可能性がある。これは、前記公知の機器において、駆動ユニット上へのゴブレットの配置の間に安全スイッチを稼動させ、従って機器の動作モードへの切替えを可能にすることにより、機器が安全スイッチの稼動の後に前記のそれぞれの動作モードに切替えられるという結果を導く。この結果、駆動ユニットに収容されているモータがスイッチオンされるのが早過ぎるため、ゴブレットに収容されている刃が駆動されるのが早過ぎる結果、ユーザが予想していなかった態様で回転させられ、ゴブレットの蓋がまだ閉じていないためにゴブレットの内容の一部が飛び散ったり又は噴出したりするという結果になるかもしれない。
【0003】
第1の段落において説明される型の機器は、また、特許文献DE 841 629から公知である。この公知の機器は、機器主要部として混合及び細断を行う機械を有し、機器補助部として混合及び細断を行う前記機械のミキシングボウルの蓋を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の問題を防止して、改良型の機器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明による機器のために本発明の機能が設けられ、これにより、本発明による機器は、以下の特徴を有する。即ち:
動作モードに切替え可能であり、
機器主要部を有し、
前記機器主要部に対して非動作位置と動作位置との間で可動な機器補助部を有し、
前記機器主要部と接続された安全スイッチを有し、前記機器補助部の前記非動作位置から前記動作位置への移動により稼動可能であり、前記安全スイッチは稼動させられていないときには前記動作モードのスイッチオンを防止し、
前記動作モードのスイッチオンのために設けられる稼動可能な動作モードスイッチを有し、
安全手段が設けられ、
当該安全手段は、前記安全スイッチ及び前記動作モードスイッチの両方と協動し、
上記安全手段は、前記機器補助部の非動作位置から動作位置への移動の前に前記動作モードスイッチが稼動させられていたときに、前記動作モードの所望されないスイッチオンが防止されるように設計される
機器である。
【0006】
本発明による機能を提供することによって、簡単に且つ経済的に、機器補助部が非動作位置から動作位置に移動させられたときに動作モードスイッチが意図せずして既に稼動させられていた場合に、意図せずに稼動させられた動作モードスイッチに伴う機器の動作モードへの望まれない切替えが防止されることが保証される。従って、本発明による機器の場合、非動作位置から動作位置への機器補助部の移動が常に最初に実行されなければならず、本機器はその後にのみ、動作モードスイッチの作動によって、意図的に選択された所望の動作モードに実際に切替えられることができるという利点が達成される。本発明による機器においては、機器補助部が非動作位置から動作位置へ調整される前に動作モードスイッチが意図せずに稼動させられる場合、有利なことに、関連した動作モードをスイッチオンするという結果にはならない。
【0007】
本発明による機器の場合、安全手段は機構部品を使用して得ることもできる。しかし、請求項2に記載の機能が追加で設けられることが特に有利であると分かっている。これは特に単純で、経済的で、何よりも耐疲労性であり操作上信頼性が高い本発明の実施態様を得る。
【0008】
上記の状況において、安全手段がマイクロコンピュータにより実現されることが特に有利であると分かっている。
【0009】
本発明の上述の側面及び他の側面は、後述する実施例から明らかになり、これらの実施例を参照して説明される。
【0010】
本発明は、図面に示される2つの実施例を参照して更に説明されるが、これら図面により本発明が制限されることはない。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は機器1を示し、これは台所機器、実際はいわゆるブレンダである。機器1は、回転駆動可能な混合器具の異なる回転速度、前記混合器具の異なる回転方向、前記混合器具の異なる駆動期間、そして、前記混合器具のパルス駆動によって区別される6つの動作モードを有する。
【0012】
機器1は、機器主要部2を有し、該機器主要部2は、駆動ユニットである。該機器主要部2はハウジング3を有する。ハウジング3は、モータM(図1に示さず)を収容する。モータMによって、結合素子(図1に示さず)は駆動手段を介して回転駆動可能である。ハウジング3は、配置領域4を有する。上記配置領域4において、合計4つの配置リブ5、6、7及び8が設けられ、これら配置リブ5〜8は加えて、いわゆる差し込み固定具の部品を構成する(しかしこれは図1に詳細には示されない)。加えて、配置領域4に通路9が設けられ、この通路9を通じて上述の結合素子が嵌合用結合素子に接触可能である。加えて、配置領域4に他の通路10が設けられ、この通路10を通じて安全スイッチ12の押しボタン11が突出する(図1に示さず)。
【0013】
6つの動作モードスイッチ13、14、15、16、17及び18は、機器主要部2又は該機器主要部2のハウジング3に提供される。動作モードスイッチ13〜18は、稼動可能な接触制御ボタンの形を取り、該ボタンの指による作動、また、これに伴う稼動は防止できない。6つの動作モードスイッチ13〜18の各々が1つの動作モードへの切替えのために提供される。
【0014】
機器1は更に、機器1の場合いわゆるゴブレットという形をとる機器補助部20を有する。機器補助部20は、容器21と該容器21に着脱可能に接続される蓋22から成る。容器21は、蓋22から遠い方の側に嵌合用配置領域23を有する。嵌合用配置領域23は、機器主要部2の配置領域4に配置され、該配置領域4に対して回転可能であり、機器主要部2に対する機器補助部20のこのような回転に際し、配置リブ5〜8は、いずれの場合においても差し込み固定を形成する手助けをする。機器補助部20は更に、取っ手及び注ぎ口25を有する。蓋22には開口部26が設けられ、処理される物体が該開口部を通じて容器21に導入されることができることも言及しておくべきであろう。
【0015】
機器補助部20の容器21に回転駆動型混合器具が既知の態様で収容されるが、図1には示されない。上記混合器具は、上述の嵌合用結合素子に接続され、該嵌合用結合素子は嵌合用配置領域23によって囲まれる。長く知られているように、これにより混合器具は、嵌合用結合素子と、モータMによって駆動可能な機器主要部2の結合素子とを介して回転的に駆動可能である。
【0016】
機器補助部20(すなわちゴブレット)は、機器主要部2に対して非動作位置と動作位置との間で移動(調整)可能である。図1は、非動作位置の機器補助部20を示し、この非動作位置では機器補助部20が機器主要部2から取り外されている。上述のように、機器補助部20は嵌合用配置領域23が機器主要部2の配置領域4の上になるように配置され、機器主要部2に対して回転されることができ、これにより機器補助部20は動作位置を取る。上述のように、安全スイッチ12は機器主要部2に接続され、その押しボタン11は図1に見られる。機器補助部20が非動作位置(図1に示す)から動作位置(図1に示さず)に調整(移動)させられるとき、該機器補助部がその嵌合配置領域23によって押しボタン11との有効接続状態に入り、これにより押しボタン11を押し下げ、この結果安全スイッチ12を稼動させる(この場合は閉じる)。
【0017】
図1の機器1の電気回路の部分30(図2に示される)を見ると、2つの本線接続31及び32が設けられており、これらは本線ケーブル(示されない)に接続されているということが明らかである。電圧処理回路33は、2つの本線接続31及び32に接続される。本線の電圧から供給される電圧処理回路33によってモータ供給電圧VMが発生され、該モータ供給電圧VMは、電圧処理回路33の2つの出力34及び35において利用可能にされる。電圧処理回路33によって直流供給電圧VDが更に生成可能であり、これは、電圧処理回路33の他の2つの出力36及び37において利用可能にされる。
【0018】
モータ供給電圧VMは、モータMに供給する役目を果たす。このために、モータ供給電圧VMは、モータMとモータ供給回路38とを有する直列回路に印加される。モータ供給回路38は、モータMを、異なる回転速度で、また、相互に対向する回転方向に、駆動することができるように設計される。モータMのそれぞれの回転速度及びそれぞれの回転方向は各場合において選択される動作モードによって決定され、当該機器は、6つの動作モードスイッチ13〜18の1つによりこれら動作モードに切替え可能である。モータ供給回路38は、全部で4つの制御入力39、40、41及び42を有する。第1の制御入力39を介して第1の制御信号CS1がモータ供給回路38に供給されてよく、当該第1の制御信号CS1によりモータMの駆動は可能にされる。3つの他の制御入力40、41及び42に3つの他の制御信号CS2、CS3及びCS4が供給されてよい。3つの他の制御信号CS2、CS3及びCS4によって、モータMのそれぞれの回転方向及びそれぞれの回転速度は固定されることができる。
【0019】
機器1は更にマイクロコンピュータ43を有する。マイクロコンピュータ43は一連の手段及び機能を提供し、本例において重要である安全手段のみが更に詳細に下で考察される。
【0020】
安全手段44はマイクロコンピュータ43によって提供される。図2において図式的に示されるように、安全手段44は、安全スイッチ12、並びに、6つの動作モードスイッチ13、14、15、16、17及び18の全ての両方と協動する。安全スイッチ12及び6つの動作モードスイッチ13〜18は一端でグラウンドに接続され、これにより、これらのスイッチ13〜18の各々を閉じることによって、グラウンド電位がマイクロコンピュータ43に、従って安全手段44に供給されることができる。これにより、安全スイッチ12及び6つの動作モードスイッチ13〜18のそれぞれの稼動時間から、特定のスイッチ12、13、14、15、16、17及び18が稼動させられたという事実が、グラウンド電位を供給することによって安全手段44に信号により伝えられることができることが保証される。
【0021】
機器1の場合、安全手段44は、機器補助部20の図1に示される非動作位置から図1に示されない動作位置への調整の前に関係する動作モードスイッチ13、14、15、16、17又は18が稼動させられた場合に、該安全手段44が前記機器1の関係する動作モードへの所望されない切替えを防止するように設計される。この場合は、安全手段44は、電子部品、すなわちマイクロコンピュータ43によって実現される。安全手段44は、安全スイッチ12及び各動作モードスイッチ13〜18のそれぞれの稼動瞬間を検出するように設計されている。この状況において、マイクロコンピュータを使用したスイッチの稼動瞬間の検出は当然それ自身長く知られていたことを述べておくべきであろう。このためここではこれについてこれ以上詳細には説明しない。この場合は、安全手段44は更に、安全スイッチ12の稼動瞬間が関連した動作モードスイッチ13、14、15、16、17又は18の稼動瞬間の前であるときに、関連した動作モードスイッチ13、14、15、16又は17によってのみ動作モードのスイッチオンを可能にするように有利に設計される。安全スイッチ12の稼動瞬間が動作モードスイッチ13〜18の1つの稼動瞬間の前である場合、安全手段44が、第1の制御信号CS1を生じてこれをモータ供給回路38に供給し、これによりモータMへの電源供給を可能にする。すなわち、モータMは機器補助部20に収容される混合器具の駆動を保証し、結果、稼動させられた動作モードスイッチによって稼動させられる動作モードが実行されることができる。他方では、6つの動作モードスイッチ13〜18の1つの稼動瞬間が安全スイッチ12の稼動瞬間の前である場合、安全手段44が第1の制御信号CS1を出力せず、この結果、モータ供給回路38においてモータMに対する電源供給が防止される。
【0022】
図3は図1による機器1で発生し得る合計5つの動作状況を示す。図3において、第1の行は安全スイッチ12のオン状態及びオフ状態に、第2の行は第1の動作モードスイッチ13のオン状態及びオフ状態に、第3の行はモータMのオン状態及びオフ状態に関係している。第1の動作モードスイッチ13は、6つの動作モードスイッチ13、14、15、16、17及び18の1つを表すように選択される。
【0023】
第1の動作状況Aにおいて、第1の動作モードスイッチ13はオン状態であるが、安全スイッチ12はオフ状態を取っており、この結果、安全手段は、モータMがオフ状態に留まるように、第1の制御信号CS1をモータ供給回路38に出力しない。
【0024】
第2の動作状況Bにおいて、第1の動作モードスイッチ13は、既にオン状態にある。ここで安全スイッチ12は、機器補助部20が機器主要部2上に配置されると、オフ状態からオン状態に変化する。この場合、安全手段44は、安全スイッチ12の稼動瞬間(時間)が、動作モードスイッチ13の稼動瞬間(時間)の後であることを検出し、この結果、安全手段44は第1の制御信号CS1をモータ供給回路38に出力せず、これにより該モータ供給回路38はモータMがスイッチオンされるのを防止する、つまりモータMは図3に示したようにオフ状態に保たれる。
【0025】
第2の動作状況Bの直接後に起こり得る第3の動作状況Cの場合、安全スイッチ12はオン状態を取っており、第1の動作モードスイッチ13はオン状態からオフ状態に変化する。この結果、モータMはオフ状態のままである。
【0026】
続いて、安全スイッチ12が既にオン状態になっており(機器補助部20が既に機器主要部2に配置されていることを意味する)、その次に、第1の動作モードスイッチ13が所与の期間TDの間オフ状態からオン状態に変化する(第1の動作モードスイッチ13を構成している接触制御ボタンに触れることにより達成される)、という第2の動作状況Dが起きる場合、安全手段44が安全スイッチ12の稼動瞬間は第1の動作モードスイッチ13の稼動瞬間の前であるということを検出し、この結果、安全手段44は第1の制御信号CS1を生じてこれをモータ供給回路38に出力し、これにより、図3に示すように、モータMがオフ状態からオン状態に変化するように、モータMが電源を供給されることを可能にする。換言すれば、第1の動作モードスイッチ13によって選択された動作モードが続いて機器1において実行される。
【0027】
機器補助部20が機器主要部2から取り外されることにより安全スイッチ12がオン状態からオフ状態に変化するという第5の動作状態Eが続いて生じる場合、安全手段44は安全スイッチ12のオン状態からオフ状態への変更を検出し、この結果、モータ供給回路38に対する第1の制御信号CS1の出力が終了され、図3に示されるように、今度はこれがモータMがオン状態からオフ状態に変化されるという結果を生じる。
【0028】
機器1の場合、いわゆる停止ボタンが更に設けられてもよく、この停止ボタンの作動の際には、機器補助部20が機器主要部2上に残っている結果安全スイッチ12は閉じたままである場合であっても、モータMがオン状態からオフ状態に変更される。
【0029】
図1及び2を参照して説明される機器1の場合、安全スイッチ12は直流電位、すなわち、グラウンドとマイクロコンピュータ43の入力との間で電気的に切替えられる。このような安全スイッチ12はまた、本線接続31又は32の下流に収容されてもよいという点に留意する必要がある。これにより、安全スイッチ12が開放状態のときには機器1へのあらゆる電圧の供給は停止されて電圧はマイクロコンピュータ43にのみ供給され、従って、安全スイッチ12が閉じられるとこの安全手段44にも供給されることになる。これは安全手段44により検出され、このような方法で安全スイッチ12のそれぞれの稼動瞬間が再び検出される。
【0030】
本発明の第2の実施例による機器の電気回路の図4において示される部分50を以下で説明する。
【0031】
回路の部分50は、押しボタン11を備える安全スイッチ12及び3つの動作モードスイッチを有するが、第1の動作モードスイッチ13及び第2の動作モードスイッチ14だけが図4に示される。安全スイッチ12並びに2つの動作モードスイッチ13及び14は、1つの端子において供給電圧+Vに接続される。安全スイッチ12並びに2つの動作モードスイッチ13及び14はそれぞれレジスタと、すなわちそれぞれレジスタR1、レジスタR2又はレジスタR3と接続される。回路の部分50は、モータMと、該モータMに直列に接続されるモータ供給回路38とを更に有し、当該直列回路は、モータ供給電圧VMに接続される。
【0032】
部分50は、更に、クロック端子Cと、データ端子Dと、低レベルLのみに応答するリセット端子Rと、同様に低レベルLのみに応答するセット端子Sと、第1の出力Qと、第2の出力
【外1】
とを有する、ポジティブエッジによって起動可能なDフリップフロップ回路51を有するが、第2の出力
【外2】
は用いられない。加えて第1のANDゲート52、第2のANDゲート53、第1のORゲート54及び第2のORゲート55が設けられる。第1のANDゲート52の第1の入力は、Dフリップフロップ回路51の出力Qと接続される。第1のANDゲート52の第2の入力は、第1の動作モードスイッチ13と接続される。第2のANDゲート53の第1の入力は、同様にDフリップフロップ回路51の出力Qと接続される。第2のANDゲートの第2の入力は、第2の動作モードスイッチ14と接続される。第1のANDゲート52の出力は、第2のORゲート55の第1の入力と接続される。第2のANDゲート53の出力は、第2のORゲート55の第2の入力と接続される。第2のORゲート55の出力は、モータ供給回路38の第1の制御入力39と接続される。
【0033】
第1の動作モードスイッチ13は、第1のORゲート54の第1の入力と出力側で接続される。第2の動作モードスイッチ14は、第1のORゲート54の第2の入力と出力側で接続される。第1のORゲート54の出力は、Dフリップフロップ回路51のクロック入力Cと接続される。第1の動作モードスイッチ13は、加えて、モータ供給回路38の第2の制御入力40と出力側で接続される。第2の動作モードスイッチ14は、加えて、モータ供給回路38の第3の制御入力41と出力側で接続される。第3の動作モードスイッチ(図示せず)は、モータ供給回路38の第3の制御入力42と出力側で接続される。
【0034】
Dフリップフロップ回路51に関してデータ入力D及びセット入力Sの両方に供給電圧+Vが供給されることも言及しておくべきであろう。安全スイッチ12は、リセット入力Rを有する出力側に接続される。
【0035】
この場合、Dフリップフロップ回路51、2つのANDゲート52及び53、並びに、2つのORゲート54及び55が安全手段56を構成し、該安全手段56は、安全スイッチ12並びに各々の動作モードスイッチ13及び14と協動し、機器補助部が非動作位置から動作位置へ移動(調整)したときに、動作モードスイッチ13又は14が既に稼動させられている場合には、機器の関連した動作モードへの所望されない切替えを防止する。この場合、安全手段56は、複数の電子部品、すなわち、部品51、52、53、54及び55を有する。しかし、図4による解決案の場合、安全スイッチ12並びに動作モードスイッチ13及び14のそれぞれの稼動瞬間は検出されない。安全スイッチ12が最初に稼動させられて次に動作モードスイッチ13及び14の1つが稼動させられるのか、又は、動作モードスイッチ13及び14の1つが最初に稼動させられ次に安全スイッチ12が稼動させられるのか、ということが他の手段で特定される。
【0036】
回路の部分50の動作方法は、更に詳細に下で説明される。安全スイッチ12並びに動作モードスイッチ13及び14が稼動させられていなかったとここで仮定する、すなわち、これらの開放された不導体状態を仮定する。
【0037】
上記のように仮定した起動状態において、Dフリップフロップ回路51のリセット入力RがレジスタR1を介してグラウンドに接続され、これは、データ入力D及びクロック入力Cにおいてどのレベルが存在するかに係わりなく、Dフリップフロップ回路51の出力Qで低レベルLが存在するという結果を生じる。出力Qにおいて低レベルLが存在するため、同様にANDゲート52の第1の入力において低レベルLが存在する。同様に第1のANDゲート52の第2の入力において低レベルLが存在する。なぜなら、第1のANDゲート52の第2の入力はレジスタR2を介してグラウンドに接続されているからである。これは、低レベルLが、第1のANDゲート52の出力においても存在するという結果になる。この低レベルLは、モータ供給回路38の第1の制御入力39に、第2のORゲート55を介して供給され、この結果、モータMがオフ状態のままであるように、モータMに対する電源が遮断されるという結果を有する。
【0038】
次に、非動作位置から動作位置への機器補助部の調整によって安全スイッチ12が閉じられたら、高レベルHがDフリップフロップ回路のリセット入力Rで生じるという結果になる。これは、Dフリップフロップ回路51が、データ入力Dにおいて存在する信号が、クロック入力Cの各エッジ変化を伴って出力Qに対して伝達される状態に変化するという効果がある。既に言及されたように、電圧+Vは常にデータ入力Dに印加される。
【0039】
ここで第1の動作モードスイッチ13が稼動させられる、すなわち閉じられると、低レベルLから高レベルHへの変化が第1のORゲート54を介してDフリップフロップ51のクロック入力Cにおいて起こる、即ちエッジが発生する。これは、データ入力Dにおけるレベル値(すなわち高レベルH)が出力Qに次に伝達され、従って高レベルHが第1のANDゲート52の第1の入力で生じる、という結果になる。第1の動作モードスイッチ13の閉止の結果として、第1のANDゲート52の第2の入力においても高レベルHが発生する。高レベルHが第1のANDゲート52の2つの入力の各々に存在するので、第1のANDゲート52の出力においても高レベルHが発生し、この高レベルHは第2のORゲート55にその第1の入力で供給される。この結果、第2のORゲート55は、モータ供給回路38の第1の制御入力39に、第1の制御信号CS1として第1の高レベルHを供給し、更にその結果、モータ供給回路38がモータMへの電源供給を可能にする、すなわち、モータMをオン状態に変更する。結果として、第1の動作モードスイッチ13の作動によってモータ供給回路38の第2の制御入力40に第2の制御信号CS2として供給される高レベルHのため、モータMは所与の回転速度及び所与の回転方向でモータ供給回路38によって駆動され、この回転速度及び回転方向は第1の動作モードスイッチ13によって選択された動作モードと一致する。
【0040】
上記の態様でスイッチオンされた動作モードにおいて第1の動作モードスイッチ13が開放された場合、第1の入力はレジスタR2を介してグラウンドに接続されているため、第1のANDゲート52の第2の入力において低レベルLが再び生じる。これは低レベルLが第1のANDゲート52の出力においても発生するという結果を有し、この低レベルLは第2のORゲート55を介してモータ供給回路38の第1の制御入力39に供給され、これはモータMに対する電力供給を遮断し、この結果、前にスイッチオンされた動作モードが終了することになる。
【0041】
動作モードがスイッチオンされるときに、機器補助部が動作位置から非動作位置に調整されることによって第1の動作モードスイッチ13が閉じられたままで安全スイッチ12が開放されると、Dフリップフロップ回路51のリセット入力RがレジスタR1を介して低レベルLを受信する。これはDフリップフロップ回路51がリセットされるという結果を生じ、これにより出力Qは低レベルLになり、この結果低レベルLが同様にANDゲート52の第1の入力に存在することになり、この低レベルLは、(閉じられた第1の動作モードスイッチ13のため)第1のANDゲート52の第2入力に存在する高レベルHに関係なく、第1ANDゲート52の出力において低レベルLを生じさせ、これは第2のORゲート55を介したモータ供給回路38の第1の制御入力39へ供給され、この結果、モータ供給回路38においてモータMへの電力供給が終了される、つまり、前にスイッチオンされた動作モードが終了させられる。
【0042】
開始点が、安全スイッチ12も動作モードスイッチ13及び14の1つのどちらも閉じていない開始状態であり、第1の動作モードスイッチ13が閉じていると仮定すると、レジスタR2で発生している高レベルHが、モータ供給回路38の第2の制御入力40と、第1のORゲート54を介してDフリップフロップ回路51のクロック入力Cとの両方に供給されるという結果になる。しかし、クロック入力Cに高レベルHを供給することは、Dフリップフロップ回路51の出力Qにおいて如何なる効果も有しない。なぜならDフリップフロップ回路51のリセット入力Rは、依然開放状態である安全スイッチのために低レベルLに位置しているからである。この結果、出力Qは、Dフリップフロップ回路51のデータ入力D及びクロック入力Cにどのレベルが適用されるかに関係なく低レベルLで固定する。従って、安全スイッチ12が開放状態であり、モータMがオフ状態のままであるとき、第1の動作モードスイッチ13の作動は、効果を有しない。
【0043】
既に閉じられている第1の動作モードスイッチ13の場合には、このとき安全スイッチ12が閉じられていると、Dフリップフロップ回路51を動作状態に変化させる高レベルHがDフリップフロップ回路51のリセット入力Rで発生し、データ入力Dに適用される高レベルHが出力Qに伝達される可能性があるが、これは、クロック入力Cにおいてレベルの変更がないため、即ちエッジが発生しないため、起こらない。続いてこのようなエッジが発生する場合、これは、既に前もってクロック入力Cに適用された、高レベルHからのエッジでしかないかもしれず、このとき、高レベルHが出力Qで発生し、この高レベルHは第1のANDゲート52の第1の入力に供給される。従って、高レベルHがこのとき第1のANDゲート52の第1の入力に存在するにも関わらず、第1の動作モードスイッチ13の開放のために、低レベルLは第1のANDゲート52の第2の入力に存在し、この結果、ANDゲート52の出力で発生している低レベルLが発生し、この低レベルLはモータMへの電力供給の防止という結果を招く。従って、第1の動作モードスイッチ13の前もって実行された閉止の後の安全スイッチの閉止の場合、モータMの所望されない始動、従って、それ自体が第1の動作モードスイッチ13によりスイッチがオンにされる動作モードの所望されないスイッチオンが防止されることが保証される。
【0044】
本発明は、上記の2つの実施例には制限されない。機器の動作モードへの所望されない切替えを防止するための安全手段は、また、機構部品によって提供されてもよい。
【0045】
更に、本発明による機器が絶対に台所機器のみであるという必要はないことを言及しておくべきであろう。本発明による機器は、また、機器主要部と、非動作位置と動作位置との間で機器主要部に対して調整可能な機器補助部とから成る他の機器、例えば基本機器と、該基本機器に接続されてもよい複数の器具とから成るDIY機器であってよく、例えば、前記基本機器は、ドリルに類似した態様で構成され、種々の補助機器を接続されていてもよい。
【0046】
本発明による機器はまた、処理されるべき材料を収容するための容器が固定的に台所機器に接続され、該容器の蓋が機器補助部を構成する台所機器であって、前記蓋が前記容器に対して開いた状態である非動作位置と前記容器を閉じる動作位置との間で調整可能であるような台所機器から成っていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施例による機器の上からの斜視図である。
【図2】図2は、図1の機器の電気回路の一部を示す。
【図3】図3は図1の機器において生じる可能性のある多くの動作状況を図式的に示す。
【図4】図4は、本発明の第2の実施例による機器の電気回路の一部を示す。
Claims (4)
- 動作モードに切替え可能であり、
機器主要部を有し、
前記機器主要部に対して非動作位置と動作位置との間で可動な機器補助部を有し、
前記機器主要部と接続された安全スイッチを有し、前記機器補助部を前記非動作位置から前記動作位置へ移動させることにより稼動可能であり、前記安全スイッチは稼動させられていないときには前記動作モードのスイッチオンを防止し、
前記動作モードのスイッチオンのために設けられる稼動可能な動作モードスイッチを有し、
安全手段が設けられ、
上記安全手段は、前記安全スイッチ及び前記動作モードスイッチの両方と協動し、
上記安全手段は、前記機器補助部の前記非動作位置から前記動作位置への移動の前に前記動作モードスイッチが稼動させられていたときに、前記動作モードの所望されないスイッチオンが防止されるように設計される機器。 - 請求項1に記載の機器であって、
前記安全手段は少なくとも1つの電子部品によって提供され、
前記安全手段は、前記安全スイッチ及び前記動作モードスイッチのそれぞれの稼動瞬間を検出するように設計されており、
前記安全手段は更に、前記安全スイッチの前記稼動瞬間が前記動作モードスイッチの前記稼動瞬間の前であるときにのみ、前記動作モードスイッチによって前記動作モードのスイッチオンを開放するように設計される
機器。 - 前記安全手段がマイクロコンピュータによって実現される請求項2に記載の機器。
- 台所機器によって実現される請求項1に記載の機器。
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2002
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