JP2004518892A - 紛失不能な固定手段を備えた振動吸収体 - Google Patents
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Abstract
本発明は、振動を有する構成部材(12)に直接的または間接的に取り付けるための振動吸収体に関する。振動吸収体は、孔(10)の設けられた押圧スリーブ(9)ならびにケーシング(8)を備えている。リング状のロックエレメント(7)が設けられており、このロックエレメント(7)は、固定エレメント(2)のシャフト領域(4)に配置されている。シャフト領域(4)には切欠(14)が形成されていて、かつ/または押圧スリーブ(9)と振動を有する構成部材(12)との間の移行領域に切欠が形成されており、切欠は、ロックエレメント(7)を受容するのに役立つ。これによって固定エレメント(2)は、損失不能に振動吸収体(1)に保持することができる。
Description
【0001】
本発明は、紛失不能な固定手段たとえばねじを備えた、振動を有する構成部材に直接的または間接的に取り付けるための振動吸収体に関する。特に本発明は、エンジンのための、ノックセンサとして形成された、紛失不能な固定手段を備えた振動吸収体に関する。
【0002】
振動吸収体は種々異なる構成で公知である。たとえばドイツ連邦共和国特許出願公開第4403660号明細書には、内燃機関のためのノックセンサにおいて設けられる、押圧スリーブを備えた振動吸収体が開示されている。公知の押圧スリーブは、載設領域を介して、振動を検出しようとする構成部材に不動に取り付けられる。検出しようとする振動は、ここでは内燃機関の運転中のノッキング音であり、このノッキング音は、押圧スリーブを介してノックセンサとしての圧電セラミック式の振動吸収体に伝導され、評価可能な出力信号に変換される。取付形式、もしくは押圧スリーブに対するセンサエレメントの嵌めこみ、および振動を有する構成部材に対する押圧スリーブの固定は、製作形式および組付に関する大きな影響を有しており、比較的多くの場合組付はエンジンルームにおけるアプローチ不能な位置で行わなければならない。
【0003】
エンジンルームにおけるこの狭いスペースに基づいて、多くの場合、振動吸収体を取り付けるための固定手段が脱落することになる。
【0004】
したがってドイツ連邦共和国特許出願公開第19727704号明細書には、押圧スリーブを備えた振動吸収体が提案されており、ここでは押圧スリーブの孔に円筒形の切欠が設けられており、この切欠は、押圧スリーブにおいて、下位の載設面の領域または押圧スリーブの、これとは反対側の上位端部に形成されている。この円筒形の切欠には、固定ねじを保持するために、クランプリングが配置されている。この場合円筒形の切欠の製作が比較的に手間のかかるものであり、振動吸収体の生産が割高になる、という欠点が存在する。さらに押圧スリーブの上位端部もしくは下位端部にクランプリングを配置したことに基づいて、固定ねじを嵌め込む際に多くの場合、クランプリングが切欠から脱落することになる。このことによって手動(新たなクランプリングの持ち上げ)による手間のかかる後処理が必要となる。
【0005】
発明の利点
これに対して、本発明による、請求項1記載の特徴を備えた、振動を有する構成部材たとえば内燃機関に間接的または直接的に取り付けるための振動吸収体は次のような利点を有しており、この利点とは、固定手段を振動吸収体に組み付ける際に落下しないようにロックエレメントが配置されている、というものである。固定エレメントは、本発明に基づくリング状に形成されたロックエレメントによって、確実に振動吸収体に保持される。このために固定エレメントのシャフト領域に、ロックエレメントを受容するための切欠が設けられており、かつ/または押圧スリーブと振動を有する構成部材との間の移行領域に切欠が形成されている。したがって本発明によれば、固定エレメントたとえばねじが紛失不能に振動吸収体に保持されている。これによって特にノックセンサとしての振動吸収体を使用する際に、エンジンルーム内の狭い条件下において、振動吸収体の組付が簡略化される。
【0006】
特に有利には、本発明に基づくリング状のロックエレメントがOリングとして形成されている。これによって、ロックエレメントのために特に安価である標準的な構成部材を使用することができる。
【0007】
有利には、本発明に基づくロックエレメントが、ゴム、プラスチックまたは金属から製作されている。
【0008】
本発明の別の実施形態によれば、リング状のロックエレメントが、閉鎖したリングとして形成されているか、または開放したリングつまりスリットを有して形成されている。特に有利には、ロックエレメントが円形の横断面を有している。さらにロックエレメントは、楕円形または多角形の横断面、特に六角形または八角形の横断面を有している。方形の横断面を有するロックエレメントの実施形態では、ロックエレメントは大きな捻り剛性を有しているので、ロックエレメントは固定エレメントのシャフトから脱落しにくくなっている。特に有利には、ロックエレメントと切欠との間に形状結合(Formschluss;形状による束縛)を形成することができる。
【0009】
本発明の別の有利な実施形態によれば、切欠が、押圧スリーブと振動を有する構成部材との間の移行領域において、押圧スリーブと振動を有する構成部材とにそれぞれ面取部を設けることによって形成されている。これによって本発明のロックエレメントは、組付状態で、移行領域に形成されたこの切欠に配置することができる。面取部は、簡単な形式で押圧スリーブもしくは振動を有する構成部材に形成することができるので、製作コストは極めて小さく維持されている。
【0010】
実施例の説明
次に図面につき本発明の実施例を詳しく説明する。
【0011】
図1および図2には、本発明の第1実施例に基づく、ロックエレメント7を備えた振動吸収体1が示されている。
【0012】
図1に示されているように、振動吸収体1は押圧スリーブ9を備えており、この押圧スリーブ9内に中央孔10が形成されている。この中央孔10を通って固定ねじ2が案内されており、これによって振動吸収体1を、振動を有する構成部材12たとえばエンジンブロックに取り付けることができる。
【0013】
固定ねじ2はヘッド3と円筒形のシャフト4とを備えている。シャフト4は、ねじ山の設けられていないシャフト領域5とねじ山の設けられたシャフト領域6とを備えている。図1に示されているように、振動吸収体1を固定するために、ねじ山付きシャフト領域6は、エンジンブロック12におけるねじ山の設けられた領域の孔13にねじ込まれる。
【0014】
さらに本発明の振動吸収体1は、公知の形式で、圧電セラミックディスクと、振動体と、振動体を圧電セラミックディスクに対してプレロード(予荷重)をかけるための皿ばねとを備えており、これらは押圧スリーブの周りに配置されている。圧電セラミックディスクの各面にそれぞれ1つのコンタクトディスクおよび絶縁ディスクが配置されている。コンタクトディスクは、差込接続部11を介して制御装置と接続されていて、かつ圧電セラミックディスクの信号を制御装置に伝達する。この場合これら記載の構成部材は、ケーシング8に取り囲まれている。
【0015】
さらに固定ねじ2において、ねじ山の設けられていないシャフト領域5に切欠としての溝14が設けられており、この溝14は、ロックエレメント7を受容するために役立つ。ロックエレメント7は、図2に示されているように、閉鎖したリングとして形成されており、かつ有利にはゴムから製作されている。
【0016】
固定エレメント2が振動吸収体における押圧スリーブ9の孔10を通って案内される前に、溝14において、固定エレメント2にロックエレメント7が配置されるので、固定エレメント2を孔10に押し込んだあとでは、固定エレメント2は確実に保持され、その結果固定エレメント2の脱落を防止することができる。この場合ロックエレメント7は、押圧スリーブ9の孔10とシャフト4との間にクランプ力を提供し、このクランプ力は、固定エレメント2の脱落を防止する。ロックエレメント7は、ヘッド3とねじ山の設けられたシャフト領域6との間に配置されているので、振動吸収体1に固定エレメント2を導入する際にロックエレメント7が転がり落ちる、ということを確実に防止できる。
【0017】
これによって本発明に基づいて、固定エレメント2のための特に安価に製作可能な紛失防止機構が提供され、この場合ロックエレメント7のために特に市販されているOリングを使用することができる。これによってエンジン室におけるアプローチ不能な箇所に対する本発明の振動吸収体の問題のない簡単な取り付けを保証することもできる。
【0018】
図3には、本発明の第2実施例に基づく振動吸収体1が示されている。同一の構成部材もしくは機能的に同一の構成部材は、第1実施例と同じ符号で示されており、したがって以下においては詳しい説明は省略する。
【0019】
図3に示されているように、第1実施例とは異なって、第2実施例では、切欠17が、押圧スリーブ9と振動を有する構成部材12との間の移行領域に形成されている。この切欠17は、それぞれ押圧スリーブ9に面取部15を設け、エンジンブロック12に面取部16を設けることによって提供される。これによって切欠17はV字形の断面を有している。図3に示されているように、V字形の切欠17にロックエレメント7を組み付け状態で受容することができるので、固定エレメントのねじ山付き領域6とエンジンブロックにおける孔のねじ山付き領域13との間にロックエレメントがもたらされない。これによってエンジンブロックに固定エレメント2を押し込む際に、ロックエレメント7が、両方のねじ山の間に移動され、したがってねじ込みがロックされる、ということが防止される。振動吸収体の組み付けられていない状態では、ロックエレメントは、有利には、ねじ山の設けられたシャフト領域6によって保持されるので、振動吸収体1から固定エレメント2が紛失しない、ということが保証されている。
【0020】
さらに述べると、ロックエレメント7を受容するために、第1実施例と同様にねじ山のないシャフト領域5に溝を形成することもできるので、固定エレメント2は、第1実施例と同様に振動吸収体1に紛失不能に保持される。
【0021】
要するに本発明は、振動を有する構成部材12に直接的または間接的に取り付けるための振動吸収体に関する。振動吸収体は、ケーシング8と、孔10の設けられた押圧スリーブ9とを備えている。リング状のロックエレメント7が設けられており、このロックエレメント7は、固定エレメント2のシャフト領域4に配置されている。シャフト領域4に切欠14が形成されており、かつ/または押圧スリーブ9と振動を有する構成部材12との間の移行領域に、ロックエレメント7を受容するために役立つ切欠が形成されている。これによって固定エレメント2は、紛失不能に振動吸収体1に保持することができる。
【0022】
本発明に基づくこれら記載の実施例は、単に説明するためものであり、本発明を制限するためのものではない。本発明の枠内で、本発明の範囲ならびにその価値から離れることなしに、様々な変化形および修正形が実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の第1実施例に基づく、ロックエレメントを備えた振動吸収体を概略的に示す断面図である。
【図2】
図1で使用されるロックエレメントを示す平面図である。
【図3】
本発明の第2実施例に基づく、ロックエレメントを備えた振動吸収体を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 振動吸収体、 2 固定ねじ、 3 ヘッド、 4 シャフト、 5,6 シャフト領域、 7 ロックエレメント、 8 ケーシング、 9 押圧スリーブ、 10 中央孔、 11 差込接続部、 12 振動を有する構成部材、 13 孔、 14 切欠、 15,16 面取部、 17 切欠
本発明は、紛失不能な固定手段たとえばねじを備えた、振動を有する構成部材に直接的または間接的に取り付けるための振動吸収体に関する。特に本発明は、エンジンのための、ノックセンサとして形成された、紛失不能な固定手段を備えた振動吸収体に関する。
【0002】
振動吸収体は種々異なる構成で公知である。たとえばドイツ連邦共和国特許出願公開第4403660号明細書には、内燃機関のためのノックセンサにおいて設けられる、押圧スリーブを備えた振動吸収体が開示されている。公知の押圧スリーブは、載設領域を介して、振動を検出しようとする構成部材に不動に取り付けられる。検出しようとする振動は、ここでは内燃機関の運転中のノッキング音であり、このノッキング音は、押圧スリーブを介してノックセンサとしての圧電セラミック式の振動吸収体に伝導され、評価可能な出力信号に変換される。取付形式、もしくは押圧スリーブに対するセンサエレメントの嵌めこみ、および振動を有する構成部材に対する押圧スリーブの固定は、製作形式および組付に関する大きな影響を有しており、比較的多くの場合組付はエンジンルームにおけるアプローチ不能な位置で行わなければならない。
【0003】
エンジンルームにおけるこの狭いスペースに基づいて、多くの場合、振動吸収体を取り付けるための固定手段が脱落することになる。
【0004】
したがってドイツ連邦共和国特許出願公開第19727704号明細書には、押圧スリーブを備えた振動吸収体が提案されており、ここでは押圧スリーブの孔に円筒形の切欠が設けられており、この切欠は、押圧スリーブにおいて、下位の載設面の領域または押圧スリーブの、これとは反対側の上位端部に形成されている。この円筒形の切欠には、固定ねじを保持するために、クランプリングが配置されている。この場合円筒形の切欠の製作が比較的に手間のかかるものであり、振動吸収体の生産が割高になる、という欠点が存在する。さらに押圧スリーブの上位端部もしくは下位端部にクランプリングを配置したことに基づいて、固定ねじを嵌め込む際に多くの場合、クランプリングが切欠から脱落することになる。このことによって手動(新たなクランプリングの持ち上げ)による手間のかかる後処理が必要となる。
【0005】
発明の利点
これに対して、本発明による、請求項1記載の特徴を備えた、振動を有する構成部材たとえば内燃機関に間接的または直接的に取り付けるための振動吸収体は次のような利点を有しており、この利点とは、固定手段を振動吸収体に組み付ける際に落下しないようにロックエレメントが配置されている、というものである。固定エレメントは、本発明に基づくリング状に形成されたロックエレメントによって、確実に振動吸収体に保持される。このために固定エレメントのシャフト領域に、ロックエレメントを受容するための切欠が設けられており、かつ/または押圧スリーブと振動を有する構成部材との間の移行領域に切欠が形成されている。したがって本発明によれば、固定エレメントたとえばねじが紛失不能に振動吸収体に保持されている。これによって特にノックセンサとしての振動吸収体を使用する際に、エンジンルーム内の狭い条件下において、振動吸収体の組付が簡略化される。
【0006】
特に有利には、本発明に基づくリング状のロックエレメントがOリングとして形成されている。これによって、ロックエレメントのために特に安価である標準的な構成部材を使用することができる。
【0007】
有利には、本発明に基づくロックエレメントが、ゴム、プラスチックまたは金属から製作されている。
【0008】
本発明の別の実施形態によれば、リング状のロックエレメントが、閉鎖したリングとして形成されているか、または開放したリングつまりスリットを有して形成されている。特に有利には、ロックエレメントが円形の横断面を有している。さらにロックエレメントは、楕円形または多角形の横断面、特に六角形または八角形の横断面を有している。方形の横断面を有するロックエレメントの実施形態では、ロックエレメントは大きな捻り剛性を有しているので、ロックエレメントは固定エレメントのシャフトから脱落しにくくなっている。特に有利には、ロックエレメントと切欠との間に形状結合(Formschluss;形状による束縛)を形成することができる。
【0009】
本発明の別の有利な実施形態によれば、切欠が、押圧スリーブと振動を有する構成部材との間の移行領域において、押圧スリーブと振動を有する構成部材とにそれぞれ面取部を設けることによって形成されている。これによって本発明のロックエレメントは、組付状態で、移行領域に形成されたこの切欠に配置することができる。面取部は、簡単な形式で押圧スリーブもしくは振動を有する構成部材に形成することができるので、製作コストは極めて小さく維持されている。
【0010】
実施例の説明
次に図面につき本発明の実施例を詳しく説明する。
【0011】
図1および図2には、本発明の第1実施例に基づく、ロックエレメント7を備えた振動吸収体1が示されている。
【0012】
図1に示されているように、振動吸収体1は押圧スリーブ9を備えており、この押圧スリーブ9内に中央孔10が形成されている。この中央孔10を通って固定ねじ2が案内されており、これによって振動吸収体1を、振動を有する構成部材12たとえばエンジンブロックに取り付けることができる。
【0013】
固定ねじ2はヘッド3と円筒形のシャフト4とを備えている。シャフト4は、ねじ山の設けられていないシャフト領域5とねじ山の設けられたシャフト領域6とを備えている。図1に示されているように、振動吸収体1を固定するために、ねじ山付きシャフト領域6は、エンジンブロック12におけるねじ山の設けられた領域の孔13にねじ込まれる。
【0014】
さらに本発明の振動吸収体1は、公知の形式で、圧電セラミックディスクと、振動体と、振動体を圧電セラミックディスクに対してプレロード(予荷重)をかけるための皿ばねとを備えており、これらは押圧スリーブの周りに配置されている。圧電セラミックディスクの各面にそれぞれ1つのコンタクトディスクおよび絶縁ディスクが配置されている。コンタクトディスクは、差込接続部11を介して制御装置と接続されていて、かつ圧電セラミックディスクの信号を制御装置に伝達する。この場合これら記載の構成部材は、ケーシング8に取り囲まれている。
【0015】
さらに固定ねじ2において、ねじ山の設けられていないシャフト領域5に切欠としての溝14が設けられており、この溝14は、ロックエレメント7を受容するために役立つ。ロックエレメント7は、図2に示されているように、閉鎖したリングとして形成されており、かつ有利にはゴムから製作されている。
【0016】
固定エレメント2が振動吸収体における押圧スリーブ9の孔10を通って案内される前に、溝14において、固定エレメント2にロックエレメント7が配置されるので、固定エレメント2を孔10に押し込んだあとでは、固定エレメント2は確実に保持され、その結果固定エレメント2の脱落を防止することができる。この場合ロックエレメント7は、押圧スリーブ9の孔10とシャフト4との間にクランプ力を提供し、このクランプ力は、固定エレメント2の脱落を防止する。ロックエレメント7は、ヘッド3とねじ山の設けられたシャフト領域6との間に配置されているので、振動吸収体1に固定エレメント2を導入する際にロックエレメント7が転がり落ちる、ということを確実に防止できる。
【0017】
これによって本発明に基づいて、固定エレメント2のための特に安価に製作可能な紛失防止機構が提供され、この場合ロックエレメント7のために特に市販されているOリングを使用することができる。これによってエンジン室におけるアプローチ不能な箇所に対する本発明の振動吸収体の問題のない簡単な取り付けを保証することもできる。
【0018】
図3には、本発明の第2実施例に基づく振動吸収体1が示されている。同一の構成部材もしくは機能的に同一の構成部材は、第1実施例と同じ符号で示されており、したがって以下においては詳しい説明は省略する。
【0019】
図3に示されているように、第1実施例とは異なって、第2実施例では、切欠17が、押圧スリーブ9と振動を有する構成部材12との間の移行領域に形成されている。この切欠17は、それぞれ押圧スリーブ9に面取部15を設け、エンジンブロック12に面取部16を設けることによって提供される。これによって切欠17はV字形の断面を有している。図3に示されているように、V字形の切欠17にロックエレメント7を組み付け状態で受容することができるので、固定エレメントのねじ山付き領域6とエンジンブロックにおける孔のねじ山付き領域13との間にロックエレメントがもたらされない。これによってエンジンブロックに固定エレメント2を押し込む際に、ロックエレメント7が、両方のねじ山の間に移動され、したがってねじ込みがロックされる、ということが防止される。振動吸収体の組み付けられていない状態では、ロックエレメントは、有利には、ねじ山の設けられたシャフト領域6によって保持されるので、振動吸収体1から固定エレメント2が紛失しない、ということが保証されている。
【0020】
さらに述べると、ロックエレメント7を受容するために、第1実施例と同様にねじ山のないシャフト領域5に溝を形成することもできるので、固定エレメント2は、第1実施例と同様に振動吸収体1に紛失不能に保持される。
【0021】
要するに本発明は、振動を有する構成部材12に直接的または間接的に取り付けるための振動吸収体に関する。振動吸収体は、ケーシング8と、孔10の設けられた押圧スリーブ9とを備えている。リング状のロックエレメント7が設けられており、このロックエレメント7は、固定エレメント2のシャフト領域4に配置されている。シャフト領域4に切欠14が形成されており、かつ/または押圧スリーブ9と振動を有する構成部材12との間の移行領域に、ロックエレメント7を受容するために役立つ切欠が形成されている。これによって固定エレメント2は、紛失不能に振動吸収体1に保持することができる。
【0022】
本発明に基づくこれら記載の実施例は、単に説明するためものであり、本発明を制限するためのものではない。本発明の枠内で、本発明の範囲ならびにその価値から離れることなしに、様々な変化形および修正形が実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の第1実施例に基づく、ロックエレメントを備えた振動吸収体を概略的に示す断面図である。
【図2】
図1で使用されるロックエレメントを示す平面図である。
【図3】
本発明の第2実施例に基づく、ロックエレメントを備えた振動吸収体を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 振動吸収体、 2 固定ねじ、 3 ヘッド、 4 シャフト、 5,6 シャフト領域、 7 ロックエレメント、 8 ケーシング、 9 押圧スリーブ、 10 中央孔、 11 差込接続部、 12 振動を有する構成部材、 13 孔、 14 切欠、 15,16 面取部、 17 切欠
Claims (9)
- 振動を有する構成部材(12)に直接的または間接的に取り付けるための振動吸収体であって、ケーシング(8)が設けられており、孔(10)の設けられた押圧スリーブ(9)が設けられており、2つのコンタクトディスクの間に配置された圧電ディスクが設けられており、該圧電ディスクに振動体が作用するようになっている形式のものにおいて、
リング状のロックエレメント(7)が設けられており、該ロックエレメント(7)が、固定エレメント(2)のシャフト領域(4)の周りに配置されていて、かつシャフト領域(4)に形成された切欠(14)にかつ/または押圧スリーブ(9)と振動を有する構成部材(12)との間の移行領域に形成された切欠(17)に収容されており、固定エレメント(2)が、紛失不能に振動吸収体(1)に保持されていることを特徴とする、紛失不能な固定手段を備えた振動吸収体。 - ロックエレメント(7)が、Oリングとして形成されている、請求項1記載の振動吸収体。
- ロックエレメント(7)が、ゴム、プラスチックまたは金属から製作されている、請求項1または2記載の振動吸収体。
- リング状のロックエレメント(7)が、閉鎖したリングまたは開放したリングとして形成されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の振動吸収体。
- リング状のロックエレメント(7)が、横断面で円形に形成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の振動吸収体。
- リング状のロックエレメント(7)が、横断面で楕円形に形成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の振動吸収体。
- リング状のロックエレメント(7)が、横断面で方形に形成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の振動吸収体。
- 押圧スリーブ(9)と振動を有する構成部材(12)との間の移行領域に形成された切欠(17)が、押圧スリーブ(9)と振動を有する構成部材(12)とにそれぞれ面取部(15,16)を設けることによって形成されている、請求項1から7までのいずれか1項記載の振動吸収体。
- 押圧スリーブ(9)と振動を有する構成部材(12)との間の移行領域に形成された切欠(17)が、横断面でV字形に形成されている、請求項8記載の振動吸収体。
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DE2001115944 DE10115944C1 (de) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | Schwingungsaufnehmer mit unverlierbarem Befestigungsmittel |
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JP (1) | JP2004518892A (ja) |
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WO (1) | WO2002079745A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107085120A (zh) * | 2016-02-12 | 2017-08-22 | 法国大陆汽车公司 | 形成容纳在加速度计传感器的安装底座中的防脱间隔件的方法及配备有该安装底座的传感器 |
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