JP2004517554A - 家電機器の制御のための方法および装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、内部制御ユニットを介して制御される家電機器の制御のための方法および装置並びに制御システムに関している。
家電機器に対する目下の制御の改善された提供のための方法並びに相応の装置および制御システムを獲得するために、家電機器３がローカルネットワーク２に接続され、ユーザーによる要求の後で、制御情報８がネットワーク２から受信され、該制御情報は、家電機器３の所在地Ａにおいて家電機器３の制御のために評価されるかおよび／または変換される。

Description

【０００１】
本発明は、家電機器の制御のための方法及び装置並びに制御システムに関している。
【０００２】
これまでの家電機器は、制御ユニット内に電気的および／または電子的な制御部を有しており、この制御部は、当該機器の全機能範囲を表わしている。家電機器内で実施可能な機能範囲の拡張の際には、制御ユニットも相応にハードウエア的におよび／またはソフトウエア的に整合させなければならない。プログラムシーケンス制御の例えば修理などの実現には、当該家電機器の所在地における顧客サービス技術者の存在が前提となる。さらに通常このような修理には、顧客サービス技術者による当該家電機器の分解並びに制御部構成部品の交換が伴う。介在期間中に生じた科学的進歩および／または技術的進歩に起因する顧客サイドでの家電機器の適応化や機器特性の後からの改良は、これらのコスト的な理由から最新の家電機器の場合でも殆ど不可能に近い。それに伴って旧くなってゆく家電機器は、その機能性の制約された範囲に基づいて、新たな環境パラメータおよび／または使用パラメータへの適応化（例えば節水ないし節電に対する特殊な手段、新種の洗剤物質の使用または新たな製品開発への家電機器の利用など）に対する無力化が非常に早い。
【０００３】
それ故に本発明の課題は、家電機器に対する目下の制御の改善された提供のための方法、相応の装置並びに制御システムを提供することである。
【０００４】
前記課題は、独立請求項に記載された本発明による方法並びに装置によって解決される。さらに前記課題は、独立請求項に記載された本発明による制御システムによって解決される。本発明の有利な構成例は従属請求項にも記載されている。
【０００５】
本発明による、家電機器を制御するための方法によれば、この家電機器がローカルネットワークに接続される。そのようなネットワークの部分として当該家電機器は、複数の情報の送信と受信のために構成される。家電機器の使用者ないしユーザーによる要求の後で、本発明によれば家電機器は、ネットワークから制御情報を受信する。これらの情報は、所在地において当該家電機器の制御のために評価されおよび／または変換される。家電機器のローカルネットワークへの接続により、当該家電機器は、ローカルネットワーク内で当該ネットワークに接続されたその他の機器によって存在する全ての特性を使用できるようになる。実質的にこのことは、次のようなデータの処理に該当する。すなわち、ネットワーク構造の使用下でもはや強制的に当該家電機器自体の内部ではなく、家電機器の所在地において行われる、つまりローカルネットワーク内部において行われるようなデータの処理である。制御情報は、ローカルネットワークを介してただ電子的な形態で送信されるだけである。それにより当該家電機器の制御特性の変更および／または拡張に対して、現地での顧客サービス技術者の介入をもはや必要としなくなる。この制御情報は、ただ機械言語の命令および／またはソフトウエアからなっているだけである。これも家電機器における技術者の介入なしで得られる。それについて処理すべきデータ量は、経験的に見ても比較的僅かである。つまりそれらのデータ量はその規模において、音楽データや画像データなどの伝送ケースに較べて遙かに少ない。なぜならこの伝送は必ずしもリアルタイムである必要はなく、付加的な伝送基準に対して比較的僅かなデータレートを基礎とすることができるからである。これにより変換を非常に安価に実施することができる。
【０００６】
家電機器のネットワーク化のためのシステム自体は、例えば１９９７年にドイツ連邦共和国ミュンヘン市在住の“Ｓｉｅｍｅｎｓ Ｅｌｅｃｔｒｏｇｅｒａｅｔｅ ”社から発行された製品紹介誌“Ｄａｓ Ｓｉｅｍｅｎｓ Ｈｏｍｅ Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｓｙｓｔｅｍ ＨＥＳ”から公知である。ネットワーク化されたアプリケーションとしての家電機器の制御と使用に対するホームベースは、ＰＣ（パーソナルコンピュータ）である。 このコンピュータを介して家電機器は、ＨＥＳ（Ｈｏｍｅ Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｓｙｓｔｅｍ）内で制御ないしコントロールすることができる。これに対してシステム内では接続された家電機器の内部状態の数がマッピングされる。ＨＥＳアプリケーションは、純粋なＰＣベースであり、それに伴ってそのつどのプラットフォームに依存する。制御のための情報が外部からローカルネットワーク内へ侵入するケースはない。そのためホームエレクトロニクスシステムＨＥＳは、ローカルネットワークとして外部のサービスプロバイダとのコンタクトはできない。ホームエレクトロニクスシステムＨＥＳのためのインターフェースの利用は知られていない。
【０００７】
それに対して本発明によれば、ローカルネットワーク内で利用者による要求に対して開かれたインターフェースが達成される。ローカルネットワークを介したメッセージの送信と情報受信の種々の形態は、制御情報の変換に対する実施例は、以下の明細書で、さらなる改善構成例と様々な実施形態ないし実施例で個別に説明する。
【０００８】
本発明の改善例では、制御情報の要求に対してメッセージが家電機器からローカルネットワークへ送信される。このメッセージは有利には、ローカルネットワークによってサービスプロバイダに送信される。一方では顧客もう一方では実施しているサービスプロバイダによる処理の容易化のために、メッセージはアンケートの形態でオーダーメードの制御情報またはソフトウエアの順次連続する作成のために構成される。
【０００９】
有利にはメッセージには基本情報が含まれている。この基本情報としては顧客の新たな要求／リクエストや改善および／または拡張された制御プログラムなどがメッセージに含まれていてもよい。この要求は、アンケートやその他の公式な形態で制御情報のオーダーメードによる作成のために伝送される。家電機器のメーカーは、本発明によれば、顧客に対して当該家電機器の購買後、サービスパートナーとして得られ続ける。以下で説明する顧客サービスの種類によれば、家電製品メーカの側では、顧客メッセージの基本ベースに対して製品のさらなる開発も進めることができる。さらに絶えず繰返されるコンタクトの可能性によって顧客の固定客化も高められる。
【００１０】
メッセージは、ローカルネットワークからサービスプロバイダに有利には電話、ファックス，Ｅメールを介してもしくは音声ないしデータ伝送用のその他の通信チャネルを介して伝送される。それにより、本発明による方法に従って動作する装置に対しては、付加的な伝送経路や装置が組込まれる必要はない。つまり既存の装置が用いられてたり、これらがローカルネットワークに統合されて共有される。
【００１１】
そのつど所要の制御情報は、プログラムとして全ての伝送されたシステムデータとその他の設定データ並びに利用者のリクエストを考慮した上で展開される。特にこの展開は、サービスプロバイダのもとではそれに相応した仮想マシンへのマッピングのもとで行われる。その際有利にはニューラルネットワークが開発環境として用いられる。
【００１２】
家電機器に対する制御ソフトウエア内では、個々の基本機能に対するインターフェースが規格化される。これらの基本機能は、部分プログラムとして構成され、個々に構成された専用プログラムか通常の制御プログラム内で繰返される。それによりこのモジュールは、変更の際には家電機器の所在地において一度だけ伝送されるだけでよいか、新たなプログラム部分との組合せによってほぼ再利用できる。
【００１３】
制御情報は、純粋なデータの形態でローカルネットワークを介して家電機器に伝送される。有利には、これらの制御情報は、機械向きの制御命令か機械言語で構成される。前述した形態の例ではそれらの制御情報は非常にコンパクトである。そのため全データ量は、これによってさらに低減可能である。別の側では、機械向きの制御命令かまたは機械言語の制御情報は、制御部によって十分に直接理解され、そのためそれらは制御部により直接変換され得る。制御の加速や開放に対しては、さらなる特別な作業ステップや計算ステップを設ける必要はない。
【００１４】
該当するプログラムまたは制御情報は、家電機器の所在地で家電機器に伝送される。制御情報は、ネットワークを介して家電機器に伝送される。それらの制御情報は、サービスプロバイダからデータ担体、例えば磁気記憶媒体、チップカード、ＣＤ−ＲＯＭなどの形態で家電機器の所在地に送られる。制御情報は、ネットワークに入力され、特に読込まれる。その際制御情報として特に家電機器の制御ソフトウエアの実際化がサービスプロバイダによってネットワークを介して伝送される。
【００１５】
ローカルネットワーク内へ送り込まれた制御情報の読込みに対しては、赤外線インターフェース、チップカードリーダ、ＣＤ−ＲＯＭドライブまたは類似の磁気式データ担体および／または光学式データ担体用ドライブが設けられている。それに対して制御情報は、有体的な形態でユーザーないし顧客の注文に対して家電機器の所在地へ届けられる。これらのデータ担体は、公知のように十分な耐久性を有している。代替的な機能または付加的な機能として、家電機器には、分割されたネットワークまたはグローバルなネットワークへのアクセスないしリンクがローカルネットワークを介して（例えばＨＥＳなど）達成される。この特徴は、有体的な製品、例えばＣＤなどの媒体なしで、制御情報の純粋に電子的な伝送手段を可能にする。顧客は制御情報としてＣＤ若しくはインターネット自体からアップデートを実施可能である。インストールの過程は、有利には自動的に実行される。つまり顧客ないしは家電機器サービス従事者の介入なしでも行われる。メッセージの伝送と共にサービスプロバイダのもとでは、制御ソフトウエアのさらなるアップデートが実施されるべきか否かに関する検査が行われる。既存の制御内のエラーがこのような形で容易に修復される。目下の制御ソフトウエアの更新もこの種の方法によれば迅速に置換え可能である。顧客サービス技術者の立ち会いまたは支援は、この前述した特徴によってもはや不要となる。さらに付加的な機器ないしハードウエアを家電機器および／または当該ローカルネットワーク内で要することもない。さらにはその他の考えられる手法との比較においても情報の電子的な設定に関するコストの他にさらなる目立ったコストが加算されるわけでもない。送信、配達、印刷、および／またはサービスコスト並びに新たなソフトウエアの家電機器への読込みのための顧客サービス従事者の現地顧客宅への訪問も、本発明の実施例によれば、省くことができる。
【００１６】
有利には、ローカルネットワーク内へ伝送された制御情報は、さらにローカルネットワーク内部に記憶される。これに対しては記憶手段が設けられており、この記憶手段は有利には、サーバのコンピュータ内に含まれていてもよい。それにより要求されたおよび／または更新された制御情報がローカルネットワーク内で常に迅速に呼出し可能に電子的な形態で存在する。この記憶手段は、家電機器自体の制御部内に組込まれていてもよい。この場合はいずれにしてもインターネットかまたはＣＤを介してローカルネットワーク内に読込まれ、データ線路を介して伝送される更新されたプログラム内容が永続的に確実にピックアップされる。プログラムの処理の際には、制御部がその内部プログラムではなく当該の更新されたプログラムを常に用いる。そのためローカルネットワーク内には、送信された制御情報を記憶するための手段および／または繰返し呼出すための手段が任意の箇所に設けられていてもよい。
【００１７】
本発明の重要な実施例によれば、家電機器の制御タスクの少なくとも一部が家電機器外で実行される。家電機器の接続されているネットワーク内では、少なくとも１つの計算機が中央計算機としてまたはサーバーコンピュータとして使用できる。これは家電機器よりもはるかに多くの計算能力を備えている。有利には、家電機器の電子制御は、インテリジェンス機能を備えたスイッチとして実施される。この電子制御の機能は、既存の制御がもはや不十分であるのにその機能ないしプログラムを実施しなければならないような場合には滞りなく常に遮断する。その際には内部の、機器固有の制御インテリジェンス機能がこの介入を受入れるか、またはローカルネットワークを介したコンピュータが家電機器の制御を引き受ける。それにより家電機器制御タスクの少なくとも一部が家電機器外で、ネットワークに接続されているサーバーコンピュータの中で、サービスプロバイダの新たな制御データを利用して実行する。そのため家電機器の制御部内では、基本機能のみ例えばアクチュエータのスイッチやセンサ系／安全機能／リアルタイム機能などの問合せ、メッセージの送受信のためのネットワーク通信機能のみが実行される。それによりローカルネットワーク内のこれらの移しかえは、全システムの既存のリソースのネットワーク化の中での共有的利用の考察につながる。そのように整えられた家電機器の使用期間ないし寿命は、その機能範囲のフレキシブルな適応性によって総体的に著しく延長される。使用限界の要素としては家電機器の電気機械的な特性データ、例えばモーターパワーや効率があげられるのみである。
【００１８】
有利には、それぞれの家電機器の個別の製造番号ないしシリアルナンバーがアドレスとして少なくともローカルネットワーク内で使用される。家電機器の製造番号ないしシリアルナンバーが個々の英数字の文字列であり、これは一義的な参照符号として家電機器の内外に刻印されている。また有利には家電機器製造番号の成分も非常に有利に利用することができる。各家電機器やその他の機器も個別の製造番号ないしシリアルナンバーを有しているので、個々のアドレスの付与の形式は、家電機器の所在地における設定にもはや重要ではない。全ての作業は、メーカーサイドで既に実施される。この場合個々の製造番号は有利には各家電機器内の不揮発性メモリ内部にファイルされる。この製造番号ないしシリアルナンバーには、機器の型式の他にも例えば特別な構造グループ、標準ソフトウエア、製造年月日のデータ、製造地のデータに関する情報なども含まれ得る。
【００１９】
有利にはネットワークを介して伝送された制御情報には、所属の取扱マニュアルないし支援機能が添付される。この支援は、ユーザーに、特に該当する家電機器自体における要求に対して提供されるものである。ネットワークを介して伝送された情報の少なくとも一部は、本発明の実施形態においては、所在地において１つまたは複数の前述した特徴の実現のもとで、家屋内のローカルネットワーク内で、適切な機器、有利にはコンピュータまたはテレビ受像機において相応に処理および／または表示される。
【００２０】
さらに今日の家電機器は、例えば分り易い文字表示のディスプレイなどの表示装置を有しており、本発明の別の実施形態ではそれらがグラフィックなユーザーインターフェースの表示に用いられる。特に直感的なユーザーガイドの形成のための情報も制御情報によって家電機器へ伝送される。特に発光性および／または着色性のポリマーをベースとしたフレキシブルなディスプレイやその他の表示媒体の急速な発達によって、解像度や画素密度の向上と共にディスプレイの製造コストもさらに下がってきている。そのためグラフィカルに形成された情報、例えば画像やシンボルなども問題なく表示できる。
【００２１】
本発明の別の構成では、家電機器の表示装置が例えばグラフィックユーザーインターフェースの表示用に、および／または家電機器の操作要素の説明用に構成される。タッチ操作で制御できる表示部が用いられていない場合には、公知の操作要素、例えば回転スイッチやボタンスイッチが表示部領域で次のように配置される。すなわちそれらの機能に関する表示によって説明されるように配置される。別の有利な実施形態においては、十分に説明できないスイッチが表示ディスプレイ内に統合されるかまたはこれに枠組みされる。それにより、更新される制御に対して自動的に所属の操作／表示技術もフレキシブルにネットワークを介して家電機器に伝送される。補足的に所属の操作マニュアルも同様にペーパーレスで、ネットワークを介してサービスプロバイダから伝送される情報に添付されてもよい。表示、アナウンス、または選択的に操作マニュアルのプリントアウトもその場の顧客のもとで行われる。それによりサービスプロバイダの投資も、本発明による方法のもとでは有利には、設備投資や相応するネットワークの部分的なリース、並びに家電機器に送信される情報の処理に絞られる。情報の表示に対しては、サービスプロバイダは容易に固有のコストを既に家電機器で標準的に得られる表示装置のみに使用するだけである。
【００２２】
有利には、支援用のショートヘルプ機能が設けられ、これによって使用者による問合せが、それぞれのキー操作あるいは家電機器のその他の操作要素の操作のもとで非常に有利に、キーボード機能などに関する迅速な告知のために呼出される。このショートヘルプ機能は、有利にはローカルネットワーク内の前述した記憶手段内にファイルされる。
【００２３】
個人に係わるデータの入力は、有利にはローカルネットワーク内で行われる。これらのデータは、所定の範囲、例えばサービスプロバイダに対する要求された制御情報のアドレス指定のために必要であったり、特に家電機器の所在地の確定に必要である。しかしながら課金性のサービスのケースでも、これらのデータは必要である。この場合前述した家電機器のメッセージのデータが自動的に添付される。しかしながら個人に係わるデータの添付は、本発明の実施形態の中では、使用許可の後で利用者ないし顧客によって自動的に行われる。この場合この使用許可は、特に用途毎かおよび／または利用者ないし顧客の定義に従って実施される。
【００２４】
このローカルネットワークは、有利にはスター構造で構成され、例えば“ＨＥＳ”として、あるいはケーブル接続ないし有線接続されたシステムとして構成される。それにより本発明の枠内では、ローカルネットワークの有利な特性が様々な機器の屋内での接続と共に利用され得る。例えば目下の操作マニュアルの表示および／または出力などである。新たな機器の接続による変更は、ビームの付加にのみ相応し、有利にはリング構造のもとで強いられるような暫時の中断ではない。ローカルネットワークには、本発明の別の実施例によれば、グローバルネットワークに対するアクセスと、特にインターネットアクセスが設けられる。グローバルネットワークに対するアクセスは、有利には、電話回線を介して行われる。
【００２５】
家電機器および／またはローカルネットワークは、さらに給電線路を介してサービスプロバイダと接続されてもよい。この場合は、この接続も再び有利には、インターネット接続として実施される。これにより旧い家屋でも構造的な拡張は省くことができ、本発明による家電機器は、いろいろなところで汎用的に用いることが可能となる。
【００２６】
この家電機器は、さらに有利には、ワイヤレスのデータ接続、例えば移動無線区間を介してローカルネットワークに接続されてもよい。まさにワイヤレスデータ交換のもとでは、この家電機器が本発明の実施形態における無線接続により、分割されたグローバルネットワークの提供者および／または従事者としてサービス仲介者との継続接続の形態で存在し得る。この迅速なダイレクト接続によって、代替的に存在するローカルネットワークの接続が所期のように利用できる。例えば比較的差し迫ったデータ内容を有するメッセージを迅速にサービスプロバイダへ伝送することができる。
【００２７】
有利には、本発明による方法と相応の装置によって、明確化可能な要求と制御情報の伝送のための新たな手段が得られる。制御情報の規模は、前述した条件に従って設定可能である。この場合は、家電機器に対して、サービスプロバイダによるネットワークを介した特性も得られる。また本発明による方法によれば、本発明による家電機器の製造メーカに対しても新たな商分野が開示される。すなわち、いつでも提供可能なサービス仲介者ないしネットワークプロバイダ、様々なサービスの提供者として立入れる。これは自身側の実施形態に応じてサービスプロバイダ側で集中的に検出でき、顧客に対して課金することも可能である。このサービスは、前述したようなサービスのようにサービス提供側として機器メーカによりなされる。この種のサービスの要求は、有償で構成されてもよい。その使用は有利には、顧客として家電機器使用者の自由選択におかれる。その場合所要の情報は、電子的なデータの形態で処理される。そのため情報に対する保管管理は、最新の大容量記憶媒体のサイズに合わせられ、相応に計算装置能力にも合わせられる。
【００２８】
以下では本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。この場合これらの図面中、
図１は、所在地におけるネットワーク化された家電機器と外部のサービスプロバイダとの本発明によるシステムの接続を概略的に示したものであり、
図２は、本発明による情報システムの基本原理図を示したものである。
【００２９】
実施例
本発明による制御システム１（図１）は、サービス加入者つまりシステム１の顧客としての従事者の所在地Ａにおける家電機器３を伴うローカルネットワーク２を含んでいる。サービス仲介者５のグローバルネットワーク４を介してローカルネットワーク２がサービスプロバイダの外部計算ユニット６と接続されている。これは制御情報８の処理と送信用に構成されている。
【００３０】
家電機器３の所在地Ａにおける顧客の要求に対するサービスプロバイダ７とのコンタクト形成のために、メッセージ９が家電機器３からサービスプロバイダ７に送信される。このメッセージ９は、実質的な構成要素として制御情報８に対するリクエストカタログを含んでいる。これはメッセージ９に基づいてサービスプロバイダ７のもとで特別に作成される。さらにこのメッセージ９は個々の機器製造番号（シリアルナンバー）を含んでおり、それによって該当する家電機器３が同種の危機グループ内で一義的に区別できる。これらの個々の機器製造番号は、ローカルネットワーク２内の当該家電機器３のアドレスである。これによってサービスプロバイダ７は、送信すべき家電機器２を完全に同定できる。記憶手段１１からは、メッセージ９がローカルネットワーク２内で、個人ないし住所に関する情報に拡張される。精算および／または要求された制御情報８の送信を有体物の形態、データー担体として家電機器３の従事者に可能である。住所に結び付けた情報は、最も簡単なケースである。詳細には書面に書き付ける完全な住所などである。
【００３１】
要求された制御情報８は、目下のマシンプログラムであり、これは顧客から提供される、所在地から送信されたメッセージ９に基づいて適用ケースに合わせて最適化される。この制御プログラムは、サービスプロバイダ７の外部計算ユニット６の中で作成され、実行のためにグローバルネットワーク４を介してローカルネットワーク２へ送信される。ローカルネットワーク２では、制御情報８の処理と家電機器３への転送がなされる。プログラムの実行の後では、事前に伝送されたシステムデータによって特徴づけられる特殊な状況はもはや存在しない。しかしながらそれは、新たに発生し得る形態で抽象化される。そのため処理されたマシンプログラムは、記憶され、但し該当する家電機器３内ではなく、記憶手段１１にファイルされる。必要に応じて電子的な形態でファイルされたマシンプログラムが家電機器３からローカルネットワーク２に新たに要求される。
【００３２】
このような家電機器の機能性の常時更新によって、機能規模の拡張も実現される。なぜなら家電機器３の能力の永続的な適応化が目下の要求において行われるからである。古い機器もその制御に関して科学技術的進歩から遠ざけられない。なぜなら能力規模ないし機能規模も制御によってそのつど適応化されるからである。これによって家電機器の安定時間ないし使用期間が著しく延長される。家電機器３は、それほど複雑ではない電子制御もうけとる。なぜならその制御インテリジェンスがローカルネットワーク２を介して受け取るからである。選択プログラム、顧客サービスプログラムおよび機器検査プログラムのための内部メモリは、それによって不要となる。そのためこの家電機器３は、完成品検査において、メーカーのもとで直接起動制御可能である。それに伴って前述したような家電機器は、総体的に故障に対する信頼性が高くなる。サービスプロバイダはそのコストに対し、所在地Ａにおける顧客に対する当該サービスに課金性を用いることによって利益を得ることができる。それに対してサービスプロバイダは各顧客を長期につなぎとめたり、場合によっては新規に調達できる。
【００３３】
図２には、所在地Ａにおける経験的に示した家屋内でのーカルネットワーク２と、該ローカルネットワークにそれぞれ接続されネットワーク化された複数の家電機器３を有する本発明による情報システム１の基本的な論理構成図が示されている。この場合概略的に示した複数の家電機器３は、ローカルネットワーク２を介したメッセージ８の送信のためと、それに続くグローバルネットワーク４を介したサービスプロバイダ７との接続のために構成されている。通常一般的な家屋の家電機器３として経験的に示しているのは、洗濯機１２、コンピュータ１３，電話１４，コーヒーメーカ１５である。
【００３４】
所在地Ａにおける伝送経路として、つまり当該家屋内のローカルネットワーク２内の伝送経路として、給電用の線路１６が設けられており、この線路には、これらの家電機器３の各々がそれぞれ電気エネルギーの供給のために強制的に接続されなければならない。この場各家電機器３には、個別の識別子が設けられており、詳細には個々の製造番号ないしシリアルナンバーがローカルネットワーク２内のアドレスとして設けられている。そのためこの家屋内では各家電機器３にローカルネットワーク２からそのつどの要求された制御情報７が受信される。前述した家電機器３のメッセージ９は、図示のローカルネットワーク２構造においては、中央に配置されているコンピュータ１３に直接的に転送され、そこからそれぞれ送信される。これに対してはインターネットアクセスが用いられるが、但しこれはコンピュータ１３にだけ設けられている。このコンピュータ１３を通じて当該ローカルネットワーク２は全ての接続されている家電機器とコンタクトできる。個人に関するデータの入力は、図２の実施例ではローカルネットワーク２内で行われる。有利にはコンピュータ１３を介してよりよい形態で行われる。この重要なデータは、サービスプロバイダ７に当該家電機器３の所在地Ａを確定させるために、家電機器のメッセージ９に自動的に添付される。この個人に係わるデータは、データ保護の理由から利用者ないし顧客による使用許可に従ってしか行われない。
【００３５】
メッセージ９は、所在地Ａにおける顧客への応答通知として、相応する制御情報８の選択、処理、送信を自動的に引き起こす。この種の制御情報８は、非常に短いものであってよいし、例えばチップカードに記憶されていたり、有体物の形態で請求書と一緒に顧客に送達してもよい。カードリーダは、オンラインバンキングもしくはユーザー識別の時代には、盗難保護や侵入保護として既に多くのコンピュータのホームグラウンドにも既に存在する。このような読取り器は、制御情報８の読込みにも利用することができる。この情報はコンピュータ１３による処理の後でローカルネットワーク２を介して該当する家電機器３に伝送される。それにより付加的なハードウエアないし読取り器が家電機器３自体に必要となることはなくなる。該当するアドレスは、個々の機器製造番号ないしシリアルナンバーとしてメッセージ９に取り込まれ、あるいはデータ担体上に含まれていてもよい。この場合データの読取りは、データ担体のパッケージから読取り機器ないへの差込によって自動的に行われる。
【００３６】
図示のシステム１は、ローカルネットワーク２により、顧客によって任意に選択可能な家電機器３ないしは所在地Ａのその他の電気機器における表示および／または再生を可能にする手段を有している。電話１４は、本来の該当する家電機器３のもとで表示が不可能な場合での、付加情報またはキーボードによるショート支援情報の光学的再生または音響的再生に用いられる。光学的な表示は、短いメッセージの形態、すなわちＳＭＳとして電話１４のディスプレイ上で行われる。ローカルネットワーク２の使用下では、付加情報の表示と再生が特に有利には、テレビ受像器１７で行われる。最近のコンピュータ１３では、この付加情報が画面中央に開いたウインドウ内で画像または音声の再生データとして表示される。
【００３７】
前述してきた全ての拡張による目下の制御情報８は、Ｅメールを介した伝達のもとではもはや印刷物やＣＤなどの有体物の形態では提供されない。それにより本発明による方法によれば、メーカーおよび／またはサービスプロバイダのもとでのコストの効果的な低減が保証される。目下の制御情報８に適合した使用マニュアルなどはコンピュータでみられ、必要に応じてプリントアウトされる。
【００３８】
さらに家電機器３のメーカーに対しては、分析されるデータや収集された顧客要望の提供並びに相応するネットワーク３の従事者によって新たな営業領域の開拓も可能である。さらに進歩的な製品技術革新や既に得られた顧客とのコンタクトの維持によって有利な形態で顧客の銘柄指向を強化させられる。
【図面の簡単な説明】
【図１】
所在地におけるネットワーク化された家電機器と外部のサービスプロバイダとの本発明によるシステムの接続を概略的に示した図である。
【図２】
本発明による情報システムの基本原理図を示した図である。
【符号の説明】
１ 制御システム
２ ローカルネットワーク
３ 家電機器
４ グローバルネットワーク
５ サービス仲介業者
６ 外部計算ユニット
７ サービスプロバイダ
８ 制御情報
９ メッセージ
１１ 記憶手段
１２ 洗濯機
１３ コンピュータ
１４ 電話
１５ コーヒマシーン
１６ 給電線路
１７ テレビ受像機
Ａ 家電機器３の所在地

Claims (34)

1. 内部制御ユニットを介して制御されている家電機器（３）の制御のための方法において、
   前記家電機器が、ローカルネットワーク（２）と接続されており、ユーザーによる要求の後で制御情報（８）が前記ローカルネットワーク（２）から受信され、当該制御情報（８）は、家電機器（３）の所在地（Ａ）において当該家電機器（３）の制御のために評価されるかおよび／または変換されることを特徴とする、家電機器の制御のための方法。
2. 前記制御情報（８）の要求に対して、メッセージ（９）が、家電機器（３）からローカルネットワーク（２）へ送信される、請求項１記載の方法。
3. 前記制御情報（８）の要求に対して、メッセージ（９）が、制御情報（８）の送付のためにサービスプロバイダ（７）への送信される、請求項１または２記載の方法。
4. 前記メッセージ（８）は、特に新たな制御プログラムおよび／または更新された制御プログラムおよび／または拡張された制御プログラムへの顧客の新しい要求も含んだ、基本情報を含んだものである、請求項１から３いずれか１項記載の方法。
5. 前記メッセージ（９）は、ローカルネットワーク（２）から、電話、ファックス、Ｅメールかまたはその他の音声伝送用通信チャネルないしデータ伝送用通信チャネルを介してサービスプロバイダ（７）へ送信される、請求項３または４記載の方法。
6. それぞれ所要の制御情報（８）が、伝送された全てのシステムデータとその他の設定データ並びに利用者の要求を考慮して、特にそれに応じたサービスプロバイダ（３）の仮想マシーンに対するマッピングのもとで、プログラムとして開発される、請求項１から５いずれか１項記載の方法。
7. 家電機器（３）に対する制御ソフトウエアの中で、個々の基本機能に対するインターフェースが規格化され、これはプログラムパートとして個別に構成された専用プログラムかまたは通常の制御プログラムの内部プログラムパートとして繰返し出現する、請求項１から６いずれか１項記載の方法。
8. 制御情報（８）は、純粋なデータ形式でローカルネットワーク（２）を介して家電機器（３）に伝送され、有利には、機械向きの制御命令かまたは機械言語として伝送される、請求項１から７いずれか１項記載の方法。
9. 該当するプログラムかまたは制御情報（８）が、家電機器（３）の所在地で当該家電機器（３）に送信される、請求項１から８いずれか１項記載の方法。
10. 前記制御情報（８）は、ネットワーク（２）を介して家電機器（３）に伝送される、請求項１から９いずれか１項記載の方法。
11. 前記制御情報（８）は、サービスプロバイダ（７）からデータ担体、例えば磁気記憶手段、チップカード、ＣＤ−ＲＯＭの形態で家電機器（３）の所在地（Ａ）へ送信される、請求項１から１０いずれか１項記載の方法。
12. 前記制御情報（８）は、ネットワーク（２）内に入力、特に読込まれる、請求項１から１１いずれか１項記載の方法。
13. 前記制御情報（８）として、サービスプロバイダ（７）によりネットワーク（２）を介して家電機器（３）の制御ソフトウエアの活動化データが送信される、請求項１から１２いずれか１項記載の方法。
14. 家電機器（３）の制御タスクの少なくとも１部が、家電機器（３）外で、ネットワーク（２）に接続された中央計算機（５）において実行される、請求項１から１３いずれか１項記載の方法。
15. それぞれの家電機器（３）の個々の製造番号ないしシリアルナンバーがアドレスとしてローカルネットワーク（２）の少なくとも内部で使用される、請求項１から１４いずれか１項記載の方法。
16. ネットワーク（２）を介して送信される制御情報（８）に、所属の操作マニュアルまたはヘルプ機能が添付され、それがユーザー、特に該当する家電機器のユーザーに提供される、請求項１から１５いずれか１項記載の方法。
17. ローカルネットワーク（２）へ送信された制御情報（８）を読込むために、赤外線インターフェース、チップカードリーダ、ＣＤ−ＲＯＭドライブ、または磁気式データ担体および／または光学式データ担体読取り用のドライブが、設けられている、請求項１から１６いずれか１項記載の方法。
18. ローカルネットワーク（２）内へ送信された制御情報（８）が、ローカルネットワーク（２）内部に記憶される、請求項１から１７いずれか１項記載の方法。
19. 家電機器（３）に、分割されたネットワークまたはグローバルネットワーク（４）とのアクセスまたは接続がローカルネットワーク（２）、例えばＨＥＳまたは類似のシステムを介して行われる、請求項１から１８いずれか１項記載の方法。
20. 個人に係わるデータの入力がローカルネットワーク（２）において行われ、この場合これらのデータは、例えば家電機器（３）の所在地（Ａ）確定のために、家電機器（３）のメッセージ（９）に自動的に添付される、請求項１から１９いずれか１項記載の方法。
21. 個人に係わるデータの添付が、特に用途を定めて実行する利用者ないし顧客によるトリガの後でのみ行われる、請求項１から２０いずれか１項記載の方法。
22. ローカルネットワーク（２）内でネットワーク（２）を介して伝送された情報の少なくとも一部が、所在地（Ａ）の家屋内で適切な機器、有利にはコンピュータ（１３）またはテレビ受像機（１７）内で処理および／または表示される、請求項１から２１いずれか１項記載の方法。
23. 少なくとも部分的に、プログラミングされた電子制御部として構成されている、家電機器の制御のための装置において、
    前記家電機器（３）は、ローカルネットワーク（２）に接続され、メッセージの送信と、ローカルネットワーク（２）からのサービスプロバイダ（７）の制御情報（８）の受信のために構成されていることを特徴とする装置。
24. 前記家電機器（３）は、所要の制御ないし制御機能に対する要求の伝送を用いたサービスプロバイダ（７）へのメッセージ送信のために構成されている、請求項１から２３いずれか１項記載の装置。
25. それぞれの家電機器（３）の個別の機器の製造番号ないしシリアルナンバーがアドレスとして少なくともローカルネットワーク（２）内に設けられている、請求項１から２４いずれか１項記載の装置。
26. ローカルネットワーク（２）内に、送信された制御情報（８）の記憶および／または再度の呼出しのための手段が設けられている、請求項２３から２５いずれか１項記載の装置。
27. 家電機器（３）の制御は、少なくとも部分的に機器制御部から外部の計算ユニット（６）への少なくとも部分的な移行に対して構成されており、該計算ユニットは有利には、所在地（Ａ）においてローカルネットワーク（２）とコンタクトしている、請求項２３から２６いずれか１項記載の装置。
28. 家電機器（３）の表示装置は、例えばグラフィカルな利用者インターフェースの表示のためにおよび／または家電機器（３）の操作要素の書込みのために構成されている、請求項１から２７いずれか１項記載の装置。
29. 前記ローカルネットワーク（２）は、星型構造の中で構成されている、請求項１から２８いずれか１項記載の装置。
30. 前記家電機器（３）は、ワイヤレスデータ接続を介してローカルネットワーク（２）に接続されている、請求項２３から２９いずれか１項記載の装置。
31. 前記ネットワーク（２）において、グローバルネットワーク（４）へのアクセスと特に有利には電話回線を介して行われるインターネットアクセスが実施される、請求項２３から３０いずれか１項記載の装置。
32. 前記家電機器（３）および／またはローカルネットワーク（２）は、給電線路（１６）を介して有利にはインターネット上のサービスプロバイダ（７）に接続されている、請求項２３から３１いずれか１項記載の装置。
33. 前記ローカルネットワーク（２）は、ワイヤレスデータ接続を介して、グロバールネットワーク（４）に接続される、請求項２３から３２いずれか１項記載の装置。
34. 家電機器（３）が、請求項１から２２のうちのいずれか１項または複数項に記載された方法に従って構成されているか、および／または
    請求項２３から３３のうちのいずれか１項または複数項に記載された装置と共に構成されていることを特徴とする制御システム。