JP2004516500A - Euvリソグラフィ用の投影系 - Google Patents
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Abstract
EUV投影光学系は、物体OBを像IMに結像するための少なくとも6つの反射面を備えている。この光学系は、物体OBから像IMに至る光路に沿って第2の反射鏡M2と第3の反射鏡M3の間に中間像IMIを形成するように構成され、第1の反射鏡M1と第2の反射鏡M2とで第1の光学群G1を形成し、第3の反射鏡M3、第4の反射鏡M4、第5の反射鏡M5および第6の反射鏡M6で第2の光学群G2を形成する。また、この光学系は、好ましくは物体OBから像IMまでの前記光路に沿って第1の反射鏡M1と第2の反射鏡M2の間に位置する開口絞りAPEも備えている。第2の反射鏡M2は凹面状、第3の反射鏡M3は凸面状とされていることが好ましい。6つの反射面はそれぞれ、略15°未満の入射角で、フィールド中心点からの主光線CRを受けることが好ましい。この光学系は、像IMにおいて0.18を超える開口数を有していることが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、極短紫外線(EUV)リソグラフィ用の投影光学系に関し、特に、2つの光学的な群に配列された6個の反射鏡を備える投影光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステップ&スキャン型で使用される現在の深紫外線(DUV)投影転写光学系は、次の二、三のデバイスの節目までは半導体産業の要求に応えることができるであろうと広く認められている。次世代のフォトリソグラフィ転写光学系では、約11nmから15nmという軟X線または極短紫外線の波長を有する露光照射光を、やはりステップ&スキャン型の転写アーキテクチャで使用することになる。費用の面で実現可能とするためには、これらの次世代光学系では、70nm以下の集積回路線幅に対応できるだけの大きな開口数が必要となる。さらに、こうしたフォトリソグラフィ光学系は、経済的にプロセスを実行できるように十分に高いスループット(1時間当たりのウェハ数で定義される)を確保するため、スキャン方向に大きな視野が必要になろう。
【0003】
リソグラフィ転写光学系の理論上の解像度(R)は、R=k1λ/NAという周知の関係で表すことができる。ここで、k1はプロセスに依存する定数、λは光の波長、NAは投影系の開口数である。EUVレジストが大体0.5のk1因子に対応することが分かっているので、開口数が0.20であると仮定すれば、EUV投影系は、λ=13.4nmで約30nm程度の理論解像度を達成することができる。本発明において分かることは、International Sematech’s International Technology Roadmap for semiconductors(1999)によって規定されるようなサブ50nm線幅世代に対処するために、大きな開口数(0.20〜0.30)および大きな視野(2〜30mm)の両方を有するステップ&スキャン・アーキテクチャに用いられるEUVリソグラフィ用の全反射型投影系が望ましいということである。
【0004】
JewelおよびHudymaにそれぞれ発行された米国特許第5315629号および米国特許第6226346号に開示されているような4反射鏡投影系では、30nmの設計基準(線幅)を達成するのに十分な大きさのNA上で収差を補正するために必要となる自由度が欠けている。第´346号特許は、0.14(50nm線幅)までの開口数で収差を補正するのに、4反射鏡投影系を用いることができることを示唆している。しかしながら、リングフィールド(ring field)の幅は、リソグラフィに望ましい水準の波面補正を可能にするために狭くすることが望ましい。第´346号特許は、開口数を0.10から0.12に増加させたときにリングフィールドが1.5mmから1.0mmに縮小されることを実際に示している。第´346号特許の第2の実施形態でさらに倍率変更を行うことによって、開口数をさらに0.14まで増加させる際にリングフィールドが0.5mmまで縮小されるはずであることが示されている。このようにリングフィールドの幅を縮小すると、投影装置全体のスループットを低下させることに直結する。明らかに、さらなる改善が必要である。
【0005】
Hudymaに発行された米国特許第6072852号明細書に記載されているような5反射鏡系は、瞳に依存した収差ならびにフィールドに依存した収差の双方を補正するのに十分な自由度を有するので、有意なフィールド幅(>1.5mm)で0.20を超える開口数が可能である。反射回数を最小限に抑えることは、特にEUVリソグラフィにとっていくつか利点がある反面、反射回数が奇数回であると、無限の平行スキャンを可能にするために新段階の技術が開発される必要が出てくるであろうという問題が生じる。ここで分かることは、既存の走査ステージ技術でマスクおよび像の無限の同時平行スキャンを可能にするように光学系を「展開」するために、追加の反射鏡が投影系に組み込まれなければならないという点である。
【0006】
6回以上の反射を利用する短波長投影リソグラフィ用の光学系が特許文献に開示されている。このような初期の系の1つは、「Reflecting optical imaging apparatus using spherical reflectors and producing an intermediate image」と題するIchiharaおよびHiguchiに授与された米国特許第5071240号明細書に開示されている。この第´240号特許は、球面反射鏡を利用した6反射鏡反射光学系または全反射縮小光学系を開示している。この特定の実施形態は、3つの反射鏡対で構築されており、平坦なフィールド条件(flat field condition)を実現するために正/負(P/N)および負/正(N/P)の組合せを使用している。IchiharaおよびHiguchiも、最初の反射鏡対と最後の反射鏡対の間で中間像を利用する光学系で平坦なフィールド結像条件(ペッツヴァル和がゼロ)を実現できることを実証している。この特許は、第2の凸面反射鏡を、この反射鏡と同じ場所に配置した開口絞りとともに使用することを開示している。これらの実施形態を検討すれば明らかであるが、第´240号特許は、約10nmの波長で作用する反射コーティングと確実に併用できるように、各反射鏡面で小さな入射角を使用する点も開示している。
【0007】
第´240号特許に開示された実施形態は、特定の目的を達成するようには思われても、極短紫外線の波長を利用する現在のリソグラフィにはこれらの例は十分に適していない。第1に、これらの光学系は非常に長く(〜3000mm)、機械的安定性の問題を有している。第2に、これらの実施形態は、最新の半導体リソグラフィ転写光学系で望まれるような、像側でのテレセントリックな結像に対応していない。最後に、開口数がかなり小さく(〜0.05)、光学系が依然として30nmの線幅に対応できない。
【0008】
最近、EUVリソグラフィ用に特に設計された少なくとも6回の反射を使った大開口数を提供する投影光学製造システムが開示された。このような光学系の1つは、Williamsonに授与された「High numerical aperture ring field optical projection system」と題する米国特許第5815310号明細書に開示されている。この第´310号特許に、Williamsonは、EUV照射光で使用するための6反射鏡リングフィールド投影系を記載している。各反射鏡は非球面であり、共通の光軸を共有している。この特定の実施形態では、開口数は0.25であり、k1に対して堅実な値(〜0.6)を用いれば、30nmリソグラフィが可能である。この第´310号特許は、PNPPNPおよびPPPPNPのいずれの再結像する構成も、第3の反射鏡と第4の反射鏡の間に位置する物理的にアクセス可能な中間像によって可能であることを示唆している。この特定の実施形態は、長い方の共役点から短い方の共役点に向かって順に、凹面反射鏡、凸面反射鏡、凹面反射鏡、凹面反射鏡、凸面反射鏡および凹面反射鏡、あるいは略式にPNPPNPからなる。この第´310号特許は、PNPPNPのパワー分布およびPPPPNPのパワー分布がともに30nmの設計基準を達成できることを示している。
【0009】
第´310号特許に開示の好ましいEUV実施形態には、いくつかの欠点がある。その1つは、各鏡面における入射角が大きく、特に反射鏡M2およびM3において大きいことである。場合によっては、入射角は、反射鏡上の所定の位置で24°を超える。反射鏡面上の所定の地点における平均角度ならびに角度偏差ないし角度ひろがりはいずれも、限界寸法(CD制御)に悪い影響を与えかねないEUV多層コーティングに起因した振幅および位相への目立った影響を引き起こすには十分である。
【0010】
その他2つのリソグラフィ用の反射光学系または全反射投影系が、Shaferに発行された「Projection lithography system and method using all−reflective optical elements」と題する米国特許第5686728号明細書に開示されている。この第´728号特許には、100nmを超える波長で使用するための、約0.50の開口数を有する8反射鏡投影系および約0.45の開口数を有する6反射鏡投影系が記載されている。いずれの光学系も、5倍の縮小比で縮小するように動作する。第´310号特許に記載の光学系と同様に、これらの光学系は、円弧状のフィールド内におけるリソグラフィ性能をもたらす良好な光学補正の環状ゾーンを有している。これらの光学系は、DUVリソグラフィ用に設計されたものであり、DUVリソグラフィの用途に対しては優れていても、EUV投影系ではこれらの実施形態は極めて低品質にしかならない。開口数を0.50から0.25に低下させた後でも、光束の入射角はマスクを備えたどの反射鏡でも非常に大きく、Mo/Si多層膜またはMo/Be多層膜のどれと組み合わせてもこの光学系は使うことができない。さらに、反射鏡上の非球面偏差(aspheric departure)および非球面勾配(aspheric gradient)はともにEUV波長に比べてかなり大きく、このような非球面反射鏡をEUVリソグラフィで望まれる精度で測定することができるかどうか疑問が残る。以上の問題点を念頭に置けば、第´728号特許は、明らかに上記の反射光学系または全反射投影系がEUV波長で用いられることを述べていないどころか、むしろこれらの使用をより長いDUV波長に限定している。
【0011】
EUVリソグラフィで使用するための別の投影系が、Hudymaに発行された米国特許第6033079号明細書に開示されている。「High numerical aperture ring field projection system for extreme ultraviolet lithography」と題されたこの第´079号特許には、2つの好ましい実施形態が記載されている。第´079号特許に記載された第1の実施形態は、長い共役から短い共役に向かって順に、凹面反射鏡面、凹面反射鏡面、凸面反射鏡面、凹面反射鏡面、凸面反射鏡面および凹面反射鏡面(PPNPNP)と配列されている。第´079号特許の第2の実施形態は、長い共役から短い共役に向かって順に、凹面反射鏡面、凸面反射鏡面、凸面反射鏡面、凹面反射鏡面、凸面反射鏡面および凹面反射鏡面(PNNPNP)を有する。第´079号特許は、第4の反射鏡と第5の反射鏡の間に位置する物理的にアクセス可能な中間像によって、PPNPNPおよびPNNPNPの再結像する構成がいずれも有利であることを示している。第´240号特許および第´310号特許と同様の方法で、第´079号特許は、第2の反射鏡の位置にある開口絞り、および第2の反射鏡を通過後に光軸から発散する主光線を使用する点について開示している。
【0012】
第´079号特許は、第3の凸面反射鏡を使用することにより、低次の非点収差を大幅に低減させることができることを開示している。光学的なパワーのこの特定の配列は、大きな入射角またはきわめて大きな非球面偏差を使用せずに高水準の収差補正を達成するのに有利である。両実施形態において、全ての非球面偏差は15μm未満であり、そのほとんどは10μm未満である。第´240号特許と同様に、第´079号特許も、各反射面で小さな入射角を使用することによって、EUVに関する重要な示唆を行なっている。PPNPNPパワー配列およびPNNPNPパワー配列により入射角を小さくすることができ、これにより簡単かつ効率的なEUV反射鏡コーティングが可能となる。入射角を小さくすると、コーティングによって引き起こされる射出瞳における振幅の変動が最小限に抑えられ、またコーティングによって引き起こされる射出瞳における位相または光路差(OPD)の変動が最小限に抑えられ、光学系の感度許容差が一般に低下させられるように機能する。これらの要因は、ピント合わせと露光に変動がある場合に、透過率の改善とCD一様性の向上とを促進させるように結びつく。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術の投影光学系は、多くの応用分野に適していることが分かっているが、それらは設計上の妥協点がないわけではなく、全ての応用分野で最適な解決策を提供することはできない。したがって、50nm以下の解像度で比較的大きなイメージフィールドを有し、極短紫外線(EUV)または軟X線の波長領域で使用可能な投影光学系が求められている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記に鑑みて、物体を像に結像するための少なくとも6つの反射面を備えるEUV投影光学系を提供する。この光学系は、物体から像までの光路に沿って第2の反射鏡と第3の反射鏡の間に中間像を形成するように構成され、第1の反射鏡と第2の反射鏡とで第1の光学群を形成し、第3の反射鏡、第4の反射鏡、第5の反射鏡および第6の反射鏡で第2の光学群を形成するようになっている。第2の反射鏡は凹面状であり、第3の反射鏡は凸面状である。
【0015】
この光学系はさらに、物体から像までの光路に沿って第1の反射鏡と第2の反射鏡の間に位置する開口絞りを備えることができる。この開口絞りは、第1の反射鏡および第2の反射鏡のそれぞれから離して配置することができる。
【0016】
この光学系はさらに、フィールド中心点からの主光線が、第2の反射鏡と第3の反射鏡の間を伝搬する際に光軸に向かって収束する、または光軸と略平行に伝搬するように構成することができる。第1の反射鏡は、第3の反射鏡よりも物体に近い位置に物理的に配置することができる。
【0017】
この光学系はさらに、フィールド中心点からの主光線が、第2の反射鏡と第3の反射鏡の間を伝搬する際に光軸から発散するように構成することができる。第3の反射鏡は、第1の反射鏡よりも物体に近い位置に物理的に位置することができる。
【0018】
第1の反射鏡は凹面状であることが好ましく、第4の反射鏡は凹面状であることが好ましく、第5の反射鏡は凸面状であることが好ましく、第6の反射鏡は凹面状であることが好ましい。
【0019】
物体と像との間の物理的距離は、略1500mm以下にすることができ、さらに、略1200mm以下にすることができる。
【0020】
この光学系は、像の位置での開口数が0.18より大きいことが好ましい。
【0021】
6つの反射面はそれぞれ、略15°未満、好ましくは略15°未満の入射角で、フィールド中心点からの主光線を受けることが好ましく、6つの反射面のうち5つは、略11°未満、好ましくは略9°未満の入射角で、フィールド中心点からの主光線を受けることが好ましい。
【0022】
この光学系は、0.017λ以下のRMS波面収差を有するように構成されることが好ましく、RMS波面収差は0.017λから0.011λの間にすることもできる。
【0023】
以下に挙げるものは、上記の発明の背景および概要で挙げたものに加わる参考文献の引用リストである。ここで、これらの引用文献は、以下では特に詳細に述べていない好ましい実施形態の要素ないし特徴の代替実施形態を開示するものとして、参照により好ましい実施形態の詳細な説明に組み込まれる。これらの引用文献のいずれか1つ、またはそのうちの2つ以上の組合せを調べて、以下で述べる好ましい実施形態の変形形態を得ることができる。さらに、発明の背景および/または本明細書のその他の箇所で引用した特許、特許出願、非特許文献、およびそれらについての考察もまた、参照により好ましい実施形態の詳細な説明に組み込まれ、以下に記載する参考文献と同じ効果を有する。
【0024】
米国特許第5063586号明細書、米国特許第5071240号明細書、米国特許第5078502号明細書、米国特許第5153898号明細書、米国特許第5212588号明細書、米国特許第5220590号明細書、米国特許第5315629号明細書、米国特許第5353322号明細書、米国特許第5410434号明細書、米国特許第5686728号明細書、米国特許第5805365号明細書、米国特許第5815310号明細書、米国特許第5956192号明細書、米国特許第5973826号明細書、米国特許第6033079号明細書、米国特許第6014252号明細書、米国特許第6188513号明細書、米国特許第6183095号明細書、米国特許第6072852号明細書、米国特許第6142641号明細書、米国特許第6226346号明細書、米国特許第6255661号明細書、および米国特許第6262836号明細書。
【0025】
欧州特許出願公開第0816892号明細書、および欧州特許出願公開第0779528号明細書。
【0026】
J.M.Rodgers、T.E.Jewellによる「Design of Reflective Relay for Soft X−Ray Lithography」、International Lens Design Conference、1990年。
【0027】
T.E.Jewell、J.M.Rodgers、K.P.Thompsonによる「Reflective Systems design Study for Soft X−Ray Projection Lithography」、J.Vac.Sci.Technol.、1990年11月/12月。
【0028】
T.E.Jewellによる「Optical System Design Issues in Development of Projection Camera for EUV Lithography」、SPIE Volume 2437、340 − 347ページ。
【0029】
W.C.Sweattによる「Ring−Field EUVL Camera with Large Etendu」、OSA TOPS on Extreme Ultraviolet Lithography、1996年。
【0030】
G.E.Sommargarenによる「Phase Shifting Diffraction Interferometry for Measuring Extreme Ultraviolet Optics」、OSA TOPS on Extreme Ultraviolet Lithography、1996年。
【0031】
D.W.Sweeney、R.Hudyma、H.N.Chapman、D.Shaferによる「EUV Optical Design for a 100nm CD Imaging System」、SPIE Volume 3331、2 − 10ページ。
【0032】
【発明の実施の形態】
この投影光学系に関する3つの特別な好ましい実施形態について述べる。
【0033】
第1の好ましい実施形態
図1は、第1の好ましい実施形態の平面図であり、表1および表2と合わせてこの実施形態を具体的に説明するものである。光は、照明系から例えば反射性マスクやレチクルなどの物体に入射し、凹面反射鏡M1に向けて送られ、その後反射鏡M1で反射し、反射鏡M1と反射鏡M2の間に位置する物理的にアクセス可能な開口絞りAPEを通過する。この開口絞りAPEは、第1の凹面反射鏡M1からかなり隔たって位置し、この開口絞りAPEは、凹面反射鏡M2からも同様にかなり隔たって位置している。この照明光は、凹面反射鏡M2で反射した後で、凸面反射鏡M3に近接して位置する中間像IMIで集束する。照明光は、反射鏡M3から凹面反射鏡M4に向けて送られ、ここで概ねコリメートされ、凸面反射鏡M5に向けて送られる。反射鏡M5で反射すると、光は凹面反射鏡M6に入射し、ここでテレセントリックに反射され(主光線が光軸OAと平行になる)、像IMに集束される。半導体ウェハは、通常は、この像IMの位置に配置される。凹形状の光学面は、正の光学的なパワー(P)を有し、凸形状の光学面は、負の光学的なパワー(N)を有するので、この実施形態は、PPNPNPとして特徴付けることができる。
【0034】
この光学系を特徴付ける方法は数多くあるが、容易な方法の1つは、光学系を2つの群G1およびG2に分けることである。物体OBから始まって、第1の群G1は、凹面反射鏡対M1およびM2からなる。この群は、反射鏡M2と反射鏡M3の間に、約−0.8倍の倍率で中間像IMIを形成する。残り4つの反射鏡(凸面反射鏡M3、凹面反射鏡M4、凸面反射鏡M5および凹面反射鏡M6)によって、第2の結像群ないしリレー群G2が構成される。この第2の群は、約−0.3倍の倍率で働き、像IMにおいて物体OBを4分の1に縮小する(この縮小比は、光学倍率の絶対値の逆数である)。
【0035】
図1の第1の実施形態の光学的な規定を表1および表2に挙げる。非球面反射鏡面には、表中の記号A(1)からA(6)を付す。A(1)は反射鏡M1に対応し、A(2)は反射鏡M2に対応し、等々、以下全て同様の対応関係になっている。さらに4つの面を加えると、この具体例による代表的な実施形態は完全に記述される。このうち、物体OBおよび像IMは平面を表し、リソグラフィ装置ではマスクおよびウェハが配置される。面の指定は、開口絞りAPEおよび中間像IMIの位置についてもなされている。各面の名称の後側に並んで、頂点の曲率半径(R)および光学面間の頂点間隔を示す項目がさらに2つある。この特定の実施形態では、各面は、高次多項式によって変形した回転対称な円錐面である。非球面断面形状は、非球面のK、A、B、C、DおよびEの値で一意的に決定される。各反射鏡は、4次、6次、8次、10次および12次の多項式の変形を用いている。z軸(z)方向における(12次の)非球面のたわみは、以下の数式1で与えられる:
【数1】
ここで、hは径方向の座標、cは面の頂点の曲率(1/R)、A、B、C、DおよびEは、それぞれ4次、6次、8次、10次および12次の変形の係数である。これらの係数は、表2に列挙されている。
【0036】
この第1の好ましい実施形態の光学系は、極短紫外線(EUV)または軟X線照射光で照明されるリングフィールド形状を投影するように構成されている。物体OBにおける開口数NAOは、0.050ラジアンであり、4倍の縮小では、これは像IMにおける開口数NAの0.20に相当する。物体OBにおけるリングフィールド21を図2に示す。これは、非球面反射鏡の頂点の各々を含む光軸から118mmのところに中心を有する。このリングフィールドは、114mmから122mmまで延在して、8mmの幅23を持つ円弧状スリットを形成する。スキャン方向27と直交する方向のリングフィールド21の長さ寸法25は、104mmとなる。フィールドの中心点は、符号29で示されている。4倍の縮小では、このリングフィールドは、像においてスキャン方向の幅が2.0mmとなる。
【0037】
光学的パワーを配分して開口絞りAPEを配置した結果、入射角は十分に制御され、これによって、EUVまたは軟X線の多層膜コーティングと併用可能な構成になる。フィールド中心点29からの主光線CRによって測定すると、この光学系は、2.9°から12.5°の範囲の非常に小さな入射角を有している。フィールド中心点29からの主光線CRに関する主光線入射角は、物体で5.2°、M1で6.5°、M2で5.0°、M3で12.5°、M4で5.6°、M5で8.6°、M6で2.9°である。これらの小さな入射角は、EUVリソグラフィを可能にする鍵であるが、それは、(1)これらの小さな入射角が、多層膜によって引き起こされるリソグラフィ性能に悪影響を与える振幅収差および位相収差を最小限に抑え、(2)横方向にグレーデッド化(garaded)されたコーティング・プロファイルをそれほど用いなくても済む簡略なコーティング設計を可能にするからである。不備のある構成(すなわちこれらの入射角を最小にすることができない構成)では、こうした多層膜によって引き起こされる振幅収差および位相収差が、公称線幅の20%を優に超える限界寸法(CD)の収差を引き起こして、光学系が製造用途に使えなくなる恐れがある。
【0038】
入射角が小さいことに加えて、好ましい光学系は、最大非球面偏差の小さな反射鏡を利用することによってますますEUVリソグラフィを容易にする。最大のピーク偏差は、反射鏡M1に含まれる25.0μmである。その他の反射鏡は、0.5μmから14μmの範囲の偏差を有する低リスクの非球面である。反射鏡面の非球面偏差が小さいので、ヌルレンズまたはコンピュータ生成ホログラムCGHが不要で、可視光測定学による試験が容易になり、表面形状試験の精度が高くなる。非常に大きな最大偏差を有する非球面反射鏡は、リソグラフィ性能を実現するために必要な精度で測定することができないので、製造できない。
【0039】
表3は、図1のPPNPNP構成の性能をまとめたものである。この表から、この第1の好ましい実施形態が、30nm程度の解像度のリソグラフィ性能を達成できることが分かる(k1因子は約0.5と仮定)。開口絞りAPEの位置は、凹形状の強い第2の反射鏡M2による3次非点収差の寄与がかなり小さくなるように選択される。大きく下方修正された第1の反射鏡M1による非点収差の寄与は、M1上の非球面偏差によるものであり、M3/M4の組合せによって相殺される。いかなる非球面も持たない光学系を考えると、開口絞りAPEの配置はまた、第1の反射鏡M1および第2の反射鏡M2からの3次のコマ収差および歪曲収差の寄与を効果的に相殺する。第1の反射鏡M1に双曲線型断面形状を加えて、球面収差の寄与、コマ収差の寄与および非点収差の寄与が大幅に下方修正されるようにし、それにより収差の補正をさらに良好にして、残る波面収差(理想基準球面からの偏差)がきわめて小さくなるようにする。実際には、収差補正およびその結果生じる収差バランスにより、合成RMS波面収差は低下してわずか0.0125λ(0.17nm)となり、同時に静的な歪曲もフィールド全体にわたって2nm未満に修正される。
【0040】
この投影光学系には、さらに、図1の光学系の開口数またはフィールドのいずれにおいてもスケール変更することができるという利点がある。例えば、エリアルイメージ(aerial image)の変化を改善するために上記の概念をより大きな開口数に適用し、さほど強くないk1因子を用いながら30nmの解像度を可能にすることが望ましい。簡単なスケール変更実験の結果から、この好ましい実施形態は、より大きな開口数への斯かるスケール変換に容易に対応することが分かる。どのような変更も加えずに、表3に示す値の20%増しとなる開口数0.24で、合成二乗平均(RMS)波面収差の分析を行った。合成RMS波面収差は、0.0287λ(0.38nm)となることが分かった。これはリソグラフィ品質の結像に対応する水準である。
【0041】
図2において、スキャン方向に視野を拡大し、リソグラフィ装置が処理することができる1時間当たりのウェハ数(WPH)を増加させることが望ましい。この考えは、面積が大きくなれば、単位時間当たりに転写することができる円弧状スリットも広くなるというものである。別の簡単なスケール変更実験の結果から、この好ましい実施形態は、フィールド幅の拡大に容易に対応することが分かる。どのような変更も加えずに、表3に示す値の50%増しとなる幅3mmの円弧状スリットについて合成RMS波面収差の分析を行った。合成RMS波面収差は、0.0285λ(0.38nm)となることが分かった。これもやはり、リソグラフィ品質の結像に対応する水準である。
【0042】
第2の好ましい実施形態
一般的な実施形態の第2の形態において、PPNPNP構成で配列した6個の反射鏡を備える極短紫外線(EUV)リソグラフィ用の投影光学系が示される。この第2の好ましい実施形態の平面図を、図3に示す。図3は、波長13.4nmでのEUVリソグラフィ用に設計されたPPNPNP構成を示している。第1の好ましい実施形態と同様に、この光学系も再結像しており、第´310号特許および第´079号特許の実施形態とは異なり、中間像IMI´を第2の反射鏡対の前に位置づけている。この例では、中間像IMI´は、反射鏡M2´と反射鏡M3´の間に位置し、反射鏡M5´における入射角の変動を小さくする一助となっている。この構成では、反射鏡M1´、M2´、M4´およびM6´上の平均入射角も小さくすることができる。これらの小さな入射角は、多層膜との良好な併用可能性を維持するために有利である。開口絞りAPE´は、M1´とM2´の間に位置し、いずれの反射鏡からもかなり離れている。その距離は例えば200mm超となる。
【0043】
第1の好ましい実施形態で概説した特徴の他に、この第2の好ましい実施形態では、第3の反射鏡M3´を、第1の反射鏡M1´の物体側に(すなわち第1の反射鏡M1´より物体OB´に近い位置に)位置づけることができることを開示している。この特徴は、第3の反射鏡は、第1の反射鏡に近接して(第´079号特許)、または第1の反射鏡の像側(第´310号特許)に位置しなければならないとする従来技術の開示とは大きく異なる。反射鏡M3´をこのように位置づけることにより、物体面OBから像面IMまでの全長(全トラック長)を約250mm短縮することができる。この全トラック長の減少は、第3の反射鏡を第1の反射鏡M1´の像側から第1の反射鏡M1´の物体側に移動させ、次いで反射鏡M1´と反射鏡M6´の間の距離を短縮することによって達成される。また、これにより、第3の反射鏡M3´の見かけの直径を、第1の反射鏡M1´または第2の反射鏡M2´のいずれか一方より小さくすることができる。これらの変更は、第2の反射鏡M2´で反射した主光線の角度条件に影響を与える。従来技術では、フィールド中心点からの主光線は、第2の反射鏡で反射された後で光軸から発散しなければならないと開示している(第号´310特許、第´079号特許など)が、ここでは、主光線CR´は光軸OA´に対してより平行な状態を考えている。この第2の実施形態では、この主光線CR´は、光軸OA´と全く同じに平行となる。この主光線の角度における変化は、十分に別個の極小点が形成されるよう、この構成における収差バランスに影響を与え、その結果、波面のゼルニケ分解に見られる残りの収差の組は、第1の好ましい実施形態のものとは異なるようになる。
【0044】
図3のこの第2の好ましい実施形態の光学的規定を、表4および表5に挙げる。非球面反射鏡面には、表中の記号A(1)からA(6)を付す。A(1)は反射鏡M1に対応し、A(2)は反射鏡M2に対応し、等々、以下同様の対応関係になっている。
【0045】
第1の好ましい実施形態と同様に、物体OB´は、テレセントリックに結像する光束(像IM´において光軸OA´と平行な主光線)により、4倍の縮小でリングフィールド形状の像IM´に投影される。表6は、その性能をまとめたもので、この好ましい実施形態が波長13.4nmのリソグラフィ性能を発揮できることを実際に示すものである。第1の実施形態と比較するために、この第2の好ましい実施形態も、像IM´において0.20の開口数NAを用い、スキャン方向に幅2mmのフィールドを投影する。この光学系は、各反射鏡における入射角が比較的小さいので、反射性多層膜コーティングと併用可能である。フィールド中心点29´からの主光線CR´によって測定すると、入射角は、3.9°から14.6°の範囲となる。フィールド中心点29´からの主光線CR´についての正確な主光線入射角は、物体OB´で5.6°、M1で7.2°、M2で4.4°、M3で14.6°、M4で8.8°、M5で9.7°、M6で3.9°である。この場合もやはり、これらの小さな入射角は、多層膜によって引き起こされるリソグラフィ性能に悪影響を与える振幅収差および位相収差を最小限に抑えるので、EUVリソグラフィを可能にする鍵である。
【0046】
フィールド全体の合成RMS波面収差は、0.0131λ(0.18nm)であり、最も良好なフィールド点では0.0095λ(0.13nm)、最も悪いフィールド点では0.0157λ(0.21nm)となる。主光線収差は、フィールド全体にわたって1nm未満に低減されている。テレセントリックな結像、高度に補正された波面、そして概ね皆無の歪曲の組合せが、軟X線または極短紫外線の波長におけるこの光学系の最新のリソグラフィへの適性を明らかに実証している。
【0047】
この好ましい実施形態には、さらに、図3の光学系の開口数またはフィールドのいずれかをスケール変更して、さらに進んだ要求に対応できるという利点がある。簡単な開口数スケール変更実験の結果から、この好ましい実施形態は、より大きな開口数のスケール変更に容易に対応することが分かる。どのような変更も加えずに、表6に示す値の10%増しとなる開口数0.22で、合成二乗平均(RMS)波面収差の分析を行った。合成RMS波面収差は、0.027λ(0.36nm)となることが分かった。これはリソグラフィ品質の結像に対応する水準である。
【0048】
別の簡単なスケール変更実験の結果から、この好ましい実施形態は、フィールド幅の拡大に容易に対応することが分かる。どのような変更も加えずに、表6に示す値の50%増しとなる幅3mmの円弧状スリットについて合成RMS波面収差の分析を行った。合成RMS波面収差は、0.028λ(0.38nm)となることが分かった。これもやはり、リソグラフィ品質の結像に対応する水準である。
【0049】
第3の好ましい実施形態
第3の好ましい実施形態を図4に示す。第1および第2の好ましい実施形態と同様に、この光学系も、第1の反射鏡M1″と第2の反射鏡M2″の間に位置する物理的にアクセス可能な開口絞りAPE″を備えた再結像するPPNPNP構成を用いている。さらに第1および第2の好ましい実施形態と同様に、中間像IMI″は第2の反射鏡M2″と第3の反射鏡M3″の間に位置する。第2の実施形態と同様に、第3の反射鏡M3″は第1の反射鏡M1″の物体側に位置する。この特定の実施形態が第2の好ましい実施形態と異なる点は、フィールド中心点29″からの主光線CR″が第2の反射鏡M2″で反射された後に光軸OA″に向かって収束し、それにより異なる特性を備えた別の有利な投影系を形成することである。
【0050】
図4のこの第3の好ましい実施形態の光学的規定を、表7および表8に挙げる。表7は、頂点の曲率半径ならびにこれらの反射鏡間の光軸に沿った隔たりを示す。各反射鏡は非球面であり、表中の記号A(1)からA(6)を付す。A(1)は反射鏡M1″に対応し、A(2)は反射鏡M2″に対応し、等々、以下同様の対応関係になっている。数式(1)による非球面の変形の規定を、表8に挙げる。表9に与えられる内容と合わせて、この好ましい実施形態の例示的な説明を開示する。
【0051】
先の2つの好ましい実施形態と同様に、例えばマスクまたはレチクル上のパターンなどの物体OB″は、テレセントリックに結像する光束(像において光軸と平行な主光線)により、4倍の縮小でリングフィールド形状の像IM″に投影される。像の位置には、通常は半導体ウェハが配置される。表9には、その性能がまとめて示されており、この好ましい実施形態が波長13.4nmのリソグラフィ性能を発揮できることを実際に示している。比較のために、この第3の好ましい実施形態も、像IM″において0.20の開口数NAを利用し、スキャン方向に幅2mmのフィールドを投影する。この光学系は、各反射鏡における入射角が比較的小さいので、反射性多層膜コーティングと併用可能である。フィールド中心点29″からの主光線CR″によって測定すると、入射角は、3.9°から13.9°の範囲となる。フィールド中心点からの正確な主光線入射角は、物体OB″で6.6°、M1で8.0°、M2で4.4°、M3で13.9°、M4で8.6°、M5で9.6°、M6で3.9°である。この場合もやはり、これらの小さな入射角は、多層膜によって引き起こされるリソグラフィ性能に悪影響を与える振幅収差および位相収差を最小限に抑えるので、EUVリソグラフィを可能にする鍵である。
【0052】
フィールド全体の合成波面収差は、0.0203λ(0.27nm)であり、最も良好なフィールド点では0.0148λ(0.20nm)、最も悪いフィールド点では0.0243λ(0.33nm)となる。主光線収差は、フィールド全体にわたって1nm未満に低減されている。テレセントリックな結像、高度に補正された波面、そして概ね皆無の湾曲の組合せは、軟X線または極短紫外線の波長におけるこの光学系の最新のリソグラフィへの適性を明らかに実証している。この構成は、第2の好ましい実施形態と同様に、開口数またはフィールドがスケール変更されてもよい。
【0053】
第1から第3の実施形態についての上述の光学的設計の説明は、EUVリソグラフィに有利な反射投影光学系の概念を実際に示すものである。これらの実施形態において、特に13.4nm用ツールに使うものとして説明したが、その基本的な考え方は、この波長におけるリソグラフィ露光ツールとともに使用することに限定されるものではなく、電磁スペクトル中の軟X線領域に何らかの適したコーティング材料があれば、もっと短い波長でも長い波長でもよい。本発明の具体例の図面ならびに個別の実施形態について述べ、例証してきたが、本発明の範囲は、考察を行なったこれら特定の実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。したがって、これらの実施形態は限定的なものではなく具体例と見なされるべきもので、当業者なら、特許請求の範囲およびその均等物に記載されるような本発明の観点を逸脱することなく、これらの実施形態に様々な変更を加えることが可能であろうことを理解されたい。例えば、当業者なら、本明細書に記載の実施形態を再構成して、視野の拡大または開口数の増大あるいはそのいずれをも行い、解像度またはスループットの改善を達成することができる。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】
【0061】
【表8】
【0062】
【表9】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の好ましい実施形態によるEUV投影光学系の平面図である。
【図2】好ましい実施形態による、物体における円弧状のリングフィールドの幾何形状を示す概略図である。
【図3】第2の好ましい実施形態によるEUV投影光学系の平面図である。
【図4】第3の好ましい実施形態によるEUV投影光学系の平面図である。
【符号の説明】
21・・・リングフィールド
23・・・リングフィールドの幅
25・・・リングフィールドの長さ
27・・・スキャン方向(走査方向)
29・・・フィールド中心点
APE、APE´、APE″・・・開口絞り
CR、CR´、CR″・・・主光線
G1、G1´、G1″・・・第1の光学群
G2、G2´、G2″・・・第2の光学群
IM、IM´、IM″・・・像
IMI、IMI´、IMI″・・・中間像
M1、M1´、M1″・・・第1の反射鏡
M2、M2´、M2″・・・第2の反射鏡
M3、M3´、M3″・・・第3の反射鏡
M4、M4´、M4″・・・第4の反射鏡
M5、M5´、M5″・・・第5の反射鏡
M6、M6´、M6″・・・第6の反射鏡
OA、OA´、OA″・・・光軸
OB、OB´、OB″・・・物体
【発明の属する技術分野】
本発明は、極短紫外線(EUV)リソグラフィ用の投影光学系に関し、特に、2つの光学的な群に配列された6個の反射鏡を備える投影光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステップ&スキャン型で使用される現在の深紫外線(DUV)投影転写光学系は、次の二、三のデバイスの節目までは半導体産業の要求に応えることができるであろうと広く認められている。次世代のフォトリソグラフィ転写光学系では、約11nmから15nmという軟X線または極短紫外線の波長を有する露光照射光を、やはりステップ&スキャン型の転写アーキテクチャで使用することになる。費用の面で実現可能とするためには、これらの次世代光学系では、70nm以下の集積回路線幅に対応できるだけの大きな開口数が必要となる。さらに、こうしたフォトリソグラフィ光学系は、経済的にプロセスを実行できるように十分に高いスループット(1時間当たりのウェハ数で定義される)を確保するため、スキャン方向に大きな視野が必要になろう。
【0003】
リソグラフィ転写光学系の理論上の解像度(R)は、R=k1λ/NAという周知の関係で表すことができる。ここで、k1はプロセスに依存する定数、λは光の波長、NAは投影系の開口数である。EUVレジストが大体0.5のk1因子に対応することが分かっているので、開口数が0.20であると仮定すれば、EUV投影系は、λ=13.4nmで約30nm程度の理論解像度を達成することができる。本発明において分かることは、International Sematech’s International Technology Roadmap for semiconductors(1999)によって規定されるようなサブ50nm線幅世代に対処するために、大きな開口数(0.20〜0.30)および大きな視野(2〜30mm)の両方を有するステップ&スキャン・アーキテクチャに用いられるEUVリソグラフィ用の全反射型投影系が望ましいということである。
【0004】
JewelおよびHudymaにそれぞれ発行された米国特許第5315629号および米国特許第6226346号に開示されているような4反射鏡投影系では、30nmの設計基準(線幅)を達成するのに十分な大きさのNA上で収差を補正するために必要となる自由度が欠けている。第´346号特許は、0.14(50nm線幅)までの開口数で収差を補正するのに、4反射鏡投影系を用いることができることを示唆している。しかしながら、リングフィールド(ring field)の幅は、リソグラフィに望ましい水準の波面補正を可能にするために狭くすることが望ましい。第´346号特許は、開口数を0.10から0.12に増加させたときにリングフィールドが1.5mmから1.0mmに縮小されることを実際に示している。第´346号特許の第2の実施形態でさらに倍率変更を行うことによって、開口数をさらに0.14まで増加させる際にリングフィールドが0.5mmまで縮小されるはずであることが示されている。このようにリングフィールドの幅を縮小すると、投影装置全体のスループットを低下させることに直結する。明らかに、さらなる改善が必要である。
【0005】
Hudymaに発行された米国特許第6072852号明細書に記載されているような5反射鏡系は、瞳に依存した収差ならびにフィールドに依存した収差の双方を補正するのに十分な自由度を有するので、有意なフィールド幅(>1.5mm)で0.20を超える開口数が可能である。反射回数を最小限に抑えることは、特にEUVリソグラフィにとっていくつか利点がある反面、反射回数が奇数回であると、無限の平行スキャンを可能にするために新段階の技術が開発される必要が出てくるであろうという問題が生じる。ここで分かることは、既存の走査ステージ技術でマスクおよび像の無限の同時平行スキャンを可能にするように光学系を「展開」するために、追加の反射鏡が投影系に組み込まれなければならないという点である。
【0006】
6回以上の反射を利用する短波長投影リソグラフィ用の光学系が特許文献に開示されている。このような初期の系の1つは、「Reflecting optical imaging apparatus using spherical reflectors and producing an intermediate image」と題するIchiharaおよびHiguchiに授与された米国特許第5071240号明細書に開示されている。この第´240号特許は、球面反射鏡を利用した6反射鏡反射光学系または全反射縮小光学系を開示している。この特定の実施形態は、3つの反射鏡対で構築されており、平坦なフィールド条件(flat field condition)を実現するために正/負(P/N)および負/正(N/P)の組合せを使用している。IchiharaおよびHiguchiも、最初の反射鏡対と最後の反射鏡対の間で中間像を利用する光学系で平坦なフィールド結像条件(ペッツヴァル和がゼロ)を実現できることを実証している。この特許は、第2の凸面反射鏡を、この反射鏡と同じ場所に配置した開口絞りとともに使用することを開示している。これらの実施形態を検討すれば明らかであるが、第´240号特許は、約10nmの波長で作用する反射コーティングと確実に併用できるように、各反射鏡面で小さな入射角を使用する点も開示している。
【0007】
第´240号特許に開示された実施形態は、特定の目的を達成するようには思われても、極短紫外線の波長を利用する現在のリソグラフィにはこれらの例は十分に適していない。第1に、これらの光学系は非常に長く(〜3000mm)、機械的安定性の問題を有している。第2に、これらの実施形態は、最新の半導体リソグラフィ転写光学系で望まれるような、像側でのテレセントリックな結像に対応していない。最後に、開口数がかなり小さく(〜0.05)、光学系が依然として30nmの線幅に対応できない。
【0008】
最近、EUVリソグラフィ用に特に設計された少なくとも6回の反射を使った大開口数を提供する投影光学製造システムが開示された。このような光学系の1つは、Williamsonに授与された「High numerical aperture ring field optical projection system」と題する米国特許第5815310号明細書に開示されている。この第´310号特許に、Williamsonは、EUV照射光で使用するための6反射鏡リングフィールド投影系を記載している。各反射鏡は非球面であり、共通の光軸を共有している。この特定の実施形態では、開口数は0.25であり、k1に対して堅実な値(〜0.6)を用いれば、30nmリソグラフィが可能である。この第´310号特許は、PNPPNPおよびPPPPNPのいずれの再結像する構成も、第3の反射鏡と第4の反射鏡の間に位置する物理的にアクセス可能な中間像によって可能であることを示唆している。この特定の実施形態は、長い方の共役点から短い方の共役点に向かって順に、凹面反射鏡、凸面反射鏡、凹面反射鏡、凹面反射鏡、凸面反射鏡および凹面反射鏡、あるいは略式にPNPPNPからなる。この第´310号特許は、PNPPNPのパワー分布およびPPPPNPのパワー分布がともに30nmの設計基準を達成できることを示している。
【0009】
第´310号特許に開示の好ましいEUV実施形態には、いくつかの欠点がある。その1つは、各鏡面における入射角が大きく、特に反射鏡M2およびM3において大きいことである。場合によっては、入射角は、反射鏡上の所定の位置で24°を超える。反射鏡面上の所定の地点における平均角度ならびに角度偏差ないし角度ひろがりはいずれも、限界寸法(CD制御)に悪い影響を与えかねないEUV多層コーティングに起因した振幅および位相への目立った影響を引き起こすには十分である。
【0010】
その他2つのリソグラフィ用の反射光学系または全反射投影系が、Shaferに発行された「Projection lithography system and method using all−reflective optical elements」と題する米国特許第5686728号明細書に開示されている。この第´728号特許には、100nmを超える波長で使用するための、約0.50の開口数を有する8反射鏡投影系および約0.45の開口数を有する6反射鏡投影系が記載されている。いずれの光学系も、5倍の縮小比で縮小するように動作する。第´310号特許に記載の光学系と同様に、これらの光学系は、円弧状のフィールド内におけるリソグラフィ性能をもたらす良好な光学補正の環状ゾーンを有している。これらの光学系は、DUVリソグラフィ用に設計されたものであり、DUVリソグラフィの用途に対しては優れていても、EUV投影系ではこれらの実施形態は極めて低品質にしかならない。開口数を0.50から0.25に低下させた後でも、光束の入射角はマスクを備えたどの反射鏡でも非常に大きく、Mo/Si多層膜またはMo/Be多層膜のどれと組み合わせてもこの光学系は使うことができない。さらに、反射鏡上の非球面偏差(aspheric departure)および非球面勾配(aspheric gradient)はともにEUV波長に比べてかなり大きく、このような非球面反射鏡をEUVリソグラフィで望まれる精度で測定することができるかどうか疑問が残る。以上の問題点を念頭に置けば、第´728号特許は、明らかに上記の反射光学系または全反射投影系がEUV波長で用いられることを述べていないどころか、むしろこれらの使用をより長いDUV波長に限定している。
【0011】
EUVリソグラフィで使用するための別の投影系が、Hudymaに発行された米国特許第6033079号明細書に開示されている。「High numerical aperture ring field projection system for extreme ultraviolet lithography」と題されたこの第´079号特許には、2つの好ましい実施形態が記載されている。第´079号特許に記載された第1の実施形態は、長い共役から短い共役に向かって順に、凹面反射鏡面、凹面反射鏡面、凸面反射鏡面、凹面反射鏡面、凸面反射鏡面および凹面反射鏡面(PPNPNP)と配列されている。第´079号特許の第2の実施形態は、長い共役から短い共役に向かって順に、凹面反射鏡面、凸面反射鏡面、凸面反射鏡面、凹面反射鏡面、凸面反射鏡面および凹面反射鏡面(PNNPNP)を有する。第´079号特許は、第4の反射鏡と第5の反射鏡の間に位置する物理的にアクセス可能な中間像によって、PPNPNPおよびPNNPNPの再結像する構成がいずれも有利であることを示している。第´240号特許および第´310号特許と同様の方法で、第´079号特許は、第2の反射鏡の位置にある開口絞り、および第2の反射鏡を通過後に光軸から発散する主光線を使用する点について開示している。
【0012】
第´079号特許は、第3の凸面反射鏡を使用することにより、低次の非点収差を大幅に低減させることができることを開示している。光学的なパワーのこの特定の配列は、大きな入射角またはきわめて大きな非球面偏差を使用せずに高水準の収差補正を達成するのに有利である。両実施形態において、全ての非球面偏差は15μm未満であり、そのほとんどは10μm未満である。第´240号特許と同様に、第´079号特許も、各反射面で小さな入射角を使用することによって、EUVに関する重要な示唆を行なっている。PPNPNPパワー配列およびPNNPNPパワー配列により入射角を小さくすることができ、これにより簡単かつ効率的なEUV反射鏡コーティングが可能となる。入射角を小さくすると、コーティングによって引き起こされる射出瞳における振幅の変動が最小限に抑えられ、またコーティングによって引き起こされる射出瞳における位相または光路差(OPD)の変動が最小限に抑えられ、光学系の感度許容差が一般に低下させられるように機能する。これらの要因は、ピント合わせと露光に変動がある場合に、透過率の改善とCD一様性の向上とを促進させるように結びつく。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術の投影光学系は、多くの応用分野に適していることが分かっているが、それらは設計上の妥協点がないわけではなく、全ての応用分野で最適な解決策を提供することはできない。したがって、50nm以下の解像度で比較的大きなイメージフィールドを有し、極短紫外線(EUV)または軟X線の波長領域で使用可能な投影光学系が求められている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記に鑑みて、物体を像に結像するための少なくとも6つの反射面を備えるEUV投影光学系を提供する。この光学系は、物体から像までの光路に沿って第2の反射鏡と第3の反射鏡の間に中間像を形成するように構成され、第1の反射鏡と第2の反射鏡とで第1の光学群を形成し、第3の反射鏡、第4の反射鏡、第5の反射鏡および第6の反射鏡で第2の光学群を形成するようになっている。第2の反射鏡は凹面状であり、第3の反射鏡は凸面状である。
【0015】
この光学系はさらに、物体から像までの光路に沿って第1の反射鏡と第2の反射鏡の間に位置する開口絞りを備えることができる。この開口絞りは、第1の反射鏡および第2の反射鏡のそれぞれから離して配置することができる。
【0016】
この光学系はさらに、フィールド中心点からの主光線が、第2の反射鏡と第3の反射鏡の間を伝搬する際に光軸に向かって収束する、または光軸と略平行に伝搬するように構成することができる。第1の反射鏡は、第3の反射鏡よりも物体に近い位置に物理的に配置することができる。
【0017】
この光学系はさらに、フィールド中心点からの主光線が、第2の反射鏡と第3の反射鏡の間を伝搬する際に光軸から発散するように構成することができる。第3の反射鏡は、第1の反射鏡よりも物体に近い位置に物理的に位置することができる。
【0018】
第1の反射鏡は凹面状であることが好ましく、第4の反射鏡は凹面状であることが好ましく、第5の反射鏡は凸面状であることが好ましく、第6の反射鏡は凹面状であることが好ましい。
【0019】
物体と像との間の物理的距離は、略1500mm以下にすることができ、さらに、略1200mm以下にすることができる。
【0020】
この光学系は、像の位置での開口数が0.18より大きいことが好ましい。
【0021】
6つの反射面はそれぞれ、略15°未満、好ましくは略15°未満の入射角で、フィールド中心点からの主光線を受けることが好ましく、6つの反射面のうち5つは、略11°未満、好ましくは略9°未満の入射角で、フィールド中心点からの主光線を受けることが好ましい。
【0022】
この光学系は、0.017λ以下のRMS波面収差を有するように構成されることが好ましく、RMS波面収差は0.017λから0.011λの間にすることもできる。
【0023】
以下に挙げるものは、上記の発明の背景および概要で挙げたものに加わる参考文献の引用リストである。ここで、これらの引用文献は、以下では特に詳細に述べていない好ましい実施形態の要素ないし特徴の代替実施形態を開示するものとして、参照により好ましい実施形態の詳細な説明に組み込まれる。これらの引用文献のいずれか1つ、またはそのうちの2つ以上の組合せを調べて、以下で述べる好ましい実施形態の変形形態を得ることができる。さらに、発明の背景および/または本明細書のその他の箇所で引用した特許、特許出願、非特許文献、およびそれらについての考察もまた、参照により好ましい実施形態の詳細な説明に組み込まれ、以下に記載する参考文献と同じ効果を有する。
【0024】
米国特許第5063586号明細書、米国特許第5071240号明細書、米国特許第5078502号明細書、米国特許第5153898号明細書、米国特許第5212588号明細書、米国特許第5220590号明細書、米国特許第5315629号明細書、米国特許第5353322号明細書、米国特許第5410434号明細書、米国特許第5686728号明細書、米国特許第5805365号明細書、米国特許第5815310号明細書、米国特許第5956192号明細書、米国特許第5973826号明細書、米国特許第6033079号明細書、米国特許第6014252号明細書、米国特許第6188513号明細書、米国特許第6183095号明細書、米国特許第6072852号明細書、米国特許第6142641号明細書、米国特許第6226346号明細書、米国特許第6255661号明細書、および米国特許第6262836号明細書。
【0025】
欧州特許出願公開第0816892号明細書、および欧州特許出願公開第0779528号明細書。
【0026】
J.M.Rodgers、T.E.Jewellによる「Design of Reflective Relay for Soft X−Ray Lithography」、International Lens Design Conference、1990年。
【0027】
T.E.Jewell、J.M.Rodgers、K.P.Thompsonによる「Reflective Systems design Study for Soft X−Ray Projection Lithography」、J.Vac.Sci.Technol.、1990年11月/12月。
【0028】
T.E.Jewellによる「Optical System Design Issues in Development of Projection Camera for EUV Lithography」、SPIE Volume 2437、340 − 347ページ。
【0029】
W.C.Sweattによる「Ring−Field EUVL Camera with Large Etendu」、OSA TOPS on Extreme Ultraviolet Lithography、1996年。
【0030】
G.E.Sommargarenによる「Phase Shifting Diffraction Interferometry for Measuring Extreme Ultraviolet Optics」、OSA TOPS on Extreme Ultraviolet Lithography、1996年。
【0031】
D.W.Sweeney、R.Hudyma、H.N.Chapman、D.Shaferによる「EUV Optical Design for a 100nm CD Imaging System」、SPIE Volume 3331、2 − 10ページ。
【0032】
【発明の実施の形態】
この投影光学系に関する3つの特別な好ましい実施形態について述べる。
【0033】
第1の好ましい実施形態
図1は、第1の好ましい実施形態の平面図であり、表1および表2と合わせてこの実施形態を具体的に説明するものである。光は、照明系から例えば反射性マスクやレチクルなどの物体に入射し、凹面反射鏡M1に向けて送られ、その後反射鏡M1で反射し、反射鏡M1と反射鏡M2の間に位置する物理的にアクセス可能な開口絞りAPEを通過する。この開口絞りAPEは、第1の凹面反射鏡M1からかなり隔たって位置し、この開口絞りAPEは、凹面反射鏡M2からも同様にかなり隔たって位置している。この照明光は、凹面反射鏡M2で反射した後で、凸面反射鏡M3に近接して位置する中間像IMIで集束する。照明光は、反射鏡M3から凹面反射鏡M4に向けて送られ、ここで概ねコリメートされ、凸面反射鏡M5に向けて送られる。反射鏡M5で反射すると、光は凹面反射鏡M6に入射し、ここでテレセントリックに反射され(主光線が光軸OAと平行になる)、像IMに集束される。半導体ウェハは、通常は、この像IMの位置に配置される。凹形状の光学面は、正の光学的なパワー(P)を有し、凸形状の光学面は、負の光学的なパワー(N)を有するので、この実施形態は、PPNPNPとして特徴付けることができる。
【0034】
この光学系を特徴付ける方法は数多くあるが、容易な方法の1つは、光学系を2つの群G1およびG2に分けることである。物体OBから始まって、第1の群G1は、凹面反射鏡対M1およびM2からなる。この群は、反射鏡M2と反射鏡M3の間に、約−0.8倍の倍率で中間像IMIを形成する。残り4つの反射鏡(凸面反射鏡M3、凹面反射鏡M4、凸面反射鏡M5および凹面反射鏡M6)によって、第2の結像群ないしリレー群G2が構成される。この第2の群は、約−0.3倍の倍率で働き、像IMにおいて物体OBを4分の1に縮小する(この縮小比は、光学倍率の絶対値の逆数である)。
【0035】
図1の第1の実施形態の光学的な規定を表1および表2に挙げる。非球面反射鏡面には、表中の記号A(1)からA(6)を付す。A(1)は反射鏡M1に対応し、A(2)は反射鏡M2に対応し、等々、以下全て同様の対応関係になっている。さらに4つの面を加えると、この具体例による代表的な実施形態は完全に記述される。このうち、物体OBおよび像IMは平面を表し、リソグラフィ装置ではマスクおよびウェハが配置される。面の指定は、開口絞りAPEおよび中間像IMIの位置についてもなされている。各面の名称の後側に並んで、頂点の曲率半径(R)および光学面間の頂点間隔を示す項目がさらに2つある。この特定の実施形態では、各面は、高次多項式によって変形した回転対称な円錐面である。非球面断面形状は、非球面のK、A、B、C、DおよびEの値で一意的に決定される。各反射鏡は、4次、6次、8次、10次および12次の多項式の変形を用いている。z軸(z)方向における(12次の)非球面のたわみは、以下の数式1で与えられる:
【数1】
ここで、hは径方向の座標、cは面の頂点の曲率(1/R)、A、B、C、DおよびEは、それぞれ4次、6次、8次、10次および12次の変形の係数である。これらの係数は、表2に列挙されている。
【0036】
この第1の好ましい実施形態の光学系は、極短紫外線(EUV)または軟X線照射光で照明されるリングフィールド形状を投影するように構成されている。物体OBにおける開口数NAOは、0.050ラジアンであり、4倍の縮小では、これは像IMにおける開口数NAの0.20に相当する。物体OBにおけるリングフィールド21を図2に示す。これは、非球面反射鏡の頂点の各々を含む光軸から118mmのところに中心を有する。このリングフィールドは、114mmから122mmまで延在して、8mmの幅23を持つ円弧状スリットを形成する。スキャン方向27と直交する方向のリングフィールド21の長さ寸法25は、104mmとなる。フィールドの中心点は、符号29で示されている。4倍の縮小では、このリングフィールドは、像においてスキャン方向の幅が2.0mmとなる。
【0037】
光学的パワーを配分して開口絞りAPEを配置した結果、入射角は十分に制御され、これによって、EUVまたは軟X線の多層膜コーティングと併用可能な構成になる。フィールド中心点29からの主光線CRによって測定すると、この光学系は、2.9°から12.5°の範囲の非常に小さな入射角を有している。フィールド中心点29からの主光線CRに関する主光線入射角は、物体で5.2°、M1で6.5°、M2で5.0°、M3で12.5°、M4で5.6°、M5で8.6°、M6で2.9°である。これらの小さな入射角は、EUVリソグラフィを可能にする鍵であるが、それは、(1)これらの小さな入射角が、多層膜によって引き起こされるリソグラフィ性能に悪影響を与える振幅収差および位相収差を最小限に抑え、(2)横方向にグレーデッド化(garaded)されたコーティング・プロファイルをそれほど用いなくても済む簡略なコーティング設計を可能にするからである。不備のある構成(すなわちこれらの入射角を最小にすることができない構成)では、こうした多層膜によって引き起こされる振幅収差および位相収差が、公称線幅の20%を優に超える限界寸法(CD)の収差を引き起こして、光学系が製造用途に使えなくなる恐れがある。
【0038】
入射角が小さいことに加えて、好ましい光学系は、最大非球面偏差の小さな反射鏡を利用することによってますますEUVリソグラフィを容易にする。最大のピーク偏差は、反射鏡M1に含まれる25.0μmである。その他の反射鏡は、0.5μmから14μmの範囲の偏差を有する低リスクの非球面である。反射鏡面の非球面偏差が小さいので、ヌルレンズまたはコンピュータ生成ホログラムCGHが不要で、可視光測定学による試験が容易になり、表面形状試験の精度が高くなる。非常に大きな最大偏差を有する非球面反射鏡は、リソグラフィ性能を実現するために必要な精度で測定することができないので、製造できない。
【0039】
表3は、図1のPPNPNP構成の性能をまとめたものである。この表から、この第1の好ましい実施形態が、30nm程度の解像度のリソグラフィ性能を達成できることが分かる(k1因子は約0.5と仮定)。開口絞りAPEの位置は、凹形状の強い第2の反射鏡M2による3次非点収差の寄与がかなり小さくなるように選択される。大きく下方修正された第1の反射鏡M1による非点収差の寄与は、M1上の非球面偏差によるものであり、M3/M4の組合せによって相殺される。いかなる非球面も持たない光学系を考えると、開口絞りAPEの配置はまた、第1の反射鏡M1および第2の反射鏡M2からの3次のコマ収差および歪曲収差の寄与を効果的に相殺する。第1の反射鏡M1に双曲線型断面形状を加えて、球面収差の寄与、コマ収差の寄与および非点収差の寄与が大幅に下方修正されるようにし、それにより収差の補正をさらに良好にして、残る波面収差(理想基準球面からの偏差)がきわめて小さくなるようにする。実際には、収差補正およびその結果生じる収差バランスにより、合成RMS波面収差は低下してわずか0.0125λ(0.17nm)となり、同時に静的な歪曲もフィールド全体にわたって2nm未満に修正される。
【0040】
この投影光学系には、さらに、図1の光学系の開口数またはフィールドのいずれにおいてもスケール変更することができるという利点がある。例えば、エリアルイメージ(aerial image)の変化を改善するために上記の概念をより大きな開口数に適用し、さほど強くないk1因子を用いながら30nmの解像度を可能にすることが望ましい。簡単なスケール変更実験の結果から、この好ましい実施形態は、より大きな開口数への斯かるスケール変換に容易に対応することが分かる。どのような変更も加えずに、表3に示す値の20%増しとなる開口数0.24で、合成二乗平均(RMS)波面収差の分析を行った。合成RMS波面収差は、0.0287λ(0.38nm)となることが分かった。これはリソグラフィ品質の結像に対応する水準である。
【0041】
図2において、スキャン方向に視野を拡大し、リソグラフィ装置が処理することができる1時間当たりのウェハ数(WPH)を増加させることが望ましい。この考えは、面積が大きくなれば、単位時間当たりに転写することができる円弧状スリットも広くなるというものである。別の簡単なスケール変更実験の結果から、この好ましい実施形態は、フィールド幅の拡大に容易に対応することが分かる。どのような変更も加えずに、表3に示す値の50%増しとなる幅3mmの円弧状スリットについて合成RMS波面収差の分析を行った。合成RMS波面収差は、0.0285λ(0.38nm)となることが分かった。これもやはり、リソグラフィ品質の結像に対応する水準である。
【0042】
第2の好ましい実施形態
一般的な実施形態の第2の形態において、PPNPNP構成で配列した6個の反射鏡を備える極短紫外線(EUV)リソグラフィ用の投影光学系が示される。この第2の好ましい実施形態の平面図を、図3に示す。図3は、波長13.4nmでのEUVリソグラフィ用に設計されたPPNPNP構成を示している。第1の好ましい実施形態と同様に、この光学系も再結像しており、第´310号特許および第´079号特許の実施形態とは異なり、中間像IMI´を第2の反射鏡対の前に位置づけている。この例では、中間像IMI´は、反射鏡M2´と反射鏡M3´の間に位置し、反射鏡M5´における入射角の変動を小さくする一助となっている。この構成では、反射鏡M1´、M2´、M4´およびM6´上の平均入射角も小さくすることができる。これらの小さな入射角は、多層膜との良好な併用可能性を維持するために有利である。開口絞りAPE´は、M1´とM2´の間に位置し、いずれの反射鏡からもかなり離れている。その距離は例えば200mm超となる。
【0043】
第1の好ましい実施形態で概説した特徴の他に、この第2の好ましい実施形態では、第3の反射鏡M3´を、第1の反射鏡M1´の物体側に(すなわち第1の反射鏡M1´より物体OB´に近い位置に)位置づけることができることを開示している。この特徴は、第3の反射鏡は、第1の反射鏡に近接して(第´079号特許)、または第1の反射鏡の像側(第´310号特許)に位置しなければならないとする従来技術の開示とは大きく異なる。反射鏡M3´をこのように位置づけることにより、物体面OBから像面IMまでの全長(全トラック長)を約250mm短縮することができる。この全トラック長の減少は、第3の反射鏡を第1の反射鏡M1´の像側から第1の反射鏡M1´の物体側に移動させ、次いで反射鏡M1´と反射鏡M6´の間の距離を短縮することによって達成される。また、これにより、第3の反射鏡M3´の見かけの直径を、第1の反射鏡M1´または第2の反射鏡M2´のいずれか一方より小さくすることができる。これらの変更は、第2の反射鏡M2´で反射した主光線の角度条件に影響を与える。従来技術では、フィールド中心点からの主光線は、第2の反射鏡で反射された後で光軸から発散しなければならないと開示している(第号´310特許、第´079号特許など)が、ここでは、主光線CR´は光軸OA´に対してより平行な状態を考えている。この第2の実施形態では、この主光線CR´は、光軸OA´と全く同じに平行となる。この主光線の角度における変化は、十分に別個の極小点が形成されるよう、この構成における収差バランスに影響を与え、その結果、波面のゼルニケ分解に見られる残りの収差の組は、第1の好ましい実施形態のものとは異なるようになる。
【0044】
図3のこの第2の好ましい実施形態の光学的規定を、表4および表5に挙げる。非球面反射鏡面には、表中の記号A(1)からA(6)を付す。A(1)は反射鏡M1に対応し、A(2)は反射鏡M2に対応し、等々、以下同様の対応関係になっている。
【0045】
第1の好ましい実施形態と同様に、物体OB´は、テレセントリックに結像する光束(像IM´において光軸OA´と平行な主光線)により、4倍の縮小でリングフィールド形状の像IM´に投影される。表6は、その性能をまとめたもので、この好ましい実施形態が波長13.4nmのリソグラフィ性能を発揮できることを実際に示すものである。第1の実施形態と比較するために、この第2の好ましい実施形態も、像IM´において0.20の開口数NAを用い、スキャン方向に幅2mmのフィールドを投影する。この光学系は、各反射鏡における入射角が比較的小さいので、反射性多層膜コーティングと併用可能である。フィールド中心点29´からの主光線CR´によって測定すると、入射角は、3.9°から14.6°の範囲となる。フィールド中心点29´からの主光線CR´についての正確な主光線入射角は、物体OB´で5.6°、M1で7.2°、M2で4.4°、M3で14.6°、M4で8.8°、M5で9.7°、M6で3.9°である。この場合もやはり、これらの小さな入射角は、多層膜によって引き起こされるリソグラフィ性能に悪影響を与える振幅収差および位相収差を最小限に抑えるので、EUVリソグラフィを可能にする鍵である。
【0046】
フィールド全体の合成RMS波面収差は、0.0131λ(0.18nm)であり、最も良好なフィールド点では0.0095λ(0.13nm)、最も悪いフィールド点では0.0157λ(0.21nm)となる。主光線収差は、フィールド全体にわたって1nm未満に低減されている。テレセントリックな結像、高度に補正された波面、そして概ね皆無の歪曲の組合せが、軟X線または極短紫外線の波長におけるこの光学系の最新のリソグラフィへの適性を明らかに実証している。
【0047】
この好ましい実施形態には、さらに、図3の光学系の開口数またはフィールドのいずれかをスケール変更して、さらに進んだ要求に対応できるという利点がある。簡単な開口数スケール変更実験の結果から、この好ましい実施形態は、より大きな開口数のスケール変更に容易に対応することが分かる。どのような変更も加えずに、表6に示す値の10%増しとなる開口数0.22で、合成二乗平均(RMS)波面収差の分析を行った。合成RMS波面収差は、0.027λ(0.36nm)となることが分かった。これはリソグラフィ品質の結像に対応する水準である。
【0048】
別の簡単なスケール変更実験の結果から、この好ましい実施形態は、フィールド幅の拡大に容易に対応することが分かる。どのような変更も加えずに、表6に示す値の50%増しとなる幅3mmの円弧状スリットについて合成RMS波面収差の分析を行った。合成RMS波面収差は、0.028λ(0.38nm)となることが分かった。これもやはり、リソグラフィ品質の結像に対応する水準である。
【0049】
第3の好ましい実施形態
第3の好ましい実施形態を図4に示す。第1および第2の好ましい実施形態と同様に、この光学系も、第1の反射鏡M1″と第2の反射鏡M2″の間に位置する物理的にアクセス可能な開口絞りAPE″を備えた再結像するPPNPNP構成を用いている。さらに第1および第2の好ましい実施形態と同様に、中間像IMI″は第2の反射鏡M2″と第3の反射鏡M3″の間に位置する。第2の実施形態と同様に、第3の反射鏡M3″は第1の反射鏡M1″の物体側に位置する。この特定の実施形態が第2の好ましい実施形態と異なる点は、フィールド中心点29″からの主光線CR″が第2の反射鏡M2″で反射された後に光軸OA″に向かって収束し、それにより異なる特性を備えた別の有利な投影系を形成することである。
【0050】
図4のこの第3の好ましい実施形態の光学的規定を、表7および表8に挙げる。表7は、頂点の曲率半径ならびにこれらの反射鏡間の光軸に沿った隔たりを示す。各反射鏡は非球面であり、表中の記号A(1)からA(6)を付す。A(1)は反射鏡M1″に対応し、A(2)は反射鏡M2″に対応し、等々、以下同様の対応関係になっている。数式(1)による非球面の変形の規定を、表8に挙げる。表9に与えられる内容と合わせて、この好ましい実施形態の例示的な説明を開示する。
【0051】
先の2つの好ましい実施形態と同様に、例えばマスクまたはレチクル上のパターンなどの物体OB″は、テレセントリックに結像する光束(像において光軸と平行な主光線)により、4倍の縮小でリングフィールド形状の像IM″に投影される。像の位置には、通常は半導体ウェハが配置される。表9には、その性能がまとめて示されており、この好ましい実施形態が波長13.4nmのリソグラフィ性能を発揮できることを実際に示している。比較のために、この第3の好ましい実施形態も、像IM″において0.20の開口数NAを利用し、スキャン方向に幅2mmのフィールドを投影する。この光学系は、各反射鏡における入射角が比較的小さいので、反射性多層膜コーティングと併用可能である。フィールド中心点29″からの主光線CR″によって測定すると、入射角は、3.9°から13.9°の範囲となる。フィールド中心点からの正確な主光線入射角は、物体OB″で6.6°、M1で8.0°、M2で4.4°、M3で13.9°、M4で8.6°、M5で9.6°、M6で3.9°である。この場合もやはり、これらの小さな入射角は、多層膜によって引き起こされるリソグラフィ性能に悪影響を与える振幅収差および位相収差を最小限に抑えるので、EUVリソグラフィを可能にする鍵である。
【0052】
フィールド全体の合成波面収差は、0.0203λ(0.27nm)であり、最も良好なフィールド点では0.0148λ(0.20nm)、最も悪いフィールド点では0.0243λ(0.33nm)となる。主光線収差は、フィールド全体にわたって1nm未満に低減されている。テレセントリックな結像、高度に補正された波面、そして概ね皆無の湾曲の組合せは、軟X線または極短紫外線の波長におけるこの光学系の最新のリソグラフィへの適性を明らかに実証している。この構成は、第2の好ましい実施形態と同様に、開口数またはフィールドがスケール変更されてもよい。
【0053】
第1から第3の実施形態についての上述の光学的設計の説明は、EUVリソグラフィに有利な反射投影光学系の概念を実際に示すものである。これらの実施形態において、特に13.4nm用ツールに使うものとして説明したが、その基本的な考え方は、この波長におけるリソグラフィ露光ツールとともに使用することに限定されるものではなく、電磁スペクトル中の軟X線領域に何らかの適したコーティング材料があれば、もっと短い波長でも長い波長でもよい。本発明の具体例の図面ならびに個別の実施形態について述べ、例証してきたが、本発明の範囲は、考察を行なったこれら特定の実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。したがって、これらの実施形態は限定的なものではなく具体例と見なされるべきもので、当業者なら、特許請求の範囲およびその均等物に記載されるような本発明の観点を逸脱することなく、これらの実施形態に様々な変更を加えることが可能であろうことを理解されたい。例えば、当業者なら、本明細書に記載の実施形態を再構成して、視野の拡大または開口数の増大あるいはそのいずれをも行い、解像度またはスループットの改善を達成することができる。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】
【0061】
【表8】
【0062】
【表9】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の好ましい実施形態によるEUV投影光学系の平面図である。
【図2】好ましい実施形態による、物体における円弧状のリングフィールドの幾何形状を示す概略図である。
【図3】第2の好ましい実施形態によるEUV投影光学系の平面図である。
【図4】第3の好ましい実施形態によるEUV投影光学系の平面図である。
【符号の説明】
21・・・リングフィールド
23・・・リングフィールドの幅
25・・・リングフィールドの長さ
27・・・スキャン方向(走査方向)
29・・・フィールド中心点
APE、APE´、APE″・・・開口絞り
CR、CR´、CR″・・・主光線
G1、G1´、G1″・・・第1の光学群
G2、G2´、G2″・・・第2の光学群
IM、IM´、IM″・・・像
IMI、IMI´、IMI″・・・中間像
M1、M1´、M1″・・・第1の反射鏡
M2、M2´、M2″・・・第2の反射鏡
M3、M3´、M3″・・・第3の反射鏡
M4、M4´、M4″・・・第4の反射鏡
M5、M5´、M5″・・・第5の反射鏡
M6、M6´、M6″・・・第6の反射鏡
OA、OA´、OA″・・・光軸
OB、OB´、OB″・・・物体
Claims (31)
- 物体(OB、OB´、OB″)を像(IM、IM´、IM″)に結像するための少なくとも6つの反射面を備えるEUV投影光学系であって、物体(OB、OB´、OB″)から像(IM、IM´、IM″)までの光路に沿って第2の反射鏡(M2、M2´、M2″)と第3の反射鏡の間に中間像(IMI、IMI´、IMI″)を形成するように構成され、第1の反射鏡(M1、M1´、M1″)と第2の反射鏡(M2、M2´、M2″)とで第1の光学群(G1、G1´、G1″)を形成し、第3の反射鏡(M3、M3´、M3″)、第4の反射鏡(M4、M4´、M4″)、第5の反射鏡(M5、M5´、M5″)および第6の反射鏡(M6、M6´、M6″)で第2の光学群を形成し、前記第2の反射鏡(M2、M2´、M2″)は凹面状とされ、前記第3の反射鏡(M3、M3´、M3″)は凸面状とされている光学系。
- 前記物体(OB、OB´、OB″)から前記像(IM、IM´、IM″)までの前記光路に沿って前記第1の反射鏡(M1、M1´、M1″)と前記第2の反射鏡(M2、M2´、M2″)の間に位置する開口絞り(APE、APE´、APE″)をさらに備えてなることを特徴とする請求項1に記載の光学系。
- 前記開口絞り(APE、APE´、APE″)は、前記第1の反射鏡(M1、M1´、M1″)上以外に配置されているとともに、前記開口絞り(APE、APE´、APE″)は、前記第2の反射鏡(M2、M2´、M2″)上以外に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学系。
- 光軸(OA″)が物体面と像面の間に規定され、フィールド中心点(29)からの主光線(CR″)が、前記第2の反射鏡(M2″)と前記第3の反射鏡(M3″)の間を伝搬する間に前記光軸(OA″)に向かって収束するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光学系。
- 光軸(OA´)が物体面と像面の間に規定され、フィールド中心点(29)からの主光線(CR´)が、前記第2の反射鏡(M2´)と前記第3の反射鏡(M3´)の間を伝搬する際に前記光軸(OA´)と略平行に伝搬するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光学系。
- 前記物体(OB´、OB″)から前記像(IM´、IM″)に至る前記光路沿いにある前記第3の反射鏡(M3´、M3″)は、前記第1の反射鏡(M1´、M1″)よりも前記物体(OB´、OB″)に近い位置に物理的に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光学系。
- 光軸(OA)が物体面と像面の間に規定され、フィールド中心点(29)からの主光線(CR)が、前記第2の反射鏡(M2)と前記第3の反射鏡(M3)の間を伝搬する間に前記光軸(OA)から発散するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光学系。
- 前記物体(OB)から前記像(IM)に至る前記光路沿いにある前記第1の反射鏡(M1)は、前記第3の反射鏡(M3)よりも前記物体(OB)に近い位置に物理的に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光学系。
- 前記第1の反射鏡(M1、M1´、M1″)は凹面状とされ、前記第4の反射鏡(M4、M4´、M4″)は凹面状とされ、前記第5の反射鏡(M5、M5´、M5″)は凸面状とされ、前記第6の反射鏡(M6、M6´、M6″)は凹面状とされていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の光学系。
- 前記6つの反射面のそれぞれは、前記物体(OB、OB´、OB″)と前記像(IM、IM´、IM″)の間に配置され、前記物体(OB、OB´、OB″)と前記像(IM、IM´、IM″)の間の物理的距離が略1500mm以下とされていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の光学系。
- 前記6つの反射面のそれぞれは、前記物体(OB″)と前記像(IM″)の間に配置され、前記物体(OB″)と前記像(IM″)の間の物理的距離が略1200mm以下とされていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の光学系。
- 前記像(IM、IM´、IM″)において0.18を超える開口数を有していることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の光学系。
- 前記6つの反射面のそれぞれは、略15°未満、好ましくは略13°未満の入射角で、フィールド中心点(29)からの主光線(CR、CR´、CR″)を受けるように設けられていることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の光学系。
- 前記6つの反射面のうち5つは、略11°未満、好ましくは略9°未満の入射角で、フィールド中心点(29)からの主光線(CR、CR´、CR″)を受けるように設けられていることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の光学系。
- 0.017λ以下のRMS波面収差を有するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の光学系。
- 0.017λから0.011λの間のRMS波面収差を有するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の光学系。
- 物体(OB、OB´、OB″)を像(IM、IM´、IM″)に結像するための少なくとも6つの反射面を備えるEUV投影光学系であって、前記光学系が、物体(OB、OB´、OB″)から像(IM、IM´、IM″)までの光路に沿って第2の反射鏡(M2、M2´、M2″)と第3の反射鏡の間に中間像(IMI、IMI´、IMI″)を形成するように構成され、第1の反射鏡(M1、M1´、M1″)と第2の反射鏡(M2、M2´、M2″)とで第1の光学群(G1、G1´、G1″)を形成し、第3の反射鏡(M3、M3´、M3″)、第4の反射鏡(M4、M4´、M4″)、第5の反射鏡(M5、M5´、M5″)および第6の反射鏡(M6、M6´、M6″)で第2の光学群を形成し、
前記6つの反射面のそれぞれは、略15°未満、好ましくは略13°未満の入射角で、フィールド中心点(29)からの主光線(CR、CR´、CR″)を受け、
前記像(IM、IM´、IM″)において0.18を超える開口数を有するように構成されている光学系。 - 前記6つの反射面のうち5つは、略11°未満、好ましくは略9°未満の入射角で、フィールド中心点(29)からの主光線(CR、CR´、CR″)を受けるように設けられていることを特徴とする請求項17に記載の光学系。
- 光軸(OA″)が物体面と像面の間に規定され、前記フィールド中心点(29)からの主光線(CR″)が、前記第2の反射鏡(M2″)と前記第3の反射鏡(M3″)の間を伝搬する間に前記光軸(OA″)に向かって収束するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項17または請求項18に記載の光学系。
- 前記物体(OB´、OB″)から前記像(IM´、IM″)に至る前記光路沿いにある前記第3の反射鏡(M3´、M3″)は、前記第1の反射鏡(M1´、M1″)よりも前記物体(OB´、OB″)に近い位置に物理的に配置されていることを特徴とする請求項17から請求項19のいずれか1項に記載の光学系。
- 光軸(OA)が物体面と像面の間に規定され、前記フィールド中心点(29)からの主光線(CR)が、前記第2の反射鏡(M2)と前記第3の反射鏡(M3)の間を伝搬する間に前記光軸(OA)から発散するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項17から請求項20のいずれか1項に記載の光学系。
- 前記物体(OB)から前記像(IM)に至る前記光路沿いにある前記第1の反射鏡(M1)は、前記第3の反射鏡(M3)よりも前記物体(OB)に近い位置に物理的に配置されていることを特徴とする請求項17から請求項21のいずれか1項に記載の光学系。
- 前記第2の反射鏡(M2、M2´、M2″)は凹面状とされ、前記第3の反射鏡(M3、M3´、M3″)は凸面状とされていることを特徴とする請求項17から請求項22のいずれか1項に記載の光学系。
- 前記6つの反射面のそれぞれは、前記物体(OB、OB´、OB″)と前記像(IM、IM´、IM″)の間に配置され、前記物体(OB、OB´、OB″)と前記像(IM、IM´、IM″)の間の物理的距離が略1500mm以下とされていることを特徴とする請求項17から請求項23のいずれか1項に記載の光学系。
- 前記6つの反射面のそれぞれは、前記物体(OB″)と前記像(IM″)の間に配置され、前記物体(OB″)と前記像(IM″)の間の物理的距離が略1200mm以下とされていることを特徴とする請求項17から請求項24のいずれか1項に記載の光学系。
- 物体(OB、OB´、OB″)を像(IM、IM´、IM″)に結像するための少なくとも6つの反射面と、前記物体(OB、OB´、OB″)から前記像(IM、IM´、IM″)までの光路に沿って第1の反射鏡(M1、M1´、M1″)と第2の反射鏡(M2、M2´、M2″)の間に位置する開口絞り(APE、APE´、APE″)とを備えるEUV投影光学系であって、前記第2の反射鏡(M2、M2´、M2″)は凹面状とされ、前記第3の反射鏡(M3、M3´、M3″)は凸面状とされている光学系。
- 前記開口絞り(APE、APE´、APE″)は、前記第1の反射鏡(M1、M1´、M1″)上以外に配置されているとともに、前記開口絞り(APE、APE´、APE″)は、前記第2の反射鏡上以外に配置されていることを特徴とする請求項26に記載の光学系。
- 前記6つの反射面のそれぞれは、略15°未満、好ましくは略13°未満の入射角で、フィールド中心点(29)からの主光線(CR、CR´、CR″)を受けるように設けられていることを特徴とする請求項26または請求項27に記載の光学系。
- 前記6つの反射面のうち5つは、略11°未満、好ましくは略9°未満の入射角で、フィールド中心点(29)からの主光線(CR、CR´、CR″)を受けるように設けられていることを特徴とする請求項26から請求項28のいずれか1項に記載の光学系。
- 物体(OB″)を像(IM″)に結像するための少なくとも6つの反射面と、前記物体(OB″)から前記像(IM″)までの光路に沿って第1の反射鏡(M1″)と第2の反射鏡(M2″)の間に位置する開口絞り(APE″)とを備えるEUV投影光学系であって、フィールド中心点(29)からの主光線(CR″)が、前記第2の反射鏡(M2″)と第3の反射鏡(M3″)の間を伝搬する間に前記光軸(OA)に向かって収束するように構成されている光学系。
- 前記物体(OB″)から前記像(IM″)に至る前記光路沿いにある前記第3の反射鏡(M3″)は、前記第1の反射鏡(M1″)よりも前記物体(OB″)に近い位置に物理的に配置されていることを特徴とする請求項30に記載の光学系。
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