JP2004515693A - 特に自動車に用いられる噴射ノズルの噴射量を測定するための装置および方法 - Google Patents

特に自動車に用いられる噴射ノズルの噴射量を測定するための装置および方法 Download PDF

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Abstract

装置(20)が噴射ノズル(30)の噴射量を測定するために働く。当該装置(20)は測定室(22)を有しており、この測定室(22)には噴射ノズル(30)が連結可能である。さらに、検出装置が設けられており、この検出装置は噴射ノズル(30)による噴射に基づいた、測定室(22)内のテスト流体(60)の状態変化を検出する。噴射量を摩耗なしにかつ高精度に測定できるようにするために、前記検出装置がコンデンサを有しており、該コンデンサの一方の電極が、導電性の流体(62)から形成されており、該流体(62)が、少なくとも所定の範囲で、前記測定室(22)に接続された容積内に保持されていることが提案される。前記処理ユニット(58)は前記コンデンサに接続されていて、この場合、前記処理ユニット(58)は、前記導電性の流体(62)の運動により生ぜしめられた前記コンデンサのキャパシタンス変化を検出することができる。

Description

【0001】
背景技術
本発明は、まず、特に自動車に用いられかつ特に製作検査において使用される噴射ノズルの噴射量を測定するための装置であって、所定の範囲でテスト流体で充填された少なくとも1つの測定室と、連結装置とが設けられていて、該連結装置により、少なくとも1つの噴射ノズルが前記測定室に連結可能であり、噴射ノズルによる噴射時に少なくとも所定の時間毎に前記測定室内でのテスト流体の状態変化を検出する検出装置と、該検出装置の信号から前記状態変化に対応する噴射量を決定する処理ユニットとが設けられている形式のものに関する。
【0002】
このような形式の装置は市場により知られており、「噴射量インジケータ(EMI)」と呼ばれている。この噴射量インジケータはシリンダを有していて、このシリンダ内にはピストンが案内されている。シリンダの内室とピストンとは測定室を仕切っている。この測定室は開口を有しており、この開口には噴射ノズルが圧力密に装着可能となる。噴射ノズルが測定室内へ燃料を噴射すると、ピストンが運動し、このことは変位センサにより検出される。ピストンの移動距離から、測定室の容積変化を推量し、ひいては噴射された噴射量を推量することができる。
【0003】
しかし、公知の噴射量インジケータには種々の欠点がある。第1に、公知の噴射量インジケータは複数の可動部分を有しており、これらの可動部分はこのような装置の連続的な使用時に摩耗を受ける。この摩耗は、最新の噴射ノズルが抜取り検査式に検査されるのではなく、製作時に連続的に検査されることを考えると比較的大きくなる。このような摩耗により、このような噴射量インジケータの寿命の途中で、測定結果が不正化され、ひいては噴射量インジケータの寿命も縮められる。
【0004】
さらに、ピストンとシリンダとの間には摩耗が生じる。この摩耗はピストンの自由な運動を妨げ、これによりピストンの運動は実際に噴射された燃料容量に完全には一致しなくなる。したがって、噴射量インジケータの測定精度は制限されている。さらに、特に最新のディーゼル内燃機関のための噴射ノズルでは、極めて少量の噴射量を信頼性良く測定することも必要である。このような測定は公知の噴射量インジケータでは極めて困難となるか、または全く不可能となる。
【0005】
したがって、本発明の課題は、冒頭で述べた形式の装置を改良して、その全寿命にわたり高い精度で噴射ノズルの噴射量の測定が可能となり、しかも極めて小さな噴射量も信頼性良く測定され得るような装置を提供することである。
【0006】
この課題を解決するために本発明の構成では、前記検出装置がコンデンサを有しており、該コンデンサの一方の電極が、導電性の流体から形成されており、該流体が、少なくとも所定の範囲で、前記測定室に接続された容積内に保持されており、前記処理ユニットが前記コンデンサに接続されていて、前記処理ユニットが、前記導電性の流体の運動により生ぜしめられた前記コンデンサのキャパシタンス変化を検出し得るようにした。
【0007】
発明の利点
本発明による装置では、機械的なピストンは存在していない。その代わりに、噴射時に行われる測定室の容積変化により、導電性の流体の容積が運動させられる。もちろん、このような運動にも摩擦は伴う。しかしこのことは、機械的なピストンの場合よりも数オーダ分だけ少ない。流体容積の運動の検出および定量化は、流体容積がコンデンサの電極を形成していることに基づき、同じく摩擦なしにかつ摩耗なしに行われる。電極の運動により生ぜしめられるキャパシタンス変化は、装置の全寿命にわたっていかなるドリフトもなしに極めて高い精度で測定され得る。
【0008】
本発明の有利な改良形は請求項2以下に記載されている:
本発明の1改良形では、前記容積内に少なくとも1つの細長い導電体が配置されていて、該導電体が、その長手方向で、前記導電性の流体の可動の境界面を貫いて延びており、前記導電体が、外方へ向かってもしくは外部に対して誘電体により絶縁されていて、こうしてコンデンサの定位置の電極を形成している。
【0009】
すなわち、本発明による装置のこのような構成では、テスト流体の容積変化を検出するために管形コンデンサが使用される。この管形コンデンサは細長い導電体から成っており、この導電体はコンデンサの、半径方向内側に位置する第1の電極を形成している。この内側の電極を取り囲んで、外方へ向かって絶縁体が配置されている。管形コンデンサの第2の電極は導電性の流体により形成される。この場合、管形コンデンサのキャパシタンスはこれらの電極の大きさに関連している。導電体の比較的長い範囲が導電性の流体により取り囲まれていると、コンデンサのキャパシタンスは、導電体の比較的小さな延在長さしか導電性の流体によって取り囲まれていない場合よりも大きく形成される。
【0010】
しかし、導電性の流体が保持されている容積は、測定室と、この測定室内に捕集されたテスト流体とに接続されている。テスト流体の容積が変化すると、これにより導電性の流体が相応して押しのけられ、これにより、導電体により貫通される導電性の流体の境界面が移動する。したがって、この場合には、導電性の流体により取り囲まれている導電体の長さも変化し、このことは管形コンデンサのキャパシタンスの変化を生ぜしめる。このようなキャパシタンス変化は処理ユニットにより検出される。形成された管形コンデンサのキャパシタンス変化は次の関係式により表すことができる:
Figure 2004515693
【0011】
こうして、本発明による装置では、可動部分を完全に不要にすることができる。すなわち、このような測定装置では、摩耗または摩擦はほとんど生じなくなる。したがって、極少の噴射量をも本発明による装置により検出することができる。
【0012】
さらに、噴射ノズルと、前記可動の境界面との間に、流れを鎮静化する流れ鎮静器(Stroemungsberuhiger)が配置されており、該流れ鎮静器が、特に多孔質体、さらに有利には焼結体を有していることが提案される。こうして、噴射ノズルから測定室内へ向けられる噴射パルスが導電性の流体における乱流もしくは境界面の変形を招き、ひいては測定結果を誤めてしまうことが阻止される。すなわち、全体的には、このような流れ鎮静器により、測定結果が一層正確となる。
【0013】
本発明のさらに別の改良形では、前記導電性の流体により形成された容積が、少なくとも所定の範囲で、プレロードもしくは予荷重をかけられた壁、特にガスばねによって仕切られることが提案される。このようなプレロードをかけられた壁もしくはガスばねにより、導電性の流体は加圧され、これにより測定室内の、導電性の流体に接続されたテスト流体も、相応する圧力で負荷される。しかし、壁のプレロードもしくはガスばねにより、噴射ノズルによる噴射時に、ひいてはテスト流体の容積増大時に、室もしくは空間が形成されるようになり、テスト流体により押しのけられた導電性の流体はこの室もしくは空間内に逃出することができる。
【0014】
この場合、ガスばねがダイヤフラムを有しており、該ダイヤフラムが、片側でガスによって負荷されていると特に有利である。ガスばねのこのような構成は、導電性の流体ならびにテスト流体に比較的一定の圧力を維持することを可能にする。さらに、このようなガスばねは全く保守を必要としない。そして、導電性の流体内の圧力はダイヤフラム背後のガス圧の適宜な調節により任意に調節可能となる。
【0015】
本発明によれば、キャパシタンス変化時に信号強度を簡単に高めることができることも明らかとなる。すなわち、当該装置が、ほぼ互いに平行に配置されかつ互いに並列に接続された多数の定位置の電極を有していることが提案される。こうして、並列接続された複数のコンデンサが提供される。これらのコンデンサは同じ電極を有しており(つまり導電性の流体)、したがってこれらのコンデンサは噴射のたびにその都度キャパシタンス変化を受ける。これにより、特に小さな噴射量における測定精度が著しく高められる。
【0016】
導電性の流体を有する容積がほぼ円形の横断面を有していると、定位置の電極を特に好都合に配置することができる。その場合、これらの定位置の電極、たとえば導電体は、前記容積の長手方向に対してできるだけ平行に配置されることが望ましい。
【0017】
この場合、前記定位置の電極の少なくとも一部が、半径方向で見て、ほぼ同じ大きさの面の面重心に配置されていることも提案される。この場合には、個々のコンデンサの「液状」の電極が同じ大きさを有しており、相応するコンデンサがほぼ同じキャパシタンスもしくは感度を有している。このことは測定を容易にする。定位置の電極が前記容積の横断面にわたって均一に分配されていると、このことは次のような利点を有している。すなわち、たとえば乱流に基づいて必ずしも絶対的に平坦であるとは限らない境界面の形状が個々のコンデンサもしくは導電体を介して均される。これにより、個々の導電体の平均相互間隔よりもジオメトリ的に、つまり幾何学的に大きく形成されている、境界面の凹凸に基づいた外乱が除去される。
【0018】
前記定位置の電極が、外側に誘電性の被覆体を有しており、該被覆体が有利にはテフロンを有していると有利である。このような被覆体を用いて、誘電体の厚さを小さく保持することができる。テフロンはその反水性の特性に基づき、測定を妨げる恐れのある導電性の水性表面被膜の形成を阻止する。
【0019】
本発明による装置のさらに別の改良形では、前記テスト流体がオイルであり、前記導電性の流体が水、特に塩水であることが提案される。テスト流体としてのオイルの使用は、ディーゼル燃料の粘度および流れ特性を特に良好にシミュレートし、それに対して水、特に塩水は、コンデンサの形成のために必要となる導電率を有している。
【0020】
さらに別の改良形では、前記導電性の流体の境界面が、前記テスト流体に直接に接していることが提案される。このように形成された装置はとりわけ、テスト流体と導電性の流体とが、互いに混合し合わない物質から成っていると有効になる。このような物質には、たとえば上で述べたオイルと水との物質組み合わせが属している。
【0021】
本発明のさらに別の改良形では、当該装置がハウジングを有しており、該ハウジング内に、前記導電性の流体を有する容積が少なくとも部分的に形成されており、前記ハウジングが導電性の材料を有しており、該導電性の材料が前記処理ユニットに電気的に接続されており、前記定位置の電極が前記ハウジングに対して絶縁されていることが提案される。本発明による装置のこのような構成では、導電性の流体により形成された電極と処理ユニットとの間の簡単な接続が提案される。
【0022】
本発明はさらに、特に自動車に用いられかつ特に製作検査において使用される、噴射ノズルの噴射量を測定するための方法であって、噴射ノズルを、少なくとも所定の範囲でテスト流体で充填されたの測定室に圧力密に連結し、該測定室内への噴射ノズルの噴射に基づいた前記テスト流体の状態変化を検出し、該状態変化から噴射量を決定する形式の方法に関する。
【0023】
測定精度を高めるために本発明によれば、前記テスト流体の状態変化により、コンデンサの電極を形成する導電性の流体の運動を生ぜしめ、そして前記導電性の流体の境界面の運動により生ぜしめられるコンデンサのキャパシタンス変化を検出することが提案される。このような方法は、いかなる可動部分もなしに実施されるので、摩擦、ひいては摩擦と関連した摩耗に基づいた測定の外乱が著しく減じられるか、もしくは排除され得る。したがって、本発明による方法は極めて高い精度で作業する。
【0024】
実施例の説明
図1には、噴射ノズルの噴射量を測定するための装置が符号20で示されている。この装置20は円筒状の測定室22を有しており、この測定室22は円筒状のハウジング24の上側の範囲に形成されている。ハウジング24の、図1で見て上側の端面には、開口26が設けられており、この開口26は外側でOリングパッキン28により取り囲まれている。このOリングパッキン28には、噴射ノズル30の先端部が装着される。この噴射ノズル30は、自動車の内燃機関、この場合には特にディーゼル直接噴射式またはガソリン直接噴射式の内燃機関に使用されるような噴射ノズルである。開口26は通常の場合には、弁(図示しない)により閉鎖されている。この弁は、噴射ノズル30がOリングパッキン28に装着されるか、もしくは開口26に挿入された場合にしか開かない。
【0025】
ハウジング24は金属から成っている。ハウジング24の、図1で見て下側の端面壁には、合計19個の細長い導電体が貫通案内されている。これらの導電体はハウジング24の長手方向軸線に対して平行に上方へ向かって、ハウジング24の全高の1/2にまで延びている。図1には、図面を見易くするという理由から、符号5,10,15,17,19で示した5つの導電体しか図示されていない。図3には、符号1〜19で示した19個全ての導電体が図示されている。図3から判るように、これらの導電体1〜19は同じ大きさの面範囲の重心に配置されている。このような手段の目的はさらに下で詳しく説明する。図2から判るように、導電体1〜19はそれぞれその外側に誘電層32で被覆されている。導電体1〜19はさらに、ハウジング24に対して電気的に絶縁されていて、ハウジング24の外部でバスバー34に接続されている。導電体1〜19の図1で見て上側の端部と、ハウジング24に設けられた開口26との間では、測定室22内にディスク状の焼結体36が配置されている。
【0026】
ハウジング24の下側の範囲からは、管路38が分岐している。この管路38は補償容器40に通じている。この補償容器40は全体的に球形に形成されており、この補償容器40の上側の範囲には、通常の場合には水平状態に位置するダイヤフラム42が張設されている。このダイヤフラム42と補償容器40の上側の範囲との間の室はガスで充填されており、これによりガスばね44が形成されている。ハウジング24の上側の範囲に設けられた測定室22はさらに、管路46と弁48とを介してオーバフロー部50に接続されている。ハウジング24の下側の範囲からは、管路52も分岐している。この管路52は弁54を介して供給装置56に接続することができる。さらに、電子処理ユニット58が設けられている。この電子処理ユニット58は一方ではバスバー34に、他方では金属製のハウジング24にそれぞれ電気的に接続されている。
【0027】
特に図1から判るように、測定室22はテストオイル60で充填されている。このテストオイル60は有限の既知の圧縮性を有している。ハウジング24の下側の範囲は、導電性の流体で充填されている。この流体はこの場合には塩水溶液62である。テストオイル60は塩水溶液62よりも比重が軽いので、図1に示した層状化が自動的に生ぜしめられる。塩水溶液62は直接に境界面64でテストオイル60に接している。ハウジング24内に存在するテストオイル60の量と、塩水溶液62の量とはこの場合、境界面64が導電体1〜19の上端部よりも少しだけ下方に位置するように互いに調整されている。
【0028】
導電体1〜19と、これらの導電体1〜19を取り囲む塩水溶液62とにより、合計19個の管形コンデンサが形成される。これらの管形コンデンサの一方の電極は導電体1〜19により、他方の電極は塩水溶液62によりそれぞれ形成されている。両電極は誘電層32の厚さ分だけ互いに分離されている。このようにして形成された個々のコンデンサのキャパシタンスは以下の関係により得られる:
Figure 2004515693
【0029】
導電体1〜19と塩水溶液62とにより形成されたコンデンサがバスバー34を介して並列接続されていることに基づき、1つのコンデンサの個別キャパシタンスの19倍に相当する全キャパシタンスが得られる。上記関係に基づき、キャパシタンスCが、導電体1〜19の、塩水溶液62により取り囲まれている延在長さに関連していることが判る。ここで念のため付言しておくと、導電体1〜19の、テストオイル60により取り囲まれている範囲では、外側の電極が金属製のハウジング24により形成される。ハウジング24により形成された電極は導電体1〜19から比較的大きな間隔を有しているので、これらの導電体1〜19のキャパシタンスは上で示したキャパシタンスに比べて無視し得る程度に僅かなものである。
【0030】
境界面64が量dL分だけずれることにより(図2参照)、導電体1〜19の、塩水溶液62より取り囲まれている部分の延在長さが変化すると、これにより対応するコンデンサのキャパシタンスも変化する。この関係はこの装置20では、噴射ノズル30から測定室22内に噴射されたテストオイル60の量を次のようにして測定するために使用される:
噴射ノズル30が開口26を通じてハウジング24内へテストオイルを噴射すると、測定室22内のテストオイル60の容積はテストオイル60の既知の有限の圧縮性に基づいて増大する。これにより、塩水溶液62は噴射された容積の分だけハウジング24から押しのけられ、このことは、境界面64が量dL分だけ下方へ移動することを意味する。塩水溶液62はこの場合、管路38を介して補償容器40内へ流入し、そしてダイヤフラム42をガスばね44のガス圧に抗して少しだけ上方へ押し上げる。すなわち、ガスばね44により、塩水溶液62とテストオイル60とはほぼ一定の圧力に保持される。
【0031】
境界面64が量dL分だけ移動することにより、導電体1〜19と塩水溶液62とから形成された各コンデンサのキャパシタンスは値dC分だけ変化する。この値は次の式により得られる:
dC=0.0556×dL×ε/ln(D/d)。
【0032】
個々のコンデンサはハウジング24の横断面にわたって均一に分配されているので、境界面64の、乱流により生ぜしめられた凹凸は均されるか、もしくは補償される。しかし、既に焼結体36により、境界面64の範囲における乱流は十分に回避される。すなわち、19個全てのコンデンサの全キャパシタンス変化は、個々のコンデンサのキャパシタンス変化の19倍に相当する。コンデンサのこのようなキャパシタンス変化は電子処理ユニット58により検出されて、予め作製された較正表に相応して噴射容量に変換される。
【0033】
したがって、上で説明した装置20を用いると、この装置20に機械的な可動部分が必要となることなしに、噴射ノズル30から測定室22内に噴射されたテストオイル60の量を測定することができる。さらに、ハウジング24内に多数の個々のコンデンサを配置することが可能であることに基づき、信号の「増幅」が行われるので、極少量の噴射量をも確実に検出することができる。さらに、測定精度は焼結体36によって一層高められる。この焼結体36はこの場合、噴射ノズル30による測定室22内への噴射時に生じる乱流を、導電体1〜19と塩水溶液62とにより形成されたコンデンサから遠ざけておくために働く。個々のコンデンサが同じ大きさの面部分の重心に配置されていることに基づき、個々のコンデンサを別のコンデンサに対して重み付けする必要なしに、これらのコンデンサのキャパシタンスを単純に合計することができる。
【0034】
前記装置20は、噴射ノズル30の流入/高圧側においても、流出/低圧側においても使用することができる。前記装置は、ほぼ任意の圧力に対して使用可能である。最大に可能となる圧力は基本的には、前記装置20のために使用される構成エレメントの、安全技術上の観点によってしか制限されない。適当なジオメトリ寸法およびコンデンサの適当な数を設定することにより、前記装置20をそれぞれ任意の測定要求に適合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
噴射ノズルの噴射量を測定するための装置を部分的に断面して示す概略的な側面図である。
【図2】
図1に示した装置の細部を示す概略図である。
【図3】
図1に示した装置をIII−III線に沿って断面した図である。

Claims (13)

  1. 特に自動車に用いられかつ特に製作検査において使用される噴射ノズル(30)の噴射量を測定するための装置であって、所定の範囲でテスト流体(60)で充填された少なくとも1つの測定室(22)と、連結装置(28)とが設けられており、該連結装置(28)により少なくとも1つの噴射ノズル(30)が前記測定室(22)に圧力密に連結可能であり、噴射ノズル(30)による噴射時に少なくとも所定の時間ごとに前記測定室(22)内でのテスト流体(60)の状態変化を検出する検出装置と、該検出装置の信号から前記状態変化に対応する噴射量を決定する処理ユニット(58)とが設けられている形式のものにおいて、前記検出装置がコンデンサを有しており、該コンデンサの一方の電極が、導電性の流体(62)から形成されており、該流体(62)が、少なくとも所定の範囲で、前記測定室(22)に接続された容積内に保持されており、前記処理ユニット(58)が前記コンデンサに接続されていて、前記処理ユニット(58)が、前記導電性の流体(62)の運動により生ぜしめられた前記コンデンサのキャパシタンス変化を検出し得るようになっていることを特徴とする、特に自動車に用いられる噴射ノズルの噴射量を測定するための装置。
  2. 前記容積内に少なくとも1つの細長い導電体(1〜19)が配置されていて、該導電体(1〜19)が、その長手方向で、前記導電性の流体(62)の可動の境界面(64)を貫いて延びており、前記導電体(1〜19)が、外部に対して誘電体(32)により絶縁されていて、こうしてコンデンサの定位置の電極を形成している、請求項1記載の装置。
  3. 噴射ノズル(30)と、前記可動の境界面(64)との間に、流れ鎮静器が配置されており、該流れ鎮静器が、特に多孔質体、さらに有利には焼結体を有している、請求項1または2記載の装置。
  4. 前記導電性の流体(62)により形成された容積が、少なくとも所定の範囲で、プレロードをかけられた壁(42)、特にガスばね(44)によって仕切られている、請求項1から3までのいずれか1項記載の装置。
  5. 前記ガスばね(44)がダイヤフラム(42)を有しており、該ダイヤフラム(42)が、片側でガスによって負荷されている、請求項4記載の装置。
  6. 当該装置が、ほぼ互いに平行に配置されかつ互いに並列に接続された多数の定位置の電極(1〜19)を有している、請求項1から5までのいずれか1項記載の装置。
  7. 前記容積が、ほぼ円形の横断面を有している、請求項1から6までのいずれか1項記載の装置。
  8. 前記定位置の電極(1〜19)の少なくとも一部が、半径方向で見て、ほぼ同じ大きさの面の面重心に配置されている、請求項7記載の装置。
  9. 前記定位置の電極(1〜19)が、外側に誘電性の被覆体(32)を有しており、該被覆体(32)が有利にはテフロンを有している、請求項1から8までのいずれか1項記載の装置。
  10. 前記テスト流体がオイル(60)であり、前記導電性の流体が水、特に塩水(62)である、請求項1から9までのいずれか1項記載の装置。
  11. 前記導電性の流体(62)の境界面(64)が、前記テスト流体(60)に直接に接している、請求項1から10までのいずれか1項記載の装置。
  12. 当該装置がハウジング(24)を有しており、該ハウジング(24)内に、前記導電性の流体(62)を有する容積が少なくとも部分的に形成されており、前記ハウジング(24)が、導電性の材料を有しており、該導電性の材料が前記処理ユニット(58)に電気的に接続されており、前記定位置の電極(1〜19)が前記ハウジング(24)に対して絶縁されている、請求項1から11までのいずれか1項記載の装置。
  13. 特に自動車に用いられかつ特に製作検査において使用される、噴射ノズル(30)の噴射量を測定するための方法であって、少なくとも1つの噴射ノズル(30)を、少なくとも所定の範囲でテスト流体(60)で充填されたの測定室(22)に圧力密に連結し、該測定室(22)内への噴射ノズル(30)の噴射に基づいた前記テスト流体(60)の状態変化を検出し、該状態変化から噴射量を決定する形式の方法において、前記テスト流体(60)の状態変化により、コンデンサの電極を形成する導電性の流体(62)の運動を生ぜしめ、そして前記導電性の流体(62)の境界面(64)の運動により生ぜしめられるコンデンサのキャパシタンス変化を検出することを特徴とする、特に自動車に用いられる噴射ノズルの噴射量を測定するための方法。
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