JP2004515316A - 吸収性物品のための固定手段及び吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
おむつ、失禁ガードまたは同様物のような吸収性物品を使用者に固定するための固定手段及びかかる固定手段を含む吸収性物品。吸収性物品は中央部(30)、中央部の各側方に設けられた突出する前方及び/または後方側方部(31,32)及び少なくとも一つの柔らかくて非弾性の固定タブ(1)を含み、この固定タブがその両端部の一つで、側方部のいずれかで吸収性物品に結合されているものにおいて、固定タブの突出部に沿った固定タブの最小高さHと固定タブの突出部Uとの間の関係がH/U>2であることを特徴とする。
【選択図】図6
【選択図】図6
Description
【0001】
技術分野
本発明はおむつ、失禁ガードまたは同様物のような吸収性物品を使用者に固定するための固定手段及びかかる固定手段を含む吸収性物品に関する。
【0002】
背景
吸収性物品のための固定手段は物品の後方側方部に配置されているいわゆる固定フラップまたは固定タブ及び物品の前方部に配置された受け部からなることが多い。フックとループ形式のファスナーの例えばフック部またはループ部のような固定手段が固定タブ上に配置され、着用者周りへの物品の固定時に物品は着用者の身体周りに巻かれ、固定タブの固定手段が物品の前方側方部上の受け部に取り付けられる。固定タブの例はGB 2311096B、WO 95/16425A2、WO 96/19960A1、US 5738930A、EP 0235014B1及びEP 0321234A1に開示されている。
【0003】
今日の固定手段の持つ一つの問題はタブが通常この点でむしろ堅い材料から作られていることである。着用者が動くとき従って吸収性物品に応力を加えるとき、この種の固定タブは皮膚を刺激しまたは使用者をひりひりさせる。別の問題は固定手段が着用者周りの吸収性物品に十分な安定性を提供しないことが多く、物品が腰周りにねじられまたはゆるむ傾向を持つということである。
【0004】
発明の説明
本発明の目的は上述の問題を解決すること及び着用者周りに安定な適合を示す吸収性物品を設計することである。
【0005】
本発明による吸収性物品は縦方向と横方向を示す本質的に長い形状を持ち、縦方向に沿って延びる二つの側方縁、横方向に延びる一つの前方端縁、横方向に延びる一つの後方端縁、及び前方部、後方部及びそれらの間に配置された股部を示す。物品は着用者から遠い方に面する下部液体不透過性背面シート、着用者に対面する上部液体透過性上面シート及び前記シート間に配置された吸収性芯を含む。吸収性芯は縦方向に長く、背面シートと上面シートの直接隣接した部分と一緒に縦方向に延びる一つの中央部を構成する。中央部の各側方に、物品はそれぞれ前方及び後方部にそれぞれ前方及び後方側方部を示し、それらは好ましくは良好な快適性と着用者周りに良好な適合性を提供するために弾力性を持つ。もし吸収性物品がいわゆるベルト付きおむつであるなら、側方部はまた物品を着用者周りに保持するベルト部からなることができる。また側方部とベルト部の両者を持つ物品を提供することもできる。
【0006】
吸収性物品の液体不透過性背面シートは例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)または他の適当な材料の薄いフィルム、疎水性不織布層または薄いフィルムと不織布材料のラミネートから作られることができる。この種のラミネートは背面シートの柔らかくて織物状の外側を達成するために用いられることが多い。より通気性で快適な物品を完成するために、また吸収性物品を液体が透過するのを防ぐが物品から湿気が排出されるのを可能とする通気性背面シートを用いることもできる。この通気性背面シートは単一材料層からまたは例えばスパンボンドまたはスパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)の不織布層によりラミネートされている例えばブローンまたは成形ポリエチレンフィルムのラミネートからなることができる。
【0007】
液体透過性上面シートは使用者の身体に密着して置かれるので、この層は吸収性物品の使用時に乾き度と柔らかさのような性質を示す材料から作られることが好ましい。この層は繰り返しの湿り後でさえ乾き度を残す柔らかくて織物状の表面を持つことが望ましい。上面シートは例えばポリプロピレン繊維からのスパンボンドのような柔らかくて滑らかな表面を持つ不織布材料からなることができる。使用者の皮膚に隣接した表面を乾燥状態に保つために、材料中の繊維間の空隙より大きい開口を材料中に作る孔を開けられた疎水性不織布材料が用いられることができる。かかる方式で、液体は上面シートの有孔開口を通してその下にある吸収性芯に下向きに向けられることができる。上面シートに使用するのに適した材料の他の例は例えば有孔ポリエチレンフィルムのような例えば有孔プラスチックフィルムであることができる。上面シートはその下にある背面シートに例えば接着剤を用いてまたは熱結合によりかつ吸収性芯と一緒に結合されることができる。
【0008】
吸収性芯は通常セルロース繊維、例えばセルロースフラッフパルプの一つまたはそれ以上の層から作られる。用いることのできる他の材料は、例えば吸収性不織布材料、発泡材料、合成繊維材料またはピートである。セルロース繊維または他の吸収性材料の他に、吸収性芯はまた超吸収性材料、いわゆるSAP(超吸収性高分子)を含むことができる。それは超吸収性材料自身の重量の数倍に相当する液体を吸収する能力を持つ繊維形、粒子、細粒、フィルムまたは同様物の形の材料である。超吸収性材料は液体と結合し、水含有ゲルを形成する。更に、吸収性芯はバインダー材料、形状安定成分または同様物を含むことができる。吸収特性を改善する種々の形式の液体分散材料層または挿入体、いわゆるパッドのような追加の吸収層も用いられることができる。吸収性芯は吸収特性を改善するために化学的または物理的に処理されることができる。例えば吸収性芯内の液体流を制御するために圧縮を用いる吸収層を提供することもできる。また例えばティッシュ材料のシェル内に吸収層(単数または複数)を収容することもできる。
【0009】
吸収性芯は通常縦方向に長い形状を持ち、例えば本質的に長方形、T形状または砂時計形状であることができる。T形状吸収性芯においては横部は使用時に使用者の腸周りの領域内に置かれるとき使用時の吸収性物品の前方部に対面されることを意図している。砂時計形状の吸収性芯は股部より前方及び後方部で幅が広く同時にこの設計は物品を着用者周りに順応させぴったりと適合させるのを容易とする。
【0010】
吸収性芯の外側及び後方及び前方側方部間に延びる中央部の各側方に配置されている部分は好ましくは少なくとも使用時に股部を形成する吸収性物品の部分内に一つまたはそれ以上の弾性手段を備えている。弾性手段は脚ゴムとして機能し、液体及びふん便が縦縁を通して洩れ出ることを防ぐ役目を持ち、この方式で外部液体障壁を形成する。弾性手段は予め緊張した状態で背面シートと上面シート間にまたは背面シートと横方向の上面シートの外側の別個の層との間に適用されている一本またはそれ以上の弾性糸からなることができる。別個の層は吸収性芯及び縦縁に沿って延びるリボンからなることができる。これに代えて、弾性手段は弛緩状態で層間に配置されることができ、この場合、弾性手段の代わりに両層が適用時に緊張される。また弾性手段を背面シートの外側にまたは上面シートの内側に配置することもできる。
【0011】
更に液体またはふん便の洩れを防ぐために、吸収性物品は外部障壁の内側の縦縁に関して取り付けられている内部液体障壁を備えることができる。内部障壁は好ましくは例えば疎水性不織布またはプラスチックフィルムのような本質的に液体不透過性材料から作られ、吸収性物品に連結されている第一縁と吸収性物品の使用時に使用者に密接して置かれることを意図した第二自由縁とを持つ縦ウェブとして設計されている。後者の縁は一つまたはそれ以上の弾性素子、好ましくは弾性糸を備えており、これらの素子は収縮状態では自由縁を収縮し立上がり障壁を作る。内部障壁は単一層のリボンとして設計されることができ、そこでは自由縁は弾性糸の着用者に対する直接的接触を防ぐために折りたたまれて弾性素子を収容する。これに代えて、障壁は二つの結合された層を用いて構成されることができ、そこでは両層間の自由端の縁に弾性糸は取り付けられる。ここで、障壁の内部層は上面シート及び本質的に液体不透過性材料の外部層からなることができ、または障壁の内部及び外部層は弾性糸の周りに折りたたまれている一つの同じ材料のリボンからなることができる。
【0012】
物品の後方及び/または前方部は使用者の腰周りに柔らかくて柔軟な囲いを提供するために前方及び/または後方部の端縁に沿って配置された弾性手段からなるいわゆる腰ゴムを備えることができる。弾性手段は適当には背面シートと上面シート間に接着剤を用いてまたは溶接例えば超音波溶接により取り付けられる。弾性手段は予め緊張した状態で適用される一本またはそれ以上の糸からなることができ、この方式で腰ゴムを形成する。これに代えて、弾性手段は層内に弛緩状態で適用されることができ、この場合、弾性手段の代わりに両層が適用時に緊張される。弾性素子の別の一般的な変更例は例えばポリメタン発泡体の薄いリボンからなる弾性発泡材料であり、それらは両層間に弾性糸と同じ方式で適用されることができる。当然にまた腰ゴムのための弾性手段を背面シートの外側にまたは上面シートの内側に配置することもできる。
【0013】
少なくとも一つの柔らかくて非弾性の固定タブが吸収性物品を着用者周りに取り付けるために吸収性物品の前方または後方側方部に配置される。固定タブは固定タブに配置された固定手段が前方または後方部に配置された固定手段のための受け部に対して取り付けることができることにより吸収性物品の後方及び前方部を結合することを意図している。好ましくは、物品は後方側方部に配置された二つの固定タブ、各後方側方部上の固定タブ、及び物品の前方部の一つの受け部を備えている。
【0014】
固定タブは皮膚を刺激せずまたは使用者をひりひりさせないために、単一不織布層、ラミネートまたは他の適当な材料のような非常に柔らかくて非弾性の材料から作られる。固定タブはまた固定手段のための支持体として機能する。非常に柔らかい材料によりそれが100mg、好ましくは75mgを越えない曲げ剛性、いわゆるガーレイ剛性を示すことを意味する。
【0015】
ガーレイ剛性の測定のための一つの適当な方法はTAPPI標準試験T543om−94(紙の曲げ抵抗性(ガーレイ型剛性試験器))に記述されている。測定はいわゆる“ガーレイ型試験器”で実施され、複数の種々の材料の剛性がこの方法を用いて試験されることができる。剛性は単位ミリグラム(mg)または同一の単位“ガーレイ単位”で測定される。
【0016】
この方法は試験方法により試験試料を曲げるのに要する力の測定を含む。
【0017】
非弾性である材料とは材料を伸ばす可能性が限定されていることを意味する。この明細書で非弾性と呼ばれる材料はその弛緩した弛緩長の25%以上伸ばされることを可能とする弾性の水準を示さない。すなわち材料を破壊または破断することなく弛緩長の1.25倍の長さに伸ばすことが不可能である。
【0018】
固定手段はテープタブ、フックとループ形式ファスナーのフック部またはループ部または例えばプッシュボタンまたは同様物のような機械的固定手段の他の形からなることができる。固定手段は例えば接着剤、テープ、熱結合または他の適当な固定剤を用いて物品の側方部から離れる方に面している固定タブの一部の上の及び物品の使用時に受け部に対面する固定タブの側方上の、固定タブ上に取り付けられる。
【0019】
固定タブのための受け部は適当には本質的に前方端縁に平行に延びる受け材料のリボンとして設計される。その場合、受け材料は接着性テープタブまたは機械的固定手段のためのフックとループ形式ファスナーのループ部またはフック部の受けのために適当なプラスチックリボンから設計されることができる。米国特許US 5024672Aは接着性テープタブを持つ吸収性物品を記載する。これに代えて、受け部は例えば横断方向にまたは縦方向にのいずれかで互いに隣接して配置された二つまたはそれ以上のリボンのような、固定手段の受けのための二つまたはそれ以上の部分からなることができる。もしプッシュボタンが固定手段として用いられるなら、そのときは受け部は一つまたはそれ以上のプッシュボタン受け部からなることができる。
【0020】
固定タブは好ましくは側方部の縦方向に沿って延びる側方縁に位置した側方部の部分内に置かれている連結領域内の吸収性物品の側方部と結合される。連結領域は固定タブの一部及び一緒に結合される側方部の一部である。結合は例えば連結領域内で接着剤結合、テープ、熱シールまたは溶接により達成されることができ、そこでは結合自体は不連続点、線または連続表面で結合されるように設計されることができる。好ましくは、縦方向に沿って延びる側方縁に最も接近している連結領域の縁は側方部の側方縁に平行または本質的に平行である。また連結領域の縁と側方部の側方縁とを一致させることも可能である。当然に連結領域の縁は、その縁がビーム形状または波形状の線を示すことにより、側方部の側方縁に平行でないように設計されることができる。
【0021】
固定タブは背面シート、上面シート上に、吸収性物品の背面シートと上面シートとの間に取り付けられることができ、または連結領域のタブがタブの一部が背面シートの外側にありタブの別の部分が物品の内側、すなわち着用者に対面している上面シートの側にあるように取り付けられるように設計されることができる。別の可能性はタブの物品への適用時に連結領域を含む固定タブの部分にテープ層を設けることである。
【0022】
固定タブの固定手段に最も接近している連結領域の縁から固定タブの取り付け部に最も接近している固定手段の部分まで延びる横方向の固定タブの幅は固定タブの突出部Uとして規定される。突出部Uは突出部に沿った固定タブの高さHと一緒に吸収性物品の使用者周りの固定の安定性を評価するのに重要である。固定タブの高さは突出部Uに垂直なまたは本質的に垂直なかつ物品の縦方向と一致または実質的に一致する方向の固定タブの突出部に沿った長さとして説明されることができる。高さは望ましい固定タブの設計に依存して突出部と共に変えることができる。固定タブの高さは固定タブの幅と共に一定である必要はなく、従って突出部に沿った固定タブの最小高さHは安定性のために最も重要なものである。
【0023】
物品が腰周りによじれたりまたはゆるむ傾向を持たないことにより、吸収性物品の着用者周りの十分な安定性を提供するために、固定タブは良好な安定性を達成するように設計されるべきである。本発明の柔らかくて非弾性の固定タブの形式の固定タブの良好な安定性を得るために、従ってタブの十分な安定性を得るための突出部に沿った固定タブの最小高さHと突出部Uとの間の関係は少なくとも突出部に沿った最小高さHが突出部Uに対する関係である値より大きくなければならない。試験は関係H/UがH/U>2のような値を持つとき十分な安定性が得られることを証明した。好ましくは、なおより高い安定性を得るために、H/U>2.5が選ばれ、より好ましくはH/U>3が選ばれることができる。
【0024】
もし吸収性物品がベルト付き物品であるなら物品を着用者周りに保持するベルト部を前方または後方側方部のいずれかが含むことができる。好ましくは、ベルト部は後方部の中央部の各側方に配置され、それによりベルト部は後方側方部を形成する。ベルト部は着用者周りにかつ物品の前方部に向けて延びるので、この設計を用いて前方側方部を部分的または全体的に省くことができる。ここでは縦方向のベルト部の縁は縦方向に延びる側方縁を含み、固定タブは縦方向の延長縁にある領域内のベルト部に取り付けられる。固定タブは上述の態様を用いてベルト部に取り付けられることができ、ベルト部は背面シートと上面シートの延長部から、背面シートまたは上面シートから、または中央部に取り付けられている別個のベルト部からなることができる。突出部U及び突出部に沿った最小高さHは前述と同じ方式で決定される。突出部Uは固定タブの固定手段に最も接近した横方向の連結領域の縁から、固定タブの取り付け部に最も接近した固定手段の部分まで延びる横方向の固定タブの幅である。固定タブの最小高さは突出部Uに垂直なまたは本質的に垂直な、かつ物品の縦方向と一致するまたは実質的に一致する、方向の突出部に沿った固定タブの高さである。
【0025】
使用者に吸収性物品を適用するとき、吸収性物品は使用者の股領域の使用者の両脚間に置かれる。その後で、物品は後方側方部を使用者の腰周りに伸ばすことにより使用者周りに閉じ、固定タブの固定手段を物品の前方部の受け部に対して適用して物品を使用者に取り付ける。
【0026】
図面の簡略説明
この発明は以下に図面に示された実施例に関して詳細に説明されるであろう。
図1はこの発明によるおむつの平面図を示す。
図2は図1の線II−IIに沿った断面図を示す。
図3は図1の線III−IIIに沿った断面図を示す。
図4は固定タブの第一実施例を示す。
図5は固定タブの第二実施例を示す。
図6は固定タブの第三実施例を示す。
図7はこの発明によるベルト付き物品の平面図を示す。
【0027】
実施例の説明
図1と図2に示されたおむつは縦方向と横方向を持つ本質的に長い形状を持ち、縦方向に沿って延びる二つの側縁21、横方向に延びる一つの前方端縁22、横方向に延びる一つの後方端縁23、及び前方部24、後方部26及びそれらの間に配置された股部25を示す。おむつは着用者から離れる方に面する下部液体不透過性背面シート27、着用者に対面する上部液体透過性上面シート28及び前記シート間に配置された吸収性芯29を含む。吸収性芯は縦方向に長く、背面シートと上面シートの直接隣接部と一緒に縦方向に延びる中央部30を構成する。中央部30の各側方に、物品は前方部と後方部にそれぞれ前方側方部31と後方側方部32を示す。吸収性芯29は縦方向に長い形状を持ち、本質的に砂時計形状をしている。
【0028】
背面シート27は使用時に使用者から離れる方に面するおむつの全側面に沿って延びる。上面シート28は中央部30に沿って延び、本質的に吸収性芯29を覆う。使用者に対面するおむつの側の横断方向の上面シート28の各側方に、側方シート33が延び、それは上面シートの延長として見えることができる。側方シート33は好ましくは本質的に液体不透過性であり、吸収性芯29の外側の領域内で背面シート27と液体不透過性側方シート33は例えば接着剤を用いてまたは熱結合により互いに連結される。股部25内に弾性手段34が吸収性芯29の各側方の背面シート27と側方シート33との間に配置される。弾性手段34は脚ゴムとして機能し、縦方向に延びる側方縁21から液体及びふん便が洩れるのを防ぐように配置され、その方式で包囲シートと一緒に外部液体障壁36を形成する。弾性手段は一本または多くの弾性糸からなり、それらは緊張した状態でおむつに適用されている。側方シート33は縦方向におむつに沿って延びる領域35内で例えば超音波溶接を用いて上面シート28に連結される。
【0029】
液体またはふん便が洩れるのを更に防ぐために、おむつはまた使用者に対面する側に内部液体障壁37を備えており、それらは側方シート33の延長部であり、側方シート33を上面シート28と連結する連結部35を越えて延びる。内部液体障壁37はおむつの前方及び後方部内で折り曲げられ、上面シート28に対して取り付けられる。股部25内に、内部液体障壁37は上面シートと側方部との間の連結部35により上面シート28に連結されている第一部分38と、使用時に使用者に密着することを意図した第二自由縁39とを持つ。他の自由縁39は弾性糸40を備えており、それは収縮した状態では自由縁39を縮まらせて股部に立ち上がり障壁を作る。内部障壁37は側方シート33の一部から形成され、更に自由縁が折り曲げられて弾性糸40を収容し、使用者に対する弾性糸の直接接触を防ぐ。別個の側方シートを持つ代わりに、上面シートまたは背面シートの延長部を形成することもできる。
【0030】
おむつの後方及び/または前方部は使用者の腰周りに柔らかくて柔軟な囲いを提供するために前方端縁及び/または後方端縁に沿って配置された弾性手段からなるいわゆる腰ゴムを備えることができる。この実施例では、後方部26のみが接着剤を用いて背面シートと上面シートとの間に取り付けられている弾性発泡材料の薄いリボンである腰ゴム41を備えている。腰ゴム41は層間に予め緊張された状態で適用され、使用者の腰周りに延びる収縮力を得る。
【0031】
吸収性物品を着用者周りに取り付けるために二つの柔らかくて非弾性の固定タブ1が後方側方部32に配置されており、それらは一つのタブを各側方部に持つ。固定タブは後方及び前方部を互いに結合し、そこでは固定タブに配置された固定手段2がおむつの前方部に配置された固定手段2のための受け部3に対して取り付けられることができる。固定タブ1は単一不織布層またはラミネートのような非常に柔らかくて非弾性の材料から作られる。
【0032】
好ましくは固定手段2はフックとループ形式ファスナーのフック部からなることができ、物品の側方部から離れる方に面する固定タブの部分上にかつおむつの使用時に受け部3に対面する固定タブの側に取り付けられる。使用者へのおむつの固定の際に良好な安定性を得るために、固定手段2は好ましくは縦方向に延長部を持ち、これは縦方向の固定タブの高さに一致する。もし固定タブの高さが変わるなら、縦方向の固定手段2の延長部は前記方向の固定タブの最小高さに等しくあるべきである。
【0033】
固定タブ1のための受け部3は固定手段のために適した受け材料のリボンからなり、着用者から離れる方に面しているおむつの側に、すなわち背面シート27の外側に、前方端縁22に実質的に平行に延びる。本実施例の受け材料はフックとループ形式ファスナーのループ部からなり、もし好ましいなら縦方向の延長部が固定手段と一致するように設計される。
【0034】
使用者へのおむつの適用時には、それは使用者の股領域内の使用者の脚間に置かれる。その後、物品は後方側方部32が前方側方部31に重なるような方式で使用者周りに閉じられる。そこでは前方側方部は使用者の腰周りに引き伸ばされ固定タブ1の固定手段2の受け部3に対する適用を可能とし、物品を取り付ける。
【0035】
固定タブ1の受け部3からの容易な解放を可能とするために、タブ1の一部は固定手段2を越えて延び、把持タブ1aを形成し、それが、タブ1をつかむことを容易とする。図では把持タブは丸い縁を持って示されているが、把持タブ1aの設計を斜めに切るようにまたは別の形状に変えることもできる。
【0036】
固定タブ1は側方部32の縦方向に延びる側縁21にある側方部の領域内に置かれている連結領域4内の後方側方部32に連結される。連結領域は固定タブ1の一部からなり、側方部32の一部は互いに連結されている。好ましくは側方部32の縦方向に延びる側縁21にある側方部に最も接近した連結領域の縁は側方部の側縁に平行でありまたは本質的に平行である。また、連結領域の縁及び側方部の縁を一致させることもできる。
【0037】
好適実施例によれば、固定タブ1は物品上へのタブの適用時に連結領域4を含むタブの部分にテープ層6を備えている。図3a参照。固定タブ1に対面するテープ層6の表面はタブ1上へのテープ層6の取り付けのための第一接着剤層7を備えている側方部に対してタブの縁に最も接近している領域と、タブの固定手段に対面しているテープ層の一部に接着剤を欠いた表面8とを持つ。タブから離れる方に面している、従っておむつにタブを取り付けるであろう表面を含むテープ層6の全表面は、第二接着剤層9を備えている。おむつ上へのタブの適用時には、テープ層6が既に第一接着剤層7によりタブ上に取り付けられているタブから始めて、次に第一接着剤層7の表面に本質的に相当する第二接着剤層9の表面を後方側方部32の背面シート27上に取り付けるようにタブをおむつ上に適用することが適切である。側方部32の縦方向に延びる側縁21は、背面シート27に取り付けられていない第2層9の部分の側方シート33に対する取り付けを可能とするように固定タブの後方側方部の側縁周りの折りたたみを可能とするように、テープ層6の第一接着剤層7と接着剤を欠く表面8とを境界付ける線と一致または実質的に一致すべきである。図3b参照。この方式で、固定タブの安定な取り付けが得られ、同時に製造の観点からも適当である。タブは物品の側方シート33に対して折り曲げられるので、おむつの折りたたみ及び包装時にじゃまにならない。物品の使用時には固定手段が受け部に連結される前にタブは折りたたみを開かれる。図3cを参照。
【0038】
本発明の柔らかくて非弾性の固定タブの形式のための良好な十分な安定性を得るために、突出部に沿った固定タブの最小高さHと突出部Uとの間の関係は前述のように少なくともH/U>2であるべきである。好ましくはなおより高い安定性を達成するために、H/U>2.5が選ばれることができまたはH/U>3がより好ましい。
【0039】
図4と5による実施例において、固定タブ1は縦方向並びに横断方向の両方で相互に真直ぐなまたは本質的に真直ぐな縁を備えており、図6においては、固定タブ1は斜めであるが相互に真直ぐなまたは本質的に真直ぐな縁を持つ。このタブは連結領域4内で後方側方部32と連結され、それぞれが縦方向の後方側方部の側縁21に最も接近している縁5を持つ。図5と図6による実施例において、連結領域4の縁5は後方側方部の側縁21内のある距離に置かれており、図4による実施例においては縁5が、図3a−3cに関して先に説明したのと同じ方式で、後方側方部32の側縁21と一致するように置かれている。
【0040】
図4−6による実施例において、先に規定された突出部Uは、後方側方部32の縦方向に延びる側縁21に最も接近した連結領域の縁5から固定タブの取り付け部に最も接近した固定手段2の縁10まで延びる、固定タブ1の幅である。最小高さHは突出部Uに実質的に垂直な方向の突出部に沿った固定タブの最小高さである。
【0041】
図7はいわゆるベルト付きおむつの形のおむつを示す。先に述べた実施例と一致する細部は同じ参照番号を備えており、ここでより詳細には述べられない。ここでは後方側方部はおむつを着用者周りに保持するベルト部50からなる。好ましくは、二つのベルト部が後方部26の中央部30の各側方に置かれており、それによりベルト部が後方側方部を形成する。ベルト部50のこの設計を用いると、前方側方部を部分的にまたは全体的に省くことができる。なぜならベルト部は着用者周りにかつ前方部24に対して延びるからである。ここで、縦方向のベルト部の縁51は先に述べた実施例の後方側方部の縦方向に延びる側縁21に相当し、固定タブ1は縦方向に延びる縁にある領域内のベルト部50上に取り付けられる。固定タブは先に述べたのと同じ方式を用いてベルト部上に取り付けられることができ、ベルト部は背面シート及び側方シートの、背面シートまたは上面シートの、または中央部に取り付けられている別個のベルト部の延長部からなることができる。
【0042】
一方のベルト部が固定タブを備え他方が受け部を備えるようにベルト付き部を設計することもできる。この方式で、まずベルト部を使用者の腰周りに取り付け、その後で吸収性芯を含むおむつの部分が適当な固定手段を用いて前方部がベルト部に対して取り付けられることができるように使用者の脚の間に適用される。
【0043】
前述と同じ方式で、突出部Uは横方向に固定タブ1の固定手段2に最も接近した連結領域の縁5から固定タブの取り付け部に最も接近した固定手段の縁10まで延びる横方向の固定タブの幅として決定される。固定タブの最小高さHは先に述べたのと同じ方式で固定タブの突出部Uに垂直なまたは実質的に垂直な方向の突出部に沿った固定タブの最小高さである。
【0044】
固定タブの設計は上述の実施例に限定されないが、吸収性物品の使用に適した方式で設計されることができる。固定タブは例えば丸い縁または物品に関して種々のある角度を示す縁を持つことができる。更に物品の各側に一つ以上の固定タブを持つこともできる。
【0045】
この発明は述べられた実施例に限定されるものとみなされるべきでない。なぜならこれらの実施例はこの発明を明確にすることを意図するのみであるからである。この発明の範囲内で、互いに異なる実施例からの特徴を組み合わせることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
この発明によるおむつの平面図を示す。
【図2】
図1の線II−IIに沿った断面図を示す。
【図3】
図1の線III−IIIに沿った断面図を示す。
【図4】
固定タブの第一実施例を示す。
【図5】
固定タブの第二実施例を示す。
【図6】
固定タブの第三実施例を示す。
【図7】
この発明によるベルト付き物品の平面図を示す。
技術分野
本発明はおむつ、失禁ガードまたは同様物のような吸収性物品を使用者に固定するための固定手段及びかかる固定手段を含む吸収性物品に関する。
【0002】
背景
吸収性物品のための固定手段は物品の後方側方部に配置されているいわゆる固定フラップまたは固定タブ及び物品の前方部に配置された受け部からなることが多い。フックとループ形式のファスナーの例えばフック部またはループ部のような固定手段が固定タブ上に配置され、着用者周りへの物品の固定時に物品は着用者の身体周りに巻かれ、固定タブの固定手段が物品の前方側方部上の受け部に取り付けられる。固定タブの例はGB 2311096B、WO 95/16425A2、WO 96/19960A1、US 5738930A、EP 0235014B1及びEP 0321234A1に開示されている。
【0003】
今日の固定手段の持つ一つの問題はタブが通常この点でむしろ堅い材料から作られていることである。着用者が動くとき従って吸収性物品に応力を加えるとき、この種の固定タブは皮膚を刺激しまたは使用者をひりひりさせる。別の問題は固定手段が着用者周りの吸収性物品に十分な安定性を提供しないことが多く、物品が腰周りにねじられまたはゆるむ傾向を持つということである。
【0004】
発明の説明
本発明の目的は上述の問題を解決すること及び着用者周りに安定な適合を示す吸収性物品を設計することである。
【0005】
本発明による吸収性物品は縦方向と横方向を示す本質的に長い形状を持ち、縦方向に沿って延びる二つの側方縁、横方向に延びる一つの前方端縁、横方向に延びる一つの後方端縁、及び前方部、後方部及びそれらの間に配置された股部を示す。物品は着用者から遠い方に面する下部液体不透過性背面シート、着用者に対面する上部液体透過性上面シート及び前記シート間に配置された吸収性芯を含む。吸収性芯は縦方向に長く、背面シートと上面シートの直接隣接した部分と一緒に縦方向に延びる一つの中央部を構成する。中央部の各側方に、物品はそれぞれ前方及び後方部にそれぞれ前方及び後方側方部を示し、それらは好ましくは良好な快適性と着用者周りに良好な適合性を提供するために弾力性を持つ。もし吸収性物品がいわゆるベルト付きおむつであるなら、側方部はまた物品を着用者周りに保持するベルト部からなることができる。また側方部とベルト部の両者を持つ物品を提供することもできる。
【0006】
吸収性物品の液体不透過性背面シートは例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)または他の適当な材料の薄いフィルム、疎水性不織布層または薄いフィルムと不織布材料のラミネートから作られることができる。この種のラミネートは背面シートの柔らかくて織物状の外側を達成するために用いられることが多い。より通気性で快適な物品を完成するために、また吸収性物品を液体が透過するのを防ぐが物品から湿気が排出されるのを可能とする通気性背面シートを用いることもできる。この通気性背面シートは単一材料層からまたは例えばスパンボンドまたはスパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)の不織布層によりラミネートされている例えばブローンまたは成形ポリエチレンフィルムのラミネートからなることができる。
【0007】
液体透過性上面シートは使用者の身体に密着して置かれるので、この層は吸収性物品の使用時に乾き度と柔らかさのような性質を示す材料から作られることが好ましい。この層は繰り返しの湿り後でさえ乾き度を残す柔らかくて織物状の表面を持つことが望ましい。上面シートは例えばポリプロピレン繊維からのスパンボンドのような柔らかくて滑らかな表面を持つ不織布材料からなることができる。使用者の皮膚に隣接した表面を乾燥状態に保つために、材料中の繊維間の空隙より大きい開口を材料中に作る孔を開けられた疎水性不織布材料が用いられることができる。かかる方式で、液体は上面シートの有孔開口を通してその下にある吸収性芯に下向きに向けられることができる。上面シートに使用するのに適した材料の他の例は例えば有孔ポリエチレンフィルムのような例えば有孔プラスチックフィルムであることができる。上面シートはその下にある背面シートに例えば接着剤を用いてまたは熱結合によりかつ吸収性芯と一緒に結合されることができる。
【0008】
吸収性芯は通常セルロース繊維、例えばセルロースフラッフパルプの一つまたはそれ以上の層から作られる。用いることのできる他の材料は、例えば吸収性不織布材料、発泡材料、合成繊維材料またはピートである。セルロース繊維または他の吸収性材料の他に、吸収性芯はまた超吸収性材料、いわゆるSAP(超吸収性高分子)を含むことができる。それは超吸収性材料自身の重量の数倍に相当する液体を吸収する能力を持つ繊維形、粒子、細粒、フィルムまたは同様物の形の材料である。超吸収性材料は液体と結合し、水含有ゲルを形成する。更に、吸収性芯はバインダー材料、形状安定成分または同様物を含むことができる。吸収特性を改善する種々の形式の液体分散材料層または挿入体、いわゆるパッドのような追加の吸収層も用いられることができる。吸収性芯は吸収特性を改善するために化学的または物理的に処理されることができる。例えば吸収性芯内の液体流を制御するために圧縮を用いる吸収層を提供することもできる。また例えばティッシュ材料のシェル内に吸収層(単数または複数)を収容することもできる。
【0009】
吸収性芯は通常縦方向に長い形状を持ち、例えば本質的に長方形、T形状または砂時計形状であることができる。T形状吸収性芯においては横部は使用時に使用者の腸周りの領域内に置かれるとき使用時の吸収性物品の前方部に対面されることを意図している。砂時計形状の吸収性芯は股部より前方及び後方部で幅が広く同時にこの設計は物品を着用者周りに順応させぴったりと適合させるのを容易とする。
【0010】
吸収性芯の外側及び後方及び前方側方部間に延びる中央部の各側方に配置されている部分は好ましくは少なくとも使用時に股部を形成する吸収性物品の部分内に一つまたはそれ以上の弾性手段を備えている。弾性手段は脚ゴムとして機能し、液体及びふん便が縦縁を通して洩れ出ることを防ぐ役目を持ち、この方式で外部液体障壁を形成する。弾性手段は予め緊張した状態で背面シートと上面シート間にまたは背面シートと横方向の上面シートの外側の別個の層との間に適用されている一本またはそれ以上の弾性糸からなることができる。別個の層は吸収性芯及び縦縁に沿って延びるリボンからなることができる。これに代えて、弾性手段は弛緩状態で層間に配置されることができ、この場合、弾性手段の代わりに両層が適用時に緊張される。また弾性手段を背面シートの外側にまたは上面シートの内側に配置することもできる。
【0011】
更に液体またはふん便の洩れを防ぐために、吸収性物品は外部障壁の内側の縦縁に関して取り付けられている内部液体障壁を備えることができる。内部障壁は好ましくは例えば疎水性不織布またはプラスチックフィルムのような本質的に液体不透過性材料から作られ、吸収性物品に連結されている第一縁と吸収性物品の使用時に使用者に密接して置かれることを意図した第二自由縁とを持つ縦ウェブとして設計されている。後者の縁は一つまたはそれ以上の弾性素子、好ましくは弾性糸を備えており、これらの素子は収縮状態では自由縁を収縮し立上がり障壁を作る。内部障壁は単一層のリボンとして設計されることができ、そこでは自由縁は弾性糸の着用者に対する直接的接触を防ぐために折りたたまれて弾性素子を収容する。これに代えて、障壁は二つの結合された層を用いて構成されることができ、そこでは両層間の自由端の縁に弾性糸は取り付けられる。ここで、障壁の内部層は上面シート及び本質的に液体不透過性材料の外部層からなることができ、または障壁の内部及び外部層は弾性糸の周りに折りたたまれている一つの同じ材料のリボンからなることができる。
【0012】
物品の後方及び/または前方部は使用者の腰周りに柔らかくて柔軟な囲いを提供するために前方及び/または後方部の端縁に沿って配置された弾性手段からなるいわゆる腰ゴムを備えることができる。弾性手段は適当には背面シートと上面シート間に接着剤を用いてまたは溶接例えば超音波溶接により取り付けられる。弾性手段は予め緊張した状態で適用される一本またはそれ以上の糸からなることができ、この方式で腰ゴムを形成する。これに代えて、弾性手段は層内に弛緩状態で適用されることができ、この場合、弾性手段の代わりに両層が適用時に緊張される。弾性素子の別の一般的な変更例は例えばポリメタン発泡体の薄いリボンからなる弾性発泡材料であり、それらは両層間に弾性糸と同じ方式で適用されることができる。当然にまた腰ゴムのための弾性手段を背面シートの外側にまたは上面シートの内側に配置することもできる。
【0013】
少なくとも一つの柔らかくて非弾性の固定タブが吸収性物品を着用者周りに取り付けるために吸収性物品の前方または後方側方部に配置される。固定タブは固定タブに配置された固定手段が前方または後方部に配置された固定手段のための受け部に対して取り付けることができることにより吸収性物品の後方及び前方部を結合することを意図している。好ましくは、物品は後方側方部に配置された二つの固定タブ、各後方側方部上の固定タブ、及び物品の前方部の一つの受け部を備えている。
【0014】
固定タブは皮膚を刺激せずまたは使用者をひりひりさせないために、単一不織布層、ラミネートまたは他の適当な材料のような非常に柔らかくて非弾性の材料から作られる。固定タブはまた固定手段のための支持体として機能する。非常に柔らかい材料によりそれが100mg、好ましくは75mgを越えない曲げ剛性、いわゆるガーレイ剛性を示すことを意味する。
【0015】
ガーレイ剛性の測定のための一つの適当な方法はTAPPI標準試験T543om−94(紙の曲げ抵抗性(ガーレイ型剛性試験器))に記述されている。測定はいわゆる“ガーレイ型試験器”で実施され、複数の種々の材料の剛性がこの方法を用いて試験されることができる。剛性は単位ミリグラム(mg)または同一の単位“ガーレイ単位”で測定される。
【0016】
この方法は試験方法により試験試料を曲げるのに要する力の測定を含む。
【0017】
非弾性である材料とは材料を伸ばす可能性が限定されていることを意味する。この明細書で非弾性と呼ばれる材料はその弛緩した弛緩長の25%以上伸ばされることを可能とする弾性の水準を示さない。すなわち材料を破壊または破断することなく弛緩長の1.25倍の長さに伸ばすことが不可能である。
【0018】
固定手段はテープタブ、フックとループ形式ファスナーのフック部またはループ部または例えばプッシュボタンまたは同様物のような機械的固定手段の他の形からなることができる。固定手段は例えば接着剤、テープ、熱結合または他の適当な固定剤を用いて物品の側方部から離れる方に面している固定タブの一部の上の及び物品の使用時に受け部に対面する固定タブの側方上の、固定タブ上に取り付けられる。
【0019】
固定タブのための受け部は適当には本質的に前方端縁に平行に延びる受け材料のリボンとして設計される。その場合、受け材料は接着性テープタブまたは機械的固定手段のためのフックとループ形式ファスナーのループ部またはフック部の受けのために適当なプラスチックリボンから設計されることができる。米国特許US 5024672Aは接着性テープタブを持つ吸収性物品を記載する。これに代えて、受け部は例えば横断方向にまたは縦方向にのいずれかで互いに隣接して配置された二つまたはそれ以上のリボンのような、固定手段の受けのための二つまたはそれ以上の部分からなることができる。もしプッシュボタンが固定手段として用いられるなら、そのときは受け部は一つまたはそれ以上のプッシュボタン受け部からなることができる。
【0020】
固定タブは好ましくは側方部の縦方向に沿って延びる側方縁に位置した側方部の部分内に置かれている連結領域内の吸収性物品の側方部と結合される。連結領域は固定タブの一部及び一緒に結合される側方部の一部である。結合は例えば連結領域内で接着剤結合、テープ、熱シールまたは溶接により達成されることができ、そこでは結合自体は不連続点、線または連続表面で結合されるように設計されることができる。好ましくは、縦方向に沿って延びる側方縁に最も接近している連結領域の縁は側方部の側方縁に平行または本質的に平行である。また連結領域の縁と側方部の側方縁とを一致させることも可能である。当然に連結領域の縁は、その縁がビーム形状または波形状の線を示すことにより、側方部の側方縁に平行でないように設計されることができる。
【0021】
固定タブは背面シート、上面シート上に、吸収性物品の背面シートと上面シートとの間に取り付けられることができ、または連結領域のタブがタブの一部が背面シートの外側にありタブの別の部分が物品の内側、すなわち着用者に対面している上面シートの側にあるように取り付けられるように設計されることができる。別の可能性はタブの物品への適用時に連結領域を含む固定タブの部分にテープ層を設けることである。
【0022】
固定タブの固定手段に最も接近している連結領域の縁から固定タブの取り付け部に最も接近している固定手段の部分まで延びる横方向の固定タブの幅は固定タブの突出部Uとして規定される。突出部Uは突出部に沿った固定タブの高さHと一緒に吸収性物品の使用者周りの固定の安定性を評価するのに重要である。固定タブの高さは突出部Uに垂直なまたは本質的に垂直なかつ物品の縦方向と一致または実質的に一致する方向の固定タブの突出部に沿った長さとして説明されることができる。高さは望ましい固定タブの設計に依存して突出部と共に変えることができる。固定タブの高さは固定タブの幅と共に一定である必要はなく、従って突出部に沿った固定タブの最小高さHは安定性のために最も重要なものである。
【0023】
物品が腰周りによじれたりまたはゆるむ傾向を持たないことにより、吸収性物品の着用者周りの十分な安定性を提供するために、固定タブは良好な安定性を達成するように設計されるべきである。本発明の柔らかくて非弾性の固定タブの形式の固定タブの良好な安定性を得るために、従ってタブの十分な安定性を得るための突出部に沿った固定タブの最小高さHと突出部Uとの間の関係は少なくとも突出部に沿った最小高さHが突出部Uに対する関係である値より大きくなければならない。試験は関係H/UがH/U>2のような値を持つとき十分な安定性が得られることを証明した。好ましくは、なおより高い安定性を得るために、H/U>2.5が選ばれ、より好ましくはH/U>3が選ばれることができる。
【0024】
もし吸収性物品がベルト付き物品であるなら物品を着用者周りに保持するベルト部を前方または後方側方部のいずれかが含むことができる。好ましくは、ベルト部は後方部の中央部の各側方に配置され、それによりベルト部は後方側方部を形成する。ベルト部は着用者周りにかつ物品の前方部に向けて延びるので、この設計を用いて前方側方部を部分的または全体的に省くことができる。ここでは縦方向のベルト部の縁は縦方向に延びる側方縁を含み、固定タブは縦方向の延長縁にある領域内のベルト部に取り付けられる。固定タブは上述の態様を用いてベルト部に取り付けられることができ、ベルト部は背面シートと上面シートの延長部から、背面シートまたは上面シートから、または中央部に取り付けられている別個のベルト部からなることができる。突出部U及び突出部に沿った最小高さHは前述と同じ方式で決定される。突出部Uは固定タブの固定手段に最も接近した横方向の連結領域の縁から、固定タブの取り付け部に最も接近した固定手段の部分まで延びる横方向の固定タブの幅である。固定タブの最小高さは突出部Uに垂直なまたは本質的に垂直な、かつ物品の縦方向と一致するまたは実質的に一致する、方向の突出部に沿った固定タブの高さである。
【0025】
使用者に吸収性物品を適用するとき、吸収性物品は使用者の股領域の使用者の両脚間に置かれる。その後で、物品は後方側方部を使用者の腰周りに伸ばすことにより使用者周りに閉じ、固定タブの固定手段を物品の前方部の受け部に対して適用して物品を使用者に取り付ける。
【0026】
図面の簡略説明
この発明は以下に図面に示された実施例に関して詳細に説明されるであろう。
図1はこの発明によるおむつの平面図を示す。
図2は図1の線II−IIに沿った断面図を示す。
図3は図1の線III−IIIに沿った断面図を示す。
図4は固定タブの第一実施例を示す。
図5は固定タブの第二実施例を示す。
図6は固定タブの第三実施例を示す。
図7はこの発明によるベルト付き物品の平面図を示す。
【0027】
実施例の説明
図1と図2に示されたおむつは縦方向と横方向を持つ本質的に長い形状を持ち、縦方向に沿って延びる二つの側縁21、横方向に延びる一つの前方端縁22、横方向に延びる一つの後方端縁23、及び前方部24、後方部26及びそれらの間に配置された股部25を示す。おむつは着用者から離れる方に面する下部液体不透過性背面シート27、着用者に対面する上部液体透過性上面シート28及び前記シート間に配置された吸収性芯29を含む。吸収性芯は縦方向に長く、背面シートと上面シートの直接隣接部と一緒に縦方向に延びる中央部30を構成する。中央部30の各側方に、物品は前方部と後方部にそれぞれ前方側方部31と後方側方部32を示す。吸収性芯29は縦方向に長い形状を持ち、本質的に砂時計形状をしている。
【0028】
背面シート27は使用時に使用者から離れる方に面するおむつの全側面に沿って延びる。上面シート28は中央部30に沿って延び、本質的に吸収性芯29を覆う。使用者に対面するおむつの側の横断方向の上面シート28の各側方に、側方シート33が延び、それは上面シートの延長として見えることができる。側方シート33は好ましくは本質的に液体不透過性であり、吸収性芯29の外側の領域内で背面シート27と液体不透過性側方シート33は例えば接着剤を用いてまたは熱結合により互いに連結される。股部25内に弾性手段34が吸収性芯29の各側方の背面シート27と側方シート33との間に配置される。弾性手段34は脚ゴムとして機能し、縦方向に延びる側方縁21から液体及びふん便が洩れるのを防ぐように配置され、その方式で包囲シートと一緒に外部液体障壁36を形成する。弾性手段は一本または多くの弾性糸からなり、それらは緊張した状態でおむつに適用されている。側方シート33は縦方向におむつに沿って延びる領域35内で例えば超音波溶接を用いて上面シート28に連結される。
【0029】
液体またはふん便が洩れるのを更に防ぐために、おむつはまた使用者に対面する側に内部液体障壁37を備えており、それらは側方シート33の延長部であり、側方シート33を上面シート28と連結する連結部35を越えて延びる。内部液体障壁37はおむつの前方及び後方部内で折り曲げられ、上面シート28に対して取り付けられる。股部25内に、内部液体障壁37は上面シートと側方部との間の連結部35により上面シート28に連結されている第一部分38と、使用時に使用者に密着することを意図した第二自由縁39とを持つ。他の自由縁39は弾性糸40を備えており、それは収縮した状態では自由縁39を縮まらせて股部に立ち上がり障壁を作る。内部障壁37は側方シート33の一部から形成され、更に自由縁が折り曲げられて弾性糸40を収容し、使用者に対する弾性糸の直接接触を防ぐ。別個の側方シートを持つ代わりに、上面シートまたは背面シートの延長部を形成することもできる。
【0030】
おむつの後方及び/または前方部は使用者の腰周りに柔らかくて柔軟な囲いを提供するために前方端縁及び/または後方端縁に沿って配置された弾性手段からなるいわゆる腰ゴムを備えることができる。この実施例では、後方部26のみが接着剤を用いて背面シートと上面シートとの間に取り付けられている弾性発泡材料の薄いリボンである腰ゴム41を備えている。腰ゴム41は層間に予め緊張された状態で適用され、使用者の腰周りに延びる収縮力を得る。
【0031】
吸収性物品を着用者周りに取り付けるために二つの柔らかくて非弾性の固定タブ1が後方側方部32に配置されており、それらは一つのタブを各側方部に持つ。固定タブは後方及び前方部を互いに結合し、そこでは固定タブに配置された固定手段2がおむつの前方部に配置された固定手段2のための受け部3に対して取り付けられることができる。固定タブ1は単一不織布層またはラミネートのような非常に柔らかくて非弾性の材料から作られる。
【0032】
好ましくは固定手段2はフックとループ形式ファスナーのフック部からなることができ、物品の側方部から離れる方に面する固定タブの部分上にかつおむつの使用時に受け部3に対面する固定タブの側に取り付けられる。使用者へのおむつの固定の際に良好な安定性を得るために、固定手段2は好ましくは縦方向に延長部を持ち、これは縦方向の固定タブの高さに一致する。もし固定タブの高さが変わるなら、縦方向の固定手段2の延長部は前記方向の固定タブの最小高さに等しくあるべきである。
【0033】
固定タブ1のための受け部3は固定手段のために適した受け材料のリボンからなり、着用者から離れる方に面しているおむつの側に、すなわち背面シート27の外側に、前方端縁22に実質的に平行に延びる。本実施例の受け材料はフックとループ形式ファスナーのループ部からなり、もし好ましいなら縦方向の延長部が固定手段と一致するように設計される。
【0034】
使用者へのおむつの適用時には、それは使用者の股領域内の使用者の脚間に置かれる。その後、物品は後方側方部32が前方側方部31に重なるような方式で使用者周りに閉じられる。そこでは前方側方部は使用者の腰周りに引き伸ばされ固定タブ1の固定手段2の受け部3に対する適用を可能とし、物品を取り付ける。
【0035】
固定タブ1の受け部3からの容易な解放を可能とするために、タブ1の一部は固定手段2を越えて延び、把持タブ1aを形成し、それが、タブ1をつかむことを容易とする。図では把持タブは丸い縁を持って示されているが、把持タブ1aの設計を斜めに切るようにまたは別の形状に変えることもできる。
【0036】
固定タブ1は側方部32の縦方向に延びる側縁21にある側方部の領域内に置かれている連結領域4内の後方側方部32に連結される。連結領域は固定タブ1の一部からなり、側方部32の一部は互いに連結されている。好ましくは側方部32の縦方向に延びる側縁21にある側方部に最も接近した連結領域の縁は側方部の側縁に平行でありまたは本質的に平行である。また、連結領域の縁及び側方部の縁を一致させることもできる。
【0037】
好適実施例によれば、固定タブ1は物品上へのタブの適用時に連結領域4を含むタブの部分にテープ層6を備えている。図3a参照。固定タブ1に対面するテープ層6の表面はタブ1上へのテープ層6の取り付けのための第一接着剤層7を備えている側方部に対してタブの縁に最も接近している領域と、タブの固定手段に対面しているテープ層の一部に接着剤を欠いた表面8とを持つ。タブから離れる方に面している、従っておむつにタブを取り付けるであろう表面を含むテープ層6の全表面は、第二接着剤層9を備えている。おむつ上へのタブの適用時には、テープ層6が既に第一接着剤層7によりタブ上に取り付けられているタブから始めて、次に第一接着剤層7の表面に本質的に相当する第二接着剤層9の表面を後方側方部32の背面シート27上に取り付けるようにタブをおむつ上に適用することが適切である。側方部32の縦方向に延びる側縁21は、背面シート27に取り付けられていない第2層9の部分の側方シート33に対する取り付けを可能とするように固定タブの後方側方部の側縁周りの折りたたみを可能とするように、テープ層6の第一接着剤層7と接着剤を欠く表面8とを境界付ける線と一致または実質的に一致すべきである。図3b参照。この方式で、固定タブの安定な取り付けが得られ、同時に製造の観点からも適当である。タブは物品の側方シート33に対して折り曲げられるので、おむつの折りたたみ及び包装時にじゃまにならない。物品の使用時には固定手段が受け部に連結される前にタブは折りたたみを開かれる。図3cを参照。
【0038】
本発明の柔らかくて非弾性の固定タブの形式のための良好な十分な安定性を得るために、突出部に沿った固定タブの最小高さHと突出部Uとの間の関係は前述のように少なくともH/U>2であるべきである。好ましくはなおより高い安定性を達成するために、H/U>2.5が選ばれることができまたはH/U>3がより好ましい。
【0039】
図4と5による実施例において、固定タブ1は縦方向並びに横断方向の両方で相互に真直ぐなまたは本質的に真直ぐな縁を備えており、図6においては、固定タブ1は斜めであるが相互に真直ぐなまたは本質的に真直ぐな縁を持つ。このタブは連結領域4内で後方側方部32と連結され、それぞれが縦方向の後方側方部の側縁21に最も接近している縁5を持つ。図5と図6による実施例において、連結領域4の縁5は後方側方部の側縁21内のある距離に置かれており、図4による実施例においては縁5が、図3a−3cに関して先に説明したのと同じ方式で、後方側方部32の側縁21と一致するように置かれている。
【0040】
図4−6による実施例において、先に規定された突出部Uは、後方側方部32の縦方向に延びる側縁21に最も接近した連結領域の縁5から固定タブの取り付け部に最も接近した固定手段2の縁10まで延びる、固定タブ1の幅である。最小高さHは突出部Uに実質的に垂直な方向の突出部に沿った固定タブの最小高さである。
【0041】
図7はいわゆるベルト付きおむつの形のおむつを示す。先に述べた実施例と一致する細部は同じ参照番号を備えており、ここでより詳細には述べられない。ここでは後方側方部はおむつを着用者周りに保持するベルト部50からなる。好ましくは、二つのベルト部が後方部26の中央部30の各側方に置かれており、それによりベルト部が後方側方部を形成する。ベルト部50のこの設計を用いると、前方側方部を部分的にまたは全体的に省くことができる。なぜならベルト部は着用者周りにかつ前方部24に対して延びるからである。ここで、縦方向のベルト部の縁51は先に述べた実施例の後方側方部の縦方向に延びる側縁21に相当し、固定タブ1は縦方向に延びる縁にある領域内のベルト部50上に取り付けられる。固定タブは先に述べたのと同じ方式を用いてベルト部上に取り付けられることができ、ベルト部は背面シート及び側方シートの、背面シートまたは上面シートの、または中央部に取り付けられている別個のベルト部の延長部からなることができる。
【0042】
一方のベルト部が固定タブを備え他方が受け部を備えるようにベルト付き部を設計することもできる。この方式で、まずベルト部を使用者の腰周りに取り付け、その後で吸収性芯を含むおむつの部分が適当な固定手段を用いて前方部がベルト部に対して取り付けられることができるように使用者の脚の間に適用される。
【0043】
前述と同じ方式で、突出部Uは横方向に固定タブ1の固定手段2に最も接近した連結領域の縁5から固定タブの取り付け部に最も接近した固定手段の縁10まで延びる横方向の固定タブの幅として決定される。固定タブの最小高さHは先に述べたのと同じ方式で固定タブの突出部Uに垂直なまたは実質的に垂直な方向の突出部に沿った固定タブの最小高さである。
【0044】
固定タブの設計は上述の実施例に限定されないが、吸収性物品の使用に適した方式で設計されることができる。固定タブは例えば丸い縁または物品に関して種々のある角度を示す縁を持つことができる。更に物品の各側に一つ以上の固定タブを持つこともできる。
【0045】
この発明は述べられた実施例に限定されるものとみなされるべきでない。なぜならこれらの実施例はこの発明を明確にすることを意図するのみであるからである。この発明の範囲内で、互いに異なる実施例からの特徴を組み合わせることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
この発明によるおむつの平面図を示す。
【図2】
図1の線II−IIに沿った断面図を示す。
【図3】
図1の線III−IIIに沿った断面図を示す。
【図4】
固定タブの第一実施例を示す。
【図5】
固定タブの第二実施例を示す。
【図6】
固定タブの第三実施例を示す。
【図7】
この発明によるベルト付き物品の平面図を示す。
Claims (9)
- 吸収性物品を使用者に固定するための固定手段であって、少なくとも一つの柔らかくて非弾力性の固定タブ(1)と固定タブ(1)に配置された一つの固定手段(2)を含み、その固定タブの端部の一つが吸収性物品の側部のいずれかで吸収性物品に結合されているものにおいて、固定タブの突出部に沿った固定タブの最小高さHと固定タブの突出部Uとの間の関係がH/U>2であることを特徴とする固定手段。
- 少なくとも全突出部Uに沿った一つの固定タブの高さHがH/U>2であることを特徴とする請求項1に記載の固定手段。
- H/U>2.5であることを特徴とする請求項1または2に記載の固定手段。
- H/U>3であることを特徴とする請求項1−3のいずれかに記載の固定手段。
- 固定タブが100mg以下の、好ましくは75mg以下のガーレイ剛性を持つことを特徴とする請求項1−4のいずれかに記載の固定手段。
- 固定手段(2)が固定タブ(1)の最小高さHに少なくとも等しい縦方向の延長部を持つことを特徴とする請求項1−5のいずれかに記載の固定手段。
- 液体不透過性背面シート(27)、液体透過性上面シート(28)及び背面シートと上面シートとの間に配置された吸収性芯(29)を含む吸収性物品において、吸収性物品が請求項1−6のいずれかに記載の固定手段を含むことを特徴とする吸収性物品。
- 吸収性物品に後方側方部(32)で結合されている二つの固定タブ(1)を備えていることを特徴とする請求項7に記載の吸収性物品。
- 後方側方部(32)がおむつを着用者周りに保持するベルト部(50)として設計されており、少なくとも一つのベルト部が固定タブ(1)を与えられていることを特徴とする請求項7に記載の吸収性物品。
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