JP2004514937A - 難改変性情報物品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

難改変性情報物品及びそれに関連する製品を製造する方法を開示する。一実施例の難改変性情報物品として、細長いコア(206)の周りに樹脂プラスチック材料(210)を押出加工によって形成した基材(192)を準備する。磁気記憶媒体要素(212)を基材に固着する。アンテナ(220)を設けることもできる。他の実施例では、細長い透明な層のレンズを準備し、その下面にホログラム(200)を形成し、ホログラムに情報を作成する。次に、レンズ(190)を基材に固着し、情報を取り囲んで保護する。別の実施例では、予め成形された透明なホログラムを有する物品に情報を作成し、次に金属部を形成する。樹脂製の保護層を、金属層の上に固着することもできる。金属部を形成する前に、ホログラムに印刷を施すこともできる。基材は、変更が加えられた金属層の下にあり、金属層を保護する。
【選択図】図16

Description

【0001】
【関連出願の記載】
本願は、1998年2月5日に出願された米国特許出願第09/019509号の一部継続出願である。
【0002】
【発明の背景】
1.発明の分野
本発明は、難改変性(tamper resistant)の情報物品(informational articles)を作る方法及び該方法による作製物に関するもので、金属層又は樹脂プラスチック層の中に形成されたホログラムについて様々な実施例を含んでおり、保護されるべき情報は、例えば印刷によってホログラムの上又はそれに隣接して作成されており、また、追加の材料がホログラムの上を覆うことにより、情報を保護している。
【0003】
2.従来技術の説明
多くの目的のために、情報物品を偽造や変造から保護する手段を設けることが知られている。例えば、紙幣に関しては、特別なインク、グラフィックデザイン、コード及び材料などを使用して、偽造者による紙幣の複製をより困難にすることが知られている。クレジットカード、IDカード、デビッドカード、会員カード、その他のカードを、劣化、複製、改変などから保護するために、少なくとも一方の面が透明である一対の積層プラスチックシートの間に収容することが行われている。これらは、例えば、米国特許第3582439号を参照することができる。この方法は、保護されるべき情報を、例えばPVCのように熱融着する樹脂プラスチックの複数のシート間に密封するものである。
不正な複製が行われないように、クレジットカードなどにホログラムを用いることも知られている。
【0004】
米国特許第4631222号は、磁気層や、ホログラムのように回折効果(diffraction effect)をもたらす構造を有する層を含むホットエンボス用箔(hot embossing foil)を開示している。接着手段を用いて、要素を基材に取り付けることができる。支持体としての箔が、転写層から剥離可能に配備される。米国特許第3582439号を参照のこと。
【0005】
米国特許第4378392号は、写真の寿命を延ばすための積層体を開示している。写真を保護するために、複数のフィルムが写真に接着されている。
米国特許第4897533号は、クレジットカードに磁気テープを設けることを開示しており、該カードには、紫外線硬化ワニス形態の透明フィルムが配備される。
【0006】
米国特許第5248544号は、紙製品へのホログラムの使用を開示している。
米国特許第4684795号は、透明ポリエステルの担体上にエンボス加工されたホログラフィック画像を含むセキュリティテープの使用を開示しており、前記担体には酸化鉄のコーティングが施され、光学的可視ホログラフィック像を有する磁気片を形成するものである。
米国特許第4856857号に開示された透明ホログラムは、上側に、取外し可能な支持層と、下側に、ホログラムを物品に固定するための接着剤が設けられている
【0007】
米国特許第4971646号に開示されたホログラフィックフィルム製品は、フィルム又はプラスチック接着剤を用いて、印刷層及び透明フィルムの保護層の下にあるホログラムフィルム及び金属コーティングを固着するものである。
米国特許第4429015号は、ラミネート加工したIDカードを開示しており、カードを剥がそうとすると、一軸配向性ポリエチレン又はポリプロピレン層の繊維が裂かれるため、改変行為が視覚的にわかるようになっている。
【0008】
発明者に係る米国特許第5243641号は、形態が作られた後に情報が加えられた物品の改変防止を開示している。これは、ホログラムのように外観の異なるゾーンを設け、その上に追加情報を配備し、追加情報と前記ゾーンの少なくとも一部分を、書込み困難な(write resistant)材料で被覆することによって行われる。この方法では、変造するには、作成された情報の上に書き込むことになるので、書類を正確に複写することは困難である。
【0009】
発明者に係る米国特許第5370763号及び第5595624号は、改変及び偽造が困難な情報物品を製造する方法を開示している。物品にホログラムを施し、情報をホログラムの上に加え、その上に透明テープを施し、シリコーン樹脂のように書込み困難なコーティングを施す。ここに開示された具体的用途は、仮の車両登録の作製に関するものである。
【0010】
発明者に係る国特許第5948555号は、車両のナンバープレートの凹部へしばしば挿入される難改変性車両認証用タブを開示している。物品の層と層の間での接着特性が異なるため、物品を分離しようとすると、その中に設けられた情報の完全性が損なわれる。車の窓に使用可能な実施例は、発明者に係る米国特許出願第08/854717号に開示されている。
【0011】
しかしながら、全ての物品に用いられる標準情報、場合によっては、使用者又は会社のアイデンティティが変更可能な追加情報を有する物品を提供することについて、現実の必要性が依然として存在する。これは、情報を複写した際、肉眼又は機械で容易に読み取ることができ、変造又は偽造を行なうために情報への接触を困難なものにすることにより行なうことができる。
【0012】
【発明の要旨】
本発明は、複数の実施例を含んでおり、各実施例は、情報が可変であるか又は標準であるかの如何に拘わらず、また、情報の読取りが人間の目又は機械のどちらで行われる場合でも、また磁気媒体に格納されている場合でも、所望の情報を提供できるものである。情報は、保護材料の内部に物理的に収容されているので、変造を行なおうとしても直接接触することができない。本発明はまた、複写し難い手段も含んでいる。
【0013】
本発明の方法は、必要な層の数と、メーカー側の供給部品の数を減らし、効率化を図ることによりコストを削減するものである。本発明の方法は、必要に応じて、物品の全てを中央の製造設備で製造したり、又は小売店その他の場所での簡単な作業で完成させることのできる組立物品を提供する。
【0014】
本発明の一方法では、ホログラムを金属箔層の中に形成した後、所望の情報を、金属箔の上、少なくとも一部分はホログラムの上に形成し、情報とホログラムを樹脂プラスチックの中に密封する。密封は、樹脂プラスチック材を箔の上に押出成形することによって行なうことが望ましい。或いはまた、箔の密封を射出成形により行なうこともできる。情報は、個々のカード又はその他一体物品と分離して、細長い連続片の形に形成することもできる。
【0015】
本発明の方法は、細長い金属コアを押出機の中を通すことにより、上面と下面を有する基材を形成するものである。押出機は、金属コアを樹脂プラスチックで包み込み、磁気媒体記憶要素を基材に固着する。レンズ(lens)は、細長い透明プラスチック層の下面にホログラムを形成することによって作製され、保護されるべき情報は、例えば印刷によって、ホログラムに形成される。次に、基材の上面をレンズの下面に固着する。なお、レンズと基材の固着は、押出工程の後、樹脂プラスチックがまだ高温の状態にある間に行なうことが望ましい。
【0016】
情報又はカードの複写を困難にするために、所望により、少量のガラスビーズ又は金属粒子を樹脂プラスチック材の中に挿入することもできる。
本発明の一実施例では、金属箔コアはアースとして作用し、カード内の磁気媒体に格納されている情報を損なわれ難くする。また、カードの中にアンテナを設けることにより、カードと、該カードの取扱い機との間の情報転送を、より効率的に行なうことができる。また、アンテナを、コイルのような構造に形成すると、カードに送られる電磁エネルギーを受信し且つ格納することができ、該エネルギーを利用して、カードの内部システムを作動させることができる。
【0017】
難改変性情報物品は、ホログラムが金属箔の中に形成され、金属箔上の情報は、ホログラムの少なくとも一部分の上に被さっており、樹脂プラスチック材料は透明であり、金属箔を密封している。カードとして、例えば、クレジットカード、スマートカード、IDカード、デビットカードを挙げることができる。カードに施される情報は、見やすくするために、コントラストの強い色としている。この物品は偽造され難い。
【0018】
本発明の他の実施例では、レンズは上面と下面を有しており、レンズの下面にホログラムが形成され、ホログラムの下面に情報が設けられる。基材は、樹脂プラスチック材に密封された金属コアを有している。磁気媒体記憶要素は基材に固着され、基材はレンズの下面に固着され、これによって、ホログラムと情報は密封されて保護される。磁気記憶媒体要素として、例えば細長い磁気片又はマイクロチップを挙げることができる。
【0019】
本発明の他の実施例では、ホログラムは、透明な樹脂材料の表面に形成され、情報はホログラムに印刷される。その後、印刷されたホログラムの上には、スプレー又は他の手段により、金属層が形成される。第2の樹脂層は、印刷されたホログラムの上の金属層の上に固着される。
【0020】
本発明の他の実施例では、ホログラムは、透明な樹脂レンズの下面に形成され、ホログラムの全体又は一部分に金属部が形成される。なお、金属部を形成する前に、「情報」をホログラムに施してもよいし、施さなくてもよい。ホログラムのほぼ全体に金属部を形成する実施例では、例えば感熱式印刷手段などにより、金属層の所定の領域に熱を加えて、金属層の一部分を変形させることができる。同じ様に、金属層がホログラムの一部分に選択的に形成され、ホログラムと情報の全体が金属層で覆われていない場合でも、薄い金属コーティングの部分を変形させて、金属層と、該金属層に隣接する樹脂部(ホログラムを含む)に、所望の情報を作製することができる。次に、不透明の基材をレンズの下面に固着する。これにより、他の者による情報への物理的な接触が困難になる。同等な製品が作られる。
【0021】
本発明の目的は、情報が含まれる情報物品を作る方法及びそれに関連する製品を提供することであり、情報に直接接触することはできず、複写などにより偽造が困難である。
本発明のさらなる目的は、情報物品を大量に作ることができるシステムを提供することであり、最初は物品を一体に形成した後、次に、個々の物品に切断するものである。
【0022】
本発明のさらなる目的は、情報を磁気記憶媒体に格納する方法及び製品を提供することであり、例えば、物品に対し、アースの役割を有する金属片及び/又はアンテナの役割を果たす金属片を配備し、格納された情報を損われ難くし、その情報を取り扱う装置との通信効率を向上させることができる。
本発明のさらなる目的は、製造工程の合理化によって経済的なシステムを提供することである。
【0023】
本発明の他の目的は、(a)全ての物品に使用される標準情報と、(b)特定の個人又は企業体であることを確認する上で重要な可変情報の2つの情報を含むシステムを提供することである。
本発明のさらなる目的は、小売店から離れた場所、又は、製造設備が限られている他の事業所などで、物品の一部を作ることができるシステムを提供することである。
【0024】
本発明のさらなる目的は、セキュリティ、耐久性及び機能性を具えた情報物品を所望とおりに製造できるシステムを提供することである。
本発明のさらなる目的は、物品にセキュリティ情報能力を具備させるシステムを提供することであり、固定情報又は可変情報又はその両情報は、ホログラムを有する層に金属部を選択的に設けることによって形成される。
【0025】
本発明の他の目的は、金属部を有するホログラムの情報構造を提供することであり、該情報構造は、最初に第1の位置でレンズを製造し、別の位置でカスタマイズした後、レンズをその下にある保護基材に固着するものである。
本発明のさらなる目的は、金属部を具え、セキュリティ性の高い情報物品を提供することであり、情報の少なくとも一部は、金属層を電気的に加熱し、金属層を熱的変形させることによって形成される。
【0026】
本発明のさらなる目的は、樹脂材料の下面にホログラムを形成し、ホログラムに情報を作成し、ホログラム及び情報の一部分又は全体を覆うように、金属部を形成し、所望により、その後に、金属層の一部分を熱によって変化させるシステムを提供することである。
本発明のこれら及びその他の目的は、ここに添付した図面を参照して記載する下記の説明から、より完全に理解されるであろう。
【0027】
【望ましい実施例の説明】
この明細書で用いられる「情報物品(informational article)」は、言語、図形、色分け又はその他の手段により、人間の目で視覚的に認識できる形態の情報、又は機械で読取り可能で磁気片やマイクロチップなどの磁気媒体に記憶された情報を有する物品を意味する。この用語には、IDカード、クレジットカード、デビットカード、スマートカード、組織の会員カード、セキュリティ用のシステムカード(security system card)、セキュリティ用のエントリ許可カード(security entry permits)の他、変造、改変又は複製を阻止する必要がある情報物品が含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0028】
この明細書で用いられる「ホログラム」は、伝統的な広い意味で用いており、単一のホログラム要素を使用する場合の他、複数のホログラム要素を互いに接触又は物理的に近接するように使用する場合、又は接触若しくは近接しないように使用する場合を含んでいる。
この明細書で用いられる「密封された(encapsulated)」は、例えば、樹脂プラスチック材料の押出成形で密封される金属片に用いられる場合、細長片の端部又は該細長片から切り離された個々の物品は、金属のエッジ部が露出している。従って、この用語は、完全に密封された金属片の他、端部が露出した場合のように実質的に密封された金属片をも含むと理解されるべきである。「金属片(metal strip)」という語は、金属から作られたものに限らず、その他材料であっても一部又は全部が金属層で覆われたものをも含んでいる。
【0029】
図1及び図2には、情報物品(2)の一形態が示されている。カードには、一行目に標準情報(6)として、カード発行者の「ABC BANK」が表示されている。これは全てのカードに表示される情報である。この種類の情報は、説明の便宜上、「固定情報(fixed information)」と称するものとし、このシリーズの全てのカードに表示される。固定情報の下には、カードの保有者を特定する可変データ(8)(10)がある。この例では、カードに、1234−5678という数字と、個人名の「D.E. SMITH」が記されている。情報(6)(8)(10)の保護は、(a)情報(6)(8)(10)に接触し難くして変造を防止し、(b)複写できないようにすること重要である。本発明のこの実施例では、金属箔層(12)に、符号(60)で示すホログラムが、エンボス加工により直接形成されている。このエンボス箔(12)は、物理的に浮き出るようにすると共に、単一物品の内部に金属部を形成するものである。箔(12)は、例えば、アルミ箔又は銅箔であってよく、厚さは約15〜150ミクロンである。カード(2)は、例えば、全体の厚さが約750ミクロンである。
【0030】
図1及び図2の具体的実施例において、固定情報はまた、所望の寸法及び形状を有する複数の図形要素を含んでおり、必要に応じて2又は3以上の位置で繰り返すことができる。図示の形態のホログラムは、複数の略菱形の要素から成り、第1グループの(22)(24)(26)(28)(30)(32)(34)(36)(38)は、(42)(44)(46)(48)(50)(52)(54)(56)(58)より大きな寸法である。図示の形態では、菱形は、情報物品(2)を横切る方向に配置されており、一般的に、長さ方向と直交する向きに2又は3個の菱形を含むように配列されている。なお、情報(6)(8)(10)の一部がホログラムの上に重なっている。このため、複写してその複写物を変造しようとしても、ホログラムが障害となるため、複写や変造が妨げられる。
【0031】
さらなるセキュリティ対策として、情報物品の一部を、他の部分と異なる色にすることができる。その部分は、ホログラムの上で、情報の下となる位置に設けることが望ましい。図示の形態では、長さ方向に直交する向きに設けられた複数の略平行な線(60)(64)(68)(70)(72)(74)と一対の略平行な端部(80)(84)は、符号(90)で示されるカードの残部の背景色とは、実質的に対照をなす色をしている。図示の形態では、カラー帯(60)は、ホログラム(54)の上、固定情報の文字「A」の下に設けられている。カラー帯(64)は、文字「C」の部分、数字「3」の部分、文字「E」の部分の下にある。カラー帯(68)は、固定情報(6)の2番目の文字「A」の部分の下にあり、カラー帯(70)は、数字「7」及び文字「T」の部分の下にあり、ホログラム部分(58)の上にある。数字「8」は、ホログラム(26)の上にある。所望のセキュリティを得るために、このような特徴を種々組み合わせることができることは理解されるであろう。
【0032】
図2に最も良く示されるように、樹脂プラスチック材料(100)は、カラー帯(60)(64)(68)(70)(72)(74)の他に、ホログラムを有する金属箔(12)、固定情報(6)及び可変情報(8)(10)を被覆している。箔(12)とホログラムの上を覆う樹脂プラスチック材料部分の厚さ「T」は、約10〜20ミルが望ましい。望ましい実施例では、傷防止(anti−abrasive)用のコーティング(104)を、樹脂プラスチック材料(100)の上に設けており、その取付けの際は、樹脂プラスチック材料が高温状態にあるときの熱を利用することが望ましい。樹脂プラスチック材料として、例えば、ポリエチレンを挙げることができる。樹脂プラスチック材料は、溶けると情報(6)(8)(10)が損傷又は損なわれる熱可塑性のものが望ましい。樹脂プラスチック材料(100)と傷防止用コーティング(104)は、情報(6)(8)(10)の視覚的観察が容易に行なえるように、透明とすべきである。
【0033】
図3は、図1及び図2の情報物品を製造する方法の説明図である。アルミ箔などの金属箔コイル(126)については、作られる情報物品に応じて、単一幅又は複数幅のどちらを用いるかが決められる。縦長となるように切断して個々の情報物品を作る場合の他、細長片の幅方向に複数のスリットを設けて、個々の情報物品を分離することもできる。一対のロール(128)(170)により、その間を箔(122)が通過するとき、箔(122)にエンボスを施し、箔にホログラムを形成する。箔は矢印A、B、Cで示される方向に移動し、次に、印刷工程にて、協同作用する印刷手段(132)(134)により、箔(122)の上面(140)のホログラムの上に、「情報」が形成される。箔は、次に、押出機(44)に入る。箔(122)は、上側の表面にホログラムを有し、その上に情報を有しており、樹脂プラスチック材料(146)で密封され、図2に示す構造体が作られる。その上に傷防止層(104)を設けたい場合、押出工程の後、傷防止層として、コーティング又はフィルムを形成することもできる。コーティング又はフィルムの形成は、樹脂プラスチック材料(146)が高温状態のときに行なうのが望ましい。これは、傷防止用コーティング(104)を、下にある樹脂材(146)に接合するのに役立つ。傷防止用コーティングとしてフィルムを用いる場合、適当なリール(図示せず)をフィルム供給源として使用し、一対の加圧ロール(図示せず)により、層(104)を、樹脂プラスチック材料(146)の上面と密に接触させる。アンビル(150)と切断部材から成るカッターは、当該分野の専門家には広く知られており、縦長の物品を、(153)(154)のように個々の情報物品に切断し、切断された物品は、エンドレスベルトコンベヤ(160)に載せられ、冷却、包装又は保管を行なう所定の領域に搬送される。
【0034】
また、必要に応じてバーコード(図示せず)を、ホログラムの上に設けられる樹脂プラスチック材料(100)の内部で、情報(6)(8)(10)の妨げとならない位置に設けることもできる。
図1と図2の実施例では、情報(6)(8)(10)に直接接触したり、改変を加えることができないのは、理解されるであろう。また、ホログラムとは異なるカラー帯を設けて、ホログラムとカラー帯の両方に情報を配置すれば、情報を改変しようとしても、複写が困難であり、また複写物の改変も困難である。これは、最少数の材料層により、効率良く達成できる。
【0035】
図4乃至図6を参照して、本発明の他の実施例を説明する。本発明のこの実施例では、情報物品は、レンズ(190)と基材(192)から作られる。レンズの樹脂プラスチックフィルム(194)は、例えば、ポリエステル又はポリプロピレンから作られ、その上に透明の傷防止用コーティング(196)を有している。フィルム(194)の厚さは、カード全体の厚さの約10〜25パーセントが望ましい。エンボスホログラム(200)は、レンズ(190)の下面に形成され、情報(202)はホログラム(200)に隣接して設けられる。ホログラム(200)は、その後、コーティング又は箔などにより、金属被覆される。レンズ(190)は、上方から見ることができるようになっており、ホログラム(200)は例えば押出加工によって作られるのが望ましく、情報(202)の上に部分的に被さっている。基材(192)は、樹脂プラスチック材料(210)の中に金属コア(206)が封入されている。図示の実施例では、磁気記憶媒体層(212)は、磁気片の形態であり、その長さは、情報物品(216)(図示の形態では、幅W、長さLのカード)と同じである。ゾーン(221)の内部に配備されるアンテナ部材(220)もまた金属から作られており、図6に示されるように、磁気片(212)に隣接し、間隔をあけて配置されている。
【0036】
図4及び図6に示すように、アンテナ部材(220)は、磁気片(212)に接続され、該磁気片(212)は、リード(223)によってアース(206)されている。磁気片(212)は、ラミネート加工(lamination)又は熱間スタンピング加工(hot stamping)により、情報物品(216)に取り付けられる。アンテナ(220)は、金属ワイヤ又は冷却(cooled)金属フォイルから作られ、導電性インクが所定パターンにて物品の上にプリントされる。アンテナ(220)は、カード表面の上に金属被覆ゾーンを設けることによって形成することもできる。図6に示す形態において、アンテナ(220)の幅はwである(図6)。図6に示す物品の組立てにおいて、レンズ(190)の下面(222)は、基材(192)の上面(224)に取り付けられる。この取付作業を効率的にするには、押出材料(210)が高温である間に、ロール圧力の作用によってレンズ(192)と基材(192)を一体化することが望ましい。この方法では、組立体の少なくとも一部が破壊されない限り、情報(202)へ直接接触することができないだけでなく、図4の矢印Dで示される位置から容易に見ることができることは理解されるであろう。また、カード(216)の情報は、アンテナ(220)及びアース(206)に連繋された磁気片(212)の情報読取り用機械を通じて、或いは肉眼で矢印Dから見える視覚手段を通じてもたらされることは理解されるであろう。
【0037】
情報物品の複写をさらに困難なものとするために。(226)(228)のような複数の粒子を樹脂プラスチック材料(210)と混合することもできる。粒子は、比較的小さなものが望ましく、例えばガラスビーズやホログラム断片であってよい。これらの粒子は、樹脂プラスチック材料(210)又は金属箔粒子の全体容量の例えば約1/4パーセント乃至3/4パーセントを占めている。
【0038】
図6を再び参照すると、カード所有者が、さらなるセキュリティ向上手段として、ゾーン(230)に署名(232)を行なえるように、例えば不透明の異なるカラーインキ材からなるゾーン(230)が設けられていることに留意されるべきである。
【0039】
図5を参照し、図4及び図6に示したカードを作る方法の概要を説明する。この実施例では、流れ方向を、矢印Eで示している。金属箔(250)は、アルミ又は銅片が有利であり、リール(252)から供給され、押出機(256)に入り、該押出機にて、金属箔は、符号(260)で示される樹脂プラスチック材料で密封される。なお、先に作られたレンズ(290)は、下側に金属被覆ホログラム(200)と情報(202)(図4)を有し、また、透明フィルム(194)と透明な傷防止層(196)を有している。材料は、引き続いて、矢印Fで示す方向に移動するので、レンズ(290)は、密封された金属箔(260)の上面に送られる。磁気片(294)は、密封された金属箔(260)の下面に送られ、アルミ、銅又は他の導電性材料から成る金属アンテナ(298)が、組立体に施されている。密封された金属コア(260)、磁気片(294)、アンテナ(298)及びレンズ(290)に対し、ロール(300)(302)から圧力が加えられ、組立体はしっかりと接合される。その接合は、押し出される樹脂プラスチック材料の高温を利用して行われる。樹脂材料が透明であれば、金属層(250)はホログラム(200)を可視状態にする役割を有することは理解されるであろう。
【0040】
組立体は、冷却ゾーン(306)の中を移動し、温度は約40F〜80Fまで低下する。切断手段(310)(312)により、細長い情報物品を、例えば(316)(322)(324)のように複数の個々の情報物品に切断する。なお、切断手段は、公知のどのようなものでもよい。物品の例として、デビッドカード、スマートカード、IDカード、組織の会員カード、セキュリティカード、セキュリティ用のエントリ許可カード、その他の情報物品から成る群から選択されるカードの如く、個々のカードを挙げることができる。冷却手段(306)から出てくる情報物品が幅方向に複数設けられている場合、個々のカードを作るのに、長手方向に切断する必要がある。
【0041】
この実施例では、金属箔(250)がアースの役割を果たし、磁気片からの情報の損失を最少にし、磁気片と機械との間の通信が効率良く行われる。なお、機械は情報の送受信によって、カードとの通信を行なうことができる。また、アンテナ(298)は、金属から作られ、カードと、装置の連繋片との間の通信効率を高める作用を有する。
【0042】
図7乃至図9を参照して、発明のさらなる実施例を説明する。情報物品(350)は、透明レンズ(354)と、その下に基材(370)を有している。レンズ(354)は、透明フィルム(356)の上側に傷防止層(358)、下側にフィルム(356)のエンボス加工によって形成されたホログラム(360)及び情報(364)を含んでいる。下にある基材(370)は、金属箔コア(372)、密封用樹脂プラスチック材料(374)、及びアンテナ(380)を含んでいる。磁気記憶媒体は、マイクロチップ(384)の形態にてアンテナ(385)に取り付けられており、マイクロチップとアンテナは、情報物品の基材(370)の凹部に収容され、マイクロチップは、例えば8Kのオーダ又は実質的にはそれより大きな記憶容量を含んでいる。マイクロチップは、リード(387)によって金属コア(372)に接続されている。発明のこの実施例では、可視部分のホログラムは、矩形部(390)の中にある。図示の矩形部は、情報層(364)の透明部分の中に3つの細長いホログラム要素(392)(394)(396)を有しており、下の金属層(372)の存在により、ホログラムを視覚化することができる。複写による複製をより困難なものとするために、(400)(402)のような複数の粒子を、矩形部(390)の内部の樹脂プラスチック材料の中に配備することもできる。粒子が占める容積は、樹脂プラスチック材料全体の約1/4パーセント乃至3/4パーセントであることが望ましい。情報物品(350)の残部(365)は不透明であるので、ホログラムは視覚化されない。それは、金属層(372)が不透明部分(365)の下にあり、不透明部分は、図7に示す形態では、情報物品の全ての部分(但し、(390)と(420)を除く)に存在するためである。不透明部分(365)は、ここで説明する情報の一部を受ける領域としての役割を果たし、視覚的に認識できるようになる。不透明部分は、例えば、透明フィルム(356)の部分的含浸又は表面着色のように、当該分野の専門家に既知の手段によって作り出すことができる。この方法の望ましい例として、着色フィルムに、開放窓又は透明窓をホログラムの上に設ける方法を挙げることができる。
【0043】
符号(401)によって示される「ABC CORP.」の情報は全てのカードに存在する標準情報であり、一連の図形要素(403)(405)(407)は、情報が容易に見えるように、基材の情報部(365)と対照をなす色にすることが望ましい。標準情報には、「No.(410)」も含まれる。可変データは、(410)の「No.」の後に続く番号から構成され、図示の形態では、符号(412)で示されるように、「12345」の番号からなる。この番号は、特定の企業体又は個人を同定するのに使用される。図示の形態では、矩形状のホログラムの第1部分(398)の一部は、標準情報(401)(410)の一部の上に存在している。矩形状のホログラムの第2部分(420)は、図形要素(422)(426)と、粒子(428)(430)を含んでおり、その上に、数字「2、3」と数字「4、5」の一部が配置されている。その結果、情報(401)(403)(405)(407)(410)(412)は、組立体の内部に収容され、保護される。情報への接触を試みると、少なくとも一部分が破壊されるため、その試みの行われたことが視覚的に知ることができる。また、ホログラムとそれに付けられた粒子が存在するので、複写又はその他の偽造手段による情報の複製又は改変は、困難なものとなる。
【0044】
情報層の視覚的認識性を高め、改変及び複製し難くするために、対照色や図形要素を用いたり、印字フォントを変えたり、又はそれら組み合わせて用いたり、その他の特徴を施したりできることは理解されるべきである。
【0045】
図9は、図7及び図8に示した一実施例の分解図を示している。組立体は、傷防止用コーティング(403)が、透明フィルム(434)の上面(432)に取り付けられており、フィルム(434)の下面(440)にはホログラム(438)がエンボス加工されている。この実施例では、フィルム(434)は第1印字色(442)と透明部を含み、その下のフィルム(444)と接触し、フィルム(444)は第2印字色と透明部を含んでいる。フィルム(444)は「情報」を提供するもので、例えばポリエステルで作られ、厚さは約0.5ミル〜2ミルである。金属箔層(446)は、(442)(444)の両フィルム内に透明部を有するホログラム(438)のそれらの部分を視覚化する役割を果たす。予め印刷されたフィルム(442)(444)を使用する代わりに、ホログラム(438)の上に情報を印刷してもよい。図示の基材(450)は模式的に示すもので、樹脂プラスチック材であり、前述したように、金属箔コアと、必要に応じて、アンテナと、マイクロチップ(384)の如く適当な磁気記憶媒体を有している。情報物品には、磁気記憶媒体の代わりに、適当な関連装置によって読取り可能なバーコードのような情報伝達用の他の手段を用いることもできる。
【0046】
図7乃至図9に示した構造は、図10に示される方法によって容易に製造することができる。基材のコア(470)として機能する担体(carrier)が押出機(474)の中に入る。コアは、例えばアルミ又は銅のような金属箔であってよい。樹脂プラスチック材として、例えば、ポリエステル、アクリロニトリルブタジエン及びスチレン(ABS)のコポリマー、又はビニルモノマー若しくはポリマー(他の部品に用いられる)を挙げることができる。情報フィルム(480)はレンズが主体であり、透明フィルムと、上に設けられる傷防止層と、所望によってフィルムに形成されるエンボスホログラムと、1又は2以上の情報層を含んでいる。ロール(490)(492)による圧力と、望ましくは、押出機から出てくる樹脂プラスチック材料の高温(360Fのオーダの温度の場合あり)の作用により、レンズを基材に永久的に接合させる。
【0047】
図11を参照して、発明のさらなる実施例を説明する。この実施例は、組立体のレンズ(500)の部分を予め作製しておくものである。発明の他の実施例の組立完成品を作る装置と比べ、装置が限定された小売店などの場所でも、予備成形物品に情報を付した後、情報物品を完成させることができる。
【0048】
図示の形態において、レンズ(500)は、透明で、望ましくは十分な剛性を有する樹脂層(510)を有しており、上には傷防止用コーティング(506)と、下にはホログラム(512)が一体に形成されている。最終製造者へ送られる製品は、透明な組立体(506)(510)(512)から成り、十分な剛性を有する透明な組立体であることが望ましい。これは、必要に応じて、物品の完成前に保管することができる。使用者は、ホログラムに情報(514)を形成し、次に、金属被覆を施して、ホログラムが容易に視覚化されるようにする。図示の如く、金属被覆をコーティング又はスプレーで行なう場合、基材部分(502)の樹脂層(522)の上に、金属箔層(520)が取り付けられる。基材(502)のレンズ(500)への取付けは、粘着剤又は接着剤のような所望のあらゆる手段によって行なうことができる。この方法では、情報(514)の偽造又は改変をし難くしているので、情報の耐久性向上、情報保護のための組立と情報の視覚化が容易にもたらされることは理解されるであろう。
【0049】
図12を参照して、本発明のさらなる実施例を説明する。この実施例は、図11のレンズ(600)と同様の特徴を有しているが、作製方法が異なる。レンズは、透明で、望ましくは十分な剛性を有する樹脂層(610)を有しており、上には傷防止用フィルム又はコーティング(606)と、下にはホログラム(612)が一体に形成されていてもよいし、そうでなくてもよい。望ましい実施例において、ホログラムを有する層(610)は、射出成形によって作られる。ホログラム(612)の下面には情報(616)が設けられ、該情報の下には金属層(618)がある。層(618)は、1又は2以上の部分が、所定のパターン又は略連続的な形態でホログラムの一部分だけを覆うように選択することができる。「情報」が提供されるようにするため、後記するとおり、金属層を設ける。金属層として、均一な金属コーティングが間隔をあけて形成され、例えば、(620)(622)(624)(626)(628)(630)(634)(636)(638)は、金属による被覆のない領域を示している。これらの領域と交互に、金属被覆領域として、(650)(652)(654)(656)(658)(662)(664)(666)(668)(670)がある。一体に形成されたホログラム(612)として、矩形体(672)(673)(674)が3つ示されており、上から見ると、その下には、(a)非金属領域(620)〜(638)(偶数番号のみ)と、(b)金属被覆領域(650)〜(664)(偶数番号のみ)を観察することができる。図示の形態では、情報(616)は、「ABC CORP」の固定情報を有している。必要に応じて、情報は、熱転写インクリボンを用いた熱転写などにより印刷することができる。選択された領域を加熱し、リボンを介して色付けを行なって情報(616)を作ることもできるし、熱転写の代わりに、又は熱転写の後さらに、熱を加えて、金属被覆部分の一部を選択的に変形させて、所望の形状及び反射性がもたらされるようにすれば、さらなる自由度がもたらされることは理解されるであろう。
【0050】
例示した図12を参照すると、レンズ(600)は、金属で選択的に被覆された層(618)を有しており、該層を通して、複数の帯状の空所(620)〜(638)が略平行に形成されている。これらの帯を形成する方法については、後で説明する。金属層の下には、別途形成された樹脂基材(602)を、熱及び圧力を利用して、金属層(608)の下面に取り付けてレンズ(600)の下面をシールする。このようにして、情報(616)と金属層(618)を有し、その中には空所(620)〜(638)が形成され、改変され難い情報物品を作ることができる。上層(606)(610)は透明であるので、ホログラム(612)及び選択的金属層(618)を見ることができ、構成要素に手を加えるために内部に接触でき難くなることは理解されるであろう。
【0051】
情報(616)及び/又は金属層(618)の一例として、一連の略平行な帯(620)〜(638)を示したが、言葉、文字、数字、写真画像、図形、ランダムな空所、又はそれらの任意の組合せの形であっても、改変され難い密封情報物品とすることができる。レンズ(602)を作製する望ましい手段として、例えば、スプレー、金属蒸着、プラズマ循環、又は、アルミ、銅又は金などの適当な金属の比較的薄いフィルムのスパッタリングを、ホログラム(612)に施して、金属層を作ることができる。金属層は、厚さが約80〜120オングストロームで、ホログラム(612)に対応する輪郭を有することが望ましい。
【0052】
ホログラム(612)の予め決められた部分にだけ、空所(620)〜(638)又は選択的金属層を設ける望ましい方法として、適当にプログラミングされた電気エネルギー源を用いて、金属層の所定領域だけを加熱することにより、該領域を溶融させて、その外観を変えることができる。同様な考え方は、周知の熱転写インクリボンプリンタでも用いられており、そこで、プリンタは、リボンを特定パターンで選択的に加熱できるようにプログラミングされており、それによって、色素(dye)が物品に転写される。適当なプリンタは、当該分野の専門家に広く知られている。例えば、米国特許第5947618号、第6025017号及び第6109801号を参照のこと。それらの開示は、引用を以て本願に組み入れるものとする。そのようなインクリボン感熱プリントを用いると、金属で被覆する前に、ホログラム上に情報(616)(「ABC CORP」)を形成することができる。或いはまたインクジェットプリンタを用いて、ホログラムにプリントすることもできる。この明細書で使用する「印刷情報(printed information)」という語は、金属被覆の前にホログラムに付与された情報と、金属被覆の後に形成された情報を意味するが、熱的手段だけで変化する金属部と比べて、色素その他の物質の付着を伴う。本発明の装置において、適当にプログラミングされた感熱プリンタは、熱的活性化された(thermally activated)色素転写インクリボンを用いることなく、熱パターンを直接金属層に施す。これは、一般的には、プログラミングされた感熱式プリンタに接触又は近接させた状態で、金属層を配置して行なう。レンズ(600)の製造位置から離れたところにいる者が、レンズ(600)に、略連続的な金属層又は個々に分離した複数の金属部を所定パターンに形成する。次に、下にある樹脂基材(602)の上面(669)が、レンズ(600)の下面に接合される。その結果、金属層に触れようとすると、情報物品の少なくとも一部分を破壊せねばならなくなる。感熱式プリンタと、該プリンタをプログラミングする方法は、当該分野の専門家に広く知られているから、ここではその詳細な説明を省略する。
【0053】
金属層の全部又は一部を変える主たる目的は、金属層が変形するように、予めプログラミングされた方法で選択的に熱を加えることであることは理解されるであろう。第1実施例では、文字「ABC CORP」を含む印刷情報(616)がホログラム(612)に形成される。情報(616)を用いない場合は、金属部を連続的又は選択的に設けて、金属層の所定領域に、予めプログラミングされた熱的変化を加えることにより、所望のレンズ(600)を形成し、次に、該レンズを樹脂基材(602)に取り付けることができる。金属層を選択的に変えるために加える熱は、内部にホログラム(612)が形成された樹脂層(610)も変形するように、十分に強いものとすると、これによって、ホログラムを有する樹脂層(610)にも永久的な変形が加えられ、さらに、改変し難くすることができる。金属層の熱的変形は、感熱式プリンタ又は他の手段を用いて、プログラミングされたとおり、レンズ(600)の下面に熱を選択的に加えることによって行なうことができることは理解されるであろう。
【0054】
出来上がった情報物品を、基材(602)ではなく、レンズ(600)を通して観察できるように、基材部材(602)は不透明であることが望ましい。所望により、物品の基材(602)は、例えば情報を提供するといった他の目的を果たすことができるし、或いは、情報物品によって、例えば、図6に示す如く、個人の署名のように、カスタマイズされた情報を含めることができる。所望により、図4乃至図6に示す磁気片及びその関連要素を、基材部材(602)に組み入れることもできる。磁気片には、物品形成の最終工程を終えた後で、当該分野で知られている所望のデータを含めることができる。
【0055】
図14に示すように、この実施例の望ましい方法は、リール(702)のように、樹脂プラスチック製のウエブ材料(700)の適した供給源を有しており、前記材料を、矢印Aの方向に、協同して作用する一対の部材(706)(708)の位置まで移動させて、ウエブ(700)の下面にホログラム(612)(図12)を形成する。部材(706)は、略平らな(説明を明瞭にするために拡大して示している)下面(710)を有しており、共働部材(708)は、ウエブ(700)の下面にホログラムを形成するレリーフ(714)を有している。一般的には、当該分野で広く知られているように、近接状態にある2つの部材(706)(708)に、ウエブ(700)を所定時間置いておき、部材の高温をホログラムの形成に利用できるようにする。レンズを構成する材料が実質的に剛性である場合には、リール(702)を使用しなくても、装置へ直接供給することもできる。
【0056】
本発明の望ましい実施例において、ステーション(719)には、適当なソフトウェアで制御された(a)プリンタ(721)、(b)メタライザー(metallizer)(723)、及び(c)サーマルユニット(725)が配備されており、これらによってレンズをカスタマイズすることができる。プリンタは、ホログラムに情報を作製するのに用いられ、適当なプリンタとして、例えばインクジェットプリンタや、プログラム可能な熱源が予め決められた要領でレンズに加えられる感熱式インクリボンプリンタ(719)を挙げることができる。一実施例において、「印刷情報」をホログラム(612)に形成し、次に、金属層を形成する。金属層は、略連続的な層(618)であってもよいし、複数の金属部を所定パターンに配置したものでもよい。金属層を形成した後、金属部の選択された領域に熱を加えて、金属部に開口を形成したり、樹脂層(610)の複数の部分に凹部を形成することもできる。所望により、印刷情報を省略することもできる。図14に示すように、プリンタ(721)によって幾つかの情報を作製し、ホログラム(621)の下面の所定領域を覆う金属部を設けたり、適当な金属部形成装置(725)によって情報部を設けることができる。その後の金属部の選択的な加熱は、プログラミングされた装置(723)によって行われる。目的に応じて、装置(721)(725)は、樹脂プラスチック材料(700)と直接接触させてもいいし、十分に近接するように間隔をあけて設けてもよい。熱処理装置(719)から出てくるレンズ(727)は、矢印Aの方向に進む。金属化ゾーン(723)では、望ましくは約80〜120オングストローム厚さの金属層が形成される。
【0057】
傷防止用コーティング材(725)は、リール(724)から供給される。コーティング材は、加熱されたロール(734)(736)の熱影響を受けて、ウエブ(727)のホログラム形成部に密着される。リール(728)から供給された基材材料(729)は、ロール(734)(736)の熱と圧力の作用を受けて、レンズ(600)の下面に施される。次に、切断用部材(740)とびアンビル部(742)を用いて、単位長さに切断され、例えば(746)のように、所望の情報物品が作製される。物品は、コンベヤ(784)に載せられ、矢印Bの方向に搬送される。各工程での効果的な組立を容易にするため、必要に応じて、適当な休止時間(dwell time)をシステムに組み込むこともできる。
【0058】
物品の全部を一箇所で1つのプロセスで製造する方法を図14に示している。金属被覆されたホログラムを含むレンズは、所望により、第1の製造位置で作られる。図13の(616)で示される印刷情報は、第1の位置で作製され、可変情報も同じ製造位置で作られる。或いはまた、内部にホログラムが形成されたレンズを、最終使用環境の第2製造位置へ送り、該位置において、金属コーティングをほぼ連続的に又は選択された領域に形成することもできる。金属コーティングを加熱によって変形させ、次に、レンズ(600)と基材(602)を接合して、物品を完成させる。この場合、標準情報又は固定情報は、レンズの製造位置で作製することもできるが、最終使用者の位置で作製することがより望ましい。最終使用者の位置では、カスタマイズされた情報又は可変情報も加えられる。ここで用いられる2つの製造位置とは、2つの分離した製造設備を意味し、1つの設備の中での2つの場所とは異なる。第2の製造設備は、例えば、最終使用者の位置である。
【0059】
1つの物品を一度に作ることが望ましい。図15は、情報物品の複数のユニットマスター(unit master)を有する他の実施例を示しており、矢印Cの方向は、図14の矢印A及びBの方向にほぼ対応している。図示の形態において、ユニットは、長さ方向に分けられており、第1列は、(785)(786)(787)(788)(789)のユニットを有し、隣接するユニットとして、第1ユニット(790)及び(791)が夫々対応している。(740)で示す如きカッターを用いて、これらのユニットを横方向に切断する。ユニットのサイズは、図14のカッター(740)とアンビル(742)に合わせて、適当に決められる。同様に、図15に示す形態は、幅方向にも分けられている。この実施例のユニットは、(785)(790)(791)で示す如く、幅方向に3つに分けられている。分離用線(792)(794)に沿って、長手方向に適当に切断すると、幅方向に分離される。このように、製造する際、複数の幅と複数の長さを1つのユニットとしておき、次に、個々のユニットに分離するようにすれば、効率が良い。一般的に、レンズ部分の基材部分への取付けは、ホログラムを設けた後で、分離する前に行なう。しかしながら、ホログラムの下に印刷情報を設ける工程については、所望により、分離した後で、基材を取り付ける前に行なうことができる。
【0060】
図16は、上部に透明な傷防止層(803)を有する情報物品(800)を示している。レンズと基材の結合状態は、図12に示すものであってよい。この実施例では、透明な樹脂プラスチック層の下面にホログラムが形成されている。本発明のこの実施例では、感熱式プリンタが、熱的活性化される熱転写インクリボンと共に使用され、情報(802)(「ABC Corporation」)と情報(804)(「Atlanta Division」)が、ホログラムの下面に形成される。図示の形態のホログラムは、符号(810)(812)(814)で示す如く、複数の図形要素から成る。なお、図形要素の数は任意である。情報(802)(804)は、固定情報又は標準情報である。同じ様に、熱転写インクリボンによって、例えば、符号(850)によって特定される名前「Judy Brown」と、符号(852)によって特定される従業員番号「No.765」の可変情報が作られる。選択的に金属被覆された部分として、矩形部(854)があり、その中に、矩形部(854)を構成する金属層を選択的に加熱して、金属層に空所を形成して、個人の写真(856)を表示する。個人写真の改変を困難にするため、空所は、樹脂フィルムの中まで進入するように形成する。
【0061】
同じ様に、金属被覆された矩形部(858)には、選択的な熱的活性化によって図形構成要素(860)(862)が形成され、金属被覆された細長い矩形部(870)には、選択的な電気加熱により、金属被覆された文字ID(864)(866)及び矢印(868)が形成される。このように、情報物品は2段階で作られる。最初のレンズと、必要に応じて、第1情報は印刷によって作製され、その次に、金属部を形成し、金属部の領域内で変形を施して、追加の第2の情報である可変情報が作られる。レンズは、次に、その下の基材(不透明が望ましい)に取り付けられ、これによって、物品が完成する。金属部は対応する情報の隣接する樹脂領域が熱的に変化しており、ホログラムが物品の複写を困難にすることから、情報に直接触れることが困難であり、変造が困難である。
【0062】
この実施例では、図16に示されるように、均一な金属コーティングはほぼ連続的であるか、又は物品と共に延びるように、選択された領域に配置される。金属コーティングは、ソフトウエアに制御され、電気的に励磁された熱出力プリンタ又は同様な装置の作用を受けて、標準情報と可変情報の両方が形成される。一般的には、まず最初に、レンズの下面に標準情報又は固定情報を形成し、次に、その物品に金属部を形成し、可変情報を形成することが望ましい。次に、下にある基材部材を物品に取り付けて物品を密封し、ホログラム及び金属層へ直接接触できないようにする。金属層の一部分に熱を選択的に加えて金属層を変化させ、可変情報を形成する前又は形成するのと同時に、固定情報を形成する。図16に示す実施例において、可変情報は、従業員の名前(850)、従業員の社員証番号(852)及び似顔絵(854)を含んでいる。情報物品中に用いられる全ての固定情報及び可変情報と同じ様に、情報は、特に固定情報として、ソフトウェアに記憶されるか、可変情報(850)(852)(856)のように、マイクロプロセッサの中にスキャンされる。
【0063】
本発明のこの実施例は、セキュリティ面で有利であり、最終使用者は設備に実質的な投資をしなくても、物品を完成させることができることは理解されるであろう。また、このシステムでは、作業者に高度な技術を必要とせず、最終使用者が容易に使用することができる。所望により、色の変化や、(226)(228)(図4)の粒子又は(400)(402)(図7)の粒子などの他の特徴を、金属層の上のレンズ部に設けて、情報物品の複写を困難にすることができる。発明のこの実施例の概念は、CD、3次元製品、様々な製品の部品、カード等の製品に設けられる様々な保証情報への適用等、広範囲の情報物品に利用することができることは理解されるであろう。
【0064】
それゆえ、本発明は、有効で、経済的で、安全に、情報物品の改変を防止し複写を困難にする手段を提供することは理解されるであろう。これらのすべては、ホログラム、透明な樹脂プラスチック材料、複写防止用粒子を利用し、固定情報と可変情報を取り付けて、情報を肉眼で視認できるようにし、及び/又は、機械で読取りできるようにすることによって達成される。このシステムは、磁気記録媒体とアンテナを使用する実施例を包含するものである。さらにまた、バーコード及びその他の識別手段を使用することができる。
【0065】
本発明の幾つかの実施例を例示して説明したが、当該分野の専門家であれば、請求の範囲に記載された発明から逸脱することなく、数多くの変更をなし得ることは理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の情報物品の正面図である。
【図2】
図1の情報物品で、2−2線に沿う横断面図である。
【図3】
図1及び図2に示す情報物品を作る方法の概略を模式的に示す図である。
【図4】
本発明の他の実施例の情報物品を作る工程の一部を示す部分分解図である。
【図5】
図4の情報物品を作る方法を模式的に示す図である。
【図6】
図4の情報物品の底部の平面図である。
【図7】
本発明の情報物品の変形例を示す図である。
【図8】
図7の情報物品で、8−8線に沿う横断面図である。
【図9】
本発明の情報物品の一形態を模式的に示す分解図である。
【図10】
本発明の情報物品を製造する方法を模式的に示す図である。
【図11】
本発明の他の実施例の分解図である。
【図12】
本発明の変形例の分解図である。
【図13】
図12のレンズの平面図であって、金属層に所定パターンの空所が形成された例を示す図である。
【図14】
図12の変形例を製造する方法の一形態を模式的に示す図である。
【図15】
情報物品が幅方向及び長さ方向に夫々複数箇所で区画されており、個々の物品に分離する前の状態を示す平面図である。
【図16】
本発明の情報物品の変形例であって、固定情報と、使用者に合わせて作成される可変情報の両情報が設けられた情報物品を示す図である。

Claims (42)

  1. 難改変性情報物品を製造する方法であって、
    上面と下面を有する樹脂基材を作製し、
    透明の細長い樹脂層の下面にホログラムを形成することによってレンズを作製し、
    ホログラムの少なくとも一部分に金属部を形成し、
    金属部の所定部分に熱を加えることにより、レンズ上に情報を作成し、
    基材の上面をレンズの下面に永久的に固着する、
    ことを具えている難改変性情報物品の製造方法
  2. 金属部の所定部分に熱を加えて、該部分を永久的に変形させることを含んでいる請求項1の方法。
  3. 金属部の変形は、金属部を電気加熱することによって行なう請求項2の方法。
  4. 感熱式プリンタを用い、金属部の所定部分を加熱することを含んでいる請求項3の方法。
  5. 金属部を形成した後、金属部の加熱を行なうまで、レンズを保管することを含んでいる請求項1の方法。
  6. 金属部を加熱して、固定情報と可変情報のうちの少なくとも1つの情報を作ることを含んでいる請求項5の方法。
  7. 全体が不透明の基材を使用することを含んでいる請求項1の方法。
  8. 基材とレンズの固着は高温で行なう請求項7の方法。
  9. レンズを細長片に作製し、次に、細長片を個々のレンズに切断することを含んでいる請求項1の方法。
  10. 基材を細長片に作製し、次に、細長片を個々の基材に切断することを含んでいる請求項9の方法。
  11. レンズを細長片に作製し、
    基材を細長片に作製し、
    金属部の所定部分を加熱した後、細長いレンズを細長い基材に固着し、
    次に、細長いレンズと基材の組立体を個々の情報物品に切断する、
    ことを含んでいる請求項1の方法。
  12. レンズと基材の組立体を、幅方向に複数の幅を有するように形成し、
    次に、前記組立体から個々の情報物品を切断する、
    ことを含んでいる請求項1の方法。
  13. 基材をレンズに固着した後、レンズと基材の組立体を冷却することを含んでいる請求項8の方法。
  14. 金属部を形成する前に、ホログラムに情報を印刷することを含んでいる請求項1の方法。
  15. 複数の金属部を作ることを含んでいる請求項14の方法。
  16. ホログラムを形成する前に、異なる材料から成る複数の粒子を、樹脂層の材料中に組み入れることを含んでいる請求項1の方法。
  17. 粒子としてガラスビードを用いることを含んでいる請求項16の方法。
  18. レンズの上面に傷防止材を固着することを含んでいる請求項1の方法。
  19. 熱を加えることにより、レンズの一部分を永久的に変形させることを含んでいる請求項2の方法。
  20. 金属部を形成する前に、熱転写プリンタにより、ホログラムの上又は該ホログラムに隣接するレンズの上に情報を作成することを含んでいる請求項1の方法。
  21. 複数の金属部を形成し、複数の金属部に情報を作成することを含んでいる請求項20の方法。
  22. 金属部をコーティングとして形成することを含んでいる請求項2の方法。
  23. 金属部のコーティングは、約80〜120オングストロームである請求項22の方法。
  24. 磁気媒体記憶要素を固着することを含んでいる請求項1の方法。
  25. 第1情報の少なくとも一部分の上に金属部を形成することを含んでいる請求項24の方法。
  26. ホログラムにいかなる情報も施されていない状態で、金属部を形成することを含んでいる請求項1の方法。
  27. 第1製造位置で、ホログラムを有するレンズを作製し、第2製造位置で、情報物品の製造を完了させることを含んでいる請求項1の方法。
  28. 難改変性の情報物品であって、
    上面及び下面を有する透明の樹脂レンズと、
    レンズの下面に形成されたホログラムと、
    下にあるホログラムの少なくとも一部分を被覆する少なくとも1つの金属部と、
    金属部に形成され、レンズを通して情報が見えるようにするための熱変形部と、
    樹脂プラスチック材料から構成される基材と、を具えており、
    基材の上面は、レンズの下面に永久的に固着され、ホログラムと情報は物品の内部に収容されて保護される物品。
  29. 異なる材料から成る複数の粒子がレンズの内部に配備される請求項28の難改変性情報物品。
  30. 粒子はガラスビーズである請求項29の難改変性情報物品。
  31. 物品は、複数の金属部を有している請求項28難の改変性情報物品。
  32. 傷防止材がレンズの上面に固着されている請求項28の難改変性情報物品。
  33. 情報物品はカードであり、該カードは、クレジットカード、デビッドカード、スマートカード、IDカード、組織の会員カード及びセキュリティカードから成る群から選択される請求項28の難改変性情報物品。
  34. 基材は、全体が不透明である請求項28の情報物品。
  35. 金属部に形成された熱変形部は、レンズの上面を通して見ることができる請求項28の情報物品。
  36. 情報は、固定情報又は可変情報又はそれら情報の組合せである請求項28の情報物品。
  37. 透明の樹脂レンズにおける熱変形部は、金属部に形成された熱変形部と一致する請求項28の情報物品。
  38. ホログラムに固着された第1情報は、金属部の少なくとも一部分の上に存在する請求項28の情報物品。
  39. 第1情報は固定情報であり、金属部に形成された熱変形部の少なくとも一部分は可変情報として供される請求項38の情報物品。
  40. 金属部に形成された熱変形部の中の可変情報の少なくとも一部分は、人物の像である請求項39の情報物品。
  41. 基材には、磁気媒体記憶要素が固着されている請求項28の情報物品。
  42. 金属部の厚さは、約80〜120オングストロームである請求項28の情報物品。
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