JP2004514665A - 新規ジスルフィドを経由する[4S−(4α,7α,10aβ)−4−アミノ−オクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルおよびその塩の製造 - Google Patents

新規ジスルフィドを経由する[4S−(4α,7α,10aβ)−4−アミノ−オクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルおよびその塩の製造 Download PDF

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Abstract

式:
【化87】
Figure 2004514665

のN−保護−L−ホモシステインジスルフィドまたはその活性型を(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルと反応させて式:
【化88】
Figure 2004514665

のジスルフィド中間体を得る。式IIのジスルフィド中間体を反応させてそのジスルフィド結合を切断し、生成したモノマーを酸触媒環化反応に供して、式:
【化89】
Figure 2004514665

のN−保護ラクタムを得る。N−保護基の除去によって[4S−(4α,7α,10aβ)]−4−アミノオクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルが得られる。この化合物はその塩と共に、二重阻害剤である[4S−[4α(R),7α,10aβ]−オクタヒドロ−4−[(2−メルカプト−1−オキソ−3−フェニルプロピル)アミノ]−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸の製造中間体として有用である。

Description

【0001】
(発明の背景)
Roblは米国特許第5,508,272号に、神経エンドペプチダーゼおよびアンジオテンシン変換酵素阻害活性を持つ化合物として、式:
【化60】
Figure 2004514665
[式中、Aは
【化61】
Figure 2004514665
であってよく、XはSであってよく、YはCHであってよく、mは1であってよく、nは2であってよい]
の化合物を開示している。これらの化合物には、現在臨床評価が行なわれている[4S−[4α(R),7α,10aβ]]−オクタヒドロ−4−[(2−メルカプト−l−オキソ−3−フェニルプロピル)アミノ]−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸が含まれる。この化合物は文献にはBMS186,716として、またオマパトリラート(omapatrilat)として報告されている。
【0002】
Roblは、BMS186,716のアミノラクタム部分、すなわち中間体:
【化62】
Figure 2004514665
が、(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルをN−保護アミノ酸:
【化63】
Figure 2004514665
[式中、Pはアミノ保護基、Pは硫黄保護基である]
とカップリングして式:
【化64】
Figure 2004514665
のジペプチドを生成することによって製造できることを開示している。P保護基を除去した後、酸触媒環化と、P保護基の除去を行なうことによって、[4S−(4α,7α,10aβ)−オクタヒドロ−4−アミノ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルが得られる。
【0003】
Roblは、Pがベンジルオキシカルボニル、−ブトキシカルボニル、またはN原子と共にフタルイミドなどの保護基を形成する基などといったアミノ保護基であることを開示している。
【0004】
(発明の要約)
本発明は[4S−(4α,7α,lOaβ)]−4−アミノ−オクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルおよびその塩の改良された化学合成ならびにその合成に役立つ新規ジスルフィド中間体に向けられる。
【0005】
本発明の方法では、式
【化65】
Figure 2004514665
のN−保護−L−ホモシステインジスルフィドまたは前記N−保護−L−ホモシステインの活性型を、(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルと反応させて、式
【化66】
Figure 2004514665
のジスルフィド中間体を得る。
【0006】
次に式IIのジスルフィド中間体を反応させて硫黄−硫黄結合を切断し、生成するモノマーを環化して式
【化67】
Figure 2004514665
のN−保護ラクタムを得る。
【0007】
保護基を除去すると所期のラクタム、すなわち[4S−(4α,7α,lOaβ)]−4−アミノオクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルが得られる。このラクタムは塩酸塩などの塩に変換できる。
【0008】
本発明のもう一つの特徴として、式IのN−保護ジスルフィドと(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルとを酢酸エチル溶液中で反応させる場合は、最初に(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸の酢酸エチル溶液をその反応溶媒からエチレングリコールが除去されるように処理する。これにより、モノマーを式IIIのラムタムに環化させる時に下流工程での不純物が少なくなる。反応溶媒からエチレングリコールを除去するのに適した薬剤はポリ(アクリル酸−co−アクリルアミド)カリウム塩および塩化カルシウム二水和物である。
【0009】
(発明の詳細な説明)
[4S−(4α,7α,lOaβ)]−4−アミノオクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b] [1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルおよびその塩、特にそのハロゲン化水素塩は、Roblが米国特許第5,508,272号に記載しているように、式:
【化68】
Figure 2004514665
の[4S−[4α(R),7α,lOaβ]]−オクタヒドロ−4−[(2−メルカプト−l−オキソ−3−フェニルプロピル)アミノ]−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸を製造する際の中間体として有用である。
【0010】
本発明の方法ではL−ホモシスチンを反応させて両方の窒素に保護基Pを導入することにより、式Iのジスルフィドを得る。好ましいP保護基としては、L−ホモシスチンをトリフルオロ酢酸エチルで処理することによって得ることができるトリフルオロアセチル、L−ホモシスチンをクロロギ酸ベンジルで処理することによって得ることができるフェニルメトキシカルボニル、L−ホモシスチンをギ酸および無水酢酸で処理することによって得ることができるホルミルが挙げられる。フタルイミド、−ブトキシカルボニルなどの他のN−保護基も、当技術分野で周知の方法に従って使用できる。トリフルオロアセチルは最も好ましいP保護基である。
【0011】
次に式IのN−保護ジスルフィドを(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルと反応させて式IIのジスルフィド中間体を得る。この反応はジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェートまたはカルボニルジイミダゾールなどのカップリング試薬の存在下で行なわれる。好ましいカップリング試薬はジシクロヘキシルカルボジイミドである。Pがトリフルオロアセチルである場合は1−ヒドロキシベンゾトリアゾールをジシクロヘキシルカルボジイミドと共に使用することが好ましい。
【0012】
式IのN−保護ジスルフィドをカップリング試薬を使用しないで(S)−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルと反応させると、式:
【化69】
Figure 2004514665
の塩を形成させることができる。次にこの塩をカップリング試薬で処理すると式IIのジスルフィド中間体が得られる。
【0013】
式IIaの塩は保存安定性であり、これは式IIのジスルフィド中間体への変換に先立って低温かつ湿気のない条件下で少なくとも約30日間は維持できることを意味する。これによって製造作業の計画に融通性が増し、この反応の異なる工程を異なる製造施設で行なうことが可能になる。
【0014】
もう一つの態様として、式IのN−保護ジスルフィドを(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルとの反応に先立って活性型に変換することもできる。そのような活性型には酸塩化物、混合無水物、対称無水物、活性エステルなどが包含される。活性型のN−保護ジスルフィドを使用する場合は、カップリング試薬はもはや必要でない。活性型の選択は式IのジスルフィドのN−保護基に依存する。保護基がトリフルオロアセチルである場合は好適な活性型として酸塩化物と活性エステルが挙げられ、酸塩化物が好ましい。保護基がフェニルメトキシカルボニルである場合は、活性エステルが好適な活性型である。
【0015】
Roblは米国特許第5,508,272号に(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルの製造方法を開示している。この出発物質を製造する方法は他にも本願の譲受人の同時係属出願に開示されている。その同時係属出願によれば、式:
【化70】
Figure 2004514665
のジオキソランペンタン酸をメタノール中で塩化チオニルと反応させるか、メタノール中でクロロトリメチルシランおよび亜硫酸ジメチルと反応させることにより、(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルを得ることができる。
【0016】
(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルと式IのN−保護ジスルフィドまたはその活性型を有機溶媒(好ましくは酢酸n−ブチル)中で反応させる。この反応を酢酸エチル中で行なう場合は、下流工程不純物の存在を最小限に抑えるために、式IのN−保護ジスルフィドとの反応に先立って、反応溶媒からエチレングリコールを除去しておくために(S)−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルの酢酸エチル溶液を処理する。この目的に適した薬剤としてはポリ(アクリル酸−co−アクリルアミド)カリウム塩および塩化カルシウム二水和物が挙げられる。
【0017】
(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルを式Iのジスルフィドの酸塩化物活性型と二相溶媒系で反応させる方法には利点がある。これらの作業条件では、下流工程不純物を最小限に抑えるために最初にエチレングリコールを除去する必要がない。好適な二相溶媒系は有機相として酢酸エチルと酢酸n−ブチルの混合液を含み、水相として水および炭酸カリウムと重炭酸カリウムとの混合物などの緩衝剤を含んでなる。
【0018】
次に式IIのN−保護ジスルフィド中間体を反応させてジスルフィド結合を切断した後、生成したモノマーを環化して式IIIのN−保護ラムタムを得る。ジスルフィド結合を切断する方法としては、式IIの中間体をビスメルカプタン、ホスフィン還元剤、ホスファイト還元剤または金属亜鉛末と反応させることが挙げられる。好適なビスメルカプタンとしては、式:
【化71】
Figure 2004514665
[式中、kは1〜4の整数であり、各Xは水素およびヒドロキシから独立して選択される]
ならびに1,2−ベンゼンジメタンチオール、1,3−ブタンジチオール、meso−α,α’−ジメルカプトアジピン酸二ナトリウム塩およびズレン−α(1),α(2)−ジチオールが挙げられる。ビスメルカプタンはナトリウムメトキシドまたは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどの塩基の存在下で反応させることが好ましい。好ましいビスメルカプタンはジチオトレイトールおよびジチオエリトリトールである。好適なホスフィン還元剤としてはトリブチルホスフィン、トリオクチルホスフィンおよびトリフェニルホスフィンが挙げられる。好適なホスファイト還元剤としてはトリエチルホスファイトが挙げられる。好ましいジスルフィド結合切断試薬はトリブチルホスフィンである。
【0019】
次に、生成したモノマーを、好ましくはトリフルオロ酢酸、クロロスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル、メタンスルホン酸トリメチルシリルまたはAmberlyst15(登録商標)などの市販のポリスチレンスルホネートポリマー型イオン交換樹脂などの強酸で処理することによって、酸触媒環化反応に供する。この環化反応は塩化メチレンもしくはクロロホルムなどの非プロトン性溶媒またはメタノールなどのプロトン性溶媒中で行なって式IIIのN−保護ラクタムを得ることができ、塩化メチレン中で行なうことが好ましい。
【0020】
次に、式IIIのN−保護ラクタムを処理してP保護基を除去し、[4S−(4α,7α,lOaβ)]−4−アミノオクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルを得る。例えばPがトリフルオロアセチルである場合は、メタノール中での炭酸カリウムによる処理を使用できる。Pがフェニルメトキシカルボニルである場合は、ヨードトリメチルシランまたはパラジウム炭素と水素による処理を使用できる。Pがホルミルまたは−ブトキシカルボニルである場合は、塩酸などの強酸による処理を使用できる。
【0021】
次に上記ラクタム、すなわち[4S−(4α,7α,lOaβ)]−4−アミノオクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルを式:
【化72】
Figure 2004514665
[式中、Rはメチルまたはフェニルである]
のアシルメルカプトアルカノイル側鎖と反応させて、式:
【化73】
Figure 2004514665
の化合物を得る。このカップリング反応は、塩化メチレンなどの有機溶媒中で、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、カルボニルジイミダゾールまたは1−プロパンホスホン酸環状無水物などのカップリング試薬の存在下に行なうことができる。もう一つの態様として、式IVのアシルメルカプトアルカン酸をカップリングに先立って酸塩化物、混合無水物、対称無水物、活性エステルなどの活性型に変換することもできる。上記ラクタムはカップリング反応の前にハロゲン化水素塩などの塩に変換しておくことが好ましい。好適なハロゲン化水素塩としては塩酸塩、臭化水素酸塩およびヨウ化水素酸塩が挙げられ、塩酸塩が好ましい。塩は上記ラクタムの溶液を、対応する酸で処理することによって製造することができる。
【0022】
式Vの化合物からアシル基R−C(O)−を除去し、メチルエステル基をカルボン酸に変換すると、式VIで示される所期の最終生成物が得られる。例えばRがメチルである場合は、まず水酸化ナトリウムメタノール溶液で処理し、次に酸水溶液で処理することによって、式VIで示される所期の最終生成物が得られる。
【0023】
[4S−[4α(R),7α,10aβ]]−オクタヒドロ−4−[(2−メルカプト−l−オキソ−3−フェニルプロピル)アミノ]−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸はアンジオテンシン変換酵素および神経エンドペプチダーゼ阻害活性を持つ。Roblの米国特許第5,508,272号に記載されているように、この化合物および医薬的に許容できるその塩は高血圧やうっ血性心不全などの心血管疾患の処置に役立つ。この化合物はヒトなどの哺乳動物ホストに1日あたり体重1kgあたり約0.1mg〜約100mgの量、好ましくは1日あたり体重1kgあたり約0.5mg〜約25mgの量で投与できる。この化合物は経口投与することが好ましいが、非経口経路および局所経路も使用できる。上記の1日量は単回で投与することもできるし、2〜4回に分割してその日一日かけて投与することもできる。
【0024】
以下の実施例は本発明を例証するものである。
【0025】
(実施例)
実施例1
[4S−(4 α ,7 α ,10a β )]−4− アミノオクタヒドロ −5− オキソ −7H− ピリド [2,l−b][1,3] チアゼピン −7− カルボン酸メチルエステル塩酸塩
【化74】
Figure 2004514665
a)N−( トリフルオロアセチル )−L− ホモシステイン (1 1’)− ジスルフィド
【化75】
Figure 2004514665
カリウムメトキシドのメタノール溶液(32重量%、68.8kg)をL−ホモシスチン固体(40kg)に加えた。添加中は温度を20±5℃に維持し、無色透明の溶液を得た。この溶液にトリフルオロ酢酸エチル(43.8kg)を加え、反応温度を35〜40℃に上げ、その反応混合物を6重量%塩酸(432kg)および酢酸エチル(270kg)で処理した。層を分離し、有機相を酸性食塩水溶液(水168kg、塩化ナトリウム18kg、濃塩酸15kg)で洗浄した。層を分離し、上側のリッチ有機相を20重量%食塩水溶液(183kg)で洗浄した。層を分離し、そのリッチ酢酸エチル抽出物をポリッシュフィルターに通し、一定容積(110リットル)で新しい留出分の水分レベルがKF=0.5を示すまで共沸させた(400kgの追加酢酸エチルが必要だった)。このリッチ酢酸エチル分の一部(6kg)を、撹拌した温かい(65〜70℃)ヘプタン類に加え、生成したスラリーを30分間激しく撹拌した。上記リッチ酢酸エチル溶液の残り(149kg)を3.5時間かけて加えた。65〜70℃で1時間の後、その結晶スラリーを1.5時間かけて15〜25℃に冷却した。15〜25℃で16時間の後、白色結晶を遠心分離フィルターで単離し、洗浄した(ヘプタン類192kg、酢酸エチル12kg)。減圧下に40℃でトレー乾燥することにより、標題の生成物62.3kgを白色粉末として得た。融点123.5℃。元素分析(C1214として)計算値:C,31.31;H,3.07;N,6.09;S,13.93;F,24.76、実測値:C,31.28;H,2.92;N,5,98; S,14.28;F,24.86。
【0026】
b)(S)−2− アミノ −6,6− ジメトキシヘキサン酸メチルエステル
【化76】
Figure 2004514665
窒素下で、メタノール(240ml)中の(S)−α−アミノ−1,3−ジオキソラン−2−ペンタン酸(20.9g)と亜硫酸ジメチル(12.0g)のスラリーにクロロトリメチルシラン(28.0g)を加えたところ、均一な溶液を得た。29℃への発熱を観察した後、その溶液を40〜45℃に加熱し、その温度で8時間、さらに約22℃で72時間まで撹拌した。インプロセスHPLC分析によって反応が完了したことを確認し(生成物への変換率約93M%)、得られた溶液を−5〜−10℃に冷却した。撹拌しながら、温度を−5〜0℃の範囲に保って32%(または4.45M)カリウムメトキシドメタノール溶液(70ml)をゆっくりと慎重に添加することにより、その混合物の見かけのpHを11.7〜11.9に調節した。生成物スラリーの分析(H NMR)によって中和が完了したことを確認した。生成物スラリーの溶媒を、まずその希薄スラリーを減圧下に30℃未満で体積300mlまで濃縮した後、インプロセスGC分析でメタノールの除去が完了した(1AP未満)と判断されるまで酢酸エチルを添加することによって、酢酸エチルと交換した。溶媒交換が完了してから、バッチ体積を酢酸エチルで約400mlに調節し、得られたスラリーをろ過した。ろ液にポリ(アクリル酸−co−アクリルアミド)カリウム塩(3.0〜3.2g)と水(30〜32ml)を加えた。その混合物を約35分間撹拌し、ろ過した。エチレングリコールの量がインプロセスGC分析で0.15等量を越えると判断される場合は、このポリ(アクリル酸−co−アクリルアミド)カリウム塩処理をろ液に対して繰返してもよい。インプロセスHPLC分析後に、標題の生成物17.4gを80.8M%の収率で酢酸エチル溶液として得た。
【0027】
c)6,6− ジメトキシ −N−[N−( トリフルオロアセチル )−L− ホモシステイニル ]−L− ノルロイシンメチルエステル (1 1’) ジスルフィド
【化77】
Figure 2004514665
(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステル(17.4g)の酢酸エチル溶液(溶液として328g、3.5重量%含水)に、N−(トリフルオロアセチル)−L−ホモシステイン(1→1’)−ジスルフィド(19.5g)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.7g、20w/w%含水)および無水硫酸ナトリウム(15g)を撹拌しながら加えた。そのスラリーを−2〜2℃に冷却し、その混合物にジシクロヘキシルカルボジイミド(19g)を一度に加えた(わずかに発熱)。窒素雰囲気下で5時間の撹拌後に、インプロセスHPLC分析で反応が完了したことを確認した。その濃厚なジシクロヘキシル尿素および硫酸ナトリウムスラリーをろ過し、ジシクロヘキシル尿素湿ケーキを酢酸エチル(10ml×2)で洗浄した。合わせたろ液を10%重炭酸ナトリウム溶液(50ml)と飽和食塩溶液(50ml)で洗浄した。そのリッチ酢酸エチル層を減圧下で35〜40℃の範囲の温度に保ちながら、体積が130ml、含水量が0.1w/w%未満になるまで濃縮した。
【0028】
そのリッチ酢酸エチル溶液にtert−ブチルメチルエーテル(120ml)を加え、得られた混濁溶液をポリッシュフィルターに通した。装置を1:1酢酸エチル/tert−ブチルメチルエーテル(10ml×2)で洗浄し、その洗液を上記リッチろ液と混合した。その溶液に周囲温度でシクロヘキサン(185ml)を加え、種晶を加えた。得られたスラリーを少なくとも30分間撹拌した後、シクロヘキサン(555ml)を少なくとも35分間かけて追加した。そのスラリーを少なくとも1時間撹拌し、生成物湿ケーキを6:1:1シクロヘキサン/tert−ブチルメチルエーテル/酢酸エチル溶液(75ml)で洗浄した。その湿ケーキを減圧下に約30℃で乾燥したところ、標題の生成物29.8gを白色結晶性固体として得た。融点111〜112℃。
【数1】
Figure 2004514665
【0029】
d)[4S−(4 α ,7 α ,10a β )]−4− アミノオクタヒドロ −5− オキソ −7H− ピリド [2,l−b][l,3] チアゼピン −7− カルボン酸メチルエステル塩酸塩
メカニカルスターラー、熱電対、窒素注入口および還流冷却器を装着した1リットル五口フラスコに、(c)項で得た生成物(41.75g)、塩化メチレン(375ml)および水(2.7ml)を加えた。窒素下に18〜26℃で十分に撹拌しながらその反応フラスコにトリブチルホスフィン(13.24ml)を加えた。その反応混合物を18〜26℃で、インプロセスHPLC分析で反応が完了したと判断されるまで(1〜4時間)撹拌した。そのメルカプタン溶液にメタンスルホン酸(6.8ml)を加え、その反応混合物を十分に撹拌しながら6〜7時間加熱還流し、インプロセスHPLC分析で反応が完了したと判断されるまで12〜16時間、周囲温度にした。その反応混合物の溶媒を蒸留によってメタノールと交換し、得られた[4S−(4α,7α,lOaβ) ]−オクタヒドロ−5−オキソ−4−[(トリフルオロアセチル)アミノ]−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルのメタノール溶液を、40〜45℃でpHを10.4〜10.8の範囲に保ちながら緩衝化(pH10.5)1M炭酸カリウム溶液(208ml)で処理した。その反応混合物を、インプロセスHPLC分析で脱保護が完了したと判断されるまで、40〜45℃で撹拌した。36℃未満の温度で濃塩酸(33.5ml)を添加することにより、反応混合物のpHを5.8〜6.5に調節した。クエンチした脱保護反応混合物の体積が300mlになるまで、メタノールを減圧下に37℃未満の温度で除去した。その水溶液に塩化メチレンを加え、濃塩酸(7ml)の添加によってその二相混合物のpHを0.6〜0.9に調節した。相を分離し、生成物リッチ水層を新たな塩化メチレン(60ml)で洗浄した。合わせた塩化メチレン抽出物を3%HCl溶液(60ml)で逆洗し、その水性抽出物を生成物リッチ水層と合わせた。その生成物リッチ水層に塩化メチレン(80ml)を加え、10N水酸化ナトリウム溶液(19ml)の添加によってその二相混合物のpHを9.0に調節し、次に1N水酸化ナトリウム溶液(3ml)の添加によってpH10.4に調節した。相を分離し、水層を塩化メチレン(80ml×2)で抽出した。生成物リッチ塩化メチレン層を合わせ、メタノール(15ml)とクロロトリメチルシランを加えた。標題化合物の塩化メチレン溶液に34〜37℃で酢酸エチル(50ml)をゆっくりと(15分間)加え、その混合物を結晶化が明らかになるまで撹拌した。結晶化を完了させるために酢酸エチル(175ml)を追加した。得られた生成物スラリーを15〜20℃に冷却し、そのスラリーを少なくとも1時間撹拌して、生成物をフィルター上に集めた。その湿ケーキを酢酸エチル(50ml×2)で洗浄し、生成物を減圧下(150mmHg)に45℃で16時間乾燥したところ、標題の化合物25.2gを白色結晶性固体として得た。融点239℃(分解)。
【数2】
Figure 2004514665
【0030】
実施例2
6,6− ジメトキシ −N−[N−( トリフルオロアセチル )−L− ホモシステイニル ]−L− ノルロイシンメチルエステル (1 1’) ジスルフィド
実施例1(c)の生成物を以下の方法でも製造した。
a)(S)−2− アミノ −6,6− ジメトキシヘキサン酸メチルエステル
窒素下で、メタノール(4560ml)中の(S)−α−アミノ−1,3−ジオキソラン−2−ペンタン酸(380g)と亜硫酸ジメチル(228g)のスラリーにクロロトリメチルシラン(532g)を加えたところ、均一な溶液を得た。29℃への発熱を観察した後、その溶液を42℃に加熱し、その温度で8時間、さらに約22℃で16時間撹拌した。インプロセスHPLC分析により、収率93M%の生成物を得たことがわかった。標題の生成物53.4gを含有する得られた溶液の一部を撹拌しながら−5〜−10℃に冷却し、32%カリウムメトキシドメタノール溶液(100ml×2)をゆっくりと慎重に添加することにより、その混合物の見かけのpHを−0.38から約8.32に調節した。温度を5℃未満に保ちながらカリウムメトキシド(16ml)を慎重に添加することにより、その混合物のpHをさらに11.45に調節した。生成物スラリーのインプロセスH NMR分析により、中和が完了したことを確認した。その生成物スラリーの溶媒を30℃未満の温度で減圧蒸留することによって酢酸エチル(合計3160ml)と交換し、体積400mlに濃縮し、tert−ブチルメチルエーテル(800ml)で希釈し、0℃に冷却し、30分間撹拌し、ろ過した。エチレングリコールが塩化カルシウム二水和物に吸収されたことをインプロセスGC測定で確認するまで、ろ液を塩化カルシウム二水和物(9回に分けて135g)で処理した。得られたスラリーをろ過したところ、標題の生成物49.7gを含有するろ液を得た。
【0031】
b)6,6− ジメトキシ −L− ノルロイシンメチルエステル[ S−(R ,R −4,4− ジチオビス [2−[( トリフルオロアセチル アミノ ブタノエート(
【化78】
Figure 2004514665
N−(トリフルオロアセチル)−L−ホモシステイン(1→1’)ジスルフィド(55.8g)を酢酸エチル(200ml)に溶解し、得られた溶液を(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステル(約49.7g)のtert−ブチルメチルエーテル/酢酸エチル溶液(溶液として1787ml)に10分間かけて加えた。得られた混合物を1時間撹拌し、その生成物スラリーをろ過した。湿ケーキをtert−ブチルメチルエーテル/酢酸エチル(2:1、250ml)で洗浄し、30℃で減圧乾燥したところ、標題の生成物98.0gを得た。融点129.1〜129.7℃。
【数3】
Figure 2004514665
【0032】
c)6,6− ジメトキシ −N−[N−( トリフルオロアセチル )−L− ホモシステイニル ]−L− ノルロイシンメチルエステル (1 1’) ジスルフィド
(b)項で得た生成物(95g)、酢酸エチル(750ml)および水(13.5ml)を、オーバーヘッドスターラー、窒素注入口、熱電対および温度制御装置を装着した3リットル丸底フラスコに充填した。その反応混合物にヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(1.5g)、硫酸ナトリウム(34.5g)および水(3.5ml)を加えた。得られた溶液を−6℃に冷却し、その反応混合物にジシクロヘキシルカルボジイミド(49.1g)を加えた。その反応混合物を、インプロセスHPLC分析で反応が完了したと判断されるまで(5.6時間)、−2〜2℃で撹拌した。その反応スラリーをろ過し、湿ケーキを酢酸エチル(50ml×2)で濯いだ。合わせたろ液(925ml)を飽和重炭酸ナトリウム溶液(125ml)と飽和食塩溶液(125ml)で洗浄した。得られた標題化合物の酢酸エチル溶液を油状物に濃縮した。その油状物を酢酸エチル(900ml)に溶解し、油状物に濃縮し、その油状物を再び酢酸エチル(300ml)に溶解した。tert−ブチルメチルエーテル(300ml)を加え、得られた溶液をポリッシュフィルターに通し、そのろ過ケーキを1:1酢酸エチル/tert−ブチルメチルエーテル(25ml×2)で洗浄した。合わせたろ液にシクロヘキサン(400ml)と種晶を加え、その混合物を約30分間撹拌した。得られた希薄スラリーにシクロヘキサン(1800ml)を75分間かけて加えた。16時間撹拌した後、そのスラリーを濾紙を通してろ過し、湿ケーキを酢酸エチル/tert−ブチルメチルエーテル/シクロヘキサン(1:1:6、175ml)の溶液で洗浄した。その湿ケーキ(194g)を20℃で減圧乾燥し、白色の標題生成物77.6gを得た。融点111〜112℃。
【数4】
Figure 2004514665
【0033】
実施例3
4S−(4 α ,7 α ,10a β )− オクタヒドロ −5− オキソ −4−[[( フェニルメトキシ カルボニル アミノ ]−7H− ピリド [2,1−b][1,3] チアゼピン −7− カルボン酸メチルエステル
【化79】
Figure 2004514665
a)N−[( フェニルメトキシ カルボニル ]−L− ホモシステイン (1 1’)− ジスルフィド
【化80】
Figure 2004514665
L−ホモシスチン(15.0g)を1N水酸化ナトリウム溶液(137ml)の添加によって水(90ml)に溶解し、得られたpH13.3の溶液を5℃に冷却した。1N水酸化ナトリウム溶液(192ml)の添加によって反応混合物のpHを約13に維持しながら、クロロギ酸ベンジル(21ml)をゆっくりと(135分間かけて)加えた。HPLC分析によって反応が完了したと判断されたら、メチルイソブチルケトン(300mlおよび400ml)で抽出した。2回目の抽出時に生成したエマルションんを、飽和食塩溶液(60ml)の添加によって破壊し、相を分離した。そのリッチ水溶液にメタノール(50ml)を加え、濃塩酸溶液(24ml)の添加によってpHを約2に調節した。得られた生成物スラリーをろ過し、水(100ml)と1:5メタノール/水(v/v)で洗浄し、減圧下で18時間乾燥したところ、標題の生成物28.6gを結晶性固体として得た。融点110〜115℃。
【数5】
Figure 2004514665
【0034】
b)6,6− ジメトキシ −N−[N−[( フェニルメトキシ カルボニル ]−L− ホモシステイニル ]−L− ノルロイシンメチルエステル (1 1’)− ジスルフィド
【化81】
Figure 2004514665
−4℃に冷却した(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステル(2.4g)のテトラヒドロフラン(45ml)溶液に(a)項で得た生成物(3.0g)を加えた。得られた溶液にジシクロヘキシルカルボジイミド(2.53g)を一度に加え、その反応混合物を窒素雰囲気下で機械的に、HPLC分析で反応が完了したと判断されるまで18時間撹拌した。沈殿したジシクロヘキシル尿素をろ過によって除去し、湿ケーキをテトラヒドロフラン(15ml)で洗浄した。合わせたろ液を酢酸エチル(150ml)で希釈し、pH3.4のリン酸緩衝液(40ml)と飽和重炭酸ナトリウム溶液(60ml×2)で洗浄した。有機層を減圧下で油状物に濃縮し、酢酸エチル(45ml)に再溶解し、生成物を結晶化させるのに足りる量のヘキサンで希釈した。そのスラリーを周囲温度で1時間撹拌した後、生成物湿ケーキをフィルター上に集め、(1:2.5)酢酸エチル/ヘプタン(80ml)で洗浄した。その湿ケーキを減圧下で乾燥したところ、標題の生成物4.22gを白色結晶として得た。融点109〜110℃。
【数6】
Figure 2004514665
【0035】
c)[4S−(4 α ,7 α ,10a β )]− オクタヒドロ −5− オキソ −4−[[( フェニルメトキシ カルボニル アミノ ]−7H− ピリド [2,1−b][1,3] チアゼピン −7− カルボン酸メチルエステル
窒素をスパージして−7℃に冷却した(b)項の生成物(0.295g)のメチル酢酸溶液にD,L−ジチオエリトリトール(0.06g)を加えた。その反応混合物にナトリウムメトキシド溶液(メタノール中25%、0.02ml)を加え、HPLC分析で反応が完了したと判断されるまで約30分間撹拌した。そのモノマー溶液を−7℃でさらに60分間撹拌し、クロロ硫酸(0.018ml)を加えた。撹拌を−7℃で4時間続けた後、反応混合物を冷凍庫に16時間保存した。その反応混合物を3%塩化水素酸溶液(10ml×2)と飽和重炭酸ナトリウム溶液(8ml×2)で洗浄した。有機層を乾燥し、残渣に濃縮したところ、標題の生成物0.31gを油状物として得た(94.2M%)。HPLC:Tr=6.02分(UV210nm):YMC basic 粒径5ミクロン、4.6×250mm、40v/v%(0.01Mリン酸二水素カリウム溶液、pH4.0):60v/v%アセトニトリル、注入量20μl、1.0ml/分で溶出。移動相50mlに11.8mgを溶解。
【0036】
実施例4
[4S−(4 α ,7 α ,l0a β )]−4− アミノオクタヒドロ −5− オキソ −7H− ピリド [2,1−b][1,3] チアゼピン −7− カルボン酸メチルエステル塩酸塩
a)N− ホルミル −L− ホモシステイン (1 1’)− ジスルフィド
【化82】
Figure 2004514665
L−ホモシスチン(5.37g)をギ酸(23ml)に溶解したところ粘稠な溶液が得られ、これを氷浴で5℃に冷却した。この溶液に無水酢酸(11.2ml)を約4分間かけて滴下し、その反応混合物の温度を約10℃に上げた。その反応混合物をHPLC分析で反応が完了したと判断されるまで6時間撹拌した。その反応混合物を氷水(10ml)の添加によってクエンチした後、ロータリーエバポレーターで白色残渣に濃縮した。その白色残渣をさらに周囲温度で減圧乾燥した。得られた乾燥白色粉末(6.9g)を還流しているクロロホルム(40ml)に懸濁し、変性エタノール(SDA 35A、8ml)を加えた。その混合物を約20℃まで冷まし、生成物をろ過し、湿ケーキを冷クロロホルムで洗浄した。減圧乾燥後に、標題の生成物を白色結晶性粉末(5.85g、90M%)として単離した。
【数7】
Figure 2004514665
【0037】
b)N−(N− ホルミル −L− ホモシステイニル )−6,6− ジメトキシ −L− ノルロイシンメチルエステル (1 1’)− ジスルフィド
【化83】
Figure 2004514665
(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステル(2.05g)を、(a)項で得た生成物(1.62g)のテトラヒドロフラン(45ml)スラリーに22℃で加えた。得られた濃厚で粘着性のスラリーを約10分間撹拌し、ジシクロヘキシルカルボジイミド(2.29g)を加えた。約15分間の撹拌後に、反応が進行するにつれて粘着性のスラリーが微細な白色粉末に置き換わった。その反応液をTLC分析で反応が完了したと判断されるまで15時間撹拌した。沈殿したジシクロヘキシル尿素をろ過によって除去し、その湿ケーキをテトラヒドロフラン(10ml)で洗浄した。合わせたろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、残渣を塩化メチレン(100ml)に溶解した。得られた溶液を水(50ml)、5%クエン酸(50ml)および5%重炭酸ナトリウム溶液(50ml)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターで濃縮乾固したところ、生成物(3.82g)を粘着性の泡状物として得た。その泡状物を、酢酸エチル中の5容量%メタノールから酢酸エチル中の10容量%メタノールへの溶媒勾配を用いるラジアルクロマトグラフィーによって精製したところ、2.83g(81M%)の生成物を黄色ガラス質として得た。得られた黄色ガラス質を還流している酢酸エチルに溶解し、曇り点までヘキサン(30ml)を加えた。得られた混合物を周囲温度で16時間撹拌し、生成物をろ過し、その湿ケーキをヘキサン(4ml×2)で洗浄した。生成物を減圧下で乾燥したところ、1.3g(37.2M%)の生成物を無定形固体として得た。融点88〜92℃。
【数8】
Figure 2004514665
【0038】
c)[4S−(4 α ,7 α ,10a β )]− オクタヒドロ −5− オキソ −4−(N− ホルミル )−7H− ピリド [2,1−b][1,3] チアゼピン −7− カルボン酸メチルエステル
【化84】
Figure 2004514665
窒素をスパージして−10℃に冷却した(b)項の生成物(1.05g)の酢酸メチル溶液にD,L−ジチオエリトリトール(0.24g)を加えた。その反応混合物にナトリウムメトキシド溶液(メタノール中25%、0.07ml)を加え、約16時間撹拌した。反応混合物のHPLC分析後に、D,L−ジチオエリトリトール(0.03g)とナトリウムメトキシド溶液(メタノール中25%、0.01ml)を追加し、その反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物のHPLC分析後にD,L−ジチオエリトリトール(0.06g)とナトリウムメトキシド溶液(メタノール中25%、0.01ml)を追加し、HPLC分析で反応が完了したと判断されるまで反応混合物を撹拌した。そのモノマー溶液を0.01M硫酸(10ml)と飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ml)で洗浄した。有機層をロータリーエバポレーターで濃縮したところ、粗製モノマーを濃厚な液体(0.84g、80M%)として得た。そのモノマーを酢酸メチルに溶解し、得られた溶液に窒素をスパージした後、Amberlyst15(登録商標)(2g)を加えた。その反応混合物を、HPLC分析で反応が完了したと判断されるまで(16時間)、10〜15℃で撹拌した。樹脂を濾去し、酢酸メチル(15ml)で洗浄した。ろ液を飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ml×2)で洗浄し、その水性洗液を酢酸メチル(5ml×2)で逆抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮したところ、残渣として標題の生成物0.6g(87M%)を得た。
【数9】
Figure 2004514665
YMC basic 粒径5ミクロン、4.6×250mm、75v/v%(0.01Mリン酸二水素カリウム溶液、pH4.0):25v/v%アセトニトリル、注入量20μl、1.0ml/分で溶出。
【0039】
d)[4S−(4 α ,7 α ,10a β )]−4− アミノオクタヒドロ −5− オキソ −7H− ピリド [2,1−b][1,3] チアゼピン −7− カルボン酸メチルエステル塩酸塩
(c)項で得た生成物(0.6g)のメタノール溶液(8ml)に濃塩酸(0.4ml)を加え、その溶液を水(0.4ml)で希釈した。その反応混合物を、HPLC分析によって反応が完了したと判断されるまで周囲温度で撹拌した。メタノールを減圧下に除去し、残渣を1N塩酸(10ml)に溶解し、塩化メチレン(6ml×2)で洗浄した。水層を炭酸カリウムでpH10.5に塩基性化し、その溶液を塩化メチレン(8ml×6)で抽出した。有機層を減圧下に濃縮したところ、残渣として標題の生成物0.37g(49M%)を得た。
【数10】
Figure 2004514665
YMC basic 粒径5ミクロン、4.6×250mm、75v/v%(0.01Mリン酸二水素カリウム溶液、pH4.0):25v/v%アセトニトリル、注入量20μl、1.0ml/分で溶出。
【0040】
実施例5
[4S−(4 α ,7 α ,10a β )]− オクタヒドロ −5− オキソ −4−[( トリフルオロアセチル アミノ ]−7H− ピリド [2,1−b][1,3] チアゼピン −7− カルボン酸メチルエステル
【化85】
Figure 2004514665
実施例1(c)で得た生成物(2.0g)を塩化メチレン/メタノール(20ml、8:2)に溶解し、金属亜鉛末(0.45g)を加えた。この懸濁液にメタンスルホン酸(2.3g、10等量)を加え、その混合物をHPLC測定で反応が完了したと判断されるまで室温で撹拌した。通例この反応は完了するまでに約1〜2時間を要する。その製品流れを水(10ml)で洗浄し、塩化メチレン溶液を濃縮乾固したところ、所期の生成物を油状物(1.1667g、68.7M%)として得た。
【0041】
この油状物は、実施例1(d)で述べたようにメタノールに溶解して炭酸カリウム溶液と反応させた後、濃塩酸と反応させることによって、[4S−(4α,7α,10aβ)]−4−アミノオクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステル塩酸塩に変換することができる。
【0042】
実施例6
6,6− ジメトキシ −N−[N−( トリフルオロアセチル )−L− ホモシステイニル ]−L− ノルロイシンメチルエステル (1 1’)− ジスルフィド
実施例1(c)および2の生成物を以下の方法でも製造した。
a)N−( トリフルオロアセチル )−L− ホモシステイン (1 1’)− ジスルフィド
実施例1(a)の生成物を以下の方法でも製造した。
【0043】
オーバーヘッドスターラー、温度計、窒素注入口、脱気孔および滴下漏斗を装着した500ml三口丸底フラスコに、窒素下でL−ホモシスチン(13.34g)およびメタノール中の32%カリウムメトキシド(22.97g)を充填した。滴下漏斗をメタノール(10.2g)ですすぎ、そのすすぎ液を混合物に加えた。得られたスラリーを室温ですばやくかき混ぜて30〜40分間十分に撹拌したところ、透明な溶液を得た。得られた溶液にトリフルオロ酢酸エチル(15.2g)を反応温度が35〜40℃に維持されるような速度で加えた。滴下漏斗をメタノール(2.7g)ですすぎ、そのすすぎ液を反応混合物に加えた。その反応混合物をインプロセスHPLCで反応が完了したと判断されるまで38〜40℃に加熱した。メタノール(2.7g)を反応混合物に添加し、それを室温(約25℃)に冷却した。その混合物に酸性化した食塩水[143.4g、濃塩酸(12g)と塩化ナトリウム(1.44g)を水(130g)に溶解することによって調製]と酢酸−ブチル(100ml)を加えた。相を分離し、有機相を12%食塩溶液と24%食塩溶液(各60g)で連続して洗浄した。洗浄した有機相を酢酸−ブチル(60ml)で希釈して総量を160mlにした後、留出物の含水量が0.2%未満になるまで55〜60℃で濃縮した。約25℃に冷却した後、ヘプタン類(80ml)と若干量の種晶(30mg)を生成物溶液に加えた。その結晶化混合物にヘプタン類(200ml)を60分間かけてゆっくりと追加した。得られたスラリーを約25℃で1〜4時間撹拌し、生成物をフィルター上に集めた。その生成物湿ケーキを9:1ヘプタン類/酢酸−ブチル(50ml)で洗浄し、次にヘプタン類(50ml)で洗浄した後、終夜(16〜18時間)減圧乾燥(25トル、45℃)したところ、標題の生成物20.7を得た。
【0044】
分析データ:
【数11】
Figure 2004514665
HPLC:Tr=5分(UV210nm):E.Merck Linchrosorb NH、250×5mm、5ミクロン、25v%0.025M NHOAc、pH=4.5:75v%アセトニトリル、注入量20μl、1.0ml/分で溶出。
【0045】
b)(S)−2− アミノ −6,6− ジメトキシヘキサン酸メチルエステル
実施例1(b)の生成物を以下の方法でも製造した。
メカニカルスターラー、熱電対、ヒーター、窒素注入口およびバブラーを装着した500ml三口丸底フラスコに、窒素下で(S)−α−アミノ−1,3−ジオキソラン−2−ペンタン酸(25.0g)、メタノール(300ml)および亜硫酸ジメチル(12.32ml)を加えた。得られたスラリーにクロロトリメチルシラン(41.95ml)を加え、それを40℃で8時間加熱したところ、(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステル塩酸塩を得た。約25℃に冷却した後、その塩酸塩溶液を、メタノール(100ml)中の重炭酸カリウム(52.15g)のスラリーに、pHが7より高い値に維持される速度で添加することによって中和した(添加時間合計約1時間)。酢酸−ブチル(200ml)を添加し、そのスラリーを減圧下(110〜30トル)で温度を30℃未満に保ちながら濃縮してメタノールを除去した。以下の工程を行なう間、中和した(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルのスラリーを0〜5℃に保った。
【0046】
c)N−( トリフルオロアセチル )−L− ホモシステイン (1 1’) ジスルフィド二酸塩化物
【化86】
Figure 2004514665
機械式撹拌機、熱電対、ヒーター、窒素注入口およびバブラーを装着した500ml三口丸底フラスコに窒素下でN−(トリフルオロアセチル)−L−ホモシステイン(1→1’)ジスルフィド(25.34g)、酢酸エチル(150ml)および酢酸−ブチル(75ml)を充填した。得られた溶液を−10℃に冷却した。得られた溶液に(クロロメチレン)ジメチルアンモニウムクロリド(ビルスマイヤー試薬、16.9g)を添加し、インプロセスHPLC分析で反応が完了したと判断されるまで−5〜−11℃で撹拌した。
【0047】
d)6,6− ジメトキシ −N−[N−( トリフルオロアセチル )−L− ホモシステイニル ]−L− ノルロイシンメチルエステル (1 1’) ジスルフィド
(b)項で得た(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルの酢酸−ブチルスラリーに、冷却した重炭酸ナトリウム(22.03g)の水(250ml)溶液(0〜5℃)を加え、20w/v%の炭酸カリウム水溶液を添加することによって激しく撹拌した混合物のpHを8.5に調節した。次に(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルの激しく撹拌した二相混合物に(c)項で得た二酸塩化物溶液を−1〜5℃で、20%炭酸カリウム水溶液を使って二酸塩化物の添加中はpHを常に8.0〜8.5に維持しながら、ゆっくりと(1〜2時間かけて)加えた。二酸塩化物滴下漏斗を冷(0〜5℃)酢酸エチル(12.5ml)ですすぎ、そのすすぎ液を反応混合物に加えた。二酸塩化物の添加が完了してから30分後に、相を分離し、有機相を水(250ml×2)で洗浄した。そのリッチ有機相を減圧下に体積約250mlまで60〜70℃で濃縮した後、ラッカセイ油(14.5ml)とヘプタン類(550ml)を添加した。良好な結晶形成が可能なようにその結晶化混合物を60〜70℃で少なくとも30分間撹拌した。その結晶スラリーを交互に冷却/加熱/冷却する操作にかけ、20〜25℃に冷却した後、生成物をフィルター上に集めた。得られた湿ケーキを1:4 酢酸−ブチル/ヘプタン類(130ml×2)およびヘプタン類(130ml)で洗浄した。その生成物湿ケーキを45℃未満の温度で減圧乾燥したところ、所期の生成物41gを91〜94%のHPLC面積率を持つ白色固体として得た。
分析データ:
【数12】
Figure 2004514665

Claims (28)


  1. Figure 2004514665
    [式中、Pは窒素保護基である]
    の化合物。
  2. がトリフルオロアセチル、フェニルメトキシカルボニル、ホルミル、フタルイミドおよび−ブトキシカルボニルからなる群より選択される請求項1の化合物。
  3. がトリフルオロアセチルである請求項1の化合物。
  4. がフェニルメトキシカルボニルである請求項1の化合物。
  5. がホルミルである請求項1の化合物。

  6. Figure 2004514665
    [式中、Pは窒素保護基である]
    の化合物。
  7. がトリフルオロアセチル、フェニルメトキシカルボニル、ホルミル、フタルイミドおよび−ブトキシカルボニルからなる群より選択される請求項6の化合物。
  8. がトリフルオロアセチルである請求項7の化合物。

  9. Figure 2004514665
    [式中、Pは窒素保護基である]
    の化合物の製造方法であって、
    a)L−ホモシスチンを、両窒素にP基が導入されて式
    Figure 2004514665
    のジスルフィド中間体が生成するように反応させ、次いで
    式Iのジスルフィドを(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルとカップリング試薬の存在下で反応させて所期の式IIの生成物を得るか;または、
    b)L−ホモシスチンを、両窒素にP基が導入されて式
    Figure 2004514665
    のジスルフィド中間体が生成するように反応させ、
    式Iのジスルフィド中間体を活性型に変換し、次いで
    式Iのジスルフィドの活性型を(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルと反応させて所期の式IIの生成物を得るか;または、
    c)L−ホモシスチンを、両窒素にP基が導入されて式
    Figure 2004514665
    のジスルフィド中間体が生成するように反応させ、
    式Iのジスルフィドを(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルと反応させて式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、次いで
    式IIaの化合物をカップリング試薬で処理して所期の式IIの生成物を得ることからなる方法。
  10. L−ホモシスチンをトリフルオロ酢酸エチルと反応させ、カップリング試薬がジシクロヘキシルカルボジイミドである請求項9の(a)の方法。
  11. L−ホモシスチンをクロロギ酸ベンジルと反応させ、カップリング試薬がジシクロヘキシルカルボジイミドである請求項9の(a)の方法。
  12. L−ホモシスチンをギ酸および無水酢酸と反応させ、カップリング試薬がジシクロヘキシルカルボジイミドである請求項9の(a)の方法。
  13. L−ホモシスチンをトリフルオロ酢酸エチルと反応させ、生成したジスルフィドを(クロロメチレン)ジメチルアンモニウムクロリドで処理して対応する酸塩化物を得る請求項9の(b)の方法。
  14. L−ホモシスチンをトリフルオロ酢酸エチルと反応させ、式IIaの化合物をジシクロヘキシルカルボジイミドで処理する請求項9の(c)の方法。

  15. Figure 2004514665
    [式中、Pは窒素保護基である]
    のN−保護ラクタムを製造する方法であって、
    a)式
    Figure 2004514665
    の生成物を、そのジスルフィド結合を切断する試薬と反応させ、次いで
    b)工程(a)で得たモノマーを酸触媒環化反応に供して所期の生成物を得ることからなる方法。
  16. ジスルフィド結合を切断するために式IIのジスルフィドをビスメルカプタン、ホスフィン還元剤、ホスファイト還元剤または金属亜鉛末で処理する請求項15の方法。
  17. 式IIのジスルフィドをトリブチルホスフィンで処理する請求項16の方法。

  18. Figure 2004514665
    [式中、Pは窒素保護基である]
    のN−保護ラクタムを製造する方法であって、
    ai)L−ホモシスチンを、両窒素にP基が導入されて式
    Figure 2004514665
    の中間体が生成するように反応させ、
    aii)式Iのジスルフィドを(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルとカップリング試薬の存在下で反応させて式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、
    aiii)式IIのジスルフィドを、そのジスルフィド結合を切断する試薬と反応させ、次いで
    aiv)(aiii)で得たモノマーを酸触媒環化反応に供して所期の生成物を得るか;または、
    bi)L−ホモシスチンを、両窒素にP基が導入されて式
    Figure 2004514665
    の中間体が生成するように反応させ、
    bii)式Iのジスルフィドを活性型に変換し、
    biii)(bii)で得た活性ジスルフィドを(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルと反応させて式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、
    biv)式IIのジスルフィドを、そのジスルフィド結合を切断する試薬と反応させ、次いで
    bv)(biv)で得たモノマーを酸触媒環化反応に供して所期の生成物を得るか;または、
    ci)L−ホモシスチンを、両窒素にP基が導入されて式
    Figure 2004514665
    の中間体が生成するように反応させ、
    cii)式Iのジスルフィドを(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルと反応させて式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、
    ciii)式IIaの化合物をカップリング試薬で処理して式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、
    civ)式IIのジスルフィドを、そのジスルフィド結合を切断する試薬と反応させ、次いで
    cv)(civ)で得たモノマーを酸触媒環化反応に供して所期の生成物を得ることからなる方法。
  19. 工程(ai)、(bi)または(ci)においてL−ホモシスチンをトリフルオロ酢酸エチル、クロロギ酸ベンジルまたはギ酸および無水酢酸で処理し、工程(aiii)、(biv)または(civ)において式IIのジスルフィドをトリブチルホスフィンで処理する請求項18の方法。
  20. [4S−(4α,7α,10aβ)]−4−アミノオクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルまたはその塩の製造方法であって、
    a)式
    Figure 2004514665
    のジスルフィドを、そのジスルフィド結合を切断する試薬と反応させ、
    b)(a)で得たモノマーを酸触媒環化反応に供して式
    Figure 2004514665
    のN−保護ラクタムを生成し、次いで
    c)式IIIのN−保護ラクタムを、P保護基が除去されて、要すれば塩に変換できる所期の生成物が得られるように処理することからなる方法。
  21. 工程(a)においてジスルフィド結合を切断するために式IIのジスルフィドをジチオトレイトール、ジチオエリトリトール、トリブチルホスフィンまたは金属亜鉛末で処理する請求項20の方法。
  22. [4S−(4α,7α,10aβ)]−4−アミノオクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルまたはその塩の製造方法であって、
    ai)L−ホモシスチンを、両窒素にP基が導入されて式
    Figure 2004514665
    の中間体が生成するように反応させ、
    aii)式Iのジスルフィドを(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルとカップリング試薬の存在下で反応させて式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、
    aiii)式IIのジスルフィドを、そのジスルフィド結合を切断する試薬と反応させ、
    aiv)工程(aiii)で得たモノマーを酸触媒環化反応に供して式
    Figure 2004514665
    のN−保護ラクタムを生成し、次いで
    av)式IIIのN−保護ラクタムを、P保護基が除去されて、要すれば塩に変換できる所期の生成物が得られるように処理するか;または、
    bi)L−ホモシスチンを、両窒素にP基が導入されて式
    Figure 2004514665
    の中間体が生成するように反応させ、
    bii)式Iのジスルフィドを活性型に変換し、
    biii)工程(bii)で得た活性ジスルフィドを(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルと反応させて式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、
    biv)式IIのジスルフィドを、そのジスルフィド結合を切断する試薬と反応させ、
    bv)工程(biv)で得たモノマーを酸触媒環化反応に供して式
    Figure 2004514665
    のN−保護ラクタムを生成し、次いで
    bvi)式IIIのN−保護ラクタムを、P保護基が除去されて、要すれば塩に変換できる所期の生成物が得られるように処理するか;または、
    ci)L−ホモシスチンを、両窒素にP基が導入されて式
    Figure 2004514665
    の中間体が生成するように反応させ、
    cii)式Iのジスルフィドを(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルと反応させて式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、
    ciii)式IIaの化合物をカップリング試薬で処理して式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、
    civ)式IIのジスルフィドを、そのジスルフィド結合を切断する試薬と反応させ、
    cv)(civ)で得たモノマーを酸触媒環化反応に供して式
    Figure 2004514665
    のN−保護ラクタムを生成し、次いで
    cvi)式IIIのN−保護ラクタムを、P保護基が除去されて、要すれば塩に変換できる所期の生成物が得られるように処理することからなる方法。
  23. 工程(ai)、(bi)または(ci)においてL−ホモシスチンをトリフルオロ酢酸エチル、クロロギ酸ベンジルまたはギ酸および無水酢酸で処理し、
    工程(aii)または(ciii)におけるカップリング試薬がジシクロヘキシルカルボジイミドであり、
    工程(aiii)、(biv)または(civ)において式IIのジスルフィドをジチオトレイトール、ジチオエリトリトール、トリブチルホスフィンまたは金属亜鉛末で処理する請求項22の方法。
  24. [4S−(4α,7α,10aβ)]−4−アミノオクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステル塩酸塩の製造方法であって、
    ai)L−ホモシスチンをトリフルオロ酢酸エチル、クロロギ酸ベンジルまたはギ酸および無水酢酸と反応させて式
    Figure 2004514665
    [式中、Pはトリフルオロアセチル、フェニルメトキシカルボニルまたはホルミルである]
    の化合物を生成し、
    aii)式Iのジスルフィドを(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルとジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下で反応させて式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、
    aiii)式IIのジスルフィドをトリブチルホスフィンと反応させてそのジスルフィド結合を切断し、
    aiv)工程(aiii)で得たモノマーを酸触媒環化反応に供して式
    Figure 2004514665
    のN−保護ラクタムを生成し、次いで
    av)Pがトリフルオロアセチルである場合は式IIIのN−保護ラクタムを炭酸カリウムで処理した後、塩酸で処理し、Pがフェニルメトキシカルボニルである場合は式IIIのN−保護ラクタムをヨードトリメチルシランで処理した後、塩酸で処理し、Pがホルミルである場合は式IIIのN−保護ラクタムを塩酸で処理するか;または、
    bi)L−ホモシスチンをトリフルオロ酢酸エチルと反応させて式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、
    bii)式Iのジスルフィドを(クロロメチレン)ジメチルアンモニウムクロリドで処理することによって対応する酸塩化物に変換し、
    biii)工程(bii)で得た酸塩化物を(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルと反応させて式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、
    biv)式IIのジスルフィドをトリブチルホスフィンと反応させてそのジスルフィド結合を切断し、
    bv)工程(biv)で得たモノマーを酸触媒環化反応に供して式
    Figure 2004514665
    のN−保護ラクタムを生成し、次いで
    bvi)式IIIのN−保護ラクタムを炭酸カリウムで処理した後、塩酸で処理するか;または、
    ci)L−ホモシスチンをトリフルオロ酢酸エチルと反応させて式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、
    cii)式Iのジスルフィドを(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルと反応させて式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、
    ciii)式IIaの化合物をジシクロヘキシルカルボジイミドで処理して式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、
    civ)式IIのジスルフィドをトリブチルホスフィンと反応させてそのジスルフィド結合を切断し、
    cv)(civ)で得たモノマーを酸触媒環化反応に供して式
    Figure 2004514665
    のN−保護ラクタムを生成し、次いで
    cvi)式IIIのN−保護ラクタムを炭酸カリウムで処理した後、塩酸で処理することからなる方法。
  25. [4S−(4α(R),7α,10aβ)]−オクタヒドロ−4−[(2−メルカプト−1−オキソ−3−フェニルプロピル)アミノ]−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸の製造方法であって、
    a)式
    Figure 2004514665
    [式中、Pは保護基である]
    のジスルフィドを、そのジスルフィド結合を切断する試薬と反応させ、
    b)工程(a)で得たモノマーを酸触媒環化反応に供して式
    Figure 2004514665
    のN−保護ラクタムを生成し、
    c)式IIIのN−保護ラクタムを、P保護基が除去されて[4S−(4α,7α,10aβ)]−4−アミノオクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルが得られるように処理し、
    d)工程(c)で得たラクタム生成物またはその塩を式
    Figure 2004514665
    [式中、Rはメチルまたはフェニルである]
    のアシルメルカプトアルカン酸とカップリングして式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、次いで
    e)式Vの化合物を、R−C(O)−基が除去され、メチルエステル基がカルボン酸に変換されて所期の生成物が得られるように処理することからなる方法。
  26. [4S−(4α(R),7α,10aβ)]−オクタヒドロ−4−[(2−メルカプト−1−オキソ−3−フェニルプロピル)アミノ]−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸の製造方法であって、
    ai)L−ホモシスチンを、両窒素にP基が導入されて式
    Figure 2004514665
    のジスルフィドが生成するように反応させ、
    aii)式Iのジスルフィドを(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルとカップリング試薬の存在下で反応させて式
    Figure 2004514665
    のジスルフィドを生成し、
    aiii)式IIのジスルフィドを、そのジスルフィド結合を切断する試薬と反応させ、
    aiv)工程(aiii)で得たモノマーを酸触媒環化反応に供して式
    Figure 2004514665
    のN−保護ラクタムを生成し、
    av)式IIIのN−保護ラクタムを、P保護基が除去されて[4S−(4α,7α,10aβ)]−4−アミノオクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルが生成するように処理し、
    avi)工程(av)で得たラクタム生成物またはその塩を式
    Figure 2004514665
    [式中、Rはメチルまたはフェニルである]
    のアシルメルカプトアルカン酸とカップリングして式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、
    avii)式Vの化合物を、R−C(O)−基が除去され、メチルエステル基がカルボン酸に変換されて所期の生成物が得られるように処理するか;または、
    bi)L−ホモシスチンを、両窒素にP基が導入されて式
    Figure 2004514665
    のジスルフィドが生成するように反応させ、
    bii)式Iのジスルフィドを活性型に変換し、
    biii)工程(bii)で得た活性ジスルフィドを(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルと反応させて式
    Figure 2004514665
    のジスルフィドを生成し、
    biv)式IIのジスルフィドを、そのジスルフィド結合を切断する試薬と反応させ、
    bv)工程(biv)で得たモノマーを酸触媒環化反応に供して式
    Figure 2004514665
    のN−保護ラクタムを生成し、
    bvi)式IIIのN−保護ラクタムを、P保護基が除去されて[4S−(4α,7α,10aβ)]−4−アミノオクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルが生成するように処理し、
    bvii)工程(bvi)で得たラクタム生成物またはその塩を式
    Figure 2004514665
    [式中、Rはメチルまたはフェニルである]
    のアシルメルカプトアルカン酸とカップリングして式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、次いで
    bviii)式Vの化合物を、R−C(O)−基が除去され、メチルエステル基がカルボン酸に変換されて所期の生成物が得られるように処理するか;または、
    ci)L−ホモシスチンを、両窒素にP基が導入されて式
    Figure 2004514665
    のジスルフィドが生成するように反応させ、
    cii)式Iのジスルフィドを(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルと反応させて式
    Figure 2004514665
    のジスルフィドを生成し、
    ciii)式IIaの化合物をカップリング試薬で処理して式
    Figure 2004514665
    のジスルフィドを生成し、
    civ)式IIのジスルフィドを、そのジスルフィド結合を切断する試薬と反応させ、
    cv)工程(civ)で得たモノマーを酸触媒環化反応に供して式
    Figure 2004514665
    のN−保護ラクタムを生成し、
    cvi)式IIIのN−保護ラクタムを、P保護基が除去されて[4S−(4α,7α,10aβ)]−4−アミノオクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルが生成するように処理し、
    cvii)工程(cvi)で得たラクタム生成物またはその塩を式
    Figure 2004514665
    [式中、Rはメチルまたはフェニルである]
    のアシルメルカプトアルカン酸とカップリングして式
    Figure 2004514665
    の化合物を生成し、次いで
    cviii)式Vの化合物を、R−C(O)−基が除去され、メチルエステル基がカルボン酸に変換されて所期の生成物が得られるように処理することからなる方法。
  27. 式Iのジスルフィドまたは式Iのジスルフィドの活性型と(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルとを酢酸エチル中で反応させ、(S)−2−アミノ−6,6−ジメトキシヘキサン酸メチルエステルの酢酸エチル溶液を最初にエチレングリコールを除去するための薬剤で処理する請求項9の方法。
  28. エチレングリコールを除去するために使用される薬剤がポリ(アクリル酸−co−アクリルアミド)カリウム塩または塩化カルシウム二水和物である請求項27の方法。
JP2002544394A 1999-07-29 1999-07-29 新規ジスルフィドを経由する[4S−(4α,7α,10aβ)−4−アミノ−オクタヒドロ−5−オキソ−7H−ピリド[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステルおよびその塩の製造 Pending JP2004514665A (ja)

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