JP2004514083A - 燃料噴射器用の可撓性ダイアフラム及び内部充填管を備えた補償器組立体及び方法 - Google Patents

燃料噴射器用の可撓性ダイアフラム及び内部充填管を備えた補償器組立体及び方法 Download PDF

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Abstract

燃料噴射器(10)は、縦方向軸を有する本体(14)と、第1及び第2の端部を有する長さが変化するアクチュエーター(100)と、長さが変化するアクチュエーター(100)の第1の端部に結合された閉鎖部材(40)と、アクチュエーターの第2の端部に結合された補償器組立体(200)とを有する。長さが変化するアクチュエーター(100)は第1及び第2の端部を有する。閉鎖部材(40)は燃料噴射を許容する第1の位置と、燃料噴射を阻止する第1の位置との間で可動である。補償器組立体(200)は、温度を変化に応答してアクチュエーターを本体に関して軸方向に位置決めする。補償器組立体(200)は、2つのピストン(220)、(240)の間の少なくとも1つのばね(260)を使用してエラストマーの密封部の使用を軽減し、それによるスリップスティック降下を減少させる。また燃料噴射器(10)の熱的膨張または収縮を補償する方法は、燃料供給源から燃料噴射器は燃料を供給し、温度変化に応答してアクチュエーター(100)を本体に関して調整するステップより成る。

Description

【0001】
【優先権】
本願は、2000年10月11日付け米国仮出願第60/239,290号の優先権を主張するものであり、その出願全体を本願の一部として引用する。
【0002】
【発明の分野】
本発明は、一般的に、電気歪み、磁気歪みまたはソリッドステートアクチュエーターのような長さが変化する電気機械式ソリッドステートアクチュエーターに関し、詳細には、長さが変化するアクチュエーター用の補償器組立体、さらに詳細には、内燃機関の圧電作動式高圧燃料噴射器を液圧補償する装置及び方法に関する。
【0003】
【発明の背景】
ソリッドステートアクチュエーターとして、軸方向長さが動作電圧または磁界の印加により変化するセラミック構造体が知られている。典型的な用途では、この軸方向長さを、例えば、約0.12%変化することができると思われる。ソリッドステートアクチュエーターの圧電素子積層構造では、軸方向長さの変化はアクチュエーターの素子の数に応じて増大すると思われる。ソリッドステートアクチュエーターの性質により、電圧を印加すると、アクチュエーターが瞬時に伸張し、アクチュエーターに接続された任意の構造体を瞬時に移動させると思われる。自動車技術、特に、内燃機関の分野では、燃料の霧化及び燃焼を最適化するために噴射器の弁要素を精密に開閉しなければならないと思われる。従って、内燃機関では現在、ソリッドステートアクチュエーターが噴射器の弁要素を精密に開閉するために使用されると思われる。
【0004】
動作時、内燃機関のコンポーネントは有意な熱的変動を経験するため、エンジンコンポーネントが熱膨張または熱収縮を起こすと思われる。例えば、燃料噴射器組立体の弁本体は、動作時にエンジンが発生する熱により膨張する。さらに、弁本体内で作動する弁要素は比較的低温の燃料と接触して収縮すると思われる。ソリッドステートアクチュエーターを噴射器の弁要素の開閉に用いる場合、これらの熱的変動に起因して、不十分な開放ストロークまたは不十分な密封ストロークとして特徴付けられる弁要素の運動が発生することがあると思われる。これは、ソリッドステートアクチュエーターの熱膨張特性が他の燃料噴射器またはエンジンコンポーネントの熱膨張特性と比べて小さいからであると思われる。例えば、ハウジングとアクチュエーター積層体との熱膨張の差はアクチュエーター積層体のストロークよりも大きい場合があると思われる。従って、弁要素の収縮または膨張が燃料噴射器の動作に有意な影響を及ぼすことがあると思われる。
【0005】
ソリッドステートアクチュエーターの動作に影響を与える熱的変化を補償する従来の方法及び装置には、それらが長さの変化を近似するに過ぎないか、ソリッドステートアクチュエーターの長さの変化の補償を1回だけ行うに過ぎないか、もしくはソリッドステートアクチュエーターの長さの変化を温度変化の狭い範囲だけで正確に近似するに過ぎないという点において問題がある。
【0006】
従来の方法の問題点を解消する熱的補償法が求められていると思われる。
【0007】
【発明の概要】
本発明は、例えば、電気歪み、磁気歪みまたはソリッドステートアクチュエーターのような長さが変化するソリッドステートアクチュエーターに歪み、摩耗及び取付け歪みを補償する補償器組立体を備えた燃料噴射器を提供する。この補償器組立体は、使用するエラストマーシールの数を最小限に抑えてエラストマーシールのスリップスティック効果を減少させると共にコンパクト化を図るものである。本発明の一実施例によると、燃料噴射器は、縦方向軸に沿って延び、第1及び第2の端部と、第1及び第2の端部の間に設けた端部部材とを有するハウジングと、縦方向軸に沿って配設した長さが変化するアクチュエーターと、アクチュエーターに結合され、燃料噴射を許容する第1の位置と、燃料噴射を阻止する第2の位置との間で可動の閉鎖部材と、ソリッドステートアクチュエーターを温度変化に応答してハウジングに対して移動させる補償器組立体とより成る。補償器組立体は、縦方向軸に沿って延び、第1及び第2の端部と、縦方向軸に対向する内側表面とを有する本体と、長さが変化するアクチュエーターに結合され、本体の第1及び第2の端部のうちの一方の近くに設けられた第1のピストンと、本体の第1のピストンの近くに設けられた第2のピストンとを有する。第1のピストンは、第1の外側表面と、その第1の外側表面から離れた第1の作動表面とを有し、第1の作動表面はハウジングの端部部材と協働して本体に第1の流体溜めを画定する。第2のピストンは、第2の外側表面と、第1のピストンの第1の作動表面に対向する第2の作動表面とを有する。第1の作動表面と第2の作動表面との間には第2の流体溜めが設けられ、第1の流体溜めと第2の流体溜めとの間には連通通路が設けられている。延長部は、第1のピストン及び第2のピストンのうちの一方に結合された第1の端部と、長さが変化するアクチュエーターに結合された第2の端部とを有する。延長部には、液圧流体を連通通路及び第1及び第2の流体溜めに供給する充填通路が設けられている。
【0008】
本発明は、例えば、電気歪み、磁気歪みまたはソリッドステートアクチュエーターのような長さが変化するアクチュエーターに使用してアクチュエーターの歪み、摩耗及び取付け歪みを補償する補償器を提供する。好ましい実施例によると、長さが変化するアクチュエーターは第1及び第2の端部を有する。この熱的補償器は、端部部材と、縦方向軸に沿って延び、第1及び第2の端部と、縦方向軸に対向する内側表面とを有する本体と、長さが変化するアクチュエーターに結合され、本体の第1及び第2の端部のうちの一方の近くに設けられた第1のピストンと、第1のピストンの近くの本体には第2のピストンとを有する。第1のピストンは、第1の外側表面と、その第1の外側表面から離れた第1の作動表面とを有し、第1の外側表面は端部部材と協働して本体に第1の流体溜めを画定する。第2のピストンは、第2の外側表面と、第1のピストンの第1の作動表面に対向する第2の作動表面とを有する。第1の作動表面と第2の作動表面との間には第2の流体溜めが設けられ、第1の流体溜めと第2の流体溜めとの間には連通通路が設けられ、延長部の第1の端部は第1のピストン及び第2のピストンのうちの一方に結合され、第2の端部は長さが変化するアクチュエーターに結合されている。延長部には、液圧流体を連通通路及び第1及び第2の流体溜めに供給する充填通路が設けられている。
【0009】
本発明は、熱的歪み、摩耗及び取付け歪みによる燃料噴射器の歪みを補償する方法を提供する。詳述すると、燃料噴射器は、例えば、電気歪み、磁気歪みまたはソリッドステートアクチュエーターのような長さが変化するアクチュエーターを組込んだ燃料噴射弁を有する。好ましい実施例の長さが変化するアクチュエーターは、燃料噴射器の閉鎖部材を作動するソリッドステートアクチュエーターである。燃料噴射器は、端部部材を有するハウジングと、縦方向軸に対向する内側表面とを有する本体と、長さが変化するアクチュエーターに結合され、本体に設けられ、第1の外側表面と、その第1の外側表面から離れた第1の作動表面とを有し、第1の外側表面は端部部材と協働して本体に第1の流体溜めを画定する第1のピストンと、第1のピストンの近くの本体に設けられた第2のピストンとを有する。第1の作動表面と第2の作動表面との間には第2の流体溜めが設けられ、第1の流体溜めと第2の流体溜めとの間には連通通路が設けられ、延長部は第1のピストン及び第2のピストンのうちの一方に結合されている。延長部には、液圧流体を連通通路及び第1及び第2の流体溜めに供給する充填通路が設けられている。好ましい実施例によるこの方法は、第1のピストンの表面を本体の内側表面に対向させて第1のピストンと本体の内側表面との間に制御されたクリアランスを形成し、第1のピストンと第2のピストンとの間に可撓性流体障壁を結合して第2のピストン、エラストマー及び可撓性流体障壁が第2の流体溜めを形成するようにし、少なくとも一部がピストンのスカート部内にある第2のピストンを偏位させて第1及び第2の流体溜めに液圧を発生させ、長さが変化するアクチュエーターを、温度の関数としての第1の流体溜めの液圧流体の体積変化により生じる所定のベクトルで偏位させるステップにより実行される。
【0010】
【好ましい実施例の詳細な説明】
図1乃至4を参照して、該図は、熱的補償器組立体の複数の好ましい実施例を示す。特に、図1は、ソリッドステートアクチュエーターを備えた燃料噴射器組立体10の好ましい実施例であり、このアクチュエーターは、ソリッドステートアクチュエーター積層体100及びその積層体100用の補償器組立体200を有する。燃料噴射器組立体10は、入口取付け具12、噴射器ハウジング14及び弁本体17を有する。入口取付け具12は、燃料フィルター11、燃料流路18、20、22及び燃料供給源(図示せず)に接続された燃料入口24を有する。入口取付け具12は入口端部部材28を有する。流体36は、温度変化に応答してその体積を変化させる実質的に非圧縮性の流体でよい。好ましくは、流体36は、噴射器の噴射器入口16、ハウジング14または他のコンポーネントよりも大きい熱膨張率を有するシリコンまたは他の種類の液圧流体である。
【0011】
好ましい実施例において、噴射器ハウジング14は、ソリッドステートアクチュエーター積層体100及び補償器組立体200を取囲んでいる。弁本体17は、噴射器ハウジング14に固着され、弁閉鎖部材40を取囲んでいる。ソリッドステートアクチュエーター積層体100は複数のソリッドステートアクチュエーターより成り、これらは電圧源に電気的に接続された接点ピン(図示せず)を介して作動可能である。接点ピン(図示せず)間に電圧を印加すると、ソリッドステートアクチュエーター積層体100は長さ方向において膨張する。ソリッドステートアクチュエーター積層体100の膨張の典型的な大きさは、例えば、約30−50ミクロンのオーダーである。この長さ方向の膨張を利用すると、燃料噴射器組立体10の弁閉鎖部材40を作動させることができる。即ち、燃料噴射器のオリフィスのサイズは、従来の燃料噴射器用弁座またはオリフィスプレートのオリフィスではなくて、積層体100及び閉鎖部材40の長さ方向の膨張の大きさにより決定される。
【0012】
ソリッドステートアクチュエーター積層体100は、ハウジングに沿って案内部材110により案内される。ソリッドステートアクチュエーター積層体100は、底部44が弁閉鎖部材40の閉鎖端部42と作動的接触関係にある第1の端部と、頂部46が補償器組立体200に作動的に接続された第2の端部とを有する。
【0013】
燃料噴射器組立体10はさらに、ばね48、ばね座金50、キーパー52、ブッシング54、弁閉鎖部材の弁座56、ベローズ58及びOリング60を有する。Oリング60は、周囲温度が低くても(−40℃またはそれ以下)及び動作温度が高くても(140℃またはそれ以上)作動性を維持し燃料に適合するOリングであるのが好ましい。
【0014】
本願において、同一の特徴を有する構成要素は同一の参照番号で示し、図2Aと図2Bとの間ではプライム符号の有無により区別する。図2Aを参照して、補償器組立体200は、第1の端部210a及び第2の端部210bを有する本体210を備えている。本体の第2の端部210bは、開口216を備えた端部キャップ214を有する。端部キャップ214は、本体210の内側表面213から縦方向軸A−Aの方へその軸に関して横方向または斜めに延びる部分でよい。あるいは、端部キャップ214は、本体210に固着した別個の部分でよい。端部キャップ214は、本体210の第2の端部210bの一部として、縦方向軸A−Aに関して横方向に延びるように形成するのが好ましい。
【0015】
本体210は、第1のピストン220、ピストン棒または延長部の一部230、第2のピストン240、可撓性ダイアフラム250及び第2のピストン240と端部キャップ214との間の弾性部材またはばね260を取囲んでいる。本体の第1の端部210a及び第2の端部210bは、第1及び第2のピストンと嵌合する限り、例えば、卵形、正方形、矩形もしくは他の任意の多角形のような任意適当な断面形状でよい。本体210の好ましい断面形状は円形であるが、その場合、縦方向軸A−Aに沿って延びる円筒形となる。本体210は、好ましい実施例に示すように、2つの別個の部分を結合するか(図2A)または連続する1つの材料片から(図2B)形成できる。
【0016】
延長部230は第1のピストン220から延びて、端部が圧電積層体100の頂部46にリンクされている。延長部は、第1のピストン220とは別個の部材として形成し、スプライン結合232により第1のピストン220に結合するのが好ましい。例えば、玉継手、ハイム継手または2つの可動部品を結合する他の任意の結合部材のような他の適当な結合部材を用いることができる。あるいは、延長部230を第1のピストン220と単一部材として一体的に形成してもよい。
【0017】
好ましい実施例(図2B)において、別個の延長部230には内部充填通路232が設けられている。この充填通路232は、第1の充填端部232aから延長部230のほぼ全長を介して第2の充填端部232bへ延びる。第1の充填端部232aは、その軸が、一般的に、充填通路232または縦方向軸A−Aと同じ軸に沿うポートである。第2の充填端部232b、その軸が、一般的に、充填通路または縦方向軸A−Aを横断する方向のポートである。充填通路及びポートの断面は、例えば、円形、卵形、正方形または矩形のような適当な形状でよい。それぞれの断面は円形であるのが好ましい。
【0018】
内部充填通路232(または332)の多くの利点のうちの1つは、補償器を過充填することなく最少量の流体を充填するだけでよいことである。詳述すると、熱的補償器200、200´、300は、噴射器ハウジング14内に、アクチュエーターまたは積層体100なしで完全に組立てることが可能である。好ましくはシリコン油(Baysilone M350)である流体36はガスまたは空気と親和性であるため、組立て完了前の燃料噴射器を真空状態(約−28ミリバール)にできるチェンバー内に配置して、補償器200、200´、300に流体36を充填する前に流体36に溶解可能な空気またはガスを最小限に抑えるようにする。流体36が内部充填通路232を流れると、第1及び第2の流体溜めは流体36により充填された状態になる。流体36は実質的に非圧縮性であるため、第1のピストン220を出口端部の方へ偏位させる。第1のピストン220が出口端部の方へ移動すると、ピストン側の面取り部234aが延長部側上の面取り部234bと係合して、補償器内への流体36の流入または補償器外への流体の流出を阻止する密封部234を形成する。ここで、積層体100を、真空状態のままで、噴射器ハウジング14内に取付けることができる。真空状態を一旦離脱させると、第1のピストン220は膨張して延長部に密着し、面取り部234にほぼ流体が流れない密封部が形成される。あるいは、エラストマーシール234を第1のピストン220と延長部230との間に形成した溝に取付けることにより、流体36が漏洩しないようにする別の密封部を提供することができる。
【0019】
第1のピストン220は、入口端部部材28と対向関係に配置されている。第1のピストン220の外周面228は、本体の内側表面220と精密公差で嵌合するように、即ち、クリアランスを介する流体の漏洩量を制御する液圧シールを形成すると共にピストンと本体との間の潤滑を可能にする制御されたクリアランスを形成する寸法を有する。第1のピストンと本体210との間の制御されたクリアランスは、第1の流体溜め32から第2の流体溜め33への制御された漏洩流路を提供し、第1のピストン220と本体210との間の摩擦を減少させることにより、第1のピストン220の運動のヒステリシスを最小限に抑える。積層体100による生じる側方荷重は、摩擦及びヒステリシスを増加させると思われる。そのため、第1のピストン220を、好ましくは縦方向軸A−Aに沿う方向だけで積層体110と結合して、側方荷重が減らすかなくなるようにする。本体210は、噴射器ハウジングに関して半自由浮動状態になるように、第1の端部210aを噴射器ハウジングに装着するのが好ましい。あるいは、本体210を噴射器ハウジング内において軸方向に浮動するようにしてもよい。さらに、ピストン副組立体内にばねを設けることにより、補償器組立体202により外からの側方力またはモーメントが噴射器ハウジングへほとんどまたは全く導入されないようにする。かくして、これらの特徴部分により噴射器ハウジングの歪みは減少するかなくなると考えられる。
【0020】
第1の面222には、通路226を介して第2の流体溜め33と流体連通関係にあるポケットまたはチャンネル228aを形成することができる。これらのポケット228aにより、第1の面222と端部部材228との間に流体がほとんどまたは全く存在しない場合でも、幾らかの流体36が第1の面222上にあり、液圧「シム」として作用することができる。好ましい実施例において、第1の流体溜め32は少なくとも幾らかの流体をその上に常に保持する。第1の面222及び第2の面224は、例えば、回転円錐表面、円錐台表面または平坦な表面のような任意の形状でよい。第1の面222及び第2の面224は、縦方向軸A−Aを横断する平坦な表面であるのが好ましい。
【0021】
流体36が第1のピストン220の第1の面222と第2の面224との間を選択的に循環できるようにするため、通路226が第1と第2の面の間を延びる。通路226と流体溜めとの間で流体36を流れ易くするため、ピストン220の外周面上に縮径部分227を設けてギャップ219が形成されるようにする。このギャップ219により、流体36は通路226から第2の流体溜め33内へ流入できる。
【0022】
第1の流体溜め32には圧力感知弁を設けるが、この弁は圧力感知弁にかかる圧力降下に応じて1つの方向に流体が流れるようにする(図3を参照)。圧力感知弁は、例えば、逆止弁または単方向弁でよい。圧力感知弁は、第1の面222の上方に滑らかな面がある可撓性の薄いディスクプレート270であるのが好ましい。
【0023】
詳述すると、第1のピストン220に接触する側の面を滑らかにして第1の面222に対する密封表面を形成することにより、プレート270は、第1の流体溜め32(または32´)の圧力が第2の流体溜め33(または33´)の圧力よりも低い時は必ず流体が第1の流体溜め32(または32´)と第2の流体溜め33(または33´)との間を流れるようにする圧力感知弁として働く。即ち、流体溜め間に圧力差がある時は必ずプレート270の滑らかな表面が持ち上げられて流体がチャンネルまたはポケット228a(または228a´)へ流入できるようにする。このプレートは、玉形逆止弁におけるように流体圧力とばね力の組合せではなくて、圧力差に応じて流れを阻止するシールを形成することに注意されたい。圧力感知弁またはプレート270には、表面を貫通するオリフィス272a,272bが形成されている。このオリフィスは、例えば、正方形、円形または任意適当な形状でよい。このプレートには、各々の直径が約1.0ミリメートルの12個のオリフィスが形成されている。また、各チャンネルまたはポケット228a、228bに各オリフィス272a、272bとほぼ同じ形状及び断面積の開口を設けてもよい。プレート270は、プレートの周りの4箇所またはそれ以上の異なる箇所で第1の表面222に溶接するのが好ましい。
【0024】
プレート270は非常に小さい質量と可撓性とを有するため、流体が流入すると非常に迅速に応答して端部部材28の方へ持ち上げられ、プレートを通過していなかった流体が液圧シムの体積を増加させる。プレート270は、プレート270の下方及び通路226内にある流体を吸引すると、球形の一部に近いものとなる。この増加した体積がシムの体積に加算されるが、その体積増加分は依然として密封表面の第1の流体溜め側にある。プレート270の多数の利点のうちの1つは、圧力の脈動が第1の流体溜めの液圧シムに追加される流体の体積増加分により迅速に減衰されることである。これは、噴射器の作動が非常に動的な事象であり、非作動状態、作動状態及び非作動状態間の移行により液圧シムに圧力変動を発生させる慣性力が生じるからである。液圧シムは、流体が自由に流入するが流出が制限されるため、振動を迅速に減衰させる。
【0025】
貫通孔またはオリフィス272a,272bの直径は、プレート270が第1の面222から持ち上げられると球形の一部に似た形になるため、プレート270の上昇距離でなくてプレートのオリフィス実効直径として考えることができる。さらに、オリフィスの数及び各オリフィスの直径は、プレート270の圧力降下の決定にとって重要なプレート270の剛性を決定する。好ましくは、圧力降下は熱的補償器の第1の流体溜め32における圧力脈動に比べて小さいものでなければならない。プレート270が約0.1mm持ち上げられると、プレート270は、大きく開放した状態で第1の流体溜め32への流れを制限しないと考えることができる。液圧シム内への流れは制限されないため、流体の有意な圧力降下が防止される。これは、有意な圧力降下が存在すると流体に溶解されたガスが表に出て泡を形成するため重要である。これは、ガスの蒸気圧が減少した流体圧を超えることによる(即ち、ある特定の種類の流体は、スポンジが水を吸収するように空気を吸収するため、流体が圧縮可能な流体のように振舞う)。泡が形成されると、小さなばねのように作用して補償器を「ソフト」または「スポンジ」のようにする。一旦泡が形成されると、これらを流体内に再び溶解させるのは困難である。補償器は、好ましくは設計により、約2乃至7バールの圧力で作動するが、液圧シムの圧力は大気圧よりも有意に低下しないと思われる。従って、流体及び補償器通路からガス抜きを行うのは、プレート270がない場合ほど重要ではない。プレート270の厚さは約0.1ミリメートルであり、その表面積は約110平方ミリメートル(mm)である。さらに、プレート270の可撓性を所望の値に維持するためには、各々が約0.8平方ミリメートル(mm)の開口を有する約12個のオリフィスより成るアレイを設けるのが好ましく、プレートの厚さは表面積の平方根を約94で割算した値であるのが好ましい。
【0026】
第1のピストン220と積層体100の頂部46との間には、縦方向軸A−Aに沿って軸方向に摺動可能なように延長部230に装着されたリングのようなピストンまたは第2のピストン240が設けられている。第2のピストン240は、第2の面224に対向する第3の面242を有する。第2のピストン240はまた、縦方向軸A−Aに沿って第3の面242から離れた第4の面244を有する。第4の面244は、保持用肩部248の一部を構成する保持用ボス部分246を有する。この保持用ボス部分246はボス部分211(縦方向軸A−Aに対向する本体210の表面に形成されている)と協働して、第2のピストン240が本体210の第2の端部210bに取付けられた後に可撓性ダイアフラム250の組込みを容易にする。ピストンの形状は好ましくは円形であるが、第1のピストン220及び第2のピストン240は矩形または卵形のような他の形状でもよい。
【0027】
第2の流体溜め33は、可撓性ダイアフラム250より取囲まれた空間により形成される。ダイアフラム250は、ピストン220の第2の面224と第2のピストン240との間に位置する。可撓性ダイアフラム250は、2個またはそれ以上の部分が、例えば、溶接、接合、ろう付け、接着、好ましくはレーザー溶接のような適当な方法により固着された単一構造でよい。ダイアフラム250は、互いに固着された第1の条片252及び第2の条片254より成るのが好ましい。
【0028】
可撓性ダイアフラム250は、上述した適当な方法により第1のピストン220と本体220の内側表面に固着可能である。第1の条片252の一方の端部は第1のピストン220の縮径部分227に固着され、第2の条片254の別の端部は本体210の内側表面に固着されている。本体210が一体的な構造である場合、その別の端部を本体210の内側表面に直接固着する。本体210が互いに結合された2個またはそれ以上の部分より成る場合、第2の条片250の別の端部を一方または他の部分へ、本体210を構成する部分が適当な方法で固着される前に固着するのが好ましい。
【0029】
ばね260は、端部キャップ214と第2のピストン240との間に格納されている。第2のピストン240は端部キャップ214に関して可動であるため、ばね260は第2のピストン240を可撓性ダイアフラム250に押圧するように作用する。第2のピストン240は可撓性ダイアフラム250に当接するが、この第2のピストンは表面積が第1の作動表面の表面積よりも小さい第2の作動表面248を形成する。第3の面242が可撓性ダイアフラム250に当接するため、作動表面248は本質的に第3の面242と同じ表面積を有すると考えることができる。
【0030】
これにより、第2の流体溜め33内の流体36の圧力が増加する。初期の状態では、液圧流体36は、ばね力と第2の作動表面248の表面積との積の関数として加圧される。第1の流体溜め32の流体が膨張する前に、第1の流体溜めは液圧シムを形成するように予荷重をかけられる。ばね260のばね力は、約30乃至90ニュートンであるのが好ましい。
【0031】
液圧シムの容量を形成する流体36は、熱的補償器内またはその周りの温度が上昇すると膨張する傾向がある。シムの容量の増加は、第1のピストンの第1の外側表面または第1の面222に直接作用する。第1の面222は第2の作動表面248より表面積が大きいため、第1のピストンは積層体または弁閉鎖部材40の方へ移動する傾向がある。積層体の方へ移動する第1のピストン220の力ベクトル(即ち、方向及び大きさを有する)Foutは下式で定義される。
【0032】
out=(Ashim*Pshim)−Fspring
上式において、
out=圧電積層体に印加される力;
spring=全ばね力;
shim=(π/4)*Pdまたはピストン上方の面積、Pdは第1のピストンの直径(液圧シムまたは流体溜め32);
休止状態において、液圧シム及び第2の流体溜めのそれぞれの圧力はほぼ等しい傾向がある。しかしながら、ソリッドステートアクチュエーターが作動されると、液圧シムの圧力は、流体36が非圧縮性であるため積層体が膨張するにつれて増加する。これにより、積層体100は、燃料を燃料出口62から噴射するために弁閉鎖部材40を作動できる剛性の反作用ベースを有する。
【0033】
ばね260はコイルばねであるのが好ましい。ここでは、流体溜めの圧力は各コイルばねの少なくとも1つのばね特性と関連がある。本明細書中において、少なくとも1つのばね特性は、例えば、ばね定数、ばね自由長、ばねの弾性率を含むことができる。各ばね特性は、他のばね特性との種々の組合せで変化させることにより、補償器組立体200の所望の応答が得られるようにすることができる。
【0034】
図2Bを参照して、第2のピストン240´は、図2Aの補償器組立体200のピストンとは構成が異なる補償器組立体200´、300の「格納」構造内に取付けられている。図2Bに示す格納構成は、第1のピストン220´のスカート部221の寸法が、このスカート部221により画定される空間内にばね260´及び第2のピストン240を装着できるように十分なものでなければならない。スカート部221の縦方向軸A−Aに沿う軸方向長さは、ピストンスカート部221内にばね262を、ばねまたはピストンの他の部分との間で膠着または干渉が生じないように、圧縮状態で取付けることができるように十分なものでなければならない。第1のピストン220´は、第1のピストン220´を適当な結合手段により延長部230´に結合できるようにする細長い部分223を有する。細長い部分223は、スカート部221と協働してばね262を受ける空間を画定する。ばね262は、第2のピストン240´を可撓性ダイアフラム250´に押圧するように作動できる。可撓性ダイアフラム250´は、適当な方法により(可撓性ダイアフラム250に関連して説明したような方法で)第1のピストン220及び端部キャップ214´に固着されている。可撓性ダイアフラム250´は、単一部分より成る構成であるのが好ましい。補償器200´、300は補償器200と同じような動作をするが、図2Bの実施例が図2Aの実施例と異なる多くの相違点の1つは、第2のピストン(図2Aでは240、図2Bでは240´)がばね力により移動する方向である。図2Aではピストンはばね力により噴射器の入口端部の方へ移動するが、図2Bではばね力は第2のピストン240´を出口端部の方へ移動させる。図2Aの第2のピストン220と同様に、図2Bの第2のピストン220´は流体36と物理的接触をしない方が好ましい。第2のピストン220´は、その面229´を可撓性ダイアフラム250´(流体36と物理的接触関係にある)に当接させるため、可撓性ダイアフラム250´はばね力をダイアフラム250´の第2の作動表面248´を介して流体36へ伝達する。補償器200´、300の別の特徴は、軸方向の全長が補償器組立体200よりも短く、コンパクトなことである。
【0035】
図2Bの補償器200´は、圧力応答弁と、第1のピストンを貫通する流体通路とを除去することにより単純化することができる。この単純化により、熱的補償器300として図4に示す別の好ましい実施例が得られる。熱的補償器300は、スカート部324を備えた第1のピストン320を取囲む本体310を有する。ピストンのスカート部324は、本体310の内側表面312に対向するように配設され、それらの間にギャップ326が形成される。第2のピストン340は、ピストンのスカート部324内に少なくとも一部が配設されている。第2のピストン340は、作動表面342と端部キャップ314の開口316を貫通する延長部344とを有する。一般的に流体36が休止位置にあるピストン間の空間に流入しないようにするため、第1のピストンのスカート部または第2のピストンの外側部分の何れかに形成した溝に密封部分352を配設するが、図示を簡単にするため一方の側の密封部材352だけを示す。密封部材は、スカート部324と第2のピストン340またはその延長部344に結合したダイアフラムでよい。密封部分352は、第2のピストンに形成した溝に設けたOリングが好ましい。一般的に流体が第2の流体溜め33から逃げないようにするため、端部キャップ314と、第2のピストン340の延長部344との間に密封部318を形成することができる。詳述すると、端部キャップ340か延長部344の何れかに溝を形成すればよい。その後、Oリング318をその溝に取付ける。溝319は、縦方向軸A−Aに向いた端部キャップ314の周面上に形成する。
【0036】
第1の流体溜め32は、表面322と端部部材28との間に形成される。第2の流体溜め33は、作動表面342と本体との間に形成される。第1の流体溜め32は、制御されたクリアランスまたはギャップ326を介して第2の流体溜め33と流体連通関係にある。好ましくは、このギャップ326は、このクリアランスまたはギャップ326を漏洩する流体量を制御する液圧密封部を形成すると共にピストン及び本体の潤滑を可能にする制御されたクリアランスを与えるように適当なものでなければならない。
【0037】
内部充填通路332(図2Bの内部充填通路232と作動原理は同じ)は、第1のポート332aと第2のポート332bとの間を延びる。第1のピストン320の表面350aが延長部330の表面350bと接触状態にある時、第1の流体溜め32への流体の流入及びそこからの流出を阻止する密封部350が形成される。第1のピストン320の内部空間には少なくとも1つのばね360が設けられている。この少なくとも1つのばね360は、第2のピストン340を第1のピストン320から離れる方向に偏位させる。これにより、作動表面342の表面積を介して流体36へ力が印加され、その結果、第1の圧力が第1のピストン320の第1の表面322へ伝達される。第1の圧力は、第1の液体溜めが液圧シムとして作用できるようにする圧力として呼ぶことができる。その後、(熱的変化により)第1または第2の流体溜めの流体36の体積が変化すると、第1のピストンが縦方向軸に沿って移動する。これにより、ソリッドステートアクチュエーターと燃料噴射器の種々のコンポーネントとの固定した空間関係が維持されると思われる。
【0038】
図4に示す実施例のアクチュエーター積層体100に印加される力は、下式のように定義される。
【0039】
out=[(Fspring360±Fseal352±Fseal318)*(Ashim/Areservoir33)]−Fspring±Fseal352
上式において、
out=積層体100に印加される力;
spring360=ばね360の力;
seal352=密封部352の摩擦力;
seal318=密封部318の摩擦力;
shim=(π/4)*Pdまたはピストン上方の面積、Pdは第1のピストンの直径(液圧シムまたは流体溜め32);
reservoir33=第2の流体貯め3の面積。
【0040】
再び図1を参照して、燃料噴射器10の動作時、燃料が燃料供給源(図示せず)から燃料入口24へ供給される。燃料入口24の所の燃料は、弁閉鎖部材40が開位置に移動しておれば、燃料フィルター11、通路18、通路20、燃料管22を介して燃料出口62から流出する。
【0041】
燃料を燃料出口62から流出させるために、ソリッドステートアクチュエーター積層体100へ電圧を印加してその積層体を膨張させる。ソリッドステートアクチュエーター積層体100が膨張すると、底部44が弁閉鎖部材40を押圧し、このため燃料が燃料出口62から出る。燃料が燃料出口62から噴射されると、ソリッドステートアクチュエーター積層体100への給電が停止されるため、ばね48の偏倚力が弁閉鎖部材40を復帰させて、燃料出口62を閉じる。詳述すると、ソリッドステートアクチュエーター積層体100は、給電停止により収縮するため、弁閉鎖部材40を底部44に常に接触状態に保持するばね48の偏倚力が弁閉鎖部材40を閉位置に付勢する。
【0042】
エンジン動作時にエンジン温度が上昇すると、入口取付け具12、噴射器ハウジング14及び弁本体17は温度の上昇によって熱膨張するが、ソリッドステートアクチュエーター積層体の熱膨張は一般的に有意でない大きさである。同時に、燃料管22を流れて燃料出口62から流出する燃料は、燃料噴射器組立体10の内部コンポーネントを冷却するため、弁閉鎖部材40を熱的に収縮させる。図1を参照して、弁閉鎖部材40が収縮すると、底部44は弁閉鎖部材40との接触点から離れる傾向がある。第1のピストン220(または220´)の底面に作動的に接続されたソリッドステートアクチュエーター積層体100は、下方に押圧される。燃料噴射器コンポーネントの体積熱膨張率βは圧電積層体よりも一般的に大きいため、温度が上昇すると、入口取付け具12、噴射器ハウジング14及び弁本体17は、圧電積層体100に対して相対的に膨張する。この場合、流体が膨張するため、第1の流体溜めの圧力も増加しなければならない。流体は事実上非圧縮性であり、第2の作動表面248(または248´)の表面積は小さいため、第1のピストン220(または220´)は、第2のピストン240(または240´)に対して噴射器10の出口端部の方へ移動される。第1のピストン220(または220´)のこの移動は延長部230(または230´)により圧電積層体100へ伝達されるが、この移動により入口キャップ14、噴射器ハウジング14及び弁本体18のような燃料噴射器の他のコンポーネントに対する圧電積層体の相対位置が一定に維持される。
【0043】
好ましい実施例において、液圧流体36の熱膨張率βは圧電積層体の熱膨張率βよりも大きいことに注意されたい。ここでは、熱的補償器組立体200(または200´、300)は、燃料噴射器のハウジングと圧電積層体100の熱膨張率の差が第1の流体溜め内の液圧流体36の膨張により補償されるように、少なくとも、所望の膨張率βを有する液圧流体を選択し、また第1の流体溜めの流体の所定の体積を選択することにより構成することができる。
【0044】
その後、燃料噴射器組立体100の周辺温度が変動すると、入口取付け具14、噴射器ハウジング14または弁本体17のさらなる膨張により、流体36が第1の流体溜め内で膨張または収縮する。流体が膨張すると、第1の表面222(または222´)が第2の作動表面248(または248´)よりも大きい表面積を有するため、第1のピストン220(または220´)は燃料噴射器の出口端部の方へ強制的に移動される。一方、燃料噴射器コンポーネントが収縮すると、第1の流体溜め32(または32´)内の液圧流体36の体積が収縮し、第1のピストン220(または220´)が燃料噴射器10の入口の方へ後退する。
【0045】
アクチュエーター100が作動されると、第1の流体溜め32の圧力が急速に増加するため、プレート270が第1の面222に緊密に封止される。これにより、液圧流体36の第1の液体溜めから通路236への流出が阻止される。積層体100の作動時におけるシムの体積は、アクチュエーター100が作動されたおおよその瞬間における第1の液体溜め内の液圧流体の体積と関連があることに注意されたい。液体は事実上非圧縮性であるため、第1の流体溜め32の液体36は剛性的な反作用ベース、即ち、アクチュエーター100が反作用するシムに近似される。シムの剛性は、部分的に、流体の事実上の非圧縮性及び流体がプレート270より第1の流体溜め32から流出できないことによると考えられる。アクチュエーター積層体100が未荷重状態で作動されると、積層体は約60ミクロン伸張する。好ましい実施例では、この伸張量の半分(約30ミクロン)は燃料噴射器の種々のコンポーネントにより吸収される。積層体100の全伸張量の残りの半分(約30ミクロン)は、閉鎖部材40を撓ませるために使用される。従って、アクチュエーター積層体100の撓みは繰返し付勢される度に一定であると考えられ、それにより燃料噴射器の開度を一定に維持することが可能になる。
【0046】
アクチュエーター100が作動されない場合、流体36は第1の流体溜めと第2の流体溜めの間を流れるが、同じ予荷重力Foutが維持される。力Foutは、ばね260(または262)と各ピストンの表面積の関数である。従って、アクチュエーター積層体100の底部44は、燃料噴射器コンポーネントが膨張するかまたは収縮するかに拘らず、弁閉鎖端部42の接触表面と常に接触状態に維持されると思われる。
【0047】
補償器組立体200、200´、300を燃料噴射器用ソリッドステートアクチュエーターと共に図示したが、例えば電気歪み、磁気歪みまたはソリッドステートアクチュエーターのような長さの変化するアクチュエーターを熱的補償器組立体200、200´、300と共用できることを理解されたい。ここでは、長さが変化するアクチュエーターは、アクチュエーターが付勢されると長さが延びる、常態では作動されないアクチュエーターを包含することができる。逆に、長さが変化するアクチュエーターは、アクチュエーターが常態では作動されるが、非作動状態にすると長さが収縮(膨張でなく)する場合にも適用可能である。さらに、熱的補償器組立体200、200´、300及び長さが変化するアクチュエーターは燃料噴射器に関連の用途に限定されず、例示すると、スイッチ、光学的読み取り/書き込みアクチュエーターまたは医学用流体給送装置のような適度に精密なアクチュエーターを必要とする他の用途にも利用できることを強調したい。
【0048】
本発明をある特定の好ましい実施例に関連して説明したが、図示説明した実施例に対する変形例及び設計変更は、頭書の特許請求の範囲に規定される範囲から逸脱することなく可能である。従って、本発明は図示説明した実施例に限定されず、特許請求の範囲の文言及びその均等物により規定される全幅を享受するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、ソリッドステートアクチュエーター及び好ましい実施例による補償器組立体を備えた燃料噴射器組立体の断面図である。
【図2A】
図2Aは、図1の熱的補償器組立体の拡大図である。
【図2B】
図2Bは、熱的補償器組立体の別の好ましい実施例を示す拡大図である。
【図3】
図3は、図2Aまたは2Bの圧力感知弁の動作を説明する図である。
【図4】
図4は、図2Bの格納構成を用いる別の実施例を示す。

Claims (31)

  1. 縦方向軸に沿って延び、第1及び第2の端部と、第1の端部と第2の端部との間に設けた端部部材とを有するハウジングと、
    ハウジング内に縦方向軸に沿って設けた長さが変化するアクチュエーターと、
    アクチュエーターに結合され、燃料噴射を許容する第1の位置と、燃料噴射を阻止する第2の位置との間で可動の閉鎖部材と、
    長さが変化するアクチュエーターを温度変化に応答してハウジングに対して移動させる補償器組立体とより成り、
    補償器組立体は、
    縦方向軸に沿って延び、第1及び第2の端部と、縦方向軸に対向する内側表面とを有する本体と、
    長さが変化するアクチュエーターに結合され、本体の第1及び第2の端部のうちの一方の近くに設けられ、第1の外側表面と、その第1の外側表面から離れた第1の作動表面とを有し、第1の作動表面はハウジングの端部部材と協働して本体に第1の流体溜めを画定する第1のピストンと、
    第1のピストンの近くの本体に設けられ、第2の外側表面と、第1のピストンの第1の作動表面に対向する第2の作動表面とを有する第2のピストンと、
    第1の作動表面と第2の作動表面との間に設けられた第2の流体溜めと、
    第1の流体溜めと第2の流体溜めとの間に設けられた連通通路と、
    第1の端部が第1及び第2のピストンのうちの一方に結合され、第2の端部が長さが変化するアクチュエーターに結合された延長部とより成り、延長部には液圧流体を連通通路及び第1及び第2の流体溜めに供給するための充填通路が設けられている燃料噴射器。
  2. 第1及び第2の流体溜めのうちの一方に設けられ、第1の流体溜めの第1の流体圧力及び第2の流体溜めの第2の流体圧力のうちの一方に応答して第1及び第2の流体溜めのうちの一方から他方への流体の流れを許容する弁をさらに備えた請求項1の燃料噴射器。
  3. 第2のピストンは、縦方向軸に近い第1の表面と、それから離れた第2の表面とを有し、縦方向軸の周りに設けられた環状体である請求項1の燃料噴射器。
  4. 本体内に設けられたばね部材と、第1及び第2のピストンのうちの一方及び本体の内側表面に結合されて第2の流体断面を画定する可撓性流体障壁とをさらに備えた請求項1の燃料噴射器。
  5. 第1のピストンは流体と接触する第1の表面積を有し、可撓性流体障壁の第2の作動表面は流体と接触する第2の表面積を有し、その結果、ばね部材の力と第1及び第2の表面積の比率の関数である力が発生する請求項4の燃料噴射器。
  6. 可撓性流体障壁は、第1の作動表面の一部に密封された第1の条片と、本体の内側表面の一部に密封された第2の条片とを含み、第1及び第2の条片は第1のピストンの第1の作動表面と第2のピストンの第2の作動表面との間に位置する請求項5の燃料噴射器。
  7. 第1のピストンは縦方向軸に沿って第1の外側表面から延びるピストンのスカート部を有し、ピストンのスカート部は外殻及び内殻を有し、内殻は延長部に結合されている請求項3の燃料噴射器。
  8. 第2のピストンは縦方向軸に沿って延びる第1の表面及び第2の表面を有する環状体より成り、環状体の第1の表面は延長部に対向し、第2の表面はピストンのスカート部の外殻に対向し、環状体はピストンのスカート部の外殻内へまたはその外殻から往復運動可能である請求項7の燃料噴射器。
  9. 可撓性流体障壁は、第1の端部がピストンのスカート部の外殻に結合され、第2の端部が端部キャップの一部に結合された部材を有し、端部キャップの部分は本体の内側表面から縦方向軸の方へ延びる請求項8の燃料噴射器。
  10. 第1のピストンは、縦方向軸を中心として第1のピストンの第1の外側表面上に設けた複数のポケットを有する請求項3の燃料噴射器。
  11. 弁は複数のオリフィスを形成したプレートを有し、このプレートは第1の流体溜めにさらされて第1及び第2の外側表面のうちの一方の上で突出し、その厚さはプレートの一方の側の表面積の平方根の約1/94である請求項10の燃料噴射器。
  12. プレートは、第1のピストンの第1の外側表面上の複数のポケットに対向するように設けられた複数のオリフィスを有する請求項11の燃料噴射器。
  13. 第1のピストンは、第1と第2の流体溜め間における液圧流体の漏洩を許容するように本体の内側表面と接触する外側表面を有する請求項1の燃料噴射器。
  14. 第1及び第2の端部を有する長さが変化するアクチュエーターのための液圧補償器であって、
    端部部材と、
    縦方向軸に沿って延び、第1及び第2の端部と、縦方向軸に対向する内側表面とを有する本体と、
    長さが変化するアクチュエーターに結合され、本体の第1及び第2の端部のうちの一方の近くに設けられ、第1の外側表面と、その第1の外側表面から離れた第1の作動表面とを有し、第1の外側表面は燃料噴射器のハウジングの端部部材と協働して本体に第1の流体溜めを画定する第1のピストンと、
    第1のピストンの近くの本体に設けられ、第2の外側表面と、第1のピストンの第1の作動表面に対向する第2の作動表面とを有する第2のピストンと、
    第1の作動表面と第2の作動表面との間に設けられた第2の流体溜めと、
    第1の流体溜めと第2の流体溜めとの間に設けられた連通通路と、
    第1の端部が第1及び第2のピストンのうちの一方に結合され、第2の端部が長さが変化するアクチュエーターに結合された延長部とより成り、延長部には液圧流体を連通通路及び第1及び第2の流体溜めに供給するための充填通路が設けられている液圧補償器。
  15. 第1及び第2の流体溜めのうちの一方に設けられ、第1の流体溜めの第1の流体圧力及び第2の流体溜めの第2の流体圧力のうちの一方に応答して第1及び第2の流体溜めのうちの一方から他方への流体の流れを許容する弁をさらに備えた請求項14の補償器。
  16. 第2のピストンは、縦方向軸に近い第1の表面と、それから離れた第2の表面とを有し、縦方向軸の周りに設けられた環状体である請求項14の補償器。
  17. 本体内に設けられたばね部材と、第1及び第2のピストンのうちの一方及び本体の内側表面に結合されて第2の流体溜めを画定する可撓性流体障壁とをさらに備えた請求項16の補償器。
  18. 第1のピストンは流体と接触する第1の表面積を有し、可撓性流体障壁の第2の作動表面は流体と接触する第2の表面積を有し、その結果、ばね部材の力と第1及び第2の表面積の比率の関数である力が発生する請求項17の補償器。
  19. 可撓性流体障壁は、第1の作動表面の一部に密封された第1の条片と、本体の内側表面の一部に密封された第2の条片とを含み、第1及び第2の条片は第1のピストンの第1の作動表面と第2のピストンの第2の作動表面との間に位置する請求項18の補償器。
  20. 第1のピストンは縦方向軸に沿って第1の外側表面から延びるピストンのスカート部を有し、ピストンのスカート部は外殻及び内殻を有し、内殻は延長部に結合されている請求項18の補償器。
  21. 第2のピストンは縦方向軸に沿って延びる第1の表面及び第2の表面を有する環状体より成り、環状体の第1の表面は延長部に対向し、第2の表面はピストンのスカート部の外殻に対向し、環状体はピストンのスカート部の外殻内へまたはその外殻から往復運動可能である請求項20の補償器。
  22. 可撓性流体障壁は、第1の端部がピストンのスカート部の外殻に結合され、第2の端部が端部キャップの一部に結合された部材を有し、端部キャップの部分は本体の内側表面から縦方向軸の方へ延びる請求項21の補償器。
  23. 第1のピストンは、縦方向軸を中心として第1のピストンの第1の外側表面上に設けた複数のポケットを有する請求項14の補償器。
  24. 弁は複数のオリフィスを形成したプレートを有し、このプレートは第1の流体溜めにさらされて第1及び第2の外側表面のうちの一方の上で突出し、その厚さはプレートの一方の側の表面積の平方根の約1/94である請求項23の補償器。
  25. プレートは、第1のピストンの第1の外側表面上の複数のポケットに対向するように設けられた複数のオリフィスを有する請求項24の補償器。
  26. 第1のピストンは、第1と第2の流体溜め間における液圧流体の漏洩を許容するように本体の内側表面と接触する外側表面を有する請求項19の補償器。
  27. 端部部材を有するハウジングと、縦方向軸に対向する内側表面とを有する本体と、長さが変化するアクチュエーターに結合され、本体の第1及び第2の端部のうちの一方の近くに設けられ、第1の外側表面と、その第1の外側表面から離れた第1の作動表面とを有し、第1の外側表面は端部部材と協働して本体に第1の流体溜めを画定する第1のピストンと、第1のピストンの近くの本体に設けられた第2のピストンと、第1の作動表面と第2の作動表面との間に設けられた第2の流体溜めと、第1の流体溜めと第2の流体溜めとの間に設けられた連通通路と、第1の端部が第1及び第2のピストンのうちの一方に結合され、液圧流体を連通通路及び第1及び第2の流体溜めに供給するための充填通路が設けられた延長部とより成る燃料噴射器の熱的歪みを補償する方法であって、
    第1のピストンの表面を本体の内側表面に対向させて第1のピストンと本体の内側表面との間に制御されたクリアランスを形成し、
    第1のピストンと第2のピストンとの間に可撓性流体障壁を結合して第2のピストン、エラストマー及び可撓性流体障壁とが第2の流体溜めを形成するようにし、
    少なくとも一部がピストンのスカート部内にある第2のピストンを偏位させて第1及び第2の流体溜めに液圧を発生させ、
    長さが変化するアクチュエーターを、温度の関数としての第1の流体溜めの液圧流体の体積変化により生じる所定のベクトルで偏位させるステップより成る燃料噴射器の歪みの補償方法。
  28. 偏位ステップは、温度が所定の温度より高くなると長さが変化するアクチュエーターを縦方向軸に沿う第1の方向に移動させるステップを含む請求項27の方法。
  29. 偏位ステップは、温度が所定の温度より低くなると長さが変化するアクチュエーターを第1の方向とは反対の第2の方向へ偏位するステップを含む請求項27の方法。
  30. アクチュエーターの偏位ステップはさらに、液圧流体が第1及び第2の流体溜めのうち一方に捕捉されるように長さが変化するアクチュエーターの作動時に第1の流体溜めと第2の流体溜めとの間の液圧流体の連通を阻止するステップより成る請求項27の方法。
  31. 連通を阻止するステップは、長さが変化するアクチュエーターが非作動状態である時液圧流体の一部を一方の流体溜め内に解放することにより閉鎖部材及び長さが変化するアクチュエーターの一部の位置を互いに一定に維持するステップをさらに含む請求項30の方法。
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