JP2004514078A - 操縦可能な振動プレートにおける無段式の不釣り合い質量位置調節のための装置 - Google Patents

操縦可能な振動プレートにおける無段式の不釣り合い質量位置調節のための装置 Download PDF

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Abstract

操縦可能な振動プレートは、回転する不釣り合い質量によって振動させられる。不釣り合い質量を相対回動させることにより、生じる力とこの力の作用方向とが変化し、これにより、振動プレートの移動速度と、移動方向とに影響を与えることができる。振動プレートの場合、共通の軸に配置された不釣り合い質量は、外力及びモーメントに拘わらず移動することができる。なぜならば、不釣り合い質量を移動させる調整ピストン(12a,12b)が調整シリンダにおいて、慣用的に使用されるコイルばねを用いる場合よりも遙かに堅く締め付けられるからである。このためには、調整可能なそれぞれの不釣り合い質量には、2つの流体室(14a,16a,14b,16b)を備えた複動式液圧シリンダ(10a,10b)が配属されており、これらの流体室の、タンク(30)及びポンプ(34)への接続は、液圧シリンダ(10a,10b)内で移動可能なピストン(12あ、12b)を固定するために閉鎖可能である。

Description

【0001】
本発明は、請求項1の上位概念部によれば、操縦可能な振動プレートにおける無段式の不釣り合い質量位置調節のための装置に関し、この装置は、液圧シリンダのピストンとして形成された、配属された不釣り合い質量と作用接続した調整部材と、作動流体のためのタンクと、作動流体のための搬送ポンプを有する圧力源とを備えている。
【0002】
地面圧縮装置として適した振動プレートは、回転する不釣り合い質量によって振動させられる。不釣り合い質量を相対回動させることによって、生じる力とこの力の作用方向とを変化させ、これにより、振動プレートの移動速度と振動プレートの移動方向とに影響を与えることが知られている。2つの不釣り合い質量の位置調整はこれまで、容易に作用する液圧シリンダによって行われており、この液圧シリンダには、戻し力を生ぜしめるために戻しばねが配属されている。これにより、理論的には、それぞれの液圧シリンダに配属された調整量は、次のことにより任意に調整されることができる。すなわち、ばねがばね特性に基づいて所定の短縮を行い、この位置において、シリンダ内で可動なピストンに、液圧力とばね力との平衡を生じるまで、両シリンダのぞれぞれにおける圧力が高められる。
【0003】
しかしながら、実際の運転においてはこの力平衡が妨げられ、この力平衡に復元力が重ねられ、この復元力は一定でも線形でもないので、補償することもできない。原因は、例えば駆動モータの戻りモーメント及び/又は地面の反動力であることができ、機械が極端な振動に曝されているならば、ばねの振動を生じるおそれがあるか又はピストンの質量慣性の効果が有効になるおそれがある。
【0004】
振動プレートの正確な制御を可能にするために、本発明の課題は、有利には共通の軸に配置された不釣り合い質量の無段調節を、外部の力及びモーメントに拘わらずに可能にすることである。このためには、調整ピストンを調整シリンダ内に、慣用的に使用されるコイルばねを用いる場合よりもはるかに堅く締め付ける必要がある。
【0005】
この課題の本発明による解決手段では、請求項1によれば、それぞれの調整可能な不釣り合い質量に、2つの流体室を備えた複動式液圧シリンダが配属されており、流体室のうち、ピストンの移動のために、選択的に、一方の流体室が搬送ポンプに、同時に他方の流体室がタンクに直接に接続可能である。これに対して、ピストンを所定の位置に固定するためには、両方の流体室が同時にタンク及びポンプに対して閉鎖可能である。
【0006】
作動流体は極めて小さなサイズにのみ圧縮可能であるので、導管を閉鎖することによって、流体室に隣接した導管区分に、流体が、ポンプ作動時に生じる35〜40barの高圧を保持しながら閉じこめられ、これにより、ピストンは両側において、高圧下の閉じこめられた流体量によって固定される。外部の作用、慣性又は復元力によって、ピストンは、調整された位置から移動させられることはできない。なぜならば、このような外力は、提供された流体圧力を克服するには十分でないからである。この場合、同時に、適切な位置測定装置を使用することによって、閉鎖された制御回路を提供することも可能であり、この制御回路は、任意の規定された回転半径のみならず安定した圧縮をも実現することを可能にする。
【0007】
有利には、それぞれの複動式シリンダには4ポート3位置弁が配属されており、この4ポート3位置弁は、圧力流体源と、流体タンクと、シリンダの両流体室のそれぞれとに接続されている。
【0008】
特に有利な構成によれば、それぞれの流体室は、絞り逆止め弁を介して4ポート3位置弁と接続されている。
【0009】
図面に示された液圧回路を用いて本発明をさらに詳しく説明する。
【0010】
実施例は、2つの複動式液圧シリンダ10a及び10bを示しており、これらの液圧シリンダはそれぞれ調整モータとして働き、適切な機械的接続によって、振動プレートの1つの軸に維持された不釣り合い質量の位置を選択的にかつ無段で2つの端部位置の間で移動させることができる。液圧シリンダ10a及び10b内ではそれぞれ1つのピストン12a若しくは12bが線形に可動であり、これらのピストンの両側にはそれぞれ流体室14a及び16a若しくは14b及び16bが設けられている。それぞれの流体室14a〜16bは、導管接続部18a,20a若しくは18b,20bを有しており、これらの導管接続部は、絞り逆止め弁22a,24a若しくは22b,24bを介して、それぞれ1つのシリンダ10a及び10bに配属された4ポート3位置弁26a若しくは26bに接続されている。
【0011】
これらの4ポート3位置弁26a若しくは26bはそれぞれ、4つの接続部と、3つの位置を有している。図面には、導管接続部18a〜20bが遮断された遮断位置が示されている。
【0012】
弁体28a若しくは28bが右方へ摺動されると、導管接続部18a及び18bが作動流体で負荷され、この作動流体は、タンク30から、モータ32によって駆動可能なポンプ34によって搬送される。ポンプ34の搬送側は、圧力制限弁36を介して、タンク30に接続された戻り部38と接続されており、かつ圧力調整弁40及び搬送導管42を介して弁26a及び26bと接続されている。
【0013】
4ポート3位置弁26a及び26bのこの位置においては、導管接続部20a及び20bは同時に戻り部38に接続されている。
【0014】
左側の流体室14a及び14bは、圧力下の作動流体によって負荷され、この作動流体は、これにより、ピストン12a及び12bを右方へ摺動させ、これにより、流体室16a及び16b内の流体が排除される。この場合、排除された流体は全て弁24a若しくは24bの絞り分岐部を通過しなければならず、このことは抵抗を生ぜしめ、この抵抗は、シリンダ10a及び10b内でのピストン運動を制動する。絞り分岐部の寸法設定と、弁40において調整される搬送圧力とによって、ピストン12a及び12bの運動速度に影響を与えることができる。
【0015】
ピストン12a及び12bが所望の位置に到達するやいなや、4ポート3位置弁26a若しくは26bは、図示された遮断位置へ移動させられ、この場合、4ポート3位置弁26a,26bとシリンダ10a若しくは10bとの間のさらなる流体移動が阻止される。その結果、ピストン12a若しくは12bは、弁26a若しくは26bの閉鎖時にピストンが占めた所定の位置に固定される。
【0016】
4ポート3位置弁26a及び26b内の弁体が遮断位置から左方へ移動させられると、搬送導管42が右側の流体室16a及び16bと接続されるのに対し、今や左側の流体室14a及び14bは戻り部と接続される。ピストン12a及び12bは、図面で見ると、4ポート3位置弁26a若しくは26bが再び遮断位置へ移動させられるまで左方へ移動する。
【0017】
4ポート3位置弁26a及び26bの弁体は、互いに全く依存せずに移動させられることができるので、ピストン12a及び12bのそれぞれの調整は互いに全く依存していない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による液圧回路を示す図である。
【符号の説明】
10a,10b 液圧シリンダ、 12a,12b ピストン、 14a,14b,16a,16b 流体室、 18a,18b,20a,20b 導管接続部、 22a,22b,24a,24b 絞り逆止め弁、 26a,26b 4ポート3位置弁、 28a,28b 弁体、 30 タンク、 32 モータ、 34 ポンプ、 36 圧力制限弁、 38 戻り部、 40 圧力調整弁、 42 搬送導管

Claims (5)

  1. 操縦可能な振動プレートにおける無段式の不釣り合い質量位置調節のための装置であって、該装置が、液圧シリンダ(10a;10b)のピストン(12a;12b)として形成された、配属された不釣り合い質量と作用接続した調整部材と、作動流体のためのタンク(30)と、作動流体のための搬送ポンプ(34)を有する圧力源とを有している形式のものにおいて、
    それぞれの調節可能な不釣り合い質量に、2つの流体室(14a,16a;14b,16b)を備えた複動式液圧シリンダ(10a;10b)が配属されており、該液圧シリンダのうち、ピストン(12a;12b)を位置調節するために、選択的に、一方が搬送ポンプと接続可能であると同時に他方がタンク(30)と直接に接続可能であり、これに対して、ピストン(12a;12b)を所定の位置に固定するために、両流体室(14a,16a;14b,16b)が同時にタンク(30)及びポンプ(34)に対して遮断可能であることを特徴とする、操縦可能な振動プレートにおける無段不釣り合い質量位置調節のための装置。
  2. 前記それぞれの複動式シリンダ(10a;10b)に4ポート3位置弁が配属されており、該4ポート3位置弁が、搬送ポンプ(34)と、流体タンク(30)と、シリンダの両流体室(14a,16a;14b,16b)のそれぞれとに接続されている、請求項1記載の装置。
  3. 前記それぞれの流体室(14a,16a;14b,16b)が、絞り逆止め弁(22a,24a;22b,24b)を介して4ポート3位置弁(26a;26b)に接続されている、請求項2記載の装置。
  4. 前記絞り逆止め弁(22a,24a;22b,24b)が、第1の通路において流体絞りを有しており、前記第1の通路に対して平行に接続された第2の通路において逆止め弁を有している、請求項3記載の装置。
  5. 位置センサを取り入れることにより、閉鎖された制御系を形成している、請求項1から4までのいずれか1項記載の装置。
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