JP2004513877A - 放出制御アルギニン製剤 - Google Patents

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Abstract

単独、またはNOへのL−アルギニンの生体内変化を促進する作用物質と組み合わされた、L−アルギニンの徐放性製剤が本書に記載されている。図1Aは、提議するL−アルギニン依存性および非依存性経路の概略図を示している。

Description

【0001】
関連出願データ
本願は、現在は1998年6月16日付米国特許第5,543,430号である1994年10月5日出願の米国特願08/321,051号の一部継続出願、現在は1996年8月6日付米国特許第5,767,160号である1996年8月5日付出願の米国特願08/693,882号の一部継続出願、現在は1999年10月19日付米国特許第5,968,983号である1997年4月10日付出願の米国特願09/833,842号の一部継続出願、1999年1月7日出願の米国特願09/226,580号の一部継続出願、1999年4月16日出願の米国特願09/239,392号の一部継続出願である。
【0002】
発明の背景
一酸化窒素合成酵素(“NOS”)と総称される酵素ファミリーは、L−アルギニンからの一酸化窒素形成を引き起こす。生成した一酸化窒素は、内皮依存性弛緩および可溶性グアニル酸シクラーゼの活性化、中枢ならびに抹消神経系の神経伝達、および活性化したマクロファージの細胞傷害の少なくとも部分的な原因である。
【0003】
一酸化窒素合成酵素は、構成型(cNOS)および誘導型(iNOS)を含む多くの個別のアイソフォームで発生する。構成型は、正常な内皮細胞、ニューロンおよびその他いくつかの組織内に存在する。内皮細胞での構成型による一酸化窒素の形成は、正常な血圧調節や、高脂血症、動脈硬化症、血栓、再狭窄などの内皮機能不全の予防に重要な役割を果たすと考えられている。一酸化窒素合成酵素の誘導型は、活性化したマクロファージ内に存在することが発見されており、例えば、各種のサイトカインおよび/または微生物産物によって、血管平滑筋細胞内で誘導される。
【0004】
当初、内皮にあると報告されていたが、現在ではNOS活性は多くの細胞タイプにあると報告されている。脳、内皮、およびマクロファージのアイソフォームは、およそ50%のアミノ酸同一性を有する各種遺伝子の産物であるのは明らかである。脳および内皮内のNOSは、極めて似通った特性を有し、主要な違いは、脳NOSがサイトゾル型であり内皮酵素は主として膜関連タンパク質であることである。
【0005】
徐放性製品は、この分野で広く認められ、薬学分野で極めて重要である。かかる製品を使用することによって、経口投与および直腸投与した薬剤は、長時間にわたって、ほぼ均一な速度で、継続的に供給されることができるので、厳密な監視や頻繁な再投与なしに、血流内に安定した所定の濃度の薬物を提供することができる。
【0006】
徐放は様々な方法で達成できる。二つの一般的な方法は:
1)錠剤または微小球に徐放性被覆を提供し、この被覆剤を漸次透過するか、またはこの被覆剤を次第に分解するかのいずれかによって有効成分を遅延放出させること;または
2)錠剤自体の中の有効成分と混合された、脂肪、ワックス、またはポリマー材料などの徐放性基質を提供すること。これらは例えば、本書に参照として含めた、“Sustained Action Dosage Forms”The Theory and Practice of Industrial Pharmacy,Manford Robinson ch.14(L.Lachman et al.,eds.,2d ed.,1976)に記載されている。
【0007】
徐放性基質製剤は、一般的には、湿式造粒、溶剤造粒、切断溶融造粒または転動溶融造粒、または湿式の事前吸収技法を介して、基質材料と一緒に有効成分をあらかじめ造粒することを伴う方法により調製される。これらの技法では、液相を使用して成分同士を均一に混合および/または密着させて、有効成分と密接に関係して均等に分散した基質が提供される。これらの製剤加工は、錠剤が不連続的に溶解し、それによって患者の体内で有効成分の生体濃度のスパイクを引き起こす、点在した迅速放出区域が生じるのを防ぐのに役立つ。それらはまた、乾式混合したものよりも比較的密度の高い錠剤になることもしばしばあり、それにより、所与の用量で、乾式混合によって作られたものよりも、同じ放出率で小さい錠剤を使用することが可能になる。
【0008】
Loweyに対する米国特許第4,259,314号では、徐放性基質を形成するために、セルロースエーテル−−ヒドロキシプロピルメチルセルロース(“HPMC”)およびヒドロキシプロピルセルロース−−の混合物を使用しており、ここでは、セルロースエーテル混合物は、250−4500の加重粘度平均を有している。
【0009】
Rencherらに対する米国特許第5,451,409号には、ヒドロキシプロピルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロースの混合物が徐放性基質を形成する、乾式混合された錠剤が開示されている;0.5−10%HPMCも結合剤として添加されている。
【0010】
Forestに対する米国特許第4,369,172号、米国特許第4,389,393号、および米国特許第4,983,396号は、様々な製剤でのHPMCの使用について論じている。
【0011】
発明の簡単な説明
L−アルギニンを単独で投与すると、血管拡張不全のある動物およびヒトにおける血管NO活性が回復することがわかった。L−アルギニンまたはその生物学的同等物を単独で、および各種のNOSアゴニストと組み合わせて使用すると、予想外の有益な効果があることが示された。米国特許第5,543,430号;米国特許第5,767,160号;および米国特許第5,968,983号は、全て参照として本書に具体的に含めたが、これら製剤のいくつか;それらの用途分野;およびこれらの有効成分の投与により見られる利点について論じている。他の作用物質と混合したときの、L−アルギニンの治療上の重要性は明らかである。
【0012】
本発明は、放出制御製剤または徐放性製剤に製剤されたL−アルギニン(例えば、また好適にはL−アルギニン塩酸塩)に関するものである。一般的に、キャリヤーの母材は、単独の、または一酸化窒素の生成を刺激する他の作用物質(例えば、硝酸塩、スタチンなど)と組み合わせたL−アルギニンと混合される。成分は、L−アルギニンまたは他の薬剤を長期にわたり、規則的に増加して放出する、固体の、成形された服用量の単位に処理される。本発明の好適実施態様は、HPMCをキャリヤーの母材として使用する。単独の、またはL−アルギニンもしくはNOSアゴニスト(例えば、硝酸塩、またはプラバスタチンなどのHmg−CoA還元酵素阻害剤)の生体内変化を促進する他の作用物質と組み合わせたL−アルギニンの徐放性製剤が、これまで予想されていなかった利点を持つであろうことが明らかになるであろう。
【0013】
本書で使用される「被験者」という用語は、アルギニンからの一酸化窒素(“NO”)形成が起きる、ヒトを含む、一切の哺乳類を意味する。本書で記載される方法は、既存の状態を治療することにおいて、治癒的な使用と同様、予防的な使用も意図している。本書で使用される「内因性NO」という用語は、L−アルギニンの生体内変化を通して、またはL−アルギニン依存性経路内で生成する一酸化窒素を意味する。本書で使用される「エンドポイント」という用語は、死亡に至る、および死亡を含む(死亡率)、心血管系疾患の治療の過程で遭遇した臨床的事象を意味する。
【0014】
本書で使用した「L−アルギニン」は、L−アルギニンの全ての生化学的同等物(すなわち、塩、前駆体、およびその基本形)、好適には、NOSの基質として作用し、結果としてNOの生成を増加させる生化学的同等物を含むことを意図している。例えば、L−リジンは、L−アルギニンの生物学的同等物と言える。L−アルギニンの他の生物学的同等物には、アルギナーゼ阻害剤、シトルリン、オルニチンおよびヒドララジンが含まれる。本書で使用される「生物学的同等物」は、作用物質または組成物、または、作用物質もしくは組成物として類似の生物学的機能もしくは効果を有する、それらの組み合わせであり、それは、作用物質または組成物と同等であると考えられている。
【0015】
「アゴニスト」は、L−アルギニンまたはL−リジンのようなNO前駆体が、酵素による活性化、調節または遺伝子発現の増加(すなわち、c−NOSのタンパク質レベルの増加)のいずれかを介して、NOへ生体内変化するのを刺激または促進する作用物質である。もちろん、これらのメカニズムのいずれかまたは両方が、独立して、連続して、または同時に作用することができる。
【0016】
本発明の一つの実施態様において、L−アルギニンまたはL−アルギニンの生物学的同等物の徐放性投与を提供するための方法を提供する。該方法により、所定の時間にわたる、比較的一定したアルギニンの放出が可能になる。このことは、NOSに対するL−アルギニンの需給の不適合が明らかであることから、重要である。
【0017】
本発明の代替実施態様は、L−アルギニンおよびHmg−CoA還元酵素阻害剤、好適にはアトルバスタチン、プラバスタチンまたはシンバスタチン、ならびに、より好適にはプラバスタチンから成る徐放性製剤を提供する。
【0018】
本発明の代替実施態様は、L−アルギニンおよび血管新生成長因子から成る徐放性製剤を提供する。本発明の代替実施態様は、L−アルギニンおよびDOXから成る徐放性製剤を提供する。
【0019】
本発明の代替実施態様は、アルギニンを基礎とした混合物から成る徐放性製剤を提供するが、前記アルギニンを基礎とした混合物は、アルギニンの生物学的同等物および一酸化窒素の生物学的利用能を増強する作用物質を含むものである。本発明の好適実施態様において、アルギニンの生物学的同等物はL−アルギニンであり、アルギニンの生物学的同等物は、アルギナーゼ阻害剤、硝酸塩、血管新生成長因子、DOXまたはHmg−CoA還元酵素阻害剤とすることができる。好適なHmg−CoA還元酵素阻害剤は、プラバスタチンである。
【0020】
重要なこととして、遅延放出アルギニン製剤は、所定の時間にわたるL−アルギニンのほぼ一定な放出を提供するが、それによって血管拡張またはそれに関連する病理に関わる需給の不適合を改善する。
【0021】
図面の簡単な説明
図1Aは、提議するL−アルギニン依存性および非依存性経路の概略図の上部である;
図1Bは、提議するL−アルギニン依存性および非依存性経路の概略図の図1Aに続く下部である;
図2は、プラバスタチンによるNOSの刺激を示した棒グラフである;
図3は、350mgの放出制御エチルセルロースコアアルギニン錠剤の経時的な溶解を示したグラフである;
図4は、HPMCまたはSurelease(登録商標)を有する350mgの放出制御エチルセルロースコアアルギニン錠剤の経時的な溶解を示したグラフである;
図5は、350mgの放出制御HPMCコアアルギニン錠剤の経時的な溶解を示したグラフである;
図6は、HPMCまたはSurelease(登録商標)を有する350mgの放出制御HPMCコアアルギニン錠剤の経時的な溶解を示したグラフである;
図7は、350mgの放出制御Kollidon(登録商標)コアアルギニン錠剤の経時的な溶解を示したグラフである。
【0022】
特定の実施態様の説明
本発明は、少なくとも一つのNO前駆体を含む徐放性製剤または放出制御製剤への、治療作用物質の導入を提供する。より好適には、NO前駆体は、NO前駆体のNOへの転換を促進する作用物質と組み合わせて、またはそれと共に、使用される。NO前駆体として特に有益なのは、L−アルギニンおよびその生物学的同等物、特にL−アルギニン塩酸塩である。
【0023】
徐放性製剤の所定の使用に応じて、治療作用物質は、ピルもしくは錠剤の形に含めるか、または徐放体(例えば、ポリマー基質内)の本体内に入れるか、またはその上に被覆することができる。徐放性製剤は、好適にはNO前駆体作用物質から成る。徐放性製剤内のNO前駆体作用物質は、他の活性作用物質(例えば、ニトログリセリンのようなNOSアゴニストまたはプラバスタチンのようなHmg−CoA還元酵素阻害剤)の同時または連続投与と併用することができる。徐放性製剤の材料を適切に選択することによって、投与の形態およびこの形態の受容性に依存して、長期間(例えば、一日および一週間まで、またはそれ以上)、NO前駆体作用物質および/または治療用混合物の生理活性のある量が維持できるであろう。NO前駆体作用物質または治療用混合物の量は、動物およびヒトモデルを用いる既知の技術に従って経験的に決定されており、また決定できるであろう。
【0024】
図1Aおよび図1Bは、生成細胞ならびに標的細胞の両方およびそれらの相互関係における、ニトロ血管拡張剤によって誘発された、提議する作用メカニズムの概略図を示している。ニトログリセリンまたはグリセロールトリニトレート(GTN)の作用メカニズムは、L−アルギニン依存性およびL−アルギニン非依存性の両方であり、この密接な関係が、ニトログリセリン耐性の発生および治療に関する広範囲な効果を有し、また臨床的エンドポイントおよび死亡率を減少させるようである。NOS活性化領域の調査によって数多くのNOSアゴニストが明らかになったが、そのいくつかは、その全体を参照として本書に含めた米国特許第5,543,430号、米国特許第5,767,160号、および米国特許第5,968,983号全てに記載されている。
【0025】
図1Aおよび1Bに示したごとく、NOの生成は、Ignarro(Louis J.PhD.,1991,Pharmacology of Endothelium−Derived Nitric Oxide and Nitrovasodilators,The Western Journal of Medicine,pp.51−62.)に詳細に記載された、様々な材料およびメカニズムの結果である。この議論の焦点は、平滑筋および心筋細胞の弛緩、cNOS、内皮細胞、および血管平滑筋細胞にあるが、この説明図は、様々な作用部位の間の細胞関係を多少なりとも示すことを意図するものではなく、むしろそれらの、提議する機能関係を説明することを意図している。本書で、また関連する事例において、耐性は、図1Aおよび1Bに示したL−アルギニン依存性または内皮依存性経路と関係していると仮定される。図1Aに見られるように、生成細胞は、NOSの生成を刺激する、内皮B受容体(ET);アセチルコリン(Ach);P物質(SP)、ヒスタミン(H);アルギニンバソプレシン(AVP);ブラジキニン(BK);アデノシン三リン酸(ATP);プロスタグランジンFα(Fα);オキシトシン(OT);およびカルシウムイオノフォア(A23187)などの、受容体で仲介されるいくつかのアゴニストを有することが知られている。
【0026】
L−アルギニンまたはその生物学的同等物を、その転換を促進する作用物質と組み合わせることによって、NO依存性反応作用が高まる。例えば、徐放性投与(例えば、毎日四回のL−アルギニン)は、ニトログリセリンを単体で投与したときに通常見られる抵抗性または耐性レベルを克服または改善する。所定の時間にわたる十分なL−アルギニンが、L−アルギニンの一酸化窒素への生体内変化を触媒する刺激された一酸化窒素合成酵素に、さらなる基質を提供すると考えられる。
【0027】
図1Bに示したごとく、耐性に至る条件の下では、NOS誘導に対するニトログリセリンのアゴニスト効果は、内皮細胞のL−アルギニンを欠乏させる。ニトログリセリン投与の際または耐性が示されたときに、L−アルギニンを追加することによって、EDRFが生成可能になり、その過程の中で、ニトログリセリンを単独で、またはSNPもしくはその他の外因性NOのドナーと組み合わせて使用することに対応して、臨床的および死亡エンドポイントの大幅な減少が得られると考えられる。臨床データは、L−アルギニンを一日四回投与したときに、偽薬と比較して、硝酸塩耐性における個体のトレッドミル時間が増加したこの提議を裏付けている。
【0028】
本発明の一つの実施態様において、治療効果のある量のL−アルギニンおよびHmg−CoA還元酵素阻害剤を、生理的に許容できるpHで徐放性製剤に混合し、患者に投与した。もちろん、徐放性製剤において、L−アルギニンは単独で、またはHmg−CoA還元酵素阻害剤と組み合わせて製剤することができる。徐放性製剤にL−アルギニンを単独で製剤したときは、Hmg−CoA還元酵素阻害剤を、徐放性L−アルギニンと共に(例えば、連続して、同時に、または放出時間内に)投与する。この目的に好適なHmg−CoA還元酵素は、プラバスタチンである。Hmg−CoA還元酵素が一酸化窒素合成酵素のアゴニストまたは刺激剤であるという事実には、注目すべき意味がある。
【0029】
L−アルギニンは、Hmg−CoA還元酵素阻害剤として知られている物質の事実上全てのファミリーと共に使用することができる。これらは例えば、その全てがこの教示の参照文献として本書に含められた、米国特許第4,857,522号、5,190,970号、および5,461,039号に教示されている。本製剤と共に使用するのに最も好適な特定のHmg−CoA還元酵素阻害剤は、アトルバスタチン、セリバスタチン、シンバスタチン、ロバスタチン、プラバスタチン、コンパクチン、フルバスタチン、およびダルバスタチンから成る群から選択される。米国特許第5,316,765号には、数多くのこれらのHmg−CoA還元酵素阻害剤が挙げられ、その全体が本書に参照文献として含められている。本発明の特に好適な実施態様において、使用したHmg−CoA還元酵素阻害剤は、プラバスタチン、シンバスタチンまたはアトルバスタチンである。さらに好適な実施態様において、本発明の投与は、Hmg−CoA還元酵素阻害剤プラバスタチンを含んでいる。本発明のこれらHmg−CoA還元酵素阻害剤の範囲にさらに含まれるのは、プラバスタチンナトリウム(メバスタチンの生物活性代謝産物)などの、本書に記載されたHmg−CoA還元酵素阻害剤の生物活性代謝産物である。Hmg−CoA還元酵素阻害剤化合物の任意の一つまたはいくつかを、L−アルギニンまたは内因性一酸化窒素の基質前駆体と混合して、治療効果のある混合物を提供することもできる。次にこの治療効果のある混合物を、徐放性製剤または他の供給体に含めることができる。
【0030】
NO生成のレベルを明らかにするために、ウシ大動脈内皮細胞(BAEC)内のNO生成に対するアセチルコリンおよびプラバスタチンの直接的な影響を、オキシヘモグロビンからメトヘモグロビンへの転換についての高感度光度分析を用いて測定した。NOは;次の反応、HbO+NO−metHb+NOで、オキシヘモグロビン(HbO)をメトヘモグロビン(metHb)へ酸化させる。内皮細胞によって生成したNOの量は、HbOがmetHbに酸化することによる吸光度の変化を測定することによって定めた。オキシヘモグロビンの吸光ピークは415nmであり、一方、metHbは406nmの吸光ピークを有する。HbOからmetHbの吸光度を引くと、NOの濃度を評価することができる。一般的な方法は、Feelisch et al.,(Biochem.and Biophy.Res.Comm.1991;180,Nc I:286−293)のそれを模範としている。図2は、得られたデータの棒グラフであるが、細胞/ビーズ灌流系へ3分間投与したアセチルコリンおよびプラバスタチン(10−6および10−5M)が、1)コントロール(基礎)バッファーにおけるL−アルギニン10−5M、2)バッファーにおけるL−NAME10−3M、および3)バッファーにおけるL−アルギニン10−3MによるNO生成に対して及ぼす影響を示している。反応は、基底レベルを超えるNO生成の一時的な上昇である。L−NAMEおよびL−アルギニンを添加したバッファーにおける反応のデータは、コントロールバッファーでの反応(100%)の百分率で表した;基本バッファーの棒の数字は、nmole*分のNOの絶対生成量を示している。残りの二本の棒は、L−NAMEバッファーと、基本およびL−アルギニン添加バッファー双方との間の反応の差を示している。
【0031】
当初識別されたNOSアゴニストの多くも、血管新生に関与していた。分泌物であるP物質(“SP”)は、ここではcNOSアゴニストとして識別された。他の分泌物(例えば、Sunderkotter et al.(J Leukoc Biol 1994 Mar;55(3):410−22)による“Macrophages and angiogenesis”で識別されたもの)も、NOSのアゴニストであると予測される。NOSアゴニストであるブラジキニン(“BK”)も、可能性のある血管新生因子として関与していた。表Iに識別されたような血管新生増殖因子は、アテローム硬化性閉塞によりこれまで閉塞していた新しい血管の生長(例えば、冠状、末梢のような血管床内など)を刺激する。血管新生増殖因子は、ガン腫瘍の成長と拡大を維持する新しい血管の生長(新血管新生)の原因となる作用物質として当初発見されたタンパク質である。血管新生増殖因子の二つ、つまり血管内皮増殖因子(VEGF)および塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)により、大幅に新しい側副血管が生長する。
【0032】
血管新生作用物質であるP物質およびブラジキニンと同様に、VEGFおよびbFGFも、NOSアゴニストとして、特にcNOSとして作用することは明らかである。結果として生成したEDNOは、新しい側副血管の生長(「側副」)の大きな原因であり、それが次に、治療的血管新生において見られる虚血症状の改善を引き起こすことは明らかである。さらに、VEGFおよびbFGFの両方に対する側副の反応を、L−アルギニンを補うことによって大幅に高めることができることも示されている。故に、血管新生増幅因子、好適にはVEGFおよびbFGFは、高血圧および心血管疾患の治療に二重の利用可能性を持ち、そこでは、それら両方が、治療的血管新生および一酸化窒素合成酵素活性を刺激することは明らかである。また、血管新生増殖因子による全体的な治療的血管新生の結果は、それらがNOSのアゴニストとして作用する限り増加することは明らかである。血管新生増殖因子が一酸化窒素合成酵素のアゴニストまたは刺激因子であるという事実は、大きな意味を有している。血管新生増殖因子を「インビトロ」または「インビボ」でL−アルギニンと混合すると、過剰なL−アルギニンがNOSに追加の基質を提供すること、およびNOSが触媒作用を受けて、酵素的にL−アルギニンの一酸化窒素(EDRFまたはEDNO)への生体内変化を増加させ、それが今度は全体的な治療効果を増幅することに関連した、予想外の有利な効果を持つであろう。
【0033】
L−アルギニンは、血管新生増殖因子として知られている基質の群のいずれとも併せて使用してよい。しかしながら、本製剤と共に使用するのに最も好適なこれらの特定の血管新生増殖因子は、VEGFおよびbFGFから成る群から選択され、さらに好適にはVEGFである。もちろん、これらの作用物質は、L−アルギニンの徐放性製剤と組み合わせた特定の作用物質を投与することによって、過剰発現するかもしれない。特にVEGFおよびbFGFについてであるが、本書に記載したNOSアゴニストまたはその他の生物活性作用物質の、遺伝子の過剰発現は、アルギニンの制御放出または徐放と組み合わせることにおいて特に考察したものであることに注意されたい。VEGFはGenentech(カリフォルニア州、サウスサンフランシスコ)から、bFGFはR&D Systems(ミネソタ州、ミネアポリス)から入手可能である。L−アルギニンに対する血管新生増殖因子の比率の範囲は、ほとんど全ての血管新生増殖因子に採用することができる。
【0034】
本発明の組成物は、生理食塩水、緩衝生理食塩水、デキストロースおよび水を含む、しかしそれに限定されない、全ての無菌の生体適合性薬剤キャリヤーに施すことのできる、安定化化合物などの作用物質を含むことができる。組成物は単独で、または他の作用物質、薬物もしくはホルモンと組み合わせて患者に投与してもよい。薬剤として許容できるキャリヤーは、賦形剤、および薬学的に使用できる調製物内への作用化合物の加工を容易にする助剤で構成することもできる。製剤と投与のための技法のさらなる詳細は、その全体を参照文献として本書に含めたRemington’s Pharmaceutical Sciences(Maack Publishing Co.,Easton,PA)の最新版で見ることができる。薬剤組成物は、塩として提供可能であり、塩酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸などを含むがそれらに限定されない、多くの酸で形成することができる。
【0035】
放出制御組成物を調製した後、適切な容器に入れて、指定された条件で処理されるようにラベルを付けることができる。このラベルには、投与の量、頻度および方法を盛り込むことができる。
【0036】
本発明の正確な用量は、治療が必要な被験者に関連する要因に照らして、医師により決定される。用量と投与法は、有効部分の十分なレベルを提供するために、または所望の効果を維持するために調節される。考慮される要因には、疾患状態の重さ、被験者の全体的な健康状態、年齢、体重、および被験者の性別、食事、投与の時間ならびに頻度、薬剤の組み合わせ、反応感受性、および治療に対する耐性/反応が含まれる。
【0037】
本書で提示した理論とメカニズムは、本発明をより明らかにするためだけに提供されたものであり、決して請求の範囲を制限するものではない。本発明の一つの代替実施態様は、L−アルギニンの細胞供給が制限されたときに、NOSが分子状酸素を唯一の基質として使って、心血管系の機能不全および疾患の病原に至ることがある、スーパーオキシドアニオンおよび他の反応性のある遊離基を生成するという事実に基づいている。このように、アルギニンの徐放性製剤は、L−アルギニンの欠乏によって引き起こされる症状を改善するために極めて有益であることは明らかである。内皮細胞(EC)におけるL−アルギニンの全細胞内濃度(0.1−1mM)は、L−アルギニンに対するeNOSのKmを大幅に超えている。このことは、eNOSが基質で飽和すること、および細胞内L−アルギニンのレベルがNO生成に制限的ではないこととを示唆している。しかしながら、他の研究では、アルギナーゼによる分解またはeNOSの内因性阻害剤(すなわち、不斉ジメチルアルギニン)の存在に加え、細胞内での区画化および隔離によって、L−アルギニンの利用可能性がEC内で大幅に変動することが示されている。最近では、NO生成のためにNOSにL−アルギニンを提供するには、細胞内L−アルギニンレベルよりも、細胞L−アルギニンの共輸送の方が重要である可能性があることも示されている。したがって、L−アルギニンの全細胞内濃度は、NOSが作用する部位で利用可能なL−アルギニンを真に反映していないのかもしれない。
【0038】
L−アルギニンの供給は制限的になり、正常および病理状態でのNOの形成が減少するかもしれない。モルモットをL−アルギニンで処理すると、正常な生理条件下でのアセチルコリンに対する血管拡張反応の時間が長くなることが示されている;先にノルエピネフリンを注入してストレスを与えておくと、この増加の進行は顕著になった。NOを放出するアセチルコリンおよびCa++イオノフォアは、単離された動脈輪内に耐性を誘発することが実証されている。耐性は、L−アルギニンの欠乏と関連しており、L−アルギニンが十分だと改善される。L−アルギニンは、病理状態で制限的になる可能性がある。心筋症ハムスターの内皮機能不全は、L−アルギニンによって改善できる。加えて、重い高血糖のヒトは、極度の血管収縮および低下した内皮機能を示し、それは低濃度のLAを静脈注入することで完全に改善できる。病理がL−アルギニン欠乏に起因する他の疾患には、高血圧、アテローム性動脈硬化、冠状動脈形成術後再狭窄および再灌流障害が含まれる。同様に、このような状況でのL−アルギニンの添加は、さらに、内皮依存性弛緩の不足を改善する。
【0039】
細胞内L−アルギニンは、細胞内へのL−アルギニン輸送、LAに再利用される細胞内L−シトルリンの量、L−アルギニン分解の速度(アルギナーゼ)、タンパク質へのL−アルギニン取り込み(区画化)、および細胞内NOSの活性化に使用されるL−アルギニンの量を含む、いくつかの条件に由来する。ECへのL−アルギニンの取り込みは、二つのキャリヤー仲介輸送体および受動拡散を通じて発生する。飽和可能なキャリヤー仲介輸送体には、ナトリウム依存性能動輸送体であるシステムB+、およびナトリウム依存性輸送体であるシステムyが含まれる。ほとんどの細胞に供給されたL−アルギニンの大部分(80%)は、y輸送体を介する。L−アルギニン輸送の調節は、細胞膜電位に関与することは明らかである。
【0040】
輸送体調節の要素の収支がマイナスであるとき、L−アルギニン供給は制限的になり、それによるOの生成が、血管および臓器の病理の原因となるかもしれない。ECにより取り込まれたL−アルギニンに対する、NOSアゴニストおよびNOドナーの影響を比較した。スーパーオキシドアニオン生成に対するNOS刺激の影響も、L−アルギニンおよびNOSアンタゴニストのL−NAMEが存在するときとしないときについて評価した。
【0041】
L−アルギニンレベルは、キャリヤー仲介Na非依存性輸送体であるyの活性を主に通じて維持される一方で、Na依存性輸送体であるBαおよび受動拡散は、15%未満であった。NOSへのL−アルギニンの共輸送は、NO生成を調節するかもしれない。しかしながら、NOSに対するL−アルギニン供給は、EC内での区画化、アルギナーゼ活性、またはNOSによるL−アルギニンの使用により制限的となることがある。NOおよびスーパーオキシドアニオンの両方が、y輸送体の活性を低下させ、またNOSが利用できるL−アルギニンを減少させるようだと考えている。集合的に、NOSへのL−アルギニンの需要に対する供給の総和または利用率が、NOまたはスーパーオキシドアニオンが形成されるか否かを決定する。
【0042】
興味深いことに、NOドナー、SNAPのデータは、10分以内にy輸送体の最初の刺激が起き、その後何も変化がなく、そして細胞のL−アルギニンの取り込みを阻害して、より長い間NOに曝露するという、「クロスオーバー」効果を示している。L−アルギニンの細胞取り込みの最初の増加が予想されるのは、NOが細胞の過分極を引き起こすことがわかっているからである。しかしながら、1から4時間の、より長い曝露の結果、L−アルギニン輸送が大幅に減少した。これらのデータは、NOへの細胞の長時間曝露を刺激するために、異なるNOドナー、DPTAを用いることで確認された。DPTAは、経時的に遅延的にNOを放出するので、より長い時間のNO曝露を反復するために使用した。
【0043】
全体的な細胞内L−アルギニンに依存しない、システムyを介したNOSへの同時L−アルギニン供給は、血管機能を確立し、維持するために重要であることは明らかである。NOSアゴニストおよびNO自体を含む因子は、y活性を調節することは明らかであり、これらの因子の総和が、共に血管機能不全および疾患の原因となる、NOおよびスーパーオキシドアニオンの形成を決めるのに重要である。
【0044】
上記で特定した作用のメカニズムは、本発明の理解を助けるために提供され、決して本発明の範囲を制限するものではない。本発明が、提議された作用のメカニズムによってその範囲が制限されることは一切ない。
【0045】
利用可能なアルギニンの明らかな不適合の故に、錠剤、カプセル、またはその他の投与方法に含められるアルギニン(またはその生物学的同等物)の徐放性製剤は有利であろう。放出制御製剤のアルギニンは、比較的一定量のアルギニンを供給し、即時放出製剤に存在する大きなスパイキングを克服するので、本質的に、および自然に、現状技術に対する改良となる。需給の不適合は、遅延または制御L−アルギニン製剤の必要性を高める。
【0046】
本発明の好適実施態様は、徐放性HPMCまたはエチルセルロース基質を含む有効成分の持続放出錠剤から成る。本発明の好適実施態様において、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)と共に少なくとも一つの有効成分を含む組み合わせは、混合され、直接圧縮されて錠剤を成形する。好適には、組成物は、成分を乾式混合して調製される。好適には、有効成分の一つは、アルギニン、または塩酸アルギニンもしくは硫酸アルギニンなどの薬理的に許容されるアルギニンの塩、またはそれらの混合物である。有効成分としてより好ましいのは、L−アルギニン塩酸塩である。好適には、錠剤の最終重量を基準にして、約15−50%の有効成分を用いる;より好適には、約20−50%;最も好適には、約40−45%である。好適実施態様において、使用した有効成分の量は、それぞれが有効成分を約100mgから約2gの範囲で、さらに好適には約100mgから約1g、さらに好適には約200mgから約500mg、そして最も好適には約350mg含んでいる錠剤を生産するのに十分な量である。代替実施態様において、使用した有効成分の量は、それぞれが約750mgの有効成分を含む錠剤を生産するのに十分な量である。好適なHPMCは、Methocel(登録商標)K100M(ミシガン州、ミッドランドのThe Dow Chemical CO.社製)である。好適には、約20−40%のHPMCが使用され、より好適には約25−30%、そして最も好適には約28−29%のHPMCである。
【0047】
好適実施態様に使用することができる流動促進剤、増量剤、およびその他の賦形剤には、例えばHandbook of Pharmaceutical Excipients(J.C.Boylan et al.,eds.,1986)およびH.A.Lieberman et al.,Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets(第2版、1990)に記載されたものが含まれる。賦形剤に一般的に含まれるのは:結合剤および接着剤;崩壊剤、吸収剤、および吸着剤;流動促進剤および潤滑剤;増量剤および希釈剤;および着色剤、甘味料、および香料である。好適増量剤には、カルシウム塩および糖、例えば、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ラクトース、およびそれらの混合物が含まれる。より好適な増量剤には、第二リン酸カルシウム、第三リン酸カルシウム、直接圧縮可能な硫酸カルシウム、直接圧縮可能なマンニトール、無水ラクトース、フロアブルラクトース(例えば、ウィスコンシン州、バラブーのForemost Farms USA社製のFast Flo(登録商標)ラクトース)、およびそれらの混合物が含まれる。最も好適なものは、第二リン酸カルシウム(CaHPO)である。好適には、錠剤の最終重量を基準にして、重量で約20−40%の増量剤が用いられる。しかしながら、増量剤が一つまたそれ以上の糖だけで構成されるとき、好適には約20−30%の増量剤が用いられる。
【0048】
好適な流動促進剤には、コロイド状シリカおよび沈降シリカが含まれる。好適コロイド状シリカは、マサチューセッツ州、ボストンのCabot Corp.社製のCab−o−Sil(登録商標)である;好適沈降シリカは、ニューヨーク州、ニューヨークのW.R.Grace Co.社製のSyloid(登録商標)である。好適には、錠剤の最終重量を基準にして、重量で約0.2−2%の流動促進剤が用いられる。コロイド状シリカだけを用いるとき、錠剤には、好適には重量で約0.2−0.8%の流動促進剤が含まれ、より好適には約0.25−0.75%である。好適潤滑剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、フマル酸ステアリルナトリウム、およびステアリン酸金属塩を、単独またはステアリン酸と組み合わせて含んでいる。より好適な潤滑剤は、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、およびそれらの混合物を、単独またはステアリン酸と組み合わせて含んでいる。好適には、錠剤の最終重量を基準にして、約0,2−2%の潤滑剤が用いられ、より好適には約0.25−1.25%である。例えば、ステアリン酸マグネシウムだけの潤滑剤であるとき、錠剤は好適には約0.3−0.5%の潤滑剤を含む;潤滑剤としてステアリン酸マグネシウム−ステアリン酸混合物を用いるとき、約0.25%のステアリン酸マグネシウムを約1%程度のステアリン酸と混合しても良い。
【0049】
好適実施態様混合手順において、有効成分、例えば、アルギニン、徐放性ポリマー(例えば、HPMC、エチルセルロース、Kollidon)、および増量剤、例えば、第二リン酸カルシウムニ水和物は、好適には指定の順序で、篩を通して清潔で乾燥した混合機内に移す。5分間混合した後、上記の混合物に流動促進剤、例えば、コロイド状シリカを添加し、これを次に細かい網目の篩を通して、清潔で乾燥した混合機内に移す。これらは5−20分混合した後、潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウムを篩にかけて混合機に入れ、さらに5−15分間そこに混合する。
【0050】
混合により上記の組み合わせを生産した後、それらを直接圧縮して、錠剤、すなわち任意の固体形状、例えば、キャプレットを成形する。これらを次に薬学的に許容される被覆剤で被覆する。好適被覆剤には、HPMC系の被覆剤のような、セルロースエーテル系の被覆剤が含まれる。好適被覆剤は、ペンシルベニア州、ウェストポイントのColorcon,Inc.社製のOpadryである。好適には、重量で約0.54%の被覆剤を用い(未被覆錠剤に添加する重量について)、より好適には約1−2%である。ワックス、例えば、カルナバワックスなどの食用ワックスも、第二の被覆剤としてその上に用いることができる。
【0051】
徐放性服用形態でL−アルギニンを使用できることにより、数多くの利点が生まれる。これらの利点には、より経済的で投与が容易な、より小さな錠剤を使用することが含まれる。本発明のヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロースエーテルは、親水性であり、大気中の水分を吸収する傾向がある。このことは、使用するL−アルギニン形態が感湿性であるとき(または、作用物質もしくはNOSアゴニストが感湿性であるときの組み合わせ製剤において)、特に重要である。活性作用物質(単独または他の作用物質と組み合わせたL−アルギニンの、生物学的同等物)と混合すると、混合物は優れた圧縮性を有し、そこから調製された錠剤は固くて密であり、破砕性が低く、長期間にわたる徐放を提供する。
【0052】
本発明の徐放性薬物形態は安定であり、放出速度は、長期の保存期間にわたって変化しない。本発明の治療用組成物による有効薬剤の放出は、大抵の場合、安定で、再現可能である。本発明のL−アルギニン組成物は、口の中で局部的に、または全身に作用するように製剤することができる。L−アルギニンを含む組成物は、過剰なピーク濃度を発生させずに、消化管内および身体の血液、体液ならびに組織内に有効成分を伝達するために、経口投与することができる。代案として、有効成分は、口の口腔組織を介して作用するように製剤することもでき、そうすることで、有効成分は血流内に直接伝達され、肝臓での初回通過代謝の回避、および胃液ならびに腸液の迂回が起こるが、該胃液および腸液は、有効成分が腸溶被覆またはそれに類似した手段によりこのような体液に対して特に保護されていない限り、多くの有効成分を不活性にし、または破壊する不都合な作用を有する。有効成分は、直腸組織を介して血液循環内に伝達できるタイプの薬剤とすることもできる。理解されるべきは、本発明は、一般的に、徐放性製剤内の単独または組み合わされた、どちらかのL−アルギニン(または生物学的同等物)に向けられ、そのため、舌下タイプのトローチ、座薬および圧縮錠剤に適用でき、該圧縮錠剤は、単位用量の形態で摂取されるように意図されており、規定された処方計画に従って摂取されると、遅延的かつ規則的にL−アルギニンを放出する。
【0053】
上述のもののような、経口投与が可能な全身吸収性有効成分を含む錠剤を製造する際、経口キャリヤー物質は、同様に粉末に、または顆粒に、または溶解したL−アルギニンならびにその他の有効成分、およびステアリン酸マグネシウム、ラクトース、デンプンのような、錠剤製造において常套的なその他一切の必要な成分、および一般的には、結合剤、増量剤、崩壊剤ならびにそれに類似したものと、完全に混合される。それぞれが活性薬剤の有効量を含んでいる、例えば50,000の錠剤の均一な一バッチを製造するのに十分な量の、完成した混合物は、次に、2000から16000lbs/sq.in.の圧縮圧力で、従来の錠剤製造機で錠剤にされ、錠剤の製造において本発明の特定のキャリヤー物質を使用することにより、得られる製品は、所望の硬度、低レベルの破砕性および所定の長期にわたる作用および一定の遅延放出パターンを有し、そのため、正確な錠剤の大きさ、硬度および特定のキャリヤー組成に応じて、1から36時間にわたり薬剤が効力を持つ。このようにして、これまで使用または提案されてきた、より複雑でより手間のかかる機器および手順と比べ、商業的規模で比較的簡単かつ経済的な方法で、徐放性または遅延連続放出錠剤を生産することが可能である。
【0054】
本発明のキャリヤーからの有効薬剤の放出パターンは、特定の投薬法およびその所定の治療効果に応じて調節することができる。舌下タイプのトローチまたは錠剤の場合、放出パターンは約15分から4時間まで変えることができる。経口投与錠剤の場合、放出速度は所望に応じて、2−4時間、4−8時間、8−10時間、10−12時間、12−15時間、15−18時間、20−24時間、などにできる。膣および直腸の座薬の場合、放出パターンは2から36時間の範囲となり、指示された場合は短くすることができる。非常に信頼性が高く、安定した特徴を有する、所定の放出パターンが保証される。このことは、しばしば医学的に極めて重要であり、狭心症などの冠動脈疾患を有する患者をニトログリセリンで治療する場合、または循環器不全もしくは血圧異常の関連する問題を有する患者を治療する場合、特に重要である。
【0055】
放出制御アルギニン錠剤またはカプセルに最適なものを決定するために、数多くの放出制御プロトタイプを製剤した。有効成分(例えば、L−アルギニン;その生物学的同等物;またはこれらのいずれかもしくは両方とNOSアゴニストとの組み合わせ)の放出の制御に用いる賦形剤は、放出制御製剤に一般に使用される各種の賦形剤とすることができる。二つの最も一般的な放出制御賦形剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(“HPMC”)およびエチルセルロースである。好適には、これらの賦形剤によって成形された錠剤は、直接圧縮によって加工され、さらに好適には、放出制御膜で被覆される。放出制御膜は、有効成分の初期バーストを遅延させる。下記の、説明のための実例は、本発明の理解を助けるために提供され、非制限的である。当業者には変形も自明であろう。
【0056】
エチルセルロース系放出制御製剤のための典型的な製剤は、以下の通りである:
【表1】
Figure 2004513877
【0057】
エチルセルロース製剤は、適切であるが理想的ではない、流動性および錠剤重量の変動を示した。これを改良するために、この流動促進剤レベルおよび流動促進剤配合時間を増やし、さらに、エチルセルロースレベルを下げた。ロットRB23(30%エチルセルロース)、RB24(25%エチルセルロース)およびRB25(28%エチルセルロース)の溶解データは図3に示した。これらの製剤からのアルギニンの溶解は、HPMC製剤に類似している。
【0058】
エチルセルロース錠剤での被覆も施行した。上述のごとく、これらの被覆は、錠剤からのアルギニン放出を、遅延させるように設計されている。図4に見られるように、HPMCおよび修飾したSurelease(登録商標)の錠剤被覆製剤を評価した。Surelease(登録商標)被覆は、所望の効果を有し、25%ET製剤(RB24)のアルギニン放出をRB7に類似の望ましい形まで遅延させた。試験したHPMC被覆レベル、4%および6%は、初期アルギニン放出をほとんど遅延させなかった。したがって、より高いHPMC被覆レベルがよりふさわしいことは明らかであり、また10%HPMCの被覆レベルが適切であるようだ。
【0059】
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(“HPMC”)系の放出制御製剤のための典型的な製剤は、以下の通りである:
【表2】
Figure 2004513877
【0060】
HPMC製剤は、持続アルギニン放出の挙動を示した。図5は、非水溶性第二リン酸カルシウム錠剤結合剤を用いての30%HPMC(ロットRB1およびRB19)の再現性を比較している。二つの挙動はほぼ同じである。ロットRB20は、水溶性錠剤結合剤であるマンニトールに変更することによる効果を示している。この変更は、錠剤からのアルギニンの溶解を劇的に加速させる。マンニトールを選択したのは、それが組み合わせ製品に対する好適希釈剤だからである(特に、NOSアゴニストが一硝酸イソソルビドであるからである)。ロットRB20に使用したマンニトールの量は、組み合わせ製品に使用すると予期された量を超えている。したがって、放出挙動は、図5に示したほど速くないはずである。
【0061】
HPMC錠剤への被覆試験も実施した。先述のごとく、これらの被覆は、錠剤からのアルギニン放出を遅延させるように設計されている。図6に見られるように、HPMCおよび修飾したSurelease(登録商標)の錠剤被覆製剤を評価した。Surelease(登録商標)被覆は、初期アルギニン放出を遅延させた。10%被覆レベルは放出開始を遅らせ、一方、6%レベルは、最初の一時間の放出を大幅に遅延させた。したがって、より高いパーセンテージのHPMCレベルが、より適していることは明らかである。
【0062】
比較的新しい放出制御賦形剤であるKollidon(登録商標)も試験した。30%(RB21)および15%製剤(RB22b)を評価した。興味深いことに、15%濃度は、30%よりも遅い溶解挙動を示した、図7参照。15%製剤は、非被覆30%HPMC製剤に類似の挙動を示す。6−10%の範囲のSurelease(登録商標)との15%製剤の被覆サンプルが、HPMCコアに対してそうであるように、アルギニン放出を遅延させる同様の効果を持つであろうことは明らかである。15%製剤については所望の錠剤硬度を得るのが困難であった一方で、30%製剤は例外的にうまく加工されたことに注意されたい。錠剤は、徐放性製剤を用いることによって大幅に減少させることができる。これは、L−アルギニンの血流内での半減期が比較的短いという事実による。したがって、350mgの放出制御製剤が、より大きな用量(例えば1g)の全体的な治療上の効果を有するかもしれない。このことにより、摂取可能な錠剤を製造することができる。L−アルギニンの生体内変化を促進する作用物質(例えばImdar(登録商標))50mg(80%の活性と推定される)用量と増量剤、および350mgのL−アルギニンを含めるとき、錠剤は、400mgから約1グラムの大きさの徐放性錠剤として製剤できる。
【0063】
本発明は、今や完全に詳細に説明されたので、当業者には、付属の請求項の趣旨または範囲を逸脱することなく、多くの変更や修飾をそれに対して行い得ることが自明となるであろう。例えば、HPMCをアルカリ土類金属と組み合わせて、錠剤からの薬物放出を遅延させることは有益であるかもしれない(例えば、炭酸ナトリウムまたはカルボン酸の任意のアルカリ金属塩)。このような変型は、本発明の範囲内であると見なされ、本発明は、均等論を含め、特許法の原則に従って解釈された請求の範囲にのみ限定されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】L−アルギニン依存性および非依存性経路の概略図。
【図2】プラバスタチンによるNOSの刺激を示した棒グラフ。
【図3】350mgの放出制御エチルセルロースコアアルギニン錠剤の溶解を示したグラフ。
【図4】HPMCまたはSurelease(登録商標)を有する350mgの放出制御エチルセルロースコアアルギニン錠剤の溶解を示したグラフ。
【図5】350mgの放出制御HPMCコアアルギニン錠剤の溶解を示したグラフ。
【図6】HPMCまたはSurelease(登録商標)を有する350mgの放出制御HPMCコアアルギニン錠剤の溶解を示したグラフ。
【図7】350mgの放出制御Kollidon(登録商標)コアアルギニン錠剤の溶解を示したグラフ。

Claims (20)

  1. 持続放出錠剤を製造するための方法において、
    アルギニンを徐放性基質と混合する過程;および
    前記混合物を圧縮して錠剤を成形する過程:
    から成る方法。
  2. 前記L−アルギニンが、L−アルギニン塩酸塩、薬理学的に許容されるアルギニン塩、およびそれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記アルギニンが、錠剤の重量で約15%から約60%を構成することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 前記アルギニンが、前記L−アルギニンの約150mgから約2000mgの範囲内で錠剤を製造するのに十分な量で存在することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 前記有効成分が、約750mgのL−アルギニンで錠剤を製造するのに十分な量で存在することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  6. 前記アルギニンが、約350mgのL−アルギニンで錠剤を製造するのに十分な量で存在することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. 前記L−アルギニンおよび前記徐放性基質が、流動促進剤および増量剤と乾式混合されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  8. 前記流動促進剤が、コロイド状シリカ、沈降シリカ、およびそれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記徐放性基質が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  10. 前記錠剤が、被覆剤によって被覆され、前記被覆剤が、セルロースエーテル系被覆剤単独またはエチルセルロースとの組み合わせであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  11. L−アルギニンの一酸化窒素への生体内変化を促進する作用物質と混合する過程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記作用物質が、NOSアゴニスト、HMG−CoA還元酵素阻害剤、およびACE阻害剤から成る群から選択されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. アルギニン;および
    徐放性ポリマー基質から成る組成物。
  14. 硝酸塩をさらに含む、請求項13に記載の組成物。
  15. Hmg−CoA還元酵素阻害剤をさらに含む、請求項13に記載の組成物。
  16. 徐放性基質およびアルギニンから成る、持続放出薬錠剤。
  17. アルギニンの一酸化窒素への生体内変化を促進する作用物質をさらに含む、請求項16に記載の錠剤。
  18. 前記作用物質が、NOSアゴニスト、硝酸塩、HMG−CoA還元酵素阻害剤、ACE阻害剤、栄養補助食品から成る群から選択されることを特徴とする、請求項17に記載の錠剤。
  19. 前記アルギニンが、前記錠剤の重量で約20%から約60%であることを特徴とする、請求項18に記載の錠剤。
  20. 前記アルギニンが、L−アルギニン、L−アルギニン塩酸塩、薬理的に許容されるアルギニン塩、およびそれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする、請求項16に記載の錠剤。
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