JP2004513272A - ボア内に挿入されるアセンブリ要素 - Google Patents

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Abstract

本発明は、偏心ボアにより一方が他方に適合される2個の補償要素(6、7)によりボア(4)内に挿入されるアセンブリ要素(5)であって、ボア孔(4)の下側表面に負荷伝達すべく且つ貫通ボア(4)の内側に固定要素(3)の長手軸心を位置決めすべく設計されたアセンブリ要素(5)に関する。該要素は、該要素が少なくともプレート(1)の外側面におけるボア(4)の吐出口よりも小寸の径方向寸法を以て形成されることでスロット(11)を形成すると共に、該スロット(11)を充填するシール剤(15)により上記ボア(4)内に固定され得ることを特徴とする。少なくとも三枚の個別のガラス板(111、112、113)を備える積層ガラス板(101)であってロッド状固定要素(160)を設定もしくは収納すべく全ての個別のガラス・パネル(111、112、113)を貫通する少なくとも一個の孔(116、117、118)を有する積層ガラス板(101)に対する上記アセンブリ要素は、上記外側ガラス板(112、113)に固定されるべく設計された貫通ボア(125、126)を備えた直接取付要素(120、121;120’、121’)と、孔中心からの上記2個の貫通ボア(125、126)の偏差を整列する手段とを備え、上記ロッド状固定要素(160)は整列された貫通ボア(144、145)内へと少なくとも間接的に挿入され得る。

Description

【0001】
本発明は、ボア内に、特に例えばガラス・プレートなどのプレートを貫通するボアとして配備されたボア内に挿入されるべく少なくとも一個の外側および内側補償要素を備えた形式のアセンブリ要素であって、上記外側補償要素は当該ボアの孔の内面に対して力を伝達すべく配備され且つ上記内側補償要素は上記外側補償要素内に偏心的に配置されたボア内に締りばめにより挿入され得ると共に該内側補償要素は締着要素の長手軸心を上記貫通ボア内に位置決めすべく配備される、アセンブリ要素に関する。
【0002】
二重ガラスに対する公知の締着システム(EP−B1 0506522)によれば、2枚のガラス板を組立てる前に整列されて載置された各事前作製ボアの中心偏差は、一方が他方内に嵌合する2個の偏心リングにより補償され得る。この様にすれば、2枚のガラス板の負荷はロッド状の締着要素に対して可及的に均一に伝達されると思われる。外側ガラス板におけるボアの位置は対照基準として利用される一方、外側ガラス板に形成された上記ボアの中心に関する内側ガラス板の孔の可能的な横方向偏差を補償すべく、内側ガラス板の該孔内には上記偏心リングが補償片として挿入される。その結果、内側偏心リングのボアは外側ガラス板内に形成された上記ボアと共軸となる。もし上記締着要素が一度でも挿入されれば、上記2個の偏心リングはもはや相互に対して回転し得ない。しかしそれらは相互に対して別体的に締着されず又は上記ガラス板に対して締着されない。
【0003】
プレートに対する公知の締着システム(DE−A1 198 39 419)は、偏心ボアを備えた補償片であって架枠(フレーム−ワーク)の受容オリフィス内へと挿入され得る補償片を備える。各受容オリフィス内における夫々の補償片の角度的位置は異なることから、各受容オリフィスの位置と、締着されるべき各プレートにおける各ボアの位置との間の寸法的偏差は補償され得る。
【0004】
公報DE−A1 41 30 823は複数の部分から成る締着要素を備えたガラス板を記述しており、該締着要素は2枚のガラス板間においてネジの締め付けにより軸心方向に圧縮され得る弾性ブッシュを備える。このブッシュは金属コアを囲繞するが、該金属コアはネジ・ボルト等により、フレームを担持する架枠と共に組立てられ得る。締め付けられつつあるネジにより上記弾性ブッシュは径方向に膨張することから、孔の内面に及ぼされる軸心方向圧力の結果としてのみ、ガラス板に対する上記コアの変形不能で解除不能な組立てが確実とされる。この締着要素は、単層ガラス板もしくは積層ガラス板に対しても等しく使用され得る。
【0005】
この形式の締着もしくは組立て手段は主として相当な広さの建築物外面のガラスに対し、ガラス・プレートを担持する架枠と一体的に該ガラス・プレートを組立てるべく用いられる。しかし、同一平面内に載置された複数のガラス・プレートがそれらの縁部にて一体的に組立てられるべきことも多い。この点に関するひとつの用途はガラス張りの建築物外面に対する補強要素に関しており、これらの補強要素は(ガラス骨格もしくはガラス筋かいとして公知の)縦長ビームの形態で形成されると共に、整列して配置された複数の積層ガラス・プレートの相当の長さに亙り堅固に接合される。縁部もしくは組立て領域においては、外側に載置された突起もしくは挟持プレートが多くの場合に用いられると共に、(積層された)複数のガラス・プレートの間に結合具(フィッティング)が挿入されることもある。これらのガラス・プレートは通常は、該プレートを貫通するボルトもしくはネジなどのロッド状保持要素により締着される。
【0006】
これらの用途においてさえも、ガラス・プレートはボルト/ネジの貫通に適したアセンブリ要素を備えねばならない。これらは一方では、突起もしくは結合具の信頼できる保持を確実にすると共に適切な場合にはガラスと金属との間の直接接触を防止し、他方では必要なボアすなわちこれら自体の中央軸心をプレートの表面においてプレートの縁部に関して可及的に厳密に位置決めせねばならない。結合具自体の寸法的偏差は、比較的に無視され得る。
【0007】
実際、現場にて困難を伴い乍ら別体片のアセンブリ要素が組立てられてプレートのボア内に位置せしめられなければならない方法が知られている。それらは次に、液体もしくはペースト状のコンパウンドにより孔の内面上にシールされる。
【0008】
故に、特に積層ガラスで作成されたプレートに対して孔の内壁に作用するアセンブリであって、各プレートが現場にて容易かつ迅速に相互に接合され得る如く可及的に小さな位置的許容誤差により工場にて事前作製されるアセンブリに対する大きな要望が在る。上記アセンブリ要素を備えたプレートを工場で事前作製することにより、アセンブリの可及的に高い品質および安全性が再現可能条件下で確実とされ得る。同時に、工業的製造を確実とすることで経済的な製造が確実とされ得る。
【0009】
孔の内壁に作用するアセンブリを形成すべく、ガラス・プレートのボア内に挿入されたアセンブリ要素は、この同一のボアの側面に対して(特に挟持により)力を伝達して接続されるのが好適である。しかし、積層ガラスに貫通ボアが形成されてから直ちに各ガラス・プレートにおけるボアを厳密に整列するのは実際的に不可能なことは知られている。逆に、各ボアの直径に関して生ずる寸法的偏差または許容誤差、組立てられた各プレートの面におけるボアの位置に関して生ずる寸法的偏差または許容誤差、および最終的には、それほどではないがそれら自体が挿入されるべきアセンブリ要素に関して生ずる寸法的偏差または許容誤差を補償することが常に必要である。このことは、プレートの各ボア内にアセンブリ要素を締着する間における効率的で技術的に完全な製造プロセスを必要とする。
【0010】
単層のプレートとは対照的に、特に、結合具と一体的にもしくは担持構造と一体的に積層ガラス板を組立てる間(同様に整列して配置された各積層プレートを縁部同士で一体的に組立てることが必要なこともある)、一個以上の孔が形成された襲用のネジ止めアセンブリであってプレートの各外面に夫々係合する2個の挟持片は孔を貫通する当該ネジ止めアセンブリにより相互に挟持されるという襲用のネジ止めアセンブリは、いずれも使用できない。積層ガラス板においては、特に挟持力の作用下で有機接続層の流れが生じ得る。積層ガラス板は変形され、その厚みが減少すると共にネジ止めアセンブリが外れてしまう。故に、この現象を防止する対策を取らねばならない。
【0011】
公報DE 198 12 814 A1は、担持構造もしくは他のガラス・プレートを一体的に挟持して組立てるためのガラス梁留め具を備えた積層ガラス板を開示している。上記ガラス梁留め具は、積層ガラス板の個々のガラス板に形成された孔と、上記孔内に導入された成形樹脂と、該樹脂を覆うスリーブとから成る。上記ガラスに対しては相互に螺着された環状ワッシャが外部から装着され、該環状ワッシャとガラス表面との間にはシール・ワッシャが配置される。公報DE 198 12 814 A1の教示に依れば、上記スリーブの内側には一方が他方内に螺着された一対のブッシュが装着されると共に、上記環状ワッシャは上記ブッシュの夫々の端部を一体的に挟持することで組立てられる。上記スリーブと孔との間の中空空間内には液体成形樹脂が注入されることから、ガラス・プレートが水平位置に在るときにのみ個々の片が取付けられ得る。更にこのガラス梁留め具の製造の間は上記中空空間を完全に充填することに注意せねばならない、と言うのも、上記成形樹脂はガラス板に対して力を伝達するからである。更に、接続層に対しても同様に或る程度の挟持力が及ぼされる。
【0012】
DE−1 99 01 513は、フレームなしで取付けられるべき積層ガラスに張設される要素に対する結合具を開示しており、該結合具は積層体の2枚の個別薄寸体の一方のみに挟持アセンブリにより締着されている。これにより、積層体の接着層が挟持力を受けることが回避される。
【0013】
本発明の目的は、優れたアセンブリ要素を開発すると共に、プレートのボア内に該アセンブリ要素を挿入する方法を特定するに在る。
【0014】
上記アセンブリ要素に関し、この目的は本発明によれば請求項1の特徴により達成される。請求項12乃至14の特徴は、本発明に係る少なくとも一個のアセンブリ要素を備えたプレート、および、斯かるプレートのアセンブリに関する。請求項15乃至17は、上記アセンブリ要素をプレートに挿入する好適な方法を特定する。請求項18は、三枚の個別の薄寸体を備えた積層ガラス板に対して特に設計された別のアセンブリ要素に関する。最後に請求項24は、請求項18に係るアセンブリ要素を備えもしくは該アセンブリ要素と共に組立てられる積層ガラス板に関する。
【0015】
従属請求項の特徴もしくは各独立請求項に言及する従属請求項の特徴は、独立請求項の好適な改善を提案するものである。
【0016】
第1実施例においてはプラスチックおよび/または金属のアセンブリ要素が提案されるが、該アセンブリ要素は、プレートにおける夫々のボアの寸法(直径、長さもしくは深度)に対し又はプレートの厚みに対して厳密に適合され得ると共に更に小寸の径方向寸法を有するボア内に挿入可能であり、該アセンブリ要素は先ず相互に嵌合する2個の補償要素を備え、これらの補償要素の少なくとも一方は中心から外れてもしくは偏心して配置されたボアを備える。
【0017】
広範囲に述べると上記アセンブリ要素は、特に保持ボルトであるロッド状締着要素の長手軸心を上記プレートのボア内における所定位置に位置決めする機能を有する。
【0018】
上記長手軸心の正しい位置決めの後、各アセンブリ要素/プレート複合体は上記プレートの対応ボア内にシール剤を注入することで該対応ボア内に確実に移動不能な様式で締着される。
【0019】
上記プレートの上記ボアは必ずしも貫通ボアである必要はない。逆に一定の用途においては盲孔もまた、本明細書中で記述される形式の挿入アセンブリ要素を備え得る。この場合、関連するロッド状締着要素が上記プレートの一方の主要面から突出し得ることは勿論である。但し比較的に厚寸のプレートに関しては、相互に対して厳密に対向して配置された2個の盲孔もまた本明細書中に記述された手法で配備され得る。これらの用途においては、内側補償要素を支持するボアも同様に盲孔の形態で形成され得る。
【0020】
有利な変形例においては更にチャネルを備えた2個の補償要素が配備され、各チャネルは少なくとも上記2個の補償要素間の分割平面に接すると共に、当該シール剤が硬化した後で2個の補償要素を相互に連結すべく、該チャネルを通りペースト状で流動かつ硬化可能なシール剤が注入もしくは押圧され得る。故に上記シール剤は2つの異なる目的を達成するものであり;一方でそれは上記孔の内面に関して複合アセンブリ要素の全体を封鎖し、他方でそれは上記アセンブリ要素の2つの部材を内部的に相互に締着する。
【0021】
上記内側補償要素の外径は可及的に厳密に、上記外側補償要素の偏心ボアの直径に対応する。これにより、上記2個の補償要素間の分割平面に追随しもしくは少なくとも接すべき通路からの上記シール剤の流出は相当に防止される。
【0022】
好適実施例において上記2個の補償要素はブッシュの形態であると共に、偏心ボアを備える。支持ボアと見做されるべき上記内側補償要素のボア内には、僅かな径方向遊びを以てボルトもしくはネジが挿入され得る。
【0023】
別実施例においては、ブッシュの形態の外側補償要素のみが偏心ボアを備える一方、このボアに嵌合する内側補償要素はジャーナルと一体的に堅固に組立てられ、該ジャーナルは少なくとも一方の側面、好適には両側面上に突出し、且つ、該ジャーナルの長手軸心は上記内側補償要素の長手軸心に関して偏心的に配置されると共に該ジャーナル自体がロッド状締着要素を形成する。一方の側面上に突出するジャーナルと、他方の側面上に配備された支持ボアであってこの場合には盲孔の形態で形成される支持ボアとにより、2つの変形例の組み合わせも可能である。
【0024】
上記の2つの形態によれば、広範囲な寸法的偏差が補償され得る。相互に対して回転し得る上記2個の補償要素は、適切な固定具またはテンプレートにより上記プレートのボア内に挿入されると共に、上記シール剤の導入以前に上記支持ボアの中央軸心もしくは上記内側補償要素の突出ジャーナルの中央軸心が、通例は上記プレートの一個以上の基準点からの距離により定義される企図位置に在る如く該2個の補償要素が一時的に締着されるという事実により、上記プレートにおけるボアの位置的許容誤差および適切な場合にはプレート自体の寸法的偏差が広い限界範囲で補償される。
【0025】
もし上記内側補償要素内に支持ボアが配備されるならばその中央軸心は有利には、上記固定具の一部を形成する補助ジャーナルであって上記支持ボアの大部分を充填することで上記シール剤が該支持ボア内に侵入するのを防止する補助ジャーナルにより、位置決めされる。斯かる固定具は本発明に係る複数のアセンブリ要素をプレートへと同時に挿入すべく設計され得ると共に;その場合にそれは対応する個数の補助ジャーナルを備える。
【0026】
もし上記内側補償要素が突出ジャーナルを備えるならば上記取付用固定具は、上記突出ジャーナルの直径に対応する少なくとも一個の凹所であって該突出ジャーナルが回転可能とされると同時に挿入され得る少なくとも一個の凹所を備える。この実施例はアセンブリの部片数を減少し得るが、たとえば工場から現場までの搬送に対するプレートの全体的サイズを増大する、と言うのも、上記ジャーナルはプレートの主要面から突出するからである。
【0027】
故に好適実施例において上記2個の補償要素は、夫々の偏心貫通ボアが出現する平坦な端部もしくは前面を備えた円筒形状である。好適には上記2個の補償要素は同一長さでもあり、これらの補償要素は、上記プレートの上記貫通ボア内に挿入された後でプレートの面を越えて突出しない様に夫々のプレートの厚みに適合される。可能性に依存し、上記補償要素の前面はプレートの表面と面一とされねばならない。
【0028】
上記補償要素は、金属および/または適切なプラスチックから成り得る。適切な場合、(ガラス)プレートと接触しない上記内側補償要素は金属から成り得ると共に外側補償要素はプラスチックから成り得る。これは特に、ジャーナルに対する金属材料と実際の補償要素に対するプラスチック材料とから成る要素を配備することが本明細書中において想起可能であるとしても、内側補償要素がロッド状締着要素と一体的な要素を形成する場合に当てはまる。
【0029】
好適には上記通路は、上記外側補償要素の側面に出現する。一実施例に依れば、上記外側補償要素の前面の近傍において該外側補償要素の側面には少なくとも2個の径方向ボアが形成される。これらのボアもまた、上記外側補償要素の側面を該外側補償要素の偏心ボアに接続する通路を形成する。上記外側補償要素は更に、少なくとも上記プレートのボアの出口領域に関して更に小寸の径方向寸法を以て形成される。故に、該要素の側面と上記孔の内面との間には環状スロットが在り、該環状スロットは、上記シール剤で充填され得ると共に、上記シール剤が外側から関連する径方向ボアへと侵入すると共に上記内側補償要素の関連通路内へも侵入するのを許容する。
【0030】
この目的のために、本質的に円筒状の上記内側補償要素の側面には少なくとも一個の通路が形成されており、該通路は上記外側補償要素における上記2個の径方向ボアを相互に対して流体的に接続する。
【0031】
上記通路の好適実施例においては、当該2個の環状溝が両者ともに上記外側補償要素により覆われ且つ上記径方向ボアと連通する如き様式で、上記内側補償要素の平坦な前面の近傍において該内側補償要素の側面には2個の環状溝が配置される。これにより、相互に対して回転し得る上記2個の補償要素の任意の角度的位置において上記径方向ボアと通路との間における流体連通が確実とされる。更に、上記2個の環状溝を接続する少なくとも一個の付加的溝であって好適には上記補償要素の長手軸心に対して平行に延在する少なくとも一個の付加的溝が形成される。
【0032】
変形例において上記内側補償要素の側面全体は上記2個の環状溝の間もしくは上記各径方向ボアの間の領域において或る程度まで完全円形(オール−ラウンド)であることさえ企図され得るので、全体として、上記外側補償要素の少なくとも2個在る径方向ボアを接続する平坦な環状通路に帰着する。
【0033】
これらの溝の断面は基本的に任意の形状とされ得るが、シール剤が低い流動抵抗により当該溝内に流入しもしくは圧入され得る如く選択かつ寸法設定され得る。製造技術に関しては、半円形断面の溝が有利とされ得る。
【0034】
この形態は全体として、上記2個の補償要素の相互の角度的位置に関わりなく、上記シール剤が信頼性高く、上記充填ボアおよびこれと直接的に連通する環状溝を介して上記長手配向溝内へ、そして其処から第2環状溝および第2ボア内へと通過し、該シール剤は其処から最終的に、上記アセンブリ要素と上記孔の内面との間において他側面上に配置された環状スロットへと流入するという利点を有する。上記シール剤は一側のみからさえ導入され得るが、両側において利用可能な各中空空間の全体的充填は依然として行われる。
【0035】
別の利点は、2個の補償要素の前面がボアの出口ポートなどが無く、完全に円滑とされ得ることである。特に、シール剤の全ての痕跡はそこで完全に回避され得るか又は全ての場合に簡単に除去され得る。
【0036】
但し上記通路の形態の変形例において、これらの通路は上記アセンブリ要素の前面にも出現し得る。適切な場合、これらの出口ポートは上記分割平面自体にさえ配置され得る。但し外側補償要素の前面の近傍には常に、該外側補償要素の側面と連通する少なくとも一個の通路が配備されるべきことから、上記貫通ボアの孔の内面に向かう上記環状スロットもまた上記通路を介して導入されたシール剤により充填される。
【0037】
更に別の変形例に依れば、事実上、上記外側補償要素のボアの内面にのみ通路のネットワークが配備され得るが、上記内側補償要素の側面は少なくとも自身の前面から離間した領域において一定の粗面、歯部、溝などを備える。実際問題として、斯かる形態において上記2個の要素間の分割平面に対しては上記通路のネットワークのみが接する。次に上記通路のネットワークを介してシール剤が押圧されたなら、それはこの粗面、歯部なども充填する。それが硬化した後、上記2個の補償要素が相互に整合する形態により連結も行われる。この配置の逆もまた同様に、内側補償要素の側面のみに通路のネットワークを配備すると共に外側補償要素の孔の内面のみには粗面などを配備することで実施され得るのは勿論である。
【0038】
特に盲孔における斯かるアセンブリ要素の使用に対しては、盲孔の出口ポートの領域にシール剤の進入および出射の両方が可能であるという通路のレイアウトも提案され得る。たとえば上記シール剤は出口ポートにおける環状スロットを充填した後で先ず、盲孔の長手軸心に対して実質的に平行となるべく上記分割平面に沿う第1長手通路を介して底部まで流れ得る。たとえば上記アセンブリ要素の内部載置端部と盲孔の底部との間に存在する中空空間は、もし上記長手通路がこの領域に出現するならば上記シール剤により充填され得る。上記シール剤が排気もしくは出口ポートに向けて再び逆流し得る、という第2長手通路が配備され得る。該ポートは好適には、上記アセンブリ要素の前面に配置される。
【0039】
内側補償要素の支持ボア内へのシール剤の侵入は再び、上記ボアを充填する取付用固定具の補助ジャーナルにより、又は、盲孔の形態で形成された上記支持ボア自体により防止される。もし通路の斯かる形態により、プレートにおける盲孔の底部における中空空間を充填する必要がなければ、上記2つの長手通路の間においてこれもまた環状溝などにより依然として上記アセンブリ要素内にて上記シール剤は偏向され得る。
【0040】
更に簡素な変形例において上記2個の補償要素の連結は、もし回転に対する十分な固定が達成されるなら、相互に対向する2個の径方向オリフィスもしくはボア間に延在する簡素な環状通路であって上記2個の補償要素の分割平面内に配置された簡素な環状通路を上記シール剤で充填することでも実現され得る。
【0041】
最後に論じられた通路形態はまた、上記孔の内面と外側補償要素との間における環状スロットの全てが上記貫通ボアの1個のみの出口側から完全に充填され得るならば、貫通ボア内へのアセンブリ要素の挿入の場合にも使用され得るのは勿論である。
【0042】
既に言及された上記取付用固定具は単一もしくは複数の補助ジャーナルに加えてシール要素も備えるが、該シール要素は、上記プレートの各面と整列する平坦表面を形成することで上記プレートにおける貫通ボアの出口の領域を外部に対して遮断し得る。上記シール要素の少なくとも一方は、シール剤が注入もしくは押圧され得る充填用オリフィスを備えねばならない。逆側に配置されたシール要素は排気(もしくは脱気)オリフィスを備えねばならず、該オリフィスを介して、圧力下で導入された上記シール剤により上記中空空間から排出される空気が流出し得る。もし上記排気オリフィスを介してシール剤が最終的に出射したなら、上記中空空間は完全に充填される。もしシール剤に対する入口および出口オリフィスがアセンブリ要素と同一の側面上に在るなら、上記第2シール要素における排気オリフィスはもちろん省略され得る。上記プレートの盲孔内へとアセンブリ要素を挿入するためには勿論、上記盲孔の出口ポートの領域に単一のシール要素のみを配備することが必要であり、そのときにはこのシール要素は、上記孔の底部からのシール剤の可能的圧力下で上記アセンブリ要素が排出されるのも防止し得る。
【0043】
積層ガラス板に対するアセンブリ要素の上記実施例において、相互から独立して締着されると共に貫通ボアを備えた取付要素は、上記積層ガラス板の2つの外側ガラス板に装着される。これらの要素はたとえば別体のネジ止めアセンブリにより個々のガラス板の組立ての前においてさえも装着され得るものであり、上記ネジ止めアセンブリのナットは上記内側ガラス板における孔により形成される中空空間内に収容され得る。関連するネジは貫通孔を有することから、それらはブッシュの形態で形成される。
【0044】
但し上記取付要素は、たとえば接着接合もしくは成形などの他の手段により上記孔内に締着され得るか、塑性変形により其処に楔止めされ得る。
【0045】
積層ガラス板の個々のガラス板に貫通される孔は各々別体的に形成されることから、積層ガラス板の製造後において各孔の中心の軸心的偏差は不可避である。不経済な位置的処置の代わりに、上記取付要素の貫通ボアの整列の手段として好適には、これらの貫通ボア内に挿入されるべく偏心ボアを備えたワッシャもしくはリングが用いられる。このことは、上記貫通ボアは挿入されるべきアセンブリ要素よりも大きな直径を有することを意味する。但し基本的には、上記取付片の一方のみにおいて各孔の中心の偏差を補償すれば十分であり得る。各貫通ボアの一方は、たとえば“通常位置”と見做され得る。他方の取付要素の貫通ボアは、各ボアの中心を補償すべく該貫通ボアに挿入され得る偏心リングに対して十分に大寸とされねばならない。上記偏心リングのボアは、最小の貫通ボアと同一の直径を有さねばならない。
【0046】
但し好適実施例において、各貫通ボアの孔中心の偏差は、夫々の貫通ボア内に嵌合された各対の偏心リングにより補償される。各偏心リングは円形の外側直径と中心から外れもしくは偏心されたボアとを有し、上記対の最小の偏心リングの外側直径は最大偏心リングに形成された偏心ボアの直径に対応する。小寸の偏心リングの偏心ボアは、単純に上記対の各偏心リングの回転により相互に対して厳密に整列され得る。次に積層ガラス板の孔内における全体的配置は、たとえばネジ・ボルトなどのロッド状締着要素の挿入に対する軸受台を形成する。
【0047】
其処に対して上記ロッド状締着要素は、積層ガラス板の各外側面間に延在する取付ブッシュを用いて直接的もしくは間接的に着座され得る。好適には円筒状の取付ブッシュの長さは、該ブッシュが上記軸受台内の所定位置に載置された後でガラス板の各面を越えて突出しない様に、夫々の積層ガラス板の厚みに適合される。また可能性に依存し、上記取付ブッシュの端面はガラス板の表面と面一とされねばならない。
【0048】
もし別体の取付ブッシュを配備することが企図されなければ、上記ロッド状締着要素自体が各環状ショルダを備え得る。これらの間隔はその場合には再び積層ガラス板の厚みに対応すべきことから、それらは上記締着要素の軸心方向に生ずる(挟持)力を伝達し得る。
【0049】
次に上記締着要素の軸受台の領域において積層ガラス板の面上に向けて外側から締着用の結合具が挟持されたとしても、積層ガラス板自体には何らの圧力も及ぼされない。中間の接続層は変形され得ない。負荷の径方向伝達は上記外側ワッシャを介してのみ生ずる。
【0050】
本発明に係る積層ガラス板の特に好適な変形例は、面取り部を備える孔を外側ガラス板に有する。上記孔内に導入されるべきネジは、対応する逆面取り部を担持する。上記面取り部および逆面取り部の寸法は、上記ネジのヘッドが積層ガラス板の表面と面一となる如く選択される。これは一方では、上記ネジのヘッドが外側ガラス板の外側面と事実上面一となることから、積層ガラス板の特に美的な外観に帰着し、他方では、負荷の付加点がガラス板の正中線の近傍であることから、外側ガラス板を介する負荷の伝達は特に低い曲げモーメントを以て生ずる結果となる。
【0051】
ネジのヘッドと外側ガラス板との面一配置に対する別の可能性としては、外側ガラス板の外側の表面上に形成された貫通孔であって更に大寸の深い円筒状のフライス削り孔を備えた貫通孔の配備が挙げられる。この深孔の直径および深度は概略的にネジのヘッドの寸法に対応することから、ネジは上記深孔の凹所に嵌合され得る。
【0052】
積層ガラス板の別実施例においては、ネジ止めアセンブリ、偏心リングおよび取付ブッシュが所定位置に載置された後で積層ガラス板内に残存する中空空間をたとえば成形樹脂などの硬化可能コンパウンドで充填することが有利であり得る。これにより、一方で上記ネジ止めアセンブリは封鎖され得ると共に、他方では上記積層ガラス板は外気影響に関し、特に湿気の侵入に関して耐漏性とされる。同様に取付け用の軸受台の機械的負荷支持能力も増大され得る、と言うのも、上記硬化可能コンパウンドは加えられた力およびモーメントを個々のガラス板の孔の内面に向けて伝達するからである。この場合、取付用軸受緩衝材のこの領域においては剛性も増大することから、更に大きな負荷が可能である。
【0053】
上記硬化可能コンパウンドは上記取付ブッシュ、偏心ワッシャおよび/または締付ネジにおける各通路を介し、外側ガラス板の各孔内へと可及的に慎重に導入される。充填されるべき中空空間内へと導入通路が出現していなければ、導入通路に向けて連通する径方向孔を配備することが必要である。一個以上の導入通路に加えて殆どの場合、中空空間が上記硬化可能コンパウンドにより迅速かつ完全に充填されるのを確実とすべく、排気通路を配備することも適切である。上記排気通路は好適には、積層ガラス板の側面であって導入通路に臨む側面上に配置された部片に配備される。硬化可能コンパウンドとしては2成分成形樹脂が有用なことが判明した、と言うのも、それらの硬化時間は調節可能だからである。上記各通路は、適切な別体的手段により又は硬化可能コンパウンド自体により遮断され得る。
【0054】
ガラス張り構造に対する積層ガラス板の個々のガラス板は、通例は、強化もしくは部分強化された単層安全ガラスから成る。但し、プラスチックもしくはセラミクスから成る個別ガラス板を利用することも本発明の有効範囲内である。場合に応じて上記個別ガラス板は、透明、半透明もしくは不透明とされ、或いは、着色、パターンもしくは電磁放射線反射層を備え得る。上記接続層に対する材料としては、熱可塑性ポリマ、特にポリビニル・ブチラールが有用なことが示されている。但しこの用途に対しては、ポリウレタンもしくはビニルエチレンアセテートなどの公知材料もまた使用され得る。上記接続層はまた、他の機能も与え得る。たとえば、接続層に加熱フィラメントが取入れられ得るか、または、2枚の接続膜間に電磁放射線反射被覆を備えた担持膜が配置され得る。
【0055】
本発明の主題の他の詳細および利点は、代表的実施例に関する図面および該実施例に関する以下の詳細な記述により提供される。
【0056】
図1は、整列して配置された2枚のプレート1であって結合具2により一体的に組立てられる2枚のプレート1の縁部対縁部アセンブリを示している。両側面上の挟持プレートの形態で形成された結合具2はプレート1を貫通する2個の(ネジ)ボルト3により上記プレートに逐一締着されると共に、中間層によりこれらのプレートの主要面に対して大きな表面に亙り装着されることで、各プレート間の接触平面Fを覆っている。この結果として結合具2によれば、上記縁部対縁部アセンブリに及ぼされる力は良好に伝達される。
【0057】
此処で各プレート1自体は、対応する接着性の接合層に加えて3枚の個別のガラス板1.1(内側)、1.2および1.3(外側)を備えた積層ガラス板の形態を有する。それらは相互に接触するそれらの側縁部の近傍において夫々2個の貫通ボア4を有し、該ボアの各々にはアセンブリ要素5が挿入される。後者は、ボルト3に対する実際の通過路を形成すると共に、以下において更に詳細に記述される。
【0058】
図2は、内側個別ガラス板1.1における孔は外側個別ガラス板1.2および1.3における近傍の孔よりも小寸の直径を有することを更に明確に示している。故にプレート1の貫通ボア4は、段階的な側面もしくは内面を有する。ボア4の最大の内側直径は、プレート1の2つの外面に通ずる該ボアの出口ポートの領域に位置される。各孔の異なるサイズの故に、個々のガラス板における孔の相対位置および直径の許容誤差は簡素な手法で補償される。但しこれにより、貫通ボア4の中央軸心の位置がプレート1の側縁部に関して十分に定義されるのではない。
【0059】
逆にこの目的は、ボア4内に挿入されるアセンブリ要素5により満足される。それは、外側補償要素6および内側補償要素7から成る。両者とも、本質的にブッシュの形態であり且つ同一長さを有する。それらの長さはまた、プレート1の厚みに対して可及的に厳密に適合される。それらの円滑な前面は、プレート1の2つの主要面と整列される。上記プレートの厚みにおける可能的な許容誤差を補償すべく、上記アセンブリ要素の長さは容認可能な最小のプレート厚みへと調節される。この結果、許容誤差限界内における更に厚寸のプレートに対して上記アセンブリ要素は僅かに寸法不足となることもある。
【0060】
図2において既に理解され得る如く且つ図3におけるアセンブリ要素5の前面図により更に明確に示される如く、2個の補償要素6および7は夫々、それらの長手軸心もしくは中央軸心に関して偏心位置に配置されたボア8および支持ボア9を有する。円筒状の内側補償要素7はボア8内へと、可及的に少ない遊びにより挿入され得る。その支持ボア9は事実上、一切の遊びなしでボルト3を受容する。貫通ボア4内において先ずアセンブリ要素5は全体として回転し得ると共に、内側補償要素7は外側補償要素6に関して自由に回転し得る。
【0061】
一方が他方内でまたは貫通ボア4内で回転する2個の補償要素6および7により、支持ボア9の中央軸心は理論的平均位置から逸脱する非常に広い限界範囲内に位置され得ると共に、補償要素6および7の前面おける各マーク10は、問題となる上記ボアの最大偏心率の位置を示し得る。これらのマークは単に、組立工の支援を意図する目印である。
【0062】
図1および図2において理解され得る如く、円筒状の外側補償要素6は内側ガラス板1.1における孔とほぼ同一の直径を有する。但し、外側ガラス板1.1および1.3の孔の領域には2個の自由環状スロット11が在る。これらの環状スロットの各々は、外側補償要素6の側面をその偏心ボア8に接続する径方向ボア12と連通する。内側補償要素7の側面は、再び各径方向ボア12の位置と夫々整列された各環状溝13を備えるが、これらの環状溝13は長手延在溝14により相互に接続される。外側補償要素6においては、たとえばボア8に関して各対が対向された2個より多い径方向ボア12も配備され得る。これは、各環状溝13に対するシール剤の均一充填を促進する。
【0063】
図4は、内側補償要素7の側面における各環状溝13および溝14の配置を示している。流動抵抗を減少すべく、1個より多い長手延在溝も配備し得ることは勿論である。図5は同様に、補償要素7の側面における溝の配置に関する表示を与えている。
【0064】
貫通ボア4内への挿入のために、取付けられたアセンブリ要素5は好適には不図示の取付用固定具の補助ジャーナルにより一時的に締着されるが、該ジャーナルは支持ボア9を貫通して該支持ボア9を完全に充填するものである。この補助ジャーナルは上記プレートの少なくとも一方の基準側縁部に関して固定基準位置を有することから、内側補償要素7の支持ボア9の中央軸心は必ず、貫通ボア4内における所望企図位置に到来しまたはそこに位置決めされる。
【0065】
アセンブリ要素5は、ペースト状で流動的かつ硬化可能なシール剤15により貫通ボア4内に確実に締着される。この目的のために、有利な取付けプロセスに依れば、貫通ボア4の出口ポートの領域においてプレート1の各側面にはシール用プレートが載置され、既述の補助ジャーナルにより各シール用プレートは相互に接合され得る。これらのシール用プレートは両者ともに上記プレートの夫々の面に対し且つ2個の補償要素6および7の前面に対してシール的に装着されることから、各環状スロット11を外部から遮断する。上記各シール用プレートの一方は、各環状スロット11の一方と連通する充填用オリフィスを備える。他方のシール用プレートは、他方の環状スロットと連通する排気/監視オリフィスを備える。
【0066】
次にシール剤15は外側から第1の環状スロット11内へと導入されると共に、後者をまず完全に充填する。重力の効果によりもしくは圧力下で上記シール剤は、第1の径方向ボア12を介して第1の環状溝13内へ、長手延在溝14を介して第2の環状溝13内へ、そして最後に、第2の径方向ボア12を介して逆側に配置された第2の環状スロット11内へと通過する。上記シール剤が第2の環状スロットを同様に充填した後、該シール剤は最終的に、比較的に狭幅の排気オリフィスを介して出射する。この出射は監視され得ると共に、環状スロット11、ボア12および溝13、14の完全な充填の表示として使用され得る。各図面中の図1および図2は、明確化のためにのみボア12および溝13、14におけるシール剤の図示も省略している。
【0067】
シール剤15の硬化後、上記各シール用プレートおよび補助ジャーナルは取外されると共に、シール剤の一切の過剰物は排除される。上記アセンブリ要素はプレート1の貫通ボア4内の安定位置においてシールされると共に、上記ロッド状締着要素の中央軸心の位置は上記プレートの各側縁部に関して明確に固定される。もし吸熱硬化によるシール剤が用いられるなら、熱の供給は上記取付用固定具のシール用プレートにより直接的に提供され得る。
【0068】
図6に依ると積層ガラス板101は、部分強化中央ガラス板111と、実質的に等しい厚みであると共に強化安全ガラスにより形成された2枚の外側ガラス板112および113とから成る。部分的強化および強化に関する説明はたとえば、基準EN 1863およびEN 12150に夫々見られる。外側ガラス板112および113は各々、熱可塑性接着フィルム114および115から成る接着層により中央ガラス板111と一体的に組立てられる。熱可塑性接着フィルム114および115は、1.52mmの厚みを有するポリビニル・ブチラールから成る。個々のガラス板111、112および113には、積層ガラス板101を通る通過路を形成する孔116、117および118が配置される。この特定の場合において中央ガラス板における孔117は孔116および118より大寸の直径を有する一方、孔116および118は積層ガラス板101の各外側面の方向において截頭円錐面取り部136を備える。これらの截頭円錐面取り部136において、貫通ボア125および126を夫々備えたブッシュ状ネジ120および121の埋設ヘッドは、介設された中間層130および131に適合されると共に、ナット123および124により締め付けられる。上記ネジおよびナットは此処では、工具を適用するための機構(デバイス)なしで示される。ナット123および124と外側ガラス板112および113との間にも、中間層132および133が配置される。上記中間層は、ポリアミドなどのプラスチック材料、または、たとえば展性のアルミニウムもしくは銅などの展性金属から成り得る。それらは、各ガラス板と、一般的には適切な鋼鉄から成る上記ネジ止めアセンブリとの間の不都合な表面圧を防止する。
【0069】
孔116および118間のまたは貫通ボア125および126間の軸心方向オフセットを補償すべく、これらに対しては2対の偏心リング140および141ならびに142および143が夫々嵌合される。これらのリングは、同一の中心Zに対して軸心的に整列された同一直径の2つの丸形取付孔144および145を形成すべく回転により調節可能であり;故に、孔116および118の偏心距離e1およびe2は中心線Zに関して補償される。
【0070】
上記各対の偏心リングは、各々がボア孔を有する2個の丸形リングから成る。最大のリング141および143の外径は貫通ボア125および126に対応する一方、最小のリング140および142の外径は最大のリング141および143内の偏心ボアの直径に対応する。最後に、上記最小リング内の偏心ボアは取付孔144および145を形成する。
【0071】
取付孔144および145内にはブッシュ150が配置され、該ブッシュ150は、上記積層ガラス板を貫通すると共に、他の構造要素と一体的に組立てられ得るロッド状螺条付ボルト160を受容する役割を果たす。用いられる他の構造要素は、ポリアミド中間層156を介設し乍ら2個のナット161および162により上記螺条付ボルトに対して締着される金属薄片155である。薄片155はブッシュ150および偏心リング140、141、142、143を覆うことから、それらの軸心方向遊びを制限する。ブッシュ150の長手寸法は、積層ガラス板101とネジ止めアセンブリ120/124および121/123に対して圧力を及ぼさない様に該ブッシュ150がナット161/162と一体的な螺条付ボルト160のボルト締めアセンブリに対するスペーサ片の役割を果たす如く選択される。螺条付ボルト160により導入される負荷は、截頭円錐面取り部136により外側ガラス板へと伝達される。
【0072】
積層ガラス板101を締着すべく、薄片155は基礎部分に対して組付けられ得る。但し薄片155によれば、相当の長さに亙り複数の積層ガラス板を長手方向に整列して組立てることも可能である。同様に積層ガラス板に対する上記薄片の締着は、当該構造全体としての静力学に依存し、相互から所定距離とされた複数の螺条付ボルトであって上記積層ガラス板における各取付孔を貫通する複数の螺条付ボルトによっても実施され得る。
【0073】
ネジ120および121、偏心リング140、141、142および143、ブッシュ150、ならびに、螺条付ボルト160の夫々の孔および外径は全て、それらが一切の遊びなしで取付けられ得る如く寸法設定される。
【0074】
積層ガラス板101は次の様に製造される:最初に、ネジ止めアセンブリ120/124および121/123が外側ガラス板112および113上に設置されねばならない。この時点においてナット123および124ならびに螺条付ブッシュ120および121は自由にアクセス可能であることから、信頼できる挟持と工具の制御された使用とが確実とされ得る。個々のガラス板111、112および113は引き続き、熱可塑性接着フィルム114および115を介設して積層体の形態で一体的に接合されると共に、熱および/または圧力の適用により組立てられて積層ガラス板101となる。貫通ボア125および126の軸心的補償は引き続き上記偏心リングにより行われることから、各ガラス板は孔116および118に関する概略的な中心合わせのみで一体的に接合され得る。これにより、各積層ガラス板の製造は顕著に簡素化される。貫通ボア125および126の軸心的補償は、積層ガラス板101を取付ける間に現場で実施され得る。但し、個々のガラス板111、112、113を組立てて積層ガラス板101とした後でさえも、偏心リング140、141、142、143およびブッシュ150を貫通ボア125および126内に挿入して整列することが可能である。但しこの場合には現場への搬送の間における軸心方向滑りを防止すべく、接着テープもしくは接着剤により上記各構成要素の一時的な締着が確実とされねばならない。
【0075】
図7の図示内容は本質的に図6のそれに対応することから、相違点のみが検証される。この場合にネジ120’および121’はそれらの突出ヘッドにより、弾性中間層130’および131’を介設して積層ガラス板101の外側面に装着される。ネジ120’は、中間スペース108内へと出現する貫通通路170を備える。偏心リング141’内には通路171が形成され、同様に中間スペース108内へと出現する。導入および排気通路の役割を果たす2本の通路170および171を通して成形樹脂109が導入された後、中間スペース108全体は成形樹脂で充填される。成形樹脂109を導入すべく積層ガラス板101は実質的に水平位置へと傾斜されることから、2個の通路170および171は上方に向けられる。次に流体の成形樹脂109は、通路170を介して注入される一方、排出空気は通路171を介して流出し得る。故に中間スペース108は殆ど完全に充填されると共に、中間スペース108の隅部181内には小寸の気泡のみが依然として残存し得る。通路170および171も遮断する中実質量を形成すべく成形樹脂109が反応した後、負荷は中央ガラス板111を介しても伝達され得る。
【0076】
必要であれば、シール・ワッシャ133および134がセグメント化されることで割り線を備えると共に挟持用ナット123および124に排気通路が加工されるならば、中間スペース108の隅部181における気泡の包含もまた相当に回避され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、2枚のプレートの縁部対縁部アセンブリを示す図である。
【図2】
図2は、プレートに挿入されたアセンブリ要素の断面図であり、図1からとった詳細図である。
【図3】
図3は、図2に係るアセンブリ要素の取付け状態における前面図である。
【図4】
図4は、シール剤に対する通路配置の図示が企図されたアセンブリ要素の内側補償要素を示す図である。
【図5】
図5は、図4に関して90°回転された同一の補償要素を示す別の図である。
【図6】
図6は、ネジ・ボルトと協働する積層ガラス板の第1実施例の断面図である。
【図7】
図7は、中空空間がシールされた第2実施例を示す図である。

Claims (30)

  1. ボア(4)内に、特に例えば積層ガラス・プレートなどの複数の層を有するプレート(1)を貫通するボア内に挿入されるアセンブリ要素(5)であって、少なくとも一個の外側補償要素および内側補償要素(6、7)を備え、上記外側補償要素は当該ボア(4)の孔の内面に対して力を伝達すべく配備され且つ上記内側補償要素は上記外側補償要素内に偏心的に配置されたボア(8)内に締りばめにより挿入され得ると共に締着要素(3)の長手軸心を上記貫通ボア(4)内に位置決めすべく配備される、アセンブリ要素(5)において、
    上記プレート(1)の外面における上記ボア(4)の少なくとも一方の出口であってスロット(11)を形成するための出口に関して更に小寸の径方向寸法で形成された当該アセンブリ要素(5)は、上記スロット(11)を充填するシール剤(15)により該ボア(4)内に締着され得ることを特徴とする、アセンブリ要素(5)。
  2. 前記2個の補償要素(6、7)は通路(12、13、14)を備え、該通路(12、13、14)は少なくとも上記2個の補償要素間の分割平面に接し、且つ、該通路(12、13、14)は、前記プレート(1)のボア(4)内に上記各補償要素が挿入された後で前記シール剤(15)により充填され得ると共に当該各通路内への上記シール剤(15)の導入後における該シール剤の硬化の結果として相互に対して締着され得ることを特徴とする、請求項1記載のアセンブリ要素。
  3. 前記内側補償要素はロッド状締着要素と一体的に堅固に組立てられ、該ロッド状締着要素は少なくとも一方の側面にて突出し且つ該ロッド状締着要素の長手軸心は上記補償要素の長手軸心に関して偏心位置に配置されることを特徴とする、請求項1もしくは2に記載のアセンブリ要素。
  4. 前記内側補償要素(7)は、ロッド状締着要素(3)を受容することが企図された偏心支持ボア(9)を備えることを特徴とする、請求項1もしくは2もしくは3に記載のアセンブリ要素。
  5. 前記通路(12、13、14)は前記内側補償要素(7)の支持ボア(9)と連通しないことを特徴とする、請求項4記載のアセンブリ要素。
  6. 前記プレート(1)を貫通する前記ボア(4)の2つの出口領域に配置された前記アセンブリ要素(5)の2つの部分間において前記通路(12、13、14)は、前記外側補償要素(6)の前記孔の内面と前記内側補償要素(7)の側面との間の分割平面に対して少なくとも一箇所にて追随しもしくは接する連続的連通を確立することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のアセンブリ要素。
  7. 前記プレートに盲孔の形態で形成された前記ボアの出口領域に配置された2つのオリフィス間において前記通路は、前記外側補償要素の前記孔の内面と前記内側補償要素の側面との間の分割平面に対して少なくとも一箇所にて追随しもしくは接する連続的連通を確立することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のアセンブリ要素。
  8. 前記通路(ボア12)は前記外側補償要素(6)の側面に出現することを特徴とする、請求項5もしくは6もしくは7に記載のアセンブリ要素。
  9. 前記通路の前記出口ポートは、前記外側補償要素(6)の側面をその偏心ボア(8)に接続する径方向ボア(12)により形成されることを特徴とする、請求項8記載のアセンブリ要素。
  10. 前記内側補償要素(7)の側面には少なくとも一本の通路(14)が形成されると共に該通路は前記外側補償要素(6)の側面に出現する前記各通路と相互に流体接続されることを特徴とする、請求項8もしくは9に記載のアセンブリ要素。
  11. 前記内側補償要素(7)の側面には2本の環状溝(13)と該2本の環状溝を接続する少なくとも一本の他の溝(14)とが形成されることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のアセンブリ要素。
  12. ボア内に、特に当該プレートの貫通ボア(4)内に挿入されると共に上記ボア内に硬化済シール剤(15)により締着される請求項1乃至10のいずれか一項に記載の少なくとも一個のアセンブリ要素を備えたプレート(1)。
  13. 当該プレートは、積層プレートとして、一体的に組立てられた少なくとも三枚の薄寸体(1.1、1.2、1.3)、特にガラス板から成り、
    当該プレートにおいて、内側薄寸体のボアは外側薄寸体(1.2、1.3)のボアよりも狭幅であり、前記アセンブリ要素(5)の外径は少なくとも概略的に上記内側薄寸体(1.1)のボアの内側直径に対応し、且つ、
    上記アセンブリ要素(5)の外側面と前記貫通ボア(4)の出口領域の孔の内面との間において上記貫通ボア(4)の2つの出口領域に夫々配備された各スロット(11)は前記シール剤により充填されることを特徴とする、請求項12記載のプレート。
  14. 請求項12もしくは13のいずれか一項に記載の少なくとも二枚のプレート間におけるアセンブリであって、
    各プレート間の縁部対縁部接合を覆う結合具(2)であって請求項1乃至10のいずれか一項に記載のアセンブリ要素(5)により位置決めされたロッド状締着要素(3)により個々のプレート(1)に締着された結合具(2)を備えて成る、アセンブリ。
  15. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載のアセンブリ要素をプレートの貫通ボア内に締着する方法であって上記貫通ボアは少なくともその出口領域において上記アセンブリ要素に関して更に大寸の径方向寸法を有する方法において、
    上記貫通ボア(4)内における締着要素(3)の長手軸心の位置決めに対して厳密な位置に前記補償要素(6、7)を整列させ乍ら、上記貫通ボア内における上記アセンブリ要素(5)の位置は固定具により固定されると共に、上記貫通ボア(4)の出口領域は両側にて遮断され、
    上記プレートの一側からシール剤が導入され、該シール剤は上記ボアの第1出口の側面と上記アセンブリ要素との間の中間スペースを先ず充填し、該シール剤は引き続き、この中間スペースに連通する通路であって上記アセンブリ要素内に配備された通路を介して導通され特に押圧されると共に、最終的には上記ボアの第2出口の側面と上記アセンブリ要素との間の第2中間スペースを充填し、上記シール剤の進入は上記第2中間スペースの充填後に終結され、且つ、
    上記シール剤の硬化が実施される、
    ことを特徴とする方法。
  16. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載のアセンブリ要素をプレートの盲孔内に締着する方法であって上記盲孔は少なくともその出口領域において上記アセンブリ要素に関して更に大寸の径方向寸法を有する方法において、
    上記盲孔内における締着要素の長手軸心の位置決めに対して厳密な位置に前記補償要素を整列させ乍ら、上記盲孔内における上記アセンブリ要素の位置は固定具により固定されると共に、上記盲孔の出口領域は遮断され、
    シール剤が導入され、該シール剤は上記盲孔の出口の側面と上記アセンブリ要素との間の中間スペースを先ず充填し、該シール剤は引き続き、この中間スペースに連通する通路であって上記アセンブリ要素内に配備されると共に上記盲孔の出口領域に配置された排気/吐出オリフィスに通ずる通路を介して導通され特に押圧されると共に、上記シール剤の進入は該シール剤が上記出口オリフィスに到達した後に終結され、且つ、
    上記シール剤の硬化が実施される、
    ことを特徴とする方法。
  17. 熱硬化シール剤が用いられる場合に熱の供給は、前記中空空間および前記通路の完全充填後に前記固定具により提供されることを特徴とする、請求項15もしくは16に記載の方法。
  18. 少なくとも三枚の個別のガラス板(111、112、113)を備えた積層ガラス板(101)であって、二枚の外側ガラス板(112、113)間には少なくとも一枚の中央ガラス板(111)が含まれると共に、二枚の個々のガラス板(111、112、113)間の夫々における接続層(114、115)と、ロッド状締着要素(160)の導入もしくは収容のために個々のガラス板(111、112、113)の全てを貫通する少なくとも一個の孔(116、117、118)とを備えた積層ガラス板(101)、に対するアセンブリ要素において、
    該アセンブリ要素は、
    夫々が貫通ボア(125、126)を備えると共に上記二枚の外側ガラス板(112、113)に対してのみ締着すべく配備された二つの取付要素(120、121;120’、121’)と、
    上記2個の貫通ボア(125、126)の孔中心の逸脱を整列する手段とを備え、
    上記ロッド状締着要素(160)は整列された貫通ボア(144、145)内に少なくとも間接的に挿入され得ることを特徴とする、積層ガラス板用アセンブリ要素。
  19. 前記取付要素(120、121;120’、121’)は貫通ボア(125、126)を備えた中空ネジの形態であると共に、各々がナット(123、124)により夫々の外側ガラス板(112、113)に対して挟持されることを特徴とする、請求項18記載の積層ガラス板用アセンブリ要素。
  20. 2個の貫通ボア(125、126)の軸心整列に対する前記手段は偏心孔を備えた少なくとも一個のリング(140、141、142、142’、143)であって上記各貫通ボアの一方内に挿入される少なくとも一個のリング(140、141、142、142’、143)を備えることを特徴とする、請求項18または19に記載の積層ガラス板用アセンブリ要素。
  21. 前記ロッド状締着要素(160)の間接的挿入のための円筒状取付ブッシュ(150)が配備されると共に、該ブッシュの長さは少なくとも前記積層ガラス板(101)の厚みに対応することを特徴とする、請求項18乃至20のいずれか一項に記載の積層ガラス板用アセンブリ要素。
  22. 前記取付ブッシュおよび/または前記偏心リング(142’)には空気導入および/または排出オリフィス(171)が配備されることを特徴とする、請求項20もしくは21に記載の積層ガラス板用アセンブリ要素。
  23. 少なくとも一個の取付要素(121’)には空気導入および/または排出オリフィス(170)が配備されることを特徴とする、請求項18乃至22のいずれか一項に記載の積層ガラス板用アセンブリ要素。
  24. 特にガラス張り構造のための、少なくとも三枚の個別のガラス板(111、112、113)を備えた積層ガラス板(101)であって、二枚の外側ガラス板(112、113)間には少なくとも一枚の中央ガラス板(111)が含まれると共に、二枚の個々のガラス板(111、112、113)間の夫々における接続層(114、115)と、ロッド状締着要素(160)を導入もしくは収容するために個々のガラス板(11、12、13)の全てを貫通する少なくとも一個の孔(116、117、118)とを備えた積層ガラス板(101)において、
    各中央ガラス板(111)における孔(117)の直径は外側ガラス板(112、113)における孔(116、118)の直径よりも大寸であり、且つ、
    上記孔(116、118)の各々には、貫通ボア(125、126)を備えた請求項18乃至23のいずれか一項に記載の取付要素(120、121;120’、121’)が楔止めされることを特徴とする、積層ガラス板(101)。
  25. 前記孔(116、118)は少なくとも一方の外側ガラス板(112、113)の外側面に截頭円錐凹所(136)を有し、且つ、
    前記取付要素(120、121)は埋設ヘッドを備え、該埋設ヘッドの外面は上記外側ガラス板(112、113)の外側限界面と実質的に同一平面内に在ることを特徴とする、請求項24記載の積層ガラス板。
  26. 前記孔(116、118)は少なくとも一方の外側ガラス板(112、113)の外側面に円筒状凹所を有し、且つ、
    前記取付要素(120、121)は埋設ヘッドを備え、該埋設ヘッドの外面は上記外側ガラス板(112、113)の外側限界面と実質的に同一平面内に在ることを特徴とする、請求項24もしくは25に記載の積層ガラス板。
  27. 前記中央ガラス板(111)における孔(117)の領域に残存する中空空間(108)は硬化可能コンパウンド(109)により充填されることを特徴とする、請求項24乃至26のいずれか一項に記載の積層ガラス板。
  28. 前記外側ガラス板と、中空ネジの形態の前記取付要素と、ナットと、の間の前記中空空間は硬化可能コンパウンドにより充填されることを特徴とする、請求項24乃至27のいずれか一項に記載の積層ガラス板。
  29. 前記個々のガラス板(111、112、113)は強化ガラスもしくは部分強化ガラスから成ることを特徴とする、請求項24乃至28のいずれか一項に記載の積層ガラス板。
  30. 請求項18乃至23のいずれか一項に記載のアセンブリ要素により相互に一体的に組立てられた請求項24乃至29のいずれか一項に記載の積層ガラス板を複数用いて構成される構造要素。
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