JP2004512270A - ジヒドロポルフィリンの誘導体とその使用 - Google Patents

ジヒドロポルフィリンの誘導体とその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は式(I)
Figure 2004512270

(式中、フェニル基は置換されているか、または置換されていない)で表されるジヒドロポルフィリンから誘導される化合物、またはその塩の一つ、またはその金属錯体の一つに関する。
応用:光化学療法による治療。

Description

【0001】本発明は、ジヒドロポルフィリンから誘導される新規化合物とその応用に関し、具体的には、特に癌治療のための光化学療法、蛍光画像技術および光エレクトロニクスの分野に関する。
【0002】
ポルフィリンとその誘導体は、広範囲な応用が期待されるため、近年多くの研究の対象として取り上げられている。そうした化合物の例として、特許明細書、米国特許第5,162519号、米国特許第4,992,257号、米国特許第4,837,221号、米国特許第5,162,519号および米国特許第5,703,230号をあげることができる。
【0003】
このような多くの応用分野の中で、光化学療法は現在最も発展が期待される分野の一つになっている。光化学療法は、特に癌治療のためにここ何年かの間に発展してきた治療技術である。この技術は、相対的な選択性をもって、分裂指数の大きな組織、特に新生物の組織に保持させることをねらった、毒性の少ない光感受性物質を投与することから成る。次に、光感受性物質の光吸収スペクトルに対応する波長の光を照射すると、保持された光感受性物質は励起される。光感受性分子によって吸収された照射光は、項間変換機構によってタイプ1の反応(ヒドロキシルラジカルの生成)またはタイプ2の反応(一重項酸素(活性酸素)の生成)を引き起こす。これらのラジカル種は、光感受性物質を固定した組織レベルで酸化反応または過酸化反応を引き起こし、細胞死をもたらす。
【0004】
技術の有効性は光感受性物質の特定の性質にかかっている。すなわち、患者の組織の深いところで光毒性効果を発揮させるには、体組織が光に最も透明である650nmより高い波長で、大きな吸収係数を持つ光感受性物質を使用する必要がある(Sternbergら、「BPD−MA(ベンゾポルフィリン誘導体)を含む光動的療法のための第二世代薬物の概観(An Overview of Second Generation Drugs for Photodynamic Therapy including BPD−MA(Benzoporphyrin Derivative)) Photodynamic Therapy and Biomedical Lasers, 470〜4(Spinelliら、編)1992年を参照)。
【0005】
また、光感受性物質は、一方では破壊すべき標的細胞内に迅速に侵入して、光感受性物質の投与から光を照射するまでの所要時間を短縮し、他方では副作用を少なくするために健常部位にとどまる時間、および入院期間ならびに不適切な光照射による医原性の火傷のリスクを極力抑えなければならない。したがって、生物有機体の標的部位に保持される時間がさらに短い新規な光感受性分子を絶えず探し求める必要がある。この寿命がより短くすることが他の応用分野、特に医用画像技術や光エレクトロニクスの分野で注目されている。
【0006】
本発明が対象とする分子を合成する目的は、既存の化合物と比べて標的組織によって迅速に捕集される一方で、他の組織からは速やかに除去されるという要件を満たすことにある。
【0007】
実際に、本発明は、式(I):
Figure 2004512270
(式中、フェニル基は置換されているか、または置換されていない)で表される新規なジヒドロポルフィリン化合物、またはその塩の一つ、またはその金属錯体の一つを対象とする。
【0008】
本発明の化合物は、上で述べたように、酸または塩基を付加した塩か金属錯体の状態で存在することができる。
【0009】
さらに本発明は式(II):
Figure 2004512270
(式中、フェニル基は置換され、nは1から5であり、そして好ましくは1から3であり、各置換基Rは、同じであってもよいし異なっていてもよく、またその置換フェニル基上の同じ位置にあってもよいし、違う位置にあってもよく、そしてヒドロキシ基(−OH)、アミノ基(−NH)、チオール基(−SH)、ホスホナート基(PO、PONa)、エチルホスホナート基(POEt)、スルホナート基、芳香族基、置換アルキル基または無置換アルキル基、置換シクロアルキル基または無置換シクロアルキル基、脂肪族基、アミノ酸、ペプチドまたはポリペプチド、窒素原子に対して異なる位置で結合したピリジン、プリン、ピリミジン、ヌクレオシド、糖類、多糖類、カルボン酸、アミド基、エステル基、置換四級塩または無置換四級塩である)で表されるタイプのジヒドロポルフィリンから誘導される化合物を対象とする。
【0010】
上記の脂肪族基とは、具体的には、環を含まない1個または複数個のアミノ酸、すなわち、たとえば、セリンまたはポリオキシエチレン鎖(PEG)または全く別の置換基を意味する。
【0011】
上記の芳香族基とは、具体的には、少なくとも1個の芳香環を含む1個または複数個のアミノ酸、たとえば、Phe(フェニルアラニン)またはTyr(チロシン)または全く別の炭酸系または非炭酸系芳香族基を意味する。
【0012】
さらに、上記の化合物は、酸または塩基を付加した塩、金属錯体、たとえばZn、Ga、Paの錯体、または水和物、または別の溶媒和物、具体的には、C〜Cの低級脂肪族アルコール和物、といった誘導体の形をとっている。
【0013】
次に挙げる添付の図を参照しながら、以下に説明する実施例を読めば、本発明をさらに深く理解することができよう。
【0014】
以下に記述する実施例は、本発明による好ましい化合物の合成例である。
【0015】
式(III)
Figure 2004512270
で表されるこの化合物(以下、SIMO1と略記する)の合成は次に挙げる反応工程から成る。
【0016】
工程1:ジピリルメタン
ジリルメタンはWangとBruceの方法(Synlett, 1267,1995.)に従って合成した。
【0017】
工程2:5,15−ビス(3,5−ジメトキシ−フェニル)ポルフィリン
ジ−メトキ−3,5ベンツアルデヒド(341mg、2.05mmol)ジピルメタン(300mg、2.05mmol)を205mlのジクロロメタンに加え、丸底フラスコの中で蒸留した。溜出液を窒素気流中で20分間超音波照射を行った。つづいて、トリフルオロ酢酸(47ml、615mmol)を注入し、混合物を室温で一晩攪拌した。
【0018】
DDQ(2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(トルエン10mlに0.931gを溶解))の溶液を加え、その反応混合物を、あらかじめ60℃に加熱した油浴中で、30分間還流させた。
【0019】
得られたポルフィリンは、ヘキサン/CHCl(5:5)を展開液とするフラッシュクロマトグラフィによって精製し、目的ポルフィリン253mg(36%)を得た。
【0020】
1H−NMR(CF3COOD)ppm:11.13(H,メソ)、9.7および9.3(2H,d,J=6Hz、ピロール)、7.9(o−H,フェニル)、7.4(p−フェニル)、4.2(メトキシ)。
【0021】
UV可視(CHCl),max(nm):407,502,536,574,629。
【0022】
FAB−MS:C36H30N4O4に対する計算値:582.2;測定値:583(M+H+)。
【0023】
工程3:5,15−ビス(3,5−ジヒドロキシ−1−フェニル)ポルフィリン
工程2で得られた化合物(90mg、0.15mmol)を乾燥CHCl(10cm)に−20℃で溶解し、つづいてBBr(0.12cm、1.24mmol)を加えた。得られた緑色溶液を12時間攪拌し、それから氷水中に入れた。懸濁液にメタノール(20cm)を加え、つづいて酢酸エチル(10cm)を加えた。得られた懸濁液と混合物をNaHCOで中和した。有機層を分取し、まずNH4Clで洗浄し、それから水で2回洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液を回転式蒸発器で濃縮し、残留物をアセトンに再溶解した。ペンタンを加え、析出物として工程3の化合物を52%収率で得た。
【0024】
1H−NMR(アセトンd6):10.55(H,メソ)、9.6および9.3(2H,d,J=6Hz、ピロール)、7.3(o−H,フェニル)、6.9(p−フェニル)、−3.1(NH)。
【0025】
UV可視(アセトン),max(nm):402,532,572,628。
【0026】
工程4:2,3−ジヒドロ−5,15−ビス(3,5−ジヒドロキシ−1−フェニル)ポルフィリン(SIMO1)
工程3で得られた化合物(42mg、0.08mmol)、無水KCO(0.32g)および無水ピリジン(5cm)を5分間加熱した(120℃)。それから、ピリジン(2.5cm)にp−トルエンスルホニルヒドラジド(0.44g)を加えた混合物を15分ごとに少量(0.25cm)ずつ2.5時間かけて添加した。冷却後、ピリジン溶液を減圧濃縮した。得られた粉末をアセトン/酢酸エチルの1:1混合物に再溶解し、それから水で2回洗浄し、それから飽和炭酸水素塩溶液で洗浄した。その有機溶液に735nmの吸収ピークが消えるまでo−クロラニルを室温で加えた。得られた溶液をNaHSO(5%)で2回、蒸留水、NaOH(0.1M)そして飽和炭酸水素塩溶液で洗浄した。MgSOで乾燥したのち、回転式蒸発器で溶媒を蒸発させた。残留物をアセトン/ペンタンで結晶化させ、工程4の化合物31mg(収率74%)を得た。以下ではこの化合物をSIMO1と略記することにする。
【0027】
1H−NMR(アセトンd6)ppm:10.1および9.2(2H−メソ)、9.35〜8.6(6H,m,ピロール)、7.2および6.95(4H,d,o−フェニル)、6.85および6.75(2H,t,p−フェニル)、4.65および4.45(4H,m,ピロリジン),−1.4および−1.9(2H,s,NH)。
【0028】
UV可視(アセトン),max(nm):395,405,500,645。
【0029】
これらの化合物の合成法は、m−THPC(米国特許第5,162,519号)に対して使用される合成法とは異なる。すなわち、その方法には、芳香族アルデヒドとジピリルメタンの間の反応が含まれ、SIMO1合成の第一工程に至るのに対して、m−THPCにはピロールと芳香族アルデヒドの反応が含まれる。
【0030】
本発明の化合物は、その治療特性を証明する試験対象とされた。
【0031】
実際に、本発明の化合物は医薬の形で提供することができ、その医薬は、上記化合物のうちの一つから成るか、上記タイプの化合物と賦形剤とを組み合わせた医薬組成物の形で構成されることを特徴とする。
【0032】
本発明の化合物は、適当な賦形剤と組み合わせて、たとえば体重1kg当たり0.1から20mgの範囲の用量で1日または複数日の間、毎日1回または複数回投与から成る一つまたは複数の治療が可能な用量でヒトまたは動物の身体に投与可能で、かつ経腸、非経口または経皮膚投与に適するあらゆる組成形、たとえば、錠剤、糖衣錠、皮膚クリーム、ゼラチン、カプセル、シロップやアンプル剤といったような飲用または注射可能な懸濁液または溶液、経皮薬、リポソーム製剤(ナノ粒子)などの形で、提供することができる。
【0033】
投与が可能な好ましい剤形は、注射が可能な剤形、特に筋内または静脈内注射の剤形、または経皮適用の剤形である。
【0034】
あとで記述する試験はSIMO1分子の活性に関するものである。新規化合物であるSIMO1分子の活性は、in vitroでの毒性試験および光毒性試験と、in vivoで、治療しない動物を対照群として腫瘍成長の遅れを評価する光毒性試験とによって調べた。
【0035】
SIMO1の薬物速度論は、m−THPC(光化学療法の分野で広く使用されている古典的な分子)の取り込みの遅れを基準にした、SIMO1の最大取り込みの遅れを求めることによって調べた。m−THPCを基準にしたSIMO1の除去分析も調べた。
【0036】
SIMO1は分子量が524のポルフィリン誘導体である。SIMO1は生理的塩類溶液中で428、513および652nmに主要な吸収スペクトルを示す。生理的塩類溶液に溶かした溶液は次のようにして調製した:1mgのSIMO1を1mlの溶媒(水を50%、PEGを30%、そして99%純度のエタノールを20%)に溶解した。それ以外の濃度は、生理的塩類溶液を順次加えることによって調製した。
【0037】
SIMO1分子の毒性および光毒性を調べるための実験方法は次の通りである:
【0038】
C6細胞をフラスコ中、具体的には25cmフラスコ(Polylabo、ストラスブール、フランス)中、胎児血清(FCS)を10%(V/V)、ペニシリンを1mL当たり100単位のペニシリン、ストレプトマイシンを100mg、そしてグルタミンを2mM加えた培養液で培養した。
【0039】
0.02%エチレンジアミン四酢酸(EDTA)を含む0.025%トリプシンと一緒に2分間の接触時間で細胞を分散させて培養液に移植し、それから希釈率1:3に従って、再び付着させた。こうすることによって細胞を対数増殖期に維持した。細胞は、マイコプラズマによる汚染の有無によって定期的に検査した。
【0040】
このようにして培養した細胞を使って光動的治療を行った。上記にしたがってトリプシン処理したのち、96穴プレートの槽に付着させた細胞に、アリコート量(11μl)の光感受性物質SIMO1溶液を添加した。細胞濃度は5.10/ml−1(槽当たり100μl)であった。SIMO1溶液の最終濃度は、0.5から50μg/mlであった。光感受性物質SIMO1を添加したら、直ちに細胞プレートを完全な暗所に移し、細胞をPDTで処理してレーザー照射する以外は、計数するまで保管した。FCSを含む光感受性物質無添加の新鮮な培養液は、レーザー照射前に調製した。レーザー照射には、650nmダイオードレーザーを使用した。ファイバー先端の出力は、出力測定装置(Coherent、フランス)を使って500mWに調整した。光は、部位全体に照射可能な特別な照射野内に置かれた、直径6mm槽内の組織に照射するため、20mmの距離を光ファイバーを使って照射部位まで伝えられた。露光時間は、エネルギー密度20J/cmを与える650nmで、一槽当たり13秒間とした。
【0041】
細胞はSIMO1と一緒に5時間または20時間保温した。光毒性試験を行うため、細胞を洗浄し、レーザー照射直前に培養液を交換した。
【0042】
生き残っているが変化した細胞を除外する一方で、生きている細胞を過小評価しないようにするため、実験が終了してから24時間が経過してから細胞数を計測した。計測時に15μlのリン酸塩緩衝液(PBS−MTT溶液、5mg/ml−1)を各槽に加えた。Mosmannの記載する方法(T.Mosmann,Rapid colorimetric assay for cellular growth and survival:application and cytotoxicity assay.J.Immunol.Methods,65,55−63,1985)にしたがって、4時間後に150μlの0.04Nイソプロピルアルコール−HClを加えた。
【0043】
つづいて、Unikiskan Titerteck(Flow Laboratories,Puteaux,France)により、ミクロプレートの各槽の光学密度を570nmで読みとった。吸光度を測定するため、RPMIを含み、フェノールレッドを含まない装置を使い、15μlのMTT溶液でブランク値を決定した。
【0044】
得られた結果は図1および図2にまとめられている。図1はSIMO1と一緒に5時間保温し、光照射はしなかったC6細胞と、ダイオードレーザーにより20ジュール/cmのエネルギー密度で652nmの光を照射したC6細胞に対する毒性および光毒性を示す。
【0045】
図2はSIMO1と一緒に細胞に時間を20時間に固定して加温した点で図1と異なっている。これらの両図をよく見ると、SIMO1分子は、in vitroで大きな活性を示し、低濃度でも有効であることがわかる。光毒性(20ジュール/cm)による治療に関して、5時間ほど保温した後のDL50は1.75μg/ml、そして20時間保温後は0.45μg/mlであった。SIMO1の毒性に関しては、5時間の保温後でも、20時間の保温後でも、全く毒性は検出されず、DL50は29μg/mlであった。以上の試験から、SIMO1は、光を照射しない限り、約20μg/ml以下の濃度では無害であるのに対し、光を照射すると明らかに光毒性を示すことをはっきりと示している。
【0046】
光感受性を有し、かつ生物に対して投与が可能であって、光を照射するとヒトまたは動物の身体の少なくとも一つの標的部位に、少なくとも部分的な細胞崩壊または壊死を引き起こすに好適な物質として有用な組成物の製造に前記化合物の使用が可能であるかを確かめるため、上記化合物が細胞内に浸透する能力を有することを確認するための蛍光画像技術によって、in vitroでSIMO1分子の存在場所が可視化され、m−THPCを基準にした薬物速度論が決定された。トリプシン化後円形ガラス板上にC6細胞を10個/mlで播種した。24時間後に細胞をSIMO1と一緒に37℃で3時間保温し、それからPBS(pH7.2)中に洗い出した。100倍の倍率を持つ油浸対物レンズを装備した光学顕微鏡(Olympus BX 40、フランス)に接続した、きわめて高感度で光子を検知する白黒ビデオカメラ(Kappa CF 8/4;Fischer Scientific S.A.,フランス)を用いて、150Wキセノンランプの450から480nm光で励起して発光するSIMO1の蛍光(650nmで発光)を分析した。
【0047】
最も強い蛍光は、主としてC6細胞の細胞質で観察された。SIMO1と一緒に3時間保温した直後に得られた画像は、問題の化合物が細胞内に浸透する能力を有することをはっきりと示す。
【0048】
薬物速度論に関しては(図3)、すでに1時間からいちじるしい取り込みを伴って、保温から3時間後にはSIMO1濃度は最大に達し、それから3から6時間にわたって蛍光の減少が観察された。m−THPCに関しては、保温後1時間でわずかな取り込みが見られ、6時間まで細胞内の蛍光は増大する。SIMO1に見られる速い取り込みと排泄は、分子の親水性が高いことによるものであり、その理由は、m−THPCが中心テトラピロル環の周囲に4個のフェニル基を持っているのに対して、SIMO1分子は2個しか持たないことにある。
【0049】
少なくとも一つの光感受性物質を含むこれらの組成物が、in vivoで所定波長の光を照射されると、ヒトまたは動物の身体の少なくとも一つの標的部位に、少なくとも部分的な壊死または細胞崩壊を誘発する能力を有することを示しながら、特に、診断または治療目的に有用な組成物の形で上記化合物が重要性を持つことを明らかにするため、in vivoでの毒性および光毒性実験に続いてin vitroでの試験が追求された。これらの実験によって、注入からレーザー光を照射するまでの間に取らなければならない最適時間およびSIMO1分子の有効性を決定して、よく知られた分子、具体的には、塩素から誘導される光感受性物質であるm−THPCと比較することができた。
【0050】
これらの結論を可能にするために、次のように行った:Iffa−Credo(L’arbresle、フランス)から7週齢から9週齢までのオスのスイスヌード/ヌードマウス(体重23〜35g)を入手した。
【0051】
試験方法は、最初は、ヒトの大腸腺癌から得られる腫瘍細胞HT29の試験法である。
【0052】
腫瘍移植組織は次のようにして得た:死亡直後のドナーマウスから、壊死していないしっかりした組織(直径1から2cm)を摘出し、1mlの0.9%塩類溶液中で機械的に砕いた。この溶液(0.2ml)を各マウスの後脚に皮下注射した。腫瘍の直径が18〜20mmの時は、1週間遅らせて使用した。SIMO1を塩類溶液として会陰内注射し、12時間後にマウスに麻酔をして、腫瘍に300J/cmの光を照射した。照射光の波長は652〜653nmの間で選択した。
【0053】
光源には652nmのダイオードレーザーが使用された。
【0054】
光密度は、発熱効果が検出されない線量として0.3W・cm−2に維持した。照射は1回行い、露光時間は、腫瘍の直径の関数として、決められた一定の光密度で300J/cm−2のエネルギー密度が得られるように計算された。
【0055】
ノギスを使って腫瘍の増殖率を毎日測定した。その際、代表的な直交する直径を足し算して、それを係数2で割った。
【0056】
治療したマウスと対照群のマウス(光照射またはSMO1の注入なし)の間の増殖率を統計的に比較するにはスチューデント検定を使用した。
【0057】
光感受性物質および光を含めて、試験されたすべての治療条件は、治療を行わなかった対照群と比べて腫瘍の成長の低下をもたらした。腹腔内注射とレーザー照射の間で12時間の遅れを含む治療で最も顕著な効果が見られた。治療後12日で腫瘍の成長は40%減速した。この結果は図4に示してある。この図では、SIMO1を5mg/kg腹腔内に注射してから2時間、6時間、12時間、24時間および36時間後に、652nmのダイオードレーザーで300J/cmの照射を行ったのち、HT−29によって誘発された腫瘍の成長が測定されている。光照射を受けなかったか、光感受性物質の投与を受けなかった対照群が構成された。
【0058】
図5は、SIMO1またはm−THPCで治療を受け、それからSIMO1またはm−THPCを2mg/kg腹腔内に注射されてから6時間後および12時間後に照射を受けたマウス群に対して行われた、図4と同じ実験を示す。両分子の間には同程度の活性が認められる。
【0059】
組織の部位と、それらの組織によって化合物が保持される時間を変数として、組織中に取り込まれる化合物が最大値に達する時間を決定するための新しい実験を行った。この試験は、SIMO1分子とm−THPC分子とを比較する形で行った。
【0060】
これらの試験は次のように行った:HT−29を移植したマウスに対して、m−THPCまたはSIMO1を2mg/kg−1注射したのちに異なる時間間隔で分光蛍光測定を行った。マウスに対する試験時間は3、6、12、24、48および144時間とした。結果を図6に示す。
【0061】
組織の違い、すなわち筋組織、皮膚組織および腫瘍に対する蛍光強度をそれぞれ記録した。測定は、光ファイバーを組織に直接接触させて行った。組織およびラットによる少なくとも4種類のスペクトルが記録された(各実験条件に対して少なくとも5頭のマウスが使用された)。実験は、筋組織、皮膚組織および腫瘍の順に行った。
【0062】
SIMO1およびm−THPCの蛍光ピークは、650nmで観測した。治療を行わなかったマウスの組織の蛍光発光スペクトルは、マウス間の変動を見積もるために別々に3回の機会に記録された。図6に記載した蛍光強度は、各器官について、治療したマウスで得られた蛍光値と、対照群で記録された蛍光値の差に対応する。in vivoでの分光蛍光測定結果は、秒当たりの動作(任意の単位)で表示されている。
【0063】
結果を図6に示してある。SIMO1分子は、すべての組織で、保持される時間がm−THPCより短かった。SIMO1の取り込みは、注射してから6時間から12時間までの間で最大であった。それに対して、m−THPCの取り込みは48時間から72時間までの間で最大となった。SIMO1の場合、48時間後には光感受性物質は検出されなかったのに対して、m−THPCの場合は、注射してから144時間後でもまだ検出可能であった。したがって、SIMO1分子は、現在知られている光感受性物質の中で、取り込み時間および保持時間とも、最も短いことは明らかである。このように保持時間が最も短いことから、患者の入院期間を短くし、患者にとって負担の重い治療による副作用を抑制し、そして薬物が生体から速やかに排泄されるため、光照射に抵抗する治療を回避することができる。
【0064】
m−THPCやその他の化合物に比べて速い取り込みと速い排泄とが組み合わさったこの速度論的挙動は、本発明の対象分子が、フェニル基を2個しか含まない独自の構造に関係していることは間違いない。
【0065】
上記化合物の特定の性質を、治療すべき組織における保持時間と取り込み時間の観点から見ると、これらの化合物は、別の応用、具体的には、医療画像装置のためのマーカーとして興味の対象になりうるものと考えることができる。すなわち、蛍光性マーカーとして上記化合物の少なくとも一つを含むことを特徴とするマーカーを考えることができる。
【0066】
上記化合物は、光電池の製造の応用分野におくこともできよう。その場合、光電池を構成する層の少なくとも一つが上記タイプの化合物である。
【0067】
すでに上で述べたように、このような化合物を配合する組成物は、治療目的または診断目的に適用する場合、多様な形、具体的には、経口または経腸投与が可能な錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒、散剤、液剤などの形をとることは明白である。さらに、非経腸投与するための注射剤として、あるいは坐薬の形をとることもできよう。さらに、クリーム、パウダー、液、その他の形で治療すべき部位に局所的に適用可能な形をとることができる外用薬として調製することもできよう。
【0068】
この光感受性物質の用量は、患者の症状、年齢、性別、そしては場合によってはその他の要因、そして特に光化学療法による治療分野に使われる光感受性物質のタイプおよび使用される光源に依存する。
【0069】
結論として、今日、光化学療法分野で挙げられている要求に間違いなく応えるこれらの化合物は、今後、たとえば医用画像技術や光エレクトロニクス分野といった別の応用分野を見い出すに違いない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
5時間保温したC6細胞に対するSIMO1細胞の毒性および光毒性を示す。
【図2】
20時間保温したC6細胞に対するSIMO1細胞の毒性および光毒性を示す。
【図3】
SIMO1分子およびm−THPC分子の細胞内蛍光強度を示す曲線である。
【図4】
SIMO1を注入したあとの、時間間隔を変えて測定した腫瘍増殖率曲線である。
【図5】
SIMO1またはm−THPC注入後の図4と同様の曲線である。
【図6】
m−THPCまたはSIMO1を注入したあとの、時間間隔を変えて測定した、マウスの異なる移植組織の分光蛍光強度曲線である。

Claims (11)

  1. 式(I)
    Figure 2004512270
    (式中、フェニル基は置換されているか、または置換されていない)で表されるジヒドロポルフィリンから誘導される化合物、またはその塩の一つ、またはその金属錯体の一つ。
  2. 式(II)
    Figure 2004512270
    (式中、フェニル基は置換され、nは1から5であり、そして好ましくは1から3であり、各置換基Rは、同じであってもよいし異なっていてもよく、またその置換フェニル基上の同じ位置にあってもよいし、違う位置にあってもよく、そしてヒドロキシ基(−OH)、アミノ基(−NH)、チオール基(−SH)、ホスホナート基(PO、PONa)、エチルホスホナート基(POEt)、スルホナート基、芳香族基、置換アルキル基または無置換アルキル基、置換シクロアルキル基または無置換シクロアルキル基、脂肪族基、アミノ酸、ペプチドまたはポリペプチド、窒素原子に対して異なる位置で結合したピリジン、プリン、ピリミジン、ヌクレオシド、糖類、多糖類、カルボン酸、アミド基、エステル基、置換四級塩または無置換四級塩である)で表される、請求項1に記載のジヒドロポルフィリンから誘導される化合物。
  3. 請求項1または2のいずれか一項に記載の、ジヒドロポルフィリンから誘導される化合物であって、その化合物は式(III)で表されることを特徴とする化合物。
  4. 医薬であって、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物を含むことを特徴とする医薬。
  5. 医薬組成物であって、賦形剤とともに、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物を含むことを特徴とする医薬組成物。
  6. in vitroまたはin vivoで所定波長の光を照射して、ヒトまたは動物の身体の少なくとも一つの標的部位に、少なくとも部分的な壊死または細胞崩壊を誘発する能力を有する少なくとも一つの物質を含むタイプの、診断または治療目的に有用な組成物であって、前記光感受性物質が、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物であることを特徴とする組成物。
  7. 請求項6に記載の組成物であって、消化器系を通して、または非経口、すなわち筋内もしくは静脈内注射または経皮によって、ヒトまたは動物に身体に投与することのできる形で提供されることを特徴とする組成物。
  8. 請求項6または7のいずれか一項に記載の組成物であって、[0.1 mg/kg〜20mg/kg]の範囲に含まれる用量で投与されることを特徴とする組成物。
  9. 医用画像装置のためのマーカーであって、請求項1から3のいずれか一つに該当する化合物の少なくとも一つを、蛍光マーカーとして含むことを特徴とするマーカー。
  10. 光電池であって、前記光電池を構成する層の少なくとも一つが、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物であることを特徴とする光電池。
  11. 生物体に投与が可能であって、光照射効果の下で、ヒトまたは動物の身体の少なくとも一つの標的部位に少なくとも部分的細胞崩壊または壊死を誘発する能力を有する物質として有益な光感受性組成物を製造するための請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物の使用。
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