JP2004512102A - 吸入器 - Google Patents
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Abstract
本発明は、乾燥粉末薬剤を搬送するための吸入器を提供しており、この吸入器は、患者の呼吸を検知するブレス・センサ、前記乾燥薬剤のための貯蔵器、前記貯蔵器からある量の乾燥粉末を測定する測定器、および前記測定器を作動されるために電気機械的に接続された連結手段を備えており、前記連結手段は、前記ブレス・センサに直接的または間接的に反応する装置を提供する。
【選択図】図7
【選択図】図7
Description
【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、乾燥粉末薬剤を投与するための吸入器に関する。特に、本発明は、患者によって、手動動作を必要としない吸入器に関する。
【0002】
【発明の背景】
薬剤投与装置は、様々な種類の薬剤を投与するものとして良く知られている。計量された薬剤を吸入する機器(MDI)、または乾燥粉末吸入器のような吸入器は、喘息および慢性炎症性肺疾患のような呼吸疾患の処置として薬剤を搬送するものとして知られている。
【0003】
現在、異なった乾燥粉末を吸入するための有効な吸入器が多数存在する。例えば、薬剤を硬質ゼラチン質でカプセル化し、吸入器は、優先して患者がカプセルの中身を吸入するよう、カプセルに孔を開ける装置を含む。患者が、手動で、カプセルに孔を開けた後に、雲状の乾燥した微粒子が、通常、シリンダまたは開口端部を有したコーンなどのような流路を形成した機器によって、患者の鼻または口に直接吹き込まれる。結果として、カプセルの中身を放出することで、患者は、肺または鼻腔内に薬剤微粒子を吸入する。患者によって、吸入薬を吸う行為が、カプセルの中身を空にする。
【0004】
欧州特許A467172号明細書には、ブリスタ・パックを収容するような吸入器が開示されており、そこでは、各々のブリスタには、乾燥粉末形態のある用量の薬剤が保持されている。そして、投与のためにブリスタがある位置に来たときに、吸入器内で、ブリスタを穿刺するような機構になっており、前述したとおり、使用者によって吸入するための中身が放出される。
【0005】
米国特許A4805811号明細書には、乾燥粉末貯蔵器を含んだ乾燥粉末吸入器が開示されており、多数の投与する”カップ”を有した投与プレートは、吸入するための貯蔵物を満たしている。この例も前述したとおり、この装置は、手動計測を必要とする、及び/又は、吸入を優先して、測定された薬量を放出する。
【0006】
患者が吸入装置を用いて、前述したように薬剤を効率的に搬送することは、(例えば、カプセルを穿刺するような)装置を手動動作させ、かつ充分に強く息を吸うことで、装置動作を調整するような行為は、患者の能力に依存するような行為であることは、理解できよう。ある患者、特に幼い子供、高齢者、関節炎である人などの患者にとっては、このような装置を手動で動作させることは、困難である。また、他の患者の場合でも、この装置を作動に合わせて、自信をもって息を吸うことは困難であることが解るであろう。これらのどちらの装置も、患者は、適切な薬量を摂取するには困難である。
【0007】
米国特許A5239992号明細書は、固定されない粉末吸入器が開示されており、そこでは、患者によって吸入薬を吸う行為は、並列して流す吸入薬を測定及び分離するための薬剤ピストンを駆動させることである。しかし、必要に応じて息を吸い込むこと、つまり、この充分に吸った息で薬剤を引き出すことができるものであり、この装置は、このような行為に依存しており、それゆえに、前述したような問題は考慮されていない。
【0008】
本発明は、患者によって手動動作させる必要のない乾燥粉末吸入器を提供することにある。
【0009】
【発明の開示】
ある態様に従って、本発明は、乾燥粉末薬剤を搬送する吸入器であって、患者の呼吸を検知するブレス・センサと、乾燥粉末を蓄える貯蔵器と、貯蔵器から乾燥粉末の量を測定する測定器と、測定器を作動させるために電気機械的な連結手段とからなり、連結手段は、直接的または間接的に、ブレス・センサに反応する吸入器を備えている。
【0010】
全体として、薬剤の測定は、患者の呼吸によって反応するブレス・センサの動作に依存する。従って、薬剤は、意図に反した投与装置の手動動作から保護され、これらの薬剤は、外部環境に無駄に放出されたり、曝されたりするのを避ける。
【0011】
吸入を優先するために、乾燥粉末薬剤をすぐに測定することは、大きな利点がある。第一に、この薬剤は、乾燥粉末貯蔵器の外部にある環境から、湿度を吸収することは、無くなる。また、測定機構における薬剤の付着または詰まりといった問題も、軽減されるまたは物理的に減らされる。
【0012】
乾燥粉末量は、体積または重量の分量で測定されてもよい。
【0013】
一般的には、測定器は、体積、及び/又は、重量、及び/又は、時間、及び/又は、表面領域、及び/又は、粒子カウントのような調整機構を含む。
【0014】
ある実施形態では、薬量の測定は、選択された放出時間で、測定器を通じて電流を脈動させることで達成可能である。
【0015】
たとえば、測定器は、(直線式または回転式の)バルブ、及び/又は、ピストン、及び/又は、ロードセルを含む。また別の形態では、薬量測定機構は、注射器で表されるようなプランジャを含んでもよい。複数のプランジャ及び複数の注射器の部屋を含んだ実施形態も考えられるであろう。
【0016】
好ましくは、測定器は、少なくとも1つの測定室を含む。また、ある実施形態では、測定器の作動時には、測定室が、前記貯蔵器と流体的に連通して動く。
【0017】
また、ある実施形態では、測定器と貯蔵器は、共通した中心軸で、互いに相対的に循環可能である。好ましくは、測定室は、貯蔵器又は患者と択一選択的に流体連通するように適合されている。
【0018】
前記測定室は、変化可能な容積を有してもよい。別の形態では、測定室は、固定の容積を有しており、測定するための容積は、プランジャまたはピストンを測定室に介入することにより変化可能である。また、測定室は、発泡性材料で形成されており、及び/又は、測定室は、入れ子式又は蛇腹式の配置を有する。
【0019】
ある実施形態では、吸入器は、測定室の下に、ガスが浸透する乾燥粉末の保持手段をさらに含む。保持手段は、ガス浸透フィルタ、メッシュ・スクリーン、多孔質の材料、または孔の開いた壁面部材からなる。
【0020】
測定器が作動した後に、前記測定器をリセットするリセット機構を付随的に有する。たとえば、このようなリセット機構は、ばね、モータ、または、機械的装置、及び/又は、電子装置を含む。
【0021】
好ましい態様では、吸入器は、貯蔵器から搬送位置まで測定された薬剤を移送する移送手段をさらに含む。また、好ましくは、移送手段は、測定器によって作動可能である。
【0022】
好ましくは、吸入器は、薬剤放出手段をさらに含む。
【0023】
ここで用いられている”薬剤放出手段”という語句は、患者に向けて放出する、および患者に対して(受動的または能動的に)投与されるための薬剤の薬量をうまく放出ための手段を言及する。
【0024】
好ましくは、放出手段は、連結手段、及び/又は、測定器、及び/又は、移送手段によって作動可能である。
【0025】
一般的には、ブレス・センサ、及び/又は、測定器、及び/又は、移送手段は、測定器の動作と並行して、直後に、放出手段を作動させる。
【0026】
このような実施形態では、薬量が、乾燥粉末貯蔵器から測定された後、患者によって薬剤が有効に吸入されることを本発明は、保証する。したがって、測定された薬量は、測定室、搬送ユニット、または、放出室に、長時間維持されることはなく、それゆえ、装置壁面に薬剤が凝着、または付着する機会、または外部環境からの湿気、または異物の進入する機会を軽減または物資的に低減する。
【0027】
このような放出は、薬剤が容器から能動的に投与される意味合いの動作であり、放出手段が作動するときに、薬剤がうまく吸入される意味合いでは、受動的である。
【0028】
ゆえに、薬剤放出手段は、(i)受動的、及び/又は、(ii)能動的な薬剤放出機構を含む。
【0029】
ある実施形態では、放出手段は、受動的であり、患者に吸入するために、測定された薬剤をうまく放出させる構成である。
【0030】
別の実施形態では、放出手段は、能動的あり、患者の呼吸に合わせて加圧したガスを送り出す手段を含む。
【0031】
このような実施形態では、患者に安堵感を与えるために、薬量が投与された受動的な信号を患者は受け取る。能動的な放出手段も、薬剤の搬送をより効率的なものとし、例えば、薬剤は、吸入者の鼻または喉の奥に向かって、霧状または雲状となってより焦点が絞られるように放出される。
【0032】
好ましくは、ガス送り出し手段は、作動時に、少なくとも1つのガスのパルスを備える。
【0033】
前記ガス送り出し手段は、薬剤を放出するためのガスのパルスを備える。
【0034】
このガスは、空気または不活性ガスである。
【0035】
別の実施形態では、吸入器は、付随的に環境調整手段を含む。好ましくは、環境調整手段は、連結手段、及び/又は、測定器、及び/又は、移送手段、及び/又は、放出手段によって作動可能である。
【0036】
環境調整手段は、(i)吸入器内の湿度増加を減少させる手段、及び/又は、(ii)周囲の温度を維持する手段、及び/又は、(iii)前記吸入器の動作を優先させるために前記測定器を乾燥させる手段を含む。
【0037】
環境調整手段は、乾燥剤、及び/又は、加熱器を含む。
【0038】
薬剤を優先的に測定し、及び/又は、前記薬剤を放出した直後に、加熱器は測定器を乾燥させる。
【0039】
環境調整手段は、温度センサ、及び/又は、湿度センサを含む。
【0040】
連結手段は、バネ、及び/又は、レバーを含む。別の実施形態では、付随的に、連結手段は、ソレノイドを含む。
【0041】
ある実施形態では、連結手段は、熱反応または磁界を適用することで、元の形に戻ることができるように変形する。
【0042】
吸入器は、熱反応または磁界を適用することで、元の形に戻ることができるように変形するリセット連結部を付随的に含む。
【0043】
加熱器は、連結部またはリセット連結部を通して通電することにより達成する。
【0044】
好ましくは、連結部またはリセット連結部は、ワイヤ、板、コイルまたはチューブを含む。
【0045】
連結部は、複数からなる板、ワイヤ、コイルまたはチューブからなる配置が考えられる。この複数からなる板、ワイヤ、コイルまたはチューブは、直列または並列の配置または束状の配置を含む適切な形に配置されてもよい。
【0046】
ある実施形態では、連結部またはリセット連結部は、熱反応または磁界を適用することで、収縮する1つまたはそれ以上のワイヤを含む。
【0047】
好ましくは、連結部は、熱または磁界を適用することで、2%から8%の収縮率である。
【0048】
ある実施形態では、連結部は、熱により相転移を受ける合金(形状記憶合金)を含む。ある形状記憶合金は、再冷却時に、形状に変化を受ける。そのような2通りの形状記憶合金は、使用時に、考えられても良い。
【0049】
ある実施形態では、このましくは、形状記憶合金は、ニッケル−チタン合金であり、たとえば、重量%で、5%から95%のニッケルと95%から5%のチタンを含み、好ましくは、20%のニッケルと80%から20%のチタンを含む。また、このニッケル−チタン合金は、本質的には、ニッケルとチタンを含んだ合金を意味するが、しかし、別の要素として、銅及びニオブのような他の成分が、微量(極微量)あってもよい。
【0050】
別の実施形態では、形状記憶合金は、銅アルミニウムニッケル合金または銅亜鉛アルミニウム合金である。また、極微量の他の成分が入っていてもよい。
【0051】
さらなる実施形態では、連結部は、(磁気記憶合金のような)磁界を適用による、相転移を受ける合金を含む。これらの材料は、一般的には、金属間の強磁性体の合金であり、その材質はマルテンサイト層または低温度層の2つの異なった性質を有している。たとえば、ふさわしい磁気記憶合金は、例えば、米国特許第5,958,154号明細書に述べられている。
【0052】
ある実施形態では、磁気形状記憶合金は、特徴的な相変態の温度以上のオーステナト系結晶構造および特徴的な温度相変態の以下のマルテンサイト系の2層構造が存在する。そのような合金は、結晶磁気異方性のエネルギを持ち、これらのエネルギは、2層をおりなすマルテンサイト結晶構造の2層の境界が、これらの結晶構造に対して磁界を適用することで、反応できるには充分エネルギである。
【0053】
好ましくは、連結部材料の2層をおりなすマルテンサイトの結晶構造の選択された境界方向と物理的に平行となるような方向で、連結部が磁気的動作可能となる向きに連結部を配置した磁界源をこの吸入器は含み、そこでは、磁気記憶合金が採用される。
【0054】
別の実施形態では、吸入器は、予圧(バイアス)が掛けられる磁界源を含み、その磁界源は、連結部に予圧が掛けられる磁界を適用した方向に連結部を配置され、磁界動作源は、適用された予圧が掛けられる磁界と物理的に垂直な方向に、連結部材料を磁気動作環境と適用した向きに連結部が配置される。
【0055】
好ましい磁気形状記憶合金は、Ni65−x−yMn20+xGa15+yとして定義された化合物であり、原子百分率でxは3〜5%との間にあり、yは3%と12%との間にある。好ましくは、アクチュエータ材料は、Ni65−x−yMn20+xGa15+yであり、原子百分率で、Xが6%〜10%で、yが5%〜9%、またはxが12%〜15%で、yが3%〜6%、またはxが10%〜14%で、yが3%〜6%、またはxが7%〜11%で、yが3%〜7%である。特に、好ましい形態では、このような合金は、Ni50Mn25Ga25である。
【0056】
別の好ましい磁気形状合金は、(NiaFebCoc)65−x−y(MndFeeCof)20+x(GagSihAli)15+yで定義される化合物であり、原子百分率でxは3%と15%との間にあり、yは3%と12%との間にあり、a+b+c=1、d+e+f=1、およびg+h+i=1である。
【0057】
好ましくは、bは0〜0.6の間、cは0〜0.6の間、及びe、f、h、及びiは共に0;または、b及びcが共に0、eは0〜0.6の間、fは0〜0.6の間、h及びiは共に0;または、b、c、e及びfが共に0、hが0〜0.5の間、及びiが0〜0.5の間にある。
【0058】
好ましくは、1つまたはそれ以上のワイヤは、直径が30から400μmであり、好ましくは50から150μmである。
【0059】
好ましくは、連結部は、熱反応または磁界を適用することで、収縮する2〜12本のワイヤを含み、好ましくは6〜10本のワイヤを含む。
【0060】
このワイヤは、直列または並列の配置、束状の配置を含みふさわしい形で配置されている。
【0061】
また、別の実施形態では、連結部は、異なった金属の複数の層からなる板を含む。さらに好ましい板は、一般的には,各々の材料の熱膨張係数が異なった複数の層からなる材料を含む。
【0062】
この板の好ましい例は、異なった材料の多数の層からなる板(バイメタル板)を含み、少なくとも1つの圧電性材料を含む。好ましい圧電性材料は、たとえば、ジルコン酸鉛とチタン酸鉛の化合物、及びペロフスカイト構造を持った一般的に多結晶の強誘電体である圧電性結晶材料のような圧電性セラミックスを含む。
【0063】
ある態様では、連結部は、0.01A〜100Aの範囲の電流で、好ましくは0.1Aから5Aまでの電流を流し発熱させることで変形可能となる。別の態様では、特に連結部に圧電性材料を含む場合に電流電圧を掛けて発熱させることで変形可能となる。
【0064】
別の実施形態では、連結部は、0.01テスラ〜100テスラの磁界に反応させることで変形可能となる。例えば、磁界は、永久磁石または電磁石によって発生する。
【0065】
(たとえば電流を流すことによる)連結部の変形は、患者の吸う息に検知して、反応する。別の実施形態では、(たとえば電流を流すことによる)連結部の変形は、息を吐き終える時などの患者の呼吸パターンのある点に関連したトリガに反応してもよい。
【0066】
ここで用いられたブレス・センサという語句は、患者の呼吸のモニタリング、測定、トラッキング、または表示に対する適切な意味であり、1つまたはそれ以上のセンサを含んでも良い。
【0067】
好ましくは、ブレス・センサは、電気機械的に、患者の呼吸サイクルで予め決められたトリガとなる点で前記測定器を作動させる。好ましくは、トリガとなる点は、患者の呼吸サイクルで息を吸うまたは吐く息の段階の間にある。
【0068】
ある形態では、センサは、患者の呼吸に反応して作動可能である呼吸可動要素を含む。ふさわしくは、この呼吸可動要素は、羽根、翼、ピストン、絞り、及び羽根車で構成されたグループから選択される。
【0069】
呼吸可動要素の挙動は、検知する動きに対するあらゆる適切な技術によって検知可能である。適切な技術は、光学検知器、磁気検知器、または容量効果の検知する検知器などに含まれる。
【0070】
光学検知器は、たとえば、バーコード形式の配列のある板のような模様の付いた外部表面を有した呼吸可動要素を備え、光学検知器を模様の付いた表面に向くように配置することでその要素の動きを検知するために使用される。その結果として呼吸可動要素は、模様の付いた表面にビームが通過した時に、光学検知器にむかって反射した光源の量の変化として現われる。この他にも、板が、呼吸可動要素の動く向きで検出可能となるように配置されてもよい。
【0071】
磁気検出器は、磁気スイッチ装置を用いることにより、呼吸可動要素の動きを検知するために使用される。読み込み装置が、投与装置と、呼吸可動要素内に埋込まれた磁気材料と、に配置されており、磁気材料は、投与装置に埋め込まれても良い。その結果、呼吸動作装置は、読み込み装置を通じて磁界の変化として現われる。別の実施形態として、ホール効果装置が、使用されてもよく、そこでは、半導体が、呼吸可動要素にある磁気材料の磁界強さを測定する。
【0072】
容量効果の検出は、呼吸可動要素と投与装置の第2の固定部分とに導電部を追加することによって呼吸可動要素の動きを検知するために使用される。その結果、この呼吸可動要素の動きは、測定可能なキャパシタンスの変化として現われる。
【0073】
他の形態では、センサは、患者の呼吸に関連した圧力プロフィールを感知する圧力センサを含む。圧力変換器は、圧力センサのふさわしい例である。
【0074】
他の形態では、センサは、患者の呼吸に関連したエア・フロー・プロフィールを感知するためのエア・フロー・センサを含む。
【0075】
他の形態では、センサは、患者の呼吸に関連した温度プロフィールを感知する温度センサを含む。
【0076】
他の形態では、センサは、患者の呼吸に関連した湿度プロフィールを感知する湿度センサを含む。
【0077】
他の形態では、センサは、患者の呼吸に関連した、例えば酸素と二酸化炭素のプロフィールなどの化学プロフィールを感知するガスセンサを含む。
【0078】
好ましくは、センサは、電子情報処理装置に接続可能である。この接続は、直接的に、またはふさわしい機械的または電気的な伝達手段を介しての接続である。
【0079】
好ましくは、電子情報処理装置は、呼吸サイクルにおける予め決められたトリガとなる点で、測定器を作動させる。
【0080】
好ましくは、電子情報処理装置は、呼吸サイクルに関しての情報を記憶するためのアクティブ・メモリを含む。
【0081】
ふさわしくは、電子情報処理装置は、最適なトリガとなる点を予測するために、予測的なアルゴリズムまたはルックアップ表を含む。例えば、患者の呼吸波形をリアルタイムの分析がされてもよく、これまで分析された波形を参照することによって、最適なトリガとなる点を導いてもよい。
【0082】
ふさわしくは、電子情報処理装置は、放出するための薬剤の前記最適量を予測するために、第2の予測的なアルゴリズム、またはルックアップ表を含む。ふさわしくは、電子情報処理装置は、より速く搬送される薬量についての記憶情報を蓄積する薬剤記憶装置を含み、放出すべき薬剤の前記最適量を予測するために、前記薬剤記憶装置を参照する。
【0083】
好ましくは、この吸入器は、放出すべき薬剤の前記最適量に関する情報を表示するディスプレイを付随的に含む。
【0084】
好ましくは、この吸入器は、放出すべき前記薬剤の量を選択するセレクタを付随的に有する。
【0085】
ある実施形態では、セレクタは手動操作が可能である。
【0086】
別の実施形態では、セレクタは、電子情報処理装置からの信号に反応して操作可能となる。
【0087】
好ましくは、セレクタは、薬剤測定、及び/又は、薬剤放出手段の作動時間を変化させる時間設定機構を含む。
【0088】
好ましくは、セレクタは、吸入器の複数の動作に対して複数の発信機構を有しており、個々の動作は、薬剤の前記最適量の一部を放出する。
【0089】
好ましくは、吸入器は、電気的エネルギ源を付随的に含む。ある実施形態では、電気的エネルギ源は、再充電可能であるボルタ電池とボルタ蓄電池を含む。別の実施形態では、電気的エネルギ源は、光起電性の電池または光起電性の蓄電池を含む。付随的なエネルギ源は、機械的に発生させられるものであり、たとえば、エネルギ源は、バネなどの予圧可能な弾性部材である。そして、電気的エネルギ源は、電気的エネルギを機械的エネルギに変換する変換器である。
【0090】
このエネルギ源は、好ましくは、圧縮されたガスなどの圧縮性の流体源を含んでもよく、また、好ましくは、化学的な液体発火剤、または混合着火剤などの化学的なエネルギ源は含んでもよい。他のエネルギ源は、大気中で加熱され、または曝されたとき、缶が破裂するような液化ガスまたは固化ガスのような物理的な火薬を含む。
【0091】
電気回路は、ボルタ電池またはボルタ蓄電池によって供給された電圧よりもより高い電圧を発生させる電圧増幅器を組み込んでおり、例えば、昇圧、または反転スイッチ回路、発振器、変圧器、及び整流器が組み込まれた交流変換器などがある。
【0092】
電気回路は、必要な温度上昇率で板またはワイヤの温度が上昇すると瞬間的に高い電流が供給されるために、蓄電器または誘導体のような1つまたはそれ以上のエネルギ蓄積部材を組み込んでもよい。
【0093】
電気回路の入力は、機械的、電気機械的、電気的なスイッチ部材の手段によって、電気的なエネルギ源と接続されている。
【0094】
電気回路の出力は、機械的、電気機械的、電気的なスイッチ部材の手段によって、または直線的またはデジタル的な(たとえパルス幅変調)方法で制御された電流を出力する要素によって、板、ワイヤ、または電磁石に接続されてもよい。
【0095】
板またはワイヤ要素は、付随的な電源供給回路なしに、スイッチ部材を用いて蓄電池からエネルギが供給されてもよい。
【0096】
好ましくは、連結部を通過する電流量または電磁石を制御するコントローラを付随的に含む。
【0097】
ふさわしくは、吸入器は、連結部を通過する電流量または電磁石の持続時間を制御するタイマを有する。
【0098】
ふさわしくは、吸入器は、蓄電器または誘導体のような局所的な電気的エネルギ貯畜部を付随的に含む。
【0099】
ふさわしくは、電力の不足時に、前記装置が手動操作可能となるような構成となっている。たとえば、この他にも、緊急時またはシステムに問題があるときがそうである。
【0100】
好ましくは、吸入器は、付け加えて、放出手段の意としない多数の作動を防止するような安全機構を含む。患者は、幾度となく、短く速い呼吸をしているような状況において、軽率に複数の薬剤を投与されないように保護されている。さらに、好ましくは、安全機構は、本装置が連続して動作する間、時間の延長を課す。一般的には、この時間の延長は、3〜30秒までの度合いである。
【0101】
好ましくは、この吸入器は、測定器または薬剤放出手段の作動回数をカウントする作動回数測定器または薬剤測定器を含み、この吸入器は、そこから薬剤を放出する。さらに好ましくは、測定器、及び/又は、放出手段が手動動作されたとき、それによって動作測定器は、ブレス・センサと測定器との間の連結部から独立して作動する。
【0102】
作動回数測定器は、機械的または電気的な構成でもよい。
【0103】
好ましくは、この吸入器は、子供によって望ましくない動作となることを防止するっための子供向けの対策機構を備える。
【0104】
本発明の吸入器は、喘息及び慢性閉塞性肺疾患(COPD)のような特に、呼吸性疾患の処置に向けた薬剤投与にふさわしい。
【0105】
適切な薬剤は、コデイン、ジハイドロモルフィン、エルゴタイミン、フェンタニール、またはモルヒネのような鎮痛剤;ジルチアゼムのような狭心症の製薬、クロモグラフィケート、ケトチフェン、またはネドクロミルのような抗アレルギ薬;セルファロポリン、ペニシリン、ストレプトマイシン、サルホナマイド、テトラサイクリン、及びペンタミジンのような抗感染薬;メタピレンのような抗ヒスタミン薬;ジプロピオン酸ベクロメタゾン、プロピオン酸フルチカソン、フルニソリド、ブデソニド、ロフェポニド、フッ酸モメタソン、シクロニド、またはアセトニド・トリアムシノロンのような抗炎症薬;ノスカピンのような鎮咳薬;アフロブテロール、サルメトロール、エフェドリン、アドレナリン、フェノテロール、フォモテロール、イソプレナリン、メタプロテレノール、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピロブテロール、レプテロール、リミテロール、テルブタリン、イソエタリン、ツルブテロール、または(−)−4−アミノ−3,5−ジコロロ−α−[[6−[2−(2−フィリジニル)エソキシ]ヘキシ]メチル]ベンゼンメタノールのような気管支拡張薬;アミロライドのような利尿薬;イプラトロピウム、チオトロピウム、アトロピン、またはオキソピウムのようなコリン抑制薬;コルチゾン、ヒドロコルチゾン、またはプレドロニゾンのようなホルモン薬;アミノフェニリン、コリン・テオフィリネート、リジン・テオフィリネート、またはテオフィリンのようなキサンチン;インスリン、またはグルカゴンのような治療たんぱく質から選択できる。また、薬剤が(アルカリ金属塩またはアミン塩または酸が付加されたような)塩、または(低アルキル・エステルのような)エステル、または薬剤の活性と安定性を最大限に利用した(水和物のような)溶媒化合物の形体で使用してもいいことは当業者には明らかである。
【0106】
薬剤は組み合わされて注入されてもよい。好ましい調合は、サルブタモール(例えばその遊離塩基またはサルファート塩のような)、またはサルメテロール(例えばイクシナフォート塩のような)の活性成分の組み合わせを含み、ベクロメタゾンエステル(例えばベクロメタゾンのような)、またはフルチカソンエステル(例えばプロピオネートのような)抗炎症ステロイドの組み合わせを含む。特に好ましい組合せは、サルメテロール・イクシナフォート塩とプロピオン酸フルチカソンを含む。
【0107】
好ましくは、アルブテロ−ル、サルメテロール、プロピオン酸フルチカソン、ジプロピオン酸ベクロメタゾンの塩または溶媒、及びこれらの混合物から選択され、例えば、アルブテロ−ルのサルファートとサルメテロールのイクシナフォート、及びこれらの混合物などである。この他にも、投与装置は、投与すべきワクチンを採用してもよい。
【0108】
実際には、本発明に従って、ふさわしくは、診断、予防、または治療学上の作用薬剤が、この吸入器に使用されることができることが考察できるであろう。ふさわしくは、一般的には、気管支の領域または肺胞の領域へ適切に搬送する薬剤粒子は、10μm以下の空気力学的な直径を有するとよい。この他の大きさの粒子は、鼻腔、口、及び喉のような気道部分に搬送する場合に、使用されてもよい。このような薬剤は、混合されていない薬品であってもよく、しかし、より好ましくは、この粉末薬剤は、例えば、ラクト−スのような充填剤(賦形剤)を含んでもよい。
【0109】
追加した薬剤粉末は、特に、密度、大きさ、特性を設計されてもよい。このような薬剤の粒子は、当業者によっては、容易に考えられるであろう活性作用薬、界面活性剤、ウオール・フォーミング材料、またはその他の成分でもよい。
【0110】
充填剤と薬剤の配合は、一般的には、薬剤中の粉末を精密に測定し、それらが分散可能となるように配合される。例えば、一般的な配合は、13000μgのラクト−スに50μgの薬剤を混合させたものであり、賦形剤と薬剤の割合は、260:1となっている。本発明は、より正確かつより効率的にそのような配合物を測定し、投与するので、賦形剤と薬剤の割合が、60:1、潜在的には2:1の薬剤配合物は、が使用可能となる。しかし、たとえちょっとした配合を行っても、その薬剤の人体への効き目は、大幅に変化するので、一般的には、乾燥粉末形態をした製薬上の賦形剤を含む。
【0111】
ある実施形態では、乾燥粉末薬剤の粒子の密度は、標準的な乾燥粉末薬剤よりも相対的に低い。
【0112】
別の実施形態では、乾燥粉末薬剤の粒子は、患者に薬剤をするように空気力学的に改善された形となっている。
【0113】
本発明の別の実施形態に従って、薬剤の体積を測定する測定器を有した粉末薬剤容器のためのアクチュエータであって、測定器を受入れるための投与装置シートと、ブレス・センサと、測定器を作動させるための電気機械連結手段とを含み、連結手段は、ブレス・センサで反応するアクチュエータを備えている。
【0114】
ある態様では、連結手段は、熱反応または磁界を適用することで元の形に戻ることができるように変形する。
【0115】
本発明の別の態様では、本発明は、これまでに述べた吸入器またはアクチュエータで使用する測定器を有する乾燥粉末薬剤容器を備えている。
【0116】
更なる態様では、本発明は、カートリッジの形態をしたこれまでに述べた吸入器と、カートリッジを受入れる形状をしたハウジングと、を備える部品キットを備えている。
【0117】
別の態様では、本発明の方法は、患者に吸入可能な乾燥粉末薬剤を搬送する搬送方法であって、(i)ブレス・センサを使用することによって、患者の呼吸を検知し、(ii)トリガとなる点で、ブレス・センサから薬剤貯蔵器より取り出された薬剤体積を測定する測定器までの動作信号を送信し、(iii)患者により吸入可能な薬剤を吸入するために放出され、ブレス・センサは、患者に薬剤を放出するに平行して、すぐに電気機械的に測定器を作動させる。
【0118】
好ましくは、このような搬送方法は、貯蔵器から測定された体積の薬剤を分割して移送する移送手段、及び/又は、患者によって吸入される薬剤を放出するための薬剤放出手段、の動作をさらに含む。
【0119】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、成人の患者の典型的な吸息のプロフィールを示したものである。この例では、息を吸ったときの最大の流量は、おおよそ200ms時に、60L/minである。ブレス・センサに反応する薬剤投与装置は、投与サイクルを決定すべきであり、かつ、患者の呼吸サイクルの節目に薬剤をうまく吸入すべく、最適化されている。
【0120】
図2には、乾燥粉末吸入器の形態をもった薬剤投与装置を使用したときの動作シーケンスを図示している。この吸入装置が保護カバーを有している時は、このカバーは、マウスピースを露出するために、取り除かれる。そして、この保護カバーを開けることは、吸入器にある測定ポケットを乾燥させるための加熱要素を作動させて、その結果、結露または一般的な湿度環境下に関連した、様々な問題を軽減する。ここで、患者が息を吸い始めた後に、ブレス・センサが作動し、ある閾値をもったエアフロー・バルブで、フロー・センサは、薬剤貯蔵器から測定された薬剤を流すように作動する。そして、移送手段は、非放出位置から搬送位置まで、薬剤を移送し、薬剤が患者によって吸入される準備が整う。パルス発生器の形態を持ったエアゾール投与手段は、マウスピースを通じて患者に向かって霧状になった薬剤を発生させ、その結果、患者は、自分の口及び目標の空気経路に薬剤が入ってくるのを感じる。特に、患者は、薬剤の計量から投与までの一部始終で、いかなる手介入を提供する必要はない。
【0121】
図3は、本発明の一実施形態に係る薬剤投与装置内で使用されている容積測定機構を図示している。測定プレート300は、薬量プレート302内に配置されており、測定が必要とされる薬の体積を変えるために、調整ねじ304の上に配置されている。調整ねじ304は、超音波のモータによって駆動することができる(図示していない)。薬剤貯蔵器306は、薬量プレート302と相対的に移動することが可能である。測定位置(B)では、この貯蔵器306は、直接的に、測定プレート300の上に配置され、薬剤310は、測定プレート300の上で、調剤される。この測定は、重力によって行われる。しかし、このような場合、加圧可能なバネ付きフランジャ308は、薬剤貯蔵器306内に位置しており、装置内の薬剤がなくなるまで、薬剤に一定圧を維持している。
【0122】
図4には、重さによって測定する装置が図示されている。この例では、図3の測定プレートの代わりとして、ロードセル412が用いられており、その表面に、薬剤を載せて測定する。一旦、必要とされる重さの薬剤410が貯蔵器420から、払い出されると、貯蔵器420、及び/又は、薬量プレート422は、測定された薬剤を搬送位置に移すために、互いに相対的な移動をする。
【0123】
図5には、表面領域によって測定する装置が図示されている。この場合、規定された測定領域500が、薬量プレート502に配置されている。薬剤の測定を優先的にするために、測定領域500は、静電気的に充電されて、その結果、微粒子の薬剤は、測定領域500に吸着される。測定機構が動作した後に、測定領域500は、直接的に、薬剤貯蔵器504に、連通するように移動する。薬剤貯蔵器504に入った薬剤粒子506は、測定領域500と電気的に反対の極性に充電される。そのゆえに、単層からなる薬剤粒子506は、領域500に吸着される。測定器500から離すような貯蔵器504の動作で、測定された薬量の粒子506が現われる。ある実施形態では、測定後に、貯蔵装置504または領域500においての粒子極性は、更なる吸着を防止するために、元の状態に戻されても良い。
【0124】
図6には、使用時間によって測定する装置が図示されている。測定プレート600は、測定空孔602を有している。薬剤貯蔵器604は、バネ荷重がかかるプランジャ606を含んでおり、その結果、薬剤貯蔵器604の中身608に一定圧力を維持するようになっている。薬剤を測定するために、測定プレート600は、決められた速度で、貯蔵器604の開口端部604aに相対的に移動され、その結果、薬剤は、測定空孔602内に一定の流速で流れ込む。空孔602が貯蔵器の出口604aに曝されて作用した時間に従って、測定されるべき薬剤の量が決まる。
【0125】
粒子数をカウントすることで、測定されることも可能である。この場合は、粒子が、空孔602に流れ込んでいる間、光学レーザによって、粒子がカウントされてもよい。予め決定された薬剤粒子数が、空孔602内に流れ込んだ後に、貯蔵器604は、空孔602から離れるように動作する。
【0126】
別の実施形態では、ねじ手段が、薬剤の測定に使用されている。
【0127】
図3〜6は、1つの測定室のみを示したが、複数の測定室が存在してもよく、及び吸入器の更なる動作は、患者に、1つ以上の測定室で薬剤を測定及び移送する結果になることは理解できよう。この場合、さらに、薬剤制御手段が含まれる。つまり、本発明は、薬剤吸入器ユニット、単体の薬剤吸入器ユニット、複数の薬剤吸入ユニットに関連している。
【0128】
吸入器は、先に測定された薬剤を薬量プレートで乾燥させるために、ワイヤの形態を用いた加熱器(図示していない)を含んでもよい。これは、いかなる湿度も、薬量プレートから取り除くには有用であり、薬剤の測定に悪影響を与えないためである。この加熱器は、優先的に、薬剤測定直後、測定された薬剤の通知直後、または薬剤の投与直後のいずれかに、トリガを有しても良い。
【0129】
明細書中に示した、薬量プレート、及び/又は、薬剤貯蔵器の動作は、DCモータ、圧電性モータ(たとえば、超音波モータ)、及び/又は、形状記憶合金(SMA)のワイヤで駆動されてもよい。例えば、DCモータは、歯車手段、及び/又は、ラックとピニオンの手段を通して、回転、及び/又は、直線的な動きをするように、患者の呼吸で動作される電源から電気的なエネルギが送電されてもよい。圧電性モータ(例えば超音波モータ)は、回転、及び/又は、直線的な動きで駆動してもよい。ワイヤは、長さ方向に縮むように、SMAワイヤは、電流を流すことにより、直線的な動きが可能である。
【0130】
図7に呼吸により動作可能な薬剤投与システムの概略図を示す。このシステムは、マウスピースの形態で、放出出口端部712を有した本発明に係る類似の管状ハウジング710を備えた薬剤測定吸入器からなる。図3に示したように、体積で薬剤を測定する機構を有した薬剤貯蔵器がハウジング710内に配置されている。滑動プレート722は、放出出口端部712に向かって薬剤ポケット7222a内に投与すべき薬剤を通過することが可能となるように、測定方向Xおよび搬送位置Yとの間で移動可能である。
【0131】
DCモータ726は、ラック730によって滑動プレート722を交互に駆動させるように回転ギア・ホイール728を駆動する。DCモータ726に流れる電流を制御することは、図示された回路図を用いて達成可能である。DCモータ726は、(例えば、ボルタ電池またはボルタ蓄電池などの)電源762と、固体状態スイッチ装置の形態であるスイッチ764と、を含んだ作動回路760と接続されている。このスイッチ764自体は、アナログ、及び/又は、デジタルのインターフェースを有したマイクロ・コントローラ770を含んだ制御回路に接続されている。制御回路の電源供給は、適切な調整・フィルタリング763により、調整された後に、電源762から供給される。マイクロ・コントローラ770自体は、ブレス・センサに関連したフロー・センサ780に接続されている。
【0132】
DCモータ726の電流と搬送手段722の動作は、次に示すようにして、達成可能であることが、理解されるであろう。患者は、ハウジング710内で、空気流れを変化させるマウスピース724を通して、吸入する。この空気流れの変化は、マイクロ・コントローラ770へ信号が送られことにより、フロー・センサ780によって検知される。マイクロ・コントローラ770は、作動回路の閉鎖及びそこに通過する電流を流さなくするように、固体状態スイッチ装置764に、スイッチ信号を交互に送信する。それゆえに、DCモータ726は、測定位置及び搬送位置に滑動プレート722を駆動させ、吸入すべき患者に薬剤を投与する。
【0133】
図7に示すように、マイクロ・コントローラ770は、患者の情報及びそこで交換されたコンピュータ・インターフェース776の有する情報も表示するディスプレイ774と接続されている。コンピュータ・インターフェース776を通信することは、有線、光学的、または無線の通信回路を介してもよい。マイクロ・コントローラ770は、移送手段722を優先的に動作させるために、容器720が、振られたかどうかを検知する振動検知器777にも接続されおり、また、温度センサを含んだ時計・カレンダ・モジュール778も接続されている。電源762、ディスプレイ774、振動検知器777、コンピュータ・インターフェース776及び時計・カレンダ・モジュール778を含む回路と要素は、本システムが、個別の形態をとり、手持ち型の装置となるようにハウジング710に存在するように配列されてもよい。
【0134】
それに加えて、マイクロ・コントローラ770は、薬剤をエアゾール投与するための放出手段を動作させるために、エア・パルス発生器786と相互連結してもよい。また、電源763は、プルーム・センサ790と連結してもよく、このプルーム・センサ790は、ある薬量の薬剤が投与装置から放出され、電源供給が遮断されるようにフィードバックされた時に感知する。
【0135】
薬剤懸濁剤に接触する吸入器またはアクチュエータのあらゆる部材には、薬剤が接着しないようにフルオロポリマ材料などのような材料で被覆されてもよい。また、揺動可能な部分にも、より好ましい揺動特性が得られるように、被覆されてもよい。摩擦の被覆は、摩擦接触を軽減ために使用されており、注油の場合も、必要な摩擦接触を軽減するために使用されている。
【0136】
本開示は、図としてのみ意図するところ、及びこれらの修正、変更及び改良で拡張された発明も理解されるであろう。
【0137】
この記載事項、および請求が形成する明細書は、従属した明細書に関して優先権に基づいて使用されてもよい。従属した明細書の請求の範囲は、あらゆる特徴とそこに記載された特徴の組み合わせで述べられてもよい。またそれらは、製品、方法及び使用を表す請求の範囲の形を有し、いかなる制限も受けず、実施例によって前述した請求の範囲より多く含まれても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に係る薬剤投与装置を用いて患者に吸入した時に、時間(秒)に対するエア・フロー(リッタ/分)の典型的な患者の呼吸プロフィールを示した図である。
【図2】
本発明に係る測定器を乾燥させる加熱器を含んだ吸入器であり、患者に一定薬量の薬剤を投与する間、発生する事象のシーケンスを表すフロー図である。
【図3】
本発明のある実施形態に係る体積によって測定される薬剤投与装置の測定機構を示す図である。
【図4】
本発明の別の実施形態に係る重量によって測定される薬剤投与装置の測定機構を示す図である。
【図5】
本発明の別の実施形態に係る表面領域によって測定される薬剤投与装置の測定機構を示す図である。
【図6】
本発明の別の実施形態に係る時間によって測定される薬剤投与装置の測定機構を示す図である。
【図7】
本発明に係る図3に示した測定機構を有した薬剤投与装置と電気機械的な連結手段と搬送手段に相互連結したシステム構成を示す図である。
【符号の説明】
300 測定プレート
302 薬剤フレート
304 調整ねじ
306 薬剤貯蔵器
310 薬剤
500 測定領域
710 ハウジング
722 滑動プレート
720 DCモータ
762 電源
764 固体状態スイッチ装置
770 マイクロ・コントローラ
774 ディスプレイ
777 振動検知器
【発明の技術分野】
本発明は、乾燥粉末薬剤を投与するための吸入器に関する。特に、本発明は、患者によって、手動動作を必要としない吸入器に関する。
【0002】
【発明の背景】
薬剤投与装置は、様々な種類の薬剤を投与するものとして良く知られている。計量された薬剤を吸入する機器(MDI)、または乾燥粉末吸入器のような吸入器は、喘息および慢性炎症性肺疾患のような呼吸疾患の処置として薬剤を搬送するものとして知られている。
【0003】
現在、異なった乾燥粉末を吸入するための有効な吸入器が多数存在する。例えば、薬剤を硬質ゼラチン質でカプセル化し、吸入器は、優先して患者がカプセルの中身を吸入するよう、カプセルに孔を開ける装置を含む。患者が、手動で、カプセルに孔を開けた後に、雲状の乾燥した微粒子が、通常、シリンダまたは開口端部を有したコーンなどのような流路を形成した機器によって、患者の鼻または口に直接吹き込まれる。結果として、カプセルの中身を放出することで、患者は、肺または鼻腔内に薬剤微粒子を吸入する。患者によって、吸入薬を吸う行為が、カプセルの中身を空にする。
【0004】
欧州特許A467172号明細書には、ブリスタ・パックを収容するような吸入器が開示されており、そこでは、各々のブリスタには、乾燥粉末形態のある用量の薬剤が保持されている。そして、投与のためにブリスタがある位置に来たときに、吸入器内で、ブリスタを穿刺するような機構になっており、前述したとおり、使用者によって吸入するための中身が放出される。
【0005】
米国特許A4805811号明細書には、乾燥粉末貯蔵器を含んだ乾燥粉末吸入器が開示されており、多数の投与する”カップ”を有した投与プレートは、吸入するための貯蔵物を満たしている。この例も前述したとおり、この装置は、手動計測を必要とする、及び/又は、吸入を優先して、測定された薬量を放出する。
【0006】
患者が吸入装置を用いて、前述したように薬剤を効率的に搬送することは、(例えば、カプセルを穿刺するような)装置を手動動作させ、かつ充分に強く息を吸うことで、装置動作を調整するような行為は、患者の能力に依存するような行為であることは、理解できよう。ある患者、特に幼い子供、高齢者、関節炎である人などの患者にとっては、このような装置を手動で動作させることは、困難である。また、他の患者の場合でも、この装置を作動に合わせて、自信をもって息を吸うことは困難であることが解るであろう。これらのどちらの装置も、患者は、適切な薬量を摂取するには困難である。
【0007】
米国特許A5239992号明細書は、固定されない粉末吸入器が開示されており、そこでは、患者によって吸入薬を吸う行為は、並列して流す吸入薬を測定及び分離するための薬剤ピストンを駆動させることである。しかし、必要に応じて息を吸い込むこと、つまり、この充分に吸った息で薬剤を引き出すことができるものであり、この装置は、このような行為に依存しており、それゆえに、前述したような問題は考慮されていない。
【0008】
本発明は、患者によって手動動作させる必要のない乾燥粉末吸入器を提供することにある。
【0009】
【発明の開示】
ある態様に従って、本発明は、乾燥粉末薬剤を搬送する吸入器であって、患者の呼吸を検知するブレス・センサと、乾燥粉末を蓄える貯蔵器と、貯蔵器から乾燥粉末の量を測定する測定器と、測定器を作動させるために電気機械的な連結手段とからなり、連結手段は、直接的または間接的に、ブレス・センサに反応する吸入器を備えている。
【0010】
全体として、薬剤の測定は、患者の呼吸によって反応するブレス・センサの動作に依存する。従って、薬剤は、意図に反した投与装置の手動動作から保護され、これらの薬剤は、外部環境に無駄に放出されたり、曝されたりするのを避ける。
【0011】
吸入を優先するために、乾燥粉末薬剤をすぐに測定することは、大きな利点がある。第一に、この薬剤は、乾燥粉末貯蔵器の外部にある環境から、湿度を吸収することは、無くなる。また、測定機構における薬剤の付着または詰まりといった問題も、軽減されるまたは物理的に減らされる。
【0012】
乾燥粉末量は、体積または重量の分量で測定されてもよい。
【0013】
一般的には、測定器は、体積、及び/又は、重量、及び/又は、時間、及び/又は、表面領域、及び/又は、粒子カウントのような調整機構を含む。
【0014】
ある実施形態では、薬量の測定は、選択された放出時間で、測定器を通じて電流を脈動させることで達成可能である。
【0015】
たとえば、測定器は、(直線式または回転式の)バルブ、及び/又は、ピストン、及び/又は、ロードセルを含む。また別の形態では、薬量測定機構は、注射器で表されるようなプランジャを含んでもよい。複数のプランジャ及び複数の注射器の部屋を含んだ実施形態も考えられるであろう。
【0016】
好ましくは、測定器は、少なくとも1つの測定室を含む。また、ある実施形態では、測定器の作動時には、測定室が、前記貯蔵器と流体的に連通して動く。
【0017】
また、ある実施形態では、測定器と貯蔵器は、共通した中心軸で、互いに相対的に循環可能である。好ましくは、測定室は、貯蔵器又は患者と択一選択的に流体連通するように適合されている。
【0018】
前記測定室は、変化可能な容積を有してもよい。別の形態では、測定室は、固定の容積を有しており、測定するための容積は、プランジャまたはピストンを測定室に介入することにより変化可能である。また、測定室は、発泡性材料で形成されており、及び/又は、測定室は、入れ子式又は蛇腹式の配置を有する。
【0019】
ある実施形態では、吸入器は、測定室の下に、ガスが浸透する乾燥粉末の保持手段をさらに含む。保持手段は、ガス浸透フィルタ、メッシュ・スクリーン、多孔質の材料、または孔の開いた壁面部材からなる。
【0020】
測定器が作動した後に、前記測定器をリセットするリセット機構を付随的に有する。たとえば、このようなリセット機構は、ばね、モータ、または、機械的装置、及び/又は、電子装置を含む。
【0021】
好ましい態様では、吸入器は、貯蔵器から搬送位置まで測定された薬剤を移送する移送手段をさらに含む。また、好ましくは、移送手段は、測定器によって作動可能である。
【0022】
好ましくは、吸入器は、薬剤放出手段をさらに含む。
【0023】
ここで用いられている”薬剤放出手段”という語句は、患者に向けて放出する、および患者に対して(受動的または能動的に)投与されるための薬剤の薬量をうまく放出ための手段を言及する。
【0024】
好ましくは、放出手段は、連結手段、及び/又は、測定器、及び/又は、移送手段によって作動可能である。
【0025】
一般的には、ブレス・センサ、及び/又は、測定器、及び/又は、移送手段は、測定器の動作と並行して、直後に、放出手段を作動させる。
【0026】
このような実施形態では、薬量が、乾燥粉末貯蔵器から測定された後、患者によって薬剤が有効に吸入されることを本発明は、保証する。したがって、測定された薬量は、測定室、搬送ユニット、または、放出室に、長時間維持されることはなく、それゆえ、装置壁面に薬剤が凝着、または付着する機会、または外部環境からの湿気、または異物の進入する機会を軽減または物資的に低減する。
【0027】
このような放出は、薬剤が容器から能動的に投与される意味合いの動作であり、放出手段が作動するときに、薬剤がうまく吸入される意味合いでは、受動的である。
【0028】
ゆえに、薬剤放出手段は、(i)受動的、及び/又は、(ii)能動的な薬剤放出機構を含む。
【0029】
ある実施形態では、放出手段は、受動的であり、患者に吸入するために、測定された薬剤をうまく放出させる構成である。
【0030】
別の実施形態では、放出手段は、能動的あり、患者の呼吸に合わせて加圧したガスを送り出す手段を含む。
【0031】
このような実施形態では、患者に安堵感を与えるために、薬量が投与された受動的な信号を患者は受け取る。能動的な放出手段も、薬剤の搬送をより効率的なものとし、例えば、薬剤は、吸入者の鼻または喉の奥に向かって、霧状または雲状となってより焦点が絞られるように放出される。
【0032】
好ましくは、ガス送り出し手段は、作動時に、少なくとも1つのガスのパルスを備える。
【0033】
前記ガス送り出し手段は、薬剤を放出するためのガスのパルスを備える。
【0034】
このガスは、空気または不活性ガスである。
【0035】
別の実施形態では、吸入器は、付随的に環境調整手段を含む。好ましくは、環境調整手段は、連結手段、及び/又は、測定器、及び/又は、移送手段、及び/又は、放出手段によって作動可能である。
【0036】
環境調整手段は、(i)吸入器内の湿度増加を減少させる手段、及び/又は、(ii)周囲の温度を維持する手段、及び/又は、(iii)前記吸入器の動作を優先させるために前記測定器を乾燥させる手段を含む。
【0037】
環境調整手段は、乾燥剤、及び/又は、加熱器を含む。
【0038】
薬剤を優先的に測定し、及び/又は、前記薬剤を放出した直後に、加熱器は測定器を乾燥させる。
【0039】
環境調整手段は、温度センサ、及び/又は、湿度センサを含む。
【0040】
連結手段は、バネ、及び/又は、レバーを含む。別の実施形態では、付随的に、連結手段は、ソレノイドを含む。
【0041】
ある実施形態では、連結手段は、熱反応または磁界を適用することで、元の形に戻ることができるように変形する。
【0042】
吸入器は、熱反応または磁界を適用することで、元の形に戻ることができるように変形するリセット連結部を付随的に含む。
【0043】
加熱器は、連結部またはリセット連結部を通して通電することにより達成する。
【0044】
好ましくは、連結部またはリセット連結部は、ワイヤ、板、コイルまたはチューブを含む。
【0045】
連結部は、複数からなる板、ワイヤ、コイルまたはチューブからなる配置が考えられる。この複数からなる板、ワイヤ、コイルまたはチューブは、直列または並列の配置または束状の配置を含む適切な形に配置されてもよい。
【0046】
ある実施形態では、連結部またはリセット連結部は、熱反応または磁界を適用することで、収縮する1つまたはそれ以上のワイヤを含む。
【0047】
好ましくは、連結部は、熱または磁界を適用することで、2%から8%の収縮率である。
【0048】
ある実施形態では、連結部は、熱により相転移を受ける合金(形状記憶合金)を含む。ある形状記憶合金は、再冷却時に、形状に変化を受ける。そのような2通りの形状記憶合金は、使用時に、考えられても良い。
【0049】
ある実施形態では、このましくは、形状記憶合金は、ニッケル−チタン合金であり、たとえば、重量%で、5%から95%のニッケルと95%から5%のチタンを含み、好ましくは、20%のニッケルと80%から20%のチタンを含む。また、このニッケル−チタン合金は、本質的には、ニッケルとチタンを含んだ合金を意味するが、しかし、別の要素として、銅及びニオブのような他の成分が、微量(極微量)あってもよい。
【0050】
別の実施形態では、形状記憶合金は、銅アルミニウムニッケル合金または銅亜鉛アルミニウム合金である。また、極微量の他の成分が入っていてもよい。
【0051】
さらなる実施形態では、連結部は、(磁気記憶合金のような)磁界を適用による、相転移を受ける合金を含む。これらの材料は、一般的には、金属間の強磁性体の合金であり、その材質はマルテンサイト層または低温度層の2つの異なった性質を有している。たとえば、ふさわしい磁気記憶合金は、例えば、米国特許第5,958,154号明細書に述べられている。
【0052】
ある実施形態では、磁気形状記憶合金は、特徴的な相変態の温度以上のオーステナト系結晶構造および特徴的な温度相変態の以下のマルテンサイト系の2層構造が存在する。そのような合金は、結晶磁気異方性のエネルギを持ち、これらのエネルギは、2層をおりなすマルテンサイト結晶構造の2層の境界が、これらの結晶構造に対して磁界を適用することで、反応できるには充分エネルギである。
【0053】
好ましくは、連結部材料の2層をおりなすマルテンサイトの結晶構造の選択された境界方向と物理的に平行となるような方向で、連結部が磁気的動作可能となる向きに連結部を配置した磁界源をこの吸入器は含み、そこでは、磁気記憶合金が採用される。
【0054】
別の実施形態では、吸入器は、予圧(バイアス)が掛けられる磁界源を含み、その磁界源は、連結部に予圧が掛けられる磁界を適用した方向に連結部を配置され、磁界動作源は、適用された予圧が掛けられる磁界と物理的に垂直な方向に、連結部材料を磁気動作環境と適用した向きに連結部が配置される。
【0055】
好ましい磁気形状記憶合金は、Ni65−x−yMn20+xGa15+yとして定義された化合物であり、原子百分率でxは3〜5%との間にあり、yは3%と12%との間にある。好ましくは、アクチュエータ材料は、Ni65−x−yMn20+xGa15+yであり、原子百分率で、Xが6%〜10%で、yが5%〜9%、またはxが12%〜15%で、yが3%〜6%、またはxが10%〜14%で、yが3%〜6%、またはxが7%〜11%で、yが3%〜7%である。特に、好ましい形態では、このような合金は、Ni50Mn25Ga25である。
【0056】
別の好ましい磁気形状合金は、(NiaFebCoc)65−x−y(MndFeeCof)20+x(GagSihAli)15+yで定義される化合物であり、原子百分率でxは3%と15%との間にあり、yは3%と12%との間にあり、a+b+c=1、d+e+f=1、およびg+h+i=1である。
【0057】
好ましくは、bは0〜0.6の間、cは0〜0.6の間、及びe、f、h、及びiは共に0;または、b及びcが共に0、eは0〜0.6の間、fは0〜0.6の間、h及びiは共に0;または、b、c、e及びfが共に0、hが0〜0.5の間、及びiが0〜0.5の間にある。
【0058】
好ましくは、1つまたはそれ以上のワイヤは、直径が30から400μmであり、好ましくは50から150μmである。
【0059】
好ましくは、連結部は、熱反応または磁界を適用することで、収縮する2〜12本のワイヤを含み、好ましくは6〜10本のワイヤを含む。
【0060】
このワイヤは、直列または並列の配置、束状の配置を含みふさわしい形で配置されている。
【0061】
また、別の実施形態では、連結部は、異なった金属の複数の層からなる板を含む。さらに好ましい板は、一般的には,各々の材料の熱膨張係数が異なった複数の層からなる材料を含む。
【0062】
この板の好ましい例は、異なった材料の多数の層からなる板(バイメタル板)を含み、少なくとも1つの圧電性材料を含む。好ましい圧電性材料は、たとえば、ジルコン酸鉛とチタン酸鉛の化合物、及びペロフスカイト構造を持った一般的に多結晶の強誘電体である圧電性結晶材料のような圧電性セラミックスを含む。
【0063】
ある態様では、連結部は、0.01A〜100Aの範囲の電流で、好ましくは0.1Aから5Aまでの電流を流し発熱させることで変形可能となる。別の態様では、特に連結部に圧電性材料を含む場合に電流電圧を掛けて発熱させることで変形可能となる。
【0064】
別の実施形態では、連結部は、0.01テスラ〜100テスラの磁界に反応させることで変形可能となる。例えば、磁界は、永久磁石または電磁石によって発生する。
【0065】
(たとえば電流を流すことによる)連結部の変形は、患者の吸う息に検知して、反応する。別の実施形態では、(たとえば電流を流すことによる)連結部の変形は、息を吐き終える時などの患者の呼吸パターンのある点に関連したトリガに反応してもよい。
【0066】
ここで用いられたブレス・センサという語句は、患者の呼吸のモニタリング、測定、トラッキング、または表示に対する適切な意味であり、1つまたはそれ以上のセンサを含んでも良い。
【0067】
好ましくは、ブレス・センサは、電気機械的に、患者の呼吸サイクルで予め決められたトリガとなる点で前記測定器を作動させる。好ましくは、トリガとなる点は、患者の呼吸サイクルで息を吸うまたは吐く息の段階の間にある。
【0068】
ある形態では、センサは、患者の呼吸に反応して作動可能である呼吸可動要素を含む。ふさわしくは、この呼吸可動要素は、羽根、翼、ピストン、絞り、及び羽根車で構成されたグループから選択される。
【0069】
呼吸可動要素の挙動は、検知する動きに対するあらゆる適切な技術によって検知可能である。適切な技術は、光学検知器、磁気検知器、または容量効果の検知する検知器などに含まれる。
【0070】
光学検知器は、たとえば、バーコード形式の配列のある板のような模様の付いた外部表面を有した呼吸可動要素を備え、光学検知器を模様の付いた表面に向くように配置することでその要素の動きを検知するために使用される。その結果として呼吸可動要素は、模様の付いた表面にビームが通過した時に、光学検知器にむかって反射した光源の量の変化として現われる。この他にも、板が、呼吸可動要素の動く向きで検出可能となるように配置されてもよい。
【0071】
磁気検出器は、磁気スイッチ装置を用いることにより、呼吸可動要素の動きを検知するために使用される。読み込み装置が、投与装置と、呼吸可動要素内に埋込まれた磁気材料と、に配置されており、磁気材料は、投与装置に埋め込まれても良い。その結果、呼吸動作装置は、読み込み装置を通じて磁界の変化として現われる。別の実施形態として、ホール効果装置が、使用されてもよく、そこでは、半導体が、呼吸可動要素にある磁気材料の磁界強さを測定する。
【0072】
容量効果の検出は、呼吸可動要素と投与装置の第2の固定部分とに導電部を追加することによって呼吸可動要素の動きを検知するために使用される。その結果、この呼吸可動要素の動きは、測定可能なキャパシタンスの変化として現われる。
【0073】
他の形態では、センサは、患者の呼吸に関連した圧力プロフィールを感知する圧力センサを含む。圧力変換器は、圧力センサのふさわしい例である。
【0074】
他の形態では、センサは、患者の呼吸に関連したエア・フロー・プロフィールを感知するためのエア・フロー・センサを含む。
【0075】
他の形態では、センサは、患者の呼吸に関連した温度プロフィールを感知する温度センサを含む。
【0076】
他の形態では、センサは、患者の呼吸に関連した湿度プロフィールを感知する湿度センサを含む。
【0077】
他の形態では、センサは、患者の呼吸に関連した、例えば酸素と二酸化炭素のプロフィールなどの化学プロフィールを感知するガスセンサを含む。
【0078】
好ましくは、センサは、電子情報処理装置に接続可能である。この接続は、直接的に、またはふさわしい機械的または電気的な伝達手段を介しての接続である。
【0079】
好ましくは、電子情報処理装置は、呼吸サイクルにおける予め決められたトリガとなる点で、測定器を作動させる。
【0080】
好ましくは、電子情報処理装置は、呼吸サイクルに関しての情報を記憶するためのアクティブ・メモリを含む。
【0081】
ふさわしくは、電子情報処理装置は、最適なトリガとなる点を予測するために、予測的なアルゴリズムまたはルックアップ表を含む。例えば、患者の呼吸波形をリアルタイムの分析がされてもよく、これまで分析された波形を参照することによって、最適なトリガとなる点を導いてもよい。
【0082】
ふさわしくは、電子情報処理装置は、放出するための薬剤の前記最適量を予測するために、第2の予測的なアルゴリズム、またはルックアップ表を含む。ふさわしくは、電子情報処理装置は、より速く搬送される薬量についての記憶情報を蓄積する薬剤記憶装置を含み、放出すべき薬剤の前記最適量を予測するために、前記薬剤記憶装置を参照する。
【0083】
好ましくは、この吸入器は、放出すべき薬剤の前記最適量に関する情報を表示するディスプレイを付随的に含む。
【0084】
好ましくは、この吸入器は、放出すべき前記薬剤の量を選択するセレクタを付随的に有する。
【0085】
ある実施形態では、セレクタは手動操作が可能である。
【0086】
別の実施形態では、セレクタは、電子情報処理装置からの信号に反応して操作可能となる。
【0087】
好ましくは、セレクタは、薬剤測定、及び/又は、薬剤放出手段の作動時間を変化させる時間設定機構を含む。
【0088】
好ましくは、セレクタは、吸入器の複数の動作に対して複数の発信機構を有しており、個々の動作は、薬剤の前記最適量の一部を放出する。
【0089】
好ましくは、吸入器は、電気的エネルギ源を付随的に含む。ある実施形態では、電気的エネルギ源は、再充電可能であるボルタ電池とボルタ蓄電池を含む。別の実施形態では、電気的エネルギ源は、光起電性の電池または光起電性の蓄電池を含む。付随的なエネルギ源は、機械的に発生させられるものであり、たとえば、エネルギ源は、バネなどの予圧可能な弾性部材である。そして、電気的エネルギ源は、電気的エネルギを機械的エネルギに変換する変換器である。
【0090】
このエネルギ源は、好ましくは、圧縮されたガスなどの圧縮性の流体源を含んでもよく、また、好ましくは、化学的な液体発火剤、または混合着火剤などの化学的なエネルギ源は含んでもよい。他のエネルギ源は、大気中で加熱され、または曝されたとき、缶が破裂するような液化ガスまたは固化ガスのような物理的な火薬を含む。
【0091】
電気回路は、ボルタ電池またはボルタ蓄電池によって供給された電圧よりもより高い電圧を発生させる電圧増幅器を組み込んでおり、例えば、昇圧、または反転スイッチ回路、発振器、変圧器、及び整流器が組み込まれた交流変換器などがある。
【0092】
電気回路は、必要な温度上昇率で板またはワイヤの温度が上昇すると瞬間的に高い電流が供給されるために、蓄電器または誘導体のような1つまたはそれ以上のエネルギ蓄積部材を組み込んでもよい。
【0093】
電気回路の入力は、機械的、電気機械的、電気的なスイッチ部材の手段によって、電気的なエネルギ源と接続されている。
【0094】
電気回路の出力は、機械的、電気機械的、電気的なスイッチ部材の手段によって、または直線的またはデジタル的な(たとえパルス幅変調)方法で制御された電流を出力する要素によって、板、ワイヤ、または電磁石に接続されてもよい。
【0095】
板またはワイヤ要素は、付随的な電源供給回路なしに、スイッチ部材を用いて蓄電池からエネルギが供給されてもよい。
【0096】
好ましくは、連結部を通過する電流量または電磁石を制御するコントローラを付随的に含む。
【0097】
ふさわしくは、吸入器は、連結部を通過する電流量または電磁石の持続時間を制御するタイマを有する。
【0098】
ふさわしくは、吸入器は、蓄電器または誘導体のような局所的な電気的エネルギ貯畜部を付随的に含む。
【0099】
ふさわしくは、電力の不足時に、前記装置が手動操作可能となるような構成となっている。たとえば、この他にも、緊急時またはシステムに問題があるときがそうである。
【0100】
好ましくは、吸入器は、付け加えて、放出手段の意としない多数の作動を防止するような安全機構を含む。患者は、幾度となく、短く速い呼吸をしているような状況において、軽率に複数の薬剤を投与されないように保護されている。さらに、好ましくは、安全機構は、本装置が連続して動作する間、時間の延長を課す。一般的には、この時間の延長は、3〜30秒までの度合いである。
【0101】
好ましくは、この吸入器は、測定器または薬剤放出手段の作動回数をカウントする作動回数測定器または薬剤測定器を含み、この吸入器は、そこから薬剤を放出する。さらに好ましくは、測定器、及び/又は、放出手段が手動動作されたとき、それによって動作測定器は、ブレス・センサと測定器との間の連結部から独立して作動する。
【0102】
作動回数測定器は、機械的または電気的な構成でもよい。
【0103】
好ましくは、この吸入器は、子供によって望ましくない動作となることを防止するっための子供向けの対策機構を備える。
【0104】
本発明の吸入器は、喘息及び慢性閉塞性肺疾患(COPD)のような特に、呼吸性疾患の処置に向けた薬剤投与にふさわしい。
【0105】
適切な薬剤は、コデイン、ジハイドロモルフィン、エルゴタイミン、フェンタニール、またはモルヒネのような鎮痛剤;ジルチアゼムのような狭心症の製薬、クロモグラフィケート、ケトチフェン、またはネドクロミルのような抗アレルギ薬;セルファロポリン、ペニシリン、ストレプトマイシン、サルホナマイド、テトラサイクリン、及びペンタミジンのような抗感染薬;メタピレンのような抗ヒスタミン薬;ジプロピオン酸ベクロメタゾン、プロピオン酸フルチカソン、フルニソリド、ブデソニド、ロフェポニド、フッ酸モメタソン、シクロニド、またはアセトニド・トリアムシノロンのような抗炎症薬;ノスカピンのような鎮咳薬;アフロブテロール、サルメトロール、エフェドリン、アドレナリン、フェノテロール、フォモテロール、イソプレナリン、メタプロテレノール、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピロブテロール、レプテロール、リミテロール、テルブタリン、イソエタリン、ツルブテロール、または(−)−4−アミノ−3,5−ジコロロ−α−[[6−[2−(2−フィリジニル)エソキシ]ヘキシ]メチル]ベンゼンメタノールのような気管支拡張薬;アミロライドのような利尿薬;イプラトロピウム、チオトロピウム、アトロピン、またはオキソピウムのようなコリン抑制薬;コルチゾン、ヒドロコルチゾン、またはプレドロニゾンのようなホルモン薬;アミノフェニリン、コリン・テオフィリネート、リジン・テオフィリネート、またはテオフィリンのようなキサンチン;インスリン、またはグルカゴンのような治療たんぱく質から選択できる。また、薬剤が(アルカリ金属塩またはアミン塩または酸が付加されたような)塩、または(低アルキル・エステルのような)エステル、または薬剤の活性と安定性を最大限に利用した(水和物のような)溶媒化合物の形体で使用してもいいことは当業者には明らかである。
【0106】
薬剤は組み合わされて注入されてもよい。好ましい調合は、サルブタモール(例えばその遊離塩基またはサルファート塩のような)、またはサルメテロール(例えばイクシナフォート塩のような)の活性成分の組み合わせを含み、ベクロメタゾンエステル(例えばベクロメタゾンのような)、またはフルチカソンエステル(例えばプロピオネートのような)抗炎症ステロイドの組み合わせを含む。特に好ましい組合せは、サルメテロール・イクシナフォート塩とプロピオン酸フルチカソンを含む。
【0107】
好ましくは、アルブテロ−ル、サルメテロール、プロピオン酸フルチカソン、ジプロピオン酸ベクロメタゾンの塩または溶媒、及びこれらの混合物から選択され、例えば、アルブテロ−ルのサルファートとサルメテロールのイクシナフォート、及びこれらの混合物などである。この他にも、投与装置は、投与すべきワクチンを採用してもよい。
【0108】
実際には、本発明に従って、ふさわしくは、診断、予防、または治療学上の作用薬剤が、この吸入器に使用されることができることが考察できるであろう。ふさわしくは、一般的には、気管支の領域または肺胞の領域へ適切に搬送する薬剤粒子は、10μm以下の空気力学的な直径を有するとよい。この他の大きさの粒子は、鼻腔、口、及び喉のような気道部分に搬送する場合に、使用されてもよい。このような薬剤は、混合されていない薬品であってもよく、しかし、より好ましくは、この粉末薬剤は、例えば、ラクト−スのような充填剤(賦形剤)を含んでもよい。
【0109】
追加した薬剤粉末は、特に、密度、大きさ、特性を設計されてもよい。このような薬剤の粒子は、当業者によっては、容易に考えられるであろう活性作用薬、界面活性剤、ウオール・フォーミング材料、またはその他の成分でもよい。
【0110】
充填剤と薬剤の配合は、一般的には、薬剤中の粉末を精密に測定し、それらが分散可能となるように配合される。例えば、一般的な配合は、13000μgのラクト−スに50μgの薬剤を混合させたものであり、賦形剤と薬剤の割合は、260:1となっている。本発明は、より正確かつより効率的にそのような配合物を測定し、投与するので、賦形剤と薬剤の割合が、60:1、潜在的には2:1の薬剤配合物は、が使用可能となる。しかし、たとえちょっとした配合を行っても、その薬剤の人体への効き目は、大幅に変化するので、一般的には、乾燥粉末形態をした製薬上の賦形剤を含む。
【0111】
ある実施形態では、乾燥粉末薬剤の粒子の密度は、標準的な乾燥粉末薬剤よりも相対的に低い。
【0112】
別の実施形態では、乾燥粉末薬剤の粒子は、患者に薬剤をするように空気力学的に改善された形となっている。
【0113】
本発明の別の実施形態に従って、薬剤の体積を測定する測定器を有した粉末薬剤容器のためのアクチュエータであって、測定器を受入れるための投与装置シートと、ブレス・センサと、測定器を作動させるための電気機械連結手段とを含み、連結手段は、ブレス・センサで反応するアクチュエータを備えている。
【0114】
ある態様では、連結手段は、熱反応または磁界を適用することで元の形に戻ることができるように変形する。
【0115】
本発明の別の態様では、本発明は、これまでに述べた吸入器またはアクチュエータで使用する測定器を有する乾燥粉末薬剤容器を備えている。
【0116】
更なる態様では、本発明は、カートリッジの形態をしたこれまでに述べた吸入器と、カートリッジを受入れる形状をしたハウジングと、を備える部品キットを備えている。
【0117】
別の態様では、本発明の方法は、患者に吸入可能な乾燥粉末薬剤を搬送する搬送方法であって、(i)ブレス・センサを使用することによって、患者の呼吸を検知し、(ii)トリガとなる点で、ブレス・センサから薬剤貯蔵器より取り出された薬剤体積を測定する測定器までの動作信号を送信し、(iii)患者により吸入可能な薬剤を吸入するために放出され、ブレス・センサは、患者に薬剤を放出するに平行して、すぐに電気機械的に測定器を作動させる。
【0118】
好ましくは、このような搬送方法は、貯蔵器から測定された体積の薬剤を分割して移送する移送手段、及び/又は、患者によって吸入される薬剤を放出するための薬剤放出手段、の動作をさらに含む。
【0119】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、成人の患者の典型的な吸息のプロフィールを示したものである。この例では、息を吸ったときの最大の流量は、おおよそ200ms時に、60L/minである。ブレス・センサに反応する薬剤投与装置は、投与サイクルを決定すべきであり、かつ、患者の呼吸サイクルの節目に薬剤をうまく吸入すべく、最適化されている。
【0120】
図2には、乾燥粉末吸入器の形態をもった薬剤投与装置を使用したときの動作シーケンスを図示している。この吸入装置が保護カバーを有している時は、このカバーは、マウスピースを露出するために、取り除かれる。そして、この保護カバーを開けることは、吸入器にある測定ポケットを乾燥させるための加熱要素を作動させて、その結果、結露または一般的な湿度環境下に関連した、様々な問題を軽減する。ここで、患者が息を吸い始めた後に、ブレス・センサが作動し、ある閾値をもったエアフロー・バルブで、フロー・センサは、薬剤貯蔵器から測定された薬剤を流すように作動する。そして、移送手段は、非放出位置から搬送位置まで、薬剤を移送し、薬剤が患者によって吸入される準備が整う。パルス発生器の形態を持ったエアゾール投与手段は、マウスピースを通じて患者に向かって霧状になった薬剤を発生させ、その結果、患者は、自分の口及び目標の空気経路に薬剤が入ってくるのを感じる。特に、患者は、薬剤の計量から投与までの一部始終で、いかなる手介入を提供する必要はない。
【0121】
図3は、本発明の一実施形態に係る薬剤投与装置内で使用されている容積測定機構を図示している。測定プレート300は、薬量プレート302内に配置されており、測定が必要とされる薬の体積を変えるために、調整ねじ304の上に配置されている。調整ねじ304は、超音波のモータによって駆動することができる(図示していない)。薬剤貯蔵器306は、薬量プレート302と相対的に移動することが可能である。測定位置(B)では、この貯蔵器306は、直接的に、測定プレート300の上に配置され、薬剤310は、測定プレート300の上で、調剤される。この測定は、重力によって行われる。しかし、このような場合、加圧可能なバネ付きフランジャ308は、薬剤貯蔵器306内に位置しており、装置内の薬剤がなくなるまで、薬剤に一定圧を維持している。
【0122】
図4には、重さによって測定する装置が図示されている。この例では、図3の測定プレートの代わりとして、ロードセル412が用いられており、その表面に、薬剤を載せて測定する。一旦、必要とされる重さの薬剤410が貯蔵器420から、払い出されると、貯蔵器420、及び/又は、薬量プレート422は、測定された薬剤を搬送位置に移すために、互いに相対的な移動をする。
【0123】
図5には、表面領域によって測定する装置が図示されている。この場合、規定された測定領域500が、薬量プレート502に配置されている。薬剤の測定を優先的にするために、測定領域500は、静電気的に充電されて、その結果、微粒子の薬剤は、測定領域500に吸着される。測定機構が動作した後に、測定領域500は、直接的に、薬剤貯蔵器504に、連通するように移動する。薬剤貯蔵器504に入った薬剤粒子506は、測定領域500と電気的に反対の極性に充電される。そのゆえに、単層からなる薬剤粒子506は、領域500に吸着される。測定器500から離すような貯蔵器504の動作で、測定された薬量の粒子506が現われる。ある実施形態では、測定後に、貯蔵装置504または領域500においての粒子極性は、更なる吸着を防止するために、元の状態に戻されても良い。
【0124】
図6には、使用時間によって測定する装置が図示されている。測定プレート600は、測定空孔602を有している。薬剤貯蔵器604は、バネ荷重がかかるプランジャ606を含んでおり、その結果、薬剤貯蔵器604の中身608に一定圧力を維持するようになっている。薬剤を測定するために、測定プレート600は、決められた速度で、貯蔵器604の開口端部604aに相対的に移動され、その結果、薬剤は、測定空孔602内に一定の流速で流れ込む。空孔602が貯蔵器の出口604aに曝されて作用した時間に従って、測定されるべき薬剤の量が決まる。
【0125】
粒子数をカウントすることで、測定されることも可能である。この場合は、粒子が、空孔602に流れ込んでいる間、光学レーザによって、粒子がカウントされてもよい。予め決定された薬剤粒子数が、空孔602内に流れ込んだ後に、貯蔵器604は、空孔602から離れるように動作する。
【0126】
別の実施形態では、ねじ手段が、薬剤の測定に使用されている。
【0127】
図3〜6は、1つの測定室のみを示したが、複数の測定室が存在してもよく、及び吸入器の更なる動作は、患者に、1つ以上の測定室で薬剤を測定及び移送する結果になることは理解できよう。この場合、さらに、薬剤制御手段が含まれる。つまり、本発明は、薬剤吸入器ユニット、単体の薬剤吸入器ユニット、複数の薬剤吸入ユニットに関連している。
【0128】
吸入器は、先に測定された薬剤を薬量プレートで乾燥させるために、ワイヤの形態を用いた加熱器(図示していない)を含んでもよい。これは、いかなる湿度も、薬量プレートから取り除くには有用であり、薬剤の測定に悪影響を与えないためである。この加熱器は、優先的に、薬剤測定直後、測定された薬剤の通知直後、または薬剤の投与直後のいずれかに、トリガを有しても良い。
【0129】
明細書中に示した、薬量プレート、及び/又は、薬剤貯蔵器の動作は、DCモータ、圧電性モータ(たとえば、超音波モータ)、及び/又は、形状記憶合金(SMA)のワイヤで駆動されてもよい。例えば、DCモータは、歯車手段、及び/又は、ラックとピニオンの手段を通して、回転、及び/又は、直線的な動きをするように、患者の呼吸で動作される電源から電気的なエネルギが送電されてもよい。圧電性モータ(例えば超音波モータ)は、回転、及び/又は、直線的な動きで駆動してもよい。ワイヤは、長さ方向に縮むように、SMAワイヤは、電流を流すことにより、直線的な動きが可能である。
【0130】
図7に呼吸により動作可能な薬剤投与システムの概略図を示す。このシステムは、マウスピースの形態で、放出出口端部712を有した本発明に係る類似の管状ハウジング710を備えた薬剤測定吸入器からなる。図3に示したように、体積で薬剤を測定する機構を有した薬剤貯蔵器がハウジング710内に配置されている。滑動プレート722は、放出出口端部712に向かって薬剤ポケット7222a内に投与すべき薬剤を通過することが可能となるように、測定方向Xおよび搬送位置Yとの間で移動可能である。
【0131】
DCモータ726は、ラック730によって滑動プレート722を交互に駆動させるように回転ギア・ホイール728を駆動する。DCモータ726に流れる電流を制御することは、図示された回路図を用いて達成可能である。DCモータ726は、(例えば、ボルタ電池またはボルタ蓄電池などの)電源762と、固体状態スイッチ装置の形態であるスイッチ764と、を含んだ作動回路760と接続されている。このスイッチ764自体は、アナログ、及び/又は、デジタルのインターフェースを有したマイクロ・コントローラ770を含んだ制御回路に接続されている。制御回路の電源供給は、適切な調整・フィルタリング763により、調整された後に、電源762から供給される。マイクロ・コントローラ770自体は、ブレス・センサに関連したフロー・センサ780に接続されている。
【0132】
DCモータ726の電流と搬送手段722の動作は、次に示すようにして、達成可能であることが、理解されるであろう。患者は、ハウジング710内で、空気流れを変化させるマウスピース724を通して、吸入する。この空気流れの変化は、マイクロ・コントローラ770へ信号が送られことにより、フロー・センサ780によって検知される。マイクロ・コントローラ770は、作動回路の閉鎖及びそこに通過する電流を流さなくするように、固体状態スイッチ装置764に、スイッチ信号を交互に送信する。それゆえに、DCモータ726は、測定位置及び搬送位置に滑動プレート722を駆動させ、吸入すべき患者に薬剤を投与する。
【0133】
図7に示すように、マイクロ・コントローラ770は、患者の情報及びそこで交換されたコンピュータ・インターフェース776の有する情報も表示するディスプレイ774と接続されている。コンピュータ・インターフェース776を通信することは、有線、光学的、または無線の通信回路を介してもよい。マイクロ・コントローラ770は、移送手段722を優先的に動作させるために、容器720が、振られたかどうかを検知する振動検知器777にも接続されおり、また、温度センサを含んだ時計・カレンダ・モジュール778も接続されている。電源762、ディスプレイ774、振動検知器777、コンピュータ・インターフェース776及び時計・カレンダ・モジュール778を含む回路と要素は、本システムが、個別の形態をとり、手持ち型の装置となるようにハウジング710に存在するように配列されてもよい。
【0134】
それに加えて、マイクロ・コントローラ770は、薬剤をエアゾール投与するための放出手段を動作させるために、エア・パルス発生器786と相互連結してもよい。また、電源763は、プルーム・センサ790と連結してもよく、このプルーム・センサ790は、ある薬量の薬剤が投与装置から放出され、電源供給が遮断されるようにフィードバックされた時に感知する。
【0135】
薬剤懸濁剤に接触する吸入器またはアクチュエータのあらゆる部材には、薬剤が接着しないようにフルオロポリマ材料などのような材料で被覆されてもよい。また、揺動可能な部分にも、より好ましい揺動特性が得られるように、被覆されてもよい。摩擦の被覆は、摩擦接触を軽減ために使用されており、注油の場合も、必要な摩擦接触を軽減するために使用されている。
【0136】
本開示は、図としてのみ意図するところ、及びこれらの修正、変更及び改良で拡張された発明も理解されるであろう。
【0137】
この記載事項、および請求が形成する明細書は、従属した明細書に関して優先権に基づいて使用されてもよい。従属した明細書の請求の範囲は、あらゆる特徴とそこに記載された特徴の組み合わせで述べられてもよい。またそれらは、製品、方法及び使用を表す請求の範囲の形を有し、いかなる制限も受けず、実施例によって前述した請求の範囲より多く含まれても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に係る薬剤投与装置を用いて患者に吸入した時に、時間(秒)に対するエア・フロー(リッタ/分)の典型的な患者の呼吸プロフィールを示した図である。
【図2】
本発明に係る測定器を乾燥させる加熱器を含んだ吸入器であり、患者に一定薬量の薬剤を投与する間、発生する事象のシーケンスを表すフロー図である。
【図3】
本発明のある実施形態に係る体積によって測定される薬剤投与装置の測定機構を示す図である。
【図4】
本発明の別の実施形態に係る重量によって測定される薬剤投与装置の測定機構を示す図である。
【図5】
本発明の別の実施形態に係る表面領域によって測定される薬剤投与装置の測定機構を示す図である。
【図6】
本発明の別の実施形態に係る時間によって測定される薬剤投与装置の測定機構を示す図である。
【図7】
本発明に係る図3に示した測定機構を有した薬剤投与装置と電気機械的な連結手段と搬送手段に相互連結したシステム構成を示す図である。
【符号の説明】
300 測定プレート
302 薬剤フレート
304 調整ねじ
306 薬剤貯蔵器
310 薬剤
500 測定領域
710 ハウジング
722 滑動プレート
720 DCモータ
762 電源
764 固体状態スイッチ装置
770 マイクロ・コントローラ
774 ディスプレイ
777 振動検知器
Claims (109)
- 乾燥粉末薬剤を搬送する吸入器であって、患者の呼吸を検知するブレス・センサと、前記乾燥粉末を蓄える貯蔵器と、前記貯蔵器から前記乾燥粉末の量を測定する測定器と、前記測定器を作動させるために電気機械的な連結手段とからなり、前記連結手段は、直接的または間接的に、前記ブレス・センサに反応することを特徴とする吸入器。
- 前記測定器は、体積、及び/又は、重量、及び/又は、時間、及び/又は、表面領域、及び/又は、粒子カウントのような調整機構を含むことを特徴とする請求項1に記載の吸入器。
- 前記測定器は、(直線式または回転式の)バルブ、及び/又は、ピストン、及び/又は、ロードセル、及び/又は、プランジャを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の吸入器。
- 前記測定器は、少なくとも1つの測定室を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記測定器の作動時には、前記測定室が、前記貯蔵器と流体的に連通して動くことを特徴とする請求項4に記載の吸入器。
- 前記測定器と前記貯蔵器は互いに、共通した中心軸において相対的に循環可能であることを特徴とする請求項4に記載の吸入器。
- 前記測定室は、前記貯蔵器又は患者を択一選択的に流体連通するように適合されていることを特徴とする請求項6に記載の吸入器。
- 前記測定室は、変化可能な容積を有することを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記測定室は、固定の容積を有しており、測定するための容積は、プランジャまたはピストンを前記測定室に介入させることにより変化可能であることを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記測定室は、発泡性材料で形成されていることを特徴とする請求項4〜9のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記測定室は、入れ子式又は蛇腹式の配置を有することを特徴とする請求項4〜9のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記測定室の下方には、ガスが浸透可能な乾燥粉末保持手段を含むことを特徴とする請求項4〜11のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記保持手段は、ガス浸透フィルタ、メッシュ・スクリーン、多孔質の材料、または孔の開いた壁部材からなることを特徴とする請求項12に記載の吸入器。
- 前記測定器が作動した後に、前記測定器をリセットするリセット機構を付随的に有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記貯蔵器から搬送位置まで測定された薬剤を移送する移送手段をさらに含むことを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記移送手段は、前記測定器によって作動可能であることを特徴とする請求項15に記載の吸入器。
- 薬剤放出手段をさらに含むことを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記放出手段は、前記連結手段、及び/又は、前記測定器、及び/又は、前記移送手段によって作動可能であることを特徴とする請求項17に記載の吸入器。
- 前記薬剤放出手段は、(i)受動的、及び/又は、(ii)能動的な薬剤放出機構を含むことを特徴とする請求項17または18に記載の吸入器。
- 前記薬剤放出機構は、受動的であり、患者に吸入するために、前記測定された薬剤をうまく放出させる構成であることを特徴とする請求項17〜19のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記薬剤放出機構は、能動的あり、患者の呼吸に合わせて加圧したガスを送り出す手段を含むことを特徴とする請求項17〜19のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記ガス送り出し手段は、作動時に、少なくとも1つのガスのパルスを備えることを特徴とする請求項21に記載の吸入器。
- 前記ガス送り出し手段は、薬剤を放出するためのガスのパルスを備えることを特徴とする請求項21または22に記載の吸入器。
- 前記ガスは、空気であることを特徴とする請求項21または22に記載の吸入器。
- 前記ガスは、不活性ガスであることを特徴とする請求項21〜23のいずれか一項に記載の吸入器。
- 付随的に環境調整手段を含むことを特徴とする請求項1〜25のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記環境調整手段は、前記連結手段、及び/又は、前記測定器、及び/又は、前記移送手段、及び/又は、前記放出手段によって作動可能であることを特徴とする請求項26に記載の吸入器。
- 前記環境調整手段は、(i)吸入器内の湿度増加を減少させる手段、及び/又は、(ii)周囲の温度を維持する手段、及び/又は、(iii)前記吸入器の動作を優先させるために前記測定器を乾燥させる手段を含むことを特徴とする請求項27に記載の吸入器。
- 前記環境調整手段は、乾燥剤を含むことを特徴とする請求項26〜28のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記環境調整手段は、加熱器を含むことを特徴とする請求項26〜29のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記薬剤を優先的に測定し、及び/又は、前記薬剤を放出した直後に、前記加熱器は前記測定器を乾燥させることを特徴とする請求項30に記載の吸入器。
- 前記環境調整手段は、温度センサ、及び/又は、湿度センサを含むことを特徴とする請求項26〜31のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記連結手段は、バネ、及び/又は、レバーを含むことを特徴とする請求項1〜32のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記連結手段は、ソレノイドを含むことを特徴とする請求項1〜33のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記連結手段は、熱反応または磁界を適用することで、元の形に戻ることができるように変形可能となることを特徴とする請求項1〜34のいずれか一項に記載の吸入器。
- 熱反応または磁界を適用することで、元の形に戻ることができるように変形するリセット連結部を付随的に含むことを特徴とする請求項35に記載の吸入器。
- 前記加熱器は、前記連結部を通して電流によって加熱可能であることを特徴とする請求項35または36に記載の吸入器。
- 前記連結部は、ワイヤ、板、コイルまたはチューブを含むことを特徴とする請求項35〜37のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記連結部は、複数からなるワイヤ、板、コイル、またはチューブを含むことを特徴とする請求項38に記載の吸入器。
- 前記連結部は、熱反応または磁界を適用することで、収縮する1つまたはそれ以上のワイヤを含むことを特徴とする請求項35〜39のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記連結部は、熱または磁界を適用することで、2%から8%の収縮率を有することを特徴とする請求項40に記載の吸入器。
- 前記連結部は、熱または磁界を適用することで、相転移を受ける合金を含むことを特徴とする請求項41に記載の吸入器。
- 前記合金はニッケル−チタン合金であることを特徴とする請求項42に記載の吸入器。
- 前記ニッケル−チタン合金は、重量%で、5%から95%のニッケルと95%から5%のチタンを含み、好ましくは、20%から80%のニッケルと80%から20%のチタンを含むことを特徴とする請求項43に記載の吸入器。
- 前記ニッケル−チタン合金は、付随的に銅、ニオブまたは、それらの混合物を含むことを特徴とする請求項43または44に記載の吸入器。
- 前記合金は、銅亜鉛アルミニウム合金または銅アルミニウムニッケル合金であることを特徴とする請求項42に記載の吸入器。
- 前記合金は、Ni65−x−yMn20+xGa15+yとして定義された化合物であり、原子百分率でxは3%と5%との間にあり、yは3%と12%との間にあることを特徴とする請求項42に記載の吸入器。
- 前記合金は、(NiaFebCoc)65−x−y(MndFeeCof)20+x(GagSihAli)15+yで定義される化合物であり、原子百分率でxは3%と15%との間にあり、yは3%と12%との間にあり、a+b+c=1、d+e+f=1、およびg+h+i=1であることを特徴とする請求項42に記載の吸入器。
- 前記1つまたはそれ以上のワイヤは、直径が30から400μmであり、好ましくは50から150μmであることを特徴とする請求項38〜48のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記連結部は、熱反応または磁界を適用することで、収縮する2〜12本の前記ワイヤからなり好ましくは6〜10本のワイヤを含むことを特徴とする請求項38〜49のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記板は、異なった金属の複数の層を含むことを特徴とする請求項38または39に記載の吸入器。
- 前記板は、バイメタル板からなることを特徴とする請求項51に記載の吸入器。
- 前記板は、少なくとも圧電性材料からなることを特徴とする請求項51または52に記載の吸入器。
- 前記連結部は、0.01A〜100Aの範囲の電流で、好ましくは0.1Aから5Aまでの電流を流し発熱させることで変形可能となることを特徴とする請求項35〜53のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記連結部は、0.01テスラ〜100テスラの磁界に反応させることで変形可能となることを特徴とする請求項35〜53のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記ブレス・センサは、電気機械的に、前記患者の呼吸サイクルで予め決められたトリガとなる点で前記測定器を作動させることを特徴とする請求項1〜55のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記トリガとなる点は、前記患者の呼吸サイクルで息を吸うまたは吐く息の段階の間にあることを特徴とする請求項56に記載の吸入器。
- 前記ブレス・センサは、患者の呼吸に反応して可動する呼吸可動要素を含むことを特徴とする請求項1〜57のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記呼吸可動要素は、羽根、翼、ピストン、絞り、及び羽根車で構成されたグループから選択されることを特徴とする請求項58に記載の吸入器。
- 前記センサは、患者の呼吸に関連した圧力プロフィールを感知する圧力センサを含むことを特徴とする請求項1〜59のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記センサは、患者の呼吸に関連したエア・フロー・プロフィールを感知するためのエア・フロー・センサを含むことを特徴とする請求項1〜60のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記センサは、患者の呼吸に関連した温度プロフィールを感知する温度センサことを特徴とする請求項1〜61のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記センサは、患者の呼吸に関連した湿度プロフィールを感知する湿度センサを含むことを特徴とする請求項1〜62のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記センサは、患者の呼吸に関連した、例えば酸素と二酸化炭素のプロフィールなどの化学プロフィールを感知するガスセンサを含むことを特徴とする請求項1から63のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記センサは、電子情報処理装置に接続可能であることを特徴とする請求項1〜64のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記電子情報処理装置は、前記呼吸サイクルにおける予め決められたトリガとなる点で、前記測定器を作動させることを特徴とする請求項65に記載の吸入器。
- 前記電子情報処理装置は、呼吸サイクルに関しての情報を記憶するためのアクティブ・メモリを含むことを特徴とする請求項65または66に記載の吸入器。
- 前記電子情報処理装置は、最適なトリガとなる点を予測するために、予測的なアルゴリズムを含むことを特徴とする請求項65に記載の吸入器。
- 前記電子情報処理装置は、最適なトリガとなる点を予測するために、ルックアップ表を含むことを特徴とする請求項65に記載の吸入器。
- 前記電子情報処理装置は、放出するための薬剤の前記最適量を予測するために、予測的な第2のアルゴリズムを含むことを特徴とする請求項67〜69のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記電子情報処理装置は、放出するための薬剤の前記最適量を予測するために、第2のルックアップ表を含むことを特徴とする請求項67〜69のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記電子情報処理装置は、より速く搬送される薬量についての記憶情報を蓄積する薬剤記憶装置を含み、放出すべき薬剤の前記最適量を予測するために、前記薬剤記憶装置を参照することを特徴とする請求項70または71に記載の吸入器。
- 放出すべき薬剤の前記最適量に関する情報を表示するディスプレイを付随的に含むことを特徴とする請求項70〜72のいずれか一項に記載の吸入器。
- 放出すべき前記薬剤の量を選択するセレクタを付随的に有することを特徴とする請求項70〜73のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記セレクタは手動操作が可能であることを特徴とする請求項74に記載の吸入器。
- 前記セレクタは、前記電子情報処理装置からの信号に反応して操作可能となることを特徴とする請求項74に記載の吸入器。
- 前記セレクタは、前記薬剤測定、及び/又は、前記薬剤放出手段の作動時間を変化させる時間設定機構を含むことを特徴とする請求項74〜76のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記セレクタは、前記吸入器の複数の動作に対して複数の発信機構を有しており、個々の前記動作は、薬剤の前記最適量の一部を放出する動作であることを特徴とする請求項74〜77のいずれか一項に記載の吸入器。
- 電気的エネルギ源を付随的に含むことを特徴とする請求項1から78のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記電気的エネルギ源は、ボルタ電池とボルタ蓄電池を含むことを特徴とする請求項79に記載の吸入器。
- 前記ボルタ電池または前記ボルタ蓄電池は、再充電可能であることを特徴とする請求項80に記載の吸入器。
- 前記電気的エネルギ源は、光起電性の電池または光起電性の蓄電池を含むことを特徴とする請求項79に記載の吸入器。
- 前記電気的エネルギ源は、電気的エネルギを機械的エネルギに変換する変換器であることを特徴とする請求項79に記載の吸入器。
- 前記連結部を通過する電流量または電磁石を制御するコントローラを付随的に含むことを特徴とする請求項79〜83のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記連結部を通過する電流量または電磁石の持続時間を制御するタイマを有することを特徴とする請求項79〜84のいずれか一項に記載の吸入器。
- 局所的な電気的エネルギ貯畜部を付随的に含むことを特徴とする請求項79〜85のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記付随的なエネルギ源は、機械的に発生させられるものであることを特徴とする請求項79〜86のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記エネルギ源は、予圧可能な弾性部材であることを特徴とする請求項87に記載の吸入器。
- 前記予圧可能な弾性部材は、バネであることを特徴とする請求項88に記載の吸入器。
- 前記エネルギ源は、圧縮された流体源であり、好ましくは圧縮ガスを含むことを特徴とする請求項87に記載の吸入器。
- 前記エネルギ源は、化学エネルギ貯畜部を含み、好ましくは、化学的な推進剤または点火混合物を含むことを特徴とする請求項87に記載の吸入器。
- 前記エネルギ源は、物理的に爆発するエネルギ源であることを特徴とする請求項87に記載の吸入器。
- 前記薬剤は、アルブテロール、サルメテロール、プロピオン酸フルチカソン、ジプロピオン酸ベクロメタソンの塩またはその溶媒化合物、もしくは上記の薬剤の混合物からなることを特徴とする請求項1から92のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記乾燥粉末薬剤は、乾燥粉末形態をした製薬上の賦形剤を含むことを特徴とする請求項1〜93のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記乾燥粉末薬剤の粒子の密度は、標準的な乾燥粉末薬剤よりも相対的に低いことを特徴とする請求項1〜94のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記乾燥粉末薬剤の粒子は、前記患者に薬剤をするように空気力学的に改善された形となっていることを特徴とする請求項1〜95のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記測定器、及び/又は、前記薬剤放出手段の作動回数をカウントする作動回数測定器、または薬剤の搬送回数をカウントする投与回数測定器を含むことを特徴とする請求項1〜96のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記作動回数測定器は、前記ブレス・センサと前記測定器との間の連結部、及び/又は、薬剤放出手段との間では独立して作動することを特徴とする請求項97に記載の吸入器。
- 患者の意に反した多数の作動を妨げるような安全機構を部分的に含むことを特徴とする請求項1〜98のいずれか一項に記載の吸入器。
- 連続して動作する間、前記安全機構は、時間の延長されることを特徴とする請求項1〜99のいずれか一項に記載の吸入器。
- 前記薬剤測定手段、及び/又は、前記薬剤放出手段に手動が可能となるような手動操作を含むことを特徴とする請求項1〜100のいずれか一項に記載の吸入器。
- 子供によって望ましくない動作とならないように、子供向けの対策機構があることを特徴とする請求項101に記載の吸入器。
- 請求項1〜102のいずれか一項に記載の吸入器用のアクチュエータ。
- 薬剤の体積を測定する測定器を有した粉末薬剤容器のためのアクチュエータであって、前記測定器を受入れるための投与装置シートと、ブレス・センサと、前記測定器を作動させるための電気機械連結手段とを含み、前記連結手段は、ブレス・センサで反応することを特徴とするアクチュエータ。
- 前記連結手段は、熱反応または磁界を適用することで元の形に戻ることができるように変形することを特徴とする請求項104に記載のアクチュエータ。
- 請求項1〜102のいずれか一項に記載の吸入器用の測定器、及び/又は、請求項103から105のいずれか一項に記載のアクチュエータ用の測定器を有することを特徴とする乾燥粉末薬剤容器。
- カートリッジの形態をした請求項1から102のいずれか一項に記載の吸入器と、前記カートリッジを受入れる形状をしたハウジングと、を備えることを特徴とする部品キット。
- (i)ブレス・センサを使用することによって、患者の呼吸を検知し、
(ii)トリガとなる点で、前記ブレス・センサから薬剤貯蔵器より取り出された薬剤体積を測定する測定器までの動作信号を送信し、
(iii)前記患者により吸入可能な薬剤を吸入するために放出され、
前記ブレス・センサは、前記患者に薬剤を放出するに平行して、すぐに電気機械的に前記測定器を作動させる、
ことを特徴とする患者に吸入可能な乾燥粉末薬剤を搬送する搬送方法。 - 前記貯蔵器から測定された体積の薬剤を分割して搬送する搬送手段、及び/又は、前記患者によって吸入するために薬剤を放出する薬剤放出手段、の動作を含むことを特徴とする請求項108に記載の搬送方法。
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