JP2004511822A - 溶融機構並びに中間転写ドラム - Google Patents

溶融機構並びに中間転写ドラム Download PDF

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Abstract

【課題】
【解決手段】第1面から第2面へと可視像を転写し、並びに/もしくは、可視像を溶融させて被印刷物に定着させるための装置は、円筒形の構造体を形成するように2つの端板間に取着された円筒形部材と、この円筒形部材に少なくとも1つの壁部が熱的に接続されている、円筒形の構造体のキャビティ内に収容された揮発性の液体と、液体を動作温度に加熱するヒーターとを具備する。また、揮発性の液体の量は、この揮発性の液体全体が動作温度を超え、約20℃未満の温度で蒸発されるような量である。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンター及び複写機の分野、特に、溶融機構、中間転写部材、並びに/もしくは、溶融機構と中間転写部材との両方として機能する部材(element)を利用するプリンターもしくは複写機に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンター並びに複写機は良く知られている。可視像を形成するための紛体もしくは液体のトナー粒子を採用している現代の複写機は、一般に、感光体のような像形成面上に静電潜像を形成し、この像をトナー(上述の粉体もしくは液体のトナーのような)を用いて現像して現像された像を形成し、この現像された像を被印刷物に転写する。転写は直接的でよく、即ち、像は、像形成面から被印刷物に直接的に転写され得る。もしくは、転写は非直接的でもよく、即ち、像は、1つ以上の中間転写部材を介して被印刷物に転写され得る。
【0003】
一般に、被印刷物上の像は、溶融され、この印刷物上に定着されていなくてはならない。この工程は、殆どの複写機及びプリンターでは、トナー像を被印刷物上で加熱することによって果たされる。幾つかの複写機及びプリンターにおいて、像の溶融及び定着は、被印刷物への像の転写と同時に行われる。これは、転写を実行するために加熱された中間転写部材を用いて、そして、この中間転写部材を被印刷物に押圧することによって、果たされる。このような熱と圧力との組み合わせにより、トナー粒子が柔かくされ、これらは被印刷物に定着される。
【0004】
これらの処理、定着機、中間転写部材、他の部品、これを果たすのに適した液体トナー、及びこれらの構造及び処理を用いるプリンターが、米国特許4、945、387号;5、047、808号;5、028、964号;5、089、856号;5、157、238号;5、286、948号;5、335、054号;5、497、222号;5、554、476号;及び5、636、349号;PCT特許公報WO96/17277号、WO97/07433号、WO99/61958号、及びWO99/61958号に詳しく説明されており、また、これら全部の開示を参照して本明細書に組み入れる。
【0005】
また、液体トナー像に適した好ましい中間転写部材の幾つかの特性を説明している米国特許5、047、808号;5、554、476号、5、636、349号を、特に参照する。
【0006】
米国特許5、047、808号は、硬いコアと上に横たわる中間転写ブランケットとを具備する中間転写部材を説明している。この特許で説明されているように、好ましい中間転写部材は、像形成面から中間転写部材への像の第1の転写と、中間転写部材から被印刷物への像の第2の転写とを提供する。第1、第2の転写の両方が圧力下で果たされ、第2の転写(像の溶融とこれの被印刷物への定着を有する)は第1の転写よりも高い圧力下で行われる。この特許は、第1の転写時の単位圧力ごとの変形(deformation)が第2の転写時よりも相当に少ないことを教示している。即ち、中間転写部材は、第2の転写のために“より強く”なくてはならない。
【0007】
米国特許5、335、054号は、中間転写部材のこの望ましい特性を果たす、特に効果的な方法を提供している。この特許は、この効果をもたらす2つのタイプの層を有する中間転写部材を説明している。特に、この特許に説明されているような好ましい中間転写部材は、好ましくは柔かいポリマーで形成された、柔かくて薄い適合性のある層と、この柔かい適合性のある層の上に横たわるスポンジ層とを有する。これらの層は、低い圧力下で中間転写部材を像支持面と適合させるようにし、また、高い圧力下で中間転写部材の比較的少ない変形と望ましい剛性とを提供する。効果的には、複数のスポンジ並びに/もしくは適合性の層とは、第1及び第2の転写でこの部材の圧縮特性を更に制御できるようにするために使用されている。
【0008】
米国特許5、636、349号は、中間転写部材の他の望ましい特性を説明している。この特許に説明されているように、中間転写部材は、これの上の像が被印刷物に取着(adhere)する温度に加熱される。この部材は、被印刷物をまだ押圧している間に、像の粘着性が、この像の粘着力がこれらの部材に対する粘着性を生じるよりも高くなるように十分に冷却される。こうした条件が揃うと、像は、感知できるほどの量のトナーを中間転写物に残すことがなく、中間転写部材から被印刷物へと完全に転写される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
こうした複数の要件(及び上述されていない他の要件)の組み合わせによって中間転写部材に非常に厳しい制限が与えられることが理解されるだろう。先行技術で述べられているような中間転写部材はこうした要件を満たす一方で、転写パラメーターが厳しく制御されなくてはならず、これらの処理で利用可能な動作ウインドーも制限される。先行技術のシステムでは、必要な転写温度は、像転写面が所要の温度90乃至100℃に加熱されるように、ブランケットが上に設けられるドラムを加熱することによって得られる。これより高いか低い温度もまた、トナー粒子として用いられるポリマー、用いられるキャリヤー液、及びプリント処理の速度に応じて有効である。ブランケットが、部材に必要とされる適合性を幾分か与えるためにスポンジ層を必要とし、また、このスポンジは一般に高い熱インピーダンスを有することから、ブランケットの後部は、これの転写面よりも相当に、多くは60乃至70度程度温かくなる。
【0010】
一般に、ブランケットは、上述されたような厳重な動作の要件を果たさなくてはならず、そして、多くは実際の転写処理のために必要な温度よりも相当に高い温度下でも同様に要件を果たさなくてはならない。また、スポンジ層は、紙の供給ミスや紙詰まりによって損傷を受けやすいことが判っている。複数のシートが一緒に供給されたり、紙詰まりが起こると、スポンジは、時としてこれの修理が不可能なところまで圧縮されてしまう。
【0011】
更に、中間転写部材が所定の状況下で短期間のメモリ効果を示すことが判っている。この効果は、先の転写で像を運んだ領域の転写特性が運ばなかった領域の特性と僅かに異なっていることを明らかにする。メモリ効果は、転写面の表面温度の変化によって、並びに/もしくは、転写部材の表面転写層が液体トナーからのキャリヤー液を一様でなく吸収することによって生じると考えられている。PCT特許公報WO96/13760号と米国特許5、592、269号とは、幾つかの付加的なシステム並びに/もしくはトナーの複雑さという代償を払ってこうした問題を少なくとも部分的に解決できる方法を提供している。
【0012】
また、溶融装置(fusing apparatus)並びに、溶融部材として薄い膜を用いる方法を説明する、米国特許5、286、948号を参照する。膜は、円筒形のドラムを形成するように2つの端板部材上に設けられている。このドラムの膜は、円筒形の表面を形成している。特に転写中に自身を支えるには一般に薄すぎるこの膜部材は、ドラム内のガス圧によって、並びに/もしくは、膜をピンと伸ばすように端板部材に機械的に加えられる圧力によって、支えられる。また、ガス圧も、膜をピンと伸ばすように端板部材に圧力を加えることを言及したい。
【0013】
開示が参照されて組み入れられたPCT公報WO00/31593号は、溶融機構と中間転写部材とのいずれかとしての使用に適したローラーを説明している。このローラーの、薄い膜と2つの端板とによって形成された内部には、少量の水か他の液体かが収容されている。液体が加熱される間、蒸発された液体によって発生されるローラー内の圧力が、被印刷物並びに/もしくは中間転写部材への像の溶融に適した溶融機構(fuser)を提供する。
【0014】
EP0772100A2号は、シールされたローラー内の加熱された液体が蒸発した蒸気が、ローラーの外面を加熱してローラーが押圧されるシートに像を定着させるために用いられる、溶融ローラーを説明している。ローラーの円筒形の表面は、これの内部は空気が抜かれており、シリンダーはつぶれないように十分に強くなくてはいけないことから、明らかに堅い。また、液体として水を使用することは、望ましくないとされている。これは、所望の溶融温度(190℃)での水の蒸気圧は高すぎると考えられるためである。
【0015】
JP公報08320625号は、中空ローラーの内部が水もしくは油で完全に満たされている溶融ローラーシステムを説明している。この液体は加熱され、ローラーは定着ローラーとして使用されている。
【0016】
米国特許4、172、976号は、比較的高い蒸気圧を有する比較的態様の液体、例えば水もしくはアルコールが収容されている加熱ローラーを説明している。この液体は、シリンダーの中心部に位置されたヒーターと液体との間に位置付けられた中間熱伝導部材を介して加熱される。
【0017】
上記の参照された出願、特許及び公報の開示は、参照して本明細書に組み入れられる。
【0018】
本発明の幾つかの実施形態の課題は、中間転写部材もしくは設計及び性能が改良された溶融機構を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の幾つかの実施形態では、中間転写部材もしくは溶融機構は、像転写並びに/もしくは溶融部材として薄い膜を有し、この膜は、円筒形のドラムを形成するように2つの端板部材上に設けられ、このドラムの膜は、円筒形の表面を形成している。特に転写中に自身を支えるのには薄すぎる膜は、ドラム内のガス圧によって、また任意で、膜をピンと伸ばすように端板部材に機械的に加えられる圧力によって支えられている。約2乃至3気圧のガス圧がこの膜を支えるために適していることが判っている。好ましくは、比較的単純な中間転写部材が、円筒形の外面上に設けられる。
【0020】
本発明の幾つかの実施形態の1態様は、ドラムを満たす液体の量に関連している。特に、本発明のこの態様に係れば、液体を収容するドラムの内部チャンバは、完全にではないが大部分が液体で満たされている。
【0021】
上記のPCT公報WO00/31593号に説明されているような先行技術の装置では、液体は、2つの機能を果たす。第1の機能は、ドラムが溶融のために使用され得るように円筒形の外面を加熱することである。第2の機能は、比較的単純な中間転写ブランケットがドラムが中間転写部材として使用されるときに転写される像を支持するために十分な圧力で、円筒形の面を支えることである。結果として生じる円筒形の面の変形特性が、部材への及びこれからの像の最適な転写のための中間部材の圧力/変位特性の1つの要素(element)を提供する。しかし、これらの機能を果たすために、高い温度及び圧力下で大量な蒸気が、ドラム内に存在している。これは、ドラムが壊れたときに危険を生じさせる。
【0022】
本発明の例示的な実施形態に係れば、ドラムの、外面のちょうど内側にあたる部分は、液体によってほぼ満たされている。しかし、例えばほぼ数10から約150cc程度の体積を有する小さな空間が与えられており、これは、液体で満たされている。与えられる空間の体積が小さすぎると、外面の所望の撓み(give)が減じられるか無くされる。
【0023】
空間を液体でほぼ満たすことによって、加熱されなくてはならない液体の量が増やされ、かくして、ローラーのウォームアップ時間が長くなることが理解されるだろう。本発明の幾つかの実施形態に係れば、液体の総量は、内側シリンダーと外側シリンダーの間の体積のみが液体で満たされるように、ローラーが液体で満たされない内側シリンダーを有するように構成することによって減じられる。本発明の例示的な実施形態では、ドラムの総容積の30%のみ、もしくはこれ未満の体積が液体で満たされ、ドラムの外部の80、90、95もしくは98%を超える液体で満たされる。
【0024】
本発明の例示的な実施形態では、内側シリンダーは、石英であるか他の放射透明材料でできている。かくして、ハロゲンランプもしくは他の放射熱源が、内側シリンダーの内部に配置され、外側シリンダーは、放射熱により直接に加熱される。液体は、内側シリンダーを完全に満たすのが好ましい。内側シリンダーが完全に満たされていない場合、外側シリンダーの上部(即ち、液体の外の部分)の最初の(待機時の)温度が、下部よりも高い20乃至30℃であることが判っている。この差は、運転(及びドラムの回転)中には、温度が迅速に均等にされるように液体が外側シリンダーの全部分と接触することから、重要ではない。
【0025】
代わって、内側シリンダーは、これが吸収するかさもなければヒーターからの放射熱によって加熱されてこれを熱伝導によって液体に伝えるように構成されてもよい。
【0026】
本発明の幾つかの実施形態に係れば、液体は、水もしくはプロピレングリコールであり、これは、蒸発しているときにシリンダー内に所望の圧力を提供する。
【0027】
代わって、揮発性の液体が少量のみ採用され、油が、液状のまま残るものとして採用される。揮発性の液体の量は、これの全体もしくは殆どが動作温度で蒸発するような少なさでよい。以下に説明されているように、これは、温度が上昇した際の実質的な過圧の可能性と、ドラムが機械的に故障した場合に結果的に生じる問題とをなくす。
【0028】
本発明の幾つかの実施形態の他の態様に係れば、外側シリンダーの下のキャビティ内の液体の量は、この液体の全体もしくは殆どが動作温度で蒸気の形状になるように、制限されている。かくして、加圧される蒸気の体積は大きくなり得る一方で、圧力の上昇は、液体の源が多くないことから制限される。この体積は、上述されたような内側シリンダーを提供することによって実質的に減じられ得る。更に、ウォームアップが非常に迅速に済むように、液体の熱キャパシタンスは小さい。
【0029】
運転中に少量の液体がそのまま残されている本発明の実施形態では、この液体は、溶融し、液体の圧縮を生じながら、像に熱を伝導してもよい。
【0030】
本発明の幾つかの実施形態では、少量の油もしくは水銀が水に加えられている。これらの実施形態では、水の全体もしくは殆どが、シリンダー内に圧力を発生させるように蒸発され、蒸発されない油と水銀とが、シリンダーの全長に渡って温度を均等にする。少量の水と少量の油との組み合わせが、幾分の液体が残っていることにより結果的にシリンダーの表面の熱を均等にしながら、圧力の上昇と、シリンダーが故障した際に噴出され得る蒸発材料の量とを制限する。加熱される液体が少量であることにより、ウォームアップ時間が迅速になる。
【0031】
本発明の幾つかの実施形態の態様は、水のような揮発性の液体もしくは他の揮発性の液体、及び油のような非揮発性の液体の組み合わせの使用を伴う。この態様を組み入れている本発明の幾つかの実施形態が上述されており、もう一方で、幾つかの実施形態が、以下の態様に係って説明されている。
【0032】
揮発性の液体の全体もしくは殆どが蒸発される(もしくは全く用いられていない)場合に適用可能な本発明の態様は、シリンダーの長さに沿って温度を均等にすることである。
【0033】
本発明の実施形態では、小さな金属の塊か他の小さな粒子(アルミニウム、銅もしくは真鍮で形成されている)が、シリンダーの外面と接触している部分内に与えられている。これらの塊はシリンダーに接触し、熱をこれに及びこれから伝導する。これらの塊(以下の実施形態と同様に)は、蒸発された液体を用いた圧力による支持と共に使用可能で、また、このような液体なしに使用されることもできる。
【0034】
本発明の幾つかの実施形態では、油もしくは水銀が塊と共にシリンダー内に収容されている。これらの材料は、塊とシリンダーの内面との間の熱接触を増す。あるいは、水銀が、同じ機能を与えるように塊なしで使用され得る。水銀と共に塊を使用することで、必要な水銀の量を減らすことができる。
【0035】
また、材料が水中に溶解されている際に蒸気圧が減じられることに注意しなくてはならない。かくして、特定の圧力下で高い温度が好ましい場合、適当な量の材料が圧力を減じるために水中に加えられる。あるいは、もしくは、付加的に、これら液体の混合物が、液体の粘着性並びに/もしくは蒸気圧を制御するように使用され得る。
【0036】
本発明の幾つかの実施形態では、ドラムの、室温で液体を有さない部分が、少なくとも1気圧を有している。このように空気で満たされることが、冷却時にドラムがつぶれるのを防止するために望ましい。逆止め弁が、ドラム内の圧力が外部の圧力より下にならないために与えられてよい。
【0037】
本明細書で使用されているように、“揮発性の液体の殆どが蒸発される”という用語もしくは同様の用語は、使用時に、残っている液体も、温度が液体の動作温度を超え、20℃まで上昇すると、全体に蒸発することを意味する。本明細書で用いられているように、液体の揮発性(もしくは実質的には非揮発性)は、動作温度即ち約90−160℃の間で測定される。
【0038】
かくして、本発明の例示的な実施形態に係れば、第1面から第2面へと可視像(visible image)を転写するための中間転写装置か、もしくは、トナー像を溶融させて被印刷物上に定着させる溶融装置であって、
円筒形の構造体を形成するように2つの端板間に取着された円筒形部材と、
この円筒形部材に少なくとも1つの壁部が熱的に接続されている、円筒形の構造体のキャビティ内に収容された揮発性の液体と、
液体を動作温度に加熱するヒーターとを具備し、揮発性の液体の量は、この揮発性の液体全体が動作温度を超え、約20℃未満の温度で蒸発されるような量である装置が提供される。
【0039】
本発明の様々の例示的な実施形態では、揮発性の液体全体が、動作温度を超え、約10℃もしくは5℃未満の温度で蒸発される。
【0040】
任意で、揮発性の液体全体が、動作温度で蒸発される。
【0041】
任意で、キャビティはまた、動作温度で実質的に非揮発性である液体を収容する。例示的な実施形態では、非揮発性の液体の体積は、キャビティの容積の5%もしくは10%未満である。
【0042】
本発明の幾つかの実施形態では、非揮発性の液体は、水銀もしくは油である。
【0043】
本発明の幾つかの実施形態は、キャビティ内に、金属粒子のような熱伝導性粒子を有する。この粒子は、約50と250マイクロメーター、任意で、約100と200マイクロメーターとの間の直径を有してよい。
【0044】
本発明の幾つかの実施形態では、液体の総量は、液体がキャビティの容積の80%と98%との間、任意で、容積の約90%、95%、もしくは、98%を超えるような量である。
【0045】
本発明の幾つかの実施形態では、キャビティの容積のうち動作温度で液体によって満たされない容積は、20、30、50、100、150立方センチメーター未満である。
【0046】
本発明の幾つかの実施形態では、非揮発性の液体は油を有する。
【0047】
本発明の幾つかの実施形態では、非揮発性の液体は水を有する。任意で、この液体は、動作温度でキャビティ内に2乃至4気圧の所定の圧力を発生させるために、前記揮発性の液体の蒸発を制御するように液体に加えられた添加剤(additive)を有する。代わって、もしくは、付加的に、揮発性の液体は、プロピレングリコールを有する。
【0048】
本発明の好ましい実施形態に係れば、第1面から第2面へと可視像を転写するための中間転写装置、もしくは、可視像を溶融させて被印刷物に定着させる定着装置であって、
円筒形の構造体を形成するように2つの端板間に取着された円筒形の部材と、
この円筒形部材に壁が接触する、前記円筒形の構造体のキャビティ内に収容された液体と、
前記液体を動作温度に加熱するヒーターとを具備し、前記液体の量は、液体がキャビティの容積の80%と98%との間を満たすような量である装置が更に提供される。
【0049】
本発明の幾つかの実施形態では、液体は揮発性の液体を有する。任意で、液体は、動作温度でキャビティ内に2乃至4気圧の所定の圧力を発生させるために、前記揮発性の液体の蒸発を制御するように液体に加えられた添加剤を有する。幾つかの実施形態では、揮発性の液体はプロピレングリコールを有する。代わって、もしくは、付加的に、揮発性の液体は水を有する。
【0050】
本発明の幾つかの実施形態では、揮発性の液体の量は、揮発性の液体全体が動作温度を超え、約5℃、10℃もしくは20℃未満の温度で蒸発されるような量である。幾つかの実施形態では、揮発性の液体の全体が、動作温度で蒸発される。
【0051】
本発明の様々の実施形態では、液体は、容積の約90%、95%、もしくは98%を超えている。
【0052】
様々の実施形態では、キャビティの容積のうち動作温度で液体によって満たされない容積は、20、30、50、100、150立方センチメーター未満である。
【0053】
本発明の好ましい実施形態に係れば、第1面から第2面へ可視像を転写する中間転写装置、もしくは、可視像を溶融させて被印刷物に定着させるための溶融機構であって、
円筒形の構造体を形成するように2つの端板間に取着された円筒形部材と、
この円筒形部材に壁が接触する、円筒形の構造体のキャビティ内に収容された液体と、
液体を動作温度に加熱するヒーターとを具備し、液体は揮発性の成分と非揮発性の成分との混合物である装置が更に提供される。
【0054】
本発明の幾つかの実施形態では、非揮発性の液体は油を有する。代わって、もしくは、付加的に、非揮発性の成分は水銀を有する。
【0055】
本発明の幾つかの実施形態では、揮発性の液体は水を有する。任意で、液体は、動作温度でキャビティ内に2乃至4気圧の所定の圧力を発生させるために、前記揮発性の液体の蒸発を制御するように液体に加えられた添加剤を有する。代わって、もしくは、付加的に、揮発性の液体はプロピレングリコールを有する。
【0056】
任意で、揮発性の成分は、前記液体の総量の1乃至60重量%を占める。
【0057】
本発明の様々の実施形態では、ヒーターは、約110℃と約140℃との間の温度に、任意で、約115℃と約135℃との間の温度に、もしくは、約120℃と約130℃との間の温度に液体を加熱する。任意で、ヒーターは、円筒形の構造体内でほぼ中心に位置付けられた放射熱ヒーターである。
【0058】
本発明の幾つかの好ましい実施形態では、装置は、円筒形部材の内部に第2の円筒形部材を有する。任意で、キャビティは、円筒形部材、第2の円筒形部材、及び端板によって囲まれた容積(volume)を有する。本発明の様々の実施形態では、キャビティは、2つの円筒形部材と端板とによって囲まれた容積の30%未満の体積を有する。
【0059】
任意で、円筒形部材は、端板でシールを形成し、円筒形の面は、円筒形の構造体内のガス圧によって支持されている。本発明の様々の実施形態では、ガス圧は、約2と約4気圧との間に等しい。任意で、ガス圧は、揮発性の液体の蒸気圧を有する。任意で、キャビティのうち室温で液体によって満たされない容積は、空気で満たされている。
【0060】
任意で、ガス圧は大気圧を有する。
【0061】
任意で、装置は、ガスが前記円筒形の構造体の内部からキャビティへと流れるのを可能にする逆止め弁を具備する。
【0062】
任意で、装置は、円筒形の構造体の円筒形の外面に転写面を具備する。任意で、転写面は、円筒形部材に取着された転写ブランケット上に設けられている。
【0063】
本発明の様々の実施形態では、円筒形部材は、約250マイクロメーター未満もしくはこれに等しい、任意で、約50もしくは125マイクロメーターより大きい厚さを有する膜である。膜は、100と200マイクロメーターとの間の厚さを有してもよい。
【0064】
任意で、円筒形部材は、ニッケルでできている。
【0065】
本発明の好ましい実施形態に係れば、第1面から第2面へ可視像を転写する中間転写装置、もしくは、可視像を被印刷物に溶融させるための溶融機構であって、
円筒形の構造体を形成するように2つの端板間に取着された円筒形部材と、
この円筒形部材に少なくとも1つの壁が熱的に接続されている、円筒形構造体のキャビティ内に収容された熱伝導性の粒子とを具備する装置が更に提供される。
【0066】
装置は、円筒形部材と前記粒子との間の熱伝導性を向上させるための液体を具備する。
【0067】
任意で、粒子は、金属粒子である。
【0068】
本発明の様々の実施形態では、粒子は、約50と250マイクロメーターとの間、もしくは、約100と200マイクロメーターとの間の直径を有する。
【0069】
任意で、液体は、油並びに/もしくは水銀を有する。
【0070】
本発明の実施形態に係れば、
可視像が形成される結像面と、
この結像面から像を受けてこの像を他の面に転写する本発明に係る中間転写部材とを具備する印刷装置が更に提供される。
【0071】
任意で、可視像は、液状のトナーもしくは紛体のトナー像のようなトナー像である。
【0072】
本発明の例示的な実施形態が、図面を参照して以下の部分い説明されている。これら図面は、概して一定の比例に拡大されておらず、同じもしくは類似した参照符号は、異なる図面の同じか関連した特徴を指すために使用されている。
【0073】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の例示的な実施形態に係る中間転写部材10の長手方向の縦断面図並びに横断面図を夫々概略的に示す図1(A)並びに(B)を参照する。示されているように、中間転写部材10は、以下を具備する。
【0074】
a)中間転写ブランケット14が取着されるか接着され、約50乃至約250マイクロメーター、典型的には約125マイクロメーターの厚さの膜12を有する円筒形ドラム18を具備する。この膜は、金属で形成されていてもよい。また、膜は、これの端近くに折曲部(bend)を有するとして示されている。しかし、膜は、単一シリンダーとして形成されても良い。
【0075】
b)中間転写ブランケット14(もしくは、任意で、ドラム18上の適当な多層コーティング)を具備する。本発明の幾つかの実施形態ではブランケットは使用されていないが、通常は、膜上に少なくとも非粘着コーティングを設けるのが望ましい。
【0076】
c)2つの端板16、16’を具備する。これら板に、膜12が設けられ、はんだ付け、溶接もしくは接着によって取着されている。この膜は、端板に取着され、端板と共にシールを形成する。この取着は、溶接もしくは他の適当な手段によってなされ得る。
【0077】
d)加熱部材22を具備する。これは任意で、PCT公報WO00/31593号の部材50として示されているような、軸方向部材20の一部であり、端板16、16’の実質的な中心に装着されている。内部の加熱部材の使用に代わって、中間転写部材は、外部の放射熱源によって、もしくは、前記薄い膜に電流を通すことによって加熱されても良い。PCT公報WO00/31539号に説明されているような、もしくは当分野で知られているような他の加熱方法が使用されても良い。
【0078】
e)任意で、加熱部材22を囲む内部の円筒形部材(シリンダー)24を具備する。この部材24は、任意で、この部材24によって発生される放射熱を通して膜12を直接的に加熱させる石英もしくは他の材料でできていてよい。代わって、もしくは、付加的に、部材24は、加熱部材22によって加熱され、このシリンダー24と膜12との間の液体26を熱伝導によって加熱する。前記伝導性シリンダーの端板への取着が溶接等によって成され、石英のシリンダーはこれの端部と端板との間でO−リングを用いてシールされてよい。あるいは、内部のシリンダーが、自身の端部シール機構を有しても良い。
【0079】
前記膜12及び部材24の直径は、特定のシステムの設計の要件に適するように様々であってよい。例示的な実施形態では、この膜12によって囲まれた総容積の約27%のみが膜と部材24との間に位置付けられ得るように、部材24の直径は約145mmであり、膜12の直径は約170mmである。待機時及び運転中の温度は、結像システムで使用されるトナーの特定の動作状態に合わせて様々であってよい。例示的な実施形態では、待機時には、膜の表面とブランケットの表面とは共に約135℃であり、これらの間には僅かな差があるのみである。運転中には、ブランケットの表面の温度は、システムの他の部材への熱伝導によって約100℃に減じられる。圧力は、一般に2と4気圧との間である。これらの値全てが、使用されるトナーのタイプ、並びに/もしくは、プリンターの処理速度に応じて様々である。
【0080】
特に、像転写のために自身を支えるのには薄すぎる膜ドラム12は、膜を転写する、好ましくは、液状のトナー像を転写するために、ドラム内のガス圧によって、また任意で付加的に、両端の端板16、16’へ軸方向部材20により機械的に加えられる内圧によって、支えられているのが好ましい。約2乃至3気圧のガス圧が、膜を支えて所望の弾力性を提供するのに適していることが判っている。
【0081】
中間転写ブランケット14は、比較的単純な構造を有するのが好ましい。この構造は、PCT公報00/31593号の図3と同じ図3に関連して詳しく説明されている。この部材の細部は完全を期するために本明細書に記載されている。
【0082】
中間転写ブランケット14が任意で有するはく離層(PCT公報WO00/31593号の図3の部材114を参照)へと及びこれから像を効果的に転写するために、膜ドラム12は適当な温度に維持されるのが好ましい。ここでは、実質的に軸方向に沿って温度が変化するのは望ましくない。
【0083】
図1に示された実施形態では、液体26が内部の円筒形部材24と膜12との間の容積のほぼ全体を満たしている。しかし、液体で満たされない、例えばほぼ数10乃至約150ccの容積を有する僅かな空間が与えられている。シリンダー26と膜12との間の容積は、80、90、95、及び98%もしくはこれを超え得る。本発明の幾つかの実施形態では、これより低めの割合の充填でも有効である。
【0084】
本発明の一実施形態では、液体は水である。本発明の他の実施形態では、液体はプロピレングリコールである。これら液体の混合物(もしくは他の揮発性の液体)は、所望の温度で所望の圧力を発生させるために用いられ得る。代わって、もしくは付加的に、液体中に溶解された材料が、温度/圧力の値を所望値に調節するために使用され得る。
【0085】
本発明の他の実施形態では、液体は、複数の液体の混合物であり、僅かな割合のみの液体が揮発性である。残りの液体は、油のような非揮発性の液体である。揮発性の液体の量は、所望の温度で蒸発する量からこの量よりも幾分多い量程度に制限されているのが好ましい。これは、所望の圧力が所望の温度で果たされ、中間転写部材が過熱している場合にはこの圧力が過度に高くされないことを確実にする。極度の過圧は、装置の安全性を損ない、この結果、あるいは爆発を生じさせる。残りの液体は、ドラムの様々の部分の温度が運転中には等しくされることを確実にするために与えられている。
【0086】
本発明の第2の実施形態は、図2の(A)、(B)に概略的に示されている。この実施形態では液体の量が非常に少ないが、この液体の僅かな部分のみ(例えば15%、20%、25%未満もしくは全くなし)が運転中に液状で与えられる。一実施形態では、僅かな量の液体が、蒸気の一部をこれらが膜12を加熱する際に圧縮した結果として残っている。しかし、僅かな量の液体のみが動作温度で残っていさえすれば、可能な過圧の量は実質的に制限される。
【0087】
代わって、もしくは付加的に、僅かな量の油、水銀、もしくは他の非揮発性(動作温度で)の液体が、揮発性の液体と混合されてよい。揮発性の液体の全体もしくは大部分が、上述されたように蒸発され、油は、膜の長さに沿って温度を均等化させる。
【0088】
非揮発性の液体を含有する代わりに、もしくはこれに加えて、揮発性の液体は、僅かな金属の塊もしくは粒子と混合されていてもよい。金属の粒子は、膜への及びこれからの一様な熱伝導を与える。少量でも液状の水並びに/もしくは非揮発性の液体が動作温度で存在することによって、粒子と膜との間の熱伝導性は向上される。本発明の例示的な実施形態では、粒子は50と250マイクロメーターとの間、例えば約100、150もしくは200マイクロメーターの直径を有する。
【0089】
また、本発明の殆どの実施形態は、厚いシリンダーが膜の代わりに用いられている際にも有効である。そのような実施形態では、膜を支えるものが不要であり、一般に、膜の内圧は重要ではなくなる。しかし、PCT公報WO00/31593号で説明されているようなブランケットの単純化は、ドラムの外面が硬すぎる場合には、比較的複雑なブランケットのスポンジ層に明らかに機能し得るように取って代わるのは膜の弾力性であることから、不可能であることを理解しなくてはならない。
【0090】
本発明の幾つかの実施形態では、圧力センサー64並びに/もしくは温度センサー68が、液体の温度とドラム18内のガス圧との両方を測定して制御するために、夫々に、端板の内面と、液体中とに配置されている。
【0091】
水のシステムの場合、図1に符号51で示されているような逆止め弁が、ドラムが冷却時につぶれないことを確実にするために、好ましくは用いられる。弁51は、外圧が内圧よりも大きいときは必ず外気がドラム内に入るようにする。この結果、効果的に、少なくとも1気圧の空気圧をドラム内に常に生じさせる。代わって、もしくは、付加的に、空間はシールされ、室温で1気圧の空気で満たされる。この特性は、図1及び図2の実施形態にも当てはまる。
【0092】
本発明の幾つかの実施形態では、軸方向の部分20の領域58は(PCT公報WO00/31593号の図2(A)を参照)、熱を有さないときにドラムがつぶれるのを防止するために、両端板46、46’に機械的な圧力をかけるように負荷をかけられ得るばねを有する。代わって、もしくは、付加的に、付加的な軸方向の構造体が、両端板に圧力をかけるために、設けられていてもよい。このようなときに円筒形の部材24が使用される場合、膨張手段が、部材24と端板との間のシールを壊すことなくドラムをこれの全長に渡って膨張可能にするように、端板と部材24との接合点に設けられてもよい。
【0093】
本発明の例示的な実施形態に係る低質量中間転写部材のブランケット14の一例の概略的な断面図である図3を参照する。ブランケット14は、約110ミクロンの厚さのポリエステル織物(fabric)100上に形成される。このポリエステル織物は、アクリルゴム(HyTemp4051EP、Zeon Chemicals)の層に含浸される。この層は、製造者によって調合されるように硬化剤(ナトリウムステアリン酸塩)と触媒(accelerator)(ZeonのNPC 50)と共に、ゴム100部に対して導電性のカーボンブラック(XE−2、Degussa)20部を充填させることによって導電性となっている。この導電性のアクリルゴムは、固体が約17%になるようにトルエン中に溶解され、前記織物上にこれが含浸されるようにコーティングされる。織物100の含浸後の全厚さは、約120ミクロンである。このように織物に導電性材料を含浸させることによって、電圧がITMの全厚さに渡って通るようにされ、金属のクランプが不要にされることが分かっている。
【0094】
柔いアクリルゴムフィルム(HyTemp 4051EP、Zeon Chemicals)108は、製造者によって調合された硬化剤と触媒と共にカーボンブラック(Black Pearls130、Cabot Corp.)約20重量部が充填され、カレンダー技術によって作られ、及び約400ミクロンの厚さを有する。これは、熱及び圧力を利用して、導電性の層が含浸された前記織物に積層されている。約30ショアー硬さAを有する(has a hardness of about 30 shore A)柔いアクリルゴムの層108は、標準的なITMのスポンジ層の機能とは異なり、粗いペーパーのような扱いにくい被印刷物への転写を可能にする。
【0095】
付加的なアクリルゴム(HyTemp 4051 EP、Zeon Chemicals)の層110は、製造者によって調合された硬化剤と触媒と共に100部のゴムに対して40部のカーボンブラック(Black Pearls 130、Cabot Corp.)が充填され、約45ショアー硬さAを有する。これは、好ましくは、柔かいアクリルゴムの層108上にコーティングされた溶液を乾燥させて、約20ミクロンの厚さのドライフィルムとなっている。この薄くて硬いフィルム110は、ブランケットの粘着性を低下させる。
【0096】
続いて、アクリルゴム層110が、このプライマーの薄いコーティング112、例えば独国のプライマー層であるABCRの(3−glycidoxypropyl)トリメソクシレイン(trimethoxysilane)112でコーティングされる。そして、このプライマー層112は、約1ミクロンのドライコーティングを得るためにファンで乾燥される。
【0097】
このプライマー層は、好ましくは、はく離層によってコーティングされている。好ましいはく離層114は、以下の手順に従って準備される。General Electric のRTV11とRTV41とが、へキサンとIsopal−L(Exxon)中に別々に溶解され、充填材(filler)を取り除くために遠心分離機にかけられる。濃度約70%に蒸発させることによって凝縮された液体は取り出され、また、溶解されていない固体は捨てられる。凝縮され、また充填材が取り除かれたRTV11(溶解された固体をベースにしている)の60重量部が、凝縮され、また充填材が取り除かれたRTV41(溶解された固体をベースにしている)の40重量部と混合され、この混合物に、カーボンブラック(Ketjenblack 600、Akzo)の1重量部が加えられる。このRTV11、RTV41、及びカーボンブラックの混合物は、Isopal−Lによって約50%が固体のモノマーに希釈される。オレイン酸(JT Baker)20重量%とケイ酸エチル(Chordip)10重量%とから成る混合物中の固体の夫々5gmにつき200マイクロリッターのジブチル錫(dilaurate)(Aldrich)が、溶液に加えられる。はく離溶液は、約1時間室温で置かれた後に、約5ミクロンの厚さのドライフィルムを形成するようにブランケット層112上にコーティングされる。
【0098】
続いて、ブランケット14は、3時間110℃で最終的に硬化される前に約2時間室温で置かれる。最終的に硬化された後、粘着性の層116が、ポリエステルの織物100のコーティングされていない層上に形成される。このためにコーティングが成された後、接着剤116は約30分間、60℃で乾燥され、続いて、約15分間、110℃で硬化される。粘着層116の最終的な厚さは、約30ミクロンである。この粘着材116は、過酸化ベンゾイル(固体をベースとしている)2重量%をQ2−7735シリコーン圧力感応接着剤(Dow Corning)と混合させることによって得られる。
【0099】
上述の材料とディメンションとは本発明を実施するブランケットを生じるために最良の方式を示しているが、とりわけ用いられるトナーのタイプに応じて、幅広い様々の材料とディメンションとが可能であり、全く異なる構造が用いられ得ることが理解されるだろう。更に、上述のブランケットが液体トナーに適している一方で、粉体トナーは、このようなトナーの第1及び第2の転写のために用いられる機構に適した異なる構造を効果的に利用してもよい。このようなブランケットは、本発明の多くの実施形態の実施において任意で採用可能である。他のブランケット(もしくは全くブランケットではない)も任意で採用可能である。
【0100】
スポンジ層の代わりに、比較的薄くて高価でないブランケットが用いられ得る。上述されたようなブランケットは、相当に低い熱抵抗を有する。ゆえに、ドラム自身が、先行技術において必要とされる温度と比較して相当に低い温度に加熱される必要がある。特に、上記の転写ブランケットを用いて像を効果的に転写するためには20乃至30℃程度の低い温度差で十分であることが判っている。このように低い温度でよいことが、低温での粘着(ahesive)とブランケットの他の成分との使用と、ブランケットの比較的高い信頼性とを与える。スポンジ層を用いないことにより、先行技術の転写ブランケットの故障の主要な原因の一つであった紙詰まりによるブランケットの故障をなくす。
【0101】
上述されているような転写ブランケットは、構造でスポンジ層を備えている先行技術の転写ブランケットと比較して狭いニップを有する(3mmに対して6+mm)。狭いニップは、ブランケットの小ドット(small dot)転写能力を向上させるように思われる。これは、転写ブランケット全巾に渡って比較的大きな熱を均等に与えることによって生じる熱衝撃を減じ、また、ブランケットのはく離層で所望の転写電圧値のための電流を低下させ、この結果、はく離層114の様々の部分に比較的高い電圧を均等に与える。転写ブランケット114は、中間転写部材への静電像の第1の転写に特に適している。更に、これまで言及してきたように、転写ブランケット114は、好ましくは熱と圧力とによって、中間転写部材48から像を転写し、ペーパーのような最終的な被印刷物に像を溶融して転写させることにも適している。
【0102】
中間転写部材とブランケットとの本発明の上記の好ましい実施形態は、効果的には、図4に概略的に説明された装置のような結像装置で用いられ得る。図4の装置は、本発明の中間転写部材が幅広い既存のプリンター及び複写機において有効であり、及びこれら既存の装置は重要な新しい設計をされる必要が殆どないことから、便宜上非常に単純化されており、装置に必要な多くの細部が省略されている。本発明が有効である幾つかのシステムの細部については、参照して組み入れられた文献を参照してもらいたい。以下に続く説明は液体トナーを用いる電子写真システムに関連して成されているが、本発明は紛体トナーのシステムでも同様に有効であることに注意してほしい。
【0103】
図4の装置は、光導電性の表面202を有し、シャフト204を中心に回転する感光体ドラム200を具備する。このドラム200は、光導電性の表面202が帯電面202に対応したコロナ放電装置208を通るように矢印206の方向に駆動される。複写される像が、スキャナー210によって表面202上に焦点を合わせられる。表面202のうち光があてられた領域、もしくはこれの一部分が電荷を地面(ground)に逃して、静電潜像を表面202上に形成する。
【0104】
1セットの現像ステーション212が、表面202上に現像された像を形成するように潜像を選択的に現像する。好ましくは、完成像の1印刷色(one printed color)に対応する潜像が、連続して形成され、単色の(分離)像を形成するように、複数の現像剤212のうち1つによって現像される。あるいは、所望の像の色に対応した液体トナーが帯電される単一現像ステーションが、設けられ得る。
【0105】
余分の液体が、スクイジーローラー220を組み入れ可能な調量装置によって現像された像から取り除かれる。
【0106】
ローラー34上で支持されている、ペーパーのようなキャリヤーシート32への像の転写は、図1乃至3に関連して詳しく上述されたように、中間転写部材230によって果たされる。像の転写後に、表面202上の所定の余分のトナーが、クリーニングステーション209で取り除かれ得る。
【0107】
本発明の幾つかの実施形態では、特に液体が内蔵の加熱部材によって加熱される場合は、ドラム、中間転写部材、キャリヤーシート、及びローラーは、示されているように6時と9時との間でキャリヤーシートを中間転写部材に接触させるように、任意で配置され得る。この配置は、第2の転写における最大の加熱及び中間転写部材の温度の均等化と、また、第1の転写前のこの部材の所定の冷却とを可能にする。
【0108】
本出願の請求項では、“具備する”、“有する”、及び“含む”とこれらの活用形とは、“有しているがこれに制限する必要はない”ことを意味している。
【0109】
本発明は、所定の好ましい実施形態及び様々の変形例、例えば、粉体トナーの使用などを参照して説明されてきたが、容易に理解でき、また、本明細書の教示の範囲及び精神を逸脱することなく当分野の当業者によって容易に成し遂げられ得る。また、本発明は、中間転写部材に関連して説明されているが、本発明の多くの態様が溶融機構に同様に当てはめられ得ることが理解されるだろう。かくして、本発明は、請求項の範囲から逸脱することなく、本明細書に特に記載された以外の方法でも実施され得ることが理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)は、夫々に、本発明の例示的な実施形態に係る中間転写部材の長手方向の縦断面図、横断面図を概略的に示す。
【図2】(A)、(B)は、夫々に、本発明の例示的な実施形態に係る代わりの中間転写部材の長手方向の縦断面図、横断面図を概略的に示す。
【図3】本発明の一実施形態に係る画像転写ブランケットの概略的な断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る画像システムの概略的な説明である。

Claims (84)

  1. 第1面から第2面へと可視像を溶融して転写させ、被印刷物に定着させるための装置であって、
    円筒形の構造体を形成するように2つの端板間に取着された円筒形部材と、
    この円筒形部材に少なくとも1つの壁部が熱的に接続されている、前記円筒形の構造体のキャビティ内に収容された揮発性の液体と、
    この液体を動作温度に加熱するヒーターとを具備し、前記揮発性の液体の量は、この揮発性の液体全体が動作温度を超え、約20℃未満の温度で蒸発されるような量である装置。
  2. 前記揮発性の液体全体が、動作温度を超え、約10℃未満の温度で蒸発される、請求項1の装置。
  3. 前記揮発性の液体全体が、動作温度を超え、約5℃未満の温度で蒸発される、請求項2の装置。
  4. 前記揮発性の液体全体が、動作温度で蒸発される、請求項1の装置。
  5. 前記キャビティは、また、動作温度で実質的に非揮発性である液体を収容する、請求項1乃至4のいずれか1の装置。
  6. 前記非揮発性の液体の体積は、キャビティの容積の10%未満である、請求項5の装置。
  7. 前記非揮発性の液体の体積は、キャビティの容積の5%未満である、請求項6の装置。
  8. 前記非揮発性の液体は水銀である、請求項5乃至7のいずれか1の装置。
  9. 前記非揮発性の液体は油である、請求項5乃至7のいずれか1の装置。
  10. 前記キャビティ内に熱伝導性粒子を有する、請求項1乃至9のいずれか1の装置。
  11. 前記熱伝導性粒子は金属粒子である、請求項10の装置。
  12. 前記粒子は、約50と250マイクロメーターとの間の直径を有する、請求項10もしくは11の装置。
  13. 前記粒子は、約100と200マイクロメーターとの間の直径を有する、請求項10もしくは11の装置。
  14. 前記液体の総量は、液体が前記キャビティの容積の80%と98%との間を満たすような量である、請求項5の装置。
  15. 前記液体は、前記容積の約90%を超える、請求項5もしくは14の装置。
  16. 前記液体は、前記容積の約95%を超える、請求項15の装置。
  17. 前記液体は、前記容積の約98%を超える、請求項5の装置。
  18. 前記キャビティの容積のうち動作温度で液体によって満たされない容積は、150立方センチメーター未満である、請求項14乃至17のいずれか1の装置。
  19. 前記キャビティの容積のうち動作温度で液体によって満たされない容積は、約100立方センチメーター未満である、請求項18の装置。
  20. 前記キャビティの容積のうち動作温度で液体によって満たされない容積は、約50立方センチメーター未満である、請求項19の装置。
  21. 前記キャビティの容積のうち動作温度で液体によって満たされない容積は、約30立方センチメーター未満である、請求項20の装置。
  22. 前記キャビティの容積のうち動作温度で液体によって満たされない容積は、約20立方センチメーター未満である、請求項21の装置。
  23. 前記非揮発性の液体は油を有する、請求項14乃至22のいずれか1の装置。
  24. 前記非揮発性の液体は水を有する、請求項1乃至23のいずれか1の装置。
  25. 前記動作温度でキャビティ内に2乃至4気圧の所定の圧力を発生させるために、前記揮発性の液体の蒸発を制御するように液体に加えられた添加剤を有する、請求項24の装置。
  26. 前記揮発性の液体は、プロピレングリコールを有する、請求項1乃至25のいずれか1の装置。
  27. 第1面から第2面へと可視像を転写し、並びに/もしくは、可視像を溶融させて被印刷物に定着させるための装置であって、
    円筒形の構造体を形成するように2つの端板間に取着された円筒形の部材と、
    この円筒形部材に壁が接触する、前記円筒形の構造体のキャビティ内に収容された液体と、
    前記液体を動作温度に加熱するヒーターとを具備し、前記液体の量は、液体がキャビティの容積の80%と98%との間を満たすような量である装置。
  28. 前記液体は揮発性の液体を有する、請求項27の装置。
  29. 前記動作温度でキャビティ内に2乃至4気圧の所定の圧力を発生させるために、前記揮発性の液体の蒸発を制御するように液体に加えられた添加剤を有する、請求項28の装置。
  30. 前記揮発性の液体はプロピレングリコールを有する、請求項28もしくは29の装置。
  31. 前記揮発性の液体は水を有する、請求項28乃至30のいずれか1の装置。
  32. 前記液体の大部分は非揮発性の液体である、請求項28乃至31のいずれか1の装置。
  33. 前記液体のほぼ全体が揮発性の液体である、請求項28乃至31のいずれか1の装置。
  34. 前記揮発性の液体の量は、揮発性の液体全体が動作温度を超え、約20℃未満の温度で蒸発されるような量である、請求項32の装置。
  35. 前記揮発性の液体の全体が、動作温度を超え、約10℃未満の温度で蒸発される、請求項34の装置。
  36. 前記揮発性の液体の全体が、動作温度を超え、約5℃未満の温度で蒸発される、請求項35の装置。
  37. 前記揮発性の液体の全体が、動作温度で蒸発される、請求項34の装置。
  38. 前記液体は、前記容積の約90%を超える、請求項27乃至37のいずれか1の装置。
  39. 前記液体は、前記容積の約95%を超える、請求項38の装置。
  40. 前記液体は、前記容積の約98%以下を満たしている、請求項39の装置。
  41. 前記液体は、前記容積の98%を超える、請求項39の装置。
  42. 前記キャビティの容積のうち動作温度で液体によって満たされない容積は、150立方センチメーター未満である、請求項37乃至41の装置。
  43. 前記キャビティの容積のうち動作温度で液体によって満たされない容積は、約100立方センチメーター未満である、請求項42の装置。
  44. 前記キャビティの容積のうち動作温度で液体によって満たされない容積は、約50立方センチメーター未満である、請求項43の装置。
  45. 前記キャビティの容積のうち動作温度で液体によって満たされない容積は、約30立方センチメーター未満である、請求項44の装置。
  46. 前記キャビティの容積のうち動作温度で液体によって満たされない容積は、約20立方センチメーター未満である、請求項45の装置。
  47. 第1面から第2面へ可視像を転写するか、もしくは、可視像を溶融させて被印刷物に定着させるための装置であって、
    円筒形の構造体を形成するように2つの端板間に取着された円筒形部材と、
    この円筒形部材に壁が接触する、円筒形の構造体のキャビティ内に収容された液体と、
    液体を動作温度に加熱するヒーターとを具備し、前記液体は揮発性の成分と非揮発性の成分との混合物である装置。
  48. 前記非揮発性の液体は油を有する、請求項47の装置。
  49. 前記非揮発性の成分は水銀を有する、請求項47もしくは48の装置。
  50. 前記揮発性の液体は水を有する、請求項47乃至49のいずれか1の装置。
  51. 前記動作温度でキャビティ内に2乃至4気圧の所定の圧力を発生させるために、前記揮発性の液体の蒸発を制御するように液体に加えられた添加剤を有する、請求項50の装置。
  52. 前記揮発性の液体はプロピレングリコールを有する、請求項47乃至51のいずれか1の装置。
  53. 前記揮発性の成分は、前記液体の総量の1乃至60重量%を占める、請求項47乃至52のいずれか1の装置。
  54. 前記ヒーターは、約110℃と約140℃との間の温度に液体を加熱する、請求項1乃至53のいずれか1の装置。
  55. 前記ヒーターは、約115℃と約135℃との間の温度に液体を加熱する、請求項54の装置。
  56. 前記ヒーターは、約120℃と約130℃との間の温度に液体を加熱する、請求項55の装置。
  57. 前記ヒーターは、前記円筒形の構造体内でほぼ中心に位置付けられた放射熱ヒーターである、請求項1乃至56のいずれか1の装置。
  58. 前記円筒形部材の内部に第2の円筒形部材を有する、請求項1乃至57のいずれか1の装置。
  59. 前記キャビティは、円筒形部材、第2の円筒形部材、及び端板によって囲まれた容積を有する、請求項58の装置。
  60. 前記キャビティは、2つの円筒形部材と端板とによって囲まれた容積の30%未満の体積を有する、請求項59の装置。
  61. 前記円筒形部材は、端板でシールを形成し、前記円筒形の面は、円筒形の構造体内のガス圧によって支持されている、請求項1乃至60のいずれか1の装置。
  62. 前記ガス圧は、約2と約4気圧との間に等しい、請求項61の装置。
  63. 前記ガス圧は、揮発性の液体の蒸気圧を有する、請求項62の装置。
  64. 前記キャビティのうち室温で液体によって満たされない容積は、空気で満たされている、請求項1乃至63のいずれか1の装置。
  65. 前記ガス圧内の圧力は大気圧を有する、請求項1乃至64のいずれか1の装置。
  66. ガスが前記円筒形の構造体の内部からキャビティへと流れるのを可能にする逆止め弁を具備する、請求項1乃至65のいずれか1の装置。
  67. 前記円筒形の構造体の円筒形の外面に転写面を具備する、請求項1乃至66のいずれか1の装置。
  68. 前記転写面は、円筒形部材に取着された転写ブランケット上に設けられている、請求項67の装置。
  69. 前記円筒形部材は、約250マイクロメーター未満もしくはこれに等しい厚さを有する膜である、請求項1乃至68のいずれか1の装置。
  70. 前記厚さは、約50マイクロメーターより大きい、請求項69の装置。
  71. 前記膜の厚さは、約100と200マイクロメーターの間である、請求項70の装置。
  72. 前記膜の厚さは、約125マイクロメーターを超える、請求項69乃至71のいずれか1の装置。
  73. 前記円筒形部材は、ニッケルでできている、請求項1乃至72のいずれか1の装置。
  74. 第1面から第2面へ可視像を転写し、並びに/もしくは、可視像を被印刷物に溶融させるための装置であって、
    円筒形の構造体を形成するように2つの端板間に取着された円筒形部材と、
    この円筒形部材に少なくとも1つの壁が熱的に接続されている、前記円筒形構造体のキャビティ内に収容された熱伝導性の粒子とを具備する装置。
  75. 前記円筒形部材と前記粒子との間の熱伝導性を向上させるための液体を具備する、請求項74の装置。
  76. 前記粒子は、金属粒子である、請求項75の装置。
  77. 前記粒子は、約50と250マイクロメーターとの間の直径を有する、請求項74乃至76のいずれか1の装置。
  78. 前記粒子は、約100と200マイクロメーターとの間の直径を有する、請求項74乃至76のいずれか1の装置。
  79. 前記液体は油を有する、請求項75乃至78のいずれか1の装置。
  80. 前記液体は水銀を有する、請求項75乃至79のいずれか1の装置。
  81. 可視像が形成される結像面と、
    この結像面から像を受けてこの像を他の面に転写する、請求項1乃至80のいずれか1に係る中間転写部材とを具備する、印刷装置。
  82. 前記可視像は、トナー像である、請求項81の印刷装置。
  83. 前記トナー像は、液状のトナー像である、請求項82の印刷装置。
  84. 前記トナー像は、粉状のトナー像である、請求項82の印刷装置。
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