JP2004511279A - 放射線治療装置 - Google Patents
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- A61N5/1045—X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy with spatial modulation of the radiation beam within the treatment head using a multi-leaf collimator, e.g. for intensity modulated radiation therapy or IMRT
Abstract
放射線治療装置用コリメーターセットは、アパーチャコリメーターと、各々がY方向に沿って長さ方向に移動自在の細長いリーフの一対の向き合ったアレイを含むマルチリーフコリメーターと、リーフ縁部コリメーターとを順次備えており、アパーチャコリメーターは、ビームをX−Y方向で第1の拡がりまでコリメートするようになっており、リーフ縁部コリメーターは、ビームのY方向での拡がりを第2の及び従って更に小さい拡がりまで更にコリメートするようになっている。このことは、一対の向き合ったリーフを閉鎖するため、これらのリーフをそれらの最小間隔まで移動し、隙間をリーフ縁部コリメーターで覆うということを意味する。MLCは、アパーチャコリメーターの後方に配置され、そのため、薄いリーフと組み合わされ、MLCリーフが放射線治療装置のアイソセンタのところで遙に小さいリーフ幅を投影し、リーフ幅単位での放射線領域のコリメートが不要になる。以上に定義したコリメーターセットを備えた放射線治療装置もまた開示されている。
【選択図】図2
【選択図】図2
Description
【0001】
発明の分野
本発明は放射線治療装置に関し、更に詳細には、放射線ヘッド内のコリメーターの構成に関する。
【0002】
背景技術
従来のマルチリーフコリメーター(MLC)では、互いの側部に沿って配置された薄いリーフのアレイによって放射線ビームをコリメートする。これらの薄いリーフの各々を長さ方向に延ばして独特のエッジを形成することができる。これらのリーフは所与の方向(Y)に移動し、一般的には、この(X)に対して直角な二組の追加のバックアップダイアフラムが設けられている。これらのバックアップダイアフラムは中実であり、X−Y方向で内外に移動する。これらのダイアフラムには二つの機能がある。Xダイアフラムにより領域縁部を連続的に調節することができるのに対し、リーフ単独では一度に一つのリーフ幅を別個に調節することしか行うことができない。Yダイアフラムは、リーフを通る漏れの作用を減少する。Xダイアフラムは、更に、治療領域外のリーフ間の隙間をシールドし、リーフを効果的に「閉鎖」する。
【0003】
この構成を図1に示す。X線源10が一次コリメーター12の後方に配置されている。一次コリメーター12は、末広がりの円錐形の放射線14を通すことができる。フィルタ、イオンチャンバ及びウェッジ16の組み合わせによって、ビームを、ビーム軸線に対して所定角度で配置されたミラー18を通過する前に変更する。これにより、20のところに配置されたカメラに対してビームの下流の画像を提供する。かくして、カメラは、チェックを行う目的のため、続いて配置されたコリメーターの位置を見ることができる。
【0004】
ビームは、ミラー18を通過した後、向き合って配置されたリーフ24、26のアレイが形成するマルチリーフコリメーター(MLC)22によって調整される。これらのリーフは、矢印28で示すように、図1で左右に延びるY方向に沿った長さ方向に移動することができる。更に、多数の薄いリーフが紙面の内外に延びるアレイを形成する。かくして、各リーフを所望の位置まで移動することによって、アレイは、ビームをコリメートする集合的縁部を形成する。
【0005】
MLC22に続いてYコリメーターが設けられている。このコリメーターは、一対のジョー32、34を含み、これらのジョーの各々はマルチリーフアレイ22の幅に亘って延びており、MLCアレイ22のリーフ24、26と同じY方向に沿って内外に移動することができる。従って、これらのリーフはMLC22のリーフの後方にあり、個々のリーフ間の放射線の漏れを制限する。
【0006】
最後に、Xコリメーター36が一対のジョーを有する。これらのジョーは、Yコリメーターのジョーと同様であるが、それよりも厚く、90°ずれている。このようなジョー38の一方が図1に示してある。Xコリメーターのジョーは、MLC22のリーフに対して横方向に移動する。MLCアレイ22の向き合ったリーフが衝突しないようにするため、リーフ間にY方向で最小隙間を与える最小接近量を決定する。しかしながら、これは、コリメーターに隙間を形成する。これを覆うため、この隙間が治療領域から遠くにあるようにリーフを位置決めし、関連したXコリメータージョーを前進させてこれを覆う。Xコリメーターは、更に、個々のリーフの幅単位で、放射線領域をX方向でトリムすることができる。これらのジョーは、MLC22の後方で二次的減衰を与えるYコリメーターとは異なり、それらが所定の場所にあってビームを十分に減衰させなければならないため、厚い。
【0007】
これらの移動ダイアフラムは、それらの対応するベアリング及び読み取りシステムと相まって設計を大幅に複雑にし、装置を大きくし、装置と患者との間の隙間を小さくする。本発明は、こうした問題点を解決しようとするものである。
【0008】
発明の概要
従って、本発明は、放射線治療装置用コリメーターセットにおいて、アパーチャコリメーター、及び各々がY方向に沿った長さ方向に移動自在の細長いリーフの一対の向き合ったアレイを含むマルチリーフコリメーターを順次備えており、アパーチャコリメーターは、ビームをY方向に関して所定の拡がりまでコリメートするようになっている、コリメーターセットを提供する。
【0009】
Y方向でのビームの拡がりを第2の及び従って更に小さい拡がりまで更にコリメートするようになったリーフ縁部コリメーターが設けられているのが好ましい。
【0010】
このことは、一対の向き合ったリーフを閉鎖するため、これらのリーフをそれらの最小離間状態まで移動し、隙間をリーフ縁部コリメーターで覆うということを意味する。かくして、従来のXコリメーターが不要となる。
【0011】
この構成では、MLCはアパーチャコリメーターの後方に配置される。薄いリーフとの組み合わせにおいて、MLCのリーフが放射線治療装置のアイソセンタで投影するリーフ幅は遙に小さい。その結果、個々のリーフ幅単位で放射線領域をコリメートすることが不要となる。このようなリーフをターゲットに対して僅かにオフセットした箇所に焦合することができ、これによってリーフ間の漏れを臨床的に受容可能なレベルまで減少し、従来のYコリメーターに対する必要をなくす。
【0012】
アパーチャコリメーターは、好ましくは、リーフ縁部コリメーターと同様に固定式である。このことは、ベアリングや駆動機構等を備えた移動自在のコリメーターの複雑さがなくなるということを意味する。アパーチャコリメーターは、X方向にも作用することができ、実際には、これが通常行われる。
【0013】
アパーチャコリメーターは一次コリメーターやフィルタ等と一体化することができるが、必ずしも一体でなくてもよい。実際には、現存の源で使用することができる新たなコリメーターセットを提供する方が実際的である。これらは、多くの場合、一次コリメーターやフィルタ、カメラ等を含む。
【0014】
第1及び第2の拡がりの間のY方向に関しての差は、好ましくは、MLCアレイの向き合ったアレイの投影最小接近量以上である。これにより、向き合ったリーフの隙間がリーフ縁部コリメーターによって適切に覆われる。好ましくは、投影された差は、投影最小接近量の二倍以上又は三倍以上であり、これにより位置決め許容差を与えることができる。
【0015】
本発明は、更に、以上に定義したコリメーターセットを備えた放射線治療装置に関する。
【0016】
次に、本発明の一実施例を添付図面を参照して例として説明する。
【0017】
実施例の詳細な説明
図2を参照すると、本発明は、図2に示すような、移動式のXダイアフラム及びYダイアフラムの代わりにMLCの前後の固定式のダイアフラムを使用する、簡単なMLCの使用方法を提供する。更に、一次コリメーター、フィルタ及びイオンチャンバからなる従来の構成を維持する。
【0018】
かくして、放射線源10はX線を放射する。これらのX線は、一次コリメーター12によって末広がりのビーム14に限定され、フィルタ、イオンチャンバ及びウェッジ16によって調節される。この場合、固定アパーチャコリメーター50は、ビームをX方向及びY方向で中間領域サイズ52に合わせてコリメートする。
【0019】
マルチリーフコリメーター54は、アパーチャコリメーター50の後方に配置される。MLC54の最大領域は、中間領域サイズ52よりも僅かに小さい。そのため、MLCアレイ54の全てのリーフの位置を、図1の周知の構成におけるのと同様に、20のところにあるカメラでミラー18を介して見ることができる。これは、作動中、装置が正しく作動しているということの重要な再確認を与える。
【0020】
MLC54の後方に設けられたリーフ縁部コリメーター56は、X方向に沿って整合した、及び従って、MLC54のリーフに対して横方向の二つの中実の固定バー58、60を含む。これらのバーは、アイソセンタ(isocenter)のところで、MLCアレイ54の向き合ったリーフ対の投影最小接近量よりも大きく投影される量だけ、中間領域サイズ52内にこのサイズの外側から突出するように位置決めされている。通常の位置決め許容差の余地を与えるため、この例では、バーは、この最小サイズの3倍である。二つの比は、多くの場合に適当である。かくして、一方のリーフが一杯に又はほぼ一杯に引き出され、その反対側のリーフが最小接近状態まで又はほぼ最小接近状態まで一杯に延ばされたとき、それらの間の隙間62が、リーフ縁部コリメーター56によって覆われる。
【0021】
このようにして、以上に説明したように、移動式のXコリメーター及びYコリメーターの代わりに簡単な固定式のコリメーターを使用する。
【0022】
図2の実施例では、MLCのリーフの位置を観察するのに使用される光学的読み取りシステムがリーフの端部に対して明瞭な視線を持つ必要があるため、リーフ縁部コリメーターを使用する。別の読み取りシステムを使用するシステムでは、閉鎖したリーフをアパーチャコリメーターの上方に位置決めすることができ、この場合には、リーフ縁部コリメーターを必要としない。
【0023】
図3は、例示のため、位置20にあるカメラの画像を、アパーチャコリメーター50を取り外した状態で示す。破線50′は、アパーチャコリメーター50の位置を示す。腫瘍(例として挙げる)を64のところに配置し、MLC54のリーフを腫瘍への明瞭な伝送線を可能にするのに十分に開放する。腫瘍領域の外側で、MLC54のリーフを、それらの先端がリーフ縁部コリメーター60と重なるように、必要なだけ延ばしたり引っ込めたりする。従って、向き合ったリーフチップ間の隙間62はリーフ縁部コリメーター60によって覆われる。反対側のリーフ縁部コリメーター58は余分であるけれども、全リーフの移動を短縮することができるため、使用に当たって融通性を与える。
【0024】
以上に説明した実施例に、本発明から逸脱することなく多くの変更を行うことができるということは当業者には理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
以上に説明した、コリメーターを備えた従来の放射線ヘッドの垂直断面図である。
【図2】
本発明による放射線ヘッドの対応する図である。
【図3】
図2の放射線ヘッドを下方から見た図である。
発明の分野
本発明は放射線治療装置に関し、更に詳細には、放射線ヘッド内のコリメーターの構成に関する。
【0002】
背景技術
従来のマルチリーフコリメーター(MLC)では、互いの側部に沿って配置された薄いリーフのアレイによって放射線ビームをコリメートする。これらの薄いリーフの各々を長さ方向に延ばして独特のエッジを形成することができる。これらのリーフは所与の方向(Y)に移動し、一般的には、この(X)に対して直角な二組の追加のバックアップダイアフラムが設けられている。これらのバックアップダイアフラムは中実であり、X−Y方向で内外に移動する。これらのダイアフラムには二つの機能がある。Xダイアフラムにより領域縁部を連続的に調節することができるのに対し、リーフ単独では一度に一つのリーフ幅を別個に調節することしか行うことができない。Yダイアフラムは、リーフを通る漏れの作用を減少する。Xダイアフラムは、更に、治療領域外のリーフ間の隙間をシールドし、リーフを効果的に「閉鎖」する。
【0003】
この構成を図1に示す。X線源10が一次コリメーター12の後方に配置されている。一次コリメーター12は、末広がりの円錐形の放射線14を通すことができる。フィルタ、イオンチャンバ及びウェッジ16の組み合わせによって、ビームを、ビーム軸線に対して所定角度で配置されたミラー18を通過する前に変更する。これにより、20のところに配置されたカメラに対してビームの下流の画像を提供する。かくして、カメラは、チェックを行う目的のため、続いて配置されたコリメーターの位置を見ることができる。
【0004】
ビームは、ミラー18を通過した後、向き合って配置されたリーフ24、26のアレイが形成するマルチリーフコリメーター(MLC)22によって調整される。これらのリーフは、矢印28で示すように、図1で左右に延びるY方向に沿った長さ方向に移動することができる。更に、多数の薄いリーフが紙面の内外に延びるアレイを形成する。かくして、各リーフを所望の位置まで移動することによって、アレイは、ビームをコリメートする集合的縁部を形成する。
【0005】
MLC22に続いてYコリメーターが設けられている。このコリメーターは、一対のジョー32、34を含み、これらのジョーの各々はマルチリーフアレイ22の幅に亘って延びており、MLCアレイ22のリーフ24、26と同じY方向に沿って内外に移動することができる。従って、これらのリーフはMLC22のリーフの後方にあり、個々のリーフ間の放射線の漏れを制限する。
【0006】
最後に、Xコリメーター36が一対のジョーを有する。これらのジョーは、Yコリメーターのジョーと同様であるが、それよりも厚く、90°ずれている。このようなジョー38の一方が図1に示してある。Xコリメーターのジョーは、MLC22のリーフに対して横方向に移動する。MLCアレイ22の向き合ったリーフが衝突しないようにするため、リーフ間にY方向で最小隙間を与える最小接近量を決定する。しかしながら、これは、コリメーターに隙間を形成する。これを覆うため、この隙間が治療領域から遠くにあるようにリーフを位置決めし、関連したXコリメータージョーを前進させてこれを覆う。Xコリメーターは、更に、個々のリーフの幅単位で、放射線領域をX方向でトリムすることができる。これらのジョーは、MLC22の後方で二次的減衰を与えるYコリメーターとは異なり、それらが所定の場所にあってビームを十分に減衰させなければならないため、厚い。
【0007】
これらの移動ダイアフラムは、それらの対応するベアリング及び読み取りシステムと相まって設計を大幅に複雑にし、装置を大きくし、装置と患者との間の隙間を小さくする。本発明は、こうした問題点を解決しようとするものである。
【0008】
発明の概要
従って、本発明は、放射線治療装置用コリメーターセットにおいて、アパーチャコリメーター、及び各々がY方向に沿った長さ方向に移動自在の細長いリーフの一対の向き合ったアレイを含むマルチリーフコリメーターを順次備えており、アパーチャコリメーターは、ビームをY方向に関して所定の拡がりまでコリメートするようになっている、コリメーターセットを提供する。
【0009】
Y方向でのビームの拡がりを第2の及び従って更に小さい拡がりまで更にコリメートするようになったリーフ縁部コリメーターが設けられているのが好ましい。
【0010】
このことは、一対の向き合ったリーフを閉鎖するため、これらのリーフをそれらの最小離間状態まで移動し、隙間をリーフ縁部コリメーターで覆うということを意味する。かくして、従来のXコリメーターが不要となる。
【0011】
この構成では、MLCはアパーチャコリメーターの後方に配置される。薄いリーフとの組み合わせにおいて、MLCのリーフが放射線治療装置のアイソセンタで投影するリーフ幅は遙に小さい。その結果、個々のリーフ幅単位で放射線領域をコリメートすることが不要となる。このようなリーフをターゲットに対して僅かにオフセットした箇所に焦合することができ、これによってリーフ間の漏れを臨床的に受容可能なレベルまで減少し、従来のYコリメーターに対する必要をなくす。
【0012】
アパーチャコリメーターは、好ましくは、リーフ縁部コリメーターと同様に固定式である。このことは、ベアリングや駆動機構等を備えた移動自在のコリメーターの複雑さがなくなるということを意味する。アパーチャコリメーターは、X方向にも作用することができ、実際には、これが通常行われる。
【0013】
アパーチャコリメーターは一次コリメーターやフィルタ等と一体化することができるが、必ずしも一体でなくてもよい。実際には、現存の源で使用することができる新たなコリメーターセットを提供する方が実際的である。これらは、多くの場合、一次コリメーターやフィルタ、カメラ等を含む。
【0014】
第1及び第2の拡がりの間のY方向に関しての差は、好ましくは、MLCアレイの向き合ったアレイの投影最小接近量以上である。これにより、向き合ったリーフの隙間がリーフ縁部コリメーターによって適切に覆われる。好ましくは、投影された差は、投影最小接近量の二倍以上又は三倍以上であり、これにより位置決め許容差を与えることができる。
【0015】
本発明は、更に、以上に定義したコリメーターセットを備えた放射線治療装置に関する。
【0016】
次に、本発明の一実施例を添付図面を参照して例として説明する。
【0017】
実施例の詳細な説明
図2を参照すると、本発明は、図2に示すような、移動式のXダイアフラム及びYダイアフラムの代わりにMLCの前後の固定式のダイアフラムを使用する、簡単なMLCの使用方法を提供する。更に、一次コリメーター、フィルタ及びイオンチャンバからなる従来の構成を維持する。
【0018】
かくして、放射線源10はX線を放射する。これらのX線は、一次コリメーター12によって末広がりのビーム14に限定され、フィルタ、イオンチャンバ及びウェッジ16によって調節される。この場合、固定アパーチャコリメーター50は、ビームをX方向及びY方向で中間領域サイズ52に合わせてコリメートする。
【0019】
マルチリーフコリメーター54は、アパーチャコリメーター50の後方に配置される。MLC54の最大領域は、中間領域サイズ52よりも僅かに小さい。そのため、MLCアレイ54の全てのリーフの位置を、図1の周知の構成におけるのと同様に、20のところにあるカメラでミラー18を介して見ることができる。これは、作動中、装置が正しく作動しているということの重要な再確認を与える。
【0020】
MLC54の後方に設けられたリーフ縁部コリメーター56は、X方向に沿って整合した、及び従って、MLC54のリーフに対して横方向の二つの中実の固定バー58、60を含む。これらのバーは、アイソセンタ(isocenter)のところで、MLCアレイ54の向き合ったリーフ対の投影最小接近量よりも大きく投影される量だけ、中間領域サイズ52内にこのサイズの外側から突出するように位置決めされている。通常の位置決め許容差の余地を与えるため、この例では、バーは、この最小サイズの3倍である。二つの比は、多くの場合に適当である。かくして、一方のリーフが一杯に又はほぼ一杯に引き出され、その反対側のリーフが最小接近状態まで又はほぼ最小接近状態まで一杯に延ばされたとき、それらの間の隙間62が、リーフ縁部コリメーター56によって覆われる。
【0021】
このようにして、以上に説明したように、移動式のXコリメーター及びYコリメーターの代わりに簡単な固定式のコリメーターを使用する。
【0022】
図2の実施例では、MLCのリーフの位置を観察するのに使用される光学的読み取りシステムがリーフの端部に対して明瞭な視線を持つ必要があるため、リーフ縁部コリメーターを使用する。別の読み取りシステムを使用するシステムでは、閉鎖したリーフをアパーチャコリメーターの上方に位置決めすることができ、この場合には、リーフ縁部コリメーターを必要としない。
【0023】
図3は、例示のため、位置20にあるカメラの画像を、アパーチャコリメーター50を取り外した状態で示す。破線50′は、アパーチャコリメーター50の位置を示す。腫瘍(例として挙げる)を64のところに配置し、MLC54のリーフを腫瘍への明瞭な伝送線を可能にするのに十分に開放する。腫瘍領域の外側で、MLC54のリーフを、それらの先端がリーフ縁部コリメーター60と重なるように、必要なだけ延ばしたり引っ込めたりする。従って、向き合ったリーフチップ間の隙間62はリーフ縁部コリメーター60によって覆われる。反対側のリーフ縁部コリメーター58は余分であるけれども、全リーフの移動を短縮することができるため、使用に当たって融通性を与える。
【0024】
以上に説明した実施例に、本発明から逸脱することなく多くの変更を行うことができるということは当業者には理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
以上に説明した、コリメーターを備えた従来の放射線ヘッドの垂直断面図である。
【図2】
本発明による放射線ヘッドの対応する図である。
【図3】
図2の放射線ヘッドを下方から見た図である。
Claims (12)
- 放射線治療装置用コリメーターセットにおいて、アパーチャコリメーター、及び各々がY方向に沿った長さ方向に移動自在の細長いリーフの一対の向き合ったアレイを含むマルチリーフコリメーターを順次備えており、前記アパーチャコリメーターは、ビームをY方向に関して所定の拡がりまでコリメートするようになっている、コリメーターセット。
- ビームのY方向での拡がりを第2の及び従って更に小さい拡がりまで更にコリメートするリーフ縁部コリメーターが更に設けられている、請求項1に記載のコリメーターセット。
- 前記マルチリーフコリメーターのリーフは、ターゲットからずれた位置に焦合されている、請求項1又は2に記載のコリメーターセット。
- 前記アパーチャコリメーターは、ビームをX方向に関して所定の拡がりまでコリメートするのに役立つ、請求項1、2又は3に記載のコリメーターセット。
- 前記アパーチャコリメーターは固定されている、請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載のコリメーターセット。
- 前記リーフ縁部コリメーターは固定されている、請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載のコリメーターセット。
- 第1の拡がりと第2の拡がりとの間のY方向に関しての投影された差は、MLCアレイの向き合ったリーフの投影最小接近量以下ではない、請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載のコリメーターセット。
- 前記投影された差は、投影最小接近量の2倍以上である、請求項7に記載のコリメーターセット。
- 前記投影された差は、投影最小接近量の3倍以上である、請求項7に記載のコリメーターセット。
- 請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載のコリメーターセットを含む、放射線治療装置。
- 実質的に、添付の図2及び図3を参照して説明する、及び/又は添付の図2及び図3に示すコリメーターセット。
- 実質的に、添付の図2及び図3を参照して説明する、及び/又は添付の図2及び図3に示す放射線治療装置。
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