JP2004510592A - 研磨剤放出ホィールおよび改良ブレード組立部品 - Google Patents
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Abstract
放出ホィール(10)は、搭載部材に接続された複数のブレード(14)との中心軸を持つ搭載部材を有する。ブレードの各々は、第1の部位と第2の部位を持つ内端部(30)とを有する。複数のロッキング機構は、各々複数のブレードと係合している。各ロッキング機構は、少なくとも一つの、ブレードを搭載ボディの中心軸から偏倚するとともに、各ブレードを搭載部材に接続する偏倚部材(95)を有する。
Description
(関連出願の履歴)
この発明は2000年10月2日に出願された米国仮出願60/236,719に基づく。
【0001】
(技術分野)
この発明は、概して、遠心ブラスト装置と称せられる、普及型の、回転可能な研磨装置における新規で有用な改良に関し、特に、そのような装置で使用される放出ホィールおよびブレード組立部品に関する。
【0002】
(背景技術)
遠心ブラスト装置は、長年に渡って当業者に知られるように、上に取り付けられる複数のブレードを備えるロータまたはホィールを有している。使用において、研磨微粒子剤の噴流は、放出ホィールに固定されたインペラー(impeller)から、回転ホィールの通路に流れ込む。ブレードは、金属成型品またはその類を取り除くまたは清浄するためのブラスト速度で、装置筐体中の適切な吐出位置で、放出ホィール周辺から研磨剤を受け取って放出(throwing:スローウイング)するように、形成されている。ブレードが仕上げ面に対して研磨剤を押し出すので、ブレードは放出ブレード(throwing blade:スローウイング・ブレード)と称せられる。研磨剤がブレードに作用することに基因して、ブレードはある期間を経過すると著しく摩耗する。耐摩耗性の合金でブレードを組み立てる試みが行われている。また、ブレードを特殊な形状にして、ブレードへの研磨剤の影響を最小にする試みも行われている。
【0003】
放出ブレードの摩耗を最小限に抑えるとともに、ブレードの寿命を延ばすこれらの試みにもかかわらず、定期的なブレードの取り外しと交換が必要である。このメンテナンスは、結果として貴重な稼働時間の損失になる。さらに、ブレードは、これを取り外し可能とする必要がある一方、ホィールが稼働している最中に、ブレードに支えられる、著しく大きな遠心力にも耐えられるように、安全に保存される必要がある。
【0004】
ブレードを放出ホィールに取り外しできるように固定するためのいくつかの方法が提案されている。ある方法では、通常はボルト手段またはたいがいは鳩尾形状となっているホィールディスク内の放射状の溝手段によって、ブレードをホィールディスクの正面側に固定している。別の方法では、互いに離間させた2枚のホィールディスクを用いる。放出ブレードの縦方向の細いエッジは、一般的に、2枚のホィールディスクの対向面間に配置された放射状の溝に挿入される。ボルトや、ピボット式固定手段、偏心手段(eccentrics:イセントリックス)、セットスクリューなどのような補助手段を用いて、ブレードが半径方向に位置ずれを起こさないように確実に固定することができる。これらの装置の例は、米国特許番号2,819,562や、米国特許番号3,352,064、米国特許番号3,654,736に開示されている。これら装置において、ブレードの交換は、必ずしも簡単ではない。その理由は、ブレードが搭載された溝の中で“動かなくなったり(freeze:フリーズ)”、或いは押し詰まってしまうからである。
【0005】
米国特許番号3,894,360には別の構成例が開示されている。ここでは、ブレードは角張った断面を有するブラケットに搭載され、さらに、そのブラケットは放出ホィールに搭載される。各ブレードの背面には、鋳型(cast−in:カスト・イン)で形成された挿入スタッドが設けられている。この挿入スタッドは、角張ったブラケット中の開口部を通って挿入されるように形成されている。スタッドは、クリップを受け取るために形成されたスロットが設けられている。このクリップは、角張ったブラケット上の位置にブレードを支持している。この構成における唯一の固定手段は、スタッドとスプリングクリップである。スタッド領域周辺のブレード摩耗等によって、スタッドとスプリングクリップのいずれかがその機能を果たさなくなった場合には、ブレードはホィールから落下してしまう。
【0006】
米国特許番号3,867,791にはさらに別の構成例が開示されている。ここでは、放出ブレードは、ホィール上に搭載されたブレードブロックによって、ホィールに固定されている。各ブレードブロックは、ブロックの内端部近傍に第1の溝を、及び外端部近傍に第2の溝を有している。各ブレードは、溝の中に挿入する出張り(lug:ラグ)を有している。ブレードの動き、特に放射方向における動きを制限する、中央に配置されたインペラー(impeller)がある。これは、ブレードの内端部に接触するショルダーを有しているインペラーを使うことによって、遂行される。商業的な成功はこの装置である程度達成されているが、一般的には、ブレードの背面は、インペラーと接触する領域内を加工する必要がある。これは、ブレードのコストを高めている。加えて、この特許に開示されたタイプのブレードを鋳造することは、その断面領域が広いことから、どちらかというと困難であることが判明した。
【0007】
米国特許番号4,249,350には類似の構成例が開示されている。放出ブレードは、ブレードブロックによって放出ホィールに取り付けられている。そのブレードは、ブレードの裏面に沿ってブレードブロックに取り付けられている。このブレードブロックを放出ホィールに確実に搭載するためにボルトが使用されている。アバットメント(abutment)手段と突出部とが、選択された回転方向における場所でブレードを固定するために使用されている。ホィールが稼働していない間、ブレードはロッキングスプリングを用いてブレードブロックに支持されている。ロッキングスプリングは、突出部とアバットメント手段とを噛み合わせるようにブレードを偏倚(bias:バイアス)する。
【0008】
この組立部品は、ある程度の商業的な成功を達成したが、ブレードブロック組立部品設計に関連して追加のコストがかかるとともに、労力もかかる。加えて、ブレードの回転方向は、特別な装置専用の交換ブレードに要求される方向に応じて、右回りまたは左回り回転のいずれかに予め定められている。これらの限定は、さらに、ユーザにとって中断時間とコストの増大となる。
【0009】
要するに、この業界では、ブレードを遠心ブラスト装置のホィールに固定するために、改良されたブレードと改良されたロッキング組立部品とが必要とされている。改良されたブレードは、特別な道具も或いは装置の大々的な分解も必要としないで、容易に取り外せられて交換される必要がある。
【0010】
ブレードが研磨ブラスト装置の溝に配置されるときに、しばしば経験されるように、細かい微粒子が搭載機構に詰まることがある。好ましくは、ブレードはこのような詰まりに基因する“ショット・フリージング(shot freezing)”またはジャミングの影響を受けにくくする必要がある。ブレードは、現在市販されている遠心ブラスト装置に適合するように形成される必要がある。ロッキング組立部品は、ブレードの動き、特に放射方向におけるブレードの動きを妨げるように、ブレードを放出ディスクに確実に搭載する必要がある。この組立部品は、いずれの方向にも回転する、いずれの長さと幅のブレードに対しても、使用して好適である必要がある。この組立部品は、既存の装置に厳密な許容特性を要求したり、機械加工を要求したりしない必要がある。
【0011】
(発明の開示)
この発明の目的は、研磨ブラスト装置におけるブラストホィールに用いる斬新なブレードを提供することにある。
【0012】
この発明の他の目的は、使い古したブレードの素早い取り外しや交換を可能にする、新規で斬新なロッキング機構を提供することにある。
【0013】
この発明のさらに他の目的は、ブレードを取り付けて維持するために、放出ホィールとブレード間のインターフェースに搭載用部材(または搭載用素子(mounting element:マウンティング・エレメント)とも称する)と組み合わせて使用する設計とされた、ユニークで非自明なブレードを提供することにある。
【0014】
この発明のさらなる目的は、ブレードを器具に取り付けるための、高価な機械加工された部品数を削減することにある。
【0015】
この発明のまたさらなる目的は、双方向交換ブレードを提供することにある。
【0016】
この発明のさらに他の目的は、装置中に留められることのないブレードを提供することにある。
【0017】
この発明のさらなる要旨は、放出ホィール組立部品の他の重要な内部部品を取り外すことなく、装置から分解できるブレードを提供することにある。
【0018】
この発明のさらなる他の要旨は、装置に対するブレードの取り付けや取り外しに道具を必要としないブレードを提供することにある。
【0019】
この発明に係る上記およびその他の課題と効果は、放出ブレード、すなわち遠心ブラスト装置の放出ホィールに使われる複数のブレードによって遂行される。一般的に、ブレードは、斬新で非自明なロッキング機構によって、放出ホィールに分離可能に接続される。ブレードは、一般的に、ブレードと放出ホィールの搭載用素子間のインターフェースに沿う内端部を有している。また、ブレードは、外端部と表面と裏面とを有している。加えて、ブレードは、組立部品の挿入口に接近している挿入口端部と、組立部品の放出口に密着する放出口端部とを有している。ロッキング機構、好ましくは、放出ブレードの内端部に位置しているロッキング機構は、バイアス素子(または偏倚部材(biasing element:バイアシング・エレメント))を受けるように形成されたブレードの内端部の第1の部位と、放出ホィールをランナーヘッド部内で噛み合うように形成されたブレードの内端部の第2の部位とを有している。
【0020】
特に、発明の好適な実施の形態では、ロッキング機構の第1の部位は、硬い出張り(lug:ラグ)を有し、このラグは放出ホィール周辺における、該当する戻り止め(または回転止め(detent:デテント))と噛み合うように形成されている。戻り止めは、ブレードを支えたり駆動する面として動作するとともに、放出ホィールの中央に向かって、放射状に内側に向かって加工された穴を有している。好ましくは、硬いラグは、キャビティを有していて、しかも、バイアス素子(biasing element:偏倚部材)は、スプリングを有していて、このスプリングを、穴とキャビティとの間に挿入させて、各々の中へと部分的に張り渡すように形成する。ロッキング機構の第2の部位は、好ましくは、ブレードの放出口端部に向かって延在している突起部を有し、この突起部は、放出ホィール上の、この突起部に対向して延在している、対応した突起部と、噛み合うように形成されている。ブレードは、ロッキング機構によって、放出ホィール上の位置にロックされる。このブレードのロックは、第2の部位に外側に向かって延在するように形成された突起部が、放出ホィールの、対向して延在している部分と噛み合って、第1の部位に対して放射方向に与えられる偏倚部材の張力(tension:テンション)によって噛み合いの解除に対し、偏倚されるときに、行われる。
【0021】
この発明のさらに好適な実施の形態は、放出ホィールと放出ホィールに搭載するブレードとの組み合わせを提供することである。ブレードは、挿入口端部と放出口端部と内端部と外端部と表面(または前面)と裏面(または後面)とを有している。放出ブレードの内端部に配置されたロッキング機構は、バイアス素子、すなわち偏倚部材を受けるように形成された第1の部位と、放出ホィールとそのランナーヘッド部内において噛み合うように形成された第2の部位とを有している。好ましくは、ロッキング機構の第1の部位は、硬いラグを有し、このラグは、放出ホィール周辺で、対応する戻り止めと噛み合うように形成されている。この戻り止めは、ブレードを支えたり駆動する面として動作するとともに、放出ホィールの中央に向かって放射状に加工された穴を有している。好ましくは、このラグは、キャビティを有し、偏倚部材は、その穴に挿入されてキャビティと噛み合うように形成されたスプリングを備えている。ロッキング機構の第2の部位は、好ましくは、ブレードの放出口端部に向かって延在している突起部を有し、このブレードは、放出ホィール上の、当該ブレードに対向して延在している、当該ブレードに該当する突起部と、噛み合うように形成されている。したがって、ブレードは、第2の部位上に形成されていて、放出口端部に向かって延在している突起部が、放出ホィールの、対向して延在している部分と噛み合って、偏倚部材の張力によって、離脱に抗して偏倚されるときに、そのようなロッキング機構によって、放出ホィール上の位置でロックされる。
【0022】
しかしながら、当業者ならば、同様の結果を達成するために、前記ブレード/放出ホィールインターフェースに沿った、異なる位置に、偏倚部材の配置決めを選択してもよい。例えば、別の実施の形態において、戻り止めは、ブレードの第2の部位に偏倚部材を含むように設けてもよい。その場合には、第2の部位は、放射方向に偏倚部材によって偏倚される。その結果、この代わりの実施の形態では、第2の部位は、ブレードを分離可能に取り付けるように第1の部位を偏倚する。したがって、突起部や戻り止め、偏倚部材の配置の変更は、この発明の範囲に含まれる。
【0023】
この発明は、また、研磨剤放出ホィールと複数の放射状に延在しているブレードとを組み合わせて提供する。この場合のブレードの各々は、ユニークなロッキング機構によって放出ホィールに固定されている。各放出ブレードは、内端部と、外端部、挿入口端部、放出口端部、表面(または前面)、裏面(または後面)を有している。放出ブレードの内端部に配置されたロッキング機構は、バイアス素子、すなわち偏倚部材を受けるように形成された第1の部位と、放出ホィールとそのランナーヘッド部内において噛み合うように形成された第2の部位とを有している。好ましくは、ロッキング機構の第1の部位は、放出ホィール周辺で当該第1の部位と対向する戻り止めと噛み合うように形成された硬いラグを有している。このような戻り止めは、ブレードを支えたり駆動する面として動作するとともに、放出ホィールの中央に向かって放射状に内部へ加工された穴を有している。好ましくは、ラグは、キャビティを有し、偏倚部材は、穴に挿入されてキャビティと噛み合うように形成されたスプリングを有している。ロッキング機構の第2の部位は、好ましくは、ブレードの放出口端部に向かって延在する突起部を有しており、このブレードは、放出ホィール上を当該突起部と対向して延在している、当該突起部に対応した突起部と、噛み合うように形成されている。したがって、ブレードは、放出口端部に向かって延在している、第2の部位上に形成された突起部が、放出ホィールの対向して延在している部分と噛み合わせて、偏倚部材の張力によって離脱に抗して偏倚されるときに、そのようなロッキング機構によって、放出ホィール上の位置でロックされる。
【0024】
また、この発明は、改良された、回転性、遠心性を有する研磨剤放出装置を提供する。この研磨剤放出装置は、被駆動ホィール(driven wheel)と複数の放射状に延在するブレードとを有し、ブレードの各々は、該当のロッキング機構によってこの放出ホィールに固定されている。ブレードの各々は、挿入口端部と、放出口端部、表面(または前面)、裏面(または後面)を有している。加えて、各放出ブレードは、内端部と、外端部を有し、内端部は、ホィールとのインターフェースに沿って装置と噛み合う。放出ブレードの内端部に配置されたロッキング機構は、偏倚部材を受けるように形成された第1の部位と、放出ホィールとそのランナーヘッド部内において噛み合うように形成された第2の部位とを有している。好ましくは、ロッキング機構の第1の部位は、ランナーヘッド周辺で対応する戻り止めと噛み合うように形成された硬いラグを有している。この戻り止めは、ブレードを支えたり駆動する面として動作するとともに、放出ホィールの中央に向かって放射状に内部へ加工された穴を有している。好ましくは、ライザー(riser)・ラグは、キャビティを有し、偏倚部材は、スプリングを有しており、このスプリングは、穴に挿入されてキャビティと噛み合うように形成されている。ロッキング機構の第2の部位は、ブレードの放出口端部に向かって延在している突起部を有し、この突起部は、ランナーヘッド上の、当該突起部に対向して延在している突起部と噛み合うように形成されている。したがって、ブレードは、第2の部位上に形成され、放出口端部に向かって延在している突起部が、放出ホィールの対向して延在している部分と偏倚部材の張力によって離脱に抗して偏倚されるときに、そのようなロッキング機構によって、ランナーヘッド上の位置でロックされる。
【0025】
ブレードは、好ましくは、縦方向に延在しかつ互いに離間している側面部が設けられており、これら側面部は、ブレードの挿入口端部から2〜7度の範囲の好ましい角度で広がっている。ブラストホィール(blasting wheel)の作動中に挿入口端部に供給される研磨剤は、制御された流速で、ブレードを横断して広がり、その結果、ブレードの全面にわたり、研磨剤が均一に分布される。しかしながら、ブレードは、その角度がいずれの角度であっても使用でき、エッジに向かって広がりをもたない角度、例えばランナーヘッドに対し並行で、かつ離間しているブレードであってもよい。
【0026】
また、この発明は、複数のブレードの搭載手段を備える放出ホィール装置を提供する。この搭載手段は、複数のブレードと同軸の中心軸の周りを回転する。これら複数のブレードは、この搭載手段に分離可能に取り付けられており、各ブレードは、内端部とこの内端部の第1の部位とこの内端部の第2の部位とを備える。この装置は、また、複数のブレードの各々を搭載部材、すなわち搭載素子(mounting element:マウンティング・エレメント)に取り付ける複数の取付手段を有している。取付手段は、搭載本体部の中心軸から離れている前記ブレードを偏倚してブレードを取り付けるための手段を有している。
【0027】
さらに、この発明の上述した目的と効果は、発明によって達成できる範囲内の単なる例示である。したがって、この発明の、これら及び他の目的と効果は、以下の説明から明白であり、以下の実施の形態と変形例は当業者にとって自明である。
【0028】
(発明を実施するための最良の形態)
以下、図面を参照して説明する。各図において、同格なまたは対応する構成要素に対しては、同様な参照符号及び参照番号を付してある。図1には、研磨剤ブラスト装置の放出ホィール組立部品10が示されている。この組立部品(assembly:アッセンブリ)10は、中央のハブまたはロータ12を有し、このロータにこれと軸を共軸にしたランナーヘッド13に取り付けてある。複数のブレード14を好ましくはカーブしたブレード(すなわち湾曲したブレード)とし、これらブレードをランナーヘッド13の面に垂直に搭載する。これらブレードは、全体的に、ロータ12の回転軸から放射方向に延在する。各ブレード14の最も内側の挿入口端部16は、回転軸からある距離だけ離しておいて、インペラー(impeller)23から微粒子研磨剤を受け入れるようにしてある。
【0029】
インペラー23は、ハブ12上の、各ブレード14のそれぞれの挿入口端部16間に配設して、通常の通り、固定された1つの噴出口20から受け取られる研磨微粒子をそれぞれのブレード14に供給するようにしてある。インペラー・ケース、すなわちインペラー筐体21は、端部が開放されたフランジ22を備え、このフランジ22は、装置のケーシング(すなわち筐体)と接続されかつ噴出口20に対して開放されている。インペラー23は、筐体21内に配置され、かつハブ12に回転自在に取り付けられている。インペラー23は、開口部24を備えていて、ホィール10の回転時に、噴出口20から受け取った研磨剤を、筐体21の外部へと、この筐体に設けられている放出開口部25を通して、放出する。このように、ブレード14が、開口部25を通して回転するので、研磨剤が、回転するブレード14の挿入口端部16に供給される。この研磨剤は、挿入口端部16から放出口端部17に向かって、ブレードの面15に沿って移動して、この放出口端部から、ある選択されたブラスト速度で放出される。
【0030】
ここでは、放出ホィール組立部品の好適な実施の形態につき説明する。これまで説明した構成は、ブラストホィール装置(blasting wheel device)として知られている従来構成に関してであって、以下にさらに詳述するこの発明は、図示された特定の装置に限定されない、ことを理解されたい。この発明は、上述したようないずれの放出ホィールにおいても同様に上手く作動するであろう。図は、この発明を明確に理解するのに必要な程度に、ホィール組立部品10の従来部品のみについては簡略化して示してある。
【0031】
既に説明したように、この発明の特徴的な目的は、最小限の複合した取り外し自在な部品で、可能な限り最も効果的な方法で、放出ホィールから素早くかつ簡単に取り外せる斬新な構成のブレード14を提供することである。図2及び図3を参照すると、これら図にこの発明に係る放出ホィール10を、詳細に示してある。ホィール組立部品10は、放射方向上に、円周に沿って互いに離間して配置された、複数の戻り止め(または回転止め(detent:デテント))40を有し、各戻り止め40は、戻り止めから放射方向上を内側に形成された、それぞれ戻り止めに対応する穴45を有している。これら穴は、その位置でブレード14をロックするための偏倚部材(図1と図5に図示)を受け取るように形成されている。
【0032】
図1に示したブレード14と同様に、各ブレード14は、内端部30や、外端部29、表面15、裏面9、挿入口端部16、及び放出口端部17を有している。ブレードは、図に示したように、張り広がり角(flare angle:フレア・アングル)αを有する、フレア状に張り広がった内部表面30と外部表面29とを有するのが、好適である。フレア・アングルαは、一般的に、2〜7度の角度範囲内の値である。しかしながら、この発明では、真っ直ぐなブレードを使用しても、同等の成功を得ることができる。放出ブレード15の内端部30に配置されたロッキング機構は、偏倚部材95を受けるように形成された第1の部位27と、放出ホィール10と、そのランナーヘッドの部分の範囲内で噛み合うように形成された第2の部位26とを有している。
【0033】
図5に示すように、好ましくは、ロッキング機構の第1の部位27は、放出ホィールの周辺で該当する戻り止め40と噛み合うように形成された硬いラグ85を有している。この戻り止め40は、ブレード14を支えたり駆動する面として動作するとともに、放出ホィール10の中央に向かって放射方向に内側へと加工された穴45を有している。好ましくは、この硬いラグ85は、キャビティ90を有し、偏倚部材95は、穴45に挿入されてキャビティ90と噛み合うように形成されたスプリングで構成される。ロッキング機構の底部すなわち第2の部位26は、ブレードの放出口端部100に向かって延在している突起部を有している。この突起部は、放出ホィール10上の、第2の部位の突起部に対応しかつこれと対向して反対方向に延在している突起部105と噛み合うように形成されている。ブレードは、また、ブレードの後方側であってかつランナーヘッド上の表面44上でガセット46によって偏倚されている。このような構成により、ブレード14は、ロッキング機構によって、放出ホィール上の位置でロックされる。このロックは、第2の部位上を放出口端部に向かって延在して形成された突起部が、放出ホィール10上を反対方向に延在している延在部と噛み合って、偏倚部材95の張力によって離脱に抗して偏倚されたときに、行われる。
【0034】
図に示したように、斬新なブレードの構成を用いる研磨剤放出ホィール装置の好適な実施の形態は、偏倚部材、好ましくはスプリング95を硬いラグ85のキャビティと整列させることによって、組み立てられる。この硬いラグ85は、放出ホィールの中心に向かうスプリング95の力によって押圧される。ブレードの放出口端部100に向かって延在している突起部は、この動作の間は、放出ホィール10上を反対方向に延在している、対応する突起部105と前者の突起部とが整列するまで、動かされる。双方の突起部が整列されると、スプリング95は開放される。したがって、このスプリングは、突起部100を、対向して反対方向に延在している突起部105と強制的に噛み合わせる。このとき、硬いラグ85は、キャビティ90の助けをかりてスプリング95と整列される。ブレードは、スプリング95によって放射方向、したがって遠心力方向、に偏倚され、かつ、ブレード14と放出ホィール組立部品10との噛み合わせを保持する。稼働中、突起部100は、さらに、装置の回転によって、対向して延在している突起部105と強制的に噛み合うように、押圧される。ロッキング機構の第1の部位が稼働中に故障した場合であっても、この発明は、この発明の第2の部位が放出ホィールとの噛み合わせを維持し続けられるようにしたセーフティ構造を追加して備えている。
【0035】
この発明は、単一のホィールディスクによって構成される遠心ブラスト装置に関して説明したが、互いに離間して設けられた2またはそれ以上の個数のホィールディスクを用いる場合であっても、この発明の精神から逸脱することはないことを理解されたい。
【0036】
(産業上の利用可能性)
この発明に関連して多数の利点がある。第1は、放出ブレードをブラストホィール(blasting wheel)に堅く固定するための手段が設けられている。半径方向におけるブレードの動きは、ロッキング機構が故障していても、実質的に妨げられるので、非常に安全な装置にしている。ブレードは、取り外し容易でかつ素早く交換できる。特別な組立や分解のための道具を必要としないし、さらに、費用のかかる機械加工された部品を必要としない。この発明の装置は、ブレードを放出ホィールの溝(groove:グルーブ)に挿入して使うことができるが、そのような溝の使用は、必要としないし、また、ブレードがそのような溝に頻繁に押し込まれたり固定されてしまうので、一般には、そのような溝の使用を回避するであろう。ブレードのサービス取り付けや交換が、容易で迅速なので、生産上損失となる時間は、最小である。この発明に係るブレードを交換するために、遠心ブラスト装置中のいずれの内部部品を必ずしも取り外す必要はない。これらブレードは、米国特許番号3,867,791に記載された型のブレードを製造するのに必要とされるよりも少ない金属を使用して製造される。さらに、この発明によれば、ブレードブロックの材料や、生産、交換等の諸費用を節約することができる。この発明のロック設計は、様々な長さや幅のブレードに適用できる。
【0037】
上述した説明においては、この発明の好適な実施の形態に関して詳細に説明したが、上述した説明から当業者ならば、この発明の広い要旨から逸脱することなく、変更や変形を行うことができ、したがって、請求の範囲で明確に定義された発明は、この発明の真の精神に含まれる限り、そのような変形や変更の全てをカバーすることを意図されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】
この発明の第1の実施の形態に係る放出ブレードを示す遠心ブラスト装置の部分的な断面図である。
【図2】
第1図に示した放出ホィールの横断面的な正面図である。
【図3】
第2図のラインI−Iに沿って取って示した放出ホィールの断面図である。
【図4】
第1図に示した放出ホィールの、横断面的な、部分的拡大正面図である。
【図5】
第4図のラインII−Iに沿って取って示した放出ホィールの断面図であり、この発明の第2の実施の形態に係る新規な放出ブレード組立部品の構成を示す図である。
【図6】
第5図に示した放出ブレードの正面図である。
【図7】
第5図に示した放出ブレードの上面図である。
【図8】
第5図に示した放出ブレードの下面図である。
この発明は2000年10月2日に出願された米国仮出願60/236,719に基づく。
【0001】
(技術分野)
この発明は、概して、遠心ブラスト装置と称せられる、普及型の、回転可能な研磨装置における新規で有用な改良に関し、特に、そのような装置で使用される放出ホィールおよびブレード組立部品に関する。
【0002】
(背景技術)
遠心ブラスト装置は、長年に渡って当業者に知られるように、上に取り付けられる複数のブレードを備えるロータまたはホィールを有している。使用において、研磨微粒子剤の噴流は、放出ホィールに固定されたインペラー(impeller)から、回転ホィールの通路に流れ込む。ブレードは、金属成型品またはその類を取り除くまたは清浄するためのブラスト速度で、装置筐体中の適切な吐出位置で、放出ホィール周辺から研磨剤を受け取って放出(throwing:スローウイング)するように、形成されている。ブレードが仕上げ面に対して研磨剤を押し出すので、ブレードは放出ブレード(throwing blade:スローウイング・ブレード)と称せられる。研磨剤がブレードに作用することに基因して、ブレードはある期間を経過すると著しく摩耗する。耐摩耗性の合金でブレードを組み立てる試みが行われている。また、ブレードを特殊な形状にして、ブレードへの研磨剤の影響を最小にする試みも行われている。
【0003】
放出ブレードの摩耗を最小限に抑えるとともに、ブレードの寿命を延ばすこれらの試みにもかかわらず、定期的なブレードの取り外しと交換が必要である。このメンテナンスは、結果として貴重な稼働時間の損失になる。さらに、ブレードは、これを取り外し可能とする必要がある一方、ホィールが稼働している最中に、ブレードに支えられる、著しく大きな遠心力にも耐えられるように、安全に保存される必要がある。
【0004】
ブレードを放出ホィールに取り外しできるように固定するためのいくつかの方法が提案されている。ある方法では、通常はボルト手段またはたいがいは鳩尾形状となっているホィールディスク内の放射状の溝手段によって、ブレードをホィールディスクの正面側に固定している。別の方法では、互いに離間させた2枚のホィールディスクを用いる。放出ブレードの縦方向の細いエッジは、一般的に、2枚のホィールディスクの対向面間に配置された放射状の溝に挿入される。ボルトや、ピボット式固定手段、偏心手段(eccentrics:イセントリックス)、セットスクリューなどのような補助手段を用いて、ブレードが半径方向に位置ずれを起こさないように確実に固定することができる。これらの装置の例は、米国特許番号2,819,562や、米国特許番号3,352,064、米国特許番号3,654,736に開示されている。これら装置において、ブレードの交換は、必ずしも簡単ではない。その理由は、ブレードが搭載された溝の中で“動かなくなったり(freeze:フリーズ)”、或いは押し詰まってしまうからである。
【0005】
米国特許番号3,894,360には別の構成例が開示されている。ここでは、ブレードは角張った断面を有するブラケットに搭載され、さらに、そのブラケットは放出ホィールに搭載される。各ブレードの背面には、鋳型(cast−in:カスト・イン)で形成された挿入スタッドが設けられている。この挿入スタッドは、角張ったブラケット中の開口部を通って挿入されるように形成されている。スタッドは、クリップを受け取るために形成されたスロットが設けられている。このクリップは、角張ったブラケット上の位置にブレードを支持している。この構成における唯一の固定手段は、スタッドとスプリングクリップである。スタッド領域周辺のブレード摩耗等によって、スタッドとスプリングクリップのいずれかがその機能を果たさなくなった場合には、ブレードはホィールから落下してしまう。
【0006】
米国特許番号3,867,791にはさらに別の構成例が開示されている。ここでは、放出ブレードは、ホィール上に搭載されたブレードブロックによって、ホィールに固定されている。各ブレードブロックは、ブロックの内端部近傍に第1の溝を、及び外端部近傍に第2の溝を有している。各ブレードは、溝の中に挿入する出張り(lug:ラグ)を有している。ブレードの動き、特に放射方向における動きを制限する、中央に配置されたインペラー(impeller)がある。これは、ブレードの内端部に接触するショルダーを有しているインペラーを使うことによって、遂行される。商業的な成功はこの装置である程度達成されているが、一般的には、ブレードの背面は、インペラーと接触する領域内を加工する必要がある。これは、ブレードのコストを高めている。加えて、この特許に開示されたタイプのブレードを鋳造することは、その断面領域が広いことから、どちらかというと困難であることが判明した。
【0007】
米国特許番号4,249,350には類似の構成例が開示されている。放出ブレードは、ブレードブロックによって放出ホィールに取り付けられている。そのブレードは、ブレードの裏面に沿ってブレードブロックに取り付けられている。このブレードブロックを放出ホィールに確実に搭載するためにボルトが使用されている。アバットメント(abutment)手段と突出部とが、選択された回転方向における場所でブレードを固定するために使用されている。ホィールが稼働していない間、ブレードはロッキングスプリングを用いてブレードブロックに支持されている。ロッキングスプリングは、突出部とアバットメント手段とを噛み合わせるようにブレードを偏倚(bias:バイアス)する。
【0008】
この組立部品は、ある程度の商業的な成功を達成したが、ブレードブロック組立部品設計に関連して追加のコストがかかるとともに、労力もかかる。加えて、ブレードの回転方向は、特別な装置専用の交換ブレードに要求される方向に応じて、右回りまたは左回り回転のいずれかに予め定められている。これらの限定は、さらに、ユーザにとって中断時間とコストの増大となる。
【0009】
要するに、この業界では、ブレードを遠心ブラスト装置のホィールに固定するために、改良されたブレードと改良されたロッキング組立部品とが必要とされている。改良されたブレードは、特別な道具も或いは装置の大々的な分解も必要としないで、容易に取り外せられて交換される必要がある。
【0010】
ブレードが研磨ブラスト装置の溝に配置されるときに、しばしば経験されるように、細かい微粒子が搭載機構に詰まることがある。好ましくは、ブレードはこのような詰まりに基因する“ショット・フリージング(shot freezing)”またはジャミングの影響を受けにくくする必要がある。ブレードは、現在市販されている遠心ブラスト装置に適合するように形成される必要がある。ロッキング組立部品は、ブレードの動き、特に放射方向におけるブレードの動きを妨げるように、ブレードを放出ディスクに確実に搭載する必要がある。この組立部品は、いずれの方向にも回転する、いずれの長さと幅のブレードに対しても、使用して好適である必要がある。この組立部品は、既存の装置に厳密な許容特性を要求したり、機械加工を要求したりしない必要がある。
【0011】
(発明の開示)
この発明の目的は、研磨ブラスト装置におけるブラストホィールに用いる斬新なブレードを提供することにある。
【0012】
この発明の他の目的は、使い古したブレードの素早い取り外しや交換を可能にする、新規で斬新なロッキング機構を提供することにある。
【0013】
この発明のさらに他の目的は、ブレードを取り付けて維持するために、放出ホィールとブレード間のインターフェースに搭載用部材(または搭載用素子(mounting element:マウンティング・エレメント)とも称する)と組み合わせて使用する設計とされた、ユニークで非自明なブレードを提供することにある。
【0014】
この発明のさらなる目的は、ブレードを器具に取り付けるための、高価な機械加工された部品数を削減することにある。
【0015】
この発明のまたさらなる目的は、双方向交換ブレードを提供することにある。
【0016】
この発明のさらに他の目的は、装置中に留められることのないブレードを提供することにある。
【0017】
この発明のさらなる要旨は、放出ホィール組立部品の他の重要な内部部品を取り外すことなく、装置から分解できるブレードを提供することにある。
【0018】
この発明のさらなる他の要旨は、装置に対するブレードの取り付けや取り外しに道具を必要としないブレードを提供することにある。
【0019】
この発明に係る上記およびその他の課題と効果は、放出ブレード、すなわち遠心ブラスト装置の放出ホィールに使われる複数のブレードによって遂行される。一般的に、ブレードは、斬新で非自明なロッキング機構によって、放出ホィールに分離可能に接続される。ブレードは、一般的に、ブレードと放出ホィールの搭載用素子間のインターフェースに沿う内端部を有している。また、ブレードは、外端部と表面と裏面とを有している。加えて、ブレードは、組立部品の挿入口に接近している挿入口端部と、組立部品の放出口に密着する放出口端部とを有している。ロッキング機構、好ましくは、放出ブレードの内端部に位置しているロッキング機構は、バイアス素子(または偏倚部材(biasing element:バイアシング・エレメント))を受けるように形成されたブレードの内端部の第1の部位と、放出ホィールをランナーヘッド部内で噛み合うように形成されたブレードの内端部の第2の部位とを有している。
【0020】
特に、発明の好適な実施の形態では、ロッキング機構の第1の部位は、硬い出張り(lug:ラグ)を有し、このラグは放出ホィール周辺における、該当する戻り止め(または回転止め(detent:デテント))と噛み合うように形成されている。戻り止めは、ブレードを支えたり駆動する面として動作するとともに、放出ホィールの中央に向かって、放射状に内側に向かって加工された穴を有している。好ましくは、硬いラグは、キャビティを有していて、しかも、バイアス素子(biasing element:偏倚部材)は、スプリングを有していて、このスプリングを、穴とキャビティとの間に挿入させて、各々の中へと部分的に張り渡すように形成する。ロッキング機構の第2の部位は、好ましくは、ブレードの放出口端部に向かって延在している突起部を有し、この突起部は、放出ホィール上の、この突起部に対向して延在している、対応した突起部と、噛み合うように形成されている。ブレードは、ロッキング機構によって、放出ホィール上の位置にロックされる。このブレードのロックは、第2の部位に外側に向かって延在するように形成された突起部が、放出ホィールの、対向して延在している部分と噛み合って、第1の部位に対して放射方向に与えられる偏倚部材の張力(tension:テンション)によって噛み合いの解除に対し、偏倚されるときに、行われる。
【0021】
この発明のさらに好適な実施の形態は、放出ホィールと放出ホィールに搭載するブレードとの組み合わせを提供することである。ブレードは、挿入口端部と放出口端部と内端部と外端部と表面(または前面)と裏面(または後面)とを有している。放出ブレードの内端部に配置されたロッキング機構は、バイアス素子、すなわち偏倚部材を受けるように形成された第1の部位と、放出ホィールとそのランナーヘッド部内において噛み合うように形成された第2の部位とを有している。好ましくは、ロッキング機構の第1の部位は、硬いラグを有し、このラグは、放出ホィール周辺で、対応する戻り止めと噛み合うように形成されている。この戻り止めは、ブレードを支えたり駆動する面として動作するとともに、放出ホィールの中央に向かって放射状に加工された穴を有している。好ましくは、このラグは、キャビティを有し、偏倚部材は、その穴に挿入されてキャビティと噛み合うように形成されたスプリングを備えている。ロッキング機構の第2の部位は、好ましくは、ブレードの放出口端部に向かって延在している突起部を有し、このブレードは、放出ホィール上の、当該ブレードに対向して延在している、当該ブレードに該当する突起部と、噛み合うように形成されている。したがって、ブレードは、第2の部位上に形成されていて、放出口端部に向かって延在している突起部が、放出ホィールの、対向して延在している部分と噛み合って、偏倚部材の張力によって、離脱に抗して偏倚されるときに、そのようなロッキング機構によって、放出ホィール上の位置でロックされる。
【0022】
しかしながら、当業者ならば、同様の結果を達成するために、前記ブレード/放出ホィールインターフェースに沿った、異なる位置に、偏倚部材の配置決めを選択してもよい。例えば、別の実施の形態において、戻り止めは、ブレードの第2の部位に偏倚部材を含むように設けてもよい。その場合には、第2の部位は、放射方向に偏倚部材によって偏倚される。その結果、この代わりの実施の形態では、第2の部位は、ブレードを分離可能に取り付けるように第1の部位を偏倚する。したがって、突起部や戻り止め、偏倚部材の配置の変更は、この発明の範囲に含まれる。
【0023】
この発明は、また、研磨剤放出ホィールと複数の放射状に延在しているブレードとを組み合わせて提供する。この場合のブレードの各々は、ユニークなロッキング機構によって放出ホィールに固定されている。各放出ブレードは、内端部と、外端部、挿入口端部、放出口端部、表面(または前面)、裏面(または後面)を有している。放出ブレードの内端部に配置されたロッキング機構は、バイアス素子、すなわち偏倚部材を受けるように形成された第1の部位と、放出ホィールとそのランナーヘッド部内において噛み合うように形成された第2の部位とを有している。好ましくは、ロッキング機構の第1の部位は、放出ホィール周辺で当該第1の部位と対向する戻り止めと噛み合うように形成された硬いラグを有している。このような戻り止めは、ブレードを支えたり駆動する面として動作するとともに、放出ホィールの中央に向かって放射状に内部へ加工された穴を有している。好ましくは、ラグは、キャビティを有し、偏倚部材は、穴に挿入されてキャビティと噛み合うように形成されたスプリングを有している。ロッキング機構の第2の部位は、好ましくは、ブレードの放出口端部に向かって延在する突起部を有しており、このブレードは、放出ホィール上を当該突起部と対向して延在している、当該突起部に対応した突起部と、噛み合うように形成されている。したがって、ブレードは、放出口端部に向かって延在している、第2の部位上に形成された突起部が、放出ホィールの対向して延在している部分と噛み合わせて、偏倚部材の張力によって離脱に抗して偏倚されるときに、そのようなロッキング機構によって、放出ホィール上の位置でロックされる。
【0024】
また、この発明は、改良された、回転性、遠心性を有する研磨剤放出装置を提供する。この研磨剤放出装置は、被駆動ホィール(driven wheel)と複数の放射状に延在するブレードとを有し、ブレードの各々は、該当のロッキング機構によってこの放出ホィールに固定されている。ブレードの各々は、挿入口端部と、放出口端部、表面(または前面)、裏面(または後面)を有している。加えて、各放出ブレードは、内端部と、外端部を有し、内端部は、ホィールとのインターフェースに沿って装置と噛み合う。放出ブレードの内端部に配置されたロッキング機構は、偏倚部材を受けるように形成された第1の部位と、放出ホィールとそのランナーヘッド部内において噛み合うように形成された第2の部位とを有している。好ましくは、ロッキング機構の第1の部位は、ランナーヘッド周辺で対応する戻り止めと噛み合うように形成された硬いラグを有している。この戻り止めは、ブレードを支えたり駆動する面として動作するとともに、放出ホィールの中央に向かって放射状に内部へ加工された穴を有している。好ましくは、ライザー(riser)・ラグは、キャビティを有し、偏倚部材は、スプリングを有しており、このスプリングは、穴に挿入されてキャビティと噛み合うように形成されている。ロッキング機構の第2の部位は、ブレードの放出口端部に向かって延在している突起部を有し、この突起部は、ランナーヘッド上の、当該突起部に対向して延在している突起部と噛み合うように形成されている。したがって、ブレードは、第2の部位上に形成され、放出口端部に向かって延在している突起部が、放出ホィールの対向して延在している部分と偏倚部材の張力によって離脱に抗して偏倚されるときに、そのようなロッキング機構によって、ランナーヘッド上の位置でロックされる。
【0025】
ブレードは、好ましくは、縦方向に延在しかつ互いに離間している側面部が設けられており、これら側面部は、ブレードの挿入口端部から2〜7度の範囲の好ましい角度で広がっている。ブラストホィール(blasting wheel)の作動中に挿入口端部に供給される研磨剤は、制御された流速で、ブレードを横断して広がり、その結果、ブレードの全面にわたり、研磨剤が均一に分布される。しかしながら、ブレードは、その角度がいずれの角度であっても使用でき、エッジに向かって広がりをもたない角度、例えばランナーヘッドに対し並行で、かつ離間しているブレードであってもよい。
【0026】
また、この発明は、複数のブレードの搭載手段を備える放出ホィール装置を提供する。この搭載手段は、複数のブレードと同軸の中心軸の周りを回転する。これら複数のブレードは、この搭載手段に分離可能に取り付けられており、各ブレードは、内端部とこの内端部の第1の部位とこの内端部の第2の部位とを備える。この装置は、また、複数のブレードの各々を搭載部材、すなわち搭載素子(mounting element:マウンティング・エレメント)に取り付ける複数の取付手段を有している。取付手段は、搭載本体部の中心軸から離れている前記ブレードを偏倚してブレードを取り付けるための手段を有している。
【0027】
さらに、この発明の上述した目的と効果は、発明によって達成できる範囲内の単なる例示である。したがって、この発明の、これら及び他の目的と効果は、以下の説明から明白であり、以下の実施の形態と変形例は当業者にとって自明である。
【0028】
(発明を実施するための最良の形態)
以下、図面を参照して説明する。各図において、同格なまたは対応する構成要素に対しては、同様な参照符号及び参照番号を付してある。図1には、研磨剤ブラスト装置の放出ホィール組立部品10が示されている。この組立部品(assembly:アッセンブリ)10は、中央のハブまたはロータ12を有し、このロータにこれと軸を共軸にしたランナーヘッド13に取り付けてある。複数のブレード14を好ましくはカーブしたブレード(すなわち湾曲したブレード)とし、これらブレードをランナーヘッド13の面に垂直に搭載する。これらブレードは、全体的に、ロータ12の回転軸から放射方向に延在する。各ブレード14の最も内側の挿入口端部16は、回転軸からある距離だけ離しておいて、インペラー(impeller)23から微粒子研磨剤を受け入れるようにしてある。
【0029】
インペラー23は、ハブ12上の、各ブレード14のそれぞれの挿入口端部16間に配設して、通常の通り、固定された1つの噴出口20から受け取られる研磨微粒子をそれぞれのブレード14に供給するようにしてある。インペラー・ケース、すなわちインペラー筐体21は、端部が開放されたフランジ22を備え、このフランジ22は、装置のケーシング(すなわち筐体)と接続されかつ噴出口20に対して開放されている。インペラー23は、筐体21内に配置され、かつハブ12に回転自在に取り付けられている。インペラー23は、開口部24を備えていて、ホィール10の回転時に、噴出口20から受け取った研磨剤を、筐体21の外部へと、この筐体に設けられている放出開口部25を通して、放出する。このように、ブレード14が、開口部25を通して回転するので、研磨剤が、回転するブレード14の挿入口端部16に供給される。この研磨剤は、挿入口端部16から放出口端部17に向かって、ブレードの面15に沿って移動して、この放出口端部から、ある選択されたブラスト速度で放出される。
【0030】
ここでは、放出ホィール組立部品の好適な実施の形態につき説明する。これまで説明した構成は、ブラストホィール装置(blasting wheel device)として知られている従来構成に関してであって、以下にさらに詳述するこの発明は、図示された特定の装置に限定されない、ことを理解されたい。この発明は、上述したようないずれの放出ホィールにおいても同様に上手く作動するであろう。図は、この発明を明確に理解するのに必要な程度に、ホィール組立部品10の従来部品のみについては簡略化して示してある。
【0031】
既に説明したように、この発明の特徴的な目的は、最小限の複合した取り外し自在な部品で、可能な限り最も効果的な方法で、放出ホィールから素早くかつ簡単に取り外せる斬新な構成のブレード14を提供することである。図2及び図3を参照すると、これら図にこの発明に係る放出ホィール10を、詳細に示してある。ホィール組立部品10は、放射方向上に、円周に沿って互いに離間して配置された、複数の戻り止め(または回転止め(detent:デテント))40を有し、各戻り止め40は、戻り止めから放射方向上を内側に形成された、それぞれ戻り止めに対応する穴45を有している。これら穴は、その位置でブレード14をロックするための偏倚部材(図1と図5に図示)を受け取るように形成されている。
【0032】
図1に示したブレード14と同様に、各ブレード14は、内端部30や、外端部29、表面15、裏面9、挿入口端部16、及び放出口端部17を有している。ブレードは、図に示したように、張り広がり角(flare angle:フレア・アングル)αを有する、フレア状に張り広がった内部表面30と外部表面29とを有するのが、好適である。フレア・アングルαは、一般的に、2〜7度の角度範囲内の値である。しかしながら、この発明では、真っ直ぐなブレードを使用しても、同等の成功を得ることができる。放出ブレード15の内端部30に配置されたロッキング機構は、偏倚部材95を受けるように形成された第1の部位27と、放出ホィール10と、そのランナーヘッドの部分の範囲内で噛み合うように形成された第2の部位26とを有している。
【0033】
図5に示すように、好ましくは、ロッキング機構の第1の部位27は、放出ホィールの周辺で該当する戻り止め40と噛み合うように形成された硬いラグ85を有している。この戻り止め40は、ブレード14を支えたり駆動する面として動作するとともに、放出ホィール10の中央に向かって放射方向に内側へと加工された穴45を有している。好ましくは、この硬いラグ85は、キャビティ90を有し、偏倚部材95は、穴45に挿入されてキャビティ90と噛み合うように形成されたスプリングで構成される。ロッキング機構の底部すなわち第2の部位26は、ブレードの放出口端部100に向かって延在している突起部を有している。この突起部は、放出ホィール10上の、第2の部位の突起部に対応しかつこれと対向して反対方向に延在している突起部105と噛み合うように形成されている。ブレードは、また、ブレードの後方側であってかつランナーヘッド上の表面44上でガセット46によって偏倚されている。このような構成により、ブレード14は、ロッキング機構によって、放出ホィール上の位置でロックされる。このロックは、第2の部位上を放出口端部に向かって延在して形成された突起部が、放出ホィール10上を反対方向に延在している延在部と噛み合って、偏倚部材95の張力によって離脱に抗して偏倚されたときに、行われる。
【0034】
図に示したように、斬新なブレードの構成を用いる研磨剤放出ホィール装置の好適な実施の形態は、偏倚部材、好ましくはスプリング95を硬いラグ85のキャビティと整列させることによって、組み立てられる。この硬いラグ85は、放出ホィールの中心に向かうスプリング95の力によって押圧される。ブレードの放出口端部100に向かって延在している突起部は、この動作の間は、放出ホィール10上を反対方向に延在している、対応する突起部105と前者の突起部とが整列するまで、動かされる。双方の突起部が整列されると、スプリング95は開放される。したがって、このスプリングは、突起部100を、対向して反対方向に延在している突起部105と強制的に噛み合わせる。このとき、硬いラグ85は、キャビティ90の助けをかりてスプリング95と整列される。ブレードは、スプリング95によって放射方向、したがって遠心力方向、に偏倚され、かつ、ブレード14と放出ホィール組立部品10との噛み合わせを保持する。稼働中、突起部100は、さらに、装置の回転によって、対向して延在している突起部105と強制的に噛み合うように、押圧される。ロッキング機構の第1の部位が稼働中に故障した場合であっても、この発明は、この発明の第2の部位が放出ホィールとの噛み合わせを維持し続けられるようにしたセーフティ構造を追加して備えている。
【0035】
この発明は、単一のホィールディスクによって構成される遠心ブラスト装置に関して説明したが、互いに離間して設けられた2またはそれ以上の個数のホィールディスクを用いる場合であっても、この発明の精神から逸脱することはないことを理解されたい。
【0036】
(産業上の利用可能性)
この発明に関連して多数の利点がある。第1は、放出ブレードをブラストホィール(blasting wheel)に堅く固定するための手段が設けられている。半径方向におけるブレードの動きは、ロッキング機構が故障していても、実質的に妨げられるので、非常に安全な装置にしている。ブレードは、取り外し容易でかつ素早く交換できる。特別な組立や分解のための道具を必要としないし、さらに、費用のかかる機械加工された部品を必要としない。この発明の装置は、ブレードを放出ホィールの溝(groove:グルーブ)に挿入して使うことができるが、そのような溝の使用は、必要としないし、また、ブレードがそのような溝に頻繁に押し込まれたり固定されてしまうので、一般には、そのような溝の使用を回避するであろう。ブレードのサービス取り付けや交換が、容易で迅速なので、生産上損失となる時間は、最小である。この発明に係るブレードを交換するために、遠心ブラスト装置中のいずれの内部部品を必ずしも取り外す必要はない。これらブレードは、米国特許番号3,867,791に記載された型のブレードを製造するのに必要とされるよりも少ない金属を使用して製造される。さらに、この発明によれば、ブレードブロックの材料や、生産、交換等の諸費用を節約することができる。この発明のロック設計は、様々な長さや幅のブレードに適用できる。
【0037】
上述した説明においては、この発明の好適な実施の形態に関して詳細に説明したが、上述した説明から当業者ならば、この発明の広い要旨から逸脱することなく、変更や変形を行うことができ、したがって、請求の範囲で明確に定義された発明は、この発明の真の精神に含まれる限り、そのような変形や変更の全てをカバーすることを意図されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】
この発明の第1の実施の形態に係る放出ブレードを示す遠心ブラスト装置の部分的な断面図である。
【図2】
第1図に示した放出ホィールの横断面的な正面図である。
【図3】
第2図のラインI−Iに沿って取って示した放出ホィールの断面図である。
【図4】
第1図に示した放出ホィールの、横断面的な、部分的拡大正面図である。
【図5】
第4図のラインII−Iに沿って取って示した放出ホィールの断面図であり、この発明の第2の実施の形態に係る新規な放出ブレード組立部品の構成を示す図である。
【図6】
第5図に示した放出ブレードの正面図である。
【図7】
第5図に示した放出ブレードの上面図である。
【図8】
第5図に示した放出ブレードの下面図である。
Claims (28)
- 内端部と外端部と表面と裏面と挿入口端部と放出口端部とを有するボディ部材と、
前記ボディ部材の前記内端部から突出し、偏倚部材を受けるとともに該偏倚部材と噛み合う第1の部位と、
前記第1の部位から離間され、前記ボディ部材の前記内端部から突出し、放出ホィール組立部品と噛み合って、及び、前記第1の部位と噛み合う前記偏倚部材の張力によって離脱に抗して偏倚される第2の部位と
を有する、交換可能な、研磨剤放出ホィール組立ブレード。 - 前記第1の部位は硬い出張りである、請求項1に記載の交換可能なブレード。
- 前記硬い出張りは、キャビティを有し、前記偏倚部材は、前記硬い出張りと前記キャビティ内において噛み合う、請求項2に記載の交換可能なブレード。
- 前記ブレードの前記内端部及び前記外端部は、前記ブレードの前記挿入口端部から前記放出口端部と、ある角度で、延在している、請求項1に記載の交換可能なブレード。
- 前記挿入口端部から前記放出口端部にかけての、前記ブレードの前記内端部と前記外端部のなす角度は、約2〜7度の範囲内である、請求項4に記載の交換可能なブレード。
- 前記内端部及び前記外端部は、前記挿入口端部から前記放出口端部へと、真っ直ぐに延在している、請求項1に記載の交換可能なブレード。
- 前記第2の部位は、前記放出口端部の方向に突出する延在部である、請求項1に記載の交換可能なブレード。
- 前記第1の部位は、前記放出口端部に隣接して設けられている、請求項1に記載の交換可能なブレード。
- 前記第2の部位は、前記挿入口端部に隣接して設けられている、請求項1に記載の交換可能なブレード。
- 回転の中心軸を有する搭載部材と、
前記搭載部材に取り外し自在に接続され、各々が内端部と前記内端部の第1の部位と前記内端部の第2の部位とを有する、複数のブレードと、
複数の前記ブレードのそれぞれと関連して同様に複数設けられていて、各々が少なくとも一つの偏倚部材を含むロッキング機構であって、該偏倚部材が、前記ブレードを前記搭載部材の前記中心軸から偏倚するとともに、前記内端部に沿って、前記ブレードの各々を前記搭載部材に取り外し自在に接続する構成にした当該ロッキング機構と
を有する器具。 - に連絡している、請求項10に記載の器具。
- 前記搭載部材は、さらに、戻り止めを有する、請求項10に記載の器具。
- 前記搭載部材は、さらに、前記戻り止めから前記搭載部材の前記中心軸に向かって延在するとともに、前記偏倚部材を受ける穴を有する、請求項12に記載の器具。
- 前記第1の部位は、さらに、硬い出張りと、前記戻り止めと整列される前記硬い出張り中のキャビティとを有し、前記偏倚部材はこれらの間で支持される、請求項13に記載の器具。
- 前記搭載部材は、さらに、前記搭載部材の回転の中心軸方向に延在している第1突起部を有する、請求項11に記載の器具。
- 前記ブレードの前記内端部の第2の部位は、さらに、前記ブレードの前記放出口端部に向かって延在している第2突起部を有する、請求項15に記載の器具。
- 前記ブレードの前記内端部の第1の部位は、前記搭載部材の前記中心軸から離して配置されている、請求項10に記載の器具。
- 前記第2の部位は、前記搭載部材の前記中心軸に最も接近させて配置されている、請求項10に記載の器具。
- 前記偏倚部材は、スプリングである、請求項10に記載の器具。
- 前記搭載部材は、さらに、中心ハブとランナーヘッドとを有する、請求項10に記載の器具。
- 複数の前記ブレードの各々の前記第2の部位は、前記ランナーヘッドと噛み合う、請求項20に記載の器具。
- 複数の前記ブレードの各々は、さらに、上端と下端が平行な端部を有する、請求項10に記載の器具。
- 複数の前記ブレードの各々は、さらに、上端と下端がフレア状に広がっている端部を有する、請求項10に記載の器具。
- 請求項10の器具と、
研磨剤微粒子を前記器具に供給する噴出口と、
前記噴出口と連結し、前記研磨剤微粒子を研磨剤放出ホィールに送り出すインペラーと、
前記器具と前記インペラーを稼働させる手段と
を有する、遠心研磨剤放出装置。 - 研磨剤微粒子を請求項10の器具に供給する工程と、
前記微粒子を加速する工程と、
前記微粒子を加工品に導く工程と - 偏倚部材と第1の部位と第2の部位とを有するブレードを搭載部材で放出ホィールに取り付ける方法において、
前記ブレードの前記第1の部位で前記偏倚部材を圧縮して、前記第2の部位を前記搭載部材に向かって押圧する行程と、
前記ブレードの前記第2の部位と前記搭載部材とで噛み合わせる工程と、
前記偏倚部材を圧縮から開放して前記ブレードを前記放出ホィールに取り外し自在に取り付ける工程と
を有するブレードを放出ホィールに取り付ける方法。 - 前記ブレードの前記第2の部位を、第1の延在部とし、かつ、前記搭載部材を、第2の延在部を備えるランナーヘッドとするとき、噛み合わせ工程は、前記ブレードからの前記第1の延在部を前記ランナーヘッドの前記第2延在部への噛み合わせを含む
- 中心軸を有し、部材を搭載する搭載手段と、
前記搭載手段に取り外し自在に取り付けられ、各々が内端部と前記内端部の第1の部位と前記内端部の第2の部位とを有する複数のブレードと、
前記複数のブレードの各々を前記搭載部材に取り付ける複数の取付手段と、を有し、
前記取付手段は、さらに、搭載ボディの前記中心軸から前記ブレードを偏倚する偏倚手段を有する器具。
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